JP3125850B2 - 端子係止具付きコネクタおよびその成形装置並びに製造方法 - Google Patents
端子係止具付きコネクタおよびその成形装置並びに製造方法Info
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- JP3125850B2 JP3125850B2 JP07203346A JP20334695A JP3125850B2 JP 3125850 B2 JP3125850 B2 JP 3125850B2 JP 07203346 A JP07203346 A JP 07203346A JP 20334695 A JP20334695 A JP 20334695A JP 3125850 B2 JP3125850 B2 JP 3125850B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グの端子挿入室内に装着した端子金具の抜け出しを防止
する端子係止具付きコネクタ、およびその成形装置並び
にその端子係止具付きコネクタの製造方法に関する。
グの端子挿入室内に装着した端子金具の抜け出しを防止
する端子係止具付きコネクタ、およびその成形装置並び
にその端子係止具付きコネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタのハウジング内に端子金具を固
定する機構は、一般に端子金具に切起こし片を一体に設
けてハウジングの端子収容室の底壁に係合させて固定す
るか、端子収容室の天井壁から一体に形成した可撓性の
係止アームを端子金具の電気接触部の肩部またはその近
傍に形成した係合用孔に係合させて固定していた。しか
し、上記のような切起こし片または係止アームは、コネ
クタの着脱の繰り返し等によって損傷しやすく、端子金
具が抜け出す問題点があった。
定する機構は、一般に端子金具に切起こし片を一体に設
けてハウジングの端子収容室の底壁に係合させて固定す
るか、端子収容室の天井壁から一体に形成した可撓性の
係止アームを端子金具の電気接触部の肩部またはその近
傍に形成した係合用孔に係合させて固定していた。しか
し、上記のような切起こし片または係止アームは、コネ
クタの着脱の繰り返し等によって損傷しやすく、端子金
具が抜け出す問題点があった。
【0003】そこで、図10に示すように、コネクタハ
ウジングの後部に端子係止具を装着して、端子金具を二
重に係止する構造のコネクタKが、特公平1−4398
6号公報に提案されている。このコネクタKは、コネク
タハウジングaの後部に、端子挿通孔bを有する端子係
止部材cを仮止めした状態に保持しておき、電線dを接
続した端子金具eを端子挿通孔bを通じて、コネクタハ
ウジングaの端子収容室f内に挿着するようにしてい
る。
ウジングの後部に端子係止具を装着して、端子金具を二
重に係止する構造のコネクタKが、特公平1−4398
6号公報に提案されている。このコネクタKは、コネク
タハウジングaの後部に、端子挿通孔bを有する端子係
止部材cを仮止めした状態に保持しておき、電線dを接
続した端子金具eを端子挿通孔bを通じて、コネクタハ
ウジングaの端子収容室f内に挿着するようにしてい
る。
【0004】そして、端子金具eを端子収容室f内に挿
着したのち、端子係止部材cをコネクタハウジングaの
後部から前進させるように押し込むと、図11に示すよ
うに、端子金具eの後端面e1 と端子挿通孔bの縁部b
1 とが当接して端子金具eが係止されるようになってい
る。端子金具eは、端子係止部材cとは別にコネクタハ
ウジングaに設けられた係止アームgにより係止される
ため、端子係止部材cと係止アームgによって二重に係
止されることになる。
着したのち、端子係止部材cをコネクタハウジングaの
後部から前進させるように押し込むと、図11に示すよ
うに、端子金具eの後端面e1 と端子挿通孔bの縁部b
1 とが当接して端子金具eが係止されるようになってい
る。端子金具eは、端子係止部材cとは別にコネクタハ
ウジングaに設けられた係止アームgにより係止される
ため、端子係止部材cと係止アームgによって二重に係
止されることになる。
【0005】しかしながら、上記のコネクタKは、端子
係止部材cが図10に示すような端子係止部材cの仮止
