JP2002373723A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002373723A
JP2002373723A JP2001182413A JP2001182413A JP2002373723A JP 2002373723 A JP2002373723 A JP 2002373723A JP 2001182413 A JP2001182413 A JP 2001182413A JP 2001182413 A JP2001182413 A JP 2001182413A JP 2002373723 A JP2002373723 A JP 2002373723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナの前面壁が前方へ捲れ上がるのを防
止する。 【解決手段】 ハウジング10内に挿入された端子金具
30は、ハウジング10に組み付けたリテーナ40によ
って抜止めされる。リテーナ40の前面壁42はハウジ
ング10の前端面に配され、ハウジング10の前端面に
は前面壁42の外周面と対応する保護部18,19が形
成されている。リテーナ40の前面壁42の外周面はハ
ウジング10から突出する保護部18,19で覆われて
いるので、前面壁42とハウジング10との間に異物が
侵入することに起因して前面壁42が前方へ捲れ上がる
ように変位する、ということが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端子金具を抜け止
めするためのリテーナを備えたコネクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】端子金具を抜け止めするためのリテーナ
を備えたコネクタとして、従来、実開平5−65069
号公報に開示されているものがある。これは、図9に示
すように、ハウジング101内に端子金具102を後方
から挿入し、端子金具102の挿入後に、前方からハウ
ジング101にリテーナ103を組み付けてそのリテー
ナ103の係止部104をハウジング101内に進入さ
せ、その係止部104を端子金具102に係合させるこ
とによってその端子金具102を抜け止めするようにな
っている。
【0003】リテーナ103は、ハウジング101の前
端面に対して近接又は当接するように対応する前面壁1
05を有し、この前面壁105には、ハウジング101
の端子金具102と対応するタブ孔106が形成されて
いる。このタブ孔106には、相手側コネクタ(図示せ
ず)の雄端子金具のタブ(図示せず)が差し込まれ、そ
のタブと端子金具102とが接続されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタで
は、リテーナ103の前面壁105がハウジング101
の前端面に重なるように位置していることから、前面壁
105の外周縁のうち上下両縁部が外部に露出する状態
となっている。そのため、前面壁105の上下両縁に異
物が干渉した場合に、その異物が前面壁105とハウジ
ング101との間に侵入し、その結果、前面壁105が
前方へ捲れ上がるように変位する虞があった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、リ
テーナの前面壁が前方へ捲れ上がるように変位するのを
防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジングと、前記ハウジング内に挿入される端子金具と、
前記ハウジングに組み付けられることで前記端子金具を
抜止め可能であり、前記ハウジングの前端面に配される
前面壁を有するリテーナとを備えたコネクタにおいて、
前記ハウジングには、前方へ突出することで前記前面壁
の外周面と対応する形態とされた保護部が形成されてい
る構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記リテーナが、前記ハウジングに対する前記端子
金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済の前記端子
金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置との間
で、前記前面壁の壁面と平行に変位可能とされ、前記ハ
ウジングに挿入した前記端子金具がランスにより抜止め
されるようになっており、前記前面壁には、前記ランス
による抜止めを解除するための治具の差込みを可能とさ
れ、前記リテーナが仮係止位置にあるときに前記ランス
と対応する治具差込孔が形成されているものにおいて、
前記ハウジングの前端面の周縁部のうち、前記前面壁に
おける仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁
と対向する側縁部には、前記治具差込孔の開口縁部と対
応する領域のみを切欠した形態で前記保護部が形成さ
れ、前記前面壁の前記先端縁には、前記切欠した部分に
嵌合される突出部が形成されている構成とした。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記リテーナが、前記ハウジングに対
する前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入
