JP6083513B2 - 上枠及びこれを備えた建具装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建具を案内するレール部材を備えた上枠及びこれを備えた建具装置に関する。
従来より、折戸や引戸等の建具が建て付けられる戸枠の上枠には、建具を案内する上レールが設けられている。このような上レールは、建物の壁部に開設された開口部に固定された開口枠の上枠材に対して固定される。しかしながら、上レールを上枠材に固定する際には、比較的に長尺な上レールを下方側から作業者が保持した状態で、その長手方向に間隔を空けてねじ等の止具によって複数箇所を固定する必要があり、改善が望まれていた。
例えば、下記特許文献1では、上枠に設けられた凹溝に下向き開口の上レールを挿入し固定する構造とされた建具用走行装置が提案されている。この建具用走行装置では、上レールの両側壁外面を開口側が広くなる傾斜面とし、上レールの両側壁外面を凹溝の両側壁内面に押圧させることで上レールを上枠に仮保持可能な構造としている。
特開2002−242519号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された建具用走行装置では、上枠の凹溝の両側壁内面と上レールの両側壁外面との摩擦抵抗力によって上レールを上枠の凹溝に仮保持させる構造としている。そのため、仮保持状態の安定性の観点から更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、レール部材の仮保持性を向上し得る上枠及びこれを備えた建具装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る上枠は、下方開口の凹溝部が形成された上枠部材と、該上枠部材の凹溝部に嵌合され建具を案内する下方開口のレール部材と、を備え、前記上枠部材は、木質系基材の表面に化粧シートを貼着してなる帯状板材の裏面に少なくとも前記化粧シートが残存するように長手方向に沿って形成した複数の折曲溝部の部位で該折曲溝部側を内側にして前記帯状板材を折り曲げることで、前記凹溝部と、該凹溝部の溝底の溝幅方向隅部に溝幅方向に向けて開口する係合凹部と、を形成した構造とされ、前記凹溝部の溝底を構成する上側部とこの上側部の幅方向両側から垂れ下がる両外側部とこれら両外側部の下端から上側に折り返され、前記凹溝部の溝幅方向内側面を構成する両内側部とを有するように、かつこれら両内側部の少なくとも一方の上端と前記上側部との間に前記係合凹部が形成されるように、前記帯状板材に前記折曲溝部を設けて形成されており、前記レール部材の幅方向上端角部には、該レール部材の幅方向外方に向けて突出し、前記係合凹部に引っ掛けられる凸片部が設けられていることを特徴とする。
本発明においては前記レール部材は、前記凸片部を幅方向の両角部に設けた構造とされており、前記上枠部材は、前記係合凹部を前記凹溝部の溝幅方向両隅部に設けた構造とされていてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る建具装置は、本発明に係る上枠と、該上枠のレール部材によって案内される建具と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る上枠及びこれを備えた建具装置は、上述のような構成としたことで、レール部材の仮保持性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る上枠及びこれを備えた建具装置の一例を模式的に示し、図4のX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)は、同上枠が備える上枠部材の一例を模式的に示す概略縦断面図、(b)は、同上枠が備えるレール部材の一例を模式的に示す概略縦断面図、(c)は、同上枠部材の概略展開縦断面図である。 (a)、(b)は、いずれも、同上枠の施工手順の一例を模式的に示す図1に対応させた一部破断概略縦断面図である。 同上枠及び同建具装置が施工された状態を模式的に示す概略正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本実施形態に係る上枠及びこれを備えた建具装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
本実施形態に係る上枠20は、図1及び図3に示すように、下方開口の凹溝部40が形成された上枠部材30と、この上枠部材30の凹溝部40に嵌合され建具10を案内する下方開口のレール部材21と、を備えている。
本実施形態に係る建具装置1は、図1及び図4に示すように、この上枠20と、上枠20のレール部材21によって案内される建具10と、を備えている。本実施形態では、建具装置1は、住居等の建物の内壁に設けられた開口部7に配設される上枠20を含む戸枠2を備えている。建具10は、この戸枠2に建て付けられる。
