JP2002291398A - ホットケーキミックス - Google Patents
ホットケーキミックスInfo
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Abstract
く表面形状がフラットで、ボリューム感があり、歯切れ
および口溶けが良く、かつしっとり感を有するホットケ
ーキミックスを提供することを目的とする。 【解決手段】 小麦粉中に湿熱処理小麦粉を2〜7質量
%含有させてなるホットケーキミックス。
Description
クスに関する。
卵、膨張剤等を混ぜ合わせて、フライパンの上で手軽に
焼くことができ、非常に親しまれている代表的なお菓子
の一種である。そして、牛乳、卵以外の原料を予め混合
したホットケーキミックスが市販され、その調理の手軽
さから需要が伸びている。
合により改善できる風味の良好さ以外に、外観と食感の
面の良さが求められる。外観としては、特に周縁部に厚
みを有し、いわゆる肩落ちのない表面形状がフラット
で、焼成により膨らみが大きく、かつ、焼成後の沈みが
ないことが好まれる。また、食感としては軽く、口溶け
がよく、しっとりしていて、なおかつ歯切れがよいこと
が求められる。特に、サクミのある歯切れのよさは、ホ
ットケーキ以外の一般の焼成した洋菓子にはあまり要求
されない品質である。
食感を改善する目的で開口率30%以上のオリフィスダ
イを備えたエクストルーダを用いて、小麦粉を流動化状
態に保持し、品温が60〜100℃となるように加熱押
出処理する、製菓用小麦粉の製造法が提案されている
(特開昭62−83858号公報参照)。また体積およ
び食感を改善する目的で膨潤抑制澱粉を使用する、菓子
類の製造法が提案されている(特開平7−75479号
公報参照)。さらに外観、食感、触感および風味に優れ
るケーキ類やドーナツ類等の菓子類、天ぷら等の揚げ物
類用の衣用材料として適する熱処理デュラム小麦粉が提
案されている(特開平9−220049号公報参照)。
しかしながら、これらの技術はいずれも未だ完全に満足
し得るものではなかった。
みを有し、いわゆる肩落ちのない表面形状がフラットで
口溶けがよく、しっとりとしていて、なおかつ、さっく
りとした歯切れのよい食感のホットケーキミックスを提
供することにある。
麦粉中に湿熱処理小麦粉を2〜7質量%含有させてな
る、ホットケーキミックスである。
例えば飽和水蒸気を導入した加圧状態の密閉系撹拌機に
小麦粉を導入して処理することによって得ることができ
る。この湿熱処理の程度は、湿熱処理小麦粉中に含まれ
る澱粉が実質的にα化されておらず、かつ未処理小麦粉
のグルテンバイタリティーを100としたときに70〜
95となり、さらに未処理小麦粉の膨潤度を100とし
たときに105〜160になるような処理条件で湿熱処
理することが好ましい。これらの条件を満たすためには
例えば前記製造装置において滞留時間2〜20秒、密閉
系撹拌機からの排出時の小麦粉の品温が75〜95℃に
あるような条件で行えばよい。
なるような条件の湿熱処理を行った場合、過度に熱がか
かりすぎるため澱粉の変性が起り、ねちゃついたり、団
子状の食感となり、一方95を超える処理を行うと未処
理のものと何ら変らないホットケーキしか得られない。
また膨潤度が105未満となるような処理を行った場合
は未処理のものと何ら変らないホットケーキしか得られ
ず、一方160を超えるような処理で行うとねちゃつい
たり、団子状の食感となる。
ては薄力粉、中力粉、強力粉のいずれも使用することが
できる。またホットケーキミックスの主原料として用い
られる小麦粉は薄力粉が好ましい。
バイタリティー」および「グルテン膨潤度」は下記のよ
うにして測定する。
秤して入れる。 (b)上記のビーカーに0.05規定酢酸40mLを加え
て、室温で60分間撹拌して懸濁液を調製する。 (c)上記(b)で得た懸濁液を遠沈管に移して、50
00rpmで5分間遠心分離を行った後、濾紙を用いて濾
過し、濾液を回収する。 (d)上記で用いたビーカーを0.05規定酢酸40mL
で洗って洗液を遠沈管に移して、5000rpmで5分間
遠心分離を行った後、濾紙を用いて濾過し、濾液を回収
する。 (e)上記(c)および(d)で回収した濾液を一緒に
して100mLにメスアップする。 (f)ティケーター社(スウェーデン)のケルテックオ
ートシステムのケルダールチューブに上記(e)で得ら
れた液体の25mLをホールピペットで入れて、分解促進
剤(日本ゼネラル株式会社製「ケルタブC」;硫酸カリ
ウム:硫酸銅=9:1(重量比))1錠および濃硫酸1
5mLを加える。 (g)上記したケルテックオートシステムに組み込まれ
ているケルテック分解炉(DIGESTION SYSTEM 20 1015
型)を用いて、ダイヤル4で1時間分解処理を行い、さ
らにダイヤル9または10で1時間分解処理を自動的に
行った後、この分解処理に続いて連続的にかつ自動的
に、同じケルテックスオートシステムに組み込まれてい
るケルテック蒸留滴定システム(KJELTEC AUTO 1030
型)を用いて、その分解処理を行った液体を蒸留および
滴定して(滴定には0.1規定硫酸を使用)、下記の数
