JP2880404B2 - 不燃仕様ウォールキャビネット構造 - Google Patents

不燃仕様ウォールキャビネット構造

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JP2880404B2
JP2880404B2 JP6113923A JP11392394A JP2880404B2 JP 2880404 B2 JP2880404 B2 JP 2880404B2 JP 6113923 A JP6113923 A JP 6113923A JP 11392394 A JP11392394 A JP 11392394A JP 2880404 B2 JP2880404 B2 JP 2880404B2
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智博 戸田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】キッチンのレンジフードに隣接して配設
されるウォールキャビネットにあっては、その側面又は
側面と下面とを(レンジフードの幅が600mmのとき
には側面のみを、またレンジフードの幅が900mmの
ときには側面と下面とを)不燃仕様とすることが義務付
けられている。
【0002】そこでかかるウォールキャビネットの側面
又は下面を不燃化するための構造として、図5,6に示
すように平面4角形状の鋼板100の内面側(裏側)に
対応する4角形状の板状の不燃材102を配置した上、
鋼板100の3辺の周縁部を内方に曲げ返して不燃材1
02の3辺の周縁部を包み込むように保持させた形態の
不燃板体104を、キャビネット本体の側面又は下面に
配置した上、ビス106を不燃板体104を貫通させる
ようにしてキャビネット本体に捩じ込んで固定するとい
った構造が考えられている。
【0003】尚、鋼板100にて不燃材102を保持さ
せるに際して、実際には予め鋼板100の3辺の周縁部
を内方に曲げ返しておいて、曲返し片108の内側に所
定の保持溝110を形成し、その保持溝110に、鋼板
100の残る1辺の開放部より不燃材102の3辺の周
縁部を挿入するようにしているのが実情である。
【0004】ところで、このようにして鋼板100と不
燃材102とから成る不燃板体104をキャビネット本
体の側面又は下面に張付固定した場合、不燃材102と
キャビネット本体の側面又は下面(以下被張付面とす
る)との間に所定の隙間が生じるのを避け得ず、これに
起因して以下のような不具合が生ずる。
【0005】この隙間は、鋼板100における曲返し片
108の板厚及び保持溝110における不燃材102と
の嵌合クリアランス等に基づいて生じるものであるが、
このような隙間がある状態で不燃板体104をビス10
6にて強制的にキャビネット本体の被張付面に固定する
と、図6(B)に示しているように不燃板体104が上
に凸となるような反返り変形(キャビネット下面の場
合)を起してしまい、外観が損なわれてしまうのであ
る。
【0006】特に壁面がタイル壁面であると、横方向に
目地が一直線に通っているため、不燃板体104におけ
る上記反返り変形が目立ったものとなり、これが美観を
大きく損ねてしまうのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものであり、その要旨
は、キッチンのレンジフードに隣接して配設される箱体
状のウォールキャビネットの構造にして、平面4角形状
の鋼板の裏側に対応する4角形状の板状の不燃材を配置
した上、該鋼板の3辺の周縁部を内方に曲げ返して該不
燃材の3辺の周縁部を包み込むように保持させた形態の
不燃板体を、キャビネット本体の下面若しくは側面を被
張付面として該被張付面側に該鋼板の曲返し片が位置す
るように重ねた上ビス等固定具にて該不燃板体を該被張
付面に固定するとともに、前記不燃材と被張付面との間
に薄肉のスペーサ板を、前記曲返し片の部分を除いた不
燃材と被張付面との重ね合せ面のほぼ全面に亘って介在
させたことにある。
【0008】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は鋼板の曲
返し片の部分を除いたほぼ全面に亘って、即ち不燃板体
とキャビネット本体の被張付面との合せ面のほぼ全面に
亘ってそれらの間にスペーサ板を介在させた上で、不燃
板体をビス等所定の固定具にてキャビネット本体の被張
付面に固定するようにしたもので、本発明によれば不燃
板体と被張付面との間に生ずる隙間をスペーサ板により
埋めた状態で不燃板体を被張付面に固定できる。
【0009】従ってその隙間に起因する不燃板体の反返
りを防止でき、ウォールキャビネットの下面又は側面及
び壁面を含む周辺の美観を良好なものとすることができ
る。
【0010】尚、ビス等による固定個所のみ部分的にス
ペーサ板の小片を介在させることによっても不燃板体の
反返り変形を防止することが可能であるが、この場合に
は固定位置に小片を位置決めする作業が必要となって、
ウォールキャビネットの組付け作業性が悪化し、コスト
を高める要因となる。
【0011】しかるに本発明では不燃板体と被張付面と
の重ね合せ面のほぼ全面に亘ってスペーサ板を介在させ
るようにしているので、このような問題は生じない。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図4において、10A,10Bはキッチンの
レンジフード12に隣接して配設されたウォールキャビ
ネットであって、レンジフード12側の各側面と各下面
とに、不燃材を鋼板で保持した形態の不燃板体24(図
1〜図3参照)がそれぞれ張付固定されている。
【0013】図1及び図2はこのウォールキャビネット
単体を拡大して示したものである。このウォールキャビ
ネット10Aは木製のもので、前面の扉14と、後面の
