JP2022156525A - 開き戸枠及び開き戸構造 - Google Patents

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Yukiyoshi Matsuo
清孝 久谷
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Abstract

【課題】固着具の保持力の向上が可能でありながらも、加工性を向上し得る開き戸枠及び開き戸構造を提供する。【解決手段】開き戸枠10は、戸体5を回転自在に連結する連結部材30が厚さ方向第1面側に固着具9によって固定される吊元側縦枠13と、該吊元側縦枠の厚さ方向第2面側に設けられ前記固着具を保持する保持部材26と、を備えており、前記吊元側縦枠の前記第2面側には、前記保持部材が納められる受入溝19が全長に亘って設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、開き戸枠及び開き戸構造に関する。
従来より、戸体が回転自在に建て付けられる開き戸枠が知られている。このような開き戸枠の吊元側縦枠には、戸体を回転自在に連結する蝶番等の連結部材がねじ等の固着具によって固定される。この固着具が止着される吊元側縦枠を形成する材料によっては、固着具の保持力が弱くなる懸念があった。
例えば、下記特許文献1には、戸パネルが回動自在に連結される戸パネル支持枠材の基材の裏側面に、円板状の鍔部収まり部及び筒状の螺合部収まり部を連結させた形状の雌部材埋込孔を設けた開口枠が開示されている。この開口枠は、雌部材埋込孔内に、枠材固定部を戸パネル支持枠材に固定する雄部材が螺着される雌部材を埋め込んだ構成とされている。
特開2009-155995号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された開口枠では、円板状の鍔部及び筒状の螺合部を有した雌部材の形状に対応させた形状の雌部材埋込孔を戸パネル支持枠材に加工する必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、固着具の保持力の向上が可能でありながらも、加工性を向上し得る開き戸枠及び開き戸構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る開き戸枠は、戸体を回転自在に連結する連結部材が厚さ方向第1面側に固着具によって固定される吊元側縦枠と、該吊元側縦枠の厚さ方向第2面側に設けられ前記固着具を保持する保持部材と、を備えており、前記吊元側縦枠の前記第2面側には、前記保持部材が納められる受入溝が全長に亘って設けられていることを特徴とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る開き戸構造は、戸体を回転自在に連結する連結部材が吊元側縦枠の厚さ方向第1面側に固着具によって固定され、該吊元側縦枠の厚さ方向第2面側に、前記固着具を保持する保持部材が納められた受入溝が全長に亘って設けられていることを特徴とする。
本発明に係る開き戸枠及び開き戸構造は、上述のような構成としたことで、固着具の保持力の向上が可能でありながらも、加工性を向上させることができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る開き戸枠の一例及び本発明の一実施形態に係る開き戸構造の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略正面図、(b)は、(a)におけるX1-X1線矢視に対応させた一部破断概略横断面図である。 (a)は、図1(a)におけるX2-X2線矢視に対応させた一部省略概略分解横断面図、(b)は、図1(a)におけるX2-X2線矢視に対応させた一部省略概略横断面図である。 (a)~(d)は、同開き戸枠が備える吊元側縦枠の一例を模式的に示す一部破断概略側面図である。 (a)~(c)は、本発明の他の実施形態に係る開き戸枠の一例及び本発明の他の実施形態に係る開き戸構造の一例を模式的に示し、(a)は、図2(b)に対応させた概略横断面図、(b)、(c)は、図3(c)、(d)にそれぞれ対応させた一部破断概略側面図である。 (a)~(c)は、本発明の更に他の実施形態に係る開き戸枠の一例及び本発明の更に他の実施形態に係る開き戸構造の一例を模式的に示し、(a)は、図2(b)に対応させた概略横断面図、(b)、(c)は、図3(c)、(d)にそれぞれ対応させた一部破断概略側面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
