JP2003000236A - エステラーゼの安定化方法 - Google Patents

エステラーゼの安定化方法

Info

Publication number
JP2003000236A
JP2003000236A JP2001183882A JP2001183882A JP2003000236A JP 2003000236 A JP2003000236 A JP 2003000236A JP 2001183882 A JP2001183882 A JP 2001183882A JP 2001183882 A JP2001183882 A JP 2001183882A JP 2003000236 A JP2003000236 A JP 2003000236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
esterase
polyoxyethylene
stabilizing
alkyl ether
linear alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2001183882A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsuke Kimata
木全  伸介
Katsuhiko Mizuguchi
水口  克彦
Masanori Oka
岡  正則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2001183882A priority Critical patent/JP2003000236A/ja
Publication of JP2003000236A publication Critical patent/JP2003000236A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はエステラーゼの安定化方法およびそ
の組成物に関する。特に臨床診断に用いられる生体成分
測定試薬に用いられるエステラーゼの安定化方法および
その組成物に関する。 【解決手段】 コレステロール測定試薬において、エス
テラーゼにポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルを
共存させることを特徴とする、エステラーゼの安定化方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエステラーゼの安定
化方法およびその組成物に関する。特に臨床診断に用い
られる生体成分中のコレステロール測定試薬に用いられ
るエステラーゼの安定化方法およびその組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エステラーゼはコレステロール測
定試薬の主反応酵素として診断用試薬に使用され重要視
されている。エステラーゼを用いるコレステロール測定
法は種々報告されているが、エステル型コレステロール
にエステラーゼを作用させ遊離型コレステロールを生成
させ、更にコレステロールオキシダーゼ、ペルオキシダ
ーゼを用いて測定する方法、遊離型コレステロールをコ
レステロールデヒドロゲナーゼを用いて測定する方法が
ある。これらエステラーゼを用いる試薬の正確性はこれ
ら酵素の反応性、安定性が寄与しており、益々反応性、
安定性に対する要求が高まっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、臨床検査におい
ては益々精度管理の重要性が高まっている。診断用試薬
では液状試薬が主流になっているが、コレステロール測
定試薬ではこのようなエステラーゼの反応性を液状状態
で長期間維持する必要性から益々液状安定性に対する要
求が強くなっている。このことから、本発明が解決しよ
うとする課題は長期間安定な液状試薬として耐えうる安
定性を有し、かつ各種試料に対し良好な反応性を維持し
たエステラーゼを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために種々検討した結果、エステラーゼにポ
リオキシエチレン直鎖アルキルエーテルを共存させるこ
とにより、エステラーゼを液状状態で長期間安定に保
ち、かつ各種試料に対し良好な反応性を維持することを
見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は以下の
ような構成からなる。 (1)エステラーゼにポリオキシエチレン直鎖アルキル
エーテルを共存させることを特徴とする、エステラーゼ
の安定化方法。 (2)さらに、十分な反応性が維持されている、(1)
記載のエステラーゼの安定化方法。 (3)ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルの濃度
