JP4649071B2 - 間仕切り壁の設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部屋内を仕切る間仕切り壁が、床面と天井面との間に設置されてなる間仕切り壁の設置構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
一般に、部屋と部屋の間には、間仕切り壁が設けられている。この間仕切り壁は、従来、例えば、天井と床との間に縦芯材と横芯材とを格子状に組み付けていき、これらの芯材の両面に石膏ボード等を張り付けることにより形成されていた。しかし、このような間仕切り壁は、設置作業が煩雑なため近年、予めパネル化した間仕切りパネルを部屋内に組み付ける方法が採用されている。
この一例として、特開平9−279726号公報記載の技術がある。この技術における間仕切りパネルは、矩形のボードと、このボードの上下端辺に配置されたH型鋼と、ボードの両面に張られた石膏ボード等の壁パネルとから構成されており、上下端面には溝状の凹部が設けられている。そして、このような間仕切りパネルは、天井および床に設けられた天井ランナと床ランナに、その上下端面の各凹部がそれぞれ嵌合されて固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開平9−279726号公報における間仕切りパネルは、天井および床に設けられた天井ランナと床ランナに、その上下端面の各凹部がそれぞれ嵌合され、その側面から天井ランナまたは床ランナまで貫通する釘等が打ち込まれることによって固定されているので、床や天井にこれら床ランナおよび天井ランナを設置し、さらに、天井ランナや床ランナに間仕切りパネルを固定しなければならず、施工工程数が多く、設置作業が煩雑であった。
また、上述したように床や天井にそれぞれ設置された床ランナや天井ランナに間仕切りパネルは固定されているので、部屋の模様替え等を行う際に、これら床ランナや天井ランナから間仕切りパネルを取り外さなくてはならず、その作業が困難であり、さらに、床ランナや天井ランナから間仕切りパネルを取り外しても、床ランナや天井ランナは床や天井に取りつけられた状態であるので、模様替えをした後の見栄えがあまり良くなかった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、床と天井との間に間仕切り壁を容易に設置することができ、また、容易に模様替えを行い、模様替えを行っても床と天井の見栄えの良い間仕切り壁の設置構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願発明は部屋内を仕切る間仕切り壁が、床面と天井面との間に設置されてなる間仕切り壁の設置構造であって、前記床面に少なくとも一の断面矩形状収納家具51が前記部屋の壁から離れて設置固定され、当該収納家具51の一方の側板52に前記間仕切り壁1の一方の端部が固定され、当該間仕切り壁1の他方の端部は前記部屋を形成する一つの壁面67に固定されるとともに、前記収納家具51に建具25を備えた少なくとも一つの建具ユニット21が連接されてユニット壁62が構成されておりこのユニット壁62の端部のうち、前記間仕切り壁1が固定される側と反対の側の端部は、前記一つの壁面67と直角をなす他の壁面64に固定され前記収納家具51と建具ユニット21とは、収納家具51の天板53および建具ユニット21の天板23の上面に設けられた化粧枠44によって連結されることにより、前記間仕切り壁1および前記建具ユニット21が天井面および床面のいずれにも固定されない構造であることを特徴とする。
【0006】
本願発明によれば、前記床面20に少なくとも一の収納家具51が設置されており、前記収納家具51に前記間仕切り壁1が固定されているので、前記間仕切り壁1を床面20上に自立させることができるとともに、間仕切り壁1と収納家具51とによって部屋61内を仕切ることができる。したがって、従来と異なり、床面と天井面とにそれぞれ床ランナや天井ランナを設置したり、さらに、間仕切り壁から床ランナや天井ランナに釘打ちすることによって間仕切り壁を固定するといった、面倒な作業を行うことなく、施工工程数および施工期間の短縮化を図ることができる。
【0007】
