JP2009062767A - 天井パネルと壁パネルとの連結構造 - Google Patents

天井パネルと壁パネルとの連結構造 Download PDF

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嘉史 関
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Abstract

【課題】コーナー部分においても、外観を悪化させず、且つ直線部とコーナー部の接続部分に隙間が生じない天井パネルと壁パネルとの連結構造を提供する。
【解決手段】壁側嵌合部を有する壁押さえ縁と、天井側嵌合部を有する天井廻し縁と、壁パネル上端のコーナー部に取り付けられるコーナーピースと、壁パネル正面と天井パネル側面との間に生じる隙間を塞ぐ弾性変形可能な壁押さえ縁側軟質部と、コーナーピースに、浴室壁面から浴室内側に向けて突出して設けられ、壁パネル正面と天井パネル側面との間に生じる隙間を塞ぐ弾性変形可能なコーナーピース側軟質部とを備え、壁押さえ縁側軟質部側端とコーナーピース側軟質部側端は互いに重なり合って、両者間に隙間が生じないように構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、浴室ユニットの天井パネルと壁パネルとの連結構造に係り、特にコーナー部分の天井パネルと壁パネルとの連結構造に関する。
浴室ユニットの天井パネルと壁パネルとの連結構造において、壁パネルに取り付けられて上方に向かって突出した嵌合片を有する壁押さえ縁と、天井パネルに取り付けられて上記嵌合片と嵌合可能な嵌合溝を有する天井廻し縁とを備え、壁押さえ縁の嵌合片を天井廻し縁の嵌合溝に嵌合させて、天井パネルと壁パネルとを連結する構造が知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
これらのうち、特許文献1に記載された例では、嵌合片は、壁押さえ縁を介することなく、壁パネル本体の上端縁に沿って設けられた補強フレームの上面に直接突設されている。他方、特許文献2には、壁パネルの上端に突設された嵌合片と、この嵌合片に嵌合する嵌合溝を有し天井パネルの側端部を嵌入把持するパネル接続材とを用いる例が示されている。この場合、壁押さえ縁の一部の機能及び天井廻し縁は、パネル接続材として一体化されている。
特開平11−343750号公報 特開2005−307618号公報
通常、天井パネルと壁パネルとを連結するにあたっては、その隙間から蒸気等の水分が浴室外の建築躯体側に逃げ出さないように、パッキン等でシールすることが必要となる。実際、上述した特許文献1及び2に示された例でも、壁面中間の直線部においては、天井パネルと壁パネルとの隙間は封止されている。
しかし、コーナー部分のシールについては、直線部の壁押さえ縁に設けられたパッキンを突き合わせるだけでは、どうしても隙間ができ易く、これに対応しようとすると、施工性が悪化する。
そのため、コーナー部では、コーキング(シリコン注入)処理することで対応していた。しかしながら、シリコンは、斑が出るおそれがある、切れるおそれがある、清掃性が悪い、汚れが付着し易い等の外観上の問題があるため、コーナー部もパッキンでシーリングすることが望まれている。なお、上述した特許文献1及び2に示された例では、コーナー部の隙間塞ぎについては開示されていない。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、コーナー部分においても、外観を悪化させず、且つ直線部とコーナー部の接続部分に隙間が生じない天井パネルと壁パネルとの連結構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る天井パネルと壁パネルとの連結構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、浴室の壁面を構成する壁パネルと、該壁パネル上端の直線部に取り付けられるとともに、壁側嵌合部を有する壁押さえ縁と、浴室の天井を形成し、下面は上記壁パネルの上端より下方に配置される天井パネルと、該天井パネルに取付固定されるとともに、上記壁側嵌合部と嵌合可能な天井側嵌合部を有する天井廻し縁と、上記壁パネル上端のコーナー部に、上記壁側嵌合部と干渉しないように取り付けられるコーナーピースと、上記壁押さえ縁に、浴室壁面から浴室内側に向けて突出して設けられ、上記壁パネル正面と上記天井パネル側面との間に生じる隙間を塞ぐ弾性変形可能な壁押さえ縁側軟質部と、上記コーナーピースに、浴室壁面から浴室内側に向けて突出して設けられ、上記壁パネル正面と上記天井パネル側面との間に生じる隙間を塞ぐ弾性変形可能なコーナーピース側軟質部と、を備える天井パネルと壁パネルとの連結構造であって、上記壁押さえ縁側軟質部側端と上記コーナーピース側軟質部側端は互いに重なり合って、両者間に隙間が生じないように構成されるものである。
