JP2013234530A - 戸枠装置及び戸枠の施工方法 - Google Patents

戸枠装置及び戸枠の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】引戸の左右勝手のいずれにも選択的に施工可能で施工性及び汎用性を向上し得る戸枠装置及び戸枠の施工方法。
【解決手段】戸枠装置1は、上レール部を設けた開口上枠部材11との見込み寸法が開口上枠部材の見込み寸法と略同寸法とされた一対の開口縦枠部材14,14を有し、建物の開口部に配設される三方枠状の開口枠体10と、開口上枠部材の略半分の長さ寸法とされ、長手方向の一方側略半部または他方側略半部に選択的に見込み方向に接続されて開口上枠部材とともに上枠21となる出入上枠部材16と開口縦枠部材とともに戸先側縦枠22となり、他方が中方立24となる一対の出入縦枠部材17,17とを有した三方枠状の出入枠体15と、出入枠体の中方立となる出入縦枠部材及び開口枠体の戸尻側縦枠23となる開口縦枠部材に固定され、出入枠体によって一方側が出入口として区画される開口枠体の他方側を覆うように配設される板体20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、全開状態で袖壁に納められる引戸の戸枠装置及び戸枠の施工方法に関する。
従来より、全開状態で袖壁に納められる片引き式の引戸の戸枠が知られている。このような袖壁納めの引戸の戸枠の鴨居(上枠)や敷居(下枠)は、建物の壁体の壁厚に応じて見込み方向の幅寸法が幅広とされた幅広部と袖壁の壁厚に応じて見込み方向の幅寸法が幅狭とされた幅狭部とを長手方向に沿って設けた構造とされている(例えば、下記特許文献1参照)。このような戸枠では、引戸の左右勝手に応じて、2種類の鴨居や敷居が必要となるという問題があった。
例えば、下記特許文献2及び下記特許文献3では、鴨居及び敷居のそれぞれを、長横枠(長尺板)と短横枠(短尺板)とに2分割し、左右兼用とした引戸枠が提案されている。また、これら特許文献2,3の引戸枠は、引戸の戸先側が当接される戸先側の縦枠を建物の壁体の壁厚に応じた見込み寸法とし、引戸の戸尻側が当接される戸尻側の縦枠(半縦枠)を引戸が納められる袖壁の壁厚を加味して戸先側縦枠よりも幅狭としている。
特開2007−239277号公報 特開平9−60424号公報 特開2002−115471号公報
しかしながら、上記特許文献2,3に記載された引戸枠では、引戸枠とは別途に、引戸が納められる袖壁を、面材等を施工現場において寸法調整等して施工する必要があり、施工性等の観点からは更なる改善が望まれる。また、上記特許文献2,3に記載された引戸枠は、いずれも四方枠であるため、中方立の上下端部を鴨居及び敷居にそれぞれ固定して比較的に容易に中方立を施工できるものではある。しかしながら、敷居(下枠)を有さない三方枠の場合には、中方立の下端側の位置決め等に手間が掛かることが考えられ、更なる改善が望まれる。また、上記特許文献2,3に記載された引戸枠では、いずれも戸先側の縦枠を建物の壁体の壁厚に応じた見込み寸法とする必要があった。そのため、該壁厚が異なる場合には、該壁厚に応じて種々の寸法の戸先側の縦枠を製造する必要があり、汎用性等の観点からも更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、引戸の左右勝手のいずれにも選択的に施工可能でありながらも施工性及び汎用性を向上し得る戸枠装置及び戸枠の施工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る戸枠装置は、引戸をスライド自在に吊り下げ支持する上レール部を設けた開口上枠部材とこの開口上枠部材の長手方向両端から垂れ下がるように設けられ、それぞれの見込み寸法が前記開口上枠部材の見込み寸法と略同寸法とされた一対の開口縦枠部材とを有し、建物の開口部に配設される三方枠状の開口枠体と、前記開口上枠部材の略半分の長さ寸法とされ、該開口上枠部材の長手方向の一方側略半部または他方側略半部に選択的に見込み方向に接続されて該開口上枠部材とともに上枠となる出入上枠部材とこの出入上枠部材の長手方向両端から垂れ下がるように設けられ、それぞれの見込み寸法が前記出入上枠部材の見込み寸法と略同寸法とされ、かついずれか一方が選択的に前記一対の開口縦枠部材のいずれか一方に見込み方向に接続されて該一方の開口縦枠部材とともに戸先側縦枠となり、他方が中方立となる一対の出入縦枠部材とを有した三方枠状の出入枠体と、前記出入枠体の中方立となる出入縦枠部材及び前記開口枠体の戸尻側縦枠となる開口縦枠部材に固定され、該出入枠体によって一方側が出入口として区画される前記開口枠体の他方側を覆うように配設される板体と、を備えていることを特徴とする。
本発明においては、前記開口上枠部材を、金属系材料から形成された前記上レール部と、該上レール部が嵌め込まれる嵌合凹所を設け、長手方向両端に前記一対の開口縦枠部材が接合される合成樹脂系材料から形成された上枠本体と、を備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記板体の幅方向両側端部と該板体の幅方向両側端部がそれぞれに接合される前記中方立となる出入縦枠部材及び前記戸尻側縦枠となる開口縦枠部材とに、互いに接合される際に用いられる接合補助部をそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記一対の開口縦枠部材と前記一対の出入縦枠部材とに、互いに接合される際に用いられる接合補助部をそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る戸枠の施工方法は、引戸をスライド自在に吊り下げ支持する上レール部を設けた開口上枠部材の長手方向両端から、それぞれの見込み寸法をこの開口上枠部材の見込み寸法と略同寸法とした一対の開口縦枠部材を垂れ下がるように設けて建物の開口部に配設される開口枠体を三方枠状に枠組みし、前記開口上枠部材の略半分の長さ寸法とされ、該開口上枠部材の長手方向の一方側略半部または他方側略半部に選択的に見込み方向に接続されて該開口上枠部材とともに上枠となる出入上枠部材の長手方向両端から、それぞれの見込み寸法をこの出入上枠部材の見込み寸法と略同寸法とし、かついずれか一方が選択的に前記一対の開口縦枠部材のいずれか一方に見込み方向に接続されて該一方の開口縦枠部材とともに戸先側縦枠となり、他方が中方立となる一対の出入縦枠部材を垂れ下がるように設けて出入枠体を三方枠状に枠組みし、この三方枠状に枠組みした出入枠体を、前記引戸の左右勝手に応じて、三方枠状に枠組みした前記開口枠体の開口幅方向のいずれか一方側に見込み方向に接続し、この出入枠体によって一方側が出入口として区画される該開口枠体の他方側を覆うように、かつ前記出入枠体の中方立となる出入縦枠部材及び前記開口枠体の戸尻側縦枠となる開口縦枠部材に板体を固定して戸枠ユニットを形成し、この戸枠ユニットを前記開口部に固定することを特徴とする。
