JP2002372155A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2002372155A JP2001180144A JP2001180144A JP2002372155A JP 2002372155 A JP2002372155 A JP 2002372155A JP 2001180144 A JP2001180144 A JP 2001180144A JP 2001180144 A JP2001180144 A JP 2001180144A JP 2002372155 A JP2002372155 A JP 2002372155A
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oil
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Noriyuki Matsui
紀之 松井
Takayuki Yuasa
孝之 湯浅
Masaya Yorifuji
雅也 依藤
Seiji Okamoto
成司 岡本
Keigo Hara
桂吾 原
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性の向上を図ると共に潤滑状態を良好
に維持し、さらにメンテナンス性に優れた高性能な密封
装置を提供する。 【解決手段】 第1シール部材3は樹脂製の内周リング
5でシールを行うのでシール部分からある程度の潤滑油
の漏れが許容されており、潤滑油は第1シール部材3の
外部A側へ漏れ出す。また、第2シール部材4のオイル
リップ部7の根元には貫通孔11が設けられているので
潤滑油はオイルリップ部7とダストリップ部8間の空間
へ流出する。このため、含油軸受2から浸出した潤滑油
でダストリップ部8の摺動接触面を潤滑することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械のヒンジピン・リンクピン・ブッシュ部
等の回転・揺動軸受用のダストシール等に使用される密
封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のダストシールとして用い
られる密封装置としては、例えば図5(a)に示すもの
が知られている。即ち、この密封装置100は、軸受に
外部A側からダストが侵入しないようにするために用い
られるもので、ダストリップ部101が軸に摺動してシ
ールするものであった。
【0003】この密封装置100では、ダストリップ部
101の軸に対する摺動接触面にダストが侵入してダス
トリップ部101が傷付くのを防止するためとダストリ
ップ部101の潤滑状態を良好にするために、密封装置
100の密封O側からグリースを供給し、侵入するダス
トを外部A側へ洗い流すと共に摺動接触面の潤滑状態を
維持してダストリップ部101の摩耗を抑制していた。
【0004】しかし、近年、軸と軸受間の潤滑状態を良
好にするために軸受に潤滑油を含浸させた含油軸受が用
いられるようになり、密封装置には含油軸受から浸出す
る潤滑油の外部漏れを防止する機能も望まれるようにな
った。
【0005】この潤滑油外部漏れ防止機能を発揮する密
封装置として、図5(b)に示すように、ダストリップ
部101の密封O側にオイルリップ部102を備えた密
封装置110の構成が考えられたが、オイルリップ部1
02で潤滑油を密封してしまい、外部A側のダストリッ
プ部101の摺動接触面の潤滑が不充分となってしま
う。
【0006】そこで、グリースを供給してダストリップ
部101の摺動接触面の潤滑を良好にする必要があり、
図5(c)に示すように、オイルリップ部102先端に
切り欠き102aを設け、オイルリップ部102の密封
O側からグリースを圧抜きしながら流し込む流路を確保
し、この切り欠き102aから流し込まれたグリースが
ダストリップ部101を潤滑する構成の密封装置120
が採用された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の図5(c)に示す密封装置120では、オイル
リップ部102先端に設けられた切り欠き102aから
はグリースと共に潤滑油も漏れ出してしまう。一方、ダ
ストリップ部101は古くなったグリースを外部Aへ排
出するリリーフ効果を有する。このため、ダストリップ
部101では潤滑油の漏れを防ぐことができず、密封装
置120の外部A側へ潤滑油が漏れ出す結果となった。
【0008】このような結果のため、ユーザーによって
は図5(c)に示す密封装置120では潤滑油の外部漏
れ防止の効果が低いと判断し、含油軸受から外部への潤
滑油漏れを許容してより安価な図5(a)に示す密封装
置100を採用する場合もあった。
【0009】以上のように、従来技術の密封装置では、
含油軸受から外部Aへの潤滑油漏れを防止すると共に密
