JP5838362B2 - サッシ枠用額縁 - Google Patents

サッシ枠用額縁 Download PDF

Info

Publication number
JP5838362B2
JP5838362B2 JP2012090801A JP2012090801A JP5838362B2 JP 5838362 B2 JP5838362 B2 JP 5838362B2 JP 2012090801 A JP2012090801 A JP 2012090801A JP 2012090801 A JP2012090801 A JP 2012090801A JP 5838362 B2 JP5838362 B2 JP 5838362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
angle
outdoor
base
sash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012090801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013217157A (ja
Inventor
真一郎 信田
真一郎 信田
周寿 岩倉
周寿 岩倉
昌毅 保田
昌毅 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2012090801A priority Critical patent/JP5838362B2/ja
Publication of JP2013217157A publication Critical patent/JP2013217157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5838362B2 publication Critical patent/JP5838362B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)

Description

本発明は、建物の開口部に配設されるサッシ枠の室内側に取り付けられるサッシ枠用額縁に関する。
従来より、建物の開口部に配設されるサッシ枠(建具枠と称される場合もある。)の室内側に、額縁(窓枠と称される場合もある。)を取り付けた構造が知られている。
例えば、下記特許文献1では、下枠と、上枠と、左右の縦枠とからなる建具枠のそれぞれの室内側に、略コ字形部を有したアングルを設け、このアングルにそれぞれ額縁の室外側を嵌合させる構造とされた建具が提案されている。この建具のアングルは、額縁の裏面に対面し、額縁側に突出する係合部が設けられた見込み面部を有した第1部と、額縁の表面を覆う見込み面部を有した第2部とを備えた構造とされている。また、この建具の額縁は、石膏ボードまたは構造用合板からなり、裏面に、アングルの第1部の係合部を嵌め込む溝を有した構造とされている。これにより、アングルの第1部の係合部が額縁の裏面の溝に係止されて額縁のアングルに対する室内方向への動きが規制される構造とされている。
特許第4554717号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された建具では、石膏ボードまたは構造用合板からなる額縁の裏面に、アングルの第1部の係合部を嵌め込む溝を形成する必要があるため、加工性や加工精度、係止強度の観点等からは更なる改善が望まれていた。また、このようなサッシ枠は、建物の開口部の下地(上側のまぐさや下側の窓台、左右の柱など)に固定されるものであるが、この下地間の間隔(まぐさから窓台までの開口高や柱間の開口幅)が設定寸法(基準寸法)よりも僅かに大きくまたは小さくなる場合がある。一方、上記のような額縁は、サッシ枠の寸法(建物の開口部の設定寸法)に応じた寸法に予め調整されており、また、一般的には枠組みされた状態でサッシ枠に取り付けられることが多い。そのため、施工現場等において額縁の寸法調整を行うことは、面倒な作業となり、また、困難となる場合もある。このような額縁の室外側の端部を、上記のように下地間の間隔が異なる場合において、アングルに嵌合させる場合には、該アングルの係合部と額縁の溝との係止が十分になされない、または、係止し難くなるということが考えられ、更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、加工性を向上し、かつサッシ枠が固定される下地間の寸法が設定寸法と異なるような場合にも取付性や取付強度を向上し得るサッシ枠用額縁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るサッシ枠用額縁は、室内側に向けて開口する嵌合凹所を形成するように対向配置された第1片部及び第2片部を有し、かつ、前記第1片部に前記第2片部側に向けて突出する係合部を設けたアングルを室内側に備えたサッシ枠の該アングルの嵌合凹所に室外側端部が嵌め込まれるように取り付けられるサッシ枠用額縁であって、木質系材料から形成された額縁本体と、この額縁本体の室外側端部に取り付けられる非木質系材料から形成された取付部材と、を備えており、前記取付部材には、前記アングルの係合部が係止されて当該サッシ枠用額縁の室内側への移動を規制する被係合部と、前記額縁本体の室外側端面に対する前記額縁本体の厚さ方向に沿う当該取付部材の取付位置の調整を可能とする取付位置調整部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明においては、前記取付部材を、前記額縁本体の室外側端面に止具によって取り付けられる構成とし、前記取付位置調整部を、該止具が挿通される前記額縁本体の厚さ方向に長径の長孔としてもよい。
また、本発明においては、前記額縁本体の室外側端部の表面に、前記アングルの第2片部の室内側の端部を収容する切欠状凹部を形成するようにしてもよい。
また、本発明においては、前記取付部材を、合成樹脂系材料または金属系材料から形成されたものとし、前記額縁本体の室外側端部に互いに間隔を空けて複数取り付けられるものとしてもよい。
本発明に係るサッシ枠用額縁は、上述のような構成としたことで、加工性を向上させることができ、サッシ枠が固定される下地間の寸法が設定寸法と異なるような場合にも取付性や取付強度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るサッシ枠用額縁及びこれを用いた額縁取付構造の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、同サッシ枠用額縁を模式的に示し、(a)は、一部破断概略背面図、(b)は、(a)におけるX−X線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、同サッシ枠用額縁を用いた額縁取付構造の他の態様をそれぞれ模式的に示す図1と同様図である。 本発明の他の実施形態に係るサッシ枠用額縁及びこれを用いた額縁取付構造の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態では、サッシ枠用額縁を施工した状態を基準として、上下方向や室内外方向等の方向を原則的に説明する。
