JP2019146688A - 収納装置の施工方法及び収納装置 - Google Patents

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昌弘 大岸
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Abstract

【課題】天井側及び床側のいずれにも見栄え良く施工し得る収納装置の施工方法及びこのような施工方法を用いて設置される収納装置を提供する。【解決手段】前方に開口する箱体10と該箱体の開口を開閉する戸板21とを備え、天井3側または床4側に設置される収納装置1の施工方法であって、高さ寸法の調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされた前記戸板並びに前記箱体を構成する両側板17,17及び背板16の上下方向一方側部位を切断する工程と、前記戸板の切断された切断端面を全体に亘って覆う長尺状の取っ手23を該戸板に取り付ける工程と、天井側に設置する際には、前記取っ手が下端側となるように前記戸板を前記箱体に取り付ける一方、床側に設置する際には、前記取っ手が上端側となるように前記戸板を前記箱体に取り付ける工程と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、収納装置の施工方法及び収納装置に関する。
従来より、玄関やキッチン等に設置される収納装置としては、床側に設置されるローキャビネット(フロアーキャビネット)や、天井側に設置される天袋キャビネット(吊戸棚)が知られている(例えば、下記特許文献1及び下記特許文献2参照)。
特開平10−201550号公報 特開2000−45507号公報
ところで、このようなローキャビネットと天袋キャビネットとは、統一感のある見栄えとすることが望まれることから奥行寸法や間口寸法は互いに同寸法とされる傾向がある。しかしながら、高さ寸法については、互いに異なる高さとされる場合が多く、また、それぞれに高さ寸法の調整が望まれることもあった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、天井側または床側のいずれにも見栄え良く施工し得る収納装置の施工方法及びこのような施工方法を用いて設置される収納装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る収納装置の施工方法は、前方に開口する箱体と該箱体の開口を開閉する戸板とを備え、天井側または床側に設置される収納装置の施工方法であって、高さ寸法の調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされた前記戸板並びに前記箱体を構成する両側板及び背板の上下方向一方側部位を切断する工程と、前記戸板の切断された切断端面を全体に亘って覆う長尺状の取っ手を該戸板に取り付ける工程と、天井側に設置する際には、前記取っ手が下端側となるように前記戸板を前記箱体に取り付ける一方、床側に設置する際には、前記取っ手が上端側となるように前記戸板を前記箱体に取り付ける工程と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る収納装置は、前方に開口する箱体と該箱体の開口を開閉する戸板とを備え、天井側または床側に設置される収納装置であって、前記戸板並びに前記箱体を構成する両側板及び背板は、高さ寸法の調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされており、前記戸板の切断された切断端面を全体に亘って覆う長尺状の取っ手を備えていることを特徴とする。
本発明に係る収納装置の施工方法は、上述のような構成としたことで、天井側または床側のいずれにも収納装置を見栄え良く施工することができる。また、本発明に係る収納装置は、上述のような構成としたことで、上記のような施工方法に好適に用いることができる。
(a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係る収納装置の施工方法の第1例及び同施工方法を用いて施工される収納装置の一例を模式的に示し、(a)、(b)、(d)は、概略側面図、(c)、(e)は、概略正面図である。 (a)〜(d)は、同施工方法及び同収納装置を模式的に示し、(a)、(d)は、概略正面図、(b)、(c)は、概略側面図である。 (a)〜(e)は、同施工方法の第2例及び同施工方法を用いて施工される収納装置の一例を模式的に示し、(a)、(b)、(d)は、概略側面図、(c)、(e)は、概略正面図である。 (a)〜(d)は、同施工方法及び同収納装置を模式的に示し、(a)、(d)は、概略正面図、(b)、(c)は、概略側面図である。 (a)は、第1例に係る施工方法を用いて施工された収納装置の一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、第2例に係る施工方法を用いて施工された収納装置の一例を模式的に示す概略斜視図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る収納装置の施工方法を用いて設置された収納装置に開口側において対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係る収納装置の施工方法、これを用いて施工される収納装置及び同施工方法を用いて施工された収納装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る収納装置1は、図5に示すように、前方に開口する箱体10と、この箱体10の開口を開閉する戸板21と、を備え、天井3側または床4側に設置される(図2(c)及び図4(c)も参照)。この収納装置1は、図2(c)及び図5(a)に示すように、後記する施工方法を用いて施工されて天袋キャビネット(吊戸棚)1Aとして天井3側に設置可能とされている。また、この収納装置1は、図4(c)及び図5(b)に示すように、後記する施工方法を用いて施工されてローキャビネット(フロアーキャビネット)1Bとして床4側に設置可能とされている。つまり、収納装置1は、天袋キャビネット1A及びローキャビネット1Bのいずれにも施工可能とされている。
この収納装置1の箱体10は、当該箱体10の天面及び底面を構成する上下の横板11,14と、収納空間の間口方向両側を区画する両側板17,17と、収納空間の奥側を区画する背板16と、を備えている。両側板17,17及び背板16は、図1(c)、(e)に示すように、高さ寸法Hb,Hcの調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされている。これら両側板17,17及び背板16の非切断状態における高さ寸法Hb,Hcは、一般的に天袋キャビネット1Aよりも高さ寸法が大とされるローキャビネット1Bの高さに応じて適宜の寸法としてもよい。例えば、これら両側板17,17及び背板16の非切断状態における高さ寸法Hb,Hcを、600mm〜1200mm程度としてもよく、700mm〜900mm程度としてもよい。なお、これら両側板17,17及び背板16は、少なくとも上下方向一方側部位が容易に切断可能な、例えば、木質系材料や合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
両側板17,17は、互いに同様の構成とされている。これら両側板17,17の収納奥行方向に沿う奥行寸法(前後寸法)は、当該収納装置1の設置箇所や被収納物、用途等に応じて適宜の寸法としてもよい。
本実施形態では、これら両側板17,17の上下方向他方側端部を構成する非切断端部、つまり、切断される上下方向一方側とは異なる側の上下方向の端部に、図1(c)、(d)に示すように、接合補助部19,19を設けた構成としている。図例では、これら両側板17,17の接合補助部19,19を、非切断端面から上下方向外側に向けて突出するダボ状突起とした例を示している。また、各側板17,17の非切断端面に、前後方向(収納奥行方向)に間隔を空けて複数(図例では、2つ)の接合補助部19,19,19,19を設けた例を示している。
これら両側板17,17は、図1(c)及び図2(a)に示すように、天袋キャビネット1Aとして施工される際には、天袋キャビネット1Aの高さに応じた高さ寸法Hb1となるように上下方向一方側部位が切断される。このように切断された両側板17A,17Aは、天袋キャビネット1Aの両側板を構成する。
また、これら両側板17,17は、図3(c)及び図4(a)に示すように、ローキャビネット1Bとして施工される際には、ローキャビネット1Bの高さに応じた高さ寸法Hb2となるように上下方向一方側部位が切断される。このように切断された両側板17B,17Bは、ローキャビネット1Bの両側板を構成する。
また、これら両側板17,17の後端部には、背板16の間口方向両端部を受け入れる受入溝18,18が設けられている(図2(a)及び図4(a)参照)。これら受入溝18,18は、互いに向き合う方向となる間口方向中央側に向けて開口し、上下方向に延びるように上下方向の全体に亘って設けられている。
なお、これら両側板17,17は、少なくとも厚さ方向両面及び前端面が化粧面とされたものでもよい。また、これら両側板17,17間に架け渡される棚板を設けた構成としてもよい。この場合、これら両側板17,17の互いに向き合う内側面に、上下方向に間隔を空けて複数の棚受部を設けた構成としてもよい。