また、本実施形態では、建具10を折戸10とし、建具装置1を、二組の折戸10,10を備えたものとしている。
また、本実施形態では、上枠20を含む建具装置1は、図1に示すように、収納室(クローゼット)Aと、この収納室A外の室内空間や廊下等の反収納室側空間Bと、を区画する内壁に設けられた開口部7に配設されるものとしている。
以下では、建具装置1を施工した状態で、反収納室側空間Bから建具装置1に対面した状態を基準として、手前側(反収納室側空間B側)を前方、その逆側(収納室A側)を後方とし、その方向等を原則的に説明する。
開口部7は、正面視して略矩形状とされており、その上側が、横桟やまぐさ等の横架材または該横架材の下面側に固定された飼木(スペーサー材)等からなる上枠下地によって区画されている。また、開口部7は、その開口幅(戸幅)方向両側が、間柱等の柱材または該柱材の開口幅方向内側に固定された飼木(スペーサー材)等からなる左右両側の縦枠下地によって区画されている。また、図例では、開口部7の下側を、床によって区画した例を示している(図4参照)。
戸枠2は、図4に示すように、本実施形態に係る上枠20の長手方向両側に配設される両側の縦枠3,3と下枠4とをさらに備えている。この戸枠2は、折戸10,10によって開閉される出入口9を区画形成する構成とされている。
上枠20は、開口部7の開口幅方向に沿って長尺状とされている。
なお、上枠20の詳細については後述する。
両側の縦枠3,3は、互いに略同様の構成とされている。これら両側の縦枠3,3は、開口部7の開口高に応じた長さ寸法とされ、帯板状とされている。これら両側の縦枠3,3の前端部の長手方向略全体には、互いに向き合うように突出し、閉鎖状態とされた各折戸10,10の縦枠3,3側の端部を納める突出片部が設けられている。
下枠4は、開口部7の開口幅方向に沿って長尺状とされている。
下枠4には、上方開口の凹溝部5が設けられている。この下枠4の凹溝部5には、各折戸10,10の下端側をガイドする上方開口のガイド溝を全長に亘って設けた下レール6が嵌め込まれている。
なお、開口枠を構成する一対の縦枠3,3及び下枠4は、合板やLVL等の木質積層板や、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。または、合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
各折戸10,10は、互いに略同様の構成とされている。この折戸10は、図4に示すように、二枚の戸板11,12の連結側端部同士を、羽根蝶番等の蝶番によって折り畳み自在に連結した構成とされている。
これら戸板11,12の反連結側端部の上端には、レール部材21にスライド自在に支持されるランナー部材13,13がそれぞれ設けられている。
このランナー部材13は、図1及び図3に示すように、後記するレール部材21の案内片25,25に沿って転動自在に支持されるローラー15を備えている。本実施形態では、ランナー部材13を、各戸板11,12の厚さ方向に間隔を空けて2つのローラー15,15を備えたものとしている。これらローラー15,15は、互いに同軸状とされた略水平軸廻りに回動自在とされている。
また、各ランナー部材13,13は、各戸板11,12の上端部に設けられたカップ部に連結固定される取付固定部14,14を備えており、各戸板11,12の上端部の反連結側端部に固定される。これらランナー部材13,13は、各戸板11,12に対して略垂直軸廻りに回動自在に連結される。
また、本実施形態では、各戸板11,12の反連結側端部の下端に、下レール6にガイドされる下部ランナー16,16を設けている。
これら下部ランナー16,16は、各戸板11,12の下端面に下方側に向けて突出するように設けられた軸部と、この軸部の先端に設けられ下レール6のガイド溝に挿入されるガイド部とを備えている。
各下部ランナー16,16は、各戸板11,12に対して回動自在に連結されたランナー部材13,13の略垂直軸と略同軸状に設けられている。
なお、閉鎖状態における各折戸10,10の縦枠3,3側にそれぞれ近接する側の各戸板12,12の各ランナー部材13,13を、それぞれが近接する側の縦枠3,3近傍においてスライド不能とするストッパー等をレール部材21等に設けるようにしてもよい。また、各戸板12,12の各下部ランナー16,16を、それぞれが近接する側の縦枠3,3近傍においてスライド不能とする軸受部等を下レール6等に設けるようにしてもよい。このように、各戸板12,12の反連結側端部側を、スライド不能とする場合には、ランナー部材13や下部ランナー16に代えて、適宜の回動軸を設け、この回動軸を回動自在に保持する軸受部を、レール部材21や下レール6に設けるようにしてもよい。