図1〜図3は、第1実施形態に係るサッシ枠用額縁の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るサッシ枠用額縁(窓枠)1は、図1に示すように、建物の室内8と室外9とを区画する壁体に形成された開口部2に配設されるサッシ枠(建具枠)3に取り付けられる。
開口部2は、建物の室内8と室外9としての屋外とを区画する壁体に設けられたものでもよく、室内8とこの室内8に隣接する室外9としての廊下や他の室内等とを区画する建物内の間仕切壁体等に設けられたものでもよい。
この開口部2は、サッシ枠3が取り付けられる取付下地5によって四周が区画されている。この取付下地5としては、開口部2の上側を区画するまぐさ等の横架材や、開口部2の下側を区画する窓台等の横架材または床下地、開口部2の左右両側を区画する柱やスタッド等としてもよい。なお、図1及び図4において、符号7で示す部材は、取付下地5の室内側面に沿うように取付下地5に直接的にまたは胴縁等を介して固定される石膏ボードや合板等の板材である。
図1では、サッシ枠として下枠3の一部分を縦断面で示しており、この下枠3と、左右の縦枠(図例では、室内8側から室外9側を見て右側の縦枠の一部分のみを図示している。)3Aと、図示省略の上枠と、が開口部2の内周に沿うように配設される。これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠の長さ寸法は、開口部2の設定(基準)開口高(上下の取付下地間の寸法)H及び設定(基準)開口幅(左右の取付下地間の寸法)に応じた寸法に予め調整されている。また、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠は、開口部2の開口高及び開口幅に、数mm程度(例えば、±3mm程度以内)の誤差があった場合にも、その誤差を許容可能なように、互いの長手方向の端部が接合される構成とされている。または、上記のような誤差があった際には、適宜、施工現場等において切断等されることで長さ調整されるものとしてもよく、さらには、飼木(かい物)などのスペーサー等により調整されるものとしてもよい。
また、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠は、それぞれの長手方向の端部が接合されて枠組みされた状態で開口部2に配設されるものとしてもよい。また、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠のそれぞれの室外9側に、取付下地5の室外側面に沿うように延びる取付片を設けるようにしてもよい。そして、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠のそれぞれの取付片を、取付下地5の室外側面に直接的にまたはスペーサー等を介して釘やねじ等の止具によって取り付ける態様としてもよい。
また、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠によって区画された開口には、該開口を閉鎖または開閉する建具や窓部材等の閉鎖部材4が装着される。この閉鎖部材4としての建具としては、開き戸や引き違い戸、折戸等としてもよく、また、これらに加えて設けられる雨戸や網戸等としてもよい。また、閉鎖部材4としての窓部材としては、引き違い窓や上げ下げ窓、開き窓、折開き窓、滑り出し窓、嵌め殺し窓(FIX窓)等としてもよく、また、これらに加えて設けられる雨戸や網戸等としてもよい。また、閉鎖部材4を窓部材とした場合には、腰窓に限られず、天窓や掃き出し窓等としてもよい。
また、このような閉鎖部材4の種類等に応じて、下枠3、左右の縦枠3A及び上枠には、閉鎖部材4のレールや端部収容部(戸当り溝)、回動連結部材やスライド連結アーム等の連結部材等が適宜、設けられる。
また、下枠3の室内8側には、サッシ枠用額縁としての下額縁1が取り付けられるアングル30が設けられている。また、左右の縦枠3Aの室内8側には、サッシ枠用額縁としての左右の縦額縁(図例では、室内8側から室外9側を見て右側の縦額縁のみを図示している。)1Aがそれぞれに取り付けられるアングル30Aがそれぞれ設けられている。また、図示は省略しているが、上枠の室内8側にも、サッシ枠用額縁としての上額縁が取り付けられるアングルが設けられている。なお、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠の各アングルは、概ね同様の構成であるので、以下では、下枠3のアングル30を例にとって説明する。
アングル30は、室内8側に向けて開口する嵌合凹所31を形成するように対向配置された第1片部としての下地側片部33と、第2片部としての表側片部38と、を備えており、室内8側に向けて開口する断面略コ字状(略U字状または略C字状)とされている(図2(b)も参照)。
また、図例では、このアングル30を、下地側片部33を有した第1部材としての下地側部材32と、表側片部38を有した第2部材としての表側部材37と、を備えた二部材からなるものとしている。
下地側部材32は、取付下地5側(開口部2の見込み面側)に配設される。
表側部材37は、サッシ枠用額縁(下額縁)1の室外側端部の表面を覆うように、また、下地側部材32の閉鎖部材4の装着側部位の少なくとも室内8側に露出する表面を覆うように配設される。この表側部材37は、下枠3、左右の縦枠3A及び上枠のそれぞれの主要部となる下地側部材32を枠組みして上記のように開口部2に取り付けた後に、枠組みされて、若しくは個別に配設されるものとしてもよい。または、下地側部材32と表側部材37とを組み付けた状態で、上記のように左右の縦枠3、下枠3A及び上枠を枠組みして開口部2に取り付けるようにしてもよい。
また、下地側部材32を、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金、ステンレス、炭素鋼等の金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、表側部材37を、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂やABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂等の硬質の合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。このように、アングル30の室内8側に露出する部位となる表側部材37を、合成樹脂系材料から形成されたものとすることで、断熱性を向上させることができ、結露を抑制することができる。また、例えば、サッシ枠用額縁(下額縁)1の色調(例えば、木目調)に合うような着色を施すことも容易となる。また、取付下地5側に配設される下地側部材32を、金属系材料から形成されたものとすることで、アングル30(サッシ枠3)の取付強度や耐久性を向上させることができる。