以下の各実施形態では、各実施形態に係る開き戸枠を施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図3は、第1実施形態に係る開き戸枠の一例及びこれを用いた開き戸構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る開き戸枠10は、図1(a)、(b)に示すように、住居等の建物の壁体2を貫通するように設けられた出入口4を開閉する戸体5が回転自在に建て付けられる構成とされている。
戸体5は、上下方向に長尺な略矩形平板状とされている。この戸体5の戸高寸法は、図例のように天井側に垂れ壁が設けられた出入口4の開口高に応じた寸法でもよく、床から略天井に至るまでの出入口4の開口高に応じた寸法でもよい。この戸体5は、枠状芯材に面材を貼着した構成とされたいわゆるフラッシュパネル状であってもよい。図例では、戸厚方向両面が平坦面状とされた戸体5を例示しているが、このような態様に限られず、框部や、適宜の凹凸、透光部、ガラリ(通気部)等が設けられていてもよい。
この戸体5の戸先側端部6には、当該戸体5を開閉する際に操作される取手7が設けられている。この取手7は、図示を省略しているが、戸先側端部6の戸厚方向両側に設けられている。これら取手7は、戸先側端部6に埋込状に設けられ戸幅方向に出没されるラッチ頭部を有した図示省略のラッチ錠装置に連結されている。
戸体5の戸尻側端部8には、当該戸体5を開き戸枠10に対して回転自在に連結する連結部材30の戸側部材31がねじ等の適宜の固着具によって固定される。図例では、戸体5の戸高方向に間隔を空けた複数箇所(図例では、2箇所)に連結部材30,30が設けられた例を示している。戸体5の戸尻側端部8には、厚さ方向が戸幅方向となるように配される戸側部材31の板状の戸側固定部を受け入れる凹部が設けられていてもよい。この凹部の凹底面において開口するように、戸側固定部に設けられた固着具挿通孔に連通する下穴等が設けられていてもよい。
開き戸枠10は、図2に示すように、連結部材30が厚さ方向第1面(出入口4の開口幅方向中央側に向く見込面)側に固着具9によって固定される吊元側縦枠13を備えている。
連結部材30は、図1(b)及び図2に示すように、上記した戸体5に固定される戸側固定部を有した戸側部材31と、吊元側縦枠13に固定される枠側固定部34を有した枠側部材33と、を備えている。戸側部材31及び枠側部材33には、互いを回転自在に連結する連結部32,36が設けられている。これら連結部32,36としては、これらのうちの一方に軸部が設けられ、他方に、この軸部を抜き差し可能に受け入れる軸受部が設けられた構成であってもよい。この連結部材30は、戸体5が閉鎖位置において戸側部材31の戸側固定部と枠側部材33の枠側固定部34とが重ね合わせられるように折り畳まれるいわゆる抜き蝶番であってもよい。
枠側固定部34には、図2(a)及び図3(c)に示すように、固着具9の軸部が挿通される複数の挿通孔35が設けられている。図例では、枠側固定部34に5つの挿通孔35を設けた例を示している。これら5つの挿通孔35のうちの2つの挿通孔35を、縦枠見込方向中央側部位において戸高方向に間隔を空けて設け、残余の3つの挿通孔35を、縦枠見込方向第1端部側において戸高方向に間隔を空けて設けた例を示している。連結部材30としては、戸側部材31と枠側部材33とが分離可能とされたものに限られず、分離不能に連結軸によって連結されたいわゆる平蝶番等でもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
