JP5571629B2 - 下地枠体及びこれを用いた袖壁構造 - Google Patents
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Description
この施工方法では、矩形状に予め組み立てられた軸組を、開口枠体の中方立に当接させて開口部に固定する。次いで、軸組と同一の厚みとされた縦軸を、引戸の移動する左右方向に軸組に並べて開口枠体の外枠材に当接させて開口部に固定する。そして、これら左右方向に沿って並べられた軸組と縦軸の表面及び裏面にボードを貼り付けて引戸用小壁を施工する態様とされている。これによれば、施工される引戸用小壁の左右方向の長さが様々の種類であっても、使用される軸組と縦軸は一種類でよいため、施工現場で小壁の長さに合わせて軸組を製作する必要がない、と記載されている。
また、本発明においては、前記一対の縦枠材と同高さでかつ同厚さとされ、これら一対の縦枠材間に配設される中間の縦枠材を更に備えたものとし、この中間の縦枠材の前記一対の縦枠材の各一側面にそれぞれ対向配置される両側面に、前記一対の縦枠材に設けられた一対のダボ状突起に対応させた一対のダボ状突起をそれぞれに設け、前記横桟材を、これら縦枠材のダボ状突起を前記凹溝の両端部にそれぞれ嵌め込んで、これら縦枠材間にそれぞれ架設されるものとしてもよい。
また、本発明においては、前記縦枠材を、長手方向一端側に、当該下地枠体が用いられる対象の高さ寸法に応じて切断される余長部を有したものとし、前記縦枠材と同厚さとされるとともに長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされた角材状とされ、前記縦枠材の長手方向一端部間に架設される端部の横桟材を更に備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記縦枠材及び前記横桟材を、単板積層材から形成されたものとしてもよい。
図1〜図5は、本実施形態に係る下地枠体及びこれを用いた袖壁構造の一例について説明するための概念的な説明図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、図4(b)に示すZ方向から見た状態を基準として、図4(b)における上側を背面側、下側を手前側として、その方向等を原則的に説明する。
一対の縦枠材11,12の対向配置されるそれぞれの内側面11a,12aには、略水平方向に突出し、上下に互いに近接する一対のダボ状突起が同高さ位置に設けられている。本実施形態では、これら縦枠材11,12のそれぞれの内側面11a,12aにおいて、一対のダボ状突起を上下に離間させて複数組(図例では、二組)設けている。
これら各縦枠材11,12,13に設けられた上記ダボ状突起は、いずれも同寸同形状とされ、図例では、略円柱形状とされたダボ状突起を示しているが、略多角柱形状等、その他の形状とされたものとしてもよい。また、図例では、上記ダボ状突起を、側面視において各縦枠材11,12,13のそれぞれの側面11a,12a,13aの厚さ方向(当該下地枠体1の厚さ方向と同方向)略中心に設けた例を示している(図1(d)参照)。
また、これら縦枠材11,12,13は、長手方向一端(図例では、上端)側に、当該下地枠体1が用いられる対象(例えば、壁体や扉体等)の高さ寸法に応じて切断される余長部11d,12d,13dを有している。本実施形態では、これら縦枠材11,12,13のそれぞれに設けられた最上段の上側ダボ状突起11b,12b,13bの上側部位を、それぞれの余長部11d,12d,13dとしている。これら縦枠材11,12,13の余長部11d,12d,13dの長さ寸法(高さ寸法)は、当該下地枠体1が用いられる壁体乃至は扉体の高さ調整に対応可能なように、壁体乃至は扉体の必要となる調整高さ(調整度合い)に応じて適宜設定しておくようにしてもよい。
これら横桟材14,15,16は、左右に長尺の角材状とされ、長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされている。これら横桟材14,15,16の長さ寸法(左右寸法)は、当該下地枠体1が用いられる壁体乃至は扉体の幅調整に対応可能なように、壁体乃至は扉体の必要となる調整幅(調整度合い)に応じて適宜設定しておくようにしてもよい。