済の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止
位置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位するよう
になっているものにおいて、前記保護部が、前記リテー
ナの前記仮係止位置と前記本係止位置との間での変位方
向と平行に形成されている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]リテーナの
前面壁の外周縁面ハウジングに突成した保持部で覆われ
ているので、前面壁とハウジングとの間に異物が侵入す
ることに起因して前面壁が前方へ捲れ上がるように変位
する、ということが防止される。 [請求項2の発明]リテーナが本係止位置へ移動した状
態では、本係止位置への移動方向における最も先端側に
位置する治具差込孔は、仮係止位置のときに対応するラ
ンスよりも更に端寄り、即ちハウジングの前端面の側縁
部の近くに位置することになる。ここで、もし、その側
縁部の全域に亘って保護部を設けてしまうと、その分、
前面壁の移動方向先端縁部を切欠する必要があり、その
結果、最も先端側の治具差込孔の開口縁部の一辺が薄く
なったり、開口縁部の一辺が前面壁の先端縁側に開放さ
れた状態となってしまう。この場合、薄くなった一辺に
治具が突き当たったときにその一辺が破損する虞があ
り、また、一辺が開放されている場合には、治具差込孔
において治具を正確に位置決めできなくなる。
【0010】これに対し、本発明では、前面壁の先端縁
と対向する側縁部に設けられた保護部を、治具差込孔の
開口縁部と対応する領域のみが切欠された形態とし、そ
の切欠した部分に嵌合するように前面壁の先端縁に突出
部を設けているので、その突出部により、最も先端側の
治具差込孔の開口縁部をその全周に亘って十分に厚く
し、その治具差込孔の開口縁部の一辺が薄くなったり、
開口縁部の一辺が前面壁の先端縁側に開放された形態と
なることに起因する上記の不具合が回避されている。
【0011】[請求項3の発明]保護部がリテーナを仮
係止位置と本係止位置との間でガイドする機能を発揮す
るので、リテーナの仮係止位置から本係止位置への変位
動作が円滑に且つ確実に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング
10と、端子金具30と、リテーナ40とを備えて構成
されている。尚、以下の説明において、前後方向につい
ては図4〜図7における左側を前側とし、左右方向につ
いては図4及び図5における下側を左側とし(図1〜図
3の正面図においては左右逆となる)、上下方向につい
ては図1〜図3、図6及び図7を基準とする。
【0013】ハウジング10内には、隔壁11によって
仕切られた複数のキャビティ12が左右に並んで形成さ
れ、各キャビティ12内には、夫々、前方へ片持ち状に
延出するランス13が形成されている。ハウジング10
内におけるキャビティ12の上方には、キャビティ12
に連通するとともに、ハウジング10の左側面及びハウ
ジング10の前面に開口するリテーナ収容空間14が形
成されている。リテーナ収容空間14の天井面の後端部
位置には、左右方向に延びるガイドリブ15が形成さ
れ、天井面の前端部位置には、係止段部16と係止突起
17が形成されている。
【0014】かかるハウジング10の前端面におけるリ
テーナ収容空間14の開口縁は、前方から見て方形をな
し、その開口縁の上下両縁部は前方へ突出する形態の保
護部18とされている。保護部18は、左右方向(ハウ
ジング10に対するリテーナ40の組付け方向であり、
リテーナ40の仮係止位置と本係止位置との間で移動方
向と平行な方向である)に互いに平行に延びている。上
側の保護部18の下面は、リテーナ40の前面壁42の
上面に対して上から当接するようになっており、下側の
保護部18は、前面壁42の下面に対して下から当接す
るようになっている。また、前後方向において、両保護
部18の前端面と前面壁42の前面とは互いにほぼ面一
状となる。
【0015】さらに、ハウジング10の前端面における
右側縁20(ハウジング10の前端面の周縁部のうち、
リテーナ40の前面壁42における仮係止位置から本係
止位置への変位方向の先端縁と対向する側縁部)にも、
前方へ突出する形態の保護部19が形成されている。こ
の保護部19は上下方向に延びており、前後方向におい
て、この保護部19の前端面と前面壁42の前面とは互
いにほぼ面一状となる。この保護部18は、リテーナ収
容空間14の開口縁のうち右側縁20に沿って形成され
ているが、上下方向における保護部19の形成領域は、
その右側縁20の全域ではなく、右側縁20のうち下端
側の概ね1/3の領域のみとされている。つまり、右側
縁20の上側の概ね2/3の領域は、リテーナ収容空間
14の開口部からハウジング10の右側面へ連通する切
欠部21とされている。
【0016】端子金具30は、前後方向に細長く、その
略前半部分が角筒部31とされているとともに、略後半
部分が電線接続部32とされている。角筒部31は前方
に開放され、その内部には、相手側コネクタ(図示せ
ず)の雄端子金具のタブTとの接続を行うための弾性接
触片(図示せず)が設けられている。この角筒部31の
