JP4837242B2 - 間仕切り収納家具の設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅やオフィス等において、部屋を間仕切りするために使用する間仕切り収納家具の設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅を始めとする建築物の構造躯体の耐久性が向上したのに伴い、オープンスペースを設けるように設計し、家族構成等に合わせて、間仕切りでそのオープンスペースを複数の部屋に区切って使用する手法が多く採用されている。
そして、この間仕切りの手段として、扉やパネル材の他に、複数の収納家具を設置する構造が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−207575号公報
【0004】
こうした複数の収納家具を設置する場合、当該収納家具同士を密着させて設置し、これにより収納家具と壁との間に形成される隙間に突っ張り金具を設け、この突っ張り金具で収納家具を押圧して支持している。そして、この隙間を、フィラーを詰めたり、石膏ボードで小壁を形成する等して塞いでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような収納家具同士を密着させて設置する手段では、当該収納家具と壁との間に形成される隙間に突っ張り金具を設けているので、壁の一部に強い押圧力を作用させることになり、その結果、壁を傷つけてしまうといった問題がある。そのため、間仕切りを変更等する際には、壁紙を貼り替えたり、損傷した壁を修復する必要が生じ、本来必要としない厄介な作業を要していた。
また、収納家具と壁との隙間を塞ぐフィラーや石膏ボードの小壁を、壁の色に合わせる必要もあるので、そうした作業も面倒であった。
【0006】
そこで、本発明の目的とするところは、壁を傷つけることがなく、また、小壁等を壁の色に合わせると言った面倒な作業を不要とすることのできる間仕切り収納家具の設置構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の間仕切り収納家具の設置構造は、オープンスペースを間仕切りするために、複数の間仕切り収納家具(1)を左右に並べた設置構造であって、左右両端部に位置する家具の外側面をそれぞれ左右の壁(K)に当接すると共に、家具同士間に隙間を形成し、前記隙間に、前記家具を左右に移動させ壁(K)に押し付ける突っ張り治具(2)を介在させると共に、前記隙間を、縦長化粧板(3)で閉塞してなるものであって、前記間仕切り収納家具(1)の上面と天井(T)との間に、当該間仕切り収納家具(1)の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材(7)の左右両端部を、外側に端部(8a)が突設された側板(8)で連結した枠体(6)を配置し、前記側板(8)の外側に突設された端部(8a)の幅は、前記側板(8)の幅よりも肉細であり、オープンスペースに廻り縁(M)が存在しない場合には、前記上部化粧材(7)の端面(7a)が、前記側板(8)の外側に突設された端部(8a)の内方側の面に当接するとともに、前記側板(8)の外面だけを壁(K)に当接させ、オープンスペースに廻り縁(M)が存在する場合には、前記側板(8)の端部(8a)を切除して側板(8)を内方に移動し、その側板(8)の外面と前記一対の上部化粧材(7)の端面(7a)を前記廻り縁(M)に当接させてなることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の間仕切り収納家具の設置構造は、オープンスペースを間仕切りするために、複数の間仕切り収納家具(1)を左右に並べた設置構造であって、左右両端部に位置する家具の外側面をそれぞれ左右の壁(K)に当接すると共に、家具同士間に隙間を形成し、前記隙間に、前記家具を左右に移動させ壁(K)に押し付ける突っ張り治具(2)を介在させると共に、前記隙間を、縦長化粧板(3)で閉塞してなるものであって、前記間仕切り収納家具(1)の上面と天井(T)との間に、当該間仕切り収納家具(1)の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材(7)で外側に端部(7b)が突設された左右両端部を、側板(8)で連結した枠体(6)を配置し、前記上部化粧材(7)の外側に突設された端部(7b)の長さは、前記側板(8)の幅よりも隙間S分長く、かつその突設された端部(7d)の幅は、前記上部化粧材(7)の幅よりも肉細であり、オープンスペースに廻り縁(M)が存在しない場合には、前記側板(8)の端面が、前記上部化粧材(7)の外側に突設された端部(7d)の内面に当接するとともに、前記側板(8)の外面と前記一対の上部化粧材(7)の端部(7b)の面(7c)を壁(K)に当接させ、オープンスペースに廻り縁(M)が存在する場合には、前記側板(8)を前記隙間S分、内方に移動し、前記側板(8)を内方に移動した状態で突出する前記上部化粧材(7)端部(7b)の余剰部を切除して、その側板(8)の外面と前記切除された上部化粧材(7)の端面(7d)を前記廻り縁(M)に当接させてなることを