下地側部材32の下地側片部33には、表側片部38側に向けて突出する係合部としての係合突部33aが設けられている。
この下地側片部33の係合突部33aは、図例のように下地側片部33自体を屈曲させた形状として設けるようにしてもよく、または、下地側片部33に切り起こし状に設けるようにしてもよい。また、この係合突部33aは、下地側片部33の長手方向(左右の縦枠間方向)の全長に亘って設けるようにしてもよく、長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けるようにしてもよい。また、図例では、この下地側片部33の係合突部33aよりも室内8側の部位を、嵌合凹所31を室内8側に向かうに従い拡大させるような傾斜状に形成した例を示している。
また、下地側部材32は、下地側片部33の室外9側の端部から取付下地5側に向けて突出するように形成され、取付下地5に当接される下地当接片部34を備えている。また、下地側部材32は、下地側片部33の室外9側の端部から反取付下地5側(開口部2の中心側)に向けて突出するように形成され、表側部材37に係合して接続される係合部を有した接続片部35を備えている。この接続片部35は、嵌合凹所31の室内8側に向く底面(凹所底面)を構成する。また、下地側部材32は、この接続片部35の突出方向途中部位から室外9側に向けて延びるように設けられ、閉鎖部材4等の装着部となる装着片部36を備えている。
表側部材37の表側片部38の室外9側の端部には、下地側部材32の接続片部35の係合部と互いに係合する係合部を有した接続片部が設けられており、この接続片部も嵌合凹所31の室内8側に向く底面(凹所底面)を構成する。つまり、アングル30の嵌合凹所31は、下地側部材32の下地側片部33と、下地側部材32の接続片部35及び表側部材37の接続片部と、表側部材37の表側片部38と、によって区画されている。
また、表側部材37は、表側片部38の室外9側の端部に連なるように設けられたカバー片部39を備えている。このカバー片部39は、下地側部材32の接続片部35の装着片部36よりも開口部2の中心側部位の室外9側に向く面及び装着片部36の室内8側部位の開口部2の中心側に向く面を覆い、これらに沿うように形成されている。また、このカバー片部39及び下地側部材32の装着片部36には、互いに係合する係合部が設けられており、互いの係合部を係合させて接続される。
また、これら下地側部材32と表側部材37とは、開口部2の開口高に、僅かな誤差があった場合にも、その誤差を許容可能なように、互いに接続される構成とされている。つまり、図1に示すように、設定開口高Hとされた開口部2の取付下地5に、下地側部材32の下地当接片部34を当接させた状態で、下地側部材32及び表側部材37の互いの係合部が互いに僅かに上下動可能に係合する構成とされている。これにより、図3(a)に示すように、設定開口高Hよりも僅かに大きい開口高H1とされた開口部2に固定した際には、設定開口高Hの状態よりも相対的に下地側部材32が僅かに下方側に位置することとなるが、この下地側部材32に対しても表側部材37の接続が可能とされている。また、図3(b)に示すように、設定開口高Hよりも僅かに小さい開口高H2とされた開口部2に固定した際には、設定開口高Hの状態よりも相対的に下地側部材32が僅かに上方側に位置することとなるが、この下地側部材32に対しても表側部材37の接続が可能とされている。
なお、上枠の下地側部材及び表側部材も同様、設定開口高Hとされた開口部2の取付下地5に、下地側部材の下地当接片部を当接させた状態で、下地側部材及び表側部材の互いの係合部が互いに僅かに上下動可能に係合する構成とされている。また、左右の縦枠3Aの下地側部材及び表側部材も概ね同様、設定開口幅とされた開口部2の取付下地に、下地側部材の下地当接片部を当接させた状態で、下地側部材及び表側部材の互いの係合部が互いに僅かに左右動可能に係合する構成とされている。
次に、上記構成とされた下枠3のアングル30に取り付けられる下額縁1について説明する。なお、左右の縦枠3Aの各アングル30Aに取り付けられる左右の縦額縁1A及び上枠のアングルに取り付けられる上額縁における下額縁1と同様の構成については説明を省略する。
下額縁1は、室外側端部が下枠3のアングル30の嵌合凹所31に嵌め込まれるように取り付けられる。
また、下額縁1は、木質系材料から形成された額縁本体10と、この額縁本体10の室外側端部11に取り付けられる非木質系材料から形成された取付部材20と、を備えている。
額縁本体10は、略帯板状とされており、図例では、その室内側端部17を壁体(板材7)の室内側面よりも室内8側に突出させて配設される固定枠状とされている。なお、額縁本体10の室内側端部17に、室内8側に向けて開口する凹溝を長手方向に沿って設け、該凹溝にケーシング部材の係合片(調整片)を嵌め込む構造としたケーシング枠状の額縁本体10としてもよい。
この額縁本体10の見込み寸法(開口部2が形成された壁体の厚さ方向に沿う寸法、室内外方向に沿う寸法)は、壁厚やアングル30の嵌合凹所31の凹所底面から壁体の室内側面までの寸法等に応じて、また、上記した固定枠状かケーシング枠状か等に応じて予め調整されている。
また、この額縁本体10は、その室外側端部11が後記する取付部材20とともにアングル30の嵌合凹所31に嵌め込まれる。この額縁本体10は、その室外側端部11の裏面(取付下地5側に向く面)に、アングル30の下地側片部33を受入可能とした切欠状凹部14を形成している。また、この切欠状凹部14が形成されていない部位の額縁本体10の厚さ寸法を、アングル30の嵌合凹所31の凹所幅寸法(両片部33,38間寸法)よりも大きく形成している。この切欠状凹部14は、その段底面(取付下地5側に向く面)から額縁本体10の表面(開口部2の中心側に向く面)までの厚さ寸法がアングル30の下地側片部33の係合突部33aと表側片部38との間の寸法と略同寸法となるように形成されている。
また、この額縁本体10の室外側端面12には、釘やねじ等の止具19の下穴13が設けられている。この下穴13は、額縁本体10の厚さ方向略中心(図例では、切欠状凹部14が形成された部位の厚さ方向略中心)に設けられている。また、この下穴13は、図2(a)に示すように、額縁本体10の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられている。