め状態から、図11に示す端子金具eを係止する位置ま
でに移動する距離、すなわち、端子金具eの後端面e1
と端子挿通孔bの縁部b1 との距離が短いため、端子収
容室f内に対し端子金具eが中途挿入の状態にあるとき
には、端子係止部材cの押し込み操作によって端子金具
eを所定の位置まで押し込むことができない。したがっ
て、端子金具eを所定の位置に挿入したのち端子係止部
材cを操作しなければならないため、端子金具の挿着工
程の生産性が低下する問題点を有している。
係止部材cが図10に示すような端子係止部材cの仮止
め状態から、図11に示す端子金具eを係止する位置ま
でに移動する距離、すなわち、端子金具eの後端面e1
と端子挿通孔bの縁部b1 との距離が短いため、端子収
容室f内に対し端子金具eが中途挿入の状態にあるとき
には、端子係止部材cの押し込み操作によって端子金具
eを所定の位置まで押し込むことができない。したがっ
て、端子金具eを所定の位置に挿入したのち端子係止部
材cを操作しなければならないため、端子金具の挿着工
程の生産性が低下する問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであって、コネクタハ
ウジングの端子収容室への端子金具の挿着作業が簡素化
されると共に、端子金具の係止が確実で信頼性が高く、
且つ生産性の高い端子係止具付きコネクタおよびその成
形装置並びに製造方法を提供することを目的とする。
点を解決するためになされたものであって、コネクタハ
ウジングの端子収容室への端子金具の挿着作業が簡素化
されると共に、端子金具の係止が確実で信頼性が高く、
且つ生産性の高い端子係止具付きコネクタおよびその成
形装置並びに製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載した端子係止具付きコネクタは、端
子収容室を有するコネクタハウジングに、該端子収容室
に対応する端子挿通孔を有する端子係止具を装着し、該
端子収容室に収容した端子金具と前記端子係止具とを係
合させてコネクタハウジングに端子金具を係止するよう
にした端子係止具付きコネクタにおいて、前記コネクタ
ハウジングに端子収容室と平行する係止具誘導路を設け
ると共に、端子収容室の端子挿入方向に対し略垂直方向
に仮係止溝と係止用案内路とを形成し、前記端子係止具
には前記端子挿通孔の縁部に係止突部を形成すると共
に、前記係止具誘導路に対する誘導突部と、コネクタハ
ウジングへの端子係止具の仮係止時に前記仮係止溝に係
入し、本係止時に前記係止用案内路に係合する案内突部
とを設け、端子収容室に挿入した端子金具と前記係止突
部とを衝合させて端子金具を係止するようにしたことを
特徴とする。コネクタハウジングは、端子金具に対する
可撓係止片を有するコネクタハウジングであることが好
まし(請求項2)。
め、請求項1に記載した端子係止具付きコネクタは、端
子収容室を有するコネクタハウジングに、該端子収容室
に対応する端子挿通孔を有する端子係止具を装着し、該
端子収容室に収容した端子金具と前記端子係止具とを係
合させてコネクタハウジングに端子金具を係止するよう
にした端子係止具付きコネクタにおいて、前記コネクタ
ハウジングに端子収容室と平行する係止具誘導路を設け
ると共に、端子収容室の端子挿入方向に対し略垂直方向
に仮係止溝と係止用案内路とを形成し、前記端子係止具
には前記端子挿通孔の縁部に係止突部を形成すると共
に、前記係止具誘導路に対する誘導突部と、コネクタハ
ウジングへの端子係止具の仮係止時に前記仮係止溝に係
入し、本係止時に前記係止用案内路に係合する案内突部
とを設け、端子収容室に挿入した端子金具と前記係止突
部とを衝合させて端子金具を係止するようにしたことを
特徴とする。コネクタハウジングは、端子金具に対する
可撓係止片を有するコネクタハウジングであることが好
まし(請求項2)。
【0008】請求項3に記載した発明は、開閉する一対
の金型と、該金型に出入自在に装着したスライドコアと
から成る請求項1または請求項2記載の端子係止具付き
コネクタの成形装置であって、該一対の金型にコネクタ
ハウジング形成部と端子係止具形成部とを一体的に形成
すると共に、コネクタハウジング形成部と端子係止具形
