JP2002371059A - メラニン凝集ホルモン拮抗剤 - Google Patents

メラニン凝集ホルモン拮抗剤

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JP2002371059A JP2001145691A JP2001145691A JP2002371059A JP 2002371059 A JP2002371059 A JP 2002371059A JP 2001145691 A JP2001145691 A JP 2001145691A JP 2001145691 A JP2001145691 A JP 2001145691A JP 2002371059 A JP2002371059 A JP 2002371059A
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Atsushi Terauchi
淳 寺内
Nobuhiro Suzuki
伸宏 鈴木
Shiro Takekawa
志郎 竹河
Kazuyoshi Aso
和義 麻生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肥満症の予防・治療剤などとして有用なメラニ
ン凝集ホルモン拮抗剤を提供する。 【解決手段】式 【化1】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
数1ないし10のスペーサーを;Yは主鎖の原子数1な
いし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有してい
てもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有してい
てもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1およ
びR2は同一または異なって水素原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基等を示す]で表される化合物または
その塩を含有してなるメラニン凝集ホルモン拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肥満症の予防・治
療剤などとして有用なメラニン凝集ホルモン拮抗剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】摂食行動はヒトを含め、多くの生物にと
って、欠くことの出来ない行為である。そのため、摂食
行動に異常をきたすと正常な生命活動に狂いが生じ、疾
患につながる場合が多い。近年、食事環境の変化に伴
い、肥満が社会的な問題になりつつある。肥満はさらに
糖尿病、高血圧、動脈硬化症などの生活習慣病の重大な
リスクファクターであるだけでなく、体重増加が膝など
の関節に過度の負担を与えることにより、関節炎や疼痛
をもたらすことも広く知られている。また、ダイエット
ブームなどにより、減量を望む潜在人口も多い。一方、
遺伝的あるいはストレスなどの神経症などが原因で起き
る過食症などの摂食障害も多数報告されている。
【0003】そのため、肥満の予防・治療剤あるいは摂
食抑制剤の開発研究が古くから活発に進められており、
中枢性食欲抑制薬としてはマジンドール(mazindol)が市
販されている。一方、レプチンに代表される食欲調節因
子が最近数多く見いだされつつあり、これらの食欲調節
因子の働きを制御する新たな抗肥満薬あるいは食欲抑制
薬の開発が進められている。なかでもメラニン凝集ホル
モン(以下、MCHと略記することもある)は、視床下部
由来のホルモンで、食欲亢進作用を有することが知られ
ている。さらに、MCHノックアウトマウスは日常行動が
正常であるにもかかわらず、正常マウスと比べて、摂食
量が有意に減少し、かつ体重も軽いことが報告されてい
る[ネイチャー(Nature)、396巻、670頁、1998年]。
これらのことから、MCH拮抗薬ができれば優れた食欲抑
制薬あるいは抗肥満薬になると期待されているが、未だ
MCH拮抗作用を有する化合物、特に非ペプチド型化合物
は知られていない。
【0004】アミン誘導体として、以下の化合物が知ら
れている。 1)特表平10−504315には、5-HT1Dアンタ
ゴニスト活性を有する式
【化18】 〔式中、R1は、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C
3-6シクロアルキル、COC1-6アルキル、C1-6アルコ
キシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロ
キシC1-6アルコキシ、アシル、ニトロ、トリフルオロ
メチル、シアノ、CHO、SR9、SOR9、SO29
SO2NR1011、CO210、NR10SO211、CO
NR1011、CO2NR1011、CONR10(CH2)p
211、(CH2)pNR1011、(CH2)pCONR10
11、(CH2)pNR10COR11、(CH2) pCO21-6アル
キル、CO2(CH2)pOR10、CONHNR1011、N
1011、NR10CO211、NR10CONR1011
CR10=NOR11、CNR10=NOR11(ここに、R10
およびR11は独立して水素またはC1-6アルキルであ
り、pは1ないし4である)であり;R2およびR3は独
立して、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-6シクロ
アルキル、C3-6シクロアルケニル、C1-6アルコキシ、
アシル、アリール、アシルオキシ、ヒドロキシ、ニト
ロ、トリフルオロメチル、シアノ、ヒドロキシC1-6
ルキル、 C1-6アルキルOC1-6アルキル、 CO
210、 CONR1011、NR1011(ここに、R10
よびR11は独立して水素またはC1-6アルキルである)
であり;R4およびR5は独立して、水素またはC1-6
ルキルであり;R6は、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、
1-6アルキルまたはC1-6アルコキシであり;R7およ
びR8は独立して、水素、C1-6アルキル、アラルキル、
または結合している窒素原子と一緒になって、酸素、窒
素または硫黄から選択される1または2個の複素原子を
含有する所望により置換されていてもよい5ないし7員
複素環を形成し;Aは酸素、S(O)q(ここに、qは
0、1または2である)、CR4=CR5またはCR45
(ここに、R4およびR5は独立して水素またはC1-6
ルキルである)であるか、またはAはNR12(ここに、
12は水素またはC1-6アルキルである)であり;Bは
(CR1314)q(ここに、qは2、3または4であり、
13およびR14は独立して水素またはC1-6アルキルで
ある)であるか、またはBは(CR1314)r−D(ここ
に、rは0、1または2であり、Dは酸素、硫黄または
CR13=CR14である)であり;mは1ないし4であ
り;およびnは1または2を意味する] で示される化合
物またはその塩が記載されている。具体例としては、1
−(4´−アセトアミドメチル−2´−メチルビフェニ
ル−4−カルボニル)−5−クロロ−2,3−ジヒドロ
−6−(2−ジメチルアミノエトキシ)−1H−インド
ールや1−(4´−アセトアミドメチル−2´−メチル
ビフェニル−4−カルボニル)−2,3−ジヒドロ−6
−(3−ジメチルアミノプロピル)−5−エトキシ−1
H−インドールなどが記載されている。
【0005】2)特表平9−506885(WO95/
17398)には、5-HT1Dアンタゴニスト活性を有
する式
【化19】 〔式中、Pは酸素、窒素または硫黄から選択される1ま
たは3個のヘテロ原子を含有する5ないし7員複素環で
あり;R1、R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲ
ン、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シク
ロアルケニル、C1-6アルコキシ、アシル、アリール、
アシルオキシ、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチ
ル、シアノ、CO29、CONR1011、NR10
11(ここに、R9、R10およびR11は、独立して、水素
またはC1-6アルキルである)であり;R4は、水素、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルキルまたはC1-6アルコ
キシである)であり;R5およびR6は独立して、水素ま
たはC1-6アルキルであり;R7およびR8は独立して、
水素、C1-6アルキル、アラルキル、またはそれらが結
合している窒素原子と一緒になって、酸素、窒素または
硫黄から選択される1または2個のヘテロ原子を含有す
る所望により置換されていてもよい5ないし7員複素環
を形成し;Aは酸素、S(O)n(ここに、nは0、1ま
たは2である)であるか、またはAはNR12(ここに、
12は水素またはC1-6アルキルである)であるか、ま
たはAはCR5=CR6またはCR56(ここに、R5
よびR6は独立して水素またはC1-6アルキルである)で
あり;mは1ないし4であり;nは1または2であっ
て;Bは−(CR1314)q−(ここに、qは2、3また
は4であり、R13およびR14は独立して水素またはC
1-6アルキルである)であるか、またはBは(CR
1314)r−D(ここに、rは0、1または2であり、D
は酸素、硫黄またはCR13=CR14である)を意味す
る] で示される化合物またはその塩が記載されている。
具体例としては、[7−(2−ジメチルアミノエトキ
シ)−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリ
ン−1−イル]−[2´−メチル−4´−(5−メチル−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル
−4−イル]メタノンや[7−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノ
リン−1−イル]−[2´−メチル−4´−(5−メチル
−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メタノンなどが記載されている。
【0006】3)特開平6−211800には、バソプ
レシン拮抗活性あるいはオキシトシン拮抗活性を有する
【化20】 〔式中R1は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級
アルカノイルオキシ基、置換基として低級アルキル基及
び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を有するこ
とのあるアミノ低級アルコキシ基、カルボキシ置換低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル置換低級アル
コキシ基又は置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノカルボニル低級アルコキシ基を示す。R4
は水素原子、基−NR67(R6及びR7は、同一又は異
なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基
又はフェニル環上に置換基としてハロゲン原子を有する
ベンゾイル基を示す。)、低級アルケニルオキシ基、水
酸基置換低級アルキル基、基−O−CO−ANR8
9(Aは低級アルキレン基を示す。R8及びR9は、同一
又は異なって、水素原子又は低級アルキル基を示す。ま
たR8及びR9はこれらが結合する窒素原子と共に窒素原
子もしくは酸素原子を介し又は介することなく5〜6員
環の飽和又は不飽和の複素環を形成してもよい。該複素
環上には、低級アルキル基が置換していてもよい。)、
基−O−R10(R10はアミノ酸残基を示す。)、低級ア
ルコキシカルボニル置換低級アルキリデン基、低級アル
コキシカルボニル置換低級アルキル基、カルボキシ置換
低級アルキル基、基−ACONR11 12(Aは前記に同
じ。R11及びR12は、同一又は異なって、水素原子、水
酸基を有することのある低級アルキル基、ピペリジン環
上にフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリ
ジニル基、カルバモイル置換低級アルキル基、ピリジル
置換低級アルキル基、ピリジル基、基−ANR39
40(Aは前記に同じ。R39及びR40は、同一又は異なっ
て、水素原子又は水酸基を有することのある低級アルキ
ル基を示す。またR39及びR40は、これらが結合する窒
素原子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介す
ることなく5〜6員環の飽和の複素環を形成してもよ
い。該複素環上には、低級アルキル基が置換していても
よい。)、ピラジン環上に置換基として低級アルキル基
を有することのあるピラジニル置換低級アルキル基、ピ
ロール環上に置換基として低級アルキル基を有すること
のあるピロリル置換低級アルキル基、ピロリジン環上に
置換基として低級アルキル基を有することのあるピロリ
ジニル置換低級アルキル基、又はフェニル環上にハロゲ
ン原子を有することのあるフェニル基を示す。またR11
及びR12は、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子
もしくは酸素原子を介し又は介することなく5〜7員環
の飽和の複素環を形成してもよい。該複素環上には、低
級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、置換基と
して低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群より
選ばれた基を有することのあるアミノ基、低級アルコキ
シカルボニル置換低級アルキル基、フェニル環上にハロ
ゲン原子を有することのあるフェニル基、シアノ置換低
級アルキル基、低級アルケニル基、オキシラニル置換低
級アルキル基、カルバモイル置換低級アルキル基、置換
基として水酸基及び低級アルキル基を有することのある
アミノ基なる群より選ばれた基を1〜2個有する低級ア
ルキル基又はピロリジニルカルボニル低級アルキル基が
置換していてもよい。)、基−OACONR2324(A
は前記に同じ。R23及びR24は、同一又は異なって、水
素原子、低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル置
換低級アルキル基、カルボキシ置換低級アルキル基、ピ
ペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペ
リジニル基又は基−B−NR23A24A(式中Bは低級ア
ルキレン基を示す。R23A及びR24Aは、同一又は異なっ
て、水素原子又は低級アルキル基を示す。またR23A
びR24Aは、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子
もしくは酸素原子を介し又は介することなく5〜6員環
の飽和の複素環を形成してもよい。)を示す。R23及び
24は、これらが結合する窒素原子と共に窒素原子もし
くは酸素原子を介し又は介することなく5〜7員環の飽
和の複素環を形成してもよい。該複素環上には低級アル
キル基が置換していてもよい。)、ピロリジン環上に低
級アルコキシカルボニル基を有するピロリジニルカルボ
ニル低級アルコキシ基、低級アルコキシ置換低級アルカ
ノイルオキシ基、基−BOCOANR2526(Aは前記
に同じ。Bは低級アルキレン基を示す。R25及びR
26は、同一又は異なって、水素原子又は低級アルキル基
を示す。)、置換基として低級アルキル基を有すること
のあるアミノ置換低級アルキリデン基、基−OANR27
28(Aは前記に同じ。R27及びR28は、同一又は異な
って、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アルキニル基、低級アルキルスルホニル基、置換基
として低級アルキル基を有することのあるアミノチオカ
ルボニル基、基
【化21】 (R41は水素原子又はシアノ基を示す。R42は低級アル
キル基又は置換基として低級アルキル基を有することの
あるアミノ基を示す。)、カルバモイル基、低級アルコ
キシカルボニル基、シクロアルキル基、フェニル環上に
置換基としてハロゲン原子を有することのあるフェニル
低級アルキル基、シアノ置換低級アルキル基、ハロゲン
原子置換低級アルキルスルホニル基又は低級アルキル基
を有することのあるアミノ置換低級アルキル基を示す。
27及びR28は、これらが結合する窒素原子と共に窒素
原子もしくは酸素原子を介し又は介することなく5〜1
0員環の単環もしくは二項環の飽和又は不飽和の複素環
を形成してもよい。該複素環上には、オキソ基、低級ア
ルキル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルカノ
イル基又は低級アルカノイルアミノ基が置換していても
よい。)、シアノ基、シアノ置換低級アルキル基、フェ
ニル環上に置換基として低級アルキル基を有することの
あるフェニルスルホニルオキシ基もしくは水酸基を有す
る低級アルコキシ基、基−ANR2930(Aは前記に同
じ。R29は水素原子又は低級アルキル基を示す。R30
低級アルケニル基、シクロアルキル基又は低級アルキニ
ル基を示す。R29及びR30は、これらが結合する窒素原
子と共に窒素原子もしくは酸素原子を介し又は介するこ
となく5〜6員環の飽和の複素環を形成してもよい。該
複素環上には、低級アルキル基、低級アルカノイル基、
低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群より選ば
れた基を有することのあるアミノ基、低級アルキルスル
ホニル基、低級アルコキシカルボニル基又は置換基とし
て低級アルキル基を有することのあるアミノカルボニル
基が置換していてもよい。)、フェニル環上に置換基と
して低級アルキル基を有することのあるフェニルスルホ
ニルオキシ置換低級アルキル基、フタルイミド置換低級
アルキル基、シアノ置換低級アルキリデン基、ハロゲン
原子置換低級アルキル基、イミダゾリル置換低級アルキ
ル基、1,2,4−トリアゾリル置換低級アルコキシ
基、1,2,3、4−テトラゾリル置換低級アルコキシ
基、1,2,3,5−テトラゾリル置換低級アルコキシ
基、1,2,3、4−テトラゾリル置換低級アルキル
基、1,2,3,5−テトラゾリル置換低級アルキル
基、1,2,4−トリアゾリル置換低級アルキル基、カ
ルボキシ置換低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボ
ニル置換低級アルコキシ基、ピリジルチオ置換低級アル
コキシ基、ピリミジン環上に低級アルキル基を有するこ
とのあるピリミジニルチオ置換低級アルコキシ基、イミ
ダゾリルチオ置換低級アルコキシ基、ピリジルスルフィ
ニル置換低級アルコキシ基、ピリジルスルホニル置換低
級アルコキシ基、イミダゾリルスルフィニル置換低級ア
ルコキシ基又はイミダゾリルスルホニル置換低級アルコ
キシ基を示す。R5は水素原子又は水酸基を示す。R4
5とは、一緒になってオキソ基を形成してもよい。R2
は水素原子、低級アルキル基、水酸基、ハロゲン原子又
は低級アルコキシ基を示す。R3は基
【化22】 (R13は、ハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、低
級アルキル基、ピペラジン環の4位に低級アルカノイル
基を有するピペラジニル低級アルコキシ基、イミダゾリ
ル置換低級アルコキシ基、ピペリジン環上に低級アルカ
ノイルアミノ基を有するピペリジニル低級アルコキシ
基、1,2,4−トリアゾリル置換低級アルコキシ基、
低級アルキル基を有することのあるウレイド置換低級ア
ルコキシ基又は置換基として低級アルキル基を有するこ
とのあるアミノ置換低級アルコキシ基を示す。mは0又
は1〜3の整数を示す。フェニル環上に置換基としてハ
ロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルキル基及びニ
トロ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有するフェ
ニル低級アルカノイルアミノ基、基
【化23】 (nは1又は2を示す)又は基
【化24】 を示す。ベンゾアセピン骨格の4,5位の炭素間結合は
一重結合又は二重結合を示すものとする。ただしR1
水素原子又はハロゲン原子を示し、R4が水素原子、基
−NR67(R6及びR7は、フェニル環上に置換基とし
てハロゲン原子を有するベンゾイル基以外の前記R6
びR7を示す。)、基−O−CO−ANR89(Aは前
記に同じ。R8及びR9は、同一又は異なって、水素原子
又は低級アルキル基を示す。)、水酸基置換低級アルキ
ル基、カルボキシ置換低級アルコキシ基、低級アルコキ
シカルボニル置換低級アルコキシ基又は基−O−A−N
2728(Aは前記に同じ。R27及びR28は、同一又は
異なって、水素原子又は低級アルキル基を示す。)を示
し、R5が水素原子又は水酸基を示すか又はR4とR5
一緒になってオキソ基を示し、更にR3が基
【化25】 を示す場合には、R13はカルバモイル基、ピペラジン環
の4位に低級アルカノイル基を有するピペラジニル低級
アルコキシ基、イミダゾリル置換低級アルコキシ基、ピ
ペリジン環上に低級アルカノイルアミノ基を有するピペ
リジニル低級アルコキシ基、1,2,4−トリアゾリル
置換低級アルコキシ基又は低級アルキル基を有すること
のあるウレイド置換低級アルコキシ基でなければならな
い。] で表される化合物またはその塩が記載されてい
る。具体例としては、N−[4−[[7−[3−(ジメチル
アミノ)プロポキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−1−ベンズアゼピン−1−イル] カルボニル]
フェニル]−2−メチルベンズアミドなどが記載されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】肥満症の予防・治療剤
などとして有用であり、経口吸収性に優れ、かつ安全な
メラニン凝集ホルモン拮抗剤の開発が切望されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはMCH拮抗作
用を有する化合物について鋭意検討を行なった結果、式
【化26】 (式中の記号は前記と同意義を示す)で表される化合物
に、式:R−X−(式中の記号は前記と同意義を示す)
で表される基を導入した誘導体が優れたMCH拮抗作用を
有することを見いだし、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、 1)式
【化27】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
数1ないし10のスペーサーを;Yは主鎖の原子数1な
いし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有してい
てもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有してい
てもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1およ
びR2は同一または異なって水素原子、置換基を有してい
てもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複
素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに
置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよ
く、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有
していてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]で
表される化合物またはその塩を含有してなるメラニン凝
集ホルモン拮抗剤; 2)Rが置換基を有していてもよい環状基であり、Xが
主鎖の原子数1ないし6のスペーサーであり、R1および
R2が同一または異なって水素原子または置換基を有して
いてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2とが隣接する窒
素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環
を形成するか、R2が隣接する窒素原子およびYとともに
置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する前記
1)記載の剤; 3)メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予防・治療
剤である前記1)記載の剤; 4)肥満症の予防・治療剤である前記1)記載の剤; 5)式
【化28】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
は結合手または主鎖の原子数1ないし10のスペーサー
を;Yは主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;A環
はさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を;B1
環はさらに置換基を有していてもよい5ないし9員含窒
素非芳香族複素環を;R1およびR2は同一または異なって
水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または
置換基を有していてもよい複素環基を示すか、R1とR2
は隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい
含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子
およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素
環(ピペリジンを除く)を形成していてもよい。ただ
し、XがCOであるとき、B1環がそれぞれさらに置換
基を有していてもよいアゼパンまたは4,5−ジヒドロ
アゼピンでないか、またはAr1が置換基を有していても
よいビフェニリルでない。また、Yは−CO−(C(Ra)H)
na− (Raは水素原子または置換基を有していていも
よい炭化水素基を、naは1ないし10の整数を示す)で
なく、アミノ基で置換された2環性含窒素複素環を有し
ない。]で表される化合物またはその塩; 6)Xが主鎖の原子数1ないし10のスペーサーであ
り、R1およびR2が同一または異なって水素原子または置
換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2
が隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい
含窒素複素環を形成するか、R2が隣接する窒素原子およ
びYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環
(ピペリジンを除く)を形成する前記5)記載の化合
物; 7)Ar1で示される環状基が芳香族基である前記5)記
載の化合物; 8)芳香族基が、炭素数6ないし14の単環式または縮
合多環式芳香族炭化水素および5ないし10員芳香族複素
環から選ばれる2または3個で形成される芳香環集合体か
ら任意の水素原子1個を除いた基である前記7)記載の
化合物; 9)XおよびYで示されるスペーサーが、−O−;−S
−;−CO−;−SO−;−SO 2−;−NR8−(R8は水素原
子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニルを示
す);および置換基を有していてもよい2価のC1- 6非環
式炭化水素基から選ばれる1ないし3個からなる2価基で
ある前記5)記載の化合物; 10)XがCOである前記5)記載の化合物; 11)Yが置換基を有していてもよいC2-6アルケニレン
である前記5)記載の化合物; 12)式
【化29】 で表される基が、
【化30】 である前記5)記載の化合物; 13)R1とR2とが隣接する窒素原子とともに置換基を有
していてもよい含窒素複素環を形成する前記5)記載の
化合物; 14)R1およびR2がC1-6アルキルである前記5)記載
の化合物; 15)前記5)記載の化合物またはその塩を含有してな
る医薬組成物; 16)前記5)記載の化合物のプロドラッグ; 17)式: Ar1−X−L (IIb) [式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記5)記載と
同意義を示す]で表される化合物またはその塩と、式
【化31】 [式中の記号は前記5)記載と同意義を示す]で表される
化合物またはその塩とを反応させることを特徴とする、
【化32】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
たはその塩の製造方法; 18)式
【化33】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
数1ないし10のスペーサーを;Yaは主鎖の原子数1
ないし5のスペーサーを;A環はさらに置換基を有して
いてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有して
いてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;Zは
CHまたはNを;Rbは水素原子または置換基を有して
いてもよい炭化水素基を示す。ただし、Yaはアミノ基
で置換された2環性含窒素複素環を有しない。]で表さ
れる化合物またはその塩; 19)Rが水素原子である前記18)記載の化合物; 20)Yaが−(CH2)w1CO(CH2)w2− (w1およびw2は0
ないし5の整数を、かつw1+w2が0ないし5を示す)で
ある前記18)記載の化合物; 21)ZがCHである前記18)記載の化合物; 22)Rbが置換基を有していてもよいC6-14アリール
である前記18)記載の化合物; 23)式
【化34】 で表される基が、
【化35】 である前記18)記載の化合物; 24)前記18)記載の化合物またはその塩を含有して
なる医薬組成物; 25)前記18)記載の化合物のプロドラッグ; 26)式: R−X−L (IIa) [式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記18)記載
と同意義を示す]で表される化合物またはその塩と、式
【化36】 [式中の記号は前記18)記載と同意義を示す]で表され
る化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
る、式
【化37】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
たはその塩の製造方法; 27)式
【化38】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
数1ないし10のスペーサーを;A環はさらに置換基を
有していてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を
有していてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環
を;w7は0ないし4の整数を;R1およびR2は同一また
は異なって水素原子、置換基を有していてもよい炭化水
素基または置換基を有していてもよい複素環基を示す
か、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに置換基を有し
ていてもよい含窒素複素環を形成してもよい。]で表さ
れる化合物またはその塩; 28)前記27)記載の化合物またはその塩を含有して
なる医薬組成物; 29)前記27)記載の化合物のプロドラッグ; 30)式
【化39】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
数1ないし10のスペーサーを;A環はさらに置換基を
有していてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を
有していてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環
を;w2は0ないし5の整数を;ZはCHまたはNを;
Rcは置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。]
で表される化合物またはその塩; 31)ZがCHである前記30)記載の化合物; 32)Rcが置換基を有していてもよいC6-14アリール
である前記30)記載の化合物; 33)前記30)記載の化合物またはその塩を含有して
なる医薬組成物; 34)前記30)記載の化合物のプロドラッグ; 35)摂食抑制剤である前記1)記載の剤; 36)前記1)記載のメラニン凝集ホルモン拮抗剤と、
糖尿病治療薬、高血圧治療薬および動脈硬化症治療薬か
ら選ばれる少なくとも1種以上とを組み合わせてなる医
薬; 37)式(I)で表される化合物またはその塩の有効量
を哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物に
おけるメラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予防また
は治療方法; 38)式
【化40】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
数1ないし10のスペーサーを;Ybは主鎖の原子数1
ないし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有して
いてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有して
いてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1
よびR2は同一または異なって水素原子、置換基を有して
いてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい
複素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子ととも
に置換基を有していてもよい含窒素複素環(ピペリジン
を除く)を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子およ
びYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を
形成していてもよい。ただし、Ybは−CO−(C(Ra)H)
na−(Raは水素原子または置換基を有していていもよ
い炭化水素基を、naは1ないし10の整数を示す)でな
い。]で表される化合物またはその塩の有効量を哺乳動
物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥
満症の予防または治療方法; 39)メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予防・治
療剤を製造するための、式(I)で表される化合物また
はその塩の使用; 40)肥満症の予防・治療剤を製造するための、式
(I’’’)で表される化合物またはその塩の使用;な
どに関する。
【0010】RおよびAr1で示される「置換基を有してい
てもよい環状基」における「環状基」としては、芳香族
基、非芳香族環状炭化水素基、非芳香族複素環基などが
挙げられる。ここで、「芳香族基」としては、例えば、
単環式芳香族基、縮合芳香族基、環集合芳香族基などが
挙げられる。該単環式芳香族基としては、単環式芳香環
から任意の1個の水素原子を除いてできる1価基が挙げら
れる。該「単環式芳香環」としては、例えばベンゼン
環、5または6員芳香族複素環が挙げられる。
【0011】「5または6員芳香族複素環」としては、例
えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から選ばれるヘテロ原子1個以上(例えば、1〜3個)を
含む5または6員芳香族複素環などが挙げられる。具体的
には、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、
ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾー
ル、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オ
キサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チア
ジアゾール、フラザンなどが挙げられる。
【0012】「単環式芳香族基」の具体例としては、フ
ェニル、2−または3−チエニル、2−,3−または4−ピリ
ジル、2−または3−フリル、2−,4−または5−チアゾリ
ル、2−,4−または5−オキサゾリル、1−3−または4−
ピラゾリル、2−ピラジニル、2−、4−または5−ピリミ
ジニル、1−,2−または3−ピロリル、1−,2−または4−
イミダゾリル、3−または4−ピリダジニル、3−イソチ
アゾリル、3−イソオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾ
ール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イルな
どが挙げられる。
【0013】「縮合芳香族基」としては、縮合多環式
(好ましくは2ないし4環式、さらに好ましくは2または3
環式)芳香環から任意の1個の水素原子を除いてできる1
価基を示す。該「縮合多環式芳香環」としては、縮合多
環式芳香族炭化水素、縮合多環式芳香族複素環などが挙
げられる。該「縮合多環式芳香族炭化水素」としては、
例えば、炭素数9ないし14の縮合多環式(2または3環式)
芳香族炭化水素(例、ナフタレン、インデン、フルオレ
ン、アントラセンなど)などが挙げられる。
【0014】該「縮合多環式芳香族複素環」としては、
例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1個以上(例えば、1〜4
個)を含む9ないし14員、好ましくは9または10員の縮合
多環式芳香族複素環などが挙げられる。「縮合多環式芳
香族複素環」は、さらに好ましくは10員縮合多環式芳香
族複素環である。「縮合多環式芳香族複素環」の具体例
としては、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズ
オキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾー
ル、ナフト[2,3−b]チオフェン、イソキノリン、キノリ
ン、インドール、キノキサリン、フェナントリジン、フ
ェノチアジン、フェノキサジン、フタラジン、ナフチリ
ジン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カ
ルボリン、アクリジン、フェナジン、フタルイミド、チ
オキサンテンなどが挙げられる。
【0015】「縮合芳香族基」の具体例としては、1−
ナフチル;2−ナフチル;2−,3−,4−,5−または8−キ
ノリル;1−,3−,4−,5−,6−,7−または8−イソキノリ
ル;1−,2−,3−,4−,5−,6−または7−インドリル;1
−,2−,4−または5−イソインドリル;1−,5−または6
−フタラジニル;2−,3−または5−キノキサリニル;2
−,3−,4−,5−または6−ベンゾフラニル;2−,4−,5−
または6−ベンゾチアゾリル;1−,2−,4−,5−または6
−ベンズイミダゾリルなどが挙げられる。
【0016】「環集合芳香族基」は、2個以上(好ましく
は2または3個)の芳香環が単結合で直結していて、環を
直結している結合の数が環系の数より1個少ない芳香環
集合体から任意の水素原子1個を除いた基を意味する。
該芳香環集合体としては、例えば、炭素数6ないし14
の単環式または縮合多環式芳香族炭化水素(例、ベンゼ
ン、ナフタレンなど)および5ないし10員(好ましくは5
または6員)芳香族複素環から選ばれる2または3個(好ま
しくは2個)で形成される芳香環集合体などが挙げられ
る。芳香環集合体の好ましい例としては、例えばベンゼ
ン、ナフタレン、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、
フラン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、
イソオキサゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−
オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チ
アジアゾール、キノリン、イソキノリン、インドール、
ベンゾチオフェン、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾ
ールおよびベンゾフランから選ばれる2または3個の芳香
環からなる芳香環集合体が挙げられる。
【0017】「環集合芳香族基」の具体例としては、2
−,3−または4−ビフェニリル;3−(1−ナフチル)−1,
2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−(2−ナフチル)−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−(2−ベンゾフ
ラニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−フェ
ニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−(2−ベ
ンズオキサゾリル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル;3−(3−インドリル)−1,2,4−オキサジアゾール−5
−イル;3−(2−インドリル)−1,2,4−オキサジアゾー
ル−5−イル;4−フェニルチアゾール−2−イル;4−(2
−ベンゾフラニル)チアゾール−2−イル;4−フェニル
−1,3−オキサゾール−5−イル;5−フェニル−イソチ
アゾール−4−イル;5−フェニルオキサゾール−2−イ
ル;4−(2−チエニル)フェニル;4−(3−チエニル)フェ
ニル;3−(3−ピリジル)フェニル;4−(3−ピリジル)フ
ェニル;6−フェニル−3−ピリジル;5−フェニル−1,
3,4−オキサジアゾール−2−イル;4−(2−ナフチル)フ
ェニル;4−(2−ベンゾフラニル)フェニル;4,4’−テ
ルフェニル;5−フェニル−2−ピリジル;2−フェニ
ル−5−ピリミジニル;4−(4−ピリジル)フェニル;
2−フェニル−1,3−オキサゾール−5−イル;2,4−ジ
フェニル−1,3−オキサゾール−5−イル;3−フェニル
−イソオキサゾール−5−イル;5−フェニル−2−フリ
ル;4−(2−フリル)フェニルなどが挙げられる。
【0018】前記した「芳香族基」のなかでも、「炭素
数6ないし14の単環式または縮合多環式芳香族炭化水
素および5ないし10員芳香族複素環から選ばれる2また
は3個で形成される芳香環集合体から任意の水素原子1
個を除いた基(好ましくは2−,3−または4−ビフェニリ
ル;6−フェニル−3−ピリジル、5−フェニル−2−ピ
リジルなど)」が好ましい。
【0019】「非芳香族環状炭化水素基」としては、例
えばC3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルケニルなどが
挙げられる。ここで、C3-8シクロアルキルの具体例とし
ては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル
などが挙げられる。C3-8シクロアルケニルの具体例とし
ては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペン
テニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロ
オクテニルなどが挙げられる。前記した「非芳香族環状
炭化水素基」のなかでも、C3-8シクロアルキルが好まし
く、とりわけシクロヘキシルが好ましい。
【0020】「非芳香族複素環基」としては、例えば、
単環式非芳香族複素環基、縮合多環式非芳香族複素環基
などが挙げられる。該「単環式非芳香族複素環基」とし
ては、単環式非芳香族複素環から任意の1個の水素原子
を除いてできる1価基が挙げられる。該「単環式非芳香
族複素環」としては、例えば炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子1個以
上(例えば、1〜3個)を含む5ないし8員の単環式非芳香
族複素環などが挙げられる。具体的には、テトラヒドロ
チオフェン、テトラヒドロフラン、ピロリジン、イミダ
ゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、
テトラヒドロチアゾール、テトラヒドロイソチアゾー
ル、テトラヒドロオキサゾール、テトラヒドロイソオキ
サゾール、ピペリジン、テトラヒドロピリジン、ジヒド
ロピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジ
ン、ヘキサメチレンイミンなどが挙げられる。「縮合多
環式非芳香族複素環基」としては、縮合多環式(好まし
くは2ないし4環式、さらに好ましくは2または3環式)非
芳香族複素環から任意の1個の水素原子を除いてできる1
価基を示す。該「縮合多環式非芳香族複素環」として
は、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および
酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1個以上(例えば、1
〜4個)を含む9ないし14員、好ましくは9または10員の縮
合多環式非芳香族複素環などが挙げられる。具体的に
は、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロベンズイミダゾー
ル、ジヒドロベンズオキサゾール、ジヒドロベンゾチア
ゾール、ジヒドロベンズイソチアゾール、ジヒドロナフ
ト[2,3−b]チオフェン、テトラヒドロイソキノリン、テ
トラヒドロキノリン、インドリン、イソインドリン、テ
トラヒドロキノキサリン、テトラヒドロフェナントリジ
ン、ヘキサヒドロフェノチアジン、ヘキサヒドロフェノ
キサジン、テトラヒドロフタラジン、テトラヒドロナフ
チリジン、テトラヒドロキナゾリン、テトラヒドロシン
ノリン、テトラヒドロカルバゾール、テトラヒドロ−β
−カルボリン、テトラヒドロアクリジン、テトラヒドロ
フェナジン、テトラヒドロチオキサンテンなどが挙げら
れる。前記した「非芳香族複素環基」のなかでも、「5
ないし8員の単環式非芳香族複素環基(好ましくはピペ
リジノ;ピペラジニル;ピロリジニルなど)」が好まし
い。RおよびAr1で示される「置換基を有していてもよい
環状基」における「環状基」は、好ましくは芳香族基、
さらに好ましくは単環式芳香族基(好ましくはフェニ
ル、ピロリルなど)または環集合芳香族基(好ましくビ
フェニリルなど)である。
【0021】RおよびAr1で示される「置換基を有してい
てもよい環状基」における「置換基」としては、例えば
オキソ、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキ
シ、エチレンジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル、ヒドロキシ−C1 -6
アルキル、C6-14アリールオキシ−C1-6アルキル(例、フ
ェノキシメチルなど)、C1-6アルキル−C6-14アリール−
C2-6アルケニル(例、メチルフェニルエテニルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ、置換基を有していても
よいC7-19アラルキル、ヒドロキシ、置換基を有してい
てもよいC6-14アリールオキシ、置換基を有していても
よいC7-19アラルキルオキシ、置換基を有していてもよ
いC6-14アリール−カルバモイル、アミノ、アミノ−C
1-6アルキル(例、アミノメチル、アミノエチル、アミノ
プロピル、アミノブチルなど)、モノ−C1-6アルキルア
ミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ−C
1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチル
アミノなど)、モノ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキ
ル(例、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プ
ロピルアミノメチル、イソプロピルアミノエチル、ブチ
ルアミノエチルなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6
アルキル(例、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノ
メチル、ジプロピルアミノメチル、ジイソプロピルアミ
ノエチル、ジブチルアミノエチルなど)、置換基を有し
ていてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、置換基を有し
ていてもよい5ないし7員非芳香族複素環基、アシル、ア
シルアミノ、アシルオキシなどが挙げられる。RおよびA
r1で示される「環状基」は、上記置換基を、環状基の置
換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有し
ていてもよい。また、置換基数が2個以上である場合、
各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0022】また、 RおよびAr1で示される「環状基」
が非芳香族環状炭化水素基あるいは非芳香族複素環基で
ある場合、該「環状基」は、置換基を有していてもよい
C6-1 4アリール、置換基を有していてもよい5ないし10員
芳香族複素環基などを置換基として有していてもよい。
ここで、「置換基を有していてもよいC6-14アリール」
および「置換基を有していてもよい5ないし10員芳香族
複素環基」としては、後述の「置換基を有していてもよ
い5ないし7員飽和環状アミノ」における「置換基」とし
て例示するものが挙げられる。置換基の数は、例えば1
ないし3個である。また、置換基数が2個以上である場
合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0023】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル」としては、例えば、1ないし5個、好ましくは1
ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)を有していてもよいC1-6アルキル(例、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ルなど)が挙げられる。具体例としては、メチル、クロ
ロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリ
フルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−ト
リフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、
3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチ
ル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,
6,6−トリフルオロヘキシルなどが挙げられる。前記
「ヒドロキシ−C1-6アルキル」において、C1-6アルキル
としては、前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル」におけるC1-6アルキルが挙げられる。
【0024】前記「ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル」としては、例えば、1ないし5個、好まし
くは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよいC3-6シクロアルキ
ル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなど)などが挙げられる。具体例と
しては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、4,4−ジクロロシクロヘキシル、
2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチル、4−クロロシ
クロヘキシルなどが挙げられる。
【0025】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」としては、例えば、1ないし5個、好ましくは
1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオ
キシなど)などが挙げられる。具体例としては、例え
ば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフル
オロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシなどが挙げられる。
【0026】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ」としては、例えば、1ないし5個、好ましく
は1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキルチオ
(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブ
チルチオなど)などが挙げられる。具体例としては、例
えばメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロ
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、
ペンチルチオ、ヘキシルチオなどが挙げられる。
【0027】前記「置換基を有していてもよいC7-19
ラルキル」における「C7-19アラルキル」としては、例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリ
フェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチ
ル、2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4
−フェニルブチル、5−フェニルペンチルなどが挙げら
れる。なかでもベンジルなどが好ましい。
【0028】前記「置換基を有していてもよいC7-19
ラルキル」における「置換基」としては、例えば、ハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-3
アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC3
-6シクロアルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ−C1-6
ルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチルアミ
ノなど)、アミノ−C1-6アルキル(例、アミノメチル、ア
ミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルなど)、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(例、メチルア
ミノメチル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチ
ル、イソプロピルアミノエチル、ブチルアミノエチルな
ど)、ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(例、ジメ
チルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、ジプロピル
アミノメチル、ジイソプロピルアミノエチル、ジブチル
アミノエチルなど)、ホルミル、カルボキシ、カルバモ
イル、チオカルバモイル、ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プ
ロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルな
ど)、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1-6アル
キル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、エチルメチルカルバモイルなど)、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニル、
ホルミルアミノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボキサミド、C1-6アルコキシ−カルボキサミ
ド(例、メトキシカルボキサミド、エトキシカルボキサ
ミド、プロポキシカルボキサミド、ブトキシカルボキサ
ミドなど)、C1-6アルキルスルホニルアミノ(例、メチル
スルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノなど)、C
1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロ
パノイルオキシなど)、C1-6アルコキシ−カルボニルオ
キシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボ
ニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカ
ルボニルオキシなど)、モノ−C1-6アルキル−カルバモ
イルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカ
ルバモイルオキシなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
イルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチ
ルカルバモイルオキシなど)、ヒドロキシ−C1-6アルキ
ル(例、ヒドロキシエチルなど)などが挙げられる。置
換基の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個
である。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一で
あっても異なっていてもよい。
【0029】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ」としては、それぞれ前記「置換基を有していて
もよい環状基」における「置換基」として例示したもの
が用いられる。
【0030】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボニル」としては、例えば、1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル(例、アセチル、プロパノイル、ブタノ
イル、ペンタノイル、ヘキサノイルなど)などが挙げら
れる。具体例としては、例えば、アセチル、モノクロロ
アセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチ
ル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサ
ノイルなどが挙げられる。
【0031】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルスルホニル」としては、例えば、1ないし5個、好
ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキ
ルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブ
チルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチ
ルスルホニルなど)などが挙げられる。具体例として
は、例えばメチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホ
ニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブ
チルスルホニル、4,4,4−トリフルオロブチルスルホニ
ル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニルなどが挙
げられる。
【0032】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボキサミド」としては、例えば、1ないし5
個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6
アルキル−カルボキサミド(例、アセトアミド、プロパ
ンアミド、ブタンアミドなど)などが挙げられる。具体
例としては、例えばアセトアミド、トリフルオロアセト
アミド、プロパンアミド、ブタンアミドなどが挙げられ
る。
【0033】前記「置換基を有していてもよいC6-14
リールオキシ」における「C6-14アリールオキシ」とし
ては、例えば、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2
−ナフチルオキシなどが挙げられる。前記「置換基を有
していてもよいC7-19アラルキルオキシ」における「C
7-19アラルキルオキシ」としては、例えば、ベンジルオ
キシ、フェネチルオキシ、ジフェニルメチルオキシ、ト
リフェニルメチルオキシ、1−ナフチルメチルオキシ、2
−ナフチルメチルオキシ、2,2−ジフェニルエチルオキ
シ、3−フェニルプロピルオキシ、4−フェニルブチルオ
キシ、5−フェニルペンチルオキシなどが挙げられる。
【0034】前記「置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルバモイル」における「C 6-14アリール−カ
ルバモイル」としては、例えば、フェニルカルバモイ
ル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナフチルカルバモイ
ルなどが挙げられる。該「置換基を有していてもよいC
6-14アリールオキシ」、「置換基を有していてもよいC
7-19アラルキルオキシ」、「置換基を有していてもよい
C6-14アリール−カルバモイル」における「置換基」と
しては、前記「置換基を有していてもよいC7-19アラル
キル」における「置換基」として例示したものが用いら
れる。置換基の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1
ないし3個である。また、置換基数が2個以上の場合、各
置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0035】前記「置換基を有していてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ」における「5ないし7員飽和環状アミ
ノ」としては、例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、
ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イ
ルなどが挙げられる。該「5ないし7員飽和環状アミノ」
は、ベンゼン環と縮合していてもよい。該「置換基を有
していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」における
「置換基」としては、例えば、オキソ、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル−カルボニル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルスルホニル、置換基を有していてもよ
いC6-14アリール、置換基を有していてもよいC7-19アラ
ルキル、置換基を有していてもよいC6-14アリール−カ
ルボニル、置換基を有していてもよい5ないし10員芳香
族複素環基、ヒドロキシ、5ないし8員の単環式非芳香
族複素環基(例、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリ
ジニルなど)、カルバモイル、ヒドロキシ−C1-6アルキ
ル、C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル(例、
エトキシカルボニルメチルなど)、C8 -19アリールアル
ケニル(例、スチリル、3−フェニル−2−プロプ−2
−エニルなど)、C1-6アルキル−カルボキサミド(例、
メチルカルボキサミドなど)、(N−C1-6アルキル)−
C1-6アルキル−カルボキサミド(例、(N−エチル)メ
チルカルボキサミドなど)、アミノ、モノ−C1-6アルキ
ルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピル
アミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ
−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメ
チルアミノなど)、5ないし8員の単環式非芳香族複素環
基−C1-6アルキル(例、ピロリジニルメチルなど)、1
ないし3個のC1-6アルキルで置換されていてもよいC
6-14アリール−アミノ−C1-6アルキル(例、2,6-ジメチ
ルフェニルアミノメチルなど)などが挙げられる。置換
基の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個で
ある。また、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同
一であっても異なっていてもよい。
【0036】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」、「置換基を有していてもよいC7-19アラ
ルキル」としては、それぞれ前記「置換基を有していて
もよい環状基」における「置換基」として例示したもの
が用いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルスルホニル」としては、前記「置換基を有
していてもよいC7-19アラルキル」における「置換基」
として例示したものが用いられる。
【0037】「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル」における「C6-14アリール」としては、例えば、フ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−インデニル、2
−アンスリルなどが挙げられる。なかでも、フェニルな
どが好ましい。該「置換基を有していてもよいC6-14
リール」における「置換基」としては、前記「置換基を
有していてもよいC7-19アラルキル」における「置換
基」として例示したものが用いられる。置換基の数は、
例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換
基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異な
っていてもよい。
【0038】「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル−カルボニル」における「C6-14アリール−カルボニ
ル」としては、例えば、ベンゾイル、1−ナフトイル、2
−ナフトイルなどが挙げられる。該「置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルボニル」における「置換
基」としては、前記「置換基を有していてもよいC7-19
アラルキル」における「置換基」として例示したものが
用いられる。置換基の数は、例えば1ないし5個、好まし
くは1ないし3個である。置換基数が2個以上の場合、各
