JP2002097138A - Mch拮抗剤 - Google Patents

Mch拮抗剤

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JP2002097138A
JP2002097138A JP2000288894A JP2000288894A JP2002097138A JP 2002097138 A JP2002097138 A JP 2002097138A JP 2000288894 A JP2000288894 A JP 2000288894A JP 2000288894 A JP2000288894 A JP 2000288894A JP 2002097138 A JP2002097138 A JP 2002097138A
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JP2000288894A
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Kaneyoshi Katou
金芳 加藤
Masaaki Mori
森  正明
Nobuhiro Suzuki
伸宏 鈴木
Yukio Shimomura
行生 下村
Shiro Takekawa
志郎 竹河
Nobuo Cho
展生 長
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたメラニン凝集ホルモン拮抗剤を提供す
る。 【解決手段】式 【化1】 〔式中、Ar1及びAr2は置換基を有していてもよい芳香
族基を、P及びQは炭素鎖中にエーテル状酸素または硫
黄を含んでいてもよく置換基を有していてもよい2価の
脂肪族炭化水素基を、R1およびR3はそれぞれ(i)水素
原子、(ii)アシル基または(iii)置換基を有していても
よい炭化水素基を、R2およびR4はそれぞれ(i)水素原
子、(ii)置換基を有していてもよいアルキル基または(i
ii)置換基を有していてもよいアルキルカルボニルを示
し、R1とR2あるいはR3とR4は隣接する窒素原子と共
に置換基を有していてもよい単環性もしくは縮合含窒素
複素環基を形成していてもよく、jは0又は1を示す〕
で表される化合物またはその塩を含有してなるメラニン
凝集ホルモン拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族アミン誘導
体を含有してなるメラニン凝集ホルモン拮抗剤、さらに
は肥満症や摂食亢進症の予防・治療剤、情動障害や性機
能障害の改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】摂食行動はヒトを含め、多くの生物にと
って、欠くことの出来ない行為である。そのため、摂食
行動に異常をきたすと正常な生命活動に狂いが生じ、疾
患につながる場合が多い。近年、食事環境の変化に伴
い、肥満が社会的な問題になりつつある。肥満はさらに
糖尿病、高血圧、動脈硬化症などの生活習慣病の重大な
リスクファクターであるだけでなく、体重増加が膝など
の関節に過度の負担を与えることにより、関節炎や疼痛
をもたらすことも広く知られている。また、ダイエット
ブームなどにより、減量を望む潜在人口も多い。一方、
遺伝的あるいはストレスなどの神経症などが原因で起き
る過食症などの摂食障害も多数報告されている。そのた
め、肥満の予防・治療剤あるいは摂食抑制剤の開発研究
が古くから活発に進められており、中枢性食欲抑制薬と
してはマジンドール(mazindol)が市販されている。一
方、レプチンに代表される食欲調節因子が最近数多く見
いだされつつあり、これらの食欲調節因子の働きを制御
する新たな抗肥満薬あるいは食欲抑制薬の開発が進めら
れている。なかでもメラニン凝集ホルモン(MCH)
は、視床下部由来のホルモンで、食欲亢進作用を有する
ことが知られている。さらに、MCHノックアウトマウス
は日常行動が正常であるにもかかわらず、正常マウスと
比べて、摂食量が有意に減少し、かつ体重も軽いことが
報告されている[ネイチャー(Nature)、396巻、670
頁、1998年]。これらのことから、MCH拮抗薬ができ
れば優れた食欲抑制薬あるいは抗肥満薬になると期待さ
れているが、未だMCH拮抗作用を有する化合物、特に
非ペプチド型化合物は知られていない。
【0003】特開平8−253447号公報には、性腺
刺激ホルモン放出ホルモン拮抗作用を有する式
【化49】 〔式中、式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有し
ていてもよい芳香族基、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中
にエーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよい炭素数
2個以上の2価の脂肪族炭化水素基、R1およびR3はそ
れぞれi)−CO−Rまたは−CONH−R(Rは置換
基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有して
いてもよい複素環基を示す)で表されるアシル基または
ii)置換基を有していてもよい炭化水素基、R2および
4はそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよ
いアルキル基、R1とR2あるいはR3とR4は隣接する窒
素原子と共に置換基を有していてもよい含窒素複素環基
を形成していてもよく、jは0または1を示す。〕で表
わされる化合物またはその塩が開示されている。
【0004】特開平10−81665号公報には、MI
P−1α/RANTES拮抗作用を有する式
【化50】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
もよい芳香族基を、Q1およびQ2はそれぞれ炭素鎖中に
エーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよく置換基を
有していてもよい2価のC1-6脂肪族炭化水素基を、R1
は水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基
または置換基を有していてもよい低級アルキル−カルボ
ニル基を、R2は置換基を有していてもよい炭化水素基
またはアシル基を、あるいはR1およびR2は隣接する窒
素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環
を形成していてもよく、式
【化51】 で表わされる基は置換基を有していてもよい単環性また
は縮合含窒素複素環を示す。〕で表わされる化合物また
はその塩が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医薬品
として十分満足できる優れたMCH拮抗作用を有する化
合物は未だ見出されていない。そこで、優れたMCH拮
抗作用を有する臨床上有用かつ安全な化合物の開発が待
たれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、MCH拮
抗作用を示す化合物を求めて、鋭意種々検討した結果、
【化52】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
もよい芳香族基を、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエ
ーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよく置換基を有
していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を、R1および
3はそれぞれ(i)水素原子、(ii)アシル基または(iii)
置換基を有していてもよい炭化水素基を、R2およびR4
はそれぞれ(i)水素原子、(ii)置換基を有していてもよ
いアルキル基または(iii)置換基を有していてもよいア
ルキルカルボニルを示し、R1とR2あるいはR3とR4
隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい単環
性もしくは縮合含窒素複素環基を形成していてもよく、
jは0または1を示す。〕で表される化合物またはその
塩が、環状の置換基の有無あるいは種類に影響される事
なく、予想外にも優れたMCH拮抗作用を有し、しかも
低毒性で、肥満症や摂食亢進症の予防・治療剤、情動障
害や性機能障害の改善剤などとして臨床上有用であるこ
とを見出した。本発明者らは、この知見に基づいて、さ
らに検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、〔1〕式
【化53】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
もよい芳香族基を、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエ
ーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよく置換基を有
していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を、R1および
3はそれぞれ(i)水素原子、(ii)アシル基または(iii)
置換基を有していてもよい炭化水素基を、R2およびR4
はそれぞれ(i)水素原子、(ii)置換基を有していてもよ
いアルキル基または(iii)置換基を有していてもよいア
ルキルカルボニル基を示し、R1とR2あるいはR3とR4
は隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい単
環性もしくは縮合含窒素複素環基を形成していてもよ
く、jは0または1を示す。〕で表される化合物または
その塩あるいはそのプロドラッグを含有してなるメラニ
ン凝集ホルモン拮抗剤、〔2〕Ar1およびAr2がそれぞ
れ(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ基、
(c)ニトロ基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル基、(f)ハロゲン化されていてもよ
いC3-6シクロアルキル基、(g)ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、(h)ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ
基、(k)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6
ルキルアミノ基、(m)ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル−カルボニルアミノ基、(n)ホルミル基、(o)ハ
ロゲン原子またはC1-6アルコキシ−カルボニル基で置
換されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基、(p)
1-6アルキル−カルボニルオキシ基、(q)カルボキシル
基、(r)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(s)カルバモ
イル基、(t)C1-6アルコキシ−カルボニル基で置換され
ていてもよいモノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、
(u)C1-6アルコキシ−カルボニル基で置換されていても
よいジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(v)スルホ
基、(w)C1-6アルキルスルホニル基、(x)C1-6アルキル
スルフィニル基、(y)上記(a)ないし(x)から選ばれる1
ないし4個の置換基を有していてもよいC6 -10アリール
基、(z)上記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の
置換基を有していてもよいC6-10アリールオキシ基、(a
a)ハロゲン化されていてもよいC6-10アリール−カルボ
ニル基、(ab)ハロゲン化されていてもよい5ないし6員
の複素環−カルボニル基、(ac)C1-6アルコキシ−カル
ボニルアミノ基、(ad)C6-10アリール−カルボニルアミ
ノ基、および(ae)C7-16アラルキルオキシ−カルボニル
基から成る群(Aa群)から選ばれる置換基を1ないし
5個有していてもよい(i)C6-14アリール基または
(ii)炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から成る群から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし14員の単環性または縮合芳香族複素環基
を、PおよびQがそれぞれ炭素鎖中にエーテル状酸素ま
たは硫黄を含んでいてもよくオキソ基またはチオキソ基
で置換されていてもよい2価のC1-6脂肪族炭化水素基
を;R1およびR3がそれぞれ(i)水素原子、(ii)−CO
−Ra、−CONRab、−SO−Ra、−SO2−Ra
−CONRab、−COO−Ra、−(C=S)O−
a、−(C=S)NRab、−SONRab、−SO2
NRab、−SO−O−Raまたは−SO2−O−Ra
で表わされるアシル基[式中、Raは(A)水素原子;
(B)カルボキシル基; (C)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ
基、(c)ニトロ基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、(f)ハロゲン化されていて
もよいC3-6シクロアルキル基、(g)ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルコキシ基、(h)ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルチオ基、(i)ヒドロキシ基、(j)ア
ミノ基、(k)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(l)ジ−C
1-6アルキルアミノ基、(m)C1-6アルキル−カルボニル
アミノ基、(n)ホルミル基、(o)C1-6アルキル−カルボ
ニル基、(p)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基、(q)
カルボキシル基、(r)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(s)カルバモイル基、(t)モノ−C1-6アルキル−カルバ
モイル基、(u)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、
(v)スルホ基、(w)C1-6アルキルスルホニル基、(x)C
1-6アルキルスルフィニル基、(y)前記(a)ないし(x)から
選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよいC
6-10アリール基、(z)前記(a)ないし(x)から選ばれる1
ないし4個の置換基を有していてもよいC6-10アリール
オキシ基、(zz)前記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし
4個の置換基を有していてもよい5ないし7員の複素環
基、(aa)ジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(a
b)スルファモイル基、(ac)C1-6アルコキシ−カルボニ
ルアミノ基、(ad)C7-16アラルキルオキシ−カルボニル
アミノ基、(ae)C7-16アラルキルオキシ基、(af)C6-10
アリール−カルボニル基、(ag)C1-6アルキル−カルボ
ニルオキシ基、(ah)C6-10アリール−カルボニルアミノ
基、(ai)C6-10アリール−カルバモイル基、(aj)C7-16
アラルキルアミノカルボニル基、(ak)C7-16アラルキル
カルボニルアミノ基および(al)C7-16アラルキルオキシ
−カルボニルオキシ基から成る群(Ba群)から選ばれ
る置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6アル
キル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、
3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基または
7-16アラルキル基; (D)(a)Aa群から選ばれる置換基、(b)Ba群から選
ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6
アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基ま
たはC7-16アラルキル基、(c)オキソ基および(d)チオ
キソ基からなる群から選ばれる置換基を1ないし5個有
していてもよい、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし4個のヘ
テロ原子を含む5ないし10員の複素環基;または (E)C1-6アルコキシ−カルボニル基を;Rbは水素原
子またはC1-6アルキル基を示す]または(iii)Ba群か
ら選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
1-6アルキル基、C2- 6アルケニル基、C2-6アルキ
ニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール
基またはC7-16アラルキル基を;R2およびR4がそれ
ぞれ(i)水素原子、(ii)Ba群から成る群から選ばれる
置換基を有していてもよいC1-6アルキル基または(iii)
Ba群から成る群から選ばれる置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル−カルボニル基を示し;R1とR2また
はR3とR4が隣接する窒素原子と共に(i)式
【化54】 (式中、A環はヒドロキシまたはオキソで置換されてい
てもよい4ないし8員環を、Vは式 >O、>C=O、
>C(W)−Waまたは>N−Wで表わされる基(Wは
(a)水素原子、(b)Ba群から選ばれる置換基を1ない
し5個有していてもよいC1-6アルキル基、C2-6
ルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアル
キル基、C6-14アリール基またはC7-16アラルキル
基または(c)Aa群から選ばれる置換基を1ないし5個
有していてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫
黄から選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ない
し10員複素環基を、Waは水素原子、ヒドロキシ基ま
たはC1-6アルキル基を示す)、(ii)式
【化55】 (式中、B環は1または2個のオキソ基または1ないし
5個のC1-6アルキル基で置換されていてもよい単環性
または2環性の4ないし12員環を、D環はAa群から
選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい4ない
し12員芳香環を示す)または(iii)式
【化56】 (式中、E環はAa群から選ばれる置換基を1ないし5
個有していてもよい4ないし12員芳香環を;Xは−C
2−、−CO−または−CH(OH)−を;Yは−C
2−、−O−または−NWb−(Wbは(a)水素原子ま
たは(b)Ba群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキル基を;kおよびmはそれぞれ0ないし4
の整数を、かつk+mは1ないし4の整数を;nは1な
いし3の整数を示す)で表される基を示す第〔1〕項記
載の剤、〔3〕Ar1およびAr2がそれぞれ(a)ハロゲン
原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、
(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル基、(f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロ
アルキル基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−
1-6アルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ
基、(m)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(n)ホル
ミル基、(o)C1-6アルキル−カルボニル基、(p)C1-6
ルキル−カルボニルオキシ基、(q)カルボキシル基、(r)
1-6アルコキシ−カルボニル基、(s)カルバモイル基、
(t)モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、(u)ジ−C1-6
アルキルカルバモイル基、(v)スルホ基、(w)C1-6アル
キルスルホニル基、(x)C1-6アルキルスルフィニル基、
(y)上記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換
基を有していてもよいC6-10アリール基および(z)上記
(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有し
ていてもよいC6-10アリールオキシ基から成る群(A
群)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い(i)C6-14アリール基または(ii)炭素原子以外に
窒素原子、硫黄原子および酸素原子から成る群から選ば
れる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員の
単環性または縮合芳香族複素環基を、PおよびQがそれ
ぞれ炭素鎖中にエーテル状酸素または硫黄を含んでいて
もよくオキソ基またはチオキソ基で置換されていてもよ
いC1-6脂肪族炭化水素基を、R1およびR3がそれぞれ
(i)水素原子、(ii)−CO−Ra、−CONRab、−S
O−Ra、−SO2−Ra、−CONRab、−COO−
a、−(C=S)O−Raまたは−(C=S)NRab
で表わされるアシル基(式中、Raは(a)水素原子、
(b)カルボキシル基、(c)(a)ハロゲン原子、(b)C
1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、(d)シアノ
基、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
(f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル
基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−C1-6
ルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(m)
1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(n)ホルミル基、
(o)C1-6アルキル−カルボニル基、(p)C1-6アルキル−
カルボニルオキシ基、(q)カルボキシル基、(r)C1-6
ルコキシ−カルボニル基、(s)カルバモイル基、(t)モノ
−C1-6アルキルカルバモイル基、(u)ジ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、(v)スルホ基、(w)C1-6アルキルス
ルホニル基、(x)C1-6アルキルスルフィニル基、(y)前
記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有
していてもよいC6-10アリール基、(z)前記(a)ないし
(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有していても
よいC6-10アリールオキシ基および(zz)前記(a)ないし
(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有していても
よい5ないし7員複素環基から成る群(B群)から選ば
れる置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6
ルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基ま
たはC7-16アラルキル基、または(d)(a)ハロゲン
原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、
(d)シアノ基、(e)(aa)ハロゲン原子、(bb)C1-3アルキ
レンジオキシ基、(cc)ニトロ基、(dd)シアノ基、(ee)ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、(ff)ハロ
ゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、(gg)
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、(hh)
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、(i
i)ヒドロキシ基、(jj)アミノ基、(kk)モノ−C1-6アル
キルアミノ基、(ll)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(mm)
1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(nn)ホルミル
基、(oo)C1-6アルキル−カルボニル基、(pp)C1-6アル
キル−カルボニルオキシ基、(qq)カルボキシル基、(rr)
1-6アルコキシ−カルボニル基、(ss)カルバモイル
基、(tt)モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、(uu)ジ
−C1-6アルキルカルバモイル基、(vv)スルホ基、(ww)
1-6アルキルスルホニル基、(xx)C1-6アルキルスルフ
ィニル基、(yy)前記(aa)ないし(xx)から選ばれる1ない
し4個の置換基を有していてもよいC6-10アリール基、
(zz)前記(aa)ないし(xx)から選ばれる1ないし4個の置
換基を有していてもよいC6-10アリールオキシ基および
(zzz)前記(aa)ないし(xx)から選ばれる1ないし4個の
置換基を有していてもよい5ないし7員複素環基から成
る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基、(f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
ルキル基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
チオ基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−C
1-6アルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ
基、(m)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基、(n)ホルミル基、(o)C1-6アルキル
−カルボニル基、(p)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
基、(q)カルボキシル基、(r)C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、(s)カルバモイル基、(t)モノ−C1-6アルキル
カルバモイル基、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、(v)スルホ基、(w)C1-6アルキルスルホニル基、(x)
1-6アルキルスルフィニル基、(y)前記(a)ないし(x)か
ら選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよいC
6-10アリール基および(z)前記(a)ないし(x)から選ばれ
る1ないし4個の置換基を有していてもよいC6 -10アリ
ールオキシ基から成る群(C群)から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよい、炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1
ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10員複素環基
を、Rbは水素原子またはC1-6アルキル基を示す)また
は(iii)B群から選ばれる置換基を1ないし5個有して
いてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、
2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-14アリール基またはC7-16アラルキル基を、R2
よびR4がそれぞれ(i)水素原子、(ii)B群から成る群か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル基
または(iii)B群から成る群から選ばれる置換基を有し
ていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基を示し、R1
とR2またはR3とR4が隣接する窒素原子と共に(i)式
【化57】 (式中、A環はヒドロキシまたはオキソで置換されてい
てもよい4ないし8員環を、Vは式 >O、>C=O、
>C−(W)Waまたは>N−Wで表わされる基(Wは
(a)水素原子、(b)B群から選ばれる置換基を1ないし
5個有していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アル
ケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキ
ル基、C6-14アリール基またはC7-16アラルキル基
または(c)A群から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
ら選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員複素環基を、Waは水素原子またはヒドロキシ基を
示す)、(ii)式
【化58】 (式中、B環はオキソ基または1ないし5個のC1-6
ルキル基で置換されていてもよい単環または2環性の4
ないし12員環を、D環はA群から選ばれる置換基を1
ないし5個有していてもよい4ないし12員芳香環を示
す)または(iii)式
【化59】 (式中、E環はA群から選ばれる置換基を1ないし5個
有していてもよい5ないし10員芳香環を、Xは−CH
2−、−CO−または−CH(OH)−を、Yは−CH2
−、−O−または−NWb−(Wbは(a)水素原子または
(b)B群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
アルキル基を、k+mは1ないし4の整数を、nは1な
いし3の整数を示す)で表される含窒素複素環基を示す
第〔1〕項記載の剤、〔4〕Ar1およびAr2がそれぞ
れ(i)ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基で置換され
ていてもよいフェニル基または(ii)炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3
個のヘテロ原子を含む5または6員の複素環基である第
〔1〕項記載の剤、〔5〕PおよびQがそれぞれC1-6
アルキレン基である第〔1〕項記載の剤、〔6〕jが0
である第〔1〕項記載の剤、〔7〕R1が(i)5ないし6
員の含窒素複素環基を有していてもよいC1-6アルキル
基、(ii)ニトロ、アミノまたはC1-6アルコキシ−カル
ボニルを有していてもよいC7-16アラルキル基または(i
ii)C1-6アルコキシを有していてもよいベンゼン環と縮
合したシクロヘキシル基を;R2が(i)水素原子、(ii)C
1-6アルキル基または(iii)C7-16アラルキル基を示す
か;あるいは、R1とR2が隣接する窒素原子と共に(i)
【化60】 (式中、A1環はヒドロキシまたはオキソで置換されて
いてもよい4ないし8員環を、V1は式 >O、>C
(W1)−Wa1または>N−W1(W1は(a)水素原子、
(b)ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル基およびハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ基から成る群から選ばれる置換基をそれぞれ1
ないし2個有していてもよいC6-14アリール基、(c)1
ないし2個のC6-10アリール基を有していてもよいC
1-6アルキル基または(d)ピリジル基を示し、Wa1
水素原子、ヒドロキシ基またはC1-6アルキル基を示
す)で表わされる基を示す)、(ii)式
【化61】 (式中、B1環はオキソ基または1ないし2個のC1-6
ルキル基で置換されていてもよい単環性または2環性の
5ないし10員環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
アルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から
成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していても
よいベンゼン環を示す)または(iii)式
【化62】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
基から成る群から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
−を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
含窒素複素環基を形成し、R3が(i)水素原子、(ii)式
−CO−R5(R5は(a)水素原子、(b)カルボキシル基、
(c)C1-6アルキル基、(d)C1-6アルコキシを有していて
もよく、ベンゼン環と縮合したC5-6シクロアルキル基
または(e)ハロゲン原子、C6-10アリール基、C6-10
リール−カルボニルアミノ基からなる群から選ばれる1
ないし2個の置換基を有していてもよい、炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5または6員の
芳香族複素環基を示す)で表わされる基、(iii)式 −
CO−Alk0−R6 [Alk0はヒドロキシ基を有し
ていてもよいC1-6アルキレン基を、R6は(a)ハロゲン
原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ニ
トロ、C1-6アルコキシ、C1-3アルキレンジオキシおよ
びC6-10アリール基からなる群から選ばれる1ないし2
個の置換基を有していてもよいC6-14アリール基、(b)
6-10アリールオキシ基、(c)炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個
のヘテロ原子を含有する5ないし6員の芳香族複素環
基、(d)C1-6アルキル−カルボニル基、(e)カルボキシ
ル基、(f)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(g)C1-6
ルキルおよびC1-6アルキル−カルボニルから成る群か
ら選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよいアミ
ノ基、(h)ヒドロキシを有していてもよい5ないし7員
の複素環基、(i)C7-16アラルキルオキシ基、(j)C6-10
アリール−カルボニル基または(k)C1-6アルキル−カル
ボニルオキシ基を示す]で表わされる基、(iv)式
【化63】 (Qaは式−(CH2)s−(sは1ないし3の整数を
示す)または−(CH2)t−CH=(tは0ないし2
の整数を示す)で表わされる基を、R7は水素原子また
はC1-6アルコキシ−カルボニル基を示す)で表わされ
る基、(v)式
【化64】 (R8は(a)水素原子、(b)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、モルホリノおよびモノー又はジ−C1-6アルキルア
ミノから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキル基、(c)C1-6アルコキシ−カルボニル
基、(d)式 −CO−Rd(Rdはハロゲン原子を有して
いてもよいC6-10アリール基または炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2
個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の複素環基を示
す)で表わされる基、(e)式 −CO−(CH2)r1
e(r1は1ないし3の整数を、ReはC1-6アルコキシ
−カルボニル基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個のヘテロ原
子を含有する5ないし6員の複素環基を示す)で表わさ
れる基または(f)−CONH−Rf(RfはC1-6アルキル
基またはC6-14アリール基を示す)を示す)で表わされ
る基、(vi)式 −COOR9(R9はハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(vi
i)式
【化65】 (R10は水素原子、C1-6アルコキシ−カルボニル基、
モノ又はジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ハロゲ
ン化されていてもよいニコチノイル基またはハロゲン化
されていてもよいイソニコチノイル基を示す)で表わさ
れる基、(viii)式 −CONR11−R12(R11は水素原
子またはC1-6アルキル基を、R12は(a)ヒドロキシ、
(b)アミノ、(c)モノ−又はジ−C1-6アルキル−アミ
ノ、(d)C1-6アルキル−カルボニル、(e)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(f)C1-6アルキル−カルボニルオキ
シ、(g)スルファモイルおよび(h)オキソ化されていても
よい5ないし7員の複素環基、および(i)C6-14アリー
ル基から成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(ix)式
【化66】 (R13は(a)水素原子、(b)ヒドロキシおよびC1-6アル
コキシ−カルボニルから成る群から選ばれる置換基を有
してもよいC1-6アルキル基、(c)C7-16アラルキル基、
(d)ハロゲン原子およびC1-6アルコキシ−カルボニルか
ら成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
アルキル−カルボニル基または(e)C1-6アルコキシ−カ
ルボニルを有していてもよいC1-6アルキル−カルバモ
イル基を示す)で表わされる基、(x)式
【化67】 (R14はC1-6アルキル基またはC7-16アラルキル基を
示す)で表わされる基、(xi)式
【化68】 (F環はベンゼン環と縮合していてもよい5ないし7員
の非芳香族複素環基を、R15は水素原子、C1-6アルコ
キシ−カルボニルアミノ基またはハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル−カルボニルアミノ基を示す)で
表わされる基、(xii)式
【化69】 (R16は(a)ヒドロキシおよびC1-6アルコキシ−カルボ
ニルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキル基、(b)ホルミル基、(c)C1-6アルコキシ
−カルボニル基または(d)炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし
3個のヘテロ原子を有する5ないし6員の複素環−カル
ボニル基を示す)で表わされる基、(xiii)式 −SO2
−R17(R17は(i)5ないし6員の複素環基を有してい
てもよいC1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基また
は(iii)C1-6アルキルを有していてもよいC6-14アリー
ル基を示す)で表わされる基、(xiv)1ないし3個の
ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基を有していても
よいC7-16アラルキル基、(xv)炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1
ないし3個のヘテロ原子を含む5または6員の複素環基
で置換されたC1-6アルキル基、(xvi)式
【化70】 [R24は水素原子またはC7-16アラルキルオキシ−カル
ボニル基を示す]で表される基; (xvii)式
【化71】 [R25は水素原子、C6-10アリール基、C7-16アラルキ
ルオキシ基、C6-10アリールオキシ基、ハロゲン原子、
6-10アリール−カルボニルアミノ基またはC6-10アリ
ール−カルバモイル基を示す]で表される基; (xviii)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2
O−Alk3−R28 [Alkは置換基を有していてもよいC1-6アルキレン
基を;R27は水素原子またはC1-6アルキル基を;Al
2およびAlk3は、同一または異なって、結合手また
は置換基を有していてもよいC1-6アルキレン基を;R
28は置換基を有していてもよいC6-10アリール基または
水素原子を示す]で表される基; (xix)式 −CO−Alk2−NR27−CO−Alk3
29 [Alk2、Alk3およびR27は前記と同意義を;R29
は置換基をそれぞれ有していてもよいC6-10アリール
基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
子を含む5ないし10員の芳香族複素環基を示す]で表
される基; (xx)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−N
30−Alk3−R31 [Alk、R27、Alk2、Alk3は前記と同意義を;
30は水素原子、C1-6アルキル基またはハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基を;R31
は置換基を有していてもよいC6-10アリール基を示す]
で表される基; (xxi)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−N
32−CO−O−Alk3−R31 [Alk、R27、Alk2、Alk3およびR31前記と同
意義を;R32は前記R27と同意義を示す]で表される
基; (xxii)式 −CO−Alk−CO−NR27−Alk2
31 [Alk、R27、Alk2およびR31は前記と同意義を
示す]で表される基;または (xxiii)式 −CO−Alk−O−CO−O−Alk2
31 [Alk、Alk2およびR31は前記と同意義を示す]
で表される基を示し;R4が水素原子またはC1-6アルキ
ル基を示し;あるいはR3とR4は隣接する窒素原子と共
に式
【化72】 (R18はハロゲン原子、オキソ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基を示す)で表わされる基を形
成してもよい第〔1〕項記載の剤、〔8〕R1が(i)5な
いし6員の含窒素複素環基を有していてもよいC1-6
ルキル基、(ii)ニトロ、アミノまたはC1-6アルコキシ
−カルボニルを有していてもよいC7-16アラルキル基ま
たは(iii)C1-6アルコキシを有していてもよいベンゼン
環と縮合したシクロヘキシル基を、R2が(i)水素原子、
(ii)C1-6アルキル基または(iii)C7-16アラルキル基を
示すか、あるいは、R1がR2が隣接する窒素原子と共に
(i)式
【化73】 (式中、A1環はヒドロキシまたはオキソで置換されて
いてもよい4ないし8員環を、V1は式 >O、>C−
(W1)Wa1または>N−W1(W1は(a)水素原子、
(b)ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル基およびC1-6アルコキシ基から成る群から選
ばれる置換基を1ないし2個有していてもよいC6-14
リール基または(c)1ないし2個のC6-10アリール基を
有していてもよいC1-6アルキル基を示し、Wa1は水素
原子またはヒドロキシ基を示す)で表わされる基を示
す)、(ii)式
【化74】 (式中、B1環はオキソ基または1ないし2個のC1-6
ルキル基で置換されていてもよい単環または2環性の5
ないし10員環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
ルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から成
る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよ
いベンゼン環を示す)または(iii)式
【化75】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
基から成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有して
いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
−を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
含窒素複素環基を形成し、R3が(i)水素原子、(ii)式
−CO−R5(R5は(a)水素原子、(b)カルボキシル基、
(c)C1-6アルキル基、(d)アルコキシを有していてもよ
く、ベンゼン環と縮合したC5-7シクロアルキル基また
は(e)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
含む5または6員の芳香族複素環基を示す)で表わされ
る基、(iii)式 −CO−(CH2)r1−R6(r1は1
ないし3の整数を、R6は(a)ハロゲン原子、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル、ニトロ、C1-6アルコ
キシおよびC1-3アルキレンジオキシからなる群から選
ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよいC6-14
アリール基、(b)C6-14アリールオキシ基、(c)炭素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
1ないし2個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の芳
香族複素環基、(d)C1-6アルキル−カルボニル基、(e)
カルボキシル基、(f)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(g)C1-6アルキルおよびC1-6アルキル−カルボニルか
ら成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していて
もよいアミノ基または(h)ヒドロキシを有していてもよ
い5ないし6員の環状アミノ基を示す)で表わされる
基、(iv)式
【化76】 (Qは式−(CH2)s−(sは1ないし3の整数を示
す)または−(CH2)t−CH=(tは0ないし2の
整数を示す)で表わされる基を、R7は水素原子または
1-6アルコキシ−カルボニル基を示す)で表わされる
基、(v)式
【化77】 (R8は(a)水素原子、(b)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル、モルホリノおよびモノー又はジ−C1-6アルキルア
ミノから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキル基、(c)C1-6アルコキシ−カルボニル
基、(d)式 −CO−Rd(Rdはハロゲン原子を有して
いてもよいC6-14アリール基または炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2
個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の複素環基を示
す)で表わされる基、(e)式 −CO−(CH2)r1
e(r1は1ないし3の整数を、ReはC1-6アルコキシ
−カルボニル基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個のヘテロ原
子を含有する5ないし6員の複素環基を示す)で表わさ
れる基または(f)−CONH−Rf(RfはC1-6アルキル
基またはC6-14アリール基を示す)を示す)で表わされ
る基、(vi)式 −COOR9(R9はハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(vi
i)式
【化78】 (R10は水素原子、C1-6アルコキシ−カルボニル基、
モノ又はジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ハロゲ
ン化されていてもよいニコチノイル基またはハロゲン化
されていてもよいイソニコチノイル基を示す)で表わさ
れる基、(viii)式 −CONR11−R12(R11は水素原
子またはC1-6アルキル基を、R12は(a)ヒドロキシ、
(b)アミノ、(c)モノ−又はジ−C1-6アルキル−アミ
ノ、(d)C1-6アルキル−カルボニル、(e)C1-6アルコキ
シ−カルボニル、(f)C1-6アルキル−カルボニルオキ
シ、(g)スルファモイルおよび(f)オキソ化されていても
よい5ないし6員の環状アミンから成る群から選ばれる
置換基を有していてもよい、C1-6アルキル基を示す)
で表わされる基、(ix)式
【化79】 (R13は(a)水素原子、(b)ヒドロキシおよびC1-6アル
コキシ−カルボニルから成る群から選ばれる置換基を有
してもよいC1-6アルキル基、(c)C7-16アラルキル基、
(d)ハロゲンおよびC1-6アルコキシ−カルボニルから成
る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アル
キル−カルボニル基または(e)C1-6アルコキシ−カルボ
ニルを有していてもよいC1-6アルキル−カルバモイル
基を示す)で表わされる基、(x)式
【化80】 (R14はC1-6アルキル基またはC7-16アラルキル基を
示す)で表わされる基、(xi)式
【化81】 (F環はベンゼン環と縮合していてもよい5ないし7員
の環状アミノ基を、R15は水素原子、C1-6アルコキシ
−カルボニルアミノ基またはハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル−カルボニルアミノ基を示す)で表わ
される基、(xii)式
【化82】 (R16は(a)ヒドロキシおよびC1-6アルコキシ−カルボ
ニルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキル基、(b)ホルミル基、(c)C1-6アルコキシ
−カルボニル基または(d)炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし
3個のヘテロ原子を有する5ないし6員の複素環−カル
ボニル基を示す)で表わされる基、(xiii)式 −SO2
−R17(R17は(i)5ないし6員の含窒素環基を有して
いてもよいC1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基ま
たは(iii)C1-6アルキルを有していてもよいC6-14アリ
ール基を示す)で表わされる基、(xiv)1ないし3個
のハロゲン原子を有していてもよいC7-16アラルキル
基、または(xv)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子お
よび硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘ
テロ原子を含む5または6員の複素環基で置換されてい
るC1-6アルキル基を示し、R4が水素原子またはC1-6
アルキル基を示し、あるいはR3とR4は隣接する窒素原
子と共に式
【化83】 (R18はハロゲン原子、オキソ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基を示す)で表わされる基を形
成してもよい第〔1〕項記載の剤、
〔9〕R1がR2が隣
接する窒素原子と共に(i)式
【化84】 (式中、q1は水素原子またはハロゲン原子を、q2は水
素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基を、q3は水素
原子またはハロゲン原子を、q4は水素原子、ハロゲン
原子またはC1-6アルコキシ基を、q5は水素原子または
1ないし2個のC6-10アリール基を有していてもよいC
1-6アルキル基を示す)、(ii)式
【化85】 (式中、B2環は式
【化86】 で表わされる環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
ルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から成
る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよ
いベンゼン環を示す)または(iii)式
【化87】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
基から成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有して
いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
−を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
含窒素複素環基を形成する第〔1〕項記載の剤、〔1
0〕化合物が式
【化88】 〔式中、R19は(i)水素原子、(ii)カルボキシル、(iii)
1-6アルコキシ−カルボニル基、(iv)カルボキシル、
1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノおよびC
7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミノから成る群か
ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル
基、(v)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基または(i
v)C6-14アリールオキシ基を;P1はC1-3アルキレン基
を;Q1はC1-3アルキレン基を;X2はCH、C−OH
またはNを;Y2は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル基またはC1-6アルコ
キシ基を;ZはCO、SOまたはSO2を示す〕で表わ
される化合物である第〔1〕項記載の剤、〔11〕化合
物が式
【化89】 〔式中、R20は(i)水素原子または(ii)C1-6アルコキシ
−カルボニルアミノおよびC7-16アラルキルオキシ−カ
ルボニルアミノから成る群から選ばれる置換基を有して
いてもよいC1-6アルキル基を;P2はC1-3アルキレン
基を;X3はCH、C−OHまたはNを;Y3は水素原
子、ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基を示す〕で
表わされる化合物である第〔1〕項記載の剤、〔12〕
化合物が式
【化90】 〔式中、R21は(i)式
【化91】 (式中、X4はCHまたはNを、Y4は水素原子、ハロゲ
ン原子またはC1-6アルコキシ基を示す)または(ii)式
【化92】 (式中、E2環は1ないし3個のC1-6アルコキシを有し
ていてもよいベンゼン環を示す)で表される含窒素複素
環基を、R22は(i)水素原子、(ii)C7-16アラルキル
基、(iii)ホルミル基、(iv)C1-6アルキル−カルボニル
基、(v)C1-6アルキルを有していてもよいC6-14アリー
ル−カルボニル基または(vi)1ないし4個のC1-6アル
キルを有していてもよいC6-14アリール−スルホニル基
を;P3はC1-3アルキレン基を;Q3はC1-3アルキレン
基を示す〕で表わされる化合物である第〔1〕項記載の
剤、〔13〕化合物が1−(5−アミノ−4,4−ジフ
ェニルペンチル)−4−フェニルピペリジン、3,4−
ジヒドロ−6−メトキシ−1′−(5−アミノ−4,4
−ジフェニルペンチル)スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペリジン〕またはその塩、1−〔5−ア
ミノ−4−(4−メトキシフェニル)−4−フェニルペ
ンチル〕−4−フェニルピペリジンまたはその塩、1−
〔5−アミノ−4,4−ビス(4−クロロフェニル)ペ
ンチル〕−4−(4−フルオロフェニル)ピペラジンま
たはその塩、3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−
(6−アミノ−4,4−ジフェニルヘキシル)スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕または
その塩、3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
−(7−アミノ−4,4−ジフェニルヘプチル)スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕または
その塩、4,4−ジフェニル−5−ホルミルアミノ−1
−(4−フェニルピペリジノ)ペンタンまたはその塩
(例、塩酸塩)、1−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4,4
−ジフェニルペンタンまたはその塩(例、2塩酸塩)、
4,4−ジフェニル−1−(4−フェニルピペラジン−
1−イル)−5−(トシルアミノ)ペンタンまたはその
塩、4,4−ジフェニル−1−〔4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル〕−5−(トシルアミ
ノ)ペンタンまたはその塩(例、塩酸塩)、4−(4−
クロロフェニル)−5−ホルミルアミノ−4−フェニル
−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタンまたはその
塩(例、塩酸塩)、4−(4−クロロフェニル)−5−
ホルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ペンタンまたはその塩(例、2塩
酸塩)、4−(4−クロロフェニル)−1−〔4−(4
−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル〕−5−ホ
ルミルアミノ−4−フェニルペンタンまたはその塩
(例、2塩酸塩)、4−(4−クロロフェニル)−1−
〔4−(ジフェニルメチル)ピペラジン−1−イル〕−
5−ホルミルアミノ−4−フェニルペンタンまたはその
塩、5−ホルミルアミノ−4−(4−メトキシフェニ
ル)−4−フェニル−1−(4−フェニルピペリジノ)
ペンタンまたはその塩(例、塩酸塩)、4,4−ビス
(4−クロロフェニル)−1−〔4−(4−フルオロフ
ェニル)ピペラジン−1−イル〕−5−(ホルミルアミ
ノ)ペンタンまたはその塩(例、2塩酸塩)、1−〔4
−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル〕−
6−ホルミルアミノ−5,5−ジフェニルヘキサンまた
はその塩(例、2塩酸塩)、1−〔4−(4−フルオロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミ
ノ−4,4−ジフェニルヘキサンまたはその塩(例、2
塩酸塩)、4,4−ジフェニル−1−(4−フェニルピ
ペリジノ〕−6−(トシルアミノ)ヘキサンまたはその
塩(例、塩酸塩)、5−[4−(4−クロロフェニル)
−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−
2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩(例、塩酸
塩)、5−[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル]−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニ
ルペンタンまたはその塩(例、2塩酸塩)、1−ホルミ
ルアミノ−5−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリ
ジノ)−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩
(例、塩酸塩)、5−[4−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミ
ルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩
(例、塩酸塩)、5−[4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)フェニル]−4−ヒドロキシピペリジノ]
−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンま
たはその塩(例、塩酸塩)、5−[4−(3,5−ジク
ロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホ
ルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンまたはその
塩(例、塩酸塩)、5−[4−(4−クロロフェニル)
−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]
−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンま
たはその塩(例、塩酸塩)、1−ホルミルアミノ−2,
2−ジフェニル−5−(4−フェニルピペリジノ)ペン
タンまたはその塩、5−[4−(4−クロロフェニル)
ピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニ
ルペンタンまたはその塩(例、塩酸塩)、7−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−1−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルヘプタンま
たはその塩(例、塩酸塩)、5−[4−(4−フルオロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミ
ルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩
(例、塩酸塩)、1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒド
ロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩(例、塩酸
塩)、1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒドロキシ−4
−(2−ピリジル)ピペリジノ]−2,2−ジフェニル
ペンタンまたはその塩(例、2塩酸塩)、1−アセチル
アミノ−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒド
ロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタンまた
はその塩(例、塩酸塩)、1−アセトアセチルアミノ−
5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピ
ペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩
(例、塩酸塩)、N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]スクシンアミド酸エチルまたはその塩
(例、塩酸塩)、N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]スクシンアミド酸またはその塩、1−[5
−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペ
リジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]−3−エチル
ウレアまたはその塩、N−[5−[4−(4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフ
ェニルペンチル]メタンスルホンアミドまたはその塩
(例、塩酸塩)、フェニル N−[5−[4−(4−ク
ロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2
−ジフェニルペンチル]カルバメートまたはその塩、1
−アセチルアミノ−5−[4−(4−クロロフェニル)
−4−ヒドロキシピペリジノ]−2−フェニル−2−
(2−ピリジル)ペンタンまたはその塩(例、2塩酸
塩)、N−[5−[4−(4−クロロフェニル)−4−
ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンチ
ル]オキサミド酸エチルまたはその塩(例、塩酸塩)、
N−[5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロ
キシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]マロ
ナミド酸エチルまたはその塩(例、塩酸塩)、N−[5
−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペ
リジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]グルタミド酸
エチルまたはその塩、ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-
(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チルカルバメートまたはその塩(例、塩酸塩)、tert-
ブチル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)
ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメートまたは
その塩、4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘ
プチルアミンまたはその塩(例、2塩酸塩)、N-(4,4-ジ
フェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチル)-4-メチ
ルベンゼンスルホンアミドまたはその塩(例、塩酸
塩)、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘ
プチル)アセタミドまたはその塩(例、塩酸塩)、N-ベ
ンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)
ヘプチル)アミンまたはその塩(例、2塩酸塩)、N-(4,4
-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチル)-N-(3
-メトキシベンジル)アミンまたはその塩(例、2塩酸
塩)、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘ
プチル)-N-(2-メトキシベンジル)アミンまたはその塩
(例、2塩酸塩)、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピ
ペリジノ)ヘプチル)-N-(2-フルオロベンジル)アミンま
たはその塩(例、2塩酸塩)、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-
フェニルピペリジノ)ヘプチル)-2-チオフェンカルボキ
サミドまたはその塩(例、塩酸塩)、N-(4,4-ジフェニ
ル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチル)-2-フェニルア
セタミドまたはその塩(例、塩酸塩)、N-(4,4-ジフェ
ニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチル)-N-(2-チエニ
ルメチル)アミンまたはその塩(例、2塩酸塩)、または
N-ベンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)-N-メチルアミンまたはその塩(例、2塩酸
塩)である第〔1〕項記載の剤、〔14〕メラニン凝集
ホルモンに起因する疾患の予防・治療剤である第〔1〕
項記載の剤、〔15〕肥満症の予防・治療剤である第
〔1〕項記載の剤、〔16〕摂食抑制剤である第〔1〕
項記載の剤、〔17〕式
【化93】 〔式中、R23はハロゲン原子、C1-6アルコキシおよび
1-6アルキルから成る群から選ばれる置換基を有して
いてもよいC7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ
を有するC1-6アルキル基を;P4はC1-3アルキレン基
を;X5はCH、C−OHまたはNを;Y5は水素原子、
ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基を;R26は水素
原子またはC1-6アルキル基を;Y6およびY7は同一ま
たは異なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ基を示す〕で表わされる化
合物またはその塩あるいはそのプロドラッグ、〔18〕
26が水素原子である第〔17〕項記載の化合物、〔1
9〕ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
(実施例1)またはその塩、4-クロロベンジル 2-((2,2
-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミ
ノ)-2-オキソエチルカルバメート(実施例57)または
その塩、3-クロロベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-
フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル
カルバメート(実施例58)またはその塩、ベンジル 2
-(N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-N-メチルアミノ)-2-オキソエチルカルバメート(実
施例75)またはその塩、ベンジル 2-((5-(4-(3-フル
オロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)ア
ミノ)-2-オキソエチルカルバメート(実施例76)また
はその塩、ベンジル 2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピ
ペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチルカルバメート(実施例77)またはその塩、ベン
ジル 2-((5-(4-(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)-2,2-
ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメ
ート(実施例80)またはその塩、または3-クロロベン
ジル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメ
ート(実施例103)またはその塩、〔20〕式
【化94】 〔式中、各記号は第〔17〕項記載と同意義を示す〕で
表される化合物またはその塩と式 R23−COOH 〔式中、R23は第〔17〕項記載と同意義を示す〕で表
される有機酸の反応性誘導体とを反応させることを特徴
とする第〔17〕項記載の化合物の製造法、〔21〕式
【化95】 〔式中、各記号は第〔17〕項記載と同意義を示す〕で
表される化合物またはその塩と式 R32−X 〔式中、R32はC7-16アラルキルオキシ−カルボニル基
を、Xは脱離基を示す〕で表される反応性誘導体とを反
応させることを特徴とする第〔17〕項記載の化合物の
製造法、〔22〕第〔17〕項記載の化合物を含有して
なる医薬、〔23〕式
【化96】 [式中、R26およびR27は、同一または異なって、水素
原子またはC1-6アルキル基を;Alk2およびAlk3
は、同一または異なって、結合手または置換基を有して
いてもよいC1-6アルキレン基を;R29は置換基をそれ
ぞれ有していてもよいC6-10アリール基または炭素
原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る
群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ない
し10員の芳香族複素環基を;X2はCH、C−OHま
たはNを;P5およびQ5は同一または異なってC1-6
ルキレン基を;Y6、Y7およびY8は同一または異なっ
て水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル基またはハロゲン化されていてもよい
1-6アルコキシ基を示す]で表わされる化合物または
その塩あるいはそのプロドラッグ、〔24〕Alk2
よびAlk3が同一または異なって、結合手、またはハ
ロゲン原子、ヒドロキシ、アミノおよびC6-10アリール
から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC
1-6アルキレン基を;R29はニトロ、ハロゲン原子、C
1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシおよびC
6-10アリールから成る群から選ばれる置換基を有してい
てもよいC6-10アリール基または炭素原子以外に窒
素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれ
る1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10員の芳
香族複素環基である第〔23〕項記載の化合物、〔2
5〕R29が置換基を有していてもよいインドール−2−