が0.01〜0.5%である(2)記載のエステラーゼ
の安定化方法。 (4)ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルのHL
Bが15以下である(2)記載のエステラーゼの安定化
方法。 (5)エステラーゼがさらにリパーゼ活性を有する
(1)〜(4)記載のエステラーゼの安定化方法。 (6)エステラーゼにポリオキシエチレン直鎖アルキル
エーテルを共存させることを特徴とするエステラーゼの
安定化組成物。 (7)ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルの濃度
が0.01〜0.5%である(6)記載のエステラーゼ
の安定化組成物。 (8)更にエステラーゼ活性化剤と組み合わせて用いら
れる(6)、(7)記載のエステラーゼの安定化組成
物。 (9)エステラーゼ活性化剤がポリオキシエチレン2級
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエー
テルから選ばれた少なくとも1種の界面活性剤である
(8)記載のエステラーゼの安定化組成物。 (10)HLBが15以下のポリオキシエチレン直鎖ア
ルキルエーテルと、エステラーゼ活性化剤の総HLBが
12〜14である(8)、(9)記載のエステラーゼの
安定化組成物。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において「安定」とは、加
温処理に対しても酵素活性が維持されていることを意味
し、具体的には、ポリオキシエチレン直鎖アルキルエー
テルを、50mMPIPES (pH7.0)緩衝液中に、0.5
U/mLのエステラーゼと共存させたとき、35℃14
日間保存後の残存酵素活性が加温処理していないものと
比較して、60%以上(好ましくは80%以上、さらに
好ましくは90%以上)維持されていることをいう。
【0006】本発明において「十分な反応性」とは、エ
ステル型コレステロールをエステラーゼにより遊離型コ
レステロール、および脂肪酸に分解し、生成した遊離型
コレステロールの量を追随反応を介して求めることによ
りエステル型コレステロールを測定する際に、精製水お
よび200mg/dLコレステロール溶液の測定吸光度
を対照とし算出したエステル型コレステロール濃度が、
1500mg/dL以下の範囲において理論値を回収す
ることを意味し、具体的には測定値が理論値の95%を
下回らないことを意味する。
【0007】本発明の一実施態様として、第一試薬とし
てコレステロールエステラーゼ、エステラーゼ活性化剤
等を含有し、第二試薬としてコレステロールオキシダー
ゼ等を含有する2試薬系からなるコレステロール測定試
薬において、コレステロールエステラーゼを含む試薬に
ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルを共存させる
ことを特徴とするエステラーゼの安定化方法がある。
【0008】本発明で用いるポリオキシエチレン直鎖ア
ルキルエーテルとしては、例えばポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル類としてエマルゲン104P(HLB
9.6)、エマルゲン105(HLB9.7)、エマル
ゲン106(HLB10.5)、エマルゲン108(H
LB12.1)、エマルゲン109P(HLB13.
6)、エマルゲン120(HLB15.3)、エマルゲ
ン123P(HLB16.9)、エマルゲン147(H
LB16.3)、エマルゲン130K(HLB18.
1)、ノニオンK−204(HLB9.2)、ノニオン
K−215(HLB15.2)、ノニオンK−220
(HLB16.2)、ノニオンK−230(HLB1
7.3)、NIKKOL BL−2(HLB9.5)、
NIKKOL BL−4.2(HLB11.5)、NI
KKOL BL−9EX(HLB14.5)、NIKK
OL BL−21(HLB19)、NIKKOL BL
−25(HLB19.5)、ポリオキシエチレンセチル
エーテル類として、エマルゲン210(HLB10.
7)、エマルゲン220(HLB14.2)、NIKK
OL BC−2(HLB8.0)、NIKKOL BC
−5.5(HLB10.5)、NIKKOL BC−7
(HLB11.5)、NIKKOL BC−10TX
(HLB13.5)、NIKKOL BC−15TX
(HLB15.5)、NIKKOL BC−20TX
(HLB17)、NIKKOL BC−23(HLB1
8)、NIKKOL BC−25TX(HLB18.
5)、NIKKOL BC−30TX(HLB19.
5)、NIKKOL BC−40TX(HLB20)、
ノニオンP−208(HLB11.9)、ノニオンP−
210(HLB12.9)、ノニオンP−213(HL
