JP2002373727A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002373727A
JP2002373727A JP2001182388A JP2001182388A JP2002373727A JP 2002373727 A JP2002373727 A JP 2002373727A JP 2001182388 A JP2001182388 A JP 2001182388A JP 2001182388 A JP2001182388 A JP 2001182388A JP 2002373727 A JP2002373727 A JP 2002373727A
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Japan
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housing
retainer
front wall
terminal fitting
locking position
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Tsutomu Mase
強 間瀬
Tsutomu Tanaka
努 田中
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4361Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion
    • H01R13/4362Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion comprising a temporary and a final locking position

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングにリテーナを組み付けてハウジン
グ内の端子金具に対しリテーナの前面壁のタブ孔を対応
させるようにしたコネクタにおいて、端子金具に対する
タブ孔の位置ずれを防止する。 【解決手段】 ハウジング10に組み付けたリテーナ4
0は、ハウジング10の前面に配される前面壁42のタ
ブ孔50をハウジング10内の端子金具30に対して前
方から対応させている。リテーナ40の前面壁42が遊
動規制部18によってハウジング10に対する上下方向
及び右方への遊動を規制されているので、タブ孔50が
端子金具30に対して位置ずれする虞はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具を抜け止
めするためのリテーナを備えたコネクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】端子金具を抜け止めするためのリテーナ
を備えたコネクタとして、従来、実開平5−65069
号公報に開示されているものがある。これは、図10に
示すように、ハウジング101内に端子金具102を後
方から挿入し、端子金具102の挿入後に、前方からハ
ウジング101にリテーナ103を組み付けてそのリテ
ーナ103の係止部104をハウジング101内に進入
させ、その係止部104を端子金具102に係合させる
ことによってその端子金具102を抜け止めするように
なっている。
【0003】リテーナ103は、ハウジング101の前
端面に対して近接又は当接するように対応する前面壁1
05を有し、この前面壁105には、ハウジング101
内の端子金具102と対応するタブ孔106が形成され
ている。このタブ孔106には、相手側コネクタ(図示
せず)の雄端子金具のタブ(図示せず)が差し込まれ、
そのタブと端子金具102とが接続されるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタで
は、リテーナ103をハウジング101に組み付ける手
段として、リテーナ103の左右両側壁107の弾性係
止片108をハウジング101の側面の係止突起109
に係止させるだけであって、ハウジング101に対して
リテーナ103の前面壁105を位置決めする手段を備
えていなかった。そのため、前面壁105がハウジング
101に対して位置ずれを来たして、タブ孔106と端
子金具102とのアライメントが狂う虞があった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、ハ
ウジングにリテーナを組み付けてハウジング内の端子金
具に対しリテーナの前面壁のタブ孔を対応させるように
したコネクタにおいて、端子金具に対するタブ孔の位置
ずれを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジングと、前記ハウジング内に挿入される端子金具と、
前記ハウジングに組み付けられることで前記端子金具を
抜止め可能であり、前記ハウジングの前端面に配される
前面壁を有すると共に、その前面壁に形成したタブ孔を
前記ハウジング内の前記端子金具に対して前方から対応
させるようにしたリテーナと、前記ハウジングに対し前