また、これら横桟材14,15,16は、それぞれの厚さ寸法が各縦枠材11,12,13の厚さ寸法と同寸法とされている。また、本実施形態では、各横桟材14,15,16は、それぞれの切断前の長さ寸法(左右寸法)及び幅寸法(上下寸法)が略同寸法とされている。
これら一対の係合横桟材14,15は、各縦枠材11,12,13に設けられた上下に互いに近接する一対のダボ状突起のそれぞれが、それぞれの凹溝14b,15bの両端部に嵌め込まれて係合し、各縦枠材11,12,13間に架設される。図例では、一方の係合横桟材14を、上下に互いに近接する一対のダボ状突起のうちの上段側のダボ状突起に係合させ、他方の係合横桟材15を、一対のダボ状突起のうちの下段側のダボ状突起に係合させた例を示している(図1(d)参照)。
また、各縦枠材11,12,13の一対の下端ダボ状突起の下段側に係合する係合横桟材15は、図2に示すように、その下側面が各縦枠材11,12,13の下端面と略同一平面状となるように配設される。つまり、本実施形態に係る下地枠体1は、最下段の横桟材(係合横桟材15)の下側面と各縦枠材11,12,13の下端面とが略同一平面状となる構成とされている。一方、各縦枠材11,12,13の一対の上側ダボ状突起の上段側に係合する係合横桟材14は、図2に示すように、その上側面と各縦枠材11,12,13の上端面との間に余長部11d,12d,13dを残すようにして配設される。
本実施形態では、各縦枠材11,12,13及び各横桟材14,15,16は、繊維方向を長手方向に沿わせたLVLを角材状に加工して形成されている。このように、当該下地枠体1の各縦枠材11,12,13及び各横桟材14,15,16を、LVLから形成しているので、寸法安定性に比較的に優れ、強度ばらつきが比較的に少なくなるため、壁体や扉体の下地乃至は芯材として好適なものとなる。
なお、各縦枠材11,12,13及び各横桟材14,15,16は、上記した木質系材料以外のものから形成するようにしてもよい。例えば、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)や、その他の合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。
まず、図2に示すように、当該下地枠体1(下地10)の高さ寸法が、当該下地枠体1を用いて形成される壁体乃至は扉体の高さ寸法に応じた寸法となるように、各縦枠材11,12,13の余長部11d,12d,13dを切断する。また、当該下地枠体1(下地10)の幅寸法が、当該下地枠体1を用いて形成される壁体乃至は扉体の幅寸法に応じた寸法となるように、各横桟材14,15,16を切断して長さ調整する。つまり、各縦枠材11,12,13の幅寸法(左右寸法)を加味してこれらの間に架設される横桟材14,15,16を切断して長さ調整し、当該下地枠体1(下地10)の幅寸法を、当該下地枠体1を用いて形成される壁体乃至は扉体の幅寸法に応じた寸法とする。
次いで、図3(a)、(b)に示すように、各縦枠材11,12,13及び各横桟材14,15,16の表面及び裏面によって構成される下地10の表面10a及び裏面10bのそれぞれに面材17,18を固定し、壁体(乃至は扉体)19が形成される。これら表裏の面材17,18の下地10への固定は、上記同様の固定止具や接着剤等によって固定するようにしてもよい。
つまり、長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされた角材状の横桟材14,15,16を切断して縦枠材11,12,13間に組み付けることで、当該下地枠体1(下地10)の幅寸法を調整できる。従って、当該下地枠体1を用いて形成される壁体乃至は扉体の幅寸法の違いに対応することができる。
また、縦枠材11,12,13間に横桟材14,15,16が配設されるため、縦枠材11,12,13間の強度を向上させることができる。これにより、当該下地枠体1を用いて形成される壁体乃至は扉体の強度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、中間縦枠材13を備えた構成としているので、当該下地枠体1の強度をより向上させることができる。これにより、当該下地枠体1を用いて形成される壁体乃至は扉体の強度をより向上させることができる。