イルである第〔23〕項または第〔24〕項記載の化合
物、〔26〕R29がハロゲン原子、C1-6アルキル、C
1-6アルコキシおよびヒドロキシから選ばれる1または
2個の置換基を有していてもよいインドール−2−イル
である第〔23〕項または第〔24〕項記載の化合物、
〔27〕N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-
カルボキサミド(実施例44)またはその塩、N-(2-
((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)
アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチルインドール-2-カル
ボキサミド(実施例45)またはその塩、5-クロロ-N-
(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサ
ミド(実施例47)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4
-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)
アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサミド
(実施例104)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-
クロロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)
アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カル
ボキサミド(実施例105)またはその塩、N-(2-((2,
2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)
ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチルインドー
ル-2-カルボキサミド(実施例106)またはその塩、
N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-フルオ
ロインドール-2-カルボキサミド(実施例107)また
はその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-
フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチ
ル)-5-メトキシインドール-2-カルボキサミド(実施例
108)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフ
ェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2
-オキソエチル)-5-ヒドロキシインドール-2-カルボキサ
ミド(実施例109)またはその塩、N-(2-((5-(4-(2-
フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサ
ミド(実施例115)またはその塩、N-(2-((5-(4-(2-
フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチルインドール-2-カ
ルボキサミド(実施例116)またはその塩、5-クロロ
-N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-
ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチ
ルインドール-2-カルボキサミド(実施例117)また
はその塩、5-クロロ-N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニ
ル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オ
キソエチル)インドール-2-カルボキサミド(実施例11
8)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニ
ル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)
アミノ)-2-オキソエチル)-5-フルオロインドール-2-カ
ルボキサミド(実施例120)またはその塩、N-(2-
((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-フルオロフェ
ニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5
-メトキシインドール-2-カルボキサミド(実施例12
1)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニ
ル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)
アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサミド
(実施例122)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-
フルオロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサ
ミド(実施例124)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス
(4-フルオロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペン
チル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-
カルボキサミド(実施例125)またはその塩、N-(2-
((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-(2-メトキシフ
ェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)
インドール-2-カルボキサミド(実施例127)または
その塩、N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-
(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-
オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カルボキサミド
(実施例128)またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-
フルオロフェニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリ
ジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-
カルボキサミド(実施例130)またはその塩、または
N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-(2-フル
オロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチル)-5-クロロインドール-2-カルボキサミド(実施
例131)またはその塩、〔28〕式
【化97】 〔式中、各記号は第〔23〕項記載と同意義を示す〕で
表される化合物またはその塩と式 R29−Alk3−COOH 〔式中、各記号は第〔23〕項記載と同意義を示す〕で
表される有機酸の反応性誘導体とを反応させることを特
徴とする第〔23〕項記載の化合物の製造法、〔29〕
第〔23〕項記載の化合物を含有してなる医薬、〔3
0〕式
【化98】 [式中、R26およびR27は、同一または異なって、水素
原子またはC1-6アルキル基を;R30は水素原子、C1-6
アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボニル基を;Alkは置換基を有していて
もよいC1-6アルキレン基を;Alk2およびAlk
3は、同一または異なって、結合手または置換基を有し
ていてもよいC1-6アルキレン基を;R31は置換基を有
していてもよいC6-10アリール基を;X2はCH、C−
OHまたはNを;P5およびQ5は同一または異なってC
1-6アルキレン基を;Y6、Y7およびY8は同一または異
なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基を示す]で表わされる化合物ま
たはその塩あるいはそのプロドラッグ、〔31〕Alk
がハロゲン原子、ヒドロキシ、アミノおよびC6-10アリ
ールから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
1-6アルキレン基を;Alk2およびAlk3が同一ま
たは異なって、結合手、またはハロゲン原子、ヒドロキ
シ、アミノおよびC6-10アリールから成る群から選ばれ
る置換基を有していてもよいC1-6アルキレン基を;R
31がハロゲン原子、C1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-6
アルコキシおよびC6-10アリールから成る群から選ばれ
る置換基を有していてもよいC6-10アリール基である第
〔30〕項記載の化合物、〔32〕N-(2-((2-((2,2-ジ
フェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-
2-オキソエチル)アミノ)-2-オキソエチル)-2,2,2-トリ
フルオロ-N-フェニルアセタミド(実施例51)または
その塩、2-アニリノ-N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェ
ニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)ア
セタミド(実施例59)またはその塩、または2-(((ベ
ンジルアミノ)カルボニル)アミノ)-N-(2,2-ジフェニル-
5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アセタミド(実施
例65)またはその塩、〔33〕式
【化99】 〔式中、各記号は第〔30〕項記載と同意義を示す〕で
表される化合物またはその塩と、(1)Alk2が置換
基を有していてもよいC1-6アルキレン基の場合は、式 R31−Alk3−NR30−Alk2−COOH 〔式中、各記号は第〔30〕項記載と同意義を示す〕で
表される有機酸の反応性誘導体と、(2)Alk2が結
合手の場合は、式 R31−Alk3−NR30−CO−X または R31−A
lk3−NCO 〔式中、Xは脱離基を、他の記号は第〔30〕項記載と
同意義を示す〕で表される反応性誘導体とを反応させる
ことを特徴とする第〔30〕項記載の化合物の製造法、
〔34〕第〔30〕項記載の化合物を含有してなる医
薬、および〔35〕式
【化100】 〔式中、R27は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基を示す。〕で表される
化合物またはその塩を提供する。さらに、本発明は、
〔36〕哺乳動物に対して、式
【化101】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
もよい芳香族基を、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエ
ーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよく置換基を有
していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を、R1および
3はそれぞれ(i)水素原子、(ii)アシル基または(iii)
置換基を有していてもよい炭化水素基を、R2およびR4
はそれぞれ(i)水素原子、(ii)置換基を有していてもよ
いアルキル基または(iii)置換基を有していてもよいア
ルキルカルボニルを示し、R1とR2あるいはR3とR4
隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい単環
性もしくは縮合含窒素複素環基を形成していてもよく、
jは0または1を示す。〕で表される化合物またはその
塩あるいはそのプロドラッグを有効量投与することを特
徴とするメラニン凝集ホルモン拮抗方法、および〔3
7〕メラニン凝集ホルモン拮抗剤を製造するための式
【化102】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
もよい芳香族基を、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエ
ーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよく置換基を有
していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を、R1および
3はそれぞれ(i)水素原子、(ii)アシル基または(iii)
置換基を有していてもよい炭化水素基を、R2およびR4
はそれぞれ(i)水素原子、(ii)置換基を有していてもよ
いアルキル基または(iii)置換基を有していてもよいア
ルキルカルボニルを示し、R1とR2あるいはR3とR4
隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい単環
性もしくは縮合含窒素複素環基を形成していてもよく、
jは0または1を示す。〕で表される化合物またはその
塩あるいはそのプロドラッグの使用を提供する。
【0008】Ar1およびAr2で表される「芳香族基」
としては、例えば、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基
などが用いられ、特に、芳香族炭化水素基が好ましい。
該「芳香族炭化水素基」としては、例えば、炭素数が6
ないし14個の単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水
素基などが用いられ、具体的には、フェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、インデニル、アンスリルなどのC
6-14アリール基などが用いられ、特に、フェニルが汎用
される。該「芳香族複素環基」としては、例えば、炭素
原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ば
れる好ましくは1種または2種のヘテロ原子を1個以上
(例えば1ないし4個、好ましくは1ないし3個、さら
に好ましくは1または2個)含む5ないし14員の単環
性または縮合(例、2環性、3環性)芳香族複素環基な
どが用いられる。具体的には、チオフェン、ベンゾ
〔b〕チオフェン、ベンゾ〔b〕フラン、ベンズイミダ
ゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ズイソチアゾール、ナフト〔2,3−b〕チオフェン、
チアントレン、フラン、イソインドリジン、キサントレ
ン、フェノキサチイン、ピロール、イミダゾール、ピラ
ゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、インドール、イソインドール、1H−インダゾー
ル、プリン、4H−キノリジン、イソキノリン、キノリ
ン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾ
リン、シンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フ
ェナントリジン、アクリジン、フェナジン、イソチアゾ
ール、フェノチアジン、イソオキサゾール、フラザン、
フェノキサジン、イソクロマンなどの芳香族複素環ある
いはこれらの環(好ましくは、前記した単環の複素環)
が1個あるいは複数個(好ましくは1または2個、さら
に好ましくは1個)の芳香環(例えば、上記した芳香族
炭化水素基など、好ましくはベンゼン環等)と縮合して
形成された縮合環から任意の水素原子を除いてできる1
価の基などが用いられる。なかでも、2−ピリジル、3
−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリ
ル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−
イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、
5−イソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、
3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ
〔b〕チエニル、ベンゾ〔b〕フラニル、2−チエニ
ル、3−チエニルなどがあげられる。さらに好ましく
は、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−
ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、3−フリル、2
−キノリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、3−ピロ
リル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イソ
チアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−イソキノリ
ル、1−インドリル、2−インドリル、2−ベンゾチア
ゾリルなどの炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および
硫黄原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の(単環式または2環式)芳香族複素環
基などが用いられる。なかでも、2−チエニル、3−チ
エニル、2−ピリジル、4−ピリジルなどの炭素原子以
外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1
ないし3個(好ましくは、1個)のヘテロ原子を含む5
または6員の芳香族複素環基などが汎用される。
【0009】Ar1およびAr2で表される「芳香族基」
が有していてもよい置換基としては、例えば、ハロゲン
原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);C
1-3アルキレンジオキシ基(例えば、メチレンジオキ
シ、エチレンジオキシなど);ニトロ基;シアノ基;ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基;ハロゲン
化されていてもよいC3-6シクロアルキル基;ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基;ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキルチオ基;ヒドロキシ基;
アミノ基;モノ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ、エチルアミノなど);ジ−C1-6アルキル
アミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノな
ど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオ
ニルアミノ、ブチリルアミノなど);ホルミル基;ハロ
ゲン原子またはC1-6アルコキシ−カルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど)で
置換されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基
(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど);
1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシな
ど);カルボキシル基;C1-6アルコキシ−カルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルな
ど);カルバモイル基;C1-6アルコキシ−カルボニル
基で置換されていてもよいモノ−C1-6アルキル−カル
バモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカル
バモイルなど);C1-6アルコキシ−カルボニル基で置
換されていてもよいジ−C1-6アルキル−カルバモイル
基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモ
イルなど);スルホ基;C1-6アルキルスルホニル基
(例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニルな
ど);C1-6アルキルスルフィニル基(例えば、メチル
スルフィニル、エチルスルフィニルなど);C6-10アリ
ール基(例えばフェニル、ナフタレンなど);C6-10
リールオキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオ
キシなど);ハロゲン化されていてもよいC6-10アリー
ル−カルボニル基(例えば、ベンゾイル、ナフトイルな
ど);ハロゲン化されていてもよい5ないし6員の複素
環−カルボニル基[好ましくは、炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個
のヘテロ原子を含有する5ないし6員の複素環−カルボ
ニル基(例えば、ニコチノイル、イソニコチノイル、モ
ルホリノカルボニルなど)];C1-6アルコキシ−カル
ボニルアミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ、
エトキシカルボニルアミノなど);C6-10アリール−カ
ルボニルアミノ基(例えばベンゾイルアミノなど);C
7-16アラルキルオキシ−カルボニル基(例えばベンジル
オキシカルボニルなど)などが用いられる。前記C6-10
アリール基およびC6-10アリールオキシ基は、それぞれ
ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ、ニトロ、シ
アノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキルチオ、ヒドロキシ、ア
ミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6アルキル
アミノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ、ホルミ
ル、C1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルキル−カル
ボニルオキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ−カル
ボニル、カルバモイル、モノ−C1-6アルキル−カルバ
モイル、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、スルホ、
1-6アルキルスルホニル、C1-6アルキルスルフィニル
などから選ばれる1ないし4個の置換基を有していても
よい。Ar1およびAr2で表わされる「芳香族基」は、
例えば、上記の中から選ばれた適切な置換基をその環上
の置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし
3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、こ
れらの置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0010】本明細書中で用いられる「ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基」としては、例えば、1
ないし5個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキル基
(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、
トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−
ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタ
フルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオ
ロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−ト
リフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフル
オロヘキシルなど)などが用いられる。本明細書中で用
いられる「ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロ
アルキル基」としては、例えば、1ないし4個のハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を
有していてもよいC3-6シクロアルキル基(例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチ
ル、4−クロロシクロヘキシルなど)などが用いられ
る。本明細書中で用いられる「ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基」としては、例えば、1ないし
3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)を有していてもよいC1-6アルコキシ基(例
えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリ
フルオロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシなど)などが用いられ
る。本明細書中で用いられる「ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ基」としては、例えば、1ない
し3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキルチオ基
(例えばメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフル
オロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロ
ピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチル
チオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオなど)などが用いら
れる。
【0011】R1およびR3で表される「炭化水素基」と
しては、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基な
どが用いられる。具体的には、例えば、以下のような炭
素数1ないし16個の鎖状、分枝状または環状炭化水素
基などが好ましい。 a)C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、 b)C2-6アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、イ
ソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニ
ルなど)、c)C2-6アルキニル基(例えば、プロパル
ギル、エチニル、ブチニル、1−ヘキシルなど)、 d)C3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
ど)、該C3-6シクロアルキル基は、1ないし3個のC
1-6アルコキシ基(例えば、メトキシなど)を有してい
てもよいベンゼン環と縮合していてもよい、 e)C6-14アリール基(例えば、フェニル、トリル、キ
シリル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、
2−インデニル、2−アンスリルなど)、特にフェニル
基、 f)C7-16アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチ
ル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフ
チルメチル、2−ナフチルメチル、2−ジフェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−
フェニルペンチルなど)、特にベンジル基。
【0012】R1およびR3で表される「炭化水素基」が
有していてもよい置換基としては、例えば、ハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1-3アルキレンジオキシ基(例えば、メチレンジオキ
シ、エチレンジオキシなど)、ニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ基、
アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ、エチルアミノなど)、ジ−C1-6アルキル
アミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノな
ど)、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ
など)、ホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル基
(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリルなど)、
1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例えば、アセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシな
ど)、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルな
ど)、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキル−カルバ
モイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバ
モイルなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基
(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ルなど)、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基(例
えば、メチルスルホニル、エチルスルホニルなど)、C
1-6アルキルスルフィニル基(例えば、メチルスルフィ
ニル、エチルスルフィニルなど)、C6-10アリール基
(例えば、フェニル、ナフチルなど)、C6-10アリール
オキシ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシな
ど)、5ないし7員の複素環基[例えば、炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし7員の
複素環基(例えば1−,2−または3−ピロリジニル、
2−または4−イミダゾリジニル、2−,3−または4
−ピラゾリジニル、1−,2−,3−または4−ピペリ
ジル、1−または2−ピペラジニル、モルホリニル、2
−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−フリル、3−フリル、ピラジニル、2−ピリミ
ジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、3−ピリダ
ジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾリルな
ど)またはその縮合環基(例えばベンゼン環との縮合環
基など)]、ジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ
基、スルファモイル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
アミノ基(例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキ
シカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブ
トキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルア
ミノなど)、C7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミ
ノ基(例えば、ベンジルオキシカルボニルアミノな
ど)、C7-16アラルキルオキシ基(例えば、ベンジルオ
キシなど)、C6-10アリール−カルボニル基(例えば、
ベンゾイルなど)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ
基(例えば、アセトキシなど)、C6-10アリール−カル
ボニルアミノ基(例えば、ベンゾイルアミノなど)、C
6-10アリール−カルバモイル基(例えば、フェニルカル
バモイルなど)などが用いられる。上記C6-10アリール
基、C6-10アリールオキシ基および5ないし7員の複素
環基は、ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ、ニ
トロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキ
ル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ、ヒドロ
キシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ、ジ−C1-6
アルキルアミノ、C1-6アルキル−カルボニルアミノ、
ホルミル、C1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルキル
−カルボニルオキシ、カルボキシル、C1-6アルコキシ
−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1-6アルキル−
カルバモイル、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル、ス
ルホ、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルキルスルフ
ィニルなどから選ばれる1ないし4個の置換基を有して
いてもよい。R1およびR3で表される「炭化水素基」
は、例えば、上記の中から選ばれた適切な置換基を、炭
化水素基の置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは
1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の
場合、これらの置換基は同一であっても異なっていても
よい。
【0013】R1およびR3で表される「アシル基」とし
ては、例えば、−CO−Ra、−CONRab、−SO
−Ra、−SO2−Ra、−CONRab、−COO−
a、−(C=S)O−Ra、−(C=S)NRab、−
SONRab、−SO2NRab、−SO−O−Ra、−
SO2−O−Ra (Raは水素原子、カルボキシル基、
置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有して
いてもよい複素環基またはC1-6アルコキシ−カルボニ
ル基を示し、Rbは水素原子またはC1-6アルキル基を示
す)などで表わされる基が用いられる。特に、−CO−
a、−CONH−Raなどが好ましい。
【0014】また、R3で表される「アシル基」として
は、(xvi)式
【化103】 [R24は水素原子またはC7-16アラルキルオキシ−カル
ボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル)を示す]で
表される基; (xvii)式
【化104】 [R25は水素原子、C6-10アリール基(例、フェニ
ル)、C7-16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキ
シ)、C6-10アリールオキシ基(例、フェノキシ)、ハ
ロゲン原子(例、臭素)、C6-10アリール−カルボニル
アミノ基(例、ベンゾイルアミノ)またはC6-10アリー
ル−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)を示
す]で表される基; (xviii)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2
O−Alk3−R28 [Alkは置換基(例、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、
アミノ基、C6-10アリール基(例、フェニル)など)を
有していてもよいC1-6アルキレン基を;R27は水素原
子またはC1-6アルキル基を;Alk2およびAlk
3は、同一または異なって、結合手または置換基(例、
ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、C6-10アリー
ル基(例、フェニル)など)を有していてもよいC1-6
アルキレン基を;R28は置換基(例、ニトロ基、ハロゲ
ン原子(例、フッ素、塩素)、C1-6アルキル基(例、
メチル)、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基(例、メ
トキシ)、C6-10アリール基(例、フェニル)など)を
有していてもよいC6-10アリール基(例、フェニル)ま
たは水素原子を示す]で表される基; (xix)式 −CO−Alk2−NR27−CO−Alk3
29 [Alk2、Alk3およびR27は前記と同意義を;R29
は置換基(例、ニトロ基、ハロゲン原子(例、フッ素、
塩素)、C1-6アルキル基(例、メチル)、ヒドロキシ
基、C1-6アルコキシ基(例、メトキシ)、C6-10アリ
ール基(例、フェニル)など)をそれぞれ有していても
よいC6-10アリール基(例、フェニル、ナフチル)ま
たは炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
含む5ないし10員の芳香族複素環基(例、インドリ
ル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ピロリル)を示
す]で表される基; (xx)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−NR30−A
lk3−R31 [Alk、R27、Alk2、Alk3は前記と同意義を;
30は水素原子、C1-6アルキル基(例、メチル)また
はハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボ
ニル基(例、トリフルオロメチルカルボニル)を;R31
は置換基(例、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素)、C
1-6アルキル基(例、メチル)、ヒドロキシ基、C1-6
ルコキシ基、C6-10アリール基(例、フェニル)など)
を有していてもよいC6-10アリール基(例、フェニル)
を示す]で表される基; (xxi)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−N
32−CO−O−Alk3−R31 [Alk、R27、Alk2、Alk3およびR31前記と同
意義を;R32は前記R27と同意義を示す]で表される
基; (xxii)式 −CO−Alk−CO−NR27−Alk2
31 [Alk、R27、Alk2およびR31は前記と同意義を
示す]で表される基; (xxiii)式 −CO−Alk−O−CO−O−Alk2
31 [Alk、Alk2およびR31は前記と同意義を示す]
で表される基なども挙げられる。
【0015】前記Raで表わされる「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」としては、前記したR1およびR3
で表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」と
同様のものが用いられる。Raで表わされる「複素環
基」としては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から成る群から選ばれた1種または
2種、好ましくは、1個ないし4個のヘテロ原子を含む
5ないし10員の(単環式または2環式)複素環基(例
えば、1−,2−または3−ピロリジニル、2−または
4−イミダゾリジニル、2−,3−または4−ピラゾリ
ジニル、1−,2−,3−または4−ピペリジル、1−
または2−ピペラジニル、モルホリニルなどの非芳香族
複素環基、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジ
ル、4−ピリジル、2−フリル、3−フリル、4−キノ
リル、8−キノリル、4−イソキノリル、ピラジニル、
2−ピリミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、
3−ピリダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキ
サゾリル、1−インドリル、2−イソインドリルなどの
芳香族複素環基など)などが用いられる。なかでも、1
−,2−,3−または4−ピペリジル、1−または2−
ピペラジニルなどの非芳香族複素環基が好ましく、特
に、1−または4−ピペリジル、1−ピペラジニルなど
が好適である。該「複素環基」が有していてもよい置換
基としては、例えば、(i)前記Ar1およびAr2で表
される「芳香族基」が有していてもよい置換基、(ii)
前記R1およびR3で表される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」、(iii)オキソ基、(iv)チオキソ基
などが用いられる。
【0016】Rbで表される「C1-6アルキル基」として
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどの直鎖状または分枝状のC
1-6アルキル基が用いられる。R2およびR4で表される
「アルキル基」としては、例えば、炭素数1ないし6個
の直鎖状または分枝状のアルキル基(例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル
など)などが用いられる。該「アルキル基」が有してい
てもよい置換基としては、例えば、前記R1およびR3
表される「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同
様のものなどが用いられる。
【0017】R2およびR4で表される「アルキルカルボ
ニル基」としては、例えば、低級アルキルカルボニル基
などが用いられ、具体的には、ホルミル、メチルカルボ
ニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、ブチル
カルボニルなどのC1-6アルキルカルボニル基などが好
ましい。該「アルキルカルボニル基」の置換基として
は、例えば、前記R1およびR3で表される「炭化水素
基」が有していてもよい置換基と同様のものなどが用い
られる。前記Alk、Alk2および Alk3で示され
るC1-6アルキレン基としては、例えば後述のPまたは
Qとして例示するものが挙げられる。
【0018】PおよびQで表される「炭素鎖中にエーテ
ル状の酸素または硫黄を含んでいてもよい2価の脂肪族
炭化水素基」における「2価の脂肪族炭化水素基」とし
ては、例えば、飽和または不飽和の脂肪族炭化水素の同
一または異なった炭素原子に結合する水素原子を1個づ
つ取り除いてできる2価の基などを示し、なかでも炭素
数が6以下のものが好ましい。具体的には、(i)アル
キレン基(例えば、−(CH22−、−(CH23−、
−(CH24−、−CH2−CH(CH3)−CH2−、
−(CH25−、−CH2−CH(CH3)−CH2−C
2−、−(CH26−など)、(ii)アルケニレン基
(例えば、−CH=CH−、−CH=C(CH3)−、
−CH2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−CH2
−など)、(iii)アルキニレン基(例えば、−C≡C
−、−CH2−C≡C−、−CH2−C≡C−CH2−な
ど)などが用いられる。好ましくは、C1-6アルキレン
基(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、トリメ
チレン、テトラメチレン、ペンタメチレンなど)、C
2-6アルケニレン基(例えば、ビニレン、プロペニレン
など)、C2-6アルキニレン基(例えば、エチニレン、
プロピニレンなど)などが汎用される。さらに好ましく
はC2-6アルキレン基である。該「2価の脂肪族炭化水
素基」は、さらに炭素鎖中にエーテル状の酸素または硫
黄を含んでいてもよく、オキソ基やチオキソ基で置換さ
れていてもよい。具体的には、例えば、−CH2−O−
CH2−、−CH2−CH2−O−CH2−、−CH2−O
−CH2−O−CH2−、−CH2−S−CH2−、−CH
2−CH2−S−CH2−、−CH2−S−CH2−S−C
2−などが用いられる。
【0019】R1とR2、およびR3とR4が隣接する窒素
原子と共に形成する「置換基を有していてもよい単環性
もしくは縮合含窒素複素環基」における「単環性もしく
は縮合含窒素複素環基」としては、結合部分の窒素原子
以外のヘテロ原子として、例えば、窒素原子、酸素原子
および硫黄原子から選ばれた1または2種、好ましくは
1ないし3個を含んでいてもよい単環性もしくは縮合の
3ないし9員、好ましくは5ないし7員の含窒素複素環
基(例えば、ピロリジル、ピペリジル、ピペラジルな
ど)などが用いられる。該「単環性もしくは縮合含窒素
複素環基」が有していてもよい置換基としては、例え
ば、前記Ar1およびAr2が有していてもよい置換基と
同様のものなどが用いられる。
【0020】該「置換基を有していてもよい単環性もし
くは縮合含窒素複素環基」としては、例えば(i)式
【化105】 (式中、A環は1または2個のヒドロキシ基またはオキ
ソ基で置換されていてもよい4ないし8員環;Vは式
>O、>C=O、>C(W)−Waまたは>N−Wで表
わされる基(Wは水素原子、置換基を有していてもよい
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
を、Waは水素原子、ヒドロキシ基またはC1-6アルキル
基を示す)を示す)で表わされる基、
【0021】(ii)式
【化106】 (式中、B環は1または2個のオキソ基または1ないし
5個のC1-6アルキル基で置換されていてもよい単環性
または2環性の4ないし12員環を、D環は置換基を有
していてもよい4ないし12員芳香環を示す)で表わさ
れる基、好ましくは、式
【化107】 (式中、B環は1または2個のオキソ基または1ないし
5個のC1-6アルキル基で置換されていてもよい単環性
または2環性の4ないし12員環を、Daはハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピルなど)、C1-6アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシな
ど)、C1-3アルキレンジオキシ基(例えば、メチレン
ジオキシ、エチレンジオキシなど)、ニトロ基、アミノ
基またはC1-6アルキル−カルボニル基(例えば、アセ
チル、プロピオニルなど)を示す)で表わされる基、
【0022】(iii)式
【化108】 (式中、E環は置換基を有していてもよい4ないし12
員芳香環を、Xは−CH2−、−CO−または−CH(O
H)−を、Yは−CH2−、−O−または−NWb−(Wb
は水素原子または置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基を示す)を、kおよびmはそれぞれ0ないし4の
整数を、かつk+mは1ないし4の整数を、nは1ない
し3の整数を示す)で表わされる基、または(iv)置換
基を有していてもよい含窒素芳香族複素環基などが用い
られ、上記の中では、例えば(i)、(ii)または(ii
i)などが好ましく、さらに(i)または(iii)などが
好ましい。特に(iii)が好ましい。
【0023】Aで表される「1または2個のヒドロキシ
基またはオキソ基で置換されていてもよい4ないし8員
環」としては、例えば、式
【化109】 (Vは前記と同意義を示す)で表される基、好ましく
は、式
【化110】 (Vは前記と同意義を、Gはハロゲン原子(例、フッ
素、塩素など)、C1-6アルキル基(例、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピルなど)、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル
など)、水素原子、シアノ基などを示す)などが汎用さ
れる。Gは、好ましくは、フッ素、塩素などのハロゲン
原子;メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなどの
1-6アルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシなどのC1-6アルコキシ基などである。
【0024】Wで表される「置換基を有していてもよい
炭化水素基」としては、例えば、前記したR1およびR3
で表される「置換基を有していてもよい炭化水素基」と
同様のものなどが用いられ、特に、C6-14アリール基
(例えば、フェニルなど)、C7-16アラルキル基(例え
ば、ベンジルなど)などが好ましい。この炭化水素基が
有していてもよい置換基としては、例えば、前記したR
1およびR3で表される「炭化水素基」が有していてもよ
い置換基と同様のものなどが挙げられる。Wで表される
「複素環基」としては、例えば、炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1種または2
種、好ましくは1個ないし4個のヘテロ原子を含む5な
いし10員の(単環式または2環式)複素環基などが用
いられる。具体的には、1−,2−または3−ピロリジ
ニル、2−または4−イミダゾリジニル、2−,3−ま
たは4−ピラゾリジニル、1−,2−,3−または4−
ピペリジル、1−または2−ピペラジニル、モルホリニ
ル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−
ピリジル、2−フリル、3−フリル、4−キノリル、8
−キノリル、4−イソキノリル、ピラジニル、2−ピリ
ミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、3−ピリ
ダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾリ
ル、1−インドリル、2−イソインドリルなどが挙げら
れ、なかでも芳香族のものが好ましい。特に、例えば炭
素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5または6員の
芳香族複素環基(例えば、2−チエニル、3−チエニ
ル、2−ピリジル、4−ピリジルなど)などが好まし
い。該「複素環基」が有していてもよい置換基として
は、例えば、前記Ar1およびAr2で表される「置換基
を有していてもよい芳香族基」が有していてもよい置換
基と同様のものなどが同様の個数用いられる。Waで示
されるC1-6アルキル基としては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど
が挙げられる。Waは好ましくは水素原子またはヒドロ
キシ基である。
【0025】Bで表される「1または2個のオキソ基ま
たは1ないし5個のC1-6アルキル基で置換されていて
もよい単環性または2環性の4ないし12員環」として
は、例えば
【化111】 などが用いられる。
【0026】DおよびEで表される「4ないし12員芳
香環」としては、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、
4ないし12員(好ましくは、5ないし10員)の芳香
族複素環(例えば、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子
および硫黄原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子
を含む環、具体的には、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾー
ル、チオフェン、フラン、チアゾール、イソチアゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、キノリン、イソ
キノリン、インドール、イソインドール環など)などが
用いられ、具体的には、
【化112】 などが好ましい。D環としては、例えば、ベンゼン環、
ピリジン環が好ましく、特にベンゼン環が汎用される。
E環としては、例えばベンゼン環が好ましい。
【0027】該「4ないし12員芳香環」が有していて
もよい置換基としては、例えば、前記Ar1およびAr2
で表される「芳香族基」が有していてもよい置換基と同
様のものが同様の個数用いられる。Wbで示される「C
1-6アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが用い
られる。該「C1-6アルキル基」が有していてもよい置
換基としては、例えば、1〜3個のハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アル
キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
キル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カルボキ
シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C
1-6アルキル−カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C
6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基および5また
は6員複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジルな
ど)などが用いられる。
【0028】該「含窒素芳香族複素環基」としては、例
えば、炭素原子以外に1個の窒素原子を含み、さらに窒
素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1種また
は2種、好ましくは、1ないし3個のヘテロ原子を含ん
でいてもよい5ないし10員の(単環式または2環式)
芳香族複素環基などが用いられる。具体的には、
【化113】 などが挙げられる。カウンターイオンを必要とする場
合、例えば、ハロゲンイオン(例えば、塩素イオン、臭
素イオン、ヨウ素イオンなど)などが用いられる。該
「含窒素芳香族複素環基」が有していてもよい置換基と
しては、例えば前記Ar1およびAr2で表される「芳香
族基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いら
れる。
【0029】前記した中でも、R1とR2あるいはR3
4が隣接する窒素原子と共に形成する置換基を有して
いてもよい単環性もしくは縮合含窒素複素環基として
は、例えば、(i)式
【化114】 (式中、Ea環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を示し、好ましくは、例えば、ハロゲン原子、C1-3
ルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
アミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、ホル
ミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルキル
−カルボニルオキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6
ルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリール基および
6-10アリールオキシ基から成る群から選ばれた1ない
し4個の置換基を有していてもよいベンゼン環などであ
る)で表わされる基、または
【0030】(ii)式
【化115】 (式中、Vaは式 >C(W)−Waまたは>N−Wで表
わされる基(Wは(a)水素原子;(b)ハロゲン原
子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキ
シ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−
1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルア
ミノ基、ホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、
1-6アルキル−カルボニルオキシ基、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
基、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6
アルキル−カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキル
スルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基および5
ないし7員の複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジ
ルなど)から選ばれる置換基をそれぞれ1ないし5個有
していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、
6-14アリール基またはC7-16アラルキル基;また
は(c)ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1 -6アルキル
チオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキ
ルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニルアミノ基、ホルミル基、C1-6アルキル
−カルボニル基、C1-6アルキル−カルボニルオキシ
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキル−カルバモ
イル基、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、スルホ
基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフ
ィニル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキ
シ基から成る群から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
ら成る群から選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む
5ないし10員複素環基を;Waは水素原子、ヒドロキ
シ基またはC1-6アルキル基を示す)で表わされる基な
どが好ましい。Wとしては、例えば、ハロゲン原子、シ
アノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基か
らなる群から選ばれる置換基をそれぞれ1または2個有
していてもよいC6-14アリール基またはC7-16アラルキ
ル基などが好ましい。とりわけ、ハロゲン原子またはハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基で置換さ
れていてもよいフェニル基などが好ましい。
【0031】前記した中でも、Ar1およびAr2で表され
る芳香族基としては、それぞれC6-10アリール基(例え
ば、フェニル基など)または炭素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘ
テロ原子を含む5ないし10員の(単環式または2環
式)芳香族複素環基(特に、チエニル基)などが好まし
く、特に、C6-10アリール基(例えば、フェニル基な
ど)が好適である。Ar1およびAr2としては、例え
ば、ハロゲン原子、メチレンジオキシ基、ニトロ基、シ
アノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基、C3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ
−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、ホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6
アルキル−カルボニルオキシ基、カルボキシル基、C
1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ
−C1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6アルキル
−カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニ
ル基、フェニル基およびフェニルオキシ基から成る群か
ら選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよい
(i)C6-14アリール基(特に、フェニル基)または(i
i)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし
10員の(単環式または2環式)芳香族複素環基(特
に、チエニル基)などが好ましく、なかでも、(i)ハロ
ゲン原子、C1-6アルコキシ基およびハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基から選ばれる置換基を有し
ていてもよいフェニル基または(ii)炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3
個のヘテロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基
(特に、チエニル基)が好ましい。Ar1およびAr
2は、さらに好ましくは、ハロゲン原子、C1-6アルコキ
シ基およびハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基で
あり、特に好ましくは、ハロゲン原子またはC1-6アル
コキシ基で置換されていてもよいフェニル基が好適であ
る。
【0032】PおよびQとしては、それぞれ炭素鎖中に
エーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよいC1-6
ルキレン基またはC2-6アルケニレン基などが好まし
く、なかでも、C1-6アルキレン基またはC2-6アルケニ
レン基が好ましく、特に、C1-6アルキレン基(例え
ば、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレ
ンなど)が汎用される。また、Pとしては、C3-5アル
キレン基(例えば、トリメチレン、テトラメチレンな
ど)などが好ましく、特に、トリメチレンまたはテトラ
メチレンが好ましい。Qとしては、C1-3アルキレン基
(例えば、メチレン、エチレン、トリメチレン)などが
好ましく、特に、メチレンが好ましい。
【0033】R1で表わされるアシル基としては、−C
O−Raまたは−CONH−Ra (Raは前記と同意義
を示す)で表わされる基などが好ましい。R1およびRa
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」と
しては、例えば、ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオ
キシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6
アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6
アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、ホル
ミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルキル
−カルボニルオキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6
ルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリール基、C
6-10アリールオキシ基および5ないし7員の複素環基
(例、チエニル、フリル、ピリジルなど)から選ばれた
1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい
(i)C1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基、(i
ii)C2-6アルキニル基、(iv)ベンゼン環と縮合して
いてもよいC3-6シクロアルキル基、(v)C6-14アリー
ル基または(vi)C7-16アラルキル基などが好ましい。
上記した中でも、R1としては、(i)5ないし6員の含窒
素複素環基(例、ピリジル基)を有していてもよいC
1-6アルキル基、(ii)ニトロ、アミノまたはC1-6アルコ
キシ−カルボニルを有していてもよいC7-16アラルキル
基(特に、ベンジル基)、(iii)C1-6アルコキシを有し
ていてもよいベンゼン環と縮合したシクロヘキシル基な
どが好ましい。
【0034】R2で表される「置換基を有していてもよ
いアルキル基」としては、例えば、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アル
キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
キル−カルボニルアミノ基、ホルミル基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基、C1-6アルキル−カルボニルオキシ
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキル−カルバモ
イル基、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、スルホ
基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフ
ィニル基およびC6-10アリール基から成る群から選ばれ
た1ないし3個の置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基(特に、メチルなどのC1-3アルキル基)などが
好ましい。R2で表される「置換基を有していてもよい
アルキルカルボニル基」としては、例えば、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよい
3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C
1-6アルキル−カルボニルアミノ基、ホルミル基、C1-6
アルキル−カルボニル基、C1-6アルキル−カルボニル
オキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキル−カル
バモイル基、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ス
ルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルス
ルフィニル基およびC6-10アリール基から成る群から選
ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいC1-6
アルキル−カルボニル基(例、ホルミル、アセチルな
ど)などが好ましい。R2としては、(i)水素原子、(ii)
1-6アルキル基(例、メチル)、(iii)C7-16アラルキ
ル基(例、ベンジル)などが好ましい。
【0035】R1とR2が隣接する窒素原子と共に形成す
る「置換基を有していてもよい単環性もしくは縮合含窒
素複素環基」としては、例えば、(i)式
【化116】 (式中、A1環はヒドロキシまたはオキソで置換されて
いてもよい4ないし8員環を、V1は式 >O、>C
(W1)−Wa1または>N−W1で表わされる基(W1
(a)水素原子、(b)ハロゲン原子、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基およびハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基から成る群から選ばれる置換
基をそれぞれ1ないし2個有していてもよいC6-14アリ
ール基、(c)1ないし2個のC6-10アリール基を有して
いてもよいC1-6アルキル基または(d)ピリジル基を
示し、Wa1は水素原子、ヒドロキシ基またはC1-6アル
キル基を示す)で表わされる基、
【0036】(ii)式
【化117】 (式中、B1環はオキソ基または1ないし2個のC1-6
ルキル基で置換されていてもよい単環性または2環性の
5ないし10員環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
アルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から
成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していても
よいベンゼン環を示す)で表わされる基、
【0037】(iii)式
【化118】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
基から成る群から選ばれる置換基を1ないし3個有して
いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
−を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
基などが好ましい。
【0038】R3で表わされるアシル基としては、−C
O−Raまたは−CONH−Ra (Raは前記と同意義
を示す)で表わされる基などが好ましい。RaまたはR3
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」と
しては、例えば、ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオ
キシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6
アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6
アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、ホル
ミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルキル
−カルボニルオキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6
ルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリール基、C
6-10アリールオキシ基および5ないし7員の複素環基
(例、チエニル、フリル、ピリジルなど)から選ばれた
1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい
(i)C1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基、(i
ii)C2-6アルキニル基、(iv)ベンゼン環と縮合して
いてもよいC3-6シクロアルキル基、(v)C6-14アリー
ル基または(vi)C7-16アラルキル基などが好ましい。
【0039】R3で表されるアシル基としては、例え
ば、−CO−Ra (Raは前記と同意義を示す)などが
好ましく、特に、−CO−Rc(Rcはハロゲン原子、C
1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アル
キルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、
ホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アル
キル−カルボニルオキシ基、カルボキシル基、C1-6
ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6アルキル−カ
ルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル
基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリール
基、C6-10アリールオキシ基および5ないし7員の複素
環基(例、チエニル、フリル、ピリジルなど)から成る
群から選ばれる置換基をそれぞれ1ないし5個有してい
てもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、
2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-14アリール基またはC7-16アラルキル基を示す)が
好ましい。Rcとしては、例えば、ハロゲン原子、C1-3
アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化され
ていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
アミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノなど)、ホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル
基、C1-6アルキル−カルボニルオキシ基、カルボキシ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
基、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6
