JP2003000164A - 小麦粉製品用素材 - Google Patents

小麦粉製品用素材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、小麦粉製品を調製する際の作業性
を改善し、また得られる小麦粉製品の澱粉臭等を抑制
し、かつ製品の品質を向上させることのできる小麦粉製
品用素材を提供することを目的とする。 【解決手段】 糊化熱比5〜70およびグルテンバイタ
リティー50〜95を有する湿熱加熱処理穀粉からなる
小麦粉製品用素材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パン類、麺類、菓
子類等の原料に用いる小麦粉製品用素材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パン類、麺類、菓子類等の原料と
して澱粉または穀粉をα化したものを使用する方法が提
案されている(特開昭48−1146号公報、同62−
55044号公報、同62−146546号公報、同6
2−228231号公報参照)。しかしながら、これら
の技術は、澱粉のα化度が80%以上でほとんどα化さ
れていることから粘性を有し、そのため使用時に機械ま
たは手に付着し作業性が著しく悪かった。
【0003】この欠点を解消するため、加工食品の品質
改良剤として澱粉または穀粉に脂肪酸および/または乳
化剤を加え、加熱α化する技術が提案されている(特開
昭61−47162号公報参照)。しかしながら、この
技術も乳化剤を使用するため、加工食品に乳化剤特有の
臭いが生じ、特に高温加熱では一層、油臭が強く感じら
れる欠点があった。
【0004】また、最近主に麺類の改質法として、澱粉
を部分α化し、小麦粉の一部と置換する技術が提案され
ている(特開平4−262753号公報、同5−219
875号公報参照)。しかるにこれらの技術で得られる
麺類は澱粉特有の重たい臭いを有し、かつ食味も物足り
なさがある等の欠点を有していた。
【0005】さらに、小麦粉を熱処理してケーキ類を製
造する技術として未処理デュラム小麦粉のグルテンバイ
タリティーを100としたときに、そのグルテンバイタ
リティーが70〜95であり、かつ未処理デュラム小麦
粉のグルテン膨潤度を100としたときにグルテン膨潤
度が105〜130である熱処理デュラム小麦粉を使用
する技術や、グルテンバイタリティーが70〜95で、
かつ平均粒径が45μ以下の熱処理粉を用いる技術が提
案されている(特開平9−220049号公報、同11
−332454号公報参照)。 しかしながら、こ
れらの技術は蛋白変性を行う技術であり、小麦粉に無加
水で外部から熱をかけることから、実質的に澱粉のα化
はなされていない。またこの熱処理粉を用いてケーキ類
を調製した場合ボリューム感が出難く満足のいくもので
はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パン類、麺
類、菓子類等の小麦粉製品を調製する際の作業性を改善
し、また得られる小麦粉製品の澱粉臭、糊臭の発生を抑
制し、かつ製品の体積向上、内層のきめの細かさ、しっ
とり感等の品質を向上させることのできる小麦粉製品用
素材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、糊
化熱比5〜70およびグルテンバイタリティー50〜9
5を有する湿熱加熱処理穀粉からなる、小麦粉製品用素
材である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の湿熱加熱処理穀粉を得る
ための原料としては小麦粉単独または小麦粉と澱粉の混
合粉が用いられる。使用する小麦粉としては強力粉、中
力粉、薄力粉等が挙げられ、目的とする小麦粉製品に適
したものを適宜選択して用いることができる。また前記
小麦粉を適宜混合して用いることもできる。
【0009】また澱粉としてはコーンスターチ、馬鈴薯
澱粉、甘藷澱粉、コムギ澱粉、コメ澱粉、タピオカ澱
粉、サゴ澱粉、これらの化工澱粉等が挙げられる。化工
澱粉としてはデキストリン、酸処理澱粉、酸化澱粉、ジ
アルデヒド澱粉、酢酸澱粉、カルボキシメチル澱粉、ヒ
ドロキシエチル澱粉、リン酸澱粉、カチオン澱粉、架橋
澱粉、澱粉有機酸エステル、澱粉無機酸エステル、アル
キルおよび置換アルキル澱粉エーテル、グラフト重合澱
粉等の各種の澱粉誘導体等が挙げられる。
【0010】本発明に用いられる小麦粉と澱粉からなる
混合粉の混合割合は小麦粉に対し澱粉を1〜80重量
%、好ましくは2〜40重量%の範囲で混合することが
好適である。
【0011】本発明は、前記原料を加熱処理する。加熱
