JP5046270B2 - パネル及び間仕切装置 - Google Patents

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本発明は、ガラス基材等の面材を用いたパネル及びこれを用いた間仕切装置に関するものである。
間仕切装置は、床と天井の間を間仕切るべく、床に配置した巾木と天井に固定した天井レールとの間に取り付けられる。その際、巾木と天井との間に支柱を立て、支柱間に中間枠となる横枠を取り付けて、横枠に沿ってパネルを取り付ける構造等も採用されている。
パネルが面材としてガラス基材を用いたものである場合、ガラス基材に枠を設け、その際、上下縁はガラス基材を支持するために枠材を、ガラスの前面に一部回り込ませてしっかり抱き込む形状にする必要があるが、左右の側縁は通常、意匠向上のために枠材を極力抱き込まないことが望まれる。
そこで、特許文献1等に示されるように、ガラス基材の側縁の裏面と縦枠の対応部位との間に両面テープを貼って、ガラス基材を縦枠に保持させるようにしているものがある。
特開2005−179947号公報
しかしながら、接着面を確保すべく、両面テープにある程度巾広のものを用いると、先ずガラス基材に両面テープを貼りそれをアルミ等の縦枠に接着する際に、両面テープと縦枠との間に気泡が入り、テープが皺になるなどして見栄えが悪くなる。しかも、貼った後で空気を追い出すことは困難である。
このような事情から、従来では両面テープに気泡や皺を隠すために不透明なものを用いざるを得ず、これがガラスの側縁に沿って縁取りのように視認されて、意匠向上の実効が図れないという問題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、ガラス基材を始めとする面材の側縁を両面テープを用いて縦枠に適切に接着する新たな構造を採用し、これにより叙述の不具合を有効に解決したパネル及び間仕切装置を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のパネルは、ガラス基材等の面材の側縁を縦枠で支持するようにしたものであって、面材の側縁に沿った裏面と縦枠の裏面保持部との間、及び、面材の側縁の小口と縦枠の小口保持部との間を、それぞれ両面テープを介在させて接着するとともに、前記裏面保持部を、面材の裏面に平行な面と、面材の側縁から離れるにつれて漸次裏面から離れる方向に傾斜する傾斜面とから構成したことを特徴とする。
このように、両面テープを面材の裏面のみならず小口にも設けるように構成すれば、必要な接着力を縦枠の裏面保持部と小口保持部とで分担して受け持つことができる。このため、裏面側にのみ両面テープを設ける場合に比べて必要なテープ幅を小さくすることができ、気泡が入り難く追い出し易い構造にして、テープに好ましくない皺が寄ること等も有効に防止し、端正な仕上がり状態と必要な接着力を好適に両立させることが可能となる。
パネル側縁の外観向上のためには、面材の上下両縁を上枠と下枠で前面に回り込んで抱え込むように支持するとともに、縦枠の小口保持部は面材の小口で終り、前面に回り込ませない構造にしておくことが好ましい。
また、裏面保持部を、面材の裏面に平行な面と、面材の側縁から離れるにつれて漸次裏面から離れる方向に傾斜する傾斜面とから構成しているために積極的な気泡の追い出しを図ることが可能となる。
さらには、裏面保持部に、面材の側縁に平行な溝を当該側縁と直交する方向に複数配列して形成しておくことも有効である。
特に、気泡の追い出し効果を高めるためには、溝を波状に多数連続させておくのがよい。
以上の構成を採用した上で、両面テープを透明ないし半透明のものにすれば、両面テープを目立ちにくくして、特に面材がガラス基材等である場合にパネル側縁と縦枠との間に端正な仕上がり状態を実現する事ができる。
そして、以上のパネルを用いれば、パネルを構成する面材の側縁が支柱の前面に位置づけられ、面材の側縁が目立ち易い部位に位置することとなる間仕切装置においても、パネル面の外観を有効に向上させることが可能となる。
