JP2008121267A - 間仕切装置 - Google Patents

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一夫 奥
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友彦 林
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Abstract

【課題】後付であっても、少なくとも床まわりに連続性のある壁面を有効に形成できるようにした間仕切装置を提供する。
【解決手段】面材であるガラス基材31を下枠33で支持してなるパネル3の下枠33の一部に、ガラス基材31の背後においてガラス基材31の下縁よりも高い位置にまで巾木4を受容する凹部33xを設け、この凹部33xを巾木4に被せるように取り付けることによって、ガラス基材31の下縁を巾木4の側面4aに一部被るように位置づけるようにしたので、床Fの付近にまでガラス基材31を拡張して、前面ガラス張りの印象が得られるようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、オフィスやホール等において好適に使用される間仕切装置に関するものである。
この種の間仕切装置は、例えば特許文献1の図3等に示されるように、床と天井の間を間仕切るべく、床に配置した巾木と天井に固定した天井レールとの間に取り付けられる。
この場合、最下段のパネルの下縁は中間枠におけると同様に巾木上に載せ置かれ、最上段のパネルの上縁は中間枠におけると同様に天井レールに一部呑み込ませて支持させるようにしているのが通例である。そして、巾木や天井レールの見付け部分は化粧枠で構成して、パネルの外観を向上させるようにしている。
特開2004−316191号公報
しかしながら、このような構造であると、最下段のパネルと床との間に化粧枠の上下寸法にほぼ対応したギャップができ、パネル面の連続性が巾木の手前で断たれるので、壁面全体の平面感が損なわれ易い。天井レール側も同様で、最上段のパネルと天井との間に化粧枠の上下寸法にほぼ対応したギャップができ、パネル面の連続性が天井レールの手前で断たれるので、壁面全体の平面感が損なわれ易い。特にこれらは、パネルがガラス基材を用いたものである場合、光が反射したときに見栄えの悪さが露呈するという不具合がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、従来の巾木まわり、或いは天井レールまわりの構造を抜本的に見直し、後付であっても床から天井まで連続性のある壁面を有効に形成できるようにした間仕切装置を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、巾木まわりに関する本発明の間仕切装置は、面材を下枠で支持してなるパネルの当該下枠の一部に、面材の背後において面材の下縁よりも高い位置にまで巾木を受容する凹部を設け、この凹部を巾木に被せるように取り付けることによって、面材の下縁を巾木の側面に一部被るように位置づけてなることを特徴とする。
このように構成すると、パネルの下枠を巾木に載せ置く構造を維持しつつ、パネルを取り付けた状態で巾木が殆ど視認されない状態にすることができるので、可動の間仕切壁であっても後付感がなく、壁面全体にフラットなパネル面が広がる間仕切を有効に構成することができる。また、面材と巾木が重なることで、間仕切られた空間の間の遮音効果も高めることができる。
また、天井まわりに関する本発明の間仕切装置は、面材を上枠で支持してなるパネルの当該上枠の一部に、面材の背後において面材の上端よりも低い位置にまで天井レールを受容する凹部を設け、この凹部を天井レールに被せるように取り付けることによって、面材の上縁を天井レールの側面に一部被るように位置づけてなることを特徴とする。
このように構成すると、パネルの上枠を天井レールに呑み込ませる構造を維持しつつ、パネルを取り付けた状態で天井レールが殆ど視認されない状態にすることができるので、可動の間仕切壁であっても後付感がなく、壁面全体にフラットなパネル面が広がる間仕切を有効に構成することができる。また、面材と天井レールが重なることで、間仕切られた空間の間の遮音効果も高めることができる。