封装置の潤滑状態を良好に維持して摩耗を抑制すること
ができなかった。
【0010】また、従来技術の密封装置は、摺動接触面
の潤滑を維持するためグリースの供給を定期的(短時間
の場合では24時間おき)に行う必要があり、メンテナ
ンスが煩わしいものであった。
【0011】よって、グリースの供給までの時間を延長
する対策としてシールの初期しめ代を増大させることも
できるが、従来のものでは最大50時間までが限界であ
った。
【0012】このため、含油軸受から浸出する潤滑油等
で摺動接触面の潤滑を行い、5000時間、10000
時間、さらにはノーメンテナンスのグリース供給を廃止
したメンテナンス性に優れた密封装置が望まれていた。
【0013】本発明は、上記した従来技術の問題を解決
するものであり、その目的とするところは、シール性の
向上を図ると共に潤滑状態を良好に維持し、さらにメン
テナンス性に優れた高性能な密封装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、2部材間の環状隙間を密封する密
封装置であって、摺動自在に密封接触する樹脂製のシー
ル部と、該シール部に緊迫力を付与すると共に嵌合固定
されるゴム状弾性体製の付勢部と、を有する第1シール
部材と、該第1シール部材の外部側に配置されると共
に、摺動自在に密封接触する第1シールリップ部と、該
第1シールリップ部の外部側で摺動自在に密封接触する
第2シールリップ部と、を有する第2シール部材と、を
備えたことを特徴とする。
【0015】したがって、第1シール部材の密封側の潤
滑剤は、第1シール部材の樹脂製のシール部で許容され
た所定の少量だけ徐々に第1シール部材の外部側へ漏れ
出すので、第1シール部材の密封側の潤滑剤で第2シー
ル部材を潤滑することができる。
【0016】このため、第1シール部材の密封側の潤滑
剤は所定の少量の漏れは許容されるが残りは全てシール
され、潤滑剤の漏れを防止するシール性の向上が図れる
と共に、密封装置の潤滑を潤滑剤で維持することができ
る。
【0017】また、第1シール部材の密封側の潤滑剤で
密封装置の潤滑を維持すると、定期的な潤滑剤を供給す
るメンテナンスが長期間の間隔で行えばよくなる、或い
は全く必要なくなるので、密封装置はメンテナンス性に
優れることができる。
【0018】前記第1シールリップ部の密封側空間と前
記第1,第2シールリップ部間の空間とを連通する通路
を備えたことが好適である。
【0019】これにより、第1シール部材の樹脂製のシ
ール部で許容された所定の少量だけ徐々に第1シール部
材の外部側へ漏れ出した潤滑剤は、第2シール部材の通
路に流入して第1,第2シールリップ部間の空間へ流出
するので、第1シール部材の密封側の潤滑剤で第2シー
ルリップ部を潤滑することができる。
【0020】前記第1シール部材の密封側に潤滑剤を供
給する潤滑剤供給手段を備えたことが好適である。
【0021】これにより、潤滑剤供給手段から潤滑剤が
供給される限り潤滑剤の補給が必要なく、メンテナンス
フリーとなり、さらに密封装置はメンテナンス性に優れ
ることができる。
【0022】前記潤滑剤は、潤滑油であり、前記潤滑剤
供給手段は、含浸した前記潤滑油を浸出する含油軸受で
あることが好適である。
【0023】これにより、含油軸受で軸と軸受間の潤滑
状態を良好にすることができると共に、含油軸受から浸
出した潤滑油で密封装置の潤滑を維持することができ
る。
【0024】2部材間の環状隙間を密封する密封装置で
あって、摺動自在に密封接触する樹脂製のシール部と、
該シール部に緊迫力を付与するゴム状弾性体製の付勢部
と、を有する第1シール部材と、該第1シール部材の外
部側で摺動自在に密封接触する第1シールリップ部と、
該第1シールリップ部の外部側で摺動自在に密封接触す
る第2シールリップ部と、前記第1シール部材の付勢部
を固定すると共に前記第1シール部材の密封側に突出し
て溝壁面との間を密封するゴム状弾性体製の突起部が設
けられた嵌め合い部と、を有する第2シール部材と、を
備えたことを特徴とする。
【0025】したがって、第1シール部材の密封側の潤
滑剤は、第1シール部材の樹脂製のシール部で許容され
た所定の少量だけ徐々に第1シール部材の外部側へ漏れ
出す。また、第2シール部材のゴム状弾性体製の突起部
が溝壁面との間を密封するので、嵌め合い部側の周りか
ら第1シール部材の密封側の潤滑剤の漏れも防止でき
る。
【0026】このため、第1シール部材の密封側の潤滑
剤は所定の少量の漏れは許容されるが残りは全てシール
され、潤滑剤の漏れを防止するシール性の向上が図れる
と共に、密封装置の潤滑を潤滑剤で維持することができ
る。
【0027】また、第1シール部材の密封側の潤滑剤で
密封装置の潤滑を維持すると、定期的な潤滑剤を供給す
るメンテナンスが長期間の間隔で行えばよくなる、或い
は全く必要なくなるので、密封装置はメンテナンス性に