前記壁押さえ縁側軟質部側端及び前記コーナーピース側軟質部側端は、好適には、請求項2に記載したように、それぞれ上下2段に形成されることが望ましい。
また、前記コーナーピースは、好適には、請求項3に記載したように、その側面に、前記壁押さえ縁側面に当接し所定の位置へ案内するガイド部を備えることもできる。
本発明に係る天井パネルと壁パネルとの連結構造によれば、コーナー部分においても、外観を悪化させず、且つ直線部とコーナー部の接続部分に隙間が生じない天井パネルと壁パネルとの連結構造を得ることができる。
本発明に係る浴室ユニットの一実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る壁パネルと天井パネルとの連結構造が採用される壁パネルと天井パネルとの連結構造の、壁面直線部を示す図である。
本実施形態に係る浴室ユニットでは、図示しない防水パン上に支柱1が複数立設され、支柱1の頂部近傍は繋ぎ材2によって相互に接続されている。
隣接する支柱1間に架設される壁パネル3は、表面材としての化粧鋼板31と、芯材としての石膏ボード32と、裏打ち材としての鋼板33との3層より構成される。化粧鋼板31は、壁パネル3の頂部において、石膏ボード32側へと折曲されている。
壁パネル上端には、硬質の壁押さえ縁4が、その取付部4aが化粧鋼板31及び石膏ボード32を挟み込むように取り付けられ、ねじ5によって壁パネル3にねじ止めされる。
壁押さえ縁4は、取付部4a上に、上方に向かって略U字状に突出する嵌合片4bを備える。そのU字のそれぞれの先端には、軟質部4cが取着される。この嵌合片4bは、本発明に係る壁側嵌合部を構成する。
他方、取付部4aの浴室内側の側面から、浴室内方に向けて、弾性変形可能な上段軟質部4d及び下段軟質部4eの2段の軟質部が突設されている。
この壁押さえ縁上に、後述する天井廻し縁7を介して取り付けられる天井パネル6は、表面材としての化粧鋼板61と、裏打ち材としての石膏ボード62との2層より構成される。
化粧鋼板61は、天井パネル6側端において、石膏ボード62側へ折曲されて折曲部61aを形成し、この折曲部61aの先端は、天井パネル6の外方側へさらに折曲されて延出部61bを形成する。
折曲部61aは、天井パネル6が所定の位置に配置された際に、ねじ5や壁押さえ縁4を隠すために、天井パネル6の表面が壁押さえ縁4下端より十分下方に来るように、一定以上の長さを有している。
また、延出部61bは、図1に示すように、天井パネル6が所定の位置に配置された際に、その先端が壁押さえ縁4上に載置されるように、壁パネル3の表面と天井パネルの折曲部61aとの間に生じる隙間Sの幅以上の長さを有している。
天井廻し縁7は、天井パネル6の石膏ボード62裏面に接着される取付部7aから、天井パネル外方へ延出する延出部7bを備える。延出部7bの先端近傍には、下方に向かって開ロした嵌合溝7cが設けられる。この嵌合溝7cは、本発明に係る天井側嵌合部を構成する。
また、延出部7bの一部は、取付部7a側へ天井パネル6の延出部61bを巻き込むように折り返され、表面材支持部7dが形成される。この表面材支持部7dは、壁押さえ縁4の取付部4a上に載置される。これにより、天井パネル6の延出部61bが表面材支持部7d上に載置され、表面材支持部7dが天井パネル6の荷重の一部を分担するので、天井廻し縁7が、取付部7aのみによって天井パネル6に取り付けられる場合に比べて、天井廻し縁7をより確実に天井パネル6に取り付けることができる。
このように、壁パネル3には壁押さえ縁4が、天井パネル6には天井廻し縁7が、それぞれ予め取り付けられている。そして、天井パネル6の所定の位置への取り付けは、天井廻し縁7の嵌合溝7cを壁押さえ縁4の嵌合片4b上に持ってきて、嵌合片4bを嵌合溝7cに嵌入させることによって行う。
