JP2002507915A - 最適に成形されたバッグを有する糞便回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、乳児、小児または成人のための、着用者の肛門周囲領域に取り付けられるべき糞便管理装置であって、前記装置が改善された解剖学的な適合を提供し、且つ最適な保持特性を有する、即ち、着用者が寝たきりではなく活動可能な状況を含む広い範囲の着用状況において、該バッグが糞便を包含する場合でも、該バッグの離脱が避けられるように形成されている糞便管理装置に関する。バッグ(11)を具備する糞便管理装置(10)であって、前記バッグ(11)が開口部(21)と、前記開口部(21)を取り囲み、着用者の肛門領域に対して接着して取り付けるためのフランジ(12)とを有し、前記バッグ(11)は、ここで定義される通り、C1ポイントおよびC2ポイントと、該C1ポイントからC2ポイントまでの第1の距離と、多数の幅および最大幅とを有し、前記バッグ(11)が、前記第1の距離が最大幅の150％以下であることを特徴とする糞便管理装置が、権利請求され、且つ記載される。或いは、前記バッグ(11)は、更に、多数のスパンと最大スパンと容量とを有し、且つ更に前記最大スパンが前記バッグ(11)の容量の立方根の400％以下であり、好ましくは前記最大スパンが前記バッグ(11)の容量の立方根の300％以下、より好ましくは250％以下であることを特徴とする。本発明の該バッグ(11)好ましい形態は、平面的な円形、円錐形、平頭円錐形、錐体形または平頭錐体形を有し、好ましくは平頭円錐形である。

Description

【発明の詳細な説明】 最適に成形されたバッグを有する糞便回収装置 発明の分野 本発明は、乳児、小児または成人のための、着用者の肛門周囲領域に付着され るべき糞便管理装置であって、前記装置が最適な保持特性を有する、即ち、着用 者が寝たきりではなく活動可能な状況を含む広い範囲の着用状況において、該バ ッグ部が糞便を包含する場合でも、該バッグの脱離が避けられるように形成され ている糞便管理装置に関する。 発明の背景 糞便管理装置は、失禁患者、特に寝たきりの患者が着用するために設計された 製品が主に知られている。そのような糞便管理装置は、着用者の肛門周囲の領域 に取付けられ、且つ糞便および他の生体排出物を捕えた後に直ちに包含すること を目的としている。今日知られるそのような大部分の装置は、開口部および接着 可能な取り付け装置を配置した１つの末端を有し、相対的に長く且つ狭窄した管 から構成される。 そのような装置は、それらの形状および寸法のために、着用者の大腿部に巻き 付いたり、また該装置自身の皺および捩じれを引き起こす。当然、そのような特 徴は、該装置の収容能力に影響し、且つ該装置の着用者からの意図しない脱離を 招き、これにより、着用者および介護者の両方にとっても望ましくなく、悩みあ る結果が生じる。更に、そのような装置は着用者の自由な動きを妨げる。 そのようなバッグは、例えば、以下の文書に開示されている： US3,577,989、これは、開口形部を有した容器要素と、該開口形部の周囲の容 器要素に対して固定されたフランジとを含む、失禁患者のための使い捨て排出物 補足バッグを詳述している。該容器要素は、2つの対向する側面要素を含み、好 ましくは、実質的に同一、且つ一般に矩形の構成を含み、共同縁に沿って互いに 接合されている。US4,784,656、これは、失禁患者からの糞便を収集するための 容器を記載する。該糞便収集装置は、ガスケット、コンジット手段またはシリン ダー、 および受け口を具備し；該受け口およびコンジット手段は、夫々のそれらの側端 部に沿って熱融着された2枚の熱可塑性フィルムから、各々形成される。GB 2 15 2 387、これは、収集バッグとリングを具備する失禁患者用の糞便収集体を教示 する。該糞便収集体は、それらのマージンで接合された熱可塑性シート材の一対 のパネルを具備し、一末端で開口部を有した細長いバッグを特徴とする。好まし い実施例において、該収集バッグは、垂直した中線に沿って折畳まれた1枚の臭 気バリア性熱可塑性フィルムから形成され、一対の連続したパネルが提供される 。SE8 104 934、これは、薄く、可撓性で且つ防流体性材料から製造された長方 形のバッグを開示する。該収集バッグは、入口部と、該入口部の長手方向に対し て120℃の角度で底部とを具備する。使用時に、該バッグは、使用者の大腿部に 沿った都合のよい位置で配置できるように設計されている。 他の種類の平面形の糞便管理バッグは、EP245 064によって公知となっている 。また、そのような平面的なバッグは、US4,946,720にも開示され、特に、何れ かの人工肛門から排出された糞便を収集するのに適している。 EP 245 064は、前面および背面壁を有したバッグであって、該前面壁が、開口 部と生体への取付け手段とを含むバッグを開示する。前記前面壁およびの一般的 な形態は矩形［即ち、バッグは、対向する２つの長辺と、対向する2つの短辺と を有し、バッグの幅は、該バッグの長さに比較して相対的に短い］である。更に 、該前面壁の開口部は、前記前面壁の短辺の一方に近接して配置される。このよ うなバッグでは、上述のチューブ型バッグが改良されたとしても、依然として、 最適な保持特性、特に、広汎な着用状態における最適な保持特性は得られない。 その上、実際の消費者の要求は、最高の機能性、臀部に対する優れた被覆性、 および優秀な快適性を着用者に保証するように正確に形成され、且つ必要な大き さにされた糞便管理装置を見分けることが可能である。 当然ながら、これらの装置に関連する問題は、人体への確実な取付けであり、 同時に、糞便を該バッグの中に安全に包含できる能力である。当該分野において 主に使用されるアプローチは、開口部を取り囲むフリンジを有する装置を提供す ること、および肛門周囲領域への充分な接着を提供できる該フランジでの接着を 提供することである。 当該分野においても知られる通り、糞便管理装置の確実な粘着性の取付けは、 種々の着用条件で容易に達成されるものではない：一方で、該開口部は、充分な 大きさを有する必要性があり、且つ他方では、該フリンジが良好な解剖学的な適 合のためには大きすぎるべきではないことから、該フリンジの領域は限られる。 また、該装置の離脱に伴なう苦痛を回避するため、接着剤は侵略的過ぎるものを 選択するべきではない。 該着用条件は、着用者の性質に依存する；着用者が活動的である場合、例えば 、乳児若しくは幼児、または寝たきりではない失禁の成人等である場合、仮に、 その保持特性が最適化されていないならば、着用者の動きと着用者の体からの圧 力のために、該バッグの着用状態は余分に強く圧力を受けることとなり、且つ該 バッグの脱離の危険性は実質的に大きくなるであろう。