JP2016176278A - 透光パネルおよびそれを用いた建材 - Google Patents

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Abstract

【課題】横桟が内部に収納されていて外部に露出せず、埃が溜まりにくく且つ強度的及び外観にも優れた透光パネルを提供するにある。【解決手段】透光パネルAの枠体1は、左右一対で、その対向内側面3bの表裏両角部を長手方向に沿って段状に切落して形成されたパネル端取付段部3aを有する縦枠材3と、前記縦枠材3の上下両端部にそれぞれ架設された横枠材2とで構成されている。内側横桟5は縦枠材3間に架設されている。透光板7は幅方向にて分割された縦長材で、枠体1の表裏に配設される。外側縦桟8は隣接する透光板7の間に配設され、透光板7の側辺部7aを覆う。透光板7の側辺部7aは側辺の外面側が段状に切落されて薄肉のが形成されている。外側縦桟8はその側辺の内面側が段状に切落されて内面側に凸条8aが形成されている。凸条8aの両側には薄肉の嵌め込み用側辺部8bが形成され、透光板7の側辺部7aに嵌め込まれる。【選択図】 図2

Description

本発明は埃の溜まりにくく且つパネル強度に優れ、内部に架設され透光板に挟まれた横桟をしっかりと固定できると共に外観意匠性にも優れた格子状或いは縦桟模様の透光パネル及びそれ用いた間仕切りや戸などの建材に関する。
間仕切や戸などの建材には見通しをよくしたり、又は採光のために採光部を形成したものがある。従来の採光部を有する建材には、採光部に1枚のガラスやアクリル板などの透光性パネルを嵌め込んだものや、採光部の表裏両面に2枚の透光性パネルを嵌め込んだ、所謂2重ガラス構造のものとがある。
採光部に1枚の透光性パネルを嵌め込んだ間仕切パネル(特許文献1)では、透光性パネルの補強と装飾のためその両面に格子が嵌め込まれているものがある。このような間仕切パネルでは、横桟の上に埃がたまりやすく、掃除をしたとしても縦桟と横桟の隅に埃が残りきれいに清掃することができないという問題があった。その他、透光性パネルが1枚では、断熱性や遮音性に乏しいという問題もあった。
これに対して特許文献2の図1〜3に記載されている間仕切パネルは、縦枠材間に横枠材が架設された方形の枠体に複数本の縦桟を複雑なバネ機構で取り付け、この縦桟を表裏から挟むようにその両側に疑似横桟を数段に亘って取り付け、この疑似横桟間に横長の透光性パネルを取り付けて枠体をカバーしたものである。これにより枠体内において、表裏二枚の透光性パネルの間に設けられた縦桟と上下の透光性パネルに嵌め込まれた疑似横桟により、採光部にあたかも格子が設けられたように見えるとしている。
実開昭62−166993号公報 特許4303853号公報
しかしながらこの場合、埃のたまらない縦桟が2枚の透光性パネルの間に設けられ、埃のたまりやすい疑似横桟が外部に露出しているため、掃除をした時疑似横桟の隅に埃が依然として残留する。
なお、特許文献2の段落番号0023に、上記の分割された透光性パネルを1枚のパネルとし、その中間部に左右方向を向く金属板またはテープなどを貼着するか、または単に着色する手段により、擬似横桟を形成してもよい。この場合、透光性パネルの内面を、緩衝材を介して縦桟の前後面に当接させるようにするのがよい、と記載されている。この場合、金属板は兎も角、薄いテープでは埃が溜まりにくい(但し、薄いテープの粘着層がテープの端面に露出している場合は、ここに埃が堆積することは避けられない。)とは言えるものの、透光性パネルは表裏から長い縦桟および横桟だけで挟まれるだけであり、これらに固定されていないためパネル強度が弱く、採光部内での暴れや透光性パネルが割れる危険性があるというパネル全体としても強度不足という問題もあった。加えて、その構造も複雑で格子組に非常に手間がかかるため生産性が悪いという問題もある。そこで埃と強度対策を兼ねて前後2枚の透光性パネルの間にて横桟を架設することも考えられるが、細長い横桟の固定が両側の縦枠材へのビス固定だけであるため、ドアとして使用した場合、開閉の衝撃で細長い横桟がバタつく恐れがある。