天井パネル6が、こうして所定の位置に取り付けられると、壁押さえ縁4の下段軟質部4eは、天井パネル6の化粧鋼板61の折曲部61aに押圧されて変形し、折曲部61aに当接する。これにより、壁押さえ縁4やねじ5が、浴室内から見えないように掩蔽されるとともに、隙間Sから蒸気等の水分が浴室外の建築躯体側に逃げ出すことが防止される。
下段軟質部4eと同様に、上段軟質部4dも天井パネル6の化粧鋼板61の折曲部61aに押圧されて変形し、折曲部61aに当接する。このように二重に遮蔽することにより、隙間Sから蒸気等の水分が浴室外の建築躯体側に逃げ出すことがより確実に防止される。
なお、嵌合片には凸部4fが、嵌合溝には凸部7eが設けられ、嵌合片4bが嵌合溝7cに嵌入後は、凸部4fの側面と凸部7eの側面とが衝合して容易には抜け落ちないようになっている。
図2は、上述した浴室ユニットの壁パネルと天井パネルとの連結構造のコーナー部における壁パネル側を示す分解斜視図であり、図3は、同壁パネル側組立後の斜視図である。
壁パネル3が直交して立設される浴室コーナー部の2枚の壁パネル3上には、直交する2本の壁押さえ縁4を連接するコーナーピース8が取着される。
コーナーピース8は、中央の本体8aと、左右の壁押さえ縁側に解放した取付部8bとを備える。本体8aの上面は、一段高く形成され、天井パネル6取付後、天井廻し縁7の延出部b上面と高さが揃うようになっている。また、本体8aの前面は、図示しないコーナー支柱のコーナー押さえ縁10と干渉しないように、コーナー部が浴室側へ膨出して形成される。
取付部8bは、壁押さえ縁4の取付部4aと同様の縦断面を有し、化粧鋼板31及び石膏ボード32を挟み込むように取り付けられ、ねじ9によって壁パネル3にねじ止めされる。
左右の取付部8bからは、それぞれ壁押さえ縁4側に向かい、上面においては上面延出部8cが、前面においては前面延出部8dが延設される。この上面延出部8cは、その根本においてその厚み分浴室側へ膨出するように折曲され、これにより壁押さえ縁4の取付部4aの上面と干渉することが回避されている。また、嵌合片4bとの干渉も回避される形状となっている。
前面延出部8d同様に、その根本においてその厚み分浴室側へ膨出するように折曲され、これにより壁押さえ縁4の取付部4aの前面と干渉することが回避されている。また、前面延出部8dは、その取付時において、壁押さえ縁4の上段軟質部4dと下段軟質部4eとの間に挿入可能な高さを有している。
さらに、この前面延出部8d前面下端近傍から本体8a前面に亘って、軟質部8eが取着される。軟質部8eは、壁押さえ縁4の下段軟質部4eと略同じ幅(浴室側へ突出する長さ)を有し、コーナーピース8及び壁押さえ縁4が取り付けられると、両者は重なって、壁押さえ縁4前面とコーナーピース8前面との間に隙間が生じることはない。これにより、壁押さえ縁4前面とコーナーピース8前面との間から蒸気等の水分が浴室外の建築躯体側に逃げ出すことが防止される。
また、コーナーピース8と壁押さえ縁4との接続部にシリコンを用いないので、斑が出るおそれがある、切れるおそれがある、清掃性が悪い、汚れが付着し易い等の外観上の問題もなく、すっきりと納めることができる。
本実施の形態に係る天井パネルと壁パネルとの連結構造は上記のように構成されており、以下その取付手順について説明する。
壁パネル3が立設されると、まずコーナーピース8が、その取付部8bが化粧鋼板31及び石膏ボード32を挟み込むように取り付けられ、ねじ9によって壁パネル3にねじ止めされる。取付部8bは、直交する壁パネル3の両面に取り付けられるので、その取付位置は自ずと定まり、位置決めの必要はない。
続く壁押さえ縁の取付には、まず一方の端部の取付部4aを、化粧鋼板31及び石膏ボード32を挟み込むとともに、取付部4aの上面がコーナーピース8の上面延出部8c下に潜り込ませ、且つ、取付部4aの前面がコーナーピース8の前面延出部8d下に潜り込ませて、上面延出部8c及び前面延出部8dの根本まで差し込む。これにより、特段の位置決め作業を行うことなく、壁押さえ縁4の位置も定まる。
次に、棒状の壁押さえ縁4を屈曲させ、他端も上述した要領と同様に、化粧鋼板31及び石膏ボード32を挟み込むとともに、取付部4aの上面がコーナーピース8の上面延出部8c下に潜り込ませ、且つ、取付部4aの前面がコーナーピース8の前面延出部8d下に潜り込ませて、上面延出部8c及び前面延出部8dの根本まで差し込む。
このように、壁パネル3には壁押さえ縁4が予め取り付けられる。同様に、天井パネル6には天井廻し縁7が予め取り付けられる。以降、上述したように、天井廻し縁7の嵌合溝7cを壁押さえ縁4の嵌合片4b上に持ってきて、嵌合片4bを嵌合溝7cに嵌入させることによって天井パネル6を所定の位置へ取り付ける。
