JP2020133190A - コーナー部材、クロス仕上施工構造及びクロス仕上施工方法 - Google Patents

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【課題】建物の室内壁面の出隅部に施工されるコーナー部材に対する複雑な加工を不要化して、寸法や形状が異なっても最小数の部材で対応でき、クロス仕上げにも対応できるようにする。【解決手段】コーナー部材Cは、細長い平板材が幅方向の中央で直角に折り曲げられた断面形状を有する樹脂製の取付部材1と、この取付部材1の外面に接着剤により一体的に固定された化粧部材7とを備える。取付部材1の両端部には化粧部材7よりも突出した突出部4が形成され、取付部材1に複数の貫通孔3,3,…が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に施工されるコーナー部材、それを用いたクロス仕上施工構造及びクロス仕上施工方法に関する。
一般に、建物の壁面の出隅部又は入隅部(壁面のコーナー部分)においては、壁材の継ぎ目を隠して保護したり見映えを良くしたりするために、壁材と同質の材料からなるコーナー部材が施工される。このコーナー部材は、その表面からビスや釘で壁下地材に留め付けると、表面にビスや釘の頭が見えるので、意匠性が損なわれることになる。
このような意匠性の問題を解消するために、従来、例えば特許文献1や特許文献2に開示された技術が提案されている。この技術においては、薄い鋼板等からなる取付部材を係合部が形成されるように成形し、それに、壁材と同質の材料からなる化粧部材を係合一体化することでコーナー部材を形成し、そのコーナー部材を取付部材において壁下地材に留め付けるようになっている。
特開平2−16260号公報 実開昭51−84224号公報
ところが、上記従来のものでは、いずれも、取付部材に化粧部材を係合一体化するために、両部材を係合部等の係合構造が形成されるように加工しなければならず、寸法や形状が異なると、その数だけ取付部材及び化粧部材を揃える必要が生じるという問題がある。また、室内の内装壁面としてクロス仕上げへの対応も考慮する必要がある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コーナー部材の構造に改良を加えることで、そのコーナー部材に対する複雑な加工を不要化して、寸法や形状が異なっても最小数の部材で対応でき、クロス仕上げにも対応できるようにすることにある。
上記の目的の達成のため、この発明では、取付部材に化粧部材を接着剤により一体的に固定する構造とした。
具体的には、第1の発明は、建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に施工されるコーナー部材であって、このコーナー部材は、細長い平板材が幅方向の中間部で鋭角、直角又は鈍角に折り曲げられた断面形状を有する取付部材と、この取付部材の外面又は内面に少なくとも接着剤により一体的に固定された化粧部材とを備え、上記取付部材の両端部には化粧部材よりも突出した突出部が形成されていることを特徴とする。
この第1の発明では、コーナー部材は取付部材及び化粧部材を備え、取付部材の両端部に化粧部材よりも突出した突出部が形成されているので、コーナー部材を壁下地材にステープル、ビスや釘等で留め付けるときには、この突出部でコーナー部材を留め付ければよく、化粧部材の表面にステープル、ビスや釘等が現れず、意匠性が優れる。
また、取付部材及び化粧部材同士は少なくとも接着剤により一体的に固定されているので、両部材を係合により一体化するための係合構造やそれに対応する複雑な加工が不要となり、両部材は単純な形状や構造で済むようになる。このことで、コーナー部材の寸法や形状が異なっても最小数の部材で対応することができる。
また、室内壁面にコーナー部材と隣り合わせでクロス仕上げを行う場合には、取付部材の両端の突出部上にクロスを貼り付けるだけでよく、そのクロス仕上げを容易に行うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、取付部材が樹脂からなることを特徴とする。こうすると、例えばコーナー部材を壁下地材に留め付けるときに、樹脂製の取付部材において釘やビスは勿論、ステープルであっても簡単に留め付けができる。また、取付部材を化粧部材に接着剤により固定するときにも、ステープル、ビス、釘等を併用できて、その固定が容易となる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、取付部材に複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
