JP3753020B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具を抜け止めするためのリテーナを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
端子金具を抜け止めするためのリテーナを備えたコネクタとして、従来、実開平5−65069号公報に開示されているものがある。これは、図9に示すように、ハウジング101内に端子金具102を後方から挿入し、端子金具102の挿入後に、前方からハウジング101にリテーナ103を組み付けてそのリテーナ103の係止部104をハウジング101内に進入させ、その係止部104を端子金具102に係合させることによってその端子金具102を抜け止めするようになっている。
【0003】
リテーナ103は、ハウジング101の前端面に対して近接又は当接するように対応する前面壁105を有し、この前面壁105には、ハウジング101の端子金具102と対応するタブ孔106が形成されている。このタブ孔106には、相手側コネクタ(図示せず)の雄端子金具のタブ(図示せず)が差し込まれ、そのタブと端子金具102とが接続されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のコネクタでは、リテーナ103の前面壁105がハウジング101の前端面に重なるように位置していることから、前面壁105の外周縁のうち上下両縁部が外部に露出する状態となっている。そのため、前面壁105の上下両縁に異物が干渉した場合に、その異物が前面壁105とハウジング101との間に侵入し、その結果、前面壁105が前方へ捲れ上がるように変位する虞があった。
【0005】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、リテーナの前面壁が前方へ捲れ上がるように変位するのを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ハウジングと、前記ハウジング内に挿入されてランスにより抜止めされるようになっている端子金具と、前記ハウジングに組み付けられることで前記端子金具を抜止め可能であり、前記ハウジングの前端面に配される前面壁を有するリテーナとを備え、前記リテーナが、前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位可能とされ、前記前面壁には、前記ランスによる抜止めを解除するための治具の差込みを可能とされ、前記リテーナが仮係止位置にあるときに前記ランスと対応する治具差込孔が形成されており、前記ハウジングには、前方へ突出することで前記前面壁の外周面と対応する形態とされた保護部が形成されているコネクタにおいて、
前記ハウジングの前端面の周縁部のうち、前記前面壁における仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁と対向する側縁部には、前記治具差込孔の開口縁部と対応する領域のみを切欠した形態で前記保護部が形成され、前記前面壁の前記先端縁には、前記切欠した部分に嵌合される突出部が形成されている構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記リテーナが、前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位するようになっているものにおいて、前記保護部が、前記リテーナの前記仮係止位置と前記本係止位置との間での変位方向と平行に形成されている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
リテーナの前面壁の外周縁面ハウジングに突成した保持部で覆われているので、前面壁とハウジングとの間に異物が侵入することに起因して前面壁が前方へ捲れ上がるように変位する、ということが防止される。
また、リテーナが本係止位置へ移動した状態では、本係止位置への移動方向における最も先端側に位置する治具差込孔は、仮係止位置のときに対応するランスよりも更に端寄り、即ちハウジングの前端面の側縁部の近くに位置することになる。ここで、もし、その側縁部の全域に亘って保護部を設けてしまうと、その分、前面壁の移動方向先端縁部を切欠する必要があり、その結果、最も先端側の治具差込孔の開口縁部の一辺が薄くなったり、開口縁部の一辺が前面壁の先端縁側に開放された状態となってしまう。この場合、薄くなった一辺に治具が突き当たったときにその一辺が破損する虞があり、また、一辺が開放されている場合には、治具差込孔において治具を正確に位置決めできなくなる。