置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0039】「置換基を有していてもよい5ないし10員
芳香族複素環基」における「5ないし10員芳香族複素環
基」としては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄
原子および酸素原子から選ばれる1または2種、好ましく
は、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10員の(単環
式または2環式)芳香族複素環基が挙げられる。具体的に
は、例えば、2−または3−チエニル;2−,3−または4−
ピリジル;2−または3−フリル;2−,4−または5−チア
ゾリル;2−,4−または5−オキサゾリル;1−,3−また
は4−ピラゾリル;2−ピラジニル;2−,4−または5−ピ
リミジニル;1−,2−または3−ピロリル;1−,2−また
は4−イミダゾリル;3−または4−ピリダジニル;3−イ
ソチアゾリル;3−イソオキサゾリル;1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル;1,2,4−オキサジアゾール−3−イ
ル;2−,3−,4−,5−または8−キノリル;1−,3−,4−,
5−,6−,7−または8−イソキノリル;1−,2−,3−,4−,
5−,6−または7−インドリル;1−,2−,4−または5−イ
ソインドリル;1−,5−まは6−フタラジニル;2−,3−
または5−キノキサリニル;2−,3−,4−,5−または6−
ベンゾフラニル;2−,4−,5−または6−ベンゾチアゾリ
ル;1−,2−,4−,5−または6−ベンズイミダゾリルなど
が挙げられる。
【0040】該「置換基を有していてもよい5ないし10
員芳香族複素環基」における「置換基」としては、例え
ば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、
エチレンジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル、C6-14アリールオキシ
−C1-6アルキル(例、フェノキシメチルなど)、C1-6アル
キル−C6-14アリール−C 2-6アルケニル(例、メチルフェ
ニルエテニルなど)、ハロゲン化されていてもよいC3-6
シクロアルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、置換基を有していてもよいC7-19アラルキル、ヒド
ロキシ、置換基を有していてもよいC6-14アリールオキ
シ、置換基を有していてもよいC7-19アラルキルオキ
シ、アミノ、アミノ−C1-6アルキル(例、アミノメチ
ル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルな
ど)、モノ−C1- 6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブ
チルアミノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチ
ルアミノ、エチルメチルアミノなど)、モノ−C1-6アル
キルアミノ−C1-6アルキル(例、メチルアミノメチル、
エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソプロ
ピルアミノエチル、ブチルアミノエチルなど)、ジ−C
1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(例、ジメチルアミノ
メチル、ジエチルアミノメチル、ジプロピルアミノメチ
ル、ジイソプロピルアミノエチル、ジブチルアミノエチ
ルなど)、5ないし7員飽和環状アミノ、アシル、アシル
アミノ、アシルオキシなどが挙げられる。置換基の数
は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。
置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても
異なっていてもよい。
【0041】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ」、「置換基を有していてもよいC7-19アラルキ
ル」、「置換基を有していてもよいC6-14アリールオキ
シ」、「置換基を有していてもよいC7-19アラルキルオ
キシ」としては、それぞれ前記「置換基を有していても
よい環状基」における「置換基」として例示したものが
用いられる。「5ないし7員飽和環状アミノ」としては、
前記「置換基を有していてもよい環状基」における「置
換基」である「置換基を有していてもよい5ないし7員飽
和環状アミノ」に関し、「5ないし7員飽和環状アミノ」
として例示したものが用いられる。
【0042】前記「アシル」としては、例えば、式:−
CO−R3、−CO−OR3、−CO−NR3R4、−CS−NR3R4、−SO2
−R3a 、−SO−R3a、−PO(−OR3)−OR4 または−PO2−R
3a〔式中、R3は(i)水素原子、(ii)置換基を有していて
もよい炭化水素基、または(iii) 置換基を有していても
よい複素環基;R3aは(i) 置換基を有していてもよい炭
化水素基、または(ii) 置換基を有していてもよい複素
環基;R4は水素原子またはC1-6アルキルを示し;R3とR4
とは隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい
含窒素複素環を形成していてもよい〕で表されるアシル
などが挙げられる。
【0043】R3またはR3aで示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」として
は、例えば、鎖状または環状炭化水素基(例、アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリー
ル、アラルキル、アリールアルケニル、ジヒドロインデ
ンなど)などが挙げられる。このうち、以下のような炭
素数1ないし19個の鎖状または環状炭化水素基などが好
ましい。 a)C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど); b)C2-6アルケニル(例えば、ビニル、アリル、イソプロ
ペニル、2−ブテニルなど); c)C2-6アルキニル(例えば、エチニル、プロパルギル、2
−ブチニルなど); d)C3-6シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、該C
3-6シクロアルキルは、1個のベンゼン環と縮合していて
もよい; e)C6-14アリール(例えば、フェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、2−インデニル、2−アンスリルなど)、好ま
しくはフェニル; f)C7-19アラルキル(例えば、ベンジル、フェネチル、ジ
フェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフチルメ
チル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、3
−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニル
ペンチルなど)、好ましくはベンジル、フェネチル、3−
フェニルプロピル; g)C8-19アリールアルケニル(例えば、スチリル、3−
フェニル−2−プロプ−2−エニルなど); h)ジヒドロインデン。 「炭化水素基」は、好ましくはC1-6アルキル、C6-14
リール、C7-19アラルキルなどである。
【0044】「置換基を有していてもよい炭化水素基」
における「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);C1-3アルキレ
ンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
など);ニトロ;シアノ;ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ;ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ;ヒドロキシ;アミノ;モノ−C1-6アルキルア
ミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど);ジ−
(ヒドロキシで置換されていてもよいC1-6アルキル)ア
ミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピ
ルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エ
チルメチルアミノ、ジ(ヒドロキシエチル)アミノな
ど);1ないし3個のC1-6アルキルで置換されていても
よいC6-14アリール−アミノ(例、フェニルアミノ、2,6
-ジメチルフェニルアミノなど);N−C1-6アルキル−
N−(C1-6アルキルで置換されていてもよいC6-14アリ
ール)アミノ(例、N−メチル−N−フェニルアミノ、
N−エチル−N−(メチルフェニル)アミノなど);ニ
トロで置換されていてもよい5または6員の単環式芳香
族複素環アミノ(例、ニトロピリジルアミノなど);オ
キソまたはC1-6アルキルで置換されていてもよい5ない
し8員の単環式非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフ
リル、ピロリジニル、オキソピロリジニル、ピペリジニ
ル、メチルピペリジニル、モルホリニル、メチルピペラ
ジニルなど);ホルミル;カルボキシ;カルバモイル;
チオカルバモイル;ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボニル;C1-6アルコキシ−カルボニル
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど);
置換基を有していてもよい5ないし10員芳香族複素環
基;置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボ
ニル;置換基を有していてもよいC6-14アリールオキシ
−カルボニル;置換基を有していてもよいC7-19アラル
キルオキシ−カルボニル;置換基を有していてもよい5
ないし6員複素環カルボニル;モノ−C1-6アルキル−カ
ルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモ
イルなど);ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、ジメ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチ
ルカルバモイルなど);置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルバモイル;置換基を有していてもよい5
ないし6員複素環カルバモイル;ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルスルホニル;置換基を有していても
よいC6-14アリールスルホニル;ホルミルアミノ;ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボキサミ
ド;C1-6アルコキシ−カルボキサミド(例、メトキシカ
ルボキサミド、エトキシカルボキサミド、プロポキシカ
ルボキサミド、ブトキシカルボキサミドなど);C1-6
ルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニルアミ
ノ、エチルスルホニルアミノなど);C1-6アルキル−カ
ルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロパノイルオキシ
など);置換基を有していてもよいC6-14アリール−カル
ボニルオキシ;C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ
(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニル
オキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボ
ニルオキシなど);モノ−C1- 6アルキル−カルバモイル
オキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバ
モイルオキシなど);ジ−C1-6アルキル−カルバモイル
オキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカ
ルバモイルオキシなど);置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルバモイルオキシ;ニコチノイルオキ
シなどが挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし5
個、好ましくは1ないし3個である。置換基数が2個以上
の場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよ
い。
【0045】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルチオ」、「置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルバモイル」としては、それぞれ前記「置換
基を有していてもよい環状基」における「置換基」とし
て例示したものが用いられる。「ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル−カルボニル」、「ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルスルホニル」、「ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル−カルボキサミド」とし
ては、それぞれ前記「置換基を有していてもよいC7-19
アラルキル」における「置換基」として例示したものが
用いられる。
【0046】前記「置換基を有していてもよい5ないし1
0員芳香族複素環基」、「置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルボニル」としては、それぞれ前記
「置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミ
ノ」における「置換基」として例示したものが用いられ
る。「置換基を有していてもよいC6-14アリールオキシ
−カルボニル」における「C 6-14アリールオキシ−カル
ボニル」としては、例えばフェニルオキシカルボニル、
1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカル
ボニルなどが挙げられる。
【0047】「置換基を有していてもよいC7-19アラル
キルオキシ−カルボニル」における「C7-19アラルキル
オキシ−カルボニル」としては、例えば、ベンジルオキ
シカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、ジフェニ
ルメチルオキシカルボニル、トリフェニルメチルオキシ
カルボニル、1−ナフチルメチルオキシカルボニル、2−
ナフチルメチルオキシカルボニル、2,2−ジフェニルエ
チルオキシカルボニル、3−フェニルプロピルオキシカ
ルボニル、4−フェニルブチルオキシカルボニル、5−フ
ェニルペンチルオキシカルボニルなどが挙げられる。前
記「置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カルボ
ニル」における「5ないし6員複素環カルボニル」として
は、例えば、ニコチノイル、イソニコチノイル、2−テ
ノイル、3−テノイル、2−フロイル、3−フロイル、モ
ルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピロリジ
ン−1−イルカルボニルなどが挙げられる。
【0048】前記「置換基を有していてもよい5ないし6
員複素環カルバモイル」における「5ないし6員複素環カ
ルバモイル」としては、例えば、モルホリノカルバモニ
ル、ピペリジノカルバモイル、2−ピリジルカルバモイ
ル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイ
ル、2−チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイ
ルなどが挙げられる。前記「置換基を有していてもよい
C6-14アリールスルホニル」における「C6-14アリールス
ルホニル」としては、例えば、フェニルスルホニル、1
−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルなどが
挙げられる。
【0049】前記「置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルボニルオキシ」における「C6-14アリール
−カルボニルオキシ」としては、例えば、ベンゾイルオ
キシ、1−ナフトイルオキシ、2−ナフトイルオキシなど
が挙げられる。前記「置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルバモイルオキシ」における「C6-14アリ
ール−カルバモイルオキシ」としては、例えば、フェニ
ルカルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシな
どが挙げられる。
【0050】前記した「置換基を有していてもよいC
6-14アリールオキシ−カルボニル」、「置換基を有して
いてもよいC7-19アラルキルオキシ−カルボニル」、
「置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カルボニ
ル」、「置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カ
ルバモイル」、「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ールスルホニル」、「置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルボニルオキシ」、「置換基を有していて
もよいC6-14アリール−カルバモイルオキシ」における
「置換基」としては、前記「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル」における「置換基」として例示した
ものが挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個である。置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0051】R3またはR3aで示される「置換基を有して
いてもよい複素環基」における「複素環基」としては、
例えば炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし14員(単環、2環または3環式)複素環、好ま
しくは(i) 芳香族複素環、(ii)5ないし10員非芳香族複
素環または(iii)7ないし10員複素架橋環から任意の1個
の水素原子を除いてできる1価基などが挙げられる。こ
こで、「芳香族複素環」としては、例えば、炭素原子以
外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘ
テロ原子1個以上(例えば、1ないし4個)を含む5ないし14
員、好ましくは5ないし10員の芳香族複素環などが挙げ
られる。具体的には、チオフェン、フラン、ピロール、
イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラ
ジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4−オキサジアゾ
ール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾー
ル、1,3,4−チアジアゾール、フラザン、ベンゾチオフ
ェン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキ
サゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、
ナフト[2,3−b]チオフェン、フェノキサチイン、インド
ール、イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H
−キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、
ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリ
ン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジ
ン、アクリジン、フェナジンフェノチアジン、フェノキ
サジン、フタルイミドなどの芳香族複素環、またはこれ
らの環(好ましくは単環)が1ないし複数個(好ましくは1
または2個)の芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成
された環などが挙げられる。
【0052】「5ないし10員非芳香族複素環」として
は、例えば、2−または3−ピロリン、ピロリジン、2−
または3−イミダゾリン、2−オキサゾリン、オキサゾリ
ジン、2−または3−ピラゾリン、ピラゾリジン、2−チ
アゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイ
ミン、モルホリン、チオモルホリンなどが挙げられる。
「7ないし10員複素架橋環」としては、例えば、キヌク
リジン、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンなどが挙げら
れる。
【0053】該「複素環基」は、好ましくは、炭素原子
以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる
1または2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含
む5ないし10員の(単環式または2環式)複素環基である。
具体的には、例えば、2−または3−チエニル;2−,3−
または4−ピリジル;2−または3−フリル;2−,4−また
は5−チアゾリル;2−,4−または5−オキサゾリル;1−
3−または4−ピラゾリル;2−ピラジニル;2−、4−ま
たは5−ピリミジニル;1−,2−または3−ピロリル;1
−,2−または4−イミダゾリル;3−または4−ピリダジ
ニル;3−イソチアゾリル;3−イソオキサゾリル;1,2,
4−オキサジアゾール−5−イル;1,2,4−オキサジアゾ
ール−3−イル;2−,3−,4−,5−または8−キノリル;1
−,3−,4−,5−,6−,7−または8−イソキノリル;1−,2
−,3−,4−,5−,6−または7−インドリル;1−,2−,4−
または5−イソインドリル;1−,5−まは6−フタラジニ
ル;2−,3−または5−キノキサリニル;2−,3−,4−,5
−または6−ベンゾフラニル;2−,3−,4−,5−または6
−ベンゾチエニル;2−,4−,5−または6−ベンゾチアゾ
リル;1−,2−,4−,5−または6−ベンズイミダゾリルな
どの芳香族複素環基;例えば、1−,2−または3−ピロリ
ジニル;1−,2−4−または5−イミダゾリジニル;2−ま
たは4−イミダゾリニル;2−,3−または4−ピラゾリジ
ニル;ピペリジノ;2−,3−または4−ピペリジル;1−
または2−ピペラジニル;モルホリノなどの非芳香族複
素環基などが挙げられる。
【0054】該「置換基を有していてもよい複素環基」
における「置換基」としては、前記「置換基を有してい
てもよい5ないし10員芳香族複素環基」における「置換
基」として例示したものが用いられる。置換基の数は、
例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換
基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異な
っていてもよい。
【0055】R4で示される「C1-6アルキル」としては、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペン
チル、ヘキシルなどが挙げられる。
【0056】R3とR4とが隣接する窒素原子と共に形成す
る「置換基を有していてもよい含窒素複素環」における
「含窒素複素環」としては、例えば、炭素原子以外に少
なくとも1個の窒素原子を含み、窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含
んでいてもよい5ないし7員含窒素複素環などが挙げられ
る。該「含窒素複素環」は、好ましくは、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピロリジン
などである。該「置換基を有していてもよい含窒素複素
環」における「置換基」としては、前記「置換基を有し
ていてもよい5ないし10員芳香族複素環基」における
「置換基」として例示したものが用いられる。置換基の
数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個であ
る。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0057】該「アシル」は、好ましくは、ホルミル、
カルボキシ、カルバモイル、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル−カルボニル(例、アセチルなど)、C
1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブ
トキシカルボニルなど)、置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、1−ナフ
トイル、2−ナフトイルなど)、置換基を有していても
よいC6-14アリールオキシ−カルボニル(例、フェニル
オキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−
ナフチルオキシカルボニルなど)、置換基を有していて
もよいC7-19アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベン
ジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニルな
ど)、置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カル
ボニル(例、ニコチノイルなど)、モノ−C1-6アルキル
−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカル
バモイルなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、
ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチル
メチルカルバモイルなど)、置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイ
ル、4−メトキシフェニルカルバモイル、3,4−ジメト
キシフェニルカルバモイルなど)、置換基を有していて
もよい芳香族複素環カルバモイル(例、2−ピリジニル
カルバモイル、2−キノリニルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニル
(例、メチルスルホニルなど)、置換基を有していても
よいC6-14アリールスルホニル(例、フェニルスルホニ
ルなど)などである。
【0058】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル−カルボニル」、「ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルスルホニル」としては、それぞれ前
記「置換基を有していてもよいC7-19アラルキル」にお
ける「置換基」として例示したものが用いられる。「置
換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボニル」
としては、前記「置換基を有していてもよい5ないし7員
飽和環状アミノ」における「置換基」として例示したも
のが用いられる。
【0059】「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ルオキシ−カルボニル」、「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキルオキシ−カルボニル」、「置換基を有
していてもよい5ないし6員複素環カルボニル」、「置換
基を有していてもよい芳香族複素環カルバモイル」、
「置換基を有していてもよいC6-14アリールスルホニ
ル」としては、それぞれ前記「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」における「置換基」として例示したもの
が用いられる。「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ール−カルバモイル」としては、前記「置換基を有して
いてもよい環状基」における「置換基」として例示した
ものが用いられる。
【0060】前記「アシルアミノ」としては、例えば、
前記「アシル」で1ないし2個置換されたアミノが挙げら
れ、好ましくは、式:−NR5−COR6、−NR5−COOR6a
−NR5−SO2R6a、−NR5−CONR6aR6b、−PO(−OR5)−OR6
または−PO2−R6 〔式中、R 5は水素原子またはC1-6
ルキル;R6は前記R3と同意義;R6aは前記R3aと同意義;
R6bはR4と同意義を示す〕で表されるアシルアミノなど
が挙げられる。R5で示される「C1-6アルキル」として
は、前記R4で示される「C1-6アルキル」と同様のものが
挙げられる。
【0061】該「アシルアミノ」は、好ましくは、ホル
ミルアミノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
−カルボキサミド(例、メチルカルボキサミド、トリフ
ルオロメチルカルボキサミドなど)、置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルボキサミド(例、フェニ
ルカルボキサミド、2−メトキシフェニルカルボキサミ
ド、4−メトキシフェニルカルボキサミドなど)、N−
(置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボニ
ル)−N−C1-6アルキルアミノ(例、N−4−メトキシ
ベンゾイル−N−メチルアミノなど)、置換基を有して
いてもよいC7-1 9アラルキル−カルボキサミド(例、ベ
ンジルカルボキサミドなど)、置換基を有していてもよ
い芳香族複素環−カルボキサミド(例、ベンゾチオフェ
ン−2−イルカルボキサミドなど)、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ−カルボキサミド(例、メト
キシカルボキサミド、エトキシカルボキサミド、プロポ
キシカルボキサミド、ブトキシカルボキサミドなど)、
置換基を有していてもよいC 6-14アリールアミノカルボ
ニルアミノ(例、フェニルアミノカルボニルアミノな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホ
ニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、トリフルオ
ロメチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノな
ど)、置換基を有していてもよいC6-14アリールスルホニ
ルアミノ(例、4−メトキシフェニルスルホニルアミノ
など)などである。ここで、「置換基を有していてもよ
いC6-14アリール−カルボキサミド」、「N−(置換基
を有していてもよいC6-14アリール−カルボニル)−N
−C1-6アルキルアミノ」、「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル−カルボキサミド」、「置換基を有し
ていてもよい芳香族複素環−カルボキサミド」、「置換
基を有していてもよいC6-14アリールアミノカルボニル
アミノ」および「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ールスルホニルアミノ」における「置換基」としては、
前記「置換基を有していてもよいC7-19アラルキル」に
おける「置換基」として例示したものが挙げられる。置
換基の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個
である。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一で
あっても異なっていてもよい。
【0062】前記「アシルオキシ」としては、例えば、
前記「アシル」1個で置換されたオキシが挙げられ、好
ましくは、式:−O−COR7、−O−COOR7、−O−CONHR7
−PO(OH)−OR7 または−PO2−R7 〔式中、R7は前記R3
と同意義を示す〕で表されるアシルオキシなどが挙げら
れる。該「アシルオキシ」は、好ましくは、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル−カルボニルオキシ
(例、アセトキシ、プロパノイルオキシなど)、置換基を
有していてもよいC6-14アリール−カルボニルオキシ
(例、ベンゾイルオキシ、4−メトキシベンゾイルオキ
シなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
−カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、
トリフルオロメトキシカルボニルオキシ、エトキシカル
ボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシ
カルボニルオキシなど)、モノ−C1-6アルキル−カルバ
モイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチル
カルバモイルオキシなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエ
チルカルバモイルオキシなど)、置換基を有していても
よいC6-14アリール−カルバモイルオキシ(例、フェニル
カルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシな
ど)、ニコチノイルオキシなどである。
【0063】なお、「置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルボニルオキシ」、「置換基を有していて
もよいC6-14アリール−カルバモイルオキシ」における
「置換基」としては、前記「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル」における「置換基」として例示した
ものが挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個である。置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0064】RおよびAr1で示される「置換基を有してい
てもよい環状基」における「置換基」である「置換基を
有していてもよい5ないし7員非芳香族複素環基」におけ
る「5ないし7員非芳香族複素環基」としては、例えば4,
5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル、4,5−ジヒ
ドロ−1,3−チアゾール−2−イル、4,5−ジヒドロ−1H
−2−イミダゾリルなどが挙げられる。該「置換基を有
していてもよい5ないし7員非芳香族複素環基」における
「置換基」としては、前記「置換基を有していてもよい
5ないし7員飽和環状アミノ」における「置換基」として
例示したものが用いられる。RおよびAr1で示される「置
換基を有していてもよい環状基」における「置換基」で
ある「アシル」、「アシルオキシ」、「アシルアミノ」
としては、ぞれぞれ前記「置換基を有していてもよい5
ないし10員芳香族複素環基」における「置換基」として
例示したものが用いられる。
【0065】RおよびAr1で示される「置換基を有してい
てもよい環状基」における「置換基」は、好ましくは、
ハロゲン原子(好ましくはフッ素、塩素、臭素など);
ニトロ;C1-3アルキレンジオキシ(好ましくはメチレン
ジオキシなど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル(好ましくは、メチル、エチル、プロピル、トリフ
ルオロメチル、tert-ブチルなど);ヒドロキシ−C1-6
アルキル(好ましくは、ヒドロキシメチルなど);ハロ
ゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル(好ましく
は、シクロヘキシルなど);ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ(好ましくは、メトキシ、エトキシな
ど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
(好ましくは、メチルチオなど);ヒドロキシ;置換基
を有していてもよいC7-19アラルキルオキシ(好ましく
はベンジルオキシ、4−メトキシベンジルオキシ、3−
メトキシベンジルオキシ、4−フルオロベンジルオキ
シ、4−メチルチオベンジルオキシ、4−エチルベンジ
ルオキシなど);置換基を有していてもよいC6-14アリ
ールオキシ(好ましくはフェニルオキシなど);アミ
ノ;モノ−C1-6アルキルアミノ(好ましくは、メチルア
ミノなど);ジ−C1-6アルキルアミノ(好ましくは、ジ
メチルアミノなど);置換基を有していてもよく、ベン
ゼン環と縮合していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ
(好ましくは1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソイン
ドール-2-イルなど);置換基を有していてもよい5ない
し7員非芳香族複素環基(好ましくは4,5−ジヒドロ−1,
3−オキサゾール−2−イルなど);ホルミル;カルボキ
シ;置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボ
ニル(好ましくはベンゾイルなど);置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルバモイル(好ましくはフ
ェニルカルバモイル、4−メトキシフェニルカルバモイ
ル、3,4−ジメトキシフェニルカルバモイルなど);
置換基を有していてもよい芳香族複素環カルバモイル
(例、2−ピリジニルカルバモイル、2−キノリニルカ
ルバモイルなど);C1-6アルコキシ−カルボニル(好ま
しくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
ど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カル
ボキサミド(好ましくはメチルカルボキサミド、トリフ
ルオロメチルカルボキサミドなど);置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルボキサミド(好ましくは
フェニルカルボキサミド、2−メトキシフェニルカルボ
キサミド、4−メトキシフェニルカルボキサミドな
ど);置換基を有していてもよいC7-19アラルキル−カ
ルボキサミド(好ましくはベンジルカルボキサミドな
ど);置換基を有していてもよい芳香族複素環−カルボ
キサミド(好ましくはベンゾチオフェン−2−イルカル
ボキサミドなど);N−(置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルボニル)−N−C1-6アルキルアミノ
(好ましくはN−4−メトキシベンゾイル−N−メチル
アミノなど);置換基を有していてもよいC6-14アリー
ルアミノカルボニルアミノ(好ましくはフェニルアミノ
カルボニルアミノなど);置換基を有していてもよいC
6-14アリールスルホニルアミノ(好ましくは4−メトキ
シフェニルスルホニルアミノなど);置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルボニルオキシ(好ましく
は4−メトキシベンゾイルオキシなど);オキソなどで
ある。RおよびAr1で示される「置換基を有していてもよ
い環状基」における「環状基」が非芳香族環状炭化水素
基または非芳香族複素環基である場合、置換基を有して
いてもよいC6-14アリール(好ましくはフェニル)など
も好適な置換基として用いられる。RおよびAr1で示され
る「置換基を有していてもよい環状基」における「置換
基」は、より好ましくはハロゲン原子(好ましくは塩素
など)、C1-6アルキル(好ましくはメチルなど)、C1-6
アルコキシで置換されていてもよいC7-19アラルキルオ
キシ(好ましくはメトキシベンジルオキシなど)などで
ある。
【0066】RおよびAr1は、好ましくは、ハロゲン原子
(好ましくはフッ素、塩素、臭素など);ニトロ;C1-3
アルキレンジオキシ(好ましくはメチレンジオキシな
ど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル(好ま
しくは、メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチ
ル、tert-ブチルなど);ヒドロキシ−C1-6アルキル
(好ましくは、ヒドロキシメチルなど);ハロゲン化さ
れていてもよいC3-6シクロアルキル(好ましくは、シク
ロヘキシルなど);ハロゲン化されていてもよいC1 -6
ルコキシ(好ましくは、メトキシ、エトキシなど);ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ(好ましく
は、メチルチオなど);ヒドロキシ;置換基を有してい
てもよいC7-19アラルキルオキシ(好ましくはベンジル
オキシ、4−メトキシベンジルオキシ、3−メトキシベ
ンジルオキシ、4−フルオロベンジルオキシ、4−メチ
ルチオベンジルオキシ、4−エチルベンジルオキシな
ど);置換基を有していてもよいC6-14アリールオキシ
(好ましくはフェニルオキシなど);アミノ;モノ−C
1-6アルキルアミノ(好ましくは、メチルアミノな
ど);ジ−C1-6アルキルアミノ(好ましくは、ジメチル
アミノなど);置換基を有していてもよく、ベンゼン環
と縮合していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ(好ま
しくは1,3-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール
-2-イルなど);置換基を有していてもよい5ないし7員
非芳香族複素環基(好ましくは4,5−ジヒドロ−1,3−オ
キサゾール−2−イルなど);ホルミル;カルボキシ;
置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボニル
(好ましくはベンゾイルなど);置換基を有していても
よいC6-14アリール−カルバモイル(好ましくはフェニ
ルカルバモイル、4−メトキシフェニルカルバモイル、
3,4−ジメトキシフェニルカルバモイルなど);置換
基を有していてもよい芳香族複素環カルバモイル(例、
2−ピリジニルカルバモイル、2−キノリニルカルバモ
イルなど);C1-6アルコキシ−カルボニル(好ましく
は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど);
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボキサ
ミド(好ましくはメチルカルボキサミド、トリフルオロ
メチルカルボキサミドなど);置換基を有していてもよ
いC6-14アリール−カルボキサミド(好ましくはフェニ
ルカルボキサミド、2−メトキシフェニルカルボキサミ
ド、4−メトキシフェニルカルボキサミドなど);置換
基を有していてもよいC7-19アラルキル−カルボキサミ
ド(好ましくはベンジルカルボキサミドなど);置換基
を有していてもよい芳香族複素環−カルボキサミド(好
ましくはベンゾチオフェン−2−イルカルボキサミドな
ど);N−(置換基を有していてもよいC6-14アリール
−カルボニル)−N−C1-6アルキルアミノ(好ましくは
N−4−メトキシベンゾイル−N−メチルアミノな
ど);置換基を有していてもよいC6-14アリールアミノ
カルボニルアミノ(好ましくはフェニルアミノカルボニ
ルアミノなど);置換基を有していてもよいC6-14アリ
ールスルホニルアミノ(好ましくは4−メトキシフェニ
ルスルホニルアミノなど);置換基を有していてもよい
C6-14アリール−カルボニルオキシ(好ましくは4−メ
トキシベンゾイルオキシなど);オキソなどから選ばれ
る置換基をそれぞれ1または2個有していてもよいフェ
ニル、ビフェニリル(好ましくは4−ビフェニリル)、
フェニル−ピリジル(好ましくは6−フェニル−3−ピリ
ジル、5−フェニル−2−ピリジル)、フェニル−フリ
ル(好ましくは5−フェニル−2−フリル)、フェニル
−イソオキサゾール(好ましくは3−フェニル−イソオ
キサゾール−5−イル)、ジフェニル−オキサゾール
(好ましくは2,4−ジフェニル−1、3−オキサゾー
ル−5−イル)、ピリジル−フェニル(好ましくは4−
(4−ピリジル)フェニル)、フェニル−ピリミジニル
(好ましくは2−フェニル−5−ピリミジニル)、ベン
ゾフラニル−フェニル(好ましくは4−(2−ベンゾフ
ラニル)フェニル)、フリル−フェニル(好ましくは4
−(2−フリル)フェニル)、ピロリル(好ましくは1
−ピロリル)またはナフチルである。また、 RおよびAr
1の好適な例としては、オキソ、置換基を有していても
よいC 6-14アリール(好ましくはフェニル)から選ばれ
る置換基をそれぞれ1または2個有していてもよいピペ
リジノ、ピペラジニル、ピロリジニルなども挙げられ
る。
【0067】Rで示されるハロゲン原子としては、例え
ばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。なか
でもフッ素が好ましい。
【0068】Xで示される「主鎖の原子数1ないし10
のスペーサー」とは、主鎖の原子が1ないし10個連な
っている間隔を意味する。ここで、「主鎖の原子数」
は、主鎖の原子が最小となるように数えるものとする。
例えば1,2−シクロペンチレンの原子数を2個、1,
3−シクロペンチレンの原子数を3個として数える。
「主鎖の原子数1ないし10のスペーサー」としては、
例えば−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2−、−NR8
−(R8は水素原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
ルボニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルス
ルホニルを示す)、置換基を有していてもよい2価のC
1-6非環式炭化水素基、および2価のC5-8単環式非芳香
族炭化水素基から選ばれる1ないし5個からなる2価基な
どが挙げられる。
【0069】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」としては、前記「置換基を有していても
よい環状基」における「置換基」として例示したものが
用いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルスルホニル」としては、それぞれ前記「置換基
を有していてもよいC7-19アラルキル」における「置換
基」として例示したものが用いられる。
【0070】「置換基を有していてもよい2価のC1-6
環式炭化水素基」における「2価のC1−6非環式炭化水素
基」としては、例えば (1)C1-6アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−
(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH
(CH3)−、−C(CH3)2−、−CH2−CH(CH3)−、−(CH(C
H3))2−、−(CH2)2 C(CH3)2−、−(CH2)3 C(CH3)2−な
ど); (2)C2-6アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH2−CH
=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH=CH−CH2−CH2−、−C
H2−CF=CH−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−
CH2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、
−CH=CH−CH2−CH 2−CH2−など); (3)C2-6アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH2−C≡C
−、−C≡C−CH2−、−CH 2−C≡C−CH2−CH2−など)な
どが挙げられる。 「置換基を有していてもよい2価のC1-6非環式炭化水素
基」における「置換基」としては、例えばハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、水酸基、ニト
ロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、ア
ミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、
エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、
ブチルアミノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブ
チルアミノ、エチルメチルアミノなど)、ホルミル、カ
ルボキシ、カルバモイル、チオカルバモイル、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル、C1-6
ルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルスルホニルなどが挙げられる。該「置換基」の
数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個であ
る。ここで、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ」としては、それぞれ前記「置換基を有していてもよ
い環状基」における「置換基」として例示したものが用
いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルスルホニル」としては、それぞれ前記「置換基を
有していてもよいC7-19アラルキル」における「置換
基」として例示したものが用いられる。「置換基を有し
ていてもよい2価のC1-6非環式炭化水素基」における
「置換基」は、好ましくはハロゲン原子(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)、水酸基などである。
【0071】該「2価のC5-8単環式非芳香族炭化水素
基」としては、例えばC5-8シクロアルカン、C5-8シク
ロアルケンから任意の2個の水素原子を除いてできる2
価基が挙げられる。具体例としては、例えば1,2−シ
クロペンチレン;1,3−シクロペンチレン;1,2−
シクロヘキシレン;1,3−シクロヘキシレン;1,4
−シクロヘキシレン;1,2−シクロヘプチレン;1,
3−シクロヘプチレン;1,4−シクロヘプチレン;3
−シクロヘキセン−1,4−イレン;3−シクロヘキセ
ン−1,2−イレン;2,5−シクロヘキサジエン−
1,4−イレンなどが挙げられる。なかでもC5-8シク
ロアルキレンが好ましい。
【0072】Yで示される「主鎖の原子数1ないし6の
スペーサー」としては、例えば前記Xで示される「主鎖
の原子数1ないし10のスペーサー」のうち、主鎖の原
子数が1ないし6のものが挙げられる。XおよびYで示
される「スペーサー」は、好ましくは「主鎖の原子数1
ないし6のスペーサー」であり、さらに好ましくは−O
−;−S−;−CO−;−SO−;−SO2−;−NR8−(R8
前記と同意義);および置換基を有していてもよい2価
のC 1-6非環式炭化水素基から選ばれる1ないし3個からな
る2価基である。
【0073】該「主鎖の原子数1ないし6のスペーサ
ー」の好適な例としては、 (1) 置換基(好ましくは、ハロゲン原子、水酸基など)
を有していてもよいC1-6アルキレン(例えば、−CH2−、
−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH(OH)−(CH2)2−、−(C
H2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CHCH3−、−C(C
H3)2−、−CH2−CH(CH 3)−、−CH(CF3)−、−(CH(CH3))
2−、−(CF2)2−、−(CH2)2 C(CH3)2、−(CH2)3 C(CH3)
2−など); (2) 置換基(好ましくは、ハロゲン原子、水酸基など)
を有していてもよいC2-6アルケニレン(例えば、−CH=C
H−、−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH=CH−C
H2−CH2−、−CH2−CF=CH−、−C(CH3)2−CH=CH−、
−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=
CH−CH=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−CH2−など); (3) 置換基(好ましくは、ハロゲン原子、水酸基など)
を有していてもよいC2-6アルキニレン(例えば、−C≡C
−、−CH2−C≡C−、−C≡C−CH2−、−CH2−C≡C−CH2
−CH2−など); (4) −(CH2)w1O(CH2)w2−、−(CH2)w1S(CH2)w2−、−(C
H2)w1CO(CH2)w2−、−(CH2)w1SO(CH2)w2−、−(CH2)w1S
O2(CH2)w2−、−(CH2)w1NR8(CH2)w2−; (5) −(CH2)w3CO−、−(CH2)w3CONR8(CH2)w4−、−(C
H2)w3NR8CO(CH2)w4−、−(CH2)w3SO2NR8(CH2)w4−、−
(CH2)w3NR8SO2(CH2)w4−、−(CH2)w3COO(CH2)w4−; (6) −(CH2)w5NR8CO−、−(CH2)w5NR8CONR8b(CH2)
w6−、−(CH2)w5CH=CH(CH2)w6CO−; (7) −O(CH2)w7CO−、−CO(CH2)w7CO−、−S(CH2)w7CO
−、−SO(CH2)w7CO−、−SO2(CH2)w7CO−、−NR8(CH2)
w7CO−、−COCH=CHCO−; (8) −NR8CO(CH2)w8CO−、−CONR8(CH2)w8CO−; (R8は前記と同意義を;R8bはR8と同意義を;w1およびw
2は0ないし5の整数を、かつw1+w2が0ないし5を;w
3およびw4は0ないし4の整数を、かつw3+w4が0ない
し4を;w5およびw6は0ないし3の整数を、かつw5+w6
が0ないし3を;w7は0ないし4の整数を;w8は0ない
し3の整数を示す)などが挙げられる。
【0074】Xで示される「主鎖の原子数1ないし10
のスペーサー」は、さらに好ましくは−(CH2)w1O(CH2)
w2−、−CONR8−、−NR8CO−、−(CH2)w3CO−、−(CH2)
w5NR8CO−、−CO−、−(CH2)w1CO(CH2)w2−(記号は前
記と同意義を示す)、置換基(好ましくは、ハロゲン原
子、水酸基など)を有していてもよいC1-3アルキレン
(例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH2−C
H(CH3)−など)、置換基(好ましくは、ハロゲン原子、
水酸基など)を有していてもよいC2-6アルケニレン(好
ましくは、−CH=CH−CH2−など)、置換基(好ましく
は、ハロゲン原子、水酸基など)を有していてもよいC
2-6アルキニレン(好ましくは、−C≡C−CH2−など)、−
(CH2)w1SO2(CH2)w2−(記号は前記と同意義を示す)な
どである。とりわけ、−CO−などが好ましい。Yで示さ
れる「主鎖の原子数1ないし6のスペーサー」は、さら
に好ましくは−(CH2)w1O(CH2)w2−(記号は前記と同意
義を示す)(好ましくは−O(CH2)w2−)(例えば、−O
(CH2)3−など)、置換基(好ましくは、ハロゲン原子、
水酸基など)を有していてもよいC1-3アルキレン(例え
ば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH(OH)−(CH
2)2−など)、置換基(好ましくは、ハロゲン原子、水酸
基など)を有していてもよいC2-6アルケニレン(例え
ば、−CH=CH−、−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、
−CH=CH−CH2−CH2−など)、−(CH2)w3CONH(CH2)
w4−、−(CH2)w3COO(CH2)w4− (記号は前記と同意義を
示す)、−(CH2)w1CO(CH2) w2−(記号は前記と同意義を
示す)(例えば、−CO(CH2)2−、−CO(CH2)3−、−(C
H2)2CO−、−(CH2)3CO−など)、−CO(CH2)w7CO−(記
号は前記と同意義を示す)(例えば−CO(CH2)2CO−、−
CO(CH2)3CO−など)、−COCH=CHCO−、−O(CH2)w7CO−
(記号は前記と同意義を示す)(例えば−O(CH2)2CO
−など)、−CONR 8(CH2)w8CO− (記号は前記と同意義
を示す)(例えば−CONHCH2CO−など)などである。式
(I’’)中、Yaで示される「主鎖の原子数1ないし
5のスペーサー」としては、例えば前記Xで示される
「主鎖の原子数1ないし10のスペーサー」のうち、主
鎖の原子数が1ないし5のものが挙げられる。Yaは好
ましくは−(CH2)w1CO(CH2)w2−(記号は前記と同意義を
示す)(好ましくは−CO(CH2)2−など)などである。式
(I’’’)中、Ybで示される「主鎖の原子数1ない
し6のスペーサー」は、前記Yと同意義を示す。
【0075】Xは、特に好ましくは、結合手、−(CH2)
w1CO(CH2)w2−(記号は前記と同意義を示す)、C1-3
ルキレン(好ましくは、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3
−、−CH2−CH(CH3)−など)、C2-6アルケニレン(好まし
くは、−CH=CH−CH2−など)、C2-6アルキニレン(好ま
しくは、−C≡C−CH2−など)などである。Yは、特に好
ましくは、−(CH2)w1O(CH2)w2−(記号は前記と同意義
を示す)(好ましくは−O(CH2)w2−、さらに好ましくは
−O(CH2)3−など)、水酸基で置換されていてもよいC
1-3アルキレン(好ましくは、−(CH2)3−、−CH(OH)−(C
H2) 2−など)、C2-6アルケニレン(好ましくは、−CH=CH
−CH2−、−CH=CH−CH2−CH2−など)、−(CH2)w1CO(CH
2)w2−(記号は前記と同意義を示す)(好ましくは、−
CO(CH2)3−など)、−CO(CH2)w7CO−(記号は前記と同
意義を示す)(好ましくは−CO(CH2)2CO−など)などで
ある。
【0076】式
【化41】 [式中の記号は、前記と同意義を示す]で表される基、
および式
【化42】 [式中の記号は、前記と同意義を示す]で表される基
は、好ましくは、
【化43】 などである。なかでも、
【化44】 などが好ましい。また、
【化45】 なども好ましい。
【0077】A環で示される「ベンゼン環」、およびB
環で示される「5ないし9員含窒素非芳香族複素環」が
有していてもよい「置換基」としては、前記RおよびAr1
で示される「置換基を有していてもよい環状基」におい
て例示した「置換基」が用いられる。置換基の数は、例
えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換基
数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異なっ
ていてもよい。A環およびB環における置換基は、好ま
しくはオキソ、置換基(好ましくはC1 -6アルコキシ)を
有していてもよいC6-14アリールなどである。
【0078】R1およびR2で示される「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」としては、前記R3として例示した
ものが用いられる。該「置換基を有していてもよい炭化
水素基」は、好ましくは「置換基を有していてもよいC
1-6アルキル」、C2-6アルキニル(例、エチニルな
ど)、C3-6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シク
ロヘキシルなど)、C6-14アリール(例、フェニル、ナ
フチルなど)、ジヒドロインデンなどである。なかで
も、「置換基を有していてもよいC1-6アルキル」が好ま
しく、さらに「C1-6アルキル」が好ましい。ここで、
「置換基を有していてもよいC1-6アルキル」における
「C1-6アルキル」としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げ
られる。なかでもメチル、エチル、プロピルなどが好ま
しい。また、「置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ル」における「置換基」としては、例えば、ハロゲン原
子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);C1-3アルキ
レンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレンジオキ
シなど);ニトロ;シアノ;ハロゲン化されていてもよ
いC3-6シクロアルキル(例、シクロヘキシルなど);ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ(例、メトキ
シ、イソプロポキシなど);ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ(例、メチルチオなど);ヒドロキ
シ;アミノ;モノ−C1-6アルキルアミノ(例、メチルア
ミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルア
ミノ、ブチルアミノなど);ジ−(ヒドロキシで置換さ
れていてもよいC1-6アルキル)アミノ(例、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロ
ピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチルアミノ、ジ
(ヒドロキシエチル)アミノなど);1ないし3個のC1-
6アルキルで置換されていてもよいC6-14アリール−アミ
ノ(例、フェニルアミノ、2,6-ジメチルフェニルアミノ
など);N−C1-6アルキル−N−(C1-6アルキルで置換
されていてもよいC6-14アリール)アミノ(例、N−メチ
ル−N−フェニルアミノ、N−エチル−N−(メチルフ
ェニル)アミノなど);ニトロで置換されていてもよい5
または6員の単環式芳香族複素環アミノ(例、ニトロピ
リジルアミノなど);オキソまたはC1-6アルキルで置換
されていてもよい5ないし8員の単環式非芳香族複素環
基(例、テトラヒドロフリル、ピロリジニル、オキソピ
ロリジニル、ピペリジニル、メチルピペリジニル、モル
ホリニル、メチルピペラジニルなど);ホルミル;カル
ボキシ;カルバモイル;チオカルバモイル;ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル;C1-6アル
コキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシ
カルボニルなど);モノ−C1-6アルキル−カルバモイル
(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど);
ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカルバ
モイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバモ
イルなど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
スルホニル;ホルミルアミノ;ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル−カルボキサミド;C1-6アルコキシ−
カルボキサミド(例、メトキシカルボキサミド、エトキ
シカルボキサミド、プロポキシカルボキサミド、ブトキ
シカルボキサミドなど);C1-6アルキルスルホニルアミ
ノ(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルア
ミノなど);C1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセ
トキシ、プロパノイルオキシなど);C1-6アルコキシ−
カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エ
トキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキ
シ、ブトキシカルボニルオキシなど);モノ−C1-6アル
キル−カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオ
キシ、エチルカルバモイルオキシなど);ジ−C1-6アル
キル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイル
オキシ、ジエチルカルバモイルオキシなど);置換基を
有していてもよい芳香族基;ハロゲン化されていてもよ
いC8-19アリールオキシ(例、フェノキシ、クロロフェ
ノキシなど)などが挙げられる。置換基の数は、例えば
1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換基数が
2個以上の場合、各置換基は同一であっても異なってい
てもよい。
【0079】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
3-6シクロアルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルチオ」としては、前記「置換基を有していても
よい環状基」における「置換基」として例示したものが
用いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルスルホニル」、「ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル−カルボキサミド」としては、前記「置換
基を有していてもよいC7-19アラルキル」における「置
換基」として例示したものが用いられる。「置換基を有
していてもよい芳香族基」における「置換基」および
「芳香族基」としては、前記Rで示される「置換基を有
していてもよい環状基」において例示した「置換基」お
よび「芳香族基」が用いられる。置換基の数は、例えば
1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換基数が
2個以上の場合、各置換基は同一であっても異なってい
てもよい。該「芳香族基」は、好ましくはフェニル、ナ
フチル、フリル、ピリジル、イミダゾリル、インドリル
などである。また、「置換基」は、好ましくはC1-3アル
キレンジオキシ(例、メチレンジオキシなど)、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル(例、トリフルオロメ
チルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ(例、メトキシなど)、ハロゲン原子(例、塩素な
ど)などである。
