JP2014077240A - 下端ガイド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】戸幅方向に沿ってスライド自在に吊り下げ支持され、下端部に下向きに開口するガイド溝34を戸幅方向に沿って設けた引戸30の下端側をガイドする下端ガイド装置1であって、前記引戸が納められる壁6の出入開口7側に設けられた縦枠部材23の見込み方向引戸対面側端部の下端部に固定される固定部13と、前記引戸のガイド溝に挿入されるガイド部11と、を備えており、前記固定部は、前記縦枠部材側に向けて開口するように形成され、該縦枠部材の引戸対面側端部に嵌め合わされる嵌合部15と、該嵌合部の下端から反縦枠部材側に向けて突出するように形成され、前記ガイド部を支持する支持部14と、を備えている。
【選択図】図1
Description
例えば、下記特許文献1には、ドアの下端に凹設されたガイド用凹溝条に係合する振れ止めガイド部品が開示されている。このガイド部品は、垂直板部と水平板部とで側面略L字形状とされた固定部材の水平板部上に、ドアのガイド用凹溝条に係合するガイド部片を設けた構成とされている。また、その固定部材が中間方立と床面とのコーナー部に突き合わせ状態で固定される構成とされている。
また、本発明においては、前記縦枠部材の戸幅方向両側面に沿うようにそれぞれ配設される前記嵌合部の両側面部のうちの出入開口側の側面部を、壁側の側面部よりも見込み方向に沿って幅広に形成し、この出入開口側の側面部に止具孔を設けてもよい。
また、本発明においては、前記支持部を、その厚さ方向に雌ねじ部を設けた略水平板状とし、前記ガイド部を、該支持部の雌ねじ部に応じたねじ挿通孔が設けられ、該支持部上に載置されて固定される平板状部を下端に設けた構造としてもよい。
また、本発明においては、前記平板状部のねじ挿通孔を、見込み方向に沿って長径としてもよい。
図1〜図3は、本実施形態に係る下端ガイド装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、図3(b)に示すV方向から引戸に対面した状態を基準として、手前側を前方、逆側を後方として、その方向等を原則的に説明する。
上枠20は、開口部5の開口幅方向に沿って長尺の帯板状とされている。この上枠20は、本実施形態では、長手方向一方側略半部の出入開口7側部位の見込み寸法(前後方向に沿う寸法、壁厚方向に沿う寸法)よりも、長手方向他方側略半部の袖壁6側部位の見込み寸法が袖壁6に応じて小さく形成されている。
これら両側の縦枠21,22と上枠20とは、例えば、上枠20の長手方向の各端面に、各縦枠21,22の上端部内側面を当接させ、各縦枠21,22の外側面側からねじや釘等の止具を上枠20に捩じ込む(または打ち込む)ことで枠組みするようにしてもよい。
また、この中方立23の見込み方向引戸対面側端部(前端部)には、引戸30の袖壁対面側面(後面)に摺るように接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)26が当該中方立23の概ね全長に亘って設けられている(図1及び図2も参照)。この隙間遮蔽部材26は、中方立23の見込み方向引戸対面側端面(前端面)24において開口するように凹溝状に形成された取付溝25に嵌め込まれるように取り付けられている。
この中方立23は、その上端部を上記した上枠20の出入開口7側部位と袖壁6側部位との境界部位に係合させ、該上端部が上枠20に上記同様の止具によって固定される。また、中方立23の下端部は、床材や床下地等に上記同様の止具によって固定するようにしてもよい。
これら上枠20、両側の縦枠21,22及び中方立23並びに袖壁6を施工した状態では、袖壁6の手前側に引戸30のスライドスペースが形成され、中方立23の戸先側に引戸30によって開閉される出入開口7が形成される。
なお、図3(a)では、上枠20の上側に垂れ壁を設けた例を示しているが、上枠20を天井に沿わせるように設けたり、天井に埋め込むように設けたりしてもよい。また、上枠20に上レールを設けた態様に代えて、上レール自体を直接的に上記したような上枠下地等に固定する態様としてもよい。
この引戸30の上端部には、図3(a)に示すように、上記した上レールに支持されるランナー部材31が連結固定されている。図例では、引戸30の上端部の戸幅方向両側端部のそれぞれにランナー部材31,31を設けた例を示している。このようなランナー部材31,31としては、水平軸廻りに回転し、上レールの両案内片上を転動するローラーを備えたものとしてもよい。