【0010】
これに対し、本発明では、前面壁の先端縁と対向する側縁部に設けられた保護部を、治具差込孔の開口縁部と対応する領域のみが切欠された形態とし、その切欠した部分に嵌合するように前面壁の先端縁に突出部を設けているので、その突出部により、最も先端側の治具差込孔の開口縁部をその全周に亘って十分に厚くし、その治具差込孔の開口縁部の一辺が薄くなったり、開口縁部の一辺が前面壁の先端縁側に開放された形態となることに起因する上記の不具合が回避されている。
【0011】
[請求項2の発明]
保護部がリテーナを仮係止位置と本係止位置との間でガイドする機能を発揮するので、リテーナの仮係止位置から本係止位置への変位動作が円滑に且つ確実に行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、端子金具30と、リテーナ40とを備えて構成されている。尚、以下の説明において、前後方向については図4〜図7における左側を前側とし、左右方向については図4及び図5における下側を左側とし(図1〜図3の正面図においては左右逆となる)、上下方向については図1〜図3、図6及び図7を基準とする。
【0013】
ハウジング10内には、隔壁11によって仕切られた複数のキャビティ12が左右に並んで形成され、各キャビティ12内には、夫々、前方へ片持ち状に延出するランス13が形成されている。ハウジング10内におけるキャビティ12の上方には、キャビティ12に連通するとともに、ハウジング10の左側面及びハウジング10の前面に開口するリテーナ収容空間14が形成されている。リテーナ収容空間14の天井面の後端部位置には、左右方向に延びるガイドリブ15が形成され、天井面の前端部位置には、係止段部16と係止突起17が形成されている。
【0014】
かかるハウジング10の前端面におけるリテーナ収容空間14の開口縁は、前方から見て方形をなし、その開口縁の上下両縁部は前方へ突出する形態の保護部18とされている。保護部18は、左右方向(ハウジング10に対するリテーナ40の組付け方向であり、リテーナ40の仮係止位置と本係止位置との間で移動方向と平行な方向である)に互いに平行に延びている。上側の保護部18の下面は、リテーナ40の前面壁42の上面に対して上から当接するようになっており、下側の保護部18は、前面壁42の下面に対して下から当接するようになっている。また、前後方向において、両保護部18の前端面と前面壁42の前面とは互いにほぼ面一状となる。
【0015】
さらに、ハウジング10の前端面における右側縁20(ハウジング10の前端面の周縁部のうち、リテーナ40の前面壁42における仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁と対向する側縁部)にも、前方へ突出する形態の保護部19が形成されている。この保護部19は上下方向に延びており、前後方向において、この保護部19の前端面と前面壁42の前面とは互いにほぼ面一状となる。この保護部18は、リテーナ収容空間14の開口縁のうち右側縁20に沿って形成されているが、上下方向における保護部19の形成領域は、その右側縁20の全域ではなく、右側縁20のうち下端側の概ね1/3の領域のみとされている。つまり、右側縁20の上側の概ね2/3の領域は、リテーナ収容空間14の開口部からハウジング10の右側面へ連通する切欠部21とされている。
【0016】
端子金具30は、前後方向に細長く、その略前半部分が角筒部31とされているとともに、略後半部分が電線接続部32とされている。角筒部31は前方に開放され、その内部には、相手側コネクタ(図示せず)の雄端子金具のタブTとの接続を行うための弾性接触片(図示せず)が設けられている。この角筒部31の上面壁には、ランス13と係止する一次係止部33が形成されており、角筒部31の上面壁の後端縁は、リテーナ40と係止する二次係止部34となっている。また、電線接続部32には電線35が圧着により接続されている。
【0017】