また、例えば、模様替えを行う場合でも、前記間仕切り壁1は、従来と異なり床面と天井面とに固定されずに、前記収納家具51に固定されているので、容易にこの収納家具51から間仕切り壁1を取り外すことができる。さらに、床面や天井面に傷をつけることもなく、間仕切り壁1を取り外したあとの見栄えが悪くなることもない。
【0009】
また、前記間仕切り壁1の一方の端部が前記収納家具51に固定され、他方の端部が、前記部屋61を形成する壁面67に固定されているので、間仕切り壁1の両端部がそれぞれ固定された状態となり、より確実に間仕切り壁1を床面20上に設置することができるとともに、間仕切り壁1と収納家具51とによって、部屋61内に仕切りを形成することができる。
【0011】
また、前記収納家具51に建具ユニット21が連接されて構成されたユニット壁62の端部のうち、前記間仕切り壁1に固定されていない側の端部は、前記部屋61を形成する壁面64に固定されているので、前記ユニット壁62の両端部が間仕切り壁1と前記壁面64とに固定された状態となり、床面20上に、より確実にユニット壁62を設置することができるとともに、間仕切り壁1とユニット壁62とによって部屋61内を完全に仕切ることができる。また、前記ユニット壁62は建具ユニット21を備えているので、この建具ユニット21の建具25を開閉することによって、仕切られた部屋61内の行き来を自由に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1〜第7の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、間仕切り壁1の構成について説明する。図1に示すように、間仕切り壁1は壁本体2と、該壁本体2の上面に設けられる幕板3と、壁本体2の左右側面のうちの一方の側面に設けられる縦框材4とを備えている。
前記壁本体2は、2つの壁パネル5,5と、該壁パネル5の上下面および左右側面に設けられる長尺な角材11,12とを備えている。
【0019】
前記壁パネル5,5は、図2(a)に示すように、板状のハニカムコア材6と、該ハニカムコア材6の左右側面に設けられた2つの鋼製芯材7,7と、鋼製芯材7,7の外側に設けられた芯材7a,7aとからなる壁部材8と、この壁部材8の表裏面にそれぞれ設けられる面材9,9とを備えている。
【0020】
前記鋼製芯材7は、平断面視略S字型をなした長尺部材であり、この鋼製芯材7が酢酸ビニル等の接着剤によってハニカムコア材6の左右側面に固定されている。この鋼製芯材7をハニカムコア材6に設けることによって、反りや曲がりがなく、また、補強された壁パネル5,5とすることができる。
【0021】
前記面材9としては、例えば、オレフィン合板や、プリント合板等が使用されている。
面材9の横方向の長さは、壁部材8の横方向の長さよりも長くなっており、面材9の縦方向の長さは、壁部材8の縦方向の長さよりも長くなっている。つまり、この壁部材8と面材9とからなる壁パネル5は、その上下面および左右側面に長尺な凹部10が設けられ、この凹部10の幅は該凹部10に嵌めこまれる角材11,12の幅の略半分となっており、この凹部10に前記角材11,12が嵌めこまれると凹部10から角材11,12が突出するようになっている。
【0022】
前記角材11,12は、スチール製のパイプであり、平断面視矩形状でその幅が14mmである。角材11,12は、2つの壁パネル5,5の上下面に設けられる横角材11a,11bと、左右側面に設けられる縦角材12a,12bとがある(図1参照)。
そして、図2(b)に示すように、2つの壁パネル5,5がその側面どうしを互いに対向させるとともに、これら側面どうしの間に前記縦角材12aが、壁パネル5,5の側面に設けられた凹部10,10にそれぞれ嵌めこまれている。つまり、縦角材12aは、一方の壁パネル5の凹部10と他方の壁パネル5の凹部10とに嵌めこまれ、これによって、2つの壁パネル5,5の側面どうしの間には縦角材12aによる底目地5aが設けられている。
【0023】
また、図2(c)に示すように、2つの壁パネル5,5のうちの一方の壁パネル5で、前記縦角材12aが設けられていない側の側面には縦角材12bが、壁パネル5の前記凹部10に嵌めこまれている。この凹部10に嵌めこまれた縦角材12bは、その一部が凹部10から突出した状態となっている。
【0024】