即ち、該バッグに、一旦 排泄され、包含された糞便は、特に、該フランジの内側周縁部に圧力を加える可 能性があり、これにより、該バックの偶発的な脱離が生じる可能性がある。例え ば、該バッグに座ることは、バッグのある領域における容量を大きく減少させる 結果を導くだろう。 更に、種々の着用条件において生じる捕捉された糞便によって加えられる圧力 は、該バッグの破損を導く可能性もあり、仮に、破損によって生じるバッグの漏 出がほんの少量であったとしても、これは望ましくない悲惨な結果である。シー ル［この部分においてバッグとして使用される別々の材料部分が接合される。例 えば、ヒートシール等である］は、典型的に、該バッグの他の領域よりも、加圧 下での破損に対する抵抗力が低い。典型的に、そのようなシールに沿った最も弱 い領域は、例えば、従来技術で記述された通りに実質的に矩形部分から製造され た場合では、バッグの角で生じる湾曲部である。糞便管理装置のためのバッグは 、概して、経済的な拘束の下で大量生産で製造される。従って、特に高い品質の シールを必要としない形態のバッグは、生産者に高い経済的利益を与え、且つ使 用者には少なくとも心理的な保証を提供する。 今回、このバッグを特定の方法で形成することにより、前記欠点を、実質的に 緩和できることを見出した。従って、乳児、幼児および活動的な成人の失禁、加 えて寝たきりの成人の失禁用に該バッグを利用することが可能である。本発明は 、特定の形態および大きさの糞便管理装置を設計することにより、この要求に取 り組んでいる。結果として得られる糞便管理装置は、独特に都合よく、高レベル の効果および快適性を示すことが明らかとなっている。 その上、とりわけ前記のように形成されたバッグにおける開口部の位置も選択 することが好ましいことも明らかになった。 本発明のもう1つの好ましい実施例において、その明確に設計された形態およ び寸法の糞便管理装置は、再使用可能な下着、好ましくは使い捨てのおむつと組 合わせて使用することが有利である。 発明の概要 本発明は、バッグ(11)を具備する糞便管理装置(10)であって、前記バッグ(11) は、開口部(21)と、着用者の肛門周辺領域に対する接着性付着のための前記開口 部を取り囲むフランジ(12)とを有する糞便管理装置(10)に関する。本発明は、主 に、最適な形態で、且つ最適な容器特性を有する前記バッグ(11)を提供し、それ により寝たきり着用者ばかりではなく、活動できる状況の着用者をも含む広範囲 の着用条件に亘り、該バッグに糞便が含まれる場合の該バッグの脱離を回避する 。本発明は、乳児、小児または成人のための、着用者の肛門周囲領域に取り付け られるべき糞便管理装置であって、前記装置は改善された解剖学的な適合を提供 し、且つ最適な保持特性を有する、即ち、着用者が寝たきりではなく活動可能な 状況を含む広い範囲の着用状況において、該バッグ部が糞便を包含する場合でも 、該バッグ部の脱離が避けられるように形成されている糞便管理装置に関する。 バッグ(11)を具備する糞便管理装置(10)であって、前記バッグ(11)が開口部(21) と、前記開口部(21)を取り囲む着用者の肛門周辺領域に対する接着性取り付けの ためのフランジ(12)を有し、ここで限定される通り、前記バッグ(11)はC1ポイン トおよびC2ポイントと、C1ポイントからC2ポイントまでの第1の距離と、多数の 幅および最大幅とを有し、前記バッグ(11)は前記第1の距離が前記最大幅の150% 以下であることを特徴とする糞便管理装置を権利請求し、且つ記載する。その上 更に、前記バッグ(11)は、多数のスパンおよび最大スパン、並びに容量を有して おり、或いは前記最大スパンが前記バッグ(11)の前記容量の立方根の400％以下 、好ま しくは前記バッグ(11)の前記容量の立方根の300％以下、より好ましくは250％以 下であることで特徴付けられる。該バッグ(11)の好ましい形態は、本発明に従っ て、平面的な円形、円錐形、平頭円錐形および錐体若しくは平頭錐体形であり、 最も好ましくは平頭錐体形である。 図面の簡単な説明 本発明は、添付図面と併せて以下の説明を読むことにより、更によく理解され るであろう。添付図面において： 図１は、本糞便管理装置の好ましい実施例の斜視図である。 図２は、本発明の組み合わせにおいて着用され得るおむつと糞便管理装置との 斜視図である。 図３は、本発明の糞便管理装置と組合わせて着用されるおむつの部分断面斜視 図である。 図４は、長さと幅の割合が1:0.92である好ましい糞便管理装置の衣服側表面部 分を示す図である。 図５は、該バッグを構成する前の、図４の好ましい糞便管理装置の該バックの 着用者側表面部分を形成する材料の断面図である。 図６は、実質的な頭部を切断した円錐形のバッグを示す、図４および５の好ま しい糞便管理装置のためのバッグの側面図である。 図７は、図４，５および６の好ましい糞便管理装置のバッグの着用者側表面側 部および開口部の平面図である。 図８は、好ましい糞便管理装置の横断線方向での断面図である。C1、C2および C3は、C1ポイント、C2ポイントおよびC3ポイントを夫々示し、ｃはｃ軸を、並び にｗは幅を示す。 図９は、座っている着用者による最大圧力に支配されている該バッグ(11)の領 域を、乳児を例に挙げた場合を示す図面である。最高圧力領域は、ハッチを施し た領域により示している。Lは長手方向を示す。 発明の詳細な説明 本発明は、図１に示す通りの糞便管理装置(10)に関する。本装置(10)は、バッ グ(11)を具備し、これは、本発明の特有の興味深い点である。 全体としての糞便管理装置の詳細 図１から明白である通り、典型的な糞便管理装置は、開口部(21)と、該開口部 を取り囲み、好ましくは、着用者の肛門周囲領域に接着剤により付着するフラン ジ(12)とを有するバッグを具備する。当該分野で公知の何れの糞便管理装置も、 本発明に従って提供することが可能である。 ここで使用されるバッグ(11)は、排泄された糞便を保持するための可撓性容器 である。該バッグ(11)は、捕えた何れの物質をも安全に含有できるように設計さ れており、典型的に、それは液体不浸透性であり、また通気性を有していてもよ い。該バッグ(11)は、また、座る等の典型的な着用条件で、該バッグ(11)に圧力 が作用している場合であっても、使用時の破損に抵抗するのに充分な強度で設計 されている。 本発明に従うと、該バッグ(11)は、単層または多層、好ましくは2または3層を 具備する。典型的に少なくとも部分的に糞便と接触する該バッグ(11)の内側の層 は、内側層と称される。典型的に少なくとも部分的に着用者の皮膚および着用者 の衣類に接触する該バッグの最も外側の層は外側層と称される。 該バッグの材料である層は、何れの材料、好ましくは、該バッグが液体不浸透 性となるような材料によって提供されてもよい。