JPH0629059A - コネクタの端子不完全挿入防止構造 - Google Patents

コネクタの端子不完全挿入防止構造

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JPH0629059A
JPH0629059A JP479893A JP479893A JPH0629059A JP H0629059 A JPH0629059 A JP H0629059A JP 479893 A JP479893 A JP 479893A JP 479893 A JP479893 A JP 479893A JP H0629059 A JPH0629059 A JP H0629059A
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connector housing
locking
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Masanori Tsuji
将典 辻
Yoshihiro Murakami
好弘 村上
Makoto Yamanashi
誠 山梨
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタハウジング内に端子係止アームに対
する撓み防止用スペーサを挿入することによって端子の
挿入不完全を検知する構造を提供する。 【構成】 コネクタハウジング2内に、端子収容室3に
臨む可撓性の端子係止アーム9を設け、端子収容室に挿
入された端子18の挿入反対方向からコネクタハウジン
グ内に端子係止アームに対する撓み防止スペーサを挿入
するコネクタにおいて、端子係止アーム9に対向して端
子収容室の内壁35に、端子18に対する係止段部20
を掘り下げて設け、端子18が係止段部に係合しない状
態で端子の端子係止アーム側の突出部19に対向する突
き当て部17を撓み防止スペーサ6に対しスペーサ挿入
方向に突出して設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタハウジング内
に端子係止アームに対する撓み防止用スペーサを挿入す
ることによって端子の挿入不完全を検知可能としたコネ
クタの端子不完全挿入防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のコネクタを示す縦断面図
である。該コネクタには、コネクタハウジング27,2
7′の端子収容室28,28′の一側壁に端子係止用段
部29,29′を設けると共に、該一側壁と対向する他
側壁に対し可撓性の係止アーム30,30′を該端子収
容室28,28′内に突出させて設けている。そして二
極端子の係止構造ゆえに、該係止アーム30,30′は
略U字状に形成され、該係止アーム30,30′のU字
状内壁部31,31′に対して先端楔状のスペーサ3
2,32′を嵌挿する構造となっている。
【0003】そして前記段部29,29′に端子33,
33′を係合させた後に該スペーサ32,32′を嵌挿
する。次いで雄雌コネクタハウジング27,27′を相
互に嵌合することにより、スペーサ32,32′同士が
相互に押圧されて、係止アーム30,30′のU字状内
壁部31,31′に深く押し込まれる。これによって端
子33,33′は係止アーム30,30′に強く押圧さ
れ、端子33,33′の抜けが防止される。
【0004】しかしながら、上記従来の構造にあって
は、端子33,33′が端子収容室28,28′内の係
止段部29,29′に確実に挿着されていない場合に
は、スペーサ32,32′による係止力が作用しないた
めに、電線34,34′を引っ張った際に端子33,3
3′が端子収容室28,28′から抜けてしまうという
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した点に鑑み、本
発明は、コネクタの組付に際して端子の挿入不完全を防
止できるコネクタの端子不完全挿入防止構造を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コネクタハウジング内に、端子収容室に
臨む可撓性の端子係止アームを設け、該端子収容室に挿
入された端子の挿入反対方向から該コネクタハウジング
内に該端子係止アームに対する撓み防止スペーサを挿入
するコネクタにおいて、該端子係止アームに対向して該
端子収容室の内壁に、該端子に対する係止段部を掘り下
げて設け、該端子が該係止段部に係合しない状態で該端
子の該端子係止アーム側の突出部に対向する突き当て部
を該撓み防止スペーサに対しスペーサ挿入方向に突出し
て設けて成ることを特徴とするコネクタの端子不完全挿
入防止構造を採用する。
【0007】
【作用】端子の挿入が不完全な(係止段部に係合してい
ない)場合は、スペーサ挿入時にスペーサの突き当て部
が端子の突出部を押圧して端子を端子収容室から押し出
す。これにより作業者が目視により端子挿入不完全を検
知できる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係るコネクタの端子不完全
挿入防止構造の一実施例を示す分解斜視図、図2は同じ
くコネクタハウジングにスペーサを仮係合させた状態を
示す斜視図である。図1で、1は、コネクタハウジング
2の端子収容室3を構成する内周壁2aのほぼ中央に位
置する一側壁41 に設けられた仮係止用突起、5は、該
一側壁41と対向する他側壁4に設けられた本係止用突
起を示す。両係止用突起1,5は、後述する端子係止ア
ーム9に対する撓み防止用スペーサ6の挿入方向アに向
く傾斜面7をそれぞれ有すると共に、適切な間隔Lをも
って隔設されている。
【0009】該コネクタハウジング2の内周壁2a内に
は、一対の端子収容室3,3の上側に端子係止アーム9
の撓み空間36と連通する上空ガイド部8を形成すると
共に、前記一対の両側壁41 ,42 の間に、該上空ガイ
ド部8の中央に直交して連通する中央ガイド部8を形成
してある。該上空ガイド部8には合成樹脂製のスペーサ
6の上壁部12が挿入され、中央ガイド部16には同じ