開き戸枠10は、図1(a)に示すように、吊元側縦枠13の上端部が長手方向第1端部(吊元側端部)に接合される上枠11と、この上枠11の長手方向第2端部(戸先側端部)に上端部が接合される戸先側縦枠12と、を備えている。図例では、出入口4の上下両側及び開口幅方向両側の四周を、上枠11、戸先側縦枠12及び吊元側縦枠13を有した開き戸枠10と床とによって区画した例を示している。開き戸枠10は、出入口4の下側を区画する下枠(沓摺)を備えていてもよい。この開き戸枠10と戸体5とによって開き戸装置1を構成してもよい。この開き戸枠10は、住居等の建物の壁体2に開口部を区画するように設けられた枠下地3にねじ等の適宜の固着具によって固定される。図例では、壁厚方向両側にちり部が形成されるように壁体2の壁厚寸法よりも壁厚方向に沿う見込寸法が大とされた固定枠状の開き戸枠10を例示しているが、このような態様に限られず、ケーシング額縁を備えたケーシング枠状の開き戸枠10であってもよい。
上枠11は、戸幅方向に長尺状とされており、出入口4の上側(天側)を区画する。この上枠11は、厚さ方向が上下方向となるように配される略帯板状とされている。図例では、上枠11の上側に天井から垂れ下がる垂れ壁を設けた例を示しているが、上枠11を天井に付設状や埋込状に設けてもよい。この上枠11の厚さ方向第1面となる下方側に向く見込面には、後記する戸先側縦枠12及び吊元側縦枠13と概ね同様、下方側に向けて突出し戸幅方向に延びる戸当たり部が設けられていてもよい。この上枠11は、後記する吊元側縦枠13と同様、基材に表面板を巻回した構成とされていてもよい。
この上枠11の長手方向両端部と戸先側縦枠12及び吊元側縦枠13とは、適宜のダボ状接合部や固着具等によって接合される構成でもよい。図例では、上枠11の長手方向両端部と戸先側縦枠12及び吊元側縦枠13とが縦勝ち状に接合されている例を示しているが、横勝ち状に接合されてもよい。
戸先側縦枠12は、戸高方向に長尺状とされており、出入口4の戸先側を区画する。この戸先側縦枠12は、厚さ方向が戸幅方向となるように配される略帯板状とされている。この戸先側縦枠12には、図示を省略しているが、戸体5に設けられたラッチ錠装置のラッチ頭部を受け入れるラッチ受(ストライク)が設けられている。この戸先側縦枠12の厚さ方向第1面となる出入口4の開口幅方向中央側に向く見込面には、図1(b)に示すように、出入口4の開口幅方向中央側に向けて突出し戸高方向に延びる戸当たり部12bが設けられている。この戸当たり部12bは、戸先側縦枠12に設けられた取付溝12aに取り付けられている。この戸先側縦枠12は、後記する吊元側縦枠13と同様、基材に表面板を巻回した構成とされていてもよい。
吊元側縦枠13は、戸高方向に長尺状とされており、出入口4の吊元側を区画する。
この吊元側縦枠13は、厚さ方向が戸幅方向となるように配される略帯板状とされている。この吊元側縦枠13の見込面には、出入口4の開口幅方向中央側に向けて突出し戸高方向に延びる戸当たり部15が設けられている。この戸当たり部15は、図2(a)、(b)に示すように、吊元側縦枠13に設けられた取付溝14に取り付けられている。この戸当たり部15、上記した上枠11の戸当たり部及び戸先側縦枠12の戸当たり部12bは、閉鎖状態の戸体5の厚さ方向一方面に当接または近接する位置となるように、戸厚方向(見込方向)で互いに一致した位置となるように設けられている。
この吊元側縦枠13には、連結部材30の枠側固定部34を受け入れる凹部16が設けられている。この凹部16は、厚さ方向が縦枠厚さ方向(吊元側縦枠13の厚さ方向)となるように配される板状の枠側固定部34の受け入れが可能なように、縦枠厚さ方向に見て、枠側固定部34に応じた形状とされている(図3(a)、(c)参照)。この凹部16は、吊元側縦枠13の見込方向第1端部側部位の見込面において出入口4の開口幅方向中央側及び見込方向外側に向けて開口するように設けられている。この凹部16の縦枠厚さ方向に沿う深さ寸法は、枠側固定部34の厚さ寸法に応じた寸法とされている。この凹部16の深さ寸法は、枠側固定部34の厚さ寸法と同寸法でもよく、枠側固定部34の厚さ寸法よりも僅かに大きい寸法または小さい寸法であってもよい。この凹部16は、上記したように戸体5の戸高方向に間隔を空けた複数箇所に設けられる連結部材30,30に応じた位置及び個数となるように吊元側縦枠13に設けられている。