成部との間にスライドコアを挿入し、コネクタハウジン
グ形成部と端子係止具形成部とをスライドコアにより遮
断した状態で成形用樹脂材を注入するようにしたことを
特徴とする。
の金型と、該金型に出入自在に装着したスライドコアと
から成る請求項1または請求項2記載の端子係止具付き
コネクタの成形装置であって、該一対の金型にコネクタ
ハウジング形成部と端子係止具形成部とを一体的に形成
すると共に、コネクタハウジング形成部と端子係止具形
成部との間にスライドコアを挿入し、コネクタハウジン
グ形成部と端子係止具形成部とをスライドコアにより遮
断した状態で成形用樹脂材を注入するようにしたことを
特徴とする。
【0009】請求項4に記載した発明の端子係止具付き
コネクタの製造方法は、請求項3に記載した成形装置の
一対の金型を閉じると共にスライドコアをコネクタハウ
ジング形成部と端子係止具形成部とを遮断する位置に挿
入し、コネクタハウジング形成部および端子係止具形成
部内に溶融した合成樹脂材を注入して成形加工を行った
のち、該金型から該スライドコアを離脱させると共に双
方の金型を開いて成形されたコネクタハウジングと端子
係止具を取り出すことにより、端子係止具が移動自在に
装着されたコネクタハウジングを得ることを特徴とす
る。
コネクタの製造方法は、請求項3に記載した成形装置の
一対の金型を閉じると共にスライドコアをコネクタハウ
ジング形成部と端子係止具形成部とを遮断する位置に挿
入し、コネクタハウジング形成部および端子係止具形成
部内に溶融した合成樹脂材を注入して成形加工を行った
のち、該金型から該スライドコアを離脱させると共に双
方の金型を開いて成形されたコネクタハウジングと端子
係止具を取り出すことにより、端子係止具が移動自在に
装着されたコネクタハウジングを得ることを特徴とす
る。
【0010】本発明の端子係止具付きコネクタは、コネ
クタハウジングに水平方向の係止具誘導路と垂直方向の
係止用案内路とを設けているため、端子係止具を横方向
および縦方向に大きく移動させることが可能となり、端
子収容室内に収容された端子金具を確実に係止すること
ができる。また、端子係止具による不完全挿入の端子金
具の端子収容室への押し込む操作も容易となり、端子金
具の組付け作業の生産性および信頼性が向上する。
クタハウジングに水平方向の係止具誘導路と垂直方向の
係止用案内路とを設けているため、端子係止具を横方向
および縦方向に大きく移動させることが可能となり、端
子収容室内に収容された端子金具を確実に係止すること
ができる。また、端子係止具による不完全挿入の端子金
具の端子収容室への押し込む操作も容易となり、端子金
具の組付け作業の生産性および信頼性が向上する。
【0011】本発明の成形装置を用いて端子係止具付き
コネクタを成形すれば、コネクタハウジングおよび端子
係止具をワンショットで成形でき、しかも端子係止具が
コネクタハウジングに移動自在に装着された状態で成形
されるため、端子係止具を別途成形してコネクタハウジ
ングに装着する工程が不要となり生産性が著しく向上す
る。
コネクタを成形すれば、コネクタハウジングおよび端子
係止具をワンショットで成形でき、しかも端子係止具が
コネクタハウジングに移動自在に装着された状態で成形
されるため、端子係止具を別途成形してコネクタハウジ
ングに装着する工程が不要となり生産性が著しく向上す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の端子係止具付きコ
ネクタおよびその成型装置並びにその端子係止具付きコ
ネクタの製造方法の実施例について説明する。図1は、
本発明の具体例に係る端子係止具付きコネクタAを分離
して示した斜視図である。端子係止具付きコネクタA
は、コネクタハウジング1と、コネクタハウジング1に
着脱自在に装着される端子係止具2と、コネクタハウジ
ング1内に挿着される雌型の端子金具3とから成る。
ネクタおよびその成型装置並びにその端子係止具付きコ
ネクタの製造方法の実施例について説明する。図1は、
本発明の具体例に係る端子係止具付きコネクタAを分離
して示した斜視図である。端子係止具付きコネクタA
は、コネクタハウジング1と、コネクタハウジング1に
着脱自在に装着される端子係止具2と、コネクタハウジ
