JP6099013B2 - 浴室床パン及びこれを備えた浴室ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、浴室床パン及びこれを備えた浴室ユニットに関する。
従来より、浴槽が設置される浴槽床部とこの浴槽床部に隣接する洗場床部とを備えた浴室ユニットなどの床パンが知られている。
このような床パンは、防水性や成形性等の観点からは、浴槽床部と洗場床部とを一体成形した構造とすることが好ましいが、この場合には、施工現場への搬入等が困難になるという問題があった。
例えば、下記特許文献1では、別体の浴槽載置パンと洗い場パンとを並置して連結してなる防水パンが提案されている。この防水パンは、浴槽載置パン及び洗い場パンの各側端縁に沿って立上部を設け、これらの側端縁同士をパッキンを介して突き合わせ、ビスによりこれらのパン同士を連結し、パン同士の突き合わせ面のパッキンの上側にコーキングを施して連結する構造とされている。
特開平5−214752号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された防水パンは、浴槽載置パン及び洗い場パンの側端縁同士を、パッキンを介して突き合わせ、ビスによりこれらパン同士を連結する構造とされている。そのため、ビスの締め付けの強弱等によってパッキンの上側のコーキング箇所となるパン同士の突き合わせ面間の寸法が一定になり難くなるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、取り扱い性を向上し、かつ連結される床パン同士の対向する端部間に所定の隙間を確保し得る浴室床パン及びこれを備えた浴室ユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る浴室床パンは、分割された浴槽床パンと洗場床パンとを備えた浴室床パンであって、これら浴槽床パン及び洗場床パンは、これらのうちの一方の床パンの連結側部に設けられた連結部と他方の床パンの連結側部とを止具によって締結して互いに連結される構造とされており、前記連結部及び前記他方の床パンの連結側部には、これら床パン同士が連結された状態でこれら床パン同士の対向する端部間にシーリング材充填用の所定の隙間が形成されるように、前記止具の締結方向と略同方向に沿って互いに当接する当接部がそれぞれに設けられていることを特徴とする。
本発明においては、前記隙間の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に前記止具が締結される構造とし、前記一方の床パンの連結部及び前記他方の床パンのそれぞれの当接部を、少なくとも前記止具間及び前記隙間の長手方向に沿う方向の両側端部に位置するように複数箇所に設けてもよい。
また、本発明においては、前記他方の床パンの当接部を、前記隙間の長手方向に沿って間隔を空けて設けられ、前記一方の床パン側に向けて突出し、上下に延びる複数の凸片部の先端面を含んだものとし、前記一方の床パンの連結部の当接部を、前記他方の床パン側に向けて開口し、該他方の床パンの凸片部をそれぞれに受け入れる複数の凹所の凹底面を含んだものとしてもよい。
また、本発明においては、前記一方の床パンの連結部の凹所及び前記他方の床パンの凸片部のうちの少なくとも一方を、前記凸片部の先端面の隙間側となる表面側の部位と前記凹所の凹底面の隙間側となる表面側の部位とが当接するように、かつ前記凸片部の先端面の反隙間側となる裏面側の部位と前記凹所の凹底面の反隙間側となる裏面側の部位とが当接しないように形成してもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る浴室ユニットは、本発明に係る浴室床パンと、この浴室床パンに設置される浴槽と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る浴室床パン及びこれを備えた浴室ユニットは、上述のような構成としたことで、取り扱い性を向上させることができ、連結される床パン同士の対向する端部間に所定の隙間を確保することができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る浴室床パンの一例を模式的に示し、(a)は、図7(a)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図7(a)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図である。 (a)は、図7(b)におけるY−Y線矢視に対応させた一部を省略した一部破断概略縦断面図、(b)は、図7(a)におけるZ部に対応させた一部を省略した一部破断概略平面図、(c)は、(b)に対応させた一部破断概略側面図である。 同浴室床パンが備える連結部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。 同連結部材の一例を模式的に示す概略斜視図である。 (a)は、同浴室床パンを分割する前の一体成形された床パンの一例を模式的に示し、図1(a)に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)は、図1(a)に対応させた一部破断概略分解縦断面図である。 (a)は、同浴室床パンが備える洗場床パンの一例を模式的に示す概略斜視図、(b)は、同浴室床パンの概略分解斜視図である。 (a)は、同浴室床パンの概略平面図、(b)は、同浴室床パンの概略底面図である。 同浴室床パンを備えた浴室ユニットの一例を模式的に示す一部省略概略平面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図8は、本実施形態に係る浴室床パンの一例及びこれを備えた浴室ユニットの一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、浴室床パン及びこれを備えた浴室ユニットを設置した状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る浴室床パン2は、図6(b)に示すように、分割された浴槽床パン10及び洗場床パン20を備えている。浴槽床パン10は、浴槽3が設置される浴室床部を構成し、洗場床パン20は、浴槽3の側方に設けられる洗場の浴室床部を構成する(図8参照)。
本実施形態に係る浴室ユニット1は、図8に示すように、浴室床パン2と、この浴室床パン2に設置される浴槽3と、を少なくとも備えている。
浴槽3は、浴室床パン2の浴槽床パン10上に設置される。また、浴槽3は、平面視して浴槽床パン10の略全体を覆うように設置される。また、この浴槽3の洗場側の側部には、該側部を覆うようにパネル状のエプロンが取り付けられる。
また、浴室ユニット1は、浴室床パン2の四周端部に沿って立設される壁パネル4,4,4,4と、図示省略の天井パネルと、を備えた、いわゆるユニットバス(システムバス)とされている。この浴室ユニット1は、戸建住宅や集合住宅等の建物内の浴室部分に設置される。
また、浴室ユニット1は、当該浴室ユニット1の出入口を開閉する建具5を備えている。図例では、建具5を、戸幅方向一端側が回動自在に支持された開き戸とした例を示しているが、折戸や引戸等としてもよい。この建具5は、浴室床パン2の四周端部のうち、洗場床パン20の一端部上に位置するように設置される。
また、浴室ユニット1は、洗場床パン20の周囲に位置する壁パネル4に取り付けられるカウンター6や、水栓金具やシャワー等の給水・給湯器具7、鏡等を備えている。
なお、浴室ユニット1は、上記したような態様に限られず、その他、種々の態様とされたものとしてもよい。