優れることができる。
【0028】前記第1シール部材は、前記シール部の摺
動面の軸方向中央部に潤滑ポケットを有し、前記付勢部
にU字状溝が形成されていることが好適である。
【0029】これにより、シール部の摺動面の面積を小
さくし、付勢部のU字状溝で充填率を抑えつつしめ代の
増加が図れ、面圧が大きくなり、シール性が向上するの
で、密封側の潤滑剤の所定の少量の漏れを限りなく少な
くすることができる。
【0030】前記第1シール部材の密封側に潤滑剤を封
入したことが好適である。
【0031】これにより、他の部品を必要とせず、単に
潤滑剤を封入するだけであるので、部品点数の削減と簡
易製造が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0033】(第1の実施の形態)図1は第1の実施の
形態に係る密封装置1を示す半断面図である。図1の密
封装置1は、ヒンジピン・リンクピン・ブッシュ部等の
回転・揺動軸受用のダストシール等に使用されるもの
で、潤滑剤供給手段としての含油軸受2に外部A側から
ダストが侵入しないようにするために用いられる。
【0034】この密封装置1は、2部材としての軸20
とハウジング21間の環状隙間を密封し、密封O側の含
油軸受2から浸出する潤滑剤としての潤滑油(オイル)
の外部漏れを防止するものであって、密封O側の第1シ
ール部材3と、外部A側の第2シール部材4と、を備え
ている。
【0035】第1シール部材3は、軸20に摺動自在に
密封接触する樹脂製のシール部としての内周リング5
と、この内周リング5に外周から緊迫力を付与すると共
にハウジング21に嵌合固定されるゴム状弾性体製の付
勢部としての外周リング6と、から構成されている。
【0036】内周リング5は摺動面の軸方向中央部に潤
滑ポケットが形成されており、面圧を受ける位置が2つ
となっている。このため、接触面積を減少させて面圧を
大きくして、シール性の向上を図っている。また、潤滑
特性にも優れる。
【0037】内周リング5の材料としては、摺動抵抗が
小さく耐摩耗性に優れた樹脂材料が選択される。例え
ば、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)等のフッ素系樹
脂を用いることができる。PTFE等の樹脂材料には制
御する漏れ量に応じてグラスファイバやグラファイト、
炭素繊維等の各種充填剤を充填してもよい。もちろん、
これらの樹脂材料に限られず、種々の材料、PFE,E
TFE等を用いることができる。
【0038】外周リング6は、断面X字状の径方向中央
がくびれた形状をしており、弾性変形し易く、内周リン
グ5が軸偏心に追随した際の変形を吸収することができ
る。つまり、内周リング5の周りにはU字状溝が形成さ
れている。このU字状溝によってしめ代を増加させ、摺
動抵抗を上昇させてしまう充填率が大幅に大きくなるこ
とがないようにしている。
【0039】この外周リング6の材料としては、内周リ
ング5に付与する緊迫力に応じてゴム状弾性体材料が選
択される。例えば、NBR,二トリルゴム等を用いる。
【0040】特に、外周リング6の材料として、追随性
に優れ低圧縮永久歪み材料であるNBRを用いると、長
期にわたり安定したシール性能を維持することができ
る。
【0041】なお、外周リング6の断面形状は内周リン
グ5に緊迫力を付与し、第1シール部材3を嵌合固定す
るものであれば種々の形状を用いることができる。
【0042】この内周リング5と外周リング6は、焼付
けによって一体化されている。もちろん、接着や組み付
け等種々の接合方法を用いることができる。
【0043】一方、第2シール部材4は、ゴム状弾性体
製であり、密封O側で軸20に摺動自在に密封接触する
第1シールリップ部としてのオイルリップ部7と、この
オイルリップ部7の外部A側で軸に摺動自在に密封接触
する第2シールリップ部としてのダストリップ部8と、
を備えている。
【0044】この第2シール部材4の材料としては、ウ
レタンゴムを用いる。ウレタンゴムは合成ゴムの中では
最も耐久性に優れており、潤滑保持特性に優れる。ウレ
タンゴムはポリオール+イソシアネート+鎖伸長剤で構
成される。特に構成する種類までは限定しないが、ポリ
オールにPCL(ポリカプロラクタン),PHC(ポリ
ヘキサメチレンカーボネート)を使用することで材料劣
化に対する耐性がアップする。また、イソシアネートに
TODI(オルソトリジンジイソシアネート),PPD
I(パラフェニレンジイソシアネート)を使用すること
で耐熱性(耐へたり性)が向上する。ポリオール、イソ
シアネート、鎖伸長剤以外に耐摩耗性に優れる充填剤を
配合することで耐久性向上も期待できる。
【0045】オイルリップ部7は、密封O側に向かって
徐々に内径方向に傾斜して延びており、先端が軸20に
摺動自在に密封接触する。また、ダストリップ部8は、