勿論、これらの構成を併用すれば、床から天井に至る全領域で上記の効果を的確に奏することができる。
面材が2枚の板材の貼り合わせからなり、これを上枠や下枠を構成する枠材で支持する場合には、板材に無理な加工を施すことなくパネルの美観を確保するために、両板材の間に、少なくとも板材の上下端部において内側が大となる段差を設け、枠材に設けた凹溝に内側の板材を嵌め込み、枠材の外面と外側の板材とを面一となるように構成しておくことが好ましい。
上記巾木まわりの構造を有効利用してパネルの位置決めや遮音効果を高めるためには、凹部内において、更に巾木の上面と下枠の下面との間にパネル厚み方向の係り合い部を設けておくことが望ましい。
その係り合い部は、巾木の内向部に下枠の外向部をパネル厚み方向に係り合わせるようにしたものが好適である。
また、上記天井まわりの構造を有効利用してパネルの位置決めや遮音効果を高めるためには、凹部内において、更に天井レールの下面と上枠の上面との間にパネル厚み方向の係り合い部を設けておくことが望ましい。
その係り合い部は、天井レールの内向部に上枠の外向部をパネル厚み方向に係り合わせるようにしたものが好適である。
本発明の好適な適用例としては、面材がガラス基材であるものが挙げられ、特に巾木及び天井レールに一対のガラス基材を突き合わせて配置した両面ガラス構造である場合に本発明の効果が顕著に奏される。
本発明は、以上説明した構成であるから、従来の巾木まわり、或いは天井レールにおいてパネル面を有効に拡張することができ、これにより、後付感を伴うことなく、床から天井まで、かつ幅方向のほぼ全域にガラスなどのパネル面を配することにより壁の略全面をパネル面にて構成することができ、しかも壁面ほぼ全体に平面感(フラット感)や連続感を持たせることができるので、優れた外観の壁面を有効に形成することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態は、図1に示すように、壁面全体をパネル3で構成するようにした間仕切装置である。
この間仕切装置は、図1及び図2に示すように、オフィスやフロアー等の室内空間を間仕切るべく、床Fに配置した巾木4と天井Cに固定した天井レール5との間に支柱1を立て、支柱1間に横枠2を取り付けて、けんどん方式でパネル3を着脱可能として、一部のパネル3の中抜きを可能とするものである。けんどん方式とは、先ずパネル3を若干傾けて上に位置する横枠2に対し図2に矢印A1で示すように先にパネル3の上縁を差し込み、次にパネル3を鉛直姿勢に保持して下に位置する横枠2に矢印A2で示すようにパネル3の下縁を載せ置くようにして取り付ける方式をいう。
パネル3は、図3及び図4に示すように、面材であるガラス基材31の上下両縁にそれぞれ枠材である上枠32及び下枠33を、また図5及び図6に示すように当該ガラス基板31の左右の側縁にそれぞれ枠材である縦枠34を取り付けたものである。そして、このパネル3を、詳細は後述するが支柱1に設けた掛け止め部11に縦枠34に設けた爪部材35を係り合わせるようにしており、これにより正面側及び裏面側から対をなすパネル3を掛け止めて、全体で両面ガラス構造の間仕切を構成するようにしている。
図7及び図8は最下段に配置されるパネル3と巾木4との係り合いの構造を、図9及び図10は最上段に配置されるパネル3と巾木4との係り合いの構造を示している。上記図2〜図4は横枠2と当該横枠2の上下に隣接するパネル3との係り合いの構造を示したものであり、上記図5及び図6はパネル3を構成する縦枠34の支柱1への取付構造を示したものである。
先ず、図7及び図8等を参照して、最下段に配置されるパネル3と巾木4との係り合いの構造について説明する。巾木4は、床Fに置き敷かれる上向チャネル状の内巾木部材41に図示しないアジャスタを介して上面に凸条42aを有する外巾木枠材42を嵌合させ、この外巾木枠材42の上部に下向溝43aを有する補助取付材43を当該補助取付材43に設けた下向溝43aを前記突条42aに嵌め合わせて固定したもので、この補助取付材43の端部からは立片43bが起立している。これに対して、最下段のパネル3を構成する下枠33は、ガラス基材31の下縁近傍の裏面を保持する裏面保持部33aと、ガラス基材31の下縁の小口を保持する小口保持部33bと、巾木4の上面に垂下する垂下片33c1を有する接地部33cからなり、接地部33cから裏面保持部33aに亘る部位に、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の下端よりも高い位置にまで巾木4を受容する凹部33xが形成してある。そして、この凹部33xを巾木4に被せるように取り付けることによって、ガラス基材31の下縁を巾木4の側面4aに一部被るように位置づけるようにしている。その際、下枠33の下端から床Fまでの間に極力隙間が残らないようにすべく、ガラス基材31で巾木4の上下方向の過半部(半分以上)を覆い得るように設定している。
