JP2003241764A - 連結具及びこれを用いたパネルの連結構造 - Google Patents

連結具及びこれを用いたパネルの連結構造

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JP2003241764A
JP2003241764A JP2002043159A JP2002043159A JP2003241764A JP 2003241764 A JP2003241764 A JP 2003241764A JP 2002043159 A JP2002043159 A JP 2002043159A JP 2002043159 A JP2002043159 A JP 2002043159A JP 2003241764 A JP2003241764 A JP 2003241764A
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panels
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Kenichi Iwazawa
健一 岩沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で部材同士を連結すること
ができ、且つ、反復継続的な脱着による影響を受け難く
すること。 【解決手段】 相互に隣り合うパネル16,17間の連
結は、当該パネル16,17の面間に跨がる連結具72
を用いて行われる。この連結具72は、各パネル16,
17に取り付けられる固定部材80,89と、各固定部
材80,89を隠蔽するカバー82,90とを備えて構
成されている。これら固定部材80,89及びカバー8
2,90は、磁力により相互に接合されるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連結具及びこれを
用いたパネルの連結構造に係り、更に詳しくは、比較的
簡単な構成で部材同士を連結することのできる連結具及
びこれを用いたパネルの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数枚のパネルを相互に連結
することによって形成された防音室が知られている。こ
こでのパネル同士の連結に際しては、例えば、図12に
示される連結プレート146が用いられる。この連結プ
レート146は、相互に隣り合う各パネル147,14
7の面間に掛け渡され、ねじ148,148で各パネル
147,147に固定されるようになっている。このよ
うな連結プレート146を用いると、各パネル147,
147の面側からの連結プレート146の脱着が可能と
なり、当該連結プレート146の取り付け作業や取り外
し作業を簡単に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記連
結プレート146を用いたパネル147,147同士の
連結にあっては、連結プレート146の取り付け時にね
じ148の頭部がパネル面上に表出してしまうという不
都合を招来する。ここで、連結プレート146及びねじ
148の表面に周囲に合わせた塗装を施して、各パネル
147,147の連結部分におけるねじ148の存在を
目立たなくすることも行われているが、組み立て及び解
体が何度も繰り返し行われる防音室に適用される場合に
は、前記不都合の抜本的な対応策とはなっていない。す
なわち、連結プレート146におけるねじ148の着脱
を何度も繰り返し行うと、ねじ148の頭部の溝と、こ
の溝に係合するスクリュードライバーの先端部とが擦
れ、或いは、ねじ148の頭部と当該頭部が接する連結
プレート146の部分とが擦れ、これによって、連結プ
レート146やねじ148の塗膜面が経時的に剥がれ易
くなってしまうためである。
【0004】ところで、上述した不都合は、図13に例
示されるように、連結プレート146の表面側に嵌合す
るカバー150によって解消することができる。このカ
バー150は、連結プレート146に取り付けられたね
じ148を隠蔽する状態で連結プレート146に嵌合す
るようになっている。ところが、この場合、連結プレー
ト146とカバー150とに雄雌状の嵌合部151を形
成する必要があり、これが、連結プレート146及びカ
バー150それぞれに対し、形状の複雑化や全体の厚み
の増大をもたらし、その結果、連結プレート146及び
カバー150の製造コストを高騰化させるという別異の
不都合を招来する。また、防音室の組み立て及び解体が
何度も繰り返し行われる場合に、連結プレート146及