該層は、特に、不織布またはフ ィルム等の何れの材料を具備してもよい。本発明の好ましい実施例において、積 層を、不織布層およびフィルムから形成してもよい。該積層は、当業者に公知の 手段により形成することが可能である。 何れの不織布層も、フエルトファブリック、スパンレースドファブリック(spu nlaced fabrics)、フリュードジェットエンタングルドファブリック(fluid fet entangled fabrics)、エアレイドファブリック(air-laid fabrics)、ウェットレ イドファブリック(wet-lald fabrics)、ドライレイドファブリック(dry-lald fa brics)、メルトブローウンファブリック、ステープル繊維カーディングファブリ ック、スパンボンデッドファブリック、ステッチボンデッドファブリック、穿孔 布、 上記の組み合わせ等を含むことが可能である。 前記層の何れかに適切なフィルム材は、好ましくは熱可塑性材を含む。該熱可 塑性材は、全ての種類の熱融解接着剤、ポリオレフィン、特にポリエチレン、ポ リプロピレン、非晶質ポリオレフィン等；セルロール木材パルプ、綿、黄麻、大 麻等の天然繊維を含む繊維またはポリマ一結合剤を具備する溶融可能な要素を含 む材料；繊維ガラス、レーヨン、ポリエステル、ポリオレフィン、アクリル樹脂 、ポリアミド、アラミド、ポリテトラフルロエチレン金属、ポリイミド等の合成 繊維；複合繊維高溶融／低溶融ポリマー、コポリマーポリエステル、塩化ポリビ ニル、ポリビニルアセテート／クロライドコポリマー、コポリマーポリアミド、 構成要素の幾つかが溶融可能ではない配合物を具備する材料等の結合剤；例えば 、EXXONケミカルCo.,III(US)によりEXXAIREの名称で供給されている材料、また はMitsui Toatsu Co.,(日本)によりESPOIR NOの名称で供給されている材料等の 微孔性フィルムを含む気体および蒸気透過性材料；並びに、例えば、DuPontから 入手可能なHytrel^TM、およびELF Atochem(フランス)から入手可能なPebax^TM等の モノリシック通気性材料から選択してよい。 好ましい実施例において、何れの層において具備されるフィルムも、空気等の ガスおよび水蒸気等の蒸気に対する透過性を有することが好ましく、これにより 、着用者の体により放出される湿気のある蒸気のトラップと結露の問題、および それによる短期間の使用後での熱感、冷湿感および不快感のある状態が生じるの が避けられる。 該バッグの外側層は、好ましくは不織布層で提供される。そのような材料層は 、着用者の皮膚に対して平坦でない表面を与え、それにより、閉塞性の問題を顕 著に減少し、且つ皮膚の衛生状態を大きく改善する。 本発明の好ましい実施例において、該バッグは2層を具備する。好ましくは、 該外側層は不織布層を具備し、且つ内側層はフィルムを具備する。 更に、本発明のもう1つの好ましい実施例において、該バッグ(11)は、3層、好 ましくは1フィルムと2不織布層とを具備する。更により好ましい実施例において 、該フィルムが、2つの不織布層の間に挿入される。この層の連続は、特に、着 用者の皮膚と接触したときに快適感が得られる閉鎖的繊維構造を結果として生じ る 。更にもう1つの好ましい実施例では、該内側層が、フィルムと不織布を具備す る他の2層とを具備する。 該バッグ(11)により構成される単層の不織布層または複数の不織布層は、疎水 性または親水性でもよい。仮に、該バッグ(11)がフィルム層を具備していない場 合には、好ましくは少なくとも1の不織布層が疎水性である。結果として、流体 浸透は、糞便管理装置(10)の着用者側表面部分(16)と衣服側表面部分(17)によっ て防がれる。仮に、該バッグが、フィルムまたは疎水性不織布層を具備する場合 には、更なる不織布層は親水性でもよい。 典型的に、不織布層は、表面活性物質、例えば、フルオロケミカルまたは他の 疎水性表面処理剤等によって処理され、必要な疎水性を提供される。しかしなが ら、該不織布層は、等しく液体不浸透性物質、例えば、熱溶解型接着剤等のコー ティング、またはシリコーン若しくは他の疎水性化合物、例えばゴム並びに植物 性および鉱物性ワックス等のコーティングで処理されてもよく、或いは、例えば 、ナノ粒子もしくはプラズマコーティング技術等を使用して物理的に処置するこ とも可能である。 また、不織布層は、着用者側表面部分(16)および衣服側表面部分(17)の触感で きる柔軟性を改善する薬剤で処理することも可能である。該薬剤は、植物性、動 物性または合成油、シリコーン油等を含むが、これに限定されるものではない。 これらの薬剤の存在は、着用者の触感にべとべとした感じや油っこい感じを与え ずに不織布層にすべすべとしたフランネル様の感触を付与できることが知られて いる。その上、陰イオン性、非陰イオン性、陽イオン性および非陽イオン性界面 活性剤を含む界面活性物質が添加されてもよく、また更に柔軟性および表面の平 滑性を向上してもよい。 更に、該不織布層はローション剤に浸漬し、所望する治療または保護コーティ ングローション効果を提供してもよい。該着用者側表面部分(16)および衣服側表 面部分(17)における該ローションコーティングは、通常の接触および着用者の動 きおよび／または生体温度により着用者の皮膚に移行することが可能である。一 般的に、ローション剤の形態にある鉱物油は、着用者の皮膚に鎮静、保護コーテ ィングを付与するのに効果的であると認められている。また、クリーム調合物の 固体油相で不織布層を含浸することも、また、該不織布層を、例えば、ベビーオ イル等を含有する加圧若しくは熱または水破壊性カプセルのアレイに組込むこと も可能である。 本発明の1実施例において、該バッグ(11)は吸収材を含んでいてもよい。該吸 収材は、液体を吸収および保持することが可能な何れかの吸収材を不備してもよ い。該吸収材は、使い捨ておむつに一般的に使用される広汎な種類の液体吸収材 、および一般的にエアフェルトと呼ばれる微粉砕木材パルプ等の他の吸収材を具 備してもよい。他の適切な吸収材の例は、クレープセルロースワッディング；コ フォームを含む、メルトブローンポリマー(meltblown polymer)；化学硬化、変 更若しくは架橋セルロース繊維；薄織物ラップおよび積層薄織物を含む薄織物； 吸収性フォーム；吸収性スポンジ；高吸収性ポリマー；吸収性ゲル材；または、 他の何れの公知の吸収材若しくは材料の組合わせをも含む。 吸収材は、何れかの適切な方法で該バッグ(11)に位置されてもよい。例えば、 該吸収材は、該バッグに緩く配置してもよく、また、該バッグ(11)の内側表面(1 5)に固定してもよい。不織布およびフィルム支持層対して吸収材を確保する何れ かの公知技術を使用し、該吸収材を該バッグの内側表面(15)に固定することが可 能である。