JP2002519104A - 解剖学的に整形された皮膚取付け装着具を有する糞便収集器 - Google Patents

解剖学的に整形された皮膚取付け装着具を有する糞便収集器

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JP2002519104A JP2000556714A JP2000556714A JP2002519104A JP 2002519104 A JP2002519104 A JP 2002519104A JP 2000556714 A JP2000556714 A JP 2000556714A JP 2000556714 A JP2000556714 A JP 2000556714A JP 2002519104 A JP2002519104 A JP 2002519104A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はフランジ(12)と装着者の皮膚との改善された人体フィットを実現し、それによって漏出を防止するように設計された糞便処理装着具(10)に関する。糞便処理装着具は、開口部(21)を有する袋(11)および開口部(21)を囲む解剖学的に整形されたフランジ(12)を具備する。フランジ(12)は装着者の肛門周辺域への接着取付けを実現する。具体的に言えば、フランジ(12)は、フランジの後部(27)中に突出部(29)を備え、その突出部がフランジ(12)と装着者の皮膚との間の効果的な密封を実現し、尾骨における漏出を防止する。本発明の他の態様では、このようなフランジを具備する糞便処理装着具は、使い捨ておむつ(50)と共に併用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は人体フィッティング糞便処理装着具に関する。特に、本発明は、改善
された人体フィットおよび皮膚と処理装着具の間の人体密封を実現するために改
善されたフランジを有する糞便処理装着具を対象とする。
【0002】 (発明の背景) 糞便処理装着具は、主に失禁者および幼児によって装着されるように設計され
る公知の製品である。このような糞便処理装着具は、装着者の肛門域の皮膚に取
り付けられ、糞便物質および他の人体放出物を捕捉し、直ちに閉じ込めることを
意図している。このようにして、これらの製品は、皮膚刺激の減少、衣類や寝具
のような用品の汚染防止、さらに介護者自身の汚濁防止までを含めた、装着者の
皮膚上の糞便物質の汚れに関わる問題を解消することを試みている。しかし、こ
のような糞便処理装着具を使用中にしばしばぶつかる問題は、普通これらの処理
装着具は寝たきり患者、特に人工肛門を備えてきた人々によって利用されるよう
に設計されていることである。このような用途では、患者の動きが比較的に少な
く、処理装着具に応力が掛からない場合は、皮膚と処理装着具の間の相応な密封
が実現できるように、処理装着具を皮膚の比較的平坦な表面に施用する。しかし
、活動性の成人失禁患者または幼児用に設計された処理装着具のようなもっと応
力の掛かる状況下では、装着者の皮膚と処理装着具の間のきっちりした密封を実
現し、維持する可能性はかなり低下する。
【0003】 不運なことに、このような処理装着具の活動性装着者にとって、装着者の動き
や姿勢のために、排泄物の一部が実際に処理装着具に全く入っていかない危険性
が常につきまとう。あるいは、例えば装着者が座っているとき、袋中に閉じ込め
られている排泄物の一部が処理装着具の開口部に押し戻される危険性もある。こ
のような状況下では、排泄物は最も抵抗の少ない方向に従わざるを得ないであろ
う。普通これは、フランジの装着者対向面上の臀部溝の縦方向である。この区域
でフランジと皮膚との密封がきっちりしていない場合、それによって排泄物が処
理装着具から装着者の皮膚上へ、後方の尾骨や多分装着者の衣服へ向かって漏れ
出し得るであろう。一般に、このような糞便物質の存在のために、気持悪い感染
が起こり得るし、寝たきり装着者や活動性成人装着者だけでなく幼児にとっても
、このような状態は極めて不本意で痛ましく、苦痛なものである。
【0004】 糞便物質を効果的に捕捉し、直ちに閉じ込めると主張されている多数の商品が
存在する。このような例を示した従来技術も豊富である。例えば、国際公開第9
6/19167号は、糞便物質や高速度で放出される高流動性物質を閉じ込める
ように改造された吸着材用品について記載している。吸収材用品は吸収材アセン
ブリー外側で横方向に位置決めされた各糞便閉じ込め部材を備え、その部材は糞
便物質の側方運動を遮断することによって機能する。各糞便閉じ込め部材は、各
々糞便物質を収集するのに十分な空隙体積を維持し、提供するために、弾力的で
多孔性の材料で形成されている。国際公開第94/14395号は、使い捨て吸
収材用品の面から直立し、外へ延びるように、トップシートの身体対向面に配置
され、そこから外側に延びる横仕切を備えた使い捨て吸収材用品を開示している
。横仕切は吸収材用品を前部と後部に分割し、両部間の急激な断絶を起こす。後
部に堆積した糞便物質は、横仕切によって前部へと縦方向に移動することを阻害
される。国際公開97/01316号、糞便物質収集用袋と尿貯蔵用尿収集器を
有するおむつを詳述している。中央の仮想線(おむつの縦側に垂直な)に沿って
おむつを折り重ねことによって、かつその仮想線に平行な縁(中央の仮想線から
離れた)同士を一致させることによって、その袋が形成される。このようにして
、糞便物質を装着者の皮膚から隔離する。日本出願JP08−117261Aは
、失禁者用に設計された袋様構造を有するおむつを開示している。その袋は肛門
に面した位置にスリットまたは穴を備え、スリットまたは穴は接着剤で被覆され
