JP6751889B2 - 建具用枠の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建具用枠の取付構造に関する。
従来より、住居等の建物の開口を開閉する開き戸や引戸、折戸等の建具が建て付けられる建具用枠が知られている。このような建具用枠は、上枠と天井との間に垂れ壁を設けて施工されるものもあるが、上枠が目立ち易くなるという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、上枠が天井下地に埋設された戸開閉縁の仕舞い構造が開示されている。
特開2012−154170号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された戸開閉縁の仕舞い構造では、上枠の見込方向両側に設けられる天井下地の上枠側の端部が位置ずれし易くなる懸念がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、上枠を目立ち難く施工可能でありながらも、上枠の見込方向両側に設けられる天井材の端部を安定的に固定し得る建具用枠の取付構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の第1発明に係る建具用枠の取付構造は、上枠の見込方向両側に天井材が突き合わせられる構造とされており、前記上枠は、該上枠の見込寸法よりも見込寸法が小とされた上枠下地に固定され、該上枠の見込方向両側には、見込方向両側のそれぞれの天井材の端部が固定される天井受桟部が当接され、前記上枠下地の少なくとも見込方向一方側には、該上枠下地と前記天井受桟部との間を塞ぐように前記上枠の上面に当接された調整桟部が設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2発明に係る建具用枠の取付構造は、上枠の見込方向両側に天井材が突き合わせられる構造とされており、前記上枠は、該上枠の見込寸法よりも見込寸法が大とされた上枠下地に固定され、該上枠下地の見込方向両側には、見込方向両側のそれぞれの天井材の端部が固定される天井受桟部が当接され、前記上枠の少なくとも見込方向一方側には、該上枠と前記天井受桟部との間を塞ぐように前記上枠下地の下面に当接された調整桟部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る建具用枠の取付構造は、上述のような構成としたことで、上枠を目立ち難く施工可能でありながらも、上枠の見込方向両側に設けられる天井材の端部を安定的に固定することができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る建具用枠の取付構造の一例を模式的に示し、(a)は、図2におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図2におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 同建具用枠の取付構造を用いて施工された建具用枠を含む戸装置の一例を模式的に示す概略正面図である。 (a)〜(c)は、同建具用枠の取付構造の施工方法の一例をそれぞれ模式的に示す一部破断概略正面図である。 (a)〜(c)は、同施工方法の一例をそれぞれ模式的に示し、図1(a)に対応させた一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る建具用枠の取付構造の一例を模式的に示し、(a)は、図1(a)に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図1(b)に対応させた一部破断概略横断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る建具用枠の取付構造の一例を模式的に示し、図1(a)に対応させた一部を省略した一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る建具用枠の取付構造を用いて建具用枠が設置された状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1〜図4は、第1実施形態に係る建具用枠の取付構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る建具用枠の取付構造は、図1(a)に示すように、上枠12の見込方向(壁厚方向に沿う方向)両側に天井材7,7が突き合わせられる構造とされている。つまり、同取付構造は、上枠12が天井材7,7間に埋込状に配される構造とされている。本実施形態では、同取付構造は、上枠12を、その下面12bが見込方向両側に配される天井材7,7の下面7b,7bと略同一平面状となるように配した構造とされている。
同取付構造を用いて設置される建具用枠10は、図1及び図2に示すように、上枠12及びこの上枠12の両端に接合される一対の縦枠14,15を有した三方枠11を備えている。この建具用枠10は、建具を構成する戸パネル23とによって戸装置1を構成する。