B14.1)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル
類として、エマルゲン306P(HLB9.4)、エマ
ルゲン320P(HLB13.9)、NIKKOL B
S−2(HLB8.0)、NIKKOL BS−4(H
LB9.0)、NIKKOL BS−20(HLB1
8)、ノニオンS−206(HLB10.1)、ノニオ
ンS−207(HLB10.7)、ノニオンS−215
(HLB14.2)、ノニオンS−220(HLB1
5.3)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル類とし
ては、エマルゲン404(HLB8.8)、エマルゲン
408(HLB10.0)、エマルゲン409P(HL
B12.0)、エマルゲン420(HLB13.6)、
エマルゲン430(HLB16.2)、NIKKOL
BO−2(HLB7.5)、NIKKOL BO−7
(HLB10.5)、NIKKOL BO−10TX
(HLB14.0)、NIKKOL BO−20(HL
B17.0)、NIKKOL BO−50(HLB1
8.0)、ノニオンE−206(HLB9.5)、ノニ
オンE−215(HLB14.2)、ノニオンE−23
0(HLB16.6)、ポリオキシエチレンベヘニルエ
ーテル類としては、NIKKOL BB−5(HLB
7.0)、NIKKOL BB−10(HLB10.
0)、NIKKOL BB−20(HLB16.5)N
IKKOL BB−30(HLB18)等が挙げられ
る。
【0009】これらの界面活性剤は単独または2種以上
または他の界面活性剤と組み合わせて用いることができ
る。また、各界面活性剤のHLBは特に限定されず、エ
ステラーゼの反応性を考慮し選択されるべきであるが、
好ましくは単独でのHLBが15以下、さらには14以
下がエステラーゼの反応性への影響が少ない点で好まし
い。中でも12〜13が好ましい。また、ポリオキシエ
チレン部分の重合度は好ましくは30以下であり、さら
には20以下がエステラーゼの反応性への影響が少ない
点で好ましい。中でも7〜10が好ましい。また、エス
テラーゼを含む溶液中の濃度としては特に限定するもの
ではないが、好ましくは0.01%〜0.5%の範囲で
あり、さらには0.02%〜0.2%がエステラーゼの
反応性への影響が少ない点で好ましい。中でも0.05
%〜0.15%が好ましい。
【0010】本発明は、更にエステラーゼ活性化剤と組
み合わせて用いることが出来る。本発明に用いるエステ
ラーゼ活性化剤としては、エステラーゼの反応性を向上
させる物質であればよく、特に限定されない。好ましく
はポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルとリパーゼ
またはエステラーゼが共存する反応混液において、該物
質の添加によりリパーゼまたはエステラーゼの反応性が
向上するものである。このような活性化剤として例えば
ポリオキシエチレン2級アルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンスチリルフェニルエーテル、脂肪酸が挙げられる。ポ
リオキシエチレン2級アルキルエーテルとしては、NI
KKOL BT−5、NIKKOL BT−7、NIK
KOLBT−9、アデカトールSO−80、アデカトー
ルSO−105、アデカトールSO−120、アデカト
ールSO−135、アデカトールSO−145、アデカ
トールSO−160、エマルゲン705、エマルゲン7
07、エマルゲン709等が挙げられる。ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルとしては、トリトンX
−100、トリトンX−114が挙げられる。ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテルとしてはエマルゲ
ンA60、エマルゲンA90、が挙げられる。脂肪酸と
してはコール酸が挙げられる。
【0011】これらエステラーゼ活性化剤は単独または
2種以上の活性化剤を組み合わせて用いられる。本発明
のポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテルを含むエス
テラーゼ安定化組成物に対する混合方法は特に限定され
ず、エステラーゼ反応の直前に混合してもよいし、あら
かじめ混合し保存して使用できる。また、該活性化剤の
エステラーゼ溶液中の濃度は特に限定するものではない
が、本発明のポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテル
を含むエステラーゼ安定化組成物にあらかじめ混合して
保存する場合は、ポリオキシエチレン直鎖アルキルエー
テルに対する活性化剤の相対濃度を好ましくは約50倍
以下(さらに好ましくは20倍以下、中でも好ましくは