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項3に記載の間仕切り収納家具の設置構造は、前記間仕切り収納家具(1)の下面に、昇降自在なアジャスター(4)を取付け、当該アジャスター(4)を上昇させて前記収納家具(1)の上面を天井(T)に当接させ、前記収納家具(1)と床(Y)との隙間を下部化粧板(5)で閉塞してなることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の間仕切り収納家具の設置構造は、前記下部化粧板(5)と壁(K)との間に端板(9)を配置するものとし、オープンスペースに幅木(H)が存在しない場合には、前記端板(9)として、正面矩形状で側面に垂直状外面が形成されたものを使用して、その垂直状外面を壁(K)に当接させ、オープンスペースに幅木(H)が存在する場合には、前記端板(9)として、下部が切除された正面略逆L字状のものを使用して、その切除された段差状の外面を前記幅木(H)に当接させてなることを特徴とする。
【0012】
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0013】
本発明の請求項1に記載の間仕切り収納家具の設置構造によれば、突っ張り治具を利用して左右両端部に位置する家具の外側面をそれぞれ左右の壁に当接させるので、壁を傷付けることなく、かつ、外観の見栄えを良好に維持しつつ、オープンスペースを間仕切りすることができる。また、家具同士間に形成した隙間を縦長化粧板で閉塞したので、縦長化粧板の色を、壁の色に合わせる必要もない。
【0014】
すなわち、左右の壁には間仕切り収納家具の側面全体を当接させて押圧力を分散させるので、従来のように壁の一部に強い押圧力を作用させることがなく、よって、壁を傷つけない。
また、縦長化粧板は、隣接する間仕切り収納家具の間の隙間に設けるので、当該間仕切り収納家具と同じ色のものを使用すれば良く、壁の色に合わせる必要はない。縦長化粧板は、あらかじめ製造しておくことによって容易に施工できる。
【0015】
また、前記間仕切り収納家具の上面と天井との間に、その間仕切り収納家具の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材の左右両端部を、外側に端部が突設された側板で連結した枠体を配置しており、また、オープンスペースに廻り縁が存在しない場合には、側板の外面だけを壁に当接させ、オープンスペースに廻り縁が存在する場合には、側板の端部を切除して側板を内方に移動し、その側板の外面と前記一対の上部化粧材の端面を前記廻り縁に当接させるので、同一モジュールの枠体を揃えておくことで、現場において、廻り縁がある場合とない場合の双方に容易に対応することができる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記間仕切り収納家具の上面と天井との間に、その間仕切り収納家具の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材で外側に端部が突設された左右両端部を、側板で連結した枠体を配置しており、また、オープンスペースに廻り縁が存在しない場合には、側板の外面と前記一対の上部化粧材の端部の面を壁に当接させ、オープンスペースに廻り縁が存在する場合には、前記側板を内方に移動した状態で突出する前記上部化粧材端部の余剰部を切除して、その側板の外面と前記切除された上部化粧材の端面を前記廻り縁に当接させるので、同一モジュールの枠体を揃えておくことで、現場において、廻り縁がある場合とない場合の双方に容易に対応することができる。
【0017】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の作用効果に加えて、間仕切り収納家具の下面に、昇降自在なアジャスターを取付け、そのアジャスターを上昇させて収納家具の上面を天井に当接させ、当該収納家具と床との隙間を下部化粧板で塞ぐので、オープンスペースを不要な隙間を形成することなく確実に間仕切ることができる。また、下部化粧板は、収納家具と床との下位に位置する隙間を塞ぐので、収納家具と天井との高所の隙間を塞ぐ場合と比較して、作業が容易である。
【0018】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用効果に加えて、下部化粧板と壁との間に端板を配置するものとし、オープンスペースに幅木が存在しない場合には、前記端板として、正面矩形状で側面に垂直状外面が形成されたものを使用して、その垂直状外面を壁に当接させ、オープンスペースに幅木が存在する場合には、前記端板として、下部が切除された正面略逆L字状のものを使用して、その切除された段差状の外面を前記幅木に当接させてなるので、その両方を揃えておくことにより、現場において、幅木の有無を確認することによって、いずれか一方を自由に選択することができる。なお、端板は、枠板等と異なり、ごく小型であるため、両方を揃えておいても嵩張らない。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