【0080】R1およびR2で示される「置換基を有してい
てもよい複素環基」としては、前記R3として例示したも
のが用いられる。該「置換基を有していてもよい複素環
基」における「複素環基」は、好ましくは5ないし10員
非芳香族複素環基であり、さらに好ましくはピロリジニ
ル、ピペリジニルなどである。また、「置換基を有して
いてもよい複素環基」における「置換基」は、好ましく
はハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル(例、メチ
ルなど)、C7-19アラルキル(例、ベンジルなど)など
である。置換基の数は、例えば1ないし5個である。
【0081】R1とR2とが隣接する窒素原子とともに形成
する「置換基を有していてもよい含窒素複素環」におけ
る「含窒素複素環」としては、例えば、炭素原子以外に
少なくとも1個の窒素原子を含み、窒素原子、硫黄原子
および酸素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
さらに含んでいてもよい3ないし10員(好ましくは3ない
し8員)含窒素複素環が挙げられる。具体例としては、
例えば、アジリジン、アゼチジン、モルホリン、チオモ
ルホリン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、ヘキ
サメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、ヘキサヒド
ロピリミジン、1,4−ジアゼパン、ジヒドロイソキノリ
ン、およびこれらの不飽和環状アミン(例、1,2,5,6−テ
トラヒドロピリジン、1,4−ジアゼピン、オクタヒドロ
イソキノリンなど)などが挙げられる。なかでもモルホ
リン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジンなどが好ま
しい。該「置換基を有していてもよい含窒素複素環」に
おける「置換基」としては、例えば、前記「置換基を有
していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」における
「置換基」として例示したものが用いられる。置換基の
数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個であ
る。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっ
ても異なっていてもよい。該「置換基」は、好ましく
は、ヒドロキシ;ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル(例、メチル、エチルなど);ハロゲン原子、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルおよびハロゲン化
されていてもよいC1-6アルコキシから選ばれる1ないし
3個の置換基を有していてもよいC6-14アリール(例、
フェニル、ナフチルなど);カルバモイル;ヒドロキシ
−C1-6アルキル;C1-6アルコキシ−カルボニル−C1-6
ルキル(例、エトキシカルボニルメチルなど);C1-3
ルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシなど)で置換
されていてもよいC7-19アラルキル(例、ベンジル、ジ
フェニルメチルなど);5ないし10員芳香族複素環基
(例、ピリジル、ピリミジニルなど);5ないし8員の
単環式非芳香族複素環基(例、ピロリジニル、ピペリジ
ニルなど);C8-19アリールアルケニル(例、3−フェ
ニル−2−プロプ−2−エニルなど);C1-6アルキル−
カルボキサミド(例、メチルカルボキサミドなど);
(N−C1-6アルキル)−C1-6アルキル−カルボキサミド
(例、(N−エチル)メチルカルボキサミドなど);ジ
−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノなど);5な
いし8員の単環式非芳香族複素環基−C1- 6アルキル
(例、ピロリジニルメチルなど);1ないし3個のC1-6
アルキルで置換されていてもよいC6-14アリール−アミ
ノ−C1-6アルキル(例、2,6-ジメチルフェニルアミノメ
チルなど)などである。
【0082】R1およびR2は、隣接する窒素原子とともに
置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成すること
が好ましい。とりわけ、R1とR2とが隣接する窒素原子と
共にピペリジノ、ピロリジン−1−イルなどを形成する
場合が好ましい。R1およびR2が隣接する窒素原子ととも
に形成する「置換基を有していてもよい含窒素複素環」
は、好ましくは
【化46】 [式中の記号は、前記と同意義を示す]である。ここ
で、Rbで示される「置換基を有していてもよい炭化水
素基」としては、例えば前記R3として例示したものが挙
げられる。Rbは、好ましくは置換基を有していてもよ
い炭化水素基であり、その具体例としては、例えばハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル(例、メチル、エ
チルなど);ハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル(例、メチル
など)およびハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ(例、メトキシなど)から選ばれる1ないし3個の置
換基を有していてもよいC6-14アリール(例、フェニ
ル、ナフチルなど);ヒドロキシ−C1-6アルキル;C1-6
アルコキシ−カルボニル−C1-6アルキル(例、エトキシ
カルボニルメチルなど);C1-3アルキレンジオキシ
(例、メチレンジオキシなど)で置換されていてもよい
C7-19アラルキル(例、ベンジル、ジフェニルメチルな
ど);C8-19アリールアルケニル(例、3−フェニル−
2−プロプ−2−エニルなど);5ないし8員の単環式
非芳香族複素環基−C1-6アルキル(例、ピロリジニルメ
チルなど);1ないし3個のC1-6アルキルで置換されて
いてもよいC6-14アリール−アミノ−C1-6アルキル
(例、2,6-ジメチルフェニルアミノメチルなど)などが
挙げられる。 Rbは、さらに好ましくは置換基を有し
ていてもよいC6-14アリールである。Zは、好ましくは
CHである。式(I’’’’’)中、Rcで示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」としては、前
記Rbとして例示したものが挙げられる。Rcは、好ま
しくは置換基を有していてもよいC6-14アリールであ
る。
【0083】R2が隣接する窒素原子およびYとともに形
成する「置換基を有していてもよい含窒素複素環」とし
ては、前記R1とR2とが隣接する窒素原子と共に形成する
「置換基を有していてもよい含窒素複素環」と同様のも
のが挙げられる。
【0084】式(I)で表される化合物の好適な例とし
ては、式(I’)、(I’’)、(I’’’)、
(I’’’’)、(I’’’’’)などで表される化合
物が挙げられる。式(I)で表される化合物のうち、式
(I’)、(I’’)、(I’’’’)または
(I’’’’’)で表される化合物は新規化合物であ
る。
【0085】式(I’)で表される化合物の好適な例と
しては、以下の化合物が挙げられる。 (E)-3-[1-[4-[(4-メトキシベンジル)オキシ]ベンゾイ
ル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジメチ
ル-2-プロペン-1-アミン;(E)-3-[1-[4-[(4-メチルベン
ジル)オキシ]ベンゾイル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール
-5-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミン;(E)-3-
[1-[4-[(4-クロロベンジル)オキシ]ベンゾイル]-2,3-ジ
ヒドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペ
ン-1-アミン;1-[[6-(4-クロロフェニル)-3-ピリジニ
ル]カルボニル]-6-[(E)-3-(1-ピロリジニル)-1-プロペ
ニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[6-(4-フル
オロフェニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-6-[(E)-3-(1
-ピロリジニル)-1-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キノリン;1-[[6-(4-メチルフェニル)-3-ピリジニル]カ
ルボニル]-6-[(E)-3-(1-ピロリジニル)-1-プロペニル]-
1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[6-(4-クロロフェ
ニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-6-[(E)-3-ジメチルア
ミノ-1-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1
-[[6-(4-フルオロフェニル)-3-ピリジニル]カルボニル]
-6-[(E)-3-ジメチルアミノ-1-プロペニル]-1,2,3,4-テ
トラヒドロキノリン;1-[[6-(4-メチルフェニル)-3-ピ
リジニル]カルボニル]-6-[(E)-3-ジメチルアミノ-1-プ
ロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[6-(4-
クロロフェニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-6-[(E)-4-
(1-ピロリジニル)-1-ブテニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ
キノリン;1-[[6-(4-フルオロフェニル)-3-ピリジニル]
カルボニル]-6-[(E)-4-(1-ピロリジニル)-1-ブテニル]-
1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[6-(4-メチルフェ
ニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-6-[(E)-4-(1-ピロリ
ジニル)-1-ブテニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;
1-[[6-(4-クロロフェニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-
6-[(E)-4-ジメチルアミノ-1-ブテニル]-1,2,3,4-テトラ
ヒドロキノリン;1-[[6-(4-フルオロフェニル)-3-ピリ
ジニル]カルボニル]-6-[(E)-4-ジメチルアミノ-1-ブテ
ニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[6-(4-メチ
ルフェニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-6-[(E)-4-ジメ
チルアミノ-1-ブテニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリ
ン;(E)-N,N-ジメチル-3-[1-[[4-(4-メチルフェニル)-1
-ピペリジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-
キノリニル]-2-プロペン-1-アミン;(E)-N,N-ジメチル-
3-[1-[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-2-プロ
ペン-1-アミン;(E)-N,N-ジメチル-3-[1-[[4-(4-クロロ
フェニル)-1-ピペリジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロ-6-キノリニル]-2-プロペン-1-アミン;1-[[4-
(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]カルボニル]-6-
[(E)-3-(1-ピロリジニル)-1-プロペニル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキノリン;1-[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピ
ペリジニル]カルボニル]-6-[(E)-3-(1-ピロリジニル)-1
-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[4-
(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]カルボニル]-6-
[(E)-3-(1-ピロリジニル)-1-プロペニル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロキノリン;(E)-3-[1-[[4-(4-クロロフェニル)-
1-ピペラジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-
キノリニル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミン;(E)-
3-[1-[[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペラジニル]カルボ
ニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジメ
チル-2-プロペン-1-アミン;(E)-3-[1-[[4-(4-フルオロ
フェニル)-1-ピペラジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テト
ラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-
アミン;1-[[5-(4-フルオロフェニル)-2-ピリジニル]カ
ルボニル]-6-[(E)-3-(1-ピロリジニル)-1-プロペニル]-
1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;1-[[5-(4-メチルフェ
ニル)-2-ピリジニル]カルボニル]-6-[(E)-3-(1-ピロリ
ジニル)-1-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリ
ン;1-[[6-(4-クロロフェニル)-3-ピリジニル]カルボニ
ル]-6-[(1-メチル-3-ピペリジニリデン)メチル]-1,2,3,
4-テトラヒドロキノリン;1-[5-(4-クロロフェニル)-2-
フロイル]-6-[(E)-3-(4-フェニル-1-ピペリジニル)-1-
プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン。
【0086】式(I’’)で表される化合物の好適な例
としては、以下の化合物が挙げられる。 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニル) -1-ブタノ
ン;4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキ
ソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-1-ブタノン;4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(3-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン;4-[4-(4-ク
ロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-エチル-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-オキソ-
1-ブタノン;4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]-4-オキソ-1-(3-プロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン;1-(3-ベンジ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキ
ソ-1-ブタノン;1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニ
ル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1-ブタノン;4-[4-(4-
クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(3-イソプロピ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-4-オキソブタン-1-オン;4-[4-(4-クロロフェニル)
-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-1-ブタノン;4-[4-(4-ク
ロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2-メチル-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)-4-オキソ-
1-ブタノン;4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]-1-(2,3-ジヒドロ-1H-イソインド−ル-5-イル)-4-オ
キソ-1-ブタノン。
【0087】上記した式(I’)または(I’’)で表
される化合物以外に、式(I)で表される化合物の好適
な例としては、以下の化合物が挙げられる。 (E)-3-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジ
メチル-2-プロペン-1-アミン;1-[(4'-クロロ[1,1'-ビ
フェニル]-4-イル)カルボニル]-6-[(E)-3-ピペリジノ-1
-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン;(E)-3-
[1-[([1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニル]-2,3-ジヒ
ドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペン
-1-アミン;(E)-3-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4
-イル)カルボニル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イ
ル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミン;(E)-4-[1-
[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニル]-1,
2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジメチル-3-ブ
テン-1-アミン;1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニ
ル)-1-ピペリジニル]-1-ブタノン;4-[4-(4-クロロフェ
ニル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン;4-[4-(4-クロロ
フェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-メチル-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン;4
-オキソ-N-(2-フェネチル)-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド;4-オキソ-N
-(3-フェニルプロピル)-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド;N-[2-(1H-イ
ンドール-3-イル)エチル]-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド。 また、式(I)で表される化合物の好適な例としては、
以下の化合物も挙げられる。 7-[3-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]プロポ
キシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、7-
[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキ
シ]-3-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン、7-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プ
ロポキシ]-3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン、7-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペ
リジニル]プロポキシ]-3-シクロペンチル-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-ベンジル-7-[3-[4-
(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-アセチル-7
-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキ
シ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、7-[3
-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-
3-イソブチリル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン、3-ベンゾイル-7-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-
ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン、tert-ブチル7-[3-[4-(4-クロロフェ
ニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-1,2,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-3-カルボキシレート、7-[3-
[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-3
-(メチルスルフォニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン、7-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペ
リジニル]プロポキシ]-N-エチル-1,2,4,5-テトラヒドロ
-3H-3-ベンズアゼピン-3-カルボキサミド、7-[3-[4-(4-
フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-3-イ
ソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン、7-[3-[4-(2,4-ジフルオロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン、7-[3-[4-(4-メチルフェニル)-1
-ピペリジニル]プロポキシ]-3-イソプロピル-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-イソプロピル-7
-[3-[4-(3-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキ
シ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-イ
ソプロピル-7-[3-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン、3-イソプロピル-7-[3-[4-(4-メトキシフェニ
ル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-イソプロピル-7-[3-[4-(3-
トリフルオロメチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポ
キシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-
アセチル-7-[3-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン、3-アセチル-7-[3-[4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3
-ベンズアゼピン、3-イソブチリル-7-[3-[4-(4-メチル
フェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-イソブチリル-7-[3-
[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]
-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、7-[3-[4
-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-3-
(メチルスルフォニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン、7-[3-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピ
ペリジニル]プロポキシ]-3-(メチルスルフォニル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-アセチル
-7-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]プロ
ポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、
3-アセチル-7-[3-[4-(3-フルオロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン、3-アセチル-7-[3-[4-(2,4-ジフルオロフェニ
ル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-アセチル-7-[3-[4-(4-メチ
ルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-アセチル-7-[3-[4
-(3-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-アセチル
-7-[3-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポ
キシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、3-
アセチル-7-[3-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン、3-[(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル)オキシ]-N-[3-(4-メチルフ
ェニル)プロピル]プロパンアミド、N-[3-(4-クロロフェ
ニル)プロピル]-3-[(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)オキシ]プロパンア
ミド、N-[3-(3-クロロフェニル)プロピル]-3-[(3-イソ
プロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)オキシ]プロパンアミド、N-[3-(2-クロロフェニ
ル)プロピル]-3-[(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)オキシ]プロパンアミ
ド、3-(4-クロロフェニル)-N-[3-[(3-イソプロピル-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンゾアゼピン-7-イル)オキ
シ]プロピル]-1-プロパンアミン、(E)-4-[4-(4-クロロ
フェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフル
オロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-2-ブテン-1-オン、(E)−4−[4−
(4−クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-
2-ブテン-1-オン、(E)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピ
ペリジニル]-1-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-オキソ-2-ブテン-1-
オン、8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プ
ロポキシ]-3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2
-ベンズアゼピン、8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペ
リジニル]プロポキシ]-3-シクロペンチル-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-ベンジル-8-[3-[4-
(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、8-[3-[4-(4-
クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2-イソ
ブチリル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン、2-ベンゾイル-8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペ
リジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンズアゼピン、8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]プロポキシ]-2-(メチルスルフォニル)-2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、8-[3-[4-(4-ク
ロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-N-エチル-
1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-2-ベンズアゼピン-2-カルボ
キサミド、8-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]プロポキシ]-2-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン、8-[3-[4-(2,4-ジフルオロフ
ェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2-イソプロピル-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、8-[3-[4-
(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2-イ
ソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン、2-イソプロピル-8-[3-[4-(3-メチルフェニル)-1-ピ
ペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピン、2-イソプロピル-8-[3-[4-(2-メチルフ
ェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-イソプロピル-8-[3-[4
-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-イソプ
ロピル-8-[3-[4-(3-トリフルオロメチルフェニル)-1-ピ
ペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(4-メチルフェニ
ル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(4-メト
キシフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-イソブチリル-8
-[3-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキ
シ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-イ
ソブチリル-8-[3-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジ
ニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズ
アゼピン、8-[3-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-2-(メチルスルフォニル)-2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、8-[3-[4-(4-メトキ
シフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2-(メチル
スルフォニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(4-フルオロフェニル)-1-
ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2
-ベンズアゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(3-フルオロフ
ェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(2,
4-ジフルオロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、2-アセチ
ル-8-[3-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]プロ
ポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン、
2-アセチル-8-[3-[4-(3-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピ
ペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピン、2-アセチル-8-[3-[4-(4-メトキシフェ
ニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-2-ベンズアゼピン、3-[(2-イソプロピル-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)オキ
シ]-N-[3-(4-メチルフェニル)プロピル]プロパンアミ
ド、N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-3-[(2-イソプ
ロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-
イル)オキシ]プロパンアミド、N-[3-(3-クロロフェニ
ル)プロピル]-3-[(2-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)オキシ]プロパンアミ
ド、N-[3-(2-クロロフェニル)プロピル]-3-[(2-イソプ
ロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-
イル)オキシ]プロパンアミド、3-(4-クロロフェニル)-N
-[3-[(2-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベ
ンゾアゼピン-8-イル)オキシ]プロピル]-1-プロパンア
ミン。
【0088】化合物(I)、(I’)、(I’’)、
(I’’’)、(I’’’’)または(I’’’’’)
の塩としては、例えば、無機塩基との塩、アンモニウム
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機
塩基との塩の好適な例としては、例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、
マグネシウム塩、バリウム塩などのアルカリ土類金属
塩;アルミニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩
の好適な例としては、例えば、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミ
ンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例と
しては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン
酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例と
しては、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマ
ル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハ
ク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えば、ア
ルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、
酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えば、アス
パラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。こ
れらの塩のなかでも、薬学的に許容し得る塩が好まし
い。例えば、化合物(I)、(I’)、(I’’)、
(I’’’)、(I’’’’)または(I’’’’’)
は、酸性官能基を有する場合、アルカリ金属塩(例え
ば、ナトリウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金
属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウ
ム塩など)などの無機塩、アンモニウム塩などを形成し
ていてもよい。また、化合物(I)、(I’)、
(I’’)、(I’’’)、(I’’’’)または
(I’’’’’)は、塩基性官能基を有する場合、塩酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩などの無機塩;ま
たは酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、
メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、クエ
ン酸塩、酒石酸塩などの有機塩を形成していてもよい。
【0089】化合物(I)、(I’)、(I’’)、
(I’’’)、(I’’’’)および(I’’’’’)
(以下、本発明化合物と略記することがある)は、無水
物、水和物のいずれであってもよい。水和物の場合、0.
5ないし3個の水分子を有していてもよいさらに、本発明
化合物は、同位元素(例、3H、14C、35Sなど)で標
識されていてもよい。
【0090】本発明化合物が、光学異性体、立体異性
体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これ
らも本発明化合物として含有されるとともに、自体公知
の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得る
ことができる。例えば、本発明化合物に光学異性体が存
在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も
本発明化合物に包含される。該光学異性体は、自体公知
の方法により製造することができる。具体的には、光学
活性な合成中間体を用いる、または、最終物のラセミ体
の混合物を常法に従って光学分割することにより光学異
性体を得る。
【0091】光学分割法としては、自体公知の方法、例
えば、以下に詳述する分別再結晶法、キラルカラム法、
ジアステレオマー法等が用いられる。 1)分別再結晶法 ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデル
酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、
(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−フェネチルアミ
ン、シンコニン、(−)−シンコニジン、ブルシンなど)
と塩を形成させ、これを分別再結晶法によって分離し、
所望により、中和工程を経てフリーの光学異性体を得る
方法。
【0092】2)キラルカラム法 ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラ
ルカラム)にかけて分離する方法。例えば液体クロマト
グラフィの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社製)あるい
は、ダイセル社製 CHIRALシリーズなどのキラルカラム
に光学異性体の混合物を添加し、水、種々の緩衝液(例
えば、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例えば、エタノール、
メタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、トリ
フルオロ酢酸、ジエチルアミンなど)を単独あるいは混
合した溶液として展開させることにより、光学異性体を
分離する。また、例えば、ガスクロマトグラフィーの場
合、CP−Chirasil−DeX CB(ジーエルサイエンス社製)な
どのキラルカラムを使用して分離する。
【0093】3)ジアステレオマー法 ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によって
ジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段
(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィ法等)などを経
て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処理
により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学異
性体を得る方法。例えば、本発明化合物が分子内にヒド
ロキシまたは1,2級アミノを有する場合、該化合物と光
学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキシ−α−(ト
リフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)−メントキシ
酢酸等)などとを縮合反応に付すことにより、それぞれ
エステル体またはアミド体のジアステレオマーを得るこ
とができる。一方、本発明化合物がカルボン酸基を有す
る場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコール試
薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれアミド体ま
たはエステル体のジアステレオマーが得られる。分離さ
れたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩基性加
水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学異性体
に変換される。
【0094】化合物(I’)または(I’’)のプロド
ラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等に
よる反応により化合物(I’)または(I’’)に変換
する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等
を起こして化合物(I’)または(I’’)に変化する
化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物
(I’)または(I’’)に変化する化合物をいう。化
合物(I’)または(I’’)のプロドラッグとして
は、化合物(I’)または(I’’)のアミノ基がアシ
ル化、アルキル化、りん酸化された化合物[例、化合物
(I’)または(I’’)のアミノ基がエイコサノイル
化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、
ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、te
rt−ブチル化された化合物など];化合物(I’)ま
たは(I’’)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん
酸化、ほう酸化された化合物(例、化合物(I’)また
は(I’’)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、
プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリ
ル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化
された化合物など);化合物(I’)または(I’’)
のカルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物
[例、化合物(I’)または(I’’)のカルボキシル
基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキ
シメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル
化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカル
ボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル
化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン
−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシ
カルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化
合物など]などが挙げられる。これらの化合物は自体公
知の方法によって化合物(I’)または(I’’)から
製造することができる。また、化合物(I’)または
(I’’)のプロドラッグは、広川書店1990年刊
「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁
に記載されているような、生理的条件で化合物(I’)
または(I’’)に変化するものであってもよい。な
お、化合物(I)、(I’’’)、(I’’’’)およ
び(I’’’’’)もプロドラッグとして用いてよい。
これらの化合物のプロドラッグとしては、前記化合物
(I’)または(I’’)のプロドラッグと同様のもの
が挙げられる。
【0095】本発明化合物は、以下に詳述する[製造法
1]ないし[製造法10]、あるいはこれに準ずる方法
によって製造することができる。なお、原料化合物とし
て用いられる化合物(II)、化合物(III)、化合物
(V)、化合物(VI)、化合物(IIa)、化合物(II
b)、化合物(IIIa)、化合物(IIIaa)、化合物(IIIa
b)、化合物(IIIac)、化合物(IIIb)、化合物(III
c)、化合物(IVa)、化合物(IVb)、化合物(IVc)、
化合物(IVd)、化合物(Va)、化合物(VIa)、化合物
(VIaa)、化合物(VIIa)、化合物(VIId)、化合物
(VIIg)、化合物(VIIIe)、化合物(IXa)、化合物
(IXb)、化合物(IXe)、化合物(IXg)、化合物(X
a)、化合物(Xb)、化合物(Xf)、化合物(XIa)、化
合物(XIf)、化合物(XIg)は、それぞれ塩として用い
てもよい。このような塩としては、前記した化合物
(I)などの塩として例示したものが用いられる。
【0096】下記の[製造法1]ないし[製造法10]
において、アルキル化反応、加水分解反応、アミノ化反
応、エステル化反応、アミド化反応、エステル化反応、
エーテル化反応、酸化反応、還元反応などを行う場合、
これらの反応は、自体公知の方法にしたがって行われ
る。このような方法としては、例えばオーガニック フ
ァンクショナル グループ プレパレーションズ(OR
GANIC FUNCTIONAL GROUP PR
EPARATIONS)第2版、アカデミックプレス社
(ACADEMIC PRESS, INC.)198
9年刊;コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフ
ォーメーション (Comprehensive OrganicTransformatio
ns) VCH Publishers Inc.,1989年刊等に記載の方法な
どが挙げられる。
【0097】[製造法1]式(I)においてXが−(C
H2)w3CO− (w3は前記と同意義を示す)である化合
物(Ia)は、例えば下記アミド化反応によって製造さ
れる。 (アミド化反応)
【化47】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 該「アミド化反応」には、下記の「脱水縮合剤を用いる
方法」と「カルボキシの反応性誘導体を用いる方法」が
含まれる。
【0098】i) 脱水縮合剤を用いる方法 化合物(III)、1ないし5当量の化合物(II)、および1ない
し2当量の脱水縮合剤を、不活性溶媒中で反応させる。
必要に応じ、1ないし1.5当量の1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(HOBT)および(または)触媒量ないし5当量の
塩基の共存下に反応を行ってもよい。該「脱水縮合剤」
としては、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド 塩酸塩(WSC)などが挙げられる。なかでもWS
Cが好ましい。「不活性溶媒」としては、例えば、ニト
リル系溶媒(好ましくはアセトニトリル)、アミド系溶媒
(好ましくはDMF)、 ハロゲン化炭化水素系溶媒(好まし
くはジクロロメタン)、エーテル系溶媒(好ましくはTHF)
などが挙げられる。これらは、二種以上を適宜の割合で
混合して用いてもよい。
【0099】「塩基」としては、例えば 1)例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素
化物(例、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属のアミド類(例、リチウムアミド、
ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リ
チウムジシクロヘキシルアミド、リチウムヘキサメチル
ジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリ
ウムヘキサメチルジシラジドなど)、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属の低級アルコキシド(例、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム te
rt−ブトキシドなど)などの強塩基; 2)例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水
酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化バリウムなど)、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸セシウムなど)、アルカリ金属または
アルカリ土類金属の炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウムなど)などの無機塩基;および 3)例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミノピリジ
ン、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウ
ンデス−7−エン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ
〔4.3.0〕ノン−5−エン)などのアミン類;例え
ばピリジン、イミダゾール、2,6−ルチジンなどの塩
基性複素環化合物などの有機塩基などが挙げられる。上
記した塩基のなかでも、トリエチルアミン、4−ジメチ
ルアミノピリジンなどが好ましい。反応温度は、通常室
温(0ないし30℃、以下同様)である。反応時間は、例
えば10ないし24時間である。
【0100】ii)カルボキシの反応性誘導体を用いる方
法 化合物(II)の反応性誘導体と1ないし5当量(好ましくは1
ないし3当量)の化合物(III)とを、不活性溶媒中で反応
させる。必要に応じ、1ないし10当量、好ましくは1ない
し3当量の塩基の共存下に反応を行ってもよい。化合物
(II)の「反応性誘導体」としては、例えば酸ハライド
(例、酸クロリド、酸ブロミドなど)、混合酸無水物
(例、C1-6アルキル−カルボン酸、C6-10アリール−カル
ボン酸またはC1-6アルキル炭酸との酸無水物など)、活
性エステル(例、置換基を有していてもよいフェノー
ル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールまたはN−ヒドロ
キシスクシンイミドとのエステルなど)などが挙げられ
る。該「置換基を有していてもよいフェノール」におけ
る「置換基」としては、例えばハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシが挙げられる。置換基の数は、例え
ば1ないし5個である。該「ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」としては、前記「置換基を有していてもよい
環状基」における「置換基」として例示したものが用い
られる。「置換基を有していてもよいフェノール」の具
体例としては、例えばフェノール、ペンタクロロフェノ
ール、ペンタフルオロフェノール、p−ニトロフェノー
ルなどが挙げられる。反応性誘導体は、好ましくは酸ハ
ライドである。
【0101】「不活性溶媒」としては、例えばエーテル
系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニ
トリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキ
シド系溶媒、水などが挙げられる。これらは、二種以上
を適宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセ
トニトリル、THF、ジクロロメタン、クロロホルムな
どが好ましい。「塩基」としては、前記と同様のものが
用いられる。該塩基は、好ましくは、水素化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、トリエチルアミン、ピリジンなどである。反応
温度は、通常−20℃ないし50℃、好ましくは室温であ
る。反応時間は、通常5分間ないし40時間、好ましくは1
ないし18時間である。
【0102】また、式:R−(CH2)w3−SO2OH (記号は
前記と同意義を示す)で表されるスルホン酸、または
式:R−(CH2)w3−SOOH (記号は前記と同意義を示す)
で表されるスルフィン酸を、上記「カルボキシの反応性
誘導体を用いる方法」と同様の方法に付すことによっ
て、それぞれ式(I)においてXが−(CH2)w3SO2−また
は−(CH2)w3SO−(記号は前記と同意義を示す)である
化合物を製造することができる。
【0103】化合物(II)は、自体公知の方法あるいは
それに準じた方法により製造することができる。化合物
(III)は、自体公知の方法、例えば、ケミカル ファ
ーマシューティカル ブレティン(Chem. Pharm. Bul
l.), 36, 4377 (1988)、特表平9-506885、特表平10-504
315等に記載の方法あるいはそれに準じた方法により製
造することができる。例えば、化合物(III)は、式
【化48】 [式中、Wはアミノ基の保護基を、その他の記号は前記と
同意義を示す]で表される化合物を脱保護反応に付し、W
を除去することにより製造することができる。Wで示さ
れるアミノ基の保護基としては、例えば、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル
など)、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニ
ルなど)、ベンゾイル、C7-10アラルキル−カルボニル
(例、ベンジルカルボニルなど)、C7-14アラルキルオキ
シ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フ
ルオレニルメトキシカルボニルなど)、トリチル、フタ
ロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル(例、ト
リメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニル
シリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジ
エチルシリルなど)、C2-6アルケニル(例、1−アリルな
ど)などが用いられる。これらの基は、1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシな
ど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
【0104】脱保護反応は、例えば化合物(IIIa)を、鉱
酸(例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ素酸、過ヨウ
素酸等)等の酸またはアルカリ金属水酸化物(例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)等
の塩基の水溶液中、好ましくは20℃ないし140℃に保持
することにより行われる。該酸または塩基の使用量は、
化合物(IIIa)に対して通常1ないし100当量、好ましくは
1ないし40当量である。酸または塩基の強さは、通常、
0.1規定ないし18規定、好ましくは1規定ないし12規定で
ある。反応時間は、通常0.5時間ないし48時間、好まし
くは1時間ないし24時間である。また、Wがt-ブトキシカ
ルボニル基等の場合、脱保護反応は、化合物(IIIa)を有
機酸(例えばトリフルオロ酢酸、ぎ酸、酢酸、メタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸等)に溶解し、通常-20℃ないし200℃、好まし
くは0℃ないし100℃に保持することにより行うことも
できる。該有機酸の使用量は、化合物(IIIa)に対して1
ないし100当量、好ましくは1ないし40当量である。脱保
護反応は、パラジウム、パラジウム−炭素、ラネーニッ
ケル、ラネーコバルト、酸化白金等を触媒として、例え
ばエタノール等のアルコール系溶媒や酢酸等の溶媒中
で、常圧あるいは必要に応じて加圧下に、化合物(IIIa)
を接触還元反応に付すことにより行うこともできる。
【0105】化合物(IIIa)は、自体公知の方法あるいは
それに準じた方法により製造することができる。例え
ば、化合物(IIIa)のうち、YがC2-6アルケニレン[例え
ば、−CH=CH−(CH2w4− (w4は前記と同
意義を示す)]である化合物(IIIaa)は、例えば以下の
[反応式1−1]にしたがって製造することができる。 [反応式1−1]
【化49】 [式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記と同意義を
示す]
【0106】工程(aa)では、化合物(IVa)と化
合物(Va)との縮合反応により、化合物(VIa)を
製造する。Lで示される「脱離基」としては、例えばハ
ロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキルスルホニルオキシ
(例、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキ
シ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなど)、置換
基を有していてもよいC6-10アリールスルホニルオキ
シ、ヒドロキシなどが挙げられる。該「置換基を有して
いてもよいC6-10アリールスルホニルオキシ」における
「置換基」としては、例えばハロゲン原子(例、塩素、
臭素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルまたはC1-6アルコキシなどが挙げられる。置換
基の数は、例えば1ないし3個である。「置換基を有し
ていてもよいC6-10アリールスルホニルオキシ」の具体
例としては、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエン
スルホニルオキシ、1−ナフタレンスルホニルオキシ、
2−ナフタレンスルホニルオキシなどが挙げられる。該
「脱離基」は、好ましくは、ハロゲン原子(例、塩素、
臭素、ヨウ素など)、メタンスルホニルオキシ、トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニ
ルオキシなどである。
【0107】本縮合反応は、通常不活性溶媒中で行われ
る。該「不活性溶媒」としては、例えば、アルコール系
溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳
香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系
溶媒、スルホキシド系溶媒、水などが挙げられる。これ
らは、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
なかでも、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)、アセトン、エタノール、ピリジンなど
が好ましい。化合物(Va)の使用量は、化合物(IVa)に対
し、1ないし100当量である。また、化合物(Va)を反応溶
媒量用いてもよい。反応温度は約−20℃ないし200
℃、好ましくは室温ないし100℃である。反応時間は、
例えば約0.5時間ないし1日である。本縮合反応は、塩
基の存在下に行ってもよい。該塩基は、好ましくは、水
素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、ピリジンなどで
ある。塩基の使用量は、化合物(IVa)に対し、0.1ないし
100当量、好ましくは1ないし10当量である。
【0108】化合物(IVa)は、自体公知の方法ある
いはそれに準じた方法により製造することができる。化
合物(IVa)は、例えば特開平6−166676等に記載の
方法あるいはそれに準じた方法により製造することがで
きる。また、化合物(Va)は、自体公知の方法あるい
はそれに準じた方法により製造することができる。
【0109】工程(ab)では、化合物(VIa)を還
元反応に付すことにより、化合物(VIIa)を製造す
る。本還元反応は、例えば水素化ホウ素ナトリウム、水
素化リチウムアルミニウム、トリエチルシラン等の還元
剤を用いて行うことができる。還元反応は、例えば、リ
ダクション ウィズ コンプレックス メタル ヒドリ
ドズ (Reduction with Complex Metal Hydrides) In
terscience, New York (1956)、ケミカル ソサイエ
ティー レビューズ (Chem. Soc. Rev.),5,23 (1976)
、シンセシス(Synthesis), 633 (1974)、ジャーナル
オブ ジ アメリカン ケミカル ソサイエティー
(J. Am. Chem. Soc.) 91, 2967 (1969)、ジャーナル
オブ オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem.),2
9, 121 (1964)、オーガニック リアクションズ(Org. R
eactions),1, 155 (1942)、アンゲバンテ へミー(Ang
ew. Chem.),71, 726 (1956)、シンセシス(Synthesi
s),633(1974)、ジャーナル オブ ジ アメリカン
ケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. Soc.) ,80,
2896 (1958)、オーガニック リアクションズ(Org. Rea
ctons),4, 378 (1948)、ジャーナル オブ ジ アメ
リカン ケミカル ソサイエティー(J. Am. Chem. So
c.) ,108, 3385 (1986)等に記載の方法あるいはそれに
準じた方法等にしたがって行うことができる。
【0110】工程(ac)では、化合物(VIIa)を脱
水反応に付すことにより、化合物(IIIaa)を製造す
る。本脱水反応は、加熱条件下あるいは室温下に、必要
に応じ酸触媒(例、硫酸、リン酸、硫酸水素カリウム、
p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素エーテル錯
体、ヨウ素など)を用いることによって行うことができ
る。また、脱水反応は、塩化チオニル-ピリジン、オキ
シ塩化リン-ピリジンなどの活性化剤を用いて行うこと
もできる。脱水反応は、例えばオーガニック シンセシ
ス (Org. Synth.),, 183 (1941)、オーガニック シ
ンセシス (Org. Synth.),, 430 (1941)、オーガニッ
クシンセシス (Org. Synth.),III, 204 (1955)、オー
ガニック シンセシス (Org. Synth.),VI, 307 (198
8)、シンセシス (Synthesis),III, 1159 (1980)、ジャ
ーナル オブ ジ アメリカン ケミカル ソサイエテ
ィー(J. Am. Chem.Soc.) ,106, 6690 (1984)、テトラ
ヘドロン レターズ (Tetrahedron Lett.),599 (1971)
等に記載の方法あるいはそれに準じた方法にしたがっ
て行うことができる。
【0111】また、[反応式1―1]で用いられる化合
物(VIa)のうち、w4が1である化合物(VIa
a)は、例えば以下の[反応式1―2]に従い、化合物
(IXa)、化合物(Va)およびホルムアルデヒドを
マンニッヒ反応に付すことにより製造することができ
る。 [反応式1―2]
【化50】 [式中の記号は前記と同意義を示す]
【0112】工程(ae)におけるマンニッヒ反応は、
例えばオーガニック リアクションズ (Org. Reacton