アルキル−カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキル
スルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10
アリール基およびC6-10アリールオキシ基から選ばれた
1ないし3個の置換基を有していてもよいC7-16アラル
キル基などが好ましい。特に好ましくは1ないし3個の
ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基で置換されてい
てもよいC7-16アラルキル基である。
【0040】また、R3としては、 (i)水素原子; (ii)式 −CO−R5(R5は(a)水素原子、(b)カルボキ
シル基、(c)C1-6アルキル基(特に、メチル、エチルな
どのC1-3アルキル基)、(d)C1-6アルコキシ(例、メ
トキシ)を有していてもよく、ベンゼン環と縮合したC
5-6シクロアルキル基(例、シクロペンチル、シクロヘ
キシル)、(e)ハロゲン原子(例、臭素など)、C6-10
アリール基(例、フェニルなど)、C6-10アリール−カ
ルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノなど)からな
る群から選ばれる1ないし2個の置換基を有していても
よい、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
含む5または6員の芳香族複素環基(例、ピリジル、チ
エニル、フリル、ピロリル、チアゾリルなど)を示す)
で表わされる基; (iii)式 −CO−Alk0−R6 [Alk0はヒドロキ
シ基を有していてもよいC1-6アルキレン基を、好まし
くは式(CH2)r1 (r1は1ないし3の整数を示
す)で表される基を;R6は(a)ハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル(例、トリフルオロ
メチル)、ニトロ、C1-6アルコキシ(例、メトキシ、
エトキシ)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレン
ジオキシ)およびC6-10アリール基(例、フェニル)か
らなる群から選ばれる1ないし2個の置換基を有してい
てもよいC6-10アリール基(例、フェニル)、(b)C
6-10アリールオキシ基(例、フェニルオキシ)、(c)炭
素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成
る群から選ばれる1ないし2個のヘテロ原子を含有する
5ないし6員の芳香族複素環基(例、ピリジル)、(d)
1-6アルキル−カルボニル基(例、アセチル)、(e)カ
ルボキシル基、(f)C1-6アルコキシ−カルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどの
1-3アルコキシ−カルボニル)、(g)C1-6アルキル
(例、メチル、エチルなどのC1-3アルキル)およびC
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル)から成る群
から選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよいア
ミノ、(h)ヒドロキシを有していてもよい5ないし7員
の複素環基、(i)C7-16アラルキルオキシ基(例、ベン
ジルオキシ)、(j)C6-10アリール−カルボニル基
(例、ベンゾイル)、(k)C1-6アルキル−カルボニルオ
キシ基(例、アセトキシ)を示す]で表わされる基;
【0041】(iv)式
【化119】 (Qaは式−(CH2)s−(sは1ないし3の整数を
示す)または−(CH2)t−CH=(tは0ないし2
の整数を示す)で表わされる基を、R7は水素原子また
はC1-6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニルなどのC1-3アルコキシ−
カルボニル基)を示す)で表わされる基;
【0042】(v)式
【化120】 (R8は(a)水素原子、(b)C1-6アルコキシ−カルボニル
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどの
1-3アルコキシ−カルボニル)、モルホリノおよびモ
ノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ(例、メチルアミ
ノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ)
から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピルなどの
1-3アルキル基)、(c)C1-6アルコキシ−カルボニル
基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど
のC1-3アルコキシ−カルボニル基)、(d)式 −CO−
d(Rdはハロゲン原子(例、塩素)を有していてもよ
いC6-10アリール基(例、フェニル、ナフチル)または
炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれる1ないし2個のヘテロ原子を含有する5ないし
6員の複素環基(例、ピリジル)を示す)で表わされる
基、(e)式 −CO−(CH2)r1−Re(r1は1ない
し3の整数を、ReはC1-6アルコキシ−カルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどの
1-3アルコキシ−カルボニル基)または炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1な
いし2個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の複素環
基(例、ピリジルなど)を示す)で表わされる基または
(f)−CONH−Rf(RfはC1-6アルキル基(例、メチ
ル、エチルなどのC1-3アルキル基)またはC6-14アリ
ール基(例、フェニル、ナフチルなど)を示す)を示
す)で表わされる基; (vi)式 −COOR9(R9はハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、トリフルオ
ロメチル)を示す)で表わされる基;
【0043】(vii)式
【化121】 (R10は水素原子、C1-6アルコキシ−カルボニル基
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどの
1-3アルコキシ−カルボニル基)、モノ又はジ−C1-6
アルキル−カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、
エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチル
カルバモイル)、ハロゲン化されていてもよいニコチノ
イル基またはハロゲン化されていてもよいイソニコチノ
イル基を示す)で表わされる基;
【0044】(viii)式 −CONR11−R12(R11は水
素原子またはC1-6アルキル基(例、メチル、エチルな
どのC1-3アルキル基)を、R12は(a)ヒドロキシ、(b)
アミノ、(c)モノ−又はジ−C1-6アルキル−アミノ
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ)、(d)C1-6アルキル−カルボニル
(例、アセチル、エチルカルボニルなどのC1-3アルキ
ル−カルボニル)、(e)C1-6アルコキシ−カルボニル
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどの
1-3アルコキシ−カルボニル)、(f)C1-6アルキル−
カルボニルオキシ(例、アセチルオキシ、エチルカルボ
ニルオキシなどのC1-3アルキル−カルボニルオキ
シ)、(g)スルファモイル、(h)オキソ化されていてもよ
い5ないし7員の複素環基および(i)C6-14アリール
(例、フェニル)から成る群から選ばれる置換基を有し
ていてもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、
プロピルなどのC1-3アルキル基)を示す)で表わされ
る基;
【0045】(ix)式
【化122】 (R13は(a)水素原子、(b)ヒドロキシおよびC1-6アル
コキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニルなどのC1-3アルコキシ−カルボニル)か
ら成る群から選ばれる置換基を有してもよいC1-6アル
キル基(例、メチル、エチル、プロピルなどのC1-3
ルキル基)、(c)C7-16アラルキル基(例、ベンジ
ル)、(d)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素)およびC
1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルなどのC1-3アルコキシ−カル
ボニル)から成る群から選ばれる置換基を有していても
よいC1-6アルキル−カルボニル基(例、アセチル、エ
チルカルボニルなどのC1-3アルキル−カルボニル基)
または(e)C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニルなどのC1-3アルコキ
シ−カルボニル)を有していてもよいC1-6アルキル−
カルバモイル基(例、メチルカルバモイル、エチルカル
バモイルなどのC1-3アルキル−カルバモイル基)を示
す)で表わされる基;
【0046】(x)式
【化123】 (R14はC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロ
ピルなどのC1-3アルキル基)またはC7-16アラルキル
基(例、ベンジル)を示す)で表わされる基;
【0047】(xi)式
【化124】 (F環はベンゼン環と縮合していてもよい5ないし7員
の非芳香族複素環基(特に、ピペリジル)を、R15は水
素原子、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ
などのC1-3アルコキシ−カルボニルアミノ基)または
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニ
ルアミノ基(例、メチルカルボニルアミノ、エチルカル
ボニルアミノ、トリフルオロメチルカルボニルアミノな
どのハロゲン化されていてもよいC 1-3アルコキシ−カ
ルボニルアミノ基)を示す)で表わされる基;
【0048】(xii)式
【化125】 (R16は(a)ヒドロキシおよびC1-6アルコキシ−カルボ
ニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
どのC1-3アルコキシ−カルボニル)から成る群から選
ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル基
(例、メチル、エチル、プロピルなどのC1-3アルキル
基)、(b)ホルミル基、(c)C1-6アルコキシ−カルボニ
ル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
どのC1-3アルコキシ−カルボニル基)または(d)炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群
から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を有する5ない
し6員の複素環−カルボニル基(例、モルホリノカルボ
ニル基)を示す)で表わされる基; (xiii)式 −SO2−R17(R17は(i)5ないし6員の複
素環基(例、5ないし6員の環状アミノ基)を有してい
てもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチルなどの
1-3アルキル基)、(ii)C2-6アルケニル基(例、エテ
ニル基)または(iii)C1-6アルキル(例、メチル、エチ
ルなどのC1-3アルキル)を有していてもよいC6-14
リール基(例、フェニル、ナフチル)を示す)で表わさ
れる基;(xiv)1ないし3個のハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素など、好ましくはフッ素)またはC1-6アル
コキシ基(例、メトキシなど)を有していてもよいC
7-16アラルキル基(好ましくは、ベンジル基);または
(xv)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
含む5または6員の複素環基(例、チエニル)で置換さ
れたC1-6アルキル基(好ましくは、メチルなどのC1-3
アルキル基)などが好ましい。
【0049】さらに、R3の好適な例としては、以下の
基なども挙げられる。 (xvi)式
【化126】 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xvii)式
【化127】 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xviii)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2
O−Alk3−R28 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xix)式 −CO−Alk2−NR27−CO−Alk3
29 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xx)式−CO−Alk−NR27−CO−Alk2−NR
30−Alk3−R31 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xxi)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−N
32−CO−O−Alk3−R31 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xxii)式 −CO−Alk−CO−NR27−Alk2
31 [記号は前記と同意義を示す]で表される基; (xxiii)式 −CO−Alk−O−CO−O−Alk2
31 [記号は前記と同意義を示す]で表される基。
【0050】R4で表される「置換基を有していてもよ
いアルキル基」としては、例えば、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アル
キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
キル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カルボキ
シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C
1-6アルキル−カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基および
6-10アリール基から選ばれた1ないし3個の置換基を
有していてもよいC1-6アルキル基などが好ましい。R4
で表される「置換基を有していてもよいアルキルカルボ
ニル基」としては、例えば、ハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルア
ミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
基、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ジ−C1-6
アルキル−カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキル
スルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基およびC
6-10アリール基から選ばれた1ないし3個の置換基を有
していてもよいC1-6アルキル−カルボニル基(例、ア
セチル、エチルカルボニル、プロピルカルボニルなど)
などが好ましい。R4としては、水素原子、C1-6アルキ
ル基(例、メチル、エチルなどのC1-3アルキル基)な
どが好ましく、なかでも水素原子、メチル基が好まし
く、特に水素原子が好適である。
【0051】R3とR4が隣接する窒素原子と共に形成す
る置換基を有していてもよい単環性もしくは縮合含窒素
複素環基としては、例えば、式
【化128】 (R18はハロゲン原子、オキソ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基を示す)で表わされる基など
が好ましい。jとしては、0が好ましい。
【0052】さらに、本発明の製剤に用いられる化合物
としては、前記した各記号の好ましい基を任意に組み合
わせた化合物などが好ましく用いられるが、具体的に
は、次の化合物などが好適である。 (1)式
【化129】 〔式中、R19は(i)水素原子、(ii)カルボキシル、(iii)
1-6アルコキシ−カルボニル基(例、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニルなどのC1-3アルコキシ−カ
ルボニル)、(iv)カルボキシル、C1-6アルキル−カル
ボニル(例、アセチル、エチルカルボニルなどのC1-3
アルキル−カルボニル)、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど
のC1-3アルコキシ−カルボニル)、C1-6アルコキシ−
カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、エ
トキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミ
ノ、ブトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニ
ルアミノ)およびC7-16アラルキルオキシ−カルボニル
アミノ(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)から成
る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基(例、メチル、エチル、プロピルなどのC1-3
ルキル基)、(v)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノなどのモノ−又はジ−C1-3アルキルア
ミノ)または(iv)C6-14アリールオキシ基(例、フェニ
ルオキシ)を、P1はC1-3アルキレン基を、Q1はC1-3
アルキレン基を、X2はCH、C−OHまたはNを、Y2
は水素原子、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素)、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基(例、メチ
ル、エチル、プロピル、トリフルオロメチルなどのハロ
ゲン化されていてもよいC1-3アルキル基)またはC1-6
アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシなどのC1-3
ルコキシ基)を、ZはCO、SOまたはSO2(好まし
くは、CO)を示す〕で表わされる化合物またはその
塩。
【0053】(2)式
【化130】 〔式中、R20は(i)水素原子または(ii)C1-6アルコキシ
−カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、
エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミ
ノ、ブトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニ
ルアミノ)およびC7-16アラルキルオキシ−カルボニル
アミノ(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)から成
る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アル
キル基(例、メチル、エチル、プロピルなどのC1-3
ルキル基)を、P2はC1-3アルキレン基(例えば、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、好ましくは、トリメチ
レン)を、X3はCH、C−OHまたはN(好ましく
は、CH)を、Y3は水素原子、ハロゲン原子(例、フ
ッ素、塩素)またはC1-6アルコキシ基(例、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ)を示す〕で表わされる化合
物またはその塩。
【0054】(3)式
【化131】 〔式中、R21は(i)式
【化132】 (式中、X4はCHまたはNを、Y4は水素原子、ハロゲ
ン原子またはC1-6アルコキシ基を示す)または(ii)式
【化133】 (式中、E2環は1ないし3個のC1-6アルコキシ(例、
メトキシなどのC1-3アルコキシ)を有していてもよい
ベンゼン環を示す)で表される含窒素複素環基を、R22
は(i)水素原子、(ii)C7-16アラルキル基(例、ベンジ
ル)、(iii)ホルミル基、(iv)C1-6アルキル−カルボニ
ル基(例、アセチル、エチルカルボニルなどのC1-3
ルキル−カルボニル)、(v)C1-6アルキル(例、メチル
などのC1-3アルキル)を有していてもよいC6-14アリ
ール−カルボニル基(例、フェニルカルボニル)または
(vi)1ないし4個のC1-6アルキル(例、メチルなどの
1-3アルキル)を有していてもよいC6-14アリール−
スルホニル基(例、フェニルスルホニル、ナフチルスル
ホニル)を、P3はC1-3アルキレン基(例えば、メチレ
ン、エチレン、トリメチレン、好ましくは、トリメチレ
ン)を、Q3はC1-3アルキレン基(例、メチレン、エチ
レン、トリメチレン)を示す〕で表わされる化合物また
はその塩。
【0055】(4)式
【化134】 [式中、P5およびQ5は同一または異なってC1-6アル
キレン基(例、メチレン、エチレン、トリメチレン)
を;Y6、Y7およびY8は同一または異なって水素原
子、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素)、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチ
ル、トリフルオロメチル)またはハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、トリ
フルオロメトキシ)を;その他の記号は前記と同意義を
示す]で表される化合物またはその塩。 (5)式
【化135】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
またはその塩。
【0056】さらに好ましい化合物の例としては、下記
のものなどが挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。 参考例IA−1:1−(5−アミノ−4,4−ジフェニ
ルペンチル)−4−フェニルピペリジン 参考例IA−2:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−アミノ−4,4−ジフェニルペンチル)ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 参考例IA−3:1−〔5−アミノ−4−(4−メトキ
シフェニル)−4−フェニルペンチル〕−4−フェニル
ピペリジン 参考例IA−4:1−〔5−アミノ−4,4−ビス(4
−クロロフェニル)ペンチル〕−4−(4−フルオロフ
ェニル)ピペラジン 参考例IA−5:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−アミノ−4,4−ジフェニルヘキシル)ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 参考例IA−6: 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−(7−アミノ−4,4−ジフェニルヘプチ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕
【0057】参考例IIA−1:1−(N,N−ジメチル
アミノ)−4,4−ジフェニル−5−(ホルミルアミ
ノ)ペンタン 参考例IIA−2:1−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)−4,4−ジフェニル−5−(ホルミルアミノ)ペ
ンタン 塩酸塩 参考例IIA−3:4,4−ジフェニル−5−ホルミルア
ミノ−1−(モルホリノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−4:4,4−ジフェニル−5−ホルミルア
ミノ−1−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3
−ベンズアゼピン−3−イル)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−5:4,4−ジフェニル−5−ホルミルア
ミノ−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸
塩 参考例IIA−6:1−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4,4
−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例IIA−7:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルペン
チル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−8:1−ベンジルアミノ−4,4−ジフェ
ニル−5−(トシルアミノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−9:1−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)−4,4−ジフェニル−5−(トシルアミノ)ペン
タン 塩酸塩 参考例IIA−10:4,4−ジフェニル−1−(3−ニ
トロベンジルアミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン
塩酸塩 参考例IIA−11:1−(3−アミノベンジルアミノ)
−4,4−ジフェニル−5−(トシルアミノ)ペンタン 参考例IIA−12:4,4−ジフェニル−1−〔3−
(メトキシカルボニル)ベンジルアミノ〕−5−(トシ
ルアミノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−13:4,4−ジフェニル−1−(2−ピ
コリルアミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン 2塩
酸塩 参考例IIA−14:4,4−ジフェニル−1−(1−ヘ
キサメチレンイミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン
塩酸塩 参考例IIA−15:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペラジン−1−イル)−5−(トシルアミノ)
ペンタン 参考例IIA−16:4,4−ジフェニル−1−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕−5
−(トシルアミノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−17:4,4−ジフェニル−5−メシルア
ミノ−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸
塩 参考例IIA−18:5−ベンゼンスルホニルアミノ−
4,4−ジフェニル−1−(4−フェニルピペリジノ)
ペンタン 参考例IIA−19:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペリジノ)−5−(2,4,6−トリメチルベ
ンゼンスルホニルアミノ)ペンタン 参考例IIA−20:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペリジノ)−5−(2,4,6−トリイソプロ
ピルベンゼンスルホニルアミノ)ペンタン 参考例IIA−21:4,4−ジフェニル−5−(1−ナ
フチルスルホニルアミノ)−1−(4−フェニルピペリ
ジノ)ペンタン 参考例IIA−22:4,4−ジフェニル−5−(2−ナ
フチルスルホニルアミノ)−1−(4−フェニルピペリ
ジノ)ペンタン 参考例IIA−23:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルペン
チル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−24:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−トシルアミノ−4,4−ジフェニルペンチ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 2塩酸塩 参考例IIA−25:4−(4−クロロフェニル)−5−
ホルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
ペリジノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−26:4−(4−クロロフェニル)−5−
ホルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ペンタン 2塩酸塩 参考例IIA−27:4−(4−クロロフェニル)−1−
〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕−5−ホルミルアミノ−4−フェニルペンタン2塩
酸塩 参考例IIA−28:4−(4−クロロフェニル)−1−
〔4−(ジフェニルメチル)ピペラジン−1−イル〕−
5−ホルミルアミノ−4−フェニルペンタン 参考例IIA−29:5−ホルミルアミノ−4−(4−メ
トキシフェニル)−4−フェニル−1−(4−フェニル
ピペリジノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−30:4−(4−メトキシフェニル)−5
−(1−ナフチルスルホニルアミノ)−4−フェニル−
1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−31:4,4−ビス(4−クロロフェニ
ル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕−5−(ホルミルアミノ)ペンタン2塩酸
塩 参考例IIA−32:4,4−ビス(4−クロロフェニ
ル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕−5−(メシルアミノ)ペンタン 2塩酸
塩 参考例IIA−33:4,4−ビス(4−クロロフェニ
ル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕−5−(トシルアミノ)ペンタン 2塩酸
塩 参考例IIA−34:1−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−
5,5−ジフェニルヘキサン 2塩酸塩 参考例IIA−35:1−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−
4,4−ジフェニルヘキサン 2塩酸塩 参考例IIA−36:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペリジノ〕−6−(トシルアミノ)ヘキサン
塩酸塩 参考例IIA−37:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルヘキ
シル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−38:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−トシルアミノ−4,4−ジフェニルヘキシ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IIA−39:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−ベンジルアミノ−4,4−ジフェニルヘキ
シル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩
【0058】参考例1B−1:5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミ
ルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例1B−2:5−[4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル]−1−ホルミルアミノ−2,2
−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例1B−3:1−ホルミルアミノ−5−(4−ヒド
ロキシ−4−フェニルピペリジノ)−2,2−ジフェニ
ルペンタン 塩酸塩 参考例1B−4:5−[4−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミ
ルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例1B−5:5−[4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)フェニル]−4−ヒドロキシピペリジノ]
−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン
塩酸塩 参考例1B−6:5−[4−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミ
ノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例1B−7:5−[4−(4−クロロフェニル)−
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−
1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩
酸塩 参考例1B−8:1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェ
ニル−5−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 参考例1B−9:5−[4−(4−クロロフェニル)ピ
ペリジノ]−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニル
ペンタン 塩酸塩 参考例1B−10:7−[4−(4−クロロフェニル)
−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−
4,4−ジフェニルヘプタン 塩酸塩 参考例2B−1:5−[4−(4−フルオロフェニル)
−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−
2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例2B−2:1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒド
ロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例2B−3:1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒド
ロキシ−4−(2−ピリジル)ピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例3B−1:1−アセチルアミノ−5−[4−(4
−クロロフェニル)−4 −ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタ
ン 塩酸塩参考例3B−2:1−アセトアセチルアミノ
−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ
ピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例3B−3:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]スクシンアミド酸エチル 塩酸塩 参考例3B−4:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]スクシンアミド酸 参考例3B−5:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−エチルウレア 参考例3B−6:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]メタンスルホンアミド 塩酸塩 参考例3B−7:フェニル N−[5−[4−(4−ク
ロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2
−ジフェニルペンチル]カルバメート 参考例3B−8: 1−アセチルアミノ−5−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−2−フェニル−2−(2−ピリジル)ペンタン2塩酸
塩 参考例3B−9:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]オキサミド酸エチル 塩酸塩 参考例3B−10:N−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]マロナミド酸エチル 塩酸塩 参考例3B−11:N−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]グルタミド酸エチル
【0059】実施例1:ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-
5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチルカルバメート 塩酸塩 実施例2:tert-ブチル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェ
ニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 実施例3:4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)
ヘプチルアミン 2塩酸塩 実施例4:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)-4-メチルベンゼンスルホンアミド 塩酸
塩 実施例5:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)アセタミド塩酸塩 実施例6:N-ベンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニ
ルピペリジノ)ヘプチル)アミン 2塩酸塩 実施例7:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)-N-(3-メトキシベンジル)アミン 2塩酸塩 実施例8:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)-N-(2-メトキシベンジル)アミン 2塩酸塩 実施例9:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)-N-(2-フルオロベンジル)アミン 2塩酸塩 実施例10:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリ
ジノ)ヘプチル)-2-チオフェンカルボキサミド 塩酸塩 実施例11:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリ
ジノ)ヘプチル)-2-フェニルアセタミド 塩酸塩 実施例12:N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリ
ジノ)ヘプチル)-N-(2-チエニルメチル)アミン 2塩酸塩 実施例13:N-ベンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェ
ニルピペリジノ)ヘプチル)-N-メチルアミン 2塩酸塩 実施例14〜実施例131の化合物。
【0060】上記の化合物(I)のうち、式
【化136】 〔式中、R23はハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原
子、ヨウ素原子),C1-6アルコキシ(例、メトキシ、
エトキシ)およびC1-6アルキル(例、メチル、エチ
ル)から成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ(例、ベン
ジルオキシカルボニルアミノ)を有するC1-6アルキル
基(例、メチル、エチル、プロピルなど)を、P4はC
1-3アルキレン基(例、メチレン、エチレン、トリメチ
レン)を、X5はCH、C−OHまたはNを、Y5は水素
原子、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、ヨウ
素原子)またはC1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ)を;R26は水素原子またはC1-6
アルキル基(例、メチル、エチル)を;Y6およびY7
同一または異なって水素原子、ハロゲン原子(例、フッ
素原子、塩素原子、ヨウ素原子)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、トリ
フルオロメチル)またはハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ基(メトキシ、エトキシ、トリフルオロ
メトキシ)を示す〕で表わされる化合物またはその塩は
新規な化合物である。R23としては、ベンジルオキシカ
ルボニルアミノなどを有するC1-3アルキル基(例、メ
チル、エチル、プロピル)などが好ましい。P4として
は、トリメチレンが好ましい。Y5としては、水素原
子、フッ素原子、メトキシが好ましい。Y6およびY7
しては、水素原子が好ましい。R26としては、水素原子
が好ましい。化合物(Ia)の具体例としては、実施例
1、57、58、75、76、77、80または103
の化合物などが好ましい。
【0061】また、前記した式(Ib)または(Ic)
で表わされる化合物またはその塩も新規な化合物であ
る。化合物(Ib)の具体例としては、実施例44、4
5、47、104、105、106、107、108、
109、115、116、117、118、120、1
21、122、124、125、127、128、13
0または131の化合物などが好ましい。化合物(I
c)の具体例としては、実施例51、59、65の化合
物などが好ましい。
【0062】本発明の化合物(Ia)のプロドラッグ
は、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反
応により化合物(Ia)に変換する化合物、すなわち酵
素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I
a)に変化する化合物、胃酸等により加水分解などを起
こして化合物(Ia)に変化する化合物であってよい。
化合物(Ia)のプロドラッグとしては、化合物(I
a)のアミノ基がアシル化、アルキル化、りん酸化され
た化合物(例、化合物(Ia)のアミノ基がエイコサノ
イル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、
(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4
−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル
化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、
tert−ブチル化された化合物など);化合物(I
a)の水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう
酸化された化合物(例、化合物(Ia)の水酸基がアセ
チル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル
化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチル
アミノメチルカルボニル化された化合物など);化合物
(Ia)のカルボキシル基がエステル化、アミド化され
た化合物のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニ
ルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチル
アミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエス
テル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、
フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、
シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メ
チルアミド化された化合物など)等が挙げられる。これ
らの化合物は自体公知の方法によって化合物(Ia)か
ら製造することができる。また、本発明の化合物(I
a)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品
の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載さ
れているような、生理的条件で化合物(Ia)に変化す
るものであってもよい。化合物(Ib)、(Ic)は、
プロドラッグとして用いてもよく、該プロドラッグとし
ては、前記化合物(Ia)のプロドラッグと同様のもの
が挙げられる。
【0063】化合物(I)が塩を形成し、それが医薬品
として用いられる場合、それは医薬的に許容される塩が
好ましい。医薬的に許容される塩としては、例えば、塩
酸塩、硫酸塩、リン酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩お
よび硝酸塩のような無機酸塩との塩;酢酸塩、リンゴ酸
塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸
塩、クエン酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−ト
ルエンスルホン酸塩、パルミチン酸、サリチル酸塩およ
びステアリン酸塩のような有機酸との塩が用いられる
が、これらの塩に限定されるものではない。また、医薬
的に許容される塩としては、無機塩基との塩、有機塩基
との塩なども挙げられる。無機塩基との塩の好適な例と
しては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカ
リ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカ
リ土類金属塩;アルミニウム塩、アンモニウム塩などが
挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例え
ばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピ
コリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−
ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。
化合物(I)またはその塩は、同位元素(例、3H,14
C,35S,125Iなど)で標識されていてもよい。さら
に、化合物(I)またはその塩は、無水物であっても、
水和物であってもよい。本発明の剤に使用される化合物
(I)またはその塩は、自体公知の方法、例えば、特開
平8−253447号公報、特開平10−81665号
公報、特開平11−71350号公報などに記載されて
いる方法あるいはそれに準じる方法に従って製造するこ
とができる。
【0064】例えば、化合物(Ia)またはその塩は、
【化137】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩と式 R23−COOH (Ia−2) 〔式中、R23は前記と同意義を示す〕で表される有機酸
の反応性誘導体とを反応させてアシル化するか、また
は、式
【化138】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩と式 R32−X (Ia−4) 〔式中、R32はC7-16アラルキルオキシ−カルボニル基
を、Xは脱離基を示す〕で表される反応性誘導体とを反
応させることことによって、
【0065】化合物(Ib)またはその塩は、式
【化139】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩と式 R29−Alk3−COOH (Ib−2) 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される有機
酸の反応性誘導体とを反応させてアシル化することによ
り、また
【0066】化合物(Ic)またはその塩は、式
【化140】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩と、(1)Alk2が置換基を有してい
てもよいC1-6アルキレン基の場合、式 R31−Alk3−NR30−Alk2−COOH (Ic−2) 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される有機
酸の反応性誘導体とを反応させてアシル化するか、また
は(2)Alk2が結合手の場合、式 R31−Alk3−NR30−CO−X または R31−Alk3−NCO (Ic−3) 〔式中、Xは脱離基を、他の記号は前記と同意義を示
す〕で表される反応性誘導体とを反応させることによっ
ても製造することができる。
【0067】化合物(Ia−1)、(Ia−3)、(I
b−1)、(Ic−1)またはその塩は、自体公知の方
法、例えば、特開平8−253447号公報、特開平1
0−81665号公報、特開平11−71350号公報
などに記載されている方法あるいはそれに準じる方法に
従って製造することができる。式(Ia−2)、(Ib
−2)または(Ic−2)で表される有機酸の反応性誘
導体としては、化合物(Ia−2)、(Ib−2)また
は(Ic−2)の酸無水物、酸ハライド(例、酸クロリ
ド、酸ブロミドなど)、活性エステルなどが用いられ、
なかでも活性エステルが好ましい。式(Ia−4)で表
される反応性誘導体としては、アラルキルオキシカルボ
ニルハライド(例、アラルキルオキシカルボニルクロリ
ド、アラルキルオキシカルボニルブロミドなど)、アラ
ルキルオキシ基を含む炭酸エステルまたはその等価体
(例、アラルキル フェニル 炭酸エステル、アラルキル
p-ニトロフェニル 炭酸エステル、N-((アラルキルオキ
シ)カルボニルオキシ)こはく酸イミド、1-((アラルキル
オキシ)カルボニル)イミダゾールなど)などが用いら
れ、なかでも脱離基Xが塩素、p-ニトロフェニルオキシ
基であるアラルキルオキシカルボニルクロリド、アラル
キル p-ニトロフェニル 炭酸エステルが好ましい。式
(Ic−3)で表される反応性誘導体としては、窒素に
アリール基またはアラルキル基を持つカルバミン酸ハラ
イド(例、カルバミン酸クロリド、カルバミン酸ブロミ
ドなど)、カルバミン酸エステルまたはその等価体
(例、カルバミン酸フェニル、カルバミン酸p-ニトロフ
ェニル、N-((アミノ)カルボニルオキシ)こはく酸イミ
ド、1-((アミノ)カルボニル)イミダゾールなど)、イソ
シアネートなどが用いられ、なかでもイソシアネートが
好ましい。
【0068】アシル化およびウレイド化反応は、公知の
方法[例えば、オーガニック ファンクショナル グルー
プ プレパレーションズ(ORGANIC FUNCTIONAL GROUP PR
EPARATIONS) 第2版、アカデミック プレス社(ACADE
MIC PRESS, INC.)記載の方法]に準じて行うことがで
きる。例えば、式(Ia−2)、(Ib−2)または
(Ic−2)で表される有機酸の反応性誘導体あるいは
(Ia−4)、(Ic−3)で表される反応性誘導体
を、1ないし5当量、好ましくは1ないし3当量と化合
物(Ia−1)、(Ia−3)、(Ib−1)、(Ic
−1)またはその塩とを、不活性溶媒中で反応温度約−
20℃から約50℃(好ましくは約0℃ないし室温)、
反応時間約5分間から約100時間で反応させることに
より行う。不活性溶媒としては、例えばエーテル系溶
媒、ハロゲン系溶媒、芳香族系溶媒、アセトニトリル、
N,N−ジメチルホルミルアミド(DMF)、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DM
SO)、水などを単独あるいはそれらを混合して用いる
ことができる。中でもアセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン、ジクロロメタン、クロロホルムなどが好ましい。
また、1ないし10当量、好ましくは1ないし3当量の
塩基を共存させることにより、反応がより円滑に進行す
る場合もある。塩基としては、無機塩基、有機塩基とも
に有効である。無機塩基の例としては、アルカリ金属や
アルカリ土類金属の水酸化物、水素化物、炭酸塩、炭酸
水素塩、有機酸塩などが挙げられ、中でも炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが好まし
い。有機塩基としてはピリジン、2,6−ルチジン、ト
リエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン
などが挙げられ、中でもトリエチルアミン、N,N−ジ
イソプロピルエチルアミンなどの3級アミン類が好まし
い。また、カルボン酸から活性エステルによってアシル
化する場合には、1ないし1.5当量のカルボン酸とジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩(WSC)などの脱水縮合剤(1ないし1.5当
量)存在下不活性溶媒中(例えば、ハロゲン系溶媒、ア
セトニトリル、テトラヒドロフラン)で約0℃ないし室
温下、約0.5ないし約24時間反応させる方法によっ
ても製造できる。この時、1ないし1.5当量のN−ヒ
ドロキシこはく酸イミド(HOSu)、1−ヒドロキシ
ベンズトリアゾール(HOBt)、N−ヒドロキシ−5
−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド(HON
B)などのカルボン酸の活性化剤を共存させることによ
り、反応がより円滑に進行する場合もある。
【0069】式
【化141】 〔式中、R27は水素原子、ハロゲン原子(例、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子など)、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ルmトリフルオロメチルなど)またはハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、トリフルオロメトキシなど)を示
す。〕で表される化合物またはその塩は、化合物(I
b)またはその塩を製造するための新規な合成中間体で
ある。この合成中間体は、自体公知の方法、例えば特開
平8−253447号公報、特開平10−81665号
公報、特開平11−71350号公報などに記載されて
いる方法あるいはそれに準じる方法に従って製造するこ
とができる。
【0070】化合物(I)またはその医薬的に許容され
る塩は、優れたMCH受容体拮抗作用を有するため、M
CHに起因する疾患の予防・治療剤として有用である。
また、本発明化合物は、毒性も低く、経口吸収性および
脳内移行性に優れている。したがって、化合物(I)ま
たはその医薬的に許容される塩を含有するメラニン凝集
ホルモン拮抗剤(以下、MCH拮抗剤と略記することが
ある)は、哺乳動物(例えば、ラット、マウス、モルモ
ット、ウサギ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ウシ、サル、ヒト
など)に対し、MCHに起因する疾患の予防・治療剤など
として安全に投与される。ここで、MCHに起因する疾
患としては、例えば、肥満症[例、悪性肥満細胞症(mal
ignant mastocytosis)、外因性肥満 (exogenous obesit
y)、過インシュリン性肥満症(hyperinsulinar obesit
y)、過血漿性肥満(hyperplasmic obesity)、下垂体性肥
満(hypophyseal adiposity)、減血漿性肥満症(hypoplas
mic obesity)、甲状腺機能低下肥満症(hypothyroid obe
sity)、視床下部性肥満(hypothalamicobesity)、症候性
肥満症(symptomatic obesity)、小児肥満 (infantile o
besity)、上半身肥満(upper body obesity)、食事性肥
満症 (alimentary obesity)、性機能低下性肥満(hypogo
nadal obesity)、全身性肥満細胞症(systemic mastocyt
osis)、単純性肥満(simple obesity)、中心性肥満(cent
ral obesity)など]、摂食亢進症(hyperphagia)、情動
障害、性機能障害などが挙げられる。また、化合物
(I)またはその医薬的に許容される塩は、糖尿病、糖
尿病合併症(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖
尿病性腎症など)、動脈硬化症、膝関節炎などの生活習
慣病の予防・治療薬としても有用である。さらに、化合
物またはその医薬的に許容される塩は、摂食抑制薬とし
ても有用である。
【0071】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物
は、食事療法(例、糖尿病の食事療法など)、運動療法と
併用することもできる。本発明のMCH拮抗剤および医
薬組成物は、それぞれ化合物(I)、(Ia)、(I
b)、(Ic)またはその医薬的に許容される塩を、その
ままあるいは薬理学的に許容される担体とともに、自体
公知の手段に従って製剤化することによって製造され
る。薬理学的に許容される担体としては、製剤素材とし
て慣用の各種有機あるいは無機担体物質、例えば、固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤などが挙げられる。また、製剤化の際
に、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味
剤、吸着剤、湿潤剤などの添加物を用いることもでき
る。賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニ
トール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロース、
軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤としては、例
えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。結合
剤としては、例えば、結晶セルロース、白糖、D−マン
ニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどが
挙げられる。崩壊剤としては、例えば、デンプン、カル
ボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
カルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキ
シメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース(L−HPC)などが挙げられる。
【0072】溶剤としては、例えば、注射用水、アルコ
ール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、
トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤として
は、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノ
ール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタ
ノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムな
どが挙げられる。懸濁化剤としては、例えば、ステアリ
ルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセ
リンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等
張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D−ソルビトー
ル、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールな
どが挙げられる。緩衝剤としては、例えば、リン酸塩、
酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げら
れる。無痛化剤としては、例えば、ベンジルアルコール
などが挙げられる。防腐剤としては、例えば、パラオキ
シ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルア
ルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソル
ビン酸などが挙げられる。抗酸化剤としては、例えば、
亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0073】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物の
剤型としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーテ
ィング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカ
プセルを含む)、液剤などの経口剤;注射剤(例、皮下
注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤な
ど)、外用剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤な
ど)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤など)、徐放剤
(例、徐放性マイクロカプセルなど)、ペレット、点滴
剤などの非経口剤などとして、経口的または非経口的
(例、局所、直腸、静脈投与等)に安全に投与することが
できる。本発明のMCH拮抗剤中の化合物(I)または
その医薬的に許容される塩の含有量、および本発明の医
薬組成物中の化合物(Ia)、(Ib)、(Ic)また
はその医薬的に許容される塩の含有量は、例えば、それ
ぞれMCH拮抗剤または医薬組成物全体の約0.1ない
し100重量%である。本発明のMCH拮抗剤および医
薬組成物の投与量は、投与対象、投与ルート、疾患など
により適宜選択される。例えば、本発明のMCH拮抗剤
または医薬組成物を、肥満症の成人患者(体重約60k
g)に経口投与する場合の1日当たりの投与量は、それ
ぞれ有効成分である化合物(I)、(Ia)、(I
b)、(Ic)またはその医薬的に許容される塩とし
て、約0.1ないし約500mg、好ましくは約1ない
し約100mg、さらに好ましくは約5ないし約100
mgであり、この量を1日1ないし数回に分けて投与す
ることができる。
【0074】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物
は、例えば、「肥満症の治療効果の増強」、「MCH拮
抗剤の使用量の低減」などを目的として、本発明のMC
H拮抗剤および医薬組成物に悪影響を及ぼさない併用用
薬剤を用いることができる。このような併用用薬剤とし
ては、例えば、「糖尿病治療薬」、「糖尿病合併症治療
薬」、「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」、「高血圧治療
薬」、「高脂血症治療薬」、「関節炎治療薬」、「抗不
安薬」、「抗うつ薬」などが挙げられる。これらの併用
用薬剤は、2種以上を適宜の割合で組合わせて用いても
よい。上記「糖尿病治療薬」としては、例えば、インス
リン抵抗性改善薬、インスリン分泌促進薬、ビグアナイ
ド剤、インスリン、α―グルコシダーゼ阻害薬、β3ア
ドレナリン受容体作動薬などが挙げられる。インスリン
抵抗性改善薬としては、例えば、ピオグリタゾンまたは
その塩(好ましくは塩酸塩)、トログリタゾン、ロシグ
リタゾンまたはその塩(好ましくはマレイン酸塩)、J
TT−501、GI−262570、MCC−555、
YM−440、DRF−2593、BM−13−125
8、KRP−297、R−119702、CS−011
などが挙げられる。インスリン分泌促進薬としては、例
えば、スルフォニル尿素剤が挙げられる。該スルフォニ
ル尿素剤の具体例としては、例えば,トルブタミド、ク
ロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、 グ
リクロピラミドおよびそのアンモニウム塩、グリベンク
ラミド、グリクラジド、グリメピリドなどが挙げられ
る。上記以外にも、インスリン分泌促進剤としては、例
えば、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニド(K
AD−1229)、JTT−608などが挙げられる。
【0075】ビグアナイド剤としては、例えば、メトホ
ルミン、ブホルミン、フェンホルミンなどが挙げられ
る。インスリンとしては、例えば,ウシ,ブタの膵臓か
ら抽出された動物インスリン;ブタの膵臓から抽出され
たインスリンから酵素的に合成された半合成ヒトインス
リン;大腸菌,イーストを用い遺伝子工学的に合成した
ヒトインスリンなどが挙げられる。インスリンとして
は、0.45から0.9(w/w)%の亜鉛を含むイン
スリン亜鉛;塩化亜鉛,硫酸プロタミンおよびインスリ
ンから製造されるプロタミンインスリン亜鉛なども用い
られる。さらに、インスリンは、そのフラグメントある
いは誘導体(例、INS-1など)であってもよい。なお、
インスリンには、超速効型、速効型、二相型、中間型、
持続型など種々のものが含まれるが、これらは患者の病
態により適宜選択できる。α―グルコシダーゼ阻害薬と
しては、例えば、アカルボース、ボグリボース、ミグリ
トール、エミグリテートなどが挙げられる。β3アドレ
ナリン受容体作動薬としては、例えば、AJ−967
7、BMS−196085、SB−226552、AZ
40140などが挙げられる。上記以外にも、「糖尿病
治療薬」としては、例えば、エルゴセット、プラムリン
タイド、レプチン、BAY-27-9955などが挙げられる。上
記「糖尿病合併症治療薬」としては、例えば、アルドー
ス還元酵素阻害薬、グリケーション阻害薬、プロテイン
キナーゼC阻害薬などが挙げられる。アルドース還元酵
素阻害剤としては、例えば、トルレスタット;エパルレ
スタット;イミレスタット;ゼナレスタット;SNK−
860;ゾポルレスタット;ARI−509;AS−3
201などが挙げられる。グリケーション阻害薬として
は、例えば、ピマゲジンなどが挙げられる。プロテイン
キナーゼC阻害薬としては、例えば、NGF、LY-333531な
どが挙げられる。上記以外にも、「糖尿病合併症治療
薬」としては、例えば、アルプロスタジル、塩酸チアプ
リド、シロスタゾール、塩酸メキシレチン、イコサペン
ト酸エチル、メマンチン(memantine)、ピマゲドリン
(pimagedline;ALT-711)などが挙げられる。
【0076】上記「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」とし
ては、例えば、リパーゼ阻害薬、食欲抑制薬などが挙げ
られる。リパーゼ阻害薬としては、例えば、オルリスタ
ットなどが挙げられる。食欲抑制薬としては、例えば、
マジンドール、デクスフェンフラミン、フルオキセチ
ン、シブトラミン、バイアミンなどが挙げられる。上記
以外にも、「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」としては、
例えば、リプスタチンなどが挙げられる。上記「高血圧
治療薬」としては、例えば、アンジオテンシン変換酵素
阻害薬、カルシウム拮抗薬、カリウムチャンネル開口
薬、アンジオテンシンII拮抗薬などが挙げられる。アン
ジオテンシン変換酵素阻害薬としては、例えば、カプト
プリル、エナラプリル、アラセプリル、(塩酸)デラプ
リル、リジノプリル、イミダプリル、ベナゼプリル、シ
ラザプリル、テモカプリル、トランドラプリル、(塩
酸)マニジピンなどが挙げられる。カルシウム拮抗薬と
しては、例えば、ニフェジピン、アムロジピン、エホニ
ジピン、ニカルジピンなどが挙げられる。カリウムチャ
ンネル開口薬としては、例えば、レブクロマカリム、L-
27152、AL 0671、NIP-121などが挙げられる。アンジオ
テンシンII拮抗薬としては、例えば、ロサルタン、カン
デサルタンシレキシチル、バルサルタン、イルベサルタ
ン、CS-866、E4177などが挙げられる。上記「高脂血症
治療薬」としては、例えば、HMG−CoA還元酵素阻
害薬、フィブラート系化合物などが挙げられる。HMG
−CoA還元酵素阻害薬としては、例えば、プラバスタ
チン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチ
ン、フルバスタチン、リパンチル、セリバスタチン、イ
タバスタチン、ZD−4522またはそれらの塩(例、
ナトリウム塩など)などが挙げられる。フィブラート系
化合物としては、例えば、ベザフィブラート、クリノフ
ィブラート、クロフィブラート、シンフィブラートなど
が挙げられる。上記「関節炎治療薬」としては、例え
ば、イブプロフェンなどが挙げられる。上記「抗不安
薬」としては、例えば、クロルジアゼポキシド、ジアゼ
パム、オキサゾラム、メダゼパム、クロキサゾラム、ブ
ロマゼパム、ロラゼパム、アルプラゾラム、フルジアゼ
パムなどが挙げられる。上記「抗うつ薬」としては、例
えば、フルオキセチン、フルボキサミン、イミプラミ
ン、パロキセチン、サートラリンなどが挙げられる。
【0077】前記した併用用薬剤の投与時期は限定され
ず、MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを、
投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をお
いて投与してもよい。併用用薬剤の投与量は、臨床上用
いられている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ル
ート、疾患、組み合わせ等により適宜選択することがで
きる。併用用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与
時に、MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とが
組み合わされていればよい。このような投与形態として
は、例えば、(1)MCH拮抗剤または医薬組成物と併
用用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投
与、(2)MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤
とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経
路での同時投与、(3)MCH拮抗剤または医薬組成物
と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤
の同一投与経路での時間差をおいての投与、(4)MC
H拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを別々に製剤
化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投
与、(5)MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤
とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与
経路での時間差をおいての投与(例えば、MCH拮抗剤
または医薬組成物;併用用薬剤の順序での投与、あるい
は逆の順序での投与)などが挙げられる。MCH拮抗剤
または医薬組成物と併用用薬剤との配合比は、投与対
象、投与ルート、疾患等により適宜選択することができ
る。
【0078】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに下記の参考例、
実施例、製剤例、実験例によって詳しく説明されるが、
これらの例は本発明を限定するものではなく、また本発
明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。以下の
参考例、実施例中の「室温」は、0ないし30℃を示
し、その他の定義は、次の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クアルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) brs : ブロードシングレット(broad singlet) ABq : ABクアルテット(ABquartet) dd : ダブルダブレット(double doublet) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Hertz) CDCl3 : 重クロロホルム THF : テトラヒドロフラン DMF : N,N−ジメチルホルムアミド DMSO : ジメチルスルホキシド1 H-NMR : プロトン核磁器共鳴(測定はフリー体を用い
た)
【0079】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical N