背板16は、その間口方向に沿う寸法が当該収納装置1の設置箇所や被収納物、用途等に応じて適宜の寸法とされている。また、この背板16は、厚さ寸法が両側板17,17や上下の横板11,14の厚さ寸法よりも小とされたものでもよい。
この背板16は、図1(e)及び図2(a)に示すように、天袋キャビネット1Aとして施工される際には、天袋キャビネット1Aの高さに応じた高さ寸法Hc1となるように上下方向一方側部位が切断される。このように切断された背板16Aは、天袋キャビネット1Aの背板を構成する。
また、背板16は、図3(e)及び図4(a)に示すように、ローキャビネット1Bとして施工される際には、ローキャビネット1Bの高さに応じた高さ寸法Hc2となるように上下方向一方側部位が切断される。このように切断された背板16Bは、ローキャビネット1Bの背板を構成する。
なお、図例では、天袋キャビネット1Aの背板を構成する際には、背板16の下方側部位を切断し、ローキャビネット1Bの背板を構成する際には、背板16の上方側部位を切断した例を示しているが、このような態様に限られない。
また、背板16は、収納空間の奥側面を構成する少なくとも厚さ方向一方面が化粧面とされたものでもよい。
上下の横板11,14のうちの一方としての第1横板11は、図1(c)及び図2(a)に示すように、天袋キャビネット1Aとして施工される際には、天袋キャビネット1Aの底板11Aを構成する。また、第1横板11は、図3(c)及び図4(a)に示すように、ローキャビネット1Bとして施工される際には、ローキャビネット1Bの天板11Bを構成する。また、この第1横板11は、天袋キャビネット1Aの底板11Aとして施工される際には、両側板17A,17Aの下端面17Aa,17Aa(図1(d)参照)を覆うように両側板17A,17Aに組み付けられる。また、この第1横板11は、ローキャビネット1Bの天板11Bとして施工される際には、両側板17B,17Bの上端面17Ba,17Ba(図3(d)参照)を覆うように両側板17B,17Bに組み付けられる。つまり、第1横板11(底板11Aまたは天板11B)は、いわゆる横勝状に両側板17,17に組み付けられる。
また、この第1横板11は、図4(c)に示すように、ローキャビネット1Bの天板11Bとして施工される際には、その前端部11aが戸板21Bの上方側を覆うように前方に突出されて両側板17B,17Bに組み付けられる。つまり、第1横板11の奥行寸法は、図3(d)に示すように、両側板17,17の奥行寸法よりも大とされている。この第1横板11の奥行寸法は、戸板21Bの上方側を覆い得るように、両側板17,17の奥行寸法に戸板21Bの厚さ寸法を加えた寸法に応じた寸法としてもよい。また、この第1横板11は、図1(d)に示すように、天袋キャビネット1Aの底板11Aとして施工される際には、両側板17,17の奥行寸法と同寸法となるように、その後端部11bが切断される。
また、第1横板11の間口方向両端部には、両側板17,17の接合補助部19,19と互いに接合される接合補助部12,13が設けられている。本実施形態では、第1横板11に、上記のように前端部11aを突出させて施工される状態と後端部11bが切断されて施工される状態とのいずれにおいても両側板17,17の接合補助部19,19に接合可能なように接合補助部12,13を設けた構成としている。また、第1横板11の間口方向両端部に、前後で一対とされた第1接合補助部12,12と第2接合補助部13,13とを前後にずらすように設けた構成としている。図1(d)に示すように、後端部11bが切断されて底板11Aとして施工される際には、前方側組の第1接合補助部12,12に両側板17,17の接合補助部19,19が接合される。一方、図3(d)に示すように、前端部11aを突出させて天板11Bとして施工される際には、後方側組の第2接合補助部13,13に両側板17,17の接合補助部19,19が接合される。
また、図例では、これら接合補助部12,13を、上記のようにダボ状突起とされた両側板17,17の接合補助部19,19が挿し入れられる厚さ方向一方に向けて開口するダボ穴とした例を示している。なお、第1横板11と両側板17,17とは、これらの接合補助部12,13,19を互いに接合し、接着剤等を併用して組み付けられるものでもよい。また、両側板17,17の接合補助部19,19をダボ穴とし、第1横板11の接合補助部12,13をダボ状突起としてもよく、第1横板11及び両側板17,17の接合補助部12,13,19としては、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。また、第1横板11の後端部に、背板16の上下方向の一端部を受け入れる受入溝を設けた構成としてもよい。この場合、前端部11aを突出させて施工される状態と後端部11bが切断されて施工される状態とのいずれにおいても背板16の上下方向の一端部の受入が可能なように2本の受入溝を前後に間隔を空けて設けた構成としてもよい。また、第1横板11は、少なくとも厚さ方向両面、前端面及び間口方向両端面が化粧面とされたものでもよい。
