JP2013142238A - 袖壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅寸法の調整が可能でありながらも強度を向上し得る袖壁構造を提供する。
【解決手段】全開状態とされた引戸3が納められる袖壁構造であって、袖壁の幅寸法Wに応じて互いに間隔を空けて配設される一対の縦枠材11,12の互いに対向する内側面11a,12aにおいて同高さ位置にそれぞれ設けられたダボ状突起11b,12bが、これら一対の縦枠材と同厚さとされるとともに長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされ、かつ、四周側面の一側面において開口する凹溝14cが長手方向の全長に亘って形成された横桟用角状材14Aを切断して形成された横桟材14の凹溝の両側端部にそれぞれ嵌め込まれ、該横桟材が一対の縦枠材間に架設されて袖壁下地10が形成されており、前記横桟材の厚さ方向両側面14a,14bに当接させるようにして前記袖壁下地の厚さ方向両側面10a,10bのそれぞれに面材17,18が固定された構造とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、全開状態とされた引戸が納められる袖壁構造に関する。
従来の全開状態とされた引戸が納められる袖壁構造としては、袖壁幅寸法(引戸幅寸法)が一定ではないため、施工現場において発生した端材等を利用して、袖壁下地を形成し、その表裏面に石膏ボード等の壁面材を貼着して袖壁を形成する構造とされていた。このような構造では、端材の加工や袖壁下地の形成など施工現場において多くの作業が必要となり、施工性の改善が望まれていた。
例えば、下記特許文献1では、建築物の引戸を収納する引戸用小壁の施工方法が提案されている。
この施工方法では、矩形状に予め組み立てられた軸組を、開口枠体の中方立に当接させて開口部に固定する。次いで、軸組と略同一の厚みとされた縦軸を、引戸の移動する左右方向に軸組に並べて開口枠体の外枠材に当接させて開口部に固定する。そして、これら左右方向に沿って並べられた軸組と縦軸の表面及び裏面にボードを貼り付けて引戸用小壁を施工する態様とされている。
特開2005−226313号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された小壁では、左右方向に沿って並べられる軸組と縦軸との間が中空となるため、強度上の観点から更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、幅寸法の調整が可能でありながらも強度を向上し得る袖壁構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る袖壁構造は、全開状態とされた引戸が納められる袖壁構造であって、袖壁の幅寸法に応じて互いに間隔を空けて配設される一対の縦枠材の互いに対向する内側面において同高さ位置にそれぞれ設けられたダボ状突起が、これら一対の縦枠材と同厚さとされるとともに長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされ、かつ、四周側面の一側面において開口する凹溝が長手方向の全長に亘って形成された横桟用角状材を切断して形成された横桟材の凹溝の両側端部にそれぞれ嵌め込まれ、該横桟材が一対の縦枠材間に架設されて袖壁下地が形成されており、前記横桟材の厚さ方向両側面に当接させるようにして前記袖壁下地の厚さ方向両側面のそれぞれに面材が固定された構造とされていることを特徴とする。
本発明においては、前記一対の縦枠材に設けられた各ダボ状突起を、これら縦枠材の下端から1700〜1900mmの高さの範囲内に設け、前記横桟材が配設される部位において、前記袖壁下地の厚さ方向両側面のそれぞれに固定された面材の両方または一方が上下に分割されているものとしてもよい。
また、本発明においては、前記一対の縦枠材の上端部同士を接続するように上枠材を設け、これら一対の縦枠材の下端部同士を接続するように下枠材を設けた構造とし、これら上下の枠材に、互いに向き合う方向に開口する受入溝を長手方向に沿って形成し、前記一対の縦枠材の上下端部に、前記上下の枠材の各受入溝にそれぞれ長手方向に沿ってスライド自在に係合する係合突片部をそれぞれ形成してもよい。
また、本発明においては、前記袖壁下地の厚さ方向両側面のそれぞれに固定された面材のうちの一方の面材を、その一側端部が前記引戸の戸尻側に設けられた戸尻側の戸縦枠に当該面材の厚さ方向で重合するように該戸縦枠に厚さ方向一方面を当接させるようにして固定した構造とし、前記一対の縦枠材のうちの一方の縦枠材を、前記一方の面材の厚さ方向他方面に沿うように固定するとともに、該一方の面材の一側端部を厚さ方向一方面側から当該縦枠材に固定する止具の止代を形成するように前記戸縦枠の戸先側側面よりも戸先側に向けて突出するように設けた構造としてもよい。
本発明に係る袖壁構造は、上述のような構成としたことで、幅寸法の調整が可能でありながらも強度を向上させることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る袖壁構造の一例を模式的に示し、(a)は、図2におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略横断面図、(b)は、図2におけるY−Y線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 同袖壁構造を模式的に示す一部破断概略正面図である。 同袖壁構造に用いられる袖壁ユニットの一例を模式的に示す概略分解斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも同袖壁構造の施工手順の一例を模式的に示し、(a)は、概略斜視図、(b)は、図1(a)に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同施工手順を模式的に示し、(a)は、概略斜視図、(b)は、図1(b)に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)〜(c)は、いずれも同施工手順を模式的に示し、(a)は、(c)におけるZ部に対応させた一部破断部分拡大概略斜視図、(b)は、一部破断概略正面図、(c)は、概略斜視図である。 (a)、(b)は、同施工手順をそれぞれ模式的に示す概略斜視図である。 同施工手順を模式的に示す概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、図1(a)に示すV方向から見た状態を基準として、図1(a)における上側を背面(裏面)側、下側を手前(表面)側として、その方向等を原則的に説明する。
図1〜図8は、本実施形態に係る袖壁構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る袖壁構造は、図1及び図2に示すように、全開状態とされた引戸3が納められる(引き込まれる)構造とされている。この袖壁構造は、建物内に設けられた開口部4に、袖壁ユニット1を用いて形成された袖壁下地10を配設した構造とされている(図3も参照)。図例では、袖壁下地10によって一枚からなる片引き式の引戸3を納める袖壁を形成した例を示している。
開口部4は、間柱や柱等の左右の縦枠下地5,5と、横桟やまぐさ等の上枠下地6と、床下地(または床材)とによって正面視して略矩形状に形成されている(図3参照)。