また、この引戸30は、図3(b)に示すように、出入開口7を閉鎖した状態(全閉状態)で、その戸尻側端部が中方立23と前後方向に重合し、出入開口7を開放した状態(全開状態)で、その戸先側端部が中方立23と前後方向に重合する構成とされている。
なお、図3(a)において、符号35は、引戸30の引手(取手)である。
また、本実施形態では、端面部16に、中方立23に設けられた隙間遮蔽部材26を受け入れる縦溝状開口17を設けている。この縦溝状開口17は、当該端面部16を厚さ方向に貫通し、上方に向けて開口した構成とされている。また、本実施形態では、この縦溝状開口17を、端面部16の上下の全長に亘って設けており、支持板状部14の後端部に至るように設けている。
また、この縦溝状開口17の戸幅方向に沿う寸法は、中方立23の前端面24から前方に向けて突出する隙間遮蔽部材26の挿通が可能な寸法とされている。図例では、縦溝状開口17の戸幅方向に沿う寸法を、中方立23の取付溝25の溝幅寸法と略同寸法とした例を示している。
また、本実施形態では、図1(b)に示すように、出入開口側側面部19を、袖壁側側面部18よりも見込み方向に沿って幅広に形成している。
袖壁側側面部18の見込み方向に沿う寸法は、中方立23の前端面24から袖壁6の引戸納め側面(前面)までの前後寸法に応じた寸法とされている。図例では、袖壁側側面部18の見込み方向に沿う寸法を、当該固定部材13を中方立23に固定した状態で、袖壁側側面部18の後端面が袖壁6の前面に当接または近接対面するような寸法としている。
また、本実施形態では、この出入開口側側面部19に、当該固定部材13を中方立23に固定するための止具の止具孔19aを、当該出入開口側側面部19を厚さ方向に貫通させて設けている。
また、本実施形態では、この支持板状部14に、厚さ方向に沿う雌ねじ部14aを設けている。図例では、この雌ねじ部14aを、支持板状部14を厚さ方向に貫通する雌ねじ孔としている。
また、本実施形態では、支持板状部14に、複数(図例では、2つ)の雌ねじ部14a,14aを設けている。図例では、2つの雌ねじ部14a,14aを、互いに前後方向及び戸幅方向に沿う方向に間隔を空けて斜め配置状に設けた例を示している。なお、支持板状部14の雌ねじ部14aは、支持板状部14を厚さ方向に貫通した雌ねじ孔に限られず、厚さ方向に貫通させずに、上向きに開口した雌ねじ穴としてもよい。
なお、この支持板状部14の厚さ寸法は、上記した嵌合部15を構成する各面部16,18,19と略同厚としてもよく、または、これらよりも小さい寸法としてもよい。また、当該固定部材13は、金属系材料や硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよく、例えば、鋼板に折り曲げや打ち抜き加工等を施して形成されたものとしてもよい。
ガイド部11は、引戸30のガイド溝34に挿入され、戸幅方向に沿ってスライドされる引戸30の下端側をガイドし、その戸厚方向への振れを抑制する。
また、本実施形態では、ガイド部11を、軸方向を上下方向に沿わせた略円柱形状(ピン状)としている。このガイド部11は、図1に示すように、その戸厚方向に沿う寸法(本実施形態では、径寸法)及び上下寸法が、引戸30のガイド溝34に挿入可能な寸法とされている。図例では、このガイド部11の戸厚方向に沿う寸法を、引戸30のガイド溝34の溝幅寸法よりも僅かに小さい寸法とした例を示している。また、このガイド部11の上下寸法は、引戸30のガイド溝34の下方に向く溝底面に干渉しないよう適宜、設定するようにしてもよい。
まず、固定部材13を、中方立23の前端側の下端部に固定する。この際、固定部材13の支持板状部14を床面8に沿わせ、嵌合部15を中方立23の前端部に嵌め合わせて固定するようにしてもよい。また、出入開口側側面部19に設けられた止具孔19a,19aを介してねじや釘等の止具を中方立23に捩じ込み(または打ち込み)、当該固定部材13を中方立23に固定するようにしてもよい。
つまり、下端ガイド装置1は、縦枠部材(中方立)23の見込み方向引戸対面側端部の下端部に固定される固定部(固定部材)13を備えている。従って、床が、コンクリート仕上げやタイル仕上げ、カーペット仕上げとされていたり、コンクリート下地上に薄床材を貼着したような構造とされ、床側への固定がし難いような場合にも、当該下端ガイド装置1を中方立23に対して強固かつ安定的に固定することができる。
また、中方立23に固定される当該下端ガイド装置1のガイド部材10と、床に固定される他のガイド部材と、を共通部品とすることもできる。つまりは、ガイド部材10の平板状部12に設けられたねじ挿通孔12aを介してねじによって当該ガイド部材10を床に固定することも可能となる。