上枠20のレール部材21と上枠部材30とは、略同長さ寸法とされている。
レール部材21は、図1及び図2(b)に示すように、上板部22と、この上板部22の幅方向両側縁から垂れ下がるように連成された両側壁部23,23と、を備えている。このレール部材21は、これら上板部22及び両側壁部23,23によって縦断面形状が、下方に向けて開口する略コ字状(略U字状または略C字状)とされ、その長手方向両端部は、長手方向外方側に向けて開口している。また、両側壁部23,23の下縁部には、当該レール部材21の幅方向内方側に向けて突出する案内片25,25が当該レール部材21の全長に亘ってそれぞれに設けられている。
また、本実施形態では、両側壁部23,23の下縁部に、当該レール部材21の幅方向外方側に向けて突出する突出片部26,26を当該レール部材21の全長に亘ってそれぞれに設けている。
このレール部材21のガイド溝となる内方空間に、上記した折戸10のランナー部材13,13のローラー15,15がそれぞれ長手方向端部の上記開口から挿入され、収容される。また、このレール部材21の案内片25,25に、ランナー部材13,13のローラー15,15がそれぞれ当該レール部材21の長手方向に沿って転動自在に支持される。このような構成によって、折戸10は、レール部材21に吊下支持される上吊り構造とされている。
また、レール部材21の幅方向上端角部には、レール部材21の幅方向外方に向けて突出する凸片部24が設けられている。
本実施形態では、レール部材21は、幅方向の両角部に凸片部24,24を設けた構造とされている。つまり、レール部材21の上板部22と両側壁部23,23とのそれぞれの角部に、これら凸片部24,24を設けた構造とされている。
これら凸片部24,24は、レール部材21の全長に亘ってそれぞれ設けられている。
また、これら凸片部24,24は、それぞれの上面がレール部材21の上板部22の上面と連なるように略同一平面状とされている。また、これら凸片部24,24は、それぞれの下面がそれぞれの上面と略平行状とされ、その突出方向先端面がそれぞれの上下面に略直交状とされている。つまり、凸片部24,24は、縦断面視して略矩形状とされている。図例では、凸片部24,24を、レール部材21の幅方向(凸片部24,24の突出方向)に長尺な略矩形状としている。また、これら凸片部24,24の上下寸法は、本実施形態では、レール部材21の上板部22の上下寸法よりも大きい寸法とされている。また、図例では、これら凸片部24,24の上下寸法を互いに略同寸法とし、これら凸片部24,24の突出寸法を互いに略同寸法とした例を示している。
また、本実施形態では、図2(b)に示すように、レール部材21の両側壁部23,23の外側面を、それぞれレール部材21の下端側から上端側に向かうに従い幅方向中央側に向けて傾斜する傾斜面としている。本実施形態では、これら両側壁部23,23自体を、当該レール部材21の上板部22から離れるに従い拡開する形状とすることで、これらの外側面を、上記傾斜面としている。
また、図例では、上板部22の幅方向中央に、ねじ等の止具8の下穴を設けた例を示している。このような下穴を上板部22の長手方向に適宜の間隔を空けて設けるようにしてもよい。なお、このような下穴に代えて、上板部22の下面の幅方向中央に、下方に向けて開口し、ねじ等の止具8の誘いとなる細凹溝を設けるようにしてもよい。
また、このレール部材21は、アルミニウムやステンレス、炭素鋼等の適宜の金属材料または硬質の合成樹脂系材料から押出成形や鋳造成形、切削加工等によって上記のような形状に一体的に成形されたものとしてもよい。
また、凸片部24は、レール部材21の長手方向に沿って適宜の間隔を空けて複数設けるようにしてもよい。
上枠部材30は、図2(a)及び(c)に示すように、木質系基材31の表面に化粧シート39を貼着してなる帯状板材30Aの裏面に形成した複数の折曲溝部35,37,38の部位でこれら折曲溝部35,37,38側を内側にして折り曲げられて形成されている。また、上枠部材30は、これら折曲溝部35,37,38の部位で帯状板材30Aを折り曲げることで、凹溝部40と、凹溝部40の溝底41の溝幅方向隅部に溝幅方向に向けて開口する係合凹部42と、を形成した構造とされている。
本実施形態では、上枠部材30は、凹溝部40の溝底41を構成する上側部32とこの上側部32の幅方向両側から垂れ下がる両外側部33,33とを有している。また、上枠部材30は、これら両外側部33,33の下端から上側に折り返され、凹溝部40の溝幅方向内側面となる両溝側面43,43を構成する両内側部34,34を有している。また、上枠部材30は、これら上側部32、両外側部33,33及び両内側部34,34を有するように、かつこれら両内側部34,34の少なくとも一方の上端34aと上側部32との間に係合凹部42が形成されるように、帯状板材30Aに折曲溝部35,35,37,37,38,38を設けて形成されている。