た表面に囲まれている。米国特許第3577989号は、尿と糞便物質の両方の
失禁者に対する使い捨てプラスチック除去捕捉袋を詳述している。一般にカーブ
した後方端が凸であり、一方、一般に前方端が凹となるように、そのフランジが
特別に設計され、形作られている。特に、女性患者にとって、カーブした身体の
輪郭に良く合うように、かつ尻のふくらみ同士の間と肛門の下方部や周辺部で合
うように、フランジの凸部が改造され、一方、フランジの凹型前方端部は外陰よ
り上の患者の身体のカーブした輪郭に良く合うように設計されている。フランジ
の両端部の間には、患者の肛門、ふくらみおよび上脚の間のカーブした身体の輪
郭に良く合うように寸法取りされた細長い側方部がある。欧州特許第02450
64号は、その周囲で互に固定された可撓性の前壁と後壁を有する糞便失禁袋に
ついて記述している。前壁には装着者によって放出された物質を入れるための穴
が設けられている。その穴は前壁の外表面に固定された皮膚適合性耐水性材料の
接着パッドに囲まれている。パッドは、位置決めしたとき、ハート形パッドの凹
部が装着者の正面にくるように、一般にハート形をしている。すべての従来技術
の事例について、糞便物質を糞便処理装着具の袋中に完全には閉じ込められない
。糞便物質の一部は肛門域から前方へしみ出し、尿道内に入り込む。
【0005】 とはいえ、糞便物質を完全に閉じ込め、装着者の肛門域および尾骨から隔離す
る上で極めて有効な糞便処理装着具に対する必要性はなお存在する。本発明は、
袋および、フランジがフランジ後部に突出部を備えたフランジを具備する糞便処
理装着具を提供することによってこの必要性に対処するものである。このような
突出部の存在は特異的に有利であり、処理装着具から糞便物質が漏れるのを防止
することが判明した。その上、糞便処理装着具上のこのような突出部の存在は装
着者に不快をもたらさず、糞便物質に由来する感染や皮膚刺激を著しく減少させ
、皮膚衛生に関して装着者や介護者に大いに満足感を与える。
【0006】 本発明の他の態様では、これらの突出部を有する糞便処理装着具を使い捨てお
むつと共に使用することが有利となり得る。このような併用に関しては、従来技
術は全く触れていない。上述したとおり、従来技術文献で、糞便物質を装着者の
肛門や敏感な生殖器の領域から隔離するために協調的に機能し、さらに装着者の
皮膚をおむつの吸収材から隔離する2つの別個の実在物を開示しているものはな
い。
【0007】 (発明の概要) 本発明に従って構築した糞便処理装着具は、開口部を有する袋と、装着者の皮
膚に接着取付けするための、開口部を囲み、解剖学的に整形されたフランジを具
備する。解剖学的に整形されたフランジは袋に取り付けられ、外周、開口部に近
接する内周、縦方向中心線および横方向中心線を備え、その中で横方向中心線は
フランジを前部と後部に区分する。
【0008】 詳細に言えば、フランジは装着者対向面と衣服対向面を備え、前記装着者対向
面はフランジ後部に突出部を備えている。突出部はフランジの外周と内周の間で
、縦方向と平行な方向に配置される。突出部は外周から内周まで延び、対称的に
配置されることが好ましい。突出部は0.5ミリメートルから15ミリメートル
の範囲の、好ましくは2ミリメートルから10ミリメートルの範囲の、より好ま
しくは3から7ミリメートルの有効高さを有する。
【0009】 突出部は装着者の肛門周辺に快くはまり、フランジと装着者の間に流体のきっ
ちりした密封を実現する。
【0010】 本発明の他の態様では、本発明の糞便処理装着具は使い捨ておむつと併用され
る。
【0011】 (発明の詳細な説明) 図1によれば、本発明の糞便処理装着具(10)は、開口部を有する袋(11
)、および開口部(21)を囲み、装着者の尻同士の間の肛門域と臀部の溝にて
装着者の皮膚に接着取付けするための、解剖学的に整形されたフランジ(12)
を具備する。
【0012】 図1から、解剖学的に整形されたフランジ(12)が、外周(24)、開口部
に隣接し、開口部を画定する内周(25)、縦方向中心線Lおよびそれと直交す
る横方向中心線Tを備えることは明らかである。横方向中心線Tは、解剖学的に
整形されたフランジ(12)を前部(26)と後部(27)に区分する。さらに
フランジ(12)は装着者対向面(23)と衣服対向面(22)を備える。
【0013】 本発明によれば、驚くべきことに、解剖学的に整形されたフランジ(12)の
装着者対向面に位置決めした突出部(29)の存在は、糞便が処理装着具から皮
膚とフランジ(12)の間に漏れるのを減少せ、防止する上で特に有効であるこ
とが判明した。フランジの装着者対向面後部での突出部(29)の位置決めは、
人体の解剖学的輪郭にもっと容易に合致するフランジをもたらすだけでなく、糞
便物質の出口が最も容易に生じるフランジ上の各位置での密封を改善し、それに
よって皮膚と排泄物の間の不要な接触を防止する。その上、本発明の一層驚くべ
き利点として、後部突出部(29)の存在は、処理装着具装着者の皮膚上の所望
個所への処理装着具の位置決めをも補助し、さらに密封の利便を改善することが
挙げられる。
【0014】 本発明によれば、フランジが平坦で曲がっていない構成のときは、突出部(2
9)はフランジ(12)の装着者対向面(23)に存在し、そこから延びている
。しかし、フランジが曲がった状態にあるときにか、または使用状態、すなわち
装着者の臀部の溝中に配置できるようにフランジが縦中心線に沿って折り曲げら
れるときにだけ、突出部が判然となるようにフランジが構成されている場合も、
便益をもたらすことが判明した。
【0015】 本発明によれば、突出部(29)は、縦方向Lと平行な方向に、解剖学的に整