図1および図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造について説明する。図1は、当該設置構造を示す正面図であり、図2はそれに使用される縦長化粧板3を示す部分拡大斜視図である。
【0020】
本発明の第一実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造は、住宅のオープンスペースを間仕切りするために、二つの間仕切り収納家具1を左右に並べたものである。そして、各収納家具1の外側面をそれぞれ左右の壁Kに当接させて、両家具間に隙間を形成している。また、この隙間に、突っ張り治具2を介在させて、当該両家具を左右外方に向けて移動させ、すなわち壁Kに押し付け、面同士で当接させることにより安定姿勢を保持している。また、隙間を、収納家具1と同じ色の縦長化粧板3で閉塞している。
【0021】
また、間仕切り収納家具1の下面に、昇降自在なアジャスター4を取付け、このアジャスター4を上昇させて収納家具1の上面を天井Tに当接させている。さらに、収納家具1と床Yとの隙間を、収納家具1と同色の下部化粧板5で塞いでいる。なお、図示は省略したが、収納家具1の下面には、移動用のキャスターが取付けられている。キャスターは、アジャスター4の上昇に従って床Yから離れるようになっいる。
【0022】
この間仕切り収納家具の設置構造は、左右の家具の外側面を壁Kに当接させているので、当該壁Kに作用する押圧力を分散させることができ、よって当該壁Kを傷めることがない。
また、縦長化粧板3は、左右の家具の間に形成される隙間に設けられるので、あらかじめ収納家具1の色に合わせたものを製造しておけば良く、各現場によって異なるそれぞれの壁Kの色に逐一合わせる必要がない。
さらに、アジャスター4を上昇させて収納家具1の上面を天井Tに当接させ、当該収納家具1と床Yとの隙間を下部化粧板5で塞ぐので、オープンスペースを不要な隙間を形成することなく確実に間仕切ることができる。
【0023】
(第二実施形態)
次に図3乃至図5を参照して、本発明の第二実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造について説明する。図3は本設置構造を示す正面図である。図4は当該設置構造において使用する枠体6を示す拡大平面図であり、図5は端板9を示す拡大斜視図である。
【0024】
本発明の第二実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造は、廻り縁Mと幅木Hが存在しない住宅のオープンスペースに採用したものであり、その第一の特徴は、間仕切り収納家具1の上面と天井Tとの間に枠体6を配置したことである。
この枠体6は、間仕切り収納家具1の扉側(前側)と背板側(後側)に設けた一対の上部化粧材7と、その左右両端部を連結する一対の側板8で構成される。側板8の外側には肉細の端部8aが突設されている。枠体6の表面は、収納家具1と同一色に設定している。そして、当該枠体6の側板8の外面だけを壁Kに当接させ、上部化粧材7と協働して、収納家具1と天井Tとの間を不要な隙間を形成することなく塞いでいる。
【0025】
また、第二の特徴は、収納家具1と床Yとの間に設けた下部化粧板5と壁Kとの間に端板9を配置したことである。この端板9は、平面略L字状で正面が矩形状で側面には垂直状の外面が形成されている。そして、その垂直状外面を壁Kに当接させている。この端板9と下部化粧板5とによって、収納家具1と床Yとの間の隙間を塞いでいる。この端板9と下部化粧板5の表面も、収納家具1と同じ色に設定している。
【0026】
この設置構造においても、家具の外側面を壁Kに当接させるので、壁Kを傷付けることがない。また、縦長化粧板3のみならず、上部化粧材7、下部化粧板5および端板9をあらかじめ収納家具1と同じ色に設定しているので、壁Kの色に合わせる作業を必要としない。
【0027】
(第三実施形態)
次に図6乃至8を参照して、本発明の第三実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造について説明する。図6は本設置構造を示す正面図である。また、図7は当該設置構造に使用する枠体6を示す拡大平面図であり、図8は端板9を示す拡大斜視図である。
【0028】
本発明の第三実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造は、廻り縁Mと幅木Hが存在するオープンスペースに採用したものであり、その特徴は、前記第二実施形態において使用したものと同一の枠体6を兼用し、かつ、その側板8に形成した肉細の両端部8aを切除して、残部を内方に移動し、その側板8の外面と一対の上部化粧材7の端面7aを廻り縁Mに当接させたことである(図7参照)。これにより、同一モジュールで製造した枠体6を、廻り縁Mが存在するオープンスペースと存在しないオープンスペースの両方で使用することができるので、設置作業が容易となる。
【0029】
また、本実施形態では、端板9として、下部が切除された正面略逆L字状のものを使用して、その切除された段差状の外面を幅木Hに当接させている。これにより、幅木Hの存在する収納家具と床Yとの隙間を見栄え良く、確実に塞ぐことができる。
【0030】
(第四実施形態)
