JP2002526257A - 被覆方法および接着方法 - Google Patents

被覆方法および接着方法

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JP2002526257A JP2000574470A JP2000574470A JP2002526257A JP 2002526257 A JP2002526257 A JP 2002526257A JP 2000574470 A JP2000574470 A JP 2000574470A JP 2000574470 A JP2000574470 A JP 2000574470A JP 2002526257 A JP2002526257 A JP 2002526257A
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Abstract

(57)【要約】 異なる熱硬化性材料の層を、粉体形態で、表面(4)上に、一方が他方の上になるように敷くことにより、硝子基材(3)上に被覆(1、2)が形成される。透明な被覆剤(1)の粉体は着色被覆剤(2)より速い硬化速度を有し、その結果、熱が加えられた時、被覆剤(2)は、該被覆剤が硬化する間、融解状態にとどまっており、被覆剤(1)に接着しその上にローラーで伸ばすことができ、さらに裏打ち(5)と接着することができる。異なる硬化速度を有する材料はさらに、一方が部分的に硬化し他方が融解状態にある間にこの二つの材料を合わせることによって、基材を接着するために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は被覆剤(コーティング)に関するものである。
【0002】 完全に硬化させて結合(接着)を確立する前に融解相を利用して表面を湿らせ
ることにより、粉末被覆剤をその二表面の接着のために使用することができると
いうことが、GB−A−2207089より知られている。通常の状況、特に、
シートまたはその他の大面積表面間に接着が必要である場合、良好な積層物の創
出を可能にするため、ニップローリングまたはその他の圧力適用手段(機械的ま
たは減圧)を使用する必要のあることが判明している。ところが、圧力の適用は
融解した粉末を押しつぶす傾向があり、この事は、該粉末が硝子またはその他の
透明もしくは半透明基材へ着色もしくは不透明被覆を提供しようとする場合、著
しく不利となり得る。適用された圧力は融解物の薄化または圧迫を招き、その結
果、硬化時に、一様性および被覆剤の色または不透明性の均一性が無くなり、被
覆剤の裏打ちが透けて見えることとなる。このような問題を回避できる接着方法
を提供することが本発明の一つの目的である。
【0003】 本発明の一つの態様によれば、異なる熱硬化性材料を粉体形態で基材上に一方
が他方の上になるように敷き、熱を加えてこの粉体を融解および融着させ、それ
ぞれの被覆剤をその基材上で接着させる被覆方法が提供される。
【0004】 この粉体は互いに異なった硬化速度を有していてよく、この状況では、硬化速
度のより速い粉体を基材上の第一層として敷き、硬化速度のより遅い粉体を第一
層の上に第二層として敷くことができる。この、より遅い硬化速度の材料および
より速い硬化速度の材料は、例えば、エポキシ、ポリエステル、またはアクリル
材料とすることができる。著しく相違した硬化速度を与えるために、様々な硬化
速度領域を有する粉末被覆剤を生産することができる。この粉体は、一般にこの
点で、「高ベイク」(「低硬化速度」)または「低ベイク」(「高硬化速度」)
と特徴付けられ、「高ベイク」および「低硬化速度」という用語は、「高ベイク
」または「低硬化速度」材料は、いかなる温度においても「低ベイク」または「
高硬化速度」材料よりも硬化に時間がかかるという点で、「低ベイク」および「
高硬化速度」という用語とは区別される。
【0005】 本発明の方法によれば、融解物の薄化または圧迫という欠点なしに良好な積層
物を獲得し、そして特に、透明または半透明基材に色または不透明性が必要とさ
れる場合に透けて見えることを回避することが容易にできる。後者の観点で、そ
して異なる硬化速度の材料を使用して、硬化速度のより速い材料は透明または半
透明基材上で被覆剤に色または不透明性を与え、この硬化速度のより速い材料が
、初期の未硬化状態または少なくとも完全には硬化していない状態にある間に、
硬化速度のより遅い材料をそれに適用することができる。この材料が硬化して硬
く均一な被覆を形成する時、硬化速度のより遅い材料は、硬化が完了するまで、