この開口部4の内周面に沿うようにして、引戸3を建て付ける戸枠2が配設される。
開口部4の開口幅は、開口部4に配設された戸枠2に建て付けられる引戸3が開閉自在にスライドし得るように引戸3の戸幅及び戸枠2の厚さ(引戸3の戸幅と同方向に沿う厚さ)に応じて設定される。本実施形態のように袖壁納めで施工される片引き式の引戸3を例にすれば、開口部4の開口幅は、当該引戸3の戸幅の略2倍程度の幅寸法とされる。
戸枠2は、一対の縦枠21,22(戸先側縦枠21及び戸尻側縦枠(戸尻側の戸縦枠)22)と、これら縦枠21,22の上端部間に架設された上枠(鴨居)20と、これら縦枠21,22間の略中央部に設けられた中間縦枠(中方立)23とを備えている(図4(b)も参照)。
上枠20は、その下面側に、引戸3のスライド移動を案内する上吊レールや案内溝を長手方向に沿って有している。図例では、上枠20の下面側に下方に向けて開口する凹溝を設け、該凹溝に上吊レール20aを配設した上枠20を示している。また、この上枠20の戸先側部位は、開口部4の戸先側に形成される内壁7の壁厚に対応させた幅寸法(壁厚方向の寸法、見込み方向の寸法、前後寸法)とされた幅広部とされている。また、この上枠20の戸尻側部位は、袖壁ユニット1を用いて形成される袖壁の壁厚を加味して上記幅広部よりも幅の狭い幅狭部とされている。また、この上枠20の幅広部と幅狭部とを区切る長手方向略中央部には、中方立23の上端部が係合する切欠部が形成されている。
戸先側縦枠21は、上枠20の上記幅広部に応じた幅寸法(前後寸法)とされている。この戸先側縦枠21は、開口部4の戸先側の内側面に沿うように上下方向に沿って配設される。
戸尻側縦枠22は、上枠20の上記幅狭部に応じた幅寸法(前後寸法)とされている。この戸尻側縦枠22は、開口部4の戸尻側(袖壁側)の内側面に沿うように上下方向に沿って配設される。これら戸先側縦枠21及び戸尻側縦枠22には、引戸3の戸先側端部及び戸尻側端部をそれぞれに受け入れる戸じゃくり溝が上下方向に沿って形成されている。
中方立23は、開口部4の左右方向略中央位置において上下方向に沿って配設される。この中方立23は、壁厚方向に沿う幅寸法が、袖壁ユニット1を用いて形成される袖壁の壁厚に応じた幅寸法とされている。また、この中方立23の壁厚方向背面側端面には、引戸3の手前側表面3aに摺るように接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)が上下方向に沿って設けられている。
上記構成とされた戸枠2は、上枠20の長手方向の各端面を、各縦枠21,22の上端部内側面に突き合わせ、これら縦枠21,22の上端部の外側面からねじ等の止具を捩じ込んで、上枠20と各縦枠21,22とを連結するようにしてもよい。また、上枠20の上記切欠部に中方立23の上端部を係合させ、ねじ等の止具を捩じ込んで、中方立23を上枠20に連結して、戸枠2を組み付けるようにしてもよい。
また、このように組み付けられた戸枠2は、図3に示すように、開口部4の内周面に沿わせるようにして固定される。図例では、開口部4の内周天面を構成する上枠下地6に沿わせるようにして上枠20を固定し、開口部4の内周両側面を構成する左右の縦枠下地5,5に沿わせるようにして一対の縦枠21,22をそれぞれ固定した例を示している。なお、これら上枠20及び一対の縦枠21,22は、各枠下地5,5,6に対して飼木などのスペーサー材を介して固定するようにしてもよい。また、中方立23の下端部は、床下地(または床材)などの枠下地に固定するようにしてもよい。
引戸3は、上記構成とされた戸枠2にスライド自在に建て付けられる。本実施形態では、図1(b)及び図2に示すように、引戸3の上端部の両側端部にランナー部材3b,3bを連結固定している。これらランナー部材3b,3bを介して引戸3が上枠20の上吊レール20aにスライド自在に支持され、当該引戸3が上吊式で開閉される構成とされている。また、図1(b)に示すように、床側には、引戸3のスライド移動をガイドするガイドピン24が固定されている。引戸3の下端面には、このガイドピン24を受け入れる凹溝3cが形成されている。
なお、戸枠2としては、図例のような下枠を備えない上吊式の戸枠(三方枠)に限られない。例えば、引戸の下端部に戸車を設け、この戸車をガイドする下レールを備えた下枠を更に備えた戸枠(四方枠)としてもよい。また、図例のような固定枠に限られず、ケーシング額縁を備えたいわゆるケーシング枠を戸枠として採用するようにしてもよい。
上記した引戸3が納められる袖壁の形成に用いられる袖壁ユニット1は、図1〜図3に示すように、袖壁の幅寸法(左右方向の寸法)Wに応じて互いに間隔を空けて配設される一対の縦枠材11,12を備えている。これら一対の縦枠材11,12のうちの一方の縦枠材12は、戸尻側に配設される戸尻側縦枠材12を構成し、他方の縦枠材11は、中方立側に配設される中方立側縦枠材11を構成する。また、これら一対の縦枠材11,12の互いに対向する内側面11a,12aには、ダボ状突起11b,12bがそれぞれに設けられている。
また、本実施形態では、袖壁ユニット1は、これら一対の縦枠材11,12の間に設けられる中間縦枠材13を更に備えている。この中間縦枠材13の各縦枠材11,12の内側面11a,12aにそれぞれ対向する両側面13a,13aには、ダボ状突起13b,13bがそれぞれに設けられている。
これら縦枠材11,12,13のダボ状突起11b,12b,13b,13bは、それぞれ同高さ位置に設けられている。つまり、本実施形態では、隣り合う縦枠材11,12,13の各対向側面11a,12a,13a,13aの同高さ位置にダボ状突起11b,12b,13b,13bをそれぞれ設けた構造としている。
また、これら縦枠材11,12,13の各ダボ状突起11b,12b,13b,13bは、略同様の略円柱形状とされ、各対向側面11a,12a,13a,13aの厚さ方向(前後方向)略中央部位から略水平方向に突出するように設けられている。また、本実施形態では、これらダボ状突起11b,12b,13b,13bを、各縦枠材11,12,13の下端(または床下地面若しくは床面)から1700〜1900mmの高さの範囲内に設けている。また、本実施形態では、図7(b)に示すように、これらダボ状突起11b,12b,13b,13bを、各縦枠材11,12,13に捩じ込んで固定されたねじ状のダボ状突起11b,12b,13b,13bとしている。なお、各ダボ状突起11b,12b,13b,13bとしては、図例のような略円柱形状とされたものに限られず、略多角柱形状等、その他の形状とされたものとしてもよい。
各縦枠材11,12,13は、上下に長尺の角材状とされ、高さ寸法(長さ寸法)及び厚さ寸法(前後寸法)が同寸法とされている。
中方立側縦枠材11は、戸枠2の中方立23の戸尻側側面に沿うようにして配設される構造とされている。
また、本実施形態では、戸尻側縦枠材12は、戸枠2の戸尻側縦枠22の手前側に配設され、この戸尻側縦枠22と同様、戸尻側の縦枠下地5に沿うようにして配設される構造とされている。