また、特許文献1の格子模様は、パネル全面が透光板で覆われ、内部に格子が収納されているものが開示されているが、この場合、表面の透光板が強調されて格子模様が見えにくく、意匠性に劣る。
本発明は、横桟が内部に収納されていて外部に露出せず、埃が溜まりにくく且つ強度的に優れ、ドアとして使用した場合でも開閉の衝撃で細長い横桟がバタつかず、加えて透光板と縦桟とがほぼ同一平面に表れ、格子模様や縦桟模様が程よく強調されて優れた外観を呈する透光パネルおよびそれを用いた建材を提供するにある。
請求項1は、前記課題を達成するための透光パネルA(第1実施例)に関し(図2−6)、
左右一対で、その対向内側面3bの表裏両角部を長手方向に沿って段状に切落して形成されたパネル端取付段部3aを有する縦枠材3と、前記縦枠材3の上下両端部にそれぞれ架設された横枠材2とで構成された枠体1と、
前記縦枠材3間に架設された1乃至複数本の内側横桟5と、
枠体1の幅方向にて分割された縦長で、枠体1の表裏に配設された複数枚の透光板7と、
隣接する透光板7の間に配設され、該側辺部7aを覆う外側縦桟8とで構成され、
透光板7の側辺の外面側が段状に切落されて薄肉の側辺部7aが形成され、
外側縦桟8の側辺の内面側が段状に切落されて内面側に形成された凸条8aの両側に、前記透光板7の側辺部7aに嵌め込まれる、薄肉の嵌め込み用側辺部8bが形成されていることを特徴とする。
請求項2は、前記課題を達成するための透光パネルA(第1実施例)に関し(図2−6)、請求項1の透光パネルAにおいて、外側縦桟8の凸条8aの内面を化粧面8sとすることを特徴とする。
請求項3は、前記課題を達成するための透光パネルA(第1実施例)に関し(図2−6)、請求項1又は2の透光パネルAにおいて、透光板7の側辺部7aに化粧面7sを設けたことを特徴とする。
請求項4は、前記課題を達成するための透光パネルA(第2実施例)に関し(図7−11)、請求項1の透光パネルAにおいて、
横枠材2と内側横桟5との間、或いは横枠材2と内側横桟5との間及び上下にて隣接する内側横桟5との間に1乃至複数の内側縦桟6が外側縦桟8に沿って更に取り付けられ、
内側縦桟6の表裏両面に長手方向全長に亘る凹溝6aが形成され、且つ、
前記凹溝6aに一致して内側横桟5の表裏両面に取付溝5aが形成され、
外側縦桟8の凸条8aが前記凹溝6a及び取付溝5aに嵌め込まれて固着されるようになっていることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4の透光パネルAに関し(図3、8)、
内側横桟5の前後幅Lは、縦枠材3の前記パネル端取付段部3a間の内側面3bの前後幅Lに等しく形成されていることを特徴とする。
請求項6は、請求項4の透光パネルAに関し(図8)、
内側縦桟6の前後幅Lは、内側横桟5の前後幅Lに等しく形成されていることを特徴とする。
請求項7は請求項1〜6のいずれかに記載された透光パネルAを利用した戸や間仕切などの建具Bに関し、
請求項1〜6のいずれかに記載の透光パネルAと、
透光パネルAの少なくとも一方の側端に設けられ、透光パネルAの縦枠材3を収納する収納溝10dが端面の全長に亘って形成された縦框10とで構成されることを特徴とする。
