JP4291293B2 - 防水パンのコーナ部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室ユニットなどのユニットルームに用いられる防水パンのコーナ部構造に関する。
一般に、浴室ユニットなどのユニットルームは、四角形状に形成された防水パンの各辺上に壁パネルをそれぞれ載置し、各壁パネルを互いに連結して構成されている。例えば、下記特許文献1に記載の浴室ユニットにおいては、各壁パネルを防水パンに固定する接続ブロックを四角形状の防水パンの四隅にそれぞれ配設している。そして、防水パンの各辺上に壁パネルを接続ブロックを介して載置するとともに、互いに直交して配置される壁パネルを連結するコーナジョイントを用いて、各壁パネルの互いに隣り合う垂直方向の各辺を連結している。
特開2003−27632号公報
この場合、隣り合う各壁パネル同士の継ぎ目部分および各壁パネルと防水パンとの継ぎ目部分からの漏水を防止するため、各継ぎ目部分には各種のコーキング処理が施される。例えば、図5に示す浴室ユニット10では、壁パネル11a,11bの浴室側壁面下縁部と防水パン12の周縁部に立ち上げられて形成された壁載置部13の上面との継ぎ目部分に、シリコン材14a,14bを同継ぎ目部分に沿って塗布してコーキング処理が施される。また、壁パネル11aと壁パネル11bとの継ぎ目部分であるコーナ部には、長尺状のコーナ目地15を浴室側から嵌め込んでコーキング処理が施される。この場合、コーナ目地15は、コーナ部の上端部からコーナ部の下部に設けられるフロアパッキン17の上端部まで嵌め込まれる。そして、コーナ部の下端部における壁載置部13との継ぎ目部分、すなわち2つの壁パネルが互いに直交した状態で立設される浴室ユニット10における底部側隅部は水が溜まりやすいため、同コーナ部におけるコーナ目地15の下方には特別な止水処理が施されている。
具体的には、壁載置部13の各角部における上面内側には、壁パネル11a,11bの壁面にそれぞれ平行な略L字状の突出片16が形成されている。この突出片16と壁パネル11a,11bとの隙間には、略L字状のゴム材からなるフロアパッキン17が介装されている。フロアパッキン17は、図6に示すように、突出片16と壁パネル11a,11bとをネジ18a,18bによって締め付けることにより、壁パネル11a,11bの各側壁およびコーナ目地14の下方のコーナ部に押し付けられて密着している。図6は、このコーナ部構造を2本のネジ18a,18bを含む平面で切断して図5の6−6線に沿って下方を見た断面図である。そして、壁パネル11a,11bの浴室側壁面とフロアパッキン17の上面周縁部との継ぎ目部分に、シリコン材19を同継ぎ目部分に沿って塗布してコーキング処理が施される。これにより、前記浴室ユニット10における底部側隅部への水の浸入が防止されている。
しかしながら、上記したような浴室ユニット10における底部側隅部の止水処理の施工時においては、壁パネル11a,11bを防水パン12に対して正確に位置決めする必要があるが、この壁パネル11a,11bの防水パン12に対する位置決め作業は、煩雑な作業であるため作業者に対する負担が大きく、浴室ユニット10の施工性が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、壁パネルを防水パンに対して正確に位置決めしなくても、ユニットルームにおける各壁パネルが立設されるの底部側隅部における止水処理が確実に行え、作業者の負担を軽減して、ユニットルームの施工性を向上させることができる防水パンのコーナ部構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の特徴は、一対の壁パネルを防水パンの端縁部分にそれぞれ立設させるとともに防水パンのコーナ部にて直交させてなる防水パンのコーナ部構造において、互いに直交する一対の辺を有するL字状に形成されたコーナピースと、コーナピースの一対の辺が一対の壁パネルと対向するように同コーナピースを防水パン上のコーナ部に支持する支持部とを備え、コーナピースを支持部に対して締結部材によって締結することにより、コーナピースが一対の壁パネルに向かって移動するように構成したことにある。この場合、前記防水パンは、例えば、浴室用防水パンである。