依然として硬化速度のより速い被覆剤およびそれに圧迫されている裏打ち表面(
バッキング表面)を湿らせている状態にある。たとえ積層物を完成させるために
硬化速度のより遅い材料の硬化の間に裏打ちに適用される圧力が、その材料を非
常に薄くなるまで圧迫したとしても、基材を通して見える、既に硬化した、強固
な着色または不透明被覆剤は影響を受けないままである。
【0006】 本発明の別の態様によれば、二つの表面を接着する方法であって、異なる硬化
速度を有する二つの接着材料を使用して接着が実施され、両者の材料が硬化する
前に、硬化速度のより速い材料が未硬化状態にある間に、硬化速度のより遅い材
料をこの硬化速度のより速い材料に適用する方法が提供される。
【0007】 ここに本発明に係る被覆および接着方法を添付の図面を参照して実施例によっ
て説明する。
【0008】 図1は、本発明の方法により製造された積層物の略図であり; 図2は、本発明の方法により製造された積層ドアパネルの略図であり;そして
、 図3および4は、本発明によるさらなる積層パネル製造物の略図である。
【0009】 図1に関して、熱硬化性粉体である二つの被覆1および2を、基材3上に、一
方が他方の上になるように適用する。下塗り1は低ベイク粉体(高硬化速度)で
あって、基材3の表面4に適用する。被覆1の粉体がまだ硬化していない間に、
高ベイクの硬化領域(低硬化速度)を有する第二の被覆2をその上に堆積させる
。次いで熱を適用して両方の被覆1および2を融解するが、下塗り1がまず軟化
、次いで硬化して、表面4と良好に接着する。第二の被覆2は湿ったままで、例
えばニップローラー(示されていない)によって被覆2上に圧迫される裏打ち5
と、硬化した被覆1との間の良好な接着を確実なものとする。加えられる圧力は
、被覆2の硬化が完了するまで被覆2の融解した粉体を圧迫するが、最初に硬化
した被覆1は、実質上影響を受けず連続性を保持したままである。粉体形態の被
覆1および2の両者が一方が他方の上になるように敷かれるまで、低および高ベ
イク粉体を融解または硬化させるための熱は適用されない。もっとも、表面4が
結露しないようにさせておくため、基材3を加温することが好ましいが、この事
は一般に、該表面上に堆積された粉体の状態に有意に影響を及ぼすことを意図し
ているわけではない。融解を起こすための熱が適用される前に一方の粉体層が他
方の上に重ねられるという事実は、二つの層の界面で粉体が或る程度必然的に混
和するため、二つの被覆1および2の間の接着性を改善すると考えられる。
【0010】 異なる硬化速度を有する熱硬化性粉体は、例えば図2に例示するように、本発
明に従い、或る物品を別の物品に直接接着するために使用できる。
【0011】 図2に関して、ドアパネル13に適用してその表面14を保護し且つ着色を施
す、二つの「ペイント」被覆11および12(それぞれ被覆1および2に対応す
る)は、例えばこの例ではドアの取っ手15のような物体をパネル13に接着す
る役割をも有する。このパネルは、まず、被覆11用の低ベイク粉体の層を表面
14上に堆積させ(静電的または重力送りによる)、次いで被覆12用の高ベイ
ク粉体の層を第一の粉体層の上に堆積させることによって製造される。次に熱を
かけて両方の粉体層を融解し、第一の層を被覆11へと硬化させる。第一層が硬
化被覆11へと硬化してしまった(または硬化に向かって進んだ状態となった)
後、第二の粉体層が依然として融解相にある間に、ドア取っ手15の基部16を
その融解物上に強く押しつけ、第二層が硬化被覆12に硬化するまでそれを保持
する。
【0012】 第二の粉体層は、被覆11および基部16の間の接着部を湿らせ、強固な接着
を確実とするよう働く。それは、通常着色されているであろう被覆11に対する
透明な保護被覆を提供し、そしてドアパネル13に光沢のある、またはサテン仕
上げを与えることができる。
【0013】 ダレに対する抵抗および被覆の表面欠陥は本発明に係る方法を用いて回避する
ことができる。第一の表面着色、「ペイント」の適用は、このプロセスにおいて
、異なる色またはより厚い被覆剤を一オーブンラインで適用する能力により、援
助される。常套的には、各被覆は第二の被覆を適用する前に硬化させるが、本発
明に係る技術では、異なったまたは類似の着色および/または透明(ことによる
と光沢のある)被覆である2またはそれ以上の層の被覆剤を、硬化が起こる前に
適用することができる。被覆剤は、別の層の適用以前に一つの層を硬化させるた
めに採られるいかなる工程も無しに、例えば別個のガンから、逐次的に粉体層と
