JP2018102468A - 棚板の固定構造および棚板の施工方法 - Google Patents

棚板の固定構造および棚板の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】壁面に対する固定強度が大きく且つ見栄えの良い棚板構造を得る。【解決手段】壁面1に後側桟材20を固定する工程と、棚板10の後側凹溝14cを形成する表面材12の表裏内面および/または後側芯材11dの後面および/または後側芯材の後面および/または後側桟材の前面に接着剤を塗布する工程と、壁面に固定された後側桟材を棚板の後側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、後側桟材を介して壁面に固定された棚板の横側凹溝14a,14bを形成する表面材の表裏内面と前側芯材および後側桟材の両端部内面とに接着剤を塗布する工程と、横側桟材を棚板の横側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、前側桟材および後側桟材の両端木口と横側桟材とを覆うようにカバー材23a,23bを貼着する工程を有する施工方法により、棚板が壁面に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、棚板の固定構造および棚板の施工方法に関する。
棚板を壁面に固定する場合、壁面が平面視コの字形またはL字形をなしているときは、棚板の後側木口と横側木口の3面または2面を壁面に固定することができるので、十分な固定強度を確保することが容易であるが、棚板の後側木口の1面のみを壁面に固定するような固定構造にあっては、特に棚板が左右方向(幅方向)に長尺になればなるほど、十分な固定強度を与えることが困難となり、自重や棚板上の載置物による荷重によって棚板の前方が垂れ下がってしまうことがあった。
実開平3−129341号公報
特許文献1では、棚板11を壁面(立設部20の立設面22)に固定するに際して、棚板の奥側端縁12の裏面側角部に、長手方向に延長する角柱状の溝(固定部13)を形成し、この溝に、壁面固定の横桟23を嵌合させ、且つ、上下の棚板11,11間に縦板16を設けることにより、棚板の荷重に対する強度を向上させている。
しかしながら、縦板を設けることは見栄えを悪くするだけでなく、少なくとも2つの棚板が上下に間隔をおいて設けられることが必須の前提となり、1つの棚板のみを設置する場合には、縦板による補強を採用することができない。この場合は、壁面固定の横桟23を溝(固定部13)に嵌合して固定することによる補強のみに頼ることになるが、棚板の荷重に対する強度が不足し、棚板の前方が垂れ下がってしまうことを有効に防止することができない。
この課題を解決するため、請求項1に係る本発明は、前側芯材と後側芯材と少なくとも一対の中間芯材と表面材とからなるフラッシュ構造を有し、後側芯材の後方には表面材の表裏内面の間に後側凹溝が形成され、各中間芯材の外側には前側芯材の幅方向両端部の内面と表面材の表裏内面の間に横側凹溝が形成されてなる棚板と、壁面に固定される後側桟材と、横側桟材と、カバー材とで構成される棚板の固定構造であって、この棚板の後側凹溝に後側桟材が嵌合されて棚板が後側桟材に接着固定され、横側凹溝に横側桟材が嵌合されて横側桟材が棚板および後側桟材に接着固定され、前側芯材の両端木口および横側桟材の外面を覆うようにカバー材が設けられることを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1記載の棚板の固定構造において、後側桟材および横側桟材の少なくともいずれかの棚板側上下角部に傾斜面が形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明は、請求項1または2記載の棚板の固定構造において、後側桟材が棚板の後側芯材に接合されていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明は、前側芯材と後側芯材と少なくとも一対の中間芯材と表面材とからなるフラッシュ構造を有し、後側芯材の後方には表面材の表裏内面の間に後側凹溝が形成され、各中間芯材の外側には前側芯材の幅方向両端部の内面と表面材の表裏内面の間に横側凹溝が形成されてなる棚板を壁面に固定する棚板の施工方法であって、壁面に後側桟材を固定する工程と、棚板の横側凹溝を形成する表面材の表裏内面と前側芯材および後側桟材の両端部内面とに接着剤を塗布する工程と、横側桟材を棚板の横側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、棚板の後側凹溝を形成する表面材の表裏内面および/または後