吊元側縦枠13には、図3(a)に示すように、この凹部16の凹底面において開口するように、ねじ等の固着具9がねじ込まれる下穴17が設けられている。図例では、上記した枠側固定部34の縦枠見込方向第1端部側に設けられた3つの挿通孔35のうちの上下両側の2つの挿通孔35に一致する位置となるように2つの下穴17を設けた例を示している(図3(c)も参照)。
吊元側縦枠13には、この凹部16の凹底面において開口し、厚さ方向に貫通する貫通孔18が設けられている。図例では、複数の貫通孔18を設けた例を示している。図例では、上記した枠側固定部34の第1端部側に設けられた3つの挿通孔35のうちの中央の1つの挿通孔35と、枠側固定部34の縦枠見込方向中央側部位に設けられた2つの挿通孔35と、に一致する位置となるように3つの貫通孔18を設けた例を示している。
この吊元側縦枠13の厚さ方向第2面側となる出入口4の開口幅方向外側に向く面側(枠下地3側)には、図2(a)、(b)に示すように、当該吊元側縦枠13に連結部材30を固定する固着具9を保持する保持部材26が設けられている。このような構成とすれば、固着具9の保持力を向上させることができる。これにより、後記するように、固着具9の保持力が比較的に弱いパーティクルボード等の木質系材料を用いて吊元側縦枠13の基材20を形成することができる。
この吊元側縦枠13の枠下地3側には、保持部材26が納められる受入溝19が全長に亘って設けられている。このような構成とすれば、上記特許文献1に記載されたような円板状の鍔部収まり部及び筒状の螺合部収まり部を連結させた形状の雌部材埋込孔を加工する必要があるものと比べて、加工性を向上させることができる。保持部材26の具体的構成については後述する。
この吊元側縦枠13は、本実施形態では、基材20と、この基材20に巻回されるように設けられた表面板25と、を備えている。基材20の第1端部(見込方向第1端部)21側の枠下地3側には、表面板25の第1端部25aを受け入れる凹段部(第1凹段部)22が全長に亘って設けられている。受入溝19は、その溝底が第1凹段部22の段底面22aによって区画され、溝幅方向両側が表面板25の第1端部25a及び第1凹段部22の段壁面22bによって区画されている。このような構成とすれば、表面板25の第1端部25aを受け入れるために基材20に設けられた第1凹段部22と表面板25の第1端部25aとによって受入溝19を構成することができ、加工性をより向上させることができる。
基材20は、略帯板状とされている。この基材20の第1凹段部22は、枠下地3側及び見込方向外側に向けて開口するように設けられている。
この基材20の第2端部(見込方向第2端部)23側の枠下地3側には、表面板25の第2端部25bを受け入れる第2凹段部24が全長に亘って設けられている。この第2凹段部24は、枠下地3側及び見込方向外側に向けて開口するように設けられている。
これら見込方向両側の第1凹段部22及び第2凹段部24の縦枠厚さ方向に沿う段差寸法は、表面板25の厚さ寸法に応じた寸法とされている。これら第1凹段部22及び第2凹段部24の段差寸法は、表面板25の厚さ寸法と同寸法でもよく、表面板25の厚さ寸法よりも僅かに小さい寸法であってもよい。
第1凹段部22の見込方向に沿う段底面幅寸法は、表面板25の第1端部25aの見込方向に沿う幅寸法よりも大きい寸法とされている。この第1凹段部22の段底面幅寸法は、表面板25の第1端部25aの幅寸法に受入溝19の見込方向に沿う溝幅寸法を加えた寸法とされている。換言すれば、表面板25の第1端部25aは、その見込方向中央側に受入溝19が形成されるように基材20の第1凹段部22に貼着されている。この第1凹段部22の段差寸法及び第1端部25aの厚さ寸法が受入溝19の縦枠厚さ方向に沿う深さ寸法となる。上記した下穴17は、縦枠厚さ方向に見て受入溝19の溝幅内に位置するように設けられている(図3(b)参照)。上記した貫通孔18は、受入溝19の溝底において開口するように設けられている。換言すれば、受入溝19は、枠側固定部34を固定する固着具9の止着部となる下穴17及び貫通孔18が設けられる位置において縦枠長手方向の全体に亘って延びるように設けられている。