して適用され;いったん粉体の層が堆積されたならば、それら全てを硬化させる
ための熱が一つの工程で適用される。敷かれた次の粉体層の各々は、これに先立
つ層よりも遅い硬化速度を有し、この事が、結果として起こる漸進的硬化の間の
、ダレまたはオレンジピール効果のない仕上がりが達成されることを保証する。
最終の被覆が透明艶ありである場合、特に高品質の仕上がりが得られる。
【0014】 本発明は、強固な、着色されたまたは透明の積層物の製造に容易に適用できる
。特に、基材を、別の、類似または異なった可撓性材料の付着によって被覆する
ことができる。例えば、パイプまたはチューブ上にホイルまたはプラスチック要
素をきつく巻くことにより、積層物を製造することができ、または、平面状のシ
ートが関わっている場合は、硬化段階の間にニップローラーまたはプレスを使用
することによってそうすることができる。低ベイク粉体を基礎部品に適用し、次
いで硬化が開始する前に高ベイク粉体による再被覆を行う。硬化が例えば約70
%完成した時、低ベイク粉体は硬く、しかしながら高ベイク粉体は依然として柔
らかく、ホイルまたはプラスチック要素を良好な付着性をもって適用することが
可能である。
【0015】 粉体被覆剤を硝子または金属基材上に堆積させる場合、通常、シランのような
付着促進剤の使用により硝子または金属表面との接着を促進する必要がある。常
套的にシラン被膜を基材上に堆積させるのではなく、被覆剤粉体中にシランを含
有させることが可能である。より詳細には、このシランは、該粉体の製造に使用
される最初の混合物中に含有させることができ、そして硝子が関わっている場合
は酸を同様に含有させることが有利であると分かった。後者に関しては、シラン
の最適な作用を可能にするため、硝子表面に適切なpH改変を提供する目的で酸を
加えるものである。
【0016】 上に記載のシランおよび酸を製造段階から含有する被覆粉体を用いて形成した
粉体被覆したパネルを、図3および4を参照してここに説明する。
【0017】 図3に関して、強化ガラスの基材23の表面22上に、層21として、熱硬化
性のエポキシベースの粉体を、この場合静電的に堆積させる。この粉体は、色素
と共に製造段階から上に記載のシランおよび酸構成成分を含有する。層21の粉
体を融解および硬化させるための熱を、ポリエチレン粉体の層24が層21上に
静電的に堆積された後にのみ、適用する。
【0018】 適用された熱は、両粉体層21および24の融解を惹起する。融解した層21
中の酸は活性化されて表面22でのpHを改変し、表面22との良好な付着性の
ための条件を提供するためのシランの作用を開始させる。他方では、ポリエチレ
ン層24の融解が、融解したエポキシ層21との混合をそれらの界面で或る程度
惹起し、その結果、層24の硬化および層21の硬化時に、良好な物理的結合に
よるそれらの結着が起こる。
【0019】 図4に関して、この場合のパネルは、アニーリングした硝子の基材31、およ
び、基材31の表面33上に層32として静電的に堆積された透明なポリエステ
ルをベースとする粉体を含んでいる。層32の粉体は、製造段階から、上記のシ
ランおよび酸構成成分を含有し、そして係る成分を含有しないもう一つのポリエ
ステル粉体の層34が、層32の上に静電的に堆積されている。層34の粉体は
色素を含有する。
【0020】 32および34の両層の粉体を融解および硬化させるための熱を適用する。層
32の粉体が融解相にある間に、酸成分は活性化されて表面33のpHを改変し
、その表面との良好な付着性のための条件を提供するためのシランの作用を開始
させる。さらに、二つの層32および34の間の界面には架橋が起こり、その結
果、粉体が硬化する時、得られる被覆剤(塗膜)の間、およびそれらと基材31
との間には強い化学結合ができる。
【0021】 層32は層34より早く硬化することが望ましく、それならば、ゲル化してい
る間にニップローラーを用いて層34を圧迫し滑らかにして層32の被覆を均一
に覆うことができる。さらに、防水ホイル35を、層34がまだ融解相にある間
に層34に接触させて敷き、その結果この層の硬化時にそれがしっかりと接着す
るようにさせる。
【0022】 色素を含有する速硬化性粉体を一つの硝子またはプラスチック層に適用し、そ
して徐硬化性粉体をその上面または他の硝子もしくはプラスチック層に適用する
ことによって、どちらの側から見ても同じまたは同じような色を示す、接着させ
た二つの硝子またはプラスチックの層を含む積層物を製造することができ、この
徐硬化性粉体は透明な被覆を提供する。次に両部品を、低ベイク粉体は実質上硬
