JP2002541343A - 彩色模様を有する繊維平面構造体の製造方法、この方法を実施するためのシステム及びこの方法により製造された繊維平面構造体 - Google Patents
彩色模様を有する繊維平面構造体の製造方法、この方法を実施するためのシステム及びこの方法により製造された繊維平面構造体Info
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Abstract
Description
方法、前記方法を実施するためのシステム及びこの方法により製造された繊維平
面構造体に関する。
ず1本の地緯を挿入し、次いで異なる色彩を有する1本以上の絵緯を選択可能な
順序で絵緯ライン中へ挿入し、つまり織物を引取るための装置を停止させてひ口
中へ挿入し、1本のたて糸により結接させる方法は公知である。このことは織機
の設計において、この織物を引取るための装置を1本以上の絵緯の挿入のために
停止させなければならないことを意味するため、そのために必要な切り換えギヤ
には高い動的負荷がかかり、例えばサーボモータを備えた電子制御装置はこの要
求を充たしておらず、織物中に設定した色彩の数に応じたよこ糸スプールを織機
に取り付けなければならなくなる。この技術的な費用及び異なる色彩の糸を有す
るよこ糸スプールの数の多さの他に、織機の回転数の制限は不利である。
本の地緯F及び青、緑並びに赤の色彩の3本の絵緯を絵緯ライン中へ挿入し、1
本のたて糸で結接し、彩色セルを形成させる他の方法が公知である(図1)。絵
緯の数は制限がないことが示唆されている。この場合、絵緯は織物を引取るため
の装置を停止して挿入される。この方法は織物が嵩張ってしまうという欠点があ
る。同様に、織機に対しては前記の欠点が生じる。
せており、この場合、一般にフロートするよこ糸の長さは多彩なよこ糸の数と共
に長くなるという共通の欠点を有する。
するために多数のよこ糸を、それに対応して著しい糸材料を切断しなければなら
ない。これは、ラベルの縁部に多様な混色を示す高くてかつ厚い眉部が生じ、か
つ比較的高い切断能力を必要とするという欠点を有する。
ード織りのための方法が公知である。この方法はフィードの色彩が原色に起因す
る印刷技術から公知のスクリーン印刷法を使用する。製織すべき図形は、黄、赤
及び青の色彩のスクリーン点並びに白及び黒に分解され、この色彩及び明度の製
織可能な点から布地を製織する。
場合と同様に混色を行うことができず、さらに色彩の数も限られてしまうことは
明らかである。カラー印刷の場合には、色彩は相互に隣り合って印刷されるが、
製織の場合には彩色セルはよこ糸及び交錯によって形成される。
より、彩色模様を有する繊維平面構造体の製造方法を改善するという課題は解決
される。
適用する。よこ糸は原色である赤、青及び黄と、さらに付加的な色彩、特に緑を
使用する。基本色の赤、緑、青及び黄の4本のよこ糸を所定の不変の順序で挿入
し、一方のたて糸と交錯させる。色彩に関連するたて糸の選択によって及びたて
糸によるよこ糸の交錯によって、前記セル中に1つの色感覚を作り出す。異なる
色彩を有する4本のよこ糸を不変の順序で挿入することは、織機にとって、有利
で重要な簡素化を意味し、この簡素化は一方で単に4つのよこ糸コーンを必要と
するだけであり、他方では織物を引取るための装置の停止は行わないため、織機
は高い回転数、例えば2000rpmで運転することができる程度である。よこ
糸のその都度の交錯によって色彩セル内に所定の色感覚が作り出される。この色
彩強度はたて糸を越えるよこ糸のフロート長さと、表面に達するたて糸のその都
度の色彩との組み合わせによって決定される。所定の色彩のたて糸との組み合わ
せで、14色を有するセルを作成することができる。セル当たり異なる色彩の2
本のたて糸及び7つのセルまでのよこ糸フロートを適用する場合が有利である、
それというのもこの適用により196通りの色感覚を有する繊維平面構造体作り
出すことができるためである。この色感覚はコードを有しており、カラースケー
ルに割り当てられているため、使用者は有利でかつ簡単な方法で所望の色感覚を
交錯技術的操作なしで選択することができる。色感覚の数はより多くのよこ糸数
を適用することによって高めることができる。作成すべき色感覚に応じて一方の
たて糸がよこ糸と交錯し、他方のたて糸は織物の背面で交錯することができる。
このことはよこ糸のフロートを除去するという利点を有する。
徴付けのために使用した。白色たて糸については記号W及び白抜きのパターンを
使用し、黒色たて糸については記号BL及び黒塗りのパターンを使用した。赤色
よこ糸については記号R及び網掛けのパターンを使用し、緑色よこ糸については