また、下地枠体1の上下端部のいずれか(本実施形態では、上端部)に、端部横桟材16が配設されることとなるため、当該下地枠体1の上下端部のいずれか(本実施形態では、上端部)の強度を向上させることができる。さらに、当該下地枠体1が壁体の下地として設置されるような場合には、上下端部のいずれかに位置する端部の横桟材16を、廻り縁乃至は巾木の固定下地として利用することができ、固定下地を別途、配設するような場合と比べて、施工性を向上させることができる。
なお、図1(d)では、組み付け性等の観点から、全ての係合横桟材14,15の凹溝14b,15bが、厚さ方向一方(図例では、下地枠体1の裏面10b)側に向けて開口するように各係合横桟材14,15を配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、複数本の係合横桟材14,15のうちの少なくとも一本を、その凹溝が、厚さ方向他方(下地枠体1の表面10a)側に向けて開口するように配設する態様としてもよい。
また、本実施形態では、端部横桟材16として、凹溝が設けられていない角材状のものを例示しているが、係合横桟材14,15と同様の凹溝が設けられたものとしてもよい。つまりは、端部横桟材を係合横桟材と共通の同一部材としてもよい。これによれば、取り扱い性等を向上させることができる。
本実施形態では、下地枠体1を、図4に示すように、建物内に設けられた開口部4に、引戸3が引き込まれる袖壁の下地(袖壁下地)10として配設した例を示している。図例では、一枚からなる片引き式の引戸3を納める袖壁の袖壁下地10として配設した例を示している。
この開口部4の内周面に沿うようにして、引戸3を建て付ける戸枠2が配設される。
開口部4の開口幅は、図4(b)に示すように、開口部4に配設された戸枠2に建て付けられる引戸3が開閉自在にスライドし得るように引戸3の戸幅及び戸枠2の厚さ(引戸3の戸幅と同方向に沿う厚さ)に応じて形成される。つまり、本実施形態のように袖壁納めで施工される片引き式の引戸3を例にすれば、開口部4の開口幅は、当該引戸3の戸幅の略2倍程度の幅寸法とされる。
上枠20は、その下面側に、引戸3のスライド移動を案内する上吊レールや案内溝を長手方向に沿って有している。また、この上枠20は、戸先側が、開口部4の戸先側に形成される内壁7の壁厚に対応させて幅広部とされ、戸尻側が、下地枠体1を用いて形成される後記する袖壁体19の壁厚を加味して上記幅広部よりも幅の狭い幅狭部とされている。また、この上枠20の幅広部と幅狭部とを区切る長手方向略中央部には、中方立23の上端部が係合する切欠部が形成されている。
戸尻側縦枠22は、上枠20の上記幅狭部に応じた幅寸法(壁厚方向の幅寸法)とされ、開口部4の戸尻側(袖壁側)の内側面に沿うように上下方向に沿って配設される(図4も参照)。これら戸先側縦枠21及び戸尻側縦枠22には、引戸3の戸先側端部乃至は戸尻側端部を受け入れる戸じゃくり溝が上下方向に沿って形成されている。
中方立23は、開口部4の略中間位置において上下方向に沿って配設され、その壁厚方向に沿う幅寸法が、下地枠体1を用いて形成される袖壁体19の壁厚に応じた幅寸法とされている。この中方立23の壁厚方向背面側端面には、引戸3の手前側表面3aに摺接する隙間遮蔽部材(モヘア部材)が上下方向に沿って添設されている。
また、このように組み付けられた戸枠2は、図5に示すように、開口部4の内周面に沿わせるようにして固定される。図例では、開口部4の内周天面を構成するまぐさや横桟などの枠下地5に沿わせるようにして上枠20を固定し、開口部4の内周両側面を構成する柱材などの枠下地5,5に沿わせるようにして一対の縦枠21,22を固定した例を示している。また、これら上枠20及び一対の縦枠21,22は、各枠下地5に対して飼木などのスペーサー材6を介して固定された例を示している。
また、中方立23の下端部は、床下地(乃至は床材)などの枠下地5に固定するようにしてもよい。
