JP2002525324A - 脊椎内、髄腔内または硬膜外投与用医薬の製造における3−(1h−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールの用途 - Google Patents

脊椎内、髄腔内または硬膜外投与用医薬の製造における3−(1h−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールの用途

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Abstract

(57)【要約】 本発明は3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩を哺乳類に脊椎内的に投与することによる鎮痛を得る方法に関する。3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩は、鎮静のような副作用なく鎮痛を得るために哺乳類に脊椎内的に投与できる。本発明はまた、脊椎内的に投与することによる麻酔の補助としての薬物の使用方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の背景] 本発明は、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オー
ル、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは
塩の新しい投与方法に関する。したがって、本発明は、鎮痛(analgesia)を得
るための3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、
そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩の
脊椎内(intraspinal)投与に関する。脊椎内投与には硬膜外、髄腔内(intrath
ecal)および脊髄内(intrarrhachidian)投与が含まれる。したがって、本発明
は、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、その
エナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩の脊椎
内的投与による哺乳類における鎮痛を得るための方法に関する。とくに、本発明
は、鎮静(sedation)なく鎮痛を得るための3−(1H−イミダゾール−4−イ
ルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学
的に許容し得るエステルもしくは塩の脊椎内投与に関する。さらに、本発明は、
3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナ
ンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩の使用方法
であって、薬物を脊椎内的に投与することによる、麻酔の補助としての使用方法
に関する。本発明はまた、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダ
ン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエス
テルもしくは塩を脊椎内的に投与することによる哺乳類の処置方法に関する。さ
らに本発明は、脊椎内投与用医薬の製造における3−(1H−イミダゾール−4
−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの
薬学的に許容し得るエステルもしくは塩の用途に関する。
【0002】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは以下の
式:
【0003】
【化1】
【0004】 を有する。
【0005】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは、WO
97/12874に、鎮静ならびに鎮痛薬、鼻うっ血除去薬としてだけでなく高
血圧症、緑内障、片頭痛、下痢、虚血、化学物質嗜癖(addiction)、不安、と
くに手術前の不安、および様々な神経学的、筋骨格的、精神医学的ならびに認識
の障害の治療において有用なα2−レセプターアゴニストとしておよび麻酔の補
助として記載されている。経腸、局所、ならびに非経口投与経路および化合物の
製造方法はWO97/12874で議論されている。
【0006】 オピオイド、とくにモルヒネは、鎮痛を得るために決まって脊椎内および硬膜
外投与で用いられる。しかしながら、Eisenach J. E.(Exp. Opin. Invest. Dru
gs 3(10), 1994, 1005-1010)によれば、脊椎内モルヒネの用途を制限している
主要な問題は、注射後6時間から12時間で生じる深刻な呼吸低下の発生率が0
.1〜0.2%ということである。
【0007】 α2−レセプターアゴニストは、それらを髄腔内または硬膜外的に投与するこ
とによって鎮痛を得ることを評価されている。今のところ、FDAによって硬膜
外投与によって鎮痛が得られると証明されたα2−レセプターアゴニストはクロ