このように構成した本発明の特徴によれば、直交する一対の壁パネルにより形成されるコーナ部に対向する位置に、同コーナ部の形状に対応するL字状のコーナピースが支持部を介して配置される。そして、締結部材によりコーナピースを支持部に締結することにより、コーナピースは、一対の壁パネルに向かって移動するとともに、コーナピースの外側面が同一対の壁パネルによって形成されるコーナ部に密着する位置に押し当てられて位置決めされる。このため、防水パンに対して壁パネルの位置が多少ずれている場合であっても、コーナピースの外側面がコーナ部に密着する位置にコーナピースを位置決めすることができる。この結果、壁パネルを防水パンに対して正確に位置決めしなくても、ユニットルームの底部側隅部における止水処理が確実に行え、作業者の負担を軽減して、ユニットルームの施工性を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記支持部を、例えば、互いに直交する一対の辺を有するL字状に形成するとともに、同直交部分の上面を内側から外側に向かうに従って低くなるように傾斜させて形成し、同一対の辺が一対の壁パネルとそれぞれ平行となるように防水パン上のコーナ部に配置し、前記コーナピースは、一対の辺の直交部分の下面に内側から外側に向かうに従って高くなる突起を有し、同一対の辺が支持部の一対の辺に対向するように同支持部上に載置され、コーナピースを支持部上に上方から締結部材により締結することによって、前記コーナピースが支持部の上面を内側から外側に向かって移動するように構成したことにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、コーナピースは、同コーナピースの直交部分に形成された突起部分を介して、支持部の直交部分に形成される傾斜部分上に載置される。そして、締結部材によりコーナピースを上方から支持部に締結することによって、コーナピースは、支持部の傾斜部分をコーナ部側に向かってスライドするとともに、コーナピースの外側面がコーナ部に密着する位置に押し当てられて位置決めされる。したがって、上記と同様の効果を期待できる。
また、本発明の他の特徴は、防水パン上のコーナ部に、前記一対の壁パネルとそれぞれ平行をなす突出片を設け、支持部を防水パンと別体に構成し、支持部を、防水パン上にて突出片と前記一対の壁パネルとの間に組み込むようにしたことにある。これによれば、支持部を防水パンに一体的に成形することが困難な場合であっても、上記と同様の効果を期待できる。
また、本発明の他の特徴は、コーナピースにおける一対の辺の直交部分にて、上面から下面に貫通するとともに、同直交部分の内側から外側に向かう方向を長径方向とする長孔を設け、締結部材としてネジを用い、同ネジを長孔を貫通させて支持部に固着させたことにある。この場合、支持部の傾斜させた上面から下方に予めネジ穴を設けるようにしてもよい。これによれば、作業者が、ドライバなどの工具を用いてネジを回転させながら下方に押し込めば、コーナピースは、支持部上を外側に適宜スライドした状態で支持部上に固定される。したがって、コーナピースをコーナ部に対して適切な位置に簡単に固定することができ、より作業者の負担を軽減して、ユニットルームの施工性を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、コーナピースに、その内側面から内側に突出させるとともに、下方に延設させたカバー部を一体的に形成したことにある。これによれば、コーナピースを支持部に載置して同コーナピースをコーナ部側にスライドさせた場合、コーナピースの下面と支持部の上面との接触面を同カバー部にて覆うことができる。これにより、上方から落ちてくる水によって同接触面に水が浸入することを防ぐことができるとともに、同接触面を伝ってコーナ部およびユニットルームにおける底部側隅部に水が浸入することを防ぐことができる。
また、本発明の他の特徴は、支持部の傾斜させた上面および前記コーナピースの傾斜させた下面のうちの一方に内側から外側に向かう方向に沿って案内溝を形成し、かつ他方に案内溝に沿ってスライド可能な凸部を形成したことにある。これによれば、コーナピースのスライド方向を規定して、コーナピースを正確にコーナ部に導くことができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1(A),(B)は、本発明に係る防水パンのコーナ部構造を備えた浴室ユニット20の一部を示している。浴室ユニット20は、洗い場用防水パンと浴槽用防水パンとを接続して構成される防水パン21を備えている。図1(A),(B)は、防水パン21における洗い場用防水パンの1つの角部を示している。この防水パン21は、建物の躯体を構成する床面部(図示せず)に設置されている。
防水パン21の周縁部には、防水パン21の洗い場面より一段上方に立ち上がった壁載置部21aが形成されている。壁載置部21aには、複数(例えば7つ)の壁パネル22a,22b(図では2つの壁パネルのみ示している)および1つのドアユニット(図示せず)が起立状態で設置され、防水パン21を四方から囲んでいる。この場合、壁載置部21aの各辺上にて互いに隣り合う壁パネルおよび各辺が直交するコーナ部にて互いに隣り合う一対の壁パネル22a,22bは、連結部材(図示せず)によりそれぞれ連結されている。また、これらの互いに隣り合う各壁パネル同士の継ぎ目部分および各壁パネルと壁載置部21aとの継ぎ目部分には、同継ぎ目部分からの漏水を防止するため各種のコーキング処理が施されている。