s),1, 303 (1942) 、テトラヘドロン レターズ (Tetr
ahedron Lett.),18, 1299 (1977) 等に記載の方法ある
いはそれに準じた方法にしたがって行うことができる。
化合物(IXa)は、自体公知の方法あるいはそれに準
じた方法により製造することができる。化合物(IX
a)は、例えばジャーナル オブ ケミカル ソサイエ
ティー パーキン トランスダクション 1 (J. Che
m. Soc., Perkin Trans. 1), 2993 (1994)等に記載の方
法あるいはそれに準じた方法により製造することができ
る。
【0113】化合物(VIaa)は、以下の[反応式1
―3]によっても製造することができる。 [反応式1−3]
【化51】 [式中、R9はC1-6アルキルを、その記号は前記と同意
義を示す] R9で示される「C1-6アルキル」としては、前記R4で示
される「C1-6アルキル」と同様のものが挙げられる。
【0114】すなわち、 工程(af):化合物(IXa)と化合物(Xa)との
縮合反応、および 工程(ag):化合物(XIa)の還元反応を、順次行
うことにより、化合物(VIaa)を製造することがで
きる。工程(af)は、自体公知の縮合反応を用いて行
うことができる。縮合反応は、例えばジャーナル オブ
ヘテロサイクリック ケミストリー (J. Heterocycli
c Chem.),30, 23 (1993) 、ヘテロサイクルス (Hetero
cycles)、22、195 (1984)等に記載の方法あるいはそれ
に準じた方法にしたがって行うことができる。化合物
(Xa)は、自体公知の方法あるいはそれに準じた方法
により製造することができる。工程(ag)は、自体公
知の還元反応(例、Pd/C等の遷移金属触媒を用いた接触
還元反応、Et3SiHなどの金属水素化物を用いた還元反
応、NaBH(OAc)3などの金属水素錯化合物を用いた還元反
応等)を用いて行うことができる。還元反応は、例えば
ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル ソサイ
エティー(J. Am.Chem. Soc.),76, 5014 (1954)、ブレ
ティン オブ ジ ケミカル ソサイエティー オブ
ジャパン (Bull. Chem. Soc. Jpn.),45, 3506 (1972)
等に記載の方法あるいはそれに準じた方法にしたがって
行うことができる。
【0115】化合物(IIIa)のうち、Yが−O−(CH
2w2− (w2は前記と同意義を示す)である化合物
(IIIab)は、以下の[反応式2―1]に従い、化合物
(IXb)と化合物(Xb)とを、例えば光延(Mitsuno
bu)反応の条件下、脱水反応に付すことにより製造する
ことができる。 [反応式2−1]
【化52】 [式中の記号は前記と同意義を示す]
【0116】工程(ba)における脱水反応は、例えば
シンセシス (Synthesis),1 (1981)、ブレティン オブ
ジ ケミカル ソサイエティー オブ ジャパン (Bu
ll.Chem. Soc. Jpn.),49, 510 (1976) 等に記載の方法
あるいはそれに準じた方法にしたがって行うことができ
る。化合物(IXb)は、自体公知の方法あるいはそれ
に準じた方法により製造することができる。化合物(X
b)は、自体公知の方法あるいはそれに準じた方法によ
り製造することができる。
【0117】化合物(IIIa)のうち、Yが−CO−(C
2W7−CO−(W7は前記と同意義を示す)である
化合物(IIIac)は、以下の[反応式2−2]に従い、
化合物(IVd)と化合物(Va)とを、前述の「アミ
ド化反応」に付すことにより合成することができる。 [反応式2−2]
【化53】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 化合物(IVd)は、自体公知の方法あるいはそれに準じ
た方法により製造することができる。
【0118】[製造法2]式(I)においてXが−(C
H2)w3COO(CH2)w4− (記号は前記と同意義を示す)で
ある化合物(Ib)は、例えば下記エステル化反応によ
って製造される。 (エステル化反応)
【化54】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 本反応では、化合物(II)の反応性誘導体と1ないし5当量
(好ましくは1ないし3当量)の化合物(IVb)とを、通常、1
ないし10当量、好ましくは1ないし3当量の塩基の共存下
に、不活性溶媒中で反応させる。化合物(II)の「反応性
誘導体」としては、前記[製造法1]において例示した
ものが用いられる。なかでも、酸ハライドが好ましい。
【0119】「不活性溶媒」としては、例えばエーテル
系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニ
トリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキ
シド系溶媒などが挙げられる。これらは、二種以上を適
宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセトニ
トリル、ジクロロメタン、クロロホルムなどが好まし
い。「塩基」としては、前記[製造法1]において例示
したものが用いられる。該塩基は、好ましくは、水素化
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウム、トリエチルアミン、ピリジンなどであ
る。反応温度は、通常−20℃ないし50℃、好ましくは室
温である。反応時間は、通常5分間ないし40時間、好ま
しくは1ないし18時間である。
【0120】[製造法3]式(I)においてXが−(C
H2)w1O(CH2)w2− (記号は前記と同意義を示す)であ
る化合物(Ic)は、例えば下記エーテル化反応によっ
て製造される。 (エーテル化反応)
【化55】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 本反応では、化合物(IVc)と約1ないし5当量(好ま
しくは1ないし2当量)の化合物(V)とを、塩基の共存
下、不活性溶媒中で反応させる。「塩基」としては、
[製造法1]において例示したものが用いられる。該塩
基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジ
ンなどである。塩基の使用量は、通常化合物(V)に対
して約1ないし5当量である。「不活性溶媒」として
は、例えば、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロ
ゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶
媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキシド系溶
媒、水などが挙げられる。これらは、二種以上を適宜の
割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセト
ン、エタノール、ピリジンなどが好ましい。反応温度は
約−20℃ないし100℃、好ましくは室温ないし80
℃である。反応時間は、例えば約0.5時間ないし1日
である。
【0121】化合物(V)においてLで示される脱離基が
ヒドロキシである場合、化合物(Ic)は、光延反応を
用いて製造することができる。該光延反応は、化合物
(V)と0.5ないし5当量(好ましくは1ないし1.5当量)の化
合物(IVc)とを、0.5ないし5当量(好ましくは1ないし1.5
当量)のアセチルジカルボン酸エチルの共存下に、不活
性溶媒中で反応させることによって行われる。不活性溶
媒としては、例えばエーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水
素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶
媒、ケトン系溶媒、スルホキシド系溶媒などが挙げられ
る。これらは、二種以上を適宜の割合で混合して用いて
もよい。なかでも、アセトニトリル、ジクロロメタン、
クロロホルムなどが好ましい。反応温度は、通常−20℃
ないし50℃、好ましくは室温である。反応時間は、通常
5分間ないし40時間、好ましくは1ないし18時間である。
化合物(IVc)は、自体公知の方法により製造することが
できる。
【0122】[製造法4]式(I)においてXが−(C
H2)w3NR8aCO(CH2)w4− (記号は前記と同意義を示す)
である化合物(Id)は、例えば下記アミド化反応によ
って製造される。 (アミド化反応)
【化56】 [式中、R8aは水素原子またはハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルを、その他の記号は前記と同意義を示
す] R8aで示される「ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル」としては、前記R 8として例示したものが挙げられ
る。本反応は、前記した[製造法1]に準じて行われ
る。化合物(VI)は、自体公知の方法により製造すること
ができる。化合物(VIId)は、自体公知の方法により製造
することができる。
【0123】[製造法5]式(I)においてXが−(C
H2)w5NHCONR8a(CH2)w6− (式中の記号は前記と同意義
を示す)である化合物(Ie)は、例えば下記ウレア化
反応によって製造される。 (ウレア化反応)
【化57】 [式中の記号は前記と同意義を示す]
【0124】本反応では、化合物(IXe)と1ないし5当量
(好ましくは1ないし1.5当量)化合物(VIIIe)とを、塩
基の共存下、不活性溶媒中で反応させる。「塩基」とし
ては、前記[製造法1]において例示したものが用いら
れる。該塩基は、好ましくは、炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、ピ
リジンなどである。「不活性溶媒」としては、例えば、
アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水
素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶
媒、ケトン系溶媒、スルホキシド系溶媒、水などが挙げ
られる。これらは、二種以上を適宜の割合で混合して用
いてもよい。なかでも、アセトニトリル、DMF、アセ
トン、エタノール、ピリジンなどが好ましい。反応温度
は、通常約−20℃ないし100℃、好ましくは室温な
いし80℃である。反応時間は、例えば約0.5時間な
いし1日である。化合物(VIIIe)は、自体公知の方法に
より製造することができる。化合物(IXe)は、自体公知
の方法により製造することができる。
【0125】[製造法6]式(I)においてRが置換基
を有していてもよい環集合芳香族基(Ar2−Ar3)である
化合物(If)は、例えば下記アリールカップリング反
応によって製造することもできる。 (アリールカップリング反応)
【化58】 [式中、Ar2およびAr3は、それぞれ置換基を有していて
もよい単環式芳香族基または縮合芳香族基を;L1はヒド
ロキシあるいはC1-6アルキルを;L2はハロゲン(好まし
くは塩素、臭素)あるいはトリフルオロメタンスルホニ
ルオキシを;その他の記号は前記と同意義を示す]
【0126】Ar2およびAr3で示される「置換基を有して
いてもよい単環式芳香族基または縮合芳香族基」におい
て、「置換基」、「単環式芳香族基」、「縮合芳香族
基」としては、前記RまたはAr1として例示したものが
用いられる。とりわけ、Ar2およびAr3が、ともに置換基
を有していてもよいフェニルであり、Ar2−Ar3が置換基
を有していてもよいビフェニリルである場合が好まし
い。アリールカップリング反応は、自体公知の方法、例
えば、アクタ ケミカ スカンジナビア(Acta. Chemic
a Scandinavia),221−230頁、1993年等に
記載の方法、あるいはこれに準ずる方法に従って行うこ
とができる。
【0127】本反応では、化合物(Xf)と1ないし3当
量(好ましくは1ないし1.5当量)の化合物(XIf)とを、塩
基および遷移金属触媒の存在下、不活性溶媒中で反応さ
せる。該「塩基」としては、前記[製造法1]において
例示したものが用いられる。該塩基は、好ましくは、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどである。「塩
基」の使用量は、例えば化合物(XIf)に対して、約1
ないし10当量である。「遷移金属触媒」としては、例
えば、パラジウム触媒、ニッケル触媒などが挙げられ
る。該「パラジウム触媒」としては、例えば、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、酢酸
パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリド、パラジウム−炭素などが挙げられ
る。該「ニッケル触媒」としては、例えば、テトラキス
(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)などが挙げ
られる。該「遷移金属触媒」の使用量は、化合物(XI
f)に対して、約0.01ないし1当量、好ましくは約
0.01ないし0.5当量である。反応温度は、室温な
いし150℃、好ましくは約80℃ないし150℃であ
る。反応時間は、例えば約1ないし48時間である。該
「不活性溶媒」としては、例えば、水、アルコール系溶
媒、芳香族系溶媒などが挙げられる。これらは、二種以
上を適宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、
水、エタノール、トルエンなどの単独またはこれら二種
以上の混合溶媒が好ましい。化合物(Xf)は、自体公知の
方法により製造することができる。化合物(XIf)は、自
体公知の方法により製造することができる。
【0128】[製造法7]式(I)において、YがC2-6
アルケニレン(例えば、CH=CHCH2)である化合
物(Ig)は、以下の[反応式3―1]によって製造す
ることができる。すなわち、 工程(Aa):化合物(IXg)と化合物(Xa)との
縮合反応、 工程(Ab):化合物(XIg)の還元反応、および 工程(Ac):化合物(VIIg)の脱水反応を順次行
うことにより、化合物(Ig)を製造することができ
る。 [反応式3−1]
【化59】 [式中の記号は前記と同意義を示す]
【0129】工程(Aa)における縮合反応は、例え
ば、前記工程(af)と同様にして行うことができる。
工程(Ab)における還元反応は、自体公知の方法(例
えば、Pd/C等の遷移金属触媒を用いた接触還元反応、Et
3SiHなどの金属水素化物を用いた還元反応、NaBH4など
の金属水素錯化合物をもちいた還元反応等)を用いて行
うことができる。また、本反応は、2段階で行うことも
でき、例えば、前述の工程(ag)で述べた還元反応と
同様の条件で二重結合を還元した後、NaBH4などの金属
水素錯化合物を用いてカルボニル基を還元してもよい。
工程(Ac)における脱水反応は、例えば、前記工程
(ac)と同様にして行うことができる。化合物(IXg)
は、自体公知の方法により製造することができる。
【0130】化合物(I)は、以下の[製造法8]に従
い、化合物(IIa)と化合物(III)とを縮合反応に付す
ことによっても製造することができる。該「縮合反応」
は、前述の工程(aa)における縮合反応と同様にして
行うことができる。 [製造法8]
【化60】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 化合物(IIa)は、自体公知の方法あるいはそれに準じ
た方法により製造することができる。
【0131】化合物(I’)は、例えば以下の[製造法
9]に従い、化合物(IIb)と化合物(IIIb)とを縮合
反応に付すことによって製造することができる。該「縮
合反応」は、前述の工程(aa)における縮合反応と同
様にして行うことができる。 [製造法9]
【化61】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 化合物(IIb)は、自体公知の方法あるいはそれに準じ
た方法により製造することができる。化合物(IIIb)
は、前記化合物(III)と同様にして製造することがで
きる。
【0132】化合物(I’’)は、例えば以下の[製造
法10]に従い、化合物(IIa)と化合物(IIIc)とを
縮合反応に付すことによって製造することができる。該
「縮合反応」は、前述の工程(aa)における縮合反応
と同様にして行うことができる。 [製造法10]
【化62】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 化合物(IIIc)は、前記化合物(III)と同様にして製
造することができる。
【0133】前記「アルコール系溶媒」としては、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert
−ブタノールなどが用いられる。前記「エーテル系溶
媒」としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タンなどが用いられる。前記「ハロゲン化炭化水素系溶
媒」としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素などが用いられ
る。前記「芳香族系溶媒」としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ピリジンなどが用いられる。
前記「炭化水素系溶媒」としては、例えば、ヘキサン、
ペンタン、シクロヘキサンなどが用いられる。前記「ア
ミド系溶媒」としては、例えば、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドンなどが用いられる。前記「ケトン系溶媒」と
しては、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどが
用いられる。前記「スルホキシド系溶媒」としては、例
えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)などが用いられる。
前記「ニトリル系溶媒」としては、例えば、アセトニト
リル、プロピオニトリルなどが用いられる。
【0134】かくして得られた本発明化合物において、
分子内の官能基は、自体公知の化学反応を組み合わせる
ことにより目的の官能基に変換することもできる。該化
学反応の例としては、酸化反応、還元反応、アルキル化
反応、加水分解反応、アミノ化反応、エステル化反応、
アリールカップリング反応、脱保護反応などが挙げられ
る。
【0135】前記の各反応において、原料化合物が置換
基としてアミノ、カルボキシ、ヒドロキシ、カルボニル
を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般的
に用いられるような保護基が導入されていてもよく、反
応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化
合物を得ることができる。アミノの保護基としては、前
記Wとして例示したアミノ基の保護基が用いられる。カ
ルボキシの保護基としては、例えば、C1-6アルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、tert−ブチルなど)、C7-11アラルキル(例、ベンジ
ルなど)、フェニル、トリチル、シリル(例、トリメチル
シリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、
tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシ
リルなど)、C2-6アルケニル(例、1−アリルなど)などが
用いられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルコキ
シ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニ
トロなどで置換されていてもよい。
【0136】ヒドロキシの保護基としては、例えば、C
1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチ
ル、C 7-10アラルキル(例、ベンジルなど)、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル
など)、ベンゾイル、C7-10アラルキル−カルボニル
(例、ベンジルカルボニルなど)、2−テトラヒドロピラ
ニル、2−テトラヒドロフラニル、シリル(例、トリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリ
ル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチ
ルシリルなど)、C2- 6アルケニル(例、1−アリルなど)な
どが用いられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アル
キル(例、メチル、エチル、n−プロピルなど)、C1-6
ルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)ま
たはニトロなどで置換されていてもよい。カルボニルの
保護基としては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジ
オキサンなど)、非環状アセタール(例、ジ−C1-6アルキ
ルアセタールなど)などが用いられる。
【0137】上記した保護基の除去方法は、自体公知の
方法、例えば、プロテクティブ グループス イン オー
ガニック シンセシス(Protective Groups in Organic S
ynthesis)、 John Wiley and Sons 刊(1980)に記載の方
法などに準じて行うことができる。例えば、酸、塩基、
紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニ
ウムフルオリド、酢酸パラジウム、トリアルキルシリル
ハライド(例えば、トリメチルシリルヨージド、トリメ
チルシリルブロミドなど)などを使用する方法、還元法
などが用いられる。
【0138】本発明化合物は、公知の手段、例えば、溶
媒抽出、液性変換、転溶、晶出、再結晶、クロマトグラ
フィーなどによって単離精製することができる。また、
本発明化合物の原料化合物またはその塩は、前記と同様
の公知の手段などによって単離精製することができる
が、単離することなくそのまま反応混合物として次の工
程の原料として供されてもよい。
【0139】本発明化合物は、優れたMCH受容体拮抗作
用を有するため、MCHに起因する疾患の予防・治療剤とし
て有用である。 また、本発明化合物は、毒性も低く、
経口吸収性および脳内移行性に優れている。したがっ
て、本発明化合物を含有するメラニン凝集ホルモン拮抗
剤は、哺乳動物(例えば、ラット、マウス、モルモッ
ト、ウサギ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ウシ、サル、ヒトな
ど)に対し、MCHに起因する疾患の予防・治療剤などとし
て安全に投与される。ここで、MCHに起因する疾患とし
ては、例えば肥満症[例、悪性肥満細胞症(malignant m
astocytosis)、外因性肥満 (exogenous obesity)、過イ
ンシュリン性肥満症(hyperinsulinar obesity)、過血漿
性肥満(hyperplasmic obesity)、下垂体性肥満(hypophy
seal adiposity)、減血漿性肥満症(hypoplasmic obesit
y)、甲状腺機能低下肥満症(hypothyroid obesity)、視
床下部性肥満(hypothalamic obesity)、症候性肥満症(s
ymptomatic obesity)、小児肥満 (infantile obesit
y)、上半身肥満(upper body obesity)、食事性肥満症
(alimentary obesity)、性機能低下性肥満(hypogonadal
obesity)、全身性肥満細胞症(systemic mastocytosi
s)、単純性肥満(simple obesity)、中心性肥満(central
obesity)など]、摂食亢進症(hyperphagia)、情動障
害、性機能障害などが挙げられる。
【0140】本発明化合物は、糖尿病、糖尿病合併症
(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症
など)、動脈硬化症、膝関節炎などの生活習慣病の予防
・治療薬としても有用である。さらに、本発明化合物
は、摂食抑制薬としても有用である。本発明のMCH拮抗
剤および医薬組成物は、食事療法(例、糖尿病の食事療
法など)、運動療法と併用することもできる。
【0141】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物は、
それぞれ本発明化合物を、そのままあるいは薬理学的に
許容される担体とともに、自体公知の手段に従って製剤
化することによって製造される。
【0142】ここで、薬理学的に許容される担体として
は、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物
質、例えば、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合
剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁
化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などが挙げられる。
また、製剤化の際に、必要に応じて、防腐剤、抗酸化
剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤などの添加物を用
いることもできる。賦形剤としては、例えば、乳糖、白
糖、D−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結
晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢
剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤としては、例えば、結晶セルロース、
白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチ
ン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、例えば、
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)などが挙
げられる。
【0143】溶剤としては、例えば、注射用水、アルコ
ール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、
トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤として
は、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノ
ール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタ
ノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムな
どが挙げられる。懸濁化剤としては、例えば、ステアリ
ルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセ
リンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。
【0144】等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D
−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マ
ンニトールなどが挙げられる。緩衝剤としては、例え
ば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝
液などが挙げられる。無痛化剤としては、例えば、ベン
ジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤としては、例
えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒ
ドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤とし
ては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げら
れる。
【0145】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物の剤
型としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティ
ング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプ
セルを含む)、液剤などの経口剤;注射剤(例、皮下注
射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤な
ど)、外用剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤な
ど)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤など)、徐放剤
(例、徐放性マイクロカプセルなど)、ペレット、点滴
剤などの非経口剤などとして、経口的または非経口的
(例、局所、直腸、静脈投与等)に安全に投与することが
できる。
【0146】本発明のMCH拮抗剤中の本発明化合物の含
有量、および本発明の医薬組成物中の本発明化合物の含
有量は、例えば、それぞれMCH拮抗剤または医薬組成物
全体の約0.1ないし100重量%である。本発明のMCH拮抗
剤および医薬組成物の投与量は、投与対象、投与ルー
ト、疾患などにより適宜選択される。例えば、本発明の
MCH拮抗剤または医薬組成物を、肥満症の成人患者(体重
約60kg)に経口投与する場合の1日当たりの投与量は、
それぞれ有効成分である本発明化合物として、約0.1な
いし約500mg、好ましくは約1ないし約100mg、さらに好
ましくは約5ないし約100mgであり、この量を1日1ないし
数回に分けて投与することができる。
【0147】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物は、
例えば「肥満症の治療効果の増強」、「MCH拮抗剤の使
用量の低減」などを目的として、本発明のMCH拮抗剤お
よび医薬組成物に悪影響を及ぼさない併用用薬剤を用い
ることができる。このような併用用薬剤としては、例え
ば「糖尿病治療薬」、「糖尿病合併症治療薬」、「MCH
拮抗剤以外の抗肥満薬」、「高血圧治療薬」、「高脂血
症治療薬」、「関節炎治療薬」、「抗不安薬」、「抗う
つ薬」などが挙げられる。これらの併用用薬剤は、2種
以上を適宜の割合で組合わせて用いてもよい。
【0148】上記「糖尿病治療薬」としては、例えばイ
ンスリン抵抗性改善薬、インスリン分泌促進薬、ビグア
ナイド剤、インスリン、α―グルコシダーゼ阻害薬、β
3アドレナリン受容体作動薬などが挙げられる。インス
リン抵抗性改善薬としては、例えばピオグリタゾンまた
はその塩(好ましくは塩酸塩)、トログリタゾン、ロシ
グリタゾンまたはその塩(好ましくはマレイン酸塩)、
JTT−501、GI−262570、MCC−55
5、YM−440、DRF−2593、BM−13−1
258、KRP−297、R−119702などが挙げ
られる。インスリン分泌促進薬としては、例えばスルフ
ォニル尿素剤が挙げられる。該スルフォニル尿素剤の具
体例としては、例えばトルブタミド、クロルプロパミ
ド、トラザミド、アセトヘキサミド、 グリクロピラミ
ドおよびそのアンモニウム塩、グリベンクラミド、グリ
クラジド、グリメピリドなどが挙げられる。上記以外に
も、インスリン分泌促進剤としては、例えばレパグリニ
ド、ナテグリニド、ミチグリニド(KAD−122
9)、JTT−608などが挙げられる。
【0149】ビグアナイド剤としては、例えばメトホル
ミン、ブホルミン、フェンホルミンなどが挙げられる。
インスリンとしては、例えばウシ,ブタの膵臓から抽出
された動物インスリン;ブタの膵臓から抽出されたイン
スリンから酵素的に合成された半合成ヒトインスリン;
大腸菌,イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトイ
ンスリンなどが挙げられる。インスリンとしては、0.
45から0.9(w/w)%の亜鉛を含むインスリン亜
鉛;塩化亜鉛,硫酸プロタミンおよびインスリンから製
造されるプロタミンインスリン亜鉛なども用いられる。
さらに、インスリンは、そのフラグメントあるいは誘導
体(例、INS-1など)であってもよい。なお、インスリ
ンには、超速効型、速効型、二相型、中間型、持続型な
ど種々のものが含まれるが、これらは患者の病態により
適宜選択できる。α―グルコシダーゼ阻害薬としては、
例えばアカルボース、ボグリボース、ミグリトール、エ
ミグリテートなどが挙げられる。β3アドレナリン受容
体作動薬としては、例えばAJ−9677、BMS−1
96085、SB−226552、AZ40140など
が挙げられる。上記以外にも、「糖尿病治療薬」として
は、例えばエルゴセット、プラムリンタイド、レプチ
ン、BAY-27-9955などが挙げられる。
【0150】上記「糖尿病合併症治療薬」としては、例
えばアルドース還元酵素阻害薬、グリケーション阻害
薬、プロテインキナーゼC阻害薬などが挙げられる。ア
ルドース還元酵素阻害剤としては、例えばトルレスタッ
ト;エパルレスタット;イミレスタット;ゼナレスタッ
ト;SNK−860;ゾポルレスタット;ARI−50
9;AS−3201などが挙げられる。グリケーション
阻害薬としては、例えばピマゲジンなどが挙げられる。
プロテインキナーゼC阻害薬としては、例えばNGF、LY-
333531などが挙げられる。上記以外にも、「糖尿病合併
症治療薬」としては、例えばアルプロスタジル、塩酸チ
アプリド、シロスタゾール、塩酸メキシレチン、イコサ
ペント酸エチル、メマンチン(memantine)、ピマゲド
リン(pimagedline;ALT-711)などが挙げられる。
【0151】上記「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」として
は、例えばリパーゼ阻害薬、食欲抑制薬などが挙げられ
る。リパーゼ阻害薬としては、例えばオルリスタットな
どが挙げられる。食欲抑制薬としては、例えばマジンド
ール、デクスフェンフラミン、フルオキセチン、シブト
ラミン、バイアミンなどが挙げられる。上記以外にも、
「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」としては、例えばリプス
タチンなどが挙げられる。
【0152】上記「高血圧治療薬」としては、例えばア
ンジオテンシン変換酵素阻害薬、カルシウム拮抗薬、カ
リウムチャンネル開口薬、アンジオテンシンII拮抗薬な
どが挙げられる。アンジオテンシン変換酵素阻害薬とし
ては、例えばカプトプリル、エナラプリル、アラセプリ
ル、(塩酸)デラプリル、リジノプリル、イミダプリ
ル、ベナゼプリル、シラザプリル、テモカプリル、トラ
ンドラプリル、(塩酸)マニジピンなどが挙げられる。
カルシウム拮抗薬としては、例えばニフェジピン、アム
ロジピン、エホニジピン、ニカルジピンなどが挙げられ
る。カリウムチャンネル開口薬としては、例えばレブク
ロマカリム、L-27152、AL0671、NIP-121などが挙げられ
る。アンジオテンシンII拮抗薬としては、例えばロサル
タン、カンデサルタンシレキシチル、バルサルタン、イ
ルベサルタン、CS-866、E4177などが挙げられる。
【0153】上記「高脂血症治療薬(動脈硬化症治療
薬)」としては、例えばHMG−CoA還元酵素阻害
薬、フィブラート系化合物などが挙げられる。HMG−
CoA還元酵素阻害薬としては、例えばプラバスタチ
ン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチ
ン、フルバスタチン、リパンチル、セリバスタチン、イ
タバスタチン、ZD−4522またはそれらの塩(例、
ナトリウム塩など)などが挙げられる。フィブラート系
化合物としては、例えばベザフィブラート、クリノフィ
ブラート、クロフィブラート、シンフィブラートなどが
挙げられる。
【0154】上記「関節炎治療薬」としては、例えばイ
ブプロフェンなどが挙げられる。上記「抗不安薬」とし
ては、例えばクロルジアゼポキシド、ジアゼパム、オキ
サゾラム、メダゼパム、クロキサゾラム、ブロマゼパ
ム、ロラゼパム、アルプラゾラム、フルジアゼパムなど
が挙げられる。上記「抗うつ薬」としては、例えば、フ
ルオキセチン、フルボキサミン、イミプラミン、パロキ
セチン、サートラリンなどが挙げられる。
【0155】前記した併用用薬剤の投与時期は限定され
ず、MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを、投
与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおい
て投与してもよい。併用用薬剤の投与量は、臨床上用い
られている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルー
ト、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができ
る。併用用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与時
に、MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とが組み
合わされていればよい。このような投与形態としては、
例えば、1)MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤
とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、2)
MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを別々に製
剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投
与、3)MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを
別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路で
の時間差をおいての投与、4)MCH拮抗剤または医薬組
成物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の
製剤の異なる投与経路での同時投与、5)MCH拮抗剤ま
たは医薬組成物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得ら
れる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての
投与(例えば、MCH拮抗剤または医薬組成物;併用用薬
剤の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)などが
挙げられる。MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤
との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等により適
宜選択することができる。
【0156】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の参考例、
実施例、製剤例、実験例によって詳しく説明されるが、
これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の
範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。以下の参考
例、実施例中の「室温」は0ないし30℃を示し、有機
層の乾燥には無水硫酸マグネシウムまたは無水硫酸ナト
リウムを用いた。「%」は特記しない限り重量パーセン
トを意味する。赤外吸収スペクトルは、フーリエ変換形
赤外分光光度計を用い、拡散反射法で測定した。FABMS
(pos)は、高速原子衝撃質量分析法(Fast Atom Bom
bardment MassSpectrometry)における(+)法で測定
した質量スペクトルである。MS(APCI) およびMS(ESI)
は、それぞれ大気圧科学イオン化法(Atmospheric Pres
sure Chemical Ionization : APCI)あるいは電子衝撃
イオン化法(ElectronSpray Ionization : ESI)により
測定した質量スペクトルである。
【0157】本文中で用いられているその他の略号は下
記の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クァルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling co
nstant) Hz : ヘルツ(Hertz) CDCl3: 重クロロホルム DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド THF : テトラヒドロフラン DMF : N,N−ジメチルホルムアミド DMSO : ジメチルスルホキシド WSCD : 1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド WSC : 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド 塩酸塩1 H−NMR :プロトン核磁気共鳴 (通常フリー体をCDCl3中で測定した。) IR : 赤外吸収スペクトル Me : メチル Et : エチル HOBt:1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール IPE:ジイソプロピルエーテル DMAP : 4-ジメチルアミノピリジン
【0158】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical N
omenclatureによる略号あるいは当該分野に
おける慣用略号に基づくものであり、その例を下記す
る。またアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、
特に明示しなければL体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム EIA :エンザイムイムノアッセイ Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGl :ピログルタミン酸 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基 TC :チアゾリジン−4(R)−カルボキ
サミド基
【0159】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Tos :p−トルエンスルホニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニ
ル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニ
ル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェノール Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカル
ボニル HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :1−ヒドロキシ−5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボジイミド DCC :N,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド
【0160】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕ラットSLC-1をコードするcDNAのスク
リーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:2〕ラットSLC-1をコードするcDNAのスク
リーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:3〕ラットSLC-1の全アミノ酸配列を示
す。 〔配列番号:4〕5’側にSal I認識配列が付加され、ま
た3’側にSpe I認識配列が付加されたラットSLC-1cDNA
の全塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕ラットSLC-1発現CHO細胞の各クローン
におけるSLC-1mRNAの発現量を測定するために使用した
リボプローブ(riboprobe)を示す。 〔配列番号:6〕ヒトSLC-1をコードするcDNAを取得す
るために使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:7〕ヒトSLC-1をコードするcDNAを2本鎖
にするために使用したプライマーを示す。 〔配列番号:8〕ヒトSLC-1をコードするcDNA全塩基配
列を示す。 〔配列番号:9〕ヒトSLC-1の全アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:10〕ヒトSLC-1(S)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:11〕ヒトSLC-1(S)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:12〕ヒトSLC-1(L)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:13〕ヒトSLC-1(L)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:14〕5’側にSal I認識配列が付加され、
また3’側にSpe I認識配列が付加されたヒトSLC-1(S) c
DNAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:15〕5’側にSal I認識配列が付加され、
また3’側にSpe I認識配列が付加されたヒトSLC-1(L) c
DNAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕ヒトSLC-1(S) 発現CHO細胞およびヒ
トSLC-1(L) 発現CHO細胞の各クローンにおけるSLC-1mRN
Aの発現量を測定するために使用したリボプローブ(rib
oprobe)を示す。
【0161】参考例1−6で得られた配列番号:9で表
される塩基配列をコードするDNAを含むプラスミドによ
る形質転換体 Escherichia coli DH10B/phSLC1L8は、平
成11年2月1日から通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−
6632として、平成11年1月21日から財団法人・
発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO 16254と
して寄託されている。
【0162】
【実施例】参考例1 エチル 6-(3-クロロプロパノイル)-3,4-ジヒドロ-1(2H)
-キノリンカルボキシレート
【化63】 エチル 3,4-ジヒドロ-1(2H)-キノリンカルボキシレート
(14.5g, 70.4mmol)と3−クロロプロピオニルクロリド
(7.39ml, 77.4mmol) のジクロロメタン溶液に塩化アル
ミニウム (23.5g, 176mmol) を水冷下で加えた後、室温
で14時間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、ジクロロメ
タンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られ
た残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1) により精製して、
ヘキサンから結晶化することにより表題化合物 (15.6g)
をmp. 78-79℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.35 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.93
(2H, m), 2.83 (2H, t, J= 6.2 Hz), 3.42 (2H, t, J =
7.0 Hz), 3.81 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.92 (2H, t, J
= 7.0 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.74 (2H,
m), 7.92 (1H, d, J= 8.8 Hz). 元素分析値 C15H18ClNO3として 計算値:C, 60.91; H, 6.13; N, 4.74. 実験値:C, 61.20; H, 6.05; N, 4.74. 参考例2 エチル 6-[3-(ジメチルアミノ)プロパノイル]-3,4-ジヒ
ドロ-1(2H)-キノリンカルボキシレート
【化64】 参考例1で得られたエチル 6-(3-クロロプロパノイル)-
3,4-ジヒドロ-1(2H)-キノリンカルボキシレート (15.0
g, 50.7mmol) のジクロロメタン溶液に50%ジメチル
アミン水溶液 (51mL) を室温で加えた後、2時間攪拌し
た。反応液を分離後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得
られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1) により精製し
て、表題化合物 (16.3g) を淡黄色油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.34 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.96
(2H, m), 2.29 (6H, s),2.79 (4H, m), 3.11 (2H, m),
3.79 (2H, m), 4.24 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.72-7.78
(2H, m), 7.78 (1H, d, J = 8.4 Hz).
【0163】参考例3 エチル 6-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3,4-ジヒドロ
-1(2H)-キノリンカルボキシレート 塩酸塩
【化65】 参考例2で得られたエチル 6-[3-(ジメチルアミノ)プロ
パノイル]-3,4-ジヒドロ-1(2H)-キノリンカルボキシレ
ート (15.4g, 50.7mmol) のトリフルオロ酢酸溶液にト
リエチルシラン (64.8ml, 406mmol) を窒素雰囲気下で
加えた後、室温で5日間攪拌した。溶媒を減圧下留去し
た後、エーテルを加えて水で抽出した。水層に8規定水
酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得ら
れた残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1) により精製した。
得られた油状物のエーテル溶液に4規定塩化水素−酢酸
エチルを加え、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄す
ることにより表題化合物 (14.8g) を吸湿性の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.32 (3H, t, J = 7.0
Hz), 1.78 (2H, m), 1.83 (2H, m), 2.22 (6H, s), 2.
29 (2H, m), 2.56 (2H, m), 2.75 (2H, t, J = 6.6 H
z), 3.74 (2H, m), 4.24 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.98
(2H, m), 7.59 (1H,d, J = 8.4 Hz). 参考例4 N,N-ジメチル-3-(1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル)
-1-プロパンアミン 2塩酸塩
【化66】 参考例3で得られたエチル 6-[3-(ジメチルアミノ)プロ
ピル]-3,4-ジヒドロ-1(2H)-キノリンカルボキシレート
塩酸塩 (14.5g, 44.4mmol) の濃塩酸 (200 mL) 溶液
を120℃で16時間攪拌し、溶媒を減圧下留去し減圧
乾燥することにより表題化合物 (12.8g) をmp. 250℃(d
ecomp.) の吸湿性粉末として得た。1 H NMR (D2O) δ 1.78 (4H, m), 2.41 (2H, t-like),
2.54 (6H, s), 2.60 (2H,t-like), 2.81 (2H, m), 3.22
(2H, m), 6.93 (3H, m).元素分析値 C14H22N2・2HCl
として 計算値:C, 57.73; H, 8.31; N, 9.62. 実験値:C, 57.44; H, 8.22; N, 9.47.
【0164】参考例5 1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]エタノン
【化67】 4−(4−クロロフェニル)安息香酸(1.05 g)のテト
ラヒドロフラン懸濁液(15 mL)に、塩化オギザリル
(0.39 mL)とN,N―ジメチルホルムアミド(1滴)
を順次加えた。室温で1時間攪拌した後、溶媒を減圧下
留去した。得られた残査をテトラヒドロフラン(10 m
L)に溶解し、氷冷下、6−アセチル−1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン(0.7 g)、水酸化ナトリウム
粉末(0.31 g)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム
(12 mg)のテトラヒドロフラン(15 mL)懸濁液に加え
た。混合物を室温で3時間攪拌したのち、水を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
得られた残査をジエチルエーテルから結晶化して、表題
化合物(1.1 g)をmp 149-151℃の無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.03-2.15 (2H, m), 2.53 (3H, s),
2.94 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.95 (2H, t, J=6.3 Hz),
6.87 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.38-7.61 (9H, m) 7.79 (1
H, s). 元素分析値 C24H20ClNO2として 計算値: C, 73.94; H, 5.17; N, 3.59. 実験値: C, 73.79; H, 5.13; N, 3.57. 参考例6 (E)-1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-3-(ジメ
チルアミノ)-2-プロペン-1-オン
【化68】 参考例5で得た1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-
イル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニ
ル]エタノン(0.65 g)とN,N―ジメチルホルムアミ
ド ジメチルアセタール(8 ml)の混合物を110℃ で16
時間攪拌した。室温まで冷却後、反応液を減圧下濃縮
し、アルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル)により精製した。得られた残査をジエチルエ
ーテルから結晶化して、表題化合物(1.1 g)をmp 168-
170℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.00-2.15 (2H, m), 2.75-3.20 (8
H, m), 3.95 (2H, t, J=6.4 Hz), 5.64 (1H, d, J=12.3
Hz), 6.76 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.37-7.53 (9H,m) 7.7
5-7.82 (2H, m). 元素分析値 C27H25ClN2O2として 計算値: C, 72.88; H, 5.66; N, 6.30. 実験値: C, 72.58; H, 5.84; N, 6.20.
【0165】参考例7 1-(1-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼ
ピン-8-イル)-3-クロロ-1-プロパノン
【化69】 1-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼピ
ン (17.5g, 92.5mmol)と3−クロロプロピオニルクロリ
ド (13.2ml, 139mmol) のジクロロエタン溶液に塩化ア
ルミニウム (30.8g, 231mmol) を水冷下で加えた後、5
0℃で1日間攪拌した。反応液を氷水に注ぎ、ジクロロ
メタンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得ら
れた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1) により精製し
て、ヘキサンから結晶化して表題化合物 (8.47g) をmp.
106-107℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.41 (1H, m), 1.87 (3H, s), 1.87
-2.08 (3H, m), 2.54-2.83 (3H, m), 3.44 (2H, m), 3.
93 (2H, m), 4.74 (1H, m), 7.38 (1H, d, J = 8.0 H
z), 7.76 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz). 参考例8 1-(1-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼ
ピン-8-イル)-3-(ジメチルアミノ)-1-プロパノン
【化70】 参考例7で得られた1-(1-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-1-ベンズアゼピン-8-イル)-3-クロロ-1-プロパノ
ン (7.10g, 25.4mmol) のジクロロメタン溶液に50%
ジメチルアミン水溶液 (27ml) を室温で加えた後、4時
間攪拌した。反応液を分離後、有機層を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去
した。得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィ
ー (展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1) により
精製し、ヘキサンから結晶化して表題化合物 (5.38g)
をmp. 68-70℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.40 (1H, m), 1.86 (3H, s), 1.81
-2.07 (3H, m), 2.29 (6H, s), 2.59 (1H, m), 2.77 (4
H, m), 3.13 (2H, m), 4.69 (1H, m), 7.36 (1H,d, J =
8.0 Hz), 7.75 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.83 (1H, dd,
J = 1.8, 8.0 Hz). 元素分析値 C17H24N2O2として 計算値:C, 70.80; H, 8.39; N, 9.71. 実験値:C, 70.87; H, 8.16; N, 9.44.
【0166】参考例9 (E)-3-(1-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンズ
アゼピン-8-イル)-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミン
【化71】 参考例8で得られた1-(1-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-1-ベンズアゼピン-8-イル)-3-(ジメチルアミノ)-
1-プロパノン (5.00g, 17.3mmol) のトリフルオロ酢酸
溶液にトリエチルシラン (22.2ml, 139mmol) を窒素雰
囲気下で加えた後、室温で5日間攪拌した。溶媒を減圧
下留去した後、エーテルを加えて水で抽出した。水層に
8規定水酸化ナトリウム水溶液を加え塩基性にした後、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。
得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展
開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1) により精製
し、表題化合物 (2.74g) を油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.39 (1H, m), 1.73-2.05 (5H, m),
2.28 (6H, s), 2.53-2.75 (4H, m), 3.08 (2H, dd, J
= 0.8, 6.6 Hz), 4.69 (1H, m), 6.24 (1H, dt,J = 6.
6, 16.0 Hz), 6.48 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.12-7.27
(3H, m). 参考例10 (E)-N,N-ジメチル-3-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベン
ズアゼピン-8-イル)-2-プロペン-1-アミン
【化72】 参考例9で得られた(E)-3-(1-アセチル-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-1-ベンズアゼピン-8-イル)-N,N-ジメチル-2-
プロペン-1-アミン (2.73g, 9.95mmol) の濃塩酸溶液を
120℃で12時間攪拌した。溶媒を減圧下留去した
後、8規定水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性に
した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留
去して、ヘキサンから結晶化することにより表題化合物
(1.49g) をmp. 87-88℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.63 (2H, m), 1.78 (2H, m), 2.26
(6H, s), 2.74 (2H, m), 3.04 (4H, m), 3.78 (1H, b
r), 6.18 (1H, dt, J = 6.6, 16.0 Hz), 6.42 (1H, d,
J = 16.0 Hz), 6.75 (1H, d, J = 1.6 Hz), 6.85 (1H,
dd, J = 1.6, 7.8Hz), 7.04 (1H, d, J = 7.8 Hz). 元素分析値 C15H22N2として 計算値:C, 78.21; H, 9.63; N, 12.16. 実験値:C, 78.15; H, 9.73; N, 12.23.
【0167】参考例11 (E)-1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-3-ピペ
リジノ-2-プロペン-1-オン
【化73】 参考例6で得た(E)-1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニ
ル]-4-イル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノ
リニル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(0.29
g)とピペリジン(3 ml)の混合物を110℃ で2時間攪
拌した。室温まで冷却後、反応液を減圧下濃縮し、アル
ミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル)により精製した。得られた残査をジエチルエーテル
から結晶化して、表題化合物(0.28 g)をmp 167-170℃
の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.57-1.70 (6H, m), 2.03-2.15 (2
H, m), 2.92 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.25-3.45 (4H, m),
3.95 (2H, t, J=6.4 Hz), 5.74 (1H, d, J=12.5 Hz),
6.74 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.37-7.61 (9H, m) 7.72-7.7
8 (2H, m). 参考例12 1-(1-アセチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-3
-(ジメチルアミノ)-1-プロパノン
【化74】 1-アセチルインドリンを用いて、参考例1および参考例
2と同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を粘
ちゅうな油状物として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.21-2.33 (9H, m), 2.74 (2H, t,
J=7.2 Hz), 3.11 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.23 (2H, t, J=
8.6 Hz), 4.12 (2H, t, J=8.6 Hz), 7.78-7.97 (2H, m)
8.24 (1H, d, J=8.4 Hz).
【0168】参考例13 (E)-3-[2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジメ
チル-2-プロペン-1-アミン
【化75】 1) 参考例12で得た1-(1-アセチル-2,3-ジヒドロ-1
H-インドール-5-イル)-3-(ジメチルアミノ)-1-プロパノ
ン(4.3 g)のメタノール溶液(40 ml)に、氷冷下に水
素化ホウ素ナトリウム(0.75 g)を加え、混合物を0-5
℃ で30分間攪拌した。反応液に水-氷を加えた後、溶媒
を減圧下留去し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下留去した。得られた残査をアルミナカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル)により精製し
て、3-[1-アセチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イ
ル]-3-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-1-プロパンアミン(3.