浴室床パン2は、分割された浴槽床パン10と洗場床パン20とを連結して形成される。このような構成とすることで、一体成形の床パンと比べて小型化を図ることができ、取り扱い性を向上させることができる。これにより、特に搬入口が狭小となる傾向のある集合住宅等のリフォーム用としても好適なものとなる。
この浴室床パン2は、図7に示すように、平面視して略方形状とされている。本実施形態では、平面視して、浴槽床パン10と洗場床パン20との並設方向を長辺とした略長方形状とされた浴室床パン2を例示している。この浴室床パン2の平面視における外周寸法(浴槽床パン10と洗場床パン20との並設方向に沿う方向の寸法(幅寸法)及びこれに直交する方向の寸法(奥行寸法))は、建物内の浴室部分の躯体スペースに応じた寸法とされている。この浴室床パン2の外周寸法は、数種類にモジュール化(規格化)された浴室ユニット1の寸法に応じた寸法としてもよい。また、平面視して略正方形状とされた浴室床パン2としてもよい。
浴槽床パン10及び洗場床パン20は、平面視して略方形状とされており、互いに奥行寸法(上記並設方向に直交する方向の寸法)が略同寸法とされている。また、図例では、浴槽床パン10の幅寸法(上記並設方向に沿う方向の寸法)を、洗場床パン20の幅寸法よりも小さくした例を示しているが、これらの幅寸法を互いに略同寸法としてもよい。
また、これら浴槽床パン10及び洗場床パン20は、図6及び図7(a)に示すように、それぞれの底部11,21の四周端部に、四周端部から上方に向けて立ち上がるように一体的に形成された立上部12,13,22,23を設けた構成とされている。
これら浴槽床パン10及び洗場床パン20の底部11,21は、これら床パン10,20同士が連結された状態で、浴槽3が設置される床部となる浴槽床パン10の底部11が、洗場の床部となる洗場床パン20の底部21よりも下方側に位置する構成とされている(図1(a)等参照)。また、これら浴槽床パン10及び洗場床パン20の立上部12,13,22,23は、これら床パン10,20同士が連結された状態で、それぞれの上端が略同高さに位置される。つまり、洗場床パン20よりも浴槽床パン10の深さ(高さ)が大きく形成されている。
また、これら床パン10,20同士が連結された状態で浴室床パン2の四周端部に位置する立上部12,22は、上記した壁パネル4,4,4,4が設置される壁立上部12,22を構成する。
これら壁立上部12,22は、図7(a)に示すように、床パン10,20同士が連結された状態で浴室床パン2の四周端部に沿って略一連状となるように形成されている。
また、これら壁立上部12,22の上下方向途中部位には、上方に向き、壁パネル4,4,4,4が載置される壁載置部12a,22aが設けられている(図2(a)も参照)。これら壁立上部12,22の壁載置部12a,22aは、床パン10,20同士が連結された状態で浴室床パン2の四周端部に沿って略一連状に略同高さに位置するように形成されている。なお、図6及び図7(a)に示すように、洗場床パン20の建具5の設置箇所となる部位には、壁立上部22が設けられておらず、建具5の設置部22bとされている。この建具5の設置部22bは、建具5の設置箇所に応じた位置に設けられる。
また、これら床パン10,20の互いの連結側に位置する立上部13,23は、連結側部を構成し、洗場側立上部13及び浴槽側立上部23をそれぞれ構成する。
また、本実施形態では、これら浴槽床パン10と洗場床パン20とを、図5(a)に示すように、一体成形された一体床パン9を切断して分割されたものとしている。このような構成とすることで、一体成形の床パンと同様に成形可能となり、一体成形の床パンと金型等を共通化できる。これにより、例えば、浴槽床パン10と洗場床パン20とを個別に成形するようなものと比べて成形性を向上させることができる。
また、本実施形態では、浴槽床パン10及び洗場床パン20の各底部11,21から立ち上がるように形成された堰部9aにおいて分割されたものとしている。つまり、各床パン10,20の連結側部となる立上部13,23は、堰部9aが分割されて形成されている。このような構成とすることで、連結後の継目部(後記する隙間29)が各床パン10,20の底部11,21から立ち上がる堰部に形成されることとなり、防水性を向上させることができる。
この一体床パン9の堰部9aは、図5(a)に示すように、各床パン10,20の連結側の立上部13,23と、これらの上端を接続するように略水平に形成された天部9bと、を一体的に形成した構成とされている。堰部9aは、これら立上部13,23及び天部9bによってその裏面側に下方に向けて開口する凹溝を設けた形状とされている。また、堰部9aは、浴槽床パン10と洗場床パン20との境界部に沿うように、一体床パン9の奥行方向の略全長に亘って延びるように設けられている。なお、この堰部9aの天部9bは、その長手方向(床パン奥行方向)両端部が長手方向外方側に向かうに従い下方側に傾斜し、上記した壁載置部12a,22aに連なり、その両端が壁立上部12,22に連なるように形成されている(図2(a)及び図6(b)参照)。
また、本実施形態では、各床パン10,20の連結側の立上部13,23の互いに対向するように形成された外側面(裏面)13a,23aは、天部9bに向かうに従い互いに近接する側に傾斜する傾斜面とされている。つまり、上記凹溝の両側壁を構成する立上部13,23の外側面13a,23aが下方に向かうに従い拡開するような傾斜面とされている。
図例では、浴槽床パン10の立上部13の外側面13aの天部9bの下面(裏面)に対する傾斜角度(内角)を、洗場床パン20の立上部23の外側面23aの天部9bの下面に対する傾斜角度(内角)よりも大きくした例を示している。
また、本実施形態では、これら立上部13,23自体を傾斜状に形成し、それぞれの外側面13a,23aを上記のような傾斜面としている。つまり、これら立上部13,23の内側面(表面)側も同様の傾斜面とされている。
また、本実施形態では、図5(a)の二点鎖線で示すように、この堰部9aの天部9bにおいて一体床パン9を切断し、浴槽床パン10と洗場床パン20とに分割している。また、切断ラインを堰部9aの長手方向に沿わせて一体床パン9を切断し、浴槽床パン10と洗場床パン20とに分割している。
この一体床パン9の切断は、丸鋸等の適宜の切断機8によって切断するようにしてもよい。また、この一体床パン9の切断は、施工現場への搬送前の工場内等においてなされるものとしてもよく、または、施工現場等においてなされるものとしてもよい。
なお、図例では、堰部9aの天部9bの幅方向略中央よりも洗場床パン20側に寄った部位に沿って切断したような図となっているが、堰部9aの幅が狭くなっている排水口周囲の部位においては、堰部9aの天部9bの幅方向略中央において切断されている(図7(a)参照)。
また、この堰部9aの裏面には、堰部9aの長手方向に厚さ方向を沿わせた複数の縦リブ9cが堰部9aの長手方向に沿って間隔を空けて設けられている。つまり、これら複数の縦リブ9cは、切断ラインに沿うように一体床パン9の裏面側に間隔を空けて設けられている。
これら縦リブ9cは、堰部9aの天部9bの下面及び立上部13,23の外側面13a,23aに沿うように一連状に形成されている。また、これら縦リブ9cは、堰部9aの天部9bの下面から下方に向けて突出するように、また、立上部13,23の互いに対向するように形成された外側面13,23から対向方向に向けて突出するように形成されている。つまり、これら複数の縦リブ9cは、堰部9aの裏面側の凹溝を横断するようにそれぞれ設けられている。