記号G及び左側に傾斜した斜め線のパターンを使用し、青色よこ糸については記
号B及び右側に傾斜した斜め線のパターンを使用し、黄色よこ糸については記号
Y及び垂直線のパターンを使用し、黒色よこ糸については記号BL及び水平線の
パターンを使用し、白色よこ糸については記号W及び水玉のパターンを使用した
。この図面中でたて糸は垂直方向に延びており、よこ糸は水平方向もしくは図面
平面に対して垂直に延びている。
よこ糸を有する1本のたて糸ラインを表している。
続き白色たて糸を上側開口状態似引き上げて、その後で緑色よこ糸G、青色よこ
糸B及び黄色よこ糸Yを挿入することで、白色たて糸と一緒に一定のセルを形成
させ、この場合、白色たて糸が緑色、青色及び黄色のよこ糸を覆い隠し、これら
のよこ糸と交錯している(図3及び4)。このたて糸を用いて結接が行われると
、1つの色感覚を備えた1つの彩色セルが形成され、この色感覚は露出している
赤色よこ糸と白色たて糸とによって作り出され、表側に明赤色が現れる。図5及
び6が示すように、この手法でも同様に、たて糸が沈んだ状態で赤色よこ糸Rを
挿入し、引き続き黒色たて糸を上側開口状態に引き上げて、その後で緑色よこ糸
G、青色よこ糸B及び黄色よこ糸Yを挿入することで、黒色たて糸と一緒に一定
のセルを形成させ、この場合、黒色たて糸が緑色、青色及び黄色のよこ糸をフロ
ートし、これらのよこ糸を覆い隠す。このたて糸を用いて結接が行われると、1
つの色感覚を備えた1つの色彩セルが形成され、この色感覚は露出されている赤
色よこ糸と黒色たて糸とによって作り出され、表側に暗赤色が現れる。
こ糸のフロット長さを有する最小の1循環組織の例を示し、これはタフタに相当
する。この最小の1循環組織はよこ糸方向で相互に隣り合う2つのセル及びたて
糸方向で相互に隣り合う2つのセルを有する。図7は最小の1循環組織の1例を
示す。この1循環組織はたて糸ライン1において図3による第1のセル、及びた
て糸方向で引き続き赤色よこ糸R、緑色よこ糸G、青色よこ糸B及び黄色よこ糸
Yを覆い隠しかつこれらのよこ糸と交差する白色たて糸が浮いた状態の第2のセ
ルを有し、及び第2のたて糸ラインにおいて赤色よこ糸R、緑色よこ糸G、青色
よこ糸B及び黄色よこ糸Yを覆い隠しこれらのよこ糸と交差する白色たて糸が浮
いた状態の第2のセル及びたて糸方向で引き続き図3による第1のセルを有する
。この1循環組織を用いて明赤色の色感覚が作り出される。同じ又は異なる1循
環組織を任意に組み立てかつ幾重にも構成できることは当業者には自明である。
2つの1循環組織I、IIを示し、これは(3−1)組織に相当する。この循環
組織Iは明赤色の色感覚に該当し、循環組織IIは暗赤色の色感覚に該当する。
引き続き単に循環組織Iが続いている。この循環組織は4本のたて糸ライン1〜
4と16本のよこ糸を有している。この循環組織では第1段階において、たて糸
ライン1〜3のたて糸が沈んだ状態でかつたて糸ライン4では白色たて糸が上側
開口状態に引き上げられて赤色よこ糸Rを挿入する。第2の段階においてたて糸
ライン1〜3の白色たて糸を上側開口状態に引き上げる。第3段階において緑色
よこ糸G、青色よこ糸B及び黄色よこ糸Yを連続してひ口中に挿入する。第4段
階において、たて糸ライン1ではたて糸を上側開口状態に引き上げてかつたて糸
ライン2〜4ではたて糸が沈んだ状態で赤色よこ糸Rを挿入する。第5段階にお
いて、たて糸ライン2〜4の白色たて糸を上側開口状態に引き上げる。第6段階
において、緑色よこ糸G、青色よこ糸B及び黄色よこ糸Yをひ口中に挿入する。
第7段階において、たて糸ライン2ではたて糸を上側開口状態に引き上げてかつ
たて糸ライン1、3及び4ではたて糸が沈んだ状態で赤色たて糸Rを挿入する。
第8段階においてたて糸ライン1、3及び4での白色たて糸を上側開口状態に引
き上げる。第9段階において、緑色よこ糸G、青色よこ糸B及び黄色よこ糸Yを
ひ口中に挿入する。第10段階においてたて糸ライン3ではたて糸を上側開口状
態に引き上げてかつたて糸ライン1、2及び4ではたて糸が沈んだ状態で赤色よ
こ糸Rを導入する。第11段階においてたて糸ライン1、2及び4の白色たて糸
を上側開口状態に引き上げる。第12段階において緑色よこ糸G、青色よこ糸B
及び黄色よこ糸Yをひ口中に挿入する。循環組織IIは単に、白色たて糸に代え
てそれぞれ黒色たて糸を上側開口状態に引き上げることが異なるだけである。
れらの図はそれ自体理解できるため、従って説明はしない。
て糸(図11b)によるよこ糸の対応する交錯により28通りの色感覚を作り出
すことができる。これらの色感覚はコードを有している。図11a及び11bは
コード化されたカラースケールを示す。