形されたフランジ(12)の外周(24)と内周(25)の間に配置される。そ
の上、突出部(29)は縦軸の両側にある縦側縁の間を横方向にも延びる。突出
部(29)が外周(24)から内周(25)まで延びることは、もっと好ましい
。横方向では、突出部(29)がフランジ(12)の横幅全体に延びずに、フラ
ンジの中心部を通して測定したフランジの幅のほんの50%まで延びるのが好ま
しく、30%まで延びるのがさらに好ましい。
【0016】 突出部(29)は縦軸に関し対称でも、非対称に配置されてもよい。より好ま
しい実施形態では、突出部(29)は対称に配置される。本発明によれば、突出
部(29)はフランジ面に垂直に延びる。突出部(29)は直立し、フランジ(
12)の面の上に、糞便物質の動きを妨げる急激な遮断を起こすに十分な有効高
さHまで延びることが重要である。本明細書で使用する場合、「有効高さ」とい
う用語は、接着剤(20)の衣服対向面から、平坦な配向および/または使用中
の配置にあるフランジ(12)の衣服対向面までのZ方向の最大距離を指す。突
出部(29)は0.5ミリメートルから15ミリメートルの範囲の有効高さを有
する。好ましくは、突出部(29)は2ミリメートルから10ミリメートルの範
囲の有効高さ、もっと好ましくは、約3から7ミリメートルの有効高さを有する
。有効高さの測定は、接着剤やフランジ材料に圧力が掛からなうように、マイク
ロメートルの補助なしで実行される。典型的には突出部(29)はフランジ(1
2)の面に直交する。フランジ(12)がひだ、しわ、うねりまたは他の平面性
からの乖離をもつ場合、有効高さを決定する際の突出部(29)の位置にこれら
を考慮すべきであることを認識する必要がある。
【0017】 本発明によれば、突出部は任意の形をとってよい。一般に突出部(29)は実
質的に凸形の縦断面および/または横断面を有する。突出部(29)は普通凸形
であり、こぶ様または丘様の縦断面を呈し、および/または横方向でそのような
形状であるか、またはチューブ状である。2個以上の明確な高みを有する突出部
を示すように、突出部が二重こぶ様断面を有してもよい。突出部の最大高さまた
は有効高さを示すこぶは、フランジの外周寄りに位置決めされることが好ましい
【0018】 突出部(29)の弾性と可撓性を改善するために、突出部は中空または部分的
に中空であるが、完全に中実であってもよい。突出部(29)が中空または部分
的に中空である実施形態に対しては、突出部の所望の弾性構成を維持するために
、突出部には追加の支持手段が必要となることもある。適当な支持手段には、少
なくともフランジ(12)の装着者対向面(23)上にある突出部(29)の基
部で、突出部の縦側面を互に接続する接着剤または弾性材の一定量が含まれる。
【0019】 本発明によれば、突出部(29)は横方向に圧縮可能であるべきで、その結果
、横向きの力で圧縮されたとき、突出部(29)は跳ね返るのではなく、内側に
へこむであろう。突出部(29)は弾性的に変形可能でもあるべきで、その結果
、例えば縦側面が圧縮される場合、突出部(29)の上部または最上部が上方に
押しやられ、それによって使用中の突出部(29)を上下に延ばし、処理装着具
の全体的有効高さを増加させるであろう。このようにして、突出部(29)によ
って、およびより好ましくはフランジと接着剤との組合せで実現される密封効果
は、処理装着具の装着者が使用中に活動し、そのため処理装着具に加わる圧力が
増加したときでも、常に維持される。したがって、突出部(29)が変形可能で
あることは、肛門の開口が増大する実際の排便の過程中にも特に重要であり、し
たがって、好ましくは後部突出部(29)は密封を維持すると同時に、この過程
を阻止すべきではない。
【0020】 突出部(29)はフランジの統合的な一部として形成されてもよいし、あるい
はフランジ材料と異なるか、または同一の材料が、当分野で公知の手段、典型的
には接着剤を用いてフランジ(12)に取り付けられる別個の実在物として得て
もよい。しかし、突出部がフランジの統合的な一部として形成されることが好ま
しい。突出部(29)はフランジ(12)の構成材料中に1個のひだを形成する
ことによって作製されてもよいし、またはフランジ材料をサーモボンディングす
ることによって作製されてもよい。あるいは、突出部(29)を人体適合性接着
材料から得てもよい。本発明の好ましい一実施形態では、突出部(29)はフラ
ンジ材料自体から形成され、接着性支持手段を利用する。
【0021】 突出部(29)は接着剤で被覆されていてもよいし、接着剤が付いていなくて
もよい。本発明の好ましい一実施形態では、突出部(29)はまた人体適合性接
着剤で覆われる。突出部(29)が例えば二重こぶ縦断面を含む実施形態に対し
ては、こぶ、好ましくは人体適合性接着剤で「有効高さ」をもたらすこぶの表面
中1個の表面だけを得ることが特に利便をもたらすことが判明した。残りのこぶ
表面はゴムのような滑り止め材料を付与される。
【0022】 図1に示すように、開口部(21)はフランジ(12)に囲まれ、円形、偏長
形、ハート形のような任意の形や大きさで得てもよいし、対称でも非対称であっ
てもよいが、好ましくは、開口部は縦、横いずれかの方向に偏長な形状をとり、
最も好ましくは、開口部の輪郭が主軸の実質的に直交する2個の楕円の形をとる
【0023】 フランジ(12)は、恒久的取付けまたは取外し可能な取付けを実現する当分
野の技術者に公知の任意の手段に従って、袋(11)に取り付けられる。しかし
、フランジを接着剤によって袋に取り付けることが好ましい。一般には、入って
くる糞便物質の障害とならないように、フランジの外周寄りに袋をフランジに取
り付けることになる。
【0024】 処理装着具が対象とする装着者群に応じて、フランジは任意の大きさに作製さ