さらに、図1に示すように、2つの壁パネル5,5と、これら壁パネル5,5どうしの間に設けられた縦角材12aとに跨るようにして、壁パネル5の上面に設けられた凹部10に横角材11aが嵌めこまれることによって、2つの壁パネル5,5どうしが連結されている。この横角材11aと壁パネル5とは、ビス13が横角材12aから壁パネル5に向けて打ち込まれることによって、固定されている。
【0025】
また、2つの壁パネル5,5と、これら壁パネル5,5どうしの間に設けられた縦角材12aに跨るようにして、壁パネル5の下面に設けられた凹部10に横角材11bが嵌めこまれている。この壁パネル5の下面に取り付けられた横角材11bは、その下面に防震用の弾性部材14であるゴムが両面テープによって、固定されている。
このように縦角材12a,12bおよび横角材11a,11bを設けることによって、壁パネル5,5どうしの間の接合部の強度を上げることができる。
なお、前記角材11,12の表裏面にはタックシート(図示しない)が貼りつけられている。
【0026】
このようにして、2つの壁パネル5,5と角材11,12とから構成された壁本体2の上面には、前記幕板3が設けられ、壁本体2の左右側面のうち一方の側面には前記縦框材4が設けられている。
前記縦框材4は、前記一方の壁パネル5の側面に取り付けられた縦角材12bの外側に設けられている。つまり、縦框材4の側面には凹部15が設けられており、この凹部15から、後述する部屋61を形成する壁面67に向けてビス68(図9参照)が打ち込まれるようになっており、さらに、この凹部15に、壁パネル5の側面から突出した縦角材12bが嵌めこまれるようになっている。(図2(b)参照)
【0027】
また、壁本体2の左右側面のうち、この縦框材4が取り付けられていない側の側面、つまり、縦框材4が取り付けられていない壁パネル5の側面には、該側面に設けられた凹部10を塞ぐようにして、エッジ材16が取り付けられている。
(図1および図9参照)
このエッジ材16は、木粉と樹脂と顔料とを含む木質様材料を溶融し、所要形状に成形してなるものである。前記木粉は、例えば、住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や、建物建築中に排出される端材、おが屑等の木質廃材や、バカス、稲藁等の天然木材を粉砕することによって得られる木粉である。前記樹脂は、例えば、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等である。
【0028】
このようにして、エッジ材16を木粉と樹脂と顔料とを含む木質用材料から形成することによって、木質感のあるエッジ材16とすることができる。
なお、このエッジ材16が取り付けられている側の壁本体2の端部が、後述する収納家具51の側板52に固定されるようになっている。
【0029】
次に、建具ユニット21について説明する。図3に示すように、建具ユニット21は、木質系素材から形成されており、互いに平行に対向配置された矩形板状の側板22,39と、これら側板22,39の上端部に、該側板22,39に対して直交するように設けられた矩形板状の天板23とを備えたユニット本体24と、このユニット本体24の、前記側板22,39と直交する両面のうちの片面に設けられた建具25とを備えている。
【0030】
前記側板22,39の幅は、後述する収納家具51の側板52の幅に等しくなっている。
前記一方の側板22の内面には、図4および図5に示すように、該側板22の上下方向に沿って長尺な縦枠26が設けられていて、この縦枠26には、該縦枠26に嵌合するようにして長尺な板状の戸当たり27が設けられている。
また、前記縦枠26には建具25が設置されるための蝶番28が、縦枠26の長手方向に沿って3つ取りつけられている。(図3参照)
【0031】
前記蝶番28は、図6に示すように、ルーズピンタイプの蝶番28で、2つの羽根部29,30と、該羽根部29,30が挿入される芯棒31とを備えている。
前記羽根部29,30は、芯棒31が挿入される筒部32,33と、該筒部32,33に一体に形成されている板状の取付部34,35とを備えている。
2つの羽根部29,30のうち一方の羽根部29の取付部34には、ねじ穴36が5つ形成されており、他方の羽根部30の取付部35には、ねじ穴37が2つ形成されている。
【0032】