化するが高ベイク被覆剤は依然として湿った状態であるよう加熱し、二つの部品
をニップローラーにかけ、または一緒に圧迫しつつ、両方の被覆の硬化が完成し
、結果として積層物が形成される。
【0023】 この積層物の二つの側面から異なった色が見えるようにしたいのならば、それ
ぞれの色素を含有する低ベイク粉体を、各硝子またはプラスチック部品上に堆積
させ、且つ高ベイク粉体を低ベイク層のうち片方(または可能ならば両方)の上
に堆積させる。硬化の間に、両部品上の低ベイク一次被覆は硬化して固まるが、
完全に架橋せず(例えば約70%硬化)一方、高ベイク粉体がまだ柔らかい。こ
の状態において、二つの部品はしっかり止められ(ニッピングされ)次いで完全
に硬化する。適用した圧力のために気体が積層物から押し出される。密着してい
る高ベイク粉体は、好ましくは例えば透明な被覆を提供することになるが、必ず
しもこの限りではない。
【0024】 上記の方法に使用する基材およびその他の部品は一般に非多孔性であるが、本
発明は、部品が多孔性を有する場合にも適用可能である。この点に関して、低ベ
イク粉体の一次被覆を多孔性(またはその他の)基材に適用し、そして高ベイク
粉体により上塗り被覆した後、約70%まで硬化させることができる。第二の部
品を高ベイク粉体で被覆し、この被覆および第一の部品の高ベイク被覆がまだ柔
らかい間に、硬化プロセスの完成のために二つの部品を圧着する。この方法の利
点は、一次被膜が連続的且つ実質上硬い時点で圧迫段階が実施され、その結果、
圧迫相の間に多孔性材料を通った接着層からの流出が無いことを確実にできるこ
とである。
【0025】 異なった硬化速度を有する粉体の使用は、二つの被覆剤のクロス重合を最適化
する。二硬化プロセスは、完全な硬化に至るまでずっと完璧な無気体の且つ清浄
な環境で加工が行われることを可能にする。
【0026】 二つの被覆はさらに、異なった硬化領域を有する触媒もしくは紫外線硬化性の
接着剤の2層被覆であってよい。触媒接着剤(例えばARALDITEおよびARALDITE R
APIDという商標で販売されているもの)または樹脂が使用される場合、二つの硬
化速度があり、化学的に、従来よりも接着層の管理をし易くすることができる。
常套的には、接着剤の単一被覆適用が通常推奨されている。二つの部品は、接着
剤が両面を湿らせていることを確実とするため、硬化時間の初期に合わせ、次い
で完全に硬化するまで保持していなければならず、しばしば接着ラインを押さえ
ていることになる。
【0027】 本発明に係る方法では、接着剤の被覆が、両方の構成部品に適用され、その部
品のうち一方には速硬化性接着剤、他方には徐硬化性接着剤を適用し、一方がま
だ柔らかいうちに、完全に架橋する訳ではないが硬化するよう調合されている。
速硬化性接着剤は、ニップローラー、または圧迫もしくはクランプ止めによって
表面を合するのに使用される圧力に抵抗する、実質上ビスコースの被覆剤を提供
する。徐硬化性接着剤は第二の表面を湿らせ、最適な接着を供する。
【0028】 「Unilam」プロセスとして知られるプロセスでは、2枚の硝子板を接着するた
めに樹脂接着剤(例えばアクリル樹脂、触媒活性化樹脂)を使用する。2枚の硝
子板をガスケットにより互いに離して直立支持し、それらの間隙に樹脂を注ぐ。
得られる接着は一般に許容し得るものであるが、樹脂の液圧はこの板中央部にお
いて意に反して落ち込ませる傾向がある。得られる製品は、落ち込みにより生じ
る厚さの違いおよび密度にこれが及ぼす影響、そしてそれ故に当該積層物を眺め
た時に知覚できる色が原因で、商業的用途が限られている。
【0029】 ところが本発明によって、これらの限定は実質的な程度まで排除することがで
きる。この点において、例えば積層物の製造に用いられる2枚のプラスチックま
たはガラス板を、まず水平に置いて樹脂で被覆する。疎隔媒体を作るため、速硬
化性樹脂を板の一枚目に適用し、一方、徐硬化性樹脂を用いて2枚目の板の表面
を湿らせ、2枚の板がニップローラーまたはプレスの下で合わさった時に1枚目
の板の被覆剤との良好な接着が確実となるようにする。得られる積層物は、「Un
ilam」製品を現在制限している厚さ不均一の問題による影響を受けない。
【0030】 本発明に係る別法として、速硬化性樹脂の一次被覆剤を、硝子またはプラスチ
ック板の両方の表面に、傾斜したテーブル上にこれらを水平に保持している間に
注ぐ。樹脂は各々の板の上に平らに流れ、硬化し始める。一次被覆剤がゲル段階
をちょうど超えて硬化し始めた時、テーブルを垂直に立て、エッジガスケットを
用いて2枚の板を積層物に必要な間隔を保って合する。次に第三の樹脂層を、2