リテーナ40は、合成樹脂製であり、リテーナ収容空間14内に嵌入されるリテーナ本体41と、このリテーナ本体41の前端縁から下方へ延出する略方形の前面壁42と、リテーナ本体41の左側端縁から下方へ延出する左面壁43とから構成される。かかるリテーナ40は、ハウジング10の左側方からリテーナ収容空間14内に嵌入され、仮係止位置と本係止位置との間で左右方向に変位可能となっている。リテーナ40が移動する際には、リテーナ本体41の上面後端部のガイド溝44とハウジング10のガイドリブ15との嵌合により、リテーナ40が前後方向への遊動を規制された状態でガイドされる。また、リテーナ40が仮係止位置にある状態では、リテーナ本体41の上面前端部の第1係止突起45と第2係止突起46が、夫々、ハウジング10の係止突起17の左面と係止段部16とに係止することで、リテーナ40はハウジング10に対して左右方向への遊動(ハウジング10から左方へ抜ける方向の遊動及び本係止位置へ向かう右方への遊動)を規制されている。また、リテーナ40が本係止位置に変位した状態では、第1係止突起45が係止突起17の右面に係止するとともに、前面壁42の右側縁が保護部19の左面に係止することにより、リテーナ40は左右方向への遊動を規制される。
【0018】
リテーナ本体41には、リテーナ40が仮係止位置にあるときにランス13の上方(一次係止部33から外れる方向)への弾性撓みを許容する撓み空間47と、リテーナ40が本係止位置のあるときにランス13に対して上から当接するリブ状の三次係止部48と、リテーナ40が仮係止位置にあるときには端子金具30の挿入経路に対して左方へずれるとともにリテーナ40が本係止位置にあるときには端子金具30の挿入経路内に進出して二次係止部34に対して後方から係止する段差状の二次係止部49が形成されている。
【0019】
前面壁42は、その上下両面をハウジング10の保護部18に対して当接させるようになっている。のこ前面壁42には、リテーナ40が仮係止位置にあるときにはハウジング10内の端子金具30に対して左方へ外れ、リテーナ40が本係止位置にあるときにはハウジング10内の端子金具30と対応する方形のタブ孔50が形成されている。同じく前面壁42には、リテーナ40が仮係止位置にあるときには左右方向においてランス13と対応するように位置し、リテーナ40が片係止位置にあるときにはランス13に対して右方へ外れる方形の治具差込孔51が形成されている。この治具差込孔51は、タブ孔50よりも高い位置であって、ハウジング10の切欠部21と対応する高さに配されている。さらに、前面壁42の右側縁(前面壁42における仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁)には、リテーナ40が仮係止位置にあるときにはハウジング10の切欠部21よりも右方に位置し、リテーナ40が本係止位置にあるときには切欠部21に嵌合される突出部52が形成されている。上下方向における突出部52の形成領域は、治具差込孔51の開口領域をカバーする領域、即ち治具差込孔51の上端よりも上方の位置から、治具差込孔51の下端よりも下方の位置に亘って連続して形成されている。
【0020】
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態のコネクタの組付けに際しては、まず、ハウジング10に対してリテーナ40を仮係止位置(図2及び図4を参照)に組み付けておく。この状態では、リテーナ40の二次係止部34が端子金具30の挿入経路から左方へ外れた位置にあるので、キャビティ12に対する端子金具30の挿入が許容される。また、リテーナ40の三次係止部48がランス13に対して左方へ外れた位置にあるとともに撓み空間47がランス13の真上に位置するため、ランス13の上方(端子金具30の挿入経路から外れる方向)への弾性撓みが許容される。
【0021】
この状態から各キャビティ12に端子金具30を挿入すると、挿入の途中では、ランス13が角筒部31の上面壁に当接することによって上方へ弾性撓みする。そして、端子金具30がその前端面をリテーナ40の前面壁42の後面に突き当てる正規挿入位置に達すると、弾性復帰したランス13が一次係止部33に対して後方から一次係止する状態となり、もって、ランス13が端子金具30を抜止めする。
【0022】
次に、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ押し込むと、リテーナ40の二次係止部34が端子金具30の二次係止部49に対して後方から二次係止する状態となり、リテーナ40が端子金具30を抜止めする。また、リテーナ40が本係止位置に移動するのに伴い、リテーナ40の三次係止部48がランス13に対して上から三次係止し、リテーナ40がランス13の上方への弾性変位を規制し、換言すると、ランス13と一次係止部33とが二重係止状態となる。以上により、端子金具30が三重の係止状態となって確実に抜止めされる。
【0023】
リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ変位させる方向は前面壁42の壁面と平行な方向となっているが、その移動の過程では、前面壁42の上下両端縁が保護部18に対して摺接するので、リテーナ40は、前面壁42の上下方向への遊動を規制された状態でガイドされる。