処理する方法としては、澱粉を糊化させることができる
加熱方法であれば特に制限されるものではないが、好ま
しくは澱粉を糊化させるために水を添加し加熱処理する
ことが好ましい。前記加熱手段としては、例えば原料を
高速撹拌機で均一加水しながら、蒸気を添加し加熱処理
する方法、二軸型エクストルーダーを用いて加熱混練す
る方法、密閉型容器内に飽和水蒸気を添加し加熱処理す
る方法等の種々の方法が採用できる。
【0012】本発明は、前記のように小麦粉または小麦
粉と澱粉とからなる混合粉を加熱処理して糊化熱比5〜
70、好ましくは10〜50およびグルテンバイタリテ
ィー50〜95、好ましくは70〜90の湿熱加熱処理
穀粉を調製する。前記糊化熱比が70を超えると吸水性
および膨潤性が上がらないために、例えばパン類を調製
したときにパン類の体積が向上せず、風味も芳醇なもの
が得られない。また麺類の場合はコシが弱く、さらに水
分を多く含むバッター類に用いると吸水性が優れないた
めに衣がパンクする現象が起り好ましくない。
【0013】一方糊化熱比が5未満であると澱粉粒の崩
壊が始まってくるために離水が早くなり、パン類を調製
した場合焼成後の体積が上がらない。また麺類の場合は
歯ごたえがあまりなく、菓子類の場合は粘った食感のも
のしか得られず、さらに水分を多く含むバッター類の場
合にはベトついたものとなり好ましくない。
【0014】またグルテンバイタリティーが本発明の範
囲をはずれると、パン類およびケーキ類にあっては製品
の体積が大きくならないのみならず、内層のきめが細か
くならないので好ましくない。さらに麺類にあってはコ
シが弱くなると共に艶も出ず、また、バッター類の場合
は肉との結着性や保水性が劣り、サクサク感がないもの
となり好ましくない。
【0015】本発明における湿熱加熱処理穀粉の糊化熱
比およびグルテンバイタリティーは下記のようにして測
定する。
【0016】[糊化熱比の測定]示差走査型熱量計(セ
イコー社製)を用い、湿熱加熱処理穀粉の乾物重量に対
し4倍量の蒸留水を加えたアルミカプセルと、同量の蒸
留水のみを加えたアルミカプセルを比較対照して、25
℃から140℃まで毎分5℃で昇温し、対照との吸熱エ
ネルギーの差異を測定する。そして糊化される時に生じ
る吸熱エネルギー(30℃から100℃の間に形成され
るピーク)を乾物1g当たりの糊化熱(J/g)として
表わす。このようにして得られた糊化熱を未処理粉の糊
化熱に対する比で表わし、これを糊化熱比とする。
【0017】[グルテンバイタリティーの測定] (1)小麦粉の可溶性粗蛋白含量の測定: (a)100mL容のビーカーに試料(小麦粉)を2g精
秤して入れる。 (b)上記のビーカーに0.05規定酢酸40mLを加え
て、室温で60分間撹拌して懸濁液を調製する。 (c)上記(b)で得た懸濁液を遠沈管に移して、50
00rpmで5分間遠心分離を行った後、濾紙を用いて濾
過し、濾液を回収する。 (d)上記で用いたビーカーを0.05規定酢酸40mL
で洗って洗液を遠沈管に移して、5000rpmで5分間
遠心分離を行った後、濾紙を用いて濾過し、濾液を回収
する。 (e)上記(c)および(d)で回収した濾液を一緒に
して100mLにメスアップする。 (f)ティケーター社(スウェーデン)のケルテックオ
ートシステムのケルダールチューブに上記(e)で得ら
れた液体の25mLをホールピペットで入れて、分解促進
剤(日本ゼネラル株式会社製「ケルタブC」;硫酸カリ
ウム:硫酸銅=9:1(重量比))1錠および濃硫酸1
5mLを加える。 (g)上記したケルテックオートシステムに組み込まれ
ているケルテック分解炉(DIGESTION SYSTEM 20 1015
型)を用いて、ダイヤル4で1時間分解処理を行い、さ
らにダイヤル9または10で1時間分解処理を自動的に
行った後、この分解処理に続いて連続的に且つ自動的
に、同じケルテックオートシステムに組み込まれている
ケルテック蒸留滴定システム(KJELTEC AUTO 1030型)
を用いて、その分解処理を行った液体を蒸留および滴定
して(滴定には0.1規定硫酸を使用)、下記の数式に
より、試料(小麦粉)の可溶性粗蛋白含量を求める。
【0018】(数1) 可溶性粗蛋白含量(%)=0.14×(T−B)×F×
N×(100/S)×(1/25) 式中、 T=滴定に要した0.1規定硫酸の量(mL) B=ブランクの滴定に要した0.1規定硫酸の量(mL) F=滴定に用いた0.1規定硫酸の力価(用時に測定す
るかまたは力価の表示のある市販品を用いる) N=窒素蛋白質換算係数(5.70) S=試料の秤取量(g)
【0019】(2)小麦粉の全粗蛋白含量の測定: (a)上記(1)で用いたのと同じティケーター社のケ
