JP2002508400A - アミノ及びヒドロキシル含有生物活性剤のポリマープロドラッグ - Google Patents
アミノ及びヒドロキシル含有生物活性剤のポリマープロドラッグInfo
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Abstract
Description
どの生物学的に活性な物質及び化合物のアミノ及びヒドロキシル部分を含む可逆
的な結合を有する、ポリマーベースのダブルプロドラッグに関する。
提唱されてきた。多くの医薬は水溶性の塩として入手可能であり、比較的容易に
製剤中に含有させ得る。所望の医薬が水性液体に不溶性であるか、またはin viv
oで急速に分解される場合、問題が起こる。例えば、アルカロイドはしばしば特 に難溶性である。
含有させることである。プロドラッグは、生物学的に活性な親化合物の誘導体を
含み、該誘導体は、投与するとin vivoで最終的に親化合物を遊離する。当業者 は、プロドラッグにより、in vivoでの薬剤の作用の開始及び/または持続を改 変すること、及び体内での薬物の輸送、分布または可溶性を改変することができ
る。さらに、プロドラッグの製剤により、しばしば毒性を減じること、及び/ま
たはさもなければ製剤を投与する際に遭遇する困難を克服することができる。プ
ロドラッグの典型的な例としては、有機リン酸塩またはアルコール若しくはチオ
アルコールのエステルが挙げられる。Remington’s Pharmaceutical Sciences,
第16版, A. Osol 編. (1980)を参照のこと。該引用文献の開示は、参照により本
明細書中に組み入れられる。
な親化合物または活性化合物の形態である。活性な薬物の放出率、すなわち加水
分解率は、いくつかの因子により影響を受けるが、特に親薬物と修飾剤との結合
タイプにより影響を受ける。十分な量の親化合物の加水分解が起こる前に、腎臓
、または網状内皮系などを介して排除されてしまうプロドラッグの調製を回避す
べきことに留意しなければならない。プロドラッグ系の一部分としてポリマーを
組み入れることにより、薬物の循環半減期を増大させることができる。しかし、
アルカロイドと共に用いた場合などのいくつかの状況においては、約10,000ダル
トン以下の1つまたは2つのポリマーがそれにコンジュゲートする際にのみ、特
にある程度加水分解に耐性のある結合を用いた場合には、得られたコンジュゲー
トがin vivoで急速に排除されることが判明している。実際、そのようなコンジ ュゲートはあまりにも急速に体内から消失するため、加水分解しやすいエステル
結合を用いた場合でさえ、十分な親分子がin vivoで再生しない。これは、加水 分解に耐性のある結合を用いた場合でも、タンパク質、酵素などの部分とはあま
り関係がない。これらの場合、多ポリマー鎖は、それぞれ約2〜5キロダルトン
の分子量を有し、分子量及び循環半減期をさらに増大させるのに用いられる。
ると立証されたが、それにもかかわらず、他のものが望まれるという状況にある
。例えば、BundgaardはAdvanced Drug Delivery Reviews, 3 (1989) 39-65(該 引用文献の内容は、参照として本明細書に組み入れられる)中の「The Double Pr
odrug Concept and Its Applications」において、多くの場合、in vitroで十分 な安定性及びin vivoで親薬物を再生するための高い感受性を有する適切な組み 合わせを有するプロドラッグを得ることは難しい、と指摘している。Bundgaard により指摘されたように、以前に遭遇したいくつかの欠点を克服するための見込
みのある手段としては、カスケードラテンシエーション(cascade latentiation
)または「プロ−プロドラッグ」が挙げられる。そのような系においては、加水分
解反応の順序には、通常は酵素的な切断である第1段階及び第1段階が起こった
後にのみ非酵素的な加水分解が起こる第2段階が含まれる。
かの特定の問題は十分に検討されなかったと考えられる。例えば、以前に報告さ
れた技術は、多くの親化合物の可溶性の問題を十分に検討していない。さらに、
プロドラッグの循環半減期を十分に増大させるための設計の問題もまた十分に展
開されなかった。このように、ダブルプロドラッグの概念によって利益を得られ
るであろうプロドラッグを形成するための追加的な技術を提供する必要があり続
ける。例えば、生物学的作用を制御するように輸送担体を付着させるための別の
技術を当業者に提供することは有益であろう。さらに、親化合物にアミノ残基が
含有されることに関する問題を検討し、かくして、生理的pHにおける親化合物か
らの極めて速いまたは遅い輸送剤形の加水分解を回避するための追加的な技術を
提供することが望ましいであろう。
あり; Y1-5は、独立にO、SまたはNR12であり; Mは、XまたはQであり;ここで、 Xは、電子求引基であり、 Qは、 から3〜6原子の位置にある遊離電子対を含有する部分であり、 R1、R4、R7、R8、R9、R10、R12、R14及びR15は、水素、C1-6アルキル、C3-12 分枝アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6置換アルキル、C3-8置換シクロアルキ
ル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1-6ヘテロアルキル、置換C1-6ヘテ
ロアルキルからなる群より独立に選択され; R2、R3、R5及びR6は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、C1 -8 ヘテロアルキル、C1-8ヘテロアルコキシ、置換C1-6アルキル、C3-8シクロアル
キル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ハロ−
、ニトロ−及びシアノ−、カルボキシ−、カルボキシアルキル、アルキルカルボ
ニルなどからなる群より独立に選択され; Arは、式(I)に含まれる際に多置換芳香族炭化水素または多置換複素環基を 形成する部分であり; (b)、(m)、(r)、(s)、(t)、(u)及び(v)は、独立にゼロまたは1であり; (a)及び(n)は、独立にゼロまたは正の整数であり; (p)は、ゼロまたは正の整数であり; (q)は、3または4であり;及び R11はポリアルキレンオキシドなどのポリマーである。)が提供される。
双方とも水素である。
キシ、イミダゾリル、N-ヒドロキシスクシンイミジル、チアゾリジルチオンまた
は他の活性化基)である。あるいは、Bは任意のアミノ含有またはヒドロキシル 含有化合物の残基でもよく、この場合該化合物に対しては、改良された水溶性、
低減された抗原性、プロドラッグおよび/または制御放出送達のうちの1つ以上
が望まれる。例えば、Bは、酵素、タンパク質または有機化合物の残基(例えば 、ダウノルビシン、ドキソルビシン、p-アミノアニリンマスタード、カンプトセ
シン、パクリタキセル、Ara-C、メルファラン、ポドフィロトキシンなど)であ り得る。
応を受けたあとに残る生物学的に活性な化合物の部分を意味すると理解されるべ
きである。
。好ましくはポリマー部分が加水分解により最初に放出され、次いで得られた「 第2のプロドラッグ」部分が1,4−もしくは1,6−アリールまたはベンジル脱離反 応を受け、アミン含有生物活性化合物を再生する。
含有またはヒドロキシル含有化合物を可溶化できるということ、及び元のまたは
「第2の」プロドラッグでさえ、これと比較して、該化合物の半減期を延長できる
ということである。ポリマーと「第2のプロドラッグ」化合物間の結合は、上述の
ごとく、該化合物がその増強した可溶性及び循環半減期を保持できる速度で加水
分解する。しかし、元の薬物は、この時点ではまだ放出されない。「第2のプロ ドラッグ」が1,4−または1,6−ベンジル脱離を受けた後にのみ、所望の元の分子 が放出されるのである。本発明のこのダブルプロドラッグ手法が、元の分子の循
環半減期及び溶解性を高める独特で予想できない特色を提供することは極めて明
らかである。
提供される。
あり; Y1-5は、独立にO、SまたはNR12であり; Mは、XまたはQであり;ここで、 Xは、電子求引基であり、 Qは、 から3〜6原子の位置にある遊離電子対を含有する部分であり、 R1、R4、R7、R8、R9、R10、R12、R14及びR15は、水素、C1-6アルキル、C3-12 分枝アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6置換アルキル、C3-8置換シクロアルキ
ル、アリール、置換アリール、アラルキル、C1-6ヘテロアルキル、置換C1-6ヘテ
ロアルキルからなる群より独立に選択され; R2、R3、R5及びR6は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、C1 -8 ヘテロアルキル、C1-8ヘテロアルコキシ、置換C1-6アルキル、C3-8シクロアル
キル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ハロ−
、ニトロ−及びシアノ−、カルボキシ−、カルボキシアルキル、アルキルカルボ
ニルなどからなる群より独立に選択され; Arは、式(I)に含まれる際に多置換芳香族炭化水素または多置換複素環基を 形成する部分であり; (b)、(m)、(r)、(s)、(t)、(u)及び(v)は、独立にゼロまたは1であり; (a)及び(n)は、独立にゼロまたは正の整数であり、好ましくは1〜6(両端
の数字も含む。)を含み; (p)は、ゼロまたは正の整数であり、好ましくは1〜6(両端の数字も含む。 )を含み; (q)は、3または4であり;及び R11は実質的に非抗原性ポリマーである。)の化合物が提供される。
水素または多置換複素環基を形成する部分であることが認められる。重要な特色
は、Ar部分が事実上、芳香族であることである。一般に、芳香族であるためには