記前面壁がその壁面と平行な方向に遊動することを規制
可能な遊動規制手段とを備えている構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記遊動規制手段が、前記前面壁の外周面に当接し
且つその前面壁の前面に対しほぼ面一となる形態で前記
ハウジングに形成されている構成とした。請求項3の発
明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記リテ
ーナが、前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入を
許容する仮係止位置と、挿入済の前記端子金具に対して
抜止め状態に係止する本係止位置との間で、前記前面壁
の壁面と平行に変位するようになっているものにおい
て、前記遊動規制手段が、前記リテーナの前記仮係止位
置と前記本係止位置との間での変位方向と平行に形成さ
れている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]リテーナの
前面壁が遊動規制手段によってハウジングに対する遊動
を規制されているので、その前面壁に形成されているタ
ブ孔もハウジングに対して遊動することがない。したが
って、タブ孔がハウジング内の端子金具に対して位置ず
れする虞はない。[請求項2の発明]前面壁の遊動は、
その外周面に対して遊動規制手段が当接することによっ
て規制される。また、遊動規制手段は前面壁の前面に対
してほぼ面一状となっているので、前面壁の側縁に異物
が干渉する虞がなく、異物の干渉に起因して前面壁がそ
の壁面と平行な方向へ遊動することが防止される。
【0009】[請求項3の発明]遊動規制手段がリテー
ナを仮係止位置と本係止位置との間でガイドする機能を
発揮するので、リテーナの仮係止位置から本係止位置へ
の変位動作が円滑に且つ確実に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング
10と、端子金具30と、リテーナ40とを備えて構成
されている。尚、以下の説明において、前後方向につい
ては図4〜図7における左側を前側とし、左右方向につ
いては図4及び図5における下側を左側とし(図1〜図
3の正面図においては左右逆となる)、上下方向につい
ては図1〜図3、図6及び図7を基準とする。
【0011】ハウジング10内には、隔壁11によって
仕切られた複数のキャビティ12が左右に並んで形成さ
れ、各キャビティ12内には、夫々、前方へ片持ち状に
延出するランス13が形成されている。ハウジング10
内におけるキャビティ12の上方には、キャビティ12
に連通するとともに、ハウジング10の左側面及びハウ
ジング10の前面に開口するリテーナ収容空間14が形
成されている。リテーナ収容空間14の天井面の後端部
位置には、左右方向に延びるガイドリブ15が形成さ
れ、天井面の前端部位置には、係止段部16と係止突起
17が形成されている。
【0012】かかるハウジング10の前端面におけるリ
テーナ収容空間14の開口縁は、前方から見て方形をな
し、その開口縁の上下両縁部は前方へ突出する形態の遊
動規制部18(本発明の構成要件である遊動規制手段)
とされている。遊動規制部18は、左右方向(ハウジン
グ10に対するリテーナ40の組付け方向であり、リテ
ーナ40の仮係止位置と本係止位置との間で移動方向と
平行な方向である)に互いに平行に延びている。上側の
遊動規制部18の下面は、リテーナ40の前面壁42の
上面に対して上から当接するようになっており、下側の
遊動規制部18は、前面壁42の下面に対して下から当
接するようになっている。また、前後方向において、両
遊動規制部18の前端面と前面壁42の前面とは互いに
ほぼ面一状となる。
【0013】さらに、ハウジング10の前端面における
右側縁20(ハウジング10の前端面の周縁部のうち、
リテーナ40の前面壁42における仮係止位置から本係
止位置への変位方向の先端縁と対向する側縁部)にも、
前方へ突出する形態の遊動規制部19(本発明の構成要
件である遊動規制手段)が形成されている。この遊動規
制部19は上下方向に延びており、前後方向において、
この遊動規制部19の前端面と前面壁42の前面とは互
いにほぼ面一状となる。この遊動規制部18は、リテー
ナ収容空間14の開口縁のうち右側縁20に沿って形成
されているが、上下方向における遊動規制部19の形成
領域は、その右側縁20の全域ではなく、右側縁20の
うち下端側の概ね1/3の領域のみとされている。つま
り、右側縁20の上側の概ね2/3の領域は、リテーナ
収容空間14の開口部からハウジング10の右側面へ連
通する切欠部21とされている。
【0014】端子金具30は、前後方向に細長く、その
略前半部分が角筒部31とされているとともに、略後半
部分が電線接続部32とされている。角筒部31は前方
に開放され、その内部には、相手側コネクタ(図示せ
ず)の雄端子金具のタブTとの接続を行うための弾性接
触片(図示せず)が設けられている。この角筒部31の
上面壁には、ランス13と係止する一次係止部33が形
成されており、角筒部31の上面壁の後端縁は、リテー
ナ40と係止する二次係止部34となっている。また、