上下の横板11,14のうちの他方としての第2横板14は、図1(c)及び図2(a)に示すように、天袋キャビネット1Aとして施工される際には、天袋キャビネット1Aの天板14Aを構成する。また、第2横板14は、図3(c)及び図4(a)に示すように、ローキャビネット1Bとして施工される際には、ローキャビネット1Bの底板14Bを構成する。また、本実施形態では、この第2横板14は、両側板17,17間に架け渡されるように両側板17,17に組み付けられる。つまり、第2横板14は、その間口方向の各端面を両側板17,17の内側面に当接させていわゆる縦勝状に両側板17,17に組み付けられる。この第2横板14の間口方向に沿う寸法は、第1横板11の間口方向に沿う寸法よりも小とされている。つまり、第2横板14の間口方向に沿う寸法は、第1横板11の間口方向に沿う寸法から両側板17,17の厚さ寸法を差し引いた寸法に応じた寸法とされている。なお、このような態様に代えて、第2横板14を、第1横板11と同様、横勝状に両側板17,17に組み付けられるものとしてもよい。
また、この第2横板14の奥行寸法は、両側板17,17の奥行寸法と同寸法とされている。この第2横板14の後端部には、背板16の上下方向の他端部を受け入れる受入溝15が設けられている(図2(a)及び図4(a)参照)。この受入溝15は、上下方向中央側に向けて開口し、間口方向に延びるように間口方向の全体に亘って設けられている。上記した背板16は、上下方向の他端部及び間口方向両端部を第2横板14及び両側板17,17の受入溝15,18,18に差し込んでこれらに組み付けられるものでもよい。また、背板16と第1横板11とは、接着剤や適宜の接合具を用いて接合されるものでもよい。
なお、第2横板14は、少なくとも前端面及び上下方向中央側に向く内側面が化粧面とされたものでもよい。
また、この第2横板14と両側板17,17とは、上記同様な接合補助部や接着剤、ねじ等の止具を用いて組み付けられるものでもよい。本実施形態では、第2横板14と両側板17,17とを接合する接合具20,20を設けた構成としている。また、接合具20,20を、第2横板14及び両側板17,17の内側面に沿うように配される片部を直交状に設けたL型金具とした例を示している。これら接合具20,20の各片部は、ねじ等の止具によって第2横板14及び両側板17,17に固定されるものでもよい。また、上下の横板11,14は、上記同様、木質系材料や合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
戸板21は、図1(a)及び図3(a)に示すように、高さ寸法Haの調整が可能なように上下方向一方側部位が切断可能とされている。この戸板21の非切断状態における高さ寸法Haは、上記した両側板17,17及び背板16と同様、600mm〜1200mm程度としてもよく、700mm〜900mm程度としてもよい。また、この戸板21は、上記同様、少なくとも上下方向一方側部位が容易に切断可能な、例えば、木質系材料や合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。また、戸板21は、切断される側の端面以外の面が化粧面とされたものでもよい。
この戸板21は、図2(b)及び図4(b)に示すように、蝶番等の回転連結部材22,22を介して箱体10に対して回転自在に連結される。本実施形態では、戸板21の間口方向一端部を、箱体10の一方の側板17の前端部に回転連結部材22,22を介して上下方向に沿う軸回りに回転自在に連結した構成としている。また、本実施形態では、図5に示すように、収納装置1に、1枚の戸板21を設けた構成としている。つまり、収納装置1に片開き状に開閉される戸板21を設けた構成としている。なお、収納装置1に両開き状に開閉される2枚の戸板21を設けた構成としてもよい。
戸板21は、図1(a)、(b)及び図2(c)に示すように、天袋キャビネット1Aとして施工される際には、天袋キャビネット1Aの高さに応じた高さ寸法Ha1となるように上下方向一方側部位が切断される。このように切断された戸板21Aは、天袋キャビネット1Aの戸板を構成する。また、戸板21は、図3(a)、(b)及び図4(c)に示すように、ローキャビネット1Bとして施工される際には、ローキャビネット1Bの高さに応じた高さ寸法Ha2となるように上下方向一方側部位が切断される。このように切断された戸板21Bは、ローキャビネット1Bの戸板を構成する。