この第3の発明では、取付部材に複数の貫通孔が形成されているので、その突出部上にクロス仕上げのためにパテを塗り付けるときに、そのパテが突出部の貫通孔に入り込んで保持されるようになり、そのパテ処理を容易に行うことができる。また、取付部材において化粧部材が接着される範囲にも貫通孔が形成されていると、その貫通孔に接着剤が充填されて一種のアンカー効果が得られ、取付部材と化粧部材との接着強度が増大する。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、化粧部材は火山性ガラス質複層板からなることを特徴とする。
この第4の発明では、化粧部材として火山性ガラス質複層板を使用しているので、化粧部材が無機材料で不燃性能を有するようになる。また、化粧部材を取付部材に対し接着剤に加えステープル等を併用しても、材料が割れることなく留め付けすることができる。
第5の発明は、建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に第1〜第4の発明のいずれか1つのコーナー部材が施工され、上記出隅部又は入隅部を除く室内壁面にクロスが貼り付けられたクロス仕上施工構造であって、上記出隅部又は入隅部に上記コーナー部材が取付部材にて固定され、その取付部材の突出部から該突出部に隣接する他の壁面に亘ってパテが塗り付けられてクロス下地面が形成され、そのクロス下地面上にクロスが貼り付けられていることを特徴とする。
第6の発明は、建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に第1〜第4の発明のいずれか1つのコーナー部材を施工し、上記出隅部又は入隅部を除く壁面にクロスを貼り付けるクロス仕上施工方法であって、上記出隅部又は入隅部に上記コーナー部材を取付部材にて固定し、この取付部材の突出部から該突出部に隣接する他の壁面に亘ってパテを塗り付けてクロス下地面を形成した後、そのクロス下地面上にクロスを貼り付けることを特徴とする。
この第5及び第6の発明では、建物の室内壁面にクロス仕上げを行う際、壁面の出隅部又は入隅部にコーナー部材が取付部材の両端部の突出部にて固定される。この状態で、突出部から該突出部に隣接する他の壁面に亘ってパテが塗り付けられてクロス下地面が形成される。しかる後、そのクロス下地面上にクロスが貼り付けられる。こうすれば、クロス仕上げを容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明によると、細長い平板材が幅方向中間部で折り曲げられた断面形状の取付部材の外面又は内面に化粧部材を接着剤により一体的に固定し、取付部材の両端部に化粧部材よりも突出した突出部を形成したことにより、コーナー部材を壁下地材にステープル、ビスや釘等で留め付けるときに突出部で留め付けて、化粧部材の表面にステープル、ビス、釘等が現れないようにでき、優れた意匠性が得られる。また、取付部材及び化粧部材同士の接着剤による一体固定により、両部材を係合により一体化するための係合構造やそれに対応する複雑な加工を不要とし、コーナー部材の寸法や形状が異なっても最小数の部材で対応することができる。さらに、壁面にクロス仕上げを行う場合には、取付部材の突出部上にクロスを貼り付けるだけでよく、そのクロス仕上げを容易に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るコーナー部材の斜視図である。 図2は、コーナー部材の断面図である。 図3は、取付部材の斜視図である。 図4は、取付部材の断面図である。 図5は、化粧部材の斜視図である。 図6は、建物の室内壁面に壁パネルと共に施工されたコーナー部材の施工構造を示す断面図である。 図7は、建物の室内壁面にコーナー部材により施工されたクロス仕上施工構造を示す図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1及び図2は本発明の実施形態に係るコーナー部材C(出隅部材)を示す。このコーナー部材Cは、図6及び図7に示すように、建物の室内壁面の出隅部に壁材としての壁パネル22やクロス26と共に壁下地材21,21に取り付けられて施工される
コーナー部材Cは、例えば2730mmの細長い取付部材1を備えている。この取付部材1は、図3及び図4に示すように、互いに直交するように連続する2つの細長い板状部1a,1aからなっており、換言すれば例えば厚さ0.5〜1.5mmの細長い平板材が幅方向の中央(中間部に含まれる)で直角に折り曲げられた断面略L字状の形状を有し、2つの板状部1a,1aの幅は互いに同じで例えば30mmとされている。取付部材1は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)やABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等の樹脂からなる。尚、取付部材1は樹脂の他にアルミニウムや鋼板等の金属であってもよい。