電線接続部32には電線35が圧着により接続されてい
る。
【0015】リテーナ40は、合成樹脂製であり、リテ
ーナ収容空間14内に嵌入されるリテーナ本体41と、
このリテーナ本体41の前端縁から下方へ延出する略方
形の前面壁42と、リテーナ本体41の左側端縁から下
方へ延出する左面壁43とから構成される。かかるリテ
ーナ40は、ハウジング10の左側方からリテーナ収容
空間14内に嵌入され、仮係止位置と本係止位置との間
で左右方向に変位可能となっている。リテーナ40が移
動する際には、リテーナ本体41の上面後端部のガイド
溝44とハウジング10のガイドリブ15との嵌合によ
り、リテーナ40が前後方向への遊動を規制された状態
でガイドされる。また、リテーナ40が仮係止位置にあ
る状態では、リテーナ本体41の上面前端部の第1係止
突起45と第2係止突起46が、夫々、ハウジング10
の係止突起17の左面と係止段部16とに係止すること
で、リテーナ40はハウジング10に対して左右方向へ
の遊動(ハウジング10から左方へ抜ける方向の遊動及
び本係止位置へ向かう右方への遊動)を規制されてい
る。また、リテーナ40が本係止位置に変位した状態で
は、第1係止突起45が係止突起17の右面に係止する
とともに、前面壁42の右側縁が遊動規制部19の左面
に係止することにより、リテーナ40は左右方向への遊
動を規制される。
【0016】リテーナ本体41には、リテーナ40が仮
係止位置にあるときにランス13の上方(一次係止部3
3から外れる方向)への弾性撓みを許容する撓み空間4
7と、リテーナ40が本係止位置のあるときにランス1
3に対して上から当接するリブ状の三次係止部48と、
リテーナ40が仮係止位置にあるときには端子金具30
の挿入経路に対して左方へずれるとともにリテーナ40
が本係止位置にあるときには端子金具30の挿入経路内
に進出して二次係止部34に対して後方から係止する段
差状の二次係止部49が形成されている。
【0017】前面壁42は、その上下両面をハウジング
10の遊動規制部18に対して当接させるようになって
いる。のこ前面壁42には、リテーナ40が仮係止位置
にあるときにはハウジング10内の端子金具30に対し
て左方へ外れ、リテーナ40が本係止位置にあるときに
はハウジング10内の端子金具30と対応する方形のタ
ブ孔50が形成されている。同じく前面壁42には、リ
テーナ40が仮係止位置にあるときには左右方向におい
てランス13と対応するように位置し、リテーナ40が
片係止位置にあるときにはランス13に対して右方へ外
れる方形の治具差込孔51が形成されている。この治具
差込孔51は、タブ孔50よりも高い位置であって、ハ
ウジング10の切欠部21と対応する高さに配されてい
る。さらに、前面壁42の右側縁(前面壁42における
仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁)に
は、リテーナ40が仮係止位置にあるときにはハウジン
グ10の切欠部21よりも右方に位置し、リテーナ40
が本係止位置にあるときには切欠部21に嵌合される突
出部52が形成されている。上下方向における突出部5
2の形成領域は、治具差込孔51の開口領域をカバーす
る領域、即ち治具差込孔51の上端よりも上方の位置か
ら、治具差込孔51の下端よりも下方の位置に亘って連
続して形成されている。
【0018】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態のコネクタの組付けに際しては、まず、ハウジン
グ10に対してリテーナ40を仮係止位置(図2及び図
4を参照)に組み付けておく。この状態では、リテーナ
40の二次係止部34が端子金具30の挿入経路から左
方へ外れた位置にあるので、キャビティ12に対する端
子金具30の挿入が許容される。また、リテーナ40の
三次係止部48がランス13に対して左方へ外れた位置
にあるとともに撓み空間47がランス13の真上に位置
するため、ランス13の上方(端子金具30の挿入経路
から外れる方向)への弾性撓みが許容される。
【0019】この状態から各キャビティ12に端子金具
30を挿入すると、挿入の途中では、ランス13が角筒
部31の上面壁に当接することによって上方へ弾性撓み
する。そして、端子金具30がその前端面をリテーナ4
0の前面壁42の後面に突き当てる正規挿入位置に達す
ると、弾性復帰したランス13が一次係止部33に対し
て後方から一次係止する状態となり、もって、ランス1
3が端子金具30を抜止めする。
【0020】次に、リテーナ40を仮係止位置から本係
止位置へ押し込むと、リテーナ40の二次係止部34が
端子金具30の二次係止部49に対して後方から二次係
止する状態となり、リテーナ40が端子金具30を抜止
めする。また、リテーナ40が本係止位置に移動するの
に伴い、リテーナ40の三次係止部48がランス13に
対して上から三次係止し、リテーナ40がランス13の
上方への弾性変位を規制し、換言すると、ランス13と
一次係止部33とが二重係止状態となる。以上により、
端子金具30が三重の係止状態となって確実に抜止めさ
れる。
【0021】リテーナ40を仮係止位置から本係止位置