そして、図6および図7に示すように、芯棒31に2つの羽根部29,30の筒部32,33が挿入されて、一方の羽根部29が前記側板22の内面に設けられた縦枠26に設けられ、ねじ穴36にねじ36aがねじ込まれることによって固定されている。また、他方の羽根部30は、建具25の側面に設けられており、同様に、ねじ穴37にねじ37aがねじ込まれることによって固定されている。
なお、リング状の金具38は、芯棒31に挿入された羽根部29,30どうしの間に介在されている。(図6参照)
このようにして蝶番28の芯棒31を軸として建具25は開閉自在となっており、建具25はユニット本体24の内側に向けて開かれるようになっている。
【0033】
一方、図5に示すように、他方の側板39の内面にも、前記一方の側板22と同様に上下方向に沿って長尺な縦枠40が設けられていて、この縦枠40には、該縦枠40に嵌合するようにして長尺な板状の戸当たり41が設けられている。
この他方の側板39に設けられた縦枠40には、該縦枠40の上下方向に沿って凹部40aが形成されており、この凹部40aに、建具25の蝶番28が取りつけられていない側の側端部に取り付けられたラッチボルト42が嵌めこまれるようになっている。
また、前記戸当たり41にはモヘア43が設けられている。
【0034】
前記収納家具51は、図3、図4、図8に示すように、建具ユニット21と同じ木質系素材から形成されており、互いに平行に対向配置された矩形板状の側板52,52と、これら側板52,52の上端部に、該側板52,52に対して直交するように設けられた天板53と、側板53と直交する両面のうちの片面に設けられた建具54と、該建具54に対向するように設けられた背板55と、前記天板53に対向するように設けられた底板56とを備えている。
【0035】
前記建具54は両開きである。
前記底板56は、図8に示すように、2つの側板52,52と背板55との間に挟まれた状態で、床面20から離れて設けられている。つまり、床面20上には前板57が設置されており、この前板57が底板56の前面に取り付けられることによって、底板56は床面20から離れた状態で支持されている。
このようにして構成された収納家具51は、床面20上に固定された4つの固定部58によって床面20上に設置されるようになっている。
【0036】
前記固定部58は、床面20上で前記底板56の四隅にあたる箇所に固定されており、前記底板56の四隅から、この固定部58にビス59が打ち込まれることによって、収納家具51は床面20上に設置されるようになっている。
【0037】
次に、部屋61内の床面20と天井面との間に、前記間仕切り壁1、収納家具51、建具ユニット21が設置されてなる間仕切り壁1の設置構造について説明する。
図3および図10に示すように、床面20に収納家具51,51が2つ互いに隣接して設置されており、一方の収納家具51には、建具ユニット21が連接されてユニット壁62が構成されている。
【0038】
収納家具51,51どうしは、一方の収納家具51の内側の側板52から他方の収納家具51の内側の側板52にビス(図示しない)が打ち込まれることによって固定されている。
収納家具51と建具ユニット21とは、図5に示すように、収納家具1の内側の側板52から建具ユニット21の側板22にビス63が打ち込まれることによって固定されている。
【0039】
また、2つの収納家具51,51と建具ユニット21とは、図3に示すように、収納家具51,51の天板53,53および、建具ユニット21の天板23の上面に設けられた化粧枠44によって連結されている。したがって、この化粧枠44によって収納家具51,51と建具ユニット21とは、一体感のあるユニット壁62とすることができる。
【0040】
そして、このユニット壁62が、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの一方の壁面64に直交するように設置されている。つまり、前記一方の壁面64に、ユニット壁62の端部が当接しており、ユニット壁62を構成する建具ユニット21の内側の側板39から前記一方の壁面64にビス65が打ち込まれることによって固定されている。(図5参照)
【0041】
一方、ユニット壁62の他方の端部には、間仕切り壁1が隣接設置されている。つまり、ユニット壁62を構成する収納家具51の端部と間仕切り壁1の端部(すなわち、間仕切り壁1を構成する壁パネル5に設けられたエッジ材16側の端部)とが当接している。