具体的には、壁パネル22a,22bの浴室側壁面下縁部と壁載置部21aの上面との継ぎ目部分には、同継ぎ目部分上にシリコン材23a,23bが塗布されている。また、互いに直交する一対の壁パネル22aと壁パネル22bとの継ぎ目部分であるコーナ部には、長尺状のコーナ目地24が同コーナ部の上端部から下端部に渡って嵌め込まれている。そして、各壁パネル22a,22bおよびドアユニットの上端部には、天井パネル(図示せず)が掛け渡された状態で固定され、箱型の浴室ユニット20を形成している。壁載置部21aの各角部における上面内側には、壁パネル22a,22bの各壁面にそれぞれ平行なL字状の突出片25が設けられている。この突出片25は、突出片25の外側面、すなわち壁パネル22a,22b側の側面と壁パネル22a,22bの壁面との間に所定の隙間を形成するように設けられる。
この突出片25の外側面と壁パネル22a,22bの壁面との間の隙間および突出片25の上面には、コーナピースセット30が組み付けられている。コーナピースセット30は、互いに直交する一対の壁パネル22a,22bにより形成されるコーナ部の下端部における壁載置部21aとの継ぎ目部分、すなわち2つの壁パネル22a,22bが互いに直交した状態で立設される浴室ユニット20における底部側隅部への水の侵入を防ぐ。具体的には、図2の分解斜視図に示すように、下側コーナピース(本発明の支持部に対応)31、上側コーナピース(本発明のコーナピースに対応)32およびネジ33から構成されている。なお、図2は、図1(A),(B)に示す突出片25を反対側から見た図である。
下側コーナピース31は、硬質樹脂材により構成され、互いに直交する一対の辺を有するL字状に形成されている。下側コーナピース31の幅は、前記突出片25の外側面と壁パネル22a,22bの壁面との間の隙間に対応する幅に形成されており、下側コーナピース31が同隙間に嵌まり込むようになっている。また、下側コーナピース31の高さは、突出片25の高さより少し低く形成されている。さらに、下側コーナピース31における一対の辺の直交部分の上面には、L字状に形成された下側コーナピース31の内側から外側に向かうに従って低くなるように傾斜する傾斜部31aが形成されている。傾斜部31aの中央部には、傾斜部31aの上面より一段低く形成されて、傾斜部31aの上面と平行な底面を有するとともに下側コーナピース31の内側から外側に延設された案内溝31bが設けられている。案内溝31bの上面中央部には、ネジ33の外径より小径の穴部31cが垂直方向に設けられている。
上側コーナピース32は、硬質樹脂材により構成され、互いに直交する一対の辺を有するL字状に形成されている。上側コーナピース32における一対の辺の直交部分の下面には、図3に示すように、L字状に形成された上側コーナピース31の内側から外側に向かうに従って高くなるように傾斜する突起部32aが形成されている。突起部32aの中央部には、突起部32aの下面より一段高く形成されて、突起部32aの上面と平行な上面を有するとともに上側コーナピース32の内側から外側に延設された凸部32bが設けられている。凸部32bの幅および高さは、前記案内溝31bの幅および深さにそれぞれ対応しており、凸部32bが同案内溝31bに嵌まり込むようになっている。すなわち、上側コーナピース32は、案内溝31bの溝方向に沿ってスライド可能な状態で下側コーナピース31上に載置されている。
上側コーナピース32における一対の辺の直交部分には、その上面から凸部32bの下面に貫通するとともに、同直交部分の内側から外側に向かう方向を長径方向とする長孔32cが設けられている。また、上側コーナピース32には、その内側面から上側コーナピース32の内側に突出させるとともに、下方に延設させたカバー部32dが形成されている。カバー部32dは、上側コーナピース32が下側コーナピース31上に取り付けられた際に、突出片25、下側コーナピース31の傾斜部31aおよび案内溝31bを上方から覆う。さらに、上側コーナピース32の外側面には、同外側面に沿って弾性部材32eが固着されている。弾性部材32eは、不浸透性の独立発泡性スポンジ材により構成されており、上側コーナピース32の外側面に両面テープによって固着されている。この弾性部材32eは、上側コーナピース32が一対の壁パネル22a,22bにより形成されるコーナ部に押し付けられることにより弾性変形した状態で、壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に密着する。
ネジ33は、トラスタッピンにより構成されている。ネジ33は、上側コーナピース32に設けられた長孔32cを介して下側コーナピース31に設けられた穴部31cに捩じ込まれて上側コーナピース32を下側コーナピース31に締結する。