ング1内に挿着される雌型の端子金具3とから成る。
【0013】コネクタハウジング1は、電気絶縁性の合
成樹脂材の成形加工により形成されたもので、内部に複
数の端子収容室4を有し、端子収容室4内にそれぞれ端
子金具3を収容するようにしている。コネクタハウジン
グ1の底壁1aの両端部には、断面コ字状の係止具誘導
路5、5′が端子収容室4に平行して設けられている。
成樹脂材の成形加工により形成されたもので、内部に複
数の端子収容室4を有し、端子収容室4内にそれぞれ端
子金具3を収容するようにしている。コネクタハウジン
グ1の底壁1aの両端部には、断面コ字状の係止具誘導
路5、5′が端子収容室4に平行して設けられている。
【0014】コネクタハウジング1の両側壁1b、1
b′には、端子収容室4の端子挿入方向に対し略垂直方
向に、それぞれ仮係止溝6、6′と係止用溝7、7′と
が案内斜面8a、8a′を有する係止壁8、8′を挟ん
でそれぞれ並行して凹設されている。コネクタハウジン
グ1の底壁1aの外側には、相手側のコネクタと結合し
てロックするためのロッキングアーム9が設けられてい
る。
b′には、端子収容室4の端子挿入方向に対し略垂直方
向に、それぞれ仮係止溝6、6′と係止用溝7、7′と
が案内斜面8a、8a′を有する係止壁8、8′を挟ん
でそれぞれ並行して凹設されている。コネクタハウジン
グ1の底壁1aの外側には、相手側のコネクタと結合し
てロックするためのロッキングアーム9が設けられてい
る。
【0015】端子係止具2は、コネクタハウジング1と
同様に電気絶縁性の合成樹脂材の成形加工により形成さ
れたもので、コネクタハウジング1の端子収容室4に対
応して複数の端子挿通孔10を有し、両側壁2a、2
a′の下縁にはそれぞれ断面L字状の誘導突部11、1
1′が、その突縁11a、11a′を外側に向けて端子
挿通孔10に平行して付設されていて、該誘導突部1
1、11′は前記係止具誘導路5、5′に遊挿されるよ
うになっている。
同様に電気絶縁性の合成樹脂材の成形加工により形成さ
れたもので、コネクタハウジング1の端子収容室4に対
応して複数の端子挿通孔10を有し、両側壁2a、2
a′の下縁にはそれぞれ断面L字状の誘導突部11、1
1′が、その突縁11a、11a′を外側に向けて端子
挿通孔10に平行して付設されていて、該誘導突部1
1、11′は前記係止具誘導路5、5′に遊挿されるよ
うになっている。
【0016】前記端子係止具2の両側壁2a、2a′の
前端部には、それぞれ断面L字状の案内突部12、1
2′が、その突縁12a、12a′を内側に向けて端子
挿通孔10に対し略垂直方向に形成されている。端子挿
通孔10の天井壁10aの案内突部12、12′側に
は、テーパ部10bが形成され、テーパ部10bの前方
には係止突部10cが設けられている。
前端部には、それぞれ断面L字状の案内突部12、1
2′が、その突縁12a、12a′を内側に向けて端子
挿通孔10に対し略垂直方向に形成されている。端子挿
通孔10の天井壁10aの案内突部12、12′側に
は、テーパ部10bが形成され、テーパ部10bの前方
には係止突部10cが設けられている。
【0017】次に、上記の端子係止具2によってコネク
タハウジング1の端子収容室4内に収容した端子金具3
を係止する過程とその作用について説明する。先ず、コ
ネクタハウジング1に対する端子係止具2の装着は、コ
ネクタハウジング1の係止具誘導路5、5′に、端子係
止具2の誘導突部11、11′を挿入し、仮係止溝6、
6′に案内突部12、12′を係入することにより、図
2に示すように、コネクタハウジング1に対して仮係止
の状態で保持される。
タハウジング1の端子収容室4内に収容した端子金具3
を係止する過程とその作用について説明する。先ず、コ
ネクタハウジング1に対する端子係止具2の装着は、コ
ネクタハウジング1の係止具誘導路5、5′に、端子係
止具2の誘導突部11、11′を挿入し、仮係止溝6、
6′に案内突部12、12′を係入することにより、図
2に示すように、コネクタハウジング1に対して仮係止
の状態で保持される。
【0018】仮係止の状態に保持されている端子係止具
2は、その自重により、図3に示すように、コネクタハ
ウジング1の底壁1aに誘導突部11、(11′)が接
した位置、すなわち最も下がった位置にあり、誘導突部