側芯材の後面および/または後側桟材の前面に接着剤を塗布する工程と、壁面に固定された後側桟材を棚板の後側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、を有してなることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前側芯材と後側芯材と少なくとも一対の中間芯材と表面材とからなるフラッシュ構造を有し、後側芯材の後方には表面材の表裏内面の間に後側凹溝が形成され、各中間芯材の外側には前側芯材の幅方向両端部の内面と表面材の表裏内面の間に横側凹溝が形成されてなる棚板を壁面に固定する棚板の施工方法であって、壁面に後側桟材を固定する工程と、棚板の横側凹溝を形成する表面材の表裏内面と前側芯材および後側桟材の両端部内面とに接着剤を塗布する工程と、横側桟材を棚板の横側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、棚板の後側凹溝を形成する表面材の表裏内面および/または後側芯材の後面および/または後側桟材の前面に接着剤を塗布する工程と、壁面に固定された後側桟材を棚板の後側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、を有してなることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4または5記載の棚板の施工方法において、さらに、前側桟材および後側桟材の両端木口と横側桟材とを覆うようにカバー材を貼着する工程を有することを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、フラッシュ構造を有することにより棚板が軽量化されていることに加えて、壁面に固定された後側桟材が棚板の後側凹溝に嵌合されて接着されることにより棚板が後側桟材を介して壁面に固定されて一体化され、且つ、この棚板の横側凹溝にそれぞれ横側桟材が嵌合されて接着されることにより横側桟材が棚板および後側桟材に固定されて一体化されるので、棚板上の載置物による荷重に対する強度が十分に確保され、棚板の前方が垂れ下がることがない強固な固定構造が得られる。
また、棚板の表面から前面を経て裏面に至る3面が表面材で被覆され、棚板の側面はカバー材で被覆されるので、芯材および桟材を形成するMDFなどの木質基材が露出せず、表面材およびカバー材による化粧で見栄えが良好である。
請求項2に係る本発明によれば、棚板を壁面に近付ける方向にスライド移動させて後側凹溝に後側桟材を差し込んでいくときに、後側凹溝を形成している表面材の表裏内面に塗布した接着剤を少量ずつ掻き取りながら後側桟材の上下面と表面材の表裏内面との間に入り込ませることができるので、後側桟材に対する棚板の固定強度がさらに増大する。
請求項3に係る本発明によれば、後側桟材が棚板の後側凹溝を形成している表面材の表裏内面だけでなく、後側芯材にも接合されているので、後側桟材に対する棚板の固定強度がさらに増大する。
請求項4ないし請求項6に係る本発明によれば、前記の棚板の固定構造を得るための好適な方法が提供される。
本発明の一実施形態(実施例1)による棚板の施工方法を工程順に示す図である。 図1の工程(a)〜(d)に続いて行われる工程(e)〜(g)を示す図である。 本発明の他実施形態(実施例2)による棚板の施工方法を工程順に示す図である。 図3の工程(a)〜(d)に続いて行われる工程(e)〜(g)を示す図である。 本発明に用いられる棚板の構成を示す図2(g)中A−A断面図である。 実施例1,2で得られる棚板の壁面に対する取付状態(棚板の固定構造)を示す図2(g)B−B断面図である。 本発明の他実施形態(実施例3)において傾斜面を有する桟材を用いた場合に該桟材を棚板に接着する工程および接着状態を示す図である。 本発明の他実施形態(実施例4)に用いられる棚板の構成を示す横断面図である。 この棚板の壁面に対する取付状態(棚板の固定構造)を示す図8C−C断面図である。
以下に実施例を挙げて本発明について詳細に説明する。
図1および図2を参照しながら、本発明の一実施形態(実施例1)による棚板の施工方法を工程順に説明する。
最初に、壁面1の棚板10を取り付ける位置に後側桟材20をネジ止めなどにより固定する(図1(a))。この後側桟材20の寸法は、棚板10の後側凹溝14cの寸法に対応するように形成される。
次いで、壁面1に固定した後側桟材20を、棚板10の後側凹溝14cに差し込んで嵌合して、接着剤で固定する(図1(b))。この工程について詳しく説明する前に、本発明で用いる棚板10の構成について説明する。