上面壁には、ランス13と係止する一次係止部33が形
成されており、角筒部31の上面壁の後端縁は、リテー
ナ40と係止する二次係止部34となっている。また、
電線接続部32には電線35が圧着により接続されてい
る。
【0017】リテーナ40は、合成樹脂製であり、リテ
ーナ収容空間14内に嵌入されるリテーナ本体41と、
このリテーナ本体41の前端縁から下方へ延出する略方
形の前面壁42と、リテーナ本体41の左側端縁から下
方へ延出する左面壁43とから構成される。かかるリテ
ーナ40は、ハウジング10の左側方からリテーナ収容
空間14内に嵌入され、仮係止位置と本係止位置との間
で左右方向に変位可能となっている。リテーナ40が移
動する際には、リテーナ本体41の上面後端部のガイド
溝44とハウジング10のガイドリブ15との嵌合によ
り、リテーナ40が前後方向への遊動を規制された状態
でガイドされる。また、リテーナ40が仮係止位置にあ
る状態では、リテーナ本体41の上面前端部の第1係止
突起45と第2係止突起46が、夫々、ハウジング10
の係止突起17の左面と係止段部16とに係止すること
で、リテーナ40はハウジング10に対して左右方向へ
の遊動(ハウジング10から左方へ抜ける方向の遊動及
び本係止位置へ向かう右方への遊動)を規制されてい
る。また、リテーナ40が本係止位置に変位した状態で
は、第1係止突起45が係止突起17の右面に係止する
とともに、前面壁42の右側縁が保護部19の左面に係
止することにより、リテーナ40は左右方向への遊動を
規制される。
【0018】リテーナ本体41には、リテーナ40が仮
係止位置にあるときにランス13の上方(一次係止部3
3から外れる方向)への弾性撓みを許容する撓み空間4
7と、リテーナ40が本係止位置のあるときにランス1
3に対して上から当接するリブ状の三次係止部48と、
リテーナ40が仮係止位置にあるときには端子金具30
の挿入経路に対して左方へずれるとともにリテーナ40
が本係止位置にあるときには端子金具30の挿入経路内
に進出して二次係止部34に対して後方から係止する段
差状の二次係止部49が形成されている。
【0019】前面壁42は、その上下両面をハウジング
10の保護部18に対して当接させるようになってい
る。のこ前面壁42には、リテーナ40が仮係止位置に
あるときにはハウジング10内の端子金具30に対して
左方へ外れ、リテーナ40が本係止位置にあるときには
ハウジング10内の端子金具30と対応する方形のタブ
孔50が形成されている。同じく前面壁42には、リテ
ーナ40が仮係止位置にあるときには左右方向において
ランス13と対応するように位置し、リテーナ40が片
係止位置にあるときにはランス13に対して右方へ外れ
る方形の治具差込孔51が形成されている。この治具差
込孔51は、タブ孔50よりも高い位置であって、ハウ
ジング10の切欠部21と対応する高さに配されてい
る。さらに、前面壁42の右側縁(前面壁42における
仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁)に
は、リテーナ40が仮係止位置にあるときにはハウジン
グ10の切欠部21よりも右方に位置し、リテーナ40
が本係止位置にあるときには切欠部21に嵌合される突
出部52が形成されている。上下方向における突出部5
2の形成領域は、治具差込孔51の開口領域をカバーす
る領域、即ち治具差込孔51の上端よりも上方の位置か
ら、治具差込孔51の下端よりも下方の位置に亘って連
続して形成されている。
【0020】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態のコネクタの組付けに際しては、まず、ハウジン
グ10に対してリテーナ40を仮係止位置(図2及び図
4を参照)に組み付けておく。この状態では、リテーナ
40の二次係止部34が端子金具30の挿入経路から左
方へ外れた位置にあるので、キャビティ12に対する端
子金具30の挿入が許容される。また、リテーナ40の
三次係止部48がランス13に対して左方へ外れた位置
にあるとともに撓み空間47がランス13の真上に位置
するため、ランス13の上方(端子金具30の挿入経路
から外れる方向)への弾性撓みが許容される。
【0021】この状態から各キャビティ12に端子金具
30を挿入すると、挿入の途中では、ランス13が角筒
部31の上面壁に当接することによって上方へ弾性撓み
する。そして、端子金具30がその前端面をリテーナ4
0の前面壁42の後面に突き当てる正規挿入位置に達す
ると、弾性復帰したランス13が一次係止部33に対し
て後方から一次係止する状態となり、もって、ランス1
3が端子金具30を抜止めする。
【0022】次に、リテーナ40を仮係止位置から本係
止位置へ押し込むと、リテーナ40の二次係止部34が
端子金具30の二次係止部49に対して後方から二次係
止する状態となり、リテーナ40が端子金具30を抜止
めする。また、リテーナ40が本係止位置に移動するの
に伴い、リテーナ40の三次係止部48がランス13に
対して上から三次係止し、リテーナ40がランス13の
上方への弾性変位を規制し、換言すると、ランス13と
一次係止部33とが二重係止状態となる。以上により、
端子金具30が三重の係止状態となって確実に抜止めさ
れる。
【0023】リテーナ40を仮係止位置から本係止位置