本発明に係る戸枠装置及び戸枠の施工方法は、上述のような構成としたことで、引戸の左右勝手のいずれにも選択的に施工可能でありながらも施工性及び汎用性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る戸枠装置の一例及び同戸枠装置の施工手順の一例を模式的に示す概略分解斜視図である。 同戸枠装置の施工手順の別例を模式的に示す概略分解斜視図である。 (a)は、図4(a)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図4(a)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同戸枠装置の施工手順の一例を模式的に示す概略斜視図である。 (a)は、同戸枠装置を用いた袖壁構造の施工手順の一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、同袖壁構造を模式的に示す概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、戸枠(戸枠装置)を施工した状態で、袖壁に納められる引戸が存在する側において該引戸に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として上下方向等の方向を原則的に説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係る戸枠装置及び戸枠の施工方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る戸枠装置1は、図1及び図2に示すように、住居等の建物の開口部3(図4(b)参照)に配設される開口枠体10と、引戸2(図3参照)によって開閉される出入口6(図4等参照)を区画する出入枠体15と、を備えている。また、戸枠装置1は、全開状態とされた片引き式の引戸2が納められる(引き込まれる)袖壁を構成する板体20を備えている。
開口部3は、図4(b)に示すように、横桟やまぐさ等の横架材からなる上枠下地4と、間柱や柱等の左右の縦枠下地5,5と、床材と、によって区画され、正面視して略矩形状とされている(図5(a)も参照)。
開口枠体10は、図1〜図3に示すように、引戸2をスライド自在に吊り下げ支持する上レール部13を設けた開口上枠部材11と、この開口上枠部材11の長手方向(左右方向)両端から垂れ下がるように設けられる一対の開口縦枠部材14,14と、を有している。これら開口上枠部材11及び一対の開口縦枠部材14,14は、見込み寸法(前後方向に沿う寸法、壁厚方向に沿う寸法)が互いに略同寸法とされている。図例では、一対の開口縦枠部材14,14の見込み寸法を、開口上枠部材11の見込み寸法よりも僅かに大きい寸法とした例を示している(図3参照)。
これら開口上枠部材11と一対の開口縦枠部材14,14とは、開口上枠部材11の長手方向の各端面に、各開口縦枠部材14,14の上端部内側面を当接させて接合されて三方枠状に枠組みされる。本実施形態では、これら開口上枠部材11と一対の開口縦枠部材14,14とに、互いに接合される際に用いられる接合補助部12a,14aをそれぞれに設けている。
開口上枠部材11は、図3に示すように、本実施形態では、金属系材料から形成された上レール部13と、長手方向両端に一対の開口縦枠部材14,14が接合される合成樹脂系材料から形成された上枠本体12と、を備えている。
上枠本体12は、開口部3の開口幅寸法(左右方向に沿う寸法)に応じた長さ寸法とされ、外郭形状が帯板状とされている。また、この上枠本体12には、接合補助部12aと、上レール部13が嵌め込まれる嵌合凹所12bと、が設けられている。図例では、上枠本体12の見込み方向両側に長手方向に沿って中空部及びリブ状部を設け、これらリブ状部のそれぞれに長手方向に沿って貫通し、ねじや釘等の止具が捩じ込まれる(または打ち込まれる)下穴としての止具孔を接合補助部12a,12aとして設けた例を示している。
嵌合凹所12bは、下向きに開口し、上枠本体12の長手方向の全長に亘って設けられている。また、この嵌合凹所12bは、上枠本体12の見込み方向の略中央に設けられている。
また、図例では、嵌合凹所12bの凹所底面となる下方に向く天面に、上レール部13の上端部が嵌め込まれるように係合する二本の係合凸条を見込み方向に間隔を空けて長手方向の全長に亘って設けた例を示している。また、嵌合凹所12bの下端開口縁の見込み方向両側に、互いに向き合う方向に突出し、上レール部13の下端部が嵌め込まれるように係合する突出片部をそれぞれに設けた例を示している。
上レール部13は、上枠本体12の長さ寸法と略同長さとされ、上枠本体12の嵌合凹所12bに嵌め込まれる。この上レール部13は、上枠本体12の嵌合凹所12bの凹所底面に当接される上板部と、この上板部の見込み方向両側縁から垂れ下がるように連成された両側板部と、を備えている。また、上レール部13は、これら上板部及び両側板部によって縦断面形状が、下方に向けて開口するガイド溝を設けた略コ字状(略U字状または略C字状)とされている。このガイド溝に、引戸2の上端部に連結固定される吊下ランナー2aの転動部(ローラー)等が長手方向一端部の開口から挿入等されて収容される。