また、額縁本体10は、その長手方向両端部が左右の縦額縁1Aの各額縁本体10Aの各長手方向一端部(下端部)に接合される。また、図示は省略しているが、上額縁の額縁本体(10)も同様、その長手方向両端部が左右の縦額縁1Aの各額縁本体10Aの各長手方向他端部(上端部)に接合される。これら各額縁本体10,10Aの接合態様としては、上下の額縁本体10の各長手方向両端面に、左右の額縁本体10Aの上端部及び下端部の各対向面(開口部2の中心側に向く面)を突き合わせるように接合する、いわゆる縦勝ちで接合する態様としてもよい。または、横勝ちで接合する態様としたり、留め接ぎ状に接合する態様としたりしてもよい。また、これら各額縁本体10,10Aの接合部には、容易に接合可能なように、つまり、容易に枠組み可能なように、ねじ等の止具の下穴やダボ等の接合補助部16を設けるようにしてもよい。
また、これら各額縁本体10,10Aの長さ寸法は、サッシ枠としての下枠3、左右の縦枠3A及び上枠の長さ寸法に応じた寸法に予め調整されている。図例では、これら下枠3、左右の縦枠3A及び上枠の各アングル30,30Aに、下地当接片部34を設けた例を示しており、この下地当接片部34や接合態様、各額縁本体10,10Aの厚さ寸法等を加味して各額縁本体10,10Aの長さ寸法を予め調整するようにしてもよい。また、予め設定されている内法基準寸法に応じた寸法となるように各額縁本体10,10Aの長さ寸法を予め調整するようにしてもよい。
なお、各額縁本体10,10Aは、無垢の木材から形成されたものとしてもよく、または、木質系材料からなる基材の少なくとも室内8側に露出する部位に、適宜、合成樹脂シートや突板等の表面化粧材を貼着して表面化粧処理が施されたものとしてもよい。この基材としては、無垢板や、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料を板状に加工したものが挙げられる。また、上記基材としては、その他、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)を板状に加工したものとしてもよい。また、上記基材としては、適宜の板状材料を組み合わせて積層した複合基材としてもよい。
取付部材20は、アングル30の下地側片部33の係合突部33aが係止されて当該下額縁1の室内8側への移動を規制する被係合部21を備えている。また、取付部材20は、額縁本体10の室外側端面12に対する額縁本体10の厚さ方向に沿う当該取付部材20の取付位置の調整を可能とする取付位置調整部22を備えている。
この取付部材20は、本実施形態では、額縁本体10の長手方向の全長に亘ってその室外側端部11に取り付けられるものではなく、図2(a)に示すように、額縁本体10の長手方向に沿って互いに間隔を空けて複数取り付けられるものとされている。図例では、額縁本体10の長手方向に沿って比較的に長尺に形成された取付部材20を例示している。この取付部材20の長さ寸法としては、20mm〜300mm程度としてもよい。また、この取付部材20を額縁本体10の室外側端部11に取り付ける個数は、額縁本体10の長さ寸法や取付部材20の長さ寸法等に応じて適宜の個数としてもよく、例えば、2個〜5個程度としてもよい。
また、取付部材20は、額縁本体10の室外側端面12に沿うように取り付けられる構成とされており、その厚さ寸法(額縁本体10の厚さ寸法に沿う寸法)が、額縁本体10の切欠状凹部14が形成された部位の厚さ寸法と略同寸法とされている。
また、この取付部材20の見込み寸法(壁体の厚さ方向に沿う寸法)は、アングル30の嵌合凹所31の凹所深さ寸法(壁体の厚さ方向に沿う寸法)よりも小さく形成されている。
また、図例では、取付部材20の室外9側の取付下地5側及び反取付下地5側(開口部2の中心側)の両角部に、誘いとしてのC面取り状の面取り部をそれぞれに設けた例を示している。
この取付部材20の被係合部21は、図1及び図2(b)に示すように、当該取付部材20の室内8側の取付下地5側の角部を切り欠くように形成された凹段部21とされている。換言すれば、当該取付部材20の取付下地5側の室外9側部位を、取付下地5側に向けて突出させ、その室内8側を凹段部21としている。この凹段部21は、取付部材20の長手方向の全長に亘って設けられている。また、この凹段部21は、取付部材20を額縁本体10に取り付けた下額縁1の室外側端部をアングル30の嵌合凹所31に嵌め込んだ状態で、アングル30の下地側片部33の係合突部33aが係止するように取付部材20に形成されている。また、凹段部21は、この状態で、取付部材20の室外9側の面が嵌合凹所31の凹所底面に当接または近接するように、取付部材20に形成されている。
つまり、下額縁1の室外側端部をアングル30の嵌合凹所31に嵌め込んだ状態では、取付部材20の室外9側の面が嵌合凹所31の凹所底面に当接または近接し、当該下額縁1のアングル30に対する室外9側への移動が規制または抑制される。また、下額縁1の室外側端部をアングル30の嵌合凹所31に嵌め込んだ状態では、取付部材20の凹段部21に、アングル30の下地側片部33の係合突部33aが係止し、当該下額縁1のアングル30に対する室内8側への移動が規制される。
また、本実施形態では、取付部材20を、額縁本体10の室外側端面12に止具19によって取り付けられる構成とし、取付位置調整部22を、止具19が挿通される長孔22としている。この長孔22は、額縁本体10の厚さ方向に長径とされ、また、取付部材20の見込み方向に貫通している。
また、本実施形態では、長孔22を、止具19の胴部が挿通される小径部23とこの小径部23よりも大径状とされ、止具19の頭部が収容される大径部24とからなる段付孔状としている。
また、本実施形態では、図2(a)に示すように、取付部材20の長手方向に沿って複数箇所(図例では、2箇所)に長孔22を設けている。上記した額縁本体10の室外側端面12に形成された下穴13は、額縁本体10の室外側端面12に取り付けられる複数の取付部材20のそれぞれの長孔22,22の位置に応じた位置となるように設けられている。