第2凹段部24の見込方向に沿う段底面幅寸法は、表面板25の第2端部25bの見込方向に沿う幅寸法に応じた寸法とされている。この第2凹段部24の段底面幅寸法は、表面板25の第2端部25bの幅寸法と同寸法でもよく、表面板25の第2端部25bの幅寸法よりも僅かに大きい寸法であってもよい。
この基材20は、パーティクルボードや木質繊維板等の比較的に固着具9の保持力の低い木質系材料から形成されていてもよい。この基材20は、例えば、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板や、合成樹脂系材料に木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉・プラスチック複合材(WPC)等のその他の種々の木質系材料から形成されていてもよい。
表面板25は、薄板状とされている。この表面板25の厚さ寸法は、例えば、1mm~5mm程度であってもよく、1.5mm~3mm程度であってもよい。この表面板25は、MDF(中密度繊維板)等の木質系ボードやガラス繊維等の強化繊維シートを含んだ繊維強化樹脂層等の表面基材の表面側に、突板や樹脂フィルム等の化粧シートの貼着や適宜の塗装等によって化粧層が設けられた構成でもよい。
この表面板25は、基材20の角部に応じた位置となるように裏面側に設けられた折曲溝の部位において折り曲げられて基材20の見込面、見込方向両側端面及び枠下地3側面の見込方向両端部を覆うように貼着されている。つまり、表面板25は、基材20の見込面を覆う部位と、基材20の見込方向の各端面を覆う部位と、基材20の第1端部21の枠下地3側面を覆う第1端部25aと、基材20の第2端部23の枠下地3側面を覆う第2端部25bと、を含む。
図例では、表面板25の見込面を覆う部位と見込方向の各端面を覆う部位との折曲溝は、表面側が面取形状となるように設けられた例を示している。
図例では、表面板25の第1端部25aの幅寸法と第2端部25bの幅寸法とを略同寸法とした例を示しているが、このような寸法に限られない。これら第1端部25a及び第2端部25bの幅寸法は、これらの基材20からの剥がれを抑制する観点や、受入溝19の位置等に応じて適宜の寸法としてもよい。これら第1端部25a及び第2端部25bの幅寸法は、図例のようにちり部が設けられる場合には、基材20が露出しないようにちり部の見込方向に沿う寸法以上であってもよい。つまり、これら第1端部25a及び第2端部25bが壁体2に形成された開口部の内周面を構成する壁材の端面や枠下地3に当接される構成でもよい。これら第1端部25a及び第2端部25bの幅寸法は、例えば、10mm以上であってもよく、好ましくは、15mm以上であってもよい。
上記した取付溝14は、この表面板25を貫通し、基材20にも至るように設けられている。上記した凹部16は、表面板25のみに設けられたような例を示しているが、基材20にも至るように設けられていてもよい。
保持部材26は、基材20に直接的に固着具9をねじ込んだ場合における固着具9の保持力よりも、当該保持部材26にねじ込まれる固着具9の保持力が大きくなる構成とされている。
この保持部材26は、本実施形態では、吊元側縦枠13に設けられた貫通孔18に挿入される筒状部27と、筒状部27よりも大径状とされ、受入溝19に納められる鍔状部29と、を備えている。このような構成とすれば、鍔状部29によって固着具9の頭部側への移動が抑制された筒状部27に対して固着具9を止着することができるので、固着具9の保持力をより向上させることができる。
保持部材26は、本実施形態では、1つの鍔状部29に、複数(図例では3つ)の筒状部27を設けた構成とされている。つまり、複数の筒状部27が鍔状部29によって一体化して設けられている。このような構成とすれば、上記特許文献1に記載された円板状の鍔部及び筒状の螺合部を有した雌部材と比べて、固着具9をねじ込む際に保持部材26が回転するようなことを抑制することができる。