次に図9及び図10を参照して、本発明の第四実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造について説明する。図9は本設置構造を示す斜視図である。また、図10は当該設置構造に使用する枠体6を示す拡大平面図であり、(a)は廻り縁Mが在在しない場合であり、(b)は廻り縁Mが在在する場合を示している。
【0031】
本発明の第四実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造の特徴は、間仕切り収納家具1の上面と天井Tとの間に、間仕切り収納家具1の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材7で外側に端部7bが突設された左右両端部を、側板8で連結した枠体6を配置し、オープンスペースに廻り縁Mが存在しない場合には、図10(a)に示すように、側板8の外面と一対の上部化粧材7の端部7bの面7cを壁Kに当接させ、オープンスペースに廻り縁Mが存在する場合には、図10(b)に示すように、側板8を内方に移動した状態で突出する上部化粧材7端部7bの余剰部を切除して、その側板8の外面と切除された上部化粧材7の端面7dを廻り縁Mに当接させたことである。すなわち、上部化粧材7の端部7bの突設長さは、側板8の幅よりも隙間S分長くしてあり、廻り縁Mが存在する場合には側板8を隙間S分、内方に移動させ、側板8から突出した上部化粧材7の端部7bの部位だけを切除したものである。隙間S以下の厚みの廻り縁Mならば、様々な厚みのものに対応できる(廻り縁Mの厚さ分だけ側板を内方に移動した状態で突出する上部化粧材7端部7bの余剰分を切除することにより実現できる)。
これにより、同一モジュールで製造した枠体6を、廻り縁Mが存在するオープンスペースと存在しないオープンスペースの両方で使用することができるので、設置作業が容易となる。
【0032】
また、本実施形態では、端板9として、平面略L字状で正面が矩形状で側面には垂直状の外面が形成されているものを使用して、その垂直状外面を壁Kに当接させている。幅木Hが存在する場合には、これにかえて、下部が切除された正面略逆L字状のものを使用して、その切除された段差状の外面を幅木Hに当接させる。なお、図9において、符号10,11はジョイント材を示している。
【0033】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の間仕切り収納家具の設置構造によれば、左右両端部に位置する家具の外側面をそれぞれ左右の壁に当接させて家具同士間に隙間を形成し、その隙間を縦長化粧板で閉塞したので、壁を傷付けることなく、確実に間仕切りすることができる。
従って、間仕切りを変更する場合でも、壁紙の張り替えや壁の修復が不要となるので設置作業が容易となる。
また、縦長化粧板の色を、壁の色に合わせる必要もないので、これによっても設置作業が容易となる。
また、前記間仕切り収納家具の上面と天井との間に、その間仕切り収納家具の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材の左右両端部を、外側に端部が突設された側板で連結した枠体を配置しており、また、オープンスペースに廻り縁が存在しない場合には、側板の外面だけを壁に当接させ、オープンスペースに廻り縁が存在する場合には、側板の端部を切除して側板を内方に移動し、その側板の外面と前記一対の上部化粧材の端面を前記廻り縁に当接させるので、同一モジュールの枠体を揃えておくことで、現場において、廻り縁がある場合とない場合の双方に容易に対応することができる。
【0034】
また、請求項2に記載の発明によれば、前記間仕切り収納家具の上面と天井との間に、その間仕切り収納家具の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材で外側に端部が突設された左右両端部を、側板で連結した枠体を配置しており、また、オープンスペースに廻り縁が存在しない場合には、側板の外面と前記一対の上部化粧材の端部の面を壁に当接させ、オープンスペースに廻り縁が存在する場合には、前記側板を内方に移動した状態で突出する前記上部化粧材端部の余剰部を切除して、その側板の外面と前記切除された上部化粧材の端面を前記廻り縁に当接させるので、同一モジュールの枠体を揃えておくことで、現場において、廻り縁がある場合とない場合の双方に容易に対応することができる。
【0035】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の作用効果に加えて、間仕切り収納家具の下面に取付けたアジャスターによって、収納家具の上面を天井に当接させ、また、収納家具と床との隙間を下部化粧板で塞ぐので、オープンスペースを確実に間仕切ることができる。
また、下部化粧板によって収納家具と床との隙間を塞ぐので、作業が容易である。
【0036】
またさらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用効果に加えて、下部化粧板と壁との間に端板を配置するものとし、オープンスペースに幅木が存在しない場合には、正面矩形状のものを使用し、また、オープンスペースに幅木が存在する場合には、正面略逆L字状のものを使用するので、幅木の有無によって自由に選択することにより、設置作業を容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造を示す正面図である。