これら長孔22,22の短径(小径部23の短径)は、止具19の胴部の径(呼び径)に応じた径とされている。また、これら長孔22,22の長径は、額縁本体10の室外側端面12に対する額縁本体10の厚さ方向に沿う当該取付部材20の取付位置の調整が可能な径とされている。この長孔22の長径は、図1及び図2(b)に示すように、止具19が長孔22の孔心に位置した状態から長孔22の長径方向両側に0.5mm〜数mm程度、止具19に対する取付部材20の移動(上下動)が可能なように設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、取付部材20に、丸孔状の止具孔25を設けている。図例では、複数(図例では、2つ)の止具孔25,25を設けた例を示している。これら止具孔25,25を介して止具を捩じ込むまたは打ち込むことで、額縁本体10の室外側端面12に対する取付部材20の額縁本体10の厚さ方向に沿う移動をより確実に防止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、この取付部材20は、合成樹脂系材料から上記形状に形成されている。合成樹脂系材料としては、PP(ポリプロピレン)樹脂や、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、PE(ポリエチレン)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂等としてもよい。または、取付部材20を、アルミニウムやアルミニウム合金、ステンレス、炭素鋼等の金属系材料から上記形状に形成されたものとしてもよい。
次に、上記構成とされた各額縁1,1Aの施工手順の一例について説明する。
まず、建物の開口部2に、上記のようにサッシ枠としての下枠3、左右の縦枠3A及び上枠を固定する。また、上下の額縁本体10及び左右の額縁本体10Aを接合して枠組みする。この際、上記のように、ねじ等の止具の下穴やダボ等の接合補助部16を利用して枠組みするようにしてもよい。これら上下の額縁本体10及び左右の額縁本体10Aの接合は、ダボ等の接合補助部16に加えて、ねじ等の止具を用いて接合するようにしてもよく、これに代えて、または加えて、接着剤等を用いて接合するようにしてもよい。
また、各額縁本体10,10Aの室外側端部11,11に、取付部材20を仮固定する。上記のように、額縁本体10,10Aの室外側端面12に下穴13を設けている場合には、この下穴13に、取付部材20の長孔22を介して止具19を仮止め状態として取付部材20を仮固定するようにしてもよい。また、この取付部材20は、各額縁本体10,10Aを枠組みする前に仮固定するようにしてもよく、または枠組みした後に仮固定するようにしてもよい。
そして、下枠3、左右の縦枠3A及び上枠の各アングル30,30Aの下地側片部33の係合突部33aが十分にかつ容易に取付部材20の凹段部21に係止するように、各額縁本体10,10Aの室外側端面12に対して厚さ方向に取付部材20の取付位置を調整する。この取付部材20の取付位置の調整は、開口部2の開口高(または開口幅)を実測し、設定開口高H(または設定開口幅)との乖離度合いに応じて調整するようにしてもよい。または、設定開口高H(または設定開口幅)の開口部2に固定された各アングル30,30Aの各嵌合凹所31の凹所幅寸法を設定(基準)幅寸法とし、この設定幅寸法と実測した各嵌合凹所31の凹所幅寸法との乖離度合いに応じて調整するようにしてもよい。
上記のように取付位置を調整した後、取付部材20を各額縁本体10,10Aに本固定し、各額縁1,1Aの室外側端部を、各アングル30,30Aの各嵌合凹所31に嵌め込むように取り付ける。また、各額縁本体10,10Aと取付下地5との間に飼木(かい物)等のスペーサー6を介在させ、取付下地5に固定されたスペーサー6に対して各額縁本体10,10Aを接着剤等によって固定するようにしてもよい。また、この際、各額縁本体10,10Aの裏面(取付下地5側に向く面)にスペーサー6が当接するように、スペーサー6を適宜、調整するようにしてもよい。
なお、上記施工手順は一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。
次に、上記のように各アングル30,30Aに取り付けられた各額縁1,1Aの取付構造の一例について図1及び図3を参照して説明する。
なお、以下では、下枠3のアングル30に対する下額縁1の取付構造について説明するが、他の枠のアングルに対する各額縁の取付構造についても概ね同様である。
図1では、上記したように、設定開口高Hとされた開口部2に下枠3を固定した状態を示している。この状態を、取付部材20の額縁本体10に対する取付位置の設定(基準)位置とし、この設定位置では、取付部材20の長孔22の孔心に止具19が位置している。また、この設定位置では、取付部材20の反取付下地5側の側面(図示上側面)が額縁本体10の表面よりも僅かに取付下地5側に位置する。また、この設定位置では、取付部材20の凹段部21の段底面(取付下地5側に向く面)と額縁本体10の切欠状凹部14の段底面とが略同一平面状とされる。
また、この設定位置に取付部材20を取り付けた下額縁1を、アングル30の嵌合凹所31に嵌め込む際には、アングル30の下地側片部33の係合突部33aに、取付部材20の凹段部21がスムーズに係合する。また、このように嵌め込み、下額縁1をアングル30に取り付けた状態では、アングル30の下地側片部33の係合突部33aに、取付部材20の凹段部21が十分に係止される。また、このように取り付けた状態では、額縁本体10の室外側端部11の表面がアングル30の表側片部38に当接する。
図3(a)では、上記したように、設定開口高Hよりも僅かに大きい開口高H1とされた開口部2に下枠3を固定した状態を示している。この状態では、図1に示す状態よりもアングル30の嵌合凹所31の凹所幅寸法が僅かに大きく、また、下地側片部33が僅かに下方側に位置する。そのため、この下地側片部33の係合突部33aに取付部材20の凹段部21が十分に係止するように、取付部材20を額縁本体10の室外側端面12に対して上記設定位置よりも取付下地5側に位置するように取り付けている。つまり、この状態では、止具19が上記設定位置よりも取付部材20の長孔22の上側部位に位置する。また、この状態では、取付部材20の反取付下地5側の側面(図示上側面)が上記設定位置よりも僅かに取付下地5側に位置する。また、この状態では、取付部材20の凹段部21の段底面(取付下地5側に向く面)が額縁本体10の切欠状凹部14の段底面よりも僅かに取付下地5側に位置する。
このように取付部材20を取り付けた下額縁1を、アングル30の嵌合凹所31に嵌め込む際にも、上記同様、アングル30の下地側片部33の係合突部33aに、取付部材20の凹段部21がスムーズに係合する。また、このように嵌め込み、下額縁1をアングル30に取り付けた状態でも、上記同様、アングル30の下地側片部33の係合突部33aに、取付部材20の凹段部21が十分に係止される。また、このように取り付けた状態では、額縁本体10の室外側端部11がアングル30の表側片部38を僅かに押し上げるように表側片部38に僅かに干渉する構成とされている。なお、このような干渉が生じない構成としてもよい。