びカバー150を繰り返し脱着すると、嵌合部151が
破損し易くなり、連結プレート146やカバー150の
交換頻度が高くなるという不都合もある。
【0005】また、図示省略しているが、例えば、防音
室の側壁を形成する際、床面に複数枚のパネルを立てた
状態でそれらを連結する場合に、床面に凹凸が生じてい
ると、天井パネルの設置基準となるパネルの上端縁部分
が同一平面上に揃う適切な連結位置が分かりにくく、当
該連結に際しての位置決めを簡単に行うことができない
という不都合もある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、比較的簡単な構成
で部材同士を連結することができ、且つ、反復継続的な
脱着による影響を受け難い連結具及びこれを用いたパネ
ルの連結構造を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、パネル同士を
連結する際の位置決めを簡単に行うことができる連結具
を用いたパネルの連結構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、相互に隣り合う第1及び第2の部材間に
跨って各部材を連結する連結具であって、この連結具
は、第1及び第2の部材に取り付けられる固定部材と、
この固定部材を隠蔽するカバーとを備え、このカバー
は、磁力により前記固定部材に接合される、という構成
を採っている。このような構成によれば、固定部材の表
面に形成された塗膜の剥がれや傷等をカバーで隠蔽する
ことができ、固定部材の表面の状態に拘わらず、各部材
間の連結部分における隠蔽効果を高めることが可能とな
る。また、カバーと固定部材とが磁力によって接合され
るため、それらに特別な嵌合構造等が不要となり、カバ
ー及び固定部材を比較的簡単な構成とすることができ、
しかも、繰り返し着脱しても破損し難くすることができ
る。
【0009】また、本発明に係るパネルの連結構造は、
相互に隣り合うパネル間に跨がる連結具を用いて当該パ
ネル同士を連結する構造であって、前記連結具は、前記
各パネルに取り付けられる固定部材と、この固定部材を
隠蔽するカバーとを備え、このカバーは、磁力により前
記固定部材に接合される、という構成を採っている。こ
のような構成によっても、各パネルの連結部分における
外観上の体裁を良好にしつつ比較的簡単な構成でパネル
同士を連結することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】前記パネルの連結構造において、
連結具及びカバーは、前記連結具が跨がるパネル部分に
形成された凹部に受容される、という構成を採ることが
好ましい。このように構成することで、パネルの面から
連結具を突出させず、若しくは、その突出量を抑制した
状態で連結具をパネルに取り付けることができ、これに
よって、パネルの面からの連結具の突出による段差の発
生を回避若しくは低減することができ、パネルの連結部
分を一層すっきりさせることができる。従って、パネル
面に添設させるべき内装品があっても何等支障なく配置
させることが可能となる。
【0011】また、前記連結具は、前記パネル一枚につ
き複数箇所に取り付けられ、そのうちの少なくとも一箇
所に取り付けられる連結具は、対応する凹部に略ぴった
りと収まる相対形状に設けられる、という構成を併用す
ることが好ましい。このような構成によれば、所定の連
結具が対応する凹部に略ぴったりと収まる相対形状に設
けられているため、相互に隣り合う各パネルが適正位置
からずれていると、前記連結部を凹部に受容させること
ができなくなる。従って、前記連結部を凹部に受容して
各パネルを連結すると、各パネルが適正な相対位置で確
実に隣り合うことになり、各パネルの連結時における位
置決めを簡単に行うことができる。また、残りの連結具
を、対応する凹部の内部に隙間を形成した状態で収まる
相対形状に設けると、残りの凹部に対しては、隙間を利
用して連結具をスムースに着脱することが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0013】図1には、本実施例に係るパネルの連結構
造が適用された防音室の概略平面図が示されている。こ
の図において、防音室10は、平面視略方形状に連結さ
れる複数枚の壁パネル12と、これら壁パネル12で囲
まれる室内空間を上下両端側から閉塞する天井パネル1
3及び床パネル14とを備えて構成されている。
【0014】なお、以下の壁パネル12の説明におい
て、特に明記しない限り、「内面」とは、防音室10の