リテーナ40を本係止位置に移動した状態では、前面壁42のタブ孔50とハウジング10内の端子金具30の角筒部31とが対応し、本実施形態のコネクタを相手側コネクタと嵌合させると、相手側のタブTがタブ孔50を貫通して角筒部31内に進入し、端子金具30との接続状態となる。この状態では、前面壁42が、その上下両面を保護部18に当接させることによって上下方向への遊動を規制されているとともに、その右側縁を保護部19に当接させていることによって右方への遊動を規制されているので、タブ孔50が角筒部31に対して上下方向及び右方孔へ位置ずれする虞はない。よって、タブTと端子金具30とが確実に接続される。
【0024】
また、リテーナ40の前面壁42はハウジング10の前面に露出しているのであるが、前面壁42の外周縁のうち上下両縁部と右縁部は、ハウジング10の保護部18,19によって囲まれた状態(覆われた状態)となっているので、その上下両縁部及び右縁部に対して斜め後方から異物が干渉してその異物が前面壁42とハウジング10との隙間に侵入する、という虞がない。したがって、異物が前面壁42とハウジング10との隙間に侵入することに起因して前面壁42が前方へ捲くれ上がるように変位する、ということが防止されている。また、前面壁42の左側縁には、リテーナ40の左面壁43が連続しているので、前面壁42に対して左方から異物が干渉した場合でも、その異物が前面壁42とハウジング10との隙間に侵入する虞はない。
【0025】
また、ハウジング10から端子金具30を抜き取る際には、まず、リテーナ40を本係止位置から仮係止位置へ移動させ、ランス13に撓み空間47を対応させてそのランス13の弾性撓みを許容するとともに二次係止部49を端子金具30の移動経路の外へ退避させておく。また、リテーナ40が仮係止位置に移動することにより、治具差込孔51がランス13と対応する位置へ移動する。そして、この治具差込孔51に細長い治具Jを差し込んで、その先端をランス13の前端部13Aに対して下から係止させ、治具Jの先端でランス13を持ち上げるようにする。すると、ランス13が弾性撓みして端子金具30の一次係止部33から外れ、ランス13による抜止めが解除される。あとは、この治具Jによる抜止め解除状態を保ったままで、電線35を摘んで端子金具30を後方へ引き抜けばよい。
【0026】
本実施形態は次のような作用、効果を奏する。
リテーナ40の前面壁42の外周面はハウジング10に突成した保護部18,19で覆われているので、前面壁42とハウジング10との間に異物が侵入することに起因して前面壁42が前方へ捲れ上がるように変位する、ということが防止されている。
リテーナ40が本係止位置へ移動した状態では、本係止位置への移動方向における最も先端側である右端に位置する治具差込孔51(図1〜図3における最も左端の治具差込孔51)は、仮係止位置のときに対応するランス13よりも更に右寄り、即ちハウジング10の前端面の右側縁部20の近くに位置することになる。ここで、もし、その右側縁部20の全域に亘って保護部を設けてしまうと、その分、前面壁42の右端縁部を切欠する必要があり、その結果、最も右端の治具差込孔51の開口縁部の右辺部が薄くなったり、開口縁部の右辺が前面壁42の右端縁側に開放された状態となってしまう。この場合、薄くなった右辺部に治具Jが突き当たったときにその右辺部が破損する虞があり、また、右辺が開放されている場合には、治具差込孔51に差し込んだ治具Jが右方へ遊動して治具差込孔51の外部へ外れ、正確に位置決めされなくなってしまう。
【0027】
これに対し、本実施形態では、前面壁42の右端縁と対向するハウジング10の右縁部20に設けられた保護部18,19については、治具差込孔51の開口縁部と対応する高さ領域のみが切欠された形態とし、その切欠部21に嵌合するように前面壁42の右端縁に突出部52を設けている。この突出部52の存在により、最も右端の治具差込孔51の開口縁部をその全周に亘って十分に厚くし、その治具差込孔51の開口縁部の右辺が薄くなったり、開口縁部の右辺が前面壁42の右端縁側に開放された形態となることに起因する上記の不具合が回避されている。
【0028】
また、リテーナ40の前面壁42が保護部18,19によってハウジング10に対する遊動を規制されているので、前面壁42に形成されているタブ孔50もハウジング10に対して遊動することがない。したがって、タブ孔50がハウジング10内の端子金具30に対して位置ずれすることが防止されている。