へ変位させる方向は前面壁42の壁面と平行な方向とな
っているが、その移動の過程では、前面壁42の上下両
端縁が保護部18に対して摺接するので、リテーナ40
は、前面壁42の上下方向への遊動を規制された状態で
ガイドされる。リテーナ40を本係止位置に移動した状
態では、前面壁42のタブ孔50とハウジング10内の
端子金具30の角筒部31とが対応し、本実施形態のコ
ネクタを相手側コネクタと嵌合させると、相手側のタブ
Tがタブ孔50を貫通して角筒部31内に進入し、端子
金具30との接続状態となる。この状態では、前面壁4
2が、その上下両面を保護部18に当接させることによ
って上下方向への遊動を規制されているとともに、その
右側縁を保護部19に当接させていることによって右方
への遊動を規制されているので、タブ孔50が角筒部3
1に対して上下方向及び右方孔へ位置ずれする虞はな
い。よって、タブTと端子金具30とが確実に接続され
る。
【0024】また、リテーナ40の前面壁42はハウジ
ング10の前面に露出しているのであるが、前面壁42
の外周縁のうち上下両縁部と右縁部は、ハウジング10
の保護部18,19によって囲まれた状態(覆われた状
態)となっているので、その上下両縁部及び右縁部に対
して斜め後方から異物が干渉してその異物が前面壁42
とハウジング10との隙間に侵入する、という虞がな
い。したがって、異物が前面壁42とハウジング10と
の隙間に侵入することに起因して前面壁42が前方へ捲
くれ上がるように変位する、ということが防止されてい
る。また、前面壁42の左側縁には、リテーナ40の左
面壁43が連続しているので、前面壁42に対して左方
から異物が干渉した場合でも、その異物が前面壁42と
ハウジング10との隙間に侵入する虞はない。
【0025】また、ハウジング10から端子金具30を
抜き取る際には、まず、リテーナ40を本係止位置から
仮係止位置へ移動させ、ランス13に撓み空間47を対
応させてそのランス13の弾性撓みを許容するとともに
二次係止部49を端子金具30の移動経路の外へ退避さ
せておく。また、リテーナ40が仮係止位置に移動する
ことにより、治具差込孔51がランス13と対応する位
置へ移動する。そして、この治具差込孔51に細長い治
具Jを差し込んで、その先端をランス13の前端部13
Aに対して下から係止させ、治具Jの先端でランス13
を持ち上げるようにする。すると、ランス13が弾性撓
みして端子金具30の一次係止部33から外れ、ランス
13による抜止めが解除される。あとは、この治具Jに
よる抜止め解除状態を保ったままで、電線35を摘んで
端子金具30を後方へ引き抜けばよい。
【0026】本実施形態は次のような作用、効果を奏す
る。リテーナ40の前面壁42の外周面はハウジング1
0に突成した保護部18,19で覆われているので、前
面壁42とハウジング10との間に異物が侵入すること
に起因して前面壁42が前方へ捲れ上がるように変位す
る、ということが防止されている。リテーナ40が本係
止位置へ移動した状態では、本係止位置への移動方向に
おける最も先端側である右端に位置する治具差込孔51
(図1〜図3における最も左端の治具差込孔51)は、
仮係止位置のときに対応するランス13よりも更に右寄
り、即ちハウジング10の前端面の右側縁部20の近く
に位置することになる。ここで、もし、その右側縁部2
0の全域に亘って保護部を設けてしまうと、その分、前
面壁42の右端縁部を切欠する必要があり、その結果、
最も右端の治具差込孔51の開口縁部の右辺部が薄くな
ったり、開口縁部の右辺が前面壁42の右端縁側に開放
された状態となってしまう。この場合、薄くなった右辺
部に治具Jが突き当たったときにその右辺部が破損する
虞があり、また、右辺が開放されている場合には、治具
差込孔51に差し込んだ治具Jが右方へ遊動して治具差
込孔51の外部へ外れ、正確に位置決めされなくなって
しまう。
【0027】これに対し、本実施形態では、前面壁42
の右端縁と対向するハウジング10の右縁部20に設け
られた保護部18,19については、治具差込孔51の
開口縁部と対応する高さ領域のみが切欠された形態と
し、その切欠部21に嵌合するように前面壁42の右端
縁に突出部52を設けている。この突出部52の存在に
より、最も右端の治具差込孔51の開口縁部をその全周
に亘って十分に厚くし、その治具差込孔51の開口縁部
の右辺が薄くなったり、開口縁部の右辺が前面壁42の
右端縁側に開放された形態となることに起因する上記の
不具合が回避されている。
【0028】また、リテーナ40の前面壁42が保護部
18,19によってハウジング10に対する遊動を規制
されているので、前面壁42に形成されているタブ孔5
0もハウジング10に対して遊動することがない。した
がって、タブ孔50がハウジング10内の端子金具30
に対して位置ずれすることが防止されている。保護部1
8,19の前面は前面壁42の前面に対してほぼ面一状
となっているので、前面壁42の外周面に異物が干渉す
る虞がない。したがって、異物の干渉に起因して前面壁
42がその壁面と平行な方向へ遊動することが防止され
る。
【0029】保護部18がリテーナ40を仮係止位置と
本係止位置との間でガイドする機能を発揮するので、リ
テーナ40の仮係止位置から本係止位置への変位動作が