本発明は、以上説明した構成であるから、面材の側縁を両面テープを用いて縦枠に、気泡の封じ込めや皺の発生を伴うことなく適切に接着することができ、これにより例えば面材がガラス基材等で構成されるパネルに対して両面テープに透明ないし半透明のものを用いても、パネル側縁の外観を有効に向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態は、図1に示すように、壁面全体をパネル3で構成するようにした間仕切装置である。
この間仕切装置は、図1及び図2に示すように、オフィスやフロアー等の室内空間を間仕切るべく、床Fに配置した巾木4と天井Cに固定した天井レール5との間に支柱1を立て、支柱1間に横枠2を取り付けて、けんどん方式でパネル3を着脱可能として、一部のパネル3の中抜きを可能とするものである。けんどん方式とは、先ずパネル3を若干傾けて上に位置する横枠2に対し図2に矢印A1で示すように先にパネル3の上縁を差し込み、次にパネル3を鉛直姿勢に保持して下に位置する横枠2に矢印A2で示すようにパネル3の下縁を載せ置くようにして取り付ける方式をいう。
パネル3は、図3及び図4に示すように、面材であるガラス基材31の上下両縁にそれぞれ枠材である上枠32及び下枠33を、また図5及び図6に示すように当該ガラス基板31の左右の側縁にそれぞれ枠材である縦枠34を取り付けたものである。そして、このパネル3を、詳細は後述するが支柱1に設けた掛け止め部11に縦枠34に設けた爪部材35を係り合わせるようにしており、これにより正面側及び裏面側から対をなすパネル3を掛け止めて、全体で両面ガラス構造の間仕切を構成するようにしている。
図7及び図8は最下段に配置されるパネル3と巾木4との係り合いの構造を、図9及び図10は最上段に配置されるパネル3と巾木4との係り合いの構造を示している。上記図2〜図4は横枠2と当該横枠2の上下に隣接するパネル3との係り合いの構造を示したものであり、上記図5及び図6はパネル3を構成する縦枠34の支柱1への取付構造を示したものである。
先ず、図7及び図8等を参照して、最下段に配置されるパネル3と巾木4との係り合いの構造について説明する。巾木4は、床Fに置き敷かれる上向チャネル状の内巾木部材41に図示しないアジャスタを介して上面に凸条42aを有する外巾木枠材42を嵌合させ、この外巾木枠材42の上部に下向溝43aを有する補助取付材43を当該補助取付材43に設けた下向溝43aを前記突条42aに嵌め合わせて固定したもので、この補助取付材43の端部からは立片43bが起立している。これに対して、最下段のパネル3を構成する下枠33は、ガラス基材31の下縁近傍の裏面を保持する裏面保持部33aと、ガラス基材31の下縁の小口を保持する小口保持部33bと、巾木4の上面に垂下する垂下片33c1を有する接地部33cからなり、接地部33cから裏面保持部33aに亘る部位に、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の下端よりも高い位置にまで巾木4を受容する凹部33xが形成してある。そして、この凹部33xを巾木4に被せるように取り付けることによって、ガラス基材31の下縁を巾木4の側面4aに一部被るように位置づけるようにしている。その際、下枠33の下端から床Fまでの間に極力隙間が残らないようにすべく、ガラス基材31で巾木4の上下方向の過半部(半分以上)を覆い得るように設定している。
次に、図9及び図10等を参照して、最上段に配置されるパネル3と天井レール5との係り合いの構造について説明する。天井レール5は、天井Cに固定される下向チャネル状の外レール部材51の所定位置に部分チャネル状をなす内レール部材52を嵌合させたもので、その内レール部材52の側壁52aは外レール部材51の側壁51aよりも下方にまで垂下させてある。これに対して、最上段のパネル3を構成する上枠32は、ガラス基材31の上縁近傍の裏面を保持する裏面保持部32aと、ガラス基材31の上縁の小口を保持する小口保持部32bと、天井レール5の開口に一部を呑み込ませるようにして係り合わせることの可能な立片32c1を有する差し込み部32cとからなり、立片32cから裏面保持部32bに亘る部位に、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の上端よりも低い位置にまで天井レール5を受容する凹部32xが形成してある。そして、前記立片42cを天井レール5に呑み込ませるように取り付けることによって、ガラス基材31の上端を天井レール5の側面5aに一部被るように位置づけるようにしている。その際、上枠32の上端から天井Cまでの間に極力隙間が残らないようにすべく、ガラス基材31で天井レール5の上下方向の過半部(半分以上)を覆い得るように設定している。