または、複数枚の引戸30を引き分け状に納める袖壁6を開口部5の両側のそれぞれに設けた引戸構造に、下端ガイド装置1を設けるようにしてもよい。この場合は、両側の袖壁6の中方立23のそれぞれに下端ガイド装置1を固定するようにしてもよい。
また、このような袖壁納めや戸袋納めの引戸構造に代えて、建物の内壁4に沿って一枚若しくは複数枚の引戸30を納める、いわゆるアウトセット納めの引戸構造に、下端ガイド装置1を設けた態様としてもよい。この場合は、中方立ではなく、戸幅方向両側のそれぞれの内壁4の出入開口側に設けられる縦枠を、縦枠部材として把握し、これらの両方または一方に下端ガイド装置1を固定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、下端ガイド装置1が固定される縦枠部材(中方立)23を固定枠状とされたものとした例を示しているが、縦枠部材23を、ケーシング額縁を備えたケーシング枠状とされたものとしてもよい。
また、本実施形態では、固定部材13の支持板状部14に雌ねじ部14aを設け、ガイド部材10の平板状部12にねじ挿通孔12aを設けた例を示しているが、これら雌ねじ部及びねじ挿通孔を逆側にそれぞれ設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ガイド部11を、ピン状のものとした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、ガイド部11を、戸厚方向に厚さ方向を沿わせ、戸幅方向に延びるように形成された平板状とされたものとしてもよい。また、ガイド部11に、引戸30のガイド溝34の溝幅方向両側の内壁の両方または一方に当接して転動するローラー等を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、固定部材13の嵌合部15の端面部16に、中方立23に設けられた隙間遮蔽部材26を受け入れる縦溝状開口17を設けた例を示しているが、このような縦溝状開口17を設けないようにしてもよい。この場合は、隙間遮蔽部材26が端面部16に干渉しないように適宜、調整するようにしてもよい。
6 袖壁(壁)
7 出入開口
11 ガイド部
12 平板状部
12a ねじ挿通孔
13 固定部材(固定部)
14 支持板状部(支持部)
14a 雌ねじ部
15 嵌合部
16 端面部
17 縦溝状開口
18 袖壁側側面部
19 出入開口側側面部
19a 止具孔
23 中方立(縦枠部材)
24 前端面(見込み方向引戸対面側端面)
26 隙間遮蔽部材
27 袖壁側側面(戸幅方向側面)
29 出入開口側側面(戸幅方向側面)
30 引戸
34 ガイド溝
Claims (5)
- 戸幅方向に沿ってスライド自在に吊り下げ支持され、下端部に下向きに開口するガイド溝を戸幅方向に沿って設けた引戸の下端側をガイドする下端ガイド装置であって、
前記引戸が納められる壁の出入開口側に設けられた縦枠部材の見込み方向引戸対面側端部の下端部に固定される固定部と、前記引戸のガイド溝に挿入されるガイド部と、を備えており、
前記固定部は、前記縦枠部材側に向けて開口するように形成され、該縦枠部材の引戸対面側端部に嵌め合わされる嵌合部と、該嵌合部の下端から反縦枠部材側に向けて突出するように形成され、前記ガイド部を支持する支持部と、を備えていることを特徴とする下端ガイド装置。 - 請求項1において、
前記縦枠部材の見込み方向引戸対面側端面に沿うように配設される前記嵌合部の端面部には、前記縦枠部材の引戸対面側端面から突出するように設けられる隙間遮蔽部材を受け入れる縦溝状開口が設けられていることを特徴とする下端ガイド装置。 - 請求項1または2において、
前記縦枠部材の戸幅方向両側面に沿うようにそれぞれ配設される前記嵌合部の両側面部のうちの出入開口側の側面部が壁側の側面部よりも見込み方向に沿って幅広に形成されており、この出入開口側の側面部に止具孔が設けられていることを特徴とする下端ガイド装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記支持部は、その厚さ方向に雌ねじ部を設けた略水平板状とされており、
前記ガイド部は、該支持部の雌ねじ部に応じたねじ挿通孔が設けられ、該支持部上に載置されて固定される平板状部を下端に設けた構造とされていることを特徴とする下端ガイド装置。 - 請求項4において、
前記平板状部のねじ挿通孔は、見込み方向に沿って長径とされていることを特徴とする下端ガイド装置。
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