外部A側に向かって徐々に内径方向に傾斜して延びてお
り、先端が軸20に摺動自在に密封接触する。
【0046】なお、オイルリップ部7及びダストリップ
部8は、それぞれ2段リップに形成されており、潤滑保
持特性に優れ、面圧のピークの発生ポイントが増えるこ
とで耐ダスト性、シール性も向上している。
【0047】また、第2シール部材4は、オイルリップ
部7及びダストリップ部8が取り付けられ、外周が嵌合
固定される環状の嵌め合い部9を備えている。嵌め合い
部9は、ゴム状弾性体に断面略L字状の金属環10を焼
付けた構成で、外周面に金属環10が露出しており、嵌
合固定される円筒部10aと、円筒部10aの外部A側
端部から内径方向に延びる内向きフランジ部10bと、
から構成される。なお、金属環10の材料としては、S
PCC,SUS等を用いることができる。また、オイル
リップ部7及びダストリップ部8と嵌め合い部9のゴム
状弾性体は、一体的なものである。
【0048】この第2シール部材4には、オイルリップ
部7の密封O側空間と、オイルリップ部7とダストリッ
プ部8間の空間と、を連通する通路としての貫通孔11
がオイルリップ部7の根元に1箇所だけ設けられてい
る。なお、貫通孔11の径の大きさや数は、オイルリッ
プ部7とダストリップ部8間の空間への潤滑油の供給状
態に応じて適宜設定される。この貫通孔11により、オ
イルリップ部7の密封O側の潤滑油はオイルリップ部7
とダストリップ部8間の空間に供給され易くなり、潤滑
条件が良化しリップ部7,8の摩耗を効果的に防ぐこと
ができる。
【0049】なお、貫通孔11を設けなくてもよく、設
けない場合にも従来に比して耐久性向上が見込める。こ
の貫通孔11が無い場合については第2の実施の形態で
説明するので、ここでは説明を省略する。
【0050】そして、第1,第2シール部材3,4は、
外周リング6及び嵌め合い部9がガイドリング12に嵌
合固定され、ガイドリング12がハウジング21に嵌着
してハウジング21に一体的に装着される。
【0051】ガイドリング12は、第1シール部材3の
外周リング6が嵌合される内環13と、この内環13外
周が嵌着されると共に第2シール部材4の嵌め合い部9
が嵌合される外環14と、から構成されている。
【0052】内環13は、断面L字状の金属環で、円筒
部13aと、この円筒部13aの外部A側端部に設けら
れる内向きフランジ部13bと、から構成されている。
【0053】外環14は、断面コ字状の金属環で、円筒
部14aと、この円筒部14aの密封O側端部及び外部
A側端部に設けられる第1,第2内向きフランジ部14
b,14cと、から構成されている。
【0054】なお、内環13及び外環14の材料として
は、SPCC,SUS等を用いることができる。
【0055】このように、ガイドリング12を用いて、
第1,第2シール部材3,4を外環14に固定して位置
決めした状態で一体的にハウジング21に嵌合すること
ができるので、第1,第2シール部材3,4を強固に固
定でき、また、密封装置1の装着・取り外しを容易に行
うことができる。
【0056】一方、この密封装置1の密封O側には、軸
20と軸受2間の潤滑状態を良好にするために潤滑油を
含浸させた含油軸受2があり、この含油軸受2から潤滑
油が浸出する。
【0057】以上の構成の本実施の形態では、密封装置
1の第2シール部材4のダストリップ部8によって外部
Aのダストの侵入が防止される。ここで、このダストリ
ップ部8は含油軸受2から浸出した潤滑油で侵入するダ
ストを外部A側へ洗い流すと共に摺動接触面の潤滑が維
持される。
【0058】即ち、第1シール部材3は樹脂製の内周リ
ング5でシールを行うのでシール部分からある程度の潤
滑油の漏れが許容されており、含油軸受2から浸出した
潤滑油は第1シール部材3の外部A側へ漏れ出す。ま
た、第2シール部材4のオイルリップ部7の根元には貫
通孔11が設けられているので潤滑油はオイルリップ部
7とダストリップ部8間の空間へ流出する。このため、
含油軸受2から浸出した潤滑油でダストリップ部8の摺
動接触面を潤滑することができる。
【0059】潤滑油の流れを詳細に説明すると、まず、
潤滑油は含油軸受2から浸出する。そして、第1シール
部材3の内周リング5のシール部分で許容された漏れ量
だけ、徐々に第1シール部材3の外部A側へ漏れ出す。
第2シール部材4のオイルリップ部7はシール性に優れ
ておりオイルリップ部7のシール部分では潤滑油の漏れ
が抑制される。このため、第1シール部材3の外部A側
へ漏れ出た潤滑油は第1,第2シール部材3,4間で蓄
積されていく。
【0060】さらに、潤滑油が第1シール部材3の外部
A側へ漏れ出すと、潤滑油は第2シール部材4のオイル
リップ部7の根元に設けられた貫通孔11に流入し、潤
滑油はオイルリップ部7とダストリップ部8間の空間へ
流出する。そして、流出した潤滑油でダストリップ部8