また、上レール部13の両側板部の下端縁部には、互いに向き合う方向に突出する案内片が当該上レール部13の長手方向の全長に亘ってそれぞれに設けられている。これら案内片に、引戸2の吊下ランナー2aのローラー等が当該上レール部13の長手方向に沿って転動自在に支持されることで、引戸2が上レール部13に対してスライド自在に吊り下げ支持される。なお、床側に、引戸2のスライド移動をガイドするガイドピン等の下端ガイド部材を設け、引戸2の下端面に、この下端ガイド部材を受け入れる凹溝等の下端ガイド部を設けるようにしてもよい。
また、上レール部13の両側板部の下端部には、見込み方向外方側に向けて突出し、上枠本体12に設けられた両側の突出片部に係止する係止突条が当該上レール部13の長手方向の全長に亘ってそれぞれに設けられている。
なお、上枠本体12と上レール部13との固定態様としては、上レール部13を上枠本体12の嵌合凹所12bに嵌め込んで固定するのみでもよく、または、ねじや釘等の止具によってこれらを固定するようにしてもよい。
一対の開口縦枠部材14,14は、開口部3の開口高さ寸法に応じた長さ寸法とされ、帯板状とされている。
これら開口縦枠部材14,14の各上端部には、図1〜図3に示すように、これらの厚さ方向(見付方向)に貫通し、ねじや釘等の止具が挿通される挿通孔が接合補助部14a,14aとして設けられている。これら開口縦枠部材14,14の挿通孔14a,14aは、開口上枠部材11の上枠本体12に設けられた接合補助部としての止具孔12a,12aにそれぞれ整合する位置となるように、それぞれの見込み方向に間隔を空けて二箇所に設けられている。
これら開口縦枠部材14,14と上記した開口上枠部材11とは、開口上枠部材11の長手方向の各端面に、各開口縦枠部材14,14の上端部内側面を当接させる。そして、各開口縦枠部材14,14の外側面側から止具を開口縦枠部材14,14の挿通孔14a,14aに挿通させ、開口上枠部材11の止具孔12a,12aに捩じ込む(または打ち込む)ことで三方枠状に枠組みするようにしてもよい。
なお、これら開口縦枠部材14,14の互いに向き合う各内側面に、互いに向き合う方向に開口し、引戸2の戸幅方向端部を受け入れる戸じゃくり溝を長手方向に沿って設けるようにしてもよい。また、これら開口縦枠部材14,14の各戸じゃくり溝は、開口上枠部材11の上レール部13の見込み方向位置に応じた位置となるように、各開口縦枠部材14,14の見込み方向略中央部に設けるようにしてもよい。
出入枠体15は、開口枠体10の開口上枠部材11の略半分の長さ寸法とされた出入上枠部材16と、この出入上枠部材16の長手方向両端から垂れ下がるように設けられる一対の出入縦枠部材17,17と、を有している。これら出入上枠部材16及び一対の出入縦枠部材17,17は、見込み寸法(前後方向に沿う寸法、壁厚方向に沿う寸法)が互いに略同寸法とされている。図例では、一対の出入縦枠部材17,17の見込み寸法を、出入上枠部材16の見込み寸法よりも僅かに大きい寸法とした例を示している(図3参照)。
なお、これら出入上枠部材16と一対の出入縦枠部材17,17とは、出入上枠部材16の長手方向の各端面に、各出入縦枠部材17,17の上端部内側面を当接させ、各出入縦枠部材17,17の外側面側からねじや釘等の止具を出入上枠部材16に捩じ込む(または打ち込む)ことで三方枠状に枠組みするようにしてもよい。また、これら出入上枠部材16と一対の出入縦枠部材17,17とに、互いに接合される際に用いられる上記した開口枠体10と略同様の接合補助部をそれぞれに設けるようにしてもよい。
この出入上枠部材16は、図3に示すように、厚さ寸法(上下寸法、見付寸法)が開口枠体10の開口上枠部材11の厚さ寸法(上下寸法、見付寸法)と略同寸法とされ、帯板状とされている。
また、この出入上枠部材16は、図1及び図2に示すように、開口枠体10の開口上枠部材11の長手方向の一方側略半部または他方側略半部に選択的に見込み方向に接続されて開口上枠部材11とともに上枠21,21Aとなる。
つまり、出入上枠部材16は、図1に示すように、開口上枠部材11の長手方向一方側(図示右方側)略半部の見込み方向背面側に接続された際には、この開口上枠部材11とともに、長手方向一方側(図示右方側)が幅広となる上枠21を構成する。
一方、出入上枠部材16は、図2に示すように、開口上枠部材11の長手方向他方側(図示左方側)略半部の見込み方向背面側に接続された際には、この開口上枠部材11とともに、長手方向他方側(図示左方側)が幅広となる上枠21Aを構成する。
このように選択的に形成される上枠21,21Aの幅広部位の見込み寸法が、壁厚に応じた寸法となるように、出入上枠部材16の見込み寸法を設定するようにしてもよい。
一対の出入縦枠部材17,17は、それぞれの長さ寸法(上下寸法)が開口枠体10の各開口縦枠部材14,14の長さ寸法と略同寸法とされ、帯板状とされている。また、これら一対の出入縦枠部材17,17は、それぞれの厚さ寸法(左右寸法、見付寸法)が開口枠体10の各開口縦枠部材14,14の厚さ寸法(左右寸法、見付寸法)と略同寸法とされている。
また、これら一対の出入縦枠部材17,17は、図1及び図2に示すように、いずれか一方が選択的に開口枠体10の一対の開口縦枠部材14,14のいずれか一方に見込み方向に接続されてこの一方の開口縦枠部材14とともに戸先側縦枠22,22Aとなる。
つまり、これら一対の出入縦枠部材17,17は、図1に示すように、一方側(図示右方側)の出入縦枠部材17が一方側(図示右方側)の開口縦枠部材14の見込み方向背面側に接続された際には、この一方側の出入縦枠部材17がこの一方側の開口縦枠部材14とともに、戸先側縦枠22を構成する。
一方、これら一対の出入縦枠部材17,17は、図2に示すように、他方側(図示左方側)の出入縦枠部材17が他方側(図示左方側)の開口縦枠部材14の見込み方向背面側に接続された際には、この他方側の出入縦枠部材17がこの他方側の開口縦枠部材14とともに、戸先側縦枠22Aを構成する。
このように選択的に形成される戸先側縦枠22,22Aの見込み寸法が、上記した上枠21,21Aの幅広部位の見込み寸法と略同寸法となるように、これら一対の出入縦枠部材17,17のそれぞれの見込み寸法を設定するようにしてもよい。
また、これら一対の出入縦枠部材17,17のうち、上記のように選択的に戸先側縦枠22,22Aを構成する出入縦枠部材17とは異なる側の出入縦枠部材17は、図1及び図2に示すように、開口枠体10の開口幅方向略中央部位に配設される中方立24,24Aとなる。