また、戸尻側縦枠材12は、この戸尻側縦枠22の戸先側側面22aよりも戸先側に向けて突出するように設けられる構造とされている。本実施形態では、戸尻側縦枠材12の反対向側面(戸尻側の縦枠下地5に向く面)にスペーサー部12eを設けることで、当該戸尻側縦枠材12に戸尻側縦枠22の戸先側側面22aよりも戸先側に向けて突出するように設けられる部位(突出部位)を形成している。図例では、各縦枠材11,12,13の幅寸法(左右寸法)を同寸法とし、戸尻側縦枠材12の反対向側面に、複数のスペーサー材を固定してスペーサー部12eを形成した例を示している。図例では、戸尻側縦枠材12の長手方向略中央部位及び両端側部位のそれぞれにスペーサー材を固定してスペーサー部12e,12e,12eを形成した例を示している。上記突出部位の幅寸法(左右寸法、突出寸法)は、該突出部位に対して当該戸尻側縦枠材12の厚さ方向(前後方向)にねじや釘等の止具19(図8等参照)の捩じ込み(または打ち込み)が可能な寸法とすればよい。換言すれば、戸尻側縦枠材12に、このような止具19の止代が形成されるように、戸尻側縦枠22の戸先側側面22aよりも戸先側に向けて突出する突出部位を設けるようにしてもよい。なお、上記のように複数のスペーサー材を固定してスペーサー部12eを形成する態様に代えて、スペーサー部12eを一体的に戸尻側縦枠材12に設ける態様としてもよい。または、戸尻側縦枠材12自体の幅寸法(左右寸法)を大きくすることで、上記突出部位を形成する態様としてもよい。
また、本実施形態では、これら縦枠材11,12,13の上下端部に、係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dをそれぞれに設けている。これら各係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dは、各縦枠材11,12,13の厚さ方向(前後方向)略中央部位においてそれぞれ上下に突出するように設けられており、幅方向(左右方向)に沿って設けられている。
なお、これら縦枠材11,12,13の高さ寸法は、当該袖壁ユニット1を用いて形成される袖壁の高さ寸法に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。または、これら縦枠材11,12,13の長手方向一端(例えば、上端)側に、当該袖壁ユニット1を用いて形成される袖壁の高さ寸法に応じて切断される余長部を設けておくようにしてもよい。このような余長部は、当該袖壁ユニット1を用いて形成される種々の袖壁の高さに対応可能なように設けておくようにしてもよい。
また、袖壁ユニット1は、隣り合う縦枠材11,12,13間にそれぞれに架設される横桟材14,14となる横桟用角状材14A,14A(図7(b)参照)を備えている。
これら横桟用角状材14A,14Aは、左右に長尺の角状材とされ、長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされている。これら横桟用角状材14A,14Aの長さ寸法(左右寸法)は、当該袖壁ユニット1が用いられる袖壁の幅調整に対応可能なように、袖壁の必要となる調整幅(調整度合い)に応じて適宜設定しておくようにしてもよい。
また、これら横桟用角状材14A,14Aは、それぞれの厚さ寸法(前後寸法)が各縦枠材11,12,13の厚さ寸法と同寸法とされている。また、本実施形態では、各横桟用角状材14A,14Aは、それぞれの切断前の長さ寸法(左右寸法)及び幅寸法(上下寸法)が略同寸法とされている。
また、これら横桟用角状材14A,14Aには、四周側面の一側面において開口する凹溝14c,14cが長手方向の全長に亘って形成されている。本実施形態では、下向きに開口する凹溝14c,14cを各横桟用角状材14A,14Aに設けている。
これら横桟用角状材14A,14Aは、図7(b)に示すように、隣り合う縦枠材11,12,13間の幅寸法W1,W1(図7参照)に応じて切断され、横桟材14,14となる。隣り合う縦枠材11,12,13間の幅寸法W1,W1は、各縦枠材11,12,13の幅寸法(左右寸法)及び袖壁の幅寸法W(図1(a)参照)に応じて適宜、設定される。図例では、中間縦枠材13が左右方向略中央に位置するように、この中間縦枠材13と、一対の縦枠材11,12のそれぞれとの間を略等間隔とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、この中間縦枠材13を、図示右側の戸尻側縦枠材12に近接させた位置としたり、または、図示左側の中方立側縦枠材11に近接させた位置としたりしてもよい。また、この中間縦枠材13の配設位置に応じて、各横桟用角状材14A,14Aを切断するようにすればよい。
これら横桟材14,14の各凹溝14c,14cの両側端部に隣り合う縦枠材11,12,13のダボ状突起11b,12b,13b,13bがそれぞれ嵌め込まれ、これら横桟材14,14が隣り合う縦枠材11,12,13間に架設される。このように架設された状態では、これら横桟材14,14の長手方向両端面が隣り合う縦枠材11,12,13の各対向側面11a,12a,13a,13aに当接または近接配置される。また、このように架設された状態では、これら横桟材14,14の厚さ方向両側面14a,14bが各縦枠材11,12,13の表裏面と略同一平面状となる。
また、本実施形態では、これら横桟材14,14が配設される部位において、袖壁下地10の厚さ方向両側面10a,10bのそれぞれに固定された面材17,18の両方または一方が上下に分割された構造とされている。図例では、表裏の面材17,18のそれぞれが上下に分割された構造とされている。本実施形態では、上下に分割された各面材17,18の下側面材17A,18Aの上端部及び上側面材17B,18Bの下端部が止具19を介して各横桟材14,14に固定可能なように、各横桟材14,14の幅寸法(上下寸法)を設定している。換言すれば、上下の面材17A,17B,18A,18Bの継ぎ目部位近傍に止具19の止代が形成されるように各横桟材14,14の幅寸法(上下寸法)を設定している。
なお、横桟用角状材14A,14Aの凹溝14c,14cの溝幅寸法(嵌め込まれた状態における前後寸法)は、ダボ状突起11b,12b,13b,13bの前後寸法(径)に対応させた寸法とされている。この凹溝14c,14cの溝幅寸法は、ダボ状突起の前後寸法(径)と略同寸法としてもよく、または、ダボ状突起の前後寸法(径)よりも僅かに小さい寸法若しくは僅かに大きい寸法としてもよい。
また、本実施形態では、袖壁ユニット1は、図5(a)に示すように、これら縦枠材11,12,13の上端部同士を接続するように設けられる上枠材15となる上枠用角状材15Aを備えている。また、袖壁ユニット1は、これら縦枠材11,12,13の下端部同士を接続するように設けられる下枠材16となる下枠用角状材16Aを備えている。
これら上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aは、左右に長尺の角状材とされ、長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされている。これら上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aの長さ寸法(左右寸法)は、当該袖壁ユニット1が用いられる袖壁の幅調整に対応可能なように、袖壁の必要となる調整幅(調整度合い)に応じて適宜設定しておくようにしてもよい。
また、これら上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aは、それぞれの厚さ寸法(前後寸法)が各縦枠材11,12,13の厚さ寸法と同寸法とされている。また、本実施形態では、上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aは、それぞれの切断前の長さ寸法(左右寸法)が略同寸法とされている。