保護部18,19の前面は前面壁42の前面に対してほぼ面一状となっているので、前面壁42の外周面に異物が干渉する虞がない。したがって、異物の干渉に起因して前面壁42がその壁面と平行な方向へ遊動することが防止される。
【0029】
保護部18がリテーナ40を仮係止位置と本係止位置との間でガイドする機能を発揮するので、リテーナ40の仮係止位置から本係止位置への変位動作が円滑に且つ確実に行われる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0030】
(1)上記実施形態ではリテーナが仮係止位置と本係止位置との間で前面壁の壁面と平行な左右方向へ移動するようにしたが、本発明は、リテーナがハウジングに対して左右方向へ変位しないコネクタにも適用することができる。
(2)上記実施形態ではハウジングに挿入される端子金具が雌端子金具である場合について説明したが、本発明は、ハウジング内に挿入される端子金具がタブを備えた雄端子金具である場合にも適用することができる。この場合、その雄端子金具のタブがリテーナのタブ孔を貫通して前方へ突出することになる。
【0031】
(3)上記実施形態では上下一対の保護部をリテーナの仮係止位置と本係止位置との間での変位方向と平行に形成することでその保護部にガイド機能を持たせたが、本発明によれば、このようなガイド機能を持たせない形態とすることもできる。
(4)上記実施形態では上下一対の保護部と前面壁とがリテーナの仮係止位置と本係止位置との間で移動するのに伴って摺接するようにしたが、本発明によれば、保護部と前面壁とが非接触状態となるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてハウジングからリテーナを外した状態をあらわす正面図
【図2】ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み付けた状態をあらわす正面図
【図3】ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み付けた状態をあらわす正面図
【図4】ハウジングに対しリテーナを仮係止位置に組み付けた状態をあらわす水平断面図
【図5】ハウジングに対しリテーナを本係止位置に組み付けた状態をあらわす水平断面図
【図6】ハウジングに端子金具を挿入する途中の状態をあらわす縦断面図
【図7】ハウジングに端子金具が正規挿入された状態をあらわす縦断面図
【図8】リテーナの斜視図
【図9】従来例の分解斜視図
【符号の説明】
10…ハウジング
13…ランス
18…保護部
19…保護部
21…切欠部
30…端子金具
40…リテーナ
42…前面壁
51…治具差込孔
52…突出部
J…治具
Claims (2)
- ハウジングと、
前記ハウジング内に挿入されてランスにより抜止めされるようになっている端子金具と、
前記ハウジングに組み付けられることで前記端子金具を抜止め可能であり、前記ハウジングの前端面に配される前面壁を有するリテーナとを備え、
前記リテーナが、前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位可能とされ、
前記前面壁には、前記ランスによる抜止めを解除するための治具の差込みを可能とされ、前記リテーナが仮係止位置にあるときに前記ランスと対応する治具差込孔が形成されており、
前記ハウジングには、前方へ突出することで前記前面壁の外周面と対応する形態とされた保護部が形成されているコネクタにおいて、
前記ハウジングの前端面の周縁部のうち、前記前面壁における仮係止位置から本係止位置への変位方向の先端縁と対向する側縁部には、前記治具差込孔の開口縁部と対応する領域のみを切欠した形態で前記保護部が形成され、
前記前面壁の前記先端縁には、前記切欠した部分に嵌合される突出部が形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記リテーナが、前記ハウジングに対する前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置と、挿入済の前記端子金具に対して抜止め状態に係止する本係止位置との間で、前記前面壁の壁面と平行に変位するようになっているものにおいて、
前記保護部が、前記リテーナの前記仮係止位置と前記本係止位置との間での変位方向と平行に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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