背板16と、一対の側板18と、底板20及び天井板2
2とから成り、横断面,縦断面形状がそれぞれ4角形状
のボックス形態を成している。
【0014】そして図4に示しているようにウォールキ
ャビネット10Aについては図中右側面と下面とに、ま
たウォールキャビネット10Bについては左側面と下面
とに上記不燃板体24が張付固定されている。
【0015】図1(B)はウォールキャビネット10A
における下面への不燃板体24の取付構造を、不燃板体
24の断面構造とともに示したものである。尚、ウォー
ルキャビネット10Bについてもその構造は基本的に同
様であるので以下10Aについてのみ説明する。
【0016】図2に示しているようにこの構造では、平
面4角形状の鋼板25の3辺、具体的には同図に示して
いるように前辺25aと一対の側辺25bの周縁部を内
方に曲げ返して、それらの曲返し片26(図1参照)の
内側に保持溝28を形成し、そしてその保持溝28に、
平面4角形状の板状の不燃材30(ここでは珪酸カルシ
ウム板)の対応する辺の周縁部を挿入して曲返し片26
により保持させた形態の不燃板体24を、キャビネット
本体の底板20に張付固定している。
【0017】尚、鋼板25の後辺25cについては曲返
し形状とされておらず、同部分が開放形状とされてい
る。而して不燃材30はこの後部の開放部より保持溝2
8内に挿入されている。
【0018】ここで不燃板体24のそれぞれの寸法は図
3の如く設定されている。即ち鋼板25の板厚が0.5
mm,不燃材30の板厚が9.5mm,曲返し片26と
不燃材30との微小隙間(嵌合クリアランス)が0.5
mmに設定されており、従って不燃材30の上面と曲返
し片26の上面との間には1.0mmの段差が生じてい
る。
【0019】一方キャビネット本体における底板20
は、側板18の下端よりも僅かに上方に控えた(引き込
んだ)位置に配置されている。即ち側板18の下端面と
底板20の下面との間にも0.5mm程度の段差が生じ
ている。この結果、不燃材30の上面と底板20の下面
との間には1.5mmの間隔が生じている。
【0020】本例の構造にあっては、不燃材30と底板
20との間に木製(合板)のスペーサ板(厚さ2.5m
m)32が介在させられている。このスペーサ板32
は、不燃板体24における鋼板25の曲返し片26を除
いたほぼ全面に亘って、厳密には曲返し片26の部分及
び底板20における前辺に沿った所定幅の部分20a
(図2参照)を除いた全面に亘ってスペーサ板32が不
燃板体24と底板20との間に介在させられている。
【0021】そしてこの状態で不燃板体24が、鋼板2
5に予め形成された4個所のビス穴34においてビス3
6の底板20への捩込みにより、キャビネット本体の下
面に張付固定されている。
【0022】尚図2に示しているようにスペーサ板32
の4辺は底板20の4辺よりも内側に位置させられてお
り、且つその後辺は底板20の後辺とほぼ同一位置に位
置させられている。尚、キャビネット本体の側面への不
燃板体24の取付構造も基本的に同様であるので詳しい
説明は省略する。
【0023】以上のように本例の構造の場合、不燃板体
24とキャビネット本体の被張付面との間に生じる隙間
がスペーサ板32によって埋められた状態で、かかる不
燃板体24がビス36によりキャビネット本体の下面に
又は側面に張付固定されるため、ビス36の捩込みによ
り不燃板体24が反返り変形を生じない。
【0024】従って不燃板体24をキャビネット本体に
固定した場合において良好な外観が得られ、従ってこれ
をキッチンの壁面に施工した場合において周辺の外観が
損なわれない。
【0025】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は他の様々な形態の
ウォールキャビネットに対して適用することも可能であ
るし、また場合によって不燃板体の変形が特に目立ち易
いウォールキャビネットの下面にのみ又は側面にのみ不
燃板体が張付固定される場合においてその側面にのみ本
発明の構造を適用することも可能である等、その主旨を
逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象であるウォールキャビネットの一
例の外観及び要部構造の図である。
【図2】同キャビネット構造の分解斜視図である。
【図3】同キャビネット構造の要部拡大断面図である。
【図4】そのウォールキャビネットをキッチンの壁面に
配設した状態の図である。
【図5】本発明の背景技術として考えられているウォー
ルキャビネット構造の分解斜視図である。
【図6】同ウォールキャビネット構造の不具合の説明図
である。
【符号の説明】
10A,10B ウォールキャビネット 12 レンジフード 24 不燃板体 25 鋼板 26 曲返し片 28 保持溝 30 不燃材 32 スペーサ板 36 ビス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キッチンのレンジフードに隣接して配設
    される箱体状のウォールキャビネットの構造にして平面
    4角形状の鋼板の裏側に対応する4角形状の板状の不燃
    材を配置した上、該鋼板の3辺の周縁部を内方に曲げ返
    して該不燃材の3辺の周縁部を包み込むように保持させ
    た形態の不燃板体を、キャビネット本体の下面若しくは
    側面を被張付面として該被張付面側に該鋼板の曲返し片
    が位置するように重ねた上ビス等固定具にて該不燃板体
    を該被張付面に固定するとともに、前記不燃材と被張付
    面との間に薄肉のスペーサ板を、前記曲返し片の部分を
    除いた不燃材と被張付面との重ね合せ面のほぼ全面に亘
    って介在させたことを特徴とする不燃仕様ウォールキャ
    ビネット構造。
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