そして、収納家具51の端部と間仕切り壁1の端部とは、図9に示すように、収納家具51の内側の側板52から間仕切り壁1の端部に向けてビス66が打ち込まれることによって固定されている。
【0042】
前記間仕切り壁1の端部のうち、ユニット壁62の端部に固定されていない側の他方の端部は、図9に示すように、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの他方の壁面67に直交するように設置されている。つまり、前記他方の壁面67に、間仕切り壁1の端部(すなわち、間仕切壁1を構成する前記縦框材4)が当接しており、間仕切り壁1の縦框材4に設けられた凹部15から前記壁面67にビス68が打ち込まれることによって固定されている。
【0043】
本発明の第1の実施の形態によれば、床面20に少なくとも一の収納家具51が設置されており、収納家具51に間仕切り壁1が固定されているので、間仕切り壁1を床面20上に自立させることができるとともに、間仕切り壁1と収納家具51とによって部屋61内を仕切ることができる。
したがって、従来と異なり、床面20と天井面とにそれぞれ床ランナや天井ランナを設置したり、さらに、これら床ランナや天井ランナに間仕切り壁1を釘打ちによって固定するといった、面倒な作業を行うことなく、施工工程数および施工期間の短縮化を図ることができる。
【0044】
また、例えば、模様替えを行う場合でも、間仕切り壁1は、従来と異なり床面と天井面とに固定されずに、収納家具51に固定されているので、容易にこの収納家具51から間仕切り壁1を取り外すことができる。さらに、床面20や天井面に傷をつけることもなく、間仕切り壁1を取り外したあとの見栄えが悪くなることもない。
さらに、間仕切り壁1が固定された収納家具51に、様々なものを収納することもでき、スペースの有効利用を図れる。
【0045】
間仕切り壁1の一方の端部が収納家具51に固定され、他方の端部が、部屋を61形成する壁面67に固定されているので、間仕切り壁1の両端部がそれぞれ固定された状態となり、より確実に間仕切り壁1を床面20上に設置することができるとともに、間仕切り壁1と収納家具51とによって、部屋61内に仕切りを形成することができる。
【0046】
前記収納家具51に建具ユニット21が連接されて構成されたユニット壁1の端部のうち、間仕切り壁1に固定されていない側の端部は、部屋61を形成する壁面64に固定されているので、ユニット壁62の両端部が間仕切り壁1と壁面64とに固定された状態となり、床面20上により確実にユニット壁62を設置することができるとともに、間仕切り壁1とユニット壁62とによって部屋61内を完全に仕切ることができる。
また、ユニット壁62は建具ユニット21を備えているので、この建具ユニット21を開閉することによって、仕切られた部屋61内の行き来を自由に行うことができる。
【0047】
間仕切り壁1の端部と収納家具51の端部とは、該収納家具51の内側の側板52から、間仕切り壁1に向けてビス66が打ち込まれることによって固定されているので、打ち込まれたビス66が外側からは見えず、間仕切り壁1と収納家具51との接合部の見栄えが良い。
【0048】
間仕切り壁1の下端面と床面20との間には、弾性部材14が介在されているので、この弾性部材14によって、床面20上に設置された間仕切り壁1をずれることなく、確実に設置することができ、防震性を向上させることができるとともに、床面20と間仕切り壁1との間の光漏れ等も防げる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造について説明する。
なお、以下の第2〜第7の実施の形態において、間仕切り壁1の端部と収納家具51の端部とを固定する方法、間仕切り壁1と部屋を形成する壁面64,67とを固定する方法等、一度説明したものに関してはその説明を省略する。
【0050】
図11に示すように、床面20に収納家具51,51が2つ設置されており、この2つの収納家具51,51の間に前記建具ユニット21が設置されてユニット壁62が構成されている。
そして、このユニット壁62が、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの一方の壁面64に直交するように設置されている。つまり、前記一方の壁面64に、ユニット壁62の端部が当接しており、ユニット壁62を構成する収納家具51の側板52から前記一方の壁面64にビス(図示しない)が打ち込まれることによって固定されている。