、π電子は環状分子の平面の上下の「雲」の中で共有されなければならない。さら
に、π電子数はヒュッケル則(4n+2)を満たさねばならない。これらの従来技術
により、無数の部分が該部分の芳香族の要件を満たし、従ってここで使用するの
に適していることが理解されよう。
定されない: ここで、JはO、SまたはNR13であり、E及びZは独立にCR13またはNR13であり;及 びR13は式(I)中のR9を定義するものと同じ群より独立に選択され、例えば、水
素、C1-6アルキルなどである。ベンゾ−及びジベンゾ−系並びにそれらの関連す
る同族体も意図されると同様、五員環及び六員環の異性体も意図されている。ヒ
ュッケル則に従う限りは、芳香環をO、S、NR13などのヘテロ原子で任意に置換で
きることも、当業者には理解されるだろう。さらに、場合により、芳香環または
複素環構造をハロゲン及び/または側鎖で置換されてもよい。ハロゲンや側鎖は
当業者に通常に理解されている用語である。しかし、本発明のAr部分に適する全
ての構造は、Y3及びC(R1)(R4)部分が以下に示したものと同じ平面でパラ位また はオルト位に配置されることを可能にする:
ル、C1-6アルコキシ及びメトキシからなる群より独立に選択されるものとする。
より好ましくは、R2及びR6は双方ともメチルまたはメトキシ部分のどちらかであ
る。さらに、R3及びR5は好ましくは双方とも水素であり、R1及びR4は好ましくは
水素、CH3またはCH2CH3のいずれかである。Y1-5は好ましくはOまたはNR12であり
、ここでR12はH若しくはC1-6アルキルまたは置換アルキルである。さらに好まし
くは、Y1及びY4はOである。
ル、ジアルキルアミノ、ヒドロキシアルキル及びメルカプトアルキルを含み、置
換シクロアルキルは、4−クロロシクロヘキシルなどの部分を含み、アリールは 、ナフチルなどの部分を含み、置換アリールは、3−ブロモフェニルなどの部分 を含み、アラルキルは、トルイルなどの部分を含み、ヘテロアルキルは、エチル
チオフェンなどの部分を含み、置換ヘテロアルキルは、3−メトキシ−チオフェ ンなどの部分を含み、アルコキシは、メトキシなどの部分を含み、及びフェノキ
シは、3−ニトロフェノキシなどの部分を含む。ハロ−はフルオロ、クロロ、ヨ ード及びブロモを含むと解されるべきである。
い場合にはペプチド残基リンカーを形成する、二官能基性の結合部分L1を含む。
ン、セリン、スレオニン、メチオニン、システイン、フェニルアラニン、チロシ
ン、トリプトファン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、ヒ
スチジンまたはプロリンを含む天然または合成(すなわち非天然)のアミノ酸か
ら選択しうる。いくつかの好ましいペプチド残基にはGly−Phe−Leu−Glyおよび
Gly−Phe−Leuが含まれる。注目すべき点は、アミノ酸またはペプチド残基の末 端アミノ基がR11(すなわちポリマー)に近接することである。ペプチドは容易 に合成できるか、本明細書に包含の市販製品より入手可能である。
たは (本明細書においてQと呼ぶ)から3〜6原子に位置する遊離電子対を含む部分の どちらかである部分(M)を含む。
においてエステラーゼ触媒性の加水分解などによって加水分解する。本発明の意
図する用語「十分量」は、in vivoにおいて本来の化合物を放出し、所望の効果 を得るために十分な1,4または1,6−ベンジル脱離を後に受ける量を意味する。 (
n)は1〜約12の整数であることが好ましく、(n)は1または2であるのがより好まし
い。
と呼ぶ電子求引基Xでありうる。本発明の意図する「電子求引基」は、共有電子
を自身に向かって引き付け、それによってより電気的に陽性な炭素を作り出そう
とする基である。次にこれは、カルボニル部分を不安定にし、より速い加水分解
を生じさせる。従って、Xがエステルに対してα位に存在する場合、Xは加水分
解および酵素的切断の速度を調節する。特に、XはO、NR12、 、S、SOおよびSO2のような部分でありうる。ここでY6はY1により定義されるもの
と同じであり、R12は上記に定義されるもの(すなわち、H、C1-6アルキル、分枝
アルキル、アリールなど)である。しかし好ましくは、XがNR12である場合、R1 2 はH、C1-6アルキル(例えばメチルまたはエチル)若しくは置換C1-6アルキルで
ある。XがOまたはNR12のいずれかであることが好ましい。
、ポリマーR11は酸素などのヘテロ原子を介してQに結合する。好ましい実施形態
においては、遊離電子対はこの酸素から5個の原子である。Qは、O、SおよびNR12 からなる群のメンバーで置換されたアラルキル基、C2-4アルキル若しくはシクロ
アルキル、アリールから選択されうるが、これらに限定されない。該遊離電子対
とY4との間の定義された間隔が維持される限りは、遊離電子対はQ部分中の任意 の場所に存在しうる。
て、遊離電子対部分は、好ましくはエステル結合の加水分解に際して、3〜6員環
、しかし好ましくは5員環の環状副産物を生成しうるので、Qは非キメラの補佐に
よりプロドラッグ結合の加水分解を補佐する。
ラルキル、C2-4アルキル、シクロアルキル、アリール、および以下の様なオルト
置換フェニルからなる群からも選択されうる。
離になるように設計する。
有する。その加水分解速度は、十分量の親化合物(すなわち、アミノまたはヒド
ロキシルを含む生物活性化合物である)を脱離に先立って放出させるのに十分な
短かさである。本発明のいくつかの好ましい化合物(すなわち (n)が1である化 合物)は、血漿中で加水分解に対し(約5分〜約12時間の範囲)のt1/2を有する 。好ましくは、組成物は約0.5〜約8時間の範囲、また最も好ましくは、約1〜約6
時間の範囲の血漿t1/2加水分解を有する。
プロドラッグの加水分解がin vivoで起こると、ポリマー残基は切断され、生じ る第2プロドラッグ部分が残る。本発明に従って、このプロドラッグ本体は、in
vivoにおいて1,4または1,6−ベンジル脱離の更なる段階を経て、薬物を再生する
下記の不可逆的分解を生じる電子移動により、所望の本来の化合物を産生するで
あろう。例えば、本発明のダブルプロドラッグのY3およびC(R1)(R4)部分がパラ 配置の形をとる場合の代表的な反応を以下に示す。ここでY2、Y3およびY4はOで あり、R1およびR4はHであり、またGは、Bがアミン含有標的部分の残基(すなわ ちNH2−薬物)であるC(O)−Bである。
キシアルキル、ジアルキルアシル尿素アルキル、またはビス系を形成する下記式
(II)の化合物でありうるキャップ基Aを含む。
性である、)ポリエチレングリコールなどのポリアルキレンオキシドが含まれる
。PEGおよびその誘導体の一般式、すなわちA’−O−(CH2CH2O)x−(CH2)n−Aにお
いて、(x)は重合度(すなわち10〜2,300)またはポリマー鎖における反復単位数
を示し、ポリマーの分子量に依存している;(n)はゼロまたは正の整数である;A
は本明細書において定義されるキャップ基(すなわち−H、アミノ基、カルボキ
シル基、ハロ、C1-6アルキル基または他の活性化基)であり、A’はAまたは他 のA部分と同じである。ポリプロピレングリコール、分枝状PEG誘導体(例として
、通常通り譲渡された米国特許第5,643,575号に開示の「スターPEG」)および多
アーム状PEG誘導体(例として、Shearwater Polymers, Inc.カタログ「ポリエチ
レングリコール誘導体1997−1998」に記載されている)もまた有用である。それ
ぞれの開示を参照として本明細書に組み入れる。水溶性ポリマーは、本明細書に
おいてM、XまたはQを介して上記結合に結合するように官能基付与されることが 分かるだろう。1例として、該プロドラッグのPEG部分は以下に限定されない化合
物でありうる: −C(=Y)−(CH2)n−O−(CH2CH2O)x−A、 −C(=Y)−Y−(CH2)n−O−(CH2CH2O)x−Aおよび −C(=Y)−NR12−(CH2)n−O−(CH2CH2O)x−A。ここでYはOまたはSであり、A、R12 、(n)および(x)は上記に定義される通りである。
エチレングリコール(PEG)、モノ活性化C1-4アルキル末端化PAO(例えばモノメ
チル末端化ポリエチレングリコール:mPEG)が好ましく、二置換プロドラッグが
所望の場合には、ビス活性化ポリエチレンオキシドが好ましい。
(例えばPEG酸またはPEG二酸)ならびにモノまたはジポリエチレングリコールア
ミンあるいはモノまたはジポリエチレングリコールジオールを用いることができ
る。適当なPAO酸を、初めにmPEG−OHをエチルエステルに転換し、続いて鹸化し て合成することができる。Gehrhardt, H.ら、Polymer Bulletin、18:487(1987) およびVeronese, F. M.ら、J. Controlled Release、10;145(1989)も参照された
い。また他には、PAO酸を、mPEG−OHをt−ブチルエステルに転換し、続いて酸切
断することにより合成することができる。例えば、通常通り譲渡された米国特許
第5,605,976号を参照されたい。前述それぞれの開示を参照により本明細書に組 み入れる。
0〜約100,000ダルトンの範囲のポリマーを選択した。約5,000〜約50,000の分子 量が好ましく、5,000〜約40,000の分子量が特に好ましい。リンカーを加水分解 する前に、「ダブルプロドラッグ」が十分に循環できるよう、「ダブルプロドラ
ッグ」に含有させるために選択されたポリマーの数平均分子量を十分にしなけれ
ばならない。上記に与えられる範囲内では、化学治療または生体部分のいくつか
の態様において、少なくとも20,000の分子量範囲を有するポリマーが好ましい。
特定のタンパク質、酵素などのいくつかの求核試薬の場合においては、約2,000 〜約20,000の範囲の分子量を有するポリマーが好ましい。
種のポリマーは、限定されないが、ポリアルキレンオキシドホモポリマー、例と