戸パネル23は、一方向(上下方向)に長尺な略矩形平板状とされている。この戸パネル23は、図1(b)に示すように、出入口5を開閉する構成とされている。本実施形態では、戸パネル23は、戸幅方向一端部の吊元側端部が出入口5の吊元側に上下方向に沿う軸回りに回転自在に支持される開き戸とされている。出入口5は、下側が床によって区画され、上側が上枠12(本実施形態では、後記するように上枠12の下面12bに貼着された化粧シート8)によって区画され、開口幅方向両側が縦枠14,15によって区画されている。この出入口5の開口高は、床から天井までの高さとされている。つまり、出入口5の下方側に向く天面と天井面とが面一状とされている。
この出入口5を開閉する戸パネル23の戸高寸法(長さ寸法)は、天井高に応じた寸法とされている。この戸パネル23の戸高寸法は、上端部及び下端部が天井及び床に干渉しないように、天井高よりも僅かに小さい寸法としてもよい。この戸パネル23の戸高寸法は、開口高(天井高)に応じて、2400mm〜3000mm程度としてもよい。また、戸パネル23の戸幅寸法は、出入口5の開口幅に応じた寸法であればよく、600mm〜1200mm程度でもよい。また、戸パネル23の戸厚寸法は、20mm〜40mm程度でもよい。
この戸パネル23の吊元側端部は、一対の縦枠14,15のうちの吊元側に配された第1縦枠14に蝶番等の回転連結部材24を介して連結される。図例では、戸パネル23の上端部及び下端部のそれぞれに回転連結部材24,24を固定した構成としている。なお、戸パネル23及び回転連結部材24,24としては、図例のようなものに限られず、その他、種々の構成とされたものでもよい。
本実施形態に係る建具用枠の取付構造は、図4(a)に示すように、上枠12の見込寸法(壁厚方向に沿う寸法)W2よりも見込寸法W1が小とされた上枠下地4に上枠12が固定された構造とされている。上枠下地4は、住居等の建物の間仕切壁等の壁体6を貫通するように設けられる開口部2の上側を区画する(図1(b)及び図3(b)参照)。この上枠下地4は、横桟やまぐさ等の横架材または該横架材の下面側に固定された飼木(スペーサー材)等でもよい。この上枠下地4の見込寸法W1は、上枠12の見込寸法W2よりも3mm以上小さい寸法とされたものでもよく、10mm以上小さい寸法とされたものでもよい。また、この上枠下地4の上下方向に沿う見付寸法は、強度上の観点等から適宜の寸法でもよく、上枠12の上下方向に沿う見付寸法(厚さ寸法)と足し合わせた寸法が30mm以上となるような寸法でもよい。
また、同取付構造は、上枠12の見込方向両側に、見込方向両側のそれぞれの天井材7,7の端部7a,7aが固定される天井受桟部21,21を当接させた構造とされている。また、同取付構造は、上枠下地4の少なくとも見込方向一方側に、上枠下地4と天井受桟部21との間を塞ぐように上枠12の上面12aに当接された調整桟部22を設けた構造とされている。本実施形態では、上枠下地4の少なくとも見込方向一方側に設けられた調整桟部22と、この調整桟部22の見込方向外側の天井受桟部21と、を別体としている。これら天井受桟部21と調整桟部22とによって桟部材20を構成している。また、同取付構造は、上枠下地4の見込方向両側に、調整桟部22,22を設けた構造とされている。つまり、本実施形態では、上枠下地4の見込方向両側に、桟部材20,20を設けた構造とされている。
上枠12は、開口部2の開口幅方向に長尺状とされている。この上枠12は、上下方向に厚さ方向を沿わせて配される帯板状とされている。この上枠12の見付寸法は、30mm未満でもよく、例えば、20mm〜25mm程度でもよい。また、この上枠12の見込寸法W2は、壁体6の壁厚等に応じて適宜の寸法とされる両側の縦枠(第1縦枠14及び第2縦枠15)14,15の見込寸法に応じた寸法としてもよい。図例では、上枠12の見込寸法W2を、両側の縦枠14,15の見込寸法と略同寸法とした例を示している。
この上枠12は、その上面12aを上枠下地4の下面に当接させてねじや釘等の止具9やこれに加えて接着剤等によって固定されている。上枠下地4の下面に対向される上枠12の上面12aは、略全面に亘って上枠下地4の下面に密着されている。
本実施形態では、この上枠12は、その見込方向両端部が上枠下地4の見込方向両側面よりも見込方向外側に向けて突出するように固定されている。図例では、上枠下地4の見込方向両側面から突出する上枠12の見込方向両端部の見込方向に沿う寸法が互いに略同寸法となるように上枠12を固定した例を示している。つまり、上枠12の見込方向中央部と上枠下地4の見込方向中央部とを見込方向で略一致させて上枠12を上枠下地4に固定した例を示している。
上枠下地4の見込方向両側に設けられた調整桟部22,22は、開口部2の開口幅方向に長尺状とされ、四角柱状とされている。これら調整桟部22,22の長さ寸法は、上枠12の長さ寸法以上とされている。後記するように三方枠11を縦勝状に枠組みした場合には、これら調整桟部22,22の長さ寸法を、上枠12の長さ寸法に両側の縦枠14,15の見付寸法(開口幅方向に沿う寸法)を足し合わせた寸法以上としてもよい。なお、見込方向両側の各調整桟部22,22は、それぞれ単一材からなるものに限られず、長手方向に突き合わせられた複数材からなるものでもよい。
これら調整桟部22,22の上下方向に沿う寸法は、上枠12の見付寸法と足し合わせた寸法が30mm以上となるような寸法でもよい。図例では、これら調整桟部22,22の上下方向に沿う寸法を、上枠12の見付寸法よりも大とした例を示している。また、これら調整桟部22,22の上下方向に沿う寸法を、上枠下地4の上下方向に沿う寸法よりも小とした例を示している。