ルテックオートシステムのケルダールチューブに、試料
(小麦粉)を0.5g精秤して入れ、これに上記(1)
の(f)で用いたのと同じ分解促進剤1および濃硫酸5
mLを加える。 (b)上記(1)で用いたのと同じケルテックオートシ
ステムのケルテック分解炉を用いて、ダイヤル9または
10で1時間分解処理を行った後、この分解処理に続い
て連続的に且つ自動的に、同じケルテックオートシステ
ムに組み込まれている上記(1)で用いたのと同じケル
テック蒸留滴定システムを用いて、前記で分解処理を行
った液体を蒸留および滴定して(滴定には0.1規定硫
酸を使用)、下記の数式により、試料(小麦粉)の全粗
蛋白含量を求める。
【0020】(数2) 全粗蛋白含量(%)=(0.14×T×F×N)/S 式中、 T=滴定に要した0.1規定硫酸の量(mL) F=滴定に用いた0.1規定硫酸の力価(用時に測定) N=窒素蛋白質換算係数(5.70) S=試料の秤取量(g)
【0021】(3)グルテンバイタリティーの算出:上
記(1)で求めた試料(小麦粉)の可溶性粗蛋白含量お
よび上記(2)で求めた試料(小麦粉)の全粗蛋白含量
から、下記の数式により試料(小麦粉)のグルテンバイ
タリティーを求める。
【0022】(数3) グルテンバイタリティー(%)=(可溶性粗蛋白含量/
全粗蛋白含量)×100
【0023】[グルテン膨潤度の測定法] (a)300mL容のビーカーに試料(小麦粉)を10g
精秤して入れる。 (b)上記のビーカーに0.02規定乳酸200mLを加
えて、撹拌した後1夜放置する。 (c)上記(b)で得た懸濁液を遠心分離機にかけて3
000rpmで3分間遠心分離を行った後、デカンテーシ
ョンで上澄み液を捨て、倒立させて1分間静置し上澄み
液を十分に除去した後、反転させて下に沈殿した固形分
の重量(g)を測定し、下記の数式によりグルテン膨潤
度を求める。
【0024】(数4) グルテン膨潤度(倍)=W1−W0 式中、W0=試料(小麦粉)の重量(g) W1=上記(c)で回収した固形分の重量(g)
【0025】本発明の小麦粉製品用素材は、これを用い
て種々の小麦粉製品を調製することができる。また小麦
粉製品用素材と種々の未処理穀粉とを混合して用いるこ
ともできる。未処理穀粉との混合割合は未処理穀粉に対
し小麦粉製品用素材1〜80重量%、好ましくは2〜4
0重量%の範囲がよい。
【0026】前記未処理穀粉としては小麦粉、そば粉、
米粉、とうもろこし粉、緑豆粉、ライ麦粉、大麦粉、大
豆粉、ポテト粉、キャッサバ粉、甘藷粉等が挙げられ
る。
【0027】また、本発明の小麦粉製品用素材を用いて
調製される小麦粉製品としては、例えば角型食パン、山
型食パン等のホワイトブレッド、全粒粉パン、レーズン
ブレッド、コーンブレッド等のバラエティブレッド、バ
ターロール、ハンバーガーバンズ等のテーブルロール、
バゲット、ブレーチヒェン等のハードロール、ライブレ
ッド等のバラエティハードロール、あんパン、クリーム
パン、ジャムパン、デニッシュペストリー、スイートド
ウ、ブリオシュ、クロワッサン等の菓子パン、リングド
ーナツ、デニッシュドーナツ等のイーストドーナツ、フ
レンチドーナツ、ケーキドーナツ等のケーキドーナツ、
中華まんじゅう、玄米パン等の蒸しパン、うどん、そ
ば、中華めん、パスタ、めん皮等の麺類、まんじゅう、
蒸しようかん、蒸しカステラ等の蒸し和菓子、どら焼
き、今川焼、たい焼き等の焼き和菓子、衛生ボーロ、栗
ボーロ、八ツ橋、瓦せんべい、南部せんべい等の焼き干
菓子、デコレーションケーキ、ショートケーキ、ロール
ケーキ等のスポンジケーキ、パウンドケーキ、バウムク
ーヘン、フルーツケーキ、マドレーヌ等のバターケー
キ、シュークリーム、エクレア、サントノーレ、シーニ
ュ、パリブレスト等のシュー菓子、パルミエ、ミルフィ
ユ、アップルパイ等のパイ、えびせん等のスナック菓
子、クッキー、クラッカー、乾パン等のビスケット、ブ
レッドミックス、バターロールミックス、菓子パンミッ
クス等のパン類ミックス、スポンジケーキミックス、パ
ッケーキミックス、ホットケーキミックス等のケーキ類
ミックス、天ぷら粉、フライバッターミックス、から揚
げ粉、たこ焼きミックス等の料理用ミックス等が挙げら
れる。
【0028】
【実施例】次に本発明をさらに詳細に説明するために実
施例を揚げるが、本発明は以下の実施例にのみ限定され
るものではない。
【0029】実施例1〜4および比較例1〜2 小麦粉80重量部およびタピオカ澱粉20重量部を原料
として表1に示す熱処理条件により二軸型エクストルー
ダーで熱処理を行った。得られた小麦粉製品用素材の糊
化熱比およびグルテンバイタリティーを測定した結果を