してポリエチレングリコール(PEG)またはポリプロピレングリコール、ポリオキ シエチレン化ポリオール、それらのコポリマーおよびそれらのブロックコポリマ
ーを含む。ただし、該ブロックコポリマーの水溶性は維持されるものとする。
性化が用いられる場合には、PAOベースのポリマーに代わるものとして、有効な 非抗原性物質(例として、デキストラン、ポリビニルアルコール、炭水化物ベー
スのポリマー、ヒドロキシプロピルメタクリルアミド(HPMA)およびそれらのコポ
リマー)などを用いることができる。当業者であれば前述に挙げたものが単なる
例示であり、本明細書に記載される品質を有する全てのポリマー物質を意図する
ものと理解されよう。本発明の意図する「有効な非抗原性」は、哺乳動物におい
て非毒性であり、感知できる免疫応答を誘導しないような、当業界で理解される
全てのポリマー物質を意味する。
発明のダブルプロドラッグはいくつかの剤形で調製することができる。図1を参 照されたい。従って、1つの方法は以下を含む。
Cl、硫酸などの強酸またはフッ化テトラブチルアンモニウムで処理することなど
により保護基を除去すること、 c. 生じた未保護の中間化合物(IIIa)を、活性化ポリマー(すなわち反応性官
能基を有するポリマー;例としてp−ニトロフェニルカーボネート、スクシンイ ミジルカーボネート、カルボニルイミダゾール、チアゾリジルチオンなど)など
のL1、および場合によりスペーサー基(すなわちCR9R10、)と反応可能な部分と
反応させて、下記の式(IV)の中間活性化ダブルプロドラッグの輸送剤形を形成さ
せること、
換することにより、アミン含有またはヒドロキシル含有化合物残基(例えば、輸
送されるべき薬物)を、化合物(V)に結合させること。
I)を形成させること、 b. アミン含有またはヒドロキシル含有化合物(例えば輸送されるべき薬物)
を活性化中間化合物(VI)に結合させること、 c. 保護基を除去して(前述と同じ方法である)、図1のVIIを形成させること
、および、 d. 未保護の中間体(図1のVIII)を活性化ポリマーと反応させてダブルプロ ドラッグを形成させること。
る。この合成法において、ヒドロキシベンジルアルコールまたは他のヒドロキシ
芳香族アルコールをスペーサー供与部分でアシル化する。
ベンジルアルコールなどのヒドロキシまたはアミノ芳香族アルコールを、活性化
ポリマーと反応させて(IV)を形成させ、次いで前述の第1方法の工程d)およびe
)に続いて最終生成物に転換する。
アルコール、6−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルアルコール、6−ヒドロキ シ−3,5−ジメトキシベンジルアルコール、6−ヒドロキシ−3−メトキシベンジ ルアルコールが含まれる。
アルコール、4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルアルコール、4−ヒドロキ シ−3,5−ジメトキシベンジルアルコール、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジ ルアルコールが含まれる。
DMFまたはそれらの混合物などの不活性溶媒中で調製する。また好ましくは、該 反応を、例えばジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジ
ン、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で−10℃〜最高約45℃の温度で行い、
生成されるあらゆる酸を中和する。その後、生じるコンジュゲートしたプロドラ
ッグ組成物を回収し、当業者に公知の方法である濾過、再結晶法を用いて単離す
る。
ゾトリアゾリル、ハロゲン、N−ヒドロキシフタルイミジル、p−ニトロフェノキ
シ、イミダゾリル、N−ヒドロキシスクシンイミジルなどの部分、チアゾリジニ ルチオン、または当業者に明らかであろう他の有効な脱離基が含まれるが、これ
らに限定されない。本明細書において用いられ、記載される合成反応は過度の実
験をしなくても、当業者であれば理解されるであろう。
ジスクシンイミジルカルボネート(DSC)、カルボニルジイミダゾール、チアゾリ ジンチオンなどと反応させて、所望の活性化誘導体を得る。
o−ヒドロキシベンジルアルコールまたはo−アミノベンジルアルコールのアシル
化を、例えば、チアゾリジンチオン活性化ポリマー、スクシンイミジルカーボネ
ート活性化ポリマー、カルボン酸活性化ポリマー、ブロック化アミノ酸誘導体を
用いて行うことができる。
意する。いくつかの好ましい活性化の輸送剤形を以下に示す。
た後、Bはアミン含有化合物の残基であり、この種の適当な化合物には、有機化 合物、酵素、タンパク質、ポリペプチドなどの残基が非限定的に含まれる。有機
化合物には、ダウノルビシン、ドキソルビシンを含むアントラサイクリン系化合
物、p−アミノアニリンマスタード、メルファラン、Ara−C(シトシンアラビノ シド)および関連抗代謝化合物(例えばゲムシタビン(gemcitabine)など)など の部分が、限定されずに含まれる。他に、Bは、心臓血管用薬、抗腫瘍薬、抗感 染症薬、抗真菌薬(例えばナイスタチンおよびアンホテリシンB)、抗不安薬、 胃腸薬、中枢神経系活性化薬、鎮痛薬、排卵誘発剤、避妊薬、抗炎症薬、ステロ
イド剤、抗ウレセミック(urecemic)薬、血管拡張剤、血管収縮剤などのアミン
含有化合物の残基でありうる。
ポリペプチド、酵素、ペプチドなどは、生理学的または薬理学的活性を有し、ま
た有機溶媒中で反応を触媒しうる物質を含む。アミン含有物質に必要なもう一つ
の要件は、それらがプロドラッグ輸送部分の加水分解後に、非改変タンパク質、
酵素、ペプチドなどに関与する活性の少なくともいくつかの部分を保持すること
である。
インターロイキン(すなわちIL−1〜IL−13)、α、β、γおよびコンセンサス インターフェロンなどのサイトカイン、顆粒球コロニー刺激因子を含むコロニー
刺激因子、血小板由来増殖因子およびホスホリパーゼ活性化タンパク質(PLAP)を
含むが、これらに限定されない。一般的な生物学的または治療目的の他のタンパ
ク質としては、インスリン、レクチンおよびリシンなどの植物タンパク質、腫瘍
壊死因子および関連タンパク質、トランスフォーミング増殖因子(例えばTGFα またはTGFβおよび上皮増殖因子)などの増殖因子、ホルモン、ソマトメジン、 エリスロポエチン、色素ホルモン、視床下部放出ホルモン、抗利尿性ホルモン、
プロラクチン、絨毛性ゴナドトロピン、卵胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン
、組織プラスミノーゲンアクチベーターなどを含む。目的の免疫グロブリンは、
IgG、IgE、IgM、IgA、IgDおよびそれらのフラグメントが挙げられる。
くつかのタンパク質はまた、組換え技術を用いた結果として、通常非グリコシル
化形態で存在する。本発明のタンパク質には非グリコシル化形態も含まれる。
ランスフェラーゼ、加水分解酵素、リアーゼ、イソメラーゼおよびリガーゼを含
む。特定の酵素に限定することなく、目的の酵素の例として、アスパラギナーゼ
、アルギナーゼ、アルギニンデアミナーゼ、アデノシンデアミナーゼ、スーパー
オキシドジスムターゼ、エンドトキシナーゼ、カタラーゼ、キモトリプシン、リ
パーゼ、ウリカーゼ、アデノシンジホスファターゼ、チロシナーゼおよびビリル
ビンオキシダーゼが挙げられる。目的の炭水化物特異的酵素は、グルコースオキ
シダーゼ、グルコダーゼ、ガラクトシダーゼ、グルコセレブロシダーゼ、グルク
ロニダーゼなどが挙げられる。
融合を含む結合分子、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体および触媒作用
抗体を含む。
どの当業者に公知の技術または組換えDNA法を用いて調製し、または単離するこ とができる。該タンパク質、ポリペプチド、アミノ酸配列などのトランスジェニ
ック源もまた意図している。この種の物質はトランスジェニック動物、すなわち
マウス、ブタ、ウシなどから入手可能であり、該タンパク質は乳汁、血液または
組織中に発現される。トランスジェニック昆虫およびバキュロウイルス発現系も
また供与源として意図している。更に、例えば変異インターフェロンなどのタン
パク質の変異形態もまた本発明の範囲内である。
である。本明細書に定義されるように、特に言及されないが、利用可能なアミノ
基を有するタンパク質もまた意図し、本発明の範囲内とされることが理解されよ
う。
れる症状の動物(例えば、ヒトを含む哺乳動物)の治療において医薬または診断
の用途として適当である、生物学的に活性な物質である。前述に挙げたものは、
例示を意味し、改変しうる化合物を限定するものではない。当業者であれば、過
度の実験を行うことなく、他のこの種の化合物を同様に改変しうることが理解さ
れよう。生物学的に活性な物質は、特に言及されないが、適当なアミノ基を有す
る物質もまた意図されるものであり、本発明の特許請求の範囲内であることが理
解されよう。
と反応し結合しうる、利用可能な少なくとも1つ(一級または二級)アミン含有 部分が存在すること、またダブルプロドラッグ系が放出し親化合物を再生した後
、生物活性の実質的な損失が生じないことである。
た組成物からの加水分解による放出後に活性型にならないが、更なる化学的方法
/反応を受けた後に活性型となるような物質/化合物であることに注目される。
例えば、該ダブルプロドラッグ輸送系により血流に送達される抗癌剤は癌細胞ま
たは腫瘍細胞に入るまでは不活性のままであり、癌細胞または腫瘍細胞の化学作
用により(例えばそのような細胞に独特の酵素反応により)活性化される。
残基と呼ぶ。
のnothapodytes foetida樹木により産生される、水に不溶性の細胞傷害性アルカ
ロイドである。カンプトセシンならびに関連化合物および類似体もまた潜在的な
抗癌剤または抗腫瘍剤として知られており、in vitroおよびin vivoにおいてこ れらの活性を示すことが示されてきた。カンプトセシンおよび関連化合物はまた