なお、この実施形態のガラス基材31には、2枚のガラス板材31a、31bを貼り合わせた、いわゆる合わせガラスを使用している。そして、これを上枠32や下枠33で支持するにあたり、図7〜図10に示すように両ガラス板材31a、31bの間に内側の板材31aが外側の板材31bに比して大となる段差が設けてある。そして、上枠32及び下枠33の小口保持部32b、33bに設けた凹溝32d、33dに内側のガラス板材31aを嵌め込むと同時に、小口保持部32b、33bのうち凹溝32d、33dの外側に位置する外面32b1,33b1と外側のガラス板材31bの表面3aとを面一となるように設定している。
そして、パネル3を巾木4に取り付けた図7の状態において、凹部33x内には巾木4の立片43bを外側、下枠33の垂下片33c1を内側として両者間にパネル厚み方向の係り合い部Y1が形成され、またパネル3を天井レール5に取り付けた図9の状態において、凹部32x内には天井レール5を構成する内レール部材52の側壁52aを外側、上枠32の立片32cを内側として両者間にパネル厚み方向に重合する係り合い部Yが形成されるようにしている。
また、図3及び図4等を参照して、中間部に配置されるパネル3と当該パネル3の取付先である横枠2との係り合いの構造について説明する。その際、パネル3が図2、図5及び図6に示したように巾方向両側縁を支柱1に掛け止め、パネル3の上下縁をけんどん方式で支柱1、1間に配置した横枠2に沿って取り付けられる点は上述したところである。そして、このようなけんどん方式にも関わらずパネル3の巾方向中央が前方に膨らむことを防止するために、パネル3の上下両縁を横枠2にパネル厚み方向に重合させて、パネル3の厚み方向外側への変形を規制するようにしている。
先ず横枠2は、図3及び図4に示すように全体がほぼ等厚に押出し成型されたもので、支柱1の奥行き寸法Dに合致する奥行き寸法を有し、その奥行き方向の両面に見付け面となる外壁21を有している。これを、構造的に一対の外壁21の中間部間を水平部22を介して連結したものと見なした場合、水平部22の下側には、外壁21,21間に下向きの垂下片23が2箇所に設けられ、それら外壁21と垂下片23との間に3条の溝24a、24b、24aを形成している。一方、水平部22の上方には中央に前記溝24bの溝底を一部深くするための突条25が設けられ、この突条25と外壁21との間に2条の溝26a、26aを形成している。
これに対して、例えば中段に配置されるパネル3を保持する上枠32は、ガラス基材31の上縁近傍の裏面を保持する裏面保持部32pと、ガラス基材31の上縁の小口を保持する小口保持部32qとを有し、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の上縁よりも低い位置にまで横枠2を受容する凹部32rを形成している。この凹部32rの底壁には、横枠2の溝24bを形成する垂下片23の内向面に対し、これに接触するような外向きの突条32sを有する突片32tが設けてあり、これら垂下片23の内向面と外向きの突条32sとが、上枠32と横枠2とを厚み方向に重合させる本発明の重合部X1を形成している。この重合部X1の重合状態を実効あらしめるべく、上枠32に設けた裏面保持部32pの内向面が横枠2の外壁21の外面に緊密に添接するように設定している。
また、下枠33は、ガラス基材31の下縁近傍の裏面を保持する裏面保持部33pと、ガラス基材31の下縁の小口を保持する小口保持部33qとを有し、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の下縁よりも高い位置にまで横枠2を受容する凹部33rを形成している。この凹部33rの上壁には、横枠2の外壁21の内向面に接触する外向面33sが設けてあり、これら外壁21の内向面と横枠2の外向面33sとが、下枠33と横枠2とを厚み方向に重合させる本発明の重合部X2を形成している。この重合部X2の重合状態を実効あらしめるべく、下枠33に設けた裏面保持部33pの内向面が横枠2の外壁21の外面に緊密に添接するように設定している。また、外向面33sの奥側は、横枠3の溝26aに嵌まり込んでパネル3を実質的に支持する突条33mになっている。