の摺動接触面が潤滑される。
【0061】ここで、第1シール部材3の外部A側へ漏
れ出す潤滑油の量は、第1シール部材3の内周リング5
がシール部分で許容する漏れ量であり、単位時間当たり
に漏れ出す潤滑油の量は増減なく所定の少量に一定に保
たれる。したがって、第2シール部材4のオイルリップ
部7の根元に設けられた貫通孔11に流入する潤滑油も
定期的に少量ずつオイルリップ部7とダストリップ部8
間の空間へ流出するので、潤滑油の無駄な消費がなく、
ダストリップ部8の摺動接触面の潤滑は含油軸受2から
潤滑油が浸出する限り維持することができる。
【0062】また、第1,第2シール部材3,4間で蓄
積された潤滑油の貫通孔11への流入により、第1,第
2シール部材3,4間に潤滑油が蓄積されすぎて蓄圧を
発生させることも防止されており、第1,第2シール部
材3,4間に発生した蓄圧によるオイルリップ部7の摩
耗等が防止され、第1,第2シール部材3,4の耐久性
を向上させている。
【0063】したがって、含油軸受2から浸出する潤滑
油は所定の少量の漏れは許容されるが残りは全てシール
され、潤滑油の漏れを防止するシール性の向上が図れる
と共に、ダストリップ部8の摺動接触面の潤滑を潤滑油
で維持する、即ち密封装置1の潤滑を潤滑油で維持する
ことができる。
【0064】このように、含油軸受2から浸出する潤滑
油で密封装置1の潤滑を維持すると、定期的な潤滑油を
供給するメンテナンスが長期間の間隔で行えばよくな
る、或いは全く必要なくなるので、密封装置1はメンテ
ナンス性に優れることができる。
【0065】そして、特に含油軸受2から潤滑油が浸出
する期間が密封装置1が適用された建設機械等の寿命に
等しければ潤滑油の永続的な無給油も可能となり、メン
テナンスフリーでさらにメンテナンス性に優れることが
できる。
【0066】なお、第1の実施の形態の密封装置1とし
ては、第1,第2シール部材3,4がそれぞれの作用を
なすように配置されればよく、例えば、外環14を設け
ず、ガイドリングとして内環13だけを備えることで、
図2に示すように第1,第2シール部材3,4が一体化
されずにハウジング21に設けられた各環状溝に直接嵌
合固定される(挿入工数が2回となる)ものや、第1シ
ール部材3は軸20に設けられた環状溝に嵌合固定され
第2シール部材4はハウジング21に設けられた環状溝
に嵌合固定されるものであってもよい。これらにおいて
も第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。
このように第1、第2シール部材3,4以外には、内環
13のみが用いられており、部品点数の削減、装置のコ
ンパクト化が図れる。
【0067】また、第1の実施の形態では、含油軸受2
から潤滑油を浸出させて密封装置1に供給する構成であ
ったが、これに限られず、密封装置1の密封O側に潤滑
剤として潤滑油やグリースを封入する構成でもよい。さ
らには従来通り定期的なグリース供給を行ってもよく、
この場合、従来の最大50時間おきだった定期的な供給
を1000時間おき,5000時間おきまで延長するこ
とができる。
【0068】(第2の実施の形態)図3は第2の実施の
形態に係る密封装置1’を示す半断面図である。図3の
密封装置1’は、ヒンジピン・リンクピン・ブッシュ部
等の回転・揺動軸受用のダストシール等に使用されるも
ので、密封O側に外部A側からダストが侵入しないよう
にするために用いられる。また、第1の実施の形態のよ
うな密封O側の含油軸受を必要とせず部品点数が少なく
簡易なものである。なお、各部材の材質などは第1の実
施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0069】この密封装置1’は、2部材としての軸2
0とハウジング21間の環状隙間を密封し、密封O側に
封入された潤滑油の外部漏れを防止するものであって、
密封O側の第1シール部材3と、外部A側の第2シール
部材4と、を備えている。
【0070】第1シール部材3は、軸20に摺動自在に
密封接触する樹脂製のシール部としての内周リング5
と、この内周リング5に外周から緊迫力を付与すると共
にハウジング21に嵌合固定されるゴム状弾性体製の付
勢部としての外周リング6と、から構成されている。
【0071】内周リング5は摺動面の軸方向中央部に潤
滑ポケットが形成されており、面圧を受ける位置が2つ
となっている。このため、接触面積を減少させて面圧を
大きくして、シール性の向上を図っている。また、潤滑
特性にも優れる。
【0072】外周リング6は、断面X字状の径方向中央
がくびれた形状をしており、弾性変形し易く、内周リン
グ5が軸偏心に追随した際の変形を吸収することができ
る。つまり、内周リング5の周りにはU字状溝が形成さ
れている。このU字状溝によってしめ代を増加させ、摺
動抵抗を上昇させてしまう充填率が大幅に大きくなるこ