また、これら上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aには、互いに向き合う方向に開口する受入溝15c,16cが長手方向の全長に亘って形成されている。これら上下の受入溝15c,16cの溝幅寸法(前後寸法)は、各縦枠材11,12,13の各係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dの厚さ寸法(前後寸法)に対応させた寸法とされている。これら上下の受入溝15c,16cの溝幅寸法(前後寸法)は、各係合突片部の前後寸法と略同寸法としてもよく、または、各係合突片部の前後寸法よりも僅かに小さい寸法若しくは僅かに大きい寸法としてもよい。
これら上下の受入溝15c,16cに、各縦枠材11,12,13の上下の係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dがそれぞれ長手方向に沿ってスライド自在に係合する構造とされている。
これら上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aは、図5(a)に示すように、袖壁の幅寸法W(図1(a)も参照)に応じて切断され、上下の枠材15,16となる。これら上下の枠材15,16は、それぞれの長手方向両端面が戸枠2の中方立23の戸尻側側面及び戸尻側の縦枠下地5に当接または近接配置される。また、上下の枠材15,16の各受入溝15c,16cに、各縦枠材11,12,13の上下の係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dをそれぞれ嵌め込むようにして係合させ、各縦枠材11,12,13が組み付けられる。これら縦枠材11,12,13を組み付けた状態では、これら上下の枠材15,16の厚さ方向両側面15a,15b,16a,16bが各縦枠材11,12,13の表裏面と略同一平面状となる。
下枠材16は、図5(b)に示すように、床下地(または床材)に沿うようにして配設される構造とされている。
また、本実施形態では、上枠材15は、図5(b)に示すように、戸枠2の上枠20の上記幅狭部の手前側に配設され、上枠20と同様、上枠下地6に沿うようにして配設される構造とされている。
また、上枠材15は、上枠20の下面よりも下方側に向けて突出するように設けられる構造とされている。本実施形態では、上枠材15の上面にスペーサー部15dを設けることで、当該上枠材15に上枠20の下面よりも下方側に向けて突出するように設けられる部位(突出部位)を形成している。図例では、上下の枠材15(15A),16(16A)の幅寸法(上下寸法)を同寸法とし、上枠材15(上枠用角状材15A)の上面に、複数のスペーサー材を固定してスペーサー部15dを形成した例を示している。図例では、上枠材15(上枠用角状材15A)の長手方向両端側部位のそれぞれにスペーサー材を固定してスペーサー部15d,15dを形成した例を示している。上記突出部位の幅寸法(上下寸法、突出寸法)は、該突出部位に対して当該上枠材15の厚さ方向(前後方向)にねじや釘等の止具19(図8等参照)の捩じ込み(または打ち込み)が可能な寸法とすればよい。換言すれば、上枠材15に、このような止具19の止代が形成されるように、上枠20の下面よりも下方側に向けて突出する突出部位を設けるようにしてもよい。なお、上記のように複数のスペーサー材を固定してスペーサー部15dを形成する態様に代えて、スペーサー部15dを一体的に上枠材15(上枠用角状材15A)に設ける態様としてもよい。または、上枠材15(上枠用角状材15A)自体の幅寸法(上下寸法)を大きくすることで、上記突出部位を形成する態様としてもよい。
また、戸枠2が下枠を備えている場合には、下枠材16にも上記と略同様のスペーサー部を設けるようにしてもよい。
また、上記した各縦枠材11,12,13、各横桟材14(14A),14(14A)及び上下の枠材15(15A),16(16A)は、木質系材料から形成されたものとしてもよい。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、またはインシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などを採用するようにしてもよい。
本実施形態では、各縦枠材11,12,13、各横桟材14(14A),14(14A)及び上下の枠材15(15A),16(16A)は、繊維方向を長手方向に沿わせたLVLを角材状に加工して形成されている。このような構成とすることで、寸法安定性に比較的に優れ、強度ばらつきが比較的に少なくなるため、袖壁の下地として好適なものとなる。
また、各縦枠材11,12,13、各横桟材14(14A),14(14A)及び上下の枠材15(15A),16(16A)は、上記した木質系材料以外のものから形成するようにしてもよい。例えば、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)や、その他の合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
上記構成とされた各縦枠材11,12,13、各横桟材14,14及び上下の枠材15,16によって袖壁下地10が形成される。この袖壁下地10の厚さ方向一側面(表面)10aとなる各縦枠材11,12,13の表面、各横桟材14,14の表面14a,14a及び上下の枠材15,16の表面15a,16aに表面側の面材17が固定される。また、この袖壁下地10の厚さ方向他側面(裏面)10bとなる各縦枠材11,12,13の裏面、各横桟材14,14の裏面14b,14b及び上下の枠材15,16の裏面15b,16bに裏面側の面材18が固定される。このように袖壁下地10の表裏面(厚さ方向両側面)10a,10bのそれぞれに面材17,18が固定されて、全開状態とされた引戸3が納められる袖壁が形成される構造とされている。
これら表裏の面材17,18としては、無垢材や上記同様の木質系材料、無機質系材料、合成樹脂系材料等を板状に加工したものとしてもよい。また、それぞれの外側表面に、合成樹脂化粧シートや化粧紙、クロス等の化粧シートまたは突板等の表面化粧材を貼着するようにしてもよい。本実施形態では、これら面材17,18を、石膏ボードからなるものとしている。
これら表面側ボード17及び裏面側ボード18は、本実施形態では、それぞれ袖壁の幅寸法Wに応じた幅寸法とされている。これら表面側ボード17及び裏面側ボード18は、その戸先側端面を戸枠2の中方立23の戸尻側側面に当接させるようにして配設される。
また、本実施形態では、一方の面材としての裏面側ボード18は、その戸尻側端部(一側端部)18aが戸尻側縦枠22に当該ボード18の厚さ方向で重合するように戸尻側縦枠22に厚さ方向一方面(背面)を当接させるようにして固定される構造とされている。
また、これら表面側ボード17及び裏面側ボード18は、上記したように、横桟材14,14が配設される部位において上下に分割されている。
これら表面側ボード17及び裏面側ボード18の各下側ボード17A,18Aは、下端面を床下地(または床材)に当接させるようにして配設され、それぞれの上端部が横桟材14,14に固定される。これら下側ボード17A,18Aの高さ寸法としては、一般的な合板や石膏ボード等の高さ寸法である6尺(1820mm)前後としてもよい。