つまり、これら一対の出入縦枠部材17,17は、図1に示すように、一方側(図示右方側)の出入縦枠部材17が戸先側縦枠22を構成する際には、他方側(図示左方側)の出入縦枠部材17が中方立24を構成する。
一方、これら一対の出入縦枠部材17,17は、図2に示すように、他方側(図示左方側)の出入縦枠部材17が戸先側縦枠22Aを構成する際には、一方側(図示右方側)の出入縦枠部材17が中方立24Aを構成する。
このように選択的に形成される中方立24,24Aの見込み寸法が、壁厚に応じて形成される袖壁の厚さに応じた寸法となるように、これら一対の出入縦枠部材17,17のそれぞれの見込み寸法を設定するようにしてもよい。
また、図1及び図2に示すように、このように選択的に形成される中方立24,24Aの見込み方向手前側には、引戸2の背面に摺るように接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)18が上下方向に沿って設けられる。
本実施形態では、一対の出入縦枠部材17,17のそれぞれの見込み方向手前面に、手前側に向けて開口し、隙間遮蔽部材18の見込み方向背面側端部が嵌め込まれる嵌合凹溝17a,17aを各出入縦枠部材17,17の長手方向の略全長に亘って設けている。このような構成とすることで、隙間遮蔽部材18を一対の出入縦枠部材17,17のいずれにも容易に接続することができる。
また、本実施形態では、これら一対の出入縦枠部材17,17と上記した開口枠体10の一対の開口縦枠部材14,14とに、互いに接合される際に用いられる接合補助部19a,19aをそれぞれに設けている。
本実施形態では、図3(b)に示すように、一対の出入縦枠部材17,17の見込み方向手前面に、長手方向に沿って所定間隔を空けて、それぞれに接合補助部としてのダボ19が挿入される複数(図例では、5つ)の見込み方向に開口するダボ穴19aを接合補助部として設けた例を示している(図1及び図2も参照)。また、本実施形態では、上記のように設けられた嵌合凹溝17a,17aの溝底となる前方に向く面に、各ダボ穴19aを設けた例を示している。
また、一対の開口縦枠部材14,14の見込み方向背面に、長手方向に沿って所定間隔を空けて、それぞれに接合補助部としてのダボ19が挿入される複数(図例では、5つ)の見込み方向に開口するダボ穴19aを接合補助部として設けた例を示している(図1及び図2も参照)。これら一対の開口縦枠部材14,14の各ダボ穴19aと一対の出入縦枠部材17,17の各ダボ穴19aとは、互いに略同高さ位置となるように設けられている。これら一対の開口縦枠部材14,14の各ダボ穴19a及び一対の出入縦枠部材17,17の各ダボ穴19aのいずれか一方にそれぞれダボ19を挿入させ、各ダボ19を、一方の接合補助部として把握するようにしてもよい。
なお、開口枠体10の開口上枠部材11と出入枠体15の出入上枠部材16とにも、互いに接合される際に用いられる上記同様の接合補助部をそれぞれに設けるようにしてもよい。この場合、開口上枠部材11の長手方向の一方側略半部及び他方側略半部のいずれにも出入上枠部材16の接合が容易に可能となるように、つまり、左右勝手のいずれにも対応可能なように、開口上枠部材11に接合補助部を設けるようにしてもよい。
上記構成とされた出入枠体15は、図1に示すように、開口枠体10の開口幅方向一方側(図示右方側)の見込み方向背面側に配設されて、この開口枠体10の一部とともに、上記した上枠21の幅広部位、戸先側縦枠22及び中方立24を構成する。また、このように、出入枠体15が開口枠体10の開口幅方向一方側の見込み方向背面側に配設された際には、開口枠体10の開口幅方向一方側に、引戸2によって開閉される出入口6(図4(a)参照)が区画され、図示背面側から見て左引手(左勝手)となる。また、このように、出入枠体15が開口枠体10の開口幅方向一方側の見込み方向背面側に配設された際には、戸先側縦枠22を構成する開口縦枠部材14とは異なる側(図示左方側)の開口縦枠部材14が引戸2の戸尻側端部が当接される戸尻側縦枠23を構成する。
一方、出入枠体15は、図2に示すように、開口枠体10の開口幅方向他方側(図示左方側)の見込み方向背面側に配設されて、この開口枠体10の一部とともに、上記した上枠21Aの幅広部位、戸先側縦枠22A及び中方立24Aを構成する。また、このように、出入枠体15が開口枠体10の開口幅方向他方側の見込み方向背面側に配設された際には、開口枠体10の開口幅方向他方側に、引戸2によって開閉される出入口6が区画され、図示背面側から見て右引手(右勝手)となる。また、このように、出入枠体15が開口枠体10の開口幅方向他方側の見込み方向背面側に配設された際には、戸先側縦枠22Aを構成する開口縦枠部材14とは異なる側(図示右方側)の開口縦枠部材14が引戸2の戸尻側端部が当接される戸尻側縦枠23Aを構成する。
なお、上記した開口縦枠10の一対の開口縦枠部材14,14及び出入枠体15の各枠部材16,17,17は、木質系材料等から形成されたものとしてもよい。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、またはインシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などを採用するようにしてもよい。また、例えば、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)や、その他の合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
板体20は、略矩形平板状とされ、上記のように、開口枠体10の開口幅方向のいずれか一方側に選択的に見込み方向に接続される出入枠体15によって一方側が出入口6として区画される開口枠体10の開口幅方向の他方側を覆うように配設される。この板体20に引戸2の背面が対面するように、この板体20の手前側に全開状態とされた引戸2が納められる。
また、板体20は、出入枠体15の中方立24(24A)となる出入縦枠部材17及び開口枠体10の戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14に固定される。