omenclatureによる略号あるいは当該分野に
おける慣用略号に基づくものであり、その例を下記す
る。またアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、
特に明示しなければL体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム EIA :エンザイムイムノアッセイ
【0080】 Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGl :ピログルタミン酸 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基 TC :チアゾリジン−4(R)−カルボキ
サミド基
【0081】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Tos :p−トルエンスルホニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェノール Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカルボニル HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ− 1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカル ボキシイミド DCC :N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド WSC :1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ ジイミド塩酸塩 DMAP :4−ジメチルアミノピリジン IPE :ジイソプロピルエーテル THF :テトラヒドロフラン DMF :N,N−ジメチルホルムアミド
【0082】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕ラットSLC-1をコードするcDNAのスク
リーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:2〕ラットSLC-1をコードするcDNAのスク
リーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:3〕ラットSLC-1の全アミノ酸配列を示
す。 〔配列番号:4〕5'側にSal I認識配列が付加され、ま
た3'側にSpe I認識配列が付加されたラットSLC-1cDNAの
全塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕ラットSLC-1発現CHO細胞の各クローン
におけるSLC-1mRNAの発現量を測定するために使用した
リボプローブ(riboprobe)を示す。 〔配列番号:6〕ヒトSLC-1をコードするcDNAを取得す
るために使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:7〕ヒトSLC-1をコードするcDNAを2本鎖
にするために使用したプライマーを示す。 〔配列番号:8〕ヒトSLC-1をコードするcDNA全塩基配
列を示す。 〔配列番号:9〕ヒトSLC-1の全アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:10〕ヒトSLC-1(S)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:11〕ヒトSLC-1(S)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:12〕ヒトSLC-1(L)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:13〕ヒトSLC-1(L)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:14〕5'側にSal I認識配列が付加され、
また3'側にSpe I認識配列が付加されたヒトSLC-1(S) cD
NAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:15〕5'側にSal I認識配列が付加され、
また3'側にSpe I認識配列が付加されたヒトSLC-1(L) cD
NAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕ヒトSLC-1(S) 発現CHO細胞およびヒ
トSLC-1(L) 発現CHO細胞の各クローンにおけるSLC-1mRN
Aの発現量を測定するために使用したリボプローブ(rib
oprobe)を示す。
【0083】参考例6Dで得られた配列番号:9で表さ
れる塩基配列をコードするDNAを含むプラスミドによる
形質転換体 Escherichia coli DH10B/phSLC1L8は、平成
11年2月1日から通商産業省工業技術院生命工学工業
技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−6
632として、平成11年1月21日から財団法人・発
酵研究所(IFO)に寄託番号IFO 16254とし
て寄託されている。
【0084】
【実施例】以下の参考例IA〜IVAは、特開平8−25
3447号公報に従って製造することができる。 参考例IA−1:1−(5−アミノ−4,4−ジフェニ
ルペンチル)−4−フェニルピペリジン 1−(5−ホ
ルムアミノ−4,4−ジフェニルペンチル)−4−フェ
ニルピペリジン 参考例IA−2:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−アミノ−4,4−ジフェニルペンチル)ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 参考例IA−3:1−〔5−アミノ−4−(4−メトキ
シフェニル)−4−フェニルペンチル〕−4−フェニル
ピペリジン 参考例IA−4:1−〔5−アミノ−4,4−ビス(4
−クロロフェニル)ペンチル〕−4−(4−フルオロフ
ェニル)ピペラジン 参考例IA−5:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−アミノ−4,4−ジフェニルヘキシル)ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 参考例IA−6: 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−(7−アミノ−4,4−ジフェニルヘプチ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕
【0085】参考例IIA−1:1−(N,N−ジメチル
アミノ)−4,4−ジフェニル−5−(ホルミルアミ
ノ)ペンタン 参考例IIA−2:1−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)−4,4−ジフェニル−5−(ホルミルアミノ)ペ
ンタン 塩酸塩 参考例IIA−3:4,4−ジフェニル−5−ホルミルア
ミノ−1−(モルホリノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−4:4,4−ジフェニル−5−ホルミルア
ミノ−1−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3
−ベンズアゼピン−3−イル)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−5:4,4−ジフェニル−5−ホルミルア
ミノ−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸
塩 参考例IIA−6:1−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4,4
−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例IIA−7:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルペン
チル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−8:1−ベンジルアミノ−4,4−ジフェ
ニル−5−(トシルアミノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−9:1−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)−4,4−ジフェニル−5−(トシルアミノ)ペン
タン 塩酸塩 参考例IIA−10:4,4−ジフェニル−1−(3−ニ
トロベンジルアミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン
塩酸塩 参考例IIA−11:1−(3−アミノベンジルアミノ)
−4,4−ジフェニル−5−(トシルアミノ)ペンタン 参考例IIA−12:4,4−ジフェニル−1−〔3−
(メトキシカルボニル)ベンジルアミノ〕−5−(トシ
ルアミノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−13:4,4−ジフェニル−1−(2−ピ
コリルアミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン 2塩
酸塩 参考例IIA−14:4,4−ジフェニル−1−(1−ヘ
キサメチレンイミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン
塩酸塩 参考例IIA−15:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペラジン−1−イル)−5−(トシルアミノ)
ペンタン 参考例IIA−16:4,4−ジフェニル−1−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕−5
−(トシルアミノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−17:4,4−ジフェニル−5−メシルア
ミノ−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸
塩 参考例IIA−18:5−ベンゼンスルホニルアミノ−
4,4−ジフェニル−1−(4−フェニルピペリジノ)
ペンタン 参考例IIA−19:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペリジノ)−5−(2,4,6−トリメチルベ
ンゼンスルホニルアミノ)ペンタン 参考例IIA−20:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペリジノ)−5−(2,4,6−トリイソプロ
ピルベンゼンスルホニルアミノ)ペンタン 参考例IIA−21:4,4−ジフェニル−5−(1−ナ
フチルスルホニルアミノ)−1−(4−フェニルピペリ
ジノ)ペンタン 参考例IIA−22:4,4−ジフェニル−5−(2−ナ
フチルスルホニルアミノ)−1−(4−フェニルピペリ
ジノ)ペンタン 参考例IIA−23:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルペン
チル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−24:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−トシルアミノ−4,4−ジフェニルペンチ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 2塩酸塩 参考例IIA−25:4−(4−クロロフェニル)−5−
ホルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
ペリジノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−26:4−(4−クロロフェニル)−5−
ホルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
ペラジン−1−イル)ペンタン 2塩酸塩 参考例IIA−27:4−(4−クロロフェニル)−1−
〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕−5−ホルミルアミノ−4−フェニルペンタン2塩
酸塩 参考例IIA−28:4−(4−クロロフェニル)−1−
〔4−(ジフェニルメチル)ピペラジン−1−イル〕−
5−ホルミルアミノ−4−フェニルペンタン 参考例IIA−29:5−ホルミルアミノ−4−(4−メ
トキシフェニル)−4−フェニル−1−(4−フェニル
ピペリジノ)ペンタン 塩酸塩 参考例IIA−30:4−(4−メトキシフェニル)−5
−(1−ナフチルスルホニルアミノ)−4−フェニル−
1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸塩
【0086】参考例IIA−31:4,4−ビス(4−ク
ロロフェニル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−5−(ホルミルアミノ)ペン
タン2塩酸塩 参考例IIA−32:4,4−ビス(4−クロロフェニ
ル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕−5−(メシルアミノ)ペンタン 2塩酸
塩 参考例IIA−33:4,4−ビス(4−クロロフェニ
ル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕−5−(トシルアミノ)ペンタン 2塩酸
塩 参考例IIA−34:1−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−
5,5−ジフェニルヘキサン 2塩酸塩 参考例IIA−35:1−〔4−(4−フルオロフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−
4,4−ジフェニルヘキサン 2塩酸塩 参考例IIA−36:4,4−ジフェニル−1−(4−フ
ェニルピペリジノ〕−6−(トシルアミノ)ヘキサン
塩酸塩 参考例IIA−37:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルヘキ
シル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−38:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−トシルアミノ−4,4−ジフェニルヘキシ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IIA−39:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−ベンジルアミノ−4,4−ジフェニルヘキ
シル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−40:7−アセチルアミノ−4,4−ジフ
ェニル−1−〔3−(メトキシカルボニル)ベンジルア
ミノ〕ヘプタン 2塩酸塩 参考例IIA−41:7−アセチルアミノ−4,4−ジフ
ェニル−1−(β−フェネチルアミノ)ヘプタン 2塩
酸塩 参考例IIA−42:7−アセチルアミノ−1−〔2−
(6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフチルアミノ)〕−4,4−ジフェニルヘプタン2塩
酸塩 参考例IIA−43:7−アセチルアミノ−1−{N−ベ
ンジル−N−〔2−(6,7−ジメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフチル)〕アミノ}−4,4−
ジフェニルヘプタン 2塩酸塩 参考例IIA−44:1′−(7−アセチルアミノ−4,
4−ジフェニルヘプチル)−3,4−ジヒドロ−8−メ
トキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−45:1′−(7−アセチルアミノ−4,
4−ジフェニルヘプチル)−3,4−ジヒドロ−6−メ
トキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−46:1′−(7−アセチルアミノ−4,
4−ジフェニルヘプチル)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−
ピペリジン〕 2塩酸塩 参考例IIA−47:1′−〔7−(シクロヘキシルアセ
チル)アミノ−4,4−ジフェニルヘプチル〕−3,4
−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA−48:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−〔4,4−ジフェニル−7−(フェニルア
セチルアミノ)ヘプチル〕スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA−49:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−フル
オロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-50:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−フル
オロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-51:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−クロ
ロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-52:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−ニト
ロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-53:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−ニト
ロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-54:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メチ
ルフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-55:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−トリ
フルオロメチルフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕
塩酸塩 参考例IIA-56:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−メト
キシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-57:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−メト
キシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-58:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メト
キシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-59:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{7−〔(3,4−ジメトキシフェニルア
セチル)アミノ〕−4,4−ジフェニルヘプチル}スピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩
酸塩 参考例IIA-60:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3,4−
メチレンジオキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 塩酸塩
【0087】参考例IIA-61:3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7
−〔(フェノキシアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸
塩 参考例IIA-62:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−チエ
ニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-63:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−チエ
ニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-64:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−フェ
ニルプロピオニル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-65:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IIA-66:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(1−ナフ
チルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-67:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−ナフ
チルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IIA-68:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1′−{4,4−ビス(4−フルオロフェニル)
−7−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペ
リジン〕 塩酸塩
【0088】参考例IIIA−1: (1)4,4−ジフェニル−5−ヒドロキシ−6−ヘプテ
ンニトリル (2) 7−(6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−2−スピロ−2′−ピペリジン
−1′−イル)−4,4−ジフェニル−5−ヘプテンニ
トリル 塩酸塩 (3)1−(7−アミノ−4,4−ジフェニル−2−ヘプ
テニル)−6′,7′−ジメトキシ−1′,2′,
3′,4′−テトラヒドロナフタレン−2′−スピロ−
2−ピペリジン 参考例IIIA−2:N−(7−(6,7−ジメトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−スピロ
−2′−ピペリジン−1′−イル)−4,4−ジフェニ
ル−5−ヘプテニル)−3−(4−メトキシフェニル)
プロピオンアミド塩酸塩
【0089】参考例IVA−1:4,4−ジフェニル−1
−〔(6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−
2−ナフチル)アミノ〕−7−{〔3−(4−メトキシ
フェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−2:4,4−ジフェニル−1−〔3−(4
−メトキシフェニル)ピペリジノ〕−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン
塩酸塩 参考例IVA−3:4,4−ジフェニル−1−(4−フェ
ニルピペリジノ)−7−〔(3−フェニルプロピオニ
ル)アミノ〕ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−4:4,4−ジフェニル−1−〔4−(3
−メトキシフェニル)ピペリジノ〕−7−〔(3−フェ
ニルプロピオニル)アミノ〕ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−5:4,4−ジフェニル−1−〔4−(4
−メトキシフェニル)ピペリジノ〕−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン
塩酸塩 参考例IVA−6:4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}−1
−〔2,3,4,5−テトラヒドロ−3(1H)−ベン
ズアゼピン−3−イル〕ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−7:1−〔7−アセチル−2,3,4,5
−テトラヒドロ−3(1H)−ベンズアゼピン−3−イ
ル〕−4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキ
シフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−8:4,4−ジフェニル−1−(7,8−
ジメトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3(1
H)−ベンズアゼピン−3−イル)−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン
塩酸塩 参考例IVA−9: 1−(8,9−ジメトキシ−6,6
−ジメチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−
3−ベンズアゾシン−3−イル)−4,4−ジフェニル
−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニ
ル〕アミノ}ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−10:4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}−1
−(シス−1,2,3,4,4a,9,10,10a−
オクタヒドロベンゾ〔f〕キノリン−1−イル)ヘプタ
ン 塩酸塩 参考例IVA−11: 1−(3−アザ−6−メチル−
1,1a,2,3,4,4a−ヘキサヒドロ−9−フル
オレノン−3−イル)−4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプタン 塩酸塩 参考例IVA−12:3,4−ジヒドロ−1’−{4,4
−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)
プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2’−ピロリジン〕 塩酸塩 参考例IVA−13:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メト
キシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕 2
塩酸塩 参考例IVA−14:6−エトキシ−3,4−ジヒドロ−
1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メト
キシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕 塩
酸塩 参考例IVA−15:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−ジメチルアミノフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−16:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IVA−17:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{7−{〔3−(4−クロロフェニル)プ
ロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプチル}
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕
塩酸塩 参考例IVA−18:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{7−{〔3−(3,5−ジフルオロフェ
ニル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−19:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−ピリジル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕 2塩
酸塩 参考例IVA−20:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔2−(5
−メトキシインダン)カルボニル〕アミノ}ヘプチル}
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕
塩酸塩
【0090】参考例IVA−21:3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7
−{〔3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロ
ピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩 参考例IVA−22:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕−1−オン 塩酸塩 参考例IVA−23:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
5−ニトロ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3
−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−24:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
7−ニトロ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3
−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−25:7−アミノ−3,4−ジヒドロ−6
−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3
−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 2塩酸塩 参考例IVA−26:7−アセチルアミノ−3,4−ジヒ
ドロ−6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7
−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕ア
ミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),
2’−ピペリジン〕塩酸塩 参考例IVA−27:7−アセチル−3,4−ジヒドロ−
6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IVA−28:3,4−ジヒドロ−6,7−メチレ
ンジオキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3
−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−29:6,7−ジエトキシ−3,4−ジヒ
ドロ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IVA−30:3,4−ジヒドロ−1’−{4,4
−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)
プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2’−ヘキサメチレンイミン〕 塩酸塩
【0091】参考例IVA−31:(+)−3,4−ジヒ
ドロ−6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7
−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕塩酸塩 参考例IVA−32:(−)−3,4−ジヒドロ−6−メ
トキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メ
トキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩 参考例IVA−33:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕−1−オン塩酸塩 参考例IVA−34:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
〔(4−フルオロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IVA−35:(+)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
〔(4−フルオロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 参考例IVA−36:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IVA−37:(+)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IVA−38:(+)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{7−{〔3−(4−クロロフェ
ニル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−39:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{7−{〔3−(4−クロロフェ
ニル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩 参考例IVA−40:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IVA−41:(+)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例IVA−42:3,4−ジヒドロ−4′−{4,4
−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)
プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),3′−モルホリン〕塩酸塩 参考例IVA−43:3,4−ジヒドロ−7−メトキシ−
4′−{4,4−ジフェニル−7−〔3−(4−メトキ
シフェニル)プロピオニルアミノ〕ヘプチル}スピロ
〔ナフタレン−2(1H),3′−モルホリン〕塩酸塩 参考例IVA−44:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−4′−{4,4−ジフェニル−7−〔3−(4−
メトキシフェニル)プロピオニルアミノ〕ヘプチル}ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),3′−モルホリン〕塩
酸塩 参考例IVA−45:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−4′−メチル−1′−{4,4−ジフェニル−7
−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニルアミ
ノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′
−ピペラジン〕2塩酸塩
【0092】参考例1B〜40Bは、特開平10−81
665号公報に従って製造することができる。 参考例1B−1:5−[4−(4−クロロフェニル)−
4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−
2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例1B−2:5−[4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル]−1−ホルミルアミノ−2,2
−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例1B−3:1−ホルミルアミノ−5−(4−ヒド
ロキシ−4−フェニルピペリジノ)−2,2−ジフェニ
ルペンタン 塩酸塩 参考例1B−4:5−[4−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミ
ルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例1B−5:5−[4−[3,5−ビス(トリフル
オロメチル)フェニル]−4−ヒドロキシピペリジノ]
−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン
塩酸塩 参考例1B−6:5−[4−(3,5−ジクロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミ
ノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例1B−7:5−[4−(4−クロロフェニル)−
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−
1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩
酸塩 参考例1B−8:1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェ
ニル−5−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 参考例1B−9:5−[4−(4−クロロフェニル)ピ
ペリジノ]−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニル
ペンタン 塩酸塩 参考例1B−10:7−[4−(4−クロロフェニル)
−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−
4,4−ジフェニルヘプタン 塩酸塩
【0093】参考例2B−1:5−[4−(4−フルオ
ロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホル
ミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例2B−2:1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒド
ロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例2B−3:1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒド
ロキシ−4−(2−ピリジル)ピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンタン 2塩酸塩
【0094】参考例3B−1:1−アセチルアミノ−5
−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペ
リジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例3B−2:1−アセトアセチルアミノ−5−[4
−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジ
ノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例3B−3:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]スクシンアミド酸エチル 塩酸塩 参考例3B−4:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]スクシンアミド酸 参考例3B−5:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−エチルウレア 参考例3B−6:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]メタンスルホンアミド 塩酸塩 参考例3B−7:フェニル N−[5−[4−(4−ク
ロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2
−ジフェニルペンチル]カルバメート 参考例3B−8: 1−アセチルアミノ−5−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−2−フェニル−2−(2−ピリジル)ペンタン2塩酸
塩 参考例3B−9:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]オキサミド酸エチル 塩酸塩 参考例3B−10:N−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]マロナミド酸エチル 塩酸塩 参考例3B−11:N−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]グルタミド酸エチル 参考例3B−12:N−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2−フェニル−
2−(2−ピリジル)ペンチル]スクシンアミド酸エチ
ル 2塩酸塩
【0095】参考例4B−1:1−[5−[4−(4−
クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,
2−ジフェニルペンチル]−3−ペンタメチレンウレア
塩酸塩 参考例4B−2:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(3−ヒドロキシプロピル)ウレア
塩酸塩 参考例4B−3:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(4−ヒドロキシブチル)ウレア
塩酸塩 参考例4B−4:3−[3−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]ウレイド]プロピオン酸エチル 参考例4B−5:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(2−ジメチルアミノエチル)ウレ
ア 参考例4B−6:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(3−ジエチルアミノプロピル)ウ
レア 参考例4B−7:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−[3−(2−ピロリドン−1−イ
ル)プロピル]ウレア 参考例4B−8:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(2−ピペリジノエチル)ウレア 参考例4B−9:2−[3−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]ウレイド]エタンスルホンアミド
塩酸塩 参考例4B−10:2−[3−[5−[4−(4−クロ
ロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンチル]ウレイド]エタンスルホン酸
【0096】参考例5B−1:N−[5−[4−(4−
クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,
2−ジフェニルペンチル]スクシンアミド酸 参考例5B−2:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]オキサミド酸 参考例5B−3:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]マロナミド酸 参考例5B−4:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]グルタミド酸 参考例5B−5:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2−フェニル−2
−(2−ピリジル)ペンチル]スクシンアミド酸
【0097】参考例6B−1:N−[5−[4−(4−
クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,
2−ジフェニルペンチル]グリシンエチルエステル 2
塩酸塩 参考例6B−2:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−4−アミノ酪酸エチル 2塩酸塩 参考例7B−1:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]グリシン 参考例7B−2:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−4−アミノ酪酸
【0098】参考例8B−1:N−[5−[4−(4−
クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,
2−ジフェニルペンチル]−3−(3−ヒドロキシピロ
リジン−1−イル)プロパンアミド 参考例8B−2:5−[4−(4−クロロフェニル)−
4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニル−1
−(3−ピロリジン−1−イル−プロピオニルアミノ)
ペンタン 参考例8B−3:5−[4−(4−クロロフェニル)−
4−ヒドロキシピペリジノ]−1−[3−(ジメチルア
ミノ)プロピオニルアミノ]−2,2−ジフェニルペン
タン
【0099】参考例9B:N−[5−[4−(4−クロ
ロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンチル]−3−(t−ブトキシカルボニ
ル)アミノプロパンアミド 参考例10B:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−アミノプロパンアミド 2塩酸塩 参考例11B:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(アセチルアミノ)プロパンアミド 参考例12B:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(プロピオニルアミノ)プロパンア
ミド 参考例13B:1−[4,4−ジフェニル−5−(フェ
ニルオキシカルボニルアミノ)ペンタノイル]−4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン 参考例14B:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ル−5−オキソペンチル]−3−[3−(ヒドロキシ)
プロピル]ウレア 参考例15B:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ル−5−オキソペンチル]−3−[3−(ジメチルアミ
ノ)エチル)ウレア 参考例16B:1−(5−アセチルアミノ−4,4−ジ
フェニルペンタノイル)−4−(4−クロロフェニル)
−4−ヒドロキシピペリジン 参考例17B:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ル−5−オキソペンチル]スクシンアミド酸エチル 参考例18B:N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ル−5−オキソペンチル]スクシンアミド酸 参考例19B:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ル−5−オキソペンチル]−3−[3−(2−オキソ−
1−ピロリジノ)プロピル)ウレア 参考例20B:5−[3−(4−クロロフェニル)−3
−ヒドロキシピロリジン−1−イル]−2,2−ジフェ
ニル−1ホルミルペンタナミン
【0100】参考例21B:1−[5−[4−(4−ク
ロロフェニル)−3−ヒドロキシピペリジ]−2,2−
ジフェニルペンチル]−3−[3−(ヒドロキシ)プロ
ピル]ウレア 参考例22B:1−ホルミルアミノ−[5−[4−ヒド
ロキシ−4−(4−クロロフェニル)ヘキサメチレンイ
ミン−1−イル]−2,2−ジフェニルペンタン塩酸塩 参考例23B:5−[4−(4−クロロフェニル)−4
−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−2−
フェニル−2−(2−チエニル)ペンタン 塩酸塩 参考例24B:2,2−ビス(4−クロロフェニル)−
5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピ
ペリジノ]−1−ホルミルアミノペンタン 塩酸塩 参考例25B:N−[2,2−ビス(4−クロロフェニ
ル)−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロ
キシピペリジノ]]ペンチルスクシンアミド酸エチル
塩酸塩 参考例26B:N−[2,2−ビス(4−クロロフェニ
ル)−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロ
キシピペリジノ]]ペンチルスクシンアミド酸
【0101】参考例27B−1:1−[5−[4−(4
−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンチル]−3−[(1−エトキシ
カルボニル)ピペリジン−4−イル]ウレア 参考例27B−2:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[2−(1−ピロリジノ)エチ
ル]ウレア 参考例27B−3:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[2−(ジエチルアミノ)エチ
ル]ウレア 参考例27B−4:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−(3−アミノプロピル)−3−メ
チルウレア 参考例27B−5:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−(5−ヒドロキシペンチル)ウレ
ア 参考例27B−6:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[2−(ジメチルアミノ)エチ
ル]−3−メチルウレア 参考例27B−7:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[2−(メチルアミノ)エチル]
−3−メチルウレア 参考例27B−8:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−(2−ヒドロキシエチル)−3−
メチルウレア 参考例27B−9:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[2−(アセチルアミノ)エチ
ル]ウレア 参考例27B−10:4−[5−[4−(4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフ
ェニルペンチル]ウレイド酪酸エチル
【0102】参考例27B−11:1−[5−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−2,2−ジフェニルペンチル]−3−(3−ヒドロキ
シプロピル)ウレア 参考例27B−12:1−[5−[4−(4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフ
ェニルペンチル]−3−(1−ベンジルピペリジン−4
−イル)ウレア 参考例27B−13:N−[5−[4−(4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフ
ェニルペンチル]−4−メチルピペラジン−1−カルボ
キサミド 参考例27B−14:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−4−ベンジルピペラジン−1−カ
ルボキサミド 参考例27B−15:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−1,2,4,5−テトラヒドロ−
3−ベンズアゼピン−3−カルボキサミド 参考例27B−16:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−3−(トリフルオロアセチルアミ
ノ)ピロリジン−1−カルボキサミド 参考例27B−17:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−4−(t−ブトキシカルボキサミ
ド)ピペリジン−1−カルボキサミド 参考例27B−18:[4−[3−[5−[4−(4−
クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,
2−ジフェニルペンチル]ウレイド]ピペリジノ]酢酸
エチル 参考例27B−19:1−[5−[4−(4−クロロフ
ェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフ
ェニルペンチル]−3−[1−(トリフルオロアセチ
ル)ピペリジン−4−イル]ウレア 参考例27B−20:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−4−ホルミル−1−ピペラジンカ
ルボキサミド
【0103】参考例27B−21:1N−[5−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−2,2−ジフェニルペンチル]−4−(3−ヒドロキ
シプロピル)−1−ピペラジンカルボキサミド 参考例27B−22:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−4−(エトキシカルボニル)−1
−ピペラジンカルボキサミド 参考例27B−23:1N−[5−[4−(4−クロロ
フェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジ
フェニルペンチル]−4−(モルホリノカルボニルメチ
ル)−1−ピペラジンカルボキサミド
【0104】参考例28B−1:3−[3−[5−[4
−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジ
ノ]−2,2−ジフェニルペンチル]ウレイド]プロピ
オン酸 参考例28B−2:4−[3−[5−[4−(4−クロ
ロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンチル]ウレイド]酪酸 参考例29B:1N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]ビニルスルホンアミド 参考例30B:1N−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−2−(ピロリジノ)エチルスルホンアミ
ド 参考例31B:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−[3−(カルバモイルオキシ)プロ
ピル]ウレア 参考例32B:1−[5−[4−(4−クロロフェニ
ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニ
ルペンチル]−3−(ピペリジン−4−イル)ウレア
【0105】参考例33B−1:4−[4−[5−[4
−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジ
ノ]−2,2−ジフェニルペンチル]アミノカルボニル
アミノ]ピペリジノ−4−オキソ酪酸エチル 参考例33B−2:N−エチル−4−[5−[4−(4
−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンチル]アミノカルボニルアミノ
−1−ピペリジンカルボキサミド 参考例33B−3:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−(1−アセチルピペリジン−4−
イル)ウレア 参考例33B−4:N−エトキシカルボニルメチル−4
−[5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキ
シピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]アミノ
カルボニルアミノ−1−ピペリジンカルボキサミド 参考例33B−5:3−[4−[5−[4−(4−クロ
ロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンチル]アミノカルボニルアミノ]ピペリ
ジノ−3−オキソプロピオン酸エチル
【0106】参考例34B−1:1−[5−[4−(4
−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンチル]−3−(1−エチルピペ
リジン−4−イル)ウレア 参考例34B−2:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)
ピペリジン−4−イル]ウレア 参考例34B−3:3−[4−[5−[4−(4−クロ
ロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−
ジフェニルペンチル]アミノカルボニルアミノピペリジ
ノ]プロピオン酸エチル 参考例34B−4:1−[5−[4−(4−クロロフェ
ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
ニルペンチル]−3−[1−(3−ヒドロキシプロピ
ル)ピペリジン−4−イル]ウレア 参考例35B:1−[(ピペリジン−4−イル)カルボ
キサミド]−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−
ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタン
2塩酸塩
【0107】参考例36B−1:1−[(N−エチルピ
ペリジン−4−イル)カルボキサミド]−5−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−2,2−ジフェニルペンタン2塩酸塩 参考例36B−2:1−[[N−(エトキシカルボニル
メチル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5
−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペ
リジノ]−2,2−ジフェニルペンタン2塩酸塩 参考例36B−3:1−[[N−(2−モルホリノエチ
ル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5−
[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
ジノ]−2,2−ジフェニルペンタン3塩酸塩 参考例36B−4:1−[[N−(2−ジメチルアミノ
エチル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5
−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペ
リジノ]−2,2−ジフェニルペンタン3塩酸塩
【0108】参考例37B−1:1−[[(N−エチル
カルバモイル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミ
ド]−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロ
キシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸
塩 参考例37B−2:1−[[(N−メチルカルバモイ
ル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5−
[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
ジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例37B−3:1−[[(N−フェニルカルバモイ
ル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5−
[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
ジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例37B−4:1−[[(N−(4−クロロベンゾ
イル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5−
[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
ジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例37B−5:1−[[N−(エトキシカルボニル
アセチル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−
5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピ
ペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩酸塩 参考例37B−6:1−[[N−(3−メトキシカルボ
ニルプロピオニル)ピペリジン−4−イル]カルボキサ
ミド]−5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒド
ロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 塩
酸塩 参考例37B−7:1−[[N−(ニコチノイル)ピペ
リジン−4−イル]カルボキサミド]−5−[4−(4
−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例37B−8:1−[[N−(4−ジメチルアミノ
ブチリル)ピペリジン−4−イル]カルボキサミド]−
5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピ
ペリジノ]−2,2−ジフェニルペンタン 2塩酸塩
【0109】参考例38B:1−[(N−プロピルピペ
リジン−4−イル)カルボキサミド]−5−[4−(4
−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例39B:1−[[N−3−ピリジルアセチル)ピ
ペリジン−4−イル]カルボキサミド]−5−[4−
(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]
−2,2−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 参考例40B:1−[[N−エチルカルバモイル)ピペ
リジン−4−イル]カルボキサミド]−5−[4−(4
−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
2,2−ジフェニルペンタン 2塩酸塩
【0110】参考例1C〜15Cは、特開平11−71
350号公報に従って製造することができる。 参考例1C:1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン
-4-イル N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキ
シピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)カルバメー
ト 参考例2C:ピペリジン-4-イル N-(5-(4-(4-クロロ
フェニル)-4-ヒドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニル
ペンチル)カルバメート 参考例3C:1-(N-エチルカルバモイル)ピペリジン-4-
イル N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキシ
ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)カルバメート 参考例4C:1-(ニコチノイル)ピペリジン-4-イル N-
(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキシピペリジ
ノ)-2,2-ジフェニルペンチル)カルバメート
【0111】参考例5C-1:1-(5-(4-(4-クロロフェ
ニル)-4-ヒドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペン
チル)-3-(1-(2-クロロエチルオキシカルボニル)ピ
ペリジン-4-イル)ウレア 参考例5C-2: 1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒ
ドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-3-
(1-(アセトキシアセチル)ピペリジン-4-イル)ウレ
ア 参考例5C-3:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒド
ロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-3-(1-
(ニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウレア 参考例5C-4:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒド
ロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-3-(1-
(イソニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウレア 参考例5C-5:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒド
ロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-3-(1-
(ベンゾイル)ピペリジン-4-イル)ウレア 参考例6C:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-3-(1-
(2-ヒドロキシアセチル)ピペリジン-4-イル)ウレア 参考例7C:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-3-(1-
(2-ピロリジン−1−イル)エチルオキシカルボニル)
ピペリジン-4-イル)ウレア 参考例8C-1:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒド
ロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)ニコチ
ンアミド 2塩酸塩 参考例8C-2:2-クロロエチル (5-(4-(4-クロロフ
ェニル)-4-ヒドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペ
ンチルアミノ)カルバメート 参考例9C:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-4,5-ジヒ
ドロ-2-オキサゾロン
【0112】参考例10C-1:2-(1-(t-ブトキシカルボ
ニル)ピペリジン-4-イル)-N-(5-(4-(4-クロロフェ
ニル)-4-ヒドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペン
チル)アセタミド 参考例10C-2:2-(1-(t-ブトキシカルボニル)ピペリ
ジン-4-イリデン)-N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4
-ヒドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)ア
セタミド 参考例11C-1:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒ
ドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-2-
(ピペリジン-4-イル)アセタミド 2塩酸塩 参考例11C-2:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒ
ドロキシピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)-2-
(ピペリジン-4-イリデン)アセタミド 2塩酸塩
【0113】参考例12C-1:N-(5-(4-(4-クロロフェニ
ル)-4-ヒドロキシピペリジノ)-2-フェニル-2-(2-ピリジ
ル)ペンチル)-1-(エトキシカルボニル)ピペリジン-4-カ
ルボキサミド 2塩酸塩 参考例12C-2:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2-フェニル-2-(2-ピリジル)ペンチル)
-1-(イソニコチノイル)ピペリジン-4-カルボキサミド 3
塩酸塩 参考例12C-3:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2, 2-ビス(4-フルオロフェニル)ペン
チル)-1-(イソニコチノイル)ピペリジン-4-カルボキサ
ミド 2塩酸塩 参考例12C-4:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2-(4-フルオロフェニル)-2-フェニル
ペンチル)-1-(イソニコチノイル)ピペリジン-4-カルボ
キサミド 2塩酸塩
【0114】参考例13C-1:1-(5-(4-(4-クロロフェニ
ル)-4-ヒドロキシピペリジノ)-2-フェニル-2-(2-ピリジ
ル)ペンチル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)ウレア 2塩酸
塩 参考例13C-2:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2-フェニル-2-(2-ピリジル)ペンチル)
-3-(1-(ニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウレア3塩酸
塩 参考例13C-3:1-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ)-2-フェニル-2-(2-ピリジル)ペンチル)
-3-(1-(イソニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウレア 3
塩酸塩 参考例13C-4:1-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ]-2, 2-ビス(4-フルオロフェニル)ペン
チル)-3-(1-(イソニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウ
レア 2塩酸塩 参考例13C-5:1-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ]-2, 2-ビス(4-フルオロフェニル)ペン
チル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)ウレア 参考例13C-6:1-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ]-2, 2-ビス(4-フルオロフェニル)ペン
チル)-3-(1-(ニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウレア 参考例13C-7:1-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ]-2-(4-フルオロフェニル)-2-フェニル
ペンチル)-3-(1-(イソニコチノイル)ピペリジン-4-イ
ル)ウレア 2塩酸塩 参考例13C-8:1-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ]-2-(4-フルオロフェニル)-2-フェニル
ペンチル)-3-(3-ヒドロキシプロピル)ウレア 塩酸塩 参考例13C-9:1-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロ
キシピペリジノ]-2-(4-フルオロフェニル)-2-フェニル
ペンチル)-3-(1-(ニコチノイル)ピペリジン-4-イル)ウ
レア 2塩酸塩 参考例14C:N-(5-(4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキ
シピペリジノ)-2, 2-ビス(4-フルオロフェニル)ペンチ
ル)アセトアミド 塩酸塩 参考例15C:N-(5-[4-(4-クロロフェニル)-4-ヒドロキ
シピペリジノ]-2-(4-フルオロフェニル)-2-フェニルペ
ンチル)アセトアミド 塩酸塩
【0115】参考例1D ベンジル 2-((5-ヒドロキシ-2,2-ジフェニルペンチル)
アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化142】 5−アミノ−4,4−ジフェニルペンタノール(15.8 g)のア
セトニトリル(100 ml)溶液に2-(((ベンジルオキシ)カル
ボニル)アミノ)酢酸(13 g)、WSC(14 g)を加えた。室温
で終夜撹拌後、反応液を濃縮し、残さに酢酸エチルと水
を加えた。有機層を分離し、飽和重曹水で洗った後乾燥
濃縮した。残さをIPE/酢酸エチルから再結晶して標題化
合物(21 g)を得た。融点:122-123℃.