これら表面側ボード17及び裏面側ボード18の各上側ボード17B,18Bは、それぞれの下端面を各下側ボード17A,18Aの上端面に当接させるようにして配設され、それぞれの下端部が横桟材14,14に固定される。裏面側ボード18の上側ボード18Bは、その上端面を上枠下地6の下側面に当接させるようにして配設される。これら上側ボード17B,18Bは、袖壁の高さ寸法に応じて適宜、切断されたものとしてもよい。
上記のように袖壁下地10の表裏面10a,10bにそれぞれ各ボード17,18が固定されて形成された袖壁は、図1(a)に示すように、開口部4の戸尻側の内側面から戸先側に向けて突出するように配設される。また、裏面側ボード18に、引き込まれた状態の引戸3の手前側表面3aが対面するように配設される。
本実施形態では、図1(a)に示すように、袖壁の幅寸法Wを、開口部4の戸尻側の縦枠下地5の内側面から中方立23の戸尻側側面までの幅寸法と略同寸法としている。また、この袖壁の厚さ寸法は、建物内の内壁7自体の壁厚に応じて設定され、それに応じて袖壁下地10の厚さ寸法を、表裏面10a,10bに固定される表面側ボード17及び裏面側ボード18の厚さを加味して設定するようにすればよい。つまりは、一般的な壁厚に応じて規定される袖壁の厚さ寸法に応じた寸法となるように、その表裏に固定される各ボード17,18の厚さ寸法を加味して、袖壁下地10の厚さ寸法を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、袖壁下地10とその裏面10bに固定された裏面側ボード18とを合わせた厚さ寸法を、図1(a)に示すように、開口部4に固定された戸尻側縦枠22の壁厚方向手前側端面から縦枠下地(内壁の下地ともなる下地)5の手前側表面までの壁厚方向の寸法と略同寸法としている。つまりは、袖壁下地10の裏面10bに固定された裏面側ボード18の背面を戸尻側縦枠22の壁厚方向手前側端面に当接させた状態で、この袖壁下地10の表面10aが縦枠下地5の手前側表面と略同一平面状となるように形成されている。
次に、本実施形態に係る袖壁構造の施工手順の一例について説明する。
まず、上述したように戸枠2を、開口部4に配設する(図3及び図4参照)。
次いで、図4に示すように、裏面側ボード18を配設する。この裏面側ボード18は、その幅寸法が、袖壁の幅寸法Wに応じた寸法となるように切断されて調整されたものとしてもよい。なお、この裏面側ボード18は、その戸尻側端部18aを、戸尻側縦枠22にねじや釘等の止具19によって固定(仮固定)するようにしてもよい。また、裏面側ボード18の上側ボード18Bの上端部は、上枠20にねじや釘等の止具19によって固定(仮固定)するようにしてもよい(図5(b)も参照)。また、中方立23の戸尻側側面に、裏面側ボード18の中方立側端部を受け入れる凹溝を設け、該凹溝に裏面側ボード18の中方立側端部を嵌め入れてこの裏面側ボード18を配設するようにしてもよい。
次いで、図5(a)に示すように、袖壁の幅寸法W(図4(b)参照)に応じた寸法となるように上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aの長さ寸法を調整して切断する。この際、上記のように上枠用角状材15Aの長手方向両端側部位にスペーサー部15d,15dが設けられている場合には、長手方向両端側を均等に切断して長さ寸法を調整するようにしてもよい。
そして、これら上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aを切断して形成された上下の枠材15,16を配設する。この際、本実施形態では、裏面側ボード18が配設された状態で、上下の枠材15,16を配設するようにしている。そのため、裏面側ボード18の手前面(厚さ方向他方面)に、上下の枠材15,16の各背面を当接させて沿わせるようにしてこれら上下の枠材15,16を配設することができ、これら上下の枠材15,16の前後方向の位置合わせを容易に行うことができる(図5(b)も参照)。なお、上枠材15は、図5(a)に示すように、ねじや釘等の止具19によって上枠下地6に固定するようにしてもよい。この際、上記のようなスペーサー部15d,15dを設けた場合には、これらスペーサー部15d,15dが設けられた部位に止具19を捩じ込む(または打ち込む)ようにしてもよい。また、下枠材16は、止具19によって床下地(または床材)に固定するようにしてもよい。
上記のように上下の枠材15,16が固定された状態では、図5(b)に示すように、これら上下の枠材15,16の各受入溝15c,16cが互いに向き合う方向に開口した状態となる。
次いで、図6(a)、(b)に示すように、一対の縦枠材11,12の上下の係合突片部11c,11d,12c,12dをそれぞれ上下の枠材15,16の各受入溝15c,16cに嵌め入れ、これら一対の縦枠材11,12を配設する。この際、まず、各縦枠材11,12を傾斜させた状態で、各縦枠材11,12の上端係合突片部11c,12cを上枠材15の受入溝15cに嵌め入れる。そして、各縦枠材11,12の下端係合突片部11d,12dを下枠材16の受入溝16cの長手方向に沿ってスライドさせるようにして各縦枠材11,12を傾斜させた状態から起立させて各下端係合突片部11d,12dを下枠材16の受入溝16cに嵌め入れるようにしてもよい。この際、上記と略同様、裏面側ボード18の手前面(厚さ方向他方面)に、各縦枠材11,12の背面を当接させて沿わせるようにしてこれら縦枠材11,12をスムーズに配設することができる。
なお、中方立側縦枠材11は、図6(c)に示すように、ねじや釘等の止具19によって中方立23に固定するようにしてもよい。また、戸尻側縦枠材12は、止具19によって戸尻側の縦枠下地5に固定するようにしてもよい。この際、上記のようなスペーサー部12e,12e,12eを設けた場合には、これらスペーサー部12e,12e,12eが設けられた部位に止具19を捩じ込む(または打ち込む)ようにしてもよい。
また、上記同様にして、中間縦枠材13の上下の係合突片部13c,13dをそれぞれ上下の枠材15,16の各受入溝15c,16cに嵌め入れ、図7(a)に示すように、中間縦枠材13を配設する(図6(a)、(b)も参照)。図例では、上記したように、この中間縦枠材13とその左右の縦枠材11,12のそれぞれとの間の幅寸法W1,W1が互いに同寸法となるように、中間縦枠材13を一対の縦枠材11,12の間の略中央に配設した例を示している。
なお、袖壁の高さ寸法に応じて、これら縦枠材11,12,13を切断する場合には、例えば、上端側を切断するようにしてもよい。この場合には、各縦枠材11,12,13の下端係合突片部11d,12d,13dを下枠材16の受入溝16cに嵌め入れるようにしてもよい。また、この場合は、中間縦枠材13の上端側を、上枠材15に上記同様の止具によって固定するようにしてもよい。
上記のように各縦枠材11,12,13が配設された状態では、図7(a)に示すように、各縦枠材11,12,13に設けられた各ダボ状突起11b,12b,13b,13bが同高さ位置となる。
次いで、図7(b)に示すように、隣り合う縦枠材11,12,13間の幅寸法W1,W1に応じた寸法となるように横桟用角状材14A,14Aの長さ寸法を調整して切断する。上記のように中間縦枠材13を略中央に配設した場合には、袖壁の幅寸法Wから各縦枠材11,12,13の幅寸法(左右寸法)を引いた寸法の1/2が幅寸法W1となる。