上枠部材30の凹溝部40は、上枠部材30の全長に亘って設けられている。この凹溝部40は、上枠部材30の幅方向略中央に設けられている。また、この凹溝部40は、下向きの水平面状の溝底41と、この溝底41に略直交状とされ互いに略平行状の両側の溝側面43,43とによって区画形成されている。
この凹溝部40の溝底41に、レール部材21の上板部22が当接され、この凹溝部40の両溝側面43,43に、レール部材21の対応する両側壁部23,23がそれぞれ当接または近接される。
この上枠部材30は、凹溝部40の上方側部位を含み、その前後の上枠部材30の凹溝部40よりも幅方向一方側の部位(前側部)及び凹溝部40よりも幅方向他方側の部位(後側部)の上面が全面に亘って同一平面状とされている。
また、本実施形態では、上枠部材30の前側部及び後側部によって、レール部材21の両側壁部23,23を略覆う構造としている。つまり、上枠部材30の凹溝部40の上下寸法(溝深さ寸法)を、レール部材21の上下寸法に概ね応じた寸法としている。このような構成により、レール部材21を目立ち難くさせることができ、反収納室側空間B側及び収納室A側における上枠20の見栄えを損なうことがない。
また、本実施形態では、上枠部材30を、図1に示すように、固定された状態で、前端部が内壁の壁面よりも前方側に突出するように配設される固定枠状としている。
上枠部材30の係合凹部42は、図1及び図2(a)に示すように、凹溝部40の溝底41の溝幅方向隅部の長手方向に沿って形成されている。
本実施形態では、上枠部材30は、図2(a)及び(b)に示すように、レール部材21の幅方向両角部に設けた凸片部24,24が引っ掛けられる係合凹部42,42を、凹溝部40の溝幅方向両隅部にそれぞれ設けた構造とされている。つまり、本実施形態では、両内側部34,34のそれぞれの上端34a,34aと上側部32との間に係合凹部42,42を設けた構成としている。
これら係合凹部42,42は、上枠部材30の全長に亘ってそれぞれ設けられている。
また、これら係合凹部42,42は、凹溝部40の溝底41に連なる天面と、凹溝部40の溝中心に向く側面と、凹溝部40の溝底41に向く底面(両内側部34,34の各上端34a,34a)とによってそれぞれ区画形成されている。また、これら係合凹部42,42は、縦断面視矩形状とされており、上枠部材30の幅方向に沿う寸法及び上下寸法が互いに略同寸法とされている。
これら係合凹部42,42は、上記したレール部材21の幅方向の両角部に設けた凸片部24,24がそれぞれ引っ掛け可能なように形成されている。
また、本実施形態では、図2(a)及び(b)に示すように、凹溝部40の溝幅寸法w(両溝側面43,43間の寸法)を、レール部材21の両凸片部24,24の突出方向先端面間のレール部材21の幅方向に沿う寸法w1よりも僅かに小さい寸法としている。
このような構成により、上枠20は、レール部材21を上枠部材30に仮保持可能な構成としている。つまり、レール部材21の幅方向一方側に設けた凸片部24を上枠部材30の対応する係合凹部42に引っ掛け、レール部材21の幅方向他方側に設けた凸片部24を上枠部材30の対応する係合凹部42に引っ掛けることで、レール部材21を上枠部材30に仮保持可能な構成としている。
この上枠部材30を形成する帯状板材30Aは、図2(c)に示すように、薄平板状とされ、上枠部材30の長さに応じた長さ寸法とされている。
この帯状板材30Aは、木質系基材31の厚さ方向一方側面の略全面に、化粧シート39を貼着した構造とされている。また、帯状板材30Aは、その厚さ方向他方側面(裏面)に、少なくとも化粧シート39が残存するように、長手方向に沿って複数の折曲溝部35,35,37,37,38,38を形成した構成とされている。
また、帯状板材30Aは、折曲溝部35,35,37,37,38,38を除いて、全体に亘って略均一な厚さ寸法とされている。
化粧シート39としては、シート状やフィルム状のものとしてもよく、例えば、突板や合成樹脂シート等を採用するようにしてもよい。
木質系基材31としては、合板やLVL等の木質積層板や、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料から形成されたものとしてもよい。
上側部32は、上枠部材30の上面を構成し、帯状板材30Aの幅方向略中央に設けられている。
この上側部32の幅寸法は、上枠部材30が形成された状態で、凹溝部40の溝幅寸法が確保されるように、両外側部33,33及び両内側部34,34の厚さを考慮して設定されている。