次に、図9及び図10等を参照して、最上段に配置されるパネル3と天井レール5との係り合いの構造について説明する。天井レール5は、天井Cに固定される下向チャネル状の外レール部材51の所定位置に部分チャネル状をなす内レール部材52を嵌合させたもので、その内レール部材52の側壁52aは外レール部材51の側壁51aよりも下方にまで垂下させてある。これに対して、最上段のパネル3を構成する上枠32は、ガラス基材31の上縁近傍の裏面を保持する裏面保持部32aと、ガラス基材31の上縁の小口を保持する小口保持部32bと、天井レール5の開口に一部を呑み込ませるようにして係り合わせることの可能な立片32c1を有する差し込み部32cとからなり、立片32cから裏面保持部32bに亘る部位に、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の上端よりも低い位置にまで天井レール5を受容する凹部32xが形成してある。そして、前記立片42cを天井レール5に呑み込ませるように取り付けることによって、ガラス基材31の上端を天井レール5の側面5aに一部被るように位置づけるようにしている。その際、上枠32の上端から天井Cまでの間に極力隙間が残らないようにすべく、ガラス基材31で天井レール5の上下方向の過半部(半分以上)を覆い得るように設定している。
なお、この実施形態のガラス基材31には、2枚のガラス板材31a、31bを貼り合わせた、いわゆる合わせガラスを使用している。そして、これを上枠32や下枠33で支持するにあたり、図7〜図10に示すように両ガラス板材31a、31bの間に、それらの上下端において内側の板材31aが外側の板材31bに比して大となる段差が設けてある。そして、上枠32及び下枠33の小口保持部32b、33bに設けた凹溝32d、33dに内側のガラス板材31aを嵌め込むと同時に、小口保持部32b、33bのうち凹溝32d、33dの外側に位置する外面32b1,33b1と外側のガラス板材31bの表面3aとを面一となるように設定している。
そして、パネル3を巾木4に取り付けた図7の状態において、凹部33x内には巾木4の立片43bを外側、下枠33の垂下片33c1を内側として両者間にパネル厚み方向の係り合い部Y1が形成され、またパネル3を天井レール5に取り付けた図9の状態において、凹部32x内には天井レール5を構成する内レール部材52の側壁52aを外側、上枠32の立片32cを内側として両者間にパネル厚み方向に重合する係り合い部Yが形成されるようにしている。
また、図3及び図4等を参照して、中間部に配置されるパネル3と当該パネル3の取付先である横枠2との係り合いの構造について説明する。その際、パネル3が図2、図5及び図6に示したように巾方向両側縁を支柱1に掛け止め、パネル3の上下縁をけんどん方式で支柱1、1間に配置した横枠2に沿って取り付けられる点は上述したところである。そして、このようなけんどん方式にも関わらずパネル3の巾方向中央が前方に膨らむことを防止するために、パネル3の上下両縁を横枠2にパネル厚み方向に重合させて、パネル3の厚み方向外側への変形を規制するようにしている。
先ず横枠2は、図3及び図4に示すように全体がほぼ等厚に押出し成型されたもので、支柱1の奥行き寸法Dに合致する奥行き寸法を有し、その奥行き方向の両面に見付け面となる外壁21を有している。これを、構造的に一対の外壁21の中間部間を水平部22を介して連結したものと見なした場合、水平部22の下側には、外壁21,21間に下向きの垂下片23が2箇所に設けられ、それら外壁21と垂下片23との間に3条の溝24a、24b、24aを形成している。一方、水平部22の上方には中央に前記溝24bの溝底を一部深くするための突条25が設けられ、この突条25と外壁21との間に2条の溝26a、26aを形成している。