そして、これら横桟用角状材14A,14Aを切断して形成された横桟材14,14を配設する。これら横桟材14,14の凹溝14c,14cの両側端部に、隣り合う縦枠材11,12,13に設けられた各ダボ状突起11b,12b,13b,13bをそれぞれ嵌め込み、これら横桟材14,14を隣り合う縦枠材11,12,13間に架設する。この際、本実施形態では、裏面側ボード18が配設された状態で、横桟材14,14を配設するようにし、また、各横桟材14,14の凹溝14c,14cを上下方向の一方(図例では下向き)に開口したものとしている。そのため、上記同様、裏面側ボード18の手前面に、各横桟材14,14の各背面を当接させて沿わせるようにしてこれら横桟材14,14を配設することができる。この結果、これら横桟材14,14の前後方向の位置合わせを容易に行うことができ、また、各横桟材14,14の凹溝14c,14cへの各ダボ状突起11b,12b,13b,13bの嵌め込みを比較的に容易に行うことができる。また、各横桟材14,14の凹溝14c,14cを下向きに開口したものとしている。従って、隣り合う縦枠材11,12,13の各ダボ状突起11b,12b,13b,13bを各横桟材14,14の凹溝14c,14cにそれぞれ嵌め込んだ状態において各横桟材14,14が脱落等し難くなり、施工性を向上させることができる。
なお、これら横桟材14,14は、各縦枠材11,12,13に、釘やねじ等の止具若しくは接着剤等の固定連結手段で固定連結するようにしてもよい。または、各横桟材14,14の表面14a,14a及び裏面14b,14bには、表裏のボード17,18が当接され、これら横桟材14,14の移動が抑制される。従って、各横桟材14,14を各縦枠材11,12,13に止具等によって固定しないようにしてもよい。
上記のように横桟材14,14が組み付けられた状態では、図7(b)に示すように、各縦枠材11,12,13、各横桟材14,14及び上下の枠材15,16によって袖壁下地10が形成される。また、この袖壁下地10の裏面10bには、裏面側ボード18が当接配置された状態となる。
次いで、図8に示すように、袖壁下地10の表面10a(図1参照)に、表面側ボード17を固定する。この表面側ボード17は、その幅寸法が、袖壁の幅寸法Wに応じた寸法となるように切断されて調整されたものとしてもよい。また、表面側ボード17の下側ボード17Aは、図8に示すように、その四周側端部を左右の縦枠材11,12、横桟材14,14及び下枠材16に止具19によって固定するようにしてもよい。この際、下側ボード17Aの戸尻側端部は、戸尻側縦枠材12の上記突出部位に止具19を捩じ込んで(または打ち込んで)固定するようにしてもよい。また、この下側ボード17Aの幅方向略中央部位を中間縦枠材13に止具19によって固定するようにしてもよい。また、表面側ボード17の上側ボード17Bは、図8に示すように、その四周側端部を左右の縦枠材11,12、上枠材15及び横桟材14,14に止具19によって固定するようにしてもよい。この際、上記同様、上側ボード17Bの戸尻側端部は、戸尻側縦枠材12の上記突出部位に止具19を捩じ込んで(または打ち込んで)固定するようにしてもよい。また、上側ボード17Bの上端部は、上枠材15の上記突出部位に止具19を捩じ込んで(または打ち込んで)固定するようにしてもよい。
また、表面側ボード17と同様にして裏面側ボード18の上側ボード18B及び下側ボード18Aをそれぞれ袖壁下地10の裏面10bに、止具19によって固定するようにしてもよい。この際、裏面側ボード18の上側ボード18B及び下側ボード18Aの戸尻側端部18aを、その背面側から戸尻側縦枠材12の上記した止代を構成する突出部位に対して止具19を捩じ込んで(または打ち込んで)固定するようにしてもよい。また、この際、裏面側ボード18の上側ボード18Bの上端部を、その背面側から上枠材15の上記した止代を構成する突出部位に対して止具19を捩じ込んで(または打ち込んで)固定するようにしてもよい。
また、開口部4の周囲の壁下地に、内壁7を形成する石膏ボード等の壁面材8を固定する(図1参照)。このように壁面材8を固定した状態では、袖壁を構成する表面側ボード17と、これに隣接する壁面材8とが、連なるように略面一状となる。そして、必要に応じて、袖壁の手前面及び背面並びに各壁面材8の表面に壁クロス等の表面化粧材を貼着するようにしてもよい。この状態では、図1(a)に示すように、開口部4の戸尻側には、引戸3のスライドスペース(走行スペース)の手前側に位置するように、袖壁が形成される。一方、開口部4の戸先側には、引戸3によって開閉される出入り口としての開口が形成される。そして、適宜、引戸3を、戸枠2に対して建て付けることで、袖壁納めの引戸構造となる。
また、図1に示すように、袖壁の手前面の下端部及び各壁面材8の下端部に巾木9を固定するようにしてもよい。
なお、上記施工手順は一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。例えば、各縦枠材11,12,13、各横桟材14,14及び上下の枠材15,16の一部若しくは全部を組み付けて袖壁下地10となる枠状体とし、この枠状体の裏面を裏面側ボード18に当接させるようにして配設する態様としてもよい。または、上記枠状体の裏面に裏面側ボード18若しくは上記枠状体の表裏面のそれぞれに表裏のボード17,18を固定して袖壁体とし、この袖壁体を配設する態様としてもよい。
また、上記した例では、表面側ボード17の幅寸法及び高さ寸法を、袖壁の幅寸法W及び高さ寸法に応じた寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、袖壁下地10の表面10a側に固定するボードを、壁面材8によって一連状に構成する態様としてもよい。つまりは、袖壁下地10に応じた寸法の表面側ボード17を表面10aに固定する態様に代えて、内壁7を形成する壁面材8によって袖壁下地10の表面10a側の面材を構成するようにしてもよい。
上記構造とされた袖壁構造によれば、幅寸法の調整が可能でありながらも強度を向上させることができる。
つまり、長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされた横桟用角状材14Aを切断して形成された横桟材14を一対の縦枠材11,12間に架設して袖壁下地10が形成された構造とされている。従って、この袖壁下地10の幅寸法の調整が可能となり、当該袖壁下地10を用いて形成される袖壁の幅寸法の違いに対応することができる。
また、一対の縦枠材11,12間に横桟材14を架設しているので、これら縦枠材11,12間の強度を向上させることができ、袖壁の強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、一対の縦枠材11,12間に中間縦枠材13を更に設けた構造とし、隣り合う縦枠材11,12,13間に、横桟材14,14を架設した構造としている。従って、袖壁下地10の強度をより向上させることができ、袖壁の強度をより向上させることができる。