室内側の面を意味し、「外面」とは、防音室10の室外
側の面を意味する。また、「上下」、「左右」は、設置
状態の壁パネル12を正面にして内面側から見た場合に
おける「上下」、「左右」を意味する。
【0015】前記壁パネル12は、左右幅が大小の関係
にある第1及び第2のパネル16,17と、第1のパネ
ル16と略同一の左右幅に設けられるとともに、ドア部
材Dが設けられた第3のパネル18とからなる。本実施
例においては、図1における防音室10の外周縁四辺の
うち三辺側(同図中上下両側及び右側)では、第1及び
第2のパネル16,17が直線状に連結される一方(図
10参照)、残り一辺側(図1中左側)では、第2及び
第3のパネル17,18が直線状に連結されている。ま
た、前記各直線部分が相互に交わる各コーナー部分で
は、第1のパネル16若しくは第3のパネル18と、第
2のパネル17とが略直交するように連結されている
(図11参照)。
【0016】前記第1のパネル16は、図2及び図3に
示されるように、天然木によりそれぞれ形成された平面
視で略長方形状の内面板21及び外面板22と、これら
内面板21及び外面板22の間に位置して当該内面板2
1及び外面板22を保持する芯材24と、これら内面板
21、外面板22及び芯材24で囲まれる空間に介装さ
れた吸音材25とを備えて構成されたフラッシュ構造に
設けられている。
【0017】前記内面板21及び外面板22の各外周縁
部分には、図4に示されるように、部分的に薄肉となる
係合部27が形成されており、これによって、前記各外
周縁部分に図4中芯材24側に落ち込む段部28が形成
されることとなる。なお、特に限定されるものではない
が、本実施例では、第1のパネル16一枚につき、内面
板21及び外面板22が同一平面内でそれぞれ二枚ずつ
並設されており、図4中左側の内面板21が同図中右側
の内面板21よりも短寸となる左右幅に設定され、且
つ、同図中右側の内面板21と各外面板22とが略同一
となる左右幅に設定されている。
【0018】前記芯材24は、図3〜図5に示されるよ
うに、パネル外周を形成する平面視略長方形状の外枠3
2と、この外枠32の内側に配置されて当該外枠32を
補強する補強材33と、これら外枠32及び補強材33
の内面側及び外面側に配置される内側押え部材35及び
外側押え部材36とを備えて構成されている。
【0019】前記外枠32は、図6に示されるように、
所定の角材を枠組みすることによって形成されたもので
あり、上下方向に沿って延びる左右一対の縦桟38,3
8と、これら縦桟38,38の上下両端側間に配置され
る上下一対の横桟39,39とによって構成されてい
る。
【0020】前記補強材33は、図6に示されるよう
に、各横桟39,39の左右方向略中央部間に連結され
る第1の補強桟42と、この第1の補強桟42の左右両
側で当該第1の補強桟42に沿って延びる第2の補強桟
43,43と、縦桟38,38及び第1の補強桟42の
各上下方向略中央部間で左右方向に延びる第3の補強桟
44,44と、各縦桟38,38及び第1の補強桟42
の上下両端側と横桟39,39との間でそれぞれ斜め方
向に連結される隅木46と、図6中左側の縦桟38の内
側に部分的に添設された添設材47とを備えて構成され
ている。
【0021】前記内側押え部材35は、図4及び図5に
示されるように、二枚の内面板21,21がそれぞれ受
容される左右の枠体W1,W2を一体的に構成したもの
である。すなわち、内側押え部材35は、左右両側の縦
桟38,38の表側に被さるように配置された第1及び
第2の外側縦部55,56と、これら外側縦部55,5
6の上下両端間にそれぞれ連なるとともに、各横桟3
9,39の表側に被さるように配置された横部58,5
8と、これら横部58,58の左右方向略中央部間に連
なるとともに、第1の補強桟42の表側に被さるように
配置された中央縦部60とからなり、この中央縦部60
の中央に形成された溝60Aを境にして左右両側に枠体
W1,W2が形成されるようになっている。
【0022】図5中左側に位置する第1の外側縦部55
は、図11に示されるように、コーナーCを形成するよ
うに連結される領域であり、図5中右側の第2の外側縦
部56よりも左右幅が大きく設定されており、その面内
には、面位置が部分的に落ち込んだ第1彫り込み部62
が上下方向三箇所に形成されている。これら第1彫り込
み部62の内部には、中央寄り(図5中右寄り)に下穴
63がそれぞれ形成されており、上側二箇所の第1彫り
込み部62,62は、平面視で略小判型となる外形形状