とがないようにしている。
【0073】この内周リング5と外周リング6は、焼付
けによって一体化されている。もちろん、接着や組み付
け等種々の接合方法を用いることができる。
【0074】一方、第2シール部材4は、ゴム状弾性体
製であり、密封O側で軸20に摺動自在に密封接触する
第1シールリップ部としてのオイルリップ部7と、この
オイルリップ部7の外部A側で軸20に摺動自在に密封
接触する第2シールリップ部としてのダストリップ部8
と、を備えている。
【0075】オイルリップ部7は、密封O側に向かって
徐々に内径方向に傾斜して延びており、先端が軸20に
摺動自在に密封接触する。また、ダストリップ部8は、
外部A側に向かって徐々に内径方向に傾斜して延びてお
り、先端が軸20に摺動自在に密封接触する。
【0076】なお、オイルリップ部7及びダストリップ
部8は、それぞれ2段リップに形成されており、潤滑保
持特性に優れ、面圧のピークの発生ポイントが増えるこ
とで耐ダスト性、シール性も向上している。
【0077】また、第2シール部材4は、オイルリップ
部7及びダストリップ部8が取り付けられ、外周が嵌合
固定される環状の嵌め合い部9を備えている。
【0078】嵌め合い部9は、第1シール部材3の外周
リング6を固定すると共に第1シール部材3の密封O側
に突出して溝壁面21aとの間を密封するゴム状弾性体
製の突起部9aが設けられている。
【0079】突起部9aは、溝壁面21aに密着してシ
ール性を発揮するので、第2シール部材4の外周側を回
り込んで潤滑油が漏れることが防止できる。なお、ゴム
状弾性体製の突起部9aの形状は、溝壁面21aとの間
を密封することができれば形状等は限定されないもので
ある。
【0080】この嵌め合い部9は、ゴム状弾性体に断面
略L字状の金属環10を焼付けた構成で、外周面に金属
環10が露出して外周共廻りを防止しており、嵌合固定
される円筒部10aと、円筒部10aの外部A側端部か
ら内径方向に延びる内向きフランジ部10bと、から構
成される。
【0081】なお、オイルリップ部7及びダストリップ
部8と嵌め合い部9のゴム状弾性体は、一体的なもので
ある。
【0082】そして、第1,第2シール部材3,4間に
は、第1シール部材3の外周リング6が嵌合される内環
13が設けられている。
【0083】内環13は、断面L字状の金属環で、円筒
部13aと、この円筒部13aの外部A側端部に設けら
れる内向きフランジ部13bと、から構成されている。
【0084】このように第1、第2シール部材3,4以
外には、内環13のみが用いられており、部品点数の削
減、装置のコンパクト化が図れる。
【0085】一方、この密封装置1’の密封O側には、
軸20と軸受間の潤滑状態を良好にするために潤滑油が
封入されている。
【0086】以上の構成の本実施の形態では、密封装置
1’の第2シール部材4のダストリップ部8によって外
部Aのダストの侵入が防止される。ここで、このダスト
リップ部8は浸出した潤滑油で侵入するダストを外部A
側へ洗い流すと共に摺動接触面の潤滑が維持される。
【0087】即ち、第1シール部材3は樹脂製の内周リ
ング5でシールを行うのでシール部分から極力少ない、
ある程度の潤滑油の漏れが許容されており、密封O側の
潤滑油は第1シール部材3の外部A側へ漏れ出す。ま
た、第2シール部材4のオイルリップ部7から潤滑油は
オイルリップ部7とダストリップ部8間の空間へオイル
リップ部7で形成された油膜の状態で微小量流出する。
このため、密封O側から浸出した潤滑油でダストリップ
部8の摺動接触面を潤滑することができる。
【0088】ここで、第1シール部材3の外部A側へ漏
れ出す潤滑油の量は、第1シール部材3の内周リング5
がシール部分で許容する漏れ量であり、単位時間当たり
に漏れ出す潤滑油の量は増減なく所定の少量に一定に保
たれる。したがって、第2シール部材4のオイルリップ
部7の油膜で潤滑油も定期的に少量ずつオイルリップ部
7とダストリップ部8間の空間へ流出するので、潤滑油
の無駄な消費がなく、ダストリップ部8の摺動接触面の
潤滑は常に維持することができる。
【0089】したがって、含油軸受2から浸出する潤滑
油は所定の少量の漏れは許容されるが残りは全てシール
され、潤滑油の漏れを防止するシール性の向上が図れる
と共に、ダストリップ部8の摺動接触面の潤滑を潤滑油
で維持する、即ち密封装置1’の潤滑を潤滑油で維持す
ることができる。
【0090】このように、密封O側から浸出する潤滑油
で密封装置1’の潤滑を維持すると、密封装置1’は定
期的な潤滑油の供給メンテナンスが5000時間おき,
10000時間おきまで延長することができ、さらには
供給を廃止してノーメンテナンスとなり、メンテナンス
性に優れることができる。また、第1の実施の形態のよ
うな含油軸受等の他の部品を必要とせず、単に密封O側
に潤滑油を封入するだけであるので、部品点数の削減と