この上側部32の幅方向両側に設けられた両外側部33,33は、上枠部材30の幅方向両外側面を構成する。これら両外側部33,33は、互いに略同幅寸法(上枠部材30が形成された状態における上下寸法)とされている。また、これら両外側部33,33の幅寸法は、上枠部材30が形成された状態で、凹溝部40の溝深さ寸法が確保されるように、上側部32の厚さを考慮して設定されている。これら両外側部33,33の幅寸法は、上枠部材30が形成された状態における上枠部材30の上下寸法となる。
また、上側部32とこれら両外側部33,33との境界部には、第1折曲溝部35,35がそれぞれ設けられている。
これら第1折曲溝部35,35は、両外側部33,33を上側部32に対して折り曲げた状態で、両外側部33,33と上側部32とがそれぞれ略直交状となるように形成されている。
本実施形態では、これら第1折曲溝部35,35を、両外側部33,33を上側部32に対して折り曲げた状態で、両外側部33,33のそれぞれの表面(外側面)と上側部32の表面(上面)とが略直角状に交差するように、単一(1本)の溝によって構成している。つまり、これら第1折曲溝部35,35を、底角を略直角とした縦断面視して略V字状の溝としている。
これら第1折曲溝部35,35は、両外側部33,33を、これら第1折曲溝部35,35の部位で上側部32に対して折り曲げた状態では、各第1折曲溝部35,35のそれぞれを区画する両溝壁同士が当接される。
なお、第1折曲溝部35,35としては、上記のような態様に限られない。例えば、第1折曲溝部35,35を、両外側部33,33を上側部32に対して折り曲げた状態で、上側部32と両外側部33,33とのそれぞれの角部の表面側がR面取り形状やC面取り形状等の面取り形状となるように、複数本の溝によって構成されたものとしてもよい。
両外側部33,33の帯状板材30Aの幅方向外方側には、上枠部材30が形成された状態において両外側部33,33の凹溝部40側に配設される内側部34,34がそれぞれに設けられている。
これら両内側部34,34は、互いに略同幅寸法(上枠部材30が形成された状態における上下寸法)とされている。また、上枠部材30が形成された状態におけるこれら両内側部34,34の上端34a,34aが帯状板材30Aの幅方向両端面となる。また、これら両内側部34,34の幅寸法は、上枠部材30が形成された状態で、それぞれの上端34a,34aと上側部32との間に係合凹部42,42が形成されるように、両外側部33,33の幅寸法よりも小さい寸法とされている。
これら内側部34,34と、これらにそれぞれ隣接する各外側部33,33との境界部には、折返部36,37,38,36,37,38がそれぞれに設けられている。
これら両側の折返部36,37,38,36,37,38は、互いに略同様の構成とされており、各内側部34,34を、隣り合うそれぞれの外側部33,33に対して略平行状に折り返し可能なように形成されている。また、本実施形態では、これら両側の折返部36,37,38,36,37,38を、各内側部34,34を、それぞれ外側部33,33に対して折り返した状態で、各内側部34,34の裏面(反凹溝部側面)と各外側部33,33の裏面(凹溝部側面)とが当接するように形成している。
本実施形態では、折返部36,37,38を、上枠部材30の下面(前側部及び後側部の下面)を構成する連結部36と、この連結部36の幅方向両側に設けられた第2折曲溝部37及び第3折曲溝部38と、によって構成している。
外側部33と連結部36との境界部に設けられた第2折曲溝部37は、上記した第1折曲溝部35と略同様、連結部36を外側部33に対して折り曲げた状態で、連結部36と外側部33とが略直交状となるように形成されている。また、第2折曲溝部37を、連結部36を外側部33に対して折り曲げた状態で、連結部36の表面(下面)と外側部33の外側面とが略直角状に交差するように、単一(1本)の溝によって構成している。
連結部36と内側部34との境界部に設けられた第3折曲溝部38は、上記した各折曲溝部35,37と略同様、内側部34を連結部36に対して折り曲げた状態で、内側部34と連結部36とが略直交状となるように形成されている。また、第3折曲溝部38を、内側部34を連結部36に対して折り曲げた状態で、内側部34の表面(内側面、溝側面)43と連結部36の下面とが略直角状に交差するように、単一(1本)の溝によって構成している。
これら第2折曲溝部37及び第3折曲溝部38は、上記第1折曲溝部35と略同様、内側部34を外側部33に対して折り返した状態では、各折曲溝部37,38のそれぞれを区画する両溝壁同士が当接される。
連結部36は、内側部34を外側部33に対して折り返した状態で内側部34の反凹溝部側面と外側部33の凹溝部側面とが当接するように、上記のような構成とされた第2折曲溝部37及び第3折曲溝部38に対応させて、縦断面視して略直角二等辺三角形状とされている。