3 g)を無色粉末として得た。 2) 上記1)で得た3-[1-アセチル-2,3-ジヒドロ-1H-
インドール-5-イル]-3-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-1-プ
ロパンアミン(3.3 g)と濃塩酸(20 ml)の混合物を16
時間加熱還流した。室温まで冷却後、反応液を減圧下濃
縮し、水で希釈した後、2規定水酸化ナトリウム水溶液
でアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下留去して、表題化合物(2.3 g)を油状物と
して得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.25 (6H, s), 2.97-3.04 (4H, m),
3.55 (2H, t, J=8.2 Hz), ca. 3.8 (1H, br.s, NH),
5.98-6.09 (1H, m), 6.41 (1H, d, J=16.2 Hz), 6.56
(1H, d, J=8.1 Hz), 7.02 (1H, dd, J=1.5, 8.1 Hz),
7.19 (1H, s). 参考例14 1-(1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル)-4-(ジメチル
アミノ)-1-ブタノン
【化76】 エチル 3,4-ジヒドロ-1(2H)-キノリンカルボキシレート
を用いて、参考例1、参考例2および参考例4と同様の
操作を順次行うことにより、表題化合物を油状物として
得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.87-2.00 (4H, m), 2.33 (6H, s),
2.48 (2H, t, J = 7.4Hz), 2.78 (2H, t, J = 6.3 H
z), 2.91 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.37 (2H, t, J= 5.6
Hz), 4.4 (1H, br, NH), 6.39 (1H, d, J = 9.2 Hz),
7.60-7.64 (2H, m).
【0169】参考例15 4-オキソ-4-[2-(トリフルオロアセチル)-1,2,3,4--テト
ラヒドロ-7-イソキノリニル]ブタン酸
【化77】 1) 無水トリフルオロ酢酸 (47.5 ml, 336 mmol)を1,
2,3,4-テトラヒドロイソキノリン (25 g, 188 mmol)の
THF溶液 (100 ml) に0℃で滴下し、2時間室温で撹拌し
た後、溶媒を減圧留去した。残さに水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出し、1N塩酸で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去して、2-(トリフルオロアセ
チル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン43.5 gを油状
物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.00-2.93 (2H, m), 3.92-3.80 (2
H, m), 4.77 (2H, m), 7.28-7.13 (4H, m). 2) 上記1)で得た2-(トリフルオロアセチル)-1,2,
3,4-テトラヒドロイソキノリン (10 g, 43.6 mmol)と無
水コハク酸 (4.8 g, 48 mmol) のジクロロエタン混合物
に、室温で塩化アルミニウム(26 g, 200 mmol)を少量ず
つ加え、45℃で1時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー (展開溶媒;ヘキサン:酢酸
エチル = 1 : 1) で精製し、表題化合物7.5 gを無色粉
末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.58 (2H, m), 3.00 (2H, m),
3.23 (2H, m), 3.83 (2H,m), 4.84 (2H, m), 7.38 (1H,
m), 7.84 (1H, m), 7.93 (1H, m), 12.17 (1H,s). 参考例16 4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]ブタン酸
【化78】 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピンを用いて、
参考例15と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.81 (2H, t, J=6.4Hz), 2.90-3.1
5 (4H, m), 3.29 (2H, t, J=6.4Hz), 3.65-3.85 (4H,
m), 7.20-7.33 (1H, m), 7.75-7.85 (2H, m), ca.10 (1
H, br).
【0170】参考例17 N,N-ジプロピル-(4-エトキシカルボニルメトキシ-3-ニ
トロフェニル)アセトアミド
【化79】 1) (4-ヒドロキシフェニル)酢酸 (50.4 g, 330 mmo
l)の酢酸溶液 (230 ml)に、氷冷下に硝酸 (24.5 ml, 39
8 mmol)の酢酸溶液 (20 ml)を、反応液の温度が10℃を
越えないようにゆっくり滴下した。反応液を2時間撹拌
後、水 (1 L)を滴下し、析出した結晶をろ取した。得ら
れた結晶を水洗後、乾燥し、(4-ヒドロキシ-3-ニトロフ
ェニル)酢酸 (49 g)を mp 144-146℃の結晶として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.76 (2H, s), 7.16 (1H, d, J =
8.8 Hz), 7.53 (1H, dd,J = 8.8, 2.2 Hz), 8.04 (1H,
d, J = 2.2 Hz). 2) 上記1)で得た(4-ヒドロキシ-3-ニトロフェニ
ル)酢酸 (25 g, 127 mmol)のTHF溶液 (100 ml)に塩化チ
オニル (50 ml, 680 mmol)を室温で滴下し、2時間加熱
還流した。反応液を濃縮し、得られた残渣をクロロホル
ム(250 ml)に溶解し、ジプロピルアミン(35 ml, 255 mm
ol)のクロロホルム溶液(300 ml)に、氷冷下1時間かけて
滴下した。滴下後、反応液を水および飽和重曹水で洗浄
し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。残
渣を酢酸エチル-ヘキサンより再結晶し、N,N-ジプロピ
ル-(4-ヒドロキシ-3-ニトロフェニル)アセトアミド(26.
5g)を mp 55-57℃の結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.8-1.0 (6H, m), 1.4-1.7 (4H,
m), 3.2-3.4 (4H, m), 3.67 (2H, s), 7.12 (1H, d, J
= 8.6 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 8.6, 2.2 Hz), 7.96 (1
H, d, J = 2.2 Hz). 3) 上記2)で得たN,N-ジプロピル-(4-ヒドロキシ-3
-ニトロフェニル)アセトアミド (3, 5 g, 17.8 mmol)お
よびブロモ酢酸エチル (3.0 ml, 26.7 mmol)のDMF溶液
(40 ml)に、炭酸カリウム(7.4 g, 53 mmol)を加えた。
反応液を室温で終夜撹拌後、反応液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥、濃縮した。残渣を酢酸エチル-ヘキサンより再
結晶し、表題化合物 (4.9 g, 75 %)を mp 79-80℃の結
晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.8-1.0 (6H, m), 1.29 (3H, t, J
= 7.0 Hz), 1.4-1.7 (4H, m), 3.1-3.4 (4H, m), 3.68
(2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.76 (2H, s),
6.96 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.38 (1H, dd, J = 8.6,
2.2 Hz), 7.77 (1H, d, J = 2.2 Hz). 元素分析値 C18H26N2O6として 計算値:C, 59.00; H, 7.15; N, 7.65. 実験値:C, 58.92; H, 7.15; N, 7.85.
【0171】参考例18 3-(4-エトキシカルボニルメトキシ-3-ニトロフェニル)
プロピオン酸メチル
【化80】 1) 3-(4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸を用い
て、参考例17の1)と同様の操作を行うことにより、
3-(4-ヒドロキシ-3-ニトロフェニル)プロピオン酸を粉
末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.70 (2H, t, J = 7.4 Hz), 2.95
(2H, t, J = 7.4 Hz),7.10 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.4
6 (1H, dd, J = 8.8, 2.0 Hz), 7.96 (1H, d, J= 2.0 H
z). 融点: 80-82 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサン) 2) 上記1)で得た3-(4-ヒドロキシ-3-ニトロフェニ
ル)プロピオン酸(49 g, 232 mmol)のメタノ-ル溶液(500
ml)に塩化チオニル(15 ml)を滴下し、終夜室温で撹拌
した。反応液を濃縮後、水(500 ml)を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を水および飽和重曹水で洗浄後、硫
酸マグネシウムで乾燥、濃縮して、3-(4-ヒドロキシ-3-
ニトロフェニル)プロピオン酸メチル(47 g)を粉末とし
て得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 2.64 (2H, t, J = 7.4H
z), 2.95 (2H, t, J = 7.4Hz), 3.68 (3H, s), 7.10 (1
H, d, J = 8.6Hz), 7.46 (1H, dd, J = 8.6, 2.2Hz),
7.95 (1H, d, J = 2.2 Hz). 融点: 60-62℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサン) 3) 上記2)で得た3-(4-ヒドロキシ-3-ニトロフェニ
ル)プロピオン酸メチルを用いて、参考例17の3)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, t, J = 7.0Hz), 2.64
(2H, t, J = 7.4Hz), 2.95 (2H, t, J = 7.4Hz), 3.67
(3H, s), 4.26 (2H, q, J = 7.0Hz), 4.75 (2H,s), 6.
93 (1H, d, J = 8.6Hz), 7.38 (1H, dd, J = 8.6, 2.2H
z), 7.72 (1H, d, J = 2.2Hz). 融点: 70-72℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサン)
【0172】参考例19 3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4-(2-ナフタレンス
ルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
【化81】 1) 参考例18で得た3-(4-エトキシカルボニルメト
キシ-3-ニトロフェニル)プロピオン酸メチルを用いて、
実施例133と同様の操作を行うことにより、3-(3,4-
ジヒドロ-2H-1,4-ベンズオキサジン-3-オキソ-6-イル)
プロピオン酸メチルを粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.60 (2H, t, J = 7.4 Hz), 2.88
(2H, t, J = 7.4 Hz), 3.68 (3H, s), 4.59 (2H, s),
6.7-7.0 (3H, m). 融点: 131-132℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサン) 2) 上記1)で得た3-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンズ
オキサジン-3-オキソ-6-イル)プロピオン酸メチル (24
g, 102 mmol)のTHF (400 ml)溶液に、1規定のボラン/T
HF溶液 (150 ml, 150 mmol)を氷冷下加えた。反応液を
室温で終夜撹拌後、6規定塩酸 (50 ml, 300 mmol)を加
え2時間撹拌後、6規定水酸化ナトリウム水溶液で中和
し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。残渣
のアセトニトリル溶液 (300 ml)にトリエチルアミン (2
5g, 250 mmol)を加えた後、2-ナフタレンスルホニルク
ロリド(56 g, 250 mmol)のアセトニトリル溶液 (100 m
l)を氷冷下加え、室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮
し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液は
水および飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥、濃縮した。残渣のアセトン溶液 (500 ml)にヨウ化
ナトリウム (37.5 g, 250 mmol)を加え室温で終夜撹拌
した。反応液を濃縮し、水 (500 ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を、水および飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮して、表題化合物
(22 g)を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (2H, m), 2.71 (2H, t, J
= 7.4 Hz), 3.18 (2H,t, J = 7.2 Hz), 3.72 (2H, t,
J = 4.6 Hz), 3.93 (2H, t, J = 4.6 Hz), 6.70(1H, d,
J = 8.0 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 8.0, 1.8 Hz), 7.5-
7.8 (4H, m), 7.8-8.0 (3H, m), 8.30 (1H, s). 融点: 87-88 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサン) 参考例20 N,N-ジプロピル-[4-(4-メトキシフェニル)カルボニルメ
トキシ-3-ニトロフェニル]アセトアミド
【化82】 参考例17の2)で得たN,N-ジプロピル-(4-ヒドロキシ
-3-ニトロフェニル)アセトアミドを用いて、参考例17
の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を粉
末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.8-1.0 (6H, m), 1.4-1.7 (4H,
m), 3.1-3.4 (4H, m), 3.65 (2H, s), 3.89 (3H, s),
5.34 (2H, s), 6.9-7.1 (3H, m), 7.40 (1H, dd, J= 8.
6, 2.2 Hz), 7.76 (1H, d, J = 2.2 Hz), 8.00 (2H, d,
J = 9.0 Hz). 融点: 95-97 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサン)
【0173】参考例21 3-(4-クロロフェニル)プロピルアミン
【化83】 1) 3-(4-クロロフェニル)プロピオン酸 (5.00 g, 2
7.0 mmo)と塩化チオニル (3 ml)の混合物を2時間還流し
た後、過剰の塩化チオニルを減圧留去した。得られた残
査をテトラヒドロフラン (200 ml)に溶解し、LiAlH4
テトラヒドロフラン懸濁液に0℃でゆっくりと滴下し、
室温で1時間攪拌した。反応混合物に水、1N水酸化ナト
リウム水溶液を加え、不溶物をろ去した後、ろ液を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して、
3-(4-クロロフェニル)プロピルアルコール 4.6 gを油状
物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.86 (2H, tt, J = 7.4, 7.4 H
z), 2.68 (2H, t, J = 7.4Hz), 3.67 (2H, t, J = 7.4
Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.27 (2H, d, J= 8.4
Hz). 2) 上記1)で得た3-(4-クロロフェニル)プロピルア
ルコール (4.6 g, 27mmol)とトリエチルアミン (3.78 m
l, 27.1 mmol)のテトラヒドロフラン (100 ml)溶液にメ
シルクロリド (2.10 ml, 27.1 mmol)を0℃で加え、室
温で30分攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和NaCl水溶液で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去した
後、反応混合物とフタルイミドカリウム (5.02 g, 27.1
mmol)をジメチルホルムアミドに溶解し、80℃で10時間
加熱攪拌した。得られる溶液に8N 水酸化ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和NaCl
水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下に留去して、2-[3-(4-クロロフェニル)プロ
ピル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン 7.47 gを固
体として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00 (2H, tt, J = 7.4, 7.4 H
z), 2.69 (2H, t, J = 7.4Hz), 3.73 (2H, t, J = 7.4
Hz), 7.10-7.82 (4H, m), 7.69-7.89 (4H, m). 3) 上記2)で得た2-[3-(4-クロロフェニル)プロピ
ル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン (7.47 g, 24.8
mmol) とヒドラジン一水和物 (2.4 ml, 49.7 mmol)の
エタノール溶液を10時間加熱還流した。溶媒を留去した
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和Na
Cl水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧下留去して、表題化合物 3.66 gを油状物と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80 (2H, tt, J = 7.4, 7.4 H
z), 2.63 (2H, t, J = 7.4Hz), 2.76 (2H, t, J = 7.4
Hz), 3.08 (2H, s), 7.08-7.29 (4H, m).
【0174】参考例22 2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキソエ
チルアミン 塩酸塩
【化84】 1) シアノリン酸ジエチル(1.29ml)を4-(4-クロ
ロフェニル)-1-ピペリジン 塩酸塩(1.80g)、N-(tert
-ブトキシカルボニル)グリシン(1.49g)、トリエチル
アミン(2.38ml)のDMF (80ml)溶液に加えた。反
応混合物を室温で4時間攪拌後、水で希釈し、エーテル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン/酢酸
エチル=1/1)で精製して、tert-ブチル-2-[4-(4-クロ
ロフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキソエチルカルバメ
ート(2.48g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 1.50-1.70 (2H,
m), 1.80-2.00 (2H, m), 2.60-2.90 (2H, m), 3.00-3.2
0 (1H, m), 3.75-3.90 (1H, m), 3.99 (2H, m), 4.70-
4.80 (1H, m), 5.56 (1H, m), 7.11 (2H, d, J=8.4Hz),
7.29 (2H, d, J=8.4Hz). 2) 上記1)で得られたtert-ブチル-2-[4-(4-クロロ
フェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキソエチルカルバメー
ト(2.48g)を4規定塩化水素酢酸エチル溶液(50m
l)に溶解し、室温で4時間攪拌した。溶媒を減圧下留
去して表題化合物(2.16g)を得た。 MS(ESI) (M+H): 253.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-2.00 (4H, m), 2.65-3.00 (2
H, m), 3.05-3.20 (1H,m), 3.75-4.00 (3H, m), 4.40-
4.60 (1H, m), 7.27 (2H, d, J=8.8Hz), 7.37 (2H, d,
J=8.5Hz), 8.25 (2H, m). 参考例23 2-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキソエ
チルアミン 塩酸塩
【化85】 1) 4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジン 塩酸塩を用
いて、参考例22の1)と同様の操作を行うことによ
り、tert-ブチル-2-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-2-オキソエチルカルバメートを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 1.55-1.75 (2H,
m), 1.80-1.90 (2H, m), 2.36 (3H, s), 2.60-2.80 (1
H, m), 2.90-3.20 (2H, m), 3.75-3.90 (1H, m), 4.01
(2H, m), 4.70-4.85 (1H, m), 5.58 (1H, m), 7.00-7.2
0 (4H, m). 2) 上記1)で得たtert-ブチル-2-[4-(2-メチルフェ
ニル)-1-ピペリジニル]-2-オキソエチルカルバメートを
用いて、参考例22の2)と同様の操作を行うことによ
り表題化合物を得た。 MS(ESI) (M+H): 233.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-2.00 (4H, m), 2.32 (3H,
s),2.70-2.91 (1H, m), 2.95-3.30 (2H, m), 3.75-4.0
0 (3H, m), 4.40-4.60 (1H, m), 7.10-7.30 (4H, m),
8.25 (2H, m).
【0175】参考例24 2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]-2-オキソ
エチルアミン 2塩酸塩
【化86】 1) 1-(4-フルオロフェニル)ピペラジンを用いて、参
考例22の1)と同様の操作を行うことにより、tert-
ブチル-2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]-2
-オキソエチルカルバメートを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 3.05-3.15 (4H,
m), 3.55 (2H, t, J=5.1Hz), 3.79 (2H, t, J=5.1Hz),
4.01 (2H, d, J=4.5Hz), 5.52 (1H, m), 6.85-7.05(4H,
m). 2) 上記1)で得たtert-ブチル-2-[4-(4-フルオロフ
ェニル)-1-ピペラジニル]-2-オキソエチルカルバメート
を用いて、参考例22の2)と同様の操作を行うことに
より表題化合物を得た。 MS(ESI) (M+H): 238.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.25-3.60 (4H, m), 3.70-4.00 (6
H, m), 7.15-7.30 (3H,m), 7.30-7.50 (1H, m). 参考例25 2-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]-2-オキソ
エチルアミン 2塩酸塩
【化87】 1) 1-(2-メトキシフェニル)ピペラジンを用いて、参
考例22の1)と同様の操作を行うことにより、tert-
ブチル-2-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]-2
-オキソエチルカルバメートを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.46 (9H, s), 3.00-3.07 (4H,
m), 3.56 (2H, t, J=5.4Hz), 3.82 (2H, t, J=5.4Hz),
3.88 (3H, s), 4.01 (2H, d, J=4.5Hz), 5.56 (1H,m),
6.85-7.05 (4H, m). 2) 上記1)で得たtert-ブチル-2-[4-(2-メトキシフ
ェニル)-1-ピペラジニル]-2-オキソエチルカルバメート
を用いて、参考例22の2)と同様の操作を行うことに
より表題化合物を得た。 MS(ESI) (M+H): 250.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.20-3.50 (4H, m), 3.75-4.10 (6
H, m), 3.87 (3H, s), 7.01 (1H, t, J=8.0Hz), 7.15
(1H, d, J=8.0Hz), 7.27 (1H, t, J=8.0Hz), 7.49(1H,
d, J=8.0Hz).
【0176】参考例26 2-(4-クロロフェノキシ)エチルアミン
【化88】 1) 4-クロロフェノール (2 g, 15.6 mmol)のジメチ
ルホルムアミド(20 ml)溶液に水素化ナトリウム (60% i
n oil, 640 mg, 16 mmol)を加え、室温で30分攪拌した
後、N-(2-ブロモエチル)フタルイミド (4 g, 15.6 mmo
l)を加え、50℃で2時間加熱攪拌した。溶媒を減圧下に
留去した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和NaCl水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下に留去して2-[3-(4-クロロフェノ
キシ)エチル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン 1.00
gを粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 4.10 (2H, t, J = 5.7 Hz), 4.18
(2H, t, J = 5.7 Hz), 7.10-7.82 (4H, m), 7.69-7.89
(4H, m). 2) 上記1)で得た2-[3-(4-クロロフェノキシ)エチ
ル]-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオンを用いて、参考
例21の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.10 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.40
(2H, s), 3.98 (2H, t,J = 5.4 Hz), 6.82 (2H, d, J =
9.2 Hz), 7.24 (2H, d, J = 9.2 Hz). 参考例27 tert-ブチル 8-ヒドロキシ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-2
-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート
【化89】 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-オール
臭化水素酸塩(12.0g,49.2mmol)のクロロホルム(40m
l)と水(40ml)溶液に2規定水酸化ナトリウム(40ml)
と二炭酸t-ブチルを0℃で加え、室温で16時間攪拌し
た。得られる混合液に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下
濃縮後、得られた残査を酢酸エチル−イソプロピルエー
テルより粉末として、表題化合物 (7.99g) を得た。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.40 (9H, s), 1.73 (2H, m), 2.8
6 (2H, m), 3.67 (2H, m), 4.30-4.36 (2H, m), 6.61-
6.70 (2H, m), 6.98 (1H, m).
【0177】参考例28 1-[(4-フェニル-1-ピペリジニル)カルボニル]-1,2,3,4-
テトラヒドロキノリン
【化90】 1) 1,2,3,4-テトラヒドロキノリン (1ml, 7.97mmol)
をTHF (20ml)に溶解し、ピリジン (1.58ml, 15.93mmol)
を加え、氷冷した。反応液にクロロぎ酸 p-ニトロフェ
ニル (1.61g, 7.97mmol)を加え、室温で4時間攪拌した
後、水、飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮して、
4-ニトロフェニル 3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボ
キシレート 2.57gを淡黄色液体として得た。 2) 上記1)で得た4-ニトロフェニル 3,4-ジヒドロ
キノリン-1(2H)-カルボキシレートをDMSO (10ml)に溶解
し、4-フェニルピペリジン 塩酸塩 (1.58g, 7.97mmo
l)、4規定水酸化ナトリウム水溶液 (2.09ml, 8.36mmo
l)を加え、室温で22.5時間攪拌した。反応液に酢酸
エチル 60mlを加え、炭酸カリウム水溶液、飽和食塩水
で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下濃縮して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル = 2 :
1)で精製し、淡黄色液体として表題化合物 2.10gを得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68 (2H, m), 1.80 (2H, m), 1.9
8 (2H, m), 2.65 (1H, m), 2.78 (2H, dd, J=6.6 and
6.9Hz), 2.85 (2H, m), 3.62 (2H, t, J=6.1Hz),3.95
(2H, m), 6.90 (1H, m), 7.04-7.32 (8H, m).
【0178】実施例1 3-[1-([1,1'-ビフェニル]-4-イルカルボニル)-1,2,3,4-
テトラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジメチル-1-プロパン
アミン
【化91】 参考例4で得たN,N-ジメチル-3-(1,2,3,4-テトラヒドロ
-6-キノリニル)-1-プロパンアミン 2塩酸塩 (400mg,
1.37mmol) とトリエチルアミン (669ml, 4.81mmol) の
ジメチルホルムアミド溶液に塩化ビフェニルカルボニル
(327mg, 1.51mmol) を氷冷下で加えた後、室温で3日
間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査
をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=3:1) により精製して、ヘキサン
から結晶化することにより表題化合物 (113mg) をmp. 1
00-101℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.73 (2H, m), 2.06 (2H, m), 2.20
(6H, s), 2.26 (2H, m), 2.54 (2H, m), 2.83 (2H,
m), 3.92 (2H, t-like), 6.72 (2H, m), 6.99 (1H,s),
7.35-7.60 (9H, m). 元素分析値 C27H30N2Oとして 計算値:C, 81.37; H, 7.59; N, 7.03. 実験値:C, 81.26; H, 7.46; N, 7.05. 実施例2 (E)-3-[1-([1,1'-ビフェニル]-4-イルカルボニル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼピン-8-イル]-N,N-
ジメチル-2-プロペン-1-アミン 塩酸塩
【化92】 参考例10で得た(E)-N,N-ジメチル-3-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-1-ベンズアゼピン-8-イル)-2-プロペン-1-ア
ミン (300mg, 1.30mmol) 、水酸化ナトリウム(130mg,
3.26mmol) と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(4.4m
g, 13.0mmol) のテトラヒドロフラン溶液に塩化ビフェ
ニルカルボニル (423mg, 1.95mmol) を氷冷下で加えた
後、室温で5時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加
え、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査をアルミナカ
ラムクロマトグラフィー (展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1) により精製した。得られた油状物に4規
定塩化水素−酢酸エチルを加え、生成した結晶をジエチ
ルエーテルで洗浄することにより表題化合物 (124mg)
をmp. 112-113℃の無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.53 (1H, m), 1.96
(2H, m), 2.15 (6H, s),2.77-3.07 (6H, m), 5.04 (1H,
m), 5.93 (1H, dt, J = 6.6, 15.8 Hz), 6.20 (1H, d,
J = 15.8 Hz), 6.68 (1H, s), 7.02-7.51 (11H, m). 元素分析値 C28H30N2O・HCl・1.5H2Oとして 計算値:C, 70.94; H, 7.23; N, 5.91. 実験値:C, 71.40; H, 7.31; N, 6.11.
【0179】実施例3 3-[1-([1,1'-ビフェニル]-4-イルカルボニル)-2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼピン-8-イル]-N,N-ジメ
チル-1-プロパンアミン 塩酸塩
【化93】 実施例2で得た(E)-3-[1-([1,1'-ビフェニル]-4-イルカ
ルボニル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1-ベンズアゼピン
-8-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミン(238mg,
0.580mmol) のテトラヒドロフラン溶液にパラジウム−
炭素 (200mg) を加え、水素雰囲気下で1.5日間攪拌
した。触媒を濾過した後、溶媒を減圧下留去した。得ら
れた残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1) により精製した。
得られた油状物に4規定塩化水素−酢酸エチルを加え、
生成した結晶をジエチルエーテルで洗浄することにより
表題化合物 (97.9mg) をmp. 84-86℃の無色粉末として
得た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ 1.35-1.52 (3H, m),
1.93-2.00 (10H, m), 2.33 (2H, m), 2.79-3.02 (4H,
m), 5.04 (1H, m), 6.49 (1H, s), 6.89 (1H, m),7.12
(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.22-7.52 (9H, m). 元素分析値 C28H32N2O・HCl・H2Oとして 計算値:C, 72.01; H, 7.55; N, 6.00. 実験値:C, 71.88; H, 7.56; N, 5.99. 実施例4 3-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-3-ヒドロキ
シ-N,N-ジメチル-1-プロパンアミン
【化94】 参考例6で得た(E)-1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニ
ル]-4-イル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノ
リニル]-3-(ジメチルアミノ)-2-プロペン-1-オン(0.3
g)のメタノール(30 ml)溶液に、水素化ホウ素ナトリ
ウム(0.6 g)を加え、3時間加熱還流した。溶媒を減圧
下留去した後、残査を水−酢酸エチルに溶かし、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残査
をアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸
エチル)により精製して、表題化合物(0.1 g) を非晶状
粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.72-1.80 (2H, m), 2.00-2.12 (2
H, m), 2.28 (6H, s), 2.40-2.50 (1H, m), 2.60-2.70
(1H, m), 2.87 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.04 (2H,d, J =
6.6 Hz), 4.83 (1H, t, J = 5.9 Hz), 6.70-6.75 (1H,
m), 6.87 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.22 (1H, s), 7.37-
7.52 (8H, m).
【0180】実施例5 (E)-3-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジ
メチル-2-プロペン-1-アミン
【化95】 実施例4で得た3-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-
イル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニ
ル]-3-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-1-プロパンアミン(0.1
g) の酢酸(1 mL)溶液に濃硫酸(4滴)を加え、50-55℃
で3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去した後、2規定水
酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性にした後、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。得られた残
査をアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル)により精製して、ジエチルエーテルから結晶
化して表題化合物(75 mg)をmp 162-164℃の無色粉末
として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.02-2.13 (2H, m), 2.26 (6H, s),
2.85 (2H, t, J = 6.6Hz), 3.04 (2H, d, J = 6.4 H
z), 3.93 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.16 (1H, dt, J= 6.
4, 15.9 Hz), 6.40 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.68 (1H,
d, J = 8.5 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.19 (1
H, s), 7.37-7.53 (8H, m). 元素分析値 C27H27ClN2Oとして 計算値:C, 75.25; H, 6.31; N, 6.50. 実験値:C, 74.90; H, 6.52; N, 6.35. 実施例6 1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニル]-
6-[(E)-3-ピペリジノ-1-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒ
ドロキノリン
【化96】 参考例11で得た(E)-1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニ
ル]-4-イル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノ
リニル]-3-ピペリジノ-2-プロペン-1-オンを用いて、実
施例4および実施例5と同様の操作を順次行うことによ
り、表題化合物をmp 141-143℃の無色結晶として得
た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.42-1.65 (6H, m), 2.00-2.09 (2
H, m), 2.35-2.48 (4H, m), 2.84 (2H, t, J = 6.4 H
z), 3.08 (2H, d, J = 6.7 Hz), 3.92 (2H, t, J =6.4
Hz), 6.20 (1H, dt, J = 6.7, 15.6 Hz), 6.38 (1H, d,
J = 15.6 Hz), 6.66 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.89 (1H,
d, J = 8.5 Hz), 7.18 (1H, s), 7.38-7.52(8H, m). 元素分析値 C30H31ClN2Oとして 計算値:C, 76.50; H, 6.63; N, 5.95. 実験値:C, 76.40; H, 6.64; N, 5.65.
【0181】実施例7 (E)-3-[1-[([1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニル]-2,
3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジメチル-2-プ
ロペン-1-アミン
【化97】 参考例13で得た(E)-3-[2,3-ジヒドロ-1H-インドール-
5-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミンを用いて、
実施例2と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
mp 174-176℃の無色結晶として得た。1H NMR (CDCl3)
δ 2.27 (6H, s), 3.06 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.13 (2
H, t, J= 8.1 Hz), 4.15 (2H, br), 6.11-6.23 (1H,m),
6.46 (1H, d, J = 15.9 Hz),7.06-7.28 (2H, m), 7.36
-7.51 (3H, m), 7.61-7.70 (7H, m). 元素分析値 C26H26N2Oとして 計算値:C, 81.64; H, 6.85; N, 7.32. 実験値:C, 81.31; H, 6.84; N, 7.29. 実施例8 (E)-3-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カル
ボニル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジ
メチル-2-プロペン-1-アミン
【化98】 参考例13で得た(E)-3-[2,3-ジヒドロ-1H-インドール-
5-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミンを用いて、
実施例2と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
mp 208-211℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.27 (6H, s), 3.06 (2H, d, J =
6.6 Hz), 3.12 (2H, t, J= 8.2 Hz), 4.14 (2H, br),
6.12-6.23 (1H,m), 6.46 (1H, d, J = 15.3 Hz),7.06-
7.28 (2H, m), 7.44 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.56 (2H,
d, J = 6.6 Hz), 7.63 (5H, s).
【0182】実施例9 (E)-3-[1-[4-[(4-メトキシベンジル)オキシ]ベンゾイ
ル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-N,N-ジメチ
ル-2-プロペン-1-アミン
【化99】 参考例13で得た(E)-3-[2,3-ジヒドロ-1H-インドール-
5-イル]-N,N-ジメチル-2-プロペン-1-アミンを用いて、
実施例2と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
mp 164-166℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.27 (6H, s), 3.04-3.12 (4H, m),
3.83 (3H, s), 4.12 (2H, t, J = 8.2 Hz), 5.04 (2H,
s), 6.10-6.21 (1H,m), 6.45 (1H, d, J = 15.9Hz),
6.90-7.30 (7H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.54
(2H, d, J = 8.4Hz). 元素分析値 C28H30N2O3として 計算値:C, 75.99; H, 6.83; N, 6.33. 実験値:C, 75.77; H, 6.86; N, 6.21. 実施例10 1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カルボニ
ル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル] -4-(ジメチ
ルアミノ)-1-ブタノン
【化100】 参考例14で得た1-(1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニ
ル)-4-(ジメチルアミノ)-1-ブタノンを用いて、参考例
5と同様の操作を行うことにより、表題化合物を油状物
として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 1.84-1.96 (2H, m), 2.04-2.13 (2
H, m), 2.21 (6H, s), 2.33 (2H, t, J = 7.1 Hz), 2.9
0-3.20 (4H, m), 3.95 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.85 (1
H, d, J = 8.6 Hz), 7.38-7.62 (9H, m), 7.82 (1H,
s).
【0183】実施例11 (E)-4-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-イル)カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-N,N-ジ
メチル-3-ブテン-1-アミン
【化101】 実施例10で得た1-[1-[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-
4-イル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニ
ル] -4-(ジメチルアミノ)-1-ブタノンを用いて、実施例
4および実施例5と同様の操作を順次行うことにより、
表題化合物をmp142-144℃の無色結晶として得た。1 H NMR (CDCl3) δ 2.01-2.11 (2H, m), 2.25 (6H, s),
2.28-2.43 (4H, m), 2.84 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.92
(2H, t, J = 6.4 Hz), 6.06-6.18 (1H, m), 6.32 (1H,
d, J = 15.6 Hz), 6.63 (1H, brd, J = 8.1 Hz), 6.86
(1H, d, J = 8.4Hz), 7.15 (1H, s), 7.37-7.52 (8H,
m).
【0184】実施例12 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[2-(トリフルオロアセチル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-
イソキノリニル]-1-ブタノン
【化102】 参考例15で得た4-オキソ-4-[2-(トリフルオロアセチ
ル)-1,2,3,4--テトラヒドロ-7-イソキノリニル]ブタン
酸(1.0 g, 3.04 mmol)、4-クロロフェニルピペリジン
塩酸塩 (708 mg, 3.05 mmol)とトリエチルアミン (0.85
ml, 6.1 mmol)のジメチルホルムアミド(8 ml)溶液を
室温で20分撹拌した後、0℃に冷却した。シアノりん酸
ジエチル(0.463 ml, 3.05 mmol)を反応混合物に加え、0
℃で30分撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチル) で精製し
て、表題化合物1.1 gを無色結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57 (2H, m), 1.90 (2H, m), 2.6
8 (2H, m), 2.85 (2H, m), 3.00 (2H, m), 3.13 (1H,
m), 3.33 (2H, m), 3.88 (2H, m), 4.13 (1H, m),4.74
(1H, m), 4.81 (2H, m), 7.31-7.12 (5H, m), 7.93-7.7
9 (2H, m). 融点: 142 ℃ (dec.) (結晶化溶媒: エタノール-ジイ
ソプロピルエーテル) 実施例13 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(1,2,3,4--テトラヒドロ-7-イソキノリニル) -1-ブタ
ノン
【化103】 実施例12で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-[2-(トリフルオロアセチル)-1,2,3,4
-テトラヒドロ-7-イソキノリニル]-1-ブタノン(1.1 g,
2.17 mmol)と炭酸カリウム (900 mg, 6.5 mmol) の水
(10 ml)−メタノール (40 ml) 混合溶液を、室温で2
時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去して、表題化合物810 mgを無色粉末とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.9
1-2.61 (6H, m), 3.19 (2H, m), 3.33 (2H, t, J = 6.6
Hz), 3.70 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.10 (2H, s), 4.14
(1H, d, J = 13.2 Hz), 4.75 (1H, d, J = 13.2 Hz),
7.28-7.12 (5H, m), 7.70 (1H, s), 7.80 (1H, d, J =
8.1 Hz). 融点: 121-122 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0185】実施例14 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化104】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45-2.00 (4H, m), 2.55-2.90 (4
H, m), 2.97-3.28 (5H,m), 3.34 (2H, t, J=6.4Hz), 3.
64-3.84 (4H, m), 4.04-4.21 (1H, m), 4.68-4.84 (1H,
m), 7.14 (2H, d, J=8.4Hz), 7.20-7.34 (3H, m), 7.8
0-7.90 (2H, m). 元素分析値 C27H28ClF3N2O3として 計算値:C, 62.25; H, 5.42; N, 5.38. 実験値:C, 62.23; H, 5.44; N, 5.29. 融点: 131-132 ℃ (結晶化溶媒: イソプロパノール-
ジイソプロピルエーテル) 実施例15 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-ブタノン
【化105】 実施例14で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ンを用いて、実施例13と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47-2.00 (4H, m), 2.57-2.88 (5
H, m), 2.98 (8H, br),3.07-3.27 (1H, m), 3.50 (2H,
t, J=6.6Hz), 4.05-4.21 (1H, m), 4.72-4.84 (1H, m),
7.10-7.34 (5H, m), 7.74-7.83 (2H, m). 元素分析値 C25H29ClN2O2として 計算値:C, 70.66; H, 6.88; N, 6.59. 実験値:C, 70.22; H, 7.13; N, 6.51. 融点: 148-149 ℃ (結晶化溶媒: エタノール)
【0186】実施例16 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(3-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-1-ブタノン
【化106】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン (0.3g, 0.70mmol)、ホル
ムアルデヒド (0.086ml, 1.06 mmol) およびギ酸 (0.9m
l)の混合物を100℃で4時間加熱した後、水に注ぎ、8規
定水酸化ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とし、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を水、次いで飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去した後、アルミナカラムクロマトグラフィー (展開
溶媒;酢酸エチル−メタノール=10:1) で精製し
て、表題化合物0.15gを無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47-2.00 (4H, m), 2.38 (3H,
s), 2.47-2.88 (8H, m), 2.95-3.06 (4H, m), 3.08-3.2
8 (1H, m), 3.35 (2H, t, J=6.8Hz), 4.07-4.21 (1H,
m), 4.71-4.86 (1H, m), 7.08-7.34 (5H, m), 7.75-7.8
5 (2H, m). 元素分析値 C26H31ClN2O2として 計算値:C, 71.14; H, 7.12; N, 6.38. 実験値:C, 70.92; H, 7.35; N, 6.41. 融点: 143-145 ℃ (結晶化溶媒: 酢酸エチル-ジエチ
ルエーテル) 実施例17 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-エチ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-4-オキソ-1-ブタノン
【化107】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノン (200 mg, 0.47mmol),
ヨードエタン (0.0376 ml, 0.47 mmol)と炭酸カリウム
(138 mg, 1.0mmol) のアセトニトリル (5 ml) 溶液
を、室温で12時間撹拌した後、水に注ぎ、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、アルミナシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エ
チル) で精製して、表題化合物101 mgを無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.10 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.62
(2H, m), 1.94 (2H, m),2.72-2.52 (8H, m), 2.79 (2H,
t, J = 6.4 Hz), 2.97 (4H, m), 3.23 (1H, m), 3.35
(2H, t, J = 6.6 Hz), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.
76 (1H, d, J =12 Hz), 7.35-7.11 (5H, m), 7.79 (2H,
m). 融点: 156-157 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0187】実施例18 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(3-プロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-1-ブタノン
【化108】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.91 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.62
(4H, m), 1.89 (2H, m),2.45 (2H, t, J = 8.0 Hz), 2.
72-2.66 (6H, m), 2.79 (2H, t, J = 6.4 Hz),2.97 (4
H, m), 3.23 (1H, m), 3.35 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.1
3 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz),
7.35-7.11 (5H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 151-152 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例19 1-(3-ベンジル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]-4-オキソ-1-ブタノン
【化109】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.7
2-2.65 (6H, m), 2.85 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.97 (4
H, m), 3.23 (1H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.6
4 (2H, s), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d,
J = 12 Hz), 7.35-7.11 (10H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 133-134 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0188】実施例20 1-(3-ベンゾイル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-ブタノン
【化110】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 3.1
7-2.59 (9H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.53 (2
H, m), 3.87 (2H, m), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.
76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.35-7.11 (10H, m), 7.79 (2
H, m). 融点: 158-160 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例21 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[3-(2-オキソ-2-フェニルエチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化111】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2
H, m), 2.86-2.58 (8H, m), 3.03 (4H, m), 3.17 (1H,
m), 3.35 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.96 (2H, s), 4.13
(1H,d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.31
-7.11 (5H, m), 7.55-7.43 (3H, m), 7.79 (2H, m), 8.