これに対して、例えば中段に配置されるパネル3を保持する上枠32は、ガラス基材31の上縁近傍の裏面を保持する裏面保持部32pと、ガラス基材31の上縁の小口を保持する小口保持部32qとを有し、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の上縁よりも低い位置にまで横枠2を受容する凹部32rを形成している。この凹部32rの底壁には、横枠2の溝24bを形成する垂下片23の内向面に対し、これに接触するような外向きの突条32sを有する突片32tが設けてあり、これら垂下片23の内向面と外向きの突条32sとが、上枠32と横枠2とを厚み方向に重合させる本発明の重合部X1を形成している。この重合部X1の重合状態を実効あらしめるべく、上枠32に設けた裏面保持部32pの内向面が横枠2の外壁21の外面に緊密に添接するように設定している。
また、下枠33は、ガラス基材31の下縁近傍の裏面を保持する裏面保持部33pと、ガラス基材31の下縁の小口を保持する小口保持部33qとを有し、ガラス基材31の背後において当該ガラス基材31の下縁よりも高い位置にまで横枠2を受容する凹部33rを形成している。この凹部33rの上壁には、横枠2の外壁21の内向面に接触する外向面33sが設けてあり、これら外壁21の内向面と横枠2の外向面33sとが、下枠33と横枠2とを厚み方向に重合させる本発明の重合部X2を形成している。この重合部X2の重合状態を実効あらしめるべく、下枠33に設けた裏面保持部33pの内向面が横枠2の外壁21の外面に緊密に添接するように設定している。また、外向面33sの奥側は、横枠3の溝26aに嵌まり込んでパネル3を実質的に支持する突条33mになっている。
すなわち、ある位置にある横枠2を水平方向から見た場合、けんどん方式で下パネル3を外すために当該パネル3を持ち上げると、上枠3の立片32tが横枠2の垂下片23の内側を上方へ移動するに伴って、重合部X1は横枠2と上パネル3の下枠33との重合部X2に対して高さ位置が重なる関係に設定してある。しかしながら、パネル厚み方向(図3の紙面左右方向)に沿ってこれらの重合部X1、X2が図示のように互いに変位する位置に設けてあるため、両重合部X1、X2が干渉することが回避されている。換言すると、重合部X1,X2を上下に直列に形成したならば、けんどんに必要な上下のパネル3のストロークを加算した分だけ横枠2が大型化するところ、これらの重合部X1,X2の位置を奥行き方向に分散したことで横枠2の大型化が回避されている。
この場合、下枠33と横枠2との重合部X2が、上枠32と横枠2との重合部X1よりも浅くなるように設定している。下枠33は重合部X2において横枠2に引っ掛かっている状態からけんどんによるパネル抜脱時に重合部X2は外れるだけでよいのに対して、上枠32はパネル抜脱時に一時的に重合部X1の呑み込みがより深くなる必要があるからである。下枠33の外向面33sは裏面保持部33pとの間に横枠2の外壁21を緊密に差し込む溝33t(図4参照)を形成している。
そして、この中段のパネル3の場合も、ガラス基材31を構成する両ガラス板材31a、31bの間に内側が大となる段差を設けていることに対応して、上枠32及び下枠33の小口保持部32q、33qに設けた凹溝32u、33uに内側のガラス板材31aを嵌め込み、小口保持部32q、33qの外面32q1,33q1と外側のガラス板材31bの表面3aとが面一となるように設定している。
さらに、図5及び図6等を参照して、パネル3の縦枠34を支柱1に取り付ける構造について説明する。縦枠34は、ガラス基材31の側縁に沿った裏面を保持する裏面保持部34aと、ガラス基材31の側縁の小口を保持する小口保持部34bと、ガラス基材31の背後において漸次パネル3の幅方向中央に傾斜しつつ支柱1への取付部分を覆う化粧枠部34cとからなるもので、裏面保持部34aと化粧枠部34cとの境界部分に突条34dが設けてあり、この突条34dと裏面保持部34aとの入隅部が支柱1のコーナー部に突き当てられるようにしている。前記突条34dには、偏平な取付用溝34zが形成してある。