(11、(11′)が前記係止具誘導路5、5′に遊挿
された状態になっている。
2は、その自重により、図3に示すように、コネクタハ
ウジング1の底壁1aに誘導突部11、(11′)が接
した位置、すなわち最も下がった位置にあり、誘導突部
(11、(11′)が前記係止具誘導路5、5′に遊挿
された状態になっている。
【0019】端子収容室4内への端子金具3の挿着は、
仮係止状態にある端子係止具2の端子挿通孔10を通じ
て端子収容室4内に挿入する。このとき、端子金具3の
電気接触部3aの前端が端子挿通孔10のテーパ部10
bに衝合し、端子係止具2を上方に押し上げながら、図
4に示すように、端子収容室4内の所定の位置に挿着さ
れる。端子金具3は、端子収容室4の底壁4aに設けら
れた可撓係止片13が、端子金具3の係止孔3b内に嵌
入することにより、端子収容室4に対し第一次的に係止
される。14は、端子金具3に接続された電線である。
仮係止状態にある端子係止具2の端子挿通孔10を通じ
て端子収容室4内に挿入する。このとき、端子金具3の
電気接触部3aの前端が端子挿通孔10のテーパ部10
bに衝合し、端子係止具2を上方に押し上げながら、図
4に示すように、端子収容室4内の所定の位置に挿着さ
れる。端子金具3は、端子収容室4の底壁4aに設けら
れた可撓係止片13が、端子金具3の係止孔3b内に嵌
入することにより、端子収容室4に対し第一次的に係止
される。14は、端子金具3に接続された電線である。
【0020】全ての端子金具3を端子収容室4内に収容
したのち、図5に示すように、端子係止具2を押し下
げ、端子収容室4方向(矢印方向)へ移動させると、端
子係止具2の案内突部12、12′がコネクタハウジン
グ1の係止壁8、8′を案内斜面8a、8a′に沿って
乗り越えて係止用溝7、7′内に導入される。
したのち、図5に示すように、端子係止具2を押し下
げ、端子収容室4方向(矢印方向)へ移動させると、端
子係止具2の案内突部12、12′がコネクタハウジン
グ1の係止壁8、8′を案内斜面8a、8a′に沿って
乗り越えて係止用溝7、7′内に導入される。
【0021】係止用溝7、7′内に進入した案内突部1
2、12′は、係止壁8、8′によってその後退が阻止
されるため、端子係止具2はコネクタハウジング1に対
し本係止される。このとき、端子係止具2の係止突部1
0cが端子金具3の電気接触部3aの後端3cに当接
し、図6に示すように、端子金具3は端子係止具2によ
って第二次的に係止される。端子金具3は、可撓係止片
13と端子係止具2とによって二重に係止されるため、
電線14を引っ張るような外力が加えられても抜け出し
が確実に防止される。
2、12′は、係止壁8、8′によってその後退が阻止
されるため、端子係止具2はコネクタハウジング1に対
し本係止される。このとき、端子係止具2の係止突部1
0cが端子金具3の電気接触部3aの後端3cに当接
し、図6に示すように、端子金具3は端子係止具2によ
って第二次的に係止される。端子金具3は、可撓係止片
13と端子係止具2とによって二重に係止されるため、
電線14を引っ張るような外力が加えられても抜け出し
が確実に防止される。
【0022】また、図4に示したように、不完全挿入の
状態にある端子金具3′があるときは、端子係止具2を
押し下げようとすると、端子係止具2の係止突部10c
が端子金具3′の電気接触部3a′に衝合して、端子係
止具2を押し下げることが不可能となり、コネクタハウ
ジング1に対して端子係止具2を本係止することができ
ないため、不完全挿入を容易に検知することができる。
状態にある端子金具3′があるときは、端子係止具2を
押し下げようとすると、端子係止具2の係止突部10c
が端子金具3′の電気接触部3a′に衝合して、端子係
止具2を押し下げることが不可能となり、コネクタハウ
ジング1に対して端子係止具2を本係止することができ
ないため、不完全挿入を容易に検知することができる。
【0023】上記のコネクタハウジング1および端子係
止具2を成形するには、勿論、それぞれ別個に作製した
成形用金型を用いて成形することもできるが、コネクタ
ハウジング1に対し端子係止具2が移動自在に装着され
た状態にワンショットで成形することも可能であるの
で、以下その具体例について説明する。
