JP2002241274A - メラニン凝集ホルモン拮抗剤 - Google Patents

メラニン凝集ホルモン拮抗剤

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JP2002241274A
JP2002241274A JP2001132357A JP2001132357A JP2002241274A JP 2002241274 A JP2002241274 A JP 2002241274A JP 2001132357 A JP2001132357 A JP 2001132357A JP 2001132357 A JP2001132357 A JP 2001132357A JP 2002241274 A JP2002241274 A JP 2002241274A
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methyl
alkyl
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Yuji Ishihara
雄二 石原
Nobuhiro Suzuki
伸宏 鈴木
Shiro Takekawa
志郎 竹河
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】肥満症の予防・治療剤などとして有用なメラニ
ン凝集ホルモン拮抗剤を提供する。 【解決手段】式 【化1】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
原子、YおよびArとともに縮合環を形成していてもよ
い]で表される化合物またはその塩を含有してなるメラ
ニン凝集ホルモン拮抗剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肥満症の予防・治
療剤などとして有用なメラニン凝集ホルモン拮抗剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】摂食行動はヒトを含め、多くの生物にと
って、欠くことの出来ない行為である。そのため、摂食
行動に異常をきたすと正常な生命活動に狂いが生じ、疾
患につながる場合が多い。近年、食事環境の変化に伴
い、肥満が社会的な問題になりつつある。肥満はさらに
糖尿病、高血圧、動脈硬化症などの生活習慣病の重大な
リスクファクターであるだけでなく、体重増加が膝など
の関節に過度の負担を与えることにより、関節炎や疼痛
をもたらすことも広く知られている。また、ダイエット
ブームなどにより、減量を望む潜在人口も多い。一方、
遺伝的あるいはストレスなどの神経症などが原因で起き
る過食症などの摂食障害も多数報告されている。
【0003】そのため、肥満の予防・治療剤あるいは摂
食抑制剤の開発研究が古くから活発に進められており、
中枢性食欲抑制薬としてはマジンドール(mazindol)が市
販されている。一方、レプチンに代表される食欲調節因
子が最近数多く見いだされつつあり、これらの食欲調節
因子の働きを制御する新たな抗肥満薬あるいは食欲抑制
薬の開発が進められている。なかでもメラニン凝集ホル
モン(以下、MCHと略記することもある)は、視床下部
由来のホルモンで、食欲亢進作用を有することが知られ
ている。さらに、MCHノックアウトマウスは日常行動が
正常であるにもかかわらず、正常マウスと比べて、摂食
量が有意に減少し、かつ体重も軽いことが報告されてい
る[ネイチャー(Nature)、396巻、670頁、1998年]。
これらのことから、MCH拮抗薬ができれば優れた食欲抑
制薬あるいは抗肥満薬になると期待されているが、未だ
MCH拮抗作用を有する化合物、特に非ペプチド型化合物
は知られていない。
【0004】一方、アミン誘導体として、以下の化合物
が知られている。 1)WO98/38156には、βアミロイド蛋白産生・分泌阻
害作用を有する式
【化9】 [式中、Arは置換基を有していてもよい環集合芳香族基
または置換基を有していてもよい縮合芳香族基を示し、
Xは結合手などを示し、Yは酸素原子または硫黄原子を
介していてもよく、かつ置換基を有していてもよい2価
のC1-6脂肪族炭化水素基を示し、R1およびR2はそれぞれ
水素原子または置換基を有していてもよい低級アルキル
を示し、あるいはR1とR2は隣接する窒素原子と共に置換
基を有していてもよい含窒素複素環を形成し、A環は式
−X−Ar(式中、各記号は前記と同意義を示す)で
表される基の外に置換基をさらに有していてもよいベン
ゼン環を示し、B環は、式 −Y−NR1R2(式中、各記
号は前記と同意義を示す)で表される基の外に置換基を
さらに有していてもよい4ないし8員環を示す。ただ
し、A環とB環とで形成される縮合環がインドール環の
とき、−X−Ar(式中、各記号は前記と同意義を示
す)で表される基は該インドール環の4−、6−または
7−位に置換する。]で表される化合物またはその塩が
記載されている。 2)WO95/32967には、5HT1Dアンタゴニスト活性を有
し、食欲不振などの改善が期待される、式
【化10】 [式中、Aは、Rが水素またはC1-6アルキルであるCO
NR;Qは酸素、窒素または硫黄から選択される1ない
し3個のヘテロ原子を含む所望により置換されていても
よい5ないし7員の複素環;R1は水素、ハロゲンなど;
R2およびR3は独立して水素、ハロゲンなど;R4およびR5
は独立して水素またはC1-6アルキル;R6はハロゲン、ヒ
ドロキシなど;R7およびR8は独立して水素、C1-6アルキ
ルなど;mは0ないし4;nは0、1または2である]
で示される化合物またはその塩が記載されている。 3)WO98/15274には、抗酸化活性を有し、アルツハイ
マー病などの改善が期待される、式
【化11】 [式中、Arはフェニルなどを;Xは−O−または−S−
を;YはCR5R5'−(R5'はHを、R5は−Hなどを;Zは
−CH2−または−N−を;RはHまたは−(C1−C6)ア