そして、支柱1の内面に、平断面略コ字型をなしその側板上部に一対の凸状の掛け止め部11aを有する取付具11を固定し、前述した取付用溝34zの長手方向所定位置に、支柱1側に上下一対の係り合い部35aを持ち出すようにして爪部材35を固定して、爪部材35の係り合い部35aを支柱1の取付部11に設けた掛け止め部11aに正面側及び裏面側から掛け止めることによって、図3等に示すように一対のパネル3を二重構造で支柱1に支持させ得るようにしている。パネル3は背合わせに枠材の内方端同士を突き合わせた状態で配置される。
なお、図3及び図4に示した上枠32及び下枠33にも前記取付溝34zに対応する位置に取付溝32z、33zが設けてあり、取付溝32z、34z間、および取付溝33z、34z間にそれぞれL字状の連結具が差し込まれて、縦枠34と下枠32及び上枠33との連結がなされる。
以上のようにして、例えば中段のパネル3を一対の横枠2、2の間から取り外す際には、図3の状態から先ず図11に矢印A3で示すようにパネル3を持ち上げて上枠32の立片32tを突条32sとともに横枠2の垂下片23の内向面に摺動させつつ当該横枠2の溝24b内に経過的に呑み込ませ、かつ上枠32の溝33t内に横枠2の外壁21を経過的に飲み込ませる。このとき、下枠33の溝33tが横枠2の外壁21の内向面との重合を解除し且つ下枠33の突条33mが横枠2の溝26aから離脱する位置まで移動させる。そして、同図中矢印A4で示すようにパネル3をやや傾けて下枠33を横枠2の外側方に持ち出し、さらに矢印A5で示すようにパネル3を降下させ、上枠32の立片32tを突条32sとともに横枠2の溝24bから離脱させ、かつ上枠32の溝32rから横枠2の外壁21を離脱させれば、パネル3を上下の横枠2,2間から中抜きすることができる。再度パネル3を嵌め込むときには、これと逆の手順に従う。
その際、下パネル3の上縁と上パネル3の下縁との間に存する目地の寸法と、パネル3の爪部材35の係り合い部35aが支柱1に設けた取付具11の掛け止め部11aから外れるための移動寸法との間には次の関係が設定されている。すなわち、図12(a)に示すように上パネル3が所定取付位置にあるときに下パネル3を上方へ移動させた場合、その上縁が上パネル3の下縁に突き当たった段階で爪部材35の係り合い部35aが取付具11の掛け止め部11aから完全には離脱できないためにパネル3を外すことができず、このとき図12(b)に示すように上パネル3を所定取付位置から先に上方に持ち上げておくことにより始めて、爪部材35の係り合い部35aを取付具11の掛け止め部11aから離脱させてパネル3を支柱1から外すに足る動き代が形成されるようにしている。
ここで、パネル3の側縁におけるガラス基材31と縦枠34との取付構造について説明しておく。この実施形態では、ガラス基材31を縦枠34に取り付けるに際して、図5、図6及び図13に示すようにガラス基材31の側縁に沿った裏面31vと縦枠34の裏面保持部34aの前面34a1との間、及び、ガラス基材31の側縁の小口31wと縦枠34の小口保持部34bの内面との間を、それぞれ適宜の素材からなる透明ないし半透明の両面テープT1,T2を介在させて接着している。
ガラス基材31の小口31w側に貼り付ける両面テープT2は、内側のガラス板材31aの小口31wでほぼ終り、外側のガラス板材31bの小口31wには深くは入り込まないように貼り付けられる。そして、その外側のガラス板材31bの小口31wには、小口保持部34bの前面側の内面に設けた微小突条34b1が密接ないし近接して、正面視された場合にテープT2の存在を目隠しするようにしている。縦枠34の小口保持部34bは上枠32や下枠33の小口保持部32b、33bのようにはガラス基材31の前面側に回りこんでおらず、正面視した場合に小口保持部34bの前端面34bxが外側のガラス板31bの表面3aに対して面一な状態となるようにしている。
一方、縦枠34の裏面保持部34aの前面34a1は、ガラス基材31の側縁に近い側にあって当該ガラス基材31の裏面31vに沿った平行面134mと、ガラス基材31の側縁(小口)から離れるにつれて漸次裏面31vから離れる方向に傾斜する傾斜面134nとから構成されており、裏面保持部34aに貼り付けられる両面テープT2は、その平行面134mに主として貼り付けられ、一部が傾斜面134nに差し掛かっている。