また、板体20は、その高さ寸法が開口枠体10及び出入枠体15の各縦枠部材14,14,17,17の長さ寸法と略同寸法とされている。
また、板体20は、その幅寸法(板幅寸法)が、枠組みされた開口枠体10の幅寸法(開口部3の開口幅方向に沿う寸法)から、枠組みされた出入枠体15の幅寸法(開口部3の開口幅方向に沿う寸法)を差し引いた寸法と略同寸法とされている。
この板体20は、図1に示すように、開口枠体10の開口幅方向一方側(図示右方側)に、出入口6が区画される際には、開口枠体10の開口幅方向他方側(図示左方側)を覆うように配設される。また、この状態では、板体20は、その幅方向(開口幅方向に沿う方向)一方側(図示左方側)端部の手前面を、開口枠体10の戸尻側縦枠23となる側(図示左方側)の開口縦枠部材14の見込み方向背面に当接させ、この開口縦枠部材14に板体20の一方側端部が固定される。また、板体20は、その幅方向他方側(図示右方側)端面を、出入枠体15の中方立24となる側(図示左方側)の出入縦枠部材17の見込み方向手前側端部の外側面(出入口6の開口中心側に向く側面とは異なる側の側面)に当接させ、この出入縦枠部材17に板体20の他方側端部が固定される。また、板体20は、その上端部の手前面が、開口上枠部材11の長手方向他方側(図示左方側)略半部の見込み方向背面に当接される。
一方、板体20は、図2に示すように、開口枠体10の開口幅方向他方側(図示左方側)に、出入口6が区画される際には、開口枠体10の開口幅方向一方側(図示右方側)を覆うように配設される。また、この状態では、板体20は、その幅方向他方側(図示右方側)端部の手前面を、開口枠体10の戸尻側縦枠23Aとなる側(図示右方側)の開口縦枠部材14の見込み方向背面に当接させ、この開口縦枠部材14に板体20の他方側端部が固定される。また、板体20は、その幅方向一方側(図示左方側)端面を、出入枠体15の中方立24Aとなる側(図示右方側)の出入縦枠部材17の見込み方向手前側端部の外側面に当接させ、この出入縦枠部材17に板体20の一方側端部が固定される。また、板体20は、その上端部の手前面が、開口上枠部材11の長手方向一方側(図示右方側)略半部の見込み方向背面に当接される。
また、本実施形態では、板体20の幅方向両側端部と板体20の幅方向両側端部がそれぞれに接合される中方立24(24A)となる出入縦枠部材17及び戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14とに、互いに接合される際に用いられる接合補助部19a,19aをそれぞれに設けている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、板体20の幅方向両側端面に、上下方向に沿って所定間隔を空けて、それぞれに接合補助部としてのダボ19が挿入される複数(図例では、5つ)の板幅方向に開口するダボ穴19aを接合補助部として設けた例を示している(図1及び図2も参照)。また、一対の出入縦枠部材17,17の見込み方向手前側端部の外側面に、上下方向に沿って所定間隔を空けて、それぞれに接合補助部としてのダボ19が挿入される複数(図例では、5つ)の厚さ方向(見付方向)に開口するダボ穴19aを接合補助部として設けている。これら板体20の各ダボ穴19aと一対の出入縦枠部材17,17のそれぞれの各ダボ穴19aとは、互いに略同高さ位置となるように設けられている。
なお、上記のように、両方の出入縦枠部材17,17の見込み方向手前側端部の外側面に複数のダボ穴19aを設けた態様に代えて、いずれか一方の出入縦枠部材17の見込み方向手前側端部の外側面のみに複数のダボ穴19aを設けた態様としてもよい。この場合は、板体20との接合補助部としてのダボ穴19aを設けた出入縦枠部材17を、当該出入縦枠部材17の見込み方向に沿う軸廻りに180度回転させることで、左右勝手のいずれにも対応可能とする態様としてもよい。つまり、図1における図示左方側の出入縦枠部材17を、当該出入縦枠部材17の見込み方向に沿う軸廻りに180度回転させて、図2における図示右方側の出入縦枠部材17として用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、板体20の幅方向両側端部の手前面に、上下方向に沿って所定間隔を空けて、それぞれに接合補助部としてのダボ19が挿入される複数(図例では、5つ)の板厚方向に開口するダボ穴19aを接合補助部として設けた例を示している(図1及び図2も参照)。この板体20の板厚方向に開口する各ダボ穴19aは、上記した各開口縦枠部材14,14に設けられた各ダボ穴19aと互いに略同高さ位置となるように設けられている。つまり、各開口縦枠部材14,14に設けられた各ダボ穴19aは、出入縦枠部材17と接合される際に用いられる接合補助部として機能し、また、板体20と接合される際に用いられる接合補助部としても機能する。
なお、上記のような態様に代えて、板体20の幅方向一方側(例えば図示右方側)端面に、複数の板幅方向に開口するダボ穴19aを設け、板体20の幅方向他方側(例えば図示左方側)端部の手前面に、複数の板厚方向に開口するダボ穴19aを設けた態様としてもよい。この場合は、当該板体20を、板体20の厚さ方向に沿う軸廻りに180度回転させることで、左右勝手のいずれにも対応可能とする態様としてもよい。
また、板体20の各ダボ穴19a及び各縦枠部材14,14,17,17の各ダボ穴19aのいずれか一方にそれぞれダボ19を挿入させ、各ダボ19を、一方の接合補助部として把握するようにしてもよい。
また、板体20の上端部と開口上枠部材11とにも、互いに接合される際に用いられる上記同様の左右勝手のいずれにも対応可能な接合補助部をそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、板体20の厚さ寸法は、一般的に9mm〜12mm程度の板厚とされる石膏ボード等の壁面材と同程度の厚さ寸法としてもよい。本実施形態では、上記のような接合補助部としてのダボ穴19aを板体20に設けているので、板体20の割れや欠け等を抑制する観点や、また、後記する桟材7をねじや釘等の止具で板体20に固定可能とする観点等から、比較的に厚さ寸法を大きくするようにしてもよい。この板体20の板厚を、上記のような一般的な壁面材よりも大きい寸法としてもよく、例えば、15mm〜40mm程度としてもよい。また、この板体20は、上記同様の木質系材料や、木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)、その他の合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