また、図例では、これら縦リブ9cを、各床パン10,20の底部11,21の下面(裏面)側にも至るように一連状に設けた例を示している。また、この一体床パン9の裏面には、これら縦リブ9cを含み、幅方向及び奥行方向に間隔を空けて複数のリブが略格子状に設けられている(図7(b)参照)。これらリブは、各床パン10,20の裏面から下方に向けて突出するように設けられている。
また、これら縦リブ9cは、図5(a)の二点鎖線で示すように、堰部9aの天部9bとともに切断される。本実施形態では、堰部9aの天部9bを含み縦リブ9cを、浴槽床パン10側及び洗場床パン20側に分割するように、略垂直状(堰部9aの天部9bの厚さ方向に沿う方向)に切断している。
このように分割された浴槽床パン10及び洗場床パン20の各立上部13,23の上端部には、堰部9aの天部9bが切断されて連結側(切断側)の端部となる連結側端部14,24が形成される(図5(b)等も参照)。これら連結側端部14,24は、各立上部13,23の上端部から互いに対向する方向に突出するように設けられており、互いに略同厚さ寸法とされている。
また、このように分割された浴槽床パン10及び洗場床パン20の各立上部13,23には、互いに対向する方向に向けて突出し、かつ上下に延びる複数の凸片部15,25が形成される(図5(b)等も参照)。また、これら凸片部15,25は、浴槽床パン10及び洗場床パン20の各連結側端部14,24の下面及び各立上部13,23の外側面13a,23aから一連状に突出する構成とされている。また、これら凸片部15,25は、それぞれの連結側端部14,24の先端面(対向する端面)からは対向方向に突出しないような構成とされている。つまり、これら凸片部15,25の先端面15a,25aとそれぞれの連結側端部14,24の先端面とは、略同一平面状とされている。また、これら凸片部15,25の対向する先端面15a,25aは、互いに略平行状でかつ略垂直面とされている。
また、これら浴槽床パン10及び洗場床パン20には、図6及び図7に示すように、排水トラップ等と連通される排水口や、アジャスターボルト(支持脚)が固定される固定部等が設けられている。
また、本実施形態では、各床パン10,20の平面視及び底面視した状態における形状を、奥行方向中心線を対称軸としてそれぞれ線対称状としている。また、各床パン10,20のそれぞれの切断側面に対面した状態における形状を、奥行方向中心線を対称軸としてそれぞれ線対称状としている(図2(a)も参照)。
なお、浴槽床パン10及び洗場床パン20は、合成樹脂系材料や金属系材料等から形成されたものとしてもよい。また、合成樹脂系材料としては、ガラス繊維や炭素繊維、鉱物繊維等の強化繊維を含有した繊維強化合成樹脂系材料(いわゆるFRP)としてもよい。
上記構成とされた浴槽床パン10と洗場床パン20とは、これらのうちの一方の床パン20(10)の連結側部(立上部)23(13)に設けられた連結部30に他方の床パン10(20)の連結側部(立上部)13(23)を連結し、互いに連結される。本実施形態では、図1に示すように、浴槽床パン10及び洗場床パン20を、一方の床パン20(10)の連結部30と他方の床パン10(20)の立上部13(23)とをねじ等の止具28によって締結して互いに連結される構造としている。
また、本実施形態では、洗場床パン20に連結部30を設けている。また、この連結部30を、洗場床パン20とは別体とされ、この洗場床パン20に取り付けられる連結部材30としている。
連結部材30は、図1(a)に示すように、洗場床パン20の連結側端部24の上面から浴槽床パン10の連結側端部14の厚さに応じて段下がり状に配され、浴槽床パン10の連結側端部14が載置される載置部32cを備えている。これによれば、図5(b)に示すように、連結部材30を取り付けた状態の洗場床パン20を設置し、連結部材30の載置部32cに浴槽床パン10の連結側端部14を載置させることで、これら床パン10,20の連結側端部14,24の上面同士を略同一平面状にすることができる。これにより、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の上下方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができ、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、浴槽床パン10と洗場床パン20とを、一体成形された一体床パン9を切断して分割されたものとしている。従って、一体成形の床パンと同様に成形可能でありながらも、別体とされた連結部材30を設けることで、分割された浴槽床パン10と洗場床パン20との上下方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
また、本実施形態では、連結部材30が取り付けられる側の一方の床パンを洗場床パン20としている。これによれば、出入口が形成される側となり、隣接する室内床に対して上下のレベル調整がなされて上下位置の基準となる洗場床パン20を設置し、この洗場床パン20に取り付けられた連結部材30の載置部32cに浴槽床パン10の連結側端部14を載置し、連結することができる。これにより、作業性をより向上させることができる。
また、連結部材30は、図1(a)に示すように、洗場床パン20の連結側端部24の下面に当接される当接部32aを載置部32cに連なるように設けた構造とされている。これによれば、連結部材30の当接部32aを洗場床パン20の連結側端部24の下面に当接させて連結部材30を洗場床パン20に取り付けることができる。これにより、洗場床パン20に対する連結部材30の上下方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
また、連結部材30には、図1(b)及び図2に示すように、浴槽床パン10側に向けて開口し、この浴槽床パン10の凸片部15を受け入れる凹所(浴槽側凹所)41が設けられている。これによれば、洗場床パン20の連結部材30の浴槽側凹所41に浴槽床パン10の凸片部15を嵌め入れることで、これら床パン10,20同士の継目部の長手方向に沿う方向(各床パン10,20の奥行方向)の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。これにより、作業性を向上させることができる。
つまり、本実施形態では、洗場床パン20に取り付けられた連結部材30によって洗場床パン20に対する浴槽床パン10の上下方向及び奥行方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができ、作業性を極めて向上させることができる。
また、連結部材30の浴槽側凹所41は、浴槽床パン10の凸片部15を上下方向に沿って受け入れ可能なように、上方及び下方のうちの少なくとも一方にも開口している。これによれば、床パン10,20同士を連結する際に、これらを相対的に上下方向に移動させることができ、作業性をより向上させることができる。また、周囲に躯体壁等が近接し、平面方向の施工スペースが小さくなる傾向がある浴室ユニット1の浴室床パン2として好適なものとなる。
また、連結部材30には、この連結部材30が取り付けられる洗場床パン20に設けられた凸片部25を受け入れる凹所(洗場側凹所)40が設けられている。これによれば、この連結部材30の洗場側凹所40に洗場床パン20の凸片部25を嵌め入れ、連結部材30を取り付けることで、洗場床パン20に対する連結部材30の上記継目部の長手方向に沿う方向と同方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
つまり、本実施形態では、洗場床パン20に対する連結部材30の上下方向及び床パン奥行方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができ、作業性を極めて向上させることができる。