次に、本実施形態に係るコーナーピース8の変形例について、図4を参照して説明する。本変形例のコーナーピース8Aは、同図に示すように、上段軟質部8f及びリブ8gを有する点で、実施形態におけるものと基本的に相違し、他の構成は実施形態と実質的に同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。
上段軟質部8fは、軟質部8eが壁押さえ縁4の下段軟質部4eと重なり合うのと同様に、壁押さえ縁4の上段軟質部4dと重なり合う位置に設けられる。これにより、壁押さえ縁4前面とコーナーピース8A前面との間から蒸気等の水分が浴室外の建築躯体側に逃げ出すことが、より確実に防止される。
他方、リブ8gは、本体8aと同質の硬質部材で形成され、取付部8b上に突設される。このリブ8gは、壁押さえ縁4の端部を、化粧鋼板31及び石膏ボード32を挟み込むとともに、取付部4aの上面がコーナーピース8Aの上面延出部8c下に潜り込ませ、且つ、取付部4aの前面がコーナーピース8の前面延出部8d下に潜り込ませるときにガイド部の役割を果たすものとして有用である。
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る浴室ユニットの壁パネルと天井パネルとの連結構造が採用される壁パネルと天井パネルとの連結構造の直線部を示す図。 本発明に係る浴室ユニットの壁パネルと天井パネルとの連結構造の一実施形態における壁パネル側の分解斜視図。 本発明に係る浴室ユニットの壁パネルと天井パネルとの連結構造の一実施形態における壁パネル側組立後の斜視図。 本発明に係る浴室ユニットの壁パネルと天井パネルとの連結構造の一実施形態におけるコーナーピースの変形例を示す図。
符号の説明
1 支柱
2 繋ぎ材
3 壁パネル
31 化粧鋼板
32 石膏ボード
33 鋼板
4 壁押さえ縁
4a 取付部
4b 嵌合片
4c 軟質部
4d 上段軟質部
4e 下段軟質部
4f 凸部
5,9 ねじ
6 天井パネル
61 化粧鋼板
61a 折曲部
61b 延出部
62 石膏ボード
7 天井廻し縁
7a 取付部
7b 延出部
7c 嵌合溝
7d 表面材支持部
7e 凸部
8,8A コーナーピース
8a 本体
8b 取付部
8c 上面延出部
8d 前面延出部
8e 軟質部
8f 上段軟質部
8g リブ
10 コーナー押さえ縁
S 隙間

Claims (3)

  1. 浴室の壁面を構成する壁パネルと、
    該壁パネル上端の直線部に取り付けられるとともに、壁側嵌合部を有する壁押さえ縁と、
    浴室の天井を形成し、下面は上記壁パネルの上端より下方に配置される天井パネルと、
    該天井パネルに取付固定されるとともに、上記壁側嵌合部と嵌合可能な天井側嵌合部を有する天井廻し縁と、
    上記壁パネル上端のコーナー部に、上記壁側嵌合部と干渉しないように取り付けられるコーナーピースと、
    上記壁押さえ縁に、浴室壁面から浴室内側に向けて突出して設けられ、上記壁パネル正面と上記天井パネル側面との間に生じる隙間を塞ぐ弾性変形可能な壁押さえ縁側軟質部と、
    上記コーナーピースに、浴室壁面から浴室内側に向けて突出して設けられ、上記壁パネル正面と上記天井パネル側面との間に生じる隙間を塞ぐ弾性変形可能なコーナーピース側軟質部と、を備える天井パネルと壁パネルとの連結構造であって、
    上記壁押さえ縁側軟質部側端と上記コーナーピース側軟質部側端は互いに重なり合って、両者間に隙間が生じないように構成されることを特徴とする天井パネルと壁パネルとの連結構造。
  2. 前記壁押さえ縁側軟質部側端及び前記コーナーピース側軟質部側端は、それぞれ上下2段に形成されることを特徴とする請求項1記載の天井パネルと壁パネルとの連結構造。
  3. 前記コーナーピースは、その側面に、前記壁押さえ縁側面に当接し所定の位置へ案内するガイド部を備えることを特徴とする請求項1記載の天井パネルと壁パネルとの連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016132959A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社ノーリツ 壁固定部材

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