10倍以下)にし安定化効果を考慮して用いることがで
きる。該活性化剤が非イオン性界面活性剤の場合は各界
面活性剤の(HLB)×(添加量)を界面活性剤の添加
量の総和で割った総HLBが12〜14であるのが好ま
しい。さらには12.5〜13.5が好ましい。中でも
約13が好ましい。
【0012】また、従来から用いられている緩衝液とし
ては、トリス緩衝液、リン酸緩衝液、GOOD緩衝液な
どが挙げられる。なかでも、トリス緩衝液、リン酸緩衝
液は濃度、温度によってpHが変動しやすいが、安価で
あるという利点がある。一方、GOOD緩衝液にはME
S、Bis−Tris、ACES、BES、MOPS、
PIPES、TES、HEPES、Tricine、B
icine、POPSO、TAPS、CHES、CAP
Sなどが例示される。該緩衝液のpHは5〜9の範囲で
調整される。さらには6〜8が好ましい。中でも6.5
〜7.5が好ましい。
【0013】本発明のエステラーゼとはEC3.1.
1.13に分類される以下の反応を触媒する酵素も含ま
れる。 エステル型コレステロール+H2O→遊離型コレステロ
ール+脂肪酸 上記酵素はシュードモナス属、シゾフィラム属などの微
生物から採取されるもの、またはこれらの遺伝子を他の
微生物に組み込まれた遺伝子組換え微生物より製造され
たものなどがあり、また、遺伝子的に性質を改変したも
のを含有する。また、これら酵素の特異性、安定性を向
上させる目的または反応セルに吸着する性質を改変する
目的でポリエチレングリコールを主成分とする基、単
糖、水溶性のオリゴ糖残基、スルホプロピル基などで上
記酵素を化学的に修飾したものも用いられる。
【0014】エステラーゼを含む溶液中のエステラーゼ
の濃度は、酵素の起源によっても異なるが、通常0.0
1〜20U/mLの範囲で好適に用いられる。さらには
0.02〜2U/mLが好ましい。中でも0.04〜1
U/mLが好ましい。
【0015】本発明において、エステラーゼ溶液には、
さらに防腐剤などをエステラーゼの反応に特に悪い影響
を及ぼさない範囲で添加してもよい。防腐剤としては、
アジ化物、キレート剤、抗生物質、抗菌剤などが挙げら
れる。
【0016】また、該エステラーゼ溶液中には診断用試
薬として必要な他の試薬が含まれていてもよい。コレス
テロール測定試薬としては、一般にエステラーゼの他、
コレステロールオキシダーゼ、マグネシウム、ペルオキ
シダーゼ、色源体が含有される。
【0017】エステラーゼの活性測定は以下の測定条件
で行うのが好ましい。 〈測定試薬〉 基質液 109mM K-りん酸緩衝液、pH7.0 1.42% コレステロールリノレート 0.36% トリトンX−100 0.22% フェノール 0.03% 4-アミノアンチピリン 5.5U/mL ペルオキシダーゼ COD溶液 300U/mL コレステロールオキシダーゼ溶液 〈測定条件〉 (1)基質液2.75mLを試験管にとり、37℃で約
5分間予備加温 する。 (2)COD溶液0.1mLを加え、更に2分加温す
る。 (3)酵素溶液0.1mLを添加し緩やかに混和後、精
製水を対照に3 7℃に制御された分光光度計で500
nmの吸光度変化を3〜4分間 記録し、その初期直線
部分から1分間当たりの吸光度変化量を求める 。 (4)盲検はCOD溶液添加後、酵素溶液の代わりに酵
素希釈液を加え て、以下上記同様に操作して吸光度を
測定する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、本発明は実施例により特に限定されるもので
はない。 (実施例1)エステラーゼ(東洋紡績製COE−31
1)0.5U/mLを各種界面活性剤を添加した下記コ
レステロール測定試薬 第一試液にエマルゲン420お
よびエマルゲンA60の各濃度を組み合わせて添加溶解
し35℃で14日間保存し、残存活性(溶解直後の活性
値に対する保存後の活性値の割合)を検討した。 (試薬の調製)下記組成からなるコレステロール測定試
薬の第一試薬をそれぞれ調製した。 第一試薬 PIPES 50mM pH7.0 MgCl2 0.2g/L CaCl2 0.1g/L ADPS 0.1g/L ペルオキシダーゼ(東洋紡社製PEO−301) 2.
5U/mL アスコルビン酸オキシダーゼ(東洋紡社製ASO−31
1) 3U/mL
【0019】
【表1】
【0020】結果 表1に示す。エマルゲン420とエ
ステラーゼの安定化効果を示さない界面活性剤エマルゲ
ンA60との組み合わせにおいても良好な安定性が確認
された。
【0021】(実施例2)エステラーゼ(東洋紡績製C
OE−311)0.5U/mLを各種界面活性剤を添加
した実施例5のコレステロール測定試薬にエマルゲン4
20またはエマルゲン430を濃度を変えて添加した第
一試液に対し、第二試薬として下記試薬を組み合わせて
下記測定法にて濃度既知の血清を測定しコレステロール