なお、折返部36,37,38としては、上記のような態様に限られない。例えば、上記した第1折曲溝部35と略同様、第2折曲溝部37及び第3折曲溝部38の両方または一方を、内側部34を外側部33に対して折り返した状態で、表面側の角部がR面取り形状やC面取り形状等の面取り形状となるように、複数本の溝によって構成されたものとしてもよい。また、折返部36,37,38自体を、複数本の溝によって構成し、折曲溝部として把握するようにしてもよい。
上記構成とされた帯状板材30Aを、各折曲溝部35,35,37,37,38,38の部位で折り曲げ、上枠部材30が形成される。
このように上枠部材30を形成した状態では、図2(a)に示すように、上側部32、両外側部33,33、両連結部36,36及び両内側部34,34のそれぞれの表面の全体が、一連状に貼着された化粧シート39の表面によって構成される。
なお、各折曲溝部35,35,37,37,38,38のそれぞれの溝壁や、両外側部33,33と両内側部34,34との当接部に、適宜接着剤等を塗布して各部位を固定するようにしてもよい。
また、各折曲溝部35,35,37,37,38,38は、切削等によって形成するようにしてもよい。
次に、上記構成とされた建具装置1の施工手順の一例について説明する。
まず、開口部7に、枠組みされた戸枠2を固定する。この際、例えば、上枠部材30及び下枠4のそれぞれの長手方向の各端面に、各縦枠3,3の上端部内側面を当接させ、各縦枠3,3の外側面側からねじや釘等の止具を上枠部材30及び下枠4にねじ込む(または打ち込む)ことで枠組みするようにしてもよい。なお、この上枠部材30は、レール部材21を固定していない状態の上枠部材30である。
また、図3(a)に示すように、上枠20のレール部材21に、折戸10に非連結状態とされたランナー部材13のローラー15を収容保持させる。この状態で、レール部材21を、両凸片部24,24を上枠部材30の対応する係合凹部42,42にそれぞれ引っ掛け、上枠部材30に仮保持させる(図3(b)も参照)。
この際、レール部材21を、図3(a)に示すように、長手方向軸廻りに回動させるようにして、幅方向一方側の凸片部24側を上方側にするように斜め状にし、この凸片部24を上枠部材30の対応する係合凹部42に引っ掛けるようにしてもよい。また、この際、この凸片部24が設けられた側のレール部材21の側壁部23の弾性変形を伴い、この凸片部24を上枠部材30の対応する係合凹部42に引っ掛けるようにしてもよい。次いで、レール部材21を、図3(b)に示すように、略水平状となるように長手方向軸廻りに上記とは逆方向に回動させ、他方側の凸片部24を上枠部材30の対応する係合凹部42に引っ掛けて、レール部材21を上枠部材30に仮保持させるようにしてもよい。つまり、レール部材21の各凸片部24,24を順次、上枠部材30の対応する係合凹部42,42にそれぞれ引っ掛けて、レール部材21を、いわゆるけんどん式状に上枠部材30に仮保持させるようにしてもよい。
次いで、図1に示すように、レール部材21の上板部22を、ねじ等の止具8によって上枠部材30に固定する。
また、必要に応じて、下枠4に下レール6を固定する。
また、レール部材21に収容保持されたランナー部材13,13に、折戸10の各戸板11,12の上端部をそれぞれ連結する。この際、折戸10の各戸板11,12の下端に固定された下部ランナー16,16を、下レール6に係合させた状態で行うようにしてもよい。このような手順により、折戸10を戸枠2に対して建て付けるようにしてもよい。
なお、上記施工手順は一例であり、各部材、各部の機能を阻害しない限りにおいて、別手順でなされるようにしてもよい。
本実施形態に係る上枠20は、上述のような構成としたことで、レール部材21の仮保持性を向上させることができる。
つまり、上枠部材30の凹溝部40の溝底41の溝幅方向隅部に係合凹部42を形成し、この係合凹部42に引っ掛けられる凸片部24をレール部材21の幅方向上端角部に設けている。従って、レール部材21の凸片部24を上枠部材30の係合凹部42に引っ掛けて、レール部材21を上枠部材30に仮保持させた状態で、レール部材21を上枠部材30にねじ等の止具8によって固定することができるので、施工性を向上させることができる。また、レール部材21の凸片部24を上枠部材30の係合凹部42に引っ掛けることができるので、上枠20の凹溝の両側壁内面と上レールの両側壁外面との摩擦抵抗力によって上レールを上枠の凹溝に仮保持させるようなものと比べて、レール部材21の仮保持性を向上させることができる。
また、上枠部材30を、木質系基材31の表面に化粧シート39を貼着してなる帯状板材30Aの裏面に少なくとも化粧シート39が残存するように長手方向に沿って形成した複数本の折曲溝部35,37,38の部位で折曲溝部35,37,38側を内側にして帯状板材30Aを折り曲げることで、凹溝部40及び係合凹部42を形成した構造としている。例えば、木質系基材の四周外表面に化粧シートが貼着された部材に切削加工等によって凹溝部を形成した場合には、凹溝部の開口縁において化粧シートに切削跡等が生じることも考えられる。本実施形態によれば、表面側に一連に化粧シート39が貼着された帯状板材30Aを折り曲げて凹溝部40を形成しているので、このような凹溝部40の開口縁における切削跡等が生じることがなく見栄えを向上させることができる。また、比較的に大きな凹溝部40や係合凹部42を切削加工等によって形成するものと比べて、廃棄材料の発生を低減させることができ、効率的に上枠部材30を形成することができる。