に設けられている。その一方、下端側に位置する残りの
第1彫り込み部62は、平面視において、他の第1彫り
込み部62の上半分の輪郭に相当する部分と、この部分
の下端側から下向きに延びる直線部分とが連なって構成
されて平面視下向き略コ字状の外形形状となっている。
【0023】図5中右側に位置する第2の外側縦部56
には、各第1彫り込み部62と外形形状の相違する第2
彫り込み部66が、各第1彫り込み部62と同一の上下
位置となる三箇所に形成されている。すなわち、第2の
彫り込み部66は、対応する上下位置の各第1彫り込み
部62の左半分に略相当する外形形状をなし、第1彫り
込み部66と略同一の深さに設けられている他、内部に
下穴67が形成されて外向きに開放するようになってい
る。
【0024】前記裏側押え部材36は、図3及び図7に
示されるように、表側押え部材35に対して、各彫り込
み部62,66及び各下穴63,67が設けられていな
い点、及び、第1及び第2の外側縦部55,56が略同
一の左右幅に設定されている点を除き、略同一の構成と
なっている。ここで、表側押え部材35に対して同一若
しくは同等の部分については、同一符号を用いて説明を
省略する。
【0025】前記第2のパネル17は、図8に示される
ように、図2に示される第1のパネル16に対して、図
2中左側の第1彫り込み部62を設けずに、外向きに開
放する第2彫り込み部66を左右両側に略対称に設けた
点を除き、実質的に略同一の構成となっている。ここ
で、第1のパネル16と略同一若しくは同等の構成部分
については、同一符号を用いて説明を省略する。
【0026】前記第3のパネル18は、第1のパネル1
6に対して、外枠32の内側にドア部材Dが設けられて
いる点を除き、実質的に略同一の構成となっており、こ
こでは説明を省略する。
【0027】以上のように構成された壁パネル12同士
の連結は、図9に示されるように、相互に隣り合う壁パ
ネル12の各内面板21間に跨って壁パネル12同士を
連結する連結具72を用いて行われる。この連結に際し
ては、第1のパネル16及び第2のパネル17が直線状
に連結される直線部分Lにおける連結と、第1のパネル
16及び第2のパネル17が略直交する状態で連結され
るコーナーCにおける連結との二種類の態様がある。な
お、以下においては、図9に示される部分についてのみ
について説明し、これと同様にして連結される他の部分
についての説明は省略する。
【0028】前記直線部分Lにおいては、図10に示さ
れるように、同図中左側に位置する第1のパネル16の
第2彫り込み部66側の端面が同図中右側に位置する第
2のパネル17の端面に突き合わされる。この際、第1
のパネル16の各第2彫り込み部66と第2のパネル1
7の各第2彫り込み部66とがそれぞれ連なって第1の
凹部74を形成するようになっている。当該各第1の凹
部74は、前記第1彫り込み部62(図2等参照)と略
同一の外形形状となり、内部二箇所に前記下穴67,6
7がそれぞれ位置することとなる。
【0029】その一方、前記コーナーCにおいては、図
11に示されるように、同図中右側に位置する第1のパ
ネル16の側端側内面部分に、同図中左側に位置する第
2のパネル17の端面が突き当てられる。この際、第1
のパネル16に形成されている各第1彫り込み部62の
一部は、第2のパネル17によって隠されるが、各第1
彫り込み部62の残り部分と、第2のパネル17の各第
2彫り込み部66とがそれぞれ屈曲する方向に連なって
第2の凹部75を形成する。ここで、各第2の凹部75
の内部には前記下穴63,67が位置することとなる。
【0030】前記連結具72は、図10及び図11に示
されるように、第1の凹部74に受容される第1の連結
具77と、第2の凹部75に受容される第2の連結具7
8とからなる。
【0031】前記第1の連結具77は、図10に示され
るように、第1及び第2のパネル16,17に跨がるよ
うに取り付けられる固定部材80と、この固定部材80
を隠蔽するカバー82とにより構成されている。固定部
材80は、平面視略小判型に設けられた金属製の略平面
形状をなすプレート84と、このプレート84を第1の
凹部74に固定するための金属製のねじ85,85とか
らなる。プレート84は、平面視略小判型をなす上側の
第1の凹部74に略ぴったりと収まる相対形状に設けら
れ、これによって、プレート84は、上側の第1の凹部
74よりも大きな平面形状をなす下端側の第1の凹部7
4に対し、その内部に隙間S(図9参照)を形成した状
態で収まるようになっている。また、プレート84に
は、第1の凹部74内の下穴67,67に対応する貫通