なお、戸枠2としては、図例のように下枠を備えない上吊式の戸枠(三方枠)に限られず、引戸の下端部に戸車を設け、この戸車をガイドするレールを備えた下枠を更に備えた戸枠(四方枠)としてもよい。また、図例のような固定枠に限られず、ケーシング額縁を備えたいわゆるケーシング枠を戸枠として採用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、袖壁下地10の表面(手前面)10a及び裏面(背面)10bのそれぞれに面材としての石膏ボード17,18を固定して袖壁となる袖壁体19を形成し、この袖壁体19を開口部4に配設した例を示している。この袖壁体19は、開口部4の戸尻側の内側面から戸先側に向けて突出するように配設され、背面側の面材18に、引き込まれた状態の引戸3の手前側表面3aが対面するように配設される。
また、本実施形態では、袖壁体19の幅寸法を、図5(a)に示すように、袖壁の幅寸法Wに応じた寸法としており、図例では、開口部4の袖壁側(戸尻側)の枠下地5の内側面から中方立23の袖壁側側面までの幅寸法と略同寸法としている。つまり、本実施形態では、袖壁体19の一側端面19aが、中方立23の袖壁側側面に当接し、袖壁体19の他側端面19bが開口部4の袖壁側枠下地内側面に当接するように、袖壁体19の幅寸法を設定した例を示している。なお、袖壁側枠下地内側面としては、柱材等の枠下地の袖壁側内側面に限られず、飼木等のスペーサー材の袖壁側内側面としてもよい。
本実施形態では、袖壁下地10とその裏面10bに固定された石膏ボード18とを合わせた厚さ寸法を、図4(b)に示すように、開口部4に固定された戸尻側縦枠22の壁厚方向手前側端面から枠下地(内壁の下地ともなる下地)5の手前側表面までの壁厚方向の寸法と略同寸法としている。つまりは、袖壁下地10の裏面10bに固定された石膏ボード18の表面を戸尻側縦枠22の壁厚方向手前側端面に当接させた状態で、この袖壁下地10の手前側の表面10aが枠下地5の手前側表面と略同一平面状となるように形成されている。
まず、上述したように、組み付けた戸枠2を、図5(a)に示すように、開口部4に固定する(図5(b)も参照)。
次いで、袖壁の寸法に応じた寸法となるように寸法を調整して各縦枠材11,12,13及び各横桟材14,15,16からなる下地枠体1を組み付けて袖壁下地10を形成する。つまり、袖壁下地10高さ寸法が、袖壁の高さ寸法Hに応じた寸法となるように、各縦枠材11,12,13の余長部11d,12d,13dを切断して長さ調整する。また、袖壁下地10の幅寸法が、袖壁の幅寸法Wに応じた寸法となるように、各横桟材14,15,16を切断して長さ調整する。また、この袖壁下地10の表裏10a,10bに、必要に応じて寸法調整した石膏ボード17,18を固定し、袖壁体19を形成する。
なお、この袖壁体19の開口部4への固定は、戸枠2及び枠下地5の両方または一方に対して、上記同様の固定止具を用いて固定するようにしてもよい。
また、図4に示すように、袖壁体19の手前面の下端部及び各壁面材8の下端部に巾木9を固定するようにしてもよい。
また、上記のように袖壁体19を開口部4に配設する態様とすることで、戸枠2を開口部4に固定した後、開口部4の一方側(手前側)から袖壁体19を容易に施工することができ、施工性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、袖壁体19の幅方向一端部の背面が戸尻側縦枠22の壁厚方向手前側端面に当接するように配設する構造としている。従って、袖壁体19の背面側の石膏ボード18の一側部が直線状に切断されていないような場合にも、戸尻側縦枠22によって、その一側部が隠蔽されて露出せず見栄えを阻害することがない。換言すれば、袖壁体19の背面側の石膏ボード18の一側部側を、精度良く加工する必要がなく、袖壁の施工性をより向上させることができる。
さらに、上記した例では、袖壁下地10の高さ寸法を開口部4の開口高さHに応じた寸法とした例を示しているが、このような態様に限られず、少なくともその上端部が上枠20の一部に正面視して重合するような高さ寸法とすればよい。この場合は、この袖壁下地10乃至は袖壁体19の上端部を上枠20に対して固定するようにしてもよい。
さらにまた、図例では、開口部4の上側に垂れ壁を形成するように開口部4を設けた例を示しているが、床面から天井面に略至る高さ寸法とされた開口部4に袖壁下地10乃至は袖壁体19を配設する態様としてもよい。