この結果、両面テープT1,T2同士はL字型に配置されることとなるが、テープT1,T2の端部同士は縁が切れており、これら両端部と小口保持部34aの入隅部との間には若干隙間が存在している。また、内側のガラス板材31aのコーナー部には面取がしてあり、その面取部分と両テープT1、T2の端部との間にも微小隙間が存在している。勿論、両面テープT1と傾斜面134nとの間にもくさび状の微小隙間が形成されている。
そして、ガラス基材31の裏面31v側に貼り付ける両面テープT1と、小口31w側に取り付けるテープT2とを、ほぼ等幅に設定し、これらのテープT1,T2によってガラス基材31の側縁を縦枠34に分担して接着保持している。
以上のように、本実施形態の間仕切装置は、図7及び図8に示したように面材であるガラス基材31を下枠33で支持してなるパネル3の当該下枠33の一部に、ガラス基材31の背後においてガラス基材31の下縁よりも高い位置にまで巾木4を受容する凹部33xを設け、この凹部33xを巾木4に被せるように取り付けることによって、ガラス基材31の下縁を巾木4の側面4aに一部被るように位置づけるようにしたものである。
このようにすると、パネル3の下枠33を巾木4に載せ置く構造を維持しつつ、パネル3を取り付けた状態で巾木4が殆ど視認されない状態にすることができるので、可動の間仕切壁であっても後付感がなく、壁面全体にフラットなパネル面が広がる間仕切を有効に構成することができる。また、面材であるガラス基材31と巾木4がパネル厚み方向に重なることで、間仕切られた空間の間の遮音効果も高めることができる。
また、図9及び図10に示した天井側も同様で、面材であるガラス基材31を上枠32で支持してなるパネル3の当該上枠32の一部に、ガラス基材31の背後においてガラス基材31の上端よりも低い位置にまで天井レール5を受容する凹部32xを設け、この凹部32xを天井レール5に被せるように取り付けることによって、ガラス基材31の上端を天井レール5の側面5aに一部被るように位置づけるようにしたものである。
このため、パネル3の上枠32を天井レール5に呑み込ませる構造を維持しつつ、パネル3を取り付けた状態で天井レール5が殆ど視認されない状態にすることができ、可動の間仕切壁であっても後付感がなく、壁面全体にフラットなパネル面3が広がる間仕切を有効に構成することができる。また、面材であるガラス基材31と天井レール5とがパネル厚み方向に重なることで、間仕切られた空間の間の遮音効果も高めることができる。
すなわち、本実施形態は床側および天井側の双方にこれらの構成を採用することによって、オフィスやホール等に新たな全面ガラス張りの壁面を有効に構成することが可能となるものである。
特に、この実施形態で用いるガラス基材31は2枚の板材31a、31bの貼り合わせからなり、これを上枠32や下枠33を構成する枠材で支持するようにしたものであるが、その際にガラス基材31の小口から前面に亘るコーナー部に枠材31a、31bを抱かせるための比較的大きなカット等を入れると、加工に手間が掛かる上にガラス基材31にクラックが入るなどして美観が損なわれるおそれがある。これに対して、本実施形態は、両板材31a、31bの間に内側が大となる段差を設け、枠材32、33に設けた凹溝32d、33dに内側の板材31aを嵌め込んで、枠材32、33の外面と外側の板材31bとを面一となるように構成しているので、ガラス基材31の保持のための抱え込み構造を無理なく実現することができ、ガラス基材31に好ましくない加工を施すことを不要にすることができる。
また、凹部33x内において、更に巾木4の上面と下枠33の下面との間にパネル厚み方向の係り合い部Y1を設けているので、下枠33の下縁が巾木4の側面4aを覆っている事とも相まって、パネル3の位置決めとともに遮音効果も有効に高めることができる。そして、その係り合い部Y1も、巾木4の内向部である立片43bの内面に下枠33の外向部である垂下片33c1の外面をパネル厚み方向に係り合わせるようにしているので、下枠33がパネル厚み方向外側へ変位することが同時に規制され、パネルの反りを防止してパネル面の面一度を確保することが可能となる。
天井側も同様で、凹部32x内において、更に天井レール5の下面と上枠32の上面との間にパネル厚み方向の係り合い部Y2を設けているので、上枠32の上縁が天井レール5の側面5aを覆っている事とも相まって、パネル3の位置決めとともに遮音効果も有効に高めることができる。そして、その係り合い部Y2も、天井レール5の内向部である側壁52aの内面に上枠32の外向部である立片32c1の外面をパネル厚み方向に係り合わせるようにしているので、上枠32がパネル厚み方向外側へ変位することが同時に規制され、パネルの反りを防止してパネル面の面一度を確保することが可能となる。