れる。同様にフランジを任意の形に作製してもよいが、好ましくは複数のローブ
(13)を備えた対称形であることが好ましい。フランジは衣服側部分(22)
と装着者側部分(23)を具備する。
【0025】 フランジを肛門周辺域に容易に配置できるようにするため、フランジ(12)
は柔軟で可撓性で順応性の材料で作製されるべきである。含まれる典型的な材料
には、不織材料、織物、連続気泡熱可塑性フォーム、独立気泡熱可塑性フォーム
、連続気泡フォームとストレッチ不織布の複合材、およびフィルム、天然および
合成繊維を含むエアー撚り材料、サーマルボンディングをしたエアー撚り材料、
フェルト、ニードルパンチ、スパンレース、流体ジェット絡み合い、湿式撚り、
乾式撚り、メルトブロー、ステープルカーディング、スパンボンド、ステッチボ
ンド、アパーチャの各布地、および上記材料または類似品の組合せが挙げられる
。ポリエチレンの独立気泡フォームが有効であることが判明したが、連続気泡ポ
リウレタンフォームを使用することはもっと好ましい。このようなフォームは0
.1から5ミリメートルの全範囲内の厚さ、および5から250g/m2、より
好ましくは50g/m2の密度をもつことが好ましい。他の熱可塑性フォーム材
料、あるいはこのようなフォームの記述された性質(すなわち、柔らかさ、たわ
み性、張出し性および収縮性)を有する他の適当なプラスチックシート材料も使
用することができる。好ましくは、フランジの衣服対向面の材料が画定された開
口部の中へ延びることによって該材料の裾または垂れ縁を形成し、それが開口部
を画定するフランジの表面縁の使用中における意図せぬ相互接着を予防すること
である。
【0026】 本発明によれば、糞便処理装着具は、装着者に固定するための取付け手段をさ
らに具備している。このような手段には絆創膏が含まれ、より好ましくはフラン
ジ(12)の装着者側部分(23)に施用した人体適合性感圧接着剤(20)が
含まれる。
【0027】 接着剤層を保護するために、シリコン処理紙のようなリリース手段(図示され
ていない)で接着剤(20)を覆うことが好ましい。接着剤(20)はフランジ
の装着者対向面全体を覆うことができる、あるいは少なくとも1箇所、好ましく
は2箇所から6箇所の非接着部分を有することがより好ましい。これらの部分は
接着剤なしであるか、あるいは不活性化されたか、または覆われた接着剤を含有
している。図1から明らかなとおり、好ましい一実施形態では接着剤はフランジ
(12)の装着者対向面全域に施用されずに、フランジ(12)両側にローブ(
13)が備えられ、これらのローブは非接着性であり、それによって接着剤との
接触を避けつつ、処理装着具の配置と除去を促進することに役立ち得る。しかし
、これらのローブもリリース手段によって覆われることが好ましい。装着者の皮
膚に糞便処理装着具(10)を施用する前に、付いている場合にはリリース手段
を除く。
【0028】 本発明によれば、処理装着具を装着者の肛門周辺域に取り付けるために、親水
コロイド接着剤やヒドロゲル接着剤のような医用に承認された任意の耐水感圧接
着剤が使用される。比較的に傷みのない取付けと取外しを可能としながら、装着
者の敏感な肛門周辺域の皮膚にフランジを固定するために所望の接着性を示す上
で特に有効な接着剤は、3次元マトリックスを形成する可塑剤含有架橋ポリマー
から形成される。
【0029】 スロットコーティング、スパイラルまたはビーズ塗布または印刷のような当分
野で公知の任意の手段によって、接着剤(20)をフランジ(12)の装着者対
向面に施用できる。典型的には、想定する最終用途に応じて、接着剤を基準重量
で20g/m2から2500g/m2、より好ましくは500g/m2から200
0g/m2、最も好ましくは700g/m2から1500g/m2施用される。例
えば、赤子に用いる糞便処理装着具に対しては、接着剤の量は活動性の成人失禁
者に対して設計した糞便処理装着具の場合より少ない。
【0030】 本明細書中で使用される該収納袋(11)は、排出便物質を収納するためのフ
レキシブルな貯蔵袋である。該収納袋(11)は、それらの使用目的、すなわち
、該装着具が、寝たきりの患者のためなのか、または失禁性疾患の寝たきりでな
いまたは人工の腸を必要とする患者または乳幼児用のためなのかに応じて、任意
の形または大きさで提供することができる。例えば、基本的にチューブ状または
屈曲性の細長い収納袋は、典型的に寝たきりの患者および高齢者の失禁性疾患者
によって利用される。乳幼児または成人いずれかのより活動的な装着者の場合、
該糞便処理装着具は、好ましくは、該装着具を身体の輪郭に沿ってつけそして装
着者が肌着の下で人目につかず着用できるような構造に形づくられるべきである
【0031】 特に、好ましい形は、平らで環状の収納袋、円錐形収納袋、円錐台形収納袋お
よび角錐形状または角錐台形状収納袋である。本発明の糞便処理装着具のもっと
も好ましい実施態様では、該収納袋(11)は実質的に円錐台形状である。採尿
袋用の好ましい形状を図4に示す。典型的には該収納袋は、装着者対向部位(1
6)と肌着対向部位(17)を有することになるであろう。該ヒト排泄物処理装
着具(10)の装着者対向部位(16)は装着者の臀部付近に配置される。その
ように、装着者対向部位(16)は装着者の臀部を被うように適用され、装着者
の大腿部間に吊るすものではない。
【0032】 加えて、好ましくは該収納袋(11)は、装着者の臀部の中間に少なくとも部
分的に挿入そして保持され、該フランジと装着者の皮膚間で良好な接触を確実に
するような形である。例えば、該収納袋(11)は、首部位または導管を有する
よう提供されてもよい。