ニジン(clonidine)(DURACLON(商標))のみである。Laitin S. & W
allac M. ("α2-agonists for analgesia", Emerging Drugs 1996年、18章、377
〜399頁、アシュレイ出版社(Ashley Publications Ltd.))によれば、クロニジ
ンの脂質可溶性は、硬膜外的に投与されると著しい全身性の吸収を引き起こす。
これにより、鎮静および低血圧症などの著しい全身性の副作用が生じる。低い脂
質可溶性をもつ薬物が有利であり得ると示唆される。また、Eisenach J. C. Exp
. Opin. Invest. Drugs 3(10), 1994年、1005〜1010頁は、注射し得るα2−アゴ
ニスト薬の発展は論理上、低疎水性の化合物に集中するだろうと明言している。
疎水性の増加は、α2−アゴニストでは、重大な恐れまたは強い鎮静および血行
力学的副作用を導き得る、血管系へのより急激で広範囲にわたる吸収と体内にお
ける再分配に結びついている。
【0008】 さらに、Staats P. S. & Mitchell V. D. (Progr. Anesthesiol. 11(19), 199
7, 367-382)は、クロニジンは強力な鎮痛薬であると説明されているが、クロニ
ジンの髄腔内臨床使用は、副作用、主には低血圧症および徐脈によって制限され
ていると明言している。
【0009】 [発明の要約] 出願人は、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オー
ル、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは
塩が鎮痛を得るために哺乳類に脊椎内的に投与するのに理想的な薬物であること
を見出した。したがって、本発明の目的は、目的の治療効果を得るのに充分な量
の3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエ
ナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩を脊椎内
的に哺乳類に投与することにより鎮痛を得る方法を提供することである。出願人
は意外にも、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オー
ル、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは
塩を、鎮静などの副作用なく鎮痛を得るために哺乳類に脊椎内的に投与できるこ
とを発見した。これは、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン
−5−オールが生理的pHでクロニジンと比べてかなり高い疎水性を有するため
、驚くべきことである。より高い疎水性のため、3−(1H−イミダゾール−4
−イルメチル)−インダン−5−オールはクロニジンと同様に脊椎内的に投与し
た場合全身性有害作用を引き起こすことが予想されるだろう。
【0010】 哺乳類において鎮痛を得るための方法は、苦痛、たとえば手術中の苦痛;術後
の苦痛;出産(obstetric)の苦痛;癌に関する苦痛やニューロン障害痛などの
慢性痛;および痙性対麻痺などの処置を必要とする可能性のある状態すべてを網
羅することに注意すべきである。さらに、脊椎内投与とは硬膜外、髄腔内(すな
わち、脊椎クモ膜下または硬膜下隙内)および脊髄内投与が含まれるということ
を意図しているということに注意すべきである。
【0011】 本発明の目的は、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5
−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルも
しくは塩を、治療効果を与えるのに充分な期間投与することにより哺乳類を処置
する方法を提供することでもある。
【0012】 本発明のある側面は、麻酔の補助としての3−(1H−イミダゾール−4−イ
ルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学
的に許容し得るエステルもしくは塩の脊椎内的使用方法を提供することでもある
【0013】 本発明のさらなる側面は、脊椎内投与用医薬の製造における3−(1H−イミ
ダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、ま
たはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩の用途に関する。
【0014】 さらなる側面において、本発明は3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)
−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し
得るエステルもしくは塩の鎮痛を得るための哺乳類への脊椎内投与における用途
に関する。
【0015】 本発明の付加的な目的と利点は、以下の記載である程度説明され、ある程度は
その記載から明らかになり、または本発明の実施によって知らされてもよい。本
発明の目的および利点はとくに添付の特許請求の範囲に指摘された要素および組
み合わせによって理解され、達成されるであろう。