また、収納装置1は、図5に示すように、戸板21の切断された切断端面を全体に亘って覆う長尺状の取っ手23を備えている。戸板21は、図2(c)に示すように、天袋キャビネット1Aの戸板21Aを構成する際には、取っ手23が下端側となるように天袋キャビネット1Aを構成する箱体10Aに取り付けられる。また、戸板21は、図4(c)に示すように、ローキャビネット1Bの戸板21Bを構成する際には、取っ手23が上端側となるようにローキャビネット1Bを構成する箱体10Bに取り付けられる。
取っ手23は、収納装置1の間口方向に沿って延びるようにライン状に設けられる。また、この取っ手23は、図1(b)及び図5に示すように、戸板21の切断端面に沿うように配される覆い片部24と、この覆い片部24から戸板21側に向けて突出するように設けられ、戸板21に取り付けられる取付片部25と、を備えている。図例では、戸板21の切断された端部を厚さ方向両側から挟むように取り付けられる一対の取付片部25,25を覆い片部24の戸板厚さ方向両縁に設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、戸板21の厚さ方向一方面に沿うように設けられる単一の取付片部25を設けた態様や戸板21の厚さ方向中央に設けられた取付溝に差し込まれる単一の取付片部25を設けた態様等としてもよい。
また、取っ手23は、前方に向けて開口する手掛凹部の奥側を区画する奥側片部26と、覆い片部24に対向するように設けられ扉の端面を構成する端面片部27と、手指が掛けられる手掛片部28と、を備えている。奥側片部26は、覆い片部24の奥側縁から取付片部25とは上下方向で逆側に延出するように設けられている。端面片部27は、奥側片部26の延出方向先端部から前方側に向けて延出するように設けられている。手掛片部28は、端面片部27の前端部から覆い片部24側に向けて延出するように設けられている。この手掛片部28は、取っ手23が戸板21に取り付けられた状態で、その前面が戸板21の前面と概ね同一平面状となるように設けられている。また、この手掛片部28と覆い片部24との間隔は、手指の差し込みが可能な寸法とされている。
この取っ手23は、例えば、奥側の取付片部25をねじ等の止具や接着剤等によって戸板21に固定して戸板21に取り付けられるものでもよい。
また、この取っ手23は、全長に亘って一様な断面形状とされている。なお、この取っ手23は、金属系材料や合成樹脂系材料等から押出成形等によって形成されたものでもよい。また、図例では、手掛凹部を間口方向両端において開口させた例を示しているが、間口方向両端を封止するエンドキャップ等を設けた構成としてもよい。また、取っ手23は、図例のような形状とされたものに限られず、その他、種々の形状とされたものでもよい。
本実施形態に係る収納装置1は、上述のような構成としたことで、後記する収納装置の施工方法に好適に用いることができる。
次に、本実施形態に係る収納装置の施工方法の一例について説明する。
同施工方法は、図1及び図3に示すように、戸板21、両側板17,17及び背板16の上下方向一方側部位を切断する工程(高さ調整工程)を備えている。この高さ調整工程では、上記したように、天袋キャビネット1Aまたはローキャビネット1Bの高さに応じた寸法となるように戸板21、両側板17,17及び背板16の上下方向一方側部位を切断して調整する。
また、同施工方法は、上記のように切断された両側板17,17及び背板16並びに上下の横板11,14を接合して箱体10を組み付ける工程(箱体組付工程)を備えている。
つまり、天井3側に設置する際には、両側板17A,17A及び背板16A並びに上下の横板11A,14Aを接合して天袋キャビネット1Aを構成する箱体10Aを組み付ける。一方、床4側に設置する際には、両側板17B,17B及び背板16B並びに上下の横板11B,14Bを接合してローキャビネット1Bを構成する箱体10Bを組み付ける。
本実施形態では、両側板17A,17A(17B,17B)の接合補助部19,19を第1横板11A(11B)の接合補助部12,12(13,13)に接合してこれら両側板17A,17A(17B,17B)と第1横板11A(11B)とを組み付ける構成としている。このような構成とすれば、切断される側とは異なる側となる非切断端部の接合補助部19,19を利用して両側板17A,17A(17B,17B)と第1横板11A(11B)とを容易に組み付けることができる。なお、このような接合補助部12,12(13,13),19,19を第1横板11A(11B)及び両側板17A,17A(17B,17B)に設けていない構成としてもよい。