へ変位させる方向は前面壁42の壁面と平行な方向とな
っているが、その移動の過程では、前面壁42の上下両
端縁が遊動規制部18に対して摺接するので、リテーナ
40は、前面壁42の上下方向への遊動を規制された状
態でガイドされる。リテーナ40を本係止位置に移動し
た状態では、前面壁42のタブ孔50とハウジング10
内の端子金具30の角筒部31とが対応し、本実施形態
のコネクタを相手側コネクタと嵌合させると、相手側の
タブTがタブ孔50を貫通して角筒部31内に進入し、
端子金具30との接続状態となる。この状態では、前面
壁42が、その上下両面を遊動規制部18に当接させる
ことによって上下方向への遊動を規制されているととも
に、その右側縁を遊動規制部19に当接させていること
によって右方への遊動を規制されているので、タブ孔5
0が角筒部31に対して上下方向及び右方孔へ位置ずれ
する虞はない。よって、タブTと端子金具30とが確実
に接続される。
【0022】また、リテーナ40の前面壁42はハウジ
ング10の前面に露出しているのであるが、前面壁42
の外周縁のうち上下両縁部と右縁部は、ハウジング10
の遊動規制部18,19によって囲まれた状態(覆われ
た状態)となっているので、その上下両縁部及び右縁部
に対して斜め後方から異物が干渉してその異物が前面壁
42とハウジング10との隙間に侵入する、という虞が
ない。したがって、異物が前面壁42とハウジング10
との隙間に侵入することに起因して前面壁42が前方へ
捲くれ上がるように変位する、ということが防止されて
いる。また、前面壁42の左側縁には、リテーナ40の
左面壁43が連続しているので、前面壁42に対して左
方から異物が干渉した場合でも、その異物が前面壁42
とハウジング10との隙間に侵入する虞はない。
【0023】また、ハウジング10から端子金具30を
抜き取る際には、まず、リテーナ40を本係止位置から
仮係止位置へ移動させ、ランス13に撓み空間47を対
応させてそのランス13の弾性撓みを許容するとともに
二次係止部49を端子金具30の移動経路の外へ退避さ
せておく。また、リテーナ40が仮係止位置に移動する
ことにより、治具差込孔51がランス13と対応する位
置へ移動する。そして、この治具差込孔51に細長い治
具Jを差し込んで、その先端をランス13の前端部13
Aに対して下から係止させ、治具Jの先端でランス13
を持ち上げるようにする。すると、ランス13が弾性撓
みして端子金具30の一次係止部33から外れ、ランス
13による抜止めが解除される。あとは、この治具Jに
よる抜止め解除状態を保ったままで、電線35を摘んで
端子金具30を後方へ引き抜けばよい。
【0024】本実施形態は次のような作用、効果を奏す
る。リテーナ40の前面壁42が遊動規制部18,19
によってハウジング10に対する遊動を規制されている
ので、前面壁42に形成されているタブ孔50もハウジ
ング10に対して遊動することがない。したがって、タ
ブ孔50がハウジング10内の端子金具30に対して位
置ずれすることが防止されている。遊動規制部18,1
9の前面は前面壁42の前面に対してほぼ面一状となっ
ているので、前面壁42の外周面に異物が干渉する虞が
ない。したがって、異物の干渉に起因して前面壁42が
その壁面と平行な方向へ遊動することが防止される。
【0025】遊動規制部18がリテーナ40を仮係止位
置と本係止位置との間でガイドする機能を発揮するの
で、リテーナ40の仮係止位置から本係止位置への変位
動作が円滑に且つ確実に行われる。また、リテーナ40
の前面壁42の外周面はハウジング10に突成した遊動
規制部18,19で覆われているので、前面壁42とハ
ウジング10との間に異物が侵入することに起因して前
面壁42が前方へ捲れ上がるように変位する、というこ
とが防止されている。
【0026】リテーナ40が本係止位置へ移動した状態
では、本係止位置への移動方向における最も先端側であ
る右端に位置する治具差込孔51(図1〜図3における
最も左端の治具差込孔51)は、仮係止位置のときに対
応するランス13よりも更に右寄り、即ちハウジング1
0の前端面の右側縁部20の近くに位置することにな
る。ここで、もし、その右側縁部20の全域に亘って遊
動規制部を設けてしまうと、その分、前面壁42の右端
縁部を切欠する必要があり、その結果、最も右端の治具
差込孔51の開口縁部の右辺部が薄くなったり、開口縁
部の右辺が前面壁42の右端縁側に開放された状態とな
ってしまう。この場合、薄くなった右辺部に治具Jが突
き当たったときにその右辺部が破損する虞があり、ま
た、右辺が開放されている場合には、治具差込孔51に
差し込んだ治具Jが右方へ遊動して治具差込孔51の外
部へ外れ、正確に位置決めされなくなってしまう。
【0027】これに対し、本実施形態では、前面壁42
の右端縁と対向するハウジング10の右縁部20に設け
られた遊動規制部18,19については、治具差込孔5
1の開口縁部と対応する高さ領域のみが切欠された形態
とし、その切欠部21に嵌合するように前面壁42の右
端縁に突出部52を設けている。この突出部52の存在
により、最も右端の治具差込孔51の開口縁部をその全
周に亘って十分に厚くし、その治具差込孔51の開口縁