止具2を成形するには、勿論、それぞれ別個に作製した
成形用金型を用いて成形することもできるが、コネクタ
ハウジング1に対し端子係止具2が移動自在に装着され
た状態にワンショットで成形することも可能であるの
で、以下その具体例について説明する。
【0024】図7は、コネクタハウジング1と、端子係
止具2を射出成形するための成形装置の要部を示す縦断
面図であり、対となる上型M1 および下型M2 と、下型
M2の突き合わせ部にスライド自在に装着されたスライ
ドコアSとから構成されている。図8はX−X線断面図
であり、図9はY−Y線断面図である。
止具2を射出成形するための成形装置の要部を示す縦断
面図であり、対となる上型M1 および下型M2 と、下型
M2の突き合わせ部にスライド自在に装着されたスライ
ドコアSとから構成されている。図8はX−X線断面図
であり、図9はY−Y線断面図である。
【0025】上型M1 および下型M2 には、コネクタハ
ウジング形成部15と、端子係止具形成部16とが一体
的に形成されている。スライドコアSは、下型M2 の上
型M1 との突き合わせ面に、上型M1 と下型M2 の開閉
方向と直交する方向にスライド自在に装着されており、
コネクタハウジング形成部15と端子係止具形成部16
とを遮断する位置に挿入するようにしている。
ウジング形成部15と、端子係止具形成部16とが一体
的に形成されている。スライドコアSは、下型M2 の上
型M1 との突き合わせ面に、上型M1 と下型M2 の開閉
方向と直交する方向にスライド自在に装着されており、
コネクタハウジング形成部15と端子係止具形成部16
とを遮断する位置に挿入するようにしている。
【0026】成形を行うときは、上型M1 と下型M2 と
を閉じ、スライドコアSをコネクタハウジング形成部1
5と端子係止具形成部16とを遮断する位置に挿入した
状態で、上型M1 および下型M2 に溶融した合成樹脂材
を注入して成形加工を行う。成形加工終了後スライドコ
アSをコネクタハウジング形成部15と端子係止具形成
部16から離脱させ、上型M1 と下型M2 とを開けば、
図2に示したような、端子係止具2が装着された状態に
成形されたコネクタハウジング1を取り出すことができ
る。
を閉じ、スライドコアSをコネクタハウジング形成部1
5と端子係止具形成部16とを遮断する位置に挿入した
状態で、上型M1 および下型M2 に溶融した合成樹脂材
を注入して成形加工を行う。成形加工終了後スライドコ
アSをコネクタハウジング形成部15と端子係止具形成
部16から離脱させ、上型M1 と下型M2 とを開けば、
図2に示したような、端子係止具2が装着された状態に
成形されたコネクタハウジング1を取り出すことができ
る。
【0027】すなわち、ワンショットの成形加工によ
り、コネクタハウジング1の係止具誘導路5、5′に端
子係止具2の誘導突部11、11′が挿入され、係止溝
6、6′に案内突部12、12′が係入した状態に成形
することができる。
り、コネクタハウジング1の係止具誘導路5、5′に端
子係止具2の誘導突部11、11′が挿入され、係止溝
6、6′に案内突部12、12′が係入した状態に成形
することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の端子係止具付きコネクタは、コ
ネクタハウジングに対し端子係止具を端子挿入方向およ
びこれと直交する垂直方向に大きく移動させることがで
きるため、端子収容室内に収容した端子金具を確実に係
止することが可能となると共に、端子係止具の操作によ
る不完全挿入状態にある端子金具の端子収容室への押し
込みも容易となるため、信頼性および組付け作業の生産
性が向上する。また、端子金具が不完全挿入状態にある
ときは、端子係止具を押し下げることができないため、
確実に発見できる。
ネクタハウジングに対し端子係止具を端子挿入方向およ
びこれと直交する垂直方向に大きく移動させることがで
きるため、端子収容室内に収容した端子金具を確実に係
止することが可能となると共に、端子係止具の操作によ
る不完全挿入状態にある端子金具の端子収容室への押し
込みも容易となるため、信頼性および組付け作業の生産
性が向上する。また、端子金具が不完全挿入状態にある