すなわち、ある位置にある横枠2を水平方向から見た場合、けんどん方式で下パネル3を外すために当該パネル3を持ち上げると、上枠3の立片32tが横枠2の垂下片23の内側を上方へ移動するに伴って、重合部X1は横枠2と上パネル3の下枠33との重合部X2に対して高さ位置が重なる関係に設定してある。しかしながら、パネル厚み方向(図3の紙面左右方向)に沿ってこれらの重合部X1、X2が図示のように互いに変位する位置に設けてあるため、両重合部X1、X2が干渉することが回避されている。換言すると、重合部X1,X2を上下に直列に形成したならば、けんどんに必要な上下のパネル3のストロークを加算した分だけ横枠2が大型化するところ、これらの重合部X1,X2の位置を奥行き方向に分散したことで横枠2の大型化が回避されている。
この場合、下枠33と横枠2との重合部X2が、上枠32と横枠2との重合部X1よりも浅くなるように設定している。下枠33は重合部X2において横枠2に引っ掛かっている状態からけんどんによるパネル抜脱時に重合部X2は外れるだけでよいのに対して、上枠32はパネル抜脱時に一時的に重合部X1の呑み込みがより深くなる必要があるからである。下枠33の外向面33sは裏面保持部33pとの間に横枠2の外壁21を緊密に差し込む溝33t(図4参照)を形成している。
そして、この中段のパネル3の場合も、ガラス基材31を構成する両ガラス板材31a、31bの間に内側が大となる段差を設けていることに対応して、上枠32及び下枠33の小口保持部32q、33qに設けた凹溝32u、33uに内側のガラス板材31aを嵌め込み、小口保持部32q、33qの外面32q1,33q1と外側のガラス板材31bの表面3aとが面一となるように設定している。
さらに、図5及び図6等を参照して、パネル3の縦枠34を支柱1に取り付ける構造について説明する。縦枠34は、ガラス基材31の側縁に沿った裏面を保持する裏面保持部34aと、ガラス基材31の側縁の小口を保持する小口保持部34bと、ガラス基材31の背後において漸次パネル3の幅方向中央に傾斜しつつ支柱1への取付部分を覆う化粧枠部34cとからなるもので、裏面保持部34aと化粧枠部34cとの境界部分に突条34dが設けてあり、この突条34dと裏面保持部34aとの入隅部が支柱1のコーナー部に突き当てられるようにしている。前記突条34dには、偏平な取付用溝34zが形成してある。
そして、支柱1の内面に、平断面略コ字型をなしその側板上部に一対の凸状の掛け止め部11aを有する取付具11を固定し、前述した取付用溝34zの長手方向所定位置に、支柱1側に上下一対の係り合い部35aを持ち出すようにして爪部材35を固定して、爪部材35の係り合い部35aを支柱1の取付部11に設けた掛け止め部11aに正面側及び裏面側から掛け止めることによって、図3等に示すように一対のパネル3を二重構造で支柱1に支持させ得るようにしている。パネル3は背合わせに枠材の内方端同士を突き合わせた状態で配置される。
なお、図3及び図4に示した上枠32及び下枠33にも前記取付溝34zに対応する位置に取付溝32z、33zが設けてあり、取付溝32z、34z間、および取付溝33z、34z間にそれぞれL字状の連結具が差し込まれて、縦枠34と下枠32及び上枠33との連結がなされる。
以上のようにして、例えば中段のパネル3を一対の横枠2、2の間から取り外す際には、図3の状態から先ず図11に矢印A3で示すようにパネル3を持ち上げて上枠32の立片32tを突条32sとともに横枠2の垂下片23の内向面に摺動させつつ当該横枠2の溝24b内に経過的に呑み込ませ、かつ上枠32の溝33t内に横枠2の外壁21を経過的に飲み込ませる。このとき、下枠33の溝33tが横枠2の外壁21の内向面との重合を解除し且つ下枠33の突条33mが横枠2の溝26aから離脱する位置まで移動させる。そして、同図中矢印A4で示すようにパネル3をやや傾けて下枠33を横枠2の外側方に持ち出し、さらに矢印A5で示すようにパネル3を降下させ、上枠32の立片32tを突条32sとともに横枠2の溝24bから離脱させ、かつ上枠32の溝32rから横枠2の外壁21を離脱させれば、パネル3を上下の横枠2,2間から中抜きすることができる。再度パネル3を嵌め込むときには、これと逆の手順に従う。