また、本実施形態では、上述のように、浴槽床パン10及び洗場床パン20のそれぞれの凸片部15,25を、一体床パン9の裏面側に設けられた複数の縦リブ9cが切断されて形成されたものとしている。これによれば、一体床パン9の裏面側に設けられた縦リブ9cを、浴槽床パン10及び洗場床パン20のそれぞれの凸片部15,25として機能させることができ、別途に凸片部を設けるようなものと比べて、成形性を向上させることができ、構造の簡略化を図ることができる。
また、連結部材30は、図1に示すように、これら床パン10,20同士が連結された状態でこれら床パン10,20同士の対向する連結側端部14,24間に形成されるシーリング材充填用の隙間29の底部を形成するように隙間29の略全長に亘って配されるシーリング材受部32b,36bを備えている。これによれば、従来のようなパッキン材がシーリング材(コーキング材)の充填箇所の底部(バックアップ)を構成するようなものと比べて、シーリング材充填箇所の深さの長手方向に沿う均一化を図ることができる。これにより、当該隙間29に所定量のシーリング材を充填し易くなり、防水性を向上させることができる。また、パッキン材をバックアップ材とするようなものと比べて、経年変化を生じ難くすることができる。また、床パン10,20同士を連結する連結部材30を、シーリング材の充填箇所の底部として機能させることができ、別途にバックアップ材を設けるようなものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。
また、連結部材30には、浴槽床パン10の連結側端部14の下面に当接される当接部となる載置部32cがシーリング材受部32b,36bと略同一平面状に設けられている。これによれば、浴槽床パン10の連結側端部14の下面と連結部材30の載置部32cとを当接させることで、シーリング材充填箇所の深さ方向の位置決めを行うことができ、シーリング材充填箇所の深さの長手方向に沿う均一化をより確実に図ることができる。また、連結部材30のシーリング材受部32b,36bと略同一平面状に載置部32cが設けられているので、この載置部32cと浴槽床パン10の連結側端部14の下面との間の僅かな空隙にシーリング材を廻り込ませるように充填することもできる。これによれば、空隙に充填されたシーリング材がアンカーとして機能し、防水性を向上させることができる。
また、連結部材30は、浴槽床パン10の連結側端部14の裏面形状に沿わせるように、載置部32c及び載置部32c間に浴槽床パン10の凸片部15をそれぞれに受け入れる複数の浴槽側凹所41を設けた構造とされている。これによれば、シーリング材充填箇所の深さの長手方向に沿う均一化や、床パン10,20同士の継目部(隙間29)の長手方向に沿う方向の位置決めを可能としながらも、シーリング材受部32b,36b外へのシーリング材の過度の廻り込み(垂れ落ち)を抑制することができる。つまり、連結部材30の載置部32c及び浴槽側凹所41に嵌め込まれる浴槽床パンの凸片部15によってシーリング材受部32b,36b外へのシーリング材の過度の廻り込み(垂れ落ち)を抑制することができる。
また、本実施形態では、上述のように、連結部材30に、洗場床パン20の連結側端部24の下面に当接される当接部32aを載置部32cに連なるように設けている。これによれば、上記同様、この当接部32aと洗場床パン20の連結側端部24の下面との間の僅かな空隙にシーリング材を廻り込ませるように充填することもできる。
また、連結部材30は、洗場床パン20の連結側端部24の裏面形状に沿わせるように、当接部32a及び当接部32a間に洗場床パン20の凸片部25をそれぞれに受け入れる複数の洗場側凹所40を設けた構造とされている。これによれば、洗場床パン20に対する連結部材30の上記継目部の長手方向に沿う方向と同方向の位置決めを可能としながらも、上記と略同様、シーリング材受部32b,36b外へのシーリング材の過度の廻り込み(垂れ落ち)を抑制することができる。
また、本実施形態では、連結部材30の浴槽側凹所41の凹底部に、浴槽床パン10が連結された状態で浴槽床パン10の凸片部15に押し潰される、厚さ方向を隙間29の深さ方向に沿わせた薄棚リブ状の受部37を設けている。これによれば、連結部材30の浴槽側凹所41とこれに嵌め込まれる浴槽床パン10の凸片部15との間にスムーズな連結を可能とするためのクリアランスや成形誤差等によって空隙が生じるような場合にも、浴槽側凹所41の箇所におけるシーリング材の過度の廻り込み(垂れ落ち)を抑制することができる。なお、連結部材30の洗場側凹所40の凹底部にも、洗場床パン20の凸片部25に押し潰される、厚さ方向を隙間29の深さ方向に沿わせた薄棚リブ状の受部を設けるようにしてもよい。
また、連結部材30及び浴槽床パン10に、床パン10,20同士が連結された状態でこれら床パン10,20同士の連結側端部14,24間に所定の隙間29が形成されるように、止具28の締結方向と略同方向に沿って互いに当接する当接部13a,15a,33a,36cをそれぞれに設けている。これによれば、当接部13a,15a,33a,36cが互いに当接することで止具28の締め付け過ぎを抑制できたり、止具28を締め付け過ぎたような場合にも当接部13a,15a,33a,36c同士の当接によって規制することができ、床パン10,20同士の連結側端部14,24間に所定の隙間29を確保することができる。これにより、当該隙間29に所定量のシーリング材を充填し易くなり、防水性を向上させることができる。また、パッキン材を介在させるようなものと比べて、経年変化を生じ難くすることができる。
また、本実施形態では、止具28の締結方向を、各床パン10,20の幅方向に略沿う方向としている。これによれば、当接部13a,15a,33a,36cを互いに当接させることで、隙間29を確保しながらも、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の幅方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
つまり、本実施形態では、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の上下方向及び奥行方向に加え、幅方向の位置決めも容易かつ確実に行うことができ、作業性を極めて向上させることができる。
また、本実施形態では、隙間29の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に止具28が締結される構造としている。また、連結部材30及び浴槽床パン10の当接部13a,15a,33a,36cを、少なくとも止具28,28間及び隙間29の長手方向に沿う方向の両側端部に位置するように複数箇所に設けている。これによれば、床パン10,20同士の連結側端部14,24間に形成される隙間29の幅の長手方向に沿う均一化を図ることができる。
また、本実施形態では、浴槽床パン10の当接部13a,15aを、複数の凸片部15の先端面15aを含んだものとし、連結部材30の当接部33a,36cを、浴槽側凹所41の凹底面36cを含んだものとしている。これによれば、例えば、互いの平板状部を当接部とした場合と比べて、止具28の締結方向への規制が効果的になされ、より効果的に隙間29を確保することができ、また、隙間29の幅の長手方向に沿う均一化をより効果的に図ることができる。