【0033】 該収納袋(11)は、好ましくは、種々の装着条件下、また自由に動く、すな
わち寝たきりではない装着者の装着時のために、糞便のための充分な容量を提供
するよう設計される。例えば、該収納袋(11)上に座ることにより、該収納袋
のある領域で大きく容積が減少することになるであろう。このように、該収納袋
(11)は、座るような装着条件で、大きな圧力が掛からない部位で充分な容量
を提供するような形が好ましい。
【0034】 該収納袋(11)は、任意の捕集物質を確実に収容するように、典型的には耐
液体漏洩性があるよう、しかし通気性であってもよいように設計される。該収納
袋(11)は、使用時の破裂に、または座るような典型的な装着条件下で該収納
袋(11)に圧力がかかる場合に耐えるのに充分な強度を有するよう設計される
【0035】 本発明によれば、要求される該収納袋(11)の形状に応じて、該収納袋(1
1)は単一一体型材料からまたは多くの個別の材料部分より提供されてもよく、
それら個別の材料部分は同一であっても異なってよく、それら個々の周囲部でシ
ールされるものである。
【0036】 1つの好適な実施態様では、本発明での該収納袋は、装着者対向部位(16)
および肌着対向部位(17)は、別の材料からなるものである。装着者対向部位
(16)および肌着対向部位(17)は、該収納袋(11)の周囲部でシールさ
れ、収納袋周囲部リム(18)を形成する。図1に見られるように、該収納袋(
11)の装着者対向部位(16)は、当該業者に知られる方法、すなわち接着、
熱接着、または圧力接着のような方法により、所望の収納袋形態を得るために、
互いに確保されたさらに2つの部位(19)を含んでいてもよい。前記リム(1
8)はまた収納袋の内側にあってもよく、したがって該収納袋(11)の外部表
面(30)ではなく該収納袋(11)の内部表面(15)に共存していてもよい
。好ましくは該収納袋(11)は横断軸に対して非対称であり、装着具(21)
の中心部から該収納袋(11)の前端部までの縦方向に測定した距離が、該収納
袋(11)の後端部まで測定した距離よりも短いようになっている。
【0037】 本発明に従えば、該収納袋(11)には、1層または多層、好ましくは2層ま
たは3層が含まれることができる。典型的には少なくとも部分的に糞便と接触す
るであろう該収納袋(11)の内部の層は、内層と呼ばれる。典型的には少なく
とも部分的に装着者の皮膚および装着者の肌着と接触するであろう該収納袋の最
外層は、外層と呼ばれる。
【0038】 該収納袋材料の層は、任意の材料から、好ましくは該収納袋が液体不透過性に
なるものから提供されてもよい。該層は特に、不織布またはフィルムのような任
意の材料を含んでいてもよい。本発明の好適な実施態様では、積層体が不織布層
およびフィルムから形成されてもよい。該積層体は、当該業者に知られる方法に
より製造されることができる。
【0039】 任意の不織布には、フェルト布、紡糸レース布(spunlaced fab
rics)、流動ジェット交絡布(fluid jet entangled
fabrics)、エアレイド布(air−laid fabics)、ウエッ
トレイド布(wet−laid fabrics)、ドライレイド布(dry−
laid fabrics)、溶融ブロー布(melt−blown fabr
ics)、ステープルファイバーカーディング布(staple faiber
carding fabrics)、スパンボンド布(spunbonded
fabrics)、スティッチボンド布(stitch−bonded fa
brics)、アパーチュア布(apertured fabirics)およ
び上記の組合せなどが含まれ得る。
【0040】 任意の前記層に好適なフィルム材料には、好ましくは熱可塑性材料が含まれる
。該熱可塑性材料は、すべてのタイプのホットメルト接着剤、ポリオレフィン、
特にポリエチレン、ポリプロピレン、アモルファスポリオレフィンおよびその類
似物の中より選択することができる。その類似物はすなわち、セルロース、木材
パルプ、綿、ジュート、大麻のような天然繊維を含む繊維またはポリマー性バイ
ンダーを含む溶融性成分を含有する材料;ガラス繊維、レーヨン、ポリエステル
、ポリオレフィン、アクリル酸誘導体、ポリアミド、アラミド、ポリテトラフル
オロエチレン金属(poylterafluoroethylene meta
l)、ポリイミドのような合成繊維;高融/低融の2成分ポリマー、コポリマー
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル/ポリ塩化ビニルのコポリマー
、コポリマーポリアミド、構成成分のいくつかが溶融しないブレンドを含む材料
のようなバインダー;米国エクソンケミカル社(EXXON Chemical
Co.,III,US)より商品名エグザイル(EXXAIRE)または三井
東圧社(日本)より商品名エスポイルNO(ESPOIR NO)で供給される
ミクロ孔フィルムを含む空気および蒸気透過性材料;およびデュポン社(DuP
ont)より入手可能なヒトレル(Hytrel(商標))および仏国エルフア
トケム社(ELF Atochem、France)より入手可能なペバックス
(Pebax(商標))のような一体式通気性材料の中より選ばれる。
【0041】 好ましい実施態様では、任意の層でなるフィルムは、好ましくは、空気のよう
な気体および水蒸気のような蒸気に透過性であって、これは装着者の体より出る
水分蒸気の捕集および濃縮の問題や短時間での使用後でのこのような、暑くて、
じとじとした不快的な状態を避けるためである。
【0042】 該収納袋の該外層は、好ましくは、不織布層により提供される。そのような材
料層は装着者の皮膚に不均一な表面で存在し、このように閉塞の問題を有意に低