【0016】 前述の一般的記載および以下の詳細な説明が共に代表例であり、説明のための
みのものであり、断言されたものに本発明を制限するものではないと理解される
べきである。
【0017】 [発明の詳細な説明] 本出願人は、意外にも3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン
−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステ
ルもしくは塩が、哺乳類に脊椎内に投与される場合に鎮痛を得るために効果的で
あるということを発見した。とくに、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチ
ル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許
容し得るエステルもしくは塩を、選択的鎮痛を得るために哺乳類に脊椎内投与す
ることができるということがわかった。
【0018】 哺乳類において鎮痛を得るための方法は、苦痛、たとえば手術中の苦痛;術後
の苦痛;出産の苦痛;癌に関する苦痛やニューロン障害痛などの慢性痛;および
痙性対麻痺などの処置を必要とする可能性のある状態すべてを網羅する。
【0019】 出願人は意外にも、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
5−オールが、生理的pHにおいてクロニジンと比較してかなり高い疎水性を有
するにもかかわらず、その薬物は脊椎内的に投与されたのち血液脳関門を越えて
または末梢まで移動する能力が予想に反して限られているようである。そのクロ
ニジンと比較してより高い分配係数すなわちlogD値のため、3−(1H−イ
ミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは、クロニジンと同様に
脊椎投与した場合、全身性有害作用を引き起こすであろうと予想されるであろう
。それとは反対に、出願人は3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−イン
ダン−5−オールが哺乳類に脊椎的に投与するのにクロニジンより安全で実用可
能な薬物であるということを見出した。したがって、たとえば鎮痛用量で3−(
1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール脊椎投与するこ
とは、クロニジンでのようにラットにおいて鎮静を誘導することがないというこ
とが見出された(実施例2、表2参照)。さらに、ほかのα2−アゴニストに関
して知られている共通の有害作用に関しては、出願人は、たとえば運動調整障害
(impairment of motor coordination)、体温低下作用および胃腸運動性(mobi
lity)の阻害は、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−
オール、またはそのエナンチオマーを、鎮痛に必要とされるよりも非常に多い用
量髄腔投与してもそれによっては引き起こされないことを見出した。これはクロ
ニジンでの対応テストから得られる結果と比較した場合、本当に非常に優れてい
る。
【0020】 出願人はまた、脊椎投与された3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−
インダン−5−オールまたはそのエナンチオマーは、ほかの投与経路と比較して
選択的な鎮痛剤であるということ見出した。したがって、3−(1H−イミダゾ
ール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは鎮静に到達するために皮下ま
たは髄腔内に投与された場合ほぼ同量必要であるが、しかし鎮痛に到達するため
に髄腔内に投与された場合には、少なくとも142倍少ない量だけ必要とされる
(実施例3、表3参照)。
【0021】 そのように、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オ
ール、そのエナンチオマーまたはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは
塩は脊椎投与された場合選択的鎮痛剤であるため、麻酔のための補助として非常
に有用である。麻酔は、痛みおよび/またはほかの機能を感知する能力が低下す
る神経機能の薬理学的低下から生じる感覚機能の低下である。それとは別に、鎮
痛において痛みの刺激は和らげられるので、感知されているけれども、彼らはも
はや痛くない。薬物が麻酔の補助として使用される場合、麻酔剤はほとんど必要
なく、起こり得る投与の問題が回避されるであろう。3−(1H−イミダゾール
−4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマーまたはそれら
の薬学的に許容し得るエステルもしくは塩は脊椎隙に、たとえば注射または持続
注入によって投与できる。哺乳類に脊椎内または硬膜外に投与する薬物の正確な
用量は、当業者に知られた非常に多くのファクター、たとえば哺乳類の種類、患
者の全体的な状態、治療すべき症状、使用の望ましい持続期間などに依存してい
る。ヒトに対する用量は約30〜500μg/患者、好ましくは約50〜200