そして、本実施形態では面材にガラス基材31を採用しており、特にこの種の面材は光の反射で面精度の低下がはっきり現われ、面の連続性が途切れる部位も露呈し易いものであるため、本発明を適用することによる効果が極めて顕著に現われるものとなる。
さらに、この間仕切装置は巾木4及び天井レール5に一対のガラス基材31を突き合わせて配置した両面ガラス構造であるため、特に遮音効果の観点から優れた効果を発揮し得るものとなる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る間仕切装置を示す斜視図。 同概略的な分解斜視図。 同実施形態における中段部分のパネルと横枠との関係を示す縦断面図。 図3の分解斜視図。 同実施形態におけるパネルの側縁と縦枠の関係並びに支柱への取付構造を示す平断面図。 図5の分解斜視図。 同実施形態におけるパネルの下縁と巾木との関係を示す縦断面図。 図7の分解斜視図。 同実施形態におけるパネルの上縁と天井レールとの関係を示す縦断面図。 図9の分解斜視図。 同実施形態におけるパネルの着脱操作を説明する図。 同実施形態におけるパネル着脱に必要な条件を説明するための図。 同実施形態におけるパネルの側縁と縦枠との取付構造を示す拡大平面図。
符号の説明
3…パネル
4…巾木
5…天井レール
31…面材(ガラス基材)
31a、31b…枠材
32…上枠
32x…凹部
33…下枠
33x…凹部
Y1、Y2…係り合い部

Claims (10)

  1. 面材を下枠で支持してなるパネルの当該下枠の一部に、面材の背後において面材の下縁よりも高い位置にまで巾木を受容する凹部を設け、この凹部を巾木に被せるように取り付けることによって、面材の下縁を巾木の側面に一部被るように位置づけてなることを特徴とする間仕切装置。
  2. 面材を上枠で支持してなるパネルの当該上枠の一部に、面材の背後において面材の上端よりも低い位置にまで天井レールを受容する凹部を設け、この凹部を天井レールに被せるように取り付けることによって、面材の上縁を天井レールの側面に一部被るように位置づけてなることを特徴とする間仕切装置。
  3. 面材を下枠で支持してなるパネルの当該下枠の一部に、面材の背後において面材の下縁よりも高い位置にまで巾木を受容する凹部を設け、この凹部を巾木に被せるように取り付けることによって面材の下縁を巾木の側面に一部被るように位置づけるとともに、面材を上枠で支持してなるパネルの当該上枠の一部に、面材の背後において面材の上端よりも低い位置にまで天井レールを受容する凹部を設け、この凹部を天井レールに被せるように取り付けることによって面材の上縁を天井レールの側面に一部被るように位置づけてなることを特徴とする間仕切装置。
  4. 面材が2枚の板材の貼り合わせからなり、これを上枠や下枠を構成する枠材で支持するようにしたものであって、両板材の間に、少なくとも板材の上下端部において内側が大となる段差を設け、枠材に設けた凹溝に内側の板材を嵌め込み、枠材の外面と外側の板材とを面一となるように構成している請求項1〜3記載の間仕切装置。
  5. 凹部内において、更に巾木の上面と下枠の下面との間にパネル厚み方向の係り合い部を設けている請求項1又は3記載の間仕切装置。
  6. 係り合い部が、巾木の内向部に下枠の外向部をパネル厚み方向に係り合わせるようにしたものである請求項5記載の間仕切装置。
  7. 凹部内において、更に天井レールの下面と上枠の上面との間にパネル厚み方向の係り合い部を設けている請求項2又は3記載の間仕切装置。
  8. 係り合い部が、天井レールの内向部に上枠の外向部をパネル厚み方向に係り合わせるようにしたものである請求項7記載の間仕切装置。
  9. 面材がガラス基材である請求項1〜8記載の間仕切装置。
  10. 巾木及び天井レールに一対のガラス基材を突き合わせて配置した両面ガラス構造である請求項9記載の間仕切装置。
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