表1に示す。尚、比較例1は未処理のものである。得ら
れた各小麦粉製品用素材を乾燥後、粉砕し表2に示す配
合および製造条件で製パンを行った。また、それらパン
について各々表3に示す項目について10人のパネラー
で5段階で評価し、その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】実施例5〜8および比較例3〜4 小麦粉90重量部と小麦澱粉10重量部を円筒形撹拌機
に投入し、表4に示す加水量と蒸気添加量のもとに高速
回転させることで、均一に吸水加熱処理を行った後、気
流乾燥させ、小麦粉製品用素材を得た。得られた各小麦
粉製品用素材100g、砂糖100g、乳化油脂100
g、焼きミョウバン1g、重曹1g、卵160gおよび
水20gを混合しミキサーを用いて高速で5分間撹拌し
た。得られた生地を型に流し込み、オーブンを使用して
160℃で35分間焼成した。得られたスポンジケーキ
を型ごとテーブル上に落とし、ショックを与えて沈みを
防止して1時間放置した。これらのケーキについて各々
表5に示す項目について10人のパネラーで5段階で評
価し、その結果を表4に示した。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】実施例9〜11および比較例5〜6 表6に示す様に小麦粉単独、小麦粉80重量部とタピオ
カ澱粉20重量部または小麦粉50重量部とタピオカ澱
粉50重量部を原料として表6に示す熱処理条件により
二軸型エクストルーダーで熱処理を行った。得られた小
麦粉製品用素材の糊化熱比とグルテンバイタリティーを
測定した結果を表6に示す。尚、比較例5および比較例
6はタピオカ澱粉20重量部またはタピオカ澱粉50重
量部をそれぞれ二軸型エクストルーダーにて表6の条件
にて加熱処理したものである。得られた各小麦粉製品用
素材を乾燥して粉砕した後、加水、混捏しうどんを作っ
た。比較例5および比較例6の澱粉のみの処理の場合に
は残り小麦粉を80重量部または50重量部を混合し、
同様にうどんを作った。また、得られたうどんを茹でて
試食し、各々表7に示す項目について10人のパネラー
で評価した結果について表6に示す。
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】参考例1 4つ切したハクサイ1個およびネギ1本をみじん切りに
し、混合した後、豚挽肉300gを加えてさらに醤油、
ごま油を加え、よく混合撹拌したものを、実施例7で得
られた小麦粉製品用素材100gに20gの水を加えて
混練してできたギョウザの皮を包み、20分間蒸し焼き
してギョウザを作った。対照として比較例4小麦粉製品
用素材を使用して同様にギョウザを作った。本発明品に
よって得られたギョウザは適度に柔らかく、皮がしっか
りしているだけでなく、弾力があり、食感、味とともに
優れたものであった。
【0040】参考例2 じゃがいも90重量部を茹でた後、実施例9で得られた
小麦粉製品用素材10重量部を加え、マッシュにつぶ
し、タマネギ、挽肉をバターで炒め、塩、胡椒で味付け
した材料を20重量部加え、混合整形して衣を作り、1
70〜180℃にて油で揚げてコロッケを作った。対照
として小麦粉を二軸型エクストルーダー処理して得られ
る糊化熱比3の小麦粉製品用素材に変えた以外は同様に
行った。本発明の小麦粉製品用素材を用いたコロッケは
対照品と比べて水っぽくなく、ホクホク感が出て品質に
優れたものであった。
【0041】
【発明の効果】本発明の小麦粉製品用素材を用いると小
麦粉製品を調製する際の作業性を改善することができる
と共に、得られる小麦粉製品の澱粉臭、糊臭の発生を抑
制でき、かつ製品の体積向上、内層のきめの細かさ、し
っとり感等の品質を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B023 LC01 LC05 LE26 LK08 LP07 4B032 DB01 DG02 DK15 DP02 4B036 LC02 LF11 LF13 LH12 LH22 LP01 4B046 LA02 LC02 LG16 LG29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糊化熱比5〜70およびグルテンバイタ
    リティー50〜95を有する湿熱加熱処理穀粉からなる
    小麦粉製品用素材。
  2. 【請求項2】 穀粉が小麦粉または小麦粉および澱粉の
    混合粉である請求項1記載の小麦粉製品用素材。
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