式により、試料(小麦粉)の可溶性粗蛋白含量を求め
る。
N×(100/S)×(1/25) 式中、 T=滴定に要した0.1規定硫酸の量(mL) B=ブランクの滴定に要した0.1規定硫酸の量(mL) F=滴定に用いた0.1規定硫酸の力価(用時に測定す
るかまたは力価の表示のある市販品を用いる) N=窒素蛋白質換算係数(5.70) S=試料の秤取量(g)
ルテックオートシステムのケルダールチューブに、試料
(小麦粉)を0.5g精秤して入れ、これに上記(1)
の(f)で用いたのと同じ分解促進剤1錠および濃硫酸
5mLを加える。 (b)上記(1)で用いたのと同じケルテックオートシ
ステムのケルテック分解炉を用いて、ダイヤル9または
10で1時間分解処理を行った後、この分解処理に続い
て連続的にかつ自動的に、同じケルテックオートシステ
ムに組み込まれている上記(1)で用いたのと同じケル
テック蒸留滴定システムを用いて、前記で分解処理を行
った液体を蒸留および滴定して(滴定には0.1規定硫
酸を使用)、下記の数式により、試料(小麦粉)の全粗
蛋白含量を求める。
記(1)で求めた試料(小麦粉)の可溶性粗蛋白含量お
よび上記(2)で求めた試料(小麦粉)の全粗蛋白含量
から、下記の数式により試料(小麦粉)のグルテンバイ
タリティーを求める。
全粗蛋白含量)×100
精秤して入れる。 (b)上記のビーカーに0.02規定乳酸200mLを加
えて、撹拌した後1夜放置する。 (c)上記(b)で得た懸濁液を遠心分離機にかけて3
000rpmで3分間遠心分離を行った後、デカンテーシ
ョンで上澄み液を捨て、倒立させて1分間静置し上澄み
液を十分に除去した後、反転させて下に沈殿した固形分
の重量(g)を測定し、下記の数式によりグルテン膨潤
度を求める。
湿熱処理小麦粉の配合量としては、ミックス中に使用さ
れる小麦粉全量中2〜7質量%とするのが好ましい。湿
熱処理小麦粉の配合量がこれより少ないと、目的とする
周縁部の肩落ちがなく、口溶けがよく、しっとりとして
いて、なおかつ、さっくりとした歯切れのよい食感が得
られない。他方これより多いと、過度にモチモチして、
団子様の食感となる。
(未処理)、湿熱処理小麦粉、糖類、食塩、膨張剤等を
配合することによって調製することができる。このホッ
トケーキミックスを使用の際は牛乳、卵を加え均一に混
合してフライパン等で焼くことによって表面形状に優れ
かつ食感の良いホットケーキを得ることができる。
実施例を掲げるが、本発明は以下の実施例のみに限定さ
れるものではない。
00質量部に、卵:牛乳の比が1:3で混合した液10
0質量部を加えて良く混合した後フライパンで焼いてホ
ットケーキを得た。得られたホットケーキを下記表3に
示す評価基準に従い10名のパネラーで評価試験を行っ
た。その試験結果を示せば表4のとおりである。
ホットケーキを焼いた場合、ホットケーキの周縁部に肩
落ちがなく表面形状がフラットで、ボリューム感があ
り、歯切れおよび口溶けが良く、かつしっとり感を有す
るホットケーキを得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 小麦粉中に、湿熱処理小麦粉を2〜7質
量%含有させることを特徴とする、ホットケーキミック
ス。 - 【請求項2】 小麦粉が薄力粉である請求項1記載のホ
ットケーキミックス。 - 【請求項3】 湿熱処理小麦粉が湿熱処理薄力粉、湿熱
処理中力粉および湿熱処理強力粉である請求項1または
2記載のホットケーキミックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001099064A JP2002291398A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | ホットケーキミックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001099064A JP2002291398A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | ホットケーキミックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002291398A true JP2002291398A (ja) | 2002-10-08 |
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ID=18952659
Family Applications (1)
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Country | Link |
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- 2001-03-30 JP JP2001099064A patent/JP2002291398A/ja active Pending
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