これら見込方向両側の調整桟部22,22の見込方向に沿う寸法を足し合わせた寸法は、上枠12の見込寸法W2から上枠下地4の見込寸法W1を差し引いた寸法に略等しい寸法とされている。つまり、これら調整桟部22,22の各見込方向に沿う寸法は、図4(b)に示すように、上枠下地4の見込方向外側に向く面から上枠12の見込方向外側に向く見付面12c,12cまでの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。これら調整桟部22,22は、上枠下地4及び上枠12の見込寸法W1,W2に応じて適宜の見込寸法となるように調整されたものでもよい。図例では、これら見込方向両側の調整桟部22,22の見込方向に沿う寸法を、互いに略同寸法とした例を示している。また、図例では、これら見込方向両側の調整桟部22,22を、互いに略同寸同形状とした例を示しているが、異なる寸法及び形状とされたものでもよい。
これら調整桟部22,22は、見込方向外側に向く面が上枠12の見付面12c,12cと略同一平面状となるように設けられている。また、これら調整桟部22,22は、見込方向中央側に向く面を略全面に亘って上枠下地4の見込方向外側に向く面に密着させて固定されている。また、これら調整桟部22,22は、下面を略全面に亘って上枠12の見込方向両端部の上面12aに密着させて固定されている。後記するように三方枠11を縦勝状に枠組みした場合には、これら調整桟部22,22の長手方向両端部の下面を、両側の縦枠14,15の上端面に密着させて固定した構造としてもよい。つまり、三方枠11の上面に対向される調整桟部22,22の下面を略全面に亘って三方枠11の上面に密着させた構造としてもよい。
これら調整桟部22,22は、ねじや釘等の止具9,9によって上枠下地4に固定されている。図例では、これら調整桟部22,22を、これらの見込方向外側から上枠下地4に見込方向に沿って止着された(捩じ込まれたまたは打ち込まれた)止具9,9によって固定した例を示している。
上枠12の見込方向両側に設けられた天井受桟部21,21は、開口部2の開口幅方向に長尺状とされ、四角柱状とされている。これら天井受桟部21,21の長さ寸法は、上枠12の長さ寸法以上とされている。上記同様、三方枠11を縦勝状に枠組みした場合には、これら天井受桟部21,21の長さ寸法を、上枠12の長さ寸法に両側の縦枠14,15の見付寸法を足し合わせた寸法以上としてもよい。なお、上記同様、見込方向両側の各天井受桟部21,21は、それぞれ単一材からなるものに限られず、長手方向に突き合わせられた複数材からなるものでもよい。
これら天井受桟部21,21の見込方向に沿う寸法及び上下方向に沿う寸法は、上枠12の見込方向両側に突き合わせられる天井材7,7の端部7a,7aを安定的に固定する観点等から適宜の寸法としてもよく、例えば、30mm以上としてもよい。また、これら天井受桟部21,21は、縦断面積(長手方向に見た面積)が1140mm以上とされたものでもよい。図4(c)に示すように、これら天井受桟部21,21は、上下方向に沿う寸法が見込方向に沿う寸法よりも大とされている。また、図例では、これら天井受桟部21,21の上下方向に沿う寸法を、上枠12の見付寸法よりも大とし、調整桟部22,22の上下方向に沿う寸法と概ね同寸法とした例を示している。また、図例では、これら見込方向両側の天井受桟部21,21を、互いに略同寸同形状とした例を示しているが、異なる寸法及び形状とされたものでもよい。
これら天井受桟部21,21は、図1(a)及び図4(c)に示すように、これらの下方側に設けられる天井材7,7の下面7b,7bが上枠12の下面12bと略同一平面状となるように、上枠12の見込方向両側に固定されている。つまり、これら天井受桟部21,21は、これらの下面と上枠12の下面12bとの上下方向に沿う寸法が天井材7,7の厚さ寸法と略同寸法となるように固定されている。なお、上枠12の見付面12c,12cに、天井受桟部21,21の下面の高さ位置の位置決めの目印となる線や溝等の目印部を設けた構成としてもよい。
また、これら天井受桟部21,21は、見込方向中央側に向く面を略全面に亘って当接対象となる上枠12の見付面12c,12c及び調整桟部22,22の見込方向外側に向く面に密着させて固定されている。上記同様、三方枠11を縦勝状に枠組みした場合には、これら天井受桟部21,21の見込方向中央側に向く面を、両側の縦枠14,15の上端部の見付面に密着させて固定した構造としてもよい。つまり、三方枠11の上端部の見付面に対向される天井受桟部21,21の見込方向中央側に向く面を略全面に亘って三方枠11の上端部の見付面に密着させた構造としてもよい。
また、これら天井受桟部21,21は、ねじや釘等の止具9,9によって調整桟部22,22に固定されている。図例では、これら天井受桟部21,21を、これらの見込方向外側から各調整桟部22,22に見込方向に沿って止着された止具9,9によって固定した例を示している。
また、本実施形態では、これら天井受桟部21,21と上枠12とは、止具9,9によって互いに固定されている。図例では、上枠12の下面12b側から各天井受桟部21,21に対して斜め上方側に止着された止具9,9によって天井受桟部21,21と上枠12とを固定した例を示している。
なお、上枠12及び天井受桟部21,21に、斜め状に止着される止具9,9のガイド穴を設けた構成等としてもよい。また、上記のような態様に代えて、天井受桟部21,21の見込方向外側から上枠12に対して斜め下方側に止着された止具によって天井受桟部21,21と上枠12とを固定した態様等としてもよい。