次に、本実施形態に係る戸枠装置1の施工手順(施工方法)の一例について、説明する。
まず、図1及び図2に示すように、開口枠体10及び出入枠体15のそれぞれを、上述のように三方枠状に枠組みする。
次いで、この三方枠状に枠組みした出入枠体15を、引戸2の左右勝手に応じて、三方枠状に枠組みした開口枠体10の開口幅方向のいずれか一方側に見込み方向に接続する。
つまり、図1に示すように、引戸2を上述のように左引手(左勝手)とする場合には、出入枠体15を、開口枠体10の開口幅方向一方側(図示右方側)の見込み方向背面側に接続する。この際、戸先側縦枠22となる開口縦枠部材14と出入縦枠部材17とは、互いのダボ穴19a,19aにダボ19を挿入して接合するようにしてもよい。また、中方立24となる出入縦枠部材17には、適宜、隙間遮蔽部材18を取り付けるようにしてもよい。
また、板体20を、開口枠体10の開口幅方向他方側(図示左方側)を覆うように固定する。この際、板体20の幅方向一方側(図示右方側)端部と中方立24となる出入縦枠部材17とは、互いのダボ穴19a,19aにダボ19を挿入して接合するようにしてもよい。また、板体20の幅方向他方側(図示左方側)端部と戸尻側縦枠23となる開口縦枠部材14とは、互いのダボ穴19a,19aにダボ19を挿入して接合するようにしてもよい。
このように、開口枠体10、出入枠体15及び板体20を組み付け、図4(a)に示すように、左勝手の戸枠ユニット9を形成する。
そして、この戸枠ユニット9を、図4(b)及び図5(a)に示すように、開口部3に固定する。つまり、開口部3の内周天面を構成する上枠下地4に沿わせるように、上枠21を固定し、開口部3の内周両側面を構成する左右の縦枠下地5,5に沿わせるように、戸先側縦枠22及び戸尻側縦枠23をそれぞれ固定する。なお、これら上枠21、戸先側縦枠22及び戸尻側縦枠23は、各枠下地4,5,5に対して飼木(かい物)などのスペーサー材を介してねじや釘等の止具によって固定するようにしてもよい。また、本実施形態では、中方立24となる出入縦枠部材17は、板体20に固定されているため、そのままでもよいが、例えば、その下端部を、床下地(または床材)などの枠下地に固定するようにしてもよい。
次いで、図5(a)に示すように、板体20の背面に、桟材7を固定する。図例では、それぞれの長手方向を左右方向に沿わせた複数本(図例では、5本)の桟材7を上下方向に間隔を空けて設けた例を示している。これら桟材7は、袖壁の手前側の壁面材を構成する板体20と、袖壁の背面側の壁面材8(図5(b)参照)との間に介在されるスペーサー材として機能する。また、これら桟材7は、袖壁の背面側の壁面材8を固定する固定下地としても機能する。
これら桟材7の厚さ寸法は、板体20及び背面側の壁面材8の板厚を加味し、袖壁の壁厚に応じた寸法とされている。また、これら桟材7は、その背面が、建物の壁体(間仕切壁)の背面側を構成する背面側の壁面材8(図5(b)参照)の壁下地ともなる縦枠下地5の背面と略同一平面状となるように形成されている。
なお、これら桟材7は、施工現場等において適宜、調達されるものとしてもよく、または、これら桟材7を、本実施形態に係る戸枠装置1が備えている態様としてもよい。また、これら桟材7は、上記同様の木質系材料や、木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)、その他の合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
次いで、図5(b)に示すように、建物の壁体(間仕切壁)の手前側を構成する手前側の壁面材8及び袖壁の背面側の壁面材8を含み、間仕切壁の背面側を構成する背面側の壁面材8を施工する。これら壁面材8は、無垢の木材や、上記同様の木質系材料、石膏ボード等の無機質系材料、合成樹脂系材料等を板状に加工したものとしてもよい。
袖壁の背面側の壁面材8は、幅方向一方側端面を、中方立24となる出入縦枠部材17の見込み方向背面側端部の外側面に当接させ、上記した桟材7に対して固定するようにしてもよい。また、この袖壁の背面側の壁面材8は、袖壁の高さ寸法や幅寸法に応じた寸法とされたものとしてもよく、または、その周囲の背面側の壁面材8の一部を構成するように、袖壁よりも大きい寸法とされたものとしてもよい。
また、これら手前側の壁面材8及び袖壁の周囲の背面側の壁面材8は、開口部3の周囲の間柱等の壁下地に固定するようにしてもよい。
そして、必要に応じて、手前側の壁面材8や、袖壁の手前側を構成する板体20、袖壁の背面側を構成する壁面材8を含む背面側の壁面材8に、合成樹脂化粧シートや化粧紙、クロス等の化粧シートまたは突板等の表面化粧材を貼着するようにしてもよい。
このように施工された状態では、開口部3の戸尻側に、引戸2のスライドスペースの背面側に位置するように、袖壁が形成される。一方、開口部3の戸先側に、引戸2によって開閉される出入口6が形成される。そして、適宜、引戸2を、戸枠ユニット9(戸枠装置1)の開口上枠部材11に対して建て付ける(吊り下げる)ことで、左勝手の袖壁納めの引戸構造となる。
一方、図2に示すように、引戸2を上述のように右引手(右勝手)とする場合には、出入枠体15を、開口枠体10の開口幅方向他方側(図示左方側)の見込み方向背面側に接続する。この際、上記と略同様、戸先側縦枠22Aとなる開口縦枠部材14と出入縦枠部材17とは、互いのダボ穴19a,19aにダボ19を挿入して接合するようにしてもよい。また、中方立24Aとなる出入縦枠部材17には、適宜、隙間遮蔽部材18を取り付けるようにしてもよい。
また、板体20を、開口枠体10の開口幅方向一方側(図示右方側)を覆うように固定する。この際、上記と略同様、板体20の幅方向他方側(図示左方側)端部と中方立24Aとなる出入縦枠部材17とは、互いのダボ穴19a,19aにダボ19を挿入して接合するようにしてもよい。また、板体20の幅方向一方側(図示右方側)端部と戸尻側縦枠23Aとなる開口縦枠部材14とは、互いのダボ穴19a,19aにダボ19を挿入して接合するようにしてもよい。