μg/患者であり得る。小型哺乳類たとえばイヌやネコに対する用量は、約1〜
100μg/患者、好ましくは3〜30μg/患者であり得る。
【0022】 当業者は本発明の方法に適している剤形を知っているであろう。注射または注
入は1つ以上の希釈剤または担体を含んでもよい。
【0023】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは、たと
えばWO97/12874に記載されているように製造することができる。した
がって、それは、4−(6−メトキシインダン−1−イルメチル)−1H−イミダ
ゾール塩酸塩(140mg)および48%臭化水素酸(7ml)の撹拌混合物を
還流条件下、45分間加熱し、反応混合物を冷却し、その反応混合物を水に注ぎ
入れ、それを水酸化アンモニウムで塩基性にし、その生成物を酢酸エチルで抽出
し、酢酸エチル層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、最後に乾固するま
で蒸発させることによって製造できる。粗生成物は、たとえば酢酸エチル中で乾
燥塩酸を用いてその塩酸塩に変換できる。塩酸塩の融点は206〜208℃であ
る。ほかの酸付加塩は無機および有機酸で形成され得る。塩化物に加えて、典型
的な酸付加塩は臭化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、スルホン酸塩、ギ酸塩、酒
石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩およびアスコル
ビン酸塩である。さらに、水酸基はエステル、およびアルカリならびにアルカリ
土類金属塩を形成する。典型的なエステルとしては、メチル、エチルおよびプロ
ピルエステルのような低級アルキルエステルがあげられる。
【0024】 本発明を、さらに単に本発明の例示であることを意図された以下の実施例によ
って明確にする。
【0025】 実施例1 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール(化合物
A)およびクロニジン(化合物B)に対する実験的分配係数は振とうフラッシュ
法によって決定した。前記化合物の塩酸塩を、2層に分かれている等容量(1:
1、v/v)の有機層(1−オクタノールで飽和された水)と水溶液(0.1M
HClまたは67mM リン酸緩衝液pH7.4)とで、分液漏斗内、室温で
90分間振とうした。試験化合物の定量はRP−HPLC(逆相高速液体クロマ
トグラフィー)技術によって行なった。検出波長は、3−(1H−イミダゾール
−4−イルメチル)−インダン−5−オールが282nm、クロニジンが272
nmであった。移動相としては比率50:50(v/v)でメタノール:15m
Mリン酸緩衝液pH2を使用した。
【0026】 分配係数(P)は親油性環境(1−オクタノール)と水における溶質の平衡濃
度の比率(P=coct/cwater)である。分配係数の対数(logP)は、中性
分子の疎水性パラメーターとして使用される。Dは、分子が部分的にまたは全体
的にイオン化されるpHで測定された分配係数である。表1にまとめた結果は3
−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールはクロニジン
よりとくに生理的pH(pH7.4)で親油性であることを示している。
【0027】
【表1】
【0028】 実施例2 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールおよびク
ロニジンの鎮痛の効力は、インビボでそれら薬物の塩酸塩の水溶液を髄腔内(i.
t.)に投与したのちのラットにおいてテストされた。テストされる各群のラット
は8匹であった。鎮痛テストにおいては、3−(1H−イミダゾール−4−イル
メチル)−インダン−5−オール塩酸塩を0.03、0.1、0.3、1、3お
よび10μg/動物でi.t.投与し、クロニジン塩酸塩を0.1、0.3、1、
3、10および30μg/動物でi.t.投与した。鎮静効果を測定するテストに
おいて、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール塩
酸塩を1、3、10および30μg/動物でi.t.投与し、クロニジン塩酸塩を
0.3、1、3および10μg/動物でi.t.投与した。胃腸運動性テストにお
ける両化合物の投与量は、1、3、10、30および100μg/動物i.t.で
ある。水をコントロールとして使用した。
【0029】 動物の髄腔内カテーテル法 ラット(スプラグ−ダウレイ、B&K、Sollentuna、スウェーデン)をミダゾ
ラムおよびフェンタニール−フルアニソンコンビネーション麻酔法によって麻痺
させ、ついでヤッシュ(Yaksh)およびルディー(Rudy)によって記載された方
法(Physiology & Behaviour 17巻, 1031-1036頁, 1976年)にしたがって慢性的
に(chronically)カテーテルを挿入した。つまり、脊椎の環椎後頭骨膜(頭蓋
のすぐ下)を切開した。減菌食塩水で満たしたポリエチレンカテーテル(PE1
0 イントラメディック(Intramedic)、USA)を注意深くゆっくりと脊椎腔
中に8cm押し入れた。カテーテルの端は脊椎の腰膨大のすぐ近くに到達するこ