このように構成されたコーナピースセット30を浴室ユニット20に取り付ける際の施行作業について説明する。作業者は、コーナピースセット30を浴室ユニット20に取り付ける作業の前作業として、洗い場用防水パンと浴槽用防止パンとを接続して防水パン21を建物の床面部に設置するとともに、同防水パン21の壁載置部21aに壁パネル22a,22bを互いに直交させた状態で立設する。この場合、同壁パネル22a,22bを図示しない連結部材により互いに連結するとともに、互いに直交する一対の壁パネル22a,22bにより形成されるコーナ部にコーナ目地24を浴室側から嵌め込む。
次に、作業者は、図2に示すように、コーナピースセット30、すなわち下側コーナピース31、上側コーナピース32およびネジ33をそれぞれ用意する。まず、作業者は、壁載置部21aに設けられた突出片25の外側面と壁パネル22a,22bの壁面との間に形成されるL字状の隙間に下側コーナピース31を嵌め込む。次に、作業者は、下側コーナピース31の上面に上側コーナピース32を載置する。この場合、図4(A)に示すように、上側コーナピース32の下面に設けられた凸部32bが、下側コーナピース31の上面に設けられた案内溝31bに嵌まり込むように上側コーナピース32を下側コーナピース31上に載置する。これにより、上側コーナピース32が、下側コーナピース31に対して案内溝31bの溝方向に沿ってスライド可能な状態で載置される。また、この場合、上側コーナピース32の長孔32cの下方に下側コーナピース31の穴部31cが位置するとともに、上側コーナピース32のカバー部32dは、壁載置部21aの突出片25および下側コーナピース31の傾斜部31aを上方から覆う状態となる。
次に、作業者は、図示しないドライバなどの工具を用いてネジ33を上側コーナピース32の長孔32cを介して下側コーナピース31の穴部31cに捩じ込む。この場合、上側コーナピース32は、図4(B)に示すように、ネジ33が捩じ込まれるに従ってネジ33の頭部を介して下方に押される。このため、上側コーナピース32は、下側コーナピース31上を案内溝31bに沿って斜め下方(図示左下方)にスライド、すなわち一対の壁パネル22a,22bにより形成されるコーナ部に向かってスライドする。これにより、上側コーナピース32の弾性部材32eが壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に押し当てられる。この場合、弾性部材32eは、壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に押し当てられることにより弾性変形しながら壁パネル22a,22bおよび同コーナ部の側面に沿って密着する。
作業者は、弾性部材32eが、壁パネル22a,22bおよび同コーナ部の側面に沿って密着していることを確認してネジ33の捩じ込みを止める。この場合、コーナピースセット30は、上側コーナピース32が壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に押し付ける力と、下側コーナピース31が壁載置部21aの突出片25を押し付ける力により、壁パネル22a,22bの下端コーナ部に固定される。これにより、1つのコーナピースセット30の取り付け作業が終了する。そして、作業者は、このような、コーナピースセット30の取り付け作業を各コーナごとに行いコーナピースセット30の施行作業が終了する。なお、ドアユニットと壁パネルとが直交するコーナ部に対してはドアユニットが開閉により可動するためコーナピースセット30の取り付けは行わない。
そして、作業者は、隣り合う各壁パネル同士の継ぎ目部分および各壁パネルと壁載置部21aとの継ぎ目部分にシリコン材23a、23bをそれぞれ塗布してコーキング処理を行うとともに、各壁パネルおよびドアユニットの上端部に、天井パネルを設置して浴室ユニット20を組み付ける。この場合、壁パネル22a,22bおよび同コーナ部と弾性部材32eとの継ぎ目部分にはコーキング処理を施す必要はない。
このように本実施形態に係る防水パンのコーナ部構造においては、互いに直交する一対の壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に、L字状の上側コーナピース32が弾性部材32eを介して押し当てられる。この場合、弾性部材32eは、弾性変形しながら壁パネル22a,22bおよび同コーナ部の側面に沿って密着する。このため、防水パン21に対して壁パネルの位置が多少ずれている場合、または上側コーナピース32の外側面および/または壁パネル22a,22bの壁面に凹凸がある場合であっても、弾性部材32eが上側コーナピース32の外側面、壁パネル22a,22bおよび同コーナ部の側面の形状に沿ってそれぞれ密着するためコーナ部への水の侵入を防ぐことができる。また、上側コーナピース32のカバー部32dによって、突出片25および下側コーナピース31の傾斜部31aを覆っている。このため、コーナピースセット30の上方から落ちてくる水によって突出片25および同傾斜部31aに水が浸入することを防ぐことができるとともに、同傾斜部31aを伝ってコーナ部に水が浸入することを防ぐことができる。これらにより、浴室ユニット20の底部側隅部への水の浸入を防ぐことができる。