取付部材1の各板状部1aには、例えば円形の多数の貫通孔3,3,…が板状部1aの幅方向に例えば3列となって取付部材1の長さ方向に並ぶように形成されている。これら貫通孔3,3,…は、隣接する列の貫通孔3,3,…に対し斜めに位置ずれしていて、板状部1aと直交方向から見て千鳥配列に配置されている。貫通孔3,3,…は、各板状部1aにおいて反対側の板状部1aに近い側である取付部材1の中央側の2/3程度の範囲に形成され、該反対側の板状部1aから遠い側である取付部材1の端部側の範囲は貫通孔3,3,…が形成されていなくて板状のままとされ、この範囲の内面(両板状部1a,1aが90°の角度をなす側の面)には両面テープからなる仮止め用の粘着テープ(図示せず)が貼り付けられている。
上記取付部材1において、両板状部1a,1aが270°の角度をなす側の外面には化粧部材7(出隅役物)が予め一体的に固定されている。この化粧部材7は例示の1つであるが、それについて説明すると、化粧部材7は、図5に示すように、例えば外周面に円弧部7aと平面部7bとを有する例えば2730mmの細長い断面略半円状の部材であり、この実施形態では例えばMDFからなる。化粧部材7は、その他、合板、パーティクルボード等の木質材、ケイカル板、火山性ガラス質複層板、パルプセメント板等の無機質材、PP(ポリプロピレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC、ABS等の樹脂材、アルミニウム等の金属であってもよい。
化粧部材7の平面部7bの幅方向中央には、互いに直交する溝側面9a,9aを有する断面略L字状の取付溝部9が形成され、両溝側面9a,9aは、円弧部7aの円弧中心を通りかつ平面部7bと直交する平面に対し面対称に配置され、各溝側面9aの深さ方向の幅は上記取付部材1の板状部1aの幅よりも小さくなっている。また、化粧部材7の平面部7bの幅方向両端部(円弧部7aとの境界部分)には、その両端部を面取り状に切り欠いた平面状の切欠面部11が形成され、この切欠面部11と、取付溝部9において該切欠面部11に近い側の溝側面9aとは互いに直交するように配置されている。
そして、化粧部材7の取付溝部9内には上記取付部材1がその外面を溝側面9a,9aに当接させるように密嵌合され、両者の間には接着剤(図示せず)が介在されており、この接着剤により化粧部材7が取付部材1の外面に一体的に接着固定されている。このことで、取付部材1の両端部には化粧部材7よりも例えば5〜30mm程度突出した突出部4,4が形成されている。この各突出部4と化粧部材7の切欠面部11とは直交しているが、突出部4と化粧部材7の平面部7bとは鋭角に交差しており、その両者の間に奥側に向かって狭くなる溝状空間Sが形成されている。また、取付部材1の上記3列の貫通孔3,3,…のうち、取付部材1の中央側の2列の貫通孔3,3,…は化粧部材7の取付溝部9内に溝側面9aと当接する位置に位置し、残り1列の貫通孔3,3,…は取付溝部9外の突出部4に位置している。
このように化粧部材7と取付部材1とは接着剤により一体的に固定されているが、その接着剤に加えてステープル14を併用してもよい。このステープル14は、取付部材1をその内面から貫通させて化粧部材7の取付溝部9の溝側面9aに打ち込まれる。このステープル14に代えて、ビスや釘を用いてもよく、ステープル14と同様にして固定する。このようなステープル14、ビスや釘の併用によって化粧部材7に対する取付部材1の固定も強固になり、また例えば接着剤の硬化までの仮止め等も行うことができる。
尚、図示しないが、取付溝部9を除く化粧部材7の外表面には化粧シートが貼り付けられている。
次に、上記コーナー部材Cが建物の室内壁面に施工される施工構造について説明する。図6は、コーナー部材Cが壁パネル22(パネル状の壁材)と共に施工された施工構造を示し、20は建物の室内壁面の出隅部に位置する柱で、この柱20に2枚の壁下地材21,21が直交して出隅角部を形成するように固定され、これら両壁下地材21,21の出隅角部にコーナー部材Cが取り付けられている。このコーナー部材Cは両壁下地材21,21の出隅角部に、取付部材1の板状部1a,1a内面が壁下地材21,21に当接した状態で被せられており、その板状部1a,1aは壁下地材21,21と接着剤(図示せず)により接着されて固定されている。
また、図6に示すように、接着剤に加えてステープル14を併用してもよい。このステープル14は、取付部材1のうち化粧部材7から突出した突出部4を貫通して壁下地材21ないし柱20に打ち込まれている。このステープル14に代えて、ビスや釘を用いてもよく、ステープル14と同様にして固定される。このようなステープル14、ビスや釘の併用によってコーナー部材Cの固定が強固に取り付けられる。尚、取付部材1の内面に粘着テープが貼り付けられているので、この粘着テープによりコーナー部材Cが上記接着剤の硬化に至るまで壁下地材21に仮止めされる。