ときは、端子係止具を押し下げることができないため、
確実に発見できる。
【0029】本発明の成形装置を用いて成形すれば、コ
ネクタハウジングおよび端子係止具をワンショットで成
形でき、しかも端子係止具がコネクタハウジングに移動
自在に装着された状態で成形されるため、別途製作した
端子係止具をコネクタハウジングに装着するための工程
や部品の保管等が省略され、生産性が著しく向上するな
どの多大な利点がある。
ネクタハウジングおよび端子係止具をワンショットで成
形でき、しかも端子係止具がコネクタハウジングに移動
自在に装着された状態で成形されるため、別途製作した
端子係止具をコネクタハウジングに装着するための工程
や部品の保管等が省略され、生産性が著しく向上するな
どの多大な利点がある。
【図1】本発明の実施例に係る端子係止具付きコネクタ
を分離して示した斜視図である。
を分離して示した斜視図である。
【図2】図1のコネクタハウジングに端子係止具を移動
自在に装着した状態を示す斜視図である。
自在に装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図2のコネクタハウジングと端子係止具の縦断
面図である。
面図である。
【図4】図3の端子係止具の端子挿通孔を通じて端子金
具をコネクタハウジングの端子収容室に挿入する過程を
示す断面図である。
具をコネクタハウジングの端子収容室に挿入する過程を
示す断面図である。
【図5】図4の端子係止具をコネクタハウジングに対し
押しさげた状態を示す断面図である。
押しさげた状態を示す断面図である。
【図6】図5の端子係止具を前進させて端子金具を係止
した状態を示す断面図である。
した状態を示す断面図である。
【図7】図2に示すコネクタハウジングおよび端子係止
具を成形する成形装置の要部を示す縦断面図である。
具を成形する成形装置の要部を示す縦断面図である。
【図8】図7のX−X線断面図である。
【図9】図7のY−Y線断面図である。
【図10】従来の端子係止部材を備えたコネクタを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図11】図10の端子係止部材を前進させて端子金具
を係止した状態を示す断面図である。
を係止した状態を示す断面図である。
A 端子係止具付きコネクタ M1 上型 M2 下型 S スライドコア 1 コネクタハウジング 2 端子係止具 3 端子金具 4 端子収容室 5、5′ 係止具誘導路 6、6′ 仮係止溝 7、7′ 係止用案内路 10 端子挿通孔 10c 係止突部 11、11′ 誘導突部 12、12′ 案内突部 13 可撓係止片 15 コネクタハウジング形成部 16 端子係止具係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42 H01R 43/00
Claims (4)
- 【請求項1】 端子収容室を有するコネクタハウジング
に、該端子収容室に対応する端子挿通孔を有する端子係
止具を装着し、該端子収容室に収容した端子金具と前記
端子係止具とを係合させてコネクタハウジングに端子金
具を係止するようにした端子係止具付きコネクタにおい
て、 前記コネクタハウジングに端子収容室と平行する係止具
誘導路を設けると共に、端子収容室の端子挿入方向に対
し略垂直方向に仮係止溝と係止用案内路とを形成し、前
記端子係止具には前記端子挿通孔の縁部に係止突部を形
成すると共に、前記係止具誘導路に遊挿される誘導突部
と、コネクタハウジングへの端子係止具の仮係止時に前
記仮係止溝に係入し、本係止時に前記係止用案内路に係
合する案内突部とを設け、端子収容室に挿入した端子金
具と前記係止突部とを衝合させて端子金具を係止するよ
うにしたことを特徴とする端子係止具付きコネクタ。 - 【請求項2】 コネクタハウジングが、端子金具に対す
る可撓係止片を有するコネクタハウジングである請求項
1記載の端子係止具付きコネクタ。 - 【請求項3】 開閉する一対の金型と、該金型に出入自
在に装着したスライドコアとから成る請求項1または請
求項2記載の端子係止具付きコネクタの成形装置であっ
て、 該一対の金型にコネクタハウジング形成部と端子係止具
形成部とを一体的に形成すると共に、コネクタハウジン