、本発明のダブルプロドラッグに転換するための候補である。カンプトセシンお
よび特定の関連類似体は以下の構造を共有する。
状または分枝状C1-30アルキルまたはC1-17アルコキシで置換され、任意に、ヘテ
ロ原子(すなわちOまたはS)により環に結合させることができる。B環は7位にお
いて、直鎖状または分枝状C1-30アルキル、置換アルキル−、C5-8シクロアルキ ル、C1-30アルコキシ、フェニルアルキルなど、カルバミン酸アルキル、アルキ ルカルバジド、フェニルヒドラジン誘導体、アミノ−、アミノアルキル−、アラ
ルキルなどで置換されうる。C、DおよびE環において他の置換が可能である。例 えば、米国特許第5,004,758号、第4,943,579号、Re第32,518号を参照されたい。
またこれらの内容を参照により本明細書に組み入れる。このような誘導体を公知
の合成法を用いて、過度の実験を行うことなく作製することができる。本明細書
において用いるのに好ましいカンプトセシン誘導体は、20−OH、または本明細書
に記載のポリマー輸送系の活性化形態と、若しくはその後PEGなどのポリマーに 結合する結合部分の中間体(例えばイミノ二酢酸など)に直接反応可能な他のOH
部分を含むカンプトセシン誘導体を含む。本明細書において述べたカンプトセシ
ン類似体は、例示を目的としたものであって、限定を意図するものではない。
ー中の全化合物を含む。従って、タキソール(パクリタキセル)、3’−置換t−
ブトキシ−カルボニル−アミン誘導体タキソテア(taxotere)など、及び標準的
有機法を用いて容易に合成される、またはSigma Chemical(St. Louis, Missouri
)などの市販製品より入手可能な他の類似体は本発明の範囲内である。代表的な タキサンを以下に示す。
、該薬剤が数種の悪性腫瘍に対し活性を有する事が示されている。現在までこれ
らの使用は、特に、供給不足、難水溶性および過敏性によりきわめて限定されて
きた。通常通り譲渡された米国特許第5,622,986号および第5,574,981号に開示さ
れている7−アリル−カルバメートおよび7−カルバゼートを含む他のタキサンも
また、本発明のダブルプロドラッグに含まれうることが理解されるだろう。前述
の米国特許の内容を参照により本明細書に組み入れる。タキサンにおける唯一の
限定は、2’位におけるようなヒドロキシルに基づく置換反応を受けることがで きなければならないことである。しかし、パクリタキセルは好ましいタキサンで
ある。
用いて調製しうる。例えば、ゲムシタビン(gemcitabine)などの生物学的に活 性な化合物である。
ある必要はなく、本発明のポリマーベースのダブルプロドラッグは特にこのよう
な水に不溶性な化合物の送達によく適している。他の有用な親化合物は、例えば
、ペプチドグリカンを含む、特定の、低分子量で生物学的に活性なタンパク質、
酵素およびペプチドを含み、また他の抗腫瘍剤、フォルスコリンなどの心血管剤
、コンブレタスタチン(combretastatin)、ビンブラスチン、ドキソルビシン、Ar
a−C、メイタンシンなどの抗腫瘍薬、バンコマイシン、エリスロマイシンなど のような抗感染症薬、ナイスタチン、アンホテリシンB、トリアゾール、パピュ ロカンジン(papulocandin)、ニューモカンジン(pneumocandin)、エキノカンジン
(echinocandin)、ポリオキシン、ニッコマイシン、プラジマイシン(pradimicin)
、ベナノマイシン(benanomicin)などのような抗真菌薬(「真菌の細胞壁発達を 阻害する抗生物質」(Antibiotics That Inhibit Fungal Cell Wall Development
)、Annu. Rev. Microbiol.、1994、48:471-97)を参照されたい。またこの内容 を参照により本明細書に組み込む。)、抗不安薬、胃腸薬、中枢神経系活性化薬
、鎮痛薬、排卵誘発剤、避妊薬、抗炎症薬、ステロイド剤、抗ウレセミック(ur
ecemic)薬、心血管剤、血管拡張剤、血管収縮剤なども含む。
た組成物からの加水分解による放出後に活性型にならないが、さらなる化学的方
法/反応を行った後に活性型になるような物質/化合物であることに注目される
。例えば、該ダブルプロドラッグ輸送系によって血流まで送達される抗癌剤は癌
細胞または腫瘍細胞に入り込むまで不活性のままであり、癌または腫瘍細胞の化
学作用により(例えば、そのような細胞に独特の酵素反応により)活性化される
。
ンジュゲート化合物の残基と呼ぶ。
送系のハイブリッド型を提供する。特に、該ハイブリッド系は上述の可逆的なダ
ブルプロドラッグ系を含むだけではなく、より不変型結合に基づく第二のポリマ
ー輸送系も含む。該ハイブリッドは少なくとも2つの方法により製造されうる。 例えば、ベンジル脱離に基づくダブルプロドラッグを最初に合成し、続いてチア
ゾリジニルチオンまたはスクシンイミジルカルボネート活性化PEGなどの当分野 で認められている活性化ポリマーを用いてPEG化することができる。あるいはま た、より不変型コンジュゲーション反応を最初に行うことができ、生じたコンジ
ュゲートを用いて、本明細書に記載のダブルプロドラッグコンジュゲートを形成
することができる。該ハイブリッド系はタンパク質、酵素などにより良く適して
いて、それらの複数のアミノ基をポリマー輸送剤形の結合に利用できることが理
解されるであろう。本発明の意図する「活性化ポリマー」は、1つ以上の末端基 を含むポリマーを含むと理解されよう。また該末端基は、酵素、タンパク質など
において、また合成により調製された有機化合物においても見られる、1つ以上 のαアミノ基、εアミノ基、ヒスチジン窒素、カルボキシル基、スルフヒドリル
基などと反応可能である。以下に記載するような活性化する基を前述の活性化輸
送剤形を形成させるために用いることもできると更に理解されよう。
ちらかにおいて、生物学的に活性な物質(すなわち、タンパク質、酵素など)と
ポリマーとをコンジュゲートするのを容易にする任意の基でありうる。例えば、
米国特許第4,179,337号を参照されたい。この開示を参照により本明細書に組み 入れる。この種の活性化する基は以下から選択される部分である。
ルなどの活性エステル。
などのヒドラジンおよびヒドラジド官能基。
反応可能な官能基。例えば、米国特許第5,093,531号を参照されたい。この開示 を参照により本明細書に組み入れる。
シル基、チオール基、活性メチレンなどが非限定的に含まれる。
ペーサー部分は、最高18個の炭素原子のヘテロアルキル基、アルコキシ基、アル
キル基であるか、または更なるポリマー鎖であってもよい。該スペーサー部分を
標準的合成法を用いて付加することができる。
を提供する。この方法には、こうした治療を必要とする哺乳動物へ、本明細書に
記載するドキソルビシンのダブルプロドラッグのような、本発明の組成物を有効
量投与することが含まれる。該プロドラッグ組成物は、中でも親化合物で治療す
る疾患と同様の疾患の治療に有用であり、例えば酵素代償療法、新生物疾患、全
身腫瘍組織量の低減、新生物の転移防止ならびに哺乳動物における腫瘍/新生物
生長の再発防止に有用である。
常、治療方法に用いるプロドラッグ量は、哺乳動物において期待される治療成果
を効果的にあげる量である。当然のことながら、各種プロドラッグ化合物の投与
量は、親化合物、in vivoでの加水分解率、ポリマーの分子量などに依存して、 若干変化する。通常、ダブルプロドラッグポリマー誘導体の投与量は、元の薬物
に基づき、1日におよそ5mgから500mg/m2の範囲となる。ここに設定した
範囲は例としてあげたものであって、当業者であれば、臨床経験ならびに治療指
示に基づいて選択したプロドラッグの最適投与量を決定することができる。過度
の実験を行わずとも、実際の投与量は、当業者には自明である。
の適当な医薬組成物に含めることができる。この医薬組成物は、当業界で周知の
方法に従い調製された、溶液、懸濁液、錠剤、カプセルなどの剤形でよい。また
、こうした組成物は、医師の判断に応じて、経口および/または非経口経路での
投与も意図している。該組成物の溶液および/または懸濁液は、例えば、静脈内
、筋肉内、皮下注射などのような任意の周知の方法により、組成物を注入もしく
は浸潤させるためのキャリアビヒクルとして使用してもよい。
への注入により行ってもよい。ただし本発明の望ましい態様においては、該プロ
ドラッグは、これを必要とする哺乳動物に非経口投与する。
有効な範囲をいかなる場合にも制限するものではない。実施例中にある化合物の
番号は、図2−6に示す化合物である。
.98、138.97、149.35、152.79。
フェニル(PNP-Cl)0.4g(2.0 mmol)とジイソプロピルエチルアミン(DIEA)0
.26g(2.0 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、冷却し、減
圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエーテルを加
えて晶析し、3.7g(収率70%)の生成物2aを得た。
4.58、129.32、131.44、144.71、150.79、154.78、151.63、152.64。
トを5kDa PEGの代わりに用いて化合物2aと同様の方法にて調製する。
アルコール1.0g(8.0mmol)と、DMAP1.0g(8.0mmol)とを含む乾燥塩化メチレン(10
0mL)溶液を0℃に冷却し、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)1.0g(8.0mmol
)を添加した。反応混合物を、一晩室温までゆっくり温めた。減圧蒸留して溶媒 を除去し、残渣に2−プロパノールを加えて晶析して8.6g(収率83%)の生成物3a を得た。
.77、138.85、148.20、167.92。
ドを用い、塩化メチレン中のDMAPと4-ヒドロキシベンジルアルコールの存在化で
も生成できる。
水25mLを除去した。この反応混合物を、30℃に冷却し、次いでPNP-Cl0.23g(1.