円滑に且つ確実に行われる。 [他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0030】(1)上記実施形態ではリテーナが仮係止
位置と本係止位置との間で前面壁の壁面と平行な左右方
向へ移動するようにしたが、本発明は、リテーナがハウ
ジングに対して左右方向へ変位しないコネクタにも適用
することができる。 (2)上記実施形態ではハウジングに挿入される端子金
具が雌端子金具である場合について説明したが、本発明
は、ハウジング内に挿入される端子金具がタブを備えた
雄端子金具である場合にも適用することができる。この
場合、その雄端子金具のタブがリテーナのタブ孔を貫通
して前方へ突出することになる。
【0031】(3)上記実施形態では上下一対の保護部
をリテーナの仮係止位置と本係止位置との間での変位方
向と平行に形成することでその保護部にガイド機能を持
たせたが、本発明によれば、このようなガイド機能を持
たせない形態とすることもできる。 (4)上記実施形態では上下一対の保護部と前面壁とが
リテーナの仮係止位置と本係止位置との間で移動するの
に伴って摺接するようにしたが、本発明によれば、保護
部と前面壁とが非接触状態となるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてハウジングからリテーナを
外した状態をあらわす正面図
【図2】ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み
付けた状態をあらわす正面図
【図3】ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み
付けた状態をあらわす正面図
【図4】ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み
付けた状態をあらわす水平断面図
【図5】ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み
付けた状態をあらわす水平断面図
【図6】ハウジングに端子金具を挿入する途中の状態を
あらわす縦断面図
【図7】ハウジングに端子金具が正規挿入された状態を
あらわす縦断面図
【図8】リテーナの斜視図
【図9】従来例の分解斜視図
【符号の説明】
10…ハウジング 13…ランス 18…保護部 19…保護部 21…切欠部 30…端子金具 40…リテーナ 42…前面壁 51…治具差込孔 52…突出部 J…治具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジング内に挿入される端子金具と、 前記ハウジングに組み付けられることで前記端子金具を
    抜止め可能であり、前記ハウジングの前端面に配される
    前面壁を有するリテーナとを備えたコネクタにおいて、 前記ハウジングには、前方へ突出することで前記前面壁
    の外周面と対応する形態とされた保護部が形成されてい
    ることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記リテーナが、前記ハウジングに対す
    る前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済
    の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位
    置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位可能とさ
    れ、 前記ハウジングに挿入した前記端子金具がランスにより
    抜止めされるようになっており、 前記前面壁には、前記ランスによる抜止めを解除するた
    めの治具の差込みを可能とされ、前記リテーナが仮係止
    位置にあるときに前記ランスと対応する治具差込孔が形
    成されているものにおいて、 前記ハウジングの前端面の周縁部のうち、前記前面壁に
    おける仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁
    と対向する側縁部には、前記治具差込孔の開口縁部と対
    応する領域のみを切欠した形態で前記保護部が形成さ
    れ、 前記前面壁の前記先端縁には、前記切欠した部分に嵌合
    される突出部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記リテーナが、前記ハウジングに対す
    る前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済
    の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位
    置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位するように
    なっているものにおいて、 前記保護部が、前記リテーナの前記仮係止位置と前記本
    係止位置との間での変位方向と平行に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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