また、本実施形態では、上枠部材30を、上側部32と両外側部33,33と両内側部34,34とを有するように、かつ凹溝部40の溝幅方向内側面を構成する両溝側面34,34の少なくとも一方の上端34aと上側部32との間に係合凹部42が形成されるように、帯状板材に折曲溝部35,37,38を設けて形成された構造としている。例えば、両内側部34,34を設けずに、両方または一方の外側部33(33)から幅方向内側に向けて突出させるように折り曲げた下片部によって係合凹部42の底面を構成することも考えられるが、その場合には、下片部の端面(木口)が凹溝部40の溝側面を構成することとなる。一方、上記構成とすれば、両内側部34,34の凹溝部側となる凹溝部40の溝側面43が化粧シート39によって構成される。従って、上記のような下片部によって係合凹部42の底面を構成したものと比べて、レール部材21の幅方向側部と凹溝部40の溝側面43との間に隙間が生じたような場合にも、木質系基材31が露出するようなことがなく、見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態では、各内側部34,34を、それぞれ外側部33,33に対して折り返した状態で、各内側部34,34の反凹溝部側面と各外側部33,33の凹溝部側面とが当接する構成としている。上記のような下片部によって係合凹部42の底面を構成した場合には、外側部33(33)と下片部とをこれらの折曲溝部位で固定することとなる。一方、上記構成とすれば、それぞれに略垂直面とされた各外側部33,33の凹溝部側面と各内側部34,34の反凹溝部側面とを当接させて接着等によって固定することができる。従って、上記のような下片部を設けたものと比べて、凹溝部40の溝側面43及び係合凹部42を構成する部位と両外側部33,33との固定性を向上させることができ、上枠部材30の形状保持性を向上させることができる。
なお、このような態様に代えて、各内側部34,34を、それぞれ外側部33,33に対して折り返した状態で、各内側部34,34の反凹溝部側面と各外側部33,33の凹溝部側面とが当接しない構成としてもよい。さらには、上枠部材30に両内側部34,34を設けずに、両方または一方の外側部33(33)から幅方向内側に向けて突出させるように折り曲げた下片部によって係合凹部42の底面を構成した構造としてもよい。
また、本実施形態では、凸片部24,24をレール部材21の幅方向の両角部に設け、これら凸片部24,24が引っ掛けられる係合凹部42,42を上枠部材30の凹溝部40の溝幅方向両隅部に設けている。従って、レール部材21の幅方向両側の凸片部24,24を、上枠部材30の凹溝部40の溝幅方向両隅部の係合凹部42,42にそれぞれ引っ掛けることができ、レール部材21の仮保持性をより効果的に向上させることができる。
また、本実施形態に係る建具装置1は、上記した上枠20を備えているので、建具装置1全体としての施工性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、レール部材21の幅方向両角部に凸片部24,24を設け、これら凸片部24,24を上枠部材30の凹溝部40の溝幅方向両隅部に設けた係合凹部42,42にそれぞれ引っ掛けて、レール部材21を上枠部材30に仮保持可能な構成とした例を示しているが、この態様に限定されない。レール部材21の幅方向一方側にのみ設けた凸片部24を上枠部材30の対応する係合凹部42に引っ掛け、レール部材21の幅方向他方側の外側面を、上枠部材30の凹溝部40の対応する溝側面43に押圧させることで、レール部材21を上枠部材30に仮保持可能な構成としてもよい。この場合、上枠部材30の幅方向他方側の内側部34の上端34aを、上側部32(凹溝部40の溝底41)に当接させるように、この内側部34の幅寸法を、幅方向一方側の内側部34の幅寸法よりも大きくしてもよい。
また、本実施形態では、上枠部材30の幅方向一方側部(前側部)及び幅方向他方側部(後側部)によって、レール部材21の両側壁部23,23を略覆う構造とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、上枠部材30の少なくとも係合凹部42が設けられた側となる幅方向一方側部の上下寸法を、レール部材21の一方側の側壁部23の下方側部位が露出するように、幅方向他方側部の上下寸法よりも小さくするようにしてもよい。これにより、レール部材21を、上枠部材21の係合凹部42へ引っ掛ける凸片部24側を上方側にするように斜め状にして上枠部材30の凹溝部40に挿入する際に、この凸片部24が設けられた側の側壁部23の下側部位と上枠部材30(幅方向一方側部)との干渉を抑制することができ、挿入性を向上させることができる。