【0116】参考例2D tert-ブチル 2-((5-ヒドロキシ-2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化143】 5−アミノ−4,4−ジフェニルペンタノール(4 g)のアセ
トニトリル(30 ml)溶液に2-(((tert-ブトキシ)カルボニ
ル)アミノ)酢酸(3.5 g)、WSC(4 g)とトリエチルアミン
(5 ml)を加えた。室温で終夜撹拌後、反応液を濃縮し、
残さに酢酸エチルと水を加えた。有機層を分離し、飽和
重曹水で洗った後乾燥濃縮した。残さをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製(展開溶媒;酢酸エチル)し
て標題化合物(4g)を得た。 油状物:1 H-NMR(CDCl3)δ:1.2-1.6 (2H, m), 1.43 (9H, s), 1.
802.3 (2H, m), 3.4-3.6(2H,m), 3.69 (2H, d), 4.04
(2H, d), 5.0 (1H, br), 5.70(1H,br), 7.1-7.4(10H,
m).
【0117】参考例3D 2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンタンニ
トリル
【化144】 5-ブロモ-2,2-ジフェニルペンタンニトリル(9.5 g)のア
セトニトリル(100 ml)溶液に、炭酸カリウム(6 g)と4−
フェニルピペリジン(4.8 g)加えた。反応液を60℃で一
晩撹拌後、濃縮した。残さをIPE/酢酸エチルから再結晶
して標題化合物(11 g)を得た。 融点:88−89℃.
【0118】参考例4D 7-オキソ-4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘ
プタンニトリル
【化145】 6-シアノ-4,4-ジフェニルヘキサン酸(5.87g)のジクロ
ロメタン(60 ml)溶液に塩化チオニル(3.57 g)を氷
冷下加え、室温で1時間撹拌した。反応液にフェニルピ
ペリジン(4.8 g)とトリエチルアミン(5 g)のジクロ
ロメタン(20 ml)溶液を少しずつ加えさらに室温で1時
間撹拌した。反応液を1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得ら
れた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、ヘキサン-酢酸エチル(4:1〜1:1)で溶出し標題化
合物(7.5 g)を得た。 油状物:1 H-NMR(CDCl3)δ:1.19-1.95 (4H, m), 1.96-2.08 (4H,
m), 2.20-2.79 (6H, m), 2.91 (1H, dt, J=2.6, 18.0
Hz), 3.38-3.52 (1H, m), 4.66-4.80 (1H, m),7.10-7.
38 (15H, m) .
【0119】参考例5D 2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチルア
ミン
【化146】 参考例3Dで製造した2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンタンニトリル(10.0 g)を水素化リチウ
ムアルミニウム(4.8 g)と塩化アルミニウム(16.9
g)のTHF(350 ml)懸濁液に氷冷下加え、室温で3時間
撹拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(4
00 ml)を氷冷下少しずつ加え5分間撹拌し、エー
テル(500 ml)を加えセライトでろ過した。ろ液の有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール(5:1)
〜酢酸エチル-メタノール-飽和アンモニア水(50:10:
1)で溶出し標題化合物(8.1 g)を得た。 油状物:1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25-1.36 (4H, m), 1.69-2.03 (6H,
m), 2.10-2.18 (2H, m), 2.28-2.48 (3H, m), 2.90
(2H, d, J=11.4 Hz), 3.33 (2H, s), 7.12-7.32 (15H,
m) .
【0120】参考例6D ベンジル 2-((5-(4-メチルベンゼンスルホニルオキシ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート
【化147】 参考例1Dで得られた化合物(5.50 g)のアセトニトリル
溶液(150 ml)に、トリエチルアミン(2.76 ml)、4-ジメ
チルアミノピリジン(0.16 g)および塩化 p-トルエンス
ルホニル(3.79 g)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌し
た後、反応液を減圧下濃縮した。残さを酢酸エチルに溶
かし、水洗乾燥後濃縮した。得られた残さを酢酸エチル
-ヘキサンから結晶化し、標題化合物(6.28 g)を得た。 融点:143-144℃
【0121】参考例7D ベンジル 2-((5-ヨード-2,2-ジフェニルペンチル)アミ
ノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化148】 参考例6Dで得られた化合物(6.25 g)のアセトン(100 m
l)溶液に、氷冷下、よう化ナトリウム(15.0 g)を加え
た。反応液を室温で2日間攪拌した後、反応液を減圧下
濃縮した。残さを酢酸エチルに溶かし、水洗乾燥後濃縮
した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付した。ヘキサン-酢酸エチル(1:1)で精製し、標
題化合物(5.93 g)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.51-1.63 (2H, m), 2.12-2.19 (2
H, m), 3.10 (2H, t, J=6.4Hz), 3.73 (2H, d, J=5.6H
z), 4.00 (2H, d, J=6.5Hz), 5.10 (2H, s), 5.23(1H,
s), 5.51 (1H, s), 7.15-7.40 (15H, m).
【0122】参考例8D ベンジル 2-((4-ヒドロキシ-2,2-ジフェニルブチル)ア
ミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化149】 4-アミノ-3,3-ジフェニルブタノールから参考例1Dと同
様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.26-1.34 (2H, m), 1.71 (1H, s),
2.09-2.14 (2H, m), 3.53 (2H, t, J=5.8Hz), 3.72 (2
H, d, J=5.8Hz), 4.00 (2H, d, J=5.5Hz), 5.08(2H,
s), 5.30 (1H, s), 5.56-5.59 (1H, m), 7.13-7.37 (15
H, m).
【0123】参考例9D ベンジル 2-((4-(4-メチルベンゼンスルホニルオキシ)-
2,2-ジフェニルブチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバ
メート
【化150】 参考例8Dで得られた化合物から参考例6Dと同様にし
て合成した。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.34-1.42 (2H, m), 2.01-2.09 (2
H, m), 2.43 (3H, s), 3.73 (2H, d, J=5.6Hz), 3.90-
3.96 (4H, m), 5.08 (2H, s), 5.29 (1H, s), 5.48(1H,
s), 7.09 (4H, d, J=7.0Hz), 7.19-7.36 (13H, m), 7.
73 (2H, d, J=8.2Hz).
【0124】参考例10D ベンジル 2-((4-ヨード-2,2-ジフェニルブチル)アミノ)
-2-オキソエチルカルバメート
【化151】 参考例9Dで得られた化合物から参考例7Dと同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 2.52-2.70 (2H, m), 3.37-3.59 (2
H, m), 3.92-4.10 (4H, m), 4.18 (2H, s), 5.13 (2H,
s), 5.78 (1H, s), 7.15-7.36 (15H, m).
【0125】参考例11D tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-ヒド
ロキシペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化152】 5-アミノ-4,4-ビス(4-クロロフェニル)-1-ペンタノール
から参考例2Dと同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.23-1.35 (2H, m), 1.41 (9H, s),
1.85 (1H, t, J=5.6Hz),2.05-2.14 (2H, m), 3.55 (2H,
q, J=5.6Hz), 3.68 (2H, d, J=6.0Hz), 3.96 (2H, d,
J=6.2Hz), 4.98 (1H, br), 5.75 (1H, br), 7.13 (4H,
d, J=8.7Hz), 7.29 (4H, d, J=8.7Hz).
【0126】参考例12D tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-メ
チルベンゼンスルホニルオキシ)ペンチル)アミノ)-2-オ
キソエチルカルバメート
【化153】 参考例11Dで得られた化合物から参考例6Dと同様にし
て合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.30-1.38 (2H, m), 1.40 (9H, s),
2.01-2.09 (2H, m), 2.45 (3H, s), 3.68 (2H, d, J=6.
1Hz), 3.88-3.96 (4H, m), 4.94 (1H, br), 5.65(1H, b
r), 7.02-7.12 (5H, m), 7.24-7.35 (5H, m), 7.74 (2
H, d, J=8.3Hz).
【0127】参考例13D tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-ヨー
ドペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化154】 参考例12Dで得られた化合物から参考例7Dと同様にし
て合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (9H, s), 1.47-1.56 (2H, m),
2.04-2.17 (2H, m), 3.10 (2H, t, J=6.4Hz), 3.68 (2
H, d, J=6.2Hz), 3.94 (2H, d, J=6.2Hz), 4.89(1H, b
r), 5.68 (1H, br), 7.06-7.13 (4H, m), 7.25-7.33 (4
H, m).
【0128】参考例14D ビス(4-フルオロフェニル)アセトニトリル
【化155】 ビス(4-フルオロフェニル)メタノール(24.2 g)に塩化
チオニル(50 ml)を0℃で加え30分攪拌した後、2規定
塩酸(500 ml)に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出
し、有機層を塩化カルシウムで乾燥後、減圧下濃縮し
た。得られた残さをジクロロメタン(200 ml)に溶解さ
せ、トリメチルシリルシアニド(16.4 ml)を加えた
後、0℃で四塩化チタン(13.4 ml)を滴下した。50分攪
拌後、反応液にメタノール(5 ml)を加え、飽和重曹水
に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出後、飽和食塩水で
洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減
圧下濃縮し、表題化合物(21.8 g)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ:5.11 (1H, s), 7.03-7.11 (4H, m),
7.26-7.33 (4H, m).
【0129】参考例15D エチル 4,4-ビス(4-フルオロフェニル)-4-シアノブチ
レート
【化156】 参考例14Dで得られたビス(4-フルオロフェニル)アセト
ニトリル(20.4 g)、エタノール(150 ml)、1,8-ジア
ザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン(2.63 ml)、アクリ
ル酸エチル(12.5 ml)の混合物を18時間加熱還流し
た。冷後、反応液を減圧下濃縮し、2規定塩酸(200 m
l)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下濃縮
した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1)で溶出して標
題化合物(28.8 g)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.25 (3H, t, J=7.2Hz), 2.42-2.47
(2H, m), 2.70-2.75 (2H, m), 4.13 (2H, q, J=7.1H
z), 7.06-7.13 (4H, m), 7.34-7.39 (4H, m).
【0130】参考例16D 2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-ヒドロキシペンチル
アミン
【化157】 参考例15Dで得られたエチル 4,4-ビス(4-フルオロフ
ェニル)-4-シアノブチレート(34 g)、THF(150 ml)
の混合物に水素化リチウムアルミニウム(15.7g)を加
え16時間加熱還流した。冷後メタノール(50 ml)を少
量ずつ加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下
濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチルで溶出して標題化合物(1
9.7 g)を得た。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.24-1.33 (3H, m), 2.18-2.24 (2
H, m), 3.32 (2H, s), 3.61 (2H, t, J=6.2Hz), 6.96-
7.04 (4H, m), 7.11-7.19 (4H, m).
【0131】参考例17D tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-ヒ
ドロキシペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメー
【化158】 参考例16Dで得られた化合物から参考例2Dと同様にし
て合成した。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.25-1.36 (2H, m), 1.42 (9H, s),
2.09-2.14 (2H, m), 3.57 (2H, t, J=5.9Hz), 3.69 (2
H, d, J=6.1Hz), 3.98 (2H, d, J=6.2Hz), 5.02(1H,
s), 5.76 (1H, s), 6.98-7.05 (4H, m), 7.11-7.17 (4
H, m).
【0132】参考例18D tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-
メチルベンゼンスルホニルオキシ)ペンチル)アミノ)-2-
オキソエチルカルバメート
【化159】 参考例17Dで得られた化合物から参考例6Dと同様にし
て合成した。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.25-1.40 (11H, m), 2.03-2.08 (2
H, m), 2.45 (3H, s), 3.67 (2H, d, J=6.1Hz), 3.89-
3.95 (4H, m), 4.94 (1H, s), 5.61-5.65 (1H, m), 6.9
6-7.11 (8H, m), 7.33 (2H, d, J=8.2Hz), 7.74 (2H,
d, J=8.3Hz).
【0133】参考例19D tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-ヨ
ードペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化160】 参考例18Dで得られた化合物から参考例7Dと同様にし
て合成した。 油状物。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.41 (9H, s), 1.47-1.57 (2H, m),
2.08-2.14 (2H, m), 2.39-3.23 (1H, m), 3.82-3.92
(7H, m), 5.77-5.81 (1H, m), 6.84-7.06 (6H, m), 7.1
9-7.27 (6H, m).
【0134】実施例1 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート 塩
酸塩
【化161】 トリフェニルホスフィン(520 mg)のアセトニトリル溶液
(10 ml)に氷冷下で臭素(320 mg)を加えた。続いて反応
液にベンジル 2-((5-ヒドロキシ-2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート(0.88 g)のア
セトニトリル溶液(10 ml)を滴下した。室温で1時間撹拌
後反応液を濃縮し、残さを酢酸エチルに溶かし、水洗乾
燥後濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製(展開溶媒;IPE:酢酸エチル=1:1)してブ
ロム体を得た。ブロム体のアセトニトリル(20 ml)溶液
に4−フェニルピペリジン(320 mg)と炭酸カリウム(300
mg)を加えた。反応液を40℃で終夜撹拌した後、水にあ
け酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗乾燥後濃縮し
た。残さをアルミナカラムクロマトグラフィーで精製
(展開溶媒:酢酸エチル)しさらに塩酸塩とした後に、酢
酸エチル/エタノールから再結晶し、標題化合物(0.56g)
を得た。 融点:167−168℃.
【0135】実施例2 tert-ブチル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化162】 tert-ブチル 2-((5-ヒドロキシ-2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメートから実施例1
と同様にして合成した。 融点:145-146℃
【0136】実施例3 4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチルア
ミン 2塩酸塩
【化163】 7-オキソ-4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘ
プタンニトリル(2.2 g)のTHF(20 ml)溶液に水素化リ
チウムアルミニウム (760 mg)のTHF(40 ml)懸濁液を
氷冷下加え、60℃で14時間撹拌した。反応終了後1規定
水酸化ナトリウム水溶液をゆっくり滴下し析出した結晶
をろ去後、ろ液を濃縮した。得られた残さを酢酸エチル
に溶かし、有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後濃縮し
た。残さを塩酸塩とし、ジクロロメタン-IPEから再結晶
し、標題化合物(2.0 g)を得た。融点: 155-159℃.
【0137】実施例4 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-4-メチルベンゼンスルホンアミド 塩酸塩
【化164】 4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチルア
ミン(500 mg)のジクロロメタン(15 ml)溶液にトリエ
チルアミン (3 ml)、p-トシルクロリド(209 mg、1.1 m
mol)およびDMAP(触媒量)を氷冷下加え、室温で1時間
撹拌した。反応終了後、減圧下溶媒を留去し得られた残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。ヘ
キサン-酢酸エチル(1:1)で精製し、さらに塩酸塩とし
た後、クロロホルム-IPEで再結晶し、標題化合物(420
mg)を得た。融点: 132-134℃
【0138】実施例5 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)アセタミド 塩酸塩
【化165】 4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチルア
ミン (400 mg)のジクロロメタン(15 ml)溶液にトリエ
チルアミン (3 ml)、無水酢酸(102 mg、1 mmol)を氷
冷下加え、室温で12時間撹拌した。反応終了後、減圧下
溶媒を留去し得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付した。酢酸エチル-メタノール(1:0〜1
0:1)で溶出して精製した後に、酢酸エチル-IPEから再
結晶して標題化合物(150 mg)を得た。 融点: 80-85℃
【0139】実施例6 N-ベンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)アミン 2塩酸塩
【化166】 4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチルア
ミン (426 mg)、ベンズアルデヒド(106 mg)、p-トシ
ル酸−水和物(触媒量)のベンゼン(5 ml)溶液に無水
硫酸マグネシウム(1 g)を加え、50℃で1時間撹拌し
た。沈殿物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮し得られた残さ
をメタノール(5 ml)に溶解させ水素化ホウ素ナトリウ
ム(38 mg)を加え室温で5分間撹拌した。反応終了後、
減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付した。酢酸エチル-メタノール(1:0〜2
0:1)で溶出して精製しさらに塩酸塩とした後に、クロ
ロホルム-IPEから再結晶して標題化合物(350 mg)を得
た。 融点: 223-226℃
【0140】実施例7 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-N-(3-メトキシベンジル)アミン 2塩酸塩
【化167】 実施例6と同様にして合成した。 再結晶溶媒:クロロホルム-IPE. 融点: 215-217℃.
【0141】実施例8 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-N-(2-メトキシベンジル)アミン 2塩酸塩
【化168】 実施例6と同様にして合成した。 再結晶溶媒:クロロホルム-IPE. 融点: 100-108℃.
【0142】実施例9 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-N-(2-フルオロベンジル)アミン 2塩酸塩
【化169】 実施例6と同様にして合成した。 再結晶溶媒:クロロホルム-IPE 融点: 198-200℃.
【0143】実施例10 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-2-チオフェンカルボキサミド 塩酸塩
【化170】 4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチルア
ミン (426 mg)の酢酸エチル(10 ml)溶液に飽和炭酸ナ
トリウム水溶液(10 ml)を加え激しく撹拌しながら2
−チオフェンカルボニルクロリド(146 mg)を加えた。
30分後有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し乾燥後、濃
縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付した。ヘキサン-酢酸エチル(1:1)で溶出し、さらに
塩酸塩とし、クロロホルム-IPEから再結晶し、標題化合
物(0.5 g)を得た。 融点: 125-130℃.
【0144】実施例11 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-2-フェニルアセタミド塩酸塩
【化171】 実施例10と同様にして合成した。 再結晶溶媒:クロロホルム−IPE. 融点: 103−110℃
【0145】実施例12 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-N-(2-チエニルメチル)アミン 2塩酸塩
【化172】 N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
ル)-2-チオフェンカルボキサミドのフリー体(300 mg)の
THF(5 ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(114 m
g)のTHF(5 ml)懸濁液を氷冷下加え、12時間加熱環流
した。反応終了後、1規定水酸化ナトリウム水溶液をゆ
っくり滴下し、析出した結晶をろ去後、ろ液を濃縮し
た。残さを酢酸エチルに溶解し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、乾燥後、濃縮して標題化合物(300 mg)をアモ
ルファス晶で得た。得られた化合物の一部を塩酸塩と
し、クロロホルム-IPEから再結晶した。 融点: 120-125℃.
【0146】実施例13 N-ベンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)-N-メチルアミン 2塩酸塩
【化173】 N-ベンジル-N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
ノ)ヘプチル)アミン(175 mg)のアセトニトリル(5 ml)
-37%ホルマリン(0.3 ml)溶液にシアノ水素化ホウ素ナ
トリウム(31 mg)および酢酸(0.5 ml)を加え室温で1
時間撹拌した。反応終了後、減圧下濃縮し、得られた残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢
酸エチルで溶出して精製し、塩酸塩とした後に、クロロ
ホルム-IPEで再結晶して標題化合物(130mg)を得た。 融点: 115-120℃.
【0147】実施例14 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-6-フェニルヘキサナミド
【化174】 6-フェニルヘキサン酸(80 mg)のTHF(5 ml)溶液に、
氷冷下、塩化オキザリル(63 mg)とDMFを一滴加え、2
時間室温で撹拌した後、減圧下、濃縮した。この残さ
を、参考例5Dで合成した2,2-ジフェニル-5-(4-フェニ
ルピペリジノ)ペンタンアミン(110 mg)とトリエチル
アミン(56 mg)のTHF(10 ml)溶液に氷冷下加え、1時
間撹拌した。反応液に飽和重曹水(100 ml)を加え酢酸
エチル(100ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル-ヘキサン(2:1)〜酢酸エチルで溶出し標題化合物
(110 mg)を得た。非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.25-1.38 (5H, m), 1.45-1.68 (5H,
m), 1.72-1.78 (2H, m), 1.82-2.03 (6H, m),2.28 (2
H, t, J=7.3 Hz), 2.25-2.45 (1H, m), 2.52 (2H,t, J=
7.6 Hz), 2.88 (2H, d, J=11.4 Hz), 3.99 (2H, d, J=
5.9 Hz), 4.96 (1H, t, J=5.6 Hz), 7.12-7.34 (20H,
m) .
【0148】実施例15 4-ベンジルオキシ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)ブチラミド
【化175】 実施例14と同様にして合成した。非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.27-1.38 (2H, m), 1.68-2.44 (15
H, m), 2.87-2.92 (2H,m), 3.41 (2H, t, J=6.0Hz), 3.
99 (2H, d, J=5.9Hz), 4.39 (2H, s), 5.14 (1H, t, J=
5.7Hz), 7.15-7.31 (20H, m).
【0149】実施例16 4-ベンゾイル-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)ブチラミド
【化176】 実施例14と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-へキサン. 融点:101−102℃.
【0150】実施例17 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-4-フェニルベンズアミド
【化177】 参考例5Dで合成した2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンタンアミン(150 mg)とトリエチルアミ
ン(57 mg)のTHF(5 ml)溶液に4-ビフェニルカルボニ
ルクロライド(98 mg)を氷冷下加え、1.5時間撹拌し
た。反応液に飽和重曹水(100 ml)を加え酢酸エチル
(100 ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル〜
酢酸エチル-メタノール(20:1)で溶出し標題化合物(1
10 mg)を得た。 再結晶溶媒:エーテル-ヘキサン. 融点: 155-156℃
【0151】実施例18 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-3-エトキシカルボニルプロパナミド
【化178】 実施例17と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.19-1.31 (5H, m), 1.68-2.60 (15
H, m), 2.85-2.91 (2H,m), 3.99-4.02 (2H, m), 4.09
(2H, q, J=7.1Hz), 7.17-7.33 (15H, m).
【0152】実施例19 2-アセトキシ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アセタミド
【化179】 実施例17と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル-へキサン. 融点:106−107℃.
【0153】実施例20 ベンジル (1S)-2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アミノ)-1-メチル-2-オキソエチルカ
ルバメート
【化180】 参考例5Dで合成した2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンタンアミン(110 mg)とZ-L-アラニン(6
8 mg)、HOBt(41 mg)のアセトニトリル(10 ml)溶液
にWSC(58 mg)を-20℃で加え、18時間室温で撹拌し
た。反応液に水(100 ml)を加え酢酸エチル(100 ml)
で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール
(100:1〜25:1)で溶出し標題化合物(120 mg)を得
た。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.39 (3H, d, J=7.3Hz), 1.59 (4H,
s), 1.96 (2H, br), 2.58-2.92 (7H, m), 3.53-3.59
(1H, m), 3.71-3.82 (2H, m), 4.11-4.25 (2H, m), 5.0
7 (2H, s), 5.89 (1H, br), 6.30 (1H, br), 7.12-7.40
(20H, m).
【0154】実施例21 ベンジル (1S)-1-(((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)カルボニル)-3-メチルブチ
ルカルバメート
【化181】 実施例20と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 0.84 (6H, d, J=6.2Hz), 1.21-2.09
(12H, m), 2.22-2.45 (4H, m), 2.84-2.90 (2H, m),
3.87-4.03 (2H, m), 4.08-4.17 (1H, m), 5.05 (2H,
s), 5.12 (1H, d, J=8.4Hz), 5.56 (1H, brs), 7.14-7.
35 (20H, m).
【0155】実施例22 ベンジル (1S)-1-ベンジル-((2,2-ジフェニル-5-(4-フ
ェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカ
ルバメート
【化182】 実施例20と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.28 (3H, m), 1.81-2.03 (6
H, m), 2.34-2.47 (3H, m), 2.99-3.02 (4H, m), 3.90-
3.92 (2H, m), 4.06-4.30 (2H, m), 5.00 (2H, s), 5.4
2 (1H, br), 5.53 (1H, br), 7.04-7.32 (25H, m).
【0156】実施例23 ベンジル (1S)-2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アミノ)-1-ヒドロキシメチル-2-オキ
ソエチルカルバメート
【化183】 実施例20と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.46 (2H, m), 1.82-2.30 (9
H, m), 2.50-2.56 (3H, m), 3.15-3.32 (2H, m), 3.66
(1H, dd, J=11.1Hz, 4.7Hz), 3.84 (1H, dd, J=13.0Hz,
5.0Hz), 4.06-4.17 (3H, m), 5.02 (2H, s), 5.98 (1
H, br), 6.02 (1H,br), 7.14-7.32 (20H, m).
【0157】実施例24 ベンジル (1R)-2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アミノ)-1-メチル-2-オキソエチルカ
ルバメート
【化184】 実施例20と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.32 (6H, m), 1.71-2.09 (6
H, m), 2.24-2.52 (3H, m), 2.87-2.93 (2H, m), 3.83-
4.16 (4H, m), 5.05 (2H, s), 5.30 (1H, d, J=6.2Hz),
5.55 (1H, t, J=5.1Hz), 7.14-7.34 (20H, m).
【0158】実施例25 (2S)-1-ベンジルオキシカルボニル-2-(((2,2-ジフェニ
ル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)カルボ
ニル)ピロリジン
【化185】 実施例20と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.28 (2H, m), 1.61-2.47 (13
H, m), 2.85-2.90 (2H,m), 3.18-3.34 (2H, m), 3.86-
4.25 (3H, m), 5.07 (2H, brs), 5.54, 6.07 (1H, 2b
r), 7.16-7.34 (20H, m).
【0159】実施例26 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-2-チオフェンカルボキサミド
【化186】 参考例5Dで合成した2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンタンアミン(510 mg)と2-チオフェンカ
ルボン酸(176 mg)のアセトニトリル(20 ml)溶液にW
SC(265 mg)を氷冷下加え、16時間室温で撹拌した。反
応液に水(200 ml)を加え酢酸エチル(200 ml)で抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル〜酢酸エチル-メタ
ノール(20:1)で溶出し標題化合物(510 mg)を得た。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル. 融点:80−81℃.
【0160】実施例27 4-ベンジルオキシ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)ベンズアミド
【化187】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-へキサン. 融点:148−149℃.
【0161】実施例28 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-4-フェノキシベンズアミド 塩酸塩
【化188】 実施例26と同様にして合成し、塩酸塩とした。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ジエチルエーテル. 融点:199−204℃.
【0162】実施例29 5-ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)-2-フランカルボキサミド
【化189】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル-ヘキサン. 融点:129−130℃.
【0163】実施例30 5−ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)-2-チオフェンカルボキサミド
【化190】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ヘキサン. 融点:147−148℃.
【0164】実施例31 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-2-ピロールカルボキサミド
【化191】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル-ヘキサン. 融点:155−156℃.
【0165】実施例32 3−ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)ベンズアミド
【化192】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル-ヘキサン. 融点:103−104℃.
【0166】実施例33 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-4-ビフェニルアセタミド
【化193】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ヘキサン. 融点:86−87℃.
【0167】実施例34 3-ベンジルオキシ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)ベンズアミド
【化194】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ジエチルエーテル. 融点:122−123℃.
【0168】実施例35 2−ベンゾイルアミノ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェ
ニルピペリジノ)ペンチル)チアゾール-4-カルボキサミ
【化195】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ヘキサン. 融点:181−182℃.
【0169】実施例36 4-ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)ベンズアミド
【化196】 実施例17と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ヘキサン. 融点:140−141℃.
【0170】実施例37 4-ベンゾイルアミノ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニ
ルピペリジノ)ペンチル)ベンズアミド
【化197】 実施例26と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.26-1.43 (3H, m), 1.63-1.92 (5
H, m), 2.13-2.41 (5H, m), 2.84-2.91 (2H, m), 4.18
(2H, d, J=5.8Hz), 5.67 (1H, brs), 7.14-7.39 (15H,
m), 7.46-7.58 (5H, m), 7.67 (2H, d, J=8.8Hz), 7.84
-7.89 (3H, m).
【0171】実施例38 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-4-(フェニルアミノカルボニル)ベンズアミド
【化198】 実施例26と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ジエチルエーテル. 融点:134−135℃.
【0172】実施例39 ベンジル 3-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)アミノ)-3-オキソプロピルカルバメート
【化199】 実施例26と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.33 (2H, m), 1.67-2.09 (8
H, m), 2.20-2.61 (5H, m), 2.89-2.94 (2H, m), 3.42
(2H, q, J=5.9Hz), 4.00 (2H, d, J=6.1Hz), 5.08(1H,
br), 5.11 (2H, s), 6.05 (1H, br), 7.13-7.37 (20H,
m).
【0173】実施例40 ベンジル 4-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)アミノ)-4-オキソブチルカルバメート
【化200】 実施例26と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.38 (2H, m), 1.67-2.12 (12
H, m), 2.24-2.52 (3H,m), 2.86-2.91 (2H, m), 3.10
(2H, q, J=6.4Hz), 4.00 (2H, d, J=5.9Hz), 5.05 (2H,
s), 5.14 (1H, br), 5.30 (1H, br), 7.17-7.32 (20H,
m).
【0174】実施例41 ベンジル N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-N-メチル)カ
ルバメート 塩酸塩
【化201】 実施例26と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.53-1.68 (3H, m), 2.17-2.28 (2
H, m), 2.65 (4H, brs),2.89 (5H, brs), 3.49-3.55 (2
H, m), 3.88-4.00 (4H, m), 5.08 (2H, s), 5.66(1H,
t, J=5.7Hz), 7.15-7.35 (20H, m), 12.02 (1H, br).
【0175】実施例42 1-ベンジル-3- (2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)ウレア
【化202】 参考例5Dで合成した2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンタンアミン(110 mg)とイソシアン酸ベ
ンジル(41 mg)のピリジン(5 ml)溶液を3時間室温で
撹拌した後、減圧下、濃縮した。この残さを水(100 m
l)と酢酸エチル(100 ml)で分配し、有機層を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下
濃縮し得られた残さを酢酸エチル-ヘキサンで再結晶し
標題化合物(114 mg)を得た。 融点:156−157℃.
【0176】実施例43 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)ピロール-2-カルボキ
サミド
【化203】 実施例2で合成したtert-ブチル 2-((2,2-ジフェニル-5-
(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チルカルバメート(4.0 g)の酢酸エチル(60ml)溶液
に4規定塩化水素-酢酸エチル(150 ml)を加え、室温で
1時間撹拌した。反応液を濃縮し、メタノール-酢酸エチ
ルで再沈殿させ、ジアミンを塩酸塩として得た(4.3
g)。このアミン塩酸塩(200 mg)とピロール-2-カルボ
ン酸(46mg)、トリエチルアミン(77 mg)のアセトニ
トリル(15 ml)溶液に氷冷下、WSC(80 mg)を加え、
室温で19時間撹拌した。反応液に水(200 ml)を加え酢
酸エチル(200 ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル〜酢酸エチル-メタノール(5:1)で溶出し、さら
に酢酸エチル-へキサンから再結晶し標題化合物(97 m
g)を得た。 融点:158−159℃.
【0177】実施例44 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボ
キサミド
【化204】 実施例43と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-へキサン. 融点:184−185℃.
【0178】実施例45 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチルインドール-
2-カルボキサミド
【化205】 実施例43と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.22-1.38 (2H, m), 1.76-2.48 (11
H, m), 2.94-2.99 (2H,m), 3.97 (3H, s), 3.98-4.06
(4H, m), 5.76 (1H, brs), 6.93 (1H, s), 7.11-7.41
(19H, m), 7.63-7.67 (1H, m).
【0179】実施例46 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)ベンゾフラン-2-カル
ボキサミド
【化206】 実施例43と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.26-1.34 (2H, m), 1.80-2.47 (11
H, m), 2.94-2.99 (2H,m), 4.01-4.07 (4H, m), 5.61
(1H, brs), 7.06-7.55 (20H, m), 7.68-7.72 (1H, m).
【0180】実施例47 5-クロロ-N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-
2-カルボキサミド
【化207】 実施例43と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.22-1.29 (2H, m), 1.73-2.35 (13
H, m), 2.94-2.98 (2H,m), 3.98-4.17 (4H, m), 5.80
(1H, brs), 6.92 (1H, s), 7.06-7.63 (19H, m),9.92
(1H, s).
【0181】実施例48 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)ナフタレン-2-カルボ
キサミド
【化208】 実施例43と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25-1.33 (2H, m), 1.75-2.19 (9
H, m), 2.30-2.38 (3H, m), 2.94-2.99 (2H, m), 3.98-
4.05 (4H, m), 5.92 (1H, brs), 7.09-7.26 (15H,m),
7.53-7.59 (3H, m), 7.86-7.88 (4H, m), 8.32 (1H,
s).
【0182】実施例49 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-ヒドロキシナフタ
レン-2-カルボキサミド
【化209】 実施例43と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25-1.33 (2H, m), 1.75-2.11 (10
H, m), 2.38-2.46 (3H,m), 3.11-3.15 (2H, m), 4.00-
4.05 (4H, m), 5.89 (1H, brs), 7.08-7.24 (18H, m),
7.45-7.72 (3H, m), 8.39-8.43 (1H, m).
【0183】実施例50 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-ヒドロキシナフタ
レン-2-カルボキサミド
【化210】 実施例43と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.26-1.34 (2H, m), 1.85-2.21 (10
H, m), 2.42-2.49 (3H,m), 3.12-3.19 (2H, m), 4.01-
4.06 (4H, m), 5.80 (1H, brs), 7.08-7.35 (18H, m),
7.48-7.53 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.1Hz), 7.84 (1
H, d, J=8.4Hz).
【0184】実施例51 N-(2-((2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)アミノ)-2-オキ
ソエチル)-2,2,2-トリフルオロ-N-フェニルアセタミド
【化211】 実施例43と同様にして合成した。再結晶溶媒:酢酸エチ
ル-へキサン. 融点:145−146℃.
【0185】実施例52 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-3-カルボ
キサミド
【化212】 実施例43と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-へキサン. 融点:153−154℃.
【0186】実施例53 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-4-ビフェニルカルボ
キサミド
【化213】 実施例43と同様にしてジアミン塩酸塩を合成した。この
ジアミン塩酸塩(120mg)とトリエチルアミン(80 mg)
のTHF(10 ml)溶液に氷冷下、4-ビフェニルカルボニル
クロリド(54 mg)を加え、2時間撹拌した。反応液に飽
和重曹水(100 ml)を加え酢酸エチル(100 ml)で抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル〜酢酸エチル-メタ
ノール(10:1)で溶出し標題化合物(100 mg)を得た。
非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.22-1.48 (2H, m), 1.81-2.36 (9
H, m), 2.42-2.68 (3H, m), 3.18-3.22 (2H, m), 4.01-
4.13 (4H, m), 5.81 (1H, brs), 7.10-7.29 (20H,m),
7.40-7.51 (1H, m), 7.62-7.70 (2H, m), 7.93 (1H, d,
J=8.3Hz).
【0187】実施例54 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)ベンズアミド
【化214】 実施例53と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.24-1.55 (2H, m), 1.82-1.89 (2
H, m), 2.02-2.31 (9H, m), 2.54-2.60 (3H, m), 3.25-
3.30 (2H, m), 3.98-4.09 (2H, m), 5.89-5.92 (1H,
m), 7.07-7.54 (18H, m), 7.79-7.83 (1H, m), 8.04-8.
18 (1H, m).
【0188】実施例55 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-フェニルプロパナ
ミド
【化215】 実施例53と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.38 (2H, m), 1.78-2.17 (9
H, m), 2.39-2.53 (4H, m), 2.83-3.03 (4H, m), 3.73
(2H, d, J=5.3Hz), 3.99 (2H, d, J=5.9Hz), 5.67-5.73
(1H, m), 6.69-6.74 (1H, m), 7.13-7.31 (20H, m).
【0189】実施例56 4-ニトロベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)- 2-オキソエチルカルバ
メート
【化216】 実施例53と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.33 (2H, m), 1.78-2.15 (8
H, m), 2.29-2.49 (3H, m), 2.92-2.97 (2H, m), 3.73
(2H, d, J=5.5Hz), 4.01 (2H, d, J=5.9Hz), 5.14(2H,
s), 5.53 (1H, s), 5.79 (1H, s), 7.13-7.32 (15H,
m), 7.45 (2H, d, J=8.5Hz), 8.18 (2H, d, J=8.7Hz).
【0190】実施例57 4-クロロベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメ
ート
【化217】 実施例43と同様にしてジアミン塩酸塩を合成した。この
ジアミン塩酸塩(150mg)とトリエチルアミン(115 m
g)のTHF(6 ml)溶液にO-4-クロロベンジル-O'-4-ニト
ロフェニルカーボネート(175 mg)を加え、室温で18時
間撹拌した。反応液に飽和重曹水(100 ml)を加え酢酸
エチル(100 ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル〜酢酸エチル-メタノール(10:1)で溶出し、酢酸
エチル-へキサンで再結晶し標題化合物(124 mg)を得
た。融点:130−131℃.
【0191】実施例58 3-クロロベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)- 2-オキソエチルカルバ
メート
【化218】 実施例57と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル. 融点:125−126℃.
【0192】実施例59 2-アニリノ-N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペ
リジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)アセタミド
【化219】 実施例51で合成したN-(2-((2-((2,2-ジフェニル-5-(4-
フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)-2,2,2-トリフルオロ-N-フ
ェニルアセタミド(150 mg)のTHF(3 ml)溶液に5
規定水酸化ナトリウム水溶液(3 ml)を加え、室温で
3時間攪拌した。反応終了後、水を加え酢酸エチルで抽
出し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メ
タノール−アンモニア水(50:10:1)で溶出し標題化合
物(100mg)を得た。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.22-1.30 (2H, m), 1.71-2.13 (8
H, m), 2.29 (2H, t, J=7.2Hz), 2.35-2.45 (1H, m),
2.91 (2H, t, J=10.9Hz), 3.70 (2H, d, J=5.7Hz),3.77
(2H, d, J=5.6Hz), 3.90 (2H, d, J=5.7Hz), 4.23 (1
H, t, J=5.7Hz), 5.53 (1H, t, J=5.7Hz), 6.50 (2H,
d, J=7.6Hz), 6.78 (1H, t, J=7.4Hz), 7.16-7.35 (18
H, m).
【0193】実施例60 2-クロロベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメ
ート
【化220】 実施例57と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル. 融点:83−84℃.
【0194】実施例61 4-メトキシベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニ
ルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバ
メート
【化221】 実施例57と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ジエチルエーテル-ヘキサン. 融点:115−116℃.
【0195】実施例62 3-メトキシベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニ
ルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバ
メート
【化222】 実施例57と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ジエチルエーテル-ヘキサン. 融点:96−97℃.
【0196】実施例63 2-メトキシベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニ
ルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバ
メート
【化223】 実施例57と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.38 (2H, m), 1.70-2.11 (8
H, m), 2.26-2.52 (3H, m), 2.85-2.94 (2H, m), 3.71
(2H, d, J=5.8Hz). 3.83 (3H, m), 3.97 (2H, d,J=5.9H
z), 5.14 (2H, s), 5.41 (1H, brs), 5.62 (1H, brs),
6.87-6.98 (2H, m), 7.14-7.35 (17H, m).
【0197】実施例64 ベンジル (1S)-1-ベンジル-2-((2-((2,2-ジフェニル-5
-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化224】 実施例43と同様にしてジアミン塩酸塩を合成した。この
ジアミン塩酸塩(200mg)とZ-L-フェニルアラニン(125
mg)、HOBt(79 mg)のアセトニトリル(15ml)溶液に
WSC(80 mg)を-20℃で加え、3日間室温で撹拌した。反
応液に水(100 ml)を加え酢酸エチル(100 ml)で抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル〜酢酸エチル-メタ
ノール(10:1)で溶出し標題化合物(123 mg)を得た。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.28-1.45 (2H, m), 1.81-2.41 (8
H, m), 2.42-2.69 (2H, m), 2.83-3.31 (4H, m), 3.60-
4.12 (5H, m), 4.40-4.59 (1H, m), 5.02 (2H, s), 5.6
4 (1H, d, J=8.0Hz), 5.84 (1H, brs), 7.07-7.28 (25
H, m), 7.58 (1H, brs).
【0198】実施例65 2-(((ベンジルアミノ)カルボニル)アミノ)-N-(2,2-ジフ
ェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アセタミド
【化225】 実施例43と同様にしてジアミン塩酸塩を合成した。この
ジアミン塩酸塩(150mg)とイソシアン酸ベンジル(42
mg)のピリジン(5 ml)溶液を3時間室温で撹拌した。
反応液を飽和重曹水(100 ml)と酢酸エチル(100 ml)
で分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さを酢酸エ
チル〜酢酸エチル-ジエチルエーテルで再結晶し標題化
合物(130mg)を得た。 融点:149−152℃.
【0199】実施例66 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-5-ヒドロキシ-5-フェニルペンタナミド
【化226】 実施例16で合成した4-ベンゾイル-N-(2,2-ジフェニル-
5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)ブチラミド(100 m
g)のTHF(2 ml)とメタノール(2 ml)の混合溶液に水
素化ホウ素ナトリウム(10 mg)を氷冷下加え、氷冷下3
0分、室温で1時間撹拌した。反応液を水(100 ml)と酢
酸エチル(100 ml)で分配し、有機層を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得
られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル-メタノール(20:1〜10:1)で溶出し標
題化合物(70 mg)を得た。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.25-1.36 (2H, m), 1.61-1.77 (7
H, m), 1.93-2.12 (6H, m), 2.31-2.51 (3H, m), 2.93-
2.99 (2H, m), 3.56 (2H, s), 3.99 (2H, d, J=5.2Hz),
4.59-4.67 (1H, m), 5.16 (1H, s), 7.14-7.32 (20H,
m).
【0200】実施例67 N-ベンジル-N'-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)スクシナミド
【化227】 実施例18で合成したN-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)-3-エトキシカルボニルプロピオ
ニルアミド(100 mg)のTHF(1 ml)溶液に2規定水酸化
ナトリウム水溶液(1 ml)を加え、室温で1時間撹拌し
た。反応液を水(100 ml)で希釈し2規定塩酸(1 ml)
で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮
しカルボン酸を得た。得られたカルボン酸とベンジルア
ミン(23 mg)、HOBt(30 mg)のアセトニトリル(5 m
l)溶液にWSC(42 mg)を-20℃で加え、16時間室温で撹
拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(100 m
l)を加え酢酸エチル(100ml)で抽出し、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し
得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル〜酢酸エチル-メタノール(10:1〜20:
3)で溶出し標題化合物(100 mg)を得た。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.35 (2H, m), 1.72-2.15 (9
H, m), 2.27-2.50 (6H, m), 2.89-2.94 (2H, m), 3.96
(2H, d, J=6.1Hz), 4.37 (2H, d, J=5.9Hz), 5.41-5.47
(1H, m), 6.51-6.58 (1H, m), 7.14-7.33 (20H, m).