その際、下パネル3の上縁と上パネル3の下縁との間に存する目地の寸法と、パネル3の爪部材35の係り合い部35aが支柱1に設けた取付具11の掛け止め部11aから外れるための移動寸法との間には次の関係が設定されている。すなわち、図12(a)に示すように上パネル3が所定取付位置にあるときに下パネル3を上方へ移動させた場合、その上縁が上パネル3の下縁に突き当たった段階で爪部材35の係り合い部35aが取付具11の掛け止め部11aから完全には離脱できないためにパネル3を外すことができず、このとき図12(b)に示すように上パネル3を所定取付位置から先に上方に持ち上げておくことにより始めて、爪部材35の係り合い部35aを取付具11の掛け止め部11aから離脱させてパネル3を支柱1から外すに足る動き代が形成されるようにしている。
ここで、パネル3の側縁におけるガラス基材31と縦枠34との取付構造について説明しておく。この実施形態では、ガラス基材31を縦枠34に取り付けるに際して、図5、図6及び図13に示すようにガラス基材31の側縁に沿った裏面31vと縦枠34の裏面保持部34aの前面34a1との間、及び、ガラス基材31の側縁の小口31wと縦枠34の小口保持部34bの内面との間を、それぞれ適宜の素材からなる透明ないし半透明の両面テープT1,T2を介在させて接着している。
ガラス基材31の小口31w側に貼り付ける両面テープT2は、内側のガラス板材31aの小口31wでほぼ終り、外側のガラス板材31bの小口31wには深くは入り込まないように貼り付けられる。そして、その外側のガラス板材31bの小口31wには、小口保持部34bの前面側の内面に設けた微小突条34b1が密接ないし近接して、正面視された場合にテープT2の存在を目隠しするようにしている。縦枠34の小口保持部34bは上枠32や下枠33の小口保持部32b、33bのようにはガラス基材31の前面側に回りこんでおらず、正面視した場合に小口保持部34bの前端面34bxが外側のガラス板31bの表面3aに対して面一な状態となるようにしている。
一方、縦枠34の裏面保持部34aの前面34a1は、ガラス基材31の側縁に近い側にあって当該ガラス基材31の裏面31vに沿った平行面134mと、ガラス基材31の側縁(小口)から離れるにつれて漸次裏面31vから離れる方向に傾斜する傾斜面134nとから構成されており、裏面保持部34aに貼り付けられる両面テープT2は、その平行面134mに主として貼り付けられ、一部が傾斜面134nに差し掛かっている。
この結果、両面テープT1,T2同士はL字型に配置されることとなるが、テープT1,T2の端部同士は縁が切れており、これら両端部と小口保持部34aの入隅部との間には若干隙間が存在している。また、内側のガラス板材31aのコーナー部には面取がしてあり、その面取部分と両テープT1、T2の端部との間にも微小隙間が存在している。勿論、両面テープT1と傾斜面134nとの間にもくさび状の微小隙間が形成されている。
そして、ガラス基材31の裏面31v側に貼り付ける両面テープT1と、小口31w側に取り付けるテープT2とを、ほぼ等幅に設定し、これらのテープT1,T2によってガラス基材31の側縁を縦枠34に分担して接着保持している。
以上のように、本実施形態のパネル3は、面材であるガラス基材31を縦枠34に取り付けるに際して、ガラス基材31の側縁に沿った裏面31vと縦枠34の裏面保持部34aとの間、及び、ガラス基材31の側縁の小口31wと縦枠34の小口保持部34bとの間を、それぞれ両面テープT1、T2を介在させて接着したものである。
このように、ガラス基材3の裏面31vに両面テープT1を設けるのみならず、ガラス基材3の小口31wにも設けることで、必要な接着力を縦枠34の裏面保持部34aと小口保持部34bとで分担して受け持つことができる。このため、裏面側にのみ両面テープT1を設ける場合に比べて当該両面テープT1に必要なテープ幅を小さくすることができ、これにより気泡が入り難く追い出し易い構造にして皺が寄ること等も有効に防止し、パネル3の側縁における端正な仕上がり状態と必要な接着力を好適に両立させることが可能となる。