グ形成部と端子係止具形成部との間にスライドコアを挿
入し、コネクタハウジング形成部と端子係止具形成部と
をスライドコアにより遮断した状態で成形用樹脂材を注
入するようにしたことを特徴とする端子係止具付きコネ
クタの成形装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載した成形装置の一対の金
型を閉じると共にスライドコアをコネクタハウジング形
成部と端子係止具形成部とを遮断する位置に挿入し、コ
ネクタハウジング形成部および端子係止具形成部内に溶
融した合成樹脂材を注入して成形加工を行ったのち、該
金型から該スライドコアを離脱させると共に双方の金型
を開いて成形されたコネクタハウジングと端子係止具を
取り出すことにより、端子係止具が移動自在に装着され
たコネクタハウジングを得ることを特徴とする端子係止
具付きコネクタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07203346A JP3125850B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 端子係止具付きコネクタおよびその成形装置並びに製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07203346A JP3125850B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 端子係止具付きコネクタおよびその成形装置並びに製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0950849A JPH0950849A (ja) | 1997-02-18 |
JP3125850B2 true JP3125850B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=16472512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07203346A Expired - Fee Related JP3125850B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 端子係止具付きコネクタおよびその成形装置並びに製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3125850B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0639170U (ja) * | 1992-07-17 | 1994-05-24 | 有野産業株式会社 | 移動式選別装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4381560B2 (ja) * | 2000-04-13 | 2009-12-09 | 日本圧着端子製造株式会社 | リセプタクル型コネクタ及びプラグ型コネクタ |
JP2001296708A (ja) * | 2000-04-13 | 2001-10-26 | Jst Mfg Co Ltd | トナーカートリッジ用コネクタ |
JP6792797B2 (ja) * | 2017-03-01 | 2020-12-02 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子ユニット |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP07203346A patent/JP3125850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0639170U (ja) * | 1992-07-17 | 1994-05-24 | 有野産業株式会社 | 移動式選別装置 |
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JPH0950849A (ja) | 1997-02-18 |
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