このようにして取り付けられたコーナー部材Cに対し、その両側の壁下地材21,21にそれぞれ壁パネル22,22,…が端部で取付部材1の突出部4を覆うように取付固定されている。この各壁パネル22は例えば図外の両面テープ及び接着剤により壁下地材21に固定されている。また、各壁パネル22の端部は、化粧部材7の平面部7bと取付部材1の突出部4との間の、奥側に向かって狭くなる溝状空間Sに部分的に入り込んで外部から隠蔽されている。これにより、壁パネル22の端部が正面から見えないので、壁パネル22の端部が欠けた場合でも見映えの良い外観が得られる。又、溝状空間Sが奥側に向かって狭くなる形状であるので、凹凸模様を有する壁パネル22であっても良い。
このようなパネル施工構造を施工する場合には、コーナー部材Cを取付部材1によって壁下地材21に接着剤(及びステープル14等)によって固定する。そのとき、取付部材1の内面に貼り付けられている仮止め用の粘着テープにより、コーナー部材Cを仮止めすることができる。次いで、そのコーナー部材C両側の壁下地材21,21上に壁パネル22,22,…を固定すればよい。
一方、図7は、コーナー部材Cがクロス26と共に施工されたクロス仕上施工構造を示している。この構造では、コーナー部材Cの壁下地材21への取付構造は壁パネル22の場合と同様であり、コーナー部材Cは取付部材1にて壁面の出隅部の壁下地材21,21上に、両面テープや接着剤による接着と取付部材1の突出部4のステープル14等による取付けとによって固定されている。
そして、上記取付部材1の突出部4から該突出部4に隣接する他の壁面に亘ってパテ24が突出部4を覆うように面一状に塗り付けられて平面状のクロス下地面25が形成されており、このクロス下地面25上にクロス26が接着により貼り付けられている。このクロス26の端部は、化粧部材7の平面部7bと取付部材1の突出部4との間の溝状空間Sに奥端部まで部分的に入り込んで外部から隠蔽されている。
このクロス仕上施工構造の施工方法では、建物の室内壁面の出隅部にコーナー部材Cを取付部材1にて固定し、その取付部材1の各突出部4から該各突出部4に隣接する他の壁面に亘ってパテ24を面一状に塗り付けて平面状のクロス下地面25を形成し、その後、クロス下地面25上にクロス26を貼り付ければよい。
したがって、上記実施形態においては、コーナー部材Cは取付部材1及び化粧部材7を備えており、そのコーナー部材Cを建物の室内壁面の出隅部における壁下地材21,21に取り付けるときには、取付部材1を接着剤により壁下地材21に接着すればよい。また、取付部材1の両端部に化粧部材7よりも突出した突出部4,4が形成されているので、この各突出部4でコーナー部材Cを壁下地材21にステープル14、ビスや釘で留め付けることもできる。このことで化粧部材7の表面にステープル14、或いはビスや釘の頭が現れることはなく、施工時の意匠性が優れたものとなる。
また、取付部材1と化粧部材7とは接着剤により接着され、加えてステープル14等の併用により一体的に固定されているので、両部材1,7を係合により一体化するための係合構造やそれに対応する複雑な加工が不要となり、両部材1,7は単純な形状や構造で済む。このことで、コーナー部材Cの寸法や形状が異なっても最小数の部材で対応することができる。
さらに、上記取付部材1は樹脂製のものであるので、コーナー部材Cを壁下地材21に留め付けるときに、樹脂製の取付部材1によってビスや釘は勿論、ステープル14であっても簡単に留め付けができる。しかも、取付部材1を化粧部材7に固定するに当たり、接着剤に加えてステープル14やビス等を併用するときに、その固定が容易となる。
また、室内壁面にコーナー部材Cと隣り合わせでクロス仕上げを行う場合には、取付部材1の両端の上記突出部4,4上にパテ処理を行ってクロス下地面25を形成し、そのクロス下地面25上にクロス26を貼り付けるだけでよく、そのクロス仕上げを容易に行うことができる。
そのとき、取付部材1に複数の貫通孔3,3,…が形成され、それら貫通孔3,3,…は突出部4にも設けられているので、上記のように取付部材1の突出部4上にクロス仕上げのためにパテ24を塗り付けるときに、そのパテ24が突出部4の貫通孔3,3,…に入り込んで保持されるようになり、そのパテ処理を容易に行うことができる。
また、上記貫通孔3,3,…は、取付部材1において化粧部材7に接着される部位(取付溝部9内に位置する範囲)にも形成されているので、その貫通孔3,3,…に接着剤が充填されて一種のアンカー効果が発揮され、取付部材1と化粧部材7との接着強度が増大する。