また、上記した例では、片引きの一枚の引戸3を納める袖壁として袖壁体19(袖壁下地10)を開口部4に配設した例を示しているが、このような態様に限られない。複数枚の引戸を納める袖壁として配設されるものとしてもよく、また、両引き(引き分け)の引戸を納める袖壁として、開口部の両側に、本実施形態に係る袖壁体19(袖壁下地10)をそれぞれ配設するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、一対の縦枠材11,12の間に一本の中間縦枠材13を設けた例を示しているが、複数本の中間縦枠材を設けるようにしてもよい。さらには、このような中間縦枠材13を設けないようにしてもよい。これらの場合は、各横桟材の切断前の長さ寸法を適宜設定するようにすればよい。
10 袖壁下地(壁下地、扉芯材)
11,12 一対の縦枠材
11a,12a 内側面(一側面)
11b,12b 上側ダボ状突起
11c,12c 下端ダボ状突起
11d,12d 余長部
13 中間縦枠材(中間の縦枠材)
13a 側面
13b 上側ダボ状突起
13c 下端ダボ状突起
13d 余長部
14,15 係合横桟材(横桟材)
14a 下側面(対面する側面)
15a 上側面(対面する側面)
14b,15b 凹溝
16 端部横桟材(端部の横桟材)
17,18 石膏ボード(面材)
H 袖壁(下地枠体が用いられる対象)の高さ寸法
W 袖壁の幅寸法
Claims (6)
- 上下に互いに近接する一対のダボ状突起を、対向配置されるそれぞれの内側面の同高さ位置に設けた一対の縦枠材と、
これら一対の縦枠材と同厚さとされるとともに長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされた角材状とされ、かつ、厚さ方向一方に向けて開口し、前記ダボ状突起が嵌め込まれる凹溝を長手方向の全長に亘ってそれぞれ設けた一対の横桟材と、を備えており、
前記一対の横桟材のそれぞれの凹溝の両端部に前記一対の縦枠材の各ダボ状突起をそれぞれ嵌め込んだ状態で、これら一対の横桟材の互いに対面する側面同士が当接する構造とされ、これら横桟材を前記一対の縦枠材間に架設した状態で、これら縦枠材及び横桟材の表裏のそれぞれに面材が固定されることを特徴とする下地枠体。 - 請求項1に記載の下地枠体おいて、
前記一対のダボ状突起を、前記一対の縦枠材のそれぞれの内側面において上下に離間させて複数組設け、これら複数組の一対のダボ状突起に対応させた本数の前記横桟材を備えていることを特徴とする下地枠体。 - 請求項1または2に記載の下地枠体おいて、
前記一対の縦枠材と同高さでかつ同厚さとされ、これら一対の縦枠材間に配設される中間の縦枠材を更に備え、この中間の縦枠材の前記一対の縦枠材の各一側面にそれぞれ対向配置される両側面には、前記一対の縦枠材に設けられた一対のダボ状突起に対応させた一対のダボ状突起がそれぞれに設けられており、
前記横桟材は、これら縦枠材のダボ状突起を前記凹溝の両端部にそれぞれ嵌め込んで、これら縦枠材間にそれぞれ架設されることを特徴とする下地枠体。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の下地枠体において、
前記縦枠材は、長手方向一端側に、当該下地枠体が用いられる対象の高さ寸法に応じて切断される余長部を有しており、
前記縦枠材と同厚さとされるとともに長さ寸法の調整が可能なように切断可能とされた角材状とされ、前記縦枠材の長手方向一端部間に架設される端部の横桟材を更に備えていることを特徴とする下地枠体。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の下地枠体において、
前記縦枠材及び前記横桟材は、単板積層材から形成されていることを特徴とする下地枠体。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の下地枠体を、引戸を納める袖壁の下地として用いた袖壁構造であって、
前記下地枠体の幅寸法が袖壁の幅寸法に応じた寸法となるように前記縦枠材間に架設される各横桟材を切断して長さ調整し、これら横桟材を前記縦枠材間に架設し、かつ、これら縦枠材及び横桟材からなる下地枠体の表裏のそれぞれに前記面材としての石膏ボードを固定したことを特徴とする袖壁構造。
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