減させ、皮膚の健全性を多いに増すものである。
【0043】 本発明の好適な実施態様の1つでは、該収納袋には2つの層が含まれる。好ま
しくは、該外層には不織布が含まれ、該内層にはフィルムが含まれる。
【0044】 本発明のさらに別の好適な実施態様では、該収納袋(11)には、3つの層、
好ましくは1つのフィルムおよび2つの不織布層が含まれる。さらにより好まし
い実施態様では、該フィルムは、該2つの不織布層の間に挿入されるものである
。この層の順番は、結果的に装着者の皮膚への接触時に特に好ましい感触を有す
る密閉繊維構造を与える。さらに別の好適な実施態様では、該内層にはフィルム
および不織布を含む他の2つの層が含まれる。
【0045】 該収納袋(11)に含まれる該不織布層(単数または複数)は、疎水性または
親水性であってもよい。該収納袋(11)がフィルム層を含まない場合、好まし
くは、少なくとも1つの不織布は疎水性である。したがって、液体の浸透は、該
ヒト排泄物処理装着具(10)の装着者対向部位(16)および肌着対向部位(
17)を通じて防止される。該収納袋がフィルムまたは疎水性不織布を含む場合
には、さらに不織布層は親水性であってもよい。
【0046】 典型的には、該不織布は、フッ素化学的または他の疎水性処理のような表面活
性物質で処理されて、必要な疎水性を付与する。しかしながら、該不織布層は、
ホットメルト接着剤のような液体非透過性の物質のコーティング、またはシリコ
ーンまたはゴムおよび植物性や鉱物性のワックスのような他の疎水性化合物のコ
ーティングにより均等に処理されてもよく、または例えば超微粒子(nano−
particulates)またはプラズマコーティング技術を用いた物理的処
理をしてもよい。
【0047】 該不織布層はまた、装着者対向部位(16)および肌着対向部位(17)の触
感上認知できる柔軟性を改善する剤で処理することもできる。該剤には、限定さ
れるものではないが、植物オイル、動物オイルまたは合成オイル、シリコーンオ
イルなどが含まれる。これらの剤の存在は、装着者にベタベタしたまたは油っぽ
い感触感覚を与えずに、該不織布層にシルク様なまたはフランネル様の感触を加
えることが知られている。さらに、アニオン性、非イオン性、カチオン性および
両性界面活性剤を含む界面活性剤が、柔軟性および表面平滑性をさらに向上させ
るために添加されてもよい。
【0048】 さらに、該不織布層には、望ましい治療的または保護コートローションの利点
を付与するために、ローションを含浸させてもよい。装着者対向部位(16)お
よび肌着対向部位(17)上にコーティングしたローションは、通常の接触およ
び装着者の動きおよび/または体熱により装着者の皮膚へ移動し得る。一般にロ
ーションの形態の鉱物オイルは、装着者の皮膚に平滑性と保護被覆を付与するの
に有効性なものとして認識されている。また、該不織布層中にクリーム処方の固
形オイル相を含浸させることもできるし、または例えばベビーオイルを含む圧力
または熱または水崩壊性のカプセルを並べたものを該不織布層中に含ませること
も可能である。
【0049】 本発明の好適な実施態様の1つでは、該収納袋には、吸収体物質が含まれてい
ても良い。該吸収体物質には、液体を吸収しかつ保持できる任意の吸収体物質が
含まれていても良い。該吸収体物質には、使い捨て型おむつに通常使用される多
種多様な液体吸収体およびエアーフェルト(airfelt)と一般に呼ばれる
微粉砕木材パルプのような他の吸収体材が含まれていてもよい。他の好適な吸収
体物質には、クレープ処理セルロース塊(creped cellulose
wadding);コフォーム(coform)を含む溶融ブローポリマー(m
eltblown polymer);化学的に強化、修飾または架橋されたセ
ルロース繊維;薄膜状ラップおよび薄膜状積層体を含む薄膜;発泡体樹脂の吸収
体;スポンジの吸収体;高吸収体ポリマー;吸収体ゲル状物質;または任意の他
の公知の吸収物質またはそれら物質の組合せが含まれる。
【0050】 該吸収体物質は、任意の好適な方法で該収納袋(11)に配置される。例えば
、該吸収体物質は、該収納袋内にゆるく配置されてもよく、または該収納袋(1
1)の該内層に固定されてもよい。不織布およびフィルム基材に吸収体物質を固
定化する任意の公知の技術を用いて、該収納袋の該内層に固定化することが可能
である。該吸収体物質はまた、任意の所望の形状または構造(例えば、長方形、
楕円形、円形など)を有するよう配置されてもよい。
【0051】 糞便処理装着具と併用して装着されるおむつの詳細な説明 本発明の処理装着具糞便処理装着具(10)は、衣服またはおむつ(50)、
好ましくは使い捨ておむつと共に使用されるとき、特に有用かつ有益であること
が判明した(図2を参照)。糞便処理装着具(10)を装着者の肛門周辺域に先
ず位置決めし、その後使い捨ておむつ(50)を施用することが好ましい。詳細
に言えば、おむつ(50)を糞便処理装着具(10)の上に位置決めし、装着者
の体の周りに従来どおり締める。尿と糞便物質との優れた分離を実現するだけで
なく、糞便処理装着具(10)とおむつ(50)の併用系は皮膚刺激を実際に減
少させる。特に、典型的な装着者群には超高齢者、乳幼児および不健康な装着者
が含まれるので、皮膚刺激はしばしば起こり得る。実際、糞便処理装着具(10
)の存在により、装着者の皮膚とおむつ(50)、すなわちおむつ(10)の吸
収材コア(58)の一部との間に分離層が形成される。おむつ(50)は従来型
のもの(以下に記載されるが、何ら限定例ではない一実施形態)でもよく、ある
いは本発明の教示に従って、有効で快適に糞便処理装着具(10)を閉じ込める
ように改造することもできる。