また、図例では、これら天井受桟部21,21を、これらの上面が調整桟部22,22の上面よりも下方側となるように設けた例を示しているが、上方側となるように設けたり、調整桟部22,22の上面と略同一平面状となるように設けたりしてもよい。
また、これら天井受桟部21,21と上枠12とは、止具9,9に加えて接着剤によって固定されていてもよい。
両側の縦枠14,15としての吊元側の第1縦枠14及び戸先側の第2縦枠15は、開口部2の開口高方向に長尺状とされ、開口幅方向に厚さ方向を沿わせて配される帯板状とされている。これら第1縦枠14及び第2縦枠15は、開口部2の開口幅方向両側を区画する縦枠下地3,3に固定されている。これら第1縦枠14及び第2縦枠15は、上記同様、ねじや釘等の止具によって縦枠下地3,3に固定されている。縦枠下地3,3は、間柱等の柱材または該柱材の開口幅方向内側に固定された飼木(スペーサー材)等でもよい。
また、これら第1縦枠14及び第2縦枠15は、図2及び図3(b)、(c)に示すように、開口部2の下側を区画する床から天井に至るように設けられる。本実施形態では、上枠12が天井材7,7間に言わば埋込状に設けられるので、これら両側の第1縦枠14と第2縦枠15とによって言わば二方枠状の外観を呈する。また、これら第1縦枠14及び第2縦枠15の開口幅方向中央側に向く内側面(見込面)には、開口幅方向中央側に向けて突出するように戸当たり部16,16が設けられている。
また、本実施形態では、図1(b)に示すように、これら第1縦枠14及び第2縦枠15の見込方向両側に額縁部材17,17,17,17を設けた構造としている。つまり、本実施形態では、これら第1縦枠14及び第2縦枠15は、ケーシング枠状とされている。額縁部材17,17,17,17は、壁厚方向に厚さ方向を沿わせて配される平板状部の壁幅方向(開口部2の開口幅方向に沿う方向)両側の各端部から壁芯に向けて突出するように係合片部及び当接片部を設けた構成とされている。これら額縁部材17,17,17,17は、係合片部が第1縦枠14及び第2縦枠15の見込方向両端部に設けられた受入溝に受け入れられ、当接片部が壁体6の壁面に当接されて設置されるものでもよい。なお、額縁部材17,17,17,17は、互いに同様の構成とされたものに限られず、例えば、壁厚等に応じて、壁厚方向一方側の額縁部材17,17の係合片部の壁厚方向に沿う寸法が他方側よりも大とされたようなものでもよい。
なお、上記した上枠12及び額縁部材17を含む両側の縦枠14,15を備えた建具用枠10並びに桟部材20を構成する天井受桟部21,21及び調整桟部22,22は、木質系材料から形成されたものでもよい。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などを採用するようにしてもよい。また、全体が木質系材料からなるものに限られず、大半が木質系材料から形成されたものであればよい。また、これらのうち施工後に室内側に露出する額縁部材17を含む両側の縦枠14,15は、少なくとも露出する部位が化粧面とされたものでもよい。
また、第1縦枠14及び第2縦枠15は、このような額縁部材17が設けられるケーシング枠状とされたものに限られず、固定枠状とされたものでもよい。さらには、これら第1縦枠14及び第2縦枠15が壁体6の壁面を構成する壁クロス(壁紙)等の化粧シートによって一連状に覆われる構成とされたものでもよい。つまり、内装仕上げが施された状態において建具用枠10を構成する上枠12及び両側の縦枠14,15が露出しない構成とされたものでもよい。
次に、本実施形態に係る建具用枠の取付構造の施工方法の一例について説明する。
まず、図3(a)〜(c)に示すように、上枠12の両端に第1縦枠14及び第2縦枠15が接合されて枠組みされた三方枠11(建具用枠10)を開口部2に設置する。この際、上記のように、上枠12の下面12bが上枠12の見込方向両側に設けられる天井材7,7の下面7b,7bと略同一平面状となるように三方枠11を設置する。また、この三方枠11は、上枠12を上記のように上枠下地4に固定し、両側の縦枠14,15を縦枠下地3,3に固定して設置するようにしてもよい。また、この三方枠11を構成する上枠12と両側の縦枠14,15とは、止具やダボ等の接合部、接着剤等によって接合されたものでもよい。また、図例では、これら上枠12と両側の縦枠14,15とを縦勝状に接合した例を示している。
そして、図4(a)、(b)に示すように、上枠下地4の見込方向両側に調整桟部22,22を固定する。なお、これら調整桟部22,22を上枠下地4に固定した後に、上枠12を含む三方枠11(建具用枠10)を設置するようにしてもよい。
また、図4(b)、(c)に示すように、上枠12の見込方向両側に天井受桟部21,21を固定する。なお、これら天井受桟部21,21は、三方枠11(建具用枠10)を設置する前に上枠12または調整桟部22,22に対して固定されたものでもよい。
そして、上枠12の見込方向両側に天井材7,7の端部7a,7aを突き合わせ、これら天井材7,7の端部7a,7aを見込方向両側の天井受桟部21,21のそれぞれに固定する。これにより、建具用枠10によって区画される出入口5の周囲の天井構造が構成される。