とが知られている。カテーテルの端の位置はカテーテル挿入ののち、0.5mg
リドカインを約3日間投与することによりテストした。両後ろ足が麻痺した場合
、そのラットを薬物テストに使用した。
【0030】 鎮痛およびほかの薬理活性の測定 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールおよびク
ロニジンの髄腔内投与後の鎮痛活性、およびほかの薬理作用(鎮静作用、運動調
整障害、体温低下作用および胃腸運動性の阻害)をラットで次のように調べた。
【0031】 鎮痛活性 テール−フリック(tail-flick)鎮痛を、テール−フリック鎮痛メーター(U
go、Basile,イタリア)でテストした。鎮痛テストはカテーテル挿入後
4日目以降に行なった。ラットはいつも鎮痛測定に使用される固定チャンバーに
慣らされた。ラットの尾はチェンバーの外側で、装置の加温スポットに置かれた
。したがって、温赤外線ビームがにあたるであろう。ラットが反応し尾をビーム
から離した場合、鎮痛メーターは自動的に尾−引っ込めの潜伏時間(latency)
を測定する。テール−フリック測定は可能性のある非特異的反応の効果を小さく
するために、常に1回また1回と3回繰り返した。ビームが1回の測定中に尾の
同じ領域にあたらないように、尾の加温スポットをわずかに尾の端の方へ動かし
た。最小潜伏期間(断絶(cut-off)時間)は尾のやけどを防ぐため5秒にセッ
トした。前薬物テール−フリック潜伏期間が最初に測定され、ついでラットに1
0μlの薬物溶液をハリトン注射器で投与した。その直後カテーテルを10μl
の減菌食塩水で洗浄し、先端をライターで密封した。鎮痛は薬物の投与から30
分後に前述のテール−フリック鎮痛測定によって測定した。
【0032】 テール−フリック鎮痛データはMPE%値(最大可能効果%)で表わした。テ
ール−フリック潜伏期間(3回の測定の平均)を以下のMPE%値として算出し
た:(後薬物潜伏期間−前薬物潜伏期間)/(断絶時間−前薬物潜伏期間)×1
00%。投与量−応答曲線はMPE%値で引かれ、投与量は対数で表わした(図
1参照)。投与量−応答グラフのED50(最大効果の50%を導く投与量)値は
グラフ パッド プリズム v.1.03(サン ディエゴ、アメリカ)ソフト
ウエアで決定した。
【0033】 副作用評価 運動調整に及ぼす作用をラット用ロータロッドトレッドミル(rotarod treadm
ill)(Ugo Basile、イタリア)で評価した。それは、5つのフランジによって
隔てられた4つのドラム(直径70mm)で構成されている。そのドラムを毎分
4回転するよう調整した。ロッドをラットの方向と逆方向に回転させたので、ラ
ットはロッド上にとどまるためには前に歩かなければならなかった。初めにラッ
トを少なくとも2分間ロッド上にとどまるよう訓練した。あるラットがこの判定
基準を満たすことが出来なかった場合は、そのラットを実験には用いなかった。
選別された動物に、ドラム上にとどまることが出来たところで薬物作用テスト用
カテーテルを挿入した。
【0034】 鎮静作用(運動機能における作用)を、透明なポリプロピレンのふたを有する
ポリプロピレン動物ゲージ(38×22×15cm)中で、フォトビーム アク
ティビティー システム(PAS、ケージラック(Cage Rack)、サン ディエ
ゴ インスツルメンツ、サン ディエゴ、アメリカ)により測定した。該システ
ムはコンピューター制御ユニットに接続された16個の別々の柵で構成されてい
る。各柵には3つのフォトビームがあった。柵は5cmの高さでケージを取り囲
んでいた。ビームの遮断は運動の機能として数えられた。
【0035】 体温に及ぼす作用は直腸探針を有する電子体温計(エラブ(Ellab)、デンマ
ーク)で測定した。
【0036】 薬物注入15分後ラットをロータロッド装置の上に置き、落下時間を測定した
。ロータロッド測定後、ラットをフォトビーム柵に囲まれた運動機能測定ケージ
に入れ、機能を10分間測定した。運動機能測定直後(つまり、投与から約30
分後)に芯温度(core temperature)を測定した。3−(1H−イミダゾール−
4−イルメチル)−インダン−5−オールおよびクロニジンの運動機能に及ぼす
作用を図2に棒グラフで示した。p値は10μgおよび30μg投与量に対して
計算し、「*」および「**」は、抑制された応答に関するウィルコックソン
サインド ランクテスト(Wilcoxon Signed Rank Test)におけるp<0.05
およびp<0.01という統計学的意味を表わす。投与量−応答曲線を対数目盛
りで引き、ED50値をこれらから図で決定した。
【0037】 胃腸運動性に及ぼす作用は個々の動物において以下に示すように(炭推進テス
ト(charcoal propulsion test))測定した。ラット(8/群)を一晩絶食させ
、ラテン方格の図案(latin square design)にしたがって任意に選び出した。
薬物投与後30分では、0.25%Na−カルボキシ−メチルセルロースの10
%炭懸濁液を経口的にチューブで投与した。さらに30分後ラットをCO2ガス
で犠牲にした。それらの胃を開き、それらの腸を注意深く取り出した。腸におけ
る幽門から炭懸濁液の距離を測定した。投与量−応答曲線を距離データ(cm)