図5および図6を併せて参照して、棚板10は、芯材11と表面材12とからなるフラッシュ構造を有し、これら芯材11および表面材12で囲まれた空間にペーパーコアなどの充填材13が収容されてなる。芯材11は、棚板10の全幅に亘って延長する前側芯材11aと、棚板10の両側に横側凹溝14a,14bを残す幅方向位置において前側芯材11aから後方に直交するように延長する中間芯材11b,11cと、これら中間芯材11b,11cの後木口同士を連結する後側芯材11cとからなり、ステープル(図示せず)などで芯組みされる。各芯材は、それぞれの長手方向に沿って延長する1または複数本のLVLなどの木質基材で形成される。後側芯材11cは前側芯材11aより寸法が短い。
表面材12は、化粧シート12aが表面に貼着されたMDFなどの木質基材からなり、棚板10(前側芯材11a)と同幅であり、棚板10の前面(前側芯材11aの外面)を全面的に覆い、且つ、棚板10の表裏面においては後側芯材11cを超えてさらに後方に延長するように設けられており、したがって、後側芯材11cの後方に前述の後側凹溝14cが形成されている。後側凹溝14cは棚板10の全幅に亘って形成され、その両端において、横側凹溝14a,14bと連続している。
なお、棚板10の幅寸法(前側芯材11aおよび表面材12の幅寸法)をあらかじめ大きめに形成しておいて、壁面1に取り付ける箇所の間口寸法に応じて切断して用いても良い。
この棚板10を用いる場合、前述の図1(b)に示す接着固定の工程は、後側凹溝14cを形成している表面板12の表裏内面および/または後側桟材11dの後面に接着剤を塗布しておき、壁面1に固定されている後側桟材20を、棚板10の後側凹溝14cに差し込んで嵌合することにより、接着固定することができる。このようにして、棚板10が後側桟材20を介して壁面1に取り付けられる(図1(c))。
なお、後側凹溝14cを形成している表面板12の表裏内面間の寸法(後側芯材11dの高さ寸法)と後側桟材20の高さ寸法は略同一であり、したがって、後側凹溝14cに収容された後側桟材20の上下木口は、後側凹溝14cを形成している表面板12の表裏内面に実質的に接しているが、後側桟材20の厚さ寸法は、後側凹溝14cの奥行寸法と略同一であるか、またはそれより小さく形成される。前者の場合(本実施例)は後側桟材20の前面が後側芯材11dの後面と略密接し、後者の場合は後側桟材20の前面と後側芯材11dの後面との間に隙間が形成される。
この状態において、棚板10の左右両側に、前側芯材11aと後側芯材11dと中間芯材11b,11cとに囲まれて横側凹溝14a,14bが露出しているので、これら横側凹溝14a,14bにそれぞれ横側桟材21a,21bを差し込んで嵌合し、接着剤で固定する(図1(d))。この接着固定は、横側凹溝14a,14bを形成している前側芯材11aおよび後側桟材20の各両端部内面と表面板12の表裏内面とにそれぞれ接着剤を塗布しておき、壁面1に後側桟材20を介して固定されている棚板10の横側凹溝14a,14bに横側桟材21a,21bをそれぞれ差し込んで嵌合することにより、行うことができる。このようにして、図2(e)に示す状態が得られる。
横側桟材21a,21bの平面形状は、前側芯材11aと後側芯材11dと中間芯材11b,11cと後側桟材20とに囲まれた横側凹溝14a,14bの平面形状と略同一であり、したがって、横側凹溝14a,14bに収容された横側桟材21a,21bの四周木口は、横側凹溝14a,14bを形成している前側芯材11aおよび後側桟材20の各内面と表面板12の表裏内面に実質的に接しているが、横側桟材21a,21bの厚さ寸法は、横側凹溝14a,14bの幅寸法より少なくともカバー材23a,23b(後述)の内側凸部の厚さtだけ大きく形成される。本実施例では、横側桟材21a,21bの厚さ寸法が横側凹溝14a,14bの幅寸法よりt’(>t)だけ大きく形成されており、その外面が棚板10の木口(前側芯材11aおよび後側桟材20の木口)よりtだけ後退させた位置で横側凹溝14a,14bに嵌合して接着固定したときに、その内面と中間芯材11b,11cの外面との間に隙間22a,22b(図5)が形成されている。
最後に、横側桟材21a,21bの後退部にカバー材23a,23bの内側凸部を挿入し、前側芯材11aおよび後側桟材20の木口に接着剤で固定する(図2(f))ことにより、図2(g)および図5、図6に示す棚板固定構造が得られる。この棚板固定構造によれば、フラッシュ構造を有することにより棚板10が軽量化されていることに加えて、壁面1に固定された後側桟材20が棚板10の後側凹溝14cに嵌合されて接着されることにより棚板10が後側桟材20を介して壁面1に固定されて一体化され、且つ、この棚板10の横側凹溝14a,14bにそれぞれ横側桟材21a,21bが嵌合されて接着されることにより横側桟材21a,21bが棚板10および後側桟材20に固定されて一体化されるので、棚板10上の載置物による荷重に対する強度が十分に確保され、棚板の前方が垂れ下がることがない。また、棚板10の表面から前面を経て裏面に至る3面が表面材12で被覆され、棚板10の側面はカバー材23a,23bで被覆されるので、芯材11a〜11dおよび桟材20,21a,21bを形成するMDFなどの木質基材が露出せず、表面材12およびカバー材23a,23bによる化粧で見栄えが良好である。