また、各縦枠材11,12,13にダボ状突起11b,12b,13b,13bを設け、横桟材14,14にこれら縦枠材11,12,13のダボ状突起11b,12b,13b,13bが嵌め込まれる凹溝14c,14cを設けた構造としている。従って、長さ寸法の調整が可能でありながらも、横桟材14,14を容易に縦枠材11,12,13に組み付けることができ、施工性を向上させることができる。また、横桟材14,14は、各縦枠材11,12,13と同厚さとされ、その厚さ方向両側面14a,14bに表裏の面材(表面側ボード及び裏面側ボード)17,18が当接されるようにして固定された構造とされている。従って、横桟材14,14を縦枠材11,12,13に組み付け、表裏の面材17,18を固定した状態では、横桟材14,14がダボ状突起11b,12b,13b,13b廻りに回動するようなことがない。そのため、比較的に強固に横桟材14,14を縦枠材11,12,13に組み付けることができる。また、この結果、横桟材14,14と縦枠材11,12,13とを連結固定する止具等を不要とすることもでき、この場合には、施工性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、各縦枠材11,12,13のダボ状突起11b,12b,13b,13bを、これら縦枠材11,12,13の下端から1700〜1900mmの高さの範囲内に設けている。また、横桟材14,14が配設される部位において、袖壁下地10の表裏面10a,10bのそれぞれに固定された面材17,18の両方または一方(本実施形態では両方)が上下に分割された構造とされている。上記のように一般的な高さ寸法が6尺(1820mm)程度とされている合板や石膏ボード等によって表面側ボード17及び裏面側ボード18を形成する場合には、上記のように複数枚のボード17A,17B,18A,18Bを上下に並べて設ける必要がある。上記構成とされた本実施形態に係る袖壁構造によれば、下側ボード17A,18Aの高さ寸法を調整することなく配設することができる。また、下側ボード17A,18Aの上側に、高さ寸法(上下寸法)を調整した上側ボード17B,18Bを設けた際に、その継ぎ目部位に、横桟材14,14が配設されることとなる。これにより、横桟材14,14に対して上下に分割された各ボード17A,17B,18A,18Bの突き合わせられる互いの端部をねじや釘等の止具19によって固定することができる。この結果、これらボード17A,17B,18A,18Bの浮きやがたつき、反り等を抑制することができる。また、別途に下地材等を配設するものと比べて、簡易な構造となり、施工性を向上させることができる。つまり、本実施形態においては、横桟材14,14は、袖壁の強度を向上させる機能を有するとともに、上下に分割された面材の固定下地としての機能をも有することとなる。
また、本実施形態では、各縦枠材11,12,13の上端部同士を接続するように上枠材15を設け、各縦枠材11,12,13の下端部同士を接続するように下枠材16を設けた構造としている。従って、袖壁下地10の強度をより向上させることができ、袖壁の強度をより向上させることができる。
また、袖壁の上端部及び下端部に、例えば、廻り縁や巾木9等の造作材を取り付ける際に、これら上下の枠材15,16を取付下地とすることができるので、造作材の取付性を向上させることができる。また、このような取付下地を別途、配設するような場合と比べて、施工性を向上させることができる。
さらに、これら上下の枠材15,16には、互いに向き合う方向に開口する受入溝15c,16cが長手方向に沿って形成されている。また、各縦枠材11,12,13の上下端部には、上下の枠材15,16の各受入溝15c,16cにそれぞれ長手方向に沿ってスライド自在に係合する係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dがそれぞれ形成されている。従って、各縦枠材11,12,13を上下の枠材15,16に対して容易に組み付けることができ、強度の向上が可能でありながらも施工性を向上させることができる。
また、本実施形態では、裏面側ボード18は、その戸尻側端部18aが戸尻側縦枠22に当該裏面側ボード18の厚さ方向で重合するように戸尻側縦枠22に背面を当接させるようにして固定された構造とされている。従って、裏面側ボード18の戸尻側端部18aが直線状に切断されていないような場合にも、戸尻側縦枠22によって、その戸尻側端部18aが隠蔽されて露出せず見栄えを阻害することがない。換言すれば、袖壁の裏面側ボード18の戸尻側端部18a側を、精度良く加工する必要がなく、袖壁の施工性をより向上させることができる。
また、戸尻側縦枠材12は、裏面側ボード18の手前面に沿うように固定される。また、戸尻側縦枠材12は、裏面側ボード18の戸尻側端部18aを背面側から当該戸尻側縦枠材12に固定する止具19の止代を形成するように戸尻側縦枠22の戸先側側面22aよりも戸先側に向けて突出するように設けられた構造とされている。従って、裏面側ボード18の戸尻側端部18aを戸尻側縦枠22に厚さ方向で重合するように固定した場合にも、この裏面側ボード18の戸尻側端部18aを、その背面側から戸尻側縦枠材12に対して固定することができる。これにより、袖壁下地10を構成する戸尻側縦枠材12と裏面側ボード18とを容易に固定することができ、この裏面側ボード18の浮きやがたつき、反り等を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、裏面側ボード18(上側ボード18B)は、その上端部が上枠20に当該裏面側ボード18(上側ボード18B)の厚さ方向で重合するように上枠20に背面を当接させるようにして固定された構造とされている。従って、上記同様、裏面側ボード18(上側ボード18B)の上端部が直線状に切断されていないような場合にも、上枠20によって、その上端部が隠蔽されて露出せず見栄えを阻害することがない。
また、上枠材15は、裏面側ボード18の手前面に沿うように固定される。また、上枠材15は、裏面側ボード18(上側ボード18B)の上端部を背面側から当該上枠材15に固定する止具19の止代を形成するように上枠20の下面よりも下方側に向けて突出するように設けられた構造とされている。従って、裏面側ボード18(上側ボード18B)の上端部を上枠20に厚さ方向で重合するように固定した場合にも、上記同様、この裏面側ボード18(上側ボード18B)の上端部を、その背面側から上枠材15に対して固定することができる。これにより、袖壁下地10を構成する上枠材15と裏面側ボード18(上側ボード18B)とを容易に固定することができ、この裏面側ボード18(上側ボード18B)の浮きやがたつき、反り等を抑制することができる。
なお、上記した例では、袖壁下地10の高さ寸法と、その表裏10a,10bのそれぞれに固定されるボード17,18の高さ寸法を略同寸法とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、裏面側ボード18の上端面が上枠20の下面に当接するように、裏面側ボード18の高さ寸法を設定するようにしてもよい。この場合は、裏面側ボード18の戸尻側端面を戸尻側縦枠22の戸先側側面22aに当接させるようにしてもよい。また、この場合は、袖壁下地10の裏面10bを、上枠20及び戸尻側縦枠22の手前側端面に当接させるようにしてもよい。
また、上記した例では、袖壁下地10の高さ寸法を開口部4の開口高さに応じた寸法とした例を示しているが、このような態様に限られず、少なくともその上端部が上枠20の一部に正面視して重合(厚さ方向で重合)するような高さ寸法としてもよい。この場合には、袖壁下地10の上枠材15を上枠20に対して固定するようにしてもよい。
さらに、図例では、開口部4の上側に垂れ壁を形成するように開口部4を設けた例を示しているが(図2参照)、床面から天井面に略至る高さ寸法とされた開口部4に袖壁下地10(袖壁ユニット1)を用いて袖壁を形成する態様としてもよい。