【0051】
一方、ユニット壁62の他方の端部には、間仕切り壁1が隣接設置され、ユニット壁62を構成する収納家具51の側板52と間仕切り壁1の端部とが固定されている。
【0052】
前記間仕切り壁1の端部のうち、ユニット壁62の端部に固定されていない側の他方の端部は、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの他方の壁面67に直交するように設置されている。つまり、前記他方の壁面67に間仕切り壁1の端部が固定されている。
また、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうち他方の壁面67に、該壁面67に沿って収納家具51,51,51が3つ隣接設置されており、この収納家具51の側板52に間仕切り壁1の端部が固定されている。
【0053】
次に、本発明の第3の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造について説明する。
図12に示すように、床面20に収納家具51,51が2つ設置されており、この2つの収納家具51,51の間に前記建具ユニット21が設置されてユニット壁62が構成されている。
そして、このユニット壁62が部屋61を形成する壁面64に対向するようにして設置されている。前記壁面64には、互いに対向するようにして2つの間仕切り壁1,1が、前記壁面64に直交するように設置されており、両間仕切り壁1,1の端部がこの壁面64に固定されている。
【0054】
間仕切り壁1の端部のうち、前記壁面64に固定されていない側の端部はともに、ユニット壁62の端部に設置されている。つまり、間仕切り壁1の端部とユニット壁62を構成する収納家具51の側板52とがそれぞれ固定されている。
【0055】
次に、本発明の第4の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造について説明する。
図13に示すように、床面20に収納家具51,51が2つ互いに隣接して設置されて第1の収納壁69が構成されている。
そして、この第1の収納壁69が、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの一方の壁面64に直交するように設置されている。つまり、前記一方の壁面64に、第1の収納壁69の端部が当接し、第1の収納壁69を構成する収納家具51の側板52が固定されている。
【0056】
一方、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうち他方の壁面67に、該壁面67に沿って、かつ、前記一方の壁面64に直交するように収納家具51,51が2つ隣接設置されて、第2の収納壁69aが構成されている。つまり、第2の収納壁69aは第1の収納壁69に対向して設置されており、前記一方の壁面64に第2の収納壁69aを構成する収納家具51の側板52が固定されている。
【0057】
また、第1の収納壁69と第2の収納壁69aに直交するように、2つの間仕切り壁1,1が設置されており、この2つの間仕切り壁1,1の間に建具ユニット21aが設置されて、パネル壁70が構成されている。
そして、このパネル壁70が部屋61を形成する壁面のうちの前記一方の壁面64に対向し、かつ、前記他方の壁面67にパネル壁70の端部が固定されている。つまり、パネル壁70を構成する間仕切り壁1の一方の端部が、他方の壁面67に固定されるとともに、前記第2の収納壁69aを構成する収納家具51の側板52に固定されている。
また、前記パネル壁70の他方の端部は、第1の収納壁69を構成する収納家具51の側板52に固定されている。
【0058】
なお、本発明の第4の実施の形態で説明した建具ユニット21aは、第1の実施の形態で説明した建具ユニット21と異なり、建具ユニット21aを構成する側板22a,39aの幅が、間仕切り壁1の幅と等しくなっている。
【0059】
次に、本発明の第5の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造について説明する。