1 mmol)とDIEA 0.15g(1.2 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間 攪拌し、冷却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含む
エチルエーテルを加えて晶析し、2.4g(収率77%)の生成物4aを得た。
4.32、129.03、131.23、144.42、149.67、154.52、151.34、167.79。
l)と4-ヒドロキシベンジルアルコール0.26 g (2.1 mmol)と、DMAP 0.25g(2.1 m
mol)とを含む乾燥塩化メチレン(40mL)溶液を一晩還流した。減圧蒸留して溶媒を
除去し、残渣に2−プロパノールを加えて晶析し、3.4g (収率85 %)の生成物3b を得た。
9.15、149.25、168.21。
DIEA 0.04g (0.3mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、冷却 し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエーテ
ルを加えて晶析し、2.4g(収率77%)の生成物4bを得た。
29.45、131.96、145.54、150.15、155.01、151.82、168.19。
流した。反応混合物から減圧蒸留によって溶媒を除去し、次いで残渣に2-プロパ
ノールを加えて晶析し、2.2g(収率85%)のアルコール5aを得た。
30、129.19、138.87、149.90、152.12。
ン/水を除去した。反応混合物を30℃に冷却し、次いでPNP-Cl 0.17g(0.85 mm
ol)とDIEA 0.11g(0.85 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌 し、冷却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチ
ルエーテルを加えて晶析し、1.9g(収率86%)の生成物6aを得た。
.58、128.31、130.31、131.65、145.16、148.39、151.73、152.09、155.15。
a PEGの代わりに用いて化合物6aと同様の方法にて調製した。
71、129.58、138.97、148.39、152.09、167.66。
流した。減圧蒸留して溶媒を除去し、残渣に2−プロパノールを加えて晶析し、
5.4g (収率90 %)の生成物5cを得た。
)、126.53、129.37、138.79、146.78、152.36。
/水を除去した。反応混合物を30℃に冷却し、PNP-Cl 0.04g(0.2mmol)と、DIE
A0.03g(0.2mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、冷却し、減
圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエーテルを加
えて晶析し、1.7g(収率85%)の生成物6cを得た。
29、124.65、128.54、130.19、131.41、144.79、148.11、151.73、152.14、154.
91。
3 mmol)と、DMAP 0.16 g (1.3 mmol) とを含む乾燥塩化メチレン(50 mL)溶液を
18時間還流した。反応混合物から減圧蒸留して溶媒を除去し、次いで2-プロパノ
ールを加えて残渣を晶析し、2.8g(収率90%)のアルコール7aを得た。
26、129.15、139.97、151.70、152.14。
l)とDIEA 0.12g(1.0 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し 、冷却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチル
エーテルを加えて晶析し、2.3g(収率88%)の生成物8aを得た。
.29、124.76、130.00、132.53、145.32、151.88、155.22、152.09、152.34、152
.35。
EG 5kDa の代わりに用いて化合物7aと同様の方法にて調製した。
60、140.09、152.01、167.61。
24.79、132.56、145.46、151.93、152.38、155.32、167.46、167.49。
.6 mmol)と、4-ヒドロキシ-3-メトキシベンジルアルコール0.2g(1.3 mmol)と
、DMAP 0.14 g (1.1 mmol) を含む乾燥塩化メチレン(40 mL)溶液を18時間還流し
た。反応混合物から減圧蒸留して溶媒を除去し、次いで残渣に2-プロパノールを
加えて晶析し、2.4g(収率77%)の生成物9aを得た。
13、117.54、120.95、138.03、140.38、150.13、152.25。
ン/水を除去した。反応混合物を30℃に冷却し、次いでPNP-Cl 0.20g(0.9 mmo
l)とDIEA 0.11g(0.9 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し 、冷却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチル
エーテルを加えて晶析し、1.1g(収率48%)の生成物10aを得た。
.51、121.29、122.21、124.75、133.05、140.64、145.29、151.21、および155.2
2、151.88、152.51。
l)と4-アミノベンジルアルコール0.1 g (0.8 mmol)と、DMAP 0.1g(0.8 mmol)と
を含む乾燥塩化メチレン(30mL)溶液を一晩、室温にて攪拌した。減圧蒸留して 溶媒を除去し、残渣に2−プロパノールを加えて晶析し、3.7g (収率93 %)の生 成物11bを得た。
.06、136.13、137.20、153.08。
)と、DIEA 0.04g (0.3mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、
冷却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエ
ーテルを加えて晶析し、2.4g(収率77%)の生成物12bを得た。
4.86、127.29、128.85、129.19、139.13、155.51、152.09、153.19。
PPACA)の50%溶液2.0mL(3.0 mmol)を含むエチル酢酸と、DMAP0.4g(3.0 mmol
)とを含む乾燥メチレン(30mL)溶液を、室温にて18時間攪拌した。減圧蒸留して
溶媒を除去し、残渣に2-プロパノールを加え晶析し、8.6g(収率83%)の生成 物13aを得た。
.51、135.82、136.96、167.28。
、DIEA0.15g (1.2 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、冷 却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエー
テルを加え晶析し、2.6g(収率84%)の生成物14aを得た。
.75、129.11、129.42、137.88、144.86、155.04、151.86、167.95。
ンジルアルコール0.15 g (1.2 mmol)と、PPACA50%溶液0.5mL (0.8 mmol)を含む
エチル酢酸と、DMAP 0.09g(0.8 mmol)とを含む乾燥塩化メチレン(100mL)溶液を
一晩、室温にて攪拌した。減圧蒸留して溶媒を除去し、残渣に2-プロパノールを
加え晶析し、2.54g (収率56 %)の生成物13bを得た。
.50、137.35、167.48。
と、DIEA0.04g (0.3 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、 冷却し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエ
ーテルを加え晶析し、2.6 g(収率84 %)の生成物14 bを得た。
28.98、129.84、138.17、144.86、155.38、151.67、167.77。
l)とを含む乾燥塩化メチレン(100mL)溶液を一晩、室温にて攪拌した。減圧蒸留 して溶媒を除去し、残渣にメタノールを加え晶析し、2.6g (収率83 %)の生成物1
5を得た。
(d, 2H, J=8.1 Hz)、7.35 (d, 2H, J=8.1 Hz) 。
138.55、150.37、154.68、173.49。
0.065g(0.2 mmol)と、DMAP 0.05g(0.4 mmol)とを含む乾燥塩化メチレン(30
mL)溶液を、18時間還流した。減圧蒸留して溶媒を除去し、残渣に2-プロパノー ルを加え再結晶化し、1.9g(収率95%)の生成物17bを得た。
85、127.21、138.79、168.99。
Da PEGの代わりに用いて化合物18bと同様の方法にて調製した。
ドロキシベンズアルデヒド0.5g(4.0 mmol)と、DMAP 0.5g(4.0 mmol)とを含む
乾燥塩化メチレン(50mL)溶液を18時間還流した。減圧蒸留して反応混合物から溶
媒を除去し、残渣に2-プロパノールを加え晶析し、アルデヒド19aを得た。
ホウ素ナトリウム6.0mg(0.15 mmol)を添加し、次いで2時間攪拌した。減圧蒸 留して反応混合物から溶媒を除去し、残渣を塩化メチレン30mLに溶解し、さらに
希HCl水溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた 。減圧蒸留して溶媒を除去し、残渣に2-プロパノールを加え晶析して1.5g(収率
75%)の20bを得た。
ン/水を除去した。反応混合物を30℃に冷却し、PNP-Cl 0.4g(2.0 mmol)と、D
IEA 0.26g (2.0 mmol)を添加した。この混合物を50-55℃で18時間攪拌し、冷却 し、減圧蒸留して溶媒を除去した。残渣に20%塩化メチレンを含むエチルエーテ
ルを加え晶析し、3.7g(収率70%)の生成物21aを得た。
.57、124.86、129.17、129.51、130.66、145.00、151.32、151.96、154.03、155
.12。
アネートの代わりに用いて化合物20aと同様の方法にて調製した。
.05、137.99、147.68、154.13。
1.96、124.68、124.96、125.20、129.63、130.73、145.07、151.37、152.05、15
4.12、155.181。
む混合物を室温にて18時間攪拌した。この混合物に、エーテル30mLを加えた。沈
殿物を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、2-プロパノールを加え晶析して0.