さらにまた、上記した例では、片引きの一枚の引戸3を納める袖壁構造とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、複数枚の引戸を納める袖壁構造としてもよく、また、両引き(引き分け)の引戸をそれぞれに納める袖壁構造として開口部の両側にそれぞれ設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、各縦枠材11,12,13のダボ状突起11b,12b,13b,13bを、これら縦枠材11,12,13の下端から1700〜1900mmの高さの範囲内に設けた例を示しているが、他の高さに設けるようにしてもよい。この場合は、横桟材14,14が配設される部位において、袖壁下地10の表裏面10a,10bのそれぞれに固定された面材17,18の両方または一方が上下に分割されている構造としてもよく、または、他の部位において上下に分割されている構造としてもよい。さらには、面材17,18の両方または一方を、上下に分割されていないものとしてもよい。
さらに、上記した例では、縦枠材11,12,13間にそれぞれ一本の横桟材14,14を設けた例を示しているが、縦枠材11,12,13間にそれぞれ複数本の横桟材を上下方向に間隔を空けて設けた態様としてもよい。この場合には、横桟材の本数に応じた個数のダボ状突起を、各縦枠材11,12,13の各対向側面11a,12a,13a,13aのそれぞれに設けるようにしてもよい。
さらにまた、上記した例では、横桟材14,14の凹溝14c,14cを横桟材14,14の下側面において開口したものとした例を示しているが、このような態様に限られない。横桟材14,14の上側面、表面14a若しくは裏面14bにおいて開口した凹溝14c,14cとしてもよい。
また、上記した例では、上下の枠材15,16に受入溝15c,16cを設け、各縦枠材11,12,13に係合突片部11c,11d,12c,12d,13c,13dを設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、上下の枠材15,16に、互いに対向する方向に沿って突出する係合突片部を長手方向の全長に亘って設け、各縦枠材11,12,13に、該係合突片部を受け入れる受入溝を幅方向(左右方向)の全長に亘って設けた態様としてもよい。さらには、このような係合突片部と受入溝とによってスライド自在に係合させる態様に代えて、いわゆるけんどん式で各縦枠材と上下の枠材とを係合させる態様としてもよい。または、このように係合させて各縦枠材と上下の枠材とを組み付ける態様に代えて、適宜の固定連結手段によって各縦枠材と上下の枠材とを組み付ける態様としてもよい。
さらに、上記した例では、上下の枠材15,16を、長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされた上枠用角状材15A及び下枠用角状材16Aを切断して形成した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これら上下の枠材15,16の両方または一方の長さ寸法が、袖壁の幅寸法Wに応じて予め適宜の寸法とされているものとしてもよい。
さらにまた、上記した例では、上下の枠材15,16の間に各縦枠材11,12,13を設けるようにした例を示しているが、横桟材14,14と略同様にして隣り合う縦枠材11,12,13間に上下の枠材15,16を設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、上枠材15にスペーサー部15dを設けて上記突出部位を設けた例を示しているが、このような突出部位を設けない構造としてもよい。
さらには、このような上下の枠材15,16の両方または一方を設けないようにしてもよい。
また、上記した例では、戸尻側縦枠材12にスペーサー部12eを設けて上記突出部位を設けた例を示しているが、このような突出部位を設けない構造としてもよい。
さらに、上記した例では、一対の縦枠材11,12の間に一本の中間縦枠材13を設けた例を示しているが、複数本の中間縦枠材を設けるようにしてもよい。この場合には、縦枠材の本数及び縦枠材間の寸法に応じた複数本の横桟材14を設けるようにすればよい。さらには、このような中間縦枠材13を設けないようにしてもよい。この場合には、一対の縦枠材11,12間に横桟材14を架設するようにすればよい。
3 引戸
10 袖壁下地
10a 袖壁下地の表面(厚さ方向一側面)
10b 袖壁下地の裏面(厚さ方向他側面)
11 中方立側縦枠材(縦枠材)
12 戸尻側縦枠材(一方の縦枠材)
11a,12a 内側面
11b,12b ダボ状突起
11c,12c 上端係合突片部(係合突片部)
11d,12d 下端係合突片部(係合突片部)
14 横桟材
14A 横桟用角状材
14a 横桟材の表面(厚さ方向一側面)
14b 横桟材の裏面(厚さ方向他側面)
14c 凹溝
15 上枠材
15c 受入溝
16 下枠材
16c 受入溝
17 表面側ボード(面材)
18 裏面側ボード(一方の面材)
18a 戸尻側端部(一側端部)
19 止具
22 戸尻側縦枠(戸縦枠)
22a 戸先側側面
W 袖壁の幅寸法

Claims (4)

  1. 全開状態とされた引戸が納められる袖壁構造であって、
    袖壁の幅寸法に応じて互いに間隔を空けて配設される一対の縦枠材の互いに対向する内側面において同高さ位置にそれぞれ設けられたダボ状突起が、これら一対の縦枠材と同厚さとされるとともに長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされ、かつ、四周側面の一側面において開口する凹溝が長手方向の全長に亘って形成された横桟用角状材を切断して形成された横桟材の凹溝の両側端部にそれぞれ嵌め込まれ、該横桟材が一対の縦枠材間に架設されて袖壁下地が形成されており、前記横桟材の厚さ方向両側面に当接させるようにして前記袖壁下地の厚さ方向両側面のそれぞれに面材が固定された構造とされていることを特徴とする袖壁構造。
  2. 請求項1において、
    前記一対の縦枠材に設けられた各ダボ状突起は、これら縦枠材の下端から1700〜1900mmの高さの範囲内に設けられており、前記横桟材が配設される部位において、前記袖壁下地の厚さ方向両側面のそれぞれに固定された面材の両方または一方が上下に分割されていることを特徴とする袖壁構造。
  3. 請求項1または2において、
    前記一対の縦枠材の上端部同士を接続するように上枠材が設けられ、これら一対の縦枠材の下端部同士を接続するように下枠材が設けられた構造とされており、
    これら上下の枠材には、互いに向き合う方向に開口する受入溝が長手方向に沿って形成され、前記一対の縦枠材の上下端部には、前記上下の枠材の各受入溝にそれぞれ長手方向に沿ってスライド自在に係合する係合突片部がそれぞれ形成されていることを特徴とする袖壁構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記袖壁下地の厚さ方向両側面のそれぞれに固定された面材のうちの一方の面材は、その一側端部が前記引戸の戸尻側に設けられた戸尻側の戸縦枠に当該面材の厚さ方向で重合するように該戸縦枠に厚さ方向一方面を当接させるようにして固定された構造とされており、
    前記一対の縦枠材のうちの一方の縦枠材は、前記一方の面材の厚さ方向他方面に沿うように固定されるとともに、該一方の面材の一側端部を厚さ方向一方面側から当該縦枠材に固定する止具の止代を形成するように前記戸縦枠の戸先側側面よりも戸先側に向けて突出するように設けられた構造とされていることを特徴とする袖壁構造。
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