これら筒状部27は、互いに同様の構成とされ、吊元側縦枠13の複数の貫通孔18のそれぞれに挿入可能なように、これら貫通孔18のそれぞれに一致する位置となるように設けられている。これら筒状部27は、縦枠厚さ方向に軸方向を沿わせた略円筒形状とされている。これら筒状部27の軸方向に沿う長さ寸法は、これら筒状部27が貫通孔18の見込面側において突出しないように貫通孔18の縦枠厚さ方向に沿う寸法以下であってもよい。
これら筒状部27には、固着具9の軸部の保持部となる雌ねじ穴28が設けられている。これら雌ねじ穴28は、縦枠厚さ方向一方側(出入口4側)に向けて開口するように設けられている。筒状部27に設けられる固着具9の軸部の保持部としては、雌ねじ穴28に限られず、固着具9の軸部が止着される下穴であってもよい。
鍔状部29は、本実施形態では、その縦枠厚さ方向に沿う厚さ寸法が受入溝19の縦枠厚さ方向に沿う深さ寸法以下とされている。このような構成とすれば、鍔状部29が吊元側縦枠13の枠下地3側面から突出することがなく、鍔状部29が枠下地3に干渉するようなことを抑制することができる。
この鍔状部29の縦枠見込方向及び縦枠長手方向に沿う寸法は、上記した複数の筒状部27が設けられるように適宜の寸法とされている。図例では、この鍔状部29の縦枠見込方向に沿う寸法は、受入溝19の溝幅寸法と略同寸法とされているが、このような寸法に限られない。図例では、この鍔状部29の縦枠長手方向に沿う寸法は、縦枠見込方向第1端部側に設けられた上下両側の2つの下穴17間に納まる寸法とされているが、このような寸法に限られない。
この保持部材26は、金属系材料から形成されていてもよく、または硬質の合成樹脂系材料から形成されていてもよい。
上記構成とされた保持部材26は、貫通孔18の内径よりも外径が僅かに大とされた筒状部27を貫通孔18に圧入することで吊元側縦枠13に取り付けられる構成でもよい。筒状部27の外周面に、貫通孔18の内周面に食い込む適宜の抜止突起が設けられていてもよい。保持部材26は、このような構成に代えて、接着剤や適宜の固着具によって吊元側縦枠13に取り付けられる構成でもよい。
この保持部材26は、予め吊元側縦枠13に取り付けられた状態で工場等から出荷されるものでもよい。この場合は、連結部材30の枠側部材33が吊元側縦枠13に予め固定されていてもよい。または、この保持部材26は、施工現場等において吊元側縦枠13に取り付けられるものでもよい。この場合は、貫通孔18及び下穴17のうちの少なくとも貫通孔18または加えて凹部16が施工現場等において吊元側縦枠13に加工されるものでもよい。
上記構成とされた開き戸枠10は、上枠11の戸先側端部に戸先側縦枠12を接合し、保持部材26が取り付けられた吊元側縦枠13を上枠11の吊元側端部に接合して三方枠状に組み付けた状態で枠下地3に固定するようにしてもよい。そして、連結部材30を介して戸体5を吊元側縦枠13に対して回転自在に建て付けるようにしてもよい。
上記構成とされた開き戸枠10を用いた開き戸構造は、戸体5を回転自在に連結する連結部材30が吊元側縦枠13の見込面側に固着具9によって固定されている。この開き戸構造は、吊元側縦枠13の枠下地3に向く面側に、固着具9を保持する保持部材26が納められた受入溝19が全長に亘って設けられている。このような構成とすれば、連結部材30の枠側部材33を吊元側縦枠13に固定する固着具9の保持力を保持部材26によって向上させることができる。
次に、他の実施形態について説明する。
以下の各実施形態では、先に説明した実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。以下の各実施形態では、先に説明した実施形態と同様に奏する作用効果についても説明を省略または簡略に説明する。
図4(a)~(c)は、第2実施形態に係る開き戸枠の一例及びこれを用いた開き戸構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る開き戸枠10Aは、保持部材26A及び連結部材30Aの構成が上記した例とは主に異なる。