本発明は、枠体1内に組み込まれた内側横桟5、又は内側横桟5と内側縦桟6、枠体1内の表裏両面に貼られた縦長の複数の透光板7、透光板7の側辺部7aを内側縦桟6(及び内側縦桟6を設けた場合には内側縦桟6)、に挟着する外側縦桟8とで構成されるので、透光パネルAはこれによって一体化されて強度が飛躍的に高まり、従来は広い採光面により強度不足が指摘され、枠体1が歪んだり反ったりしていたものが、本発明では解消されこのようなことがない。
そして図1(a)〜(d)のように外側縦桟8を外桟とすると、埃やちりが積もりやすい横桟5が透光板7に挟まれた内桟となり、透光パネルAとしては埃やちりが積もらない構造とすることができる。
また、内側横桟5と縦枠材3のパネル端取付段部3a間の内側面3bの前後幅L(図2,3)、これらの前面及び裏面が面一となり、縦長の透光板7を枠体1の表裏に配設した時に透光板7の両側辺部7aがパネル端取付段部3a、内側横桟5に接触し、且つ、前記側辺部7aが外側縦桟8と内側横桟5とに挟持されて一体化し、透光パネルAの強度向上に資する。
そして内側横桟5、縦枠材3のパネル端取付段部3a間の内側面3bの前後幅L及び内側縦桟6の前後幅Lとを等しくしておけば(図7,8)、これらの前面及び裏面が同様に面一となり、枠体1の表裏に配設された縦長の透光板7の両側辺部7aがパネル端取付段部3a、内側横桟5及び内側縦桟6に接触し、且つ、前記側辺部7aが外側縦桟8と内側横桟5及び内側縦桟6とに挟持されて一体化し、透光パネルAの強度向上に更に貢献する。
更に言えば、内側縦桟6を設けた場合には、内側縦桟6の表裏両面に長手方向全長に亘る凹溝6aが形成され、この凹溝6aに一致して内側横桟5の表裏両面に取付溝5aが形成されており、また、外側縦桟8に前記凹溝6a及び取付溝5aに嵌め込まれて固着される凸条8aが突設されているため、外側縦桟8を凹溝6a及び取付溝5aに嵌め込めば、より強固に透光パネルAの両側辺部7aを固定できる。その場合、両側辺部7aをこれらに接着することも可能であり、その場合はより一層の一体化が図られる。
加えて、切落された透光板7の側辺の薄肉の側辺部7aに、同じく切落された外側縦桟8の嵌め込み用側辺部8bが嵌まり込むようになっているので、透光パネルAとして組み上げると、透光板7と外側縦桟8の外面がほぼ面一になり、より優れた格子構造(或いは縦桟模様)とすることが出来る。
なお、内側縦桟6を設けない場合において、外側縦桟8の凸条8aの内面を化粧面8sとしたり、透光板7の側辺部7aに化粧面7sを設けることで、この化粧面7s、8sの色柄を外側縦桟8の外面と同じ色柄或いは黒又は白その他マッチするものとすれば、外側から反対側の外側縦桟8が見えず或いは目立たず、外観意匠性を向上させることが出来る。
また、この透光パネルAの縦枠材3を、縦框10の収納溝10dに収納固着すれば直ちに採光部を有する間仕切りや戸などの建材Bとして使用することができる。
(a)〜(d)は本発明にかかる建材(戸)の正面図である。 内側縦桟なしの場合の図1(d)の上部分解斜視図である。 図2の要部拡大斜視図である。 図1のX−X断面図である。 図1のY−Y断面図である。 図5の分解平断面図である。 内側縦桟ありの場合の図1(d)の上部分解斜視図である。 図7の要部拡大斜視図である。 図1(a)のX−X断面図である。 図1(a)のY−Y断面図である。 図10の分解平断面図である。 図1(d)の一部切欠斜視図である。