簡易製造が可能となる。
【0091】そして、特に潤滑油が浸出する期間が、密
封装置1’が適用された建設機械等の寿命に等しければ
潤滑油の永続的な無給油も可能となり、メンテナンスフ
リーでさらにメンテナンス性に優れることができる。
【0092】なお、第2の実施の形態の他の例として、
図4に示すものもある。図4の例では内環13が断面コ
字状の金属環である点と、ダストリップ部8の先端が金
属環10のフランジ部10bよりも密封O側に配置さ
れ、外部A側に飛び出していない点と、が図3と異なっ
ている。
【0093】図4に示す内環13は、断面コ字状の金属
環で、円筒部13aと、この円筒部13aの外部A側端
部に設けられる内向きフランジ部13bと、円筒部13
aの密封O側端部に設けられる内向きフランジ部13c
と、から構成されている。このため、第1シール部材3
が内環13に覆われることになり、内環13が一般のシ
ール装着溝と同じ効果を発揮し、第1シール部材3の挙
動が安定することで、シール性能も安定する。
【0094】また、図4に示すダストリップ部8は、フ
ランジ部10bよりも外部A側に飛び出していないた
め、図示のように第2シール部材4の外部A側に耐ダス
ト性向上を目的にフランジ部材22を設けてもダストリ
ップ部8とフランジ部材22が接触することはなく、互
いに干渉しない。
【0095】なお、第2の実施の形態では、密封O側に
潤滑油(オイル)を封入して密封装置1’に供給する構
成であったが、これに限られず、密封装置1’の密封O
側に潤滑剤としてグリースを封入する構成でもよい。さ
らには従来通り定期的なグリース供給を行ってもよい
し、第1の実施の形態と同様に含油軸受を用いる構成と
してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、第1シ
ール部材の密封側の潤滑剤は、第1シール部材の樹脂製
のシール部で許容された所定の少量だけ徐々に第1シー
ル部材の外部側へ漏れ出すので、第1シール部材の密封
側の潤滑剤で第2シールリップ部を潤滑することができ
る。
【0097】このため、第1シール部材の密封側の潤滑
剤は所定の少量の漏れは許容されるが残りは全てシール
され、潤滑剤の漏れを防止するシール性の向上が図れる
と共に、密封装置の潤滑を潤滑剤で維持することができ
る。
【0098】また、第1シール部材の密封側の潤滑剤で
密封装置の潤滑を維持すると、定期的な潤滑剤を供給す
るメンテナンスが長期間の間隔で行えばよくなる、或い
は全く必要なくなるので、密封装置はメンテナンス性に
優れることができる。
【0099】第1シールリップ部の密封側空間と前記第
1,第2シールリップ部間の空間とを連通する通路を備
えたことで、第1シール部材の樹脂製のシール部で許容
された所定の少量だけ徐々に第1シール部材の外部側へ
漏れ出した潤滑剤は、第2シール部材の通路に流入して
第1,第2シールリップ部間の空間へ流出するので、第
1シール部材の密封側の潤滑剤で第2シールリップ部を
潤滑することができる。
【0100】第1シール部材の密封側に潤滑剤を供給す
る潤滑剤供給手段が備えられたことで、潤滑剤供給手段
から潤滑剤が供給される限り潤滑剤の補給が必要なく、
メンテナンスフリーとなり、さらに密封装置はメンテナ
ンス性に優れることができる。
【0101】潤滑剤は、潤滑油であり、潤滑剤供給手段
は、含浸した潤滑油を浸出する含油軸受であることで、
含油軸受で軸と軸受間の潤滑状態を良好にすることがで
きると共に、含油軸受から浸出した潤滑油で密封装置の
潤滑を維持することができる。
【0102】一方、第2シール部材にゴム状弾性体製の
突起部が設けられた嵌め合い部を有する密封装置では、
第1シール部材の密封側の潤滑剤は、第1シール部材の
樹脂製のシール部で許容された所定の少量だけ徐々に第
1シール部材の外部側へ漏れ出す。また、第2シール部
材のゴム状弾性体製の突起部が溝壁面との間を密封する
ので、嵌め合い部側の周りから第1シール部材の密封側
の潤滑剤の漏れも防止できる。
【0103】このため、第1シール部材の密封側の潤滑
剤は所定の少量の漏れは許容されるが残りは全てシール
され、潤滑剤の漏れを防止するシール性の向上が図れる
と共に、密封装置の潤滑を潤滑剤で維持することができ
る。
【0104】また、第1シール部材の密封側の潤滑剤で
密封装置の潤滑を維持すると、定期的な潤滑剤を供給す
るメンテナンスが長期間の間隔で行えばよくなる、或い
は全く必要なくなるので、密封装置はメンテナンス性に
優れることができる。
【0105】第1シール部材は、シール部の摺動面の軸
方向中央部に潤滑ポケットを有し、付勢部にU字状溝が
形成されていることで、シール部の摺動面の面積を小さ
くし、付勢部のU字状溝で充填率を抑えつつしめ代の増
加が図れ、面圧が大きくなり、シール性が向上するの
で、密封側の潤滑剤の所定の少量の漏れを限りなく少な