連結部材30Aは、枠側部材33Aの枠側固定部34Aの縦枠長手方向に沿う寸法が上記した例よりも小さい寸法とされている。この枠側固定部34Aには、縦枠長手方向に2段及び縦枠見込方向に2列となるように4つの挿通孔35が設けられている。この連結部材30Aは、戸体5(図1参照)が閉鎖位置において戸側部材31Aの戸側固定部と枠側部材33Aの枠側固定部34Aとが戸高方向にずれた位置において折り畳まれるいわゆる旗蝶番であってもよい。
吊元側縦枠13Aの見込面側には、上記した枠側固定部34Aの形状に応じた凹部16Aが設けられている。吊元側縦枠13Aには、この凹部16Aの凹底面において開口する上記同様な下穴17が設けられている。図例では、上記した枠側固定部34Aの4つの挿通孔35のうちの下段側の2つの挿通孔35に一致する位置となるように2つの下穴17を設けた例を示している(図4(c)参照)。
吊元側縦枠13Aには、この凹部16Aの凹底面において開口し、厚さ方向に貫通する上記同様な貫通孔18が設けられている。図例では、上記した枠側固定部34Aの4つの挿通孔35のうちの上段側の2つの挿通孔35に一致する位置となるように2つの貫通孔18を設けた例を示している。
保持部材26Aは、1つの鍔状部29Aに2つの筒状部27を設けた構成とされている。この保持部材26Aは、これら2つの筒状部27が上記した2つの貫通孔18のそれぞれに挿入されて取り付けられる。
図例では、鍔状部29Aの縦枠見込方向に沿う寸法が受入溝19の溝幅寸法と略同寸法とされ、鍔状部29Aの縦枠長手方向に沿う寸法が鍔状部29Aの縦枠見込方向に沿う寸法よりも小さい寸法とされているが、このような寸法に限られない。
上記した各実施形態では、保持部材26,26Aの鍔状部29,29Aに、2つまたは3つの筒状部27が設けられた例を示しているが、1つまたは4つ以上の筒状部27が設けられていてもよい。保持部材26,26Aの鍔状部29,29Aに1つの筒状部27が設けられている場合には、鍔状部29,29Aによって受入溝19内における回り止めが可能な構成とされていてもよい。筒状部27及び鍔状部29,29Aを有した保持部材26,26Aとしては、その他、種々の構成とされたものでもよい。
上記した各実施形態では、吊元側縦枠13,13Aの貫通孔18に挿入される筒状部27と、これよりも大径状で受入溝19に納められる鍔状部29,29Aとが設けられた保持部材26,26Aを例示しているが、このような例に限られない。例えば、上記のような筒状部27を備えていない平板状の保持部材であってもよい。この場合は、この平板状の保持部材に、固着具9の止着部となる雌ねじ穴や下穴が設けられていてもよい。
図5(a)~(c)は、第3実施形態に係る開き戸枠の一例及びこれを用いた開き戸構造の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る開き戸枠10Bは、吊元側縦枠13Bの受入溝19A及び保持部材26Bの構成が上記した例とは主に異なる。
吊元側縦枠13Bには、上記同様な凹部16の凹底面において開口する上記同様な下穴17が枠側固定部34の縦枠見込方向第1端部側の3つの挿通孔35に一致する位置となるように3箇所に設けられている。吊元側縦枠13Bには、凹部16の凹底面において開口し、厚さ方向に貫通する上記同様な貫通孔18が枠側固定部34の縦枠見込方向中央側部位の2つの挿通孔35に一致する位置となるように2箇所に設けられている。
受入溝19Aは、基材20の第1凹段部22Aとは別に設けられている。基材20の第1凹段部22Aは、その段底面幅寸法が表面板25の第1端部25aの見込方向に沿う幅寸法に応じた寸法とされている。
この受入溝19Aは、その深さ寸法が上記した例よりも大きく、その溝幅寸法が上記した例よりも小さい寸法とされている。この受入溝19Aの深さ寸法は、表面板25の厚さ寸法よりも大きい寸法とされている。この受入溝19Aの溝幅寸法は、上記した貫通孔18が溝底において開口可能なように貫通孔18に応じた寸法とされている。図例では、受入溝19Aは、縦枠厚さ方向に見て下穴17に重なり合わないような溝幅寸法とされている。