以下、本発明を図示実施例に従って説明するに当たって、まず、本発明の透光パネルAについて説明する。格子状又は縦枠模様の透光パネルAは、図1(a)〜(d)のように縦横の桟に関して、1乃至複数の内側横桟5と、外側縦桟8だけの場合(第1実施例)と、これに更に1乃至複数内側縦桟6を有する場合がある(第2実施例)。正面図的には第1、2実施例も同一形状をなす。内側縦桟6の有無を表すため、これらの図において6をかっこ書きで示す。
そこでまず、内側縦枠6なしの第1実施例の図1(d)に記載の透光パネルAに付いて説明し、その中で違いを中心に図1(a)〜(c)の内側縦枠6なしの第1実施例の透光パネルAに付いて説明する。図1(d)に記載の第1実施例の透光パネルAと図1(a)〜(c)の第1実施例の透光パネルAとは内側縦桟6及び外側縦桟8の数が異なるのみであり、その他は同じである。
続いて、第2実施例に付いて説明するが、基本的には第1実施例と同じで、この場合は、内側縦桟6が付加され、且つ、内側縦桟6に凹溝6a、内側横桟5に取付溝5aが形成され、且つ、外側縦桟8の凸条8aがこれらに取り付けられる形状を有するという点が相違するのみである。
第1実施例は、図2のように、透光パネルAの枠体1は、左右一対の縦枠材3の上端部と下端部とに横枠材2が架け渡され、ビス4の打ち込み或いは接着その他適宜な固着手段でにて架設されて形成される。そしてこのような枠体1とされた状態において、縦枠材3の対向内側面3bの表裏両角部は、長手方向に沿って段状に切落され、上下全長に亘ってパネル端取付段部3aが形成されている。ここでこの前面側と裏面側のパネル端取付段部3aの間の内側面3bの前後幅をLとする。なお、これに限定されるものではないが、前記パネル端取付段部3aの深さは後述する透光板7の側辺に形成された段状の側辺部7aの厚みとほぼ等しくなるように切落するのが好ましい。
図1(b)(d)の場合、上下の両横枠材2間において、ビス4の打ち込み等にて左右の縦枠材3間に複数(本図の実施例では12本)の内側横桟5が上下方向にて等間隔で複数段にて架設されている。これに対して、図1(a)(c)では中央に1本の内側横桟5が架設されている。なお、いずれの図も横桟5は水平に架設されているが、水平に限られず傾斜していてもよい。また、複数段にて架設される場合は等間隔でなくてもよいし、デザインに合わせて異なる間隔としてもよい。そして内側横桟5の表面側と裏面側との間の前後幅をLとすると(図3)、この前後幅Lは前記パネル端取付段部3a間の前後幅Lと等しい(図2)。なお、縦枠材3、横枠材2及び内側横桟5の材質は、いずれも木質材(例えば、無垢材、集成材、MDF(中密度繊維板)、合板)からなるが、これに限られず樹脂材でもよい。また、これら木質材は必要に応じて化粧シート(図示せず)が外部から見える面に貼着されている。取り付けに当たっては、内側横桟5の表裏両面はパネル端取付段部3aに面一に取り付けられる。なお、枠体1や横桟5の組み立てはビス固定が好ましいが、これに限られず接着その他の固着手段を採用してもよいことは言うまでもない。
透光板7は、後述する外側縦桟8の本数プラス1に分割された上下に長い、例えば、無色あるいは有色で透明または半透明の樹脂板(例えば、アクリル板)で、透光板7の両辺は全長にわたって段状に薄く削り取られており、この部分を側辺部7aとする。なお、これに限られないが、後述する飾りパネル9との関係から、透光板7の全長は、枠体1の上下の横枠材2の内のりに等しい。