で描き、投与量は対数スケールとした。投与量−応答グラフのED50値をグラフ
パッドプリズムv. 1.03(サン ディエゴ、USA)ソフトウェアで計算
した。
【0038】 結果 これらの薬理学的実験の結果を表2に示す。それらは、3−(1H−イミダゾ
ール−4−イルメチル)−インダン−5−オールが、髄腔内的に投与した場合、
臨床的に効果的であるということを示している。クロニジンのみならず3−(1
H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールも、髄腔内投与後
に強力な鎮痛効果を有する。意外にも、3−(1H−イミダゾール−4−イルメ
チル)−インダン−5−オールは、脊柱上的(supraspinally)(鎮静、運動調整
障害、体温低下)または末梢的(胃腸運動性の阻害)副作用の両方を、充分な鎮
痛を誘導するために必要とされるより非常に多くの量を投与したのちのみ引き起
こす。これは鎮痛投与量範囲ですでにすべてのこれらの作用を引き起こすクロニ
ジンと対照的である。
【0039】 これらの結果は、そのクロニジンと比較して高い脂質可溶性(実施例1におけ
る対数D値参照)にかかわらず、3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−
インダン−5−オールは、驚くほど血液脳関門を通って脳または末梢へ上昇する
能力が限られているということを示している。これらの結果に基づいた脊椎内3
−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは、ヒトおよ
びほかの哺乳類において、顕著な脊椎上のまたは末梢の副作用なく、特異的鎮痛
効果を有する。
【0040】
【表2】
【0041】 実施例3 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールの鎮痛能
力および鎮静効果を、インビボでその薬物の塩酸塩の水溶液を静脈内および皮下
投与したのちのラットでテストした。これらの結果を実施例2で得られた鎮痛お
よび鎮静結果と比較した。
【0042】 静脈(尾静脈に)および皮下投与後の鎮痛活性および鎮静効果を実施例2記載
の方法にしたがって試験した。結果は表3に示す。それらは、3−(1H−イミ
ダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オールは、鎮痛効果を得るために
髄腔内投与の場合に必要とされる薬物量よりも、静脈投与の場合少なくとも14
倍多い投与量を、皮下投与の場合少なくとも142倍多い投与量を必要とするこ
とを示している。他方、皮下または髄腔投与の場合鎮静作用を与えるのに必要と
される量には大きな違いはない。
【0043】
【表3】
【0044】 具体的な実施態様を説明および記載しているが、数多の変形および変更が本発
明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得ることを、当業者は認めるで
あろう。
【0045】 本発明のほかの実施態様は、本明細書中に開示した本発明の明細書および実施
の考察から、当業者に明らかであろう。本明細書および実施例は単なる代表例と
みなされることを意図しており、本発明の実際の範囲および精神は、請求の範囲
により述べられるものである。
【0046】 本明細書中において論じた引用文献は、参照することによって、全体が包含さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール(化合物
A)およびクロニジン(化合物B)のテール−フリック鎮痛における効果を示す
図である。
【図2】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール(化合物
A)およびクロニジン(化合物B)の運動活性における効果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ビータマー、チモ フィンランド共和国、フィン−20100 ツ ルク、ケヘリンチエ 2 (72)発明者 ビルタネン、ライモ フィンランド共和国、フィン−21290 ル スコ、クナーピンチエ 2 アスント 5 Fターム(参考) 4C086 BC38 GA13 GA16 MA01 MA04 MA66 NA06 NA14 ZA04 ZA08 ZA22 ZC42 ZC61

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脊椎内投与用医薬の製造における3−(1H−イミダゾール
    −4−イルメチル)−インダン−5−オール、そのエナンチオマー、またはそれ
    らの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩の用途。
  2. 【請求項2】 薬物が3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダ
    ン−5−オール塩酸塩である請求項1記載の用途。
  3. 【請求項3】 薬物が髄腔内に投与される請求項1記載の用途。
  4. 【請求項4】 薬物が硬膜外に投与される請求項1記載の用途。
  5. 【請求項5】 薬物が約30〜500μg/患者の量でヒトに投与される請
    求項1、2、3または4記載の用途。