ルキルを;R1およびR2は独立して−(C1−C6)アルキル
などを;R3はHなどを;R4は水素などを;mは0ないし
2の整数を;qは0または1を;nは0ないし4の整数
を;pは1ないし6の整数を;tは1ないし4の整数を
示す]で表される化合物が記載されている。 4)EP533266には、5HT1Dアンタゴニスト活性を有し、
食欲不振などの改善が期待される、式
【化12】 [式中、R1はハロゲンなどを;R2はハロゲンなどから選
ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいフ
ェニルを;R3
【化13】 を;R4およびR5は独立して水素、ハロゲンなどを;R11
は水素またはC1-6アルキルを示す]で表される化合物が
記載されている。 5)DE2502588には、小腸肥大症などの改善が期待され
る、式
【化14】 [式中、 R1は、水素, Me, Etなどの低級アルキルを; NR
2R3は、NH2,NHMeなどの一級アミン、NEt2, NBu2などの
二級アミン、pyrrolidinyl, piperidinyl, morpholinyl
などの環状アミンを; R4およびR5は、水素, Meなどの低
級アルキル、OMeなどの低級アルコキシ、ハロゲンを; R
6は、水素,Me,Etなどの低級アルキルを;R7は、H, Me, E
tなどの低級アルキル、COR8 (R8はアルコキシ、アリー
ルオキシ、 NR9R10 、(NR9R10は、NH2, NHMeなどの置換
されててもよい一級アミン、NEt2, NBu2などの二級アミ
ン、pyrrolidinyl, piperidinyl, morpholinylなどの環
状アミン))を; Aは、-CH2-,-CH2CH2-などのアルキル鎖
を表す]で表される化合物が記載されている。 6)ジャーナル オブ ケミカルソサィエティー(J. Ch
em. Soc)、4678 (1962)、あるいはジャーナル オブ
ヘテロサイクリックケミストリー(J. Heterocycl. Che
m)、24、345 (1987)には、葉酸拮抗作用を有する、式
【化15】 [式中、R1は水素、Me、Etなどのアルキルを、R2は、水
素、ハロゲン、カルボン酸エステルを表す]で表される
化合物が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】肥満症の予防・治療剤
などとして有用であり、経口吸収性に優れ、かつ安全な
メラニン凝集ホルモン拮抗剤の開発が切望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはMCH拮抗作
用を有する化合物について鋭意検討を行なった結果、式
【化16】 (式中の記号は前記と同意義を示す)で表される化合物
に、式:Ar1−X−(式中の記号は前記と同意義を示
す)で表される基を導入した誘導体が優れたMCH拮抗作
用を有することを見いだし、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、 1)式
【化17】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含
窒素縮合環を形成していてもよい]で表される化合物ま
たはその塩を含有してなるメラニン凝集ホルモン拮抗
剤; 2)R1およびR2が同一または異なって水素原子または置
換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2
が隣接する窒素原子ともに置換基を有していてもよい含
窒素複素環を形成するか、R2が隣接する窒素原子および
Yとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形
成する前記1)記載の剤; 3)メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予防・治療
剤である前記1)記載の剤; 4)肥満症の予防・治療剤である前記1)記載の剤; 5)式
【化18】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X1
はCONR8、NR8CO(R8は水素原子、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル−カルボニル、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルスルホニルを示す)、OCOまたはCOOを;Y
は主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;Arは置換基
を有していてもよい縮合多環式芳香環を;R1およびR2
同一または異なって水素原子または置換基を有していて
もよい炭化水素基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原
子ともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成
してもよく、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置
換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していても
よく、R2は隣接する窒素原子、YおよびArとともに置換
基を有していてもよい含窒素縮合環を形成していてもよ
い。ただし、X1がCONR(Rは水素原子またはC1-6アルキ
ルを示す)であるとき、Arはハロゲン、ヒドロキシ、 C
1-6アルキルまたはC1-6アルコキシをそれぞれ1または
2個有していてもよいインドールまたはベンズオキサゾ
ールでなく;X 1がCONHであるとき、 Arはアルキル、ア
ルコキシおよびハロゲンから選ばれる置換基を有してい
てもよい4−メチル−2−キノロンでないか、または2
−ベンゾイルアミノ−キナゾリンでなく;X1がCOOであ