穴87,87が設けられており、これら貫通穴87,8
7にねじ85,85を挿通して第1の凹部74にねじ込
むことでプレート84が第1の凹部74内に固定され
る。カバー82は、プレート84と略同一となる外形を
備えた薄板状に設けられるとともに、磁力によって固定
部材80に接合可能な所定の磁性体によって形成されて
いる。
【0032】前記第2の連結具78は、図11に示され
るように、第1及び第2のパネル16,17に取り付け
られる固定部材89と、この固定部材89を隠蔽するカ
バー90とにより構成されている。ここでの固定部材8
9は、側面視略L字状に設けられた金属製の屈曲プレー
ト92と、この屈曲プレート92を第2の凹部75に固
定するための金属製のねじ93とからなる。屈曲プレー
ト92は、各第2の凹部75に隙間S(図9参照)を形
成した状態で収まるサイズに設けられており、第1彫り
込み部62に受容される第1の面95と、この第1の面
95に対して略直交する向きに連なって第2彫り込み部
66に受容される第2の面96とからなる。これら第1
及び第2の面95,96には、第2の凹部75内の下穴
63,67に対応する貫通穴98,98が設けられてお
り、これら貫通穴98,98にねじ93,93を挿通し
てねじ込むことで屈曲プレート92が第2の凹部75に
固定される。また、カバー90は、磁力によって固定部
材89に接合可能な磁性体により形成されており、第1
及び第2の面95,96に略ぴったり合う外形を備えた
薄板状の第1及び第2のカバー100,101からな
る。
【0033】なお、本実施例においては、図9に示され
るように、連結具72が各凹部74,75に受容された
状態で、内面板21とカバー82,90の表面とが略面
一となるような各凹部74,75の深さに設定されてい
る。
【0034】従って、このような実施例によれば、極め
て簡単な構成によりプレート84,92をカバーするこ
とができ、その取り外しも容易に行うことができるとい
う効果を得る。
【0035】また、第1の連結具77は、上側の第1の
凹部74に略ぴったりと収まる相対形状に設けられてい
るため、上側の第1の凹部74に第1の連結具77を先
に取り付けることで、相互に連結される壁パネル12の
位置決めを確実に行うことができるという効果をも得
る。しかも、残りの連結具72は、各凹部74,75の
内部に隙間Sを形成した状態で収まる相対形状に設けら
れているため、位置決めが行われた後で、隙間Sを利用
して残りの連結具72をスムースに取り付けることがで
きる。
【0036】なお、前記実施例においては、カバー8
2,90を磁性体により構成したが、本発明は、これに
限定されず、固定部材80,89とカバー82,90と
を磁力で接合できる限りにおいて、固定部材80,89
及びカバー82,90を種々の材料で形成することもで
きる。例えば、プレート84,92やねじ85,93の
頭部の全体又は一部を磁性体により構成する一方、カバ
ー82,90を金属製にすることも可能である。
【0037】また、カバー82,90としては、下端側
の第1及び第2の凹部74,75の形状に合わせた平面
形状を有するものも用意し、各カバー82,90の表面
側に内面板21と略同化する化粧シートや塗装を施すと
よい。これにより、壁パネル12の連結部位における連
結具72の存在を一層目立たなくし、壁パネル12間の
連結部位をすっきりさせることができる。
【0038】更に、各凹部74,75の形状としては、
前記実施例の形状に限定されず、平面視で、略円形状、
多角形状若しくは「×」状等の形状にする一方、当該形
状の凹部74,75に受容可能となる固定部材80,8
9の形状としてもよい。要するに、各凹部74,75の
形状としては、隣り合う壁パネル12,12に跨がって
形成され、その内部に固定部材80,89を受容できる
限りにおいて、種々の形状のものを採用することができ
る。
【0039】また、固定部材80,89の固定は、前記
図示例のようなタッピングねじや木ねじ等のねじ85,
93の他に、鬼目ナットと皿小ねじ等のボルトとの組み
合わせで固定部材80,89を固定することもできる。
但し、前記図示例の方が固定に際しての限定要素を少な
くできる。
【0040】更に、本発明に係る連結具72は、前述し
たフラッシュ構造の壁パネル12同士の連結に限らず、
他の構造に設けられた壁パネル等、他のパネル同士の連
結や他の部材同士の連結に適用することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1及び第2の部材に取り付けられる固定部材を隠蔽す