また、本実施形態では、反隙間側となる裏面側の部位が互いに当接しないように、連結部材30の浴槽側凹所41及び浴槽床パン10の凸片部15のうちの少なくとも一方を形成している。例えば、成形誤差や成形後の変形等に起因して、浴槽側凹所41の凹底面36c及び凸片部15の先端面15aの互いの隙間29側となる表面側の部位が当接せずに、反隙間側となる裏面側の部位が当接するようなことが考えられ、この場合、隙間29が規定幅になり難くなることも考えられる。つまり、反隙間側となる裏面側の部位同士が当接すれば、隙間29が規定幅よりも大きくなることが考えられる。上記構成によれば、隙間29側となる表面側の部位を互いに効果的に当接させることができ、所定幅の隙間29をより効果的に確保することができ、また、隙間29の幅の長手方向に沿う均一化をより効果的に図ることができる。
また、本実施形態では、洗場床パン20及び連結部材30に、洗場床パン20の幅方向に沿って互いに当接される当接部25a,36aを設けている。これによれば、これらを当接させることで、洗場床パン20に対する連結部材30の床パン幅方向に沿う方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
つまり、本実施形態では、洗場床パン20に対する連結部材30の上下方向及び床パン奥行方向に加え、床パン幅方向の位置決めも容易かつ確実に行うことができ、作業性を極めて向上させることができる。
また、本実施形態では、洗場床パン20の当接部25aを、複数の凸片部25の先端面25aを含んだものとし、連結部材30の当接部36aを、洗場側凹所40の凹底面36aを含んだものとしている。これによれば、例えば、互いの平板状部を当接部とした場合と比べて、互いの床パン幅方向への規制が効果的になされ、より確実に床パン幅方向の位置決めを行うことができる。
また、連結部材30は、当該連結部材30の外郭を略構成し、上記した種々の位置決め機能を有する連結本体31と、この連結本体31にねじ等の止具27によって締結して固定される連結金具43と、を備えている。また、連結本体31は、合成樹脂系材料から形成され、連結金具43は、洗場床パン20及び浴槽床パン10のそれぞれにねじ等の止具26,28によって締結して固定される構成とされている。これによれば、複雑な形状となる傾向のある連結本体31を容易かつ精度良く成形することができ、また、浴槽床パン10と洗場床パン20とを強固に連結することができる。なお、連結本体31を形成する合成樹脂系材料としては、上記同様、繊維強化合成樹脂系材料としてもよい。
次に、連結部材30の具体的構成の一例について説明する。
連結本体31は、図3及び図4に示すように、長尺状とされている。この連結本体31の長さ寸法は、図2(a)、図6(a)及び図7(b)に示すように、各床パン10,20の奥行寸法と略同寸法とされている。
また、連結本体31は、図1(a)に示すように、床パン10,20同士が連結された状態でこれらの境界部に形成される堰部(上記した堰部9aに略相当する堰部)の裏面側の凹溝に嵌め込まれるような形状とされている。
また、本実施形態では、上記のように線対称状とされた各床パン10,20の形状に対応させて、連結本体31を、長手方向中心線を対称軸として線対称状の形状としている。
また、連結本体31は、その外郭形状が、各床パン10,20の裏面形状に略沿うように形成されている。
この連結本体31は、上方に向く上面部32を備えている。この上面部32の幅寸法(各床パン10,20の幅方向に沿う寸法)は、各床パン10,20の連結側端部14,24の突出寸法(幅寸法)に隙間29の幅寸法を足し合わせた寸法と略同寸法とされている。また、本実施形態では、この上面部32を、各床パン10,20の連結側端部14,24の厚さ方向(上下方向)に厚さ方向を沿わせた薄板状としている。
この上面部32の洗場側上面32aが洗場床パン20の連結側端部24の下面に当接される当接部となる。
また、この上面部32の浴槽側上面32cが浴槽床パン10の連結側端部14が載置される載置部となり、また、浴槽床パン10の連結側端部14の下面に当接される当接部ともなる。
また、この上面部32の洗場側上面32aと浴槽側上面32cとの間の中間上面32bがシーリング材受部を構成し、シーリング材充填用の隙間29の底部を構成する。
また、図例では、この上面部32の幅方向両側を、それぞれに凹湾曲面形状とされた各床パン10,20の連結側の立上部13,23と連結側端部14,24との入隅部の形状に対応させて凸湾曲面形状としている。
また、連結本体31は、この上面部32の浴槽パン10側に連なるように設けられた側面部33を備えている。この側面部33の浴槽床パン10側に向く浴槽側面33aは、浴槽床パン10の立上部13の外側面13aに沿う形状とされている。また、この側面部33の浴槽側面33a及び浴槽床パン10の立上部13の外側面13aが止具28の締結方向と略同方向に沿って互いに当接する当接部を構成する。
また、本実施形態では、この側面部33自体の形状を、上記した浴槽床パン10の立上部13の傾斜形状に沿わせた形状としており、側面部33を、この立上部13の厚さ方向に厚さ方向を沿わせた薄板状としている。
また、連結本体31には、洗場床パン20側及び浴槽床パン10側に向けてそれぞれ開口する洗場側凹所40及び浴槽側凹所41が設けられている。
これら洗場側凹所40及び浴槽側凹所41は、図2〜図4に示すように、各床パン10,20に設けられた複数の凸片部15,25に対応した位置となるように複数箇所に設けられている。上記した連結本体31の側面部33は、図3に示すように、側面部33間のそれぞれに浴槽側凹所41を形成するように、これら浴槽側凹所41を隔てるようにして当該連結本体31の長手方向に沿って複数箇所に設けられている。
また、本実施形態では、これら洗場側凹所40及び浴槽側凹所41を、上方にも開口する形状としている。上記した連結本体31の上面部32は、図3及び図4に示すように、上面部32間のそれぞれに洗場側凹所40及び浴槽側凹所41を形成するように、これら洗場側凹所40及び浴槽側凹所41を隔てるようにして当該連結本体31の長手方向に沿って複数箇所に設けられている。なお、図3及び図4における符号42は、浴槽床パン10の連結側端部14の下面に突出するように設けられたボス部を受け入れる凹所である(図2(a)も参照)。このボス部は、浴槽床パン10の連結側端部14の上面において開口し、ナット部材を受け入れる構成とされている。
また、これら洗場側凹所40及び浴槽側凹所41は、各床パン10,20の凸片部15,25に対応させて上下方向に延びるスリット状とされている。
これら洗場側凹所40及び浴槽側凹所41のそれぞれの両内側面(各凸片部15,25の厚さ方向両側面に対面する面)は、図2に示すように、互いに略平行状に形成された両側の凹所側壁部35,35の対向面とされている。
凹所側壁部35は、上面部32及び側面部33に連なるように形成されており、側面部33の端部(連結本体31の長手方向に沿う方向の端部)から洗場床パン20側に向けて突出するように形成されている。
この凹所側壁部35の突出方向先端面となる洗場床パン20側に向く面は、洗場床パン20の立上部23の外側面23aに沿う形状とされている。なお、この凹所側壁部35の突出方向先端面及び洗場床パン20の立上部23の外側面23aを、洗場床パン20の幅方向に沿って互いに当接される当接部を構成するものとしてもよい。
また、図例では、この凹所側壁部35を、側面部33の下端よりも下方側に突出させるように形成している。
また、洗場側凹所40及び浴槽側凹所41のそれぞれの凹底面(各凸片部15,25の先端面15a,25aに対面する面)は、図2(b)、(c)及び図3に示すように、凹所底壁部36の両側面36a,36cとされている。
この凹所底壁部36は、厚さ方向を各床パン10,20の幅方向に沿わせた薄板状とされており、両側の凹所側壁部35,35を連結するように形成されている。