図3および図4を参照しながら、本発明の他実施形態(実施例2)による棚板の施工方法を工程順に説明する。この実施例は、実施例1で用いた棚板10を壁面1に固定するに際して実施例1とは異なる施工順を採用したものであり、棚板10、後側桟材20、横側桟材21a,21bおよびカバー材23a,23bは実施例1と同一であり、最終的に得られる棚板固定構造(図5,図6)も同一である。実施例1と同一の部材・要素には図3,図4において同一の符号が付されている。
実施例1による棚板の施工方法では、壁面1に固定した後側桟材20(図1(a))に棚板10を取り付けた(図1(c))後に、横側桟材21a,21bを取り付ける(図1(d),図2(e))施工順が採用されているが、この実施例では、壁面1に固定した後側桟材20(図3(a))に棚板10を取り付ける(図3(d),図4(e))前に、棚板10に横側桟材21a,21bを取り付けて棚板10と一体化させておき(図3(b),(c))、これを後側桟材20に取り付ける(図4(d))施工順が採用されている。図4(d)の状態を得た後にカバー材23a,23bを貼着する工程(図4(e))は、実施例1における工程(図2(f))と同様に行われる。
このような施工順によっても、実施例1と同様の棚板固定構造(図5,図6)が得られ、実施例1で説明したように、荷重に対する強度が十分に確保され且つ見栄えの良い外観が得られることも同様である。
この実施例では、桟材20,21a,21bの棚板側の上下角部に傾斜面が形成されている。図7は、後側桟材20の棚板側(前側)の上下角部に傾斜面24a,24bが形成されており、実施例1における図1(b)〜(c)の工程、実施例2における図3(c)〜図4(d)の工程が示されている。
すなわち、後側凹溝14cを形成している表面材12の後端部分の表裏内面に接着剤25a,25bを塗布した(図7(a))後、後側凹溝14cに後側桟材20を差し込みながら棚板10を壁面1に近付ける方向にスライド移動し(図7(b))、表面材12の後端木口が壁面1に突き付けられた状態を得る(図7(c))。図7(b)は、後側桟材20の前側上下角部に形成された傾斜面24a,24bが、表面材12の後端部分の表裏内面に塗布された接着剤25a,25bに到達した時点を示しており、この状態から棚板10を壁面1に近付ける方向にスライド移動させていくと、接着剤25a,25bが傾斜面24a,24bによって少しずつ掻き取られながら、後側桟材20の上下面と表面材12の表裏内面との間に入り込んでいくので、壁面1に固定した後側桟材20に棚板10を強固に固定して一体化することができる。
図示しないが、横側桟材21a,21bについても、棚板側(内側)の上下角部に傾斜面を形成することにより、これら横側桟材21a,21bを棚板10の横側凹溝14a,14bに嵌合させたときに棚板10に対して強固に固定して一体化することができる。
傾斜面24a,24bの傾斜角度は、桟材20,21a,21bの上下面に対して15〜25度とすることが好ましい。傾斜面24a,24bの傾斜角度がこの範囲内にないと、棚板10を壁面1に近付ける方向にスライド移動させていくときに、接着剤25a,25bを少量ずつ掻き取りながら後側桟材20の上下面と表面材12の表裏内面との間に入り込ませる作用が十分に発揮されなくなり、後側桟材20に対する棚板10の固定強度が損なわれてしまう。この実施例における傾斜面24a,24bの傾斜角度は21.8度である。
既述実施例における棚板10は図示および説明の都合上、比較的幅寸法の小さいものとして示されており、桟材20,21a,21bもそれに対応した形状・寸法を有するものとして示されているが、この実施例では、より実製品に近い具体的構成・寸法を有する棚板10および桟材20,21a,21bが示されている。基本構成は実施例1で説明した棚板10と同じであるので、それらについては同一の符号が付されている。
図8は、この実施例による棚板10の横断面図であり、図9は、この棚板10が壁面1に固定された状態を示す図8C−C断面図である。この棚板10は幅寸法が大きいので、後側芯材11dの両端と前側芯材11aとの間に設けられる中間芯材11b,11cに加えて、これらの間を4等分に区画するように中間芯材11e,11f,11gが設けられ、各区画室にペーパーコアなどの充填材13が収容されている。