そして、上記化粧部材7が火山性ガラス質複層板からなっていれば、その化粧部材7が無機材料により不燃性能を有するようになるだけでなく、化粧部材7を取付部材1に対し接着剤に加えステープル14、ビスや釘等を併用しても、材料が割れることなく容易に留め付けすることができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、取付部材1の貫通孔3は円形であるが、円形以外の形状であってもよい。また、貫通孔3,3,…の配列は千鳥配列以外の配列であってもよく、配列数は3列以外であってもよい。
また、上記実施形態では、取付部材1の略全体に貫通孔3,3,…が形成されているが、この貫通孔3,3,…を取付部材1の一部、例えば化粧部材7との接着部位のみ、又は突出部4のみに形成してもよい。また、貫通孔3,3,…は必須でなく、例えばクロス仕上げが不要の場合には設けなくてもよい。しかし、化粧部材7との接着強度を確保できる点やクロス仕上げの際のパテ処理が有利となる点では貫通孔3,3,…を設けるのが好ましい。
また、上記実施形態では、化粧部材7は断面半円状のものであるが、この形状に限定されず、例えば断面L字状等の他の形状を適宜選択することができる。
さらに、上記実施形態は、建物の室内壁面の出隅部に取り付けられるコーナー部材C(出隅部材)の例であるが、本発明は、室内壁面の入隅部に取り付けられるコーナー部材(入隅部材)に適用することもできる。その場合、取付部材1の内面に化粧部材7の外面を少なくとも接着剤により固定すればよい。
また、上記実施形態では、取付部材1は長い平板材を幅方向の中央で直角に折り曲げた断面L字状のものとし、化粧部材7の取付溝部9も断面略L字状として、直角出隅のコーナー部材Cを示しているが、取付部材1は長い平板材を幅方向の中央で鋭角又は鈍角に折り曲げ、化粧部材7の取付部も同形状として、鈍角や鋭角の出隅部材又は入隅部材としてもよい。また、取付部材1は平板材を幅方向の中央でなく、幅方向の中間部で折り曲げた断面形状のものでもよく、その場合は板状部の幅が互いに異なることとなる。
本発明は、コーナー部材の係合構造やそれに対応する複雑な加工を不要とできるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
C コーナー部材
1 取付部材
1a 板状部
3 貫通孔
4 突出部
7 化粧部材
9 取付溝部
14 ステープル
21 壁下地材
22 壁パネル
24 パテ
26 クロス

Claims (6)

  1. 建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に施工されるコーナー部材であって、
    細長い平板材が幅方向の中間部で鋭角、直角又は鈍角に折り曲げられた断面形状を有する取付部材と、
    上記取付部材の外面又は内面に少なくとも接着剤により一体的に固定された化粧部材とを備え、
    上記取付部材の両端部には化粧部材よりも突出した突出部が形成されていることを特徴とするコーナー部材。
  2. 請求項1において、
    取付部材が樹脂からなることを特徴とするコーナー部材。
  3. 請求項1又は2において、
    取付部材に複数の貫通孔が形成されていることを特徴とするコーナー部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    化粧部材は火山性ガラス質複層板からなることを特徴とするコーナー部材。
  5. 建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に請求項1〜4のいずれか1つのコーナー部材が施工され、上記出隅部又は入隅部を除く室内壁面にクロスが貼り付けられたクロス仕上施工構造であって、
    上記出隅部又は入隅部に上記コーナー部材が取付部材にて固定され、
    上記取付部材の突出部から該突出部に隣接する他の壁面に亘ってパテが塗り付けられてクロス下地面が形成され、
    上記クロス下地面上にクロスが貼り付けられていることを特徴とするクロス仕上施工構造。
  6. 建物の室内壁面の出隅部又は入隅部に請求項1〜4のいずれか1つのコーナー部材を施工し、上記出隅部又は入隅部を除く壁面にクロスを貼り付けるクロス仕上施工方法であって、
    上記出隅部又は入隅部に上記コーナー部材を取付部材にて固定し、
    上記取付部材の突出部から該突出部に隣接する他の壁面に亘ってパテを塗り付けて平面状のクロス下地面を形成した後、そのクロス下地面上にクロスを貼り付けることを特徴とするクロス仕上施工方法。
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