るカバーと固定部材とを磁力により接合したから、特別
な嵌合構造等が不要となり、反復継続的な脱着による影
響を受けず、しかも、比較的簡単な構成のカバー及び固
定部材で部材同士を連結することができる。
【0042】また、前記連結具が跨がるパネル部分に形
成された凹部に連結具及びカバーを受容する構造とした
から、パネルの面からの連結具の突出させず、若しく
は、その突出量を減らし、パネルの連結部分を一層すっ
きりさせることができる。
【0043】更に、前記パネル一枚につき複数箇所に前
記連結具を取り付け、そのうちの少なくとも一箇所に取
り付けられる連結具を、対応する凹部に略ぴったりと収
まる相対形状に設けたから、前記連結部を凹部に受容し
て各パネルを連結すると、各パネルが適正な相対位置で
確実に隣り合うことになり、各パネルの連結時における
位置決めを簡単に行うことができる。
【0044】また、残りの連結具を、対応する凹部の内
部に隙間を形成した状態で収まる相対形状に設けたか
ら、残りの凹部に対しては、隙間を利用して連結具をス
ムースに着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された実施例に係る防音室の概
略平面図。
【図2】 第1のパネルの概略正面図。
【図3】 図2のA−A線矢視拡大断面図。
【図4】 一部構成を分解した図3の拡大図。
【図5】 芯材の概略正面図。
【図6】 押え部材を省略した芯材の概略正面図。
【図7】 押え部材を省略した芯材の概略背面図。
【図8】 第2のパネルの概略正面図。
【図9】 図1におけるA方向から見た状態の一部概略
斜視図。
【図10】 図9の一部分で一部構成を分解した状態の
概略斜視図。
【図11】 図9の他の一部分で一部構成を分解した状
態の概略斜視図。
【図12】 従来例に係るパネルの連結構造を模式的に
示した斜視図。
【図13】 従来例に係る他の連結構造を示す縦断面
図。
【符号の説明】
12・・・壁パネル、16・・・第1のパネル、17・
・・第2のパネル、72・・・連結具、74・・・第1
の凹部、75・・・第2の凹部、80・・・固定部材、
82・・・カバー、89・・・固定部材、90・・・カ
バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DF01 DF02 FA03 GA12 GA42 HF14 LA01 LA07 LA11 2E002 EA01 FB07 FB16 GA02 MA07 2E125 AA53 AD01 AD07 AE16 AE18 AG13 AG23 BD01 BE07 BE08 CA02 CA05 5D061 BB24 BB37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に隣り合う第1及び第2の部材間に
    跨って各部材を連結する連結具であって、 この連結具は、第1及び第2の部材に取り付けられる固
    定部材と、この固定部材を隠蔽するカバーとを備え、こ
    のカバーは、磁力により前記固定部材に接合されること
    を特徴とする連結具。
  2. 【請求項2】 相互に隣り合うパネル間に跨がる連結具
    を用いて当該パネル同士を連結する構造であって、 前記連結具は、前記各パネルに取り付けられる固定部材
    と、この固定部材を隠蔽するカバーとを備え、このカバ
    ーは、磁力により前記固定部材に接合されることを特徴
    とするパネルの連結構造。
  3. 【請求項3】 前記連結具及びカバーは、前記連結具が
    跨がるパネル部分に形成された凹部に受容されることを
    特徴とする請求項2記載のパネルの連結構造。
  4. 【請求項4】 前記連結具は、前記パネル一枚につき複
    数箇所に取り付けられ、そのうちの少なくとも一箇所に
    取り付けられる連結具は、対応する凹部に略ぴったりと
    収まる相対形状に設けられていることを特徴とする請求
    項3記載のパネルの連結構造。
  5. 【請求項5】 前記連結具は、前記パネル一枚につき複
    数箇所に取り付けられ、そのうちの少なくとも一箇所に
    取り付けられる連結具は、対応する凹部に略ぴったりと
    収まる相対形状に設けられる一方、残りの連結具は、対
    応する凹部の内部に隙間を形成した状態で収まる相対形
    状に設けられていることを特徴とする請求項3記載のパ
    ネルの連結構造。
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