く枠体部13が挿入される。該スペーサ6は端子挿入前
に端子挿入方向とは反対の方向からコネクタハウジング
2内に挿入仮係止され、端子挿入後に押し込み本係止さ
れる。
【0010】該スペーサ6には、ハウジング2の内周壁
2a上部に設けられた可撓性の端子係止アーム9の内側
面10に沿って該係止アーム9の内側に進入可能な押接
用突出壁11をスペーサ上壁部12の一端方に突出形成
すると共に、該上壁部12の中央に枠体13を垂下連成
してある。ここで該枠体部13における前柱部14はハ
ウジング2の前記仮係止用突起1に対する被係止部とし
て、また後柱部15は本係止用突起5に対する被係止部
として作用する。該両被係止部14,15は、対向する
側壁面41 ,42 に設けられた係止用突起1,5に可撓
性を持って嵌合するように、また仮係止用突起1に対す
る被係止部14がコネクタハウジング2の中央ガイド部
16の入口近傍の本係止用突起5と干渉しないように、
両柱部14,15の突起乗越え側の反対側面14′,1
5′を枠体部13の板厚の半分程の寸法tで対称形状に
切欠している。
【0011】さらに、該スペーサ6には、押接用突出壁
11の側方に、長手方向に突出した角状の突き当て部1
7を一体に形成してある。該突き当て部17は、中空四
角柱状の雌端子18の上壁部を両側壁上に切り起こして
形成された上縁突出部19(端子挿入時の回動防止ガイ
ドを兼ねる)に対して、該端子18が端子収容室3内に
設けられた係止段部(図3の20)に係合しない状態
(挿入不完全)において突き当たるように設定されてい
る。該係止段部20は、端子収容室3の底壁35を端子
挿入開口寄りから端子挿入方向に平行に堀り下げて形成
される。
【0012】図2に該スペーサ6の仮係止状態を示す斜
視図、図4にその要部横断面図を示す如く、スペーサ6
の前柱部14はコネクタハウジング2の仮係止用突起1
を乗り越えて遊動距離H(図4)をもってコネクタハウ
ジング2に連結する。ここで、スペーサ6の遊動端21
は、挿入方向側に引っ込んだ状態においてコネクタハウ
ジング2の端子収容室外壁端部22と略同面位置となる
ように設定され、外部からの不意なスペーサ6の押し込
み(本係止)が防止される。
【0013】また図3にスペーサ6の本係止状態を示す
縦断面図、図5にその要部横断面図を示す如く、端子1
8が端子収容室3内の係止段部20に係合した状態にお
いて(端子挿入の段階では、端子18の上縁突出部19
がスペーサ6の突き当て部17を押して、スペーサを遊
動範囲内において端子挿入方向へ移動させる)、スペー
サ6を図示しない押圧治具等により押し込めば、スペー
サ6の押接用突出壁11が可撓性係止アーム9の内側面
10に沿って嵌入し、係止アーム9を端子方向に押圧し
て端子18を係止させる。
【0014】この状態で図5の如くスペーサ6を押し込
むことにより、後柱部15がコネクタハウジング2の中
央ガイド部16入口側の本係止用突起5を乗り越え、前
柱部14がガイド終端部23に突き当たると共に、後柱
部15の後端面24が本係止用突起5の垂直面25に当
接して、本係止状態を得る。
【0015】次に、本発明に係る端子不完全挿入の検知
手段について説明する。すなわち図6に端子挿入が不完
全な状態を示す如く、端子18は、端子収容室3内の係
止段部20に係合せず、端子収容室3内において正規位
置(図3参照)よりも上方に位置する。そして、スペー
サ6の挿入に伴って、該スペーサ6の突き当て部17が
該端子18の上縁突出部19に当接して、図7に示す如
く端子18を端子収容室3外へ押し出す。従って、作業
者は電線と共に突出したゴム栓26の位置ずれを目視確
認することにより、端子18の挿入不完全を容易に検知
できる。
【0016】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、スペー
サが不完全挿入端子をコネクタハウジング外に押し出す
から、コネクタの組付に際して端子の不完全挿入が容易
に発見され、端子の抜け出しや接触不良が未然に防止さ
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの端子不完全挿入防止構
造の一実施例を示す要部切欠分解斜視図である。
【図2】スペーサをコネクタハウジングに仮係止させた
状態を示す切欠斜視図である。
【図3】同じくスペーサの本係止状態を示す縦断面図で
ある。
【図4】スペーサの仮係止状態を示す横断面図である。
【図5】同じくスペーサの本係止状態を示す横断面図で
ある。
【図6】端子の挿入が不完全な場合のスペーサの作用を
示す縦断面図である。
【図7】同じくスペーサが端子を押し出す状態を示す縦
断面図である。
【図8】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 コネクタハウジング 3 端子収容室 6 スペーサ 9 端子係止アーム 17 突き当て部 18 端子 19 上縁突出部 20 係止段部 35 底壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジング内に、端子収容室に
    臨む可撓性の端子係止アームを設け、該端子収容室に挿
    入された端子の挿入反対方向から該コネクタハウジング
    内に該端子係止アームに対する撓み防止スペーサを挿入
    するコネクタにおいて、該端子係止アームに対向して該
    端子収容室の内壁に、該端子に対する係止段部を掘り下
    げて設け、該端子が該係止段部に係合しない状態で該端
    子の該端子係止アーム側の突出部に対向する突き当て部
    を該撓み防止スペーサに対しスペーサ挿入方向に突出し
    て設けて成ることを特徴とするコネクタの端子不完全挿
    入防止構造。
JP5004798A 1993-01-14 1993-01-14 コネクタの端子不完全挿入防止構造 Expired - Fee Related JPH0782887B2 (ja)

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