  6. 【請求項6】 鎮痛を得るための請求項5記載の用途。
  7. 【請求項7】 麻酔の補助としての請求項5記載の用途。
  8. 【請求項8】 鎮痛を得るための方法であって、それを必要とする哺乳類に
    有効量の3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5−オール、
    そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩を
    脊椎内的に投与することからなる方法。
  9. 【請求項9】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−5
    −オール塩酸塩が投与される請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステル
    もしくは塩が髄腔内的に投与される請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステル
    もしくは塩が硬膜外的に投与される請求項8記載の方法。
  12. 【請求項12】 哺乳類がヒトである請求項8、9、10または11記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 投与される有効量が約30〜500μg/患者である請求
    項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 投与される有効量が約50〜200μg/患者である請求
    項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 哺乳類が小型哺乳類である請求項8、9、10または11
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 投与される有効量が約1〜100μg/患者である請求項
    15記載の方法。
  17. 【請求項17】 小型哺乳類がイヌまたはネコである請求項16記載の方法
  18. 【請求項18】 投与される有効量が約3〜30μg/患者である請求項1
    7記載の方法。
  19. 【請求項19】 小型哺乳類がイヌまたはネコである請求項18記載の方法
  20. 【請求項20】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステル
    もしくは塩の、麻酔の補助としての使用方法であって、それを必要とする哺乳類
    に有効量のその薬物を脊椎内的に投与することからなる方法。
  21. 【請求項21】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール塩酸塩が投与される請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩が髄腔内的
    に投与される請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、またはそれらの薬学的に許容し得るエステルもしくは塩が硬膜外的
    に投与される請求項20記載の方法。
  24. 【請求項24】 哺乳類がヒトである請求項20、21、22または23記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 投与される有効量が約30〜500μg/患者である請求
    項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 投与される有効量が約50〜200μg/患者である請求
    項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステル
    もしくは塩による哺乳類の処置方法であって、治療効果を与えるのに充分な期間
    、薬物を哺乳類に脊椎内的に投与することからなる方法。
  28. 【請求項28】 哺乳類がヒトである請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステル
    もしくは塩が髄腔内的に投与される請求項27記載の方法。
  30. 【請求項30】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール、そのエナンチオマー、またはそれらの薬学的に許容し得るエステル
    もしくは塩が硬膜外的に投与される請求項27記載の方法。
  31. 【請求項31】 3−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−インダン−
    5−オール塩酸塩が投与される請求項27、28、29または30記載の方法。
  32. 【請求項32】 手術中の苦痛を処置する請求項31記載の方法。
  33. 【請求項33】 術後の苦痛を処置する請求項31記載の方法。
  34. 【請求項34】 出産の苦痛を処置する請求項31記載の方法。
  35. 【請求項35】 慢性痛を処置する請求項31記載の方法。
  36. 【請求項36】 痙性対麻痺を処置する請求項31記載の方法。
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