図14に示すように、床面20に収納家具51,51aが2つ互いに隣接して設置されており、一方の収納家具51には、前記建具ユニット21が連接されて第1のユニット壁73が構成されている。
そして、この第1のユニット壁73が部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの一方の壁面64に直交するように設置されている。つまり、前記一方の壁面64に、第1のユニット壁73の端部が当接しており、第1のユニット壁73を構成する建具ユニット21の側板39が固定されている。
【0060】
一方、部屋61のコーナー部を形成する壁面のうちの他方の壁面67に直交し、かつ前記一方の壁面64に対向するようにして2つの間仕切り壁1,1が設置されている。つまり、一方の間仕切り壁1の端部が前記他方の壁面67に固定され、他方の間仕切り壁1の端部が、第1のユニット壁73の端部のうち、前記他方の壁面67に固定されていない側の端部に当接し、第1のユニット壁73を構成する収納家具51aの側板52aに固定されている。
【0061】
また、床面20に収納家具51,51aが2つ互いに隣接して設置されており、一方の収納家具51には、前記建具ユニット21が連接されて第2のユニット壁73aが構成されている。
そして、この第2のユニット壁73aは、前記一方の壁面64に対向する壁面74に直交するように設置されている。つまり、前記壁面74に、第2のユニット壁73aの端部が当接しており、第2のユニット壁73aを構成する建具ユニット21の側板39が固定されている。
一方、第2のユニット壁73aの端部のうち、前記壁面74に固定されていない側の他方の端部は、前記間仕切り壁1の端部に当接しており、第2のユニット壁73aを構成する収納家具51aの側板52aと間仕切壁1の端部とが固定されている。
【0062】
なお、前記第1のユニット壁73および第2のユニット壁73aを構成する2つの収納家具51,51aのうち、前記間仕切り壁1に固定される収納家具51a,51aの建具54a,54aは、建具ユニット21に固定される収納家具51,51の建具54と異なり片開きとなっている。
【0063】
次に、本発明の第6の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造について説明する。
この第6の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造は、第5の実施の形態と異なり、前記第1のユニット壁73と第2のユニット壁73aを構成する収納家具51,51aおよび建具ユニット21が違う点であり、その他の構造に関しては同様であるので、その説明を省略する。
【0064】
つまり、第5の実施の形態の収納家具51の側板52の幅と異なる幅の側板52bを備えた収納家具51bが、該収納家具51bの裏面を、収納家具51の裏面に突き合わせて設置されている。
また、第5の実施の形態の収納家具51aの側板52aの幅と異なる幅の側板52cを備えた収納家具51cが、該収納家具51cの裏面を、収納家具51aの裏面に突き合わせて設置されている。
【0065】
さらに、第6の実施の形態の建具ユニット21bは、第5の実施の形態の建具ユニット21に比して、その側板22b,39bの幅が広く、その幅は、前記収納家具51の側板52の幅と収納家具51bの側板52bの幅とを合わせた長さに等しい。
【0066】
次に、本発明の第7の実施の形態の間仕切り壁1の設置構造について説明する。
図16に示すように、部屋61を形成する壁面のうち一方の壁面64の中央に吹き抜け71が設けられている。そして、この吹き抜け71を形成する壁面72に隣接して、第6の実施の形態で説明した収納家具51,51bが、それぞれの裏面を互いに突き合わせて設置されている。
この吹き抜け71を形成する壁面72に、収納家具51,51bの側板52,52bがそれぞれ固定されている。
【0067】
一方、部屋61を形成する壁面のうち他方の壁面67および、該他方の壁面67に対向する壁面74間に、第4の実施の形態で説明した2つの建具ユニット21a,21aと2つの間仕切り壁1,1が設置されている。つまり、2つの建具ユニット21a,21aの間に2つの間仕切り壁1,1が設置されており、2つの建具ユニット21a,21aの側板39a,39aが、前記他方の壁面67および該他方の壁面67に対向する壁面74にそれぞれ固定されている。