また、該吸収材は、何れかの所望する形態または構成(例えば、矩形 、長円形、環状等)を有して配置してもよい。 図１に示す通り、該バッグ(11)は、それにより生体から糞便が該バッグの空洞 内に蓄積される前に該糞便を受け取る開口部(21)を伴なって提供される。該開口 部(21)は、フランジ(12)により周囲を取り囲まれており、且つ、例えば、環状形 、偏長形、ハート型等の何れの形態または大きさでも提供することが可能であり 、且つ対称または非対称であってもよく、好ましくは該開口部は、縦方向若しく は横方向または両方向に偏長な輪郭を有しており、例えば、該開口部の輪郭は、 各々実質的に垂直な主軸を有する２つの楕円形の形態である。 該フランジ(12)は、当業者に公知の何れがの方法により該バッグ(11)に接着さ れ、これにより永久的な接着または取り外せる接着が提供されてよい。しかしな がら、好ましくは、該フランジは、接着剤によって該バッグに取付けられる。典 型的に、該バッグは、糞便の侵入に対して如何なる支障も来たさないように、該 フランジの外側周縁部に対してフランジに取付けられる。 該装置が意図する着用者の群に依存して、如何なる大きさで提供されてもよい 。同時に、該フランジは、何れの形態で提供されてもよく、好ましくは複数のロ ーブ(13)／(14)を具備する対象的な形態を有する。 該フランジは、衣服側表面部分(22)と着用者側表面部分(23)を具備する。好ま しい実施例において、これらは2つの大きな実質的に平面的な表面であるが、し かしながら、該フランジ(12)は、また、突出部、前部突出部(28)および／または 後部突出部(29)を有してもよく、これは着用者の会陰および／または尾骨領域に 密着するように設計される。 該フランジ(12)は、フランジ(12)を肛門周囲領域に対して容易に配置すること を可能にするために、柔軟、可撓性且つ順応性材料で作成されるべきである。典 型的な材料は、不織布材、織布、連続気泡熱可塑性フォーム、独立気泡熱可塑性 フォーム、連続気泡可塑性フォームおよびストレッチ不織布の組成物、並びにフ ィルムを含む。ポリエチレンの独立気泡フォームが有効であることは明らかでは あるが、より好ましくは、連続気泡ポリウレタンフォームが使用される。好まし くは、そのようなフォームは一般的に0.1から5ミリメートルの厚さ、および5か ら250g/m²、より好ましくは50g/m²の密度の範囲を有する。他の熱可塑性フォー ム材、または前記フォームの記載された特質(即ち、柔軟性、可撓性且つ収縮性) を有する他の適切な可塑性シート材も使用することが可能である。好ましくは、 フランジ(12)の衣服側表面部分(22)の材料は、フランジ(12)の表面縁のもう一方 に対する使用時の偶発的接着が該開口部(21)を限定しないようにする材料からな るスカートまたはフラップを形成するように限定される開口部領域に伸延しても よい。 本発明に従うと、該糞便管理装置(10)は、更に、着用者に該装置を固定するた めの付着手段を具備する。そのような手段はストラップを含み、および更に好ま しくは、該フランジの着用者側部分(23)に適用される生体に適合した圧力感知接 着剤(20)を具備する。 該接着剤(20)は、該接着剤(20)を保護するために、好ましくは剥離手段(図示 せず)、例えば、シリコーン処理した紙等により被覆される。該接着剤(20)は、 該フ ランジ(12)の着用者側表面(23)の全体を被覆してよく、また、より好ましくは、 少なくとも1、好ましくは2から6の非接着剤部分を有する。これらの部分は、接 着性がなくともよく、また、不活性化若しくは被覆された接着性を含んでいても よい。図１から明らかである通り、1つの好ましい実施例において、該フランジ( 12)の何れかの側におけるロープ(13)/(14)を提供するように、該接着剤は、該フ ランジ(12)の着用者側表面部分(23)の全体には適用されない。該ローブ(13)/(14 )は、これは、非接着性であり、それにより該装置の取付けおよび脱離が容易に なり、該接着剤との接触が避けられる。しかしながら、また、これらのローブ(1 3)/(14)は、好ましくは剥離手段により被覆される。該糞便管理装置(10)を着用 者の皮膚に適用する前に、存在するならば、該剥離手段は取り除かれる。 本発明に従うと、何れの医学的に許容される耐水性感圧性接着剤、例えば、親 水コロイド接着剤およびヒドロゲル接着剤等を使用し、該装置を着用者の肛門周 囲領域に付着してもよい。所望の接着性を提供することにより、該フランジを着 用者の敏感な肛門周囲領域の皮膚に対して固定する場合であって、同時に、比較 的痛みのない着脱を可能にするために、特に、効果的な接着剤は、3次元的マト リックスを形成するプラスチサイサー(plastisicer)を含む架橋ポリマーから形 成される接着剤である。 該接着剤(20)は、該フランジ(12)の着用者側表面部分(23)に、当業者に公知の 何れかの方法、例えば、スロットコーティング、スパイラル、またはビード適用 またはプリント等により適用することが可能である。典型的に該接着剤(20)は、 想定する目的とする使用に依存して、20g/m²から2500g/m²、より好ましくは500g /m²から2000g/m²、最も好ましくは700g/m²から1500g/m²の基本重量で適用される 。例えば、乳児に対して使用されるべき糞便管理装置(10)の接着剤(20)の量は、 活動的な成人の失禁患者に対して意図される糞便管理装置(10)よりも少量であっ てもよい。 糞便管理装置と組合わせて装着されるべきおむつの詳細な説明 本発明の糞便管理装置(10)は、特に衣類またはおむつ(50)、好ましくは図２に 示される使い捨ておむつと共に使用されることが実用的であり、且つ有益である ことが明らかとなっている。糞便管理装置(10)は、好ましくは、該使い捨ておむ つ(50)が適用される以前に、着用者の肛門周囲領域にまず最初に配置される。特 に、該おむつ(50)は、糞便管理装置(10)を覆って位置し、着用者の体を取り巻く 従来の方法で固定する。更に、尿と糞便との優れた分離を提供し、特に典型的な 着用者の群は、高年齢者、低年齢者および非健康的な着用者を含むことから、糞 便管理装置(10)とおむつ(50)とを組合わせたシステムが、時々生じる皮膚の炎症 を、実際に、減少することは明らかである。実質的に、糞便管理装置(10)の存在 により、着用者の皮膚とおむつ(50)、即ち、おむつ(10)の吸収性コア(58)の部分 の間に仕切層を形成することが可能になる。該おむつ(50)は、従来の種類(以下 に記載される実施例であるが、如何なる意味においても、これらは限定された例 ではない)であってもよく、また、効果的且つ快適な方法で適用され、本発明の 技術に従った糞便管理装置(10)を含んでもよい。 