また、ネジ33を下側コーナピース31に捩じ込むだけで上側コーナピース32をコーナ部側にスライドさせるとともに、弾性部材32eを壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に密着する位置に位置決めして固定することができる。これにより、作業者の負担を軽減して、浴室ユニット20の施工性を向上させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、下側コーナピース31の傾斜部31aに、同傾斜部31aより一段下がった案内溝31bを設けるとともに、上側コーナピース32の突起部32aに、同突起部32aより一段上がった凸部32bを設けたが、上側コーナピース32のスライド方向を規定できれば、これに限定されるものではない。例えば、下側コーナピース31の傾斜部31aに、同傾斜部31aより一段上がった凸部を設けるとともに、上側コーナピース32の突起部32aに、同突起部32aより一段下がった案内溝を設けるようにしてもよい。これによっても、同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態においては、突出片25を壁載置部21a上に設けるように構成したが、壁パネル22a,22bによって形成されるコーナ部に対向する位置に設けるようにすれば、これに限定されるものではない。例えば、壁載置部21aがない防水パン21の場合には、防水パン21の上面における対応する位置に直接突出片25を設けるようにしてもよい。また、突出片25の形状もコーナピースセット30を取り付けた際、下側コーナピース31の位置を固定できる形状であれば、L字状に限定されるものではない。これによっても、上記と同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態においては、壁載置部21a上に突出片25を設け、同突出片25と壁パネル22a,22bとの間に形成される隙間に下側コーナピース31を嵌め込んで構成したが、これに限定されるものではない。例えば、下側コーナピース32を壁載置部21aと一体成形して構成してもよいし、壁載置部21aがない防水パン21の場合には、防水パン21の上面における対応する位置に直接下側コーナピース31を設けるようにしてもよい。また、下側コーナピース31の形状も上側コーナピース32を支持して、上側コーナピース32を壁パネル22a,22bに向かって移動させることができる形状であれば、L字状に限定されるものではない。これによっても、上記と同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態においては、ネジ33を用いて上側コーナピース32を壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に押し当てるように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、ネジ33に代えてピンを用いるようにしてもよいし、上側コーナピース32を壁パネル22a,22bおよび同コーナ部に押し当てた状態で、長孔32cおよび穴部31cに接着剤などを流し込んで上側コーナピースを下側コーナピースに固定するようにしてもよい。これによっても、上記と同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態においては、下側コーナピース31に穴部31cを設けたが、ネジ33を下側コーナピース32に捩じ込むことが可能であれば、これに限定されるものではない。例えば、ネジ33の案内用として深さの浅い案内ポンチを打つようにしてもよいし、これらの穴部を一切設けないようにしてもよい。この場合、ネジ33を下側コーナピース31に捩じ込む際、多少回転トルクが必要となる。
また、上記実施形態においては、上側コーナピース32の弾性部材32eとして、独立発泡性スポンジを用いたが不浸透性であって弾性変形する材料であれば、これに限定されるものではない。例えば、軟質ゴムなどを用いてもよい。これによっても、上記と同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態においては、下側コーナピース31の上面に傾斜部31aを設けるとともに上側コーナピース32の下面に突起部32aを設け、これらの傾斜面に沿って上側コーナピース32を壁パネル22a,22bに移動させるように構成したが、これに限定されるものではない。例えば、下側コーナピース31と上側コーナピース32との互いの接触面を水平な平面とし、上側コーナピース32を内側からネジなどを用いて壁パネル22a,22bに向かって移動させるようにしてもよい。これによっても、上記と同様の効果を期待できる。