05 (2H, m). 融点: 108-109 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0189】実施例22 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]-4-オキソ-1-ブタノン
【化112】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.6
6 (3H, s), 2.58 (4H, m), 2.87 (2H, t, J = 6.6 Hz),
3.11 (4H, m), 3.17 (1H, m), 3.34 (2H, t, J= 6.6 H
z), 3.76-3.58 (4H, m), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz),
4.73 (1H, d, J= 12 Hz), 7.31-7.11 (5H, m), 7.81 (2
H, m). 融点: 110-112 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例23 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[3-(2-オキソプロピル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化113】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.2
2 (3H, s), 2.67 (4H, m), 2.87 (2H, t, J = 6.6 Hz),
3.00 (4H, m), 3.17 (1H, m), 3.78-3.32 (4H,m), 4.1
3 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.73 (1H, d, J = 12 Hz),
7.31-7.11 (5H, m), 7.81 (2H, m). 融点: 119-120 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0190】実施例24 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[3-[2-(1H-ピロール-1-イル)エチル]-2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化114】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.9
5-2.59 (14H, m), 3.17(1H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.2
Hz), 4.18-4.00 (3H, m), 4.75 (1H, m), 6.15(2H,
m), 6.70 (2H, m), 7.31-7.11 (5H, m), 7.81 (2H, m). 融点: 96-97 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソプ
ロピルエーテル) 実施例25 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-[3-(2-メ
チルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-4-オキソ-1-ブタノン
【化115】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.4
0 (3H, s), 2.72-2.65 (6H, m), 2.82 (2H, t, J = 6.4
Hz), 2.94 (4H, m), 3.23 (1H, m), 3.35 (2H,t, J =
6.6 Hz), 3.54 (2H, s), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz),
4.76 (1H, d, J= 12 Hz), 7.35-7.11 (9H, m), 7.79 (2
H, m). 融点: 108-109 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0191】実施例26 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-[3-(3-メ
チルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル]-4-オキソ-1-ブタノン
【化116】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.64 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.3
6 (3H, s), 2.72-2.65 (6H, m), 2.82 (2H, t, J = 6.4
Hz), 2.94 (4H, m), 3.23 (1H, m), 3.35 (2H,t, J =
6.6 Hz), 3.60 (2H, s), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz),
4.76 (1H, d, J= 12 Hz), 7.35-7.11 (9H, m), 7.79 (2
H, m). 融点: 127-128 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例27 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-[3-(4-
メチルベンジル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル]-4-オキソブタン-1-オン
【化117】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.63 (2H, m), 1.88 (2H, m), 2.3
5 (3H, s), 2.64 (6H, m), 2.78 (2H, t, J = 6.4 Hz),
2.95 (4H, m), 3.23 (1H, m), 3.34 (2H, t, J= 6.6 H
z), 3.60 (2H, s), 4.13 (1H, m), 4.76 (1H, m), 7.35
-7.11 (9H, m),7.79 (2H, m). 融点: 137-138 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0192】実施例28 1-(3-アリル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イ
ル]-4-オキソブタン-1-オン
【化118】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.63 (2H, m), 1.88 (2H, m), 2.6
5 (7H, m), 2.78 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.97 (4H, m),
3.23 (2H, m), 3.35 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.13 (1H,
m), 4.76 (1H, m), 5.23-5.15 (2H, m), 5.90 (1H,
m), 7.31-7.11 (5H,m), 7.79 (2H, m). 融点: 136-137 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例29 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-4-オキソ
-1-(2-プロピニル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)ブタン-1-オン
【化119】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.63 (2H, m), 1.88 (2H, m), 2.2
1 (1H, s), 3.43-2.58 (15H, m), 4.13 (2H, m), 4.76
(1H, m), 5.07 (1H, m), 5.84 (1H, m), 7.31-7.11 (5
H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 132-134 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0193】実施例30 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(3-イ
ソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-4-オキソブタン-1-オン
【化120】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.62
(4H, m), 1.89 (2H, m),2.64 (7H, m), 2.82 (2H, t, J
= 6.4 Hz), 2.95 (4H, m), 3.23 (1H, m), 3.35 (2H,
t, J = 6.6 Hz), 4.13 (1H, m), 4.76 (1H, m), 7.35-
7.11 (5H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 139-140 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例31 4-オキソ-4-(フェニル-1-ピペリジニル)-1-[3-(トリフ
ルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化121】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.48-1.78 (2H, m), 1.82-2.00 (2
H, m), 2.60-2.88 (4H,m), 2.98-3.10 (4H, m), 3.13-
3.26 (1H, m), 3.34 (2H, t, J=6.5Hz), 3.67-3.83 (4
H, m), 4.07-4.18 (1H, m), 4.72-4.82 (1H, m), 7.16-
7.37 (6H, m), 7.80-7.90 (2H, m). 元素分析値 C27H29F3N2O3として 計算値:C, 66.65; H, 6.01; N, 5.76. 実験値:C, 66.45; H, 6.09; N, 5.56. 融点: 132-133 ℃ (結晶化溶媒: イソプロパノール)
【0194】実施例32 4-オキソ-4-(フェニル-1-ピペリジニル)-1-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノン
【化122】 実施例31で得た4-オキソ-4-(フェニル-1-ピペリジニ
ル)-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノンを用い
て、実施例13と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.00 (5H, m), 2.60-2.87 (4
H, m), 2.97 (8H, br),3.12-3.24 (1H, m), 3.35 (2H,
t, J=6.7Hz), 4.08-4.20 (1H, m), 4.73-4.83 (1H, m),
7.16-7.37 (6H, m), 7.77-7.82 (2H, m). 元素分析値 C25H30N2O2として 計算値:C, 76.89; H, 7.74; N, 7.17. 実験値:C, 76.44; H, 7.68; N, 7.02. 融点: 114 ℃ (結晶化溶媒: イソプロパノール-ジイ
ソプロピルエーテル) 実施例33 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]-1-ブタノン
【化123】 1) 3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン(2 g, 10.5 mmol)と4-クロロブチリルクロリド
(1.56 g, 11 mmol) のニトロエタン(5 ml)混合液に、
室温で塩化アルミニウム(2.9 g, 21.7 mmol)を少量ずつ
加え、室温で2時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、1-(3-アセ
チル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-4-クロロ-1-ブタノン (2.9g)を得た。 2) 上記1)で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-クロロ-1-ブタノ
ン (0.75 g, 2.55 mmol)、4-クロロフェニルピペリジン
(5.1 g, 5.1 mmol)とよう化カリウム (0.05 g)のトル
エン混合物 (15ml)を16時間加熱還流した。反応液を水
に注ぎ、1規定水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性と
した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶
媒;酢酸エチル:メタノール = 1 : 1) で精製し、表題
化合物0.6 gを無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-2.25 (11H, m), 2.37-2.56
(3H, m), 2.90-3.12 (8H,m), 3.53-3.64 (2H, m), 3.66
-3.79 (2H, m), 7.07-7.31 (5H, m), 7.72-7.82(2H,
m). 融点: 131-132 ℃ (結晶化溶媒: イソプロパノール-
ジイソプロピルエーテル)
【0195】実施例34 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-1-ブタノ
【化124】 実施例33で得られた1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフ
ェニル)-1-ピペリジニル]-1-ブタノンを用いて、参考例
10と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.53-2.13 (9H, m),
2.35-2.55 (3H, m), 2.90-3.10 (12H, m), 7.07-7.30
(5H, m), 7.68-7.80 (2H, m). 元素分析値 C25H31ClN2O・2HClとして 計算値:C, 62.05; H, 6.87; N, 5.79. 実験値:C, 61.93; H, 6.78; N, 5.48. 融点: 243-247 ℃ (dec.) (結晶化溶媒: イソプロパ
ノール-ジイソプロピルエーテル) 実施例35 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-メチ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-ブタノン
【化125】 実施例34で得られた4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペ
リジニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例16と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.62-2.20 (8H, m),
2.36-2.67 (10H, m), 2.93-3.15 (8H, m), 7.07-7.30
(5H, m), 7.70-7.80 (2H ,m). 元素分析値 C26H33ClN2O・2HCl・0.5H2Oとして 計算値:C, 61.60; H, 7.16; N, 5.53. 実験値:C, 61.73; H, 7.32; N, 5.48. 融点: 248-252 ℃ (dec.) (結晶化溶媒: イソプロパ
ノール)
【0196】実施例36 N-ブチル-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸
【化126】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸 (30.2 mg, 0.088 mmol)、n-ブチルアミ
ン (5.9 mg, 0.08 mol)、カルボジイミド樹脂 (136 mg,
0.12 mmol, 0.88mmol/g)をジクロロメタン (1 ml)中、
室温で12時間攪拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を濃
縮後、反応混合物にメタノール (500 μl)と炭酸カリウ
ム(331 mg, 2.4 mmol)の水溶液(0.5 ml)を加え、室温で
12時間攪拌した。溶媒を留去後、分取液体クロマトグラ
フィー(展開溶媒:0.1% トリフルオロ酢酸含有水/0.1
%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル= 90/10〜10/9
0)で精製して、表題化合物10.2 mgを無色粉末として得
た。 MS(ESI)(M+1): 303 実施例37 N-(シクロヘキシルメチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化127】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 343
【0197】実施例38 N-シクロプロピル-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオ
ロ酢酸塩
【化128】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 287 実施例39 N-ベンジル-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオロ酢
酸塩
【化129】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 337 実施例40 N-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イルメチル)-4-オキソ-4
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化130】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 381 実施例41 4-オキソ-N-(2-フェネチル)-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオ
ロ酢酸塩
【化131】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 351
【0198】実施例42 4-オキソ-N-(3-フェニルプロピル)-4-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド ト
リフルオロ酢酸塩
【化132】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 365 実施例43 N-ベンズヒドリル-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオ
ロ酢酸塩
【化133】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 413 実施例44 N-(2-メトキシエチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリ
フルオロ酢酸塩
【化134】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 305 実施例45 N-[3-(メチルチオ)プロピル]-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化135】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 335
【0199】実施例46 4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-N-(テトラヒドロフラン-2-イルメチル)ブタ
ンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化136】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 331 実施例47 N-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-4-オキソ-4-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタ
ンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化137】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 390 実施例48 N-(1-エチルプロピル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリ
フルオロ酢酸塩
【化138】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 317 実施例49 N-(tert-ブチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオ
ロ酢酸塩
【化139】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 303
【0200】実施例50 N-(シクロヘキシル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフ
ルオロ酢酸塩
【化140】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 329 実施例51 4-オキソ-N-プロプ-2-イニル-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフル
オロ酢酸塩
【化141】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 285 実施例52 4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-N-[4-(トリフルオロメチル)ベンジル]ブタ
ンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化142】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 405 実施例53 N-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]-4-オキソ-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化143】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 411
【0201】実施例54 N-(3,3-ジフェニルプロピル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化144】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 441 実施例55 N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-4-オキソ-4-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタ
ンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化145】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 363 実施例56 N-(3-イソプロポキシプロピル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミ
ド トリフルオロ酢酸塩
【化146】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 347 実施例57 N-(3-フリルメチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフ
ルオロ酢酸塩
【化147】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 327
【0202】実施例58 4-オキソ-N-[3-(2-オキソピロリジン-1-イル)プロピル]
-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化148】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 372 実施例59 4-オキソ-N,N-ジプロピル-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフルオロ
酢酸塩
【化149】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 331 実施例60 N-メチル-N-(1-ナフチルメチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミ
ド トリフルオロ酢酸塩
【化150】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 401 実施例61 N-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]-N-メチル-4-オ
キソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化151】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 425
【0203】実施例62 N,N-ビス(2-メトキシエチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化152】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 363 実施例63 4-オキソ-4-ピペリジン-1-イル-1-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1-オン トリフ
ルオロ酢酸塩
【化153】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 315 実施例64 4-(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)-4-オキソ-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化154】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 345 実施例65 4-(3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化155】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 363
【0204】実施例66 1-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル)ブタノイル]ピペリジン-4-カルボキシア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化156】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 358 実施例67 4-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-イル]-4-オキ
ソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化157】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 359 実施例68 4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-4-チオモルフォリン-4-イルブタン-1-オン
トリフルオロ酢酸塩
【化158】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 333 実施例69 4-(4-ベンジルピペリジン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1
-オン トリフルオロ酢酸塩
【化159】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 405
【0205】実施例70 N-[1-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)ブタノイル]ピロリジン-3-イル]アセ
タミド トリフルオロ酢酸塩
【化160】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 358 実施例71 N-シクロヘキシル-N-メチル-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化161】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 343 実施例72 N-ベンジル-N-メチル-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリフ
ルオロ酢酸塩
【化162】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 351 実施例73 N-エチル-N-(2-メトキシエチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミ
ド トリフルオロ酢酸塩
【化163】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 333
【0206】実施例74 4-モルフォリン-4-イル-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1-オン トリ
フルオロ酢酸塩
【化164】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 317 実施例75 4-(3,5-ジメチルピペリジン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化165】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 343 実施例76 4-オクタヒドロイソキノリン-2(1H)-イル-4-オキソ-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化166】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 369 実施例77 4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化167】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 331
【0207】実施例78 4-((2S)-2-[[(2,6-ジメチルフェニル)アミノ]メチル]ピ
ロリジン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1-オン トリフル
オロ酢酸塩
【化168】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 434 実施例79 4-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-
イル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化169】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 441 実施例80 N-エチル-N-[1-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタノイル]ピロリジン-3-
イル]アセトアミド トリフルオロ酢酸塩
【化170】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 386 実施例81 N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-4-オキソ-4-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミ
ド トリフルオロ酢酸塩
【化171】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 318
【0208】実施例82 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-4-オキソ-4-(2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化172】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 360 実施例83 4-オキソ-N-(2-ピペリジン-1-イルエチル)-4-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミ
ド トリフルオロ酢酸塩
【化173】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 358 実施例84 N-(2-モルフォリン-4-イルエチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化174】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 360 実施例85 N-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル]-4-オキソ
-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化175】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 387
【0209】実施例86 N-[3-[メチル(フェニル)アミノ]プロピル]-4-オキソ-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化176】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 394 実施例87 N-(1-ベンジルピペリジン-4-イル)-4-オキソ-4-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化177】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 420 実施例88 4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-N-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-4-イ
ル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化178】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 386 実施例89 N-(2-アニリノエチル)-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド トリ
フルオロ酢酸塩
【化179】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 366
【0210】実施例90 4-オキソ-N-(ピリジン-2‐イルメチル)-4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化180】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 338 実施例91 4-オキソ-N-(ピリジン-4‐イルメチル)-4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化181】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 352 実施例92 N-[3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化182】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 355 実施例93 N-[3-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-4-オキソ-4-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタ
ンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化183】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 374
【0211】実施例94 N-[3-(ジメチルアミノ)-2,2-ジメチルプロピル]-4-オキ
ソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化184】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 360 実施例95 N-[3-(2-メチルピペリジン-1-イル)プロピル]-4-オキソ
-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化185】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 386 実施例96 N-(3-モルフォリン-4-イルプロピル)-4-オキソ-4-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
アミド トリフルオロ酢酸塩
【化186】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 374 実施例97 4-オキソ-N-(2-ピロリジン-1-イルエチル)-4-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミ
ド トリフルオロ酢酸塩
【化187】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 344
【0212】実施例98 N-[2-[エチル(2-メチルフェニル)アミノ]エチル]-4-オ
キソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化188】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 408 実施例99 N-(1-ベンジルピロリジン-3-イル)-4-オキソ-4-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化189】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 406 実施例100 N-[3-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]プロピル]-4-
オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化190】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 392 実施例101 N-[3-[(5-ニトロピリジン)アミノ]エチル]-4-オキソ-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化191】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 412
【0213】実施例102 4-オキソ-N-(ピリジン-4-イルメチル)- 4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化192】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 338 実施例103 4-オキソ-N-(ピリジン-3-イルメチル)-4-(2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化193】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 338 実施例104 4-オキソ-N-(2-ピリジン-3-イルエチル)-4-(2,3,4,5-テ
トラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
トリフルオロ酢酸塩
【化194】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 352 実施例105 N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-N-メチル-4-オキソ-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタノヒドラジド トリフルオロ酢酸塩
【化195】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 332
【0214】実施例106 N-(1-ベンジルピロリジン-3-イル)-N-メチル-4-オキソ-
4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化196】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 420 実施例107 N-エチル-4-オキソ-N-(ピリジン-4-イルメチル)-4-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタ
ンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化197】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 366 実施例108 4-オキソ-N,N-ビス(ピリジン-3-イルメチル)-4-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化198】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 429 実施例109 4-(4-エチルピペラジン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,3,4,5-
テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1-
オン トリフルオロ酢酸塩
【化199】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 344
【0215】実施例110 エチル[4-[4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベ
ンズアゼピン-7-イル)ブタノイル]ピペラジン-1-イル]
アセテート トリフルオロ酢酸塩
【化200】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 401 実施例111 4-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1
-オン トリフルオロ酢酸塩
【化201】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 406 実施例112 4-オキソ-4-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イル]-
1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化202】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 393 実施例113 4-(4-ベンズヒドリルピペラジン-1-イル)-4-オキソ-1-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化203】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 482 実施例114 4-オキソ-4-(4-フェニルピペラジン-1-イル)-1-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1
-オン トリフルオロ酢酸塩
【化204】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 392
【0216】実施例115 4-[4-(2-メトキシフェニル)ピペラジン-1-イル]-4-オキ
ソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化205】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 432実施例116 4-(1,4’-ビピペリジン-1’-イル)-4-オキソ-1-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1
-オン トリフルオロ酢酸塩
【化206】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 398 実施例117 4-[3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル]-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化207】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 344 実施例118 N-ベンジル-N-(1-ベンジルピロリジン-3-イル)-4-オキ
ソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化208】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 496 実施例119 4-オキソ-N,N-ビス(ピリジン-2-イルメチル)-4-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンア
ミド トリフルオロ酢酸塩
【化209】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 429
【0217】実施例120 4-(4-メチル-1,4-ジアゼピン-1-イル)-4-オキソ-1-(2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタ
ン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化210】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 344 実施例121 4-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]-4-オキ
ソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化211】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 360 実施例122 4-[4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イルメチル)ピペラジ
ン-1-イル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン-7-イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢
酸塩
【化212】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 450 実施例123 4-オキソ-4-[4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イ
ル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化213】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 394
【0218】実施例124 4-オキソ-4-[4-[(2E)-3-フェニル-2-プロペニル]ピペラ
ジン-1-イル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズア
ゼピン-7-イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化214】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 432 実施例125 N-ベンジル-N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-4-オキソ-4
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化215】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 408 実施例126 N-メチル-N-(1-メチルピペラジン-4-イル)-4-オキソ-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩
【化216】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 358 実施例127 4-オキソ-4-[2-(ピロリジン-1-イルメチル)ピロリジン-
1-イル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化217】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 384
【0219】実施例128 4-オキソ-4-[4-(ピロリジン-1-イル)ピペリジン-1-イ
ル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)ブタン-1-オン トリフルオロ酢酸塩
【化218】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1): 384 実施例129 N-ベンジル-N-(2-カルボキシエチル)-4-オキソ-4-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
アミド トリフルオロ酢酸塩
【化219】 実施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(ESI)(M+1): 409
【0220】実施例130 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イル)
-1-ブタノン
【化220】 1) 2-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-2-ベンズアゼピンを用いて、参考例15と同様の
操作を行うことにより、4-オキソ-4-[2-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン
-8-イル]ブタン酸を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.82 (2H, m), 2.58 (2H, t, J
= 6.2 Hz), 3.08 (2H, m), 3.23 (2H, t, J = 6.0 Hz),
3.89 (2H, m), 4.73 (2H, m), 7.37-7.41 (1H,m), 7.8
4-7.88 (2H, m), 12.16 (1H, s). 2) 上記1)で得た4-オキソ-4-[2-(トリフルオロア
セチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8
-イル]ブタン酸を用いて、実施例12および実施例13
と同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57-1.90 (6H, m), 2.60-2.74 (3
H, m), 2.82 (2H, t, J= 6.6 Hz), 2.99 (2H, m), 3.12
-3.24 (3H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.01 (2H,
s), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 1
2 Hz), 7.12-7.30 (5H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 122-124 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例131 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2-メチ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル)-4-オキソ-1-ブタノン
【化221】 実施例130で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例16
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57-1.94 (6H, m), 2.33 (3H,
s), 2.61-2.70 (2H, m), 2.84 (2H, t, J = 6.6 Hz),
3.00 (2H, m), 3.02 (2H, t, J = 5.1 Hz), 3.18 (1H,
m), 3.36 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.85 (2H, s), 4.14
(1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.1
2-7.30 (5H, m), 7.83 (2H, m). 融点: 133-134 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例132 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2,3-ジ
ヒドロ-1H-イソインド−ル-5-イル)-4-オキソ-1-ブタノ
【化222】 1) 2-(トリフルオロアセチル) イソインド−ルを用
いて、参考例15と同様の操作を行うことにより、4-オ
キソ-4-[2-(トリフルオロアセチル)-2,3-ジヒドロ-1H-
イソインド−ル-5-イル]ブタン酸を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.59 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.2
5 (2H, t, J = 6.0 Hz),4.90 (2H, m), 5.12 (2H, m),
7.55 (1H, m), 7.96-8.05 (2H, m), 12.16 (1H,s). 2) 上記1)で得た4-オキソ-4-[2-(トリフルオロア
セチル)-2,3-ジヒドロ-1H-イソインド−ル-5-イル]ブタ
ン酸を用いて、実施例12および実施例13と同様の操
作を順次行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.68 (2H, m), 1.82-1.96 (2
H, m), 2.58-2.74 (2H,s), 2.84 (2H, t, J = 6.6 Hz),
3.04 (1H, s), 3.17 (1H, m), 3.36 (2H, t, J= 6.6 H
z), 4.15 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.31 (4H, s), 4.76
(1H, d, J = 12Hz), 7.11-7.36 (5H, m), 7.92 (2H,
m). 融点: 133-134 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0221】実施例133 N,N-ジプロピル-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンズオキサジ
ン-3-オキソ-6-イル)アセトアミド
【化223】 参考例17で得たN,N-ジプロピル-(4-エトキシカルボニ
ルメトキシ-3-ニトロフェニル)アセトアミド (11 g, 3
0.0 mmol)のエタノ-ル溶液 (500 ml)に10 %パラジウム-
炭素 (2.5 g)を加え、常圧下に室温で接触水素添加反応
に付した。反応終了後、触媒をろ去し、得られたろ液を
濃縮した。残渣をトルエン(500 ml)に溶解し、終夜加熱
還流した。反応液を濃縮後、酢酸エチル-ヘキサンより
再結晶し、表題化合物 (8.4 g)を mp 121-122℃の結晶
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.8-1.0 (6H, m), 1.4-1.7 (4H,
m), 3.15-3.4 (4H, m), 3.62 (2H, s), 4.53 (2H, s),
6.7-6.9 (3H, m), 9.1-9.4 (1H, br).元素分析値 C16H
22N2O3として 計算値:C, 66.18; H, 7.64; N, 9.65. 実験値:C, 66.07; H, 7.37; N, 9.59. 実施例134 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-2H
-1,4-ベンズオキサジン塩酸塩
【化224】 実施例133で得たN,N-ジプロピル-(3,4-ジヒドロ-2H-
1,4-ベンズオキサジン-3-オキソ-6-イル)アセトアミド
(10 g, 34.4 mmol)のTHF (200 ml)溶液に1規定のボラン
/THF溶液 (140 ml, 140 mmol)を加え、室温で4時間撹
拌した後、氷冷下、反応液に6規定塩酸(30 ml, 180 mmo
l)を滴下した。反応液を6規定水酸化ナトリウム水溶液
で中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=4:1)で精製し、4規定塩酸/酢酸エチル溶
液を加えた後、濃縮することにより表題化合物 (6.8 g)
を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.91 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.6-1.8 (4H, m), 2.6-2.8 (4H, m), 2.84 (4H,
brs), 3.41 (2H, t, J = 4.4 Hz), 3.6-4.0 (1H, br),
4.22 (2H, t, J = 4.4 Hz), 6.4-6.6 (2H, m), 6.65-
6.75 (1H, m).
【0222】実施例135 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-4-
(1-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
シュウ酸塩
【化225】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩
(300 mg, 1.14 mmol)、4-ジメチルアミノピリジン (140
mg, 1.14 mmol)およびトリエチルアミン (0.48 ml, 3.
43 mmol)のアセトニトリル溶液 (15 ml)に、1-ナフタレ
ンスルホニルクロリド (388 mg, 1.72 mmol)のアセトニ
トリル溶液 (5 ml)を氷冷下加え、室温で4時間撹拌し
た。反応液に水 (50 ml)を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を、10%炭酸カリウム水溶液および飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;酢酸エチル)で精製し、シュウ酸(1当量)を加え
た後、酢酸エチル-ジイソプロピルエーテルから再結晶
し、表題化合物 (220 mg)を、mp 144-145℃の結晶とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.89 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.4-1.6 (4H, m), 2.4-2.6 (4H, m), 2.66 (4H,
brs), 3.65 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.89 (2H, t, J =
4.6 Hz), 6.64 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.89 (1H, dd, J
= 8.4, 1.8 Hz),7.3-7.6 (4H, m), 7.90 (1H, d, J =
7.8 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.2-8.4 (2H,
m). 実施例136 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-4-
(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
シュウ酸塩
【化226】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.90 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.4-1.6 (4H, m), 2.4-2.6 (4H, m), 2.71 (4H,
brs), 3.68 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.93 (2H, t, J =
4.6 Hz), 6.68 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.90 (1H, dd,
J = 8.4, 1.8 Hz), 7.5-7.8 (4H, m), 7.8-8.0 (3H,
m), 8.29 (1H, brs).
【0223】実施例137 4-(4-クロロベンゼンスルホニル)-3,4-ジヒドロ-6-[2-
(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサ
ジン シュウ酸塩
【化227】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.89 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.4-1.6 (4H, m), 2.4-2.6 (4H, m), 2.69 (4H,
brs), 3.72 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.88 (2H, t, J =
4.6 Hz), 6.72 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.92 (1H, dd,
J = 8.6, 2.0 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.56
(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2.0 Hz). 元素分析値 C24H31ClN2O7Sとして 計算値:C, 54.70; H, 5.93; N, 5.32. 実験値:C, 54.46; H, 5.88; N, 5.29. 融点: 130-133℃ (結晶化溶媒: アセトン) 実施例138 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-4-
(2,4,6-トリメチルベンゼンスルホニル)-2H-1,4-ベンズ
オキサジン シュウ酸塩
【化228】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.88 (6H, t, J = 7.
4 Hz), 1.3-1.6 (4H, m), 2.3-2.6 (4H, m), 2.33 (3H,
s), 2.48 (4H, brs), 2.57 (6H, s), 3.83 (2H,t, J =
4.6 Hz), 4.23 (2H, t, J = 4.6 Hz), 6.61 (1H, br
s), 6.8-6.85 (2H,m), 7.00 (2H, s). 融点: 157-158℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソプ
ロピルエーテル)
【0224】実施例139 4-(4-t-ブチルベンゼンスルホニル)-3,4-ジヒドロ-6-[2
-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサ
ジン シュウ酸塩
【化229】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.90 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.30 (9H, s), 1.3-1.6 (4H, m), 2.4-2.55 (4
H, m), 2.69 (4H, s), 3.71 (2H, t, J = 4.0 Hz), 3.8
5 (2H, t, J = 4.0 Hz), 6.72 (1H, d, J = 8.2 Hz),
6.90 (1H, dd, J =8.2, 2.0 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.
8 Hz), 7.57 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.68 (1H, d, J =
2.0 Hz). 元素分析値 C28H40N2O7Sとして 計算値:C, 61.29; H, 7.35; N, 5.11. 実験値:C, 61.02; H, 7.57; N, 5.00. 実施例140 4-ベンジルスルホニル-3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロ
ピルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン シュウ
酸塩
【化230】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.89 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.4-1.6 (4H, m), 2.4-2.55 (4H, m), 2.66 (4
H, brs), 3.53 (2H, t, J = 4.2 Hz), 3.73 (2H,t, J =
4.2 Hz), 4.44 (2H, s), 6.7-7.0 (2H, m), 7.1-7.4
(6H, m). 融点: 150-151℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソプ
ロピルエーテル)
【0225】実施例141 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-4-
(2-ナフトイル)-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩
【化231】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.75 (6H, t, J = 7.
2 Hz), 1.0-1.4 (4H, m), 1.9-2.2 (6H, m), 2.2-2.4
(2H, m), 4.06 (2H, t, J = 4.2 Hz), 4.39 (2H,t, J =
4.2 Hz), 6.5-6.9 (3H, m), 7.4-7.6 (3H, m), 7.7-7.
9 (3H, m), 8.04(1H, s). 融点: 165-166 ℃ (結晶化溶媒:メタノ-ル-ジエチル
エーテル) 実施例142 4-(4-ビフェニル-1-カルボニル)-3,4-ジヒドロ-6-[2-
(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサ
ジン
【化232】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例135と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.75 (6H, t, J = 7.2 Hz), 1.1-
1.4 (4H, m), 2.1-2.6 (8H, m), 4.04 (2H, t, J = 4.
6 Hz), 4.38 (2H, t, J = 4.6 Hz), 6.6-6.9 (3H,m),
7.3-7.5 (3H, m), 7.5-7.7 (6H, m). 融点: 95-96 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソプロ
ピルエーテル)
【0226】実施例143 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-4-
(1-ナフチルメチル)-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩
【化233】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩
(200 mg, 0.76 mmol)および1-クロロメチルナフタレン
(400 mg, 2.29 mmol)のDMF溶液 (15 ml)に炭酸カリウム
(316 mg, 2.29mmol)を加えた。反応液を室温で2時間撹
拌後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=3:1)で精製後、4規定塩酸/酢酸エチル溶
液で処理し、アセトン-ペンタンより結晶化して、表題
化合物 (80 mg)をmp 177-178 ℃の結晶として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.82 (6H, t, J = 7.
4 Hz), 1.4-1.7 (4H, m), 2.3-2.5 (4H, m), 2.59 (4H,
brs), 3.28 (2H, t, J = 4.4 Hz), 4.21 (2H, t, J =
4.4 Hz), 4.84 (2H, s), 6.4-6.6 (2H, m), 6.7-6.8 (1
H, m), 7.3-7.6 (4H, m), 7.7-8.0 (2H, m), 8.0-8.1
(1H, m). 元素分析値 C27H35ClN2O・0.5H2Oとして 計算値:C, 72.38; H, 8.10; N, 6.25. 実験値:C, 72.24; H, 7.91; N, 6.12. 実施例144 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-4-
(2-ナフチルメチル)-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩
【化234】 実施例134で得た3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピ
ルアミノ)エチル]-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩を
用いて、実施例143と同様の操作を行うことにより、
表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.82 (6H, t, J = 7.
4 Hz), 1.4-1.7 (4H, m), 2.4-2.9 (8H, m), 3.3-3.5
(2H, m), 4.2-4.4 (2H, m), 4.59 (2H, brs), 6.4-6.6
(2H, m), 6.7-6.8 (1H, m), 7.3-7.5 (3H, m), 7.7-7.9
(4H, m). 融点: 169-170 ℃ (結晶化溶媒:ジエチルエーテルヘ
キサン)
【0227】実施例145 3,4-ジヒドロ-6-[3-(N,N-ジプロピルアミノ)プロピル]-
4-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
シュウ酸塩
【化235】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
(1.0 g, 2.16 mmol)およびジプロピルアミン(263 mg,
2.60 mmol)のDMF溶液 (20 ml)に炭酸カリウム (0.9 g,
6.48 mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和重
曹水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製後、酢酸エチル
に溶解した。得られる溶液に1当量のシュウ酸を加えた
後、溶媒を留去して表題化合物 (1.17 g)を非晶状粉末
として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.8-1.0 (6H, m), 1.
3-1.6 (4H, m), 1.6-1.9(2H, m), 2.3-2.6 (8H, m), 3.
67 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.92 (2H, t, J = 4.6 Hz),
6.68 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 8.4,
2.0 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 8.4, 2.0 Hz), 7.5-7.5
(2H, m), 7.76 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.8-8.0 (3H,
m), 8.28 (1H, d, J = 1.8 Hz). 実施例146 3,4-ジヒドロ-4-(2-ナフタレンスルホニル)-6-[3-(N-プ
ロピルアミノ)プロピル]-2H-1,4-ベンズオキサジン シ
ュウ酸塩
【化236】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を粉末として得た。1H-NMR (CDCl3, フ
リー塩基) δ: 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.4-1.7 (2
H, m), 1.7-2.0 (4H, m), 2.5-2.8 (4H, m), 3.68 (2H,
t, J = 4.6 Hz), 3.92 (2H,t, J = 4.6 Hz), 6.68 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz),
7.4-7.7 (3H, m), 7.74 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.8-8.
0 (3H, m), 8.28 (1H,d, J = 1.6 Hz). 融点: 155-156 ℃ (結晶化溶媒:メタノ-ル-ジエチル
エーテル)
【0228】実施例147 3,4-ジヒドロ-4-(2-ナフタレンスルホニル)-6-[3-(4-ピ
ペリジノピペリジノ)プロピル]-2H-1,4-ベンズオキサジ
ン 2塩酸塩
【化237】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.3-2.0 (13H, m),
2.1-2.4 (4H, m), 2.4-2.7 (6H, m), 2.9-3.1 (2H, m),
3.68 (2H, d, J = 4.6 Hz), 3.91 (2H, d, J = 4.6 H
z), 6.68 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 8.
2, 2.0 Hz), 7.4-7.7 (3H, m), 7.74 (1H, d, J = 2.0
Hz), 7.8-8.0 (3H, m), 8.28 (1H, d, J = 1.6 Hz). 融点: 240-241 ℃ (結晶化溶媒:メタノ-ル-ジエチル
エーテル) 実施例148 3,4-ジヒドロ-4-(2-ナフタレンスルホニル)-6-[3-(4-フ
ェニルピペリジノ)プロピル]-2H-1,4-ベンズオキサジン
塩酸塩
【化238】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.6-2.2 (8H, m), 2.
3-2.6 (3H, m), 2.64 (2H, t, J = 7.6 Hz), 3.0-3.2
(2H, m), 3.68 (2H, t, J = 4.6 Hz), 3.93 (2H,t, J =
4.6 Hz), 6.69 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.91 (1H, dd,
J = 8.4, 2.0 Hz), 7.1-7.4 (5H, m), 7.4-7.7 (3H,
m), 7.76 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.8-8.0 (3H, m), 8.3
0 (1H, brs). 融点: 182-183 ℃ (結晶化溶媒:メタノ-ル-ジエチル
エーテル)
【0229】実施例149 6-[3-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキシピペリジノ]
プロピル]-3,4-ジヒドロ-4-(2-ナフタレンスルホニル)-
2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸塩
【化239】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.7-2.0 (4H, m), 2.15 (2H, td,
J = 13.2, 4.4 Hz), 2.3-2.6 (4H, m), 2.65 (2H, t, J
= 7.6 Hz), 2.7-2.9 (2H, m), 3.67 (2H, t, J= 4.6 H
z), 3.92 (2H, t, J = 4.6 Hz), 6.70 (1H, d, J = 8.4
Hz), 6.91 (1H,dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.2-7.4 (2H,
m), 7.4-7.7 (7H, m), 7.77 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.8-
8.0 (3H, m), 8.29 (1H, brs). 融点: 125-126 ℃ (結晶化溶媒:メタノ-ル-ジエチル
エーテル) 実施例150 3,4-ジヒドロ-6-[3-[4-(3,4-メチレンジオキシベンジ
ル)ピペラジノ]プロピル]-4-(2-ナフタレンスルホニル)
-2H-1,4-ベンズオキサジン 2塩酸塩
【化240】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.7-1.9 (2H, m), 2.
3-2.7 (12H, m), 3.42 (2H, s), 3.68 (2H, t, J = 4.6
Hz), 3.92 (2H, t, J = 4.6 Hz), 5.94 (2H, s), 6.68
(1H, d, J = 8.4 Hz), 6.75 (2H, brs), 6.8-7.0 (2H,
m), 7.4-7.7 (3H, m), 7.74 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.
8-8.0 (3H, m), 8.28 (1H, d, J = 1.6 Hz). 融点: 212-213 ℃ (結晶化溶媒:メタノ-ル-ジエチル
エーテル)
【0230】実施例151 3,4-ジヒドロ-4-[3,4-ジヒドロ-6,7-ジメトキシスピロ
[ナフタレン-2(1H), 2’-ピペリジン]-2’-イル]-4-(2-
ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン塩酸
【化241】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.3-2.0 (10H, m),
2.3-2.9 (10H, m), 3.66(2H, t, J = 4.4 Hz), 3.82 (6
H, s), 3.90 (2H, t, J = 4.4 Hz), 6.56 (2H, brs),
6.68 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.90 (1H, dd, J = 8.4,
2.0 Hz), 7.47 (1H,dd, J = 8.6, 2.0 Hz), 7.5-7.7 (2
H, m), 7.7-8.0 (4H, m), 8.27 (1H, brs). 実施例152 3,4-ジヒドロ-4-(2-ナフタレンスルホニル)-6-[3-(4-ピ
リジルメチルアミノ)プロピル]-2H-1,4-ベンズオキサジ
ン 2塩酸塩
【化242】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.7-2.0 (2H, m), 2.
67 (4H, t, J = 7.0 Hz), 3.68 (2H, t, J = 4.4 Hz),
3.81 (2H, s), 3.91 (2H, t, J = 4.4 Hz), 6.68(1H,
d, J = 8.4 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8.4, 2.2 Hz), 7.
1-7.3 (2H, m), 7.4-7.7 (3H, m), 7.7-8.0 (4H, m),
8.28 (1H, brs), 8.53 (2H, d, J = 6.2 Hz).
【0231】実施例153 6-{3-[2-(3-インドリルエチル)アミノ]プロピル}-3,4-
ジヒドロ-4-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズ
オキサジン 塩酸塩
【化243】 参考例19で得た3,4-ジヒドロ-6-(3-ヨ-ドプロピル)-4
-(2-ナフタレンスルホニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン
を用いて、実施例145と同様の操作を行うことによ
り、表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.7-2.0 (2H, m), 2.
58 (2H, t, J = 8.0 Hz), 2.69 (2H, t, J = 8.0 Hz),
2.8-3.1 (4H, m), 3.67 (2H, t, J = 4.4 Hz), 3.90 (2
H, t, J = 4.4 Hz), 6.64 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.82
(1H, dd, J = 8.2, 2.0 Hz), 7.0-7.3 (3H, m), 7.3-7.
4 (1H, m), 7.4-7.8 (5H, m), 7.8-8.0 (3H, m), 8.18
(1H, brs), 8.27 (1H, brs). 実施例154 N,N-ジプロピル-[3,4-ジヒドロ-3-(4-メトキシフェニ
ル)-2H-1,4-ベンズオキサジン-6-イル]アセトアミド
【化244】 参考例20で得たN,N-ジプロピル-[4-(4-メトキシベン
ゼン)カルボニルメトキシ-3-ニトロフェニル]アセトア
ミドを用いて、実施例133と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.8-1.0 (6H, m), 1.4-1.7 (4H,
m), 3.1-3.4 (4H, m), 3.56 (2H, s), 3.82 (3H, s),
3.8-4.0 (2H, m), 4.22 (1H, d, J = 10.6 Hz), 4.44
(1H, dd, J = 8.8, 3.0 Hz), 6.52 (1H, dd, J = 8.2,
2.2 Hz), 6.60 (1H,d, J = 2.2 Hz), 6.74 (1H, d, J =
8.2 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.30(2H, d, J
= 8.8 Hz). 元素分析値 C23H30N2O3として 計算値:C, 72.22; H, 7.91; N, 7.32. 実験値:C, 71.91; H, 8.10; N, 7.35.
【0232】実施例155 3,4-ジヒドロ-6-[2-(N,N-ジプロピルアミノ)エチル]-3-
(4-メトキシフェニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン 塩酸
【化245】 実施例154で得たN,N-ジプロピル-[3,4-ジヒドロ-3-
(4-メトキシフェニル)-2H-1,4-ベンズオキサジン-6-イ
ル]アセトアミドを用いて、実施例133と同様の操作
を行うことにより、表題化合物のフリ-塩基体を、mp 85
-90 ℃の粉末として得た。得られた粉末に4規定塩酸/
酢酸エチル溶液を加えた後、濃縮することにより表題化
合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 0.91 (6H, t, J = 7.
4 Hz), 1.5-1.8 (4H, m), 1.6-1.8 (4H, m), 2.87 (4H,
s), 3.82 (3H, s), 3.8-4.0 (2H, m), 4.23 (1H, dd,
J = 10.6, 3.0 Hz), 4.43 (1H, dd, J = 8.8, 3.0 Hz),
6.4-6.6 (2H, m), 6.77 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.91
(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.8 Hz). 実施例156 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[2-(トリフルオロアセチル)- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1
H-2-ベンズアゼピン-8-イル]-1-ブタノン
【化246】 実施例130の1)で得た4-オキソ-4-[2-(トリフルオ
ロアセチル)- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57-1.93 (6H, m), 2.61-2.81 (4
H, m), 3.06 (2H, m), 3.22 (1H, m), 3.33 (2H, m),
3.94 (2H, m), 4.13 (1H, m), 4.68-4.79 (3H, m), 7.1
3 (2H, m), 7.29 (3H, m), 7.88 (1H, m), 8.03 (1H,
m). 融点: 153-155 ℃ (結晶化溶媒:エタノ-ル-ジイソプ
ロピルエーテル)
【0233】実施例157 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(2-エ
チル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン-8-イ
ル)-4-オキソブタン-1-オン 塩酸塩
【化247】 実施例130で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶状粉
末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.27 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.4
2 (1H, m), 1.63 (1H, m), 1.73-1.96 (4H, m), 2.51-
2.89 (5H, m), 3.07 (4H, m), 3.22 (2H, m), 3.49 (2
H, m), 4.10 (1H, m), 4.45-4.67 (3H, m), 7.27-7.46
(5H, m), 7.85 (2H,m), 10.47 (1H, m). 実施例158 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(2-イ
ソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-イル)-4-オキソブタン-1-オン 塩酸塩
【化248】 実施例130で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶状粉
末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.31-1.44 (6H, m), 1.55 (1H,
m), 1.81-1.92 (3H, m), 2.07 (1H, m), 2.61 (1H,
m), 2.74 (4H, m), 3.04 (1H, m), 3.24-3.30 (4H, m),
3.57 (3H, m), 4.08 (1H, m), 4.47-4.63 (3H, m), 7.
24-7.46 (5H, m),7.96 (2H, m), 9.89 (1H, m). 実施例159 1-(2-ベンジル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン-8-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-
イル]-4-オキソブタン-1-オン 塩酸塩
【化249】 実施例130で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン-8-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶状粉
末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.37 (1H, m), 1.58 (1H, m),
1.74-1.85 (3H, m), 2.07 (1H, m), 2.65-2.89 (5H,
m), 3.07-3.21 (6H, m), 4.08 (2H, m), 4.40-4.50(3H,
m), 4.73 (1H, m), 7.28-7.61 (10H, m), 7.96 (2H,
m), 10.84 (1H, m).
【0234】実施例160 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-4-オキソ
-1-[2-(トリフルオロアセチル)-2,3-ジヒドロ-1H-イソ
インドール-5-イル]ブタン-1-オン
【化250】 実施例132の1)で得た4-オキソ-4-[2-(トリフルオ
ロアセチル)-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル]
ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.58-1.67 (2H, m), 1.84-1.96 (2
H, m), 2.62-2.75 (2H,m), 2.86 (2H, t, J = 6.6 Hz),
3.19 (1H, t, J = 11.7 Hz), 3.33 (2H, t, J= 6.6 H
z), 4.12 (1H, m), 4.75 (1H, m), 4.97 (2H, s), 5.09
(2H, m), 7.13-7.46 (5H, m), 7.96-8.04 (2H, m). 実施例161 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(2-メ
チル-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル)-4-オキ
ソブタン-1-オン
【化251】 実施例132で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-1-(2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イ
ル)-4-オキソブタン-1-オンを用いて、実施例16と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.56-1.68 (2H, m), 1.82-1.96 (2
H, m), 2.63 (3H, s), 2.74 (2H, m), 2.84 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 3.17 (1H, m), 3.36 (2H, t, J = 6.6 Hz),
4.15 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.31 (4H, s), 4.76 (1
H, d, J = 12 Hz),7.11-7.36 (5H, m), 7.92 (2H, m). 実施例162 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(2-エ
チル-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル)-4-オキ
ソブタン-1-オン
【化252】 実施例132で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-1-(2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イ
ル)-4-オキソブタン-1-オンを用いて、実施例17と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.22 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.26-
1.62 (2H, m), 1.83-1.94 (2H, m), 2.61-2.80 (6H,
m), 3.17 (1H, m), 3.36 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.96
(4H, s), 4.15 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J
= 12 Hz), 7.11-7.36 (5H, m), 7.88 (2H, m).
【0235】実施例163 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(2-イ
ソプロピル-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イル)-
4-オキソブタン-1-オン
【化253】 実施例132で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-1-(2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イ
ル)-4-オキソブタン-1-オンを用いて、実施例17と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.21 (6H, d, J = 5.4 Hz), 1.62-
1.80 (2H, m), 1.83-1.94 (2H, m), 2.61-2.82 (5H,
m), 3.17 (1H, m), 3.36 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.00
(4H, s), 4.15 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J
= 12 Hz), 7.11-7.36 (5H, m), 7.88 (2H, m). 実施例164 1-(2-ベンジル-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イ
ル)-4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-4-オ
キソブタン-1-オン
【化254】 実施例132で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-1-(2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-5-イ
ル)-4-オキソブタン-1-オンを用いて、実施例17と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.62-1.80 (2H, m), 1.83-1.94 (2
H, m), 2.59-2.82 (4H,m), 3.17 (1H, m), 3.36 (2H,
t, J = 6.6 Hz), 3.93 (2H, s), 3.97 (4H, s),4.15 (1
H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.18,
(2H, m), 7.29-7.42(8H, m), 7.88 (2H, m). 実施例165 4-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-4-オキソ-N-(3-フェニルプロピル)ブ
タンアミド 塩酸塩
【化255】 実施例42で得た4-オキソ-N-(3-フェニルプロピル)-4-
(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
ブタンアミド トリフルオロ酢酸塩を用いて、実施例1
7と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶状
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.04 (3H, d, J = 6.3 Hz), 1.2
7 (6H, d, J = 6.3 Hz),1.64 (1H, m), 2.91-3.23 (6H,
m), 3.60-3.79 (10H, m), 7.17-7.40 (6H, m),7.85 (2
H, m), 11.0 (1H, m).