38g (収率70 %)の生成物22aを得た。
.58、56.01、58.32、64.76、64.93、67.06、68.06、68.26、68.81、68.99-71.26
(PEG)、75.91、100.32、110.54、110.68、118.06、119.04、119.98、120.37、12
0.66、128.65、129.16、132.98、133.27、133.91、134.60、135.19、150.09、15
2.75、154.86、155.56、160.34、185.80、186.10、213.07。
物を室温にて18時間攪拌した。この混合物に、エーテル30mLを加えた。沈殿物を
濾過により回収し、エーテルで洗浄し、2-プロパノールを加え晶析して0.44g ( 収率80 %)の生成物を得た。
.88、56.29、58.58、65.23、67.03、67.30、68.31、68.68、69.39-71.50(PEG)、
76.25、100.73、110.73、110.91、118.16、119.31、120.40、120.59、120.90、1
28.85、129.38、133.88、134.09、135.01、135.35、153.03、155.10、155.38、1
56.03、160.60、186.16、186.47、211.77。
物を室温にて18時間攪拌した。この混合物に、エーテル30mLを加えた。沈殿物を
濾過により回収し、エーテルで洗浄し、2-プロパノールを加え晶析して0.38g ( 収率75 %)の生成物24aを得た。
.93、58.22、64.87、66.75、67.81、68.24、68.50、68.60、68.83-71.19(PEG)、
75.90、100.19、110.34、110.51、117.97、118.91、119.91、120.66、120.87、1
28.60、129.38、133.66、133.86、134.54、135.06、154.81、154.93、155.62、1
60.26、168.08、185.71、185.95、211.17。
本化合物に関するin vitro及びin vivoの結果は、後記の表1に示している。
mg(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシンおよび46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、室
温で18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿物
を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.44g (収率80%)の生成物を得た。本化合物についてのUVアッセイは、ダウノルビシ ンの存在量が9.2%であることを示した。
g(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシンおよび46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、室 温で18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿物
を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.42g (収率81%)の生成物を得た。本化合物についてのUVアッセイは、ダウノルビシ ンの存在量が9.2%であることを示した。
g(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシンおよび46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、室 温で18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿物
を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.44g (収率85%)の生成物を得た。本化合物についてのUVアッセイは、ダウノルビシ ンの存在量が9.2%であることを示した。
りに、40 kDaのPEGリンカー6bを使用して、化合物27bを調製した。本化合物につ
いてのUVアッセイは、ダウノルビシンの存在量が2.3%であることを示した。本化
合物に関するin vitro及びin vivoの結果は、後記の表1に示している。
に、40 kDaのPEGリンカー6cを使用して、化合物27cを調製した。本化合物につい
てのUVアッセイは、ダウノルビシンの存在量が2.5%であることを示した。
6c、50mg(0.19mmol)のp-アミノ-(N,N-ジ-2-クロロエチル)アニリン塩酸塩(Edwa
rdsら、 “Cytotoxic Compounds. Part XVII. o-,m-,and p-(Bis-2-chloroethy
lamino)phenol, p-[N-(2-Chloroethyl)methylamino]phenol, N,N-Bis-2-chloroe
thyl-p-phenylenediamine,and N,N-Bis-2-chloroethyl-N’-methyl-p-phenylene
diamine as Sources of Biologically Active Carbamates” JCSPerkinI、1973 年、2397の改良法を使用して合成されたもの)、および50mg(0.41mmol)のDMAPの
混合物を、室温で30 分間撹拌し、15mlの無水ジクロロメタンを加えた。反応溶 液を室温で一晩撹拌し、真空中で濃縮し、残渣を2-プロパノールから再結晶化さ
せて、1.43g(95%)の27dを得た。
45(PEG), 77.19, 111.95, 120.15, 127.58, 128.73, 129.38, 133.62, 141.35,
147.12, 151.91, 153.00。
6cおよび60mg(0.20mmol)のメルファランの混合物に、0.15ml(0.86mmol)のDIEAを
加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。5mlの無水ジクロロメタンを加 え、反応溶液を室温で一晩撹拌し、真空中で濃縮した。残渣を2-プロパノールか
ら再結晶化させて、0.85g(85%)の27eを得た。
.77-70.43(PEG), 111.01, 124.26, 127.44, 129.27, 129.73, 134.18, 144.03,
147.03, 151.83, 154.52, 171.68。
5mg(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシンおよび46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、 室温で18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿
物を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.88
g(収率88%)の28bを得た。本化合物についてのUVアッセイは、ダウノルビシン の存在量が2.2%であることを示した。本化合物のin vitro及びin vivoの結果は 、後記の表1に示している。
mg(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシン、46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、室温で
18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿物を回
収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.44g(収 率80%)の生成物を得た。本化合物についてのUVアッセイは、ダウノルビシンの 存在量が2.2%であることを示した。本化合物のin vitro及びin vivoの結果は、 後記の表1に示している。
.84, 58.12, 65.14, 68.14, 68.57, 68.76, 68.81, 69.31-73.37(PEG), 75.78,
100.11, 110.21, 110.38, 117.93, 118.81, 119.00, 119.25, 119.77, 128.05,
128.48, 131.69, 133.57, 134.39, 134.99, 154.86, 155.53, 160.16, 167.46,
185.58, 185.77, 211.09。
りに、40 kDaのPEGリンカー14bを使用して、化合物29bを調製した。本化合物に ついてのUVアッセイは、ダウノルビシンの存在量が2.1%であることを示した。
5mg(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシンおよび46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、 室温で18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿
物を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.8g
(収率80%)の30bを得た。本化合物についてのUVアッセイは、ダウノルビシンの
存在量が1.8%であることを示した。本化合物のin vitro及びin vivoの結果は、 後記の表1に示している。
1a、65mg(0.11mmol)の塩酸ダウノルビシン、46mg(0.38mmol)のDMAPの混合物を、
室温で18時間撹拌した。この混合物に30mlのエーテルを加えた。濾過により沈殿
物を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、0.44
g(収率80%)の31aを得た。
、40 kDaのPEGリンカー21bを使用して、化合物31bを調製した。本化合物につい てのUVアッセイは、ダウノルビシンの存在量が2.6%であることを示した。本化合
物のin vitro及びin vivoの結果は、後記の表1に示している。
)のN,N-ジスクシンイミジルカーボネートの溶液に、窒素雰囲気下、0℃で、30μ