濃度を求めた。
【0022】(試薬の調製)下記組成からなるコレステ
ロール測定試薬の第二試薬をそれぞれ調製した。 第二試薬 PIPES 50mM pH7.0 アデカトールSO−120 8g/L トリトンX−100 4g/L 4−アミノアンチピリン 0.1g/L コレステロールオキシダーゼ(東洋紡社製COO−31
1) 2U/mL
【0023】(測定法)日立7170形自動分析機を用
いた。試料2.1μLに第一試薬 180μL添加し3
7℃にて5分間インキュベーションし第一反応とした。
その後第二試薬を90μL添加し5分間インキュベーシ
ョンし第二反応とした。第一反応および第二反応の吸光
度を液量補正した各吸光度の差をとる2ポイントエンド
法で600nmにおける吸光度を測定した。結果は、精
製水および200mg/dLコレステロール水溶液の測
定吸光度より算出しコレステロール濃度として求めた。
【0024】
【表2】
【0025】結果 表2に示す。実施例ではいずれも
界面活性剤無添加の測定値をほぼ回収する。しかし、総
HLBが大きくなると測定値は相対的に低下する傾向で
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明においては、エステラーゼを含有
する組成物中にポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテ
ルを共存させることで、長期間安定な液状試薬として耐
えうる安定性を有し、かつ各種試料に対し良好な反応性
を維持したエステラーゼを提供できる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エステラーゼにポリオキシエチレン直鎖ア
    ルキルエーテルを共存させることを特徴とする、エステ
    ラーゼの安定化方法。
  2. 【請求項2】さらに、十分な反応性が維持されている、
    請求項1記載のエステラーゼの安定化方法。
  3. 【請求項3】ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテル
    の濃度が0.01〜0.5%である請求項2記載のエス
    テラーゼの安定化方法。
  4. 【請求項4】ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテル
    のHLBが15以下である請求項2記載のエステラーゼ
    の安定化方法。
  5. 【請求項5】エステラーゼがさらにリパーゼ活性を有す
    る請求項1〜4記載のエステラーゼの安定化方法。
  6. 【請求項6】エステラーゼにポリオキシエチレン直鎖ア
    ルキルエーテルを共存させることを特徴とするエステラ
    ーゼの安定化組成物。
  7. 【請求項7】ポリオキシエチレン直鎖アルキルエーテル
    の濃度が0.01〜0.5%である請求項6記載のエス
    テラーゼの安定化組成物。
  8. 【請求項8】更にエステラーゼ活性化剤と組み合わせて
    用いられる請求項6、7記載のエステラーゼの安定化組
    成物。
  9. 【請求項9】エステラーゼ活性化剤がポリオキシエチレ
    ン2級アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
    フェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニ
    ルエーテルから選ばれた少なくとも1種の界面活性剤で
    ある請求項8記載のエステラーゼの安定化組成物。
  10. 【請求項10】HLBが15以下のポリオキシエチレン
    直鎖アルキルエーテルと、エステラーゼ活性化剤の総H
    LBが12〜14である請求項8、9記載のエステラー
    ゼの安定化組成物。
JP2001183882A 2001-06-18 2001-06-18 エステラーゼの安定化方法 Ceased JP2003000236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183882A JP2003000236A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 エステラーゼの安定化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001183882A JP2003000236A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 エステラーゼの安定化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003000236A true JP2003000236A (ja) 2003-01-07