ここで使用される「使い捨ておむつ」の語は、生体排出物を吸収および包含す る製品をいい；より詳細には、着用者の体に対して、または隣接して配置され、 生体から排泄される種々の排出物を吸収し、且つ包含し、また、1回の使用の後 に破棄されることが意図される製品(即ち、それらは洗濯されたり、別の方法で 再生または再利用されることは意図されていない製品)をいい、好ましくは、環 境に矛盾しない方法でリサイクル、配合または別の方法で処理されることが意図 される。ここで使用される「おむつ」の語は、幼児または失禁患者により一般的 に着用され、脚の間に引き上げられ、且つ着用者のウエストの辺りで固定される 衣服をいう。 図３は、糞便管理装置(10)を覆って着用者に配置される前に、本発明が体系化 されたおむつ(50)の部分的断面斜視図である。図３から明らかであるように、好 ましいおむつ(50)は、胴部分(52)、再度取り付けることが可能な力学的締結装置 (54)を具備する。好ましい胴部分(52)は、液体浸透性トップシート(56)および吸 収性コア(58)、液体非透過性バックシート(60)、並びに弾性収縮性脚部カフ(62) を具備し；各脚部カフ(62)は、好ましくはサイドフラップ(64)と、1以上の弾性 構成要素(66)を具備する。単純な目的のために、ただ1つの弾性構成要素(66)が 、サイドフラップ(64)に示される。同時に、トップシート(56)、吸収性コア(58) 、バッ クシート(60)、サイドフラップ(64)、および弾性構成要素(66)は、種々の周知の 構成で組み立てられてもよい。好ましい使い捨ておむつ構成は、US3,860,003に 示され、且つ一般的に記載され、更により好ましい使い捨ておむつ構成は、WO93 /16669に示され、且つ一般的に記載されている。この好ましいおむつ構成におい て、バックシート(60)は、トップシート(56)に接合され；吸収性コア(58)は、該 トップシート(56)とバックシート(60)との間に位置し；吸収性コア(58)の各サイ ドエッジに沿って、外側に伸延するサイドフラッブ(64)；および弾性構成要素(6 6)は、各サイドフラップ(64)と機能的に結合する。 図３は、トップシート(56)とバックシート(60)が同延し、且つ、一般的に、吸 収性コア(58)の長さおよび幅の寸法よりも長い胴部分(52)を有する。該トップシ ート(56)は、バックシート(60)上に重ね合わされ、それにより胴部分(52)の周囲 部分(68)を形成する。 胴部分(52)は、内部表面(74)と外部表面(76)を有する。バックシート(60)が使 用される場合、それは、典型的には胴部分(52)の外部表面(76)を形成する。内部 表面(74)は、外部表面(76)の反対側のおむつ(50)の表面であり、且つ示された実 施例においては、典型的にトップシート(56)により形成される。一般的におむつ (50)の内部表面(74)は、外部表面(76)と同延し、且つ該おむつ(50)が着用された 場合に、該着用者と接触するより大きな部分である。 胴部分(52)の吸収性コア(58)は、一般的に圧縮可能な、従順な、着用者の皮膚 に対して非炎症性であり、且つ尿および他の特定の生体排出物等の液体を吸収し て保持することが可能な何れの吸収手段であってもよい。該吸収性コア(58)は、 種々のサイズおよび形態(例えば、矩形、漏刻形、"T"-型、非対称型等)で製造さ れてもよく、また、一般的に使い捨ておむつおよび他の吸収性製品に使用される 広汎な液体吸収体、例えば、一般的にエアフェルトと称される微粉砕木材パルプ 等を形成してもよい。他の適切な吸収体の例は、クレープセルロースワッディン グ、コフォーム、架橋セルロース繊維を含むメルトブローンポリマー、組織ラッ プを含む組織、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収体ポリマー、吸収性ゲ ル化剤、または何れかの同等の材料または材料を組合わせたものを含む。該吸収 体コア(58)の配置および構成は、変更することが可能でもある［例えば、吸収性 コア(58)は、変動するキャリパーゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、または低 平均密度および低平均基本重量補足帯を有していてもよく；或いは、1以上の層 または構造を具備してもよい］。更に、該吸収性コア(58)のサイズおよび吸収能 力は、変更しても、乳児から成人までの範囲の着用者に適応することも可能であ る。 該バックシート(60)は、液体不透過性(例えば、尿等)であり、且つ好ましくは 薄い可塑性フィルム、好ましくは熱可塑性フィルムから製造されるが、他の可塑 性液体不透過性材料を使用してもよい。ここで使用される「可撓性」の語は、従 順であり、且つヒトの体の一般的な形態および曲線に容易に適合することが可能 である材料をいう。該バックシート(60)は、該吸収性コア(58)に吸収され且つ包 含される滲出液により、おむつ(50)が接触する下着や寝具等の製品が汚れるのを 防ぐ。従って、該バックシート(60)は、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱 可塑性フィルム等のポリマーフィルムを具備してもよく、または、フィルムコー ト不織布材等の材料で構成してもよい。例えば、フィルムはトレデガー・インダ ストリー,Inc.(Tredegar Industries,Inc.of Terre Haute,Ind.,USA)またはBPケ ミカル・プラステック(BP-Chemical PlasTec,Rotbuchenstrasse 1,D-8000 Munch en,Germany)により製造される。 該バックシート(60)は、好ましくはテキスチャー加工され、より布に近い外観 が提供される。更にまた、該バックシート(60)には、例えば、微小孔を供給する 等によって、蒸気を該吸収性コア(58)から逃がすことも可能であるが、一方では 、なお、該バックシート(60)を経た浸出物の通過も防止する。該バックシート(6 0)のサイズは、吸収性コア(58)のサイズ、および選択された正確なおむつのデザ インにより限定される。 該おむつのトップシート(56)は、着用者の皮膚に対して従順であり、柔軟な感 触を有し、および非炎症性である。更に、該トップシート(56)は、液体(例えば 、尿等)がその厚みを経て容易に透過することを可能にする液体透過性である。 適切なトップシート(56)は、広汎な材料、例えば、多孔フォーム、網状フォーム 、穿孔フィルム等；または、天然繊維(例えば、木材若しくは木綿繊維等)の織布 若しくは不織布織布等から、或いは天然および合成繊維の組み合わせから製造す るこ とが可能である。好ましくは、それは、着用者の皮膚を、該吸収性コア(58)に保 持される液体から隔離するような材料から製造される。 