これら天井材7,7は、一般的な天井下地ボードでもよく、例えば、石膏ボード(プラスターボード)等の防火被覆を構成するボードでもよい。また、これら天井材7,7の端部7a,7aは、適宜の止具によって天井受桟部21,21に固定するようにしてもよい。また、これら天井材7,7の他の部位を、天井受桟部21,21に対して略直交状や、これらから離間して平行状に設けられる野縁等の天井下地に固定するようにしてもよい。
そして、図1(a)に示すように、上枠12の下面12b及び上枠12の見込方向両側の天井材7,7の下面7b,7bに一連状に化粧シート(表面仕上材)8を貼着する。この化粧シート8は、合成樹脂シートや、壁クロス(壁紙)等でもよい。
また、両側の縦枠14,15に、額縁部材17,17,17,17を取り付けるようにしてもよい。また、このように設置された建具用枠10に対して戸パネル23を建て付けるようにしてもよい。
なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよく、その他、種々の変形が可能である。
本実施形態に係る建具用枠の取付構造は、上述のような構成としたことで、上枠12を目立ち難く施工可能でありながらも、上枠12の見込方向両側に設けられる天井材7,7の端部7a,7aを安定的に固定することができる。
つまり、上枠12の見込方向両側に天井材7,7が突き合わせられる構造とされているので、上記のように、上枠12が見込方向両側の天井材7,7間に埋込状に設けられることとなり、上枠12を目立ち難くすることができる。
また、上枠12の見込方向両側に、見込方向両側のそれぞれの天井材7,7の端部7a,7aが固定される天井受桟部21,21を当接させた構造としている。従って、上枠12の見込方向両側に設けられる天井材7,7の端部7a,7aを上枠12の見込方向両側に当接された各天井受桟部21,21に対して安定的に固定することができる。つまり、天井材7,7の端部7a,7aを、上枠12の見込方向両側に間隔を空けて設けられた野縁等の天井下地に固定する態様と比べて、これらを安定的に固定することができる。
また、上枠下地4の見込寸法W1が上枠12の見込寸法W2よりも小とされているので、上枠下地4の少なくとも見込方向一方側と天井受桟部21との間に隙間が形成されることとなるが、この隙間を塞ぐように調整桟部22が設けられている。従って、上枠下地4の少なくとも見込方向一方側の天井受桟部21を安定的に設けることができる。また、上枠12の周囲に上枠下地4、天井受桟部21,21及び調整桟部22,22を密着して設けることができ、上枠12の周囲に隙間が形成され難くなり、耐火性を向上させることができる。
また、上記のように、上枠12及び調整桟部22,22の上下方向に沿う寸法を足し合わせた寸法を30mm以上とし、天井受桟部21,21を、短辺が30mm以上で断面積が1140mm以上とされたものとすれば、以下の効果を奏する。木質系材料から形成された上枠12によって防火被覆となる天井材7,7が部分的に貫通された構造でありながらも、上記のような調整桟部22,22及び天井受桟部21,21を設けたことで、省令準耐火構造の基準に適合可能な構造とすることができる。
また、本実施形態では、上枠下地4の少なくとも見込方向一方側の調整桟部22と、この調整桟部22の見込方向外側の天井受桟部21と、を別体としている。従って、これら調整桟部22と天井受桟部21とを一体的に設けたものと比べて、見込寸法W1,W2が異なる上枠下地4や上枠12にも調整桟部22の見込方向に沿う寸法を適宜の寸法とすることで対応することができ、汎用性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上枠12を、両側の縦枠14,15とによって三方枠11に枠組みされた状態で設置した構造としている。従って、これら上枠12及び両側の縦枠14,15を個別に設置したものと比べて、施工性を向上させることができ、互いの位置ずれ等を生じ難くすることができる。
また、本実施形態では、上枠12を、下面12bが見込方向両側に配される天井材7,7の下面7b,7bと略同一平面状となるように配した構造としている。従って、上枠12の下面12bが天井材7,7の下面7b,7bよりも上方側や下方側に位置するように配されるものと比べて、上枠12をより目立ち難くすることができる。また、上述のように、上枠12の下面12b及び見込方向両側の天井材7,7の下面7b,7bに亘って一連状に化粧シート8を貼着したり、表面仕上材を塗布したりすることができる。これによれば、上枠12を設けた構造として施工性を容易にしながらも、上枠12を設けていないような外観となり、すっきりとした印象を与えることができる。
また、本実施形態では、上枠12と天井受桟部21,21とを、止具9,9によって互いに固定した構造としている。従って、天井受桟部21,21を、上枠12に対して止具9,9によって固定していないものと比べて、天井受桟部21,21を上枠12に対してより強固に密着させることができる。これにより、天井受桟部21,21に対して固定される天井材7,7の端部7a,7aが上枠12に対してより位置ずれし難くなる。この結果、上記のように化粧シート8等の表面仕上材を一連状に設ける場合にも、上枠12と天井材7との境界部に段差等が形成され難くなり、表面仕上材を見栄え良く設けることができる。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の各実施形態では、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