そして、透光板7の側辺部7aには後述する外側縦桟8に一致する位置(換言すれば、側辺部7aの全幅)で化粧面7sが設けられる。化粧面7sは、透光パネルAを一方の側から見た時、反対側の外側縦桟8を隠す或いは仮に見えたとしても意匠性が損なわれないようにするためのものである。外側縦桟8の嵌め込み用側辺部8bは、前記透光板7の側辺部7aに嵌め込まれるものであるから、ここでは側辺部7aの内面側に化粧面7sが上下全長に亘って設けられる。化粧面7sは塗装、印刷又はテープの貼り付けなどにより形成される。化粧面7s部分の色や模様は、外側縦桟8と同色又は黒或いは白、その他適宜の色が選定され、模様があれば外側縦桟8に合わせたものが選ばれる。化粧面7s部分は不透明としてもよいが、反対側の外側縦桟8が認識できなければ半透明としてもよい。
また、透光板7が半透明の場合、光は通過し、内側横桟5はある程度見えるが反対側の外側縦桟8の裏面はよく見えない状態のものが好ましい。(なお、化粧面7sは上記のような役目を持つものであるから、透光板7が半透明とか有色で必ずしも外側縦桟8が反対側から見えないようであれば設けなくてもよい。)
外側縦桟8は細長い長尺物で、その長さは上の横枠材2の上面から下の横枠材2の下面までの距離に等しい。そして外側縦桟8の一方の表面中央には凸条8aが長手方向に畝状に突設され、この部分では横断面山形の形状であり、凸条8aの両側辺は薄肉に形成された嵌め込み用側辺部8bとなっている。この部分8bが透光板7の薄肉の側辺部7aに嵌め込まれる。なお、外側縦桟8の上下両端部には凸条8aがなく、この部分が横枠材2に固着される横枠材固着部8cである。
材質は、基本的には横枠材2などと同様の木質材で、例えば、MDFや合板など表面性状が外観的に劣るもののようなものが使用される場合には、外面に現れる部分は、図示しない化粧シートによってラッピングされる。この場合、化粧シートが巻かれていない外側縦桟8の凸条8aの内面を化粧面8sとし、この部分を透光板7と同様、塗装、印刷又はテープの貼り付けなどにより化粧するようにする事が好ましい。化粧面7s部分の色や模様は、外面と同色又は黒或いは白、その他適宜の色が選定され、模様があればこれに合わせたものが選ばれる。なお、場合に依っては、樹脂成形品或いは金属板なども使用される。
飾りパネル9は、横枠材2の前面、及び裏面を被覆するもので、左右の幅は縦枠材3とこれに隣接する外側縦桟8の間隔又は外側縦桟8同士の間隔に等しく、上下の高さは、横枠材2に等しい。材質は横枠材2と同様で、露出面には化粧シート(図示せず)が貼着されている。
製作手順の一例を示す。枠体1は上記のように縦枠材3と横枠材2とで方形に組まれ、その間に1乃至複数本の内側横桟5が、複数本の場合には所定の間隔でこれらが内桟として架設されている。いずれもビス打ち或いは接着その他適宜の方法で固定される。
内側横桟5の取り付けが完了すると、縦長の透光板7が枠体1の表裏にそれぞれ配設される。両端の透光板7の外側の側辺部7aは縦枠材3のパネル端取付段部3aに嵌め込まれ、必要に応じてこの部分3aにビス或いは接着その他の方法で固着される。そして、隣接して配設された透光板7の間には外側縦残8の凸条8aの幅が開けられるように配置される。そして透光板7の上下方向の長さは、透光板7の上下端面は横枠材2の内面に接する長さとなっている。なお、本実施例では勿論、これに限られず、例えば、横枠材2の透光板7の上下端部が重なる部分を切除し、この部分に透光板7の上下端部が嵌まり込むようにしてもよい。
続いて、透光板7の間に外桟である外側縦桟8が配設され、その凸条8aが透光板7の間に嵌め込まれ、凸条8aの両側の嵌め込み用側辺部8bが、両隣りの透光板7の側辺部7aに嵌め込まれて接着される。そして、凸条8aは1乃至複数の内側横桟5に接着され、上下の横枠材2の表裏両面には前記凸条8aのない平坦な横枠材固着部8cが接着される。