このように、開口枠体10、出入枠体15及び板体20を組み付け、図示は省略しているが、右勝手の戸枠ユニット9を形成する。
そして、この戸枠ユニット9を、上記と略同様、開口部3に固定し、板体20の背面に桟材7を固定し、各壁面材8を施工するようにしてもよい。また、必要に応じて、上記と略同様、手前側の壁面材8や、袖壁の手前側を構成する板体20、袖壁の背面側を構成する壁面材8を含む背面側の壁面材8に、表面化粧材を貼着するようにしてもよい。そして、上記と略同様、適宜、引戸2を建て付けることで、右勝手の袖壁納めの引戸構造となる。
なお、上記施工手順は一例に過ぎず、各部材等の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。例えば、開口枠体10を開口部3に施工した後に、出入枠体15や板体20を施工する態様としてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る戸枠装置1及び同戸枠装置1の施工方法によれば、引戸2の左右勝手のいずれにも選択的に施工可能でありながらも施工性及び汎用性を向上させることができる。
つまり、引戸2の左右勝手に応じて、開口枠体10の開口幅方向のいずれか一方側に出入枠体15を選択的に接続することができるので、引戸2の左右勝手のいずれにも選択的に施工することができ、汎用性を向上させることができる。これにより、生産効率を向上させることができ、低コスト化を図ることができる。
また、中方立24(24A)となる出入縦枠部材17及び開口枠体10の戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14に固定され、出入枠体15によって一方側が出入口6として区画される開口枠体10の他方側を覆うように配設される板体20を備えている。従って、引戸2が納められる袖壁の引戸2に対面する側の壁面材を施工現場等において寸法調整等する必要性が低減され、施工性を向上させることができる。また、上記施工手順において説明したように、三方枠状に枠組みした開口枠体10の開口幅方向のいずれか一方側に三方枠状に枠組みした出入枠体15を接続し、開口枠体10の他方側を覆うように板体20を固定して組み付けた状態で、建物の開口部3に固定することができる。従って、中方立24(24A)となる出入縦枠部材17と戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14とに固定される板体20によって中方立24(24A)となる出入縦枠部材17の位置決めを容易に行うことができ、施工性を向上させることができる。また、中方立24(24A)となる出入縦枠部材17と戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14とこれらに固定された板体20とによって箱組み状となり、戸枠(戸枠ユニット9)全体の剛性を向上させることができる。従って、上記のように、戸枠ユニット9として組み付けた状態で、この戸枠ユニット9を開口部3に施工する際における施工性をより向上させることができる。
また、開口枠体10の開口上枠部材11及び一対の開口縦枠部材14,14のそれぞれの見込み寸法を略同寸法とし、出入枠体15の出入上枠部材16及び一対の出入縦枠部材17,17のそれぞれの見込み寸法を略同寸法としている。また、出入枠体15の一対の出入縦枠部材17,17の一方が選択的に一対の開口縦枠部材14,14のいずれか一方に見込み方向に接続されて一方の開口縦枠部材14とともに戸先側縦枠22(22A)となる構成としている。従って、例えば、当該戸枠装置1が施工される建物の壁体(間仕切壁)の壁厚が異なるような場合には、出入枠体15の各枠部材16,17,17の見込み寸法を、壁厚に応じて適宜、袖壁の壁厚に応じたものとし、開口枠体10の各枠部材11,14,14は、共通部材として利用することができる。これによれば、より汎用性を向上させることができる。
また、本実施形態では、開口上枠部材11を、合成樹脂系材料から形成された上枠本体12の嵌合凹所12bに金属系材料から形成された上レール部13を嵌め込んだ構造としている。従って、例えば、開口上枠部材11の上枠本体を木質系材料から形成されたものとした場合と比べて、加工性や寸法精度等を向上させることができる。また、上レール部13を金属系材料から形成されたものとしているので、合成樹脂系材料から形成された上枠本体12を補強することができ、加工性や寸法精度等を向上させることが可能でありながらも、開口上枠部材11自体の強度を確保することができる。なお、このような態様に代えて、上枠本体を木質系材料から形成されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、板体20の幅方向両側端部とこの板体20の幅方向両側端部がそれぞれに接合される中方立24(24A)となる出入縦枠部材17及び戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14とに、接合補助部19a,19aをそれぞれに設けている。従って、板体20と中方立24(24A)となる出入縦枠部材17及び戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14とを接合する際における作業性を向上させることができ、施工性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、一対の開口縦枠部材14,14と一対の出入縦枠部材17,17とに、互いに接合される際に用いられる接合補助部19a,19aをそれぞれに設けている。従って、戸先側縦枠22(22A)となる開口縦枠部材14と戸先側縦枠22(22A)となる出入縦枠部材17とを接合する際における作業性を向上させることができ、施工性をより向上させることができる。
なお、上記した例では、開口部3の上側に垂れ壁を形成するように開口部3を設けた例を示しているが、床面から天井面に略至る高さ寸法とされた開口部3に、本実施形態に係る戸枠装置1を施工する態様としてもよい。