該トップシート(56)を製造するために使用することが可能な製造技術は多い。 例えば、該トップシート(56)は、繊維の不織布織布であってもよい。典型的なト ップシート(56)は、織物技術の当業者に周知の手段により、毛羽立てたり、温度 結合されたりする。適切なトップシート(56)は、例えば、ベラテックInc.(a div ision of International Paper Company，Walpole，Mass.,USA.)により製造され る。失禁用衣服に特に好ましいトップシート(56)は、形成された熱可塑性フィル ムを具備する。 バッグの詳細な説明 本発明の該バッグ(11)の形態を、詳細且つ明確に記載するために、最初に以下 の段落においてここで使用される多くの語を定義する。 特にフランジ(12)に関し、長手方向軸は、以下の通り理解されるべきである： 意図される着用位置において肛門の溝により実質的に定義される方向が長手方向 と定義される。長手方向軸は、長手方向の軸であり、これは開口部(21)の中心を 通る。意図される着用位置の最も好ましい適用は、1または2の突出物(28)および ／または(29)が着用者の会陰または尾骨領域に密着するように設計される位置で あり、意図される着用位置のあまり好ましくない適用は、使用前に、該製品を配 置する場合に、前記フランジ(12)にある折り目が肛門の溝に対して平行に配置す ることが意図される位置である。また、該長手方向軸は、典型的に該バッグ(11) の対称の軸でもある。 横手方向軸は、該開口(21)の中央を通り、前記長手方向軸に対して垂直に交わ る軸である。該バッグは、典型的に、横手方向軸に対して対称ではない。 材料の断面図は、平面上に平らに置くことが可能であり、且つ何れのシールま たはリムも具備していない該バッグ(11)のために使用される材料から、材料の一 部分を切抜いた該バッグ(11)であると理解されるべきである。材料の断面図は、 上述の通りの各々の層を具備する。 衣服側表面部分(17)は、該糞便管理装置(10)が着用された場合、一般的に着用 者から遠く、且つ仮に衣服が着用されている場合には、衣服に近い方向に位置す る該バッグ(11)の部分である。該衣服側表面部分(17)は、該開口部(21)を具備し ていない。衣服側表面部分(17)のサイズおよび形態、特に、その長さおよび幅は 、該バッグ周縁リム(18)により限定される。リム(18)またはシールにより構成さ れる材料の部分は、衣服側表面部分(17)の部分を形成しない。 着用者側表面部分(16)は該バッグ(11)の一部分であって、該開口部(21)を具備 し、且つ、該糞便管理装置(10)が着用されたときに、一般的に着用者の方に方向 づけられている。該着用者側表面部分(16)のサイズおよび形態は、該バッグの周 縁リム(18)により限定される。リム(18)またはシールにより構成される材料の部 分は、着用者側表面部分(16)の部分を形成しない。 衣服側表面部分(17)の表面積および着用者側表面部分(16)の表面積は、前記部 分の外側表面(30)の面積である。リム(18)により構成される材料は計算には含め ない。 衣服側表面部分(17)の長さのために使用される長さの語は、該バッグ(11)の衣 服側表面を長手方向軸に沿って測定した長さをいう。 衣服側表面部分(17)の幅のために使用される幅の語は、該バッグ(11)の衣服側 表面を横断線方向軸に沿って測定した長さをいう。 中心は、前記対象または一部分が一定密度である場合、質量の中心に一致する 対象の点または部分を記述するために使用される。従って、該開口部(21)の輪郭 の中の領域が、一定の厚みおよび密度の材料で満たされていると見なされる場合 、該フランジ(12)が伸びている場合には、該開口部(21)に対して、該中心が決定 されるべきである。 伸びている(unbent)は、フランジ(12)に関して使用される。フランジ(12)は、 典型的に、長手方向軸に沿って湾曲し、着用者側の肛門周囲領域に配置される。 伸びている状態にあるフランジ(12)は、典型的に最も平らである。 平らは、該フランジ(12)等の３次元的な対象の描写において使用され、仮に該 対象が十分に立方形に含まれると考えられるならば、３つの特徴的な長さにより 特徴付けられ、ここで、その1つの第1の長さは、他の２つの特徴的な長さの何れ かの半分よりも短い。仮に、その性質または損傷において実質的な効果を有して いない幾つかの形態を取れるように該対象の形状が可撓性である場合には、それ が前記形態の1つにおいて平らである場合には、それを平らと称する。そのよう な可撓性の対象は、仮に前記最初の特徴的な長さが最短である場合には、その最 も平らな形態にある。 該装置(10)が着用者の肛門周囲領域に取り付けられている場合に、該糞便管理 装置(10)は使用中の位置にあり、これは該開口部(21)が着用者の肛門開口部で記 載され、且つ該フランジ(12)は、典型的に長手方向軸に沿って湾曲しているため である。 ｚ軸は、長手方向と横断線方向軸の両方に対して垂直に交わり、且つ該開口部 (21)の中心と交わる軸である。 該バッグの形態は、該バッグを形成する材料により専ら限定される形態として 理解される。従って、同時に、該バッグ(11)の形態は幾何学的考察により充分に 限定され、該バッグの形態の性質は、該バッグが空気等のガスにより膨張した場 合により明白に同定することが可能であり、これは、等しい圧力が、該バッグを 形成する材料の内側層に働いているためである。しかしながら、該圧力は、充分 に低いべきであり、これは該バッグを形成する材料が、実質的に伸長しないため である。また、該バッグの前記形態が、該バッグの容量を決定する。C1 ポイントは、ｚ軸が前記バッグ(11)を横切る点の方向に伸びているフランジ (12)の開口部(21)の前記中心から1cmの点で配置される前記ｚ軸における点を示 す。C1ポイントは、該糞便管理装置(10)がその使用時の位置にある場合には、大 凡、該バッグ(11)の中に糞便の入口の中心点を表す。C2 ポイントは、該バッグの 形態の中心を示す。C3 ポイントは、ｃ軸が該バッグ(11)の外側表面(30)に交差す る点を示す。 ｃ軸は、前記C1ポイントとC2ポイントを結ぶ軸である。C1ポイントからC2ポイ ントまでの方向が、該ｃ軸の正方向を定義する。 C1-C2 距離は、C1ポイントからC2ポイントまでの距離を示す。 該バッグ(11)に関してここで使用される幅の語は、ｃ軸上で、それに対して垂 直な軸に沿ったCxポイントから、前記垂直軸が前記袋の外側表面(30)を横切る最 も遠い点までで得られる幅を定義する。平均幅の語は、ｃ軸上で与えられたCxポイントについて測定された全ての幅の 平均を示す。 最大平均幅の語は、C軸上の全ての異なるCx軸で得られる前記平均幅の全ての 中からの最大幅値を示す。 総括的平均幅の語は、ここで上記で定義した通り前記ｃ軸上の全Cxポイントに 対する全ての前記平均幅の平均を示す。 