この凹所底壁部36の洗場床パン20側に向く洗場側凹底面36a及び洗場床パン20の凸片部25の先端面25aが洗場床パン20の幅方向に沿って互いに当接される当接部を構成する。
また、この凹所底壁部36の浴槽床パン10側に向く浴槽側凹底面36c及び浴槽床パン10の凸片部15の先端面15aが止具28の締結方向と略同方向に沿って互いに当接する当接部を構成する。
この凹所底壁部36の厚さ寸法は、シーリング材充填用の隙間29の幅寸法に応じた寸法とされている。また、本実施形態のように、一体床パン9を切断して浴槽床パン10と洗場床パン20とに分割したものとした場合には、この凹所底壁部36の厚さ寸法を、切断機8の刃幅寸法に応じた寸法としてもよい。また、この凹所底壁部36の厚さ寸法(つまりは、隙間29の幅寸法)は、シーリング材充填用の隙間29が余りにも小さければ、シーリング材の充填がし難くなり、余りにも大きければ、作業性や防水性が低下する傾向があることから、例えば、1mm〜20mm程度、好ましくは、3mm〜10mm程度としてもよい。
また、この凹所底壁部36の上面36bは、洗場側凹所40及び浴槽側凹所41の両側に位置する上面部32,32に連なるように形成されており、これら両側の上面部32,32の中間上面32b,32bと同一平面状とされている。この凹所底壁部36の上面36bが、上面部32の中間上面32bとともに、シーリング材受部を構成し、シーリング材充填用の隙間29の底部を構成する。これら凹所底壁部36の上面36b及び上面部32の中間上面32bによって底部が形成される隙間29の深さ寸法(各連結側端部14,24の厚さ寸法に応じた寸法)は、上記同様の観点から、例えば、1mm〜20mm程度、好ましくは、3mm〜10mm程度としてもよい。
また、本実施形態では、図1(b)及び図2(c)に示すように、この凹所底壁部36を、洗場側凹所40及び浴槽側凹所41の反隙間側部位に互いに連通する開口が形成されるように、これらの隙間29側部位のみに設けている。つまり、凹所底壁部36を、反隙間側となる各凸片部15,25の下側部位には当接しないように、凹所底壁部36の上下寸法を、各凸片部15,25の先端部の上下寸法よりも小さくしている。図例では、凹所底壁部36の上下寸法を、各凸片部15,25の先端部の上下寸法の1/3程度とした例を示している。なお、このような態様に代えて、凹所底壁部36の上下寸法と各凸片部15,25の先端部の上下寸法とを略同寸法とし、凹所底壁部36の反隙間側部位を薄くしたような態様としてもよい。また、これらの態様に代えて、または加えて、浴槽床パン10の凸片部15(及び洗場床パン20の凸片部25)の先端部の反隙間側部位を凹ませたり、反隙間側部位を欠如させたりしたような態様としてもよい。
また、図2(b)、(c)及び図3に示すように、この凹所底壁部36の浴槽側凹底面36cから浴槽床パン10側に向けて突出するように、薄棚リブ状受部37を設けている。この薄棚リブ状受部37は、厚さ方向を上下方向に沿わせ、両側の凹所側壁部35,35間に架け渡されるように形成されている。
また、本実施形態では、凹所底壁部36の上端部近傍部位に、薄棚リブ状受部37を設けている。これによれば、浴槽側凹所41の箇所におけるシーリング材の過度の廻り込み(垂れ落ち)をより効果的に抑制することができる。
なお、この薄棚リブ状受部37の突出寸法及び厚さ寸法は、浴槽床パン10の凸片部15によって概ね全体が押し潰されるように、適宜の寸法としてもよい。また、図例では、単一の薄棚リブ状受部37を浴槽側凹所41の凹底部に設けた例を示しているが、複数の薄棚リブ状受部37を、隙間29の深さ方向(本実施形態では、上下方向)に沿って間隔を空けて浴槽側凹所41の凹底部に設けるようにしてもよい。また、図例では、厚さ方向に見て略矩形状とされた薄棚リブ状受部37とした例を示しているが、厚さ方向に見て浴槽床パン10側に向けて開口する略コ字形状(略U字形状または略C字形状)とされた薄棚リブ状受部37としてもよい。
また、洗場側凹所40及び浴槽側凹所41のそれぞれの凹所下底面(各凸片部15,25の下端面に対面する面)は、図1(b)及び図2(b)、(c)に示すように、凹所下壁部38の上面とされている。
この凹所下壁部38は、厚さ方向を上下方向に沿わせた薄板状とされており、両側の凹所側壁部35,35の下端部を連結するように形成されている。このような構成により、洗場側凹所40及び浴槽側凹所41は、両側の凹所側壁部35,35、凹所底壁部36及び凹所下壁部38によって区画形成され、当該連結本体31の幅方向外方側及び上方に向けて開口するような形状とされている。
また、この凹所下壁部38は、各床パン10,20の凸片部15,25の下端部が当接される構成とされている。これによれば、連結本体31の上面部32に加え、この凹所下壁部38によって各床パン10,20に対する連結部材30(連結本体31)の上下方向の位置決めをより確実に行うことができる。
また、図例では、連結本体31に、側面部33の下端部に連なるように浴槽床パン10側に向けて突出する下面部34を設けている。この下面部34は、厚さ方向を上下方向に沿わせた薄板状とされ、上面部32と略平行状に形成されている。また、この下面部34は、側面部33の両側に連なるように形成された両側の凹所側壁部35,35間に架け渡されるように形成されている。
このような構成により、連結本体31は、図1(a)及び図4に示すように、上面部33、側面部33、この側面部33の両側の凹所側壁部35,35及び下面部34によって洗場床パン20側に向けて開口する凹所を、洗場側凹所40間に設けたような形状とされている。
なお、連結本体31の長手方向両端側部位は、長手方向外方側に向かうに従い下方側に傾斜し、壁載置部12a,22aに連なるように形成された各床パン10,20の連結側端部14,24の隙間長手方向に沿う両端側部位の形状に応じた形状とされている(図2(a)参照)。つまり、連結本体31の長手方向両端側部位の上面部32及び凹所底壁部36の上面36bは、長手方向外方側に向かうに従い下方側に傾斜するように形成されている。
また、連結本体31の長手方向両端部には、各床パン10,20の連結側端部14,24の隙間長手方向に沿う両端部に連なるように設けられた壁載置部12a,22aの下面に当接される側端当接部39,39が設けられている(図2(a)参照)。
これら両側の側端当接部39,39は、壁載置部12a,22aの長手方向に沿って延びるように、当該連結本体31の幅方向両側に突出するように形成されており、それぞれの上面が壁載置部12a,22aの下面に当接される。また、これら両側の側端当接部39,39には、各床パン10,20の連結側端部14,24の隙間長手方向に沿う両端縁下面に設けられた上記同様の凸片部の先端面に当接される、上記した凹所底壁部36と同様の側端リブが設けられている(図3及び図4参照)。
なお、連結本体31は、その全長に亘って一体的に形成されたものに限られず、長手方向に分割された複数部材からなるものとし、これらを長手方向に突き合わせて接合して上記形状とされたものとしてもよい。
連結金具43は、図1(a)に示すように、止具27によって連結本体31に固定される。また、連結金具43は、浴槽床パン10に止具28によって締結されて固定される第1固定片44と、洗場床パン20に止具26によって締結されて固定される第2固定片45と、を備えている。本実施形態では、連結金具43の連結本体31に固定される部位と浴槽床パン10に固定される部位とを、第1固定片44に設けている。
また、本実施形態では、第1固定片44を、その厚さ方向を浴槽床パン10の立上部13の厚さ方向に沿わせるように、かつ連結本体31の長手方向に厚さ方向を沿わせた第2固定片45に対して略直交状に設けている。