図3(b)では、上記したように、設定開口高Hよりも僅かに小さい開口高H2とされた開口部2に下枠3を固定した状態を示している。この状態では、図1に示す状態よりもアングル30の嵌合凹所31の凹所幅寸法が僅かに小さく、また、下地側片部33が僅かに上方側に位置する。そのため、この下地側片部33の係合突部33aに取付部材20の凹段部21がスムーズに係止するように、取付部材20を額縁本体10の室外側端面12に対して上記設定位置よりも反取付下地5側に位置するように取り付けている。つまり、この状態では、止具19が上記設定位置よりも取付部材20の長孔22の下側部位に位置する。また、この状態では、取付部材20の反取付下地5側の側面(図示上側面)と額縁本体10の表面とが略同一平面状とされる。また、この状態では、取付部材20の凹段部21の段底面(取付下地5側に向く面)が額縁本体10の切欠状凹部14の段底面よりも僅かに反取付下地5側に位置する。
このように取付部材20を取り付けた下額縁1を、アングル30の嵌合凹所31に嵌め込む際にも、上記同様、アングル30の下地側片部33の係合突部33aに、取付部材20の凹段部21がスムーズに係合する。また、このように嵌め込み、下額縁1をアングル30に取り付けた状態でも、上記同様、アングル30の下地側片部33の係合突部33aに、取付部材20の凹段部21が十分に係止される。また、このように取り付けた状態では、額縁本体10の室外側端部11の表面とアングル30の表側片部38との間に僅かな隙間が形成される構成とされている。なお、このような隙間が形成されないようにしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係るサッシ枠用額縁1,1Aによれば、加工性を向上させることができ、サッシ枠3,3Aが固定される取付下地5間の寸法(開口高及び開口幅)が設定寸法と異なるような場合にも取付性や取付強度を向上させることができる。
つまり、非木質系材料から形成された取付部材20に、サッシ枠3,3Aのアングル30,30Aの係合部(係合突部)33aが係止されて当該サッシ枠用額縁1,1Aの室内8側への移動を規制する被係合部(凹段部)21を設けている。従って、木質系材料から形成された額縁本体10,10Aに被係合部(凹段部)21を設けた場合と比べて、加工性を向上させることができ、また、アングル30,30Aに取り付ける際に変形し難く、取付強度を向上させることができる。
また、取付部材20に、額縁本体10,10Aの室外側端面12に対する額縁本体10,10Aの厚さ方向に沿う当該取付部材20の取付位置の調整を可能とする取付位置調整部22を設けている。従って、上記のように、サッシ枠3,3Aが固定される取付下地5間の寸法が設定寸法と異なるような場合には、額縁本体10,10Aに対して取付部材20の取付位置の調整を行い、取付部材20を取り付けることができる。これにより、取付部材20の凹段部21に、アングル30,30Aの係合突部33aを比較的に容易に係合させることができ、また、比較的に確実に係止させることができる。また、これにより、サッシ枠3,3Aに対するサッシ枠用額縁1,1Aの取付性や取付強度を向上させることができる。また、額縁本体10,10Aの寸法の微調整を、例えば、施工現場等において行う必要性が低減される。また、上記のように、額縁本体10,10Aに、容易に枠組み可能なように接合補助部16が設けられている場合にもこれらを利用して枠組みすることができるので、作業性を向上させることができる。
また、サッシ枠3,3Aの各アングル30,30Aの各嵌合凹所31に、サッシ枠用額縁1,1Aの室外側端部を嵌め込み、各アングル30,30Aの各係合突部33aを各取付部材20の凹段部21に係止させて取り付けることができる。従って、サッシ枠用額縁1,1Aを各アングル30,30Aに取り付ける際に、サッシ枠用額縁1,1Aの室内8側への位置ずれが生じ難くなる。また、サッシ枠用額縁1,1Aをアングル30,30Aに取り付けるための複数本のねじや釘等の止具を少なく、または不要とすることもできる。これらにより、作業性を向上させることができ、見栄えを向上させることもできる。
また、本実施形態では、取付部材20を、額縁本体10,10Aの室外側端面12に止具19によって取り付けられる構成とし、取付位置調整部22を、止具19が挿通される額縁本体10,10Aの厚さ方向に長径の長孔22としている。従って、上述のように、額縁本体10,10Aに対する取付部材20の取付位置を、取付部材20の長孔22によって調整することができる。また、この長孔22を介して止具19を挿通させて取付部材20を額縁本体10,10Aに対して仮止めした状態で、額縁本体10,10Aに対する取付部材20の取付位置の微調整を行うことができるので、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、額縁本体10,10Aの室外側端面12に、取付部材20の長孔22に応じた下穴13を設けているので、より作業性を向上させることができる。なお、このような下穴13を設ける態様に代えて、止具19の止着(捩じ込みまたは打ち込み)箇所の目安となる溝等を設けるようにしたり、または、このような下穴13や溝等を設けないようにしてもよい。この場合は、額縁本体10,10Aの室外側端部11の割れ等を抑制する観点等から、厚さ方向略中心に止具19を止着するようにしてもよい。
また、本実施形態では、取付部材20を合成樹脂系材料または金属系材料から形成されたものとしているので、加工性や取付強度をより向上させることができる。なお、取付部材20を、このように合成樹脂系材料または金属系材料から形成されたものとする態様に代えて、木質系材料よりも加工性が良く、凹み等の変形が少ない非木質系材料から形成されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、取付部材20を、額縁本体10,10Aの室外側端部11に互いに間隔を空けて複数取り付けられるものとしている。従って、例えば、額縁本体10,10Aの全体に亘って取り付けられる長尺とされたものと比べて、低コスト化を図ることができ、また、各アングル30,30Aに対して取り付け易いものとなる。また、異なる長さ寸法のサッシ枠1,1Aにも容易に適用することができ、汎用性を向上させることができる。なお、複数の取付部材20を額縁本体10,10Aに取り付ける態様に代えて、単一の取付部材20を額縁本体10,10Aの室外側端部11に取り付ける態様としてもよい。この場合は、取付部材20の長さ寸法を、額縁本体10,10Aの長さ寸法に応じた寸法としてもよく、または、額縁本体10,10Aの長さ寸法よりも短い寸法としてもよい。また、取付部材20を、適宜、施工現場等において切断等されることで長さ調整されるものとしてもよい。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図4は、第2実施形態に係るサッシ枠用額縁を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、施工手順についても上記第1実施形態と略同様であるので、その説明を省略する。