のフロット長さは全体で6本までのたて糸ラインを越えて延びることができる。
色感覚の強度はフロット長さ及びたて糸の色彩によって決定される、つまり2つ
のたて糸の場合28通りの強度が生じる。それにより全体で196通りの色感覚
が生じる、つまり色彩の数を強度の数及びたて糸の数で掛けた積である(14×
7×2=196)。
6種類のよこ糸を挿入する。この場合、色感覚の数がさらに増加するという利点
がある。
組織を示す図。
組織を示す図。
組織を示す図。
最小の1循環組織を示す図。
最小の1循環組織を示す図。
を備えた彩色セルの1循環組織を示す図。
を備えた彩色セルの1循環組織を示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
Claims (17)
- 【請求項1】 ひ口を形成するたて糸とよこ糸とを用いる製織技術で彩色模
様を有する繊維平面構造体を製造する方法において、異なるマスターカラーを有
する少なくとも4本のよこ糸を所定の不変の順序で、少なくとも1本のたて糸と
共に一定のセルを形成するように挿入し、かつ前記よこ糸を前記たて糸で前記セ
ル内で、所定の色感覚を有する1つの彩色セルが作成されるように結接すること
を特徴とする彩色模様を有する繊維平面構造体の製造方法。 - 【請求項2】 よこ糸を選択可能な順序で適用することを特徴とする請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】 赤(R)、緑(G)、青(B)及び黄(Y)のマスターカラ
ーのよこ糸を適用することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 - 【請求項4】 よこ糸を赤(R)、緑(G)、青(B)及び黄(Y)の順序
で適用することを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 所定の色彩のたて糸との組み合わせでセル内に14色までの
色感覚を作り出すことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 異なるマスターカラーを有する6本のよこ糸を挿入すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 - 【請求項7】 異なる色彩のたて糸のペアを使用し、その際、各たて糸を結
接のために選択的に適用することを特徴とする請求項1又は6に記載の方法。 - 【請求項8】 黒色及び白色の色彩のたて糸のペアを使用し、セルの交錯の
ためのたて糸を、前記セルの色彩強度が変更されるように選択することを特徴と
する請求項5又は7に記載の方法。 - 【請求項9】 開口の切り換えの際にたて糸のペアをたて糸ラインに沿って
動かすことを特徴とする請求項5又は7に記載の方法。 - 【請求項10】 よこ糸方向で相互に隣り合う2つのセルとたて糸方向で相
互に隣り合う2つのセルを有する第1の1循環組織を製造することを特徴とする
請求項1乃至9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】 特別なたて糸フロート長さを作成しかつ所望の色彩強度が
達成されるように、複数のセルを組み合わせて第2の1循環組織にすることを特
徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 よこ糸フロット長さを20本のたて糸に制限することを特
徴とする請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 彩色セル中で一定のよこ糸密度が設定される請求項1乃至
12のいずれかに記載の方法。 - 【請求項14】 1つの彩色セル中の少なくとも1つのよこ糸に対して他の
よこ糸密度が設定される請求項1乃至13のいずれかに記載の方法。 - 【請求項15】 各色感覚に対するコードを設定し、前記コードをカラース
ケールに割り当てる請求項1、5、6、7、8、9、10、11又は12に記載
の方法。 - 【請求項16】 ジャカード装置及び/又はCAD装置を備えた織機である
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の方法を実施するためのシ
ステム。 - 【請求項17】 ラベル、ネクタイ生地、衣類生地、家具用生地などのため
の彩色模様を有する織物であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに
記載の方法により製造された繊維製品。
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