l(0.4mmol)の無水ピリジンを加え、この溶液を4℃で一晩撹拌した。300mlのエー
テルを加えることにより、生成物を沈殿させた。得られた固体を、塩化メチレン
/エーテルから再結晶化させて、白色固体として1.6g(収率80%)の生成物32Cを
得た。
0.6, 150.9, 151.0, 152.6, 168.2。
0.7, 150.3, 151.1, 168.3, 168.4。
.4, 130.7, 149.9, 151.2, 167.8, 168.3。
.0, 130.4, 148.0, 150.8, 151.8, 168.1。
0mg, 0.084mmol, 317当量)を、緩やかに撹拌しながら加えた。その後、この溶液
を30℃で30分間撹拌した。GPCカラム(Zorbax GF-450)を使用してPEGコンジュゲ ーションをモニターした。PEG‐Aspコンジュゲートの保持時間は、8.5分間であ った。反応の終わりに(天然酵素の欠如によって明示されているように)、混合
物を12mlの処方バッファー(0.05Mのリン酸ナトリウム、0.85%の塩化ナトリウム 、pH7.3)で希釈し、50,000ダルトンの分子量カットオフを有するCentriprep濃縮
機(Amicon)でダイアフィルトレーションし、未反応のPEGを取り除いた。さらに 必要に応じて4℃でのダイアフィルトレーションを継続し、同量の濾過液と0.1%P
MA(0.1M HCl中のポリメタクリル酸)とを混合してももはや遊離PEGが検出され なくなるまでこれを続けた。
燥させ、化合物33を冷凍庫(-20℃)に保管した。こうした方法で15日間保管した 後行なったGPC分析では、0.8%以下の分解率を示した。新たに調製した33の特異 活性は、137IU/mg(天然アスパラギナーゼ=217IU/mg)であることがわかった。
先に述べた米国特許第4,179,337号に記載の手順に対応する手順で行なった、SS-
PEG(永久リンカー)を有するアスパラギナーゼのタンパク質修飾では、120IU/m
gという類似した活性を示した。TNBSアッセイを利用して、タンパク質の修飾比 率を計算し、またビウレットアッセイを利用してタンパク質の濃度を測定した。
Cカラム(Zorbax GF-450)を使用して測定したところ、82分の半減期を有すること
が判明した。In vitroでキネティックスを行ない、半減期を測定したところ、リ
ン酸バッファー(pH7.4)中では10±2時間であるとわかった。
バッファー(0.1M, pH7.8)中で、PEGリンカー2a(393mg, 0.073mmol, 70当量)を
天然(L)-アスパラギナーゼ(150mg, 1.664ml, 0.00106mmol)と30℃で15分間反応 させ、33の溶液を得、続いてSS-PEG(1.272g, 0.245mmol, 230当量)を加えた。反
応溶液をさらに15分間撹拌した。反応混合物のpHを、0.5M水酸化ナトリウムで7
.8に維持した。反応混合物を30mlの滅菌水で希釈し、50,000ダルトンの分子量カ
ットオフを有するCentriprep濃縮機(Amicon)でダイアフィルトレーションし、未
反応の全PEGを取り除いた。さらに必要に応じて4℃でのダイアフィルトレーショ
ンを継続し、同量の濾液と0.1%PMA(0.1M HCl中のポリメタクリル酸)を混合し てももはや遊離PEGが検出されなくなるまでこれを続けた。GPCカラム(Zorbax GF
-450)を使用して反応過程を追跡した。34の最終溶液を凍結乾燥させ、冷凍庫に 保管した。
ーに溶解し、30℃で一晩撹拌する。この溶液を30mlの滅菌水で希釈し、50,000ダ
ルトンの分子量カットオフを有するCentriprep濃縮機(Amicon)でダイアフィルト
レーションし、遊離PEGを取り除いた。ちなみにこの遊離PEGとは、PEG-2aリンカ
ーから形成されたコンジュゲートの選択的切断によって形成されたものである。
この溶液は、この段階で、SS-PEGにコンジュゲートされたアスパラギナーゼ(35
)のみを含有することになる。したがって、可逆的リンカーは加水分解され、ア
スパラギナーゼに接合した相対的に不変的結合されたPEGのみが残った。
ゾリジンチオンアミド、150.9mg(0.45mmol)のトリペプチド (グリシン‐フェニ
ルアラニン‐ロイシ)及び76mg(0.6mmol)のDIEAの混合物を、18時間撹拌した。 この反応混合物を0.1N HCl(2 x 5 ml)、次に水(5ml)で洗浄し、無水硫酸マグネ シウム上で乾燥させた。減圧下で溶媒を取り除き、2-プロパノールから再結晶化
させて、固体、すなわち4.9g(80%)の36 を得た。
.42, 53.86, 70.64-72.22(PEG), 126.14, 127.87, 128.73, 136.31, 168.42, 16
9.91, 170.28, 172.21。
ルコールとの溶液を室温で18時間攪拌した。その反応混合物を濾過して、沈殿し
た固体(副産物NHS)を取り除き、濾液を0.1N HCl (2 x 5 ml)、続いて水(5ml) で洗浄し、乾燥させた。減圧下で溶媒を取り除き、残渣を得た。この残渣をエー
テルで磨砕して、900mg(75%)の純粋な、4-アミノベンジルアルコールのt-Bocグ リシンアミドを得た。
, 136.73, 137.01, 156.55, 168.24。
500mg(1.78mmol)の溶液にTFA(2.5ml)を加え、その溶液を室温で30分間撹拌した 。無水ジエチルエーテル(50ml)を加え、沈殿した固体を濾過し、続いてすべての
TFAが洗い流されるまでエーテルで十分に洗浄し、乾燥させて300mg(60%)の化合 物37をTFA塩として得た。
38.13, 164.62。
g(0.10mmol)の37の溶液に、19.2mg(0.1mmol)のEDC及び25mg(0.2mmol)のDMAPを
加え、混合液を0℃で3時間撹拌し、さらに室温で18時間撹拌する。溶媒を減圧 下で取り除き、得られた固体を2-プロパノールから再結晶化させて、生成物38 を得た。
間共沸し、その間40mlのトルエン/水を取り除いた。その反応混合物を30℃に冷
却し、続いて0.06g(0.3mmol)のPNP-Cl及び0.04g(0.3mmol)のDIEAを加える。反応
混合物を50〜55℃で18時間撹拌し、次に冷却して、真空中で蒸留し溶媒を取り除
く。残渣をエチルエーテル中の20%塩化メチレンから結晶化させて、39を得た。
、45mg(0.1mmol)の塩酸ダウノルビシン及び32mg(0.26mmol)のDMAPの混合物を、 室温で18時間撹拌する。この混合物に30mlのエーテルを加える。濾過により沈殿
物を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、生成
物40を得た。
40kDaと0.1g(0.8mmol)の2-アミノベンジルアルコールとの溶液を、一晩還流した
。真空中で蒸留し溶媒を取り除き、残渣を2−プロパノールから結晶化させて、
生成物41 を得た。
の間40mlのトルエン/水を除去する。反応混合物を30℃まで冷却し、続いて0.06g(
0.3mmol)のPNP-Cl及び0.04g(0.3mmol)のDIEAを加える。この混合物を50〜55℃で
18時間攪拌し、続いて冷却し、真空下で蒸留して溶媒を除去する。残渣をエーテ ル中の20%塩化メチレンから結晶化させて、生成物42を得た。
Gイソシアネート、0.1g(0.8mmol)の2-ヒドロキシベンズアルデヒド及び0.1g(0.8
mmol)のDMAPが溶けている溶液を、18時間還流する。真空中で蒸留して反応混合 物から溶媒を取り除き、続いて残渣を2-プロパノールから結晶化させて、アルデ
ヒドを得た。メタノール中でアルデヒド生成物のNaBH4還元を行い、対応するベ ンジルアルコール43を得る。
lのトルエン/水を取り除く。その反応混合物を30℃に冷却し、続いて0.06g(0.3
mmol)のPNP-Cl及び0.04g(0.3mmol)のDIEAを加える。この混合物を50〜55℃で18 時間撹拌し、次に冷却して、真空中で蒸留することによって溶媒を取り除く。残
渣をエーテル中の20%塩化メチレンから結晶化させて、化合物44を得た。
、45mg(0.1mmol)の塩酸ダウノルビシン及び32mg(0.26mmol)のDMAPの混合物を、 室温で18時間撹拌する。この混合物に30mlのエーテルを加える。濾過により沈殿
物を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、生成
物45を得た。
、45mg(0.1mmol)の塩酸ダウノルビシン、32mg(0.26mmol)のDMAPの混合物を、室 温で18時間撹拌する。この混合物に30mlのエーテルを加える。濾過により沈殿物
を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、生成物
46を得た。
トリウムと0.2g(1.4mmol)のニトロフラニルメタノールとの混合物を、室温で16 時間撹拌し、得られた懸濁液をセライト(Celite)を通して濾過した。濾液を真空
中で濃縮し、粗生成物47を得る。この生成物47を、精製せずにそのまま次のステ
ップで使用した。
EG40kDaと0.09g(0.8mmol)の47の溶液を、一晩還流する。真空中で蒸留し溶媒を 除去し、残渣を2-プロパノールから再結晶化させて、生成物48 を得た。
冷却し、次に0.06g(0.3mmol)のPNP-Cl及び0.04g(0.3mmol)のDIEAを加える。この
混合物を50〜55℃で18時間撹拌し、次に冷却して、真空中で蒸留し溶媒を除去す
る。残渣をエーテル中の20%塩化メチレンから結晶化させて、49を得た。
、45mg(0.1mmol)の塩酸ダウノルビシンおよび32mg(0.26mmol)のDMAPの混合物を 、室温で18時間撹拌する。この混合物に30mlのエーテルを加える。濾過により沈
殿物を回収し、エーテルで洗浄し、その後2-プロパノールから結晶化させて、生
成物50を得た。
日目に3mg/kg/用量の活性ダウノルビシンを腹腔内投与した。対照グループのメ ジアン腫瘍体積が約2000mm3に達した時点で、治療を施したグループと対照グル ープのメジアン腫瘍体積を測定し比較した。
」−「癌治療報告集 (Cancer Treatment Reports, 1981, 65,299)」による。
参照により本明細書に組み入れるものとする。