また、本実施形態では、図1(d)及び図2(c)に示すように、天井3側に設置する際には、両側板17A,17Aの下端面17Aa,17Aaを覆うように第1横板(底板)11Aを両側板17A,17Aに組み付ける構成としている。また、天井3側に設置する際には、両側板17A,17Aの奥行寸法と同寸法となるように第1横板(底板)11Aの後端部11bを切断して第1横板(底板)11Aを両側板17A,17Aに組み付ける構成としている。
一方、図3(d)及び図4(c)に示すように、床4側に設置する際には、両側板17B,17Bの上端面17Ba,17Baを覆うように第1横板(天板)11Bを両側板17B,17Bに組み付ける構成としている。また、床4側に設置する際には、両側板17B,17Bよりも奥行寸法が大とされた第1横板(天板)11Bを、その前端部11aが戸板21Bの上方側を覆うように前方に突出させて両側板17B,17Bに組み付ける構成としている。
また、同施工方法は、上記のように切断された戸板21A(21B)の切断端面を覆う取っ手23を戸板21A(21B)に取り付ける工程(取っ手取付工程)を備えている。また、同施工方法は、このように取っ手23が取り付けられた戸板21A(21B)を箱体10A(10B)に取り付ける工程(戸板取付工程)を備えている。この戸板取付工程においては、天井3側に設置する際には、取っ手23が下端側となるように戸板21Aを箱体10Aに取り付ける一方、床4側に設置する際には、取っ手23が上端側となるように戸板21Bを箱体10Bに取り付ける。また、天井3側に設置する際には、上記高さ調整工程において、戸板21Aの上端面から取っ手23の下端面までの高さ寸法と箱体10Aの高さ寸法とが略同寸法となるように調整するようにしてもよい。一方、床4側に設置する際には、上記高さ調整工程において、取っ手23の上端面から戸板21Bの下端面までの高さ寸法と両側板17B,17Bの高さ寸法Hb2とが略同寸法となるように調整するようにしてもよい。
上記のような工程を経て、天井3側に設置される天袋キャビネット1A及び床4側に設置されるローキャビネット1Bが施工される。なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよく、種々の変形が可能である。また、上記した例では、本実施形態に係る収納装置1を用いた収納装置の施工方法について説明したが、収納装置1を構成する部材の少なくとも一部が施工現場等において手配されるものでもよい。
また、上記のように施工された天袋キャビネット1Aは、図2(c)、(d)に示すように、壁面2と天井3との入隅部に設置するようにしてもよい。また、この天袋キャビネット1Aは、適宜の固定下地を介して壁面2に固定されるものでもよい。また、図例では、天井3との間に間隔を空けて天袋キャビネット1Aを設置した例を示しているが、天井3に当接または近接させて設置するようにしてもよい。
また、ローキャビネット1Bは、図4(c)、(d)に示すように、壁面2と床4との入隅部に設置するようにしてもよい。また、このローキャビネット1Bは、適宜の固定下地を介して壁面2に固定されるものでもよい。また、図例では、床4との間に台輪29を介在させてローキャビネット1Bを設置した例を示しているが、床4上に直置き状に設置するようにしてもよく、または、玄関土間等の床4との間に間隔を空けてフロート状に設置するようにしてもよい。
本実施形態に係る収納装置の施工方法は、上述のような構成としたことで、天井3側及び床4側のいずれにも見栄え良く収納装置1を施工することができる。
つまり、高さ寸法Ha,Hb,Hcの調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされた戸板21、両側板17,17及び背板16の上下方向一方側部位を切断する工程を備えている。従って、戸板21及び箱体10の高さ寸法を調整して天袋キャビネット1Aまたはローキャビネット1Bを構成することができる。
また、天井3側に設置する際には、取っ手23が下端側となるように戸板21Aを箱体10Aに取り付ける一方、床4側に設置する際には、取っ手23が上端側となるように戸板21Bを箱体10Bに取り付ける工程を備えている。従って、天袋キャビネット1A及びローキャビネット1Bのいずれを構成する場合にも手掛けし易い位置に戸板21A,21Bの取っ手23を設けることができ、また、切断端面を見栄え良く覆うことができる。つまり、本実施形態に係る収納装置の施工方法によれば、互いに同一の構成とされた2つの収納装置1を用いて天袋キャビネット1A及びローキャビネット1Bの両方を見栄え良く施工することができる。
また、本実施形態では、天井3側に設置する際には、下端面17Aa,17Aaを覆うように両側板17A,17Aに底板11Aを組み付ける構成としている。従って、天袋キャビネット1Aとして設置する場合には、目立ち易くなる底面を全体に亘って底板11Aの下面によって構成することができる。一方、床4側に設置する際には、上端面17Ba,17Baを覆うように両側板17B,17Bに天板11Bを組み付ける構成としている。従って、ローキャビネット1Bとして設置する場合には、目立ち易くなる天面を全体に亘って天板11Bの上面によって構成することができる。なお、このような態様に代えて、底板11A(天板11B)を、両側板17A,17A(17B,17B)に縦勝状に組み付ける態様としてもよい。