【図2】図1に示す設置構造において使用する縦長化粧板を示す部分拡大斜視図である。
【図3】本発明の第二実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造を示す正面図である。
【図4】図3に示す設置構造において使用する枠体を示す拡大平面図である。
【図5】図3に示す設置構造において使用する端板を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明の第三実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造を示す正面図である。
【図7】図6に示す設置構造において使用する枠体を示す拡大平面図である。
【図8】図6に示す設置構造において使用する端板を示す拡大斜視図である。
【図9】本発明の第四実施形態に係る間仕切り収納家具の設置構造を示す斜視図である。
【図10】図9に示す設置構造において使用する枠体を示す拡大平面図であり、(a)は廻り縁が在在しない場合であり、(b)は廻り縁が在在する場合を示している。
【符号の説明】
1 収納家具
2 突っ張り治具
3 縦長化粧板
4 アジャスター
5 下部化粧板
6 枠体
7 上部化粧材
7a 端面
7b 端部
7c 面
7d 端面
8 側板
8a 端部
9 端板
10 ジョイント材
11 ジョイント材
H 幅木
K 壁
M 廻り縁
S 隙間
T 天井
Y 床

Claims (4)

  1. オープンスペースを間仕切りするために、複数の間仕切り収納家具を左右に並べた設置構造であって、
    左右両端部に位置する家具の外側面をそれぞれ左右の壁に当接すると共に、家具同士間に隙間を形成し、
    前記隙間に、前記家具を左右に移動させ壁に押し付ける突っ張り治具を介在させると共に、前記隙間を、縦長化粧板で閉塞してなるものであって、
    前記間仕切り収納家具の上面と天井との間に、該間仕切り収納家具の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材の左右両端部を、外側に端部が突設された側板で連結した枠体を配置し、
    前記側板の外側に突設された端部の幅は、前記側板の幅よりも肉細であり、
    前記オープンスペースに廻り縁が存在しない場合には、前記上部化粧材の端面が、前記側板の外側に突設された端部の内方側の面に当接するとともに、前記側板の外面だけを壁に当接させ、
    オープンスペースに廻り縁が存在する場合には、前記側板の端部を切除して側板を内方に移動し、その側板の外面と前記一対の上部化粧材の端面を前記廻り縁に当接させてなることを特徴とする間仕切り収納家具の設置構造。
  2. オープンスペースを間仕切りするために、複数の間仕切り収納家具を左右に並べた設置構造であって、
    左右両端部に位置する家具の外側面をそれぞれ左右の壁に当接すると共に、家具同士間に隙間を形成し、
    前記隙間に、前記家具を左右に移動させ壁に押し付ける突っ張り治具を介在させると共に、前記隙間を、縦長化粧板で閉塞してなるものであって、
    前記間仕切り収納家具の上面と天井との間に、該間仕切り収納家具の扉側と背板側に設けた一対の上部化粧材で外側に端部が突設された左右両端部を、側板で連結した枠体を配置し、
    前記上部化粧材の外側に突設された端部の長さは、前記側板の幅よりも隙間S分長く、かつその突設された端部の幅は、前記上部化粧材の幅よりも肉細であり、
    オープンスペースに廻り縁が存在しない場合には、前記側板の端面が、前記上部化粧材の外側に突設された端部の内面に当接するとともに、前記側板の外面と前記一対の上部化粧材の端部の面を壁に当接させ、
    オープンスペースに廻り縁が存在する場合には、前記側板を前記隙間S分、内方に移動し、前記側板を内方に移動した状態で突出する前記上部化粧材端部の余剰部を切除して、その側板の外面と前記切除された上部化粧材の端面を前記廻り縁に当接させてなることを特徴とする間仕切り収納家具の設置構造。
  3. 前記間仕切り収納家具の下面に、昇降自在なアジャスターを取付け、該アジャスターを上昇させて前記収納家具の上面を天井に当接させ、前記収納家具と床との隙間を下部化粧板で閉塞してなることを特徴とする請求項1または2に記載の間仕切り収納家具の設置構造。
  4. 前記下部化粧板と壁との間に端板を配置するものとし、
    オープンスペースに幅木が存在しない場合には、前記端板として、正面矩形状で側面に垂直状外面が形成されたものを使用して、その垂直状外面を壁に当接させ、
    オープンスペースに幅木が存在する場合には、前記端板として、下部が切除された正面略逆L字状のものを使用して、その切除された段差状の外面を前記幅木に当接させてなることを特徴とする請求項3に記載の間仕切り収納家具の設置構造。
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