図5は、第2実施形態に係る建具用枠の取付構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る建具用枠の取付構造は、図5(a)に示すように、桟部材20Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。また、本実施形態に係る建具用枠の取付構造を用いて設置される建具用枠10Aは、図5(b)に示すように、上枠12A及び両側の縦枠14A,15Aに加え、これら両側の縦枠14A,15A間に設置される中間縦枠(中方立)18を備えている。また、本実施形態では、この建具用枠10Aに建て付けられる戸パネル23Aを、戸幅方向にスライド自在とされた引戸としている。本実施形態では、戸パネル23Aに開閉される出入口5Aは、その開口幅方向両側が中間縦枠18と戸先側の第2縦枠15Aとによって区画される。また、両側の縦枠14A,15Aに、この戸パネル23Aの戸幅方向の各端部を受け入れる戸じゃくり溝を設けた構成としている。また、上枠12Aに、この戸パネル23Aをスライド自在に吊下支持する上レール13を設けた構成としている。また、上枠12Aに、この上レール13が嵌め込まれる受入溝12dを設けた構成としている。図例では、上枠12の受入溝12dを、上レール13の概ね全体を受入可能とした構成としている。
上レール13には、戸パネル23Aの上端部に設けられたランナー24Aをガイドするガイド溝13aが設けられている。この上レール13は、ガイド溝13aの溝幅方向両側を区画する両側壁部の下端部から互いに向き合う方向に突出し、ランナー24Aに設けられた転動体を走行自在に案内支持する案内片部を設けた構成とされている。また、上レール13は、両側壁部の下端部からレール幅方向外側に向けて突出し、上枠12Aの受入溝12dの両開口縁に当接される突片部を設けた構成とされている。
また、床側に戸パネル23Aの下端側をガイドするガイドピン19を設けた構成としている。図例では、戸パネル23Aの移動軌跡に沿って間隔を空けて複数のガイドピン19を設けた例を示している。戸パネル23Aの下端部には、このガイドピン19が差し入れられるガイド溝25が設けられている。ガイドピン19は、床に埋込状に設けられるケーシングに対して上下方向に出没自在とされ、磁石を有した構成とされたものでもよい。この場合は、戸パネル23Aのガイド溝25に、このガイドピン19に対応させて磁石や磁性体等を設けてもよい。
また、本実施形態では、図5(b)に示すように、建具用枠10A及び戸パネル23Aを備えた戸装置1Aに、開放位置の戸パネル23Aが沿うように納められる透光壁パネル26を設けた構成としている。この透光壁パネル26は、透光性を有した透光板27の四周を囲むようにフレームを固定した構成とされている。この透光壁パネル26は、壁厚方向一方側に片寄って設置され、その壁厚方向他方側に、開放位置の戸パネル23Aが沿うように納められる構成とされている。また、この透光壁パネル26は、上端部が上枠12Aに固定され、下端部が床に固定され、パネル幅方向一端部が戸尻側の第1縦枠14Aに固定され、パネル幅方向他端部が中間縦枠18に固定される。図例では、第1縦枠14A及び中間縦枠18に、この透光壁パネル26のパネル幅方向両端部が嵌め込まれる受入溝を設けた例を示している。なお、上枠12Aにも透光壁パネル26の上端部が嵌め込まれる受入溝を設けた構成としてもよい。
中間縦枠18は、見込寸法が両側の縦枠14A,15Aの見込寸法よりも小とされ、壁厚方向一方側に片寄って設置され、その壁厚方向他方側にスライド自在に戸パネル23Aが配される。この中間縦枠18は、上端部が上枠12Aに固定され、下端部が床に固定されて設置される。
なお、この中間縦枠18は、透光壁パネル26に一体的または固定的に設けられたものでもよい。例えば、中間縦枠18が透光壁パネル26のパネル幅方向一方側のフレームを構成するものとしてもよい。
桟部材20Aは、図5(a)に示すように、本実施形態では、天井受桟部21Aと調整桟部22Aとが一体的に設けられた構成とされている。また、桟部材20Aは、天井受桟部21Aの上面と調整桟部22Aの上面とが面一状とされ、長手方向に見て略L字状とされている。また、上枠下地4の見込方向両側の桟部材20A,20Aを、互いに略同寸同形状とした例を示している。また、本実施形態では、一体的に設けられた天井受桟部21A及び調整桟部22Aを貫通させるように上枠下地4に止着した止具9によって桟部材20Aを上枠下地4に固定した構造としている。また、上枠12Aの見込方向一方側の受入溝12dが設けられた部位と見込方向一方側の桟部材20Aの天井受桟部21Aとを、受入溝12dの溝側壁から斜め状に止着した止具9によって固定した構造としている。なお、このような態様に代えて、または加えて、桟部材20Aの天井受桟部21Aの見込方向外側から上枠12Aに対して止具9を止着した態様等としてもよい。
また、本実施形態のように上枠12Aに受入溝12d等の凹溝を設けた場合には、上枠12Aの溝底側部位の上下方向に沿う寸法と調整桟部22Aまたは上枠下地4の上下方向に沿う寸法とを足し合わせた寸法が30mm以上となる構造としてもよい。
次に、本実施形態に係る建具用枠の取付構造の施工方法の一例について説明する。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明する。