最後に、透光パネルAの表裏両面において、四角形の飾りパネル9を上下の横枠材2上に貼着し、上下の横枠材2の露出部分を被覆する。これにより強度的に優れた透光パネルAを得ることが出来る。なお、本実施例では固着手段として接着を用いているが、外表面に露出しない限りにおいては、頭頂部が平たいビスを用いることも可能である。
次に、この透光パネルAを間仕切や戸などの建材Bの部材として用いる場合に付いて説明する。建材Bとして用いる場合は、透光パネルAの少なくとも一方の側端に縦框10を設けることになるが、この縦框10は、例えばコ字状のアルミサッシ製の框材10bと、框材10bの内側奥と開口付近で、縦枠材3がパネル端取付端部3aに固定された側辺部7aと共に丁度嵌まり込むスペースを開けて内側に取り付けられた芯材10aとで構成されている。そしてこの透光パネルAの縦枠材3の全体が嵌め込まれる開口部分を収納溝10dとし、収納溝10dを構成する框材10bの延出部分をカバー片10cとする。そして、図5のように収納溝10dに透光パネルAの縦枠材3の全体を嵌め込み、縦枠材3を開口側の芯材10aに接着固定する。これによりパネル端取付段部3aは収納溝10d内に入り込み、固着された透光板7の側端部がカバー片10cによって隠される。
本実施例では左右の縦框10は対称であるが、勿論、非対称であってもよいし、場合に依っては一方だけでもよい。これにより建材B(例えば、間仕切りや戸)が出来上がる。
次に、第2実施例に付いて説明する。前述のように、第2実施例は第1実施例に対して内側縦桟6が付加され、且つ、内側縦桟6に凹溝6a、内側横桟5に取付溝5aが形成され、且つ、外側縦桟8の凸条8aがこれらに取り付けられるという点が相違するのみであるので、この点を中心に説明する。
内側横桟5が多段で架設されている図1(b)(d)の内側縦桟6は短寸で、内側横桟5が1本だけ架設されている図1(a)(c)の内側縦桟6は長寸である。内側縦桟6は、横枠材2と中央の内側横桟5との間(図1(a)(c))、或いは横枠材2とこれと上下にて隣接する内側横桟5との間及び上下にて隣接する内側横桟5間にて間隔を開けて横方向に配設され、且つ上下方向では直線状に配設される(図1(b)(d))。これら内側縦桟6の上下両端面が上記部材の接触面に接着固定されて取り付けられる。いずれにせよ内側縦桟6の長さは固着される横枠材2と内側横桟5又は内側横桟5間の寸法に一致する。
この内側縦桟6の表裏両面には全長にわたって凹溝6aが形成され、これが固着された内側横桟5に至る。
内側横桟5にはこの凹溝6aに同幅同深さで連通するように取付溝5aが内側横桟5の表裏両面に形成されている。
そして、内側横桟5を隔てて上下に隣接する内側縦桟6は内側横桟5に対して交差(これに限られないが、例えば直交)して直線状に取り付けられる。なお、内側縦桟6の凹溝6aの両側の部分を突条部6bとする(図8)。
第1実施例のように枠体1及び内側横桟5を組み立てた後、横枠材2と中央の内側横桟5との間、又は、上下の横枠材2とこれに近接する内側横桟5との間及び上下にて隣接する内側横桟5同士の間に内側縦桟6が配設される。即ち、図1(a)(c)の場合は1本の内側縦桟6が横枠材2と中央の内側横桟5との間に配設され、図1(b)(d) の場合は複数本の内側縦桟6が横枠材2と内側横桟5及び横桟間に配設され、その上下の端面がこれらに接着固定される。配置の方法については前述の通りである。これら上下の内側横桟5は一直線上に配置され、内側縦桟6の凹溝6aと内側横桟5の取付溝5aとは一致した形状であり互いに連通状態で接続される。