【0068】
また、2つの間仕切り壁1,1に隣接して前記2つの収納家具51,51bの端部が設置されており、収納家具51,51bの側板52,52bと間仕切り壁1,1のそれぞれの端部とが固定されている。
【0069】
本発明の第1〜第7の実施の形態において、収納家具51,51a,51b,51cや建具ユニット21,21a,21bの数は上述した数に限らず、適宜変更可能である。
【0070】
【発明の効果】
本願発明によれば、前記間仕切り壁を床面上に自立させることができるとともに、間仕切り壁と収納家具とによって部屋内を仕切ることができる。したがって、従来と異なり、容易に間仕切り壁を設置することができ、施工工程数および施工期間の短縮化を図ることができる。また、模様替えも容易に行うことができるとともに、床面や天井面に傷をつけることもない。
【0071】
また、間仕切り壁の両端部がそれぞれ固定された状態となり、より確実に間仕切り壁を床面上に設置することができるとともに、間仕切り壁と収納家具とによって、部屋内に仕切りを形成することができる。
【0072】
また、前記ユニット壁の両端部が間仕切り壁と前記壁面とに固定された状態となり、床面上により確実にユニット壁を設置することができるとともに、間仕切り壁とユニット壁とによって部屋内を完全に仕切ることができる。また、前記ユニット壁は建具ユニットを備えているので、この建具ユニットを開閉することによって、仕切られた部屋内の行き来を自由に行うことができる。
【0073】
また、打ち込まれた止着材または、ねじ込まれた止着材が外側からは見えず、間仕切り壁と収納家具との接合部の見栄えが良い。
【0074】
更に、床面上に設置された間仕切り壁をずれることなく、確実に設置することができ、防震性を向上させることができるとともに、床面と間仕切り壁との間の光漏れ等も防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の分解斜視図で、一部正断面図である。
【図2】同、(a)は、壁パネルの要部を示す斜視図、(b)は、壁パネルどうしの接合部の要部を示す斜視図、(c)は、壁パネルと縦框材との接合部の要部を示す斜視図である。
【図3】同、間仕切り壁の設置構造を示す斜視図である。
【図4】同、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図5】同、建具ユニットの平断面図である。
【図6】同、蝶番の分解斜視図である。
【図7】同、蝶番の取付構造を示す平断面図である。
【図8】同、収納家具の下端部を示す斜視図である。
【図9】同、間仕切り壁の設置構造を示す平断面図である。
【図10】同、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【図16】本発明の第7の実施の形態を示すためのもので、間仕切り壁の設置構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 間仕切り壁
14 弾性部材
20 床面
21 建具ユニット
25 建具
51 収納家具
52 側面
61 部屋
62 ユニット壁
66 止着材
64,67 壁面

Claims (1)

  1. 部屋内を仕切る間仕切り壁が、床面と天井面との間に設置されてなる間仕切り壁の設置構造であって、前記床面に少なくとも一の断面矩形状収納家具51が前記部屋の壁から離れて設置固定され、当該収納家具51の一方の側板52に前記間仕切り壁1の一方の端部が固定され、当該間仕切り壁1の他方の端部は前記部屋を形成する一つの壁面67に固定されるとともに、前記収納家具51に建具25を備えた少なくとも一つの建具ユニット21が連接されてユニット壁62が構成されておりこのユニット壁62の端部のうち、前記間仕切り壁1が固定される側と反対の側の端部は、前記一つの壁面67と直角をなす他の壁面64に固定され前記収納家具51と建具ユニット21とは、収納家具51の天板53および建具ユニット21の天板23の上面に設けられた化粧枠44によって連結されることにより、前記間仕切り壁1および前記建具ユニット21が天井面および床面のいずれにも固定されない構造であることを特徴とする間仕切り壁の設置構造。
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