【0201】実施例68 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-3-((フェニルアセチル)アミノ)プロパナミド
【化228】 実施例39で合成したベンジル 3-((2,2-ジフェニル-5-(4
-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-3-オキソプロ
ピルカルバメート(370 mg)のエタノール(5 ml)溶液
に10%パラジウム炭素(37 mg)を加え、水素雰囲気下
室温で2時間、70℃で10時間撹拌した。反応液をろ過
し、ろ液を減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール
(5:1)〜酢酸エチル-メタノール-飽和アンモニア水(5
0:10:1)で溶出しジアミンとした。このジアミンとト
リエチルアミン(74 mg)のTHF(10 ml)溶液に氷冷下
塩化フェニルアセチル(82 mg)を加え、3時間撹拌し
た。反応液に飽和重曹水(200 ml)を加え酢酸エチル
(200 ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル〜
酢酸エチル-メタノール(10:1)で溶出し、酢酸エチル-
へキサンから再結晶し標題化合物(68 mg)を得た。 融点:149−150℃.
【0202】実施例69 N-(4-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-4-オキソブチル)ベンズアミド
【化229】 実施例40で合成したベンジル 4-((2,2-ジフェニル-5-(4
-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-4-オキソブチ
ルカルバメートから実施例67と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル-ヘキサン 融点:144−145℃.
【0203】実施例70 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジ
ノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカーボネート
【化230】 実施例19で合成した2-アセトキシ-N-(2,2-ジフェニル-
5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アセタミド(130 m
g)のTHF(5 ml)溶液に2規定水酸化ナトリウム水溶液
(5 ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を水(1
00 ml)で希釈し酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃
縮した。この残さとトリエチルアミン(272 mg)、DMAP
(2 mg)のTHF(5 ml)溶液に塩化カルボベンゾキシ(4
48 mg)を氷冷下加え、20時間室温で撹拌した。反応液
に飽和重曹水(100 ml)を加え酢酸エチル(100 ml)で
抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル〜酢酸エチル-
メタノール(20:1〜10:1)で溶出し標題化合物(70 m
g)を得た。非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.19-1.37 (2H, m), 1.66-2.08 (6
H, m), 2.23-2.43 (3H, m), 2.84-2.89 (2H, m), 3.99
(2H, d, J=5.9Hz), 4.52 (2H, s), 5.13 (2H, s),5.77
(1H, brs), 7.14-7.39 (20H, m).
【0204】実施例71 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-5-フェニル-2-チオフェンカルボキサミド
【化231】 実施例30で合成した5-ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4
-フェニルピペリジノ)ペンチル)-2-チオフェンカルボキ
サミド(140 mg)とフェニルほう酸(33 mg)、2規定炭
酸水素ナトリウム水溶液(2 ml)のジメトキシエタン
(10 ml)溶液にテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(28 mg)を加え、窒素雰囲気下、
6時間加熱還流した。冷却後、反応液を水(200 ml)で
希釈し酢酸エチル(200 ml)で抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧下濃
縮した。この残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(2:1)で溶出し、さら
に再結晶し標題化合物(66 mg)を得た。 融点:137−138℃.
【0205】実施例72 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-5-フェニル-2-フランカルボキサミド
【化232】 実施例29で合成した5-ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-
フェニルピペリジノ)ペンチル)-2-フランカルボキサミ
ドから実施例70と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル-ヘキサン 融点:131−132℃.
【0206】実施例73 N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)-3-フェニルベンズアミド
【化233】 実施例32で合成した3-ブロモ-N-(2,2-ジフェニル-5-(4-
フェニルピペリジノ)ペンチル)ベンズアミドから実施例
70と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル-ヘキサン 融点:140−141℃.
【0207】実施例74 (2S)-2-アミノ-N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-3-フェ
ニルプロパナミド
【化234】 実施例64で合成したベンジル (1S)-1-ベンジル-2-((2-
((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)
アミノ)-2-オキソエチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート(110 mg)のエタノール(5 ml)溶液に10%パ
ラジウム炭素(11 mg)を加え、水素雰囲気下室温で20
時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮し得
られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル〜酢酸エチル-メタノール(20:3)〜酢
酸エチル-メタノール-飽和アンモニア水(50:10:1)で
溶出し標題化合物(40 mg)を得た。非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.21-1.42 (2H, m), 1.70-2.19 (9
H, m), 2.25-2.58 (3H, m), 2.60-3.29 (4H, m), 3.45-
4.37 (6H, m), 5.58-5.81 (2H, m), 7.02-7.27 (20H,
m), 7.87 (1H, brs).
【0208】実施例75 ベンジル 2-(N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
ジノ)ペンチル)-N-メチルアミノ)-2-オキソエチルカル
バメート
【化235】 参考例1B-8で合成した1-ホルムアミノ-2,2-ジフェニル
-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンタン(420 mg)のTHF
(15 ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(112 m
g)を氷冷下加え、室温で2時間、60℃で1時間撹拌し
た。反応液を冷却し、氷冷下、水(5 ml)続いて2規定
水酸化ナトリウム水溶液(3 ml)を少しずつ加え、エー
テル(300 ml)を加えセライトでろ過した。ろ液の有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下濃縮し得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル-メタノール(5:1)
〜酢酸エチル-メタノール-飽和アンモニア水(50:10:
1)で溶出した。これとZ-グリシン(84 mg)のアセトニ
トリル(10 ml)溶液にWSC(76 mg)を氷冷下加え、16
時間室温で撹拌した。反応液に水(200 ml)を加え酢酸
エチル(200 ml)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し得られた残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル〜酢酸エチル-メタノール(20:1)で溶出し標題化
合物(130 mg)を得た。非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.22-1.39 (2H, m), 1.65-2.05 (9
H, m), 2.23-2.51 (3H, m), 2.75-2.96 (2H, m), 3.88-
3.90 (2H, m), 4.06-4.18 (2H, m), 5.11 (2H, s), 5.8
5 (1H, s), 7.20-7.35 (20H, m).
【0209】実施例76 ベンジル 2-((5-(4-(3-フルオロフェニル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化236】 参考例7Dで得られた化合物(0.31 g)のテトラヒドロフ
ラン溶液(10 ml)に、4-(3-フルオロフェニル)ピペリジ
ン(178 mg)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した後、
反応液を減圧下濃縮した。残さを酢酸エチルに溶かし、
水洗乾燥後濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付した。メタノール-酢酸エチル
(0:100−5:95)で精製した。得られたフリーアミンのエ
タノール溶液(10 ml)に、氷冷下1Mエーテル性塩酸(2.
0 ml)を加え、同温度で15分間攪拌した。反応液を減
圧下濃縮し、残さを酢酸エチル-ヘキサンから結晶化し
て標題化合物(0.29 g)を得た。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.23-1.33 (2H, m), 1.43-1.47 (2H,
m), 1.97-2.01 (2H, m), 2.57-2.90 (7H, m), 3.84-4.
13 (6H, m), 5.02 (2H, s), 5.86 (1H, s), 6.73(1H,
s), 6.90-7.61 (19H, m), 11.37 (1H, brs).
【0210】実施例77 ベンジル 2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化237】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.25 (2H, brs), 1.47 (2H, s), 1.9
6-2.00 (2H, m), 2.53-3.11 (7H, m), 3.81-3.98 (6H,
m), 5.01 (2H, s), 5.86 (1H, s), 6.85 (1H, s), 6.98
-7.43 (19H, m), 11.30 (1H, brs).
【0211】実施例78 ベンジル 2-((5-(4-(4-フルオロフェニル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化238】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.46 (2H, brs), 1.69 (2H, brs),
1.93-1.97 (2H, m), 2.54-2.89 (7H, m), 3.78-3.98 (6
H, m), 5.02 (2H, s), 5.86 (1H, s), 6.83 (1H,s), 6.
96-7.38 (19H, m), 11.31 (1H, brs).
【0212】実施例79 ベンジル 2-((5-(4-(3-メトキシフェニル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化239】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.50 (2H, brs), 1.64 (2H, s), 1.9
8-2.02 (2H, m), 2.57-2.85 (5H, m), 2.91 (2H, brs),
5.03 (2H, s), 5.89 (1H, s), 6.74-6.92 (4H,m), 7.1
8-7.37 (18H, m), 11.33 (1H, brs).
【0213】実施例80 ベンジル 2-((5-(4-(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化240】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.26 (2H, brs), 1.62 (2H, s), 1.9
7-1.99 (2H, brs), 2.57-2.65 (4H, m), 2.89-2.90 (2
H, m), 3.11-3.16 (1H, m), 3.81 (3H, s), 3.89-3.98
(4H, m), 5.01 (2H, s), 5.91 (1H, s), 6.83-6.97 (3
H, m), 7.16-7.38 (19H, m), 11.23 (1H, brs).
【0214】実施例81 ベンジル 2-((5-(4-(4-メトキシフェニル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化241】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル 融点:119-120℃1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.49 (2H, brs), 1.67 (2H, s), 1.9
9-2.06 (2H, m), 2.58-2.80 (5H, m), 2.90 (2H, brs),
3.80 (3H, s), 3.91-4.03 (4H, m), 5.03 (2H,s), 5.9
1 (1H, s), 6.85-6.90 (3H, m), 7.12-7.63 (19H, m),
11.31 (1H, brs).
【0215】実施例82 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-(3-トリフルオロメ
チルフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチルカルバメート 塩酸塩
【化242】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.54 (2H, brs), 1.65 (2H, s), 2.0
4 (2H, brs), 2.48 (2H,brs), 2.74-3.00 (5H, m), 3.9
0-4.00 (4H, m), 5.00 (2H, s), 5.88 (1H, brs), 7.18
-7.32 (18H, m), 7.45-7.58 (3H, m), 9.98 (1H, brs).
【0216】実施例83 ベンジル 2-((5-(4-メチル-4-フェニルピペリジノ)-2,2
-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメ
ート 塩酸塩
【化243】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.26-1.36 (4H, m), 1.62 (4H, s),
2.45-2.95 (8H, m), 3.60 (2H, brs), 3.93-3.95 (4H,
m), 5.04 (2H, s), 5.99 (1H, s), 6.78-7.61 (20H,
m), 10.95 (1H, brs).
【0217】実施例84 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-ピペリジノペンチル)
アミノ)-2-オキソエチルカルバメート 塩酸塩
【化244】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.33−1.44 (2H,
m), 1.67 (3H, s), 1.79−1.
89 (2H, m), 2.33−2.54 (5
H, m), 2.85−2.87 (2H, m),
3.65−3.68 (2H, m), 3.92−
3.99 (4H, m),5.05 (2H,
s), 5.91 (1H, s), 6.91−6.
93 (1H, s), 7.18−7.41 (15
H, m), 10.99 (1H, brs).
【0218】実施例85 ベンジル 2-((5-(4-ベンジルピペリジノ)-2,2-ジフェニ
ルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート 塩
酸塩
【化245】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.44 (2H, s), 1.71-1.83 (3H, m),
2.15-2.28 (2H, m), 2.35-2.64 (6H, m), 2.83-2.84 (2
H, m), 3.69-3.72 (2H, m), 3.89-3.98 (4H, m),5.06
(2H, s), 5.90 (1H, s), 6.90 (1H, s), 7.09-7.63 (21
H, m), 11.10 (1H, brs).
【0219】実施例86 ベンジル 2-((5-(4-(3-フルオロベンジル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化246】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.42 (2H, s), 1.63-1.80 (4H, m),
2.15-2.27 (2H, m), 2.38-2.62 (6H, m), 2.81 (2H,
s), 3.69-3.72 (2H, m), 3.91-3.96 (4H, m), 5.04(2H,
s), 5.86 (1H, s), 6.78-6.93 (4H, m), 7.16-7.61 (1
7H, m), 11.10 (1H, brs).
【0220】実施例87 ベンジル 2-((5-(4-(2-フルオロベンジル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化247】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.41 (2H, s), 1.76-1.80 (4H, m),
2.14-2.27 (2H, m), 2.36-2.66 (4H, m), 2.81 (2H,
s), 3.66-3.70 (2H, m), 3.91-3.96 (4H, m), 5.04(2H,
s), 5.89 (1H, s), 7.00-7.35 (23H, m), 11.07 (1H,
brs).
【0221】実施例88 ベンジル 2-((5-(4-(4-フルオロベンジル)ピペリジノ)-
2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカル
バメート 塩酸塩
【化248】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.42 (2H, s), 1.63-1.79 (4H, m),
2.13-2.25 (2H, m), 2.33-2.59 (6H, m), 2.81 (2H,
s), 3.68-3.90 (2H, m), 3.90-3.96 (4H, m), 5.04(2H,
s), 5.87 (1H, s), 6.93-7.35 (19H, m), 11.10 (1H,
brs).
【0222】実施例89 ベンジル 2-((5-(4-(2,4-ジフルオロベンジル)ピペリジ
ノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル
カルバメート 塩酸塩
【化249】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.42−1.44 (2H,
m), 1.69−1.80 (4H, m), 2.
16−2.29 (2H, m), 2.37−2.6
4 (6H, m), 2.84 (2H, s),
3.69−3.72 (2H, m), 3.92−
4.01 (4H, m),5.06 (2H,
s), 5.89 (1H, s), 6.75−6.
87 (4H, m), 7.05−7.37 (14
H, m), 11.11 (1H, brs).
【0223】実施例90 ベンジル 2-((5-(4-(4-シアノベンジル)ピペリジノ)-2,
2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバ
メート 塩酸塩
【化250】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.44 (2H, s), 1.66-1.79 (4H, m),
2.21-2.53 (6H, m), 2.67-2.70 (2H, m), 2.84 (2H,
s), 3.72-3.75 (2H, m), 3.92-3.98 (4H, m), 5.06(2H,
s), 5.85 (1H, s), 6.86 (1H, s), 7.18-7.37 (17H,
m), 7.58-7.63 (2H,m), 11.16 (1H, brs).
【0224】実施例91 ベンジル 2-((5-(4-アニリノピペリジノ)-2,2-ジフェニ
ルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート 塩
酸塩
【化251】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。再結晶溶媒:酢酸エチル 融点:134-136℃1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.40 (2H, s), 2.26-3.04 (10H, m),
3.53-3.94 (8H, m), 4.99 (2H, s), 5.88 (1H, s), 6.
63 (1H, s), 6.91 (1H, s), 7.15-7.44 (19H, m), 10.3
0 (1H, brs), 10.87 (1H, brs).
【0225】実施例92 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(1,2,3,4-テトラヒド
ロイソキノリン-2-イル)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チルカルバメート 塩酸塩
【化252】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.26-1.68 (4H, m), 2.52-2.65 (2H,
m), 2.99 (3H, s), 3.36 (2H, brs), 3.66 (1H, brs),
3.87-4.00 (4H, m), 4.67-4.76 (1H, m), 5.00(2H,
s), 5.90 (1H, s), 6.84 (1H, s), 7.13-7.37 (19H,
m), 11.97 (1H, brs).
【0226】実施例93 ベンジル 2-((5-(イソインドリン-2-イル)-2,2-ジフェ
ニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
塩酸塩
【化253】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ヘキサン 融点:121-123℃1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.53-1.62 (6H, m), 2.58-2.64 (2H,
m), 3.12-3.13 (2H, m), 3.92-4.01 (4H, m), 4.16-4.
22 (2H, m), 5.00 (2H, s), 5.11-5.18 (2H, m),5.86
(1H, s), 6.77 (1H, s), 7.17-7.35 (15H, m), 12.39
(1H, brs).
【0227】実施例94 ベンジル 2-((5-(N-メチル-N-フェネチルアミノ)-2,2-
ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメ
ート 塩酸塩
【化254】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.36 (1H, brs), 1.68 (2H, s), 2.1
6-2.20 (1H, m), 2.81-2.84 (4H, m), 3.06-3.33 (5H,
m), 3.75-4.04 (3H, m), 4.21-4.28 (1H, m), 4.98-5.0
8 (2H, m), 5.88 (1H, s), 6.81 (1H, s), 7.20-7.63
(20H, m), 11.52 (1H, brs).
【0228】実施例95 ベンジル 2-((5-(N-ベンジル-N-メチルアミノ)-2,2-ジ
フェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメー
ト 塩酸塩
【化255】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.29-1.36 (1H, m), 1.59-1.70 (1H,
m), 2.05-2.13 (1H, m), 2.68-2.89 (6H, m), 3.74-4.
06 (4H, m), 4.21-4.27 (1H, m), 4.39-4.44 (1H, m),
5.04 (2H, s), 5.94 (1H, s), 6.88 (1H, s), 7.18-7.5
5 (20H, m), 11.55 (1H, brs).
【0229】実施例96 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-4-(4-フェニルピペリジ
ノ)ブチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート 塩酸
【化256】 参考例10Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ: 1.61 (1H, s), 1.94-2.04 (2H, m),
2.61 (4H, s), 2.81-2.89 (4H, m), 3.69 (2H, s), 3.9
3-4.05 (4H, m), 5.08 (2H, s), 6.12 (1H, s),6.43 (1
H, s), 7.13-7.35 (20H, m), 11.87 (1H, brs).
【0230】実施例97 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペン
チル)アミノ)-2-オキソエチル)ベンゾチオフェン-2-カ
ルボキサミド
【化257】 実施例43と同様にして合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル−ヘキサン. 融点:110−113℃.
【0231】実施例98 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペン
チル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-4-カルボキ
サミド
【化258】 実施例43と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ジエチルエーテル. 融点:215−218℃.
【0232】実施例99 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペン
チル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-5-カルボキ
サミド
【化259】 実施例43と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ジエチルエーテル. 融点:156−160℃.
【0233】実施例100 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペン
チル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-6-カルボキ
サミド
【化260】 実施例43と同様にして合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ジエチルエーテル. 融点:149−152℃.
【0234】実施例101 N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペン
チル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-7-カルボキ
サミド
【化261】 実施例43と同様にして合成した。再結晶溶媒:酢酸エチ
ル−ジエチルエーテル.融点:166−168℃.
【0235】実施例102 tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フ
ェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカ
ルバメート
【化262】 参考例13Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.21-1.28 (2H, m), 1.40 (9H, s),
1.68-2.02 (8H, m), 2.24-2.31 (2H, m), 2.37-2.53
(1H, m), 2.86-2.91 (2H, m), 3.63 (2H, d, J=5.9Hz),
3.93 (2H, d, J=5.9Hz), 5.25 (1H, t, J=5.5Hz), 5.8
9 (1H, br), 7.08-7.29 (13H, m).
【0236】実施例103 3-クロロベンジル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-
(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チルカルバメート
【化263】 実施例102で得られた化合物から実施例57と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.22-1.29 (2H, m), 1.71-2.03 (8H,
m), 2.29 (2H, t, J=7.0Hz), 2.37-2.53 (1H, m), 2.8
9-2.94 (2H, m), 3.71 (2H, d, J=5.9Hz), 3.93(2H,
d, J=6.0Hz), 5.03 (2H, s), 5.56 (1H, br), 5.67 (1
H, br), 7.05-7.33(17H, m).
【0237】実施例104 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドー
ル-2-カルボキサミド
【化264】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。再結晶溶媒:酢酸エチル−ジエチルエーテ
ル. 融点:143−145℃.
【0238】実施例105 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロ
インドール-2-カルボキサミド
【化265】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ジエチルエーテル. 融点:159−161℃.
【0239】実施例106 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチル
インドール-2-カルボキサミド
【化266】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル−ヘキサン. 融点:107−110℃.
【0240】実施例107 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-フルオ
ロインドール-2-カルボキサミド
【化267】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ジエチルエーテル−ヘキサ
ン. 融点:133−135℃.
【0241】実施例108 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-メトキ
シインドール-2-カルボキサミド
【化268】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ヘキサン. 融点:124−127℃.
【0242】実施例109 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-ヒドロ
キシインドール-2-カルボキサミド
【化269】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:酢酸エチル−ヘキサン. 融点:154−157℃.
【0243】実施例110 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-2-フェノ
キシアセトアミド
【化270】 実施例102で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 再結晶溶媒:ジエチルエーテル−ヘキサン. 融点:143−145℃.
【0244】実施例111 ベンジル 2-((5-(4-フェノキシピペリジノ)-2,2-ジフェ
ニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化271】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.24 (1H, m), 1.45 (2H, brs), 1.
78 (4H, s), 2.07-2.25(2H, m), 2.53-2.91 (7H, m),
3.56-3.59 (1H, m), 3.82-3.97 (4H, m), 4.59-4.61 (1
H, m), 5.03 (2H, s), 5.83-5.89 (1H, m), 6.83-7.01
(4H, m), 7.17-7.34 (16H, m).
【0245】実施例112 ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-ピペリジノピペリ
ジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化272】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.28-1.48 (2H, m), 1.81-1.87 (4
H, m), 2.04-2.41 (10H,m), 2.62-2.94 (5H, m), 3.11-
3.18 (2H, m), 3.40-3.49 (2H, m), 3.77-3.96 (6H,
m), 5.04 (2H, m), 5.78 (1H, s), 6.80 (1H, s), 7.18
-7.34 (15H, m).
【0246】実施例113 ベンジル 2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)-1,2,5,6-テ
トラヒドロピリジン-1-イル) -2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメート
【化273】 参考例7Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.63 (4H, s), 2.53-2.81 (4H, m),
3.06-3.23 (4H, m), 3.82-3.98 (4H, m), 4.23-4.29
(1H, m), 5.06 (2H, s), 5.89 (2H, s), 6.84-7.71 (19
H, m).
【0247】実施例114 tert-ブチル 2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジ
ノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル
カルバメート
【化274】 tert-ブチル 2-((5-ヒドロキシ-2,2-ジフェニルペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメートから実施例1
と同様にして合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.39 (9H, s), 1.66-1.76 (5H, m),
1.90-2.30 (7H, m), 2.68-2.89 (3H, m), 3.63-3.67
(2H, m), 3.97-4.01 (2H, m), 4.92 (1H, s), 5.59 (1
H, s), 7.06-7.42 (14H, m).
【0248】実施例115 N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-
ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドー
ル-2-カルボキサミド
【化275】 実施例114で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.45-1.49 (2H, m), 1.65 (5H, s),
2.05-2.10 (1H, m), 2.57-2.96 (6H, m), 3.91-4.02
(4H, m), 4.16-4.19 (2H, m), 4.00-4.02 (1H, m), 5.9
1 (1H, s), 6.95-7.46 (17H, m), 7.60-7.62 (1H, m),
9.04 (1H, s), 7.79-7.82 (1H, m), 9.04 (1H, s).
【0249】実施例116 N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-
ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチ
ルインドール-2-カルボキサミド
【化276】 実施例114で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.25-1.81 (5H, m), 2.03-2.07 (1
H, m), 2.34-3.33 (7H, m), 3.90-4.00 (7H, m), 4.16-
4.19 (2H, m), 5.89 (1H, s), 6.91-7.47 (17H, m), 7.
58-7.66 (1H, m), 7.77-7.82 (1H, m).
【0250】実施例117 5-クロロ-N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジ
ノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)
-1-メチルインドール-2-カルボキサミド
【化277】 実施例114で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.27-1.83 (7H, m), 2.06-2.10 (1
H, m), 2.39-3.17 (7H, m), 3.73-4.19 (7H, m), 5.86
(1H, s), 6.94-7.78 (19H, m).
【0251】実施例118 5-クロロ-N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジ
ノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)
インドール-2-カルボキサミド
【化278】 実施例114で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.33-1.61 (7H, m), 2.07-2.10 (1
H, m), 2.38-3.15 (6H, m), 3.83-4.15 (5H, m), 5.81
(1H, m), 6.91-7.73 (19H, m), 9.12 (1H, s).
【0252】実施例119 tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-(2
-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オ
キソエチルカルバメート
【化279】 参考例13Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.26-1.39 (11H, m), 1.85-2.56 (1
0H, m), 2.91-3.30 (3H,m), 3.73-3.94 (4H, m), 5.82
(1H, s), 6.97-7.43 (13H, m).
【0253】実施例120 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-フルオ
ロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チル)-5-フルオロインドール-2-カルボキサミド
【化280】 実施例119で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.14-1.84 (6H, m), 1.96-3.19 (8
H, m), 3.65-4.15 (5H, m), 5.81 (1H, s), 6.90-7.65
(17H, m), 9.17 (1H, s).
【0254】実施例121 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-フルオ
ロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チル)-5-メトキシインドール-2-カルボキサミド
【化281】 実施例119で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.23-1.93 (6H, m), 2.07-3.14 (8
H, m), 3.63-4.23 (8H, m), 5.84 (1H, s), 6.89-7.72
(17H, m), 9.04 (1H, s).
【0255】実施例122 N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-フルオ
ロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チル)インドール-2-カルボキサミド
【化282】 実施例119で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末1 H-NMR (CDCl3)δ:1.32-1.93 (6H, m), 2.04-3.10 (8
H, m), 3.63-4.23 (8H, m), 5.84 (1H, s), 6.89-7.72
(17H, m), 9.04 (1H, s).
【0256】実施例123 tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-
フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル
カルバメート
【化283】 参考例19Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.19-1.34 (2H, m), 1.40 (9H, s),
1.66-1.80 (4H, m), 1.89-2.05 (4H, m), 2.25-2.30
(2H, m), 2.39-2.50 (1H, m), 2.86-2.90 (2H, m), 3.6
6 (2H, d, J =6.0Hz), 3.94 (2H, d, J =6.0Hz), 4.91
(1H, s), 5.67-5.71 (1H, s), 6.97-7.02 (3H, m), 7.1
2-7.31 (10H, m).
【0257】実施例124 N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インド
ール-2-カルボキサミド
【化284】 実施例123で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.24-1.27 (2H, m), 1.77-2.09 (8
H, m), 2.29-2.48 (3H, m), 2.93-2.96 (2H, m), 3.96-
4.02 (4H, m), 5.85-5.88 (1H, m), 6.82-6.91 (4H,
m), 6.96 (1H, s), 7.07-7.35 (12H, m), 7.45 (1H, d,
J=8.1Hz), 7.68 (1H, d, J=8.0Hz), 9.40 (1H, s).
【0258】実施例125 N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-フェニル
ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロ
ロインドール-2-カルボキサミド
【化285】 実施例123で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.25-1.33 (2H, m), 1.81-2.07 (8
H, m), 2.19-2.46 (3H, m), 2.98-3.01 (2H, m), 3.96-
4.02 (4H, m), 6.83-6.91 (5H, m), 7.03-7.31 (11H,
m), 7.38 (1H, d, J=8.8Hz), 7.65 (1H, s), 9.44 (1H,
s).
【0259】実施例126 tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-
(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-
オキソエチルカルバメート
【化286】 参考例19Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.35 (9H, s), 1.45-1.47 (2H, m),
2.00-2.04 (2H, m), 2.39-3.23 (1H, m), 3.82-3.92
(7H, m), 5.77-5.81 (1H, m), 6.84-7.06 (6H, m), 7.1
9-7.27 (6H, m).
【0260】実施例127 N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-(2-メト
キシフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチル)インドール-2-カルボキサミド
【化287】 実施例126で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.23-1.28 (2H, m), 1.76-2.36 (10
H, m), 2.89-2.99 (3H,m), 3.79 (3H, s), 3.96-4.02
(4H, m), 5.89-5.92 (1H, m), 6.81-7.35 (16H,m), 7.4
5 (1H, d, J=8.3Hz), 7.68 (1H, d, J=8.0Hz), 9.46 (1
H, s).
【0261】実施例128 N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-(2-メト
キシフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチル)-5-クロロインドール-2-カルボキサミド
【化288】 実施例126で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.26-1.30 (2H, m), 1.78-1.87 (3
H, m), 2.02-2.14 (5H, m), 2.35-2.71 (3H, m), 2.88-
3.03 (3H, m), 3.81 (3H, s), 3.98-4.03 (3H, m), 5.9
2-5.96 (1H, m), 6.83-6.95 (7H, m), 7.06-7.21 (6H,
m), 7.38 (2H, d,J =8.8Hz), 7.52 (1H, s), 7.63-7.66
(1H, s), 9.77 (1H, s).
【0262】実施例129 tert-ブチル 2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-
(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-
オキソエチルカルバメート
【化289】 参考例19Dで得られた化合物から実施例76と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.19-1.31 (2H, m), 1.40 (9H, s),
1.61-1.80 (4H, m), 1.89-2.05 (4H, m), 2.25-2.30 (2
H, m), 2.40-2.50 (1H, m), 2.86-2.90 (2H, m),3.66
(2H, d, J=6.0Hz), 3.94 (2H, d, J=6.0Hz), 4.93 (1H,
s), 5.68-5.71 (1H, s), 6.96-7.03 (4H, m), 7.11-7.
31 (9H, m).
【0263】実施例130 N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-(2-フルオ
ロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
チル)インドール-2-カルボキサミド
【化290】 実施例129で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.23-1.28 (2H, m), 1.70-2.37 (10
H, m), 2.79-2.86 (1H,m), 2.98-3.01 (2H, m), 3.93-
4.02 (4H, m), 5.88-5.92 (1H, m), 6.77-6.86 (4H,
m), 6.95-7.47 (14H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0Hz), 9.4
9 (1H, s).
【0264】実施例131 N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-(4-(2-フル
オロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
エチル)-5-クロロインドール-2-カルボキサミド
【化291】 実施例129で得られた化合物から実施例43と同様にして
合成した。 非晶状粉末。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.23-1.33 (2H, m), 1.67-2.37 (10
H, m), 2.80-2.87 (1H,m), 3.02-3.05 (2H, m), 3.93-
4.02 (4H, m), 5.84-5.88(1H, m), 6.73-6.94 (4H, m),
6.97-7.47 (12H, m), 7.64 (1H, s), 9.69 (1H, s).
【0265】さらに、下記に示す化合物も全く同様にし
て合成できる。 N-(2-((2,2-ビス(4-メチルフェニル)-5-(4-フェニルピ
ペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドー
ル-2-カルボキサミドまたはその塩。N-(2-((2,2-ビス
(4-メチルフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カ
ルボキサミドまたはその塩。N-(2-((2,2-ビス(4-メチ
ルフェニル)-5-(4-(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボ
キサミドまたはその塩。N-(2-((2,2-ビス(4-メチルフ
ェニル)-5-(4-(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)ペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カ
ルボキサミドまたはその塩。N-(2-((2,2-ビス(4-メチ
ルフェニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペ
ンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボ
キサミドまたはその塩。N-(2-((2,2-ビス(4-メチルフ
ェニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチ
ル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カ
ルボキサミドまたはその塩。
【0266】製剤例1A (1)参考例IIA−45の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 参考例IIA−45で得られた化合物10.0gと乳糖6
0.0gおよびコーンスターチ35.0gの混合物を10
重量%ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0
g)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、
40℃で乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステアリ
ン酸マグネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得られ
た中心錠を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビ
アゴムの水懸濁液による糖衣でコーティングした。コー
ティングが施された錠剤をミツロウで艶出して1000
錠のコート錠を得た。
【0267】 製剤例2A (1)参考例IIA−45の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0g 参考例IIA−45で得られた化合物10.0gとステア
リン酸マグネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液
70ml(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した
後、乾燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ5
0.0gと混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠
剤を得た。
【0268】 製剤例1B (1)参考例4B−2の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 参考例4B−2で得られた化合物10.0gと乳糖6
0.0gおよびコーンスターチ35.0gの混合物を1
0重量%ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.
0g)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した
後、40℃で乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステ
アリン酸マグネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得
られた中心錠を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびア
ラビアゴムの水懸濁液による糖衣でコーティングした。
コーティングが施した錠剤をミツロウで艶出して100
0錠のコート錠を得た。
【0269】 製剤例2B (1)参考例4B−2の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 参考例4B−2で得られた化合物10.0gとステアリ
ン酸マグネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液7
0ml(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した
後、乾燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ5
0.0gと混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠
剤を得た。
【0270】 製剤例1C (1)参考例5C−3の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 参考例5C−3で得られた化合物10.0gと乳糖6
0.0gおよびコーンスターチ35.0gの混合物を1
0重量%ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.
0g)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した
後、40℃で乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステ
アリン酸マグネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得
られた中心錠を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびア
ラビアゴムの水懸濁液による糖衣でコーティングした。
コーティングが施した錠剤をミツロウで艶出して100
0錠のコート錠を得た。
【0271】 製剤例2C (1)参考例5C−3の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 参考例5C−3で得られた化合物10.0gとステアリ
ン酸マグネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液7
0ml(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した
後、乾燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ5
0.0gと混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠
剤を得た。
【0272】 製剤例1D (1)実施例1の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例1で得られた化合物10.0gと乳糖60.0g
およびコーンスターチ35.0gの混合物を10重量%
ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0g)を
用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40
℃で乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステアリン酸
マグネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得られた中
心錠を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴ
ムの水懸濁液による糖衣でコーティングした。コーティ
ングが施した錠剤をミツロウで艶出して1000錠のコ
ート錠を得た。
【0273】 製剤例2D (1)実施例1の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例1で得られた化合物10.0gとステアリン酸マ
グネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液70ml
(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ50.0g
と混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠剤を得
た。
【0274】参考例1E ラット脳由来cDNAを用いたPC
R法によるラットSLC-1 受容体cDNAの増幅 ラット脳由来poly (A) +RNA(クローンテック社)を鋳
型とし、ランダムプライマーを用いて逆転写反応を行な
った。逆転写反応は、タカラRNA PCR ver. 2キットの試
薬を使用した。次にこの逆転写生成物を鋳型として用
い、配列番号:1および2の合成DNAプライマーを用い
てPCR法による増幅を行なった。合成DNAプライマーは受
容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子が増幅されるように
構築したが、その際に遺伝子の5'側に制限酵素Sal Iの
認識する塩基配列が付加され、また3'側に制限酵素Spe
Iの認識する塩基配列が付加されるように、5'側および
3'側にそれぞれの制限酵素の認識配列を付加した。反応
液の組成は、cDNA鋳型5 μl、合成DNAプライマー各0.4
μM、0.25 mM dNTPs、pfu (ストラタジーン社) DNAポリ
メラーゼ0.5 μlおよび酵素に付属のバッファーで、総
反応量は50 μlとした。増幅のためのサイクルはサーマ
ルサイクラー(パーキンエルマー社)を用い、94℃・60
秒の加熱の後、94℃・60秒、60℃・30秒、72℃・150秒
のサイクルを35回繰り返し、最後に72℃で10分間反応さ
せた。増幅産物の確認は、0.8%アガロースゲル電気泳
動の後、エチジウムブロマイド染色によって行なった。
【0275】参考例2E PCR産物のプラスミドベクタ
ーへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配列
の解読による増幅cDNA配列の確認 参考例1Eで行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低融
点アガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカミ
ソリで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェノ
ール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なってDN
Aを回収した。PCR-ScriptTM Amp SK(+)クローニングキ
ット(ストラタジーン社)の処方に従い、回収したDNA
をプラスミドベクターpCR-Script Amp SK(+)へサブクロ
ーニングした。これをエシェリヒア コリ(Escherichi
a coli)XL-1 Blue(ストラタジーン)に導入して形質
転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシリ
ンおよびX-galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を呈
するクローンのみを滅菌したつま楊枝を用いて分離し、
形質転換体E. coli XL-1 Blue/ラットSLC-1を得た。個
々のクローンをアンピシリンを含むLB培地で一晩培養
し、QIA prep8 mini prep(キアゲン社)を用いてプラ
スミドDNAを調製した。調製したDNAの一部を用いて制限
酵素Sal IおよびSpe Iによる切断を行ない、挿入されて
いる受容体cDNA断片の大きさを確認した。塩基配列の決
定のための反応はDyeDeoxy TerminatorCycle Sequence
Kit(パーキンエルマー社)を用いて行ない、蛍光式自
動シーケンサーを用いて解読した。得られた3クローン
の配列を解析し全ての配列が報告されているラットSLC-
1タンパク質(配列番号:3)をコードするcDNA配列(L
akaye, B. et al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 140
1, pp. 216-220 (1998), accession No. AF08650)の5'
側にSal I認識配列が付加し、3'側にSpe I認識配列が付
加した遺伝子配列と一致することを確認した(配列番
号:4)。
【0276】参考例3E ラットSLC-1発現CHO細胞の作
製 参考例2Eで配列が確認されたラット脳由来のSLC-1の
全長アミノ酸配列をコードし、5'側にSal I認識配列が
付加し、また3'側にSpe I認識配列を付加した遺伝子が
導入されたプラスミドによって形質転換されたE. coli
のクローンよりPlasmid Midi Kit(キアゲン社)を用い
てプラスミドを調製し、制限酵素Sal IおよびSpe Iで切
断してインサート部分を切り出した。インサートDNAは
電気泳動後、アガロースゲルからカミソリで切り出し、
次に細片化、フェノール抽出、フェノール・クロロホル
ム抽出、エタノール沈殿を行なって回収した。このイン
サートDNAをSal IおよびSpe Iで切断した動物細胞発現
用ベクタープラスミドpAKKO-111H(Hinuma, S. et al.
Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1219, pp. 251-259 (19
94)記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープラスミド)に
加え、T4ライゲース(宝酒造)を用いてライゲーション
を行ない、蛋白発現用プラスミドpAKKO- SLC-1を構築し
た。pAKKO- SLC-1で形質転換したE. coli DH5(トーヨ
ーボー)を培養後、PlasmidMidi Kit(キアゲン社)を
用いてpAKKO- SLC-1のプラスミドDNAを調製した。これ
をCellPhect Transfection Kit(アマシャムファルマシ
アバイオテク社)を用い添付のプロトコルに従ってCHO
dhfr-細胞に導入した。10 μgのDNAをリン酸カルシウム
との共沈懸濁液とし、24時間前に5 x 105または1 x 106
個のCHO dhfr-細胞を播種した10 cmシャーレに添加し
た。10%ウシ胎児血清を含むMEMα培地で1日間培養した
後、継代し、選択培地である10%透析ウシ胎児血清を含
む核酸不含MEMα培地で培養した。選択培地中で増殖し
てくるSLC-1発現CHO細胞である形質転換細胞のコロニー
56クローンを選択した。
【0277】参考例4E 全長ラットSLC-1レセプター
蛋白質mRNAの発現量の高いCHO/ SLC-1細胞株の選択 参考例3Eで樹立されたCHO/ SLC-1株56クローンの全長
ラットSLC-1レセプター蛋白質mRNAの発現量をCytostar
T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク社)を用
い、添付のプロトコルに従って以下のように測定した。
CHO/ SLC-1株の各クローンをCytostar T Plateの各well
に2.5 x 104個ずつ播種して24時間培養した後、10%ホ
ルマリンによって細胞を固定した。各wellに0.25% Tri
ton X-100を添加して細胞の透過性をあげた後、35Sラベ
ルした配列番号:5のriboprobeを加えてハイブリダイ
ズさせた。20 mg/mlのRNaseAを各wellに加えて遊離のri
boprobeを消化し、プレートをよく洗浄した後、ハイブ
リダイズしたriboprobeの放射活性をTopcounterで測定
した。放射活性の高い株がmRNA発現量が高い。mRNA発現
量の高い3クローンの中から、特にクローン番号44を主
に用いた。
【0278】参考例5E ヒトSLC-1 cDNAを含むプラス
ミドの単離 ヒト胎児脳由来cDNA library (SUPERSCRIPTTM cDNA Lib
rary;GIBCOBRL社)を、Genetrapper cDNA positive sele
ction system (GIBCOBRL社)のマニュアルに従って 、フ
ァージ F1 エンドヌクレアーゼを用いて、DNAにnickを
入れた後、エシェリヒア コリ エキソヌクレアーゼ I
IIで消化することにより、1本鎖ヒト胎児脳由来cDNA li
braryを調製した。Kolakowski Jr.ら(Kolakowski Jr.,
et al (1996) FEBS Lett. Vol. 398, pp. 253-258)の
報告に基づいて作製した配列番号:6の合成オリゴヌク
レオチド(accession No. U71092の1434-1451に相当)
の3'末端にbiotin-14-dCTPをTerminal Deoxynucleotidy
l Transferaseを用いて付加し、biotin化オリゴヌクレ
オチドを調製した。反応液の組成、反応時間はマニュア
ルに従った。1本鎖ヒト胎児脳由来cDNA library 4μgを
95℃で1分保温した後、氷上で急冷し、biotin化オリゴ
ヌクレオチド20 ngを加え、37℃で1時間、添付ハイブリ
ダイゼーションバッファーでハイブリダイズした。スト
レプトアビジンビーズを加え、MAGNA-SEP Magnetic Par
ticle Separator (GIBCOBRL社)を用いて、biotin化オリ
ゴヌクレオチドにハイブリダイズした1本鎖ヒト胎児脳
由来cDNAを単離し、Kolakowski Jr.らの報告(Kolakows
ki Jr., et al (1996) FEBS Lett. Vol. 398, pp. 253-
258)に基づいて作製した配列番号:7の合成オリゴヌ
クレオチド(accession No. U71092の1011-1028に相
当)50ngをプライマーにしてマニュアルに従って相補鎖
を合成し、2本鎖プラスミドとした。
【0279】参考例6E 単離したヒトSLC-1 cDNAを含
むプラスミドの塩基配列の決定 参考例5Eで得られたプラスミドをELECTROMAXTMDH10B
TMCellsにエレクトロポレーション法で導入して形質転
換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシリン
及びX-galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を呈する
クローンのみを滅菌したつま楊枝でつついて分離し、形
質転換体E. coli. DH10B/hSLC-1を得た。個々のクロー
ンをアンピシリンを含むLB培地で一晩培養し、QIA prep
8 mini prep (キアゲン社)を用いてプラスミドDNAを精
製した。塩基配列決定のための反応は、DyeDeoxy Termi
nator Cycle Sequence Kit (パーキンエルマー社)を
用いて行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読し
た。その結果、配列番号:8に示す配列が得られた。こ
こに得られた塩基配列がコードするアミノ酸配列(配列
番号:9)は、Lakayeらの報告(Lakaye, B. et al. (1
998) Biochem. Biophys. Acta, vol. 1401, pp. 216-22
0)において、ヒトSLC-1の配列を含むヒト染色体DNA配
列(accession number:Z86090)をもとにしてラットSLC
-1から類推された配列として推定されていたヒトSLC-1
アミノ酸配列とは異なっており、推定配列のさらに69及
び64アミノ酸上流に開始コドンであるATGがmRNA上で存
在することを示している。この配列をコードするDNAを
含むプラスミドによる形質転換体Escherichia coli DH1
0B/phSLC1L8をIFOおよびNIBHに寄託した。
【0280】参考例7E ヒト胎児脳由来cDNAを用いた
PCR法によるヒトSLC-1cDNAの増幅 ジーントラップ法によりクローニングされたヒトSLC-1
DNA配列を含むプラスミドを鋳型とし、配列番号:1
0および11の合成DNAプライマーと配列番号:12お
よび13の合成DNAプライマーを用いてPCR法による増幅
をそれぞれ行なった。前者の増幅DNAをヒトSLC-1(S)
と、後者の増幅DNAをヒトSLC-1(L)と命名した。合成
DNAプライマーは受容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子
が増幅されるように構築したが、その際に遺伝子の5'側
に制限酵素Sal Iの認識する塩基配列が付加され、また
3'側に制限酵素Spe Iの認識する塩基配列が付加される
ように、5'側および3'側にそれぞれの制限酵素の認識配
列を付加した。ヒトSLC-1(S)増幅の反応液の組成は、ヒ
トSLC-1DNA配列を含むプラスミド鋳型5 μl、合成DN
Aプライマー各0.4μM、0.2 mM dNTPs、pfuDNAポリメラ
ーゼ0.5 μlおよび酵素に付属のバッファーで、総反応
量は50 μlとした。増幅のためのサイクルはサーマルサ
イクラー(パーキンエルマー社)を用い、94℃・60秒の
加熱の後、94℃・60秒、57℃・60秒、72℃・150秒のサ
イクルを25回繰り返し、最後に72℃・10分保温した。ま
た、ヒトSLC-1(L)増幅の反応液の組成は、ヒトSLC-1D
NA配列を含むプラスミド鋳型5 μl、合成DNAプライマ
ー各0.4μM、0.2 mM dNTPs、pfuDNAポリメラーゼ0.5 μ
lおよび酵素に付属のバッファーで、総反応量は50 μl
とした。増幅のためのサイクルはサーマルサイクラー
(パーキンエルマー社)を用い、94℃・60秒の加熱の
後、94℃・60秒、60℃・60秒、72℃・3分のサイクルを
25回繰り返し、最後に72℃・10分保温した。増幅産物の
確認は、0.8%アガロースゲル電気泳動の後、エチジウ
ムブロマイド染色によって行なった。
【0281】参考例8E PCR産物のプラスミドベクタ
ーへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配列
の解読による増幅cDNA配列の確認 参考例7Eで行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低融
点アガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカミ
ソリで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェノ
ール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なってDN
Aを回収した。PCR-ScriptTM Amp SK(+)クローニングキ
ット(ストラタジーン社)の処方に従い、回収したDNA
をプラスミドベクターpCR-Script Amp SK(+)へサブクロ
ーニングした。これをエシェリヒア コリ(Escherichi
a coli)DH5αcompetent cell(トーヨーボー)に導入
して形質転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをア
ンピシリンおよびX-galを含むLB寒天培地中で選択し、
白色を呈するクローンのみを滅菌したつま楊枝を用いて
分離し、ヒトSLC-1 (S)の形質転換体E. coli DH5α/hSL
C-1(S)とヒトSLC-1 (L)の形質転換体E. coli DH5α/hSL
C-1(L)を得た。個々のクローンをアンピシリンを含むLB
培地で一晩培養し、QIA prep8 mini prep(キアゲン
社)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製したDNAの
一部を用いて制限酵素Sal IおよびSpe Iによる切断を行
ない、挿入されている受容体cDNA断片の大きさを確認し
た。塩基配列の決定のための反応はDyeDeoxy Terminato
r CycleSequence Kit(パーキンエルマー社)を用いて
行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読した。得
られたクローンの配列は、ヒトSLC-1遺伝子を鋳型とし
て配列番号:10および11の合成DNAプライマーで増
幅されるべきDNA配列(配列番号:14)およびヒト
SLC-1遺伝子を鋳型として配列番号:12および13の
合成DNAプライマーで増幅されるべきDNA配列(配列
番号:15)にそれぞれ一致した。
【0282】参考例9E ヒトSLC-1(S)発現CHO細胞お
よびヒトSLC-1(L)発現CHO細胞の作製 参考例8Eで配列が確認されたヒトSLC-1(S)と、ヒトSL
C-1(L)が導入されたプラスミドによって形質転換された
E. coliのクローンよりPlasmid Midi Kit(キアゲン
社)を用いてプラスミドを調製し、制限酵素Sal Iおよ
びSpe Iで切断してインサート部分を切り出した。イン
サートDNAは電気泳動後、アガロースゲルからカミソリ
で切り出し、次に細片化、フェノール抽出、フェノール
・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって回収し
た。このインサートDNAをSal IおよびSpe Iで切断した
動物細胞発現用ベクタープラスミドpAKKO-111H(Hinum
a, S. etal. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1219, pp.
251-259 (1994)記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープ
ラスミド)に加え、T4ライゲース(宝酒造)を用いてラ
イゲーションを行ない、蛋白発現用プラスミドpAKKO-hS
LC-1(S)とpAKKO-hSLC-1(L)を構築した。pAKKO-hSLC-1
(S)およびpAKKO-hSLC-1(L)で形質転換したE. coli DH5
α(トーヨーボー)を培養後、Plasmid Midi Kit(キア
ゲン社)を用いてpAKKO-hSLC-1(S)とpAKKO-hSLC-1(L)の
プラスミドDNAを調製した。これをCellPhect Transfect
ion Kit(アマシャムファルマシアバイオテク社)を用
い添付のプロトコルに従ってCHO dhfr-細胞に導入し
た。10 μgのDNAをリン酸カルシウムとの共沈懸濁液と
し、24時間前に5 x 105または1 x 106個のCHO dhfr-
胞を播種した10 cmシャーレに添加した。10%ウシ胎児
血清を含むMEMα培地で1日間培養した後、継代し、選択
培地である10%透析ウシ胎児血清を含む核酸不含MEMα
培地で培養した。選択培地中で増殖してくるヒトSLC-1
(S) 遺伝子導入CHO細胞である形質転換細胞のコロニー5
6クローンおよび、ヒトSLC-1(L) 遺伝子導入CHO細胞で
ある形質転換細胞のコロニー61クローンを選択した。
【0283】参考例10E ヒトSLC-1(S)およびヒトSL
C-1(L) mRNAの発現量の高い遺伝子導入細胞株の選択 参考例9Eで樹立されたCHO/hSLC-1(S)株56クローンお
よびCHO/hSLC-1(L) 株61クローンのmRNAの発現量をCyto
star T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク社)
を用い、添付のプロトコルに従って以下のように測定し
た。CHO/hSLC-1(S)株およびCHO/hSLC-1(L) 株の各クロ
ーンをCytostar T Plateの各wellに2.5 x104個ずつ播種
して24時間培養した後、10%ホルマリンによって細胞を
固定した。各wellに0.25% Triton X-100を添加して細
胞の透過性をあげた後、35Sラベルした配列番号:16
のriboprobeを加えてハイブリダイズさせた。20 mg/ml
のRNaseAを各wellに加えて遊離のriboprobeを消化し、
プレートをよく洗浄した後、ハイブリダイズしたribopr
obeの放射活性をTopcounterで測定した。放射活性の高
い株がmRNA発現量が高い。 mRNA発現量の高い7クロー
ンの中から、特にクローン番号57を主に用いた。
【0284】試験例1 被験化合物のGTPγSバインディ
ングアッセイを用いたアンタゴニスト活性の測定 参考例10Eで得られたヒトSLC-1発現CHO細胞クローン
57および参考例4Eで得られたラットSLC-1発現CHO細胞
クローン44を用いて、以下の方法により膜画分を調製し
た。5 mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加したリ
ン酸緩衝生理食塩水(pH 7.4)にヒト、およびラットSL
C-1発現CHO細胞(1x108個)を浮遊させ、遠心した。細胞
のペレットにホモジネートバッファー(10 mM NaHCO3 、
5 mM EDTA、pH 7.5)を10 ml加え、ポリトロンホモジナ
イザーを用いてホモジネートした。400×gで15分間遠心
して得られた上清をさらに100,000×gで1時間遠心し、
膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物を2 mlのアッセイバ
ッファー[50 mM Tris-HCl(pH 7.5)、1 mM EDTA、0.1%
BSA(ウシ血清アルブミン)、10 mM MgCl2、100 mM NaC
l、1mM GDP(グアノシン5'-二リン酸)、0.25 mM PMSF
(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、1mg/ml ペ
プスタチン、20 mg/ml ロイペプチン、10 mg/mlフォス
フォラミドン]に懸濁し、100,000×gで1時間遠心した。
沈澱物として回収された膜画分を再び20 mlのアッセイ
バッファーに懸濁し、分注後 -80゜Cで保存し、使用の
都度解凍して用いた。被験化合物のアンタゴニスト活性
の測定は以下の通り実施した。ポリプロピレン製の96穴
プレートに、アッセイバッファーで希釈したSLC-1発現C
HO細胞膜画分171μlを分注した後、DMSO溶液で希釈した
3x10-10M MCH 2 ml、種々の濃度に希釈した被験化合物
溶液 2 ml、および[35S]-Guanosine5'-(γ-thio) triph
osphate(第一化学薬品 社製) 25 mlを、それぞれ添加し
た(細胞膜終濃度:20mg/ml、[35S]-Guanosine5'-(γ-th
io)triphosphate終濃度:0.33nM)。この反応液を25℃で
1時間、攪拌しながら反応させた後、グラスフィルター
(GF-C)を用いて吸引ろ過し、さらに洗浄液(50mM Tris-
HCl緩衝液 pH7.5)300 mlで3回洗浄した。グラスフィル
ターに液体シンチレーターを50 ml添加し、残った放射
活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。結
合阻害率(%)=(化合物と MCHを添加したときの放射活
性−DMSO溶液を添加したときの放射活性)/( MCHを添
加したときの放射活性−DMSO溶液を添加したときの放射
活性)x100として、 結合阻害率(%)から化合物のI
50値を算出した。結果を〔表1〕に示す。
【0285】
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩ある
いはそのプロドラッグは、優れたMCH拮抗作用を有し
ており、メラニン凝集ホルモンに起因する疾患(例え
ば、肥満症など)の予防・治療剤として有用である。
【0286】
【配列表】 [SEQUENCE LISTING] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> MCH Receptor Antagonist <130> B00256 <150> JP 11-266278 <151> 1999-09-20 <150> JP 2000-221055 <151> 2000-07-17 <160> 16 <210> 1 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 1 GTCGACATGG ATCTGCAAAC CTCGTTGCTG TG 32 <210> 2 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 2 ACTAGTTCAG GTGCCTTTGC TTTCTGTCCT CT 32 <210> 3 <211> 353 <212> PRT <213> Rat <400> 3 Met Asp Leu Gln Thr Ser Leu Leu Ser Thr Gly Pro Asn Ala Ser Asn 1 5 10 15 Ile Ser Asp Gly Gln Asp Asn Leu Thr Leu Pro Gly Ser Pro Pro Arg 20 25 30 Thr Gly Ser Val Ser Tyr Ile Asn Ile Ile Met Pro Ser Val Phe Gly 35 40 45 Thr Ile Cys Leu Leu Gly Ile Val Gly Asn Ser Thr Val Ile Phe Ala 50 55 60 Val Val Lys Lys Ser Lys Leu His Trp Cys Ser Asn Val Pro Asp Ile 65 70 75 80 Phe Ile Ile Asn Leu Ser Val Val Asp Leu Leu Phe Leu Leu Gly Met 85 90 95 Pro Phe Met Ile His Gln Leu Met Gly Asn Gly Val Trp His Phe Gly 100 105 110 Glu Thr Met Cys Thr Leu Ile Thr Ala Met Asp Ala Asn Ser Gln Phe 115 120 125 Thr Ser Thr Tyr Ile Leu Thr Ala Met Thr Ile Asp Arg Tyr Leu Ala 130 135 140 Thr Val His Pro Ile Ser Ser Thr Lys Phe Arg Lys Pro Ser Met Ala 145 150 155 160 Thr Leu Val Ile Cys Leu Leu Trp Ala Leu Ser Phe Ile Ser Ile Thr 165 170 175 Pro Val Trp Leu Tyr Ala Arg Leu Ile Pro Phe Pro Gly Gly Ala Val 180 185 190 Gly Cys Gly Ile Arg Leu Pro Asn Pro Asp Thr Asp Leu Tyr Trp Phe 195 200 205 Thr Leu Tyr Gln Phe Phe Leu Ala Phe Ala Leu Pro Phe Val Val Ile 210 215 220 Thr Ala Ala Tyr Val Lys Ile Leu Gln Arg Met Thr Ser Ser Val Ala 225 230 235 240 Pro Ala Ser Gln Arg Ser Ile Arg Leu Arg Thr Lys Arg Val Thr Arg 245 250 255 Thr Ala Ile Ala Ile Cys Leu Val Phe Phe Val Cys Trp Ala Pro Tyr 260 265 270 Tyr Val Leu Gln Leu Thr Gln Leu Ser Ile Ser Arg Pro Thr Leu Thr 275 280 285 Phe Val Tyr Leu Tyr Asn Ala Ala Ile Ser Leu Gly Tyr Ala Asn Ser 290 295 300 Cys Leu Asn Pro Phe Val Tyr Ile Val Leu Cys Glu Thr Phe Arg Lys 305 310 315 320 Arg Leu Val Leu Ser Val Lys Pro Ala Ala Gln Gly Gln Leu Arg Thr 325 330 335 Val Ser Asn Ala Gln Thr Ala Asp Glu Glu Arg Thr Glu Ser Lys Gly 340 345 350 Thr <210> 4 <211> 1074 <212> DNA <213> Rat <400> 4 GTCGACATGG ATCTGCAAAC CTCGTTGCTG TCCACTGGCC CCAATGCCAG CAACATCTCC 60 GATGGCCAGG ATAATCTCAC ATTGCCGGGG TCACCTCCTC GCACAGGGAG TGTCTCCTAC 120 ATCAACATCA TTATGCCTTC CGTGTTTGGT ACCATCTGTC TCCTGGGCAT CGTGGGAAAC 180 TCCACGGTCA TCTTTGCTGT GGTGAAGAAG TCCAAGCTAC ACTGGTGCAG CAACGTCCCC 240 GACATCTTCA TCATCAACCT CTCTGTGGTG GATCTGCTCT TCCTGCTGGG CATGCCTTTC 300 ATGATCCACC AGCTCATGGG GAACGGCGTC TGGCACTTTG GGGAAACCAT GTGCACCCTC 360 ATCACAGCCA TGGACGCCAA CAGTCAGTTC ACTAGCACCT ACATCCTGAC TGCCATGACC 420 ATTGACCGCT ACTTGGCCAC CGTCCACCCC ATCTCCTCCA CCAAGTTCCG GAAGCCCTCC 480 ATGGCCACCC TGGTGATCTG CCTCCTGTGG GCGCTCTCCT TCATCAGTAT CACCCCTGTG 540 TGGCTCTACG CCAGGCTCAT TCCCTTCCCA GGGGGTGCTG TGGGCTGTGG CATCCGCCTG 600 CCAAACCCGG ACACTGACCT CTACTGGTTC ACTCTGTACC AGTTTTTCCT GGCCTTTGCC 660 CTTCCGTTTG TGGTCATTAC CGCCGCATAC GTGAAAATAC TACAGCGCAT GACGTCTTCG 720 GTGGCCCCAG CCTCCCAACG CAGCATCCGG CTTCGGACAA AGAGGGTGAC CCGCACGGCC 780 ATTGCCATCT GTCTGGTCTT CTTTGTGTGC TGGGCACCCT ACTATGTGCT GCAGCTGACC 840 CAGCTGTCCA TCAGCCGCCC GACCCTCACG TTTGTCTACT TGTACAACGC GGCCATCAGC 900 TTGGGCTATG CTAACAGCTG CCTGAACCCC TTTGTGTACA TAGTGCTCTG TGAGACCTTT 960 CGAAAACGCT TGGTGTTGTC AGTGAAGCCT GCAGCCCAGG GGCAGCTCCG CACGGTCAGC 1020 AACGCTCAGA CAGCTGATGA GGAGAGGACA GAAAGCAAAG GCACCTGAAC TAGT 1074 <210> 5 <211> 262 <212> RNA <213> Rat <400> 5 GCGAAUUGGG UACCGGGCCC CCCCUCGAGG UCGACGGUAU CGAUAAGCUU GAUAUCGAAU 60 UCCUGCAGCC CGGGGGAUCC GCCCACUAGU UCAGGUGCCU UUGCUUUCUG UCCUCUCCUC 120 AUCAGCUGUC UGAGCGUUGC UGACCGUGCG GAGCUGCCCC UGGGCUGCAG GCUUCACUGA 180 CAACACCAAG CGUUUUCGAA AGGUCUCACA GAGCACUAUG UACACAAAGG GGUUCAGGCA 240 GCUGUUAGCA UAGCCCAAGC UG 262 <210> 6 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 6 CAACAGCTGC CTCAACCC 18 <210> 7 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 7 CCTGGTGATC TGCCTCCT 18 <210> 8 <211> 1275 <212> DNA <213> Human <400> 8 TAGGTGATGT CAGTGGGAGC CATGAAGAAG GGAGTGGGGA GGGCAGTTGG GCTTGGAGGC 60 GGCAGCGGCT GCCAGGCTAC GGAGGAAGAC CCCCTTCCCA ACTGCGGGGC TTGCGCTCCG 120 GGACAAGGTG GCAGGCGCTG GAGGCTGCCG CAGCCTGCGT GGGTGGAGGG GAGCTCAGCT 180 CGGTTGTGGG AGCAGGCGAC CGGCACTGGC TGGATGGACC TGGAAGCCTC GCTGCTGCCC 240 ACTGGTCCCA ACGCCAGCAA CACCTCTGAT GGCCCCGATA ACCTCACTTC GGCAGGATCA 300 CCTCCTCGCA CGGGGAGCAT CTCCTACATC AACATCATCA TGCCTTCGGT GTTCGGCACC 360 ATCTGCCTCC TGGGCATCAT CGGGAACTCC ACGGTCATCT TCGCGGTCGT GAAGAAGTCC 420 AAGCTGCACT GGTGCAACAA CGTCCCCGAC ATCTTCATCA TCAACCTCTC GGTAGTAGAT 480 CTCCTCTTTC TCCTGGGCAT GCCCTTCATG ATCCACCAGC TCATGGGCAA TGGGGTGTGG 540 CACTTTGGGG AGACCATGTG CACCCTCATC ACGGCCATGG ATGCCAATAG TCAGTTCACC 600 AGCACCTACA TCCTGACCGC CATGGCCATT GACCGCTACC TGGCCACTGT CCACCCCATC 660 TCTTCCACGA AGTTCCGGAA GCCCTCTGTG GCCACCCTGG TGATCTGCCT CCTGTGGGCC 720 CTCTCCTTCA TCAGCATCAC CCCTGTGTGG CTGTATGCCA GACTCATCCC CTTCCCAGGA 780 GGTGCAGTGG GCTGCGGCAT ACGCCTGCCC AACCCAGACA CTGACCTCTA CTGGTTCACC 840 CTGTACCAGT TTTTCCTGGC CTTTGCCCTG CCTTTTGTGG TCATCACAGC CGCATACGTG 900 AGGATCCTGC AGCGCATGAC GTCCTCAGTG GCCCCCGCCT CCCAGCGCAG CATCCGGCTG 960 CGGACAAAGA GGGTGACCCG CACAGCCATC GCCATCTGTC TGGTCTTCTT TGTGTGCTGG 1020 GCACCCTACT ATGTGCTACA GCTGACCCAG TTGTCCATCA GCCGCCCGAC CCTCACCTTT 1080 GTCTACTTAT ACAATGCGGC CATCAGCTTG GGCTATGCCA ACAGCTGCCT CAACCCCTTT 1140 GTGTACATCG TGCTCTGTGA GACGTTCCGC AAACGCTTGG TCCTGTCGGT GAAGCCTGCA 1200 GCCCAGGGGC AGCTTCGCGC TGTCAGCAAC GCTCAGACGG CTGACGAGGA GAGGACAGAA 1260 AGCAAAGGCA CCTGA 1275 <210> 9 <211> 422 <212> PRT <213> Human <400> 9 MeT Ser Val Gly Ala MeT Lys Lys Gly Val Gly Arg Ala Val Gly Leu 1 5 10 15 Gly Gly Gly Ser Gly Cys Gln Ala Thr Glu Glu Asp Pro Leu Pro Asn 20 25 30 Cys Gly Ala Cys Ala Pro Gly Gln Gly Gly Arg Arg Trp Arg Leu Pro 35 40 45 Gln Pro Ala Trp Val Glu Gly Ser Ser Ala Arg Leu Trp Glu Gln Ala 50 55 60 Thr Gly Thr Gly Trp MeT Asp Leu Glu Ala Ser Leu Leu Pro Thr Gly 65 70 75 80 Pro Asn Ala Ser Asn Thr Ser Asp Gly Pro Asp Asn Leu Thr Ser Ala 85 90 95 Gly Ser Pro Pro Arg Thr Gly Ser Ile Ser Tyr Ile Asn Ile Ile MeT 100 105 110 Pro Ser Val Phe Gly Thr Ile Cys Leu Leu Gly Ile Ile Gly Asn Ser 115 120 125 Thr Val Ile Phe Ala Val Val Lys Lys Ser Lys Leu His Trp Cys Asn 130 135 140 Asn Val Pro Asp Ile Phe Ile Ile Asn Leu Ser Val Val Asp Leu Leu 145 150 155 160 Phe Leu Leu Gly MeT Pro Phe MeT Ile His Gln Leu MeT Gly Asn Gly 165 170 175 Val Trp His Phe Gly Glu Thr MeT Cys Thr Leu Ile Thr Ala MeT Asp 180 185 190 Ala Asn Ser Gln Phe Thr Ser Thr Tyr Ile Leu Thr Ala MeT Ala Ile 195 200 205 Asp Arg Tyr Leu Ala Thr Val His Pro Ile Ser Ser Thr Lys Phe Arg 210 215 220 Lys Pro Ser Val Ala Thr Leu Val Ile Cys Leu Leu Trp Ala Leu Ser 225 230 235 240 Phe Ile Ser Ile Thr Pro Val Trp Leu Tyr Ala Arg Leu Ile Pro Phe 245 250 255 Pro Gly Gly Ala Val Gly Cys Gly Ile Arg Leu Pro Asn Pro Asp Thr 260 265 270 Asp Leu Tyr Trp Phe Thr Leu Tyr Gln Phe Phe Leu Ala Phe Ala Leu 275 280 285 Pro Phe Val Val Ile Thr Ala Ala Tyr Val Arg Ile Leu Gln Arg MeT 290 295 300 Thr Ser Ser Val Ala Pro Ala Ser Gln Arg Ser Ile Arg Leu Arg Thr 305 310 315 320 Lys Arg Val Thr Arg Thr Ala Ile Ala Ile Cys Leu Val Phe Phe Val 325 330 335 Cys Trp Ala Pro Tyr Tyr Val Leu Gln Leu Thr Gln Leu Ser Ile Ser 340 345 350 Arg Pro Thr Leu Thr Phe Val Tyr Leu Tyr Asn Ala Ala Ile Ser Leu 355 360 365 Gly Tyr Ala Asn Ser Cys Leu Asn Pro Phe Val Tyr Ile Val Leu Cys 370 375 380 Glu Thr Phe Arg Lys Arg Leu Val Leu Ser Val Lys Pro Ala Ala Gln 385 390 395 400 Gly Gln Leu Arg Ala Val Ser Asn Ala Gln Thr Ala Asp Glu Glu Arg 405 410 415 Thr Glu Ser Lys Gly Thr 420 <210> 10 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 10 GTCGACATGG ACCTGGAAGC CTCGCTGCTG C 31 <210> 11 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 11 ACTAGTTCAG GTGCCTTTGC TTTCTGTCCT C 31 <210> 12 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 12 AGTCGACATG TCAGTGGGAG CCATGAAGAA GGG 33 <210> 13 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 13 AACTAGTTCA GGTGCCTTTG CTTTCTGTCC TCT 33 <210> 14 <211> 1074 <212> DNA <213> Human <400> 14 GTCGACATGG ACCTGGAAGC CTCGCTGCTG CCCACTGGTC CCAACGCCAG CAACACCTCT 60 GATGGCCCCG ATAACCTCAC TTCGGCAGGA TCACCTCCTC GCACGGGGAG CATCTCCTAC 120 ATCAACATCA TCATGCCTTC GGTGTTCGGC ACCATCTGCC TCCTGGGCAT CATCGGGAAC 180 TCCACGGTCA TCTTCGCGGT CGTGAAGAAG TCCAAGCTGC ACTGGTGCAA CAACGTCCCC 240 GACATCTTCA TCATCAACCT CTCGGTAGTA GATCTCCTCT TTCTCCTGGG CATGCCCTTC 300 ATGATCCACC AGCTCATGGG CAATGGGGTG TGGCACTTTG GGGAGACCAT GTGCACCCTC 360 ATCACGGCCA TGGATGCCAA TAGTCAGTTC ACCAGCACCT ACATCCTGAC CGCCATGGCC 420 ATTGACCGCT ACCTGGCCAC TGTCCACCCC ATCTCTTCCA CGAAGTTCCG GAAGCCCTCT 480 GTGGCCACCC TGGTGATCTG CCTCCTGTGG GCCCTCTCCT TCATCAGCAT CACCCCTGTG 540 TGGCTGTATG CCAGACTCAT CCCCTTCCCA GGAGGTGCAG TGGGCTGCGG CATACGCCTG 600 CCCAACCCAG ACACTGACCT CTACTGGTTC ACCCTGTACC AGTTTTTCCT GGCCTTTGCC 660 CTGCCTTTTG TGGTCATCAC AGCCGCATAC GTGAGGATCC TGCAGCGCAT GACGTCCTCA 720 GTGGCCCCCG CCTCCCAGCG CAGCATCCGG CTGCGGACAA AGAGGGTGAC CCGCACAGCC 780 ATCGCCATCT GTCTGGTCTT CTTTGTGTGC TGGGCACCCT ACTATGTGCT ACAGCTGACC 840 CAGTTGTCCA TCAGCCGCCC GACCCTCACC TTTGTCTACT TATACAATGC GGCCATCAGC 900 TTGGGCTATG CCAACAGCTG CCTCAACCCC TTTGTGTACA TCGTGCTCTG TGAGACGTTC 960 CGCAAACGCT TGGTCCTGTC GGTGAAGCCT GCAGCCCAGG GGCAGCTTCG CGCTGTCAGC 1020 AACGCTCAGA CGGCTGACGA GGAGAGGACA GAAAGCAAAG GCACCTGAAC TAGT 1074 <210> 15 <211> 1283 <212> DNA <213> Human <400> 15 AGTCGACATG TCAGTGGGAG CCATGAAGAA GGGAGTGGGG AGGGCAGTTG GGCTTGGAGG 60 CGGCAGCGGC TGCCAGGCTA CGGAGGAAGA CCCCCTTCCC AACTGCGGGG CTTGCGCTCC 120 GGGACAAGGT GGCAGGCGCT GGAGGCTGCC GCAGCCTGCG TGGGTGGAGG GGAGCTCAGC 180 TCGGTTGTGG GAGCAGGCGA CCGGCACTGG CTGGATGGAC CTGGAAGCCT CGCTGCTGCC 240 CACTGGTCCC AACGCCAGCA ACACCTCTGA TGGCCCCGAT AACCTCACTT CGGCAGGATC 300 ACCTCCTCGC ACGGGGAGCA TCTCCTACAT CAACATCATC ATGCCTTCGG TGTTCGGCAC 360 CATCTGCCTC CTGGGCATCA TCGGGAACTC CACGGTCATC TTCGCGGTCG TGAAGAAGTC 420 CAAGCTGCAC TGGTGCAACA ACGTCCCCGA CATCTTCATC ATCAACCTCT CGGTAGTAGA 480 TCTCCTCTTT CTCCTGGGCA TGCCCTTCAT GATCCACCAG CTCATGGGCA ATGGGGTGTG 540 GCACTTTGGG GAGACCATGT GCACCCTCAT CACGGCCATG GATGCCAATA GTCAGTTCAC 600 CAGCACCTAC ATCCTGACCG CCATGGCCAT TGACCGCTAC CTGGCCACTG TCCACCCCAT 660 CTCTTCCACG AAGTTCCGGA AGCCCTCTGT GGCCACCCTG GTGATCTGCC TCCTGTGGGC 720 CCTCTCCTTC ATCAGCATCA CCCCTGTGTG GCTGTATGCC AGACTCATCC CCTTCCCAGG 780 AGGTGCAGTG GGCTGCGGCA TACGCCTGCC CAACCCAGAC ACTGACCTCT ACTGGTTCAC 840 CCTGTACCAG TTTTTCCTGG CCTTTGCCCT GCCTTTTGTG GTCATCACAG CCGCATACGT 900 GAGGATCCTG CAGCGCATGA CGTCCTCAGT GGCCCCCGCC TCCCAGCGCA GCATCCGGCT 960 GCGGACAAAG AGGGTGACCC GCACAGCCAT CGCCATCTGT CTGGTCTTCT TTGTGTGCTG 1020 GGCACCCTAC TATGTGCTAC AGCTGACCCA GTTGTCCATC AGCCGCCCGA CCCTCACCTT 1080 TGTCTACTTA TACAATGCGG CCATCAGCTT GGGCTATGCC AACAGCTGCC TCAACCCCTT 1140 TGTGTACATC GTGCTCTGTG AGACGTTCCG CAAACGCTTG GTCCTGTCGG TGAAGCCTGC 1200 AGCCCAGGGG CAGCTTCGCG CTGTCAGCAA CGCTCAGACG GCTGACGAGG AGAGGACAGA 1260 AAGCAAAGGC ACCTGAACTA GTT 12
83 <210> 16 <211> 420 <212> RNA <213> Human <400> 16 CAAAAGCUGG AGCUCCACCG CGGUGGCGGC CGC
UCUAGCC CACUAGUUCA GGUGCCUUUG 60 CUUUCUGUCC UCUCCUCGUC AGCCGUCUGA GCG
UUGCUGA CAGCGCGAAG CUGCCCCUGG 120 GCUGCAGGCU UCACCGACAG GACCAAGCGU UUG
CGGAACG UCUCACAGAG CACGAUGUAC 180 ACAAAGGGGU UGAGGCAGCU GUUGGCAUAG CCC
AAGCUGA UGGCCGCAUU GUAUAAGUAG 240 ACAAAGGUGA GGGUCGGGCG GCUGAUGGAC AAC
UGGGUCA GCUGUAGCAC AUAGUAGGGU 300 GCCCAGCACA CAAAGAAGAC CAGACAGAUG GCG
AUGGCUG UGCGGGUCAC CCUCUUUGUC 360 CGCAGCCGGA UGCUGCGCUG GGAGGCGGGG GCC
ACUGAGG ACGUCAUGCG CUGCAGGAUC 420
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/451 A61K 31/451 4C204 31/4525 31/4525 4C206 31/4535 31/4535 4H006 31/454 31/454 4H045 31/4545 31/4545 31/472 31/472 38/00 A61P 3/04 A61P 3/04 3/10 3/10 5/04 5/04 9/10 101 9/10 101 15/10 15/10 19/02 19/02 25/14 25/14 C07D 209/44 C07D 209/44 211/14 211/14 211/18 211/18 211/22 211/22 217/04 217/04 295/12 Z 295/12 401/12 401/12 405/12 405/12 409/12 409/12 417/12 417/12 C07K 5/06 C07K 5/06 C07C 271/22 // C07C 271/22 C07D 211/34 C07D 211/34 211/46 211/46 211/58 211/58 211/70 211/70 A61K 37/02 (72)発明者 下村 行生 茨城県つくば市松代3丁目12番地1 武田 薬品松代レジデンス410号 (72)発明者 竹河 志郎 茨城県つくば市梅園2丁目5番地3 梅園 スクエアB棟305号 (72)発明者 長 展生 茨城県つくば市松代3丁目7番地26 Fターム(参考) 4C034 AB10 4C054 AA02 CC02 CC03 DD01 EE01 FF04 FF16 4C063 AA01 BB09 CC10 CC62 CC75 CC76 CC92 CC94 DD03 DD04 DD06 DD10 EE01 4C084 AA02 AA06 AA07 BA01 BA08 BA14 BA23 BA32 CA59 DB70 NA14 ZA022 ZA452 ZA701 ZA812 ZA962 ZC031 ZC352 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC21 BC30 BC82 GA02 GA04 GA07 GA10 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA45 ZA70 ZA96 ZC03 ZC35 4C204 BB01 BB09 CB04 DB01 EB01 FB16 GB01 4C206 AA01 AA02 AA03 AA04 HA23 KA01 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA45 ZA70 ZA81 ZA96 ZC03 ZC35 4H006 AA01 AA03 AB20 RA06 4H045 AA30 BA11 BA51 DA45 EA30 GA01 GA22 GA40

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
    もよい芳香族基を、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエ
    ーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよく置換基を有
    していてもよい2価の脂肪族炭化水素基を、R1および
    3はそれぞれ(i)水素原子、(ii)アシル基または(iii)
    置換基を有していてもよい炭化水素基を、R2およびR4
    はそれぞれ(i)水素原子、(ii)置換基を有していてもよ
    いアルキル基または(iii)置換基を有していてもよいア
    ルキルカルボニル基を示し、R1とR2あるいはR3とR4
    は隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい単
    環性もしくは縮合含窒素複素環基を形成していてもよ
    く、jは0または1を示す。〕で表される化合物または
    その塩あるいはそのプロドラッグを含有してなるメラニ
    ン凝集ホルモン拮抗剤。
  2. 【請求項2】Ar1およびAr2がそれぞれ(a)ハロゲン原
    子、(b)C1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、(d)
    シアノ基、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
    ル基、(f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
    キル基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
    シ基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−C1-6
    アルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ基、
    (m)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボ
    ニルアミノ基、(n)ホルミル基、(o)ハロゲン原子または
    1-6アルコキシ−カルボニル基で置換されていてもよ
    いC1-6アルキル−カルボニル基、(p)C1-6アルキル−
    カルボニルオキシ基、(q)カルボキシル基、(r)C1-6
    ルコキシ−カルボニル基、(s)カルバモイル基、(t)C
    1-6アルコキシ−カルボニル基で置換されていてもよい
    モノ−C1-6アルキル−カルバモイル基、(u)C1-6アル
    コキシ−カルボニル基で置換されていてもよいジ−C
    1-6アルキル−カルバモイル基、(v)スルホ基、(w)C1-6
    アルキルスルホニル基、(x)C1-6アルキルスルフィニル
    基、(y)上記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の
    置換基を有していてもよいC6-10アリール基、(z)上記
    (a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有し
    ていてもよいC6-10アリールオキシ基、(aa)ハロゲン化
    されていてもよいC6-10アリール−カルボニル基、(ab)
    ハロゲン化されていてもよい5ないし6員の複素環−カ
    ルボニル基、(ac)C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ
    基、(ad)C6-10アリール−カルボニルアミノ基、および
    (ae)C7-16アラルキルオキシ−カルボニル基から成る群
    (Aa群)から選ばれる置換基を1ないし5個有してい
    てもよい(i)C6-14アリール基または(ii)炭素原子
    以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から成る群か
    ら選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
    4員の単環性または縮合芳香族複素環基を、 PおよびQがそれぞれ炭素鎖中にエーテル状酸素または
    硫黄を含んでいてもよくオキソ基またはチオキソ基で置
    換されていてもよい2価のC1-6脂肪族炭化水素基を;
    1およびR3がそれぞれ(i)水素原子、(ii)−CO−
    a、−CONRab、−SO−Ra、−SO2−Ra、−
    CONRab、−COO−Ra、−(C=S)O−Ra
    −(C=S)NRab、−SONRab、−SO2NRa
    b、−SO−O−Raまたは−SO2−O−Ra で表わ
    されるアシル基[式中、Raは(A)水素原子;(B)
    カルボキシル基; (C)(a)ハロゲン原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ
    基、(c)ニトロ基、(d)シアノ基、(e)ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル基、(f)ハロゲン化されていて
    もよいC3-6シクロアルキル基、(g)ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルコキシ基、(h)ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキルチオ基、(i)ヒドロキシ基、(j)ア
    ミノ基、(k)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(l)ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、(m)C1-6アルキル−カルボニル
    アミノ基、(n)ホルミル基、(o)C1-6アルキル−カルボ
    ニル基、(p)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基、(q)
    カルボキシル基、(r)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (s)カルバモイル基、(t)モノ−C1-6アルキル−カルバ
    モイル基、(u)ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、
    (v)スルホ基、(w)C1-6アルキルスルホニル基、(x)C
    1-6アルキルスルフィニル基、(y)前記(a)ないし(x)から
    選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよいC
    6-10アリール基、(z)前記(a)ないし(x)から選ばれる1
    ないし4個の置換基を有していてもよいC6-10アリール
    オキシ基、(zz)前記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし
    4個の置換基を有していてもよい5ないし7員の複素環
    基、(aa)ジ−C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(a
    b)スルファモイル基、(ac)C1-6アルコキシ−カルボニ
    ルアミノ基、(ad)C7-16アラルキルオキシ−カルボニル
    アミノ基、(ae)C7-16アラルキルオキシ基、(af)C6-10
    アリール−カルボニル基、(ag)C1-6アルキル−カルボ
    ニルオキシ基、(ah)C6-10アリール−カルボニルアミノ
    基、(ai)C6-10アリール−カルバモイル基、(aj)C7-16
    アラルキルアミノカルボニル基、(ak)C7-16アラルキル
    カルボニルアミノ基および(al)C7-16アラルキルオキシ
    −カルボニルオキシ基から成る群(Ba群)から選ばれ
    る置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6アル
    キル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、
    3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基または
    7-16アラルキル基; (D)(a)Aa群から選ばれる置換基、(b)Ba群から選
    ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6
    アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
    基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基ま
    たはC7-16アラルキル基、(c)オキソ基および(d)チオ
    キソ基からなる群から選ばれる置換基を1ないし5個有
    していてもよい、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子お
    よび硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし4個のヘ
    テロ原子を含む5ないし10員の複素環基;または (E)C1-6アルコキシ−カルボニル基を;Rbは水素原
    子またはC1-6アルキル基を示す]または(iii)Ba群か
    ら選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
    1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキ
    ニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール
    基またはC7-16アラルキル基を;R2およびR4がそれ
    ぞれ(i)水素原子、(ii)Ba群から成る群から選ばれる
    置換基を有していてもよいC1-6アルキル基または(iii)
    Ba群から成る群から選ばれる置換基を有していてもよ
    いC1-6アルキル−カルボニル基を示し;R1とR2また
    はR3とR4が隣接する窒素原子と共に(i)式 【化2】 (式中、A環はヒドロキシまたはオキソで置換されてい
    てもよい4ないし8員環を、Vは式 >O、>C=O、
    >C(W)−Waまたは>N−Wで表わされる基(Wは
    (a)水素原子、(b)Ba群から選ばれる置換基を1ない
    し5個有していてもよいC1-6アルキル基、C2-6
    ルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアル
    キル基、C6-14アリール基またはC7-16アラルキル
    基または(c)Aa群から選ばれる置換基を1ないし5個
    有していてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫
    黄から選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ない
    し10員複素環基を、Waは水素原子、ヒドロキシ基ま
    たはC1-6アルキル基を示す)、(ii)式 【化3】 (式中、B環は1または2個のオキソ基または1ないし
    5個のC1-6アルキル基で置換されていてもよい単環性
    または2環性の4ないし12員環を、D環はAa群から
    選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい4ない
    し12員芳香環を示す)または(iii)式 【化4】 (式中、E環はAa群から選ばれる置換基を1ないし5
    個有していてもよい4ないし12員芳香環を;Xは−C
    2−、−CO−または−CH(OH)−を;Yは−C
    2−、−O−または−NWb−(Wbは(a)水素原子ま
    たは(b)Ba群から選ばれる置換基を有していてもよい
    1-6アルキル基を;kおよびmはそれぞれ0ないし4
    の整数を、かつk+mは1ないし4の整数を;nは1な
    いし3の整数を示す)で表される基を示す請求項1記載
    の剤。
  3. 【請求項3】Ar1およびAr2がそれぞれ(a)ハロゲン原
    子、(b)C1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、(d)
    シアノ基、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
    ル基、(f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
    キル基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
    シ基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
    オ基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−C1-6
    アルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ基、
    (m)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(n)ホルミル
    基、(o)C1-6アルキル−カルボニル基、(p)C1-6アルキ
    ル−カルボニルオキシ基、(q)カルボキシル基、(r)C
    1-6アルコキシ−カルボニル基、(s)カルバモイル基、
    (t)モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、(u)ジ−C1-6
    アルキルカルバモイル基、(v)スルホ基、(w)C1-6アル
    キルスルホニル基、(x)C1-6アルキルスルフィニル基、
    (y)上記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換
    基を有していてもよいC6-10アリール基および(z)上記
    (a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有し
    ていてもよいC6-10アリールオキシ基から成る群(A
    群)から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    い(i)C6-14アリール基または(ii)炭素原子以外に
    窒素原子、硫黄原子および酸素原子から成る群から選ば
    れる1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員の
    単環性または縮合芳香族複素環基を、PおよびQがそれ
    ぞれ炭素鎖中にエーテル状酸素または硫黄を含んでいて
    もよくオキソ基またはチオキソ基で置換されていてもよ
    いC1-6脂肪族炭化水素基を、R1およびR3がそれぞれ
    (i)水素原子、(ii)−CO−Ra、−CONRab、−S
    O−Ra、−SO2−Ra、−CONRab、−COO−
    a、−(C=S)O−Raまたは−(C=S)NRab
    で表わされるアシル基(式中、Raは(a)水素原子、
    (b)カルボキシル基、(c)(a)ハロゲン原子、(b)C
    1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、(d)シアノ
    基、(e)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
    (f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル
    基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
    基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−C1-6
    ルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(m)
    1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(n)ホルミル基、
    (o)C1-6アルキル−カルボニル基、(p)C1-6アルキル−
    カルボニルオキシ基、(q)カルボキシル基、(r)C1-6
    ルコキシ−カルボニル基、(s)カルバモイル基、(t)モノ
    −C1-6アルキルカルバモイル基、(u)ジ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、(v)スルホ基、(w)C1-6アルキルス
    ルホニル基、(x)C1-6アルキルスルフィニル基、(y)前
    記(a)ないし(x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有
    していてもよいC6 -10アリール基、(z)前記(a)ないし
    (x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有していても
    よいC6-10アリールオキシ基および(zz)前記(a)ないし
    (x)から選ばれる1ないし4個の置換基を有していても
    よい5ないし7員複素環基から成る群(B群)から選ば
    れる置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6
    ルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
    基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基ま
    たはC7-16アラルキル基、または(d)(a)ハロゲン
    原子、(b)C1-3アルキレンジオキシ基、(c)ニトロ基、
    (d)シアノ基、(e)(aa)ハロゲン原子、(bb)C1-3アルキ
    レンジオキシ基、(cc)ニトロ基、(dd)シアノ基、(ee)ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、(ff)ハロ
    ゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、(gg)
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、(hh)
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、(i
    i)ヒドロキシ基、(jj)アミノ基、(kk)モノ−C1-6アル
    キルアミノ基、(ll)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(mm)
    1-6アルキル−カルボニルアミノ基、(nn)ホルミル
    基、(oo)C1-6アルキル−カルボニル基、(pp)C1-6アル
    キル−カルボニルオキシ基、(qq)カルボキシル基、(rr)
    1-6アルコキシ−カルボニル基、(ss)カルバモイル
    基、(tt)モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、(uu)ジ
    −C1-6アルキルカルバモイル基、(vv)スルホ基、(ww)
    1-6アルキルスルホニル基、(xx)C1-6アルキルスルフ
    ィニル基、(yy)前記(aa)ないし(xx)から選ばれる1ない
    し4個の置換基を有していてもよいC6-10アリール基、
    (zz)前記(aa)ないし(xx)から選ばれる1ないし4個の置
    換基を有していてもよいC6-10アリールオキシ基および
    (zzz)前記(aa)ないし(xx)から選ばれる1ないし4個の