部の右辺が薄くなったり、開口縁部の右辺が前面壁42
の右端縁側に開放された形態となることに起因する上記
の不具合が回避されている。
【0028】[実施形態2]次に、本発明を具体化した
実施形態2を図9を参照して説明する。本実施形態は、
遊動規制手段を上記実施形態1とは異なる構成としたも
のである。その他の構成については上記実施形態1と同
じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、
構造、作用及び効果の説明は省略する。本実施形態2で
は、遊動規制手段として、前面壁42の後面に形成した
上下一対の遊動規制リブ60と、ハウジング10の前端
面に形成した上下一対の遊動規制溝61とから構成され
る。遊動規制リブ60と遊動規制溝61は、リテーナ4
0の仮係止位置と本係止位置との間での移動方向と平行
な左右方向に延びており、この遊動規制リブ60と遊動
規制溝61との嵌合により、リテーナ40はハウジング
10に対して上下方向(前面壁42の壁面と平行な方
向)への遊動を規制される。
【0029】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではリテーナが仮係止位置と本係止
位置との間で前面壁の壁面と平行な左右方向へ移動する
ようにしたが、本発明は、リテーナがハウジングに対し
て左右方向へ変位しないコネクタにも適用することがで
きる。
【0030】(2)上記実施形態ではハウジングに挿入
される端子金具が雌端子金具である場合について説明し
たが、本発明は、ハウジング内に挿入される端子金具が
タブを備えた雄端子金具である場合にも適用することが
できる。この場合、その雄端子金具のタブがリテーナの
タブ孔を貫通して前方へ突出することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてハウジングからリテーナを
外した状態をあらわす正面図
【図2】ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み
付けた状態をあらわす正面図
【図3】ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み
付けた状態をあらわす正面図
【図4】ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み
付けた状態をあらわす水平断面図
【図5】ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み
付けた状態をあらわす水平断面図
【図6】ハウジングに端子金具を挿入する途中の状態を
あらわす縦断面図
【図7】ハウジングに端子金具が正規挿入された状態を
あらわす縦断面図
【図8】リテーナの斜視図
【図9】実施形態2においてハウジングに端子金具を正
規挿入した状態をあらわす縦断面図
【図10】従来例の分解斜視図
【符号の説明】
10…ハウジング 18…遊動規制部(遊動規制手段) 19…遊動規制部(遊動規制手段) 30…端子金具 40…リテーナ 42…前面壁 50…タブ孔 60…遊動規制リブ(遊動規制手段) 61…遊動規制溝(遊動規制手段)
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Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジング内に挿入される端子金具と、 前記ハウジングに組み付けられることで前記端子金具を
    抜止め可能であり、前記ハウジングの前端面に配される
    前面壁を有すると共に、その前面壁に形成したタブ孔を
    前記ハウジング内の前記端子金具に対して前方から対応
    させるようにしたリテーナと、 前記ハウジングに対し前記前面壁がその壁面と平行な方
    向に遊動することを規制可能な遊動規制手段とを備えて
    いることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記遊動規制手段が、前記前面壁の外周
    面に当接し且つその前面壁の前面に対しほぼ面一となる
    形態で前記ハウジングに形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記リテーナが、前記ハウジングに対す
    る前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済
    の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位
    置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位するように
    なっているものにおいて、 前記遊動規制手段が、前記リテーナの前記仮係止位置と
    前記本係止位置との間での変位方向と平行に形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネ
    クタ。
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