該バッグ(11)に関して使用されるスパンは、該バッグの外側表面(30)を横切る 何れかの軸に沿った２点で測定される長さであり、且つ前記2点の間の長さを示 す。 本発明に従うと、所望するバッグ(11)の形態に依存して、該バッグ(11)は1つ の単位の材料、または互いに同じ若しくは異なり、且つ夫々の周囲でシールされ ている多数の分離した材料から提供されてもよい。該バッグの好ましい形態は、 特にその使用目的、即ち、該装置が寝たきり患者、或いは活動的な失禁患者若し くは人工肛門を必要とする患者、または幼児の何れのために意図されるかに依存 する。 特に、該バッグ(11)が、単一の材料から提供される場合、該バッグ(11)の形態 は、当業者に公知の技術による本発明の範囲内のバッグ(11)の形態に従って適合 してよい。これらの技術は、クレーピング、コルゲーティング、リングローリン グ、またはブリーティングを含み、該バッグ(11)により具備される材料の全ての 部分に適用されてよく、また、幾つかの部分に対してのみ、若しくは特定の領域 に対してのみ適用されてもよい。 ここで記載されたバッグは、好ましくは着用者側表面部分(16)と衣服側表面部 分(17)とを有し、これらは共に、分離した材料の断片を具備する。着用者側表面 部分(16)と衣服側表面部分(17)とは、該バッグ(11)の周囲でシールされ、それに よってバッグの周囲リム(18)が形作られる。着用者表面部分(16)および衣服側表 面部分(17)は、各々独立して1以上の材料の部分を具備してもよい。図1は、着用 者側表面部分(16)が2つの部分(19)を具備する実施例を示す。図4および5から明 白であるように、好ましくは衣服側表面部分(17)は、1つの部分の材料からなり ；また、最も好ましくは着用者表面部分(16)は、1つの部分の材料からなる。 着用者側表面部分(16)、衣服側表面部分(17)およびこれらの部分の何れかから なる材料の断片は、所望のバッグ構造を提供するために、互いに当業者に公知の 手段、例えば、接着剤、熱結合または圧結合等により固定される。着用者側表面 部分(16)と衣服側表面部分(17)とが互いにシールされた部分でのリム(18)は、該 バッグ(11)の外側よりも、寧ろバッグ(11)の内側に提供され、それによって、バ ッグ(11)の外側表面(30)よりも、該バッグ(11)の内側表面(15)と同延する。 本発明に従うと、該バッグ(11)が以下に記載される通りに形成される場合、糞 便管理装置は、改善された保持特性および改良されれた適合性および快適性を提 供することが明らかとなっている。特に、C1-C2距離が該バッグの最大幅の150％ 以下、好ましくは125％以下、より好ましくは115％以下、より好ましくは100％ 以下であるべきことが必須の特性として確認されている。好ましいC1-C2距離は 、該最大幅の5％以上、好ましくは15％以上、より好ましくは25％以上である。 また、より好ましくは、C1-C2距離は、最大平均幅の200％未満、好ましくは15 0％未満、より好ましくは100％から10％の間、更により好ましくは80％から20％ の間である。更により好ましい実施例において、C1-C2距離は、総括的平均幅の2 00％未満、好ましくは150％未満、より好ましくは100％から10％の間、更により 好ましくは80％から20％の間である。 本発明の好ましい実施例のもう1つの特徴は、図6から8に示される通り、最大 平均幅と最少平均幅があるように、該バッグ(11)の平均幅が一定ではないように 提供されるべきである。好ましくは前記最大平均幅は、前記最少平均幅よりも少 なくとも20％、より好ましくは少なくとも50％大きい。更に好ましくは、該平均 幅は、C1ポイントとC3ポイントの間のｃ軸の長さの少なくとも10％、より好まし くは少なくとも25％、より好ましくは少なくとも50％、ｃ軸の正方向に沿って連 続して増加する。 本発明の更にもう1つの特徴は、該バッグ(11)が、例えば図6および7により示 される通りに長い形態または狭い形態ではないことである。即ち、該バッグ(11) の何れのスパンも、該バッグ(11)の容量の立方根の400％以下である。より好ま しい実施例において、該バッグ(11)の容量の立方根の300％以下、より好ましく は250％以下、最も好ましくは200％以下である。 図4および5に従って、乳児のために好ましい糞便管理装置(10)は、700mlの容 量と、17cmの最大スパンと、6.6cmのC1-C2距離と、7.5cmの最大幅とを有する。 着用者側表面部分(16)と衣服側表面部分(17)とを具備し、前記部分の各々が、 図4および5に示す通り、別々の材料部分からなるバッグ(11)のためには、本発明 の好ましい実施例は以下の特徴により特徴付けらる。 該着用者側表面部分(16)の表面積は、衣服側表面部分(17)の表面積よりも大き く、好ましくは衣服側表面積部分(17)の表面積よりも5％から40％、最も好まし くは10％から20％大きい。 そのような好ましい実施例の更なる特徴は、該衣服側表面部分(17)が上記で限 定された通りの長さ(L)および幅(I)を有し、長さ(L)と幅(I)の割合が1:0.7から0 .7:1の間であり、より好ましくは1:0.9から0.9:1の間である。本発明の好ましい 実施例において、衣服側表面部分(17)は円形であり、従って、前記割合は1:1で ある。本発明の更により好ましい実施例において、該衣服側表面部分(17)は、図 4に示した形態であり、該長さ(L)と幅(I)の割合は1:0.92である。 糞便管理装置(10)が、本発明のバッグを伴なって提供される場合、該バッグは 、着用者の臀部に隣接して配置されるであろう。従って、より詳細には、該バッ グ(11)は、該バッグの着用者側表面(16)が該臀部を充分に覆い、また着用者の大 腿部の間にぶら下がることはない。従って、該糞便管理装置(10)は下着によって 目立たないように着用され、またおむつと都合よく組合わせることも可能である 。 また、バッグ(11)は、好ましくは、種々の着用条件下、自由に動ける者、即ち 、寝たきりではない着用者により着用された場合でも、糞便に対して充分な容量 を提供できるように設計される。そのような着用条件は、着用者が座っていると きも含む。バッグ(11)に座ることは、大抵、該バッグのある領域の体積の減少を 導くであろう。従って、座ることを可能にするために、該バッグ(11)は、好まし くは、適切なサイズおよび形態であり、座っている着用者により大きな圧力を受 けない領域に充分な容量が提供される。最良の形態およびサイズは、着用者各自 と、全体としての糞便管理装置(10)の設計に依存するであろう。糞便管理装置に 座ることが、特にある領域で、糞便を受け入れる該バッグ(11)の容量を減少させ ることは明らかである。