【0052】 本明細書で用いる場合、「使い捨ておむつ」という用語は人体排出物を吸収し
、閉じ込める用品を指す。もっと詳細に言えば、人体から放出される様々な排出
物を吸収し、閉じ込めるために、装着者の身体に対して、またはその近傍に配置
され、一回の使用(すなわち、洗濯したり、そうでない場合は修復や再利用する
ことを意図していない)後に廃棄され、好ましくは環境に適合する方式でリサイ
クル化され、コンポスト化され、またはそうでない場合は処理されることを意図
した用品を指す。本明細書で用いる場合、「おむつ」という用語は幼児または失
禁者が一般に装着する衣服で、脚と脚の間に通して引き上げられ、装着者の腰回
りで締められるものを指す。
【0053】 図3は、装着者の糞便処理装着具(10)上に配置される前の本発明を具体化
するおむつ(50)の部分切断透視図である。図3に見えるように、好ましいお
むつ(50)は本体部分(52)および再締付可能な機械的締め具(54)を含
んでいる。好ましい本体部分(52)は、液体透過性トップシート(56)、吸
収材コア(58)、液体不透過性バックシート(60)および弾性収縮性レッグ
カフ(62)を備える。各レッグカフ(62)は、サイドフラップ(64)と1
個または複数の弾性部材(66)を備えることが好ましい。簡潔に示すために、
弾性部材(66)を1個だけサイドフラップ(64)中に示してある。トップシ
ート(56)、吸収材コア(58)、バックシート(60)、サイドフラップ(
64)および弾性部材(66)は公知の様々な構成で組立てられるが、好ましい
使い捨ておむつの構成は米国特許第3860003号に示され、全般的に記載さ
れ、一層好ましい使い捨ておむつの構成は国際公開第93/16669号に示さ
れ、全般的に記載されている。この好ましい使い捨ておむつの構成では、バック
シート(60)はトップシート(56)に接合される。吸収材コア(58)はト
ップシート(56)とバックシート(60)の間に位置決めされる。サイドフラ
ップ(64)は吸収材コア(58)の各側端から外向きに、しかも各側端に沿っ
て延びる。弾性部材(66)は各サイドフラップ(64)と動作上連動している
【0054】 図3は、トップシート(56)とバックシート(60)が同一の広がりをもち
、吸収材コア(58)より一般に大きな長さと幅の寸法を有する本体部分(52
)を示す。トップシート(56)はバックシート(60)の上に重なり、それに
よって本体部分(52)の周囲(68)を形成する。
【0055】 本体部分(52)は内表面(74)および外表面(76)を有する。バックシ
ート(60)が使用されるとき、それは普通本体部分(52)の外表面(76)
を形成する。内表面(74)は外表面(76)と反対側のおむつ(50)の表面
であり、ここに示された実施形態では、普通トップシート(56)により形成さ
れる。一般に、おむつ(50)の内表面(74)は外表面(76)と同一の広が
りをもち、おむつ(50)を装着するとき、装着者とより広く接触する表面であ
る。
【0056】 本体部分(52)の吸収材コア(58)は、一般に被圧縮性で、適合形状をも
ち、装着者の皮膚に対し非刺激性で、尿や他の一定の人体放出物のような液体を
吸収し、保持することのできる吸収材手段である。吸収材コア(58)は様々な
大きさと形(例えば、矩形、砂時計、T型、非対称等)で製造され、しかも、使
い捨ておむつや他の吸収材用品で汎用される、エアーフェルトと通称される粉砕
木材パルプのような非常に多様な液体吸収材料から製造される。他の適当な吸収
材の例には、クレープしたセルロース詰め物、コフォームを含むメルトブローポ
リマー、架橋したセルロース繊維、ティシューラップを含むティシュー、吸収材
フォーム、吸収材スポンジ、超吸収材ポリマー、吸収材ゲル化材あるいは他の等
価な吸収材またはその組合せが含まれる。吸収材コア(58)の構成と構築も変
化し得る(例えば、吸収材コア(58)は厚さの異なる帯域、親水性勾配、超吸
収材勾配、または、より低い平均密度、より低い基準重量の獲得帯域をもち得る
。あるいは、1個または複数の層または構造を含み得る。)。さらに、吸収材コ
ア(58)の大きさと吸収能力は、幼児から成人に亘る装着者に対応できるよう
に変化し得る。
【0057】 バックシート(60)は液体(例えば、尿)に対し不透過性であり、薄いプラ
スチックフィルム、好ましくは熱可塑性フィルムから製造されるのが好ましいが
、他の可撓性で液体不透過性の材料も使用される。本明細書で使用される場合、
「可撓性」という用語はしなやかで、人体の全体的な形や輪郭に容易に従う性質
をもつ材料を指す。バックシート(60)は、吸収材コア(58)に吸収され、
閉じ込められた滲出液が下着や寝具のようなおむつ(50)と接触する用品を汚
すのを防止する。したがってバックシート(60)には、ポリエチレンまたはポ
リプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、またはフィルム被
覆不織材料のような複合材料が含まれる。実例のフィルムはTredegar
Industries,Inc.of Terre Haute,Ind.,U
SAまたはBP−Chemical PlasTec,Rotbuchenst
rasse 1,D−8000 Munchen,Germanyによって製造
される。
【0058】 バックシート(60)は、より布状の外観を示すように生地を作ることが好ま
しい。さらに、例えばミクロ開口部を備えることによってバックシート(60)
から滲出液が通過するのをなお防止しながら、バックシート(60)は蒸気が吸
収材コア(58)から逃げることをも可能としている。バックシート(60)の
大きさは、吸収材コア(58)の大きさおよび選択した精確なおむつ設計に支配