または、このような態様に代えて、レール部材21の両側壁部23,23の下方側部位が露出するように、上枠部材30の幅方向両側部の上下寸法を設定するようにしてもよい。
これらの場合には、上枠部材30の各外側部33,33や各内側部34,34の上下寸法(展開状態における幅寸法)を、適宜、変形するようにすればよい。
また、本実施形態では、上枠部材30を固定枠状とした例を示しているが、この態様に限定されない。上枠部材30としては、ケーシング額縁を備えたいわゆるケーシング枠状のものとしてもよい。または、上枠部材30を、固定した状態でその前端面と内壁の壁面とが略面一となるように配設されるものとしてもよい。この場合は、内壁の壁面と上枠部材30の前端面とに一連状に壁クロス等の表面仕上材を貼着するようにしてもよい。
また、本実施形態では、下レール6を、下枠4の凹溝部5に嵌め込んだ例を示しているが、この態様に限定されず、例えば、床等に直接的に埋め込まれるものとしてもよい。または、このような下レール6を設けない態様としてもよく、この場合は、折戸10の下端部に下部ランナー16を設けないようにしてもよい。
また、折戸10の上端部に設けられるランナー部材13としては、上記したような態様に限られず、略垂直軸廻りに回動するローラーを備えたもの等、種々の態様とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、レール部材21に案内される建具10として折戸10を例示しているが、このような態様に限られない。建具10としては、折戸10に限られず、例えば、引戸や、間仕切壁等を建具としてもよい。この場合は、建具装置1の納め態様(袖壁納めや戸袋納め等)に応じて、上枠部材30等の形状を適宜変形するようにしてもよい。また、引き違い状に配設される複数枚の建具10を備えたようなものでは、レール部材21にこれら建具10をガイドする複数のガイド溝を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、建具10を上吊り構造とした例を示しているが、この態様に限定されない。例えば、建具10の下端部に戸車等の転動体を設けた下荷重構造としてもよい。この場合は、上記のようなローラー等を備えたランナー部材13に代えて、レール部材21のガイド溝に挿入されてガイドされる片状や軸状(ピン状)の上ガイド部を建具10の上端に設けた構造としてもよい。
1 建具装置
10 折戸(建具)
20 上枠
21 レール部材
24 凸片部
30 上枠部材
30A 帯状板材
31 木質系基材
32 上側部
33 外側部
34 内側部
34a 上端
35 第1折曲溝部(折曲溝部)
37 第2折曲溝部(折曲溝部)
38 第3折曲溝部(折曲溝部)
39 化粧シート
40 凹溝部
41 溝底
42 係合凹部
43 溝側面(凹溝部の溝幅方向内側面)

Claims (3)

  1. 下方開口の凹溝部が形成された上枠部材と、該上枠部材の凹溝部に嵌合され建具を案内する下方開口のレール部材と、を備え、
    前記上枠部材は、木質系基材の表面に化粧シートを貼着してなる帯状板材の裏面に少なくとも前記化粧シートが残存するように長手方向に沿って形成した複数の折曲溝部の部位で該折曲溝部側を内側にして前記帯状板材を折り曲げることで、前記凹溝部と、該凹溝部の溝底の溝幅方向隅部に溝幅方向に向けて開口する係合凹部と、を形成した構造とされ
    前記凹溝部の溝底を構成する上側部とこの上側部の幅方向両側から垂れ下がる両外側部とこれら両外側部の下端から上側に折り返され、前記凹溝部の溝幅方向内側面を構成する両内側部とを有するように、かつこれら両内側部の少なくとも一方の上端と前記上側部との間に前記係合凹部が形成されるように、前記帯状板材に前記折曲溝部を設けて形成されており、
    前記レール部材の幅方向上端角部には、該レール部材の幅方向外方に向けて突出し、前記係合凹部に引っ掛けられる凸片部が設けられていることを特徴とする上枠。
  2. 請求項1において、
    前記レール部材は、前記凸片部を幅方向の両角部に設けた構造とされており、
    前記上枠部材は、前記係合凹部を前記凹溝部の溝幅方向両隅部に設けた構造とされていることを特徴とする上枠。
  3. 請求項1または2に記載の上枠と、該上枠のレール部材によって案内される建具と、を備えていることを特徴とする建具装置。
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