本実施形態に係るサッシ枠用額縁1B,1Cは、額縁本体10B,10Cの構成が、上記第1実施形態とは主に異なる。なお、図4では、下額縁1B及び一方の縦額縁1Cのみを図示しており、また、上額縁及び左右の縦額縁1Cについては、下額縁1Bと概ね同様の構成であるので、以下では、下額縁1Bを例にとって説明する。
本実施形態では、額縁本体10Bの室外側端部11Aの表面に、アングル30の表側片部38の室内8側の端部を収容する切欠状凹部15を設けている。図例では、切欠状凹部15の深さ寸法(額縁本体10Bの厚さ寸法に沿う寸法)を、アングル30の表側片部38の厚さ寸法と略同寸法とした例を示している。また、この切欠状凹部15は、下額縁1Bの室外側端部をアングル30の嵌合凹所31に嵌め込み、下額縁1Bをアングル30に取り付けた状態で、切欠状凹部15の段壁面(室外9側に向く面)に、アングル30の表側片部38の室内8側の端面が当接するように形成されている。つまり、図例では、下額縁1Bをアングル30に取り付けた状態で、アングル30の表側片部38の表面(開口部2の中心側に向く面)と額縁本体10Bの切欠状凹部15が形成されていない部位の表面とが略面一状となる態様としている。
また、額縁本体10Bの裏面の切欠状凹部14Aの深さ寸法(額縁本体10Bの厚さ寸法に沿う寸法)を、上記第1実施形態と比べて小さい寸法としている。本実施形態においても、上記第1実施形態と概ね同様、この切欠状凹部14Aの段底面(取付下地5側に向く面)から、表面側の切欠状凹部15の段底面(開口部2の中心側に向く面)までの厚さ寸法がアングル30の下地側片部33の係合突部33aと表側片部38との間の寸法と略同寸法となるように、切欠状凹部14Aを形成している。
上記構成とされた本実施形態に係るサッシ枠用額縁1B,1Cにおいても上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、額縁本体10B,10Cの室外側端部11Aの表面に切欠状凹部15を設けている。従って、額縁本体10B,10Cの表面とアングル30,30Aの表側片部38の表面との段差を比較的に小さくする、または略無くすことができ、見栄えを向上させることができる。
また、この切欠状凹部15の段壁面に、アングル30,30Aの表側片部38の室内8側の端面を当接させることで、サッシ枠用額縁1B,1Cのアングル30,30Aに対する室外9側への移動を規制することもできる。
なお、本実施形態では、下額縁1Bをアングル30に取り付けた状態で、アングル30の表側片部38の表面と額縁本体10Bの切欠状凹部15が形成されていない部位の表面とが略面一状となる態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、下額縁1Bをアングル30に取り付けた状態で、アングル30の表側片部38の表面と額縁本体10Bの切欠状凹部15が形成されていない部位の表面との間に僅かに段差が形成されるものとしてもよい。また、下額縁1Bをアングル30に取り付けた状態で、切欠状凹部15の段壁面とアングル30の表側片部38の室内8側の端面との間に僅かな隙間が形成されるものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、サッシ枠3,3Aのアングル30,30Aを、金属系材料から形成された下地側部材32と、合成樹脂系材料から形成された表側部材37と、からなるものとした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これら下地側部材32及び表側部材37の両方を金属系材料から形成したものとしてもよく、または、これら下地側部材32及び表側部材37の両方を合成樹脂系材料から形成したものとしてもよい。さらには、このように別体とした態様に代えて、サッシ枠3,3Aのアングル30,30Aを、金属系材料または合成樹脂系材料から上記したような形状に一体的に形成した態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、取付部材20の取付位置調整部を、止具19が挿通される長孔22とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、このような長孔22に代えて、丸孔状の止具孔を設け、額縁本体10,10A,10B,10Cの室外側端面12に対する額縁本体10,10A,10B,10Cの厚さ方向に沿う取付部材20の取付位置の調整を可能とした態様としてもよい。また、取付位置調整部としては、例えば、上記したように、取付部材20の厚さ寸法を、額縁本体10,10A,10B,10Cの室外側端部11,11Aの厚さ寸法と略同寸法としたり、または、額縁本体10,10A,10B,10Cの室外側端部11,11Aの厚さ寸法よりも小さくし、当該取付部材20自体を取付位置調整部として把握するようにしてもよい。この場合は、額縁本体10,10A,10B,10Cの室外側端面12に対する取付部材20の取付位置を調整した後、取付部材20を接着剤等によって室外側端面12に取り付ける態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、サッシ枠3,3Aに取り付けられるサッシ枠用額縁として、四方枠状に枠組みされる上額縁、左右の縦額縁及び下額縁を例示したが、このような態様に限られない。例えば、掃き出し窓や建具等のサッシ枠に取り付けられるような場合等において、三方枠状に枠組みされる上額縁及び左右の縦額縁を、各実施形態に係るサッシ枠用額縁として把握するようにしてもよい。このような場合にも、上記と概ね同様の効果を奏する。
1,1B 下額縁(サッシ枠用額縁)
10,10B 額縁本体
1A,1C 縦額縁(サッシ枠用額縁)
10A,10C 額縁本体
11,11A 室外側端部
12 室外側端面
15 切欠状凹部
19 止具
20 取付部材
21 凹段部(被係合部)
22 長孔(取付位置調整部)
3 下枠(サッシ枠)
30 アングル
3A 縦枠(サッシ枠)
30A アングル
31 嵌合凹所
33 下地側片部(第1片部)
33a 係合突部(係合部)
38 表側片部(第2片部)
8 室内
9 室外

Claims (4)

  1. 室内側に向けて開口する嵌合凹所を形成するように対向配置された第1片部及び第2片部を有し、かつ、前記第1片部に前記第2片部側に向けて突出する係合部を設けたアングルを室内側に備えたサッシ枠の該アングルの嵌合凹所に室外側端部が嵌め込まれるように取り付けられるサッシ枠用額縁であって、
    木質系材料から形成された額縁本体と、この額縁本体の室外側端部に取り付けられる非木質系材料から形成された取付部材と、を備えており、