まず、上記同様、上枠12Aの両端に第1縦枠14A及び第2縦枠15Aが接合されて枠組みされた三方枠11Aを開口部2に設置する。また、透光壁パネル26及び中間縦枠18を設置する。また、上枠下地4の見込方向両側に桟部材20A,20Aを固定し、上枠12Aの見込方向両側に突き合わせられた天井材7,7の端部7a,7aを、見込方向両側の天井受桟部21A,21Aのそれぞれに固定する。
そして、上枠12Aの下面12b及び上枠12Aの見込方向両側の天井材7,7の下面7b,7bに一連状に化粧シート(表面仕上材)8を貼着する。図例では、上レール13の両側壁部の下端部の突片部に見込方向両側の化粧シート8,8を突き合わせた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、上枠12Aの受入溝12dの両開口縁に略至るように貼着された化粧シート8,8の端部を、上レール13の両側の突片部によって押さえるような態様としてもよい。
また、両側の縦枠14A,15Aに、額縁部材17,17,17,17を取り付け、建具用枠10Aに対して戸パネル23Aを建て付けるようにしてもよい。
なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよく、その他、種々の変形が可能である。
上記構成とされた本実施形態に係る建具用枠の取付構造においても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
図6は、第3実施形態に係る建具用枠の取付構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る建具用枠の取付構造は、図6に示すように、上枠12Bの見込寸法W2Aよりも見込寸法W1Aが大とされた上枠下地4Aに上枠12Bが固定された構造とされている。上枠下地4Aの見込寸法W1Aは、上枠12Bの見込寸法W2Aよりも3mm以上大きい寸法とされていてもよい。また、上枠12Bは、その上面12aが略全面に亘って上枠下地4Aの下面に密着されて上枠下地4Aに固定されている。
また、同取付構造は、上枠下地4Aの見込方向両側に、見込方向両側のそれぞれの天井材7,7の端部7a,7aが固定される天井受桟部21B,21Bを当接させた構造とされている。また、同取付構造は、上枠12Bの少なくとも見込方向一方側に、上枠12Bと天井受桟部21Bとの間を塞ぐように上枠下地4Aの下面に当接された調整桟部22Bを設けた構造とされている。
また、本実施形態では、上記第1実施形態と概ね同様、上枠12Bの少なくとも見込方向一方側に設けられた調整桟部22Bと、この調整桟部22Bの見込方向外側の天井受桟部21Bと、を別体としている。また、上枠12Bの見込方向両側に、調整桟部22B,22Bを設けた構造とされている。つまり、上記各実施形態と概ね同様、上枠12Bの見込方向両側に、桟部材20B,20Bを設けた構造とされている。
また、上枠12Bの見込方向中央部と上枠下地4Aの見込方向中央部とを見込方向で略一致させて上枠12Bを上枠下地4Aに固定している。つまり、見込方向両側における上枠12Bの各見付面12c,12cから上枠下地4Aの見込方向外側に向く面までの見込方向に沿う寸法が互いに略同寸法とされている。
調整桟部22B,22Bは、下面が天井受桟部21B,21Bの下面と略同一平面状となるように設けられている。つまり、調整桟部22B,22Bの下面には、天井材7,7の端部7a,7aが当接される。つまりは、これら調整桟部22B,22Bの上下方向に沿う寸法は、上枠12Bの見付寸法から天井材7の厚さ寸法を差し引いた寸法に略等しい寸法とされている。また、これら見込方向両側の調整桟部22B,22Bの見込方向に沿う寸法を足し合わせた寸法は、上枠下地4Aの見込寸法W1Aから上枠12Bの見込寸法W2Aを差し引いた寸法に略等しい寸法とされている。つまり、これら見込方向両側の調整桟部22B,22Bの各見込方向に沿う寸法は、上枠12Bの各見付面12c,12cから上枠下地4Aの見込方向外側に向く面までの見込方向に沿う寸法と略同寸法とされている。これら調整桟部22B,22Bは、上記同様、上枠下地4A及び上枠12Bの見込寸法W1A,W2Aに応じて適宜の見込寸法となるように調整されたものでもよい。
また、これら調整桟部22B,22Bは、見込方向外側に向く面が上枠下地4Aの見込方向外側に向く面と略同一平面状となるように設けられている。また、これら調整桟部22B,22Bは、見込方向中央側に向く面を略全面に亘って上枠12Bの見付面12c,12cに密着させて固定されている。また、上記と概ね同様、三方枠11Bを縦勝状に枠組みした場合には、この三方枠11Bの上端部の見付面に対向される調整桟部22B,22Bの見込方向中央側に向く面を、略全面に亘って三方枠11Bの上端部の見付面に密着させた構造としてもよい。
また、これら調整桟部22B,22Bは、上面を略全面に亘って上枠下地4Aの見込方向両端部の下面に密着させて固定されている。また、これら調整桟部22B,22Bは、ねじや釘等の止具9,9によって上枠下地4A及び上枠12Bの両方または一方に固定されている。図例では、上枠12Bの下面12b側から斜め上方側に止着した止具9,9によってこれら調整桟部22B,22Bを上枠12Bに対して固定した例を示しているが、このような態様に限られない。見込方向外側から止着した止具9,9によってこれら調整桟部22B,22Bを上枠12Bに対して固定した態様等としてもよい。
見込方向両側の天井受桟部21B,21Bは、見込方向に沿う寸法及び上下方向に沿う寸法が上記同様とされたものでもよい。また、これら天井受桟部21B,21Bの上下方向に沿う寸法は、これらを上枠下地4Aに止具9,9によって固定可能なように、調整桟部22B,22Bの上下方向に沿う寸法よりも大とされていてもよい。
これら天井受桟部21B,21Bは、上記各実施形態と概ね同様、これらの下方側に設けられる天井材7,7の下面7b,7bが上枠12Bの下面12bと略同一平面状となるように、上枠下地4Aの見込方向両側に固定されている。
また、これら天井受桟部21B,21Bは、見込方向中央側に向く面を略全面に亘って当接対象となる上枠下地4Aの見込方向外側に向く面及び調整桟部22B,22Bの見込方向外側に向く面に密着させて固定されている。
これら天井受桟部21B,21Bは、ねじや釘等の止具9,9によって上枠下地4A及び調整桟部22B,22Bの両方または一方に固定されていてもよく、さらに上枠12Bにも固定されていてもよい。図例では、これら天井受桟部21B,21Bを、見込方向外側から止着した止具9,9によって上枠下地4Aに対して固定した例を示しているが、このような態様に限られない。見込方向外側から止着した止具9,9によってこれら天井受桟部21B,21Bを調整桟部22B,22Bまたはこれに加えて上枠12Bに対して固定した態様等としてもよい。
なお、図示は省略しているが、本実施形態においても、建具用枠10Bを構成する三方枠11Bには、第2縦枠15Bに加え、第1縦枠等が設けられ、また、建具用枠10Bには、戸装置1Bを構成する適宜の戸パネルが建て付けられる。
上記構成とされた本実施形態に係る建具用枠の取付構造も上記と概ね同様にして施工可能である。
また、上記構成とされた本実施形態に係る建具用枠の取付構造においても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、上記各実施形態に係る建具用枠の取付構造において説明した互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。例えば、上記第3実施形態において説明した調整桟部22B,22Bと天井受桟部21B,21Bとが一体的に設けられたものとしてもよく、その他、種々の組み替えや組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態では、戸装置1,1A,1Bに一枚の戸パネル23,23Aを設けた例を示しているが、両開き状(観音開き状)や、引き違い状、両引き状(引き分け状)に配される複数枚の戸パネル23,23Aを設けた構成としてもよい。また、戸パネル23,23Aは、開き戸や引戸に限られず、二枚の戸体を折畳及び展開自在に連結した折戸を構成するものでもよい。
また、上記各実施形態では、下枠を設けていない建具用枠10,10A,10Bを例示したが、下枠を備えた四方枠状とされたものでもよい。
上記各実施形態に係る建具用枠の取付構造を用いて施工される建具用枠10,10A,10B、桟部材20,20A,20B及び戸装置1,1A,1Bの各部の具体的な構成は、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
4,4A 上枠下地
7 天井材
7a 端部
7b 下面
9 止具
10,10A,10B 建具用枠
12,12A,12B 上枠
12a 上面
12b 下面
21,21A,21B 天井受桟部
22,22A,22B 調整桟部
W1,W1A 上枠下地の見込寸法
W2,W2A 上枠の見込寸法

Claims (5)

  1. 上枠の見込方向両側に天井材が突き合わせられる構造とされており、
    前記上枠は、該上枠の見込寸法よりも見込寸法が小とされた上枠下地に固定され、該上枠の見込方向両側には、見込方向両側のそれぞれの天井材の端部が固定される天井受桟部が当接され、前記上枠下地の少なくとも見込方向一方側には、該上枠下地と前記天井受桟部との間を塞ぐように前記上枠の上面に当接された調整桟部が設けられていることを特徴とする建具用枠の取付構造。
  2. 上枠の見込方向両側に天井材が突き合わせられる構造とされており、
    前記上枠は、該上枠の見込寸法よりも見込寸法が大とされた上枠下地に固定され、該上枠下地の見込方向両側には、見込方向両側のそれぞれの天井材の端部が固定される天井受桟部が当接され、前記上枠の少なくとも見込方向一方側には、該上枠と前記天井受桟部との間を塞ぐように前記上枠下地の下面に当接された調整桟部が設けられていることを特徴とする建具用枠の取付構造。
  3. 請求項1または2において、
    前記少なくとも見込方向一方側の調整桟部と、この調整桟部の見込方向外側の天井受桟部と、は別体とされていることを特徴とする建具用枠の取付構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記上枠は、下面が見込方向両側に配される天井材の下面と略同一平面状となるように配されていることを特徴とする建具用枠の取付構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記上枠と前記天井受桟部とは、止具によって互いに固定されていることを特徴とする建具用枠の取付構造。
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