保持部材26Bは、比較的に深さ寸法が大とされた受入溝19Aに全体が納められるブロック状とされている。図例では、保持部材26Bの溝深さ方向に沿う寸法を受入溝19Aの深さ寸法と略同寸法とした例を示しているが、受入溝19Aの深さ寸法よりも小さい寸法であってもよい。
この保持部材26Bには、受入溝19Aの溝幅方向に沿う寸法が受入溝19Aの溝幅寸法よりも大とされた圧入部27Bが設けられている。図例では、この圧入部27Bが保持部材26Bの溝長手方向略中央部位に設けられ、その溝長手方向両側部位の溝幅方向に沿う寸法が受入溝19Aの溝幅寸法と略同寸法とされた例を示している。圧入部27Bの外周部に、受入溝19Aの溝壁に食い込む抜止突起が設けられていてもよい。この圧入部27Bに上記同様な固着具9の軸部の保持部となる雌ねじ穴28Bが設けられている。保持部材26Bは、この雌ねじ穴28Bが貫通孔18に連通する位置となるように受入溝19Aに挿入されて取り付けられる。つまり、本実施形態では、保持部材26Bには、貫通孔18に挿入される部位が設けられていない。
保持部材26Bとしては、上記したような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
本実施形態では、受入溝19Aが基材20の第1凹段部22Aとは別に設けられるため、基材20と表面板25とを備えた吊元側縦枠13Bに限られず、その他、種々の構成とされた吊元側縦枠であってもよい。
上記各実施形態では、連結部材30,30Aを、平蝶番状の抜き蝶番や旗蝶番とした例を示しているが、スライド蝶番やその他、種々の蝶番であってもよい。
上記各実施形態において説明した互いに異なる構成を、適宜、必要に応じて変形し、組み替えて適用したり、組み合わせて適用したりするようにしてもよい。
上記各実施形態に係る開き戸枠10,10A,10Bの上記した各部材及び各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
10,10A,10B 開き戸枠
13,13A,13B 吊元側縦枠
18 貫通孔
19,19A 受入溝
20 基材
21 第1端部(見込方向第1端部)
22 第1凹段部(凹段部)
22a 段底面
22b 段壁面
25 表面板
25a 第1端部
26,26A,26B 保持部材
27 筒状部
29,29A 鍔状部
30,30A 連結部材
5 戸体
9 固着具

Claims (5)

  1. 戸体を回転自在に連結する連結部材が厚さ方向第1面側に固着具によって固定される吊元側縦枠と、該吊元側縦枠の厚さ方向第2面側に設けられ前記固着具を保持する保持部材と、を備えており、
    前記吊元側縦枠の前記第2面側には、前記保持部材が納められる受入溝が全長に亘って設けられていることを特徴とする開き戸枠。
  2. 請求項1において、
    前記吊元側縦枠は、基材と、該基材に巻回されるように設けられた表面板と、を備え、前記基材の見込方向第1端部側の厚さ方向第2面側には、前記表面板の第1端部を受け入れる凹段部が全長に亘って設けられ、前記受入溝は、その溝底が前記凹段部の段底面によって区画され、溝幅方向両側が前記表面板の第1端部及び前記凹段部の段壁面によって区画されていることを特徴とする開き戸枠。
  3. 請求項1または2において、
    前記保持部材は、前記受入溝の溝底において開口し厚さ方向に貫通するように前記吊元側縦枠に設けられた貫通孔に挿入される筒状部と、該筒状部よりも大径状とされ、前記受入溝に納められる鍔状部と、を備えていることを特徴とする開き戸枠。
  4. 請求項3において、
    前記鍔状部の縦枠厚さ方向に沿う厚さ寸法は、前記受入溝の縦枠厚さ方向に沿う深さ寸法以下であることを特徴とする開き戸枠。
  5. 戸体を回転自在に連結する連結部材が吊元側縦枠の厚さ方向第1面側に固着具によって固定され、該吊元側縦枠の厚さ方向第2面側に、前記固着具を保持する保持部材が納められた受入溝が全長に亘って設けられていることを特徴とする開き戸構造。
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