    前記取付部材には、前記アングルの係合部が係止されて当該サッシ枠用額縁の室内側への移動を規制する被係合部と、前記額縁本体の室外側端面に対する前記額縁本体の厚さ方向に沿う当該取付部材の取付位置の調整を可能とする取付位置調整部と、が設けられていることを特徴とするサッシ枠用額縁。
  2. 請求項1において、
    前記取付部材は、前記額縁本体の室外側端面に止具によって取り付けられる構成とされ、前記取付位置調整部は、該止具が挿通される前記額縁本体の厚さ方向に長径の長孔であることを特徴とするサッシ枠用額縁。
  3. 請求項1または2において、
    前記額縁本体の室外側端部の表面には、前記アングルの第2片部の室内側の端部を収容する切欠状凹部が形成されていることを特徴とするサッシ枠用額縁。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記取付部材は、合成樹脂系材料または金属系材料から形成されており、前記額縁本体の室外側端部に互いに間隔を空けて複数取り付けられるものであることを特徴とするサッシ枠用額縁。
JP2012090801A 2012-04-12 2012-04-12 サッシ枠用額縁 Expired - Fee Related JP5838362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012090801A JP5838362B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 サッシ枠用額縁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012090801A JP5838362B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 サッシ枠用額縁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013217157A JP2013217157A (ja) 2013-10-24
JP5838362B2 true JP5838362B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=49589576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012090801A Expired - Fee Related JP5838362B2 (ja) 2012-04-12 2012-04-12 サッシ枠用額縁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5838362B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6174434B2 (ja) * 2013-09-25 2017-08-02 Ykk Ap株式会社 建具

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6389091U (ja) * 1986-11-29 1988-06-09
JPH11336430A (ja) * 1998-05-26 1999-12-07 Matsushita Electric Works Ltd ドア枠の取り付け構造
JP4554717B2 (ja) * 2008-06-04 2010-09-29 トステム株式会社 建具
JP5015096B2 (ja) * 2008-08-29 2012-08-29 Ykk Ap株式会社 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013217157A (ja) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7661227B2 (en) Cover for covering an opening in a building
US8919056B2 (en) Door frame post, and door frame assembly comprising same and kit for assembly of same
US6588159B1 (en) Multipurpose door and window jamb assembly
JP5631582B2 (ja) 建具および額縁
JP5946870B2 (ja) 止水部材及び外壁構造
US7810283B2 (en) Exterior pocket door
JP5838361B2 (ja) サッシ枠用額縁
JP5838362B2 (ja) サッシ枠用額縁
JP2019002275A (ja) 建具施工構造
JP5118535B2 (ja) 部分被覆の改装ドア枠及びその改装方法
US9945131B2 (en) Slidable snap-in trim system
JP5461375B2 (ja) 建具
TWI591248B (zh) 門框及其組裝方法
US20050169704A1 (en) Mortise and tenon joint
US20220098919A1 (en) Trim structure for a door
US20070077117A1 (en) Mortise and tenon joint system
US8919073B2 (en) Building trim having slidable moulding
US9464474B2 (en) Door buck
JP2018066261A (ja) 建具施工構造
CA2835564C (en) Door frame post, and door frame assembly comprising same and kit for assembly of same
JP2018150735A (ja) アウトセット折戸扉設置補助具
JP5571629B2 (ja) 下地枠体及びこれを用いた袖壁構造
US20040016187A1 (en) Hardboard frame products
JP4640352B2 (ja) ドア取付用縦枠構造及びドア取付用縦枠施工方法
JP5308740B2 (ja) 枠材の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140710

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141009

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20141024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150615

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees