JP2003007391A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
るのを防止する。 【解決手段】 リテーナ40には、端子金具30に対し
て後方から係止することでその端子金具30を抜止め状
態とする第2抜止め部50(抜止め部)と、端子金具3
0を後方から当接させることでその端子金具30を前止
まり状態とする前面壁42(前止まり部)とが、一体的
に形成されている。したがって、たとえリテーナ40が
ハウジング10に対してガタ付きを生じたとしても、前
面壁42と第2抜止め部50との前後方向の間隔は変動
せず、端子金具30がリテーナ40に対して挿抜方向へ
遊動することが防止される。
Description
するためのリテーナを備えたコネクタに関するものであ
る。
備えたコネクタとしては、従来、特開平4−13747
4号公報に開示されているものがある。これは、ハウジ
ング内に形成したキャビティに後方から端子金具を挿入
し、その端子金具の前端面をキャビティの前端面(奥端
面)に突き当てることによって端子金具を正規の挿入位
置で前止まり状態にするとともに、ハウジングのり収容
空間内へ側方からリテーナを組み付け、そのリテーナを
端子金具に対して後方から係止させることにより、その
端子金具を抜止め状態に保持するようにしたものであ
る。
は、リテーナ収容空間に対するリテーナの組付けを円滑
に行うために、リテーナを組み付けた状態においてその
リテーナの外面とリテーナ収容空間の内面との間に僅か
なクリアランスを設けているのであるが、リテーナはハ
ウジングに対して側方から組み付けられることから、こ
のクリアランスは、リテーナの前後両面及び上下両面に
設けられることになる。
僅かながらも前後方向、即ちハウジングに対する端子金
具の挿抜方向にガタ付きを生じることは避けられず、リ
テーナが後方へ位置ずれした場合には、ハウジングによ
る前止まり位置とリテーナによる抜止め位置との間隔で
端子金具が前後に変位し得ることになる。このようにな
ると、複数の端子金具が並列している場合には、前後方
向における各端子金具の位置が個々にばらつく等の不具
合を生じることになる。
テーナに対して端子金具が挿抜方向へ遊動するのを防止
することを目的としている。
ジングと、前記ハウジングに対して後方から挿入される
端子金具と、前記ハウジングに組み付けられるリテーナ
とを備え、前記ハウジングに対し前記端子金具を挿入す
るとともに前記リテーナを組み付けた状態では、前記リ
テーナが前記端子金具に係止することでその端子金具を
抜止め状態とするようにしたコネクタにおいて、前記リ
テーナには、前記端子金具に対して後方から係止するこ
とでその端子金具を抜止め状態とする抜止め部と、前記
端子金具を後方から当接させることでその端子金具を前
止まり状態とする前止まり部とが、一体的に形成されて
いる構成とした。
て、前記ハウジングに組み付けられた前記リテーナが、
前記抜止め部を前記端子金具の挿入経路外へ退避させる
仮係止位置と、前記抜止め部を前記端子金具に対して後
方から係止させる本係止位置との間で移動し得るように
なっているコネクタにおいて、前記前止まり部は、前記
リテーナが仮係止位置から本係止位置に至るいずれの位
置にあっても前記端子金具が当接し得るように配される
とともに、前記リテーナの仮係止位置と本係止位置との
間の移動方向と平行な平坦面とされている構成とした。
て、前記抜止め部と、前記端子金具の前記抜止め部が係
止される係止部とのうち少なくともいずれか一方には、
前記リテーナの仮係止位置から本係止位置へ移動方向に
対して斜め方向の誘導斜面が形成されている構成とし
た。
前方から当接してその端子金具を前止まり状態とする前
止まり部と、端子金具に後方から当接してその端子金具
を抜止め状態とする抜止め部とが、リテーナに一体的に
形成されているので、リテーナがハウジングに対してガ
タ付きを生じたとしても、前止まり部と抜止め部との前
後方向の間隔は変動しない。したがって、端子金具がリ
テーナに対して挿抜方向へ遊動することが防止される。
から本係止位置へ移動させる際には、前止まり部と既に
前止まり部に当接されている端子金具とが摺接するよう
になるので、リテーナの移動に伴って前止まり部と端子
金具とが引っ掛かりを生じることがない。 [請求項3の発明]リテーナを仮係止位置から本係止位
置へ移動させる際に端子金具が前止まり部との当接位置
よりも後方へ位置ずれしていても、誘導斜面の傾斜によ
り、リテーナの移動に伴って端子金具が前方へ押されて
前止まり部に当接する所定の前止まり位置に至る。
体化した実施形態1を図1乃至図22を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製のハウジング
10と、端子金具30と、合成樹脂製のリテーナ40と
を備えて構成されている。尚、以下の説明において、前
後方向については図4〜図8における左側を前側とし、
左右方向については図4及び図5における下側を左側と
し(図1〜図3の正面図においては左右逆となる)、上
下方向については図1〜図3、図6及び図7を基準とす
る。
仕切られた複数のキャビティ12が左右に並んで形成さ
れ、各キャビティ12には、夫々、ランス13が形成さ
れている。ランス13は、キャビティ12の底面から立
ち上がる隔壁11の上端間の橋梁部14から前方へ片持
ち状に延出する形態であって、上下方向への弾性撓みが
可能となっている。かかるランス13の上面における左
側縁には、リテーナ40の仮係止位置と本係止位置との
間の移動方向(左右方向)と、ランス13の弾性撓み方
向(上下方向)の両方向に対して斜め方向とされたガイ
ド斜面15が形成されている(図19〜図22を参
照)。
及びランス13の上方には、キャビティ12に連通する
とともに、ハウジング10の左側面及びハウジング10
の前面に開口するリテーナ収容空間16が形成されてい
る。このリテーナ収容空間16のうち、各ランス13の
真上の領域は、端子金具30の挿入途中においてランス
13が端子金具30の挿入経路外(上方)へ退避するよ
うに弾性撓みすることを許容するための撓み空間17と
されている。また、リテーナ収容空間16の天井面の後
端部位置には、左右方向に延びるガイドリブ18が形成
され、天井面の前端部位置には、係止段部19と係止突
起20が形成されている。
略前半部分が角筒部31とされているとともに、後端部
が電線接続部32とされている。角筒部31は前方に開
放され、その内部には、相手側コネクタ(図示せず)の
雄端子金具のタブ(図示せず)との接続を行うための弾
性接触片(図示せず)が設けられている。この角筒部3
1の上面壁には、ランス13と係止する一次係止部33
が、その上面壁の一部を前方から見て略半円状をなすよ
うに叩き出すことによって形成されている。また、角筒
部31の上面壁の後端縁は、リテーナ40と係止する二
次係止部34(本発明の構成要件である前記端子金具の
前記抜止め部が係止される係止部)となっており、この
二次係止部34の左端部(図4,図5,図19〜図22
における下端部)には、ハウジング10に対する端子金
具30の挿入・脱抜方向(前後方向)とハウジング10
に対するリテーナ40の組付け方向(左右方向)の両方
向に対して斜めをなす誘導斜面35が形成されている。
尚、電線接続部32には電線36が圧着により接続され
ている。
び撓み空間17内に嵌入される板状のリテーナ本体部4
1と、このリテーナ本体部41の前端縁から下方へ延出
する略方形の前面壁42(本発明の構成要件である前止
まり部)と、リテーナ本体部41の左側端縁から下方へ
延出する左面壁43とから構成される。かかるリテーナ
40は、ハウジング10の左側方からリテーナ収容空間
16内に嵌入され、仮係止位置(図2、図4,図13,
図14,図19、図20を参照)と本係止位置(図3,
図5,図15,図22を参照)との間で左右方向に変位
可能となっている。リテーナ40が移動する際には、リ
テーナ本体部41の上面後端部のガイド溝44とハウジ
ング10のガイドリブ18との嵌合により、リテーナ4
0が前後方向への遊動を規制された状態でガイドされる
とともに、前面壁42がハウジング10の前端面の開口
縁に摺接することにより、リテーナ40が上下方向への
遊動を規制される。
は、リテーナ本体部41の上面前端部の第1係止突起4
5と第2係止突起46が、夫々、ハウジング10の係止
突起20の左面と係止段部19とに係止することで、リ
テーナ40はハウジング10に対して左右方向への遊動
(ハウジング10から左方へ抜ける方向の遊動及び本係
止位置へ向かう右方への遊動)を規制されている。ま
た、リテーナ40が本係止位置に変位した状態では、第
1係止突起45が係止突起20の右面に係止するととも
に、前面壁42の右側縁がハウジング10の遊動規制部
21の左面に係止することにより、リテーナ40は左右
方向への遊動を規制される。
仮係止位置にあるときに撓み空間17と重なるように位
置することでランス13の上方(端子金具30の一次係
止部33から解離して撓み空間17内に進出する方向)
への弾性撓みを許容する逃がし空間47が、リテーナ本
体部41の上下両面間を貫通する孔状をなすように、且
つ左右方向(リテーナ40の仮係止位置と本係止位置と
の間での移動方向)に並んで複数形成されている。そし
て、リテーナ本体部41のうち、隣り合う逃がし空間4
7の間の梁状の部分は、前後方向に細長く且つ前後両端
部がリテーナ本体部41に支持(連結)された形態の第
1抜止め部48とされている。この第1抜止め部48
は、リテーナ40が仮係止位置にある状態では、撓み空
間17から左方へ外れることでランス13の撓み空間1
7への弾性撓みを許容するとともに、リテーナ40が本
係止位置にあるときには撓み空間17内に進出してラン
ス13に対して上から当接し、もってランス13の撓み
空間17側への弾性撓みを規制するようになっている。
また、この第1抜止め部48の下端には、その右側縁
(リテーナ40が仮係止位置にあるときに、ランス13
の上面左側縁のガイド斜面15と対応する縁部)をテー
パ状に切欠した形態のガイド斜面49が形成されている
(図13〜図18を参照)。このリテーナ40のガイド
斜面の傾斜方向は、ランス13のガイド斜面15と同じ
く、リテーナ40の仮係止位置と本係止位置との間の移
動方向(左右方向)と、ランス13の弾性撓み方向(上
下方向)の両方向に対して斜めとなる方向である。
リテーナ40が仮係止位置にあるときには端子金具30
の挿入経路(キャビティ12)から左方へ外れるととも
に、リテーナ40が本係止位置にあるときには端子金具
30の挿入経路内に進出してその端子金具30の二次係
止部34に対して後方から直接的に係止する段差状の第
2抜止め部50(本発明の構成要件である抜止め部)が
形成されている。また、この第2抜止め部50の前面に
おける右側縁(リテーナ40が仮係止位置にある状態で
端子金具30の誘導斜面35と対応する縁部)には、リ
テーナ40の仮係止位置と本係止位置との間の移動方向
(左右方向)と、端子金具30の挿抜方向(前後方向)
の両方向に対して斜め方向の誘導斜面51が形成されて
いる(図19〜図22を参照)。
し第2抜止め部50とは正反対である前方から係止する
ようにしたものであって、換言すると、端子金具30を
後方から突き当てさせるようにしたものであって、端子
金具30は正規挿入位置に達したところで前面壁42に
突き当たり、これによって端子金具30はそれ以上の挿
入を規制された前止まり状態とされる。この前面壁42
の後端面(端子金具30が突き当たる面)と第2抜止め
部50における端子金具30の二次係止部34への係止
面(前端面)との間の前後方向の寸法は、端子金具30
の前端面からその二次係止部34におけるリテーナ40
との係止面(後端面)までの寸法と同じか、それよりも
僅かに大きい寸法に設定されている。また、前面壁42
は、リテーナ40が仮係止位置から本係止位置に至る移
動領域内のいずれの位置にあっても、端子金具30の挿
入経路の前端に位置しており、端子金具30が必ず突き
当たるようになっている。さらに、前面壁42の後面は
リテーナ40の仮係止位置と本係止位置との間の移動方
向と平行な平坦面とされている。
止位置にあるときにはハウジング10内の端子金具30
に対して左方へ外れ、リテーナ40が本係止位置にある
ときにはハウジング10内の端子金具30と対応するタ
ブ孔52が形成されている。同じく前面壁42には、リ
テーナ40が仮係止位置にあるときには左右方向におい
てランス13と対応するように位置し、リテーナ40が
片係止位置にあるときにはランス13に対して右方へ外
れる治具差込孔53が形成されている。
は、まず、ハウジング10に対してリテーナ40を仮係
止位置に組み付けておく。この状態では、リテーナ40
の第2抜止め部50が端子金具30の挿入経路から左方
へ外れた位置にあるので、キャビティ12に対する端子
金具30の挿入が許容される。また、リテーナ40の第
1抜止め部48がランス13に対して左方へ外れた位置
にあるとともに逃がし空間47が撓み空間17と重なっ
てランス13の真上に位置するため、ランス13の上方
(端子金具30の挿入経路から外れて撓み空間17へ進
出する方向)への弾性撓みが許容される。
30を挿入すると、挿入の途中では、ランス13が角筒
部31の上面壁の一次係止部33と干渉することによっ
て上方へ弾性撓みさせられ、撓み空間17及び逃がし空
間47内に進出する。そして、端子金具30がその前端
面をリテーナ40の前面壁42に突き当てる正規挿入位
置に達すると、弾性復帰したランス13が一次係止部3
3に対して後方から係止する状態となり、もって、ラン
ス13が端子金具30を抜止めする。
止位置へ押し込むと、リテーナ40の第2抜止め部50
が端子金具30の二次係止部34に対して後方から係止
する状態となり、リテーナ40による端子金具30の抜
止めが行われる。また、リテーナ40が本係止位置に移
動するのに伴い、リテーナ40の第1抜止め部48が撓
み空間17内に進入してランス13に対して上から係止
し、リテーナ40がランス13の上方への弾性変位を規
制する。これにより、リテーナ40がランス13を介し
て端子金具30を抜止めする状態となる。以上により、
端子金具30が三重の係止状態となって確実に抜止めさ
れる。
では、前面壁42のタブ孔52とハウジング10内の端
子金具30とが対応し、本実施形態のコネクタを相手側
コネクタ(図示せず)と嵌合させると、相手側端子のタ
ブ(図示せず)がタブ孔52を貫通して角筒部31内に
進入し、端子金具30と接続する。また、ハウジング1
0から端子金具30を抜き取る際には、まず、リテーナ
40を本係止位置から仮係止位置へ移動させ、ランス1
3に逃がし空間47を対応させてそのランス13の弾性
撓みを許容する状態とし、第2抜止め部50を端子金具
30の移動経路の外へ退避させ、治具差込孔53をラン
ス13と対応させる。そして、この治具差込孔53に差
し込んだ細長い治具(図示せず)により、ランス13
を、持ち上げるように変位させて端子金具30の一次係
止部33から外し、その状態を保ったままで、電線36
を摘んで端子金具30を後方へ引き抜けばよい。
る。本実施形態のコネクタにおいては、リテーナ40
に、端子金具30に対して後方から係止することでその
端子金具30を抜止め状態とする第2抜止め部50と、
端子金具30を後方から当接させることでその端子金具
30を前止まり状態とする前面壁42とを一体的に形成
しているので、たとえリテーナ40がハウジング10に
対してガタ付きを生じたとしても、前面壁42と第2抜
止め部50との前後方向の間隔は変動しない。したがっ
て、端子金具30がリテーナ40に対して挿抜方向へ遊
動することが防止される。
止位置から本係止位置に至るいずれの位置にあっても、
端子金具30が当接し得る形態とされ、その前面壁42
の後面(端子金具30が突き当たる面)は、リテーナ4
0の仮係止位置と本係止位置との間の移動方向と平行な
平坦面とされている。したがって、リテーナ40を仮係
止位置から本係止位置へ移動させる際には、前面壁42
と既に前面壁42に当接されている端子金具30とが摺
接するようになり、リテーナ40の移動に伴って前面壁
42と端子金具30とが引っ掛かりを生じることがな
い。
端子金具30の二次係止部34の双方には、リテーナ4
0の仮係止位置から本係止位置へ移動方向に対して斜め
方向の誘導斜面35,51が形成されている。したがっ
て、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ移動さ
せる際に、端子金具30が前面壁42への突き当たり位
置(正規挿入位置)よりも後方へ位置ずれしていても
(図20を参照)、互いに当接した誘導斜面35,51
同士の傾斜により(図21を参照)、リテーナ40の移
動に伴って端子金具30が前方へ押されて前面壁42に
当接する所定の前止まり位置に至る(図22を参照)。
つまり、リテーナ40の本係止位置への押し込み操作に
際して、リテーナ40と端子金具30との間で引っ掛か
り生じることない。
具30が正規挿入されたときには、第1抜止め部48が
撓み空間17内に進入してランス13の端子金具30か
ら解離する方向への弾性撓みを規制するとともに、第2
抜止め部50が端子金具30に直接的に係止するので、
端子金具30は第1抜止め部48と第2抜止め部50と
の2つ抜止め部によって確実に抜止めされる。また、端
子金具30が半挿入状態(端子金具30の誘導斜面35
がリテーナ40の誘導斜面51よりも後方へずれいてる
状態)のときには、一次係止部33との干渉によって撓
み空間17内へ弾性撓みしているランス13に対し、リ
テーナ40の第1抜止め部48が側方から干渉するとと
もに、第2抜止め部50が端子金具30の角筒部31に
対して側方から干渉するので、ハウジング10に対する
リテーナ40の組付け動作が規制され、これによって、
端子金具30が半挿入状態であることが判る。このよう
に、リテーナ40には、第1抜止め部48と第2抜止め
部50との2つの抜止め部が設けられているので、たと
えコネクタの小型化などのためにいずれか一方の抜止め
部を狭小化した場合でも、もう一方の抜止め部によって
端子金具30を確実に抜止めすることができるととも
に、確実に半挿入検知を行うことができるようになって
いる。
に係止されるランス13とそのランス13が弾性撓みす
る撓み空間17との並び方向(上下方向)が、複数の端
子金具30の並び方向である左右方向に対して直交する
方向とされているので、並列する端子金具30のピッチ
を狭めても撓み空間17が狭められることはなく、この
撓み空間17に進入されるリテーナ40の第1抜止め部
48を薄肉化する必要もない。したがって、端子金具3
0の並列ピッチを小さくすることに起因して第1抜止め
部48による抜止め機能と半挿入検知機能が低下する虞
はない。
0の組付け方向が、複数の前記端子金具30の並列方向
(左右方向)と平行な向きとされているので、その並列
する複数の端子金具30を1つの段とする多段構造(本
実施形態では単段構造である)とすることが可能となっ
ている。また、ハウジング10に組み付けられたリテー
ナ40は、端子金具30の挿入を許容する仮係止位置
と、端子金具30を抜止めする本係止位置との間での移
動を可能とされているので、端子金具30の挿入現場へ
ハウジング10とリテーナ40を入荷する際には、ハウ
ジング10に対してリテーナ40を仮係止位置に組み付
けておくことができる。したがって、入荷の際の部品管
理を簡素化することが可能となっている。
13と第1抜止め部48の双方に、ランス13の弾性撓
み方向(上下方向)とリテーナ40の仮係止位置と本係
止位置との間の移動方向(前後方向)の両方向に対して
斜めをなすガイド斜面15,49を形成している。した
がって、リテーナ40が仮係止位置から本係止位置側へ
位置ずれした状態では第1抜止め部48の一部が撓み空
間17内に進入してランス13の上方に位置した場合
(図16に実線で示す)には、ランス13が端子金具3
0との干渉によって上方へ弾性撓みする過程で、図17
に示すように、ランス13のガイド斜面15が第1抜止
め部48のガイド斜面49に当接し、その後は、両ガイ
ド斜面15,49の傾斜により、ランス13の上動に伴
って第1抜止め部48(リテーナ40)がランス13の
上方にラップする位置(図18に鎖線で示す)からラン
ス13の側方へ外れる正規の仮係止位置(図18に実線
で示す)へ押動される。つまり、ランス13は、ガイド
斜面15,49を介して第1抜止め部48と摺接しつつ
撓み空間17へ弾性撓みすることができるのであって、
これにより、端子金具30を支障なく挿入させることが
できる。
には、リテーナ40が仮係止位置にあるときに撓み空間
17と重なるように位置することでランス13の弾性撓
みを許容する複数の逃がし空間47が形成されている
が、この逃がし空間47はリテーナ本体部41を貫通す
る孔状に開口して形成されているので、逃がし空間47
を凹部状とした場合に比べると、リテーナ本体部41の
板厚を薄くすることが実現されている。
とによって、隣り合う逃がし空間47の間の第1抜止め
部48は梁状となるのであるが、その梁の形態は両端を
リテーナ本体部41に支持された両端支持形態なので、
第1抜止め部48の強度が確保されている。 [他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
位置と本係止位置との間で移動するようにしたが、本発
明によれば、リテーナをハウジングから外した状態で端
子金具の挿入を行い、端子金具の挿入後にリテーナをハ
ウジングに組み付けるようにしてもよい。 (2)上記実施形態ではリテーナが仮係止位置にある状
態で端子金具を前止まり部に当接させて前止まり状態に
位置決めするようにしたが、本発明によれば、リテーナ
が仮係止位置にある状態では前止まり部が端子金具に当
接せず、リテーナが本係止位置に移動することによって
前止まり部が端子金具の前端に当接するようにしてもよ
い。
ナの抜止め部と端子金具の二次係止部との双方に形成し
たが、本発明によれば、誘導斜面は、抜止め部と二次係
止部のうちいずれか一方のみに形成してもよい。 (4)上記実施形態では前止まり部に対し端子金具の前
端を当接させるようにしたが、本発明よれば、端子金具
の外面に前止まり用の突出部を形成し、その突出部を前
止まり部に当接させるようにしてもよい。
るリテーナの組付け方向を端子金具の挿入方向に対して
直交する方向のみとしたが、本発明によれば、ハウジン
グに対してリテーナを前方から(端子金具の挿入方向と
平行な方向に)組み付けて仮係止位置とし、仮係止位置
と本係止位置との間ではリテーナを側方(端子金具の挿
入方向と直交する方向)へ移動させるようにしてもよ
い。
外した状態の正面図
付けた状態の正面図
付けた状態の正面図
付けた状態の水平断面図
付けた状態の水平断面図
断面図
止め部の位置関係をあらわす横断面図
いる状態におけるランスと第1抜止め部の位置関係をあ
らわす横断面図
状態におけるランスと第1抜止め部の位置関係をあらわ
す横断面図
置ずれした状態におけるランスと第1抜止め部の位置関
係をあらわす横断面図
置ずれし、ランスの弾性撓みの途中でガイド斜面同士が
当接している状態におけるランスと第1抜止め部の位置
関係をあらわす横断面図
置ずれし、ランスの弾性撓みの途中でガイド斜面の傾斜
によりランスが第1抜止め部を仮係止位置側へ押動した
状態におけるランスと第1抜止め部の位置関係をあらわ
す横断面図
ーナが仮係止位置にある状態をあらわす部分拡大水平断
面図
水平断面図
ナが仮係止位置から本係止位置へ移動する途中でその誘
導斜面を当接させた状態をあらわす部分拡大水平断面図
端子金具を正規挿入位置へ押動するとともに本係止位置
へ移動した状態をあらわす部分拡大水平断面図
部) 35…誘導斜面 40…リテーナ 42…前面壁(前止まり部) 50…第2抜止め部(抜止め部) 51…誘導斜面
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジングに対して後方から挿入される端子金具
と、 前記ハウジングに組み付けられるリテーナとを備え、 前記ハウジングに対し前記端子金具を挿入するとともに
前記リテーナを組み付けた状態では、前記リテーナが前
記端子金具に係止することでその端子金具を抜止め状態
とするようにしたコネクタにおいて、 前記リテーナには、前記端子金具に対して後方から係止
することでその端子金具を抜止め状態とする抜止め部
と、前記端子金具を後方から当接させることでその端子
金具を前止まり状態とする前止まり部とが、一体的に形
成されていることを特徴とするコネクタ。 - 【請求項2】 前記ハウジングに組み付けられた前記リ
テーナが、前記抜止め部を前記端子金具の挿入経路外へ
退避させる仮係止位置と、前記抜止め部を前記端子金具
に対して後方から係止させる本係止位置との間で移動し
得るようになっているコネクタにおいて、 前記前止まり部は、前記リテーナが仮係止位置から本係
止位置に至るいずれの位置にあっても前記端子金具が当
接し得るように配されているとともに、前記リテーナの
仮係止位置と本係止位置との間の移動方向と平行な平坦
面とされていることを特徴とする請求項1記載のコネク
タ。 - 【請求項3】 前記抜止め部と、前記端子金具の前記抜
止め部が係止される係止部とのうち少なくともいずれか
一方には、前記リテーナの仮係止位置から本係止位置へ
移動方向に対して斜め方向の誘導斜面が形成されている
ことを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
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- 2001-06-25 JP JP2001191266A patent/JP3755432B2/ja not_active Expired - Lifetime
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