    置換基を有していてもよい5ないし7員複素環基から成
    る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アル
    キル基、(f)ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
    ルキル基、(g)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
    キシ基、(h)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
    チオ基、(i)ヒドロキシ基、(j)アミノ基、(k)モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、(l)ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、(m)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基、(n)ホルミル基、(o)C1-6アルキル
    −カルボニル基、(p)C1-6アルキル−カルボニルオキシ
    基、(q)カルボキシル基、(r)C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル基、(s)カルバモイル基、(t)モノ−C1-6アルキル
    カルバモイル基、(u)ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、(v)スルホ基、(w)C1-6アルキルスルホニル基、(x)
    1-6アルキルスルフィニル基、(y)前記(a)ないし(x)か
    ら選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよいC
    6-10アリール基および(z)前記(a)ないし(x)から選ばれ
    る1ないし4個の置換基を有していてもよいC6-10アリ
    ールオキシ基から成る群(C群)から選ばれる置換基を
    1ないし5個有していてもよい、炭素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1
    ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10員複素環基
    を、Rbは水素原子またはC1-6アルキル基を示す)また
    は(iii)B群から選ばれる置換基を1ないし5個有して
    いてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、
    2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C
    6-14アリール基またはC7-16アラルキル基を、R2
    よびR4がそれぞれ(i)水素原子、(ii)B群から成る群か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル基
    または(iii)B群から成る群から選ばれる置換基を有し
    ていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基を示し、R1
    とR2またはR3とR4が隣接する窒素原子と共に(i)式 【化5】 (式中、A環はヒドロキシまたはオキソで置換されてい
    てもよい4ないし8員環を、Vは式 >O、>C=O、
    >C−(W)Waまたは>N−Wで表わされる基(Wは
    (a)水素原子、(b)B群から選ばれる置換基を1ないし
    5個有していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アル
    ケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキ
    ル基、C6-14アリール基またはC7-16アラルキル基
    または(c)A群から選ばれる置換基を1ないし5個有し
    ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
    ら選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
    0員複素環基を、Waは水素原子またはヒドロキシ基を
    示す)、(ii)式 【化6】 (式中、B環はオキソ基または1ないし5個のC1-6
    ルキル基で置換されていてもよい単環または2環性の4
    ないし12員環を、D環はA群から選ばれる置換基を1
    ないし5個有していてもよい4ないし12員芳香環を示
    す)または(iii)式 【化7】 (式中、E環はA群から選ばれる置換基を1ないし5個
    有していてもよい5ないし10員芳香環を、Xは−CH
    2−、−CO−または−CH(OH)−を、Yは−CH2
    −、−O−または−NWb−(Wbは(a)水素原子または
    (b)B群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
    アルキル基を、k+mは1ないし4の整数を、nは1な
    いし3の整数を示す)で表される含窒素複素環基を示す
    請求項1記載の剤。
  4. 【請求項4】Ar1およびAr2がそれぞれ(i)ハロゲン
    原子またはC1-6アルコキシ基で置換されていてもよい
    フェニル基または(ii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
    子を含む5または6員の複素環基である請求項1記載の
    剤。
  5. 【請求項5】PおよびQがそれぞれC1-6アルキレン基
    である請求項1記載の剤。
  6. 【請求項6】jが0である請求項1記載の剤。
  7. 【請求項7】R1が(i)5ないし6員の含窒素複素環基を
    有していてもよいC1-6アルキル基、(ii)ニトロ、アミ
    ノまたはC1-6アルコキシ−カルボニルを有していても
    よいC7-16アラルキル基または(iii)C1-6アルコキシを
    有していてもよいベンゼン環と縮合したシクロヘキシル
    基を;R2が(i)水素原子、(ii)C1-6アルキル基または
    (iii)C7-16アラルキル基を示すか;あるいは、R1とR
    2が隣接する窒素原子と共に(i)式 【化8】 (式中、A1環はヒドロキシまたはオキソで置換されて
    いてもよい4ないし8員環を、V1は式 >O、>C
    (W1)−Wa1または>N−W1(W1は(a)水素原子、
    (b)ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキル基およびハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルコキシ基から成る群から選ばれる置換基をそれぞれ1
    ないし2個有していてもよいC6-14アリール基、(c)1
    ないし2個のC6-10アリール基を有していてもよいC
    1-6アルキル基または(d)ピリジル基を示し、Wa1
    水素原子、ヒドロキシ基またはC1-6アルキル基を示
    す)で表わされる基を示す)、(ii)式 【化9】 (式中、B1環はオキソ基または1ないし2個のC1-6
    ルキル基で置換されていてもよい単環性または2環性の
    5ないし10員環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
    アルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から
    成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していても
    よいベンゼン環を示す)または(iii)式 【化10】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
    基から成る群から選ばれる置換基を1ないし3個有して
    いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
    −を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
    含窒素複素環基を形成し、R3が(i)水素原子、(ii)式
    −CO−R5(R5は(a)水素原子、(b)カルボキシル基、
    (c)C1-6アルキル基、(d)C1-6アルコキシを有していて
    もよく、ベンゼン環と縮合したC5-6シクロアルキル基
    または(e)ハロゲン原子、C6-10アリール基、C6-10
    リール−カルボニルアミノ基からなる群から選ばれる1
    ないし2個の置換基を有していてもよい、炭素原子以外
    に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選
    ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5または6員の
    芳香族複素環基を示す)で表わされる基、(iii)式 −
    CO−Alk0−R6 [Alk0はヒドロキシ基を有し
    ていてもよいC1-6アルキレン基を、R6は(a)ハロゲン
    原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ニ
    トロ、C1-6アルコキシ、C1-3アルキレンジオキシおよ
    びC6-10アリール基からなる群から選ばれる1ないし2
    個の置換基を有していてもよいC6-14アリール基、(b)
    6-10アリールオキシ基、(c)炭素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個
    のヘテロ原子を含有する5ないし6員の芳香族複素環
    基、(d)C1-6アルキル−カルボニル基、(e)カルボキシ
    ル基、(f)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(g)C1-6
    ルキルおよびC1-6アルキル−カルボニルから成る群か
    ら選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよいアミ
    ノ基、(h)ヒドロキシを有していてもよい5ないし7員
    の複素環基、(i)C7-16アラルキルオキシ基、(j)C6-10
    アリール−カルボニル基または(k)C1-6アルキル−カル
    ボニルオキシ基を示す]で表わされる基、(iv)式 【化11】 (Qaは式−(CH2)s−(sは1ないし3の整数を
    示す)または−(CH2)t−CH=(tは0ないし2
    の整数を示す)で表わされる基を、R7は水素原子また
    はC1-6アルコキシ−カルボニル基を示す)で表わされ
    る基、(v)式 【化12】 (R8は(a)水素原子、(b)C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、モルホリノおよびモノー又はジ−C1-6アルキルア
    ミノから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
    1-6アルキル基、(c)C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、(d)式 −CO−Rd(Rdはハロゲン原子を有して
    いてもよいC6-10アリール基または炭素原子以外に窒素
    原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2
    個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の複素環基を示
    す)で表わされる基、(e)式 −CO−(CH2)r1
    e(r1は1ないし3の整数を、ReはC1-6アルコキシ
    −カルボニル基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個のヘテロ原
    子を含有する5ないし6員の複素環基を示す)で表わさ
    れる基または(f)−CONH−Rf(RfはC1-6アルキル
    基またはC6-14アリール基を示す)を示す)で表わされ
    る基、(vi)式 −COOR9(R9はハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(vi
    i)式 【化13】 (R10は水素原子、C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    モノ又はジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ハロゲ
    ン化されていてもよいニコチノイル基またはハロゲン化
    されていてもよいイソニコチノイル基を示す)で表わさ
    れる基、(viii)式 −CONR11−R12(R11は水素原
    子またはC1-6アルキル基を、R12は(a)ヒドロキシ、
    (b)アミノ、(c)モノ−又はジ−C1-6アルキル−アミ
    ノ、(d)C1-6アルキル−カルボニル、(e)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(f)C1-6アルキル−カルボニルオキ
    シ、(g)スルファモイルおよび(h)オキソ化されていても
    よい5ないし7員の複素環基、および(i)C6-14アリー
    ル基から成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
    1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(ix)式 【化14】 (R13は(a)水素原子、(b)ヒドロキシおよびC1-6アル
    コキシ−カルボニルから成る群から選ばれる置換基を有
    してもよいC1-6アルキル基、(c)C7-16アラルキル基、
    (d)ハロゲン原子およびC1-6アルコキシ−カルボニルか
    ら成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6
    アルキル−カルボニル基または(e)C1-6アルコキシ−カ
    ルボニルを有していてもよいC1-6アルキル−カルバモ
    イル基を示す)で表わされる基、(x)式 【化15】 (R14はC1-6アルキル基またはC7-16アラルキル基を
    示す)で表わされる基、(xi)式 【化16】 (F環はベンゼン環と縮合していてもよい5ないし7員
    の非芳香族複素環基を、R15は水素原子、C1-6アルコ
    キシ−カルボニルアミノ基またはハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキル−カルボニルアミノ基を示す)で
    表わされる基、(xii)式 【化17】 (R16は(a)ヒドロキシおよびC1-6アルコキシ−カルボ
    ニルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
    1-6アルキル基、(b)ホルミル基、(c)C1-6アルコキシ
    −カルボニル基または(d)炭素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし
    3個のヘテロ原子を有する5ないし6員の複素環−カル
    ボニル基を示す)で表わされる基、(xiii)式 −SO2
    −R17(R17は(i)5ないし6員の複素環基を有してい
    てもよいC1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基また
    は(iii)C1-6アルキルを有していてもよいC6-14アリー
    ル基を示す)で表わされる基、(xiv)1ないし3個の
    ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基を有していても
    よいC7-16アラルキル基、(xv)炭素原子以外に窒素原
    子、酸素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1
    ないし3個のヘテロ原子を含む5または6員の複素環基
    で置換されたC1-6アルキル基、(xvi)式 【化18】 [R24は水素原子またはC7-16アラルキルオキシ−カル
    ボニル基を示す]で表される基; (xvii)式 【化19】 [R25は水素原子、C6-10アリール基、C7-16アラルキ
    ルオキシ基、C6-10アリールオキシ基、ハロゲン原子、
    6-10アリール−カルボニルアミノ基またはC6-10アリ
    ール−カルバモイル基を示す]で表される基; (xviii)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2
    O−Alk3−R28 [Alkは置換基を有していてもよいC1-6アルキレン
    基を;R27は水素原子またはC1-6アルキル基を;Al
    2およびAlk3は、同一または異なって、結合手また
    は置換基を有していてもよいC1-6アルキレン基を;R
    28は置換基を有していてもよいC6-10アリール基または
    水素原子を示す]で表される基; (xix)式 −CO−Alk2−NR27−CO−Alk3
    29 [Alk2、Alk3およびR27は前記と同意義を;R29
    は置換基をそれぞれ有していてもよいC6-10アリール
    基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
    黄原子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原
    子を含む5ないし10員の芳香族複素環基を示す]で表
    される基; (xx)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−N
    30−Alk3−R31 [Alk、R27、Alk2、Alk3は前記と同意義を;
    30は水素原子、C1-6アルキル基またはハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基を;R31
    は置換基を有していてもよいC6-10アリール基を示す]
    で表される基; (xxi)式 −CO−Alk−NR27−CO−Alk2−N
    32−CO−O−Alk3−R31 [Alk、R27、Alk2、Alk3およびR31前記と同
    意義を;R32は前記R27と同意義を示す]で表される
    基; (xxii)式 −CO−Alk−CO−NR27−Alk2
    31 [Alk、R27、Alk2およびR31は前記と同意義を
    示す]で表される基;または (xxiii)式 −CO−Alk−O−CO−O−Alk2
    31 [Alk、Alk2およびR31は前記と同意義を示す]
    で表される基を示し;R4が水素原子またはC1-6アルキ
    ル基を示し;あるいはR3とR4は隣接する窒素原子と共
    に式 【化20】 (R18はハロゲン原子、オキソ基、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルコキシ基を示す)で表わされる基を形
    成してもよい請求項1記載の剤。
  8. 【請求項8】R1が(i)5ないし6員の含窒素複素環基を
    有していてもよいC1-6アルキル基、(ii)ニトロ、アミ
    ノまたはC1-6アルコキシ−カルボニルを有していても
    よいC7-16アラルキル基または(iii)C1-6アルコキシを
    有していてもよいベンゼン環と縮合したシクロヘキシル
    基を、R2が(i)水素原子、(ii)C1-6アルキル基または
    (iii)C7-16アラルキル基を示すか、あるいは、R1がR
    2が隣接する窒素原子と共に(i)式 【化21】 (式中、A1環はヒドロキシまたはオキソで置換されて
    いてもよい4ないし8員環を、V1は式 >O、>C−
    (W1)Wa1または>N−W1(W1は(a)水素原子、
    (b)ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキル基およびC1-6アルコキシ基から成る群から選
    ばれる置換基を1ないし2個有していてもよいC6-14
    リール基または(c)1ないし2個のC6-10アリール基を
    有していてもよいC1-6アルキル基を示し、Wa1は水素
    原子またはヒドロキシ基を示す)で表わされる基を示
    す)、(ii)式 【化22】 (式中、B1環はオキソ基または1ないし2個のC1-6
    ルキル基で置換されていてもよい単環または2環性の5
    ないし10員環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
    ルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から成
    る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよ
    いベンゼン環を示す)または(iii)式 【化23】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
    基から成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有して
    いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
    −を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
    含窒素複素環基を形成し、R3が(i)水素原子、(ii)式
    −CO−R5(R5は(a)水素原子、(b)カルボキシル基、
    (c)C1-6アルキル基、(d)アルコキシを有していてもよ
    く、ベンゼン環と縮合したC5-7シクロアルキル基また
    は(e)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
    子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を
    含む5または6員の芳香族複素環基を示す)で表わされ
    る基、(iii)式 −CO−(CH2)r1−R6(r1は1
    ないし3の整数を、R6は(a)ハロゲン原子、ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルキル、ニトロ、C1-6アルコ
    キシおよびC1-3アルキレンジオキシからなる群から選
    ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよいC6-14
    アリール基、(b)C6-14アリールオキシ基、(c)炭素原子
    以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
    1ないし2個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の芳
    香族複素環基、(d)C1-6アルキル−カルボニル基、(e)
    カルボキシル基、(f)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (g)C1-6アルキルおよびC1-6アルキル−カルボニルか
    ら成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していて
    もよいアミノ基または(h)ヒドロキシを有していてもよ
    い5ないし6員の環状アミノ基を示す)で表わされる
    基、(iv)式 【化24】 (Qは式−(CH2)s−(sは1ないし3の整数を示
    す)または−(CH2)t−CH=(tは0ないし2の
    整数を示す)で表わされる基を、R7は水素原子または
    1-6アルコキシ−カルボニル基を示す)で表わされる
    基、(v)式 【化25】 (R8は(a)水素原子、(b)C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル、モルホリノおよびモノー又はジ−C1-6アルキルア
    ミノから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
    1-6アルキル基、(c)C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、(d)式 −CO−Rd(Rdはハロゲン原子を有して
    いてもよいC6-14アリール基または炭素原子以外に窒素
    原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし2
    個のヘテロ原子を含有する5ないし6員の複素環基を示
    す)で表わされる基、(e)式 −CO−(CH2)r1
    e(r1は1ないし3の整数を、ReはC1-6アルコキシ
    −カルボニル基または炭素原子以外に窒素原子、酸素原
    子および硫黄原子から選ばれる1ないし2個のヘテロ原
    子を含有する5ないし6員の複素環基を示す)で表わさ
    れる基または(f)−CONH−Rf(RfはC1-6アルキル
    基またはC6-14アリール基を示す)を示す)で表わされ
    る基、(vi)式 −COOR9(R9はハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基を示す)で表わされる基、(vi
    i)式 【化26】 (R10は水素原子、C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    モノ又はジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、ハロゲ
    ン化されていてもよいニコチノイル基またはハロゲン化
    されていてもよいイソニコチノイル基を示す)で表わさ
    れる基、(viii)式 −CONR11−R12(R11は水素原
    子またはC1-6アルキル基を、R12は(a)ヒドロキシ、
    (b)アミノ、(c)モノ−又はジ−C1-6アルキル−アミ
    ノ、(d)C1-6アルキル−カルボニル、(e)C1-6アルコキ
    シ−カルボニル、(f)C1-6アルキル−カルボニルオキ
    シ、(g)スルファモイルおよび(f)オキソ化されていても
    よい5ないし6員の環状アミンから成る群から選ばれる
    置換基を有していてもよい、C1-6アルキル基を示す)
    で表わされる基、(ix)式 【化27】 (R13は(a)水素原子、(b)ヒドロキシおよびC1-6アル
    コキシ−カルボニルから成る群から選ばれる置換基を有
    してもよいC1-6アルキル基、(c)C7-16アラルキル基、
    (d)ハロゲンおよびC1-6アルコキシ−カルボニルから成
    る群から選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アル
    キル−カルボニル基または(e)C1-6アルコキシ−カルボ
    ニルを有していてもよいC1-6アルキル−カルバモイル
    基を示す)で表わされる基、(x)式 【化28】 (R14はC1-6アルキル基またはC7-16アラルキル基を
    示す)で表わされる基、(xi)式 【化29】 (F環はベンゼン環と縮合していてもよい5ないし7員
    の環状アミノ基を、R15は水素原子、C1-6アルコキシ
    −カルボニルアミノ基またはハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキル−カルボニルアミノ基を示す)で表わ
    される基、(xii)式 【化30】 (R16は(a)ヒドロキシおよびC1-6アルコキシ−カルボ
    ニルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよい
    1-6アルキル基、(b)ホルミル基、(c)C1-6アルコキシ
    −カルボニル基または(d)炭素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし
    3個のヘテロ原子を有する5ないし6員の複素環−カル
    ボニル基を示す)で表わされる基、(xiii)式 −SO2
    −R17(R17は(i)5ないし6員の含窒素環基を有して
    いてもよいC1-6アルキル基、(ii)C2-6アルケニル基ま
    たは(iii)C1-6アルキルを有していてもよいC6-14アリ
    ール基を示す)で表わされる基、(xiv)1ないし3個
    のハロゲン原子を有していてもよいC7-16アラルキル
    基、または(xv)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子お
    よび硫黄原子から成る群から選ばれる1ないし3個のヘ
    テロ原子を含む5または6員の複素環基で置換されてい
    るC1-6アルキル基を示し、R4が水素原子またはC1-6
    アルキル基を示し、あるいはR3とR4は隣接する窒素原
    子と共に式 【化31】 (R18はハロゲン原子、オキソ基、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルコキシ基を示す)で表わされる基を形
    成してもよい請求項1記載の剤。
  9. 【請求項9】R1がR2が隣接する窒素原子と共に(i)式 【化32】 (式中、q1は水素原子またはハロゲン原子を、q2は水
    素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキル基またはC1-6アルコキシ基を、q3は水素
    原子またはハロゲン原子を、q4は水素原子、ハロゲン
    原子またはC1-6アルコキシ基を、q5は水素原子または
    1ないし2個のC6-10アリール基を有していてもよいC
    1-6アルキル基を示す)、(ii)式 【化33】 (式中、B2環は式 【化34】 で表わされる環を、D1環はC1-6アルキル基、C1-6
    ルコキシ基およびC1-6アルキル−カルボニル基から成
    る群から選ばれる置換基を1ないし2個有していてもよ
    いベンゼン環を示す)または(iii)式 【化35】 (式中、E1環はC1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、C1-6アルキル−カ
    ルボニルアミノ基およびC1-6アルコキシ−カルボニル
    基から成る群から選ばれる置換基を1ないし2個有して
    いてもよいベンゼン環を、X1は−CH2−または−CO
    −を、Y1は−CH2−または−O−を示す)で表される
    含窒素複素環基を形成する請求項1記載の剤。
  10. 【請求項10】化合物が式 【化36】 〔式中、R19は(i)水素原子、(ii)カルボキシル、(iii)
    1-6アルコキシ−カルボニル基、(iv)カルボキシル、
    1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル、C1-6アルコキシ−カルボニルアミノおよびC
    7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミノから成る群か
    ら選ばれる置換基を有していてもよいC1-6アルキル
    基、(v)モノ−又はジ−C1-6アルキルアミノ基または(i
    v)C6-14アリールオキシ基を;P1はC1-3アルキレン基
    を;Q1はC1-3アルキレン基を;X2はCH、C−OH
    またはNを;Y2は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルキル基またはC1-6アルコ
    キシ基を;ZはCO、SOまたはSO2を示す〕で表わ
    される化合物である請求項1記載の剤。
  11. 【請求項11】化合物が式 【化37】 〔式中、R20は(i)水素原子または(ii)C1-6アルコキシ
    −カルボニルアミノおよびC7-16アラルキルオキシ−カ
    ルボニルアミノから成る群から選ばれる置換基を有して
    いてもよいC1-6アルキル基を;P2はC1-3アルキレン
    基を;X3はCH、C−OHまたはNを;Y3は水素原
    子、ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基を示す〕で
    表わされる化合物である請求項1記載の剤。
  12. 【請求項12】化合物が式 【化38】 〔式中、R21は(i)式 【化39】 (式中、X4はCHまたはNを、Y4は水素原子、ハロゲ
    ン原子またはC1-6アルコキシ基を示す)または(ii)式 【化40】 (式中、E2環は1ないし3個のC1-6アルコキシを有し
    ていてもよいベンゼン環を示す)で表される含窒素複素
    環基を、R22は(i)水素原子、(ii)C7-16アラルキル
    基、(iii)ホルミル基、(iv)C1-6アルキル−カルボニル
    基、(v)C1-6アルキルを有していてもよいC6-14アリー
    ル−カルボニル基または(vi)1ないし4個のC1-6アル
    キルを有していてもよいC6-14アリール−スルホニル基
    を;P3はC1-3アルキレン基を;Q3はC1-3アルキレン
    基を示す〕で表わされる化合物である請求項1記載の
    剤。
  13. 【請求項13】化合物が1−(5−アミノ−4,4−ジ
    フェニルペンチル)−4−フェニルピペリジンまたはそ
    の塩、3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−(5−
    アミノ−4,4−ジフェニルペンチル)スピロ〔ナフタ
    レン−2(1H),2′−ピペリジン〕またはその塩、
    1−〔5−アミノ−4−(4−メトキシフェニル)−4
    −フェニルペンチル〕−4−フェニルピペリジンまたは
    その塩、1−〔5−アミノ−4,4−ビス(4−クロロ
    フェニル)ペンチル〕−4−(4−フルオロフェニル)
    ピペラジンまたはその塩、3,4−ジヒドロ−6−メト
    キシ−1′−(6−アミノ−4,4−ジフェニルヘキシ
    ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
    ン〕またはその塩、3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
    キシ−1′−(7−アミノ−4,4−ジフェニルヘプチ
    ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
    ン〕またはその塩、4,4−ジフェニル−5−ホルミル
    アミノ−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタンまた
    はその塩、1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラ
    ジン−1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4,4−ジフ
    ェニルペンタンまたはその塩、4,4−ジフェニル−1
    −(4−フェニルピペラジン−1−イル)−5−(トシ
    ルアミノ)ペンタンまたはその塩、4,4−ジフェニル
    −1−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
    −イル〕−5−(トシルアミノ)ペンタンまたはその
    塩、4−(4−クロロフェニル)−5−ホルミルアミノ
    −4−フェニル−1−(4−フェニルピペリジノ)ペン
    タンまたはその塩、4−(4−クロロフェニル)−5−
    ホルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
    ペラジン−1−イル)ペンタンまたはその塩、4−(4
    −クロロフェニル)−1−〔4−(4−フルオロフェニ
    ル)ピペラジン−1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4
    −フェニルペンタンまたはその塩、4−(4−クロロフ
    ェニル)−1−〔4−(ジフェニルメチル)ピペラジン
    −1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4−フェニルペン
    タンまたはその塩、5−ホルミルアミノ−4−(4−メ
    トキシフェニル)−4−フェニル−1−(4−フェニル
    ピペリジノ)ペンタンまたはその塩、4,4−ビス(4
    −クロロフェニル)−1−〔4−(4−フルオロフェニ
    ル)ピペラジン−1−イル〕−5−(ホルミルアミノ)
    ペンタンまたはその塩、1−〔4−(4−フルオロフェ
    ニル)ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−
    5,5−ジフェニルヘキサンまたはその塩、1−〔4−
    (4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル〕−6
    −ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルヘキサンまたは
    その塩、4,4−ジフェニル−1−(4−フェニルピペ
    リジノ〕−6−(トシルアミノ)ヘキサンまたはその
    塩、5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキ
    シピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェ
    ニルペンタンまたはその塩、5−[4−(4−フルオロ
    フェニル)ピペラジン−1−イル]−1−ホルミルアミ
    ノ−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩、1−ホ
    ルミルアミノ−5−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピ
    ペリジノ)−2,2−ジフェニルペンタンまたはその
    塩、5−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−
    4−ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−
    2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩、5−[4−
    [3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4
    −ヒドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−2,
    2−ジフェニルペンタンまたはその塩、5−[4−
    (3,5−ジクロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
    ジノ]−1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペン
    タンまたはその塩、5−[4−(4−クロロフェニル)
    −1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]
    −1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンま
    たはその塩、1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニル
    −5−(4−フェニルピペリジノ)ペンタンまたはその
    塩、5−[4−(4−クロロフェニル)ピペリジノ]−
    1−ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンまた
    はその塩、7−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒ
    ドロキシピペリジノ]−1−ホルミルアミノ−4,4−
    ジフェニルヘプタンまたはその塩、5−[4−(4−フ
    ルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−1−
    ホルミルアミノ−2,2−ジフェニルペンタンまたはそ
    の塩、1−ホルミルアミノ−5−[4−ヒドロキシ−4
    −(4−メトキシフェニル)ピペリジノ]−2,2−ジ
    フェニルペンタンまたはその塩、1−ホルミルアミノ−
    5−[4−ヒドロキシ−4−(2−ピリジル)ピペリジ
    ノ]−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩、1−
    アセチルアミノ−5−[4−(4−クロロフェニル)−
    4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペン
    タンまたはその塩、1−アセトアセチルアミノ−5−
    [4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
    ジノ]−2,2−ジフェニルペンタンまたはその塩、N
    −[5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキ
    シピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]スクシ
    ンアミド酸エチルまたはその塩、N−[5−[4−(4
    −クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−
    2,2−ジフェニルペンチル]スクシンアミド酸または
    その塩、1−[5−[4−(4−クロロフェニル)−4
    −ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンチ
    ル]−3−エチルウレアまたはその塩、N−[5−[4
    −(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジ
    ノ]−2,2−ジフェニルペンチル]メタンスルホンア
    ミドまたはその塩、フェニル N−[5−[4−(4−
    クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,
    2−ジフェニルペンチル]カルバメートまたはその塩、
    1−アセチルアミノ−5−[4−(4−クロロフェニ
    ル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2−フェニル−2
    −(2−ピリジル)ペンタンまたはその塩、N−[5−
    [4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリ
    ジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]オキサミド酸エ
    チルまたはその塩、N−[5−[4−(4−クロロフェ
    ニル)−4−ヒドロキシピペリジノ]−2,2−ジフェ
    ニルペンチル]マロナミド酸エチルまたはその塩、N−
    [5−[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ
    ピペリジノ]−2,2−ジフェニルペンチル]グルタミ
    ド酸エチルまたはその塩、ベンジル 2-((2,2-ジフェニ
    ル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキ
    ソエチルカルバメートまたはその塩、tert-ブチル 2-
    ((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)
    アミノ)-2-オキソエチルカルバメートまたはその塩、4,
    4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチルアミ
    ンまたはその塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピ
    ペリジノ)ヘプチル)-4-メチルベンゼンスルホンアミド
    またはその塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペ
    リジノ)ヘプチル)アセタミドまたはその塩、N-ベンジル
    -N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
    ル)アミンまたはその塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェ
    ニルピペリジノ)ヘプチル)-N-(3-メトキシベンジル)ア
    ミンまたはその塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニル
    ピペリジノ)ヘプチル)-N-(2-メトキシベンジル)アミン
    またはその塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペ
    リジノ)ヘプチル)-N-(2-フルオロベンジル)アミンまた
    はその塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジ
    ノ)ヘプチル)-2-チオフェンカルボキサミドまたはその
    塩、N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプ
    チル)-2-フェニルアセタミドまたはその塩、N-(4,4-ジ
    フェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチル)-N-(2-チ
    エニルメチル)アミンまたはその塩、またはN-ベンジル-
    N-(4,4-ジフェニル-7-(4-フェニルピペリジノ)ヘプチ
    ル)-N-メチルアミンまたはその塩である請求項1記載の
    剤。
  14. 【請求項14】メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の
    予防・治療剤である請求項1記載の剤。
  15. 【請求項15】肥満症の予防・治療剤である請求項1記
    載の剤。
  16. 【請求項16】摂食抑制剤である請求項1記載の剤。
  17. 【請求項17】式 【化41】 〔式中、R23はハロゲン原子、C1-6アルコキシおよび
    1-6アルキルから成る群から選ばれる置換基を有して
    いてもよいC7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ
    を有するC1-6アルキル基を;P4はC1-3アルキレン基
    を;X5はCH、C−OHまたはNを;Y5は水素原子、
    ハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基を;R26は水素
    原子またはC1-6アルキル基を;Y6およびY7は同一ま
    たは異なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルコキシ基を示す〕で表わされる化
    合物またはその塩あるいはそのプロドラッグ。
  18. 【請求項18】R26が水素原子である請求項17記載の
    化合物。
  19. 【請求項19】ベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フ
    ェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカ
    ルバメートまたはその塩、4-クロロベンジル 2-((2,2-
    ジフェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミ
    ノ)-2-オキソエチルカルバメートまたはその塩、3-クロ
    ロベンジル 2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニルピペリ
    ジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメートま
    たはその塩、ベンジル 2-(N-(2,2-ジフェニル-5-(4-フ
    ェニルピペリジノ)ペンチル)-N-メチルアミノ)-2-オキ
    ソエチルカルバメートまたはその塩、ベンジル 2-((5-
    (4-(3-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニル
    ペンチル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメートまたは
    その塩、ベンジル 2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペ
    リジノ)-2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエ
    チルカルバメートまたはその塩、ベンジル 2-((5-(4-(2
    -メトキシフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペンチ
    ル)アミノ)-2-オキソエチルカルバメートまたはその
    塩、または3-クロロベンジル 2-((2,2-ビス(4-クロロフ
    ェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2
    -オキソエチルカルバメートまたはその塩。
  20. 【請求項20】式 【化42】 〔式中、各記号は請求項17記載と同意義を示す〕で表
    される化合物またはその塩と式 R23−COOH 〔式中、R23は請求項17記載と同意義を示す〕で表さ
    れる有機酸の反応性誘導体とを反応させることを特徴と
    する請求項17記載の化合物の製造法。
  21. 【請求項21】式 【化43】 〔式中、各記号は請求項17記載と同意義を示す〕で表
    される化合物またはその塩と式 R32−X 〔式中、R32はC7-16アラルキルオキシ−カルボニル基
    を、Xは脱離基を示す〕で表される反応性誘導体とを反
    応させることを特徴とする請求項17記載の化合物の製
    造法。
  22. 【請求項22】請求項17記載の化合物を含有してなる
    医薬。
  23. 【請求項23】式 【化44】 [式中、R26およびR27は、同一または異なって、水素
    原子またはC1-6アルキル基を;Alk2およびAlk3
    は、同一または異なって、結合手または置換基を有して
    いてもよいC1-6アルキレン基を;R29は置換基をそれ
    ぞれ有していてもよいC6-10アリール基または炭素
    原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から成る
    群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ない
    し10員の芳香族複素環基を;X2はCH、C−OHま
    たはNを;P5およびQ5は同一または異なってC1-6
    ルキレン基を;Y6、Y7およびY8は同一または異なっ
    て水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルキル基またはハロゲン化されていてもよい
    1-6アルコキシ基を示す]で表わされる化合物または
    その塩あるいはそのプロドラッグ。
  24. 【請求項24】Alk2およびAlk3が同一または異な
    って、結合手、またはハロゲン原子、ヒドロキシ、アミ
    ノおよびC6-10アリールから成る群から選ばれる置換基
    を有していてもよいC1-6アルキレン基を;R29はニト
    ロ、ハロゲン原子、C1-6アルキル、ヒドロキシ、C1-6
    アルコキシおよびC6-10アリールから成る群から選ばれ
    る置換基を有していてもよいC6-10アリール基または
    炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
    ら成る群から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む
    5ないし10員の芳香族複素環基である請求項23記載
    の化合物。
  25. 【請求項25】R29が置換基を有していてもよいインド
    ール−2−イルである請求23または24記載の化合
    物。
  26. 【請求項26】R29がハロゲン原子、C1-6アルキル、
    1-6アルコキシおよびヒドロキシから選ばれる1また
    は2個の置換基を有していてもよいインドール−2−イ
    ルである請求項23または24記載の化合物。
  27. 【請求項27】N-(2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェニル
    ピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インド
    ール-2-カルボキサミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ジ
    フェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-
    2-オキソエチル)-1-メチルインドール-2-カルボキサミ
    ドまたはその塩、5-クロロ-N-(2-((2,2-ジフェニル-5-
    (4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエ
    チル)インドール-2-カルボキサミドまたはその塩、N-
    (2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェニルピペ
    リジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-
    2-カルボキサミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-
    クロロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)
    アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カル
    ボキサミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロ
    フェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)
    -2-オキソエチル)-1-メチルインドール-2-カルボキサミ
    ドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)
    -5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソ
    エチル)-5-フルオロインドール-2-カルボキサミドまた
    はその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-
    フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチ
    ル)-5-メトキシインドール-2-カルボキサミドまたはそ
    の塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェニル)-5-(4-フェ
    ニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-
    ヒドロキシインドール-2-カルボキサミドまたはその
    塩、N-(2-((5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-
    2,2-ジフェニルペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)イン
    ドール-2-カルボキサミドまたはその塩、N-(2-((5-(4-
    (2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペン
    チル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチルインドール-2-
    カルボキサミドまたはその塩、5-クロロ-N-(2-((5-(4-
    (2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペン
    チル)アミノ)-2-オキソエチル)-1-メチルインドール-2-
    カルボキサミドまたはその塩、5-クロロ-N-(2-((5-(4-
    (2-フルオロフェニル)ピペリジノ)-2,2-ジフェニルペン
    チル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキ
    サミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-クロロフェ
    ニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチ
    ル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-フルオロインドール-2-
    カルボキサミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-ク
    ロロフェニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)
    ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-メトキシインド
    ール-2-カルボキサミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビ
    ス(4-クロロフェニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペ
    リジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-
    2-カルボキサミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-
    フルオロフェニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチ
    ル)アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサ
    ミドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェ
    ニル)-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-
    オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カルボキサミド
    またはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)
    -5-(4-(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミ
    ノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサミドまた
    はその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニル)-5-
    (4-(2-メトキシフェニル)ピペリジノ)ペンチル)アミノ)
    -2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カルボキサミ
    ドまたはその塩、N-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフェニ
    ル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチル)
    アミノ)-2-オキソエチル)インドール-2-カルボキサミド
    またはその塩、またはN-(2-((2,2-ビス(4-フルオロフ
    ェニル)-5-(4-(2-フルオロフェニル)ピペリジノ)ペンチ
    ル)アミノ)-2-オキソエチル)-5-クロロインドール-2-カ
    ルボキサミドまたはその塩。
  28. 【請求項28】式 【化45】 〔式中、各記号は請求項23記載と同意義を示す〕で表
    される化合物またはその塩と式 R29−Alk3−COOH 〔式中、各記号は請求項23記載と同意義を示す〕で表
    される有機酸の反応性誘導体とを反応させることを特徴
    とする請求項23記載の化合物の製造法。
  29. 【請求項29】請求項23記載の化合物を含有してなる
    医薬。
  30. 【請求項30】式 【化46】 [式中、R26およびR27は、同一または異なって、水素
    原子またはC1-6アルキル基を;R30は水素原子、C1-6
    アルキル基またはハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキル−カルボニル基を;Alkは置換基を有していて
    もよいC1-6アルキレン基を;Alk2およびAlk
    3は、同一または異なって、結合手または置換基を有し
    ていてもよいC1-6アルキレン基を;R31は置換基を有
    していてもよいC6-10アリール基を;X2はCH、C−
    OHまたはNを;P5およびQ5は同一または異なってC
    1-6アルキレン基を;Y6、Y7およびY8は同一または異
    なって水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキル基またはハロゲン化されていても
    よいC1-6アルコキシ基を示す]で表わされる化合物ま
    たはその塩あるいはそのプロドラッグ。
  31. 【請求項31】Alkがハロゲン原子、ヒドロキシ、ア
    ミノおよびC6-10アリールから成る群から選ばれる置換
    基を有していてもよいC1-6アルキレン基を;Alk2
    よびAlk3が同一または異なって、結合手、またはハ
    ロゲン原子、ヒドロキシ、アミノおよびC6-10アリール
    から成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC
    1-6アルキレン基を;R31がハロゲン原子、C1-6アルキ
    ル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシおよびC6-10アリー
    ルから成る群から選ばれる置換基を有していてもよいC
    6-10アリール基である請求項30記載の化合物。
  32. 【請求項32】N-(2-((2-((2,2-ジフェニル-5-(4-フェ
    ニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-2-オキソエチル)ア
    ミノ)-2-オキソエチル)-2,2,2-トリフルオロ-N-フェニ
    ルアセタミドまたはその塩、2-アニリノ-N-(2-((2,2-ジ
    フェニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アミノ)-
    2-オキソエチル)アセタミドまたはその塩、または2-
    (((ベンジルアミノ)カルボニル)アミノ)-N-(2,2-ジフェ
    ニル-5-(4-フェニルピペリジノ)ペンチル)アセタミドま
    たはその塩。
  33. 【請求項33】式 【化47】 〔式中、各記号は請求項30記載と同意義を示す〕で表
    される化合物またはその塩と、(1)Alk2が置換基
    を有していてもよいC1-6アルキレン基の場合は、式 R31−Alk3−NR30−Alk2−COOH 〔式中、各記号は請求項30記載と同意義を示す〕で表
    される有機酸の反応性誘導体と、(2)Alk2が結合
    手の場合は、式 R31−Alk3−NR30−CO−X または R31−A
    lk3−NCO 〔式中、Xは脱離基を、他の記号は請求項30記載と同
    意義を示す〕で表される反応性誘導体とを反応させるこ
    とを特徴とする請求項30記載の化合物の製造法。
  34. 【請求項34】請求項30記載の化合物を含有してなる
    医薬。
  35. 【請求項35】式 【化48】 〔式中、R27は水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキル基またはハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルコキシ基を示す。〕で表される
    化合物またはその塩。
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JP2010511624A (ja) * 2006-12-01 2010-04-15 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー アテローム性動脈硬化および循環器疾患の治療のためのcetp阻害剤としてのn−((3−ベンジル)−2,2−(ビス−フェニル)−プロパン−1−アミン誘導体

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