特に、ガラス基材31を、比較的目立ち難い上枠32と下枠33においては前面に回り込んで抱え込むように的確に支持しているので、目立ち易い縦枠34の小口保持部34bはガラス基材31の小口31wで終り前面に回り込ませない構造にして、裏面保持部34a及び小口保持部34bに接着するだけで事足りるものとなり、意匠向上に有効に資することとなる。
さらに、裏面保持部34aを、ガラス基材31の裏面31vに沿った平行面134mと、ガラス基材31の側縁から離れるにつれて漸次裏面から離れる方向に傾斜する傾斜面134nとから構成しているので、両面テープT1と裏面保持部34aの平行面134mとの間に気泡が入り込んでも、貼り合わせる際に裏面保持部34aと傾斜面134nとの間に生じる微小隙間から逃げ易くなるので、必要な接着力を確保しつつ、接着時の気泡の有効な追い出し効果を得ることができる。
以上のような構成であるから、両面テープT1,T2を透明ないし半透明としても気泡の閉じ込めやそれに伴う両面テープT1,T2の皺の発生の問題を解消でき、その結果、パネル3の側縁と縦枠34との間に端正な仕上がり状態を有効に実現する事が可能となる。
そして、以上のようなパネル3を用いることにより、ガラス基材31の側縁が支柱1の前面に位置するように当該支柱1に取り付けて間仕切装置が構成され、ガラス基材31の側縁が目立ち易い部位に配されることになっても、パネル面の外観を有効に向上させることが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、図14に示すように、縦枠34の裏面保持部34aに、ガラス基材31の側縁に平行な溝34xを当該側縁と直交する方向(パネル幅方向)に複数配列して形成しておくことも有効である。
このような溝34xを複数設ければ、気泡として閉じ込められる空気は貼り合わせの際に最寄の溝34xに逃げ、両面テープT1の端まで移動する必要がないので、所要の接着面を確保しつつ、気泡の追い出し効果を高めることができる。
特に、図示のように溝34xを波状に多数連続させておくと、接着に必要な接点を十分確保でき、しかも面で接触しないため気泡の封じ込めを起こり難くする効果を得ることが期待できる。
本発明の一実施形態に係るパネルを適用した間仕切装置を示す斜視図。 同間仕切装置の概略的な分解斜視図。 同間仕切装置における中段部分のパネルと横枠との関係を示す縦断面図。 図3の分解斜視図。 同間仕切装置におけるパネル基材の側縁と縦枠の関係並びに支柱への取付構造を示す平断面図。 図5の分解斜視図。 同間仕切装置におけるパネルの下縁と巾木との関係を示す縦断面図。 図7の分解斜視図。 同間仕切装置におけるパネルの上縁と天井レールとの関係を示す縦断面図。 図9の分解斜視図。 同間仕切装置におけるパネルの着脱操作を説明する図。 同間仕切装置におけるパネル着脱に必要な条件を説明するための図。 同間仕切装置におけるパネルの側縁と縦枠との取付構造を示す拡大平面図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
3…パネル
31…面材(ガラス基材)
31v…裏面
31w…小口
34…縦枠
34a…裏面保持部
34b…小口保持部
34x…溝
T1,T2…両面テープ

Claims (5)

  1. 面材の側縁を縦枠で支持するようにしたものであって、面材の側縁に沿った裏面と縦枠の裏面保持部との間、及び、面材の側縁の小口と縦枠の小口保持部との間を、それぞれ両面テープを介在させて接着するとともに、前記裏面保持部を、面材の裏面に平行な面と、面材の側縁から離れるにつれて漸次裏面から離れる方向に傾斜する傾斜面とから構成したことを特徴とするパネル。
  2. 裏面保持部に、面材の側縁に平行な溝を当該側縁と直交する方向に複数配列して形成している請求項記載のパネル。
  3. 溝が波状に多数連続するものである請求項記載のパネル。
  4. 両面テープが透明ないし半透明のものである請求項1〜3のいずれかに記載のパネル。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のパネルを、面材の側縁が支柱の前面に位置するように配置してなることを特徴とする間仕切装置。
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