透明板7の組み立ても第1実施例と同様で、枠体1の表裏両面に透光板7をそれぞれ配設する。そして、外側縦桟8を透光板7の間に配置し、同様に両面テープ或いは接着剤を利用して上記のように一直線上に並んだ内側縦桟6の凹溝6a及び取付溝5aに嵌め込んで接着する。この場合、凸条8aは第1実施例と異なり、凹溝6aや取付溝5aの溝底にほぼ接する高さを有する。そして、上下の横枠材2の表裏両面には前記凸条8aのない平坦な横枠材固着部8cが接着される。そして、外側縦桟8の嵌め込み用側辺部8bは透光板7の側辺部7aに同様に固着される。
第2実施例の透光パネルAを間仕切や戸などの建材Bの部材として用いる場合は第1実施例と同じであるので説明を省略する。なお、第2実施例では、内側縦桟6が設けられているので、強度をより高めることが出来るのみならず、この内側縦桟8が外側縦桟6と一体になって見え、第1実施例より優れた外観を呈することになる。
A:透光パネル、B:建具、L:前後幅、W:左右幅、1:枠体、2:横枠材、3:縦枠材、3a:パネル端取付段部、:3b:内側面、4:ビス、4a:頭頂部、5:内側横桟、5a:取付溝、6:内側縦桟、6a:凹溝、6b:突条部、7:透光板、7a:側辺部、7s:化粧面、:8:外側縦桟、8a:凸条、8b:嵌め込み用側辺部、8c:横枠材固着部、8s:化粧面、9:飾りパネル、10:縦框、10a:芯材、10b:框材、10c:カバー片、10d:収納溝。

Claims (7)

  1. 左右一対で、その対向内側面の表裏両角部を長手方向に沿って段状に切落して形成されたパネル端取付段部を有する縦枠材と、前記縦枠材の上下両端部にそれぞれ架設された横枠材とで構成された枠体と、
    前記縦枠材間に架設された1乃至複数本の内側横桟と、
    枠体の幅方向にて分割された縦長で、枠体の表裏に配設された複数枚の透光板と、
    隣接する透光板の間に配設され、該側辺部を覆う外側縦桟とで構成され、
    透光板の側辺の外面側が段状に切落されて薄肉の側辺部が形成され、
    外側縦桟の側辺の内面側が段状に切落されて内面側に形成された凸条の両側に、前記透光板の側辺部に嵌め込まれる、薄肉の嵌め込み用側辺部が形成されていることを特徴とする透光パネル。
  2. 外側縦桟の凸条の内面を化粧面とすることを特徴とする請求項1に記載の透光パネル。
  3. 透光板の側辺部に化粧面を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の透光パネル。
  4. 横枠材と内側横桟との間、或いは横枠材と内側横桟との間及び上下にて隣接する内側横桟との間に1乃至複数の内側縦桟が外側縦桟に沿って更に取り付けられ、
    内側縦桟の表裏両面に長手方向全長に亘る凹溝が形成され、且つ、
    前記凹溝に一致して内側横桟の表裏両面に取付溝が形成され、
    外側縦桟の凸条が前記凹溝及び取付溝に嵌め込まれて固着されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の透光パネル。
  5. 内側横桟の前後幅は、縦枠材の前記パネル端取付段部間の内側面の前後幅に等しく形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の透光パネル。
  6. 内側縦桟の前後幅は、内側横桟の前後幅に等しく形成されていることを特徴とする請求項4に記載の透光パネル
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の格子パネルと、
    格子パネルの少なくとも一方の側端に設けられ、格子パネルの縦枠材を収納する収納溝が端面の全長に亘って形成された縦框とで構成されることを特徴とする建具。
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