表面材12は、MDFなどの木質基材12aの表面に化粧シート12bが貼着されてなり、前面上下の角部において木質基材12aに形成されたVカット26a,26bで木質基材12aを直角に折り曲げることにより、棚板10の表面から前面を経て裏面に回り込んで、これら3面を全面的に覆うようにしている。
図9に後側桟材20についての傾斜面24a,24bが示されているように、各桟材20,21a,21bの棚板側上下角部には、実施例3(図7)と同様に傾斜面が形成されており、実施例3で説明した作用が同様に発揮される。また、この棚板10を用いた固定構造(図9)およびその作用は実施例1で既述した通りであり、その施工方法も実施例1(図1〜図2)または実施例2(図3〜図4)と同様にして行うことができるので、いずれも説明を割愛する。
10 棚板
11 芯材
11a 前側芯材
11b,11c 中間芯材
11d 後側芯材
11e,11f,11g 中間芯材
12 表面材
12a 木質基材
12b 化粧シート
13 充填材
14a,14b 横側凹溝
14c 後側凹溝
20 後側桟材
21a,21b 横側桟材
22a,22b 隙間
23a,23b カバー材
24a,24b 傾斜面
25a,25b 接着剤
26a,26b Vカット

Claims (6)

  1. 前側芯材と後側芯材と少なくとも一対の中間芯材と表面材とからなるフラッシュ構造を有し、後側芯材の後方には表面材の表裏内面の間に後側凹溝が形成され、各中間芯材の外側には前側芯材の幅方向両端部の内面と表面材の表裏内面の間に横側凹溝が形成されてなる棚板と、壁面に固定される後側桟材と、横側桟材と、カバー材とで構成される棚板の固定構造であって、この棚板の後側凹溝に後側桟材が嵌合されて棚板が後側桟材に接着固定され、横側凹溝に横側桟材が嵌合されて横側桟材が棚板および後側桟材に接着固定され、前側芯材の両端木口および横側桟材の外面を覆うようにカバー材が設けられることを特徴とする棚板の固定構造。
  2. 後側桟材および横側桟材の少なくともいずれかの棚板側上下角部に傾斜面が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の棚板の固定構造。
  3. 後側桟材が棚板の後側芯材に接合されていることを特徴とする、請求項1または2記載の棚板の固定構造。
  4. 前側芯材と後側芯材と少なくとも一対の中間芯材と表面材とからなるフラッシュ構造を有し、後側芯材の後方には表面材の表裏内面の間に後側凹溝が形成され、各中間芯材の外側には前側芯材の幅方向両端部の内面と表面材の表裏内面の間に横側凹溝が形成されてなる棚板を壁面に固定する棚板の施工方法であって、壁面に後側桟材を固定する工程と、棚板の後側凹溝を形成する表面材の表裏内面および/または後側芯材の後面および/または後側桟材の前面に接着剤を塗布する工程と、壁面に固定された後側桟材を棚板の後側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、後側桟材を介して壁面に固定された棚板の横側凹溝を形成する表面材の表裏内面と前側芯材および後側桟材の両端部内面とに接着剤を塗布する工程と、横側桟材を棚板の横側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、を有してなることを特徴とする棚板の施工方法。
  5. 前側芯材と後側芯材と少なくとも一対の中間芯材と表面材とからなるフラッシュ構造を有し、後側芯材の後方には表面材の表裏内面の間に後側凹溝が形成され、各中間芯材の外側には前側芯材の幅方向両端部の内面と表面材の表裏内面の間に横側凹溝が形成されてなる棚板を壁面に固定する棚板の施工方法であって、壁面に後側桟材を固定する工程と、棚板の横側凹溝を形成する表面材の表裏内面と前側芯材および後側桟材の両端部内面とに接着剤を塗布する工程と、横側桟材を棚板の横側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、棚板の後側凹溝を形成する表面材の表裏内面および/または後側芯材の後面および/または後側桟材の前面に接着剤を塗布する工程と、壁面に固定された後側桟材を棚板の後側凹溝に差し込んで該接着剤で固定する工程と、を有してなることを特徴とする棚板の施工方法。
  6. さらに、前側桟材および後側桟材の両端木口と横側桟材とを覆うようにカバー材を貼着する工程を有することを特徴とする、請求項4または5記載の棚板の施工方法。
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