また、上記実施形態においては、浴室用ユニット20に本発明に係る防水パンのコーナ部構造を適用したが、ユニットルームにおけるコーナ部の止水処理が必要であれば、これに限定されるものではない。例えば、トイレユニットなどに本発明に係る防水パンのコーナ部構造を適用しても同様の効果を期待できる。
本発明の一実施形態に係る防水パンのコーナ部構造を備えた浴室ユニットのコーナ部を示し、(A)はコーナピースセットが取り付けられていない状態を示す斜視図、(B)はコーナピースセットが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1(B)のコーナピースセットの組み付け過程を示す分解斜視図である。 図2の上側コーナピースの裏面を示す斜視図である。 (A),(B)は図2の4−4線に沿って見たコーナピースの組み付け過程を示す断面図である。 従来例に係る浴室ユニットのコーナ部を示す斜視図である。 図5の6−6線に沿って見た浴室ユニットのコーナ部を示す断面図である。
符号の説明
20…浴室ユニット、21…防水パン、22a,22b…壁パネル、23a,23b…シリコン材、24…コーナ目地、25…突出片、30…コーナピースセット、31…下側コーナピース、31a…傾斜部、31b…案内溝、31c…穴部、32…上側コーナピース、32a…突起部、32b…凸部、32c…長孔、32d…カバー部、32e…弾性部材、33…ネジ。

Claims (6)

  1. 一対の壁パネルを防水パンの端縁部分にそれぞれ立設させるとともに前記防水パンのコーナ部にて直交させてなる防水パンのコーナ部構造において、互いに直交する一対の辺を有するL字状に形成されたコーナピースと、前記コーナピースの一対の辺が前記一対の壁パネルと対向するように同コーナピースを前記防水パン上のコーナ部に支持する支持部とを備え、前記コーナピースを前記支持部に対して締結部材によって締結することにより前記コーナピースが前記一対の壁パネルに向かって移動するように構成したことを特徴とする防水パンのコーナ部構造。
  2. 請求項1に記載の防水パンのコーナ部構造において、前記支持部を、互いに直交する一対の辺を有するL字状に形成するとともに、同直交部分の上面を内側から外側に向かうに従って低くなるように傾斜させて形成し、同一対の辺が前記一対の壁パネルとそれぞれ平行となるように前記防水パン上のコーナ部に配置し、前記コーナピースは、前記一対の辺の直交部分の下面に内側から外側に向かうに従って高くなる突起を有し、同一対の辺が前記支持部の一対の辺に対向するように同支持部上に載置され、前記コーナピースを前記支持部上に上方から締結部材により締結することにより前記コーナピースが前記支持部の上面を内側から外側に向かって移動するように構成した防水パンのコーナ部構造。
  3. 請求項2に記載の防水パンのコーナ部構造において、前記防水パン上のコーナ部に、前記一対の壁パネルとそれぞれ平行をなす突出片を設け、前記支持部を前記防水パンと別体に構成し、前記支持部を、前記防水パン上にて前記突出片と前記一対の壁パネルとの間に組み込むようにした防水パンのコーナ部構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載の防水パンのコーナ部構造において、前記コーナピースにおける一対の辺の直交部分にて、上面から下面に貫通するとともに、同直交部分の内側から外側に向かう方向を長径方向とする長孔を設け、前記締結部材としてネジを用い、同ネジを前記長孔を貫通させて前記支持部に固着させた防水パンのコーナ部構造。
  5. 請求項2ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の防水パンのコーナ部構造において、前記コーナピースに、その内側面から内側に突出させるとともに、下方に延設させたカバー部を一体的に形成した防水パンのコーナ部構造。
  6. 請求項2ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載した防水パンのコーナ部構造において、前記支持部の傾斜させた上面および前記コーナピースの傾斜させた下面のうちの一方に内側から外側に向かう方向に沿って案内溝を形成し、かつ他方に前記案内溝に沿ってスライド可能な凸部を形成した防水パンのコーナ部構造。
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