枚の板の硬化被覆剤の間の間隙中に注ぐことにより導入し;板を垂直に保持して
樹脂を流入させつつ脱気する。触媒が一次被覆剤を実質上硬化させ且つ注入され
た樹脂がゲル化したならば、2枚の板を水平に戻し、この積層物をニップローラ
ーに通して注入された層を押し出し、一定の厚さを得る。
【0031】 異なった硬化速度技術を用いる本発明に係る方法は、例えば該積層物の逐次的
層の間の電気的絶縁性、導電性またはその他の界面を提供するために、中間層が
挿入される予定の、ソーラーパネルおよびその他のパネルの製造に応用すること
ができる。低ベイク層の間にアルミニウム、銅、シリコンチップ、シリコン結晶
またはその他の物体を挟み込むことにより、接着を奏功させる高ベイク材料を用
いて、これらを外側の基材層に接着させ、積層物を作り上げることができる。同
様に、装飾、広報またはその他の目的の手段として、写真またはその他の画像を
積層物中に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法により製造された積層物の略図である。
【図2】 本発明の方法により製造された積層ドアパネルの略図である。
【図3】 本発明の方法によるさらなる積層パネル製造物の略図である。
【図4】 本発明の方法によるさらなる積層パネル製造物の略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4D075 AE13 BB26Z BB27Y BB29Z CA12 CB04 CB06 DA03 DA06 DA25 DB01 DB13 DB31 DC01 DC19 DC24 DC38 EA02 EA19 EA35 EB13 EB22 EB33 EB35 EB42 EB51 EC17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる熱硬化性材料を粉体形態で基材上に、一方が他方の上
    になるように敷き、熱を加えて該粉体を融解および融着させて、基材上でそれぞ
    れの被覆剤を接着させる、被覆方法。
  2. 【請求項2】 前記粉体が互いに異なる硬化速度を有する、請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 硬化速度のより速い粉体を第一層として基材上に敷き、そし
    て硬化速度のより遅い粉体を第二層として第一層の上に敷く、請求項2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 第二層がまだ融解相にあり且つ第一層が実質上硬化している
    間に、基材に接着させようとしている物体を第二層と接触させ、第二層が硬化す
    るまでそこに保持する、請求項2または請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 一方または両方の粉体が色素を含有している、請求項1ない
    し4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 粉体の一方が、融着した時に透明である、請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 二つの表面をたがいに接着する方法であって、異なる硬化速
    度を有する二つの接着材料を使用して接着が実施され、これらの両者が硬化する
    前に、硬化速度のより速い材料が未硬化状態である間に、硬化速度のより遅い材
    料を硬化速度のより速い材料に適用する方法。
  8. 【請求項8】 前記材料が熱硬化性材料であり、且つ接着させようとしてい
    るそれぞれの基材上に粉体形態で堆積され、両方の粉体に熱を加えてそれらを融
    解させ、硬化速度のより速い材料を部分的に硬化させてこの材料をその基材に接
    着させ、次にこの部分的に硬化した材料を、融解した硬化速度のより遅い材料と
    接触させ、その結果、両材料が硬化した時にそれらの接着が確立する、請求項7
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 一方または両方の粉体が色素を含んでいる、請求項8に記載
    の方法。
JP2000574470A 1998-10-08 1999-10-08 被覆方法および接着方法 Expired - Fee Related JP4494636B2 (ja)

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