【0236】実施例166 N-(1-メチル-3-フェニルプロピル)-4-オキソ-4-(2,3,4,
5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-ブタン
アミド 塩酸塩
【化256】 実施例36と同様にして表題化合物を非晶状粉末として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.05 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.6
5 (2H, m), 2.50-2.60 (6H, m), 3.19 (8H, m), 3.75
(1H, m), 4.37 (1H, m), 7.17-7.40 (6H, m), 7.86-7.9
6 (2H, m), 9.53 (1H, m). 実施例167 4-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-N-(1-メチル-3-フェニルプロピル)-4
-オキソブタンアミド 塩酸塩
【化257】 実施例166で得たN-(1-メチル-3-フェニルプロピル)-
4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)-ブタンアミド 塩酸塩を用いて、実施例1
7と同様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶状
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.05 (3H, d, J = 6.3Hz), 1.27
(6H, d, J = 6.3Hz), 1.67 (2H, m), 2.92-3.23 (6H,
m), 3.57-3.79 (5H, m), 3.99-4.05 (5H, m), 7.17-7.4
0 (6H, m), 7.86-7.96 (2H, m), 10.97 (1H, m). 実施例168 4-オキソ-N-(2-フェノキシエチル)4-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]ブタンアミド
【化258】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.66 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.03
(4H, m), 3.34 (2H, t,J = 6.6 Hz), 3.67 (4H, m), 3.
78 (2H, m), 4.04 (1H, d, J = 4.8 Hz), 6.23(1H, m),
6.89, (3H, m), 7.24(3H, m), 7.78 (2H, m).
【0237】実施例169 4-オキソ-N-(2-フェノキシエチル)-4-(2,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド
【化259】 実施例168で得た4-オキソ-N-(2-フェノキシエチル)4
-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル]ブタンアミドを用いて、実
施例13と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.26 (1H, s), 2.65 (2H, t, J =
6.6 Hz), 2.98 (8H, m),3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.
67 (2H, q, J = 5.1 Hz), 4.04 (2H, t, J = 4.8 Hz),
6.28 (1H, m), 6.89, (3H, m), 7.24(3H, m), 7.71 (2
H, m). 実施例170 N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-オキソ-4-[3-(ト
リフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]ブタンアミド
【化260】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸と参考例23で得た3-(4-クロロフェニル)
プロピルアミンを用いて、実施例12と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.73-1.85 (2H, m), 2.60 (4H,
m), 3.05 (4H, m), 3.24-3.34 (4H, m), 3.77-3.80 (4
H, m), 5.87 (1H, m), 7.09-7.28 (5H, m), 7.77 (2H,
m). 実施例171 N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-オキソ-4-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
アミド 塩酸塩
【化261】 実施例170で得たN-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]
-4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]ブタンアミドを
用いて、実施例13と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.73-1.85 (2H, q, J = 7.4 Hz),
2.56-2.72 (6H, m), 2.96 (7H, m), 3.21-3.37 (4H,
m), 5.94 (1H, m), 7.07-7.28 (5H, m), 7.75 (2H,m).
【0238】実施例172 4-オキソ-N-(4-フェニルブチル)-4-[3-(トリフルオロア
セチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7
-イル]ブタンアミド
【化262】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-1.70 (4H, m), 2.60 (4H,
q, J = 6.6 Hz), 3.05 (4H, m), 3.24-3.34 (4H, m),
3.69-3.81 (4H, m), 5.73 (1H, m), 7.15-7.32 (6H,
m), 7.78 (2H, m). 実施例173 4-オキソ-N-(4-フェニルブチル)-4-(2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタンアミド 塩酸
【化263】 実施例172で得た4-オキソ-N-(4-フェニルブチル)-4-
[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
3-ベンズアゼピン-7-イル] を用いて、実施例13と同
様の操作を行うことにより、表題化合物を非晶状粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.54-1.65 (4H, m), 2.48-2.61 (5
H, m), 3.01 (8H, m), 3.26-3.49 (4H, m), 5.79 (1H,
m), 7.11-7.28 (6H, m), 7.73 (2H, m). 実施例174 N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-オキソ-4-(3-イ
ソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-イル)ブタンアミド
【化264】 実施例171で得たN-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]
-4-オキソ-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)ブタンアミド 塩酸塩を用いて、実施例1
7と同様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (6H, d , J = 6.6 Hz), 1.77
(2H, m), 2.57-2.66 (9H, m), 2.96 (4H, m), 3.23-3.
34 (4H, m), 5.92 (1H, m), 7.07-7.28 (5H, m),7.75
(2H, m).
【0239】実施例175 4-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-4-オキソ-N-(2-フェノキシエチル)-
ブタンアミド
【化265】 実施例169で得た4-オキソ-N-(2-フェノキシエチル)-
4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタンアミドを用いて、実施例17と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.65
(7H, m), 2.95 (4H, m),3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.
67 (2H, q, J = 5.1 Hz), 4.04 (2H, t, J = 4.8 Hz),
6.23 (1H, m), 6.89, (3H, m), 7.24(3H, m), 7.71 (2
H, m). 実施例176 N-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキ
ソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化266】 参考例22で得た2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-2-オキソエチルアミン 塩酸塩を用いて、実施例
36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):426. 実施例177 N-[2-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキ
ソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化267】 参考例23で得た2-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-2-オキソエチルアミン 塩酸塩を用いて、実施例
36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):406.
【0240】実施例178 N-[2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]-2-オ
キソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化268】 参考例24で得た2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラ
ジニル]-2-オキソエチルアミン 2塩酸塩を用いて、実
施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):411. 実施例179 N-[2-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]-2-オ
キソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピ
ン-7-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化269】 参考例25で得た2-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラ
ジニル]-2-オキソエチルアミン 2塩酸塩を用いて、実
施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):423. 実施例180 N-[2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキ
ソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン
-8-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化270】 参考例22で得た2-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-2-オキソエチルアミン 塩酸塩を用いて、実施例
36と同様にして表題化合物を得た。MS(APCI)(M+1):4
26.
【0241】実施例181 N-[2-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-2-オキ
ソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン
-8-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化271】 参考例23で得た2-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-2-オキソエチルアミン 塩酸塩を用いて、実施例
36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):406. 実施例182 N-[2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラジニル]-2-オ
キソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化272】 参考例24で得た2-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペラ
ジニル]-2-オキソエチルアミン 2塩酸塩を用いて、実
施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):411. 実施例183 N-[2-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラジニル]-2-オ
キソエチル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピ
ン-8-カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩
【化273】 参考例25で得た2-[4-(2-メトキシフェニル)-1-ピペラ
ジニル]-2-オキソエチルアミン 2塩酸塩を用いて、実
施例36と同様にして表題化合物を得た。 MS(APCI)(M+1):423.
【0242】実施例184 4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-ブタノン
【化274】 1) 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を
行うことにより、4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ンを無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-2.01 (4H, m), 2.33 (3H,
s), 2.57-2.91 (4H, m), 2.97-3.27 (5H, m), 3.34 (2
H, t, J=6.4Hz), 3.66-3.84 (4H, m), 4.05-4.19 (1H,
m), 4.67-4.83 (1H, m), 7.04-7.30 (5H, m), 7.80-7.9
1 (2H, m).融点: 132-134 ℃ (結晶化溶媒: ジエチ
ルエーテル) 2) 上記1)で得た4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペ
リジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例13と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47-2.00 (5H, m), 2.33 (3H,
s), 2.55-3.04 (12H, m),3.06-3.26 (1H, m), 3.35 (2
H, t, J=6.8Hz), 4.04-4.20 (1H, m), 4.68-4.85 (1H,
m), 7.05-7.24 (5H, m), 7.74-7.84 (2H, m). 融点: 115-116 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 実施例185 4-[4-(3-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-ブタノン
【化275】 1) 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を
行うことにより、4-[4-(3-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ンを無色粉末として得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-2.
01 (4H, m), 2.35 (3H, s), 2.56-2.93 (4H, m), 2.98-
3.27 (5H, m), 3.34 (2H, t, J=6.4Hz), 3.67-3.84 (4
H, m), 4.05-4.20 (1H, m), 4.68-4.83 (1H, m), 6.96-
7.10 (3H, m), 7.14-7.31 (2H, m), 7.80-7.92 (2H,
m). 融点: 128-129 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 2) 上記1)で得た4-[4-(3-メチルフェニル)-1-ピペ
リジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例13と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.45-2.00 (5H, m), 2.34 (3H,
s), 2.56-3.03 (12H, m),3.05-3.26 (1H, m), 3.35 (2
H, t, J=6.6Hz), 4.05-4.20 (1H, m), 4.69-4.85 (1H,
m), 6.95-7.08 (3H, m), 7.14-7.23 (2H, m), 7.74-7.8
3 (2H, m). 融点: 91-93 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル)
【0243】実施例186 4-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-ブタノン
【化276】 1) 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を
行うことにより、4-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ンを無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.47-1.95 (4H, m), 2.37 (3H,
s), 2.58-2.77 (1H, m), 2.80-3.30 (8H, m), 3.35 (2
H, t, J=6.6Hz), 3.65-3.85 (4H, m), 4.07-4.23 (1H,
m), 4.72-4.87 (1H, m), 7.10-7.32 (5H, m), 7.80-7.9
2 (2H, m). 融点: 145-147 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 2) 上記1)で得た4-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペ
リジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例13と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.96 (5H, m), 2.37 (3H,
s), 2.57-2.76 (1H, m),2.79-3.28 (12H, m), 3.36 (2
H, t, J=6.6Hz), 4.08-4.24 (1H, m), 4.72-4.87(1H,
m), 7.05-7.23 (5H, m), 7.75-7.84 (2H, m). 融点: 93-95 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 実施例187 4-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-ブタノン
【化277】 1) 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を
行うことにより、4-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブ
タノンを無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.53-2.01 (4H, m), 2.57-2.90 (4
H, m), 2.97-3.28 (5H,m), 3.34 (2H, t, J=6.6Hz), 3.
65-3.84 (4H, m), 4.05-4.20 (1H, m), 4.68-4.84 (1H,
m), 6.95-7.07 (2H, m), 7.10-7.32 (3H, m), 7.80-7.
90 (2H, m). 融点: 105-108 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 2) 上記1)で得た4-[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピ
ペリジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-
2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1
-ブタノンを用いて、実施例13と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: : 1.47-2.00 (5H, m), 2.57-2.90
(4H, m), 2.98 (8H, br), 3.07-3.27 (1H, m), 3.35 (2
H, t, J=6.8Hz), 4.06-4.21 (1H, m), 4.70-4.86(1H,
m), 6.94-7.07 (2H, m), 7.10-7.24 (3H, m), 7.74-7.8
4 (2H, m). 融点: 127-128 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル)
【0244】実施例188 4-[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ
-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)-1-ブタノン
【化278】 1) 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロ
アセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル]ブタン酸を用いて、実施例12と同様の操作を
行うことにより、4-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5
-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノ
ンを無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-1.74 (2H, m), 1.80-1.97 (2
H, m), 2.59-2.78 (2H,m), 2.85 (2H, t, J=6.6Hz), 3.
00-3.09 (4H, m), 3.12-3.24 (1H, m), 3.34 (2H, t, J
=6.6Hz), 3.67-3.83 (7H, m), 4.07-4.16 (1H, m), 4.7
1-4.80 (1H, m),6.86 (2H, d, J=8.6Hz), 7.13 (2H, d,
J=8.6Hz), 7.23-7.30 (1H, m), 7.80-7.90 (2H, m). 融点: 130-131 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 2) 上記1)で得た4-[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペ
リジニル]-4-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-
ブタノンを用いて、実施例13と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.51-1.97 (5H, m), 2.58-2.77 (2
H, m), 2.83 (2H, t, J=6.7Hz), 2.97 (8H, br), 3.10-
3.23 (1H, m), 3.35 (2H, t, J=6.7Hz), 3.80 (3H, s),
4.07-4.18 (1H, m), 4.73-4.83 (1H, m), 6.86 (2H,
d, J=8.7Hz), 7.13(2H, d, J=8.7Hz), 7.19 (1H, d, J=
8.3Hz), 7.76-7.83 (2H, m). 融点: 99-100 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 実施例189 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2-メチ
ル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニル)‐4‐オキ
ソ-1-ブタノン
【化279】 実施例13で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-
1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリ
ン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例16と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.62 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.
48 (3H, s), 2.67-2.70(4H, m), 2.82 (2H, t, J = 6.4
Hz), 2.97 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.23 (1H, m), 3.34
(2H, t, J = 6.6 Hz), 3.62 (2H, s), 4.13 (1H, d, J
= 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.11-7.31 (5
H, m), 7.71-7.81 (2H, m). 融点: 139-140 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0245】実施例190 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2-エチ
ル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニル)‐4‐オキ
ソ-1-ブタノン
【化280】 実施例13で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-
1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリ
ン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例17と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.21 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.62
(2H, m), 1.89 (2H, m),2.57-2.79 (6H, m), 2.82 (2H,
t, J = 6.4 Hz), 2.97 (2H, t, J = 5.4 Hz),3.23 (1
H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.62 (2H, s), 4.1
3 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz),
7.11-7.31 (5H, m), 7.71-7.81 (2H, m). 融点: 115-116 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例191 1-(2-ベンジル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニ
ル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]‐4‐オ
キソ-1-ブタノン
【化281】 実施例13で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-
1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリ
ン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例17と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.62 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.5
8-2.80 (6H, m), 2.95 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.23 (1
H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.67 (2H, s), 3.7
0 (2H, s), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d,
J = 12 Hz), 7.11-7.41 (10H, m), 7.62-7.80 (2H,
m). 融点: 102-103 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例192 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2-イソ
プロピル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニル)‐4
‐オキソ-1-ブタノン
【化282】 実施例13で得た4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-
1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリ
ン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例17と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.15 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.62
(2H, m), 1.89 (2H, m),2.59-2.95 (9H, m), 3.18 (1H,
m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.77 (2H, s), 4.13
(1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.1
1-7.31 (5H, m),7.73-7.80 (2H, m). 融点: 113-115 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0246】実施例193 4-[4-(4-クロロフェニル)ピペリジン-1-イル]-1-(3-シ
クロヘキシルメチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-4-オキソブタン-1-オン
【化283】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.90 (2H, m), 1.24 (4H, m), 1.4
7-1.94 (10H, m), 2.23(2H, d, J = 6.9 Hz), 2.58-2.8
0 (5H, m), 2.94 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.96 (4H, m),
3.23 (1H, m), 3.35 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.13 (1H,
m), 4.76 (1H,m), 7.35-7.11 (5H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 140-141 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例194 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-オキソ-1
-[3-(テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-2,3,4,5テトラ
ヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ブタノン
【化284】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。 MS(ESI) (M+H): 509. 融点: 123-125 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例195 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-シク
ロヘキシル-2,3,4,5テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル)-4-オキソ-1-ブタノン
【化285】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。 MS(ESI) (M+H): 507. 融点: 128-130 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0247】実施例196 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-シク
ロペンチル-2,3,4,5テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン
-7-イル)-4-オキソ-1-ブタノン
【化286】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55-1.69 (5H, m), 1.83 (3H,
m), 2.59-3.03 (17H, m),3.17 (1H, m), 3.35 (2H, t,
J = 6.6 Hz), 4.13 (1H, m), 4.76 (1H, m), 7.35-7.11
(5H, m), 7.79 (2H, m). 融点: 160-162 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例197 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-イソ
ブチル-2,3,4,5テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-
イル)-4-オキソ-1-ブタノン
【化287】 実施例15で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.93 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.62
(4H, m), 1.89 (3H, m),2.21 (2H, d, J = 7.4 Hz), 2.
60-2.74 (6H, m), 2.79 (2H, t, J = 6.4 Hz),2.95 (4
H, m), 3.23 (1H, m), 3.35 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.1
3 (1H, m), 4.76(1H, m), 7.35-7.11 (5H, m), 7.79 (2
H, m). 融点: 137-138 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例198 4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-メチ
ル-2,3,4,5テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-4-オキソ-1-ブタノン
【化288】 実施例184で得た4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例16
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.66 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.3
3 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.65 (6H, m), 2.82 (2H,
t, J = 6.4 Hz), 2.95 (4H, m), 3.23 (1H, m),3.35 (2
H, t, J = 6.6 Hz), 4.13 (1H, m), 4.76 (1H, m), 7.3
5-7.11 (5H, m),7.79 (2H, m). 融点: 111-112 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル)
【0248】実施例199 1-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-7-イル)-4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-ブタノン 塩酸塩
【化289】 実施例184で得た4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-4-オキソ-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (7H, m), 1.56 (1H, m), 1.7
8 (2H, m), 2.26 (3H, s), 2.50 (1H, m), 2.73 (2H,
m), 2.94-3.64 (7H, m), 4.05 (1H, m), 4.46 (1H, m),
7.12 (4H, s), 7.40 (1H. d, J = 8.4 Hz), 7.83 (2H,
m). 融点: 180 ℃ (decomp.) (結晶化溶媒: エタノール-
ジイソプロピルエーテル) 実施例200 4-[4-(4-メチルフェニル)ピペリジン-1-イル]-4-オキソ
-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-7-イル)ブタン
-1-オン
【化290】 参考例15で得た4-オキソ-4-[2-(トリフルオロアセチ
ル)-1,2,3,4--テトラヒドロ-7-イソキノリニル]ブタン
酸を用いて、実施例12および実施例13と同様の操作
を順次行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.63 (2H, m), 1.95 (3H, m), 2.3
3 (3H, s), 2.59-2.72 (3H, m), 2.82 (4H, m), 2.97
(2H, t, J = 5.4 Hz), 3.17 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.3
4 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.08 (2H, s), 4.13 (1H, d,
J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 Hz), 7.11-7.20
(5H, m), 7.71-7.81 (2H, m). 融点: 119-120 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例201 4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(2-メチ
ル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニル)‐4‐オキ
ソ-1-ブタノン
【化291】 実施例200で得た4-[4-(4-メチルフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキ
ノリン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例16と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.62 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.3
4 (3H, s), 2.48 (3H, s), 2.60-2.73 (4H, m), 2.82
(2H, t, J = 6.4 Hz), 2.97 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.2
3 (1H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.62 (2H, s),
4.13 (1H, d, J =15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J = 12 H
z), 7.11-7.31 (5H, m), 7.71-7.81 (2H, m). 融点: 97-99 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソプ
ロピルエーテル)
【0249】実施例202 1-(2-イソプロピル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノ
リニル)-4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]‐4
‐オキソ-1-ブタノン
【化292】 実施例200で得た4-[4-(4-メチルフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキ
ノリン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.15 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.62
(2H, m), 1.89 (2H, m),2.64 (3H, s), 2.65-2.95 (9H,
m), 3.18 (1H, m), 3.34 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.77
(2H, s), 4.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.76 (1H, d, J
= 12 Hz), 7.11-7.31 (5H, m), 7.73-7.80 (2H, m). 融点: 78-80 ℃ (結晶化溶媒: エタノール-ジイソプ
ロピルエーテル) 実施例203 1-(2-ベンジル-1,2,3,4-テトラヒドロ-7-イソキノリニ
ル)-4-[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]‐4‐オ
キソ-1-ブタノン 塩酸塩
【化293】 実施例200で得た4-[4-(4-メチルフェニル)ピペリジ
ン-1-イル]-4-オキソ-1-(1,2,3,4-テトラヒドロイソキ
ノリン-7-イル)ブタン-1-オンを用いて、実施例17と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.36 (1H, m), 1.56 (1H, m), 1.7
8 (2H, m), 2.26 (3H, s), 2.50 (1H, m), 2.73 (2H,
m), 3.08-3.43 (8H, m), 3.67 (1H, m), 4.05 (1H, m),
4.46 (4H, m), 7.12 (4H, s), 7.41 (1H. d, J = 8.4
Hz), 7.53 (3H, m), 7.67 (2H, m), 7.86 (2H, m). 融点: 72 ℃ (decomp) (結晶化溶媒: エタノール-ジ
イソプロピルエーテル) 実施例204 5-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-5-オキソ-1
-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H
-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ペンタノン
【化294】 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピンを用いて、
参考例15および実施例12と同様の操作を順次行うこ
とにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.57 (2H, m), 1.89 (2H, m), 2.1
0 (2H, m), 2.49 (2H, m), 2.58-2.76 (2H, m), 3.01-
3.17 (7H, m), 3.75 (4H, m), 4.04 (1H, m), 4.79 (1
H, m), 7.11 (2H, m), 7.28 (3H, m), 7.82 (2H, m).
【0250】実施例205 5-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-5-オキソ-1
-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)
-1-ペンタノン
【化295】 実施例204で得た5-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-5-オキソ-1-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]-1-ペ
ンタノンを用いて、実施例13と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.57 (2H, m), 1.87 (2H, m), 2.1
0 (2H, m), 2.48 (2H, m), 2.58-2.75 (2H, m), 2.96
(8H, m), 3.10 (3H, m), 4.04 (1H, m), 4.79 (1H, m),
7.11 (2H, m), 7.18 (1H, m), 7.28 (2H, m), 7.73 (2
H, m). FABMS(pos) 439[M+H]+. 融点: 112-113 ℃ (結晶化溶媒: 酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例206 tert-ブチル 8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]プロポキシ]-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-2-ベンズ
アゼピン-2-カルボキシレート
【化296】 参考例27で得たtert-ブチル 8-ヒドロキシ-1,3,4,5-
テトラヒドロ-2H-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレー
ト(1.00g, 3.80mmol)、3-ブロモ-1-クロロプロパン
(0.451ml, 4.56mmol)と炭酸カリウム(2.62g, 19.0mm
ol)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液を80℃で3時
間攪拌した。得られる溶液に酢酸エチルを加え、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
減圧下濃縮後、得られた残査をアルミナカラムクロマト
グラフィー (展開溶媒;酢酸エチル) により精製した。
得られた油状物、および4-(4-クロロフェニル)ピペリジ
ン(882mg, 3.80mmol)、炭酸カリウム(2.62g, 19.0mm
ol)、ヨウ化ナトリウム(569mg, 3.80mmol)のジメチ
ルホルムアミド(10ml)溶液を80℃で3時間攪拌した。
得られる溶液に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮
後、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー (展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1) により精
製して、表題化合物(1.25g) を得た。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.41 (9H, s), 1.72-1.82 (6H,
m), 1.96-2.05 (4H, m), 2.48-2.58 (3H, m), 2.88 (2
H, m), 3.03-3.09 (2H, m), 3.66 (2H, m), 4.01 (2H,
m), 4.32-4.39 (2H, m), 6.66-6.75 (2H, m), 7.01-7.0
5 (1H, m), 7.15 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.26 (2H, d,
J = 8.6 Hz). 実施例207 8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル] プロポ
キシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼピン
【化297】 実施例206で得たtert-ブチル 8-[3-[4-(4-クロロフ
ェニル)-1-ピペリジニル]プロポキシ]-1,3,4,5-テトラ
ヒドロ-2H-2-ベンズアゼピン-2-カルボキシレート(1.1
0g, 2.20mmol)のトリフルオロ酢酸(10ml)溶液を1時
間攪拌後、減圧下濃縮した。得られた油状物に酢酸エチ
ルを加え、炭酸カリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮後、
得られた残査をヘキサンにより粉末として、表題化合物
(682mg) を得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ: 1.57-2.03 (10H, m), 2.43 (3H,
m), 2.78 (2H, m), 3.00 (4H, m), 3.72 (2H, m), 3.9
6 (2H, m), 6.55-6.70 (2H, m), 7.02 (1H, d, J= 8.0
Hz), 7.24-7.36 (4H, m). 融点: 97-99 ℃ (結晶化溶媒:ジイソプロピルエーテ
ル-ヘキサン)
【0251】実施例208 8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]プロポキ
シ]-2-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズアゼ
ピン 塩酸塩
【化298】 実施例207で得た8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピ
ペリジニル] プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピンを用いて、実施例16と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.71-1.80 (6H, m),
1.96-2.07 (4H, m), 2.31 (3H, s), 2.45-2.57 (3H,
m), 2.81 (2H, m), 2.98-3.09 (4H, m), 3.75 (2H,s),
3.99 (2H, t, J = 6.3 Hz), 6.65-6.71 (2H, m), 7.01
(1H, d, J = 7.2 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.2
6 (2H, d, J = 8.7 Hz). 実施例209 2-アセチル-8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-ベンズア
ゼピン 塩酸塩
【化299】 実施例207で得た8-[3-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピ
ペリジニル] プロポキシ]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-2-
ベンズアゼピンと無水酢酸を用いて、実施例17と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末
として得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ: 1.84 (2H, m), 2.01 (2H, m),
2.32 (3H, s), 2.47-2.62(4H, m), 2.75-2.95 (5H, m),
3.24 (2H, m), 3.70-3.82 (4H, m), 4.09 (2H,m), 4.5
7 (2H, m), 6.72-6.90 (2H, m), 7.09 (1H, m), 7.21-
7.30 (4H, m). 実施例210 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-イソ
プロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-1-ブタノン 2塩酸塩
【化300】 実施例34で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。 1H−NMR (CDCl3) δ:1.02 (6H, d, J = 6.6Hz), 1.62-
1.74 (6H, m), 1.93-2.05 (4H, m), 2.44 (2H, t lik
e), 2.63-2.67 (2H, m), 2.89-3.05 (10H, m), 7.09-
7.27 (5H, m), 7.72-7.75 (2H, m). 融点: 236 ℃ (decomp) (結晶化溶媒: 酢酸エチル-ヘ
キサン)
【0252】実施例211 1-(3-ベンジル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-1-ブタノン
【化301】 実施例34で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-1-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-1-ブタノンを用いて、実施例17と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。 1H−NMR (CDCl3) δ:1.60-1.79 (6H, m), 1.96-2.08
(4H, m), 2.43 (2H, t like), 2.61-2.65 (2H, m), 2.9
4-3.04 (9H, m), 3.63 (2H, s), 7.09-7.36 (10H,m),
7.71-7.75 (2H, m). 融点: 99-100 ℃ (結晶化溶媒: 酢酸エチル-ヘキサ
ン) 実施例212 4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-1-(3-イソ
プロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-
7-イル)-4-オキソ-1-ブタノール
【化302】 実施例30で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]-1-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-
ベンズアゼピン-7-イル)-4-オキソ-1-ブタノン(0.50
g, 1.07 mmol)のメタノール(20 mL)懸濁液に、水素
化ホウ素ナトリウム(81 mg, 2.14 mmol)を添加して、室
温で30分間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、残査を
酢酸エチル−水で分配した。酢酸エチル層を飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去して、表題化合物を非晶状粉末として得た。 1H−NMR (CDCl3) δ:1.02 (6H, d, J = 6.6Hz), 1.54-
1.63 (2H, m), 1.85-1.91 (2H, br m), 2.05-2.17 (2H,
m), 2.54 (2H, t like), 2.66-2.78 (6H, m), 2.89-2.
93 (5H, m), 3.12 (1H, m), 3.95 (1H, br d), 4.72-4.
85 (2H, m), 7.04-7.14 (5H, m), 7.30-7.31 (2H, m). 実施例213 7-[(E)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]-4-
オキソ-1-ブテニル]-3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1H-3-ベンズアゼピン 塩酸塩
【化303】 実施例212で得た4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-1-(3-イソプロピル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-
3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-オキソ-1-ブタノール (0.
14g, 0.30 mmol)およびp-トルエンスルホン酸 一水和物
(0.03g, 0.16mmol )のトルエン (10 mL)溶液を24時間
加熱還流した。反応溶液を減圧下濃縮し、得られた残査
をアルミナカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製して、表題化合物の
フリー塩基体 0.09 gを無色非晶状粉末として得た。得
られた粉末を酢酸エチルに溶解し、氷冷下に4N塩酸-酢
酸エチルで処理して、表題化合物 0.04 gを無色非晶状
粉末として得た。 1H−NMR (CDCl3) δ:1.02 (6H, d, J = 6.6Hz), 1.50-
1.71 (2H, m), 1.86-1.92 (2H, m), 2.57-2.72 (6H,
m), 2.87-3.00 (5H, m), 2.64 (1H, m), 3.34 (2H,d, J
= 6.2Hz), 4.01-4.07 (1H, br d like), 4.78-4.85 (1
H, br d like), 6.26-6.37 (1H, m), 6.46 (1H, d, J =
16.2Hz), 7.05-7.29 (7H, m).
【0253】実施例214 1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼ
ピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニ
ル]-1-ブタノール
【化304】 実施例33で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒドロ
-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェニ
ル)-1-ピペリジニル]-1-ブタノンを用いて、実施例21
2と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉
末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.50-2.27 (14H, m), 2.42-2.60
(3H, m), 2.85-2.97 (4H,m), 3.01-3.10 (1H, m), 3.23
-3.32 (1H, m), 3.47-3.82 (4H, m), 4.64 (1H,brd, J
= 5.4Hz), 7.05-7.30 (7H, m). 融点: 113-114 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 実施例215 3-アセチル-7-[(E)-4-[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]-1-ブテニル]-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン
【化305】 実施例214で得た1-(3-アセチル-2,3,4,5-テトラヒド
ロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)-4-[4-(4-クロロフェ
ニル)-1-ピペリジニル]-1-ブタノールを用いて、実施例
213と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57-1.90 (4H, m), 2.04-2.17 (2
H, m), 2.19 (3H, s), 2.39-2.58 (5H, m), 2.84-2.95
(4H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 3.52-3.61 (2H, m), 3.6
8-3.77 (2H, m), 6.13-6.27 (1H, m), 6.39 (1H, d, J
= 15.7Hz), 7.03-7.20 (5H, m), 7.23-7.30 (2H, m). 融点: 153-155 ℃ (結晶化溶媒: ジエチルエーテル) 実施例216 N-[2-(4-クロロフェノキシ)エチル]-4-オキソ-4-[3-(ト
リフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベン
ズアゼピン-7-イル]ブタンアミド
【化306】 参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチ
ル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル]ブタン酸と参考例26で得た2-(4-クロロフェノキ
シ)エチルアミンを用いて、実施例12と同様の操作を
行うことにより表題化合物を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.65 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.02
(4H, m), 3.32 (2H, t,J = 6.6 Hz), 3.62-3.69 (4H,
m), 3.78 (2H, m), 3.97 (2H, t, J = 5.4 Hz),6.24 (1
H, m), 6.81 (2H, m), 7.22-7.28 (3H, m), 7.78 (2H,
m).
【0254】実施例217 N-[2-(4-クロロフェノキシ)エチル]-4-オキソ-4-(2,3,
4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル)ブタン
アミド 塩酸塩
【化307】 実施例216で得たN-[2-(4-クロロフェノキシ)エチル]
-4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テト
ラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]ブタンアミドを
用いて、実施例13と同様の操作を行うことにより表題
化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 2.02 (1H, m), 2.65
(2H, t, J = 6.6 Hz), 2.99 (8H, m), 3.33 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 3.66 (2H, m), 3.97 (2H, t, J = 5.4 Hz),
6.31 (1H, m), 6.81 (2H, m), 7.16-7.27 (3H, m), 7.
70 (2H, m). 実施例218 N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-N-メチル-4-オキソ
-4-[3-(トリフルオロアセチル)-2,3,4,5-テトラヒドロ-
1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]ブタンアミド
【化308】 3-(4-クロロフェニル)プロピルアミン (1.69 g, 9.96 m
mol)と37%ホルムアルデヒド水溶液 (0.811 ml, 10.0 mm
ol)をギ酸 (10 ml)中、100℃で7時間加熱撹拌した。得
られる混合液を室温に冷却後、ギ酸を留去し、8N水酸化
ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去して得
られた残査、参考例16で得た4-オキソ-4-[3-(トリフ
ルオロアセチル)- 2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズ
アゼピン-8-イル]ブタン酸 (3.4 g, 9.96 mmol)とトリ
エチルアミン (1.39 ml, 9.96 mmol)をジメチルホルム
アミド (5 ml)中室温で30分攪拌し、0℃に冷却後、シア
ノリン酸ジエチル (1.51 ml, 9.96 mmol)を加えた。得
られる混合液を1時間攪拌した後、水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和NaCl水溶液で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;
酢酸エチル:ヘキサン=1:1) で精製し、表題化合物 1.
44 gを油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.86 (2H, m), 2.57-2.80 (4H,
m), 3.05 (7H, m), 3.30-3.36 (4H, m), 3.77-3.79 (4
H, m), 7.10-7.33 (5H, m), 7.76 (2H, m). 実施例219 N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-N-メチル-4-オキソ
-4-(2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イ
ル)ブタンアミド 塩酸塩
【化309】 実施例218で得たN-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]
-N-メチル-4-オキソ-4-[3-(トリフルオロアセチル)-2,
3,4,5-テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン-7-イル]ブタ
ンアミドを用いて、実施例13と同様の操作を行うこと
により表題化合物を非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, フリー塩基) δ: 1.76-2.05 (3H, m),
2.51-2.68 (6H, m), 3.00 (7H, m), 3.24-3.41 (4H,
m), 3.90 (2H, m), 7.07-7.30 (5H, m), 7.76 (2H,m).
【0255】実施例220 (E)-3-(ジメチルアミノ)-1-[1-[[6-(4-メチルフェニル)
-3-ピリジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-
キノリニル]-2-プロペン-1-オン
【化310】 1) 6-アセチル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリンと6-
(4-メチルフェニル)ニコチン酸を用いて、参考例5と同
様の操作を行うことにより、1-[1-[[6-(4-メチルフェニ
ル)-3-ピリジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-
6-キノリニル]エタノンを淡黄色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.00 (2H, m), 2.36 (3H, s),
2.49 (3H, s), 2.93 (2H,dd, J=6.3 and 6.6Hz), 3.83
(2H, dd, J=6.1 and 6.3Hz), 7.00 (1H, d, J=9.3Hz),
7.30 (2H, d, J=8.1Hz), 7.52 (1H, dd, J=1.5 and 8.3
Hz), 7.83 (2H, m), 7.95 (1H, d, J=8.3Hz), 8.01 (2
H, d, J=8.1Hz), 8.59 (1H, m). 2) 上記1)で得た1-[1-[[6-(4-メチルフェニル)-3-
ピリジニル]カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノ
リニル]エタノンを用いて、参考例6と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を淡黄色結晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.00 (2H, tt, J=6.3, 6.3Hz),
2.35 (3H, s), 2.87 (3H, br s), 2.91 (2H, t, J=6.3H
z), 3.11 (3H, br s), 3.83 (2H, t, J=6.3Hz),5.78 (1
H, d, J=12.5Hz), 6.86 (1H, d, J=8.1Hz), 7.30 (2H,
d, J=8.3Hz), 7.66 (1H, d, J=12.5Hz), 7.80 (3H, m),
7.94 (1H, d, J=8.3Hz), 8.00 (2H, d,J=8.1Hz), 8.57
(1H, m). 実施例221 (E)-N,N-ジメチル-3-[1-[[6-(4-メチルフェニル)-3-ピ
リジニル] カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノ
リニル]-2-プロペン-1-アミン 塩酸塩
【化311】 実施例220で得た(E)-3-(ジメチルアミノ)-1-[1-[[6-
(4-メチルフェニル)-3-ピリジニル]カルボニル]-1,2,3,
4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-2-プロペン-1-オンを用
いて、実施例4および実施例5と同様の操作を順次行う
ことにより、表題化合物を黄色結晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.98 (2H, m), 2.36 (3H, s),
2.70 (3H, s), 2.71 (3H,s), 2.86 (2H, t, J=6.3Hz),
3.00 (2H, m), 3.79 (2H, t, J= 6.3Hz), 5.66 (1H,
m), 6.98 (2H, s), 7.24 (1H, s), 7.31 (2H, d, J=8.1
Hz), 7.86 (1H, m),7.96 (1H, m), 8.00 (2H, d, J=8.1
Hz), 8.57 (1H, m), 10.42 (1H, br s).
【0256】実施例222 1-[1-[(4-フェニル-1-ピペリジニル)カルボニル]-1,2,
3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-3-(1-ピロリジニル)-
1-プロパノン
【化312】 参考例28で得た1-[(4-フェニル-1-ピペリジニル)カル
ボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリンを用いて、参考
例7および参考例8と同様の操作を順次行うことによ
り、表題化合物を無色液体として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70 (2H, m), 1.79 (4H, m), 1.8
4 (2H, m), 2.01 (2H, m), 2.56 (4H, m), 2.69 (1H,
m), 2.84 (2H, t, J=6.6Hz), 2.89 (2H, dd, J=7.0 and
8.0Hz), 2.91 (2H, m), 3.14 (2H, dd, J=7.0 and 8.0
Hz), 3.64 (2H, t,J=5.8Hz), 4.05 (2H, m), 7.02 (1H,
d, J=8.8Hz), 7.19-7.33 (5H, m), 7.73(2H, m). 実施例223 1-[(4-フェニル-1-ピペリジニル)カルボニル]-6-[(E)-3
-(1-ピロリジニル)-1-プロペニル]-1,2,3,4-テトラヒド
ロキノリン 塩酸塩
【化313】 実施例222で得た1-[1-[(4-フェニル-1-ピペリジニ
ル)カルボニル]-1,2,3,4-テトラヒドロ-6-キノリニル]-
3-(1-ピロリジニル)-1-プロパノンを用いて、実施例4
および実施例5と同様の操作を順次行うことにより、表
題化合物を黄色非晶状粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.70 (2H, m), 1.83 (2H, m),
1.97 (2H, m), 2.07 (2H,m), 2.23 (2H, m), 2.68 (1H,
m), 2.79 (2H, m), 2.88 (4H, m), 3.64 (2H, m), 3.7
2 (2H, m), 3.78 (2H, m), 4.00 (2H, m), 6.32 (1H,
m), 6.82 (1H, d,J=15.8Hz), 7.14-7.33 (8H, m), 12.5
4 (1H, br s).