される。
【0059】 おむつのトップシート(56)はしなやかで、肌触りが柔かく、装着者の皮膚
に対し非刺激性である。さらに、トップシート(56)は液体透過性で、液体(
例えば、尿)が容易に通り抜けることを可能にする。適当なトップシート(56
)は、多孔性フォーム、網状フォーム、開口フィルム、または天然繊維(例えば
、木材繊維または綿繊維)の織布または不織布のような広範囲の材料から、また
は天然繊維と合成繊維の組合せから製造される。トップシートは、装着者の皮膚
を吸収材コア(58)に保持されている液体から隔離する材料で作製されること
が好ましい。
【0060】 トップシート(56)を製造するために使用される製造法は幾つかある。例え
ば、トップシート(56)は繊維の不織布であってもよい。実例のトップシート
(56)は、繊維分野の技術者に公知の手段によってカーディングされ、熱でボ
ンディングされる。適当なトップシート(56)は、例えば、Veratec
Inc.,a division of International Pap
er Company,of Walpole,Mass.,USAによって製
造される。失禁用衣服にとって特に好ましいトップシート(56)は、発泡成形
熱可塑性フィルムを含む。
【図面の簡単な説明】
本発明は、以下の記載ならびに添付する図面の参照により、より一層理解され
るものであろうと考えられる。
【図1】 本発明による糞便処理装着具の透視図である。
【図2】 使い捨て型おむつと併用した該糞便処理装着具の透視図である。
【図3】 本発明を実施化する使い捨て型おむつの部分切断面透視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW Fターム(参考) 3B029 BB03 BB05 4C098 AA09 CC14 CC23 CC24 CE02 CE06 CE14 DD04 DD08 DD10 DD12 DD13 DD16 DD21 DD22 DD23 DD24 DD25 DD26 DD27 DD28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋(11)を含む糞便処理装着具(10)であって、前記袋
    (11)は、開口部(21)と、前記開口部を囲み、装着者の肛門周辺域に接着
    取付けするための解剖学的に整形されたフランジ(12)とを有し、前記解剖学
    的に整形されたフランジ(12)は、前記袋(11)に取り付けられ、かつ、前
    記解剖学的に整形されたフランジは、外周(24)、前記開口部(21)に隣接
    する内周(25)、縦方向中央線(L)およびそれと直交する横方向中央線(T
    )とを含み、前記横方向中央線(T)は、前記解剖学的に整形されたフランジ(
    12)を前部(26)と後部(27)に分割し、前記フランジ(12)は、装着
    者対向面(23)と衣服対向面(22)を有し、前記解剖学的に整形されたフラ
    ンジ(12)が前記後部(27)に突出部(29)を具備することを特徴とする
    処理装着具。
  2. 【請求項2】 前記突出部(29)が、前記解剖学的に整形されたフランジ
    (12)の前記外周(24)と前記内周(25)の間で、前記縦方向(L)と平
    行な方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載の糞便処理装着具(10
    )。
  3. 【請求項3】 前記突出部(29)が、前記外周(24)から前記内周(2
    5)まで延びることを特徴とする請求項2に記載の糞便処理装着具(10)。
  4. 【請求項4】 前記突出部(29)が、前記縦軸に関して対称であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の糞便処理装着具(10)。
  5. 【請求項5】 前記突出部(29)が、0.5ミリメートルから15ミリメ
    ートルまでの範囲の有効高さを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の糞便処理装着具(10)。
  6. 【請求項6】 前記突出部(29)が、2ミリメートルから10ミリメート
    ルまで、好ましくは3ミリメートルから7ミリメートルまでの範囲の有効高さを
    有することを特徴とする請求項5に記載の糞便処理装着具(10)。
  7. 【請求項7】 前記突出部(29)が、実質的に凸形の縦断面を有すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の糞便処理装着具。
  8. 【請求項8】 前記フランジ(12)の前記装着者対向面が接着剤(20)
    を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の糞便処理装着具(
    10)。
  9. 【請求項9】 使い捨ておむつ(50)と併用されることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれか一項に記載の糞便処理装着具(10)の使用法。
  10. 【請求項10】 装着者の両尻間の皮膚上にフランジ(12)を最初に配置
    し、次に前記糞便処理装着具(10)の上に前記使い捨ておむつ(50)を位置
    決めし、従来の方式で前記装着者の身体回りで締め付けることによって、前記糞
    便処理装着具(10)を位置決めすることを特徴とする請求項8に記載の糞便処
    理装着具(10)の使用法。
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