また、本実施形態では、連結部材30は、図4に示すように、連結本体31の長手方向に沿って間隔を空けて連結本体31にそれぞれ固定される複数(図例では、6つ)の連結金具43を備えている。これら複数の連結金具43は、略同様の構成とされている。なお、図2(a)では、連結金具43の図示を省略している。
第1固定片44は、図1(a)及び図4に示すように、連結本体31の側面部33の洗場床パン20側に向く洗場側面に沿うように、止具27によって連結本体31に固定される。また、図例では、この第1固定片44の一縁部を、連結本体31の洗場側凹所41を区画する両側の凹所側壁部35,35のうちの一方の凹所側壁部35の反凹所内側面側の面に沿わせるように固定した例を示している。
この第1固定片44には、当該第1固定片44を厚さ方向に貫通する止具27の挿通孔44aが設けられている。本実施形態では、第1固定片44に複数(図例では、2つ)の挿通孔44aを設けている。また、連結本体31の側面部33には、この第1固定片44の挿通孔44aに対応させて、止具27の止着箇所としての止具穴33cが洗場側面において開口するように設けられている(図2(a)も参照)。
連結金具43は、この第1固定片44の挿通孔44aを介して連結本体31の止具穴33cに止着した止具27によって連結本体31に固定される。
また、第1固定片44には、止具28の止着箇所としての止具孔44bが設けられている。図例では、この止具孔44bを、第1固定片44の厚さ方向に貫通させた貫通孔としている。連結本体31の側面部33には、この第1固定片44の止具孔44bに対応させて、当該側面部33を厚さ方向に貫通する止具28の挿通孔33bが設けられている。また、浴槽床パン10の立上部13には、この第1固定片44の止具孔44bに対応させて、当該立上部13を厚さ方向に貫通する止具28の挿通孔13bが設けられている(図7(a)も参照)。
このような構成により、浴槽床パン10の立上部13の内側面側から挿通孔13b,33bを介して第1固定片44の止具孔44bに止着した止具28によって浴槽床パン10が連結部材30に固定される。また、図7(a)に示すように、隙間29の長手方向に沿って間隔を空けて浴槽床パン10の立上部13の複数箇所に止具28が締結されることとなる。また、これら複数の止具28,28間及び隙間29の長手方向に沿う方向の両側端部に少なくとも位置するように、連結本体31の当接部を構成する凹所底壁部36及び浴槽床パン10の当接部を構成する凸片部15が設けられることとなる。
第2固定片45は、図1(a)及び図4に示すように、第1固定片44の一縁部から洗場床パン20側に向けて突出するように、かつこの第1固定片44に対して略直交状に形成されている。これら第1固定片44と第2固定片45とは、プレスや折り曲げ等によって一体的に形成されている。
また、この第2固定片45は、本実施形態では、その厚さ方向が洗場床パン20の凸片部25の厚さ方向に沿うように形成され、洗場床パン20の凸片部25に止具26によって固定される構成とされている。図例では、洗場床パン20の底部21の裏面側にも至るように一連状に設けられた凸片部25の底部21の裏面側部位に第2固定片45を固定した例を示している。
また、第2固定片45には、当該第2固定片45を厚さ方向に貫通する止具26の挿通孔45aが設けられている。本実施形態では、第2固定片45に複数(図例では、2つまたは3つ)の挿通孔45aを設けている。
連結部材30は、連結金具43の第2固定片45の挿通孔45aを介して洗場床パン20の凸片部25に止着した止具26によって洗場床パン20に固定される。
また、図例では、第2固定片45を、厚さ方向に見て略L字形状とし、その一片部に第1固定片44を設け、他片部に複数の挿通孔45aを設けた例を示している。また、第2固定片45を、その一片部が一方の凹所側壁部35の反凹所内側面側の面に当接し、かつ他片部が洗場床パン20の凸片部25の厚さ方向一方面に当接するように、他片部の途中部位において屈曲させたような形状としている。また、連結本体31の下面部34に、第2固定片45を受け入れる切欠部を設けた例を示している。
なお、連結金具43としては、上記したようなものに限られず、連結本体31に止具27によって固定され、かつ洗場床パン20及び浴槽床パン10のそれぞれに止具26,28によって固定されるものであればよく、適宜、変形可能である。また、連結本体31と連結金具43とからなる連結部材30に限られず、これらを一体的に設けたような連結部材30としてもよい。
また、図2(a)及び図7(b)と図3、図4及び図6とでは、連結部材30の各凹所40,41及び各床パン10,20の凸片部15,25の個数を異ならせたものを図示しているが、これらの個数は図例の個数に限られず、適宜の個数としてもよい。
また、連結部材30(連結本体31)の外郭形状は、上記した例に限られず、各床パン10,20の裏面形状等に応じて、適宜、変形可能である。
また、上記した連結部材30の洗場床パン20への固定は、施工現場への搬送前の工場内等においてなされるものとしてもよく、または、施工現場等においてなされるものとしてもよい。
次に、上記構成とされた浴室床パン2の施工手順の一例について説明する。
まず、図6に示すように、連結部材30が固定された洗場床パン20を設置する。この際、洗場床パン20のアジャスターボルトを調整し、洗場床パン20の上下のレベル調整を行うようにしてもよい。
次いで、浴槽床パン10を設置する。この際、図5(b)及び図6(b)に示すように、設置された洗場床パン20の連結部材30に対して、浴槽床パン10を下方に移動させ、浴槽床パン10を設置するようにしてもよい。
また、この際、浴槽床パン10の各凸片部15を、連結部材30の各浴槽側凹所41に、それぞれの上方開口を介して嵌め入れるようにして浴槽床パン10を下方に移動させるようにしてもよい。これにより、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の奥行方向に沿う方向の位置決めがなされる。また、これにより、各床パン10,20の奥行方向両側面(壁立上部12,22の外側面)が略同一平面状となる。
また、この際、浴槽床パン10の連結側端部14を、連結部材30の載置部としての浴槽側上面32cに載置するようにしてもよい。これにより、洗場床パン20の連結側端部24に対する浴槽床パン10の連結側端部14の上下方向の位置決めがなされる。また、これにより、各床パン10,20の連結側端部14,24の上面が略同一平面状となる。
また、この際、浴槽床パン10のアジャスターボルトを調整し、浴槽床パン10の上下のレベル調整を行うようにしてもよい。
そして、浴槽床パン10の立上部13を、上記のように、止具28によって連結部材30に締結して固定する。この止具28の締め付けに伴い、浴槽床パン10の立上部13の外側面13aが連結部材30(連結本体31)の側面部33の浴槽側面33aに当接する(図1(a)参照)。また、浴槽床パン10の凸片部15の先端面15aが連結部材30(連結本体31)の凹所底壁部36の浴槽側凹底面36cに当接する(図1(b)参照)。これにより、各床パン10,20の連結側端部14,24間にシーリング材充填用の所定の隙間29が形成される。また、これにより、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の幅方向に沿う方向の位置決めがなされる。
このように床パン10,20同士を連結した状態では、図1に示すように、連結部材30のシーリング材受部32b,36bが、連結側端部14,24間に奥行方向の略全長に亘って形成された隙間29の底部を形成するように隙間29の略全長に亘って配される。