くすることができる。
【0106】第1シール部材の密封側に潤滑剤を封入し
たことで、他の部品を必要とせず、単に潤滑剤を封入す
るだけであるので、部品点数の削減と簡易製造が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図2】第1の実施の形態の他の例に係る密封装置を示
す半断面図である。
【図3】第2の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図4】第2の実施の形態の他の例に係る密封装置を示
す半断面図である。
【図5】従来技術の密封装置を示す半断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 密封装置 2 含油軸受 3 第1シール部材 4 第2シール部材 5 内周リング 6 外周リング 7 オイルリップ部 8 ダストリップ部 9 嵌め合い部 9a 突起部 10 金属環 10a 円筒部 10b フランジ部 11 貫通孔 12 ガイドリング 13 内環 13a 円筒部 13b フランジ部 14 外環 14a 円筒部 14b,14c フランジ部 20 軸 21 ハウジング 21a 溝壁面 22 フランジ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 紀之 福島県二本松市宮戸30番地 エヌオーケー 株式会社内 (72)発明者 湯浅 孝之 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 依藤 雅也 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 岡本 成司 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 原 桂吾 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 Fターム(参考) 3J006 AD02 AE16 AE28 AE49 3J043 AA16 BA08 CA03 CA06 CB13 DA01 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2部材間の環状隙間を密封する密封装置で
    あって、 摺動自在に密封接触する樹脂製のシール部と、該シール
    部に緊迫力を付与すると共に嵌合固定されるゴム状弾性
    体製の付勢部と、を有する第1シール部材と、 該第1シール部材の外部側に配置されると共に、摺動自
    在に密封接触する第1シールリップ部と、該第1シール
    リップ部の外部側で摺動自在に密封接触する第2シール
    リップ部と、を有する第2シール部材と、を備えたこと
    を特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】前記第1シールリップ部の密封側空間と前
    記第1,第2シールリップ部間の空間とを連通する通路
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】前記第1シール部材の密封側に潤滑剤を供
    給する潤滑剤供給手段を備えたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】前記潤滑剤は、潤滑油であり、 前記潤滑剤供給手段は、含浸した前記潤滑油を浸出する
    含油軸受であることを特徴とする請求項3に記載の密封
    装置。
  5. 【請求項5】2部材間の環状隙間を密封する密封装置で
    あって、 摺動自在に密封接触する樹脂製のシール部と、該シール
    部に緊迫力を付与するゴム状弾性体製の付勢部と、を有
    する第1シール部材と、 該第1シール部材の外部側で摺動自在に密封接触する第
    1シールリップ部と、該第1シールリップ部の外部側で
    摺動自在に密封接触する第2シールリップ部と、前記第
    1シール部材の付勢部を固定すると共に前記第1シール
    部材の密封側に突出して溝壁面との間を密封するゴム状
    弾性体製の突起部が設けられた嵌め合い部と、を有する
    第2シール部材と、を備えたことを特徴とする密封装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1シール部材は、前記シール部の摺
    動面の軸方向中央部に潤滑ポケットを有し、前記付勢部
    にU字状溝が形成されていることを特徴とする請求項5
    に記載の密封装置。
  7. 【請求項7】前記第1シール部材の密封側に潤滑剤を封
    入したことを特徴とする請求項5又は6に記載の密封装
    置。
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