しているが、本発明の思想から離れない範囲で、変更や変形を施すことができる
ことは、当業者らが認識するところである。そうしたあらゆる変更や変形は、本
発明の真の範囲に入るものであることを意図している。
を示す。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
Claims (33)
- 【請求項1】 下記の式 【化1】 (式中、 L1は、二官能基性の結合部分であり; G1は、Hまたは-C(=Y1)-Bであり;ここで、 Bは、H、脱離基、アミン含有部分の残基またはヒドロキシル含有部分の残基で
あり; Y1-4は、独立にO、SまたはNR12であり; R1、R4、R9、R10及びR12は、水素、C1-6アルキル、C3-12分枝アルキル、C3-8 シクロアルキル、C1-6置換アルキル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換
アリール、アラルキル、C1-6ヘテロアルキル、置換C1-6ヘテロアルキルからなる
群より独立に選択され; R2、R3、R5及びR6は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、C1 -8 ヘテロアルキル、C1-8ヘテロアルコキシ、置換C1-6アルキル、C3-8シクロアル
キル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ハロ−
、ニトロ−、シアノ−、カルボキシ−、C1-6カルボキシアルキル及びC1-6アルキ
ルカルボニルからなる群より独立に選択され; Arは、式(I)に含まれるときに多置換芳香族炭化水素または多置換複素環基 を形成する部分であり; (m)、(r)、(s)、(t)、(u)及び(v)は、独立にゼロまたは1であり; (p)は、ゼロまたは正の整数であり;及び R11は実質的に非抗原性ポリマーである。) からなる化合物。 - 【請求項2】 L1が、 からなる群より選択され; ここで、 Mは、XまたはQであり;ここで、 Xは、電子求引基であり、 Qは、 から3〜6原子の位置にある遊離電子対を含有する部分であり; (a)及び(n)は、独立にゼロまたは正の整数であり; (b)は、ゼロまたは1であり; (q)は、3または4であり; R7、R8、R14及びR15はR9を定義する群より独立に選択され;及び Y5は、O、SまたはNR12である、請求項1記載の化合物。
- 【請求項3】 Arが、 からなる群より選択され、ここでJはO、SまたはNR13であり、E及びZは独立にCR1 3 またはNR13であり、及びR13はR9を定義するものと同じ群より独立に選択される
請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】 下記の式 【化2】 を有する請求項1記載の化合物。
- 【請求項5】 R1、R4、R9及びR10が全てHである請求項1記載の化合物。
- 【請求項6】 下記の式 【化3】 を有する請求項1記載の化合物。
- 【請求項7】 -[L1-C(=Y4)]-がアミノ酸残基からなる請求項2記載の化合 物。
- 【請求項8】 前記アミノ酸残基が天然または非天然アミノ酸残基からなる
群より選択される請求項7記載の化合物。 - 【請求項9】 (p)が4であり、-[L1-C(=Y4)]-がGly-Phe-Leu-Glyからなる請
求項1記載の化合物。 - 【請求項10】 (p)が1である請求項1記載の化合物。
- 【請求項11】 R11がキャップ基Aを含む請求項1記載の化合物。
- 【請求項12】 Aが水素、CO2H、C1-6アルキル部分、ジアルキルアシル尿 素アルキル及び下記の式 【化4】 からなる群より選択され、式中、G’がGと同じかまたはGを定義した群のうちの 別のメンバーである請求項11記載の化合物。
- 【請求項13】 XがO、NR12、S、SO及びSO2からなる群より選択される請求
項2記載の化合物。 - 【請求項14】 XがO及びNR12からなる群より選択される請求項13記載の
化合物。 - 【請求項15】 QがC2-4アルキル、シクロアルキル、アリール、NH、O、S 、-CH2-C(O)-N(H)-からなる群のメンバーで置換されたアラルキル基及びオルト 置換フェニルからなる群より選択される請求項2記載の化合物。
- 【請求項16】 (n)が1または2である請求項2記載の化合物。
- 【請求項17】 (m)がゼロである請求項1記載の化合物。
- 【請求項18】 Y1-4がOである請求項1記載の化合物。
- 【請求項19】 R11がポリアルキレンオキシドからなる請求項1記載の化 合物。
- 【請求項20】 前記ポリアルキレンオキシドがポリエチレングリコールか
らなる請求項19記載の化合物。 - 【請求項21】 前記ポリマーが約2,000〜約100,000ダルトンの数平均分子
量を有する請求項1記載の化合物。 - 【請求項22】 前記ポリマーが約5,000〜約40,000ダルトンの数平均分子 量を有する請求項21記載の化合物。
- 【請求項23】 R11が-C(=Y)-(CH2)n-O-(CH2CH2O)x-A、-C(=Y)-Y-(CH2)n-O
-(CH2CH2O)x-A及び -C(=Y)-NR12-(CH2)n-O-(CH2CH2O)x-Aからなる群より選択さ れ、ここで、 (n)はゼロまたは正の整数であり; YはO、SまたはNR12であり; Aはキャップ基であり;及び (x)は重合度を示す、請求項1記載の化合物。 - 【請求項24】 BがN-ヒドロキシベンゾトリアゾリル、ハロゲン、N-ヒド ロキシフタルイミジル、p-ニトロフェノキシ、イミダゾリル、N-ヒドロキシスク
シンイミジル、チアゾリジニルチオンまたは酸活性化基からなる群より選択され
る脱離基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項25】 Bがヒドロキシ含有化合物の残基である請求項1記載の化 合物。
- 【請求項26】 Bがアミン含有化合物の残基である請求項1記載の化合物 。
- 【請求項27】 Bが第2のポリマー輸送系を含む請求項1記載の化合物。
- 【請求項28】 下記の化合物 からなる群より選択される請求項1記載の化合物。
- 【請求項29】 プロドラッグ輸送剤形の製造方法であって、 a. 下記の中間化合物(III) 【化5】 (式中、M2は切断可能または可逆的な保護基であり; L1は二官能基性の結合部分であり; B2はH、OH、HC(=Y1)-及び脱離基からなる群より選択され; Y1-4は独立にO、SまたはNR12であり; (r)、(s)、(t)、(u)及び(v)は独立にゼロまたは1であり; (p)はゼロまたは正の整数であり; R1、R4及びR12は水素、C1-6アルキル、C3-12分枝アルキル、C3-8シクロアルキ
ル、C1-6置換アルキル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ア
ラルキル、C1-6ヘテロアルキル、置換C1-6ヘテロアルキルからなる群より独立に
選択され; R2、R3、R5及びR6は水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、C1-8 ヘテロアルキル、C1-8ヘテロアルコキシ、置換C1-6アルキル、C3-8シクロアルキ
ル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ハロ−、
ニトロ−、シアノ−、カルボキシ−、C1-6カルボキシアルキル及びC1-6アルキル
カルボニルからなる群より独立に選択され;及び Arは多置換芳香族炭化水素または多置換複素環基を形成する部分である。)を
用意すること; b. 保護基を除去すること; c. 得られた未保護の中間化合物と、L1と反応可能な活性化ポリマーとを反応 させて、中間活性化ダブルプロドラッグ輸送剤形を形成すること;及び d. 中間活性化ダブルプロドラッグ輸送剤形と、活性化部分供与体とを反応さ せること、を含む前記方法。 - 【請求項30】 e. 工程dのプロドラッグ輸送剤形と、アミン含有または
ヒドロキシル含有化合物の残基とを反応させて、コンジュゲートを形成させる工
程、をさらに含む請求項29記載の方法。 - 【請求項31】 式(I)の化合物と、活性化ポリマーとを反応させて、ハ イブリッド輸送系を形成させることをさらに含む請求項29記載の方法。
- 【請求項32】 プロドラッグ輸送剤形の製造方法であって、 a.下記の中間化合物(III) 【化6】 (式中、M2は切断可能または可逆的な保護基であり; L1は二官能性の結合部分であり; B2はH、OH、HC(=Y1)-及び脱離基からなる群より選択され; Y1-4は独立にO、SまたはNR12であり; (r)、(s)、(t)、(u)及び(v)は独立にゼロまたは1であり; (p)はゼロまたは正の整数であり; R1、R4及びR12は水素、C1-6アルキル、C3-12分枝アルキル、C3-8シクロアルキ
ル、C1-6置換アルキル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、ア
ラルキル、C1-6ヘテロアルキル、置換C1-6ヘテロアルキルからなる群より独立に
選択され; R2、R3、R5及びR6は水素、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、フェノキシ、C1-8 ヘテロアルキル、C1-8ヘテロアルコキシ、置換C1-6アルキル、C3-8シクロアルキ
ル、C3-8置換シクロアルキル、アリール、置換アリール、アラルキル、ハロ−、
ニトロ−、シアノ−、カルボキシ−、C1-6カルボキシアルキル及びC1-6アルキル
カルボニルからなる群より独立に選択され;及び Arは多置換芳香族炭化水素または多置換複素環基を形成する部分である。)と
、活性化部分供与体とを反応させること; b. 得られた生成物とアミン含有またはヒドロキシル含有化合物とを反応させ ること; c. 保護基を除去すること;及び d. 未保護の中間体と、活性化したポリマーとを反応させて、ダブルプロドラ ッグを形成すること、を含む前記方法。 - 【請求項33】 プロドラッグを用いた哺乳動物の治療方法であって、Bが アミン含有またはヒドロキシル含有の生物学的に活性な部分の残基である請求項
1記載の組成物の有効量を、治療を要する哺乳動物に投与することを含む前記方
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