また、本実施形態では、天井3側に設置する際には、両側板17A,17Aの奥行寸法と同寸法となるように後端部11bを切断して底板11Aを両側板17A,17Aに組み付ける構成としている。従って、天袋キャビネット1Aとして設置する場合には、戸板21Aの下端側の取っ手23を露出させることができる。これにより、戸板21A(取っ手23)の下方側を覆うように底板11Aを設ける場合と比べて、取っ手23の操作性を向上させることができ、天袋キャビネット1Aとして好適に施工することができる。なお、このような態様に代えて、天井3側に設置する際に、戸板21A(取っ手23)の下方側を覆うように底板11Aを設けた構成としてもよい。
一方、床4側に設置する際には、天板11Bを、その前端部11aが戸板21Bの上方側を覆うように前方に突出させて両側板17B,17Bに組み付ける構成としている。従って、ローキャビネット1Bとして設置する場合には、戸板21Bの上方側を天板11Bによって覆うことができる。これにより、戸板21Bが天面側において邪魔になり難くなり、天面が作業台等として使用される場合があるローキャビネット1Bとして好適に施工することができる。なお、このような態様に代えて、床4側に設置する際に、戸板21Bの上端の取っ手23を天面側において露出させた構成としてもよい。
1 収納装置
1A 天袋キャビネット(収納装置)
1B ローキャビネット(収納装置)
10,10A,10B 箱体
11 第1横板(上下の横板)
11a 前端部
11b 後端部
11A 底板(第1横板)
11B 天板(第1横板)
12 第1接合補助部(接合補助部)
13 第2接合補助部(接合補助部)
14 第2横板(上下の横板)
16,16A,16B 背板
17,17A,17B 側板
17Aa 下端面
17Ba 上端面
19 接合補助部
21,21A,21B 戸板
23 取っ手
3 天井
4 床
Ha,Ha1,Ha2 戸板の高さ寸法
Hb,Hb1,Hb2 側板の高さ寸法
Hc,Hc1,Hc2 背板の高さ寸法

Claims (5)

  1. 前方に開口する箱体と該箱体の開口を開閉する戸板とを備え、天井側または床側に設置される収納装置の施工方法であって、
    高さ寸法の調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされた前記戸板並びに前記箱体を構成する両側板及び背板の上下方向一方側部位を切断する工程と、
    前記戸板の切断された切断端面を全体に亘って覆う長尺状の取っ手を該戸板に取り付ける工程と、
    天井側に設置する際には、前記取っ手が下端側となるように前記戸板を前記箱体に取り付ける一方、床側に設置する際には、前記取っ手が上端側となるように前記戸板を前記箱体に取り付ける工程と、
    を備えていることを特徴とする収納装置の施工方法。
  2. 請求項1において、
    天井側に設置する際には、前記箱体の天面及び底面を構成する上下の横板のうちの一方の第1横板を、前記両側板の下端面を覆うように前記両側板に組み付ける一方、床側に設置する際には、前記第1横板を、前記両側板の上端面を覆うように前記両側板に組み付けることを特徴とする収納装置の施工方法。
  3. 請求項2において、
    天井側に設置する際には、前記両側板の奥行寸法と同寸法となるように前記第1横板の後端部を切断して該第1横板を前記両側板に組み付ける一方、床側に設置する際には、前記両側板よりも奥行寸法が大とされた前記第1横板を、その前端部が前記戸板の上方側を覆うように前方に突出させて前記両側板に組み付けることを特徴とする収納装置の施工方法。
  4. 請求項2または3において、
    前記両側板の上下方向他方側端部を構成する非切断端部に設けられた接合補助部を前記第1横板の間口方向両端部に設けられた接合補助部に接合してこれら両側板と第1横板とを組み付けることを特徴とする収納装置の施工方法。
  5. 前方に開口する箱体と該箱体の開口を開閉する戸板とを備え、天井側または床側に設置される収納装置であって、
    前記戸板並びに前記箱体を構成する両側板及び背板は、高さ寸法の調整が可能なように上下方向一方側部位がそれぞれに切断可能とされており、
    前記戸板の切断された切断端面を全体に亘って覆う長尺状の取っ手を備えていることを特徴とする収納装置。
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