また、上記した例では、戸枠装置1によって形成される上枠21(21A)、戸先側縦枠22(22A)、戸尻側縦枠23(23A)及び中方立24(24A)をそれぞれ固定枠状とした例を示しているが、ケーシング額縁を備えたいわゆるケーシング枠状のものとしてもよい。
また、板体20と中方立24(24A)となる出入縦枠部材17及び戸尻側縦枠23(23A)となる開口縦枠部材14との接合補助部、並びに戸先側縦枠22(22A)となる開口縦枠部材14と戸先側縦枠22(22A)となる出入縦枠部材17との接合補助部としては、上記した態様に限られない。例えば、接合補助部として、一方に止具が挿通される止具挿通孔を設け、他方にこの止具挿通孔に整合する止具の下穴を設けた態様としてもよい。または、接合補助部として、一方に係合突部を設け、他方にこの係合突部が係合する係合凹部を設けた態様としてもよい。または、接合補助部として、一方に連結ピン挿入穴を設け、他方に連結ピンが挿入される挿入部及び連結ピンに係止するカム状の連結金具を設けた態様としてもよい。その他、種々の締結金具等を接合補助部として採用するようにしてもよい。
さらには、このような接合補助部を設けずに、適宜、止具や接着剤等で上記した各部材を接合するようにしてもよい。
また、上記した例では、本実施形態に係る戸枠装置1を用いた戸枠の施工方法を例示したが、このような態様に限られない。本発明に係る戸枠の施工方法は、上記した開口枠体10の各枠部材11,14,14、出入枠体15の各枠部材16,17,17、及び板体20のうちの一部または全部が適宜、施工現場等において調達されてそれぞれ上記構成とされたものにも適用可能である。このような態様とした場合にも、上記と概ね同様の効果を奏する。
1 戸枠装置
2 引戸
3 開口部
6 出入口
9 戸枠ユニット
10 開口枠体
11 開口上枠部材
12 上枠本体
12b 嵌合凹所
13 上レール部
14 開口縦枠部材
15 出入枠体
16 出入上枠部材
17 出入縦枠部材
19 ダボ(接合補助部)
19a ダボ穴(接合補助部)
20 板体
21,21A 上枠
22,22A 戸先側縦枠
23,23A 戸尻側縦枠
24,24A 中方立

Claims (5)

  1. 引戸をスライド自在に吊り下げ支持する上レール部を設けた開口上枠部材とこの開口上枠部材の長手方向両端から垂れ下がるように設けられ、それぞれの見込み寸法が前記開口上枠部材の見込み寸法と略同寸法とされた一対の開口縦枠部材とを有し、建物の開口部に配設される三方枠状の開口枠体と、
    前記開口上枠部材の略半分の長さ寸法とされ、該開口上枠部材の長手方向の一方側略半部または他方側略半部に選択的に見込み方向に接続されて該開口上枠部材とともに上枠となる出入上枠部材とこの出入上枠部材の長手方向両端から垂れ下がるように設けられ、それぞれの見込み寸法が前記出入上枠部材の見込み寸法と略同寸法とされ、かついずれか一方が選択的に前記一対の開口縦枠部材のいずれか一方に見込み方向に接続されて該一方の開口縦枠部材とともに戸先側縦枠となり、他方が中方立となる一対の出入縦枠部材とを有した三方枠状の出入枠体と、
    前記出入枠体の中方立となる出入縦枠部材及び前記開口枠体の戸尻側縦枠となる開口縦枠部材に固定され、該出入枠体によって一方側が出入口として区画される前記開口枠体の他方側を覆うように配設される板体と、
    を備えていることを特徴とする戸枠装置。
  2. 請求項1において、
    前記開口上枠部材は、金属系材料から形成された前記上レール部と、該上レール部が嵌め込まれる嵌合凹所を設け、長手方向両端に前記一対の開口縦枠部材が接合される合成樹脂系材料から形成された上枠本体と、を備えていることを特徴とする戸枠装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記板体の幅方向両側端部と該板体の幅方向両側端部がそれぞれに接合される前記中方立となる出入縦枠部材及び前記戸尻側縦枠となる開口縦枠部材とには、互いに接合される際に用いられる接合補助部がそれぞれに設けられていることを特徴とする戸枠装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記一対の開口縦枠部材と前記一対の出入縦枠部材とには、互いに接合される際に用いられる接合補助部がそれぞれに設けられていることを特徴とする戸枠装置。
  5. 引戸をスライド自在に吊り下げ支持する上レール部を設けた開口上枠部材の長手方向両端から、それぞれの見込み寸法をこの開口上枠部材の見込み寸法と略同寸法とした一対の開口縦枠部材を垂れ下がるように設けて建物の開口部に配設される開口枠体を三方枠状に枠組みし、
    前記開口上枠部材の略半分の長さ寸法とされ、該開口上枠部材の長手方向の一方側略半部または他方側略半部に選択的に見込み方向に接続されて該開口上枠部材とともに上枠となる出入上枠部材の長手方向両端から、それぞれの見込み寸法をこの出入上枠部材の見込み寸法と略同寸法とし、かついずれか一方が選択的に前記一対の開口縦枠部材のいずれか一方に見込み方向に接続されて該一方の開口縦枠部材とともに戸先側縦枠となり、他方が中方立となる一対の出入縦枠部材を垂れ下がるように設けて出入枠体を三方枠状に枠組みし、
    この三方枠状に枠組みした出入枠体を、前記引戸の左右勝手に応じて、三方枠状に枠組みした前記開口枠体の開口幅方向のいずれか一方側に見込み方向に接続し、
    この出入枠体によって一方側が出入口として区画される該開口枠体の他方側を覆うように、かつ前記出入枠体の中方立となる出入縦枠部材及び前記開口枠体の戸尻側縦枠となる開口縦枠部材に板体を固定して戸枠ユニットを形成し、この戸枠ユニットを前記開口部に固定することを特徴とする戸枠の施工方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020180525A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社ノダ 引戸構造
JP7270452B2 (ja) 2019-04-26 2023-05-10 株式会社ノダ 引戸構造

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