Family

ID=19023749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001183882A Ceased JP2003000236A (ja) 2001-06-18 2001-06-18 エステラーゼの安定化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003000236A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298874A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Nippon Paint Co Ltd エポキシ基含有アクリル系樹脂水分散体および水系硬化性樹脂組成物
JP2016034252A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 東洋紡株式会社 コレステロールエステラーゼの安定化方法およびその試薬
WO2019181911A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 東洋紡株式会社 アスコルビン酸オキシダーゼの安定化方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59173080A (ja) * 1983-03-19 1984-09-29 Nippon Oil & Fats Co Ltd リパ−ゼの安定化方法
JPS60224499A (ja) * 1984-04-23 1985-11-08 Toyobo Co Ltd 安定なウリカ−ゼ製剤
JPH05123170A (ja) * 1991-11-08 1993-05-21 Daicel Chem Ind Ltd 新規リパーゼ
JPH0951797A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Tama Seikagaku Kk 高度不飽和脂肪酸アルコールエステルの製造方法
JP2000019468A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Lion Corp コンタクトレンズ用洗浄シート
WO2000057191A1 (fr) * 1999-03-24 2000-09-28 Daiichi Pure Chemicals Co., Ltd. Procede de quantification du cholesterol
JP2001204461A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Toyobo Co Ltd リパーゼの安定化方法およびリパーゼ組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59173080A (ja) * 1983-03-19 1984-09-29 Nippon Oil & Fats Co Ltd リパ−ゼの安定化方法
JPS60224499A (ja) * 1984-04-23 1985-11-08 Toyobo Co Ltd 安定なウリカ−ゼ製剤
JPH05123170A (ja) * 1991-11-08 1993-05-21 Daicel Chem Ind Ltd 新規リパーゼ
JPH0951797A (ja) * 1995-08-17 1997-02-25 Tama Seikagaku Kk 高度不飽和脂肪酸アルコールエステルの製造方法
JP2000019468A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Lion Corp コンタクトレンズ用洗浄シート
WO2000057191A1 (fr) * 1999-03-24 2000-09-28 Daiichi Pure Chemicals Co., Ltd. Procede de quantification du cholesterol
JP2001204461A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Toyobo Co Ltd リパーゼの安定化方法およびリパーゼ組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298874A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Nippon Paint Co Ltd エポキシ基含有アクリル系樹脂水分散体および水系硬化性樹脂組成物
JP2016034252A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 東洋紡株式会社 コレステロールエステラーゼの安定化方法およびその試薬
WO2019181911A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 東洋紡株式会社 アスコルビン酸オキシダーゼの安定化方法
JPWO2019181911A1 (ja) * 2018-03-23 2021-03-11 東洋紡株式会社 アスコルビン酸オキシダーゼの安定化方法
JP7294319B2 (ja) 2018-03-23 2023-06-20 東洋紡株式会社 アスコルビン酸オキシダーゼの安定化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4543326A (en) Stabilization of oxidase
EP1813680B1 (en) Compositions for lipase activity determination and method of determining activity
CS228127B2 (en) Reagencni cinidlo
EP0016129A1 (en) Semi-quantitative assay of metabolic acids
JP5332611B2 (ja) 高密度リポ蛋白中コレステロールの測定方法およびその試薬
JP4013108B2 (ja) リパーゼの安定化方法
JP6582369B2 (ja) コレステロールエステラーゼの安定化方法およびその試薬
JP2003000236A (ja) エステラーゼの安定化方法
JP5017614B2 (ja) 試料中の測定対象物質の測定方法及び測定試薬、非特異的発色を抑制する方法、並びに非特異的発色抑制剤
JP4639287B2 (ja) 酵素的測定試薬の安定化方法
JP3797603B2 (ja) 試薬組成物の安定化方法
JP4022799B2 (ja) 電解質測定用試薬組成物
JP4130724B2 (ja) キレート物質を含む測定試薬
JP5216968B2 (ja) テトラゾリウム化合物を色原体として用いる試料中の測定対象物質の測定方法及び測定試薬、非特異的発色を抑制する方法、並びに非特異的発色抑制剤
JP3601648B2 (ja) 生体成分測定用試薬および測定方法
JPH0698031B2 (ja) Ld−1アイソザイムの測定法および試薬
JP6891368B2 (ja) アミラーゼ活性測定試薬及びアミラーゼ活性測定方法
US5919644A (en) Method for assaying sulfate-conjugated bile acid and therefore
JPS59159798A (ja) 生体体液成分の測定法
JP4328754B2 (ja) 安定化された試薬組成物
EP0418940B1 (en) Stabilization of glucose oxidase enzyme in liquid reagent
JP4643212B2 (ja) コレステロール脱水素酵素の安定化方法、コレステロール脱水素酵素含有組成物及びコレステロール測定試薬
US5470715A (en) Composition for determination of chloride ion
JPH09224697A (ja) 生体成分の測定方法および測定用組成物
US6387646B1 (en) Reagent compositions for measuring electrolyte

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120918

A045 Written measure of dismissal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130308

A921 Administrative appeal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A921

Effective date: 20130423

A932 Decision (dismissal) on administrative appeal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A932

Effective date: 20131007