これらの領域は、着用者の肛門の直ぐ近くの領域である が、しかしながら、図9に示す通り、生殖器、尾骨および臀部の外側部分に隣接 する該バッグのより狭い程度の領域ではない。従って、後者の領域に充分な容量 を提供することが重要である。 しかしながら、好ましくは、該バッグ(11)は着用者の生殖器を被覆するように 、或いは完全に被覆しないようには設計されていない。典型的に、これが該装置 (10)の着用の快適性を改善する。更に、生殖器を被覆する場合には、糞便管理装 置(10)は、尿を吸収するために組合わせて着用するおむつの機能を妨げる可能性 がある。 従って、長手方向において開口部(21)の中央からバッグ(11)の正面末端までで 測定される距離(I₁)は、長手方向において開口部(21)の中央からバッグ(11)の後 部末端までで測定される距離(I₂)よりも好ましくは短い(図7を参照されたい)。 従って、好ましいバッグ(11)は、横手方向軸で対称である。しかしながら、該バ ック(11)の後部末端までで測定される前記距離(I₂)の最も好ましい距離は、前記 正面末端までで測定される前記距離(I₁)の50％以下である。好ましくは、該開口 部(21)は、バッグ(11)が長手方向軸に対して対称であるように位置される。 本発明の装置のバッグ(11)のサイズおよび形態の選択においては、また、厳密 に使用の状況を考えることも重要である。おむつと組合わせての利用を意図する 装置には、おむつ自身の性質が、本装置とおむつの適切な機能を保証することが 留意されなくてはならない。例えば、ここで記載される通りの使い捨ておむつは 、典型的に、弾性伸縮性脚部カフを有する。従って、該バッグが着用者の脚部と 該脚部カフとの間に挟まれるようには、該バッグは形成されないことが保証され る必要があり、何故なら、それにより、意図するおむつの脚部カフによるシーリ ングが妨げられるからである。 よって、種々の形態のバッグが本発明の範囲内である。詳しくは、好ましい形 態は、平面的な円形バッグ、円錐形バッグ、平頭円錐形バッグおよび錐体若しく は平頭錐体形バッグである。本発明の最も好ましい実施例において、該バッグ(1 1)は実質的に平頭円錐形態を有する。 加えて、該バッグ(11)は、少なくとも部分的に着用者の臀部の間に該バッグを 挿入且つ保持することを可能にするように形成されることが好ましく、それによ って、該フランジと着用者の皮膚との間の良好な接触が保証される。例えば、本 糞便管理バッグは、首状部分またはコンジットと共に提供されてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ９７１１０６０４．２ (32)優先日 平成９年６月28日(1997．6．28) (33)優先権主張国 ヨーロッパ特許庁（ＥＰ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 前記最大スパンが前記バッグ(11)の容量の立方根の300 ％以下、より好ましくは250％以下であることを特徴と する。本発明の該バッグ(11)好ましい形態は、平面的な 円形、円錐形、平頭円錐形、錐体形または平頭錐体形を 有し、好ましくは平頭円錐形である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．バッグ(11)を具備する糞便管理装置(10)であって、前記バッグ(11)が開口部 (21)と、前記開口部(21)を取り囲み、着用者の肛門領域に対する接着性取り付け のためのフランジ(12)とを有し、前記バッグ(11)は、ここで定義された通り、C1 ポイントおよびC2ポイントと、前記C1ポイントからC2ポイントまでの第1の距離 と、多数の幅および最大幅とを有し、 前記バッグ(11)は、前記第1の距離が前記最大幅の150％以下であることを特徴と する糞便管理装置。 ２．請求項1に記載の糞便管理装置(10)であって、前記第1の距離が前記最大幅の 5％から125％である糞便管理装置。 ３．請求項1または2の何れか1項に記載の糞便管理装置(10)であって、前記バッ グ(11)がここで定義された通り、多数の平均幅と最大平均幅とを有し、前記第1 の距離が前記最大平均幅の200％未満、好ましい前記第1の距離が最大平均幅の15 0％から10％であることを特徴とする糞便管理装置。 ４．請求項1から3の何れか1項に記載の糞便管理装置(10)であって、前記バッグ( 11)が、ここで定義された通り、総括的平均幅を有し、前記第1の距離が、総括的 平均幅の200％未満、好ましくは前記第1の距離が前記総括的平均幅の150％から1 0％である糞便管理装置。 ５．請求項1から4の何れか1項に記載の糞便管理装置(10)であって、前記バッグ が最少平均幅とｃ軸とを有し、前記平均幅が一定ではなく、好ましくは前記最大 平均幅が、前記最少平均幅よりも少なくとも20％、より好ましくは50％大きいこ とを特徴とする糞便管理装置。 ６．請求項1から5の何れか1項に記載の糞便管理装置(10)であって、前記平均幅 が、該ｃ軸の正の方向に沿って、C1ポイントとC3ポイントの間のｃ軸の長さの少 なくとも10％、好ましくは少なくとも25％以上に持続して増加することを特徴と する糞便管理装置。 ７．バッグ(11)を具備する糞便管理装置(10)であって、前記バッグ(11)が開口部 (21)と、前記開口部(21)を取り囲み、着用者の肛門領域に対する接着性取り付け の ためのフランジ(12)とを有し、前記バッグ(11)は、多数のスパンと、最大スパン と、容量とを有し、 前記最大スパンが、前記バッグ(11)の前記容量の立方根の400％以下、好ましく は前記最大スパンが、前記バッグ(11)の前記立方根の300％以下、より好ましく は250％以下であることを特徴とする糞便管理装置。 ８．請求項1から7の何れか1項に記載の糞便管理装置(10)であって、着用者側表 面部分(16)および衣服側表面部分(17)を有し、前記着用者側表面部分(16)および 前記衣服側表面部分(17)が夫々表面積を有し、且つ前記衣服側表面部分(17)が長 さ(L)および幅を有し、前記着用者側表面部分(16)の表面積が、前記衣服側表面 部分の面積よりも大きいことを特徴とし、且つ、前記衣服側表面部分(17)が前記 長さ(L)の前記幅(I)に対する割合が、1:0.7から0.7:1の範囲、好ましくは1:0.9 から0.9:1の範囲になるように形成されていることを特徴とする糞便管理装置。 ９．請求項8に記載の糞便管理装置(10)であって、前記開口部(21)が前記着用者 側表面部分(16)の中心または中心付近に位置される糞便管理装置。 １０．請求項1から9の何れか1項に記載の糞便管理装置(10)であって、前記バッ グ(11)が平面的な円形、円錐形、平頭円錐形、錐体形または平頭錐体形を有し、 好ましくは平頭円錐形である糞便管理装置。