次いで、この隙間29に、シーリング材を充填するようにしてもよい。この際、隙間29の幅方向両側の各床パン10,20の連結側端部14,24の上面に、適宜、マスキングテープ(養生テープ)を隙間29の略全長に亘って貼着した状態で、シーリング材を充填するようにしてもよい。また、各床パン10,20の連結側端部14,24の隙間長手方向に沿う両端部に連なるように設けられた壁載置部12a,22aから上方に突出する壁立上部12,22間の隙間にも一連状にシーリング材を充填するようにしてもよい。この場合は、壁立上部12,22の裏面(外側に向く面)に、これらの間の隙間を塞ぐように、テープ等を貼着するようにしてもよい。または、連結部材30(連結本体31)に、壁載置部12a,22aから上方に突出する壁立上部12,22間の隙間を裏面側から覆う部位を設けるようにしてもよい。
なお、上記シーリング材としては、ペースト状とされたシリコーン系シーラント等の樹脂系シーラントとしてもよい。また、上記のようにシーリング材を隙間29に充填した後、各床パン10,20の連結側端部14,24の上面に跨るように、隙間29の略全長に亘って防水テープを貼着するようにしてもよい。また、各床パン10,20の連結側端部14,24の上面側及び各床パン10,20の立上部13,23の反対向側の内側面側を覆うように、下向き開口形状とされたカバーを設けるようにしてもよい。この場合、上記した浴槽床パン10のボス部に設けられたナット部材に、雄ねじ部材を捩じ込み、このカバーを固定するようにしてもよい。
また、適宜、排水トラップを各床パン10,20に取り付けるようにしてもよい。
また、この浴室床パン2の設置後に、適宜、浴槽3や壁パネル4,4,4,4等を設置し、浴室ユニット1を設置するようにしてもよい。
また、上記した施工手順は一例であり、他の手順でなされるものとしてもよい。
なお、本実施形態では、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の上下方向の位置決めを可能とする上下方向位置決め部として、浴槽床パン10の連結側端部14及び凸片部15にそれぞれ当接される載置部32c及び凹所下壁部38を連結部材30に設けた例を示しているが、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の奥行方向の位置決めを可能とする奥行方向位置決め部として、浴槽床パン10の凸片部15を受け入れる浴槽側凹所41を連結部材30に設けた例を示しているが、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、洗場床パン20に対する浴槽床パン10の幅方向の位置決めを可能とする幅方向位置決め部として、浴槽床パン10の立上部13及び凸片部15にそれぞれ当接される側面部33及び凹所底壁部36を連結部材30に設けた例を示しているが、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、各床パン10,20の連結側端部14,24間にシーリング材充填用の隙間29を形成するための隙間形成位置決め部として、浴槽床パン10の立上部13及び凸片部15にそれぞれ当接される側面部33及び浴槽側凹所41を連結部材30に設けた例を示しているが、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、シーリング材充填用の隙間29の底部となるシーリング材受部を、連結部材30(連結本体31)の上面部32の中間上面32b及び凹所底壁部36の上面36bによって構成した例を示しているが、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、このように、上下方向位置決め部、奥行方向位置決め部、幅方向位置決め部、隙間形成位置決め部及びシーリング材受部を備えた浴室床パン2を例示しているが、少なくとも隙間形成位置決め部を備えた態様としてもよい。
また、本実施形態では、洗場床パン20に取り付けた連結部材30に対して浴槽床パン10を固定する態様とした例を示しているが、これとは逆にしてもよい。つまり、浴槽床パン10に取り付けた連結部材30に対して洗場床パン20を固定する態様としてもよい。この場合は、各床パン10,20や連結部材30を、適宜、変形するようにすればよい。
また、本実施形態では、浴槽床パン10と洗場床パン20とを、一体成形された一体床パン9を切断して分割されたものとした例を示しているが、浴槽床パン10と洗場床パン20とを、それぞれ個別に成形されて分割されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、連結部30を、洗場床パン20(または浴槽床パン10)に取り付けられる別体とされた連結部材30とした例を示しているが、洗場床パン20(または浴槽床パン10)に、連結部30を一体的に設けた態様としてもよい。
1 浴室ユニット
2 浴室床パン
3 浴槽
10 浴槽床パン(他方の床パン)
13 立上部(連結側部)
13a 外側面(当接部)
14 連結側端部(対向する端部)
15 凸片部
15a 先端面(当接部)
20 洗場床パン(一方の床パン)
23 立上部(連結側部)
24 連結側端部(対向する端部)
28 止具
29 隙間
30 連結部材(連結部)
33a 側面部の浴槽側面(当接部)
36c 浴槽側凹底面(凹底面、当接部)
41 浴槽側凹所(凹所)

Claims (5)

  1. 分割された浴槽床パンと洗場床パンとを備えた浴室床パンであって、
    これら浴槽床パン及び洗場床パンは、これらのうちの一方の床パンの連結側部に設けられた連結部と他方の床パンの連結側部とを止具によって締結して互いに連結される構造とされており、
    前記連結部及び前記他方の床パンの連結側部には、これら床パン同士が連結された状態でこれら床パン同士の対向する端部間にシーリング材充填用の所定の隙間が形成されるように、前記止具の締結方向と略同方向に沿って互いに当接する当接部がそれぞれに設けられていることを特徴とする浴室床パン。
  2. 請求項1において、
    前記隙間の長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に前記止具が締結される構造とされており、
    前記一方の床パンの連結部及び前記他方の床パンのそれぞれの当接部は、少なくとも前記止具間及び前記隙間の長手方向に沿う方向の両側端部に位置するように複数箇所に設けられていることを特徴とする浴室床パン。
  3. 請求項2において、
    前記他方の床パンの当接部は、前記隙間の長手方向に沿って間隔を空けて設けられ、前記一方の床パン側に向けて突出し、上下に延びる複数の凸片部の先端面を含み、
    前記一方の床パンの連結部の当接部は、前記他方の床パン側に向けて開口し、該他方の床パンの凸片部をそれぞれに受け入れる複数の凹所の凹底面を含んでいることを特徴とする浴室床パン。
  4. 請求項3において、
    前記一方の床パンの連結部の凹所及び前記他方の床パンの凸片部のうちの少なくとも一方を、前記凸片部の先端面の隙間側となる表面側の部位と前記凹所の凹底面の隙間側となる表面側の部位とが当接するように、かつ前記凸片部の先端面の反隙間側となる裏面側の部位と前記凹所の凹底面の反隙間側となる裏面側の部位とが当接しないように形成していることを特徴とする浴室床パン。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の浴室床パンと、この浴室床パンに設置される浴槽と、を備えていることを特徴とする浴室ユニット。
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