【0257】 製剤例1 (1)実施例1で得られた化合物 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg(6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機を用い
て打錠することにより、錠剤が得られる。 製剤例2 (1)実施例5で得られた化合物 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg(6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機を用い
て打錠することにより、錠剤が得られる。
【0258】参考例1−1 ラット脳由来cDNAを用いた
PCR法によるラットSLC-1 受容体cDNAの増幅 ラット脳由来poly (A) +RNA(クローンテック社)を鋳
型とし、ランダムプライマーを用いて逆転写反応を行な
った。逆転写反応は、タカラRNA PCR ver. 2キットの試
薬を使用した。次にこの逆転写生成物を鋳型として用
い、配列番号:1および2の合成DNAプライマーを用い
てPCR法による増幅を行なった。合成DNAプライマーは受
容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子が増幅されるように
構築したが、その際に遺伝子の5’側に制限酵素Sal Iの
認識する塩基配列が付加され、また3’側に制限酵素Spe
Iの認識する塩基配列が付加されるように、5’側およ
び3’側にそれぞれの制限酵素の認識配列を付加した。
反応液の組成は、cDNA鋳型5 μl、合成DNAプライマー各
0.4μM、0.25 mM dNTPs、pfu (ストラタジーン社) DNA
ポリメラーゼ0.5 μlおよび酵素に付属のバッファー
で、総反応量は50 μlとした。増幅のためのサイクルは
サーマルサイクラー(パーキンエルマー社)を用い、94
℃・60秒の加熱の後、94℃・60秒、60℃・30秒、72℃・
150秒のサイクルを35回繰り返し、最後に72℃で10分間反
応させた。増幅産物の確認は、0.8%アガロースゲル電
気泳動の後、エチジウムブロマイド染色によって行なっ
た。
【0259】参考例1−2 PCR産物のプラスミドベク
ターへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配
列の解読による増幅cDNA配列の確認 参考例1−1で行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低
融点アガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカ
ミソリで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェ
ノール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって
DNAを回収した。PCR-ScriptTM Amp SK(+)クローニング
キット(ストラタジーン社)の処方に従い、回収したDN
AをプラスミドベクターpCR-Script Amp SK(+)へサブク
ローニングした。これをエシェリヒア コリ(Escheric
hia coli)XL-1 Blue(ストラタジーン)に導入して形
質転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシ
リンおよびX-galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を
呈するクローンのみを滅菌したつま楊枝を用いて分離
し、形質転換体E. coli XL-1 Blue/ラットSLC-1を得
た。個々のクローンをアンピシリンを含むLB培地で一晩
培養し、QIA prep8 miniprep(キアゲン社)を用いてプ
ラスミドDNAを調製した。調製したDNAの一部を用いて制
限酵素Sal IおよびSpe Iによる切断を行ない、挿入され
ている受容体cDNA断片の大きさを確認した。塩基配列の
決定のための反応はDyeDeoxy Terminator Cycle Sequen
ce Kit(パーキンエルマー社)を用いて行ない、蛍光式
自動シーケンサーを用いて解読した。得られた3クロー
ンの配列を解析し全ての配列が報告されているラットSL
C-1タンパク質(配列番号:3)をコードするcDNA配列
(Lakaye, B. et al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1
401, pp. 216-220 (1998),accession No. AF08650)の
5’側にSal I認識配列が付加し、3’側にSpe I認識配列
が付加した遺伝子配列と一致することを確認した(配列
番号:4)。
【0260】参考例1−3 ラットSLC-1発現CHO細胞の
作製 参考例1−2で配列が確認されたラット脳由来のSLC-1
の全長アミノ酸配列をコードし、5’側にSal I認識配列
が付加し、また3’側にSpe I認識配列を付加した遺伝子
が導入されたプラスミドによって形質転換されたE. col
iのクローンよりPlasmid Midi Kit(キアゲン社)を用
いてプラスミドを調製し、制限酵素SalIおよびSpe Iで
切断してインサート部分を切り出した。インサートDNA
は電気泳動後、アガロースゲルからカミソリで切り出
し、次に細片化、フェノール抽出、フェノール・クロロ
ホルム抽出、エタノール沈殿を行なって回収した。この
インサートDNAをSal IおよびSpe Iで切断した動物細胞
発現用ベクタープラスミドpAKKO-111H(Hinuma, S. et
al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1219, pp. 251-259
(1994)記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープラスミ
ド)に加え、T4ライゲース(宝酒造)を用いてライゲー
ションを行ない、蛋白発現用プラスミドpAKKO- SLC-1を
構築した。pAKKO- SLC-1で形質転換したE. coli DH5
(トーヨーボー)を培養後、PlasmidMidi Kit(キアゲ
ン社)を用いてpAKKO- SLC-1のプラスミドDNAを調製し
た。これをCellPhect Transfection Kit(アマシャムフ
ァルマシアバイオテク社)を用い添付のプロトコルに従
ってCHO dhfr-細胞に導入した。10 μgのDNAをリン酸カ
ルシウムとの共沈懸濁液とし、24時間前に5 x 105また
は1 x 106個のCHO dhfr-細胞を播種した10 cmシャーレ
に添加した。10%ウシ胎児血清を含むMEMα培地で1日間
培養した後、継代し、選択培地である10%透析ウシ胎児
血清を含む核酸不含MEMα培地で培養した。選択培地中
で増殖してくるSLC-1発現CHO細胞である形質転換細胞の
コロニー56クローンを選択した。
【0261】参考例1−4 全長ラットSLC-1レセプタ
ー蛋白質mRNAの発現量の高いCHO/ SLC-1細胞株の選択 参考例1−3で樹立されたCHO/ SLC-1株56クローンの全
長ラットSLC-1レセプター蛋白質mRNAの発現量をCytosta
r T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク社)を
用い、添付のプロトコルに従って以下のように測定し
た。CHO/ SLC-1株の各クローンをCytostar T Plateの各
wellに2.5 x 104個ずつ播種して24時間培養した後、10
%ホルマリンによって細胞を固定した。各wellに0.25%
Triton X-100を添加して細胞の透過性をあげた後、35S
ラベルした配列番号:5のriboprobeを加えてハイブリ
ダイズさせた。20 mg/mlのRNaseAを各wellに加えて遊離
のriboprobeを消化し、プレートをよく洗浄した後、ハ
イブリダイズしたriboprobeの放射活性をTopcounterで
測定した。放射活性の高い株がmRNA発現量が高い。mRNA
発現量の高い3クローンの中から、特にクローン番号44
を主に用いた。
【0262】参考例1−5 ヒトSLC-1 cDNAを含むプラ
スミドの単離 ヒト胎児脳由来cDNA library (SUPERSCRIPTTM cDNA Lib
rary;GIBCOBRL社)を、Genetrapper cDNA positive sele
ction system (GIBCOBRL社)のマニュアルに従って 、フ
ァージ F1 エンドヌクレアーゼを用いて、DNAにnickを
入れた後、エシェリヒア コリ エキソヌクレアーゼ I
IIで消化することにより、1本鎖ヒト胎児脳由来cDNA li
braryを調製した。Kolakowski Jr.ら(Kolakowski Jr.,
et al (1996) FEBS Lett. Vol. 398, pp. 253-258)の
報告に基づいて作製した配列番号:6の合成オリゴヌク
レオチド(accession No. U71092の1434-1451に相当)
の3’末端にbiotin-14-dCTPをTerminal Deoxynucleotid
yl Transferaseを用いて付加し、biotin化オリゴヌクレ
オチドを調製した。反応液の組成、反応時間はマニュア
ルに従った。1本鎖ヒト胎児脳由来cDNA library 4μgを
95℃で1分保温した後、氷上で急冷し、biotin化オリゴ
ヌクレオチド20 ngを加え、37℃で1時間、添付ハイブリ
ダイゼーションバッファーでハイブリダイズした。スト
レプトアビジンビーズを加え、MAGNA-SEP Magnetic Par
ticle Separator (GIBCOBRL社)を用いて、biotin化オリ
ゴヌクレオチドにハイブリダイズした1本鎖ヒト胎児脳
由来cDNAを単離し、Kolakowski Jr.らの報告(Kolakows
ki Jr., et al (1996) FEBS Lett. Vol. 398, pp. 253-
258)に基づいて作製した配列番号:7の合成オリゴヌ
クレオチド(accession No. U71092の1011-1028に相
当)50ngをプライマーにしてマニュアルに従って相補鎖
を合成し、2本鎖プラスミドとした。
【0263】参考例1−6 単離したヒトSLC-1 cDNAを
含むプラスミドの塩基配列の決定 参考例1−5で得られたプラスミドをELECTROMAXTMDH10
BTMCellsにエレクトロポレーション法で導入して形質転
換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシリン
及びX-galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を呈する
クローンのみを滅菌したつま楊枝でつついて分離し、形
質転換体E. coli. DH10B/hSLC-1を得た。個々のクロー
ンをアンピシリンを含むLB培地で一晩培養し、QIA prep
8 mini prep (キアゲン社)を用いてプラスミドDNAを精
製した。塩基配列決定のための反応は、DyeDeoxy Termi
nator Cycle Sequence Kit (パーキンエルマー社)を
用いて行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読し
た。その結果、配列番号:8に示す配列が得られた。こ
こに得られた塩基配列がコードするアミノ酸配列(配列
番号:9)は、Lakayeらの報告(Lakaye, B. et al. (1
998) Biochem. Biophys. Acta, vol. 1401, pp. 216-22
0)において、ヒトSLC-1の配列を含むヒト染色体DNA配
列(accession number:Z86090)をもとにしてラットSLC
-1から類推された配列として推定されていたヒトSLC-1
アミノ酸配列とは異なっており、推定配列のさらに69及
び64アミノ酸上流に開始コドンであるATGがmRNA上で存
在することを示している。この配列をコードするDNAを
含むプラスミドによる形質転換体Escherichia coli DH1
0B/phSLC1L8をIFOおよびNIBHに寄託した。
【0264】参考例1−7 ヒト胎児脳由来cDNAを用い
たPCR法によるヒトSLC-1cDNAの増幅 ジーントラップ法によりクローニングされたヒトSLC-1
DNA配列を含むプラスミドを鋳型とし、配列番号:1
0および11の合成DNAプライマーと配列番号:12お
よび13の合成DNAプライマーを用いてPCR法による増幅
をそれぞれ行なった。前者の増幅DNAをヒトSLC-1(S)
と、後者の増幅DNAをヒトSLC-1(L)と命名した。合成
DNAプライマーは受容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子
が増幅されるように構築したが、その際に遺伝子の5’
側に制限酵素Sal Iの認識する塩基配列が付加され、ま
た3’側に制限酵素Spe Iの認識する塩基配列が付加され
るように、5’側および3’側にそれぞれの制限酵素の認
識配列を付加した。ヒトSLC-1(S)増幅の反応液の組成
は、ヒトSLC-1DNA配列を含むプラスミド鋳型5 μl、
合成DNAプライマー各0.4μM、0.2 mM dNTPs、pfuDNAポ
リメラーゼ0.5 μlおよび酵素に付属のバッファーで、
総反応量は50 μlとした。増幅のためのサイクルはサー
マルサイクラー(パーキンエルマー社)を用い、94℃・
60秒の加熱の後、94℃・60秒、57℃・60秒、72℃・150
秒のサイクルを25回繰り返し、最後に72℃・10分保温し
た。また、ヒトSLC-1(L)増幅の反応液の組成は、ヒトSL
C-1DNA配列を含むプラスミド鋳型5 μl、合成DNAプ
ライマー各0.4μM、0.2 mM dNTPs、pfuDNAポリメラーゼ
0.5 μlおよび酵素に付属のバッファーで、総反応量は5
0 μlとした。増幅のためのサイクルはサーマルサイク
ラー(パーキンエルマー社)を用い、94℃・60秒の加熱
の後、94℃・60秒、60℃・60秒、72℃・3分のサイクル
を25回繰り返し、最後に72℃・10分保温した。増幅産物
の確認は、0.8%アガロースゲル電気泳動の後、エチジ
ウムブロマイド染色によって行なった。
【0265】参考例1−8 PCR産物のプラスミドベク
ターへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配
列の解読による増幅cDNA配列の確認 参考例1−7で行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低
融点アガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカ
ミソリで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェ
ノール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって
DNAを回収した。PCR-ScriptTM Amp SK(+)クローニング
キット(ストラタジーン社)の処方に従い、回収したDN
AをプラスミドベクターpCR-Script Amp SK(+)へサブク
ローニングした。これをエシェリヒア コリ(Escheric
hia coli)DH5αcompetent cell(トーヨーボー)に導
入して形質転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンを
アンピシリンおよびX-galを含むLB寒天培地中で選択
し、白色を呈するクローンのみを滅菌したつま楊枝を用
いて分離し、ヒトSLC-1 (S)の形質転換体E. coli DH5α
/hSLC-1(S)とヒトSLC-1 (L)の形質転換体E. coli DH5α
/hSLC-1(L)を得た。個々のクローンをアンピシリンを含
むLB培地で一晩培養し、QIA prep8 mini prep(キアゲ
ン社)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製したDNA
の一部を用いて制限酵素Sal IおよびSpe Iによる切断を
行ない、挿入されている受容体cDNA断片の大きさを確認
した。塩基配列の決定のための反応はDyeDeoxy Termina
tor Cycle Sequence Kit(パーキンエルマー社)を用い
て行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読した。
得られたクローンの配列は、ヒトSLC-1遺伝子を鋳型と
して配列番号:10および11の合成DNAプライマーで
増幅されるべきDNA配列(配列番号:14)およびヒ
トSLC-1遺伝子を鋳型として配列番号:12および13
の合成DNAプライマーで増幅されるべきDNA配列(配
列番号:15)にそれぞれ一致した。
【0266】参考例1−9 ヒトSLC-1(S)発現CHO細胞
およびヒトSLC-1(L)発現CHO細胞の作製 参考例1−8で配列が確認されたヒトSLC-1(S)と、ヒト
SLC-1(L)が導入されたプラスミドによって形質転換され
E. coliのクローンよりPlasmid Midi Kit(キアゲン
社)を用いてプラスミドを調製し、制限酵素Sal Iおよ
びSpe Iで切断してインサート部分を切り出した。イン
サートDNAは電気泳動後、アガロースゲルからカミソリ
で切り出し、次に細片化、フェノール抽出、フェノール
・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって回収し
た。このインサートDNAをSal IおよびSpe Iで切断した
動物細胞発現用ベクタープラスミドpAKKO-111H(Hinum
a, S.et al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1219, pp.
251-259 (1994)記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープ
ラスミド)に加え、T4ライゲース(宝酒造)を用いてラ
イゲーションを行ない、蛋白発現用プラスミドpAKKO-hS
LC-1(S)とpAKKO-hSLC-1(L)を構築した。pAKKO-hSLC-1
(S)およびpAKKO-hSLC-1(L)で形質転換したE. coli DH5
α(トーヨーボー)を培養後、Plasmid Midi Kit(キア
ゲン社)を用いてpAKKO-hSLC-1(S)とpAKKO-hSLC-1(L)の
プラスミドDNAを調製した。これをCellPhect Transfect
ion Kit(アマシャムファルマシアバイオテク社)を用
い添付のプロトコルに従ってCHO dhfr-細胞に導入し
た。10 μgのDNAをリン酸カルシウムとの共沈懸濁液と
し、24時間前に5 x 105または1 x 106個のCHO dhfr-
胞を播種した10 cmシャーレに添加した。10%ウシ胎児
血清を含むMEMα培地で1日間培養した後、継代し、選択
培地である10%透析ウシ胎児血清を含む核酸不含MEMα
培地で培養した。選択培地中で増殖してくるヒトSLC-1
(S) 遺伝子導入CHO細胞である形質転換細胞のコロニー5
6クローンおよび、ヒトSLC-1(L) 遺伝子導入CHO細胞で
ある形質転換細胞のコロニー61クローンを選択した。
【0267】参考例1−10 ヒトSLC-1(S)およびヒト
SLC-1(L) mRNAの発現量の高い遺伝子導入細胞株の選択 参考例1−9で樹立されたCHO/hSLC-1(S)株56クローン
およびCHO/hSLC-1(L)株61クローンのmRNAの発現量をCyt
ostar T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク
社)を用い、添付のプロトコルに従って以下のように測
定した。CHO/hSLC-1(S)株およびCHO/hSLC-1(L) 株の各
クローンをCytostar T Plateの各wellに2.5x 104個ずつ
播種して24時間培養した後、10%ホルマリンによって細
胞を固定した。各wellに0.25% Triton X-100を添加し
て細胞の透過性をあげた後、35Sラベルした配列番号:
16のriboprobeを加えてハイブリダイズさせた。20 mg
/mlのRNaseAを各wellに加えて遊離のriboprobeを消化
し、プレートをよく洗浄した後、ハイブリダイズしたri
boprobeの放射活性をTopcounterで測定した。放射活性
の高い株がmRNA発現量が高い。 mRNA発現量の高い7ク
ローンの中から、特にクローン番号57を主に用いた。
【0268】実験例1 被験化合物のGTPγSバインディ
ングアッセイを用いたアンタゴニスト活性の測定 参考例1−10で得られたヒトSLC-1発現CHO細胞クロー
ン57および参考例1−4で得られたラットSLC-1発現CHO
細胞クローン44を用いて、以下の方法により膜画分を調
製した。5 mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加し
たリン酸緩衝生理食塩水(pH 7.4)にヒト、およびラッ
トSLC-1発現CHO細胞(1x108個)を浮遊させ、遠心した。
細胞のペレットにホモジネートバッファー(10 mM NaHCO
3 、5 mMEDTA、pH 7.5)を10 ml加え、ポリトロンホモジ
ナイザーを用いてホモジネートした。400×gで15分間遠
心して得られた上清をさらに100,000×gで1時間遠心
し、膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物を2 mlのアッセ
イバッファー[50 mM Tris-HCl(pH 7.5)、1 mM EDTA、0.
1% BSA(ウシ血清アルブミン)、10 mM MgCl2、100mM Na
Cl、1μM GDP(グアノシン5’-二リン酸)、0.25 mM PM
SF(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、1mg/ml
ペプスタチン、20 mg/ml ロイペプチン、10mg/ml フォ
スフォラミドン]に懸濁し、100,000×gで1時間遠心し
た。沈澱物として回収された膜画分を再び20 mlのアッ
セイ バッファーに懸濁し、分注後 -80゜Cで保存し、使
用の都度解凍して用いた。被験化合物のアンタゴニスト
活性の測定は以下の通り実施した。ポリプロピレン製の
96穴プレートに、アッセイバッファーで希釈したSLC-1
発現CHO細胞膜画分171μlを分注した後、DMSO溶液で希
釈した3x10-10M MCH 2μl、種々の濃度に希釈した被験
化合物溶液2μl、および[35S]-Guanosine5’-(γ-thio)
triphosphate(第一化学薬品 社製) 25μlを、それぞれ
添加した(細胞膜終濃度:20μg/ml、[ 35S]-Guanosine
5’-(γ-thio)triphosphate終濃度:0.33nM)。この反応
液を25℃で1時間、攪拌しながら反応させた後、グラス
フィルター(GF-C)を用いて吸引ろ過し、さらに洗浄液
(50mM Tris-HCl緩衝液 pH7.5)300μlで3回洗浄した。
グラスフィルターに液体シンチレーターを50 ml添加
し、残った放射活性を液体シンチレーションカウンター
で測定した。 結合阻害率(%)=(化合物と MCHを添加したときの放射
活性−DMSO溶液を添加したときの放射活性)/(MCHを添
加したときの放射活性−DMSO溶液を添加したときの放射
活性)x100として、 結合阻害率(%)から化合物のIC
50値を算出した。
【0269】結果を以下に示す。
【0270】
【発明の効果】化合物(I)、(I’)、(I’’)、
(I’’’)およびそれらの塩は、優れたMCH受容体
拮抗作用を有しており、肥満症などの予防・治療剤とし
て有用である。
【0271】
【配列表】 [SEQUENCE LISTING] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Melanin Concentrating Hormone Antagonist <130> B01176 <150> JP 2001-116219 <151> 2001-04-13 <150> JP 2000-148647 <151> 2000-05-16 <160> 16 <210> 1 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 1 gtcgacatgg atctgcaaac ctcgttgctg tg 32 <210> 2 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 2 actagttcag gtgcctttgc tttctgtcct ct 32 <210> 3 <211> 353 <212> PRT <213> Rat <400> 3 Met Asp Leu Gln Thr Ser Leu Leu Ser Thr Gly Pro Asn Ala Ser Asn 1 5 10 15 Ile Ser Asp Gly Gln Asp Asn Leu Thr Leu Pro Gly Ser Pro Pro Arg 20 25 30 Thr Gly Ser Val Ser Tyr Ile Asn Ile Ile Met Pro Ser Val Phe Gly 35 40 45 Thr Ile Cys Leu Leu Gly Ile Val Gly Asn Ser Thr Val Ile Phe Ala 50 55 60 Val Val Lys Lys Ser Lys Leu His Trp Cys Ser Asn Val Pro Asp Ile 65 70 75 80 Phe Ile Ile Asn Leu Ser Val Val Asp Leu Leu Phe Leu Leu Gly Met 85 90 95 Pro Phe Met Ile His Gln Leu Met Gly Asn Gly Val Trp His Phe Gly 100 105 110 Glu Thr Met Cys Thr Leu Ile Thr Ala Met Asp Ala Asn Ser Gln Phe 115 120 125 Thr Ser Thr Tyr Ile Leu Thr Ala Met Thr Ile Asp Arg Tyr Leu Ala 130 135 140 Thr Val His Pro Ile Ser Ser Thr Lys Phe Arg Lys Pro Ser Met Ala 145 150 155 160 Thr Leu Val Ile Cys Leu Leu Trp Ala Leu Ser Phe Ile Ser Ile Thr 165 170 175 Pro Val Trp Leu Tyr Ala Arg Leu Ile Pro Phe Pro Gly Gly Ala Val 180 185 190 Gly Cys Gly Ile Arg Leu Pro Asn Pro Asp Thr Asp Leu Tyr Trp Phe 195 200 205 Thr Leu Tyr Gln Phe Phe Leu Ala Phe Ala Leu Pro Phe Val Val Ile 210 215 220 Thr Ala Ala Tyr Val Lys Ile Leu Gln Arg Met Thr Ser Ser Val Ala 225 230 235 240 Pro Ala Ser Gln Arg Ser Ile Arg Leu Arg Thr Lys Arg Val Thr Arg 245 250 255 Thr Ala Ile Ala Ile Cys Leu Val Phe Phe Val Cys Trp Ala Pro Tyr 260 265 270 Tyr Val Leu Gln Leu Thr Gln Leu Ser Ile Ser Arg Pro Thr Leu Thr 275 280 285 Phe Val Tyr Leu Tyr Asn Ala Ala Ile Ser Leu Gly Tyr Ala Asn Ser 290 295 300 Cys Leu Asn Pro Phe Val Tyr Ile Val Leu Cys Glu Thr Phe Arg Lys 305 310 315 320 Arg Leu Val Leu Ser Val Lys Pro Ala Ala Gln Gly Gln Leu Arg Thr 325 330 335 Val Ser Asn Ala Gln Thr Ala Asp Glu Glu Arg Thr Glu Ser Lys Gly 340 345 350 Thr <210> 4 <211> 1074 <212> DNA <213> Rat <400> 4 gtcgacatgg atctgcaaac ctcgttgctg tccactggcc ccaatgccag caacatctcc 60 gatggccagg ataatctcac attgccgggg tcacctcctc gcacagggag tgtctcctac 120 atcaacatca ttatgccttc cgtgtttggt accatctgtc tcctgggcat cgtgggaaac 180 tccacggtca tctttgctgt ggtgaagaag tccaagctac actggtgcag caacgtcccc 240 gacatcttca tcatcaacct ctctgtggtg gatctgctct tcctgctggg catgcctttc 300 atgatccacc agctcatggg gaacggcgtc tggcactttg gggaaaccat gtgcaccctc 360 atcacagcca tggacgccaa cagtcagttc actagcacct acatcctgac tgccatgacc 420 attgaccgct acttggccac cgtccacccc atctcctcca ccaagttccg gaagccctcc 480 atggccaccc tggtgatctg cctcctgtgg gcgctctcct tcatcagtat cacccctgtg 540 tggctctacg ccaggctcat tcccttccca gggggtgctg tgggctgtgg catccgcctg 600 ccaaacccgg acactgacct ctactggttc actctgtacc agtttttcct ggcctttgcc 660 cttccgtttg tggtcattac cgccgcatac gtgaaaatac tacagcgcat gacgtcttcg 720 gtggccccag cctcccaacg cagcatccgg cttcggacaa agagggtgac ccgcacggcc 780 attgccatct gtctggtctt ctttgtgtgc tgggcaccct actatgtgct gcagctgacc 840 cagctgtcca tcagccgccc gaccctcacg tttgtctact tgtacaacgc ggccatcagc 900 ttgggctatg ctaacagctg cctgaacccc tttgtgtaca tagtgctctg tgagaccttt 960 cgaaaacgct tggtgttgtc agtgaagcct gcagcccagg ggcagctccg cacggtcagc 1020 aacgctcaga cagctgatga ggagaggaca gaaagcaaag gcacctgaac tagt 1074 <210> 5 <211> 262 <212> RNA <213> Rat <400> 5 gcgaauuggg uaccgggccc ccccucgagg ucgacgguau cgauaagcuu gauaucgaau 60 uccugcagcc cgggggaucc gcccacuagu ucaggugccu uugcuuucug uccucuccuc 120 aucagcuguc ugagcguugc ugaccgugcg gagcugcccc ugggcugcag gcuucacuga 180 caacaccaag cguuuucgaa aggucucaca gagcacuaug uacacaaagg gguucaggca 240 gcuguuagca uagcccaagc ug 262 <210> 6 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 6 caacagctgc ctcaaccc 18 <210> 7 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 7 cctggtgatc tgcctcct 18 <210> 8 <211> 1275 <212> DNA <213> Human <400> 8 taggtgatgt cagtgggagc catgaagaag ggagtgggga gggcagttgg gcttggaggc 60 ggcagcggct gccaggctac ggaggaagac ccccttccca actgcggggc ttgcgctccg 120 ggacaaggtg gcaggcgctg gaggctgccg cagcctgcgt gggtggaggg gagctcagct 180 cggttgtggg agcaggcgac cggcactggc tggatggacc tggaagcctc gctgctgccc 240 actggtccca acgccagcaa cacctctgat ggccccgata acctcacttc ggcaggatca 300 cctcctcgca cggggagcat ctcctacatc aacatcatca tgccttcggt gttcggcacc 360 atctgcctcc tgggcatcat cgggaactcc acggtcatct tcgcggtcgt gaagaagtcc 420 aagctgcact ggtgcaacaa cgtccccgac atcttcatca tcaacctctc ggtagtagat 480 ctcctctttc tcctgggcat gcccttcatg atccaccagc tcatgggcaa tggggtgtgg 540 cactttgggg agaccatgtg caccctcatc acggccatgg atgccaatag tcagttcacc 600 agcacctaca tcctgaccgc catggccatt gaccgctacc tggccactgt ccaccccatc 660 tcttccacga agttccggaa gccctctgtg gccaccctgg tgatctgcct cctgtgggcc 720 ctctccttca tcagcatcac ccctgtgtgg ctgtatgcca gactcatccc cttcccagga 780 ggtgcagtgg gctgcggcat acgcctgccc aacccagaca ctgacctcta ctggttcacc 840 ctgtaccagt ttttcctggc ctttgccctg ccttttgtgg tcatcacagc cgcatacgtg 900 aggatcctgc agcgcatgac gtcctcagtg gcccccgcct cccagcgcag catccggctg 960 cggacaaaga gggtgacccg cacagccatc gccatctgtc tggtcttctt tgtgtgctgg 1020 gcaccctact atgtgctaca gctgacccag ttgtccatca gccgcccgac cctcaccttt 1080 gtctacttat acaatgcggc catcagcttg ggctatgcca acagctgcct caaccccttt 1140 gtgtacatcg tgctctgtga gacgttccgc aaacgcttgg tcctgtcggt gaagcctgca 1200 gcccaggggc agcttcgcgc tgtcagcaac gctcagacgg ctgacgagga gaggacagaa 1260 agcaaaggca cctga 1275 <210> 9 <211> 422 <212> PRT <213> Human <400> 9 MeT Ser Val Gly Ala MeT Lys Lys Gly Val Gly Arg Ala Val Gly Leu 1 5 10 15 Gly Gly Gly Ser Gly Cys Gln Ala Thr Glu Glu Asp Pro Leu Pro Asn 20 25 30 Cys Gly Ala Cys Ala Pro Gly Gln Gly Gly Arg Arg Trp Arg Leu Pro 35 40 45 Gln Pro Ala Trp Val Glu Gly Ser Ser Ala Arg Leu Trp Glu Gln Ala 50 55 60 Thr Gly Thr Gly Trp MeT Asp Leu Glu Ala Ser Leu Leu Pro Thr Gly 65 70 75 80 Pro Asn Ala Ser Asn Thr Ser Asp Gly Pro Asp Asn Leu Thr Ser Ala 85 90 95 Gly Ser Pro Pro Arg Thr Gly Ser Ile Ser Tyr Ile Asn Ile Ile MeT 100 105 110 Pro Ser Val Phe Gly Thr Ile Cys Leu Leu Gly Ile Ile Gly Asn Ser 115 120 125 Thr Val Ile Phe Ala Val Val Lys Lys Ser Lys Leu His Trp Cys Asn 130 135 140 Asn Val Pro Asp Ile Phe Ile Ile Asn Leu Ser Val Val Asp Leu Leu 145 150 155 160 Phe Leu Leu Gly MeT Pro Phe MeT Ile His Gln Leu MeT Gly Asn Gly 165 170 175 Val Trp His Phe Gly Glu Thr MeT Cys Thr Leu Ile Thr Ala MeT Asp 180 185 190 Ala Asn Ser Gln Phe Thr Ser Thr Tyr Ile Leu Thr Ala MeT Ala Ile 195 200 205 Asp Arg Tyr Leu Ala Thr Val His Pro Ile Ser Ser Thr Lys Phe Arg 210 215 220 Lys Pro Ser Val Ala Thr Leu Val Ile Cys Leu Leu Trp Ala Leu Ser 225 230 235 240 Phe Ile Ser Ile Thr Pro Val Trp Leu Tyr Ala Arg Leu Ile Pro Phe 245 250 255 Pro Gly Gly Ala Val Gly Cys Gly Ile Arg Leu Pro Asn Pro Asp Thr 260 265 270 Asp Leu Tyr Trp Phe Thr Leu Tyr Gln Phe Phe Leu Ala Phe Ala Leu 275 280 285 Pro Phe Val Val Ile Thr Ala Ala Tyr Val Arg Ile Leu Gln Arg MeT 290 295 300 Thr Ser Ser Val Ala Pro Ala Ser Gln Arg Ser Ile Arg Leu Arg Thr 305 310 315 320 Lys Arg Val Thr Arg Thr Ala Ile Ala Ile Cys Leu Val Phe Phe Val 325 330 335 Cys Trp Ala Pro Tyr Tyr Val Leu Gln Leu Thr Gln Leu Ser Ile Ser 340 345 350 Arg Pro Thr Leu Thr Phe Val Tyr Leu Tyr Asn Ala Ala Ile Ser Leu 355 360 365 Gly Tyr Ala Asn Ser Cys Leu Asn Pro Phe Val Tyr Ile Val Leu Cys 370 375 380 Glu Thr Phe Arg Lys Arg Leu Val Leu Ser Val Lys Pro Ala Ala Gln 385 390 395 400 Gly Gln Leu Arg Ala Val Ser Asn Ala Gln Thr Ala Asp Glu Glu Arg 405 410 415 Thr Glu Ser Lys Gly Thr 420 <210> 10 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 10 gtcgacatgg acctggaagc ctcgctgctg c 31 <210> 11 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 11 actagttcag gtgcctttgc tttctgtcct c 31 <210> 12 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 12 agtcgacatg tcagtgggag ccatgaagaa ggg 33 <210> 13 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 13 aactagttca ggtgcctttg ctttctgtcc tct 33 <210> 14 <211> 1074 <212> DNA <213> Human <400> 14 gtcgacatgg acctggaagc ctcgctgctg cccactggtc ccaacgccag caacacctct 60 gatggccccg ataacctcac ttcggcagga tcacctcctc gcacggggag catctcctac 120 atcaacatca tcatgccttc ggtgttcggc accatctgcc tcctgggcat catcgggaac 180 tccacggtca tcttcgcggt cgtgaagaag tccaagctgc actggtgcaa caacgtcccc 240 gacatcttca tcatcaacct ctcggtagta gatctcctct ttctcctggg catgcccttc 300 atgatccacc agctcatggg caatggggtg tggcactttg gggagaccat gtgcaccctc 360 atcacggcca tggatgccaa tagtcagttc accagcacct acatcctgac cgccatggcc 420 attgaccgct acctggccac tgtccacccc atctcttcca cgaagttccg gaagccctct 480 gtggccaccc tggtgatctg cctcctgtgg gccctctcct tcatcagcat cacccctgtg 540 tggctgtatg ccagactcat ccccttccca ggaggtgcag tgggctgcgg catacgcctg 600 cccaacccag acactgacct ctactggttc accctgtacc agtttttcct ggcctttgcc 660 ctgccttttg tggtcatcac agccgcatac gtgaggatcc tgcagcgcat gacgtcctca 720 gtggcccccg cctcccagcg cagcatccgg ctgcggacaa agagggtgac ccgcacagcc 780 atcgccatct gtctggtctt ctttgtgtgc tgggcaccct actatgtgct acagctgacc 840 cagttgtcca tcagccgccc gaccctcacc tttgtctact tatacaatgc ggccatcagc 900 ttgggctatg ccaacagctg cctcaacccc tttgtgtaca tcgtgctctg tgagacgttc 960 cgcaaacgct tggtcctgtc ggtgaagcct gcagcccagg ggcagcttcg cgctgtcagc 1020 aacgctcaga cggctgacga ggagaggaca gaaagcaaag gcacctgaac tagt 1074 <210> 15 <211> 1283 <212> DNA <213> Human <400> 15 agtcgacatg tcagtgggag ccatgaagaa gggagtgggg agggcagttg ggcttggagg 60 cggcagcggc tgccaggcta cggaggaaga cccccttccc aactgcgggg cttgcgctcc 120 gggacaaggt ggcaggcgct ggaggctgcc gcagcctgcg tgggtggagg ggagctcagc 180 tcggttgtgg gagcaggcga ccggcactgg ctggatggac ctggaagcct cgctgctgcc 240 cactggtccc aacgccagca acacctctga tggccccgat aacctcactt cggcaggatc 300 acctcctcgc acggggagca tctcctacat caacatcatc atgccttcgg tgttcggcac 360 catctgcctc ctgggcatca tcgggaactc cacggtcatc ttcgcggtcg tgaagaagtc 420 caagctgcac tggtgcaaca acgtccccga catcttcatc atcaacctct cggtagtaga 480 tctcctcttt ctcctgggca tgcccttcat gatccaccag ctcatgggca atggggtgtg 540 gcactttggg gagaccatgt gcaccctcat cacggccatg gatgccaata gtcagttcac 600 cagcacctac atcctgaccg ccatggccat tgaccgctac ctggccactg tccaccccat 660 ctcttccacg aagttccgga agccctctgt ggccaccctg gtgatctgcc tcctgtgggc 720 cctctccttc atcagcatca cccctgtgtg gctgtatgcc agactcatcc ccttcccagg 780 aggtgcagtg ggctgcggca tacgcctgcc caacccagac actgacctct actggttcac 840 cctgtaccag tttttcctgg cctttgccct gccttttgtg gtcatcacag ccgcatacgt 900 gaggatcctg cagcgcatga cgtcctcagt ggcccccgcc tcccagcgca gcatccggct 960 gcggacaaag agggtgaccc gcacagccat cgccatctgt ctggtcttct ttgtgtgctg 1020 ggcaccctac tatgtgctac agctgaccca gttgtccatc agccgcccga ccctcacctt 1080 tgtctactta tacaatgcgg ccatcagctt gggctatgcc aacagctgcc tcaacccctt 1140 tgtgtacatc gtgctctgtg agacgttccg caaacgcttg gtcctgtcgg tgaagcctgc 1200 agcccagggg cagcttcgcg ctgtcagcaa cgctcagacg gctgacgagg agaggacaga 1260 aagcaaaggc acctgaacta gtt 1283 <210> 16 <211> 420 <212> RNA <213> Human <400> 16 caaaagcugg agcuccaccg cgguggcggc cgcucuagcc cacuaguuca ggugccuuug 60 cuuucugucc ucuccucguc agccgucuga gcguugcuga cagcgcgaag cugccccugg 120 gcugcaggcu ucaccgacag gaccaagcgu uugcggaacg ucucacagag cacgauguac 180 acaaaggggu ugaggcagcu guuggcauag cccaagcuga uggccgcauu guauaaguag 240 acaaagguga gggucgggcg gcugauggac aacuggguca gcuguagcac auaguagggu 300 gcccagcaca caaagaagac cagacagaug gcgauggcug ugcgggucac ccucuuuguc 360 cgcagccgga ugcugcgcug ggaggcgggg gccacugagg acgucaugcg cugcaggauc 420
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/538 A61K 31/538 4C204 31/541 31/541 31/55 31/55 31/551 31/551 A61P 3/00 A61P 3/00 3/04 3/04 5/02 5/02 9/10 101 9/10 101 9/12 9/12 43/00 111 43/00 111 123 123 C07D 215/12 C07D 215/12 215/14 215/14 223/16 223/16 A B Z 265/36 265/36 401/06 401/06 401/12 401/12 401/14 401/14 403/12 403/12 405/06 405/06 405/12 405/12 405/14 405/14 413/06 413/06 413/12 413/12 (72)発明者 竹河 志郎 茨城県つくば市梅園2丁目5番地3 梅園 スクエアB棟305号 (72)発明者 麻生 和義 大阪府高槻市上土室1丁目10番5−307号 Fターム(参考) 4C031 BA02 BA06 4C034 DQ01 4C056 DC01 EA01 EA07 EB01 EB03 EC02 EC07 EC16 ED03 4C063 AA01 AA03 BB04 BB09 CC10 CC14 CC15 CC19 CC29 CC34 CC54 CC64 CC73 CC75 CC81 DD03 DD06 DD07 DD10 DD11 DD12 DD15 DD17 DD19 DD25 DD54 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC13 BC21 BC28 BC30 BC32 BC38 BC49 BC50 BC54 BC73 BC74 BC88 GA02 GA07 GA08 GA09 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA42 ZA45 ZA70 ZC04 ZC35 ZC41 4C204 BB01 BB09 DB01 EB01 FB21 GB13

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;Yは主鎖の原子数1な
    いし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有してい
    てもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1およ
    びR2は同一または異なって水素原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複
    素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに
    置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよ
    く、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有
    していてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]で
    表される化合物またはその塩を含有してなるメラニン凝
    集ホルモン拮抗剤。
  2. 【請求項2】Rが置換基を有していてもよい環状基であ
    り、Xが主鎖の原子数1ないし6のスペーサーであり、
    R1およびR2が同一または異なって水素原子または置換基
    を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2とが隣
    接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒
    素複素環を形成するか、R2が隣接する窒素原子およびY
    とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成
    する請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予
    防・治療剤である請求項1記載の剤。
  4. 【請求項4】肥満症の予防・治療剤である請求項1記載
    の剤。
  5. 【請求項5】式 【化2】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
    は結合手または主鎖の原子数1ないし10のスペーサー
    を;Yは主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;A環
    はさらに置換基を有していてもよいベンゼン環を;B1
    環はさらに置換基を有していてもよい5ないし9員含窒
    素非芳香族複素環を;R1およびR2は同一または異なって
    水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または
    置換基を有していてもよい複素環基を示すか、R1とR2
    は隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子
    およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素
    環(ピペリジンを除く)を形成していてもよい。ただ
    し、XがCOであるとき、B1環がそれぞれさらに置換
    基を有していてもよいアゼパンまたは4,5−ジヒドロ
    アゼピンでないか、またはAr1が置換基を有していても
    よいビフェニリルでない。また、Yは−CO−(C(Ra)H)
    na− (Raは水素原子または置換基を有していていも
    よい炭化水素基を、naは1ないし10の整数を示す)で
    なく、アミノ基で置換された2環性含窒素複素環を有し
    ない。]で表される化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】Xが主鎖の原子数1ないし6のスペーサー
    であり、R1およびR2が同一または異なって水素原子また
    は置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1
    R2とが隣接する窒素原子とともに置換基を有していても
    よい含窒素複素環を形成するか、R2が隣接する窒素原子
    およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素
    環(ピペリジンを除く)を形成する請求項5記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】Ar1で示される環状基が芳香族基である請
    求項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】芳香族基が、炭素数6ないし14の単環式
    または縮合多環式芳香族炭化水素および5ないし10員芳
    香族複素環から選ばれる2または3個で形成される芳香環
    集合体から任意の水素原子1個を除いた基である請求項
    7記載の化合物。
  9. 【請求項9】XおよびYで示されるスペーサーが、−O
    −;−S−;−CO−;−SO−;−SO2−;−NR8−(R8
    水素原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニ
    ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニ
    ルを示す);および置換基を有していてもよい2価のC
    1-6非環式炭化水素基から選ばれる1ないし3個からなる2
    価基である請求項5記載の化合物。
  10. 【請求項10】XがCOである請求項5記載の化合物。
  11. 【請求項11】Yが置換基を有していてもよいC2-6アル
    ケニレンである請求項5記載の化合物。
  12. 【請求項12】式 【化3】 で表される基が、 【化4】 である請求項5記載の化合物。
  13. 【請求項13】R1とR2とが隣接する窒素原子とともに置
    換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する請求項
    5記載の化合物。
  14. 【請求項14】R1およびR2がC1-6アルキルである請求
    項5記載の化合物。
  15. 【請求項15】請求項5記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬組成物。
  16. 【請求項16】請求項5記載の化合物のプロドラッグ。
  17. 【請求項17】式: Ar1−X−L (IIb) [式中、Lは脱離基を、その他の記号は請求項5記載と
    同意義を示す]で表される化合物またはその塩と、式 【化5】 [式中の記号は請求項5記載と同意義を示す]で表される
    化合物またはその塩とを反応させることを特徴とする、
    式 【化6】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
    たはその塩の製造方法。
  18. 【請求項18】式 【化7】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;Yaは主鎖の原子数1
    ないし5のスペーサーを;A環はさらに置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有して
    いてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;Zは
    CHまたはNを;Rbは水素原子または置換基を有して
    いてもよい炭化水素基を示す。ただし、Yaはアミノ基
    で置換された2環性含窒素複素環を有しない。]で表さ
    れる化合物またはその塩。
  19. 【請求項19】Rが水素原子である請求項18記載の化
    合物。
  20. 【請求項20】Yaが−(CH2)w1CO(CH2)w2− (w1およ
    びw2は0ないし5の整数を、かつw1+w2が0ないし5を
    示す)である請求項18記載の化合物。
  21. 【請求項21】ZがCHである請求項18記載の化合
    物。
  22. 【請求項22】Rbが置換基を有していてもよいC6-14
    アリールである請求項18記載の化合物。
  23. 【請求項23】式 【化8】 で表される基が、 【化9】 である請求項18記載の化合物。
  24. 【請求項24】請求項18記載の化合物またはその塩を
    含有してなる医薬組成物。
  25. 【請求項25】請求項18記載の化合物のプロドラッ
    グ。
  26. 【請求項26】式: R−X−L (IIa) [式中、Lは脱離基を、その他の記号は請求項18記載
    と同意義を示す]で表される化合物またはその塩と、式 【化10】 [式中の記号は請求項18記載と同意義を示す]で表され
    る化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
    る、式 【化11】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
    たはその塩の製造方法。
  27. 【請求項27】式 【化12】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;A環はさらに置換基を
    有していてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を
    有していてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環
    を;w7は0ないし4の整数を;R1およびR2は同一また
    は異なって水素原子、置換基を有していてもよい炭化水
    素基または置換基を有していてもよい複素環基を示す
    か、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに置換基を有し
    ていてもよい含窒素複素環を形成してもよい。]で表さ
    れる化合物またはその塩。
  28. 【請求項28】請求項27記載の化合物またはその塩を
    含有してなる医薬組成物。
  29. 【請求項29】請求項27記載の化合物のプロドラッ
    グ。
  30. 【請求項30】式 【化13】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;A環はさらに置換基を
    有していてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を
    有していてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環
    を;w2は0ないし5の整数を;ZはCHまたはNを;
    Rcは置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。]
    で表される化合物またはその塩。
  31. 【請求項31】ZがCHである請求項30記載の化合
    物。
  32. 【請求項32】Rcが置換基を有していてもよいC6-14
    アリールである請求項30記載の化合物。
  33. 【請求項33】請求項30記載の化合物またはその塩を
    含有してなる医薬組成物。
  34. 【請求項34】請求項30記載の化合物のプロドラッ
    グ。
  35. 【請求項35】摂食抑制剤である請求項1記載の剤。
  36. 【請求項36】請求項1記載のメラニン凝集ホルモン拮
    抗剤と、糖尿病治療薬、高血圧治療薬および動脈硬化症
    治療薬から選ばれる少なくとも1種以上とを組み合わせ
    てなる医薬。
  37. 【請求項37】式 【化14】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;Yは主鎖の原子数1な
    いし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有してい
    てもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1およ
    びR2は同一または異なって水素原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複
    素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに
    置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよ
    く、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有
    していてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]で
    表される化合物またはその塩の有効量を哺乳動物に投与
    することを特徴とする、該哺乳動物におけるメラニン凝
    集ホルモンに起因する疾患の予防または治療方法。
  38. 【請求項38】式 【化15】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;Ybは主鎖の原子数1
    ないし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有して
    いてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1
    よびR2は同一または異なって水素原子、置換基を有して
    いてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい
    複素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子ととも
    に置換基を有していてもよい含窒素複素環(ピペリジン
    を除く)を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子およ
    びYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を
    形成していてもよい。ただし、Ybは−CO−(C(Ra)H)
    na−(Raは水素原子または置換基を有していていもよ
    い炭化水素基を、naは1ないし10の整数を示す)でな
    い。]で表される化合物またはその塩の有効量を哺乳動
    物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥
    満症の予防または治療方法。
  39. 【請求項39】メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の
    予防・治療剤を製造するための、式 【化16】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;Yは主鎖の原子数1な
    いし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有してい
    てもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1およ
    びR2は同一または異なって水素原子、置換基を有してい
    てもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複
    素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子とともに
    置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよ
    く、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有
    していてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]で
    表される化合物またはその塩の使用。
  40. 【請求項40】肥満症の予防・治療剤を製造するため
    の、式 【化17】 [式中、Rは水素原子、ハロゲン原子または置換基を有
    していてもよい環状基を;Xは結合手または主鎖の原子
    数1ないし10のスペーサーを;Ybは主鎖の原子数1
    ないし6のスペーサーを;A環はさらに置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を;B環はさらに置換基を有して
    いてもよい5ないし9員含窒素非芳香族複素環を;R1
    よびR2は同一または異なって水素原子、置換基を有して
    いてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい
    複素環基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原子ととも
    に置換基を有していてもよい含窒素複素環(ピペリジン
    を除く)を形成してもよく、R2は隣接する窒素原子およ
    びYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を
    形成していてもよい。ただし、Ybは−CO−(C(Ra)H)
    na−(Raは水素原子または置換基を有していていもよ
    い炭化水素基を、naは1ないし10の整数を示す)でな
    い。]で表される化合物またはその塩の使用。
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