るとき、Ar1は置換基を有していてもよい芳香族基でな
い。]で表される化合物またはその塩; 6)X1がCONR8またはNR8CO(R8は水素原子、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル−カルボニル、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキルスルホニルを示す)であり、R1
およびR2が同一または異なって水素原子または置換基を
有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2とが隣接
する窒素原子ともに置換基を有していてもよい含窒素複
素環を形成するか、R2が隣接する窒素原子およびYとと
もに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成する
前記5)記載の化合物; 7)Ar1で示される環状基が芳香族基である前記5)記
載の化合物; 8)芳香族基が、炭素数6ないし14の単環式または縮
合多環式芳香族炭化水素および5ないし10員芳香族複素
環から選ばれる2または3個で形成される芳香環集合体か
ら任意の水素原子1個を除いた基である前記7)記載の
化合物; 9)Ar1が、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルおよびハロゲン化されていてもよいC1-6
アルコキシから選ばれる置換基をそれぞれ1ないし3個
有していてもよいフェニル、ビフェニリルまたはフェニ
ル−ピリジルである前記5)記載の化合物; 10)Ar1が、置換基を有していてもよいC6-14アリール
で置換されていてもよいピペリジニルである前記5)記
載の化合物; 11)X1がCONHまたはCOOである前記5)記載の化合
物; 12)Arで示される縮合多環式芳香環が炭素数9ないし
14の縮合多環式芳香族炭化水素である前記5)記載の
化合物; 13)Arで示される縮合多環式芳香環が10員縮合多環
式芳香族複素環である前記4)記載の化合物; 14)Arで示される縮合多環式芳香環がキノリンまたは
ナフタレンである前記5)記載の化合物; 15)X1がCONR8またはNR8CO(R8は水素原子、ハロゲ
ン化されていてもよいC1- 6アルキル、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル−カルボニル、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルスルホニルを示す)であり、
Arがキノリンまたはナフタレンである前記5)記載の化
合物; 16)Yで示される主鎖の原子数1ないし6のスペーサ
ーが、−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2−、−NR8
−(R8は水素原子、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カ
ルボニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルス
ルホニルを示す)およびハロゲン化されていてもよい2
価のC1-6非環式炭化水素基から選ばれる1ないし3個から
なる2価基である前記4)記載の化合物; 17)YがC1-3アルキレンである前記5)記載の化合
物; 18)R1とR2とが隣接する窒素原子ともに置換基を有し
ていてもよい含窒素複素環を形成する前記4)記載の化
合物; 19)含窒素複素環がモルホリン、ピペリジン、ピペラ
ジン、ピロリジン、1,3−チアゾリジン、1H−イミダゾ
ール、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール、2,3−ジヒド
ロインドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンまたは
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンである前記18)
記載の化合物; 20)前記5)記載の化合物またはその塩を含有してな
る医薬組成物; 21)前記5)記載の化合物のプロドラッグ; 22)4'-クロロ-N-[6-[(N,N-ジメチルアミノ)メチ
ル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミ
ド;4'-クロロ-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-フルオロ
-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビ
フェニル]-4-カルボキサミド;4'-フルオロ-N-[2-(1-ピ
ペリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4
-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[2-[(2-メチル-4,5-ジ
ヒドロ-1H-イミダゾール-1-イル)メチル]-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-クロロ-N
-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)メチル]-
6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4
-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミド;N-[2-(1-ピ
ロリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4
-カルボキサミド;6-(4-メチルフェニル)-N-[2-(1-ピロ
リジニルメチル)-6-キノリニル]ニコチンアミド;4-(4-
メトキシフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナ
フチル]-1-ピペリジンカルボキサミド;6-(4-メトキシ
フェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]
ニコチンアミド;6-(4-メチルフェニル)-N-[6-(1-ピロ
リジニルメチル)-2-ナフチル]ニコチンアミドまたはこ
れらの塩である前記5)記載の化合物; 23)式: Ar1−H (XII) [式中、Ar1は前記5)記載と同意義を示す]で表される
化合物またはその塩と、式
【化19】 [式中、Lは脱離基を、その他の記号は請求項5)記載
と同意義を示す]で表される化合物またはその塩とを反
応させることを特徴とする、式(I’)で表される化合
物またはその塩の製造方法; 24)摂食抑制剤である前記1)記載の剤; 25)前記1)記載のメラニン凝集ホルモン拮抗剤と、
糖尿病治療剤、高血圧治療剤および動脈硬化症治療剤か
ら選ばれる少なくとも1種以上とを組み合わせてなる医
薬; 26)式(I)で表される化合物またはその塩の有効量
を哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物に
おけるメラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予防また
は治療方法; 27)式(I)で表される化合物またはその塩の有効量
を哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物に
おける肥満症の予防または治療方法; 28)メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予防・治
療剤を製造するための、式(I)で表される化合物また
はその塩の使用; 29)肥満症の予防・治療剤を製造するための、式
(I)で表される化合物またはその塩の使用;などに関
する。
【0008】Ar1で示される「置換基を有していてもよ
い環状基」における「環状基」としては、芳香族基、非
芳香族環状炭化水素基、非芳香族複素環基などが挙げら
れる。ここで、「芳香族基」としては、例えば、単環式
芳香族基、縮合芳香族基、環集合芳香族基などが挙げら
れる。該単環式芳香族基としては、単環式芳香環から任
意の1個の水素原子を除いてできる1価基が挙げられる。
該「単環式芳香環」としては、例えばベンゼン環、5ま
たは6員芳香族複素環が挙げられる。
【0009】「5または6員芳香族複素環」としては、例
えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から選ばれるヘテロ原子1個以上(例えば、1〜3個)を
含む5または6員芳香族複素環などが挙げられる。具体的
には、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、
ピラゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾー
ル、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジ
ン、ピリダジン、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オ
キサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チア
ジアゾール、フラザンなどが挙げられる。
【0010】「単環式芳香族基」の具体例としては、フ
ェニル、2−または3−チエニル、2−,3−または4−ピリ
ジル、2−または3−フリル、2−,4−または5−チアゾリ
ル、2−,4−または5−オキサゾリル、1−3−または4−
ピラゾリル、2−ピラジニル、2−、4−または5−ピリミ
ジニル、1−,2−または3−ピロリル、1−,2−または4−
イミダゾリル、3−または4−ピリダジニル、3−イソチ
アゾリル、3−イソオキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾ
ール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イルな
どが挙げられる。
【0011】「縮合芳香族基」としては、縮合多環式
(好ましくは2ないし4環式、さらに好ましくは2または3
環式)芳香環から任意の1個の水素原子を除いてできる1
価基を示す。該「縮合多環式芳香環」としては、縮合多
環式芳香族炭化水素、縮合多環式芳香族複素環などが挙
げられる。該「縮合多環式芳香族炭化水素」としては、
例えば、炭素数9ないし14の縮合多環式(2または3環式)
芳香族炭化水素(例、ナフタレン、インデン、フルオレ
ン、アントラセンなど)などが挙げられる。
【0012】該「縮合多環式芳香族複素環」としては、
例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素
原子から選ばれるヘテロ原子を1個以上(例えば、1〜4
個)を含む9ないし14員、好ましくは9または10員の縮合
多環式芳香族複素環などが挙げられる。「縮合多環式芳
香族複素環」は、さらに好ましくは10員縮合多環式芳香
族複素環である。「縮合多環式芳香族複素環」の具体例
としては、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズ
オキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾー
ル、ナフト[2,3−b]チオフェン、イソキノリン、キノリ
ン、インドール、キノキサリン、フェナントリジン、フ
ェノチアジン、フェノキサジン、フタラジン、ナフチリ
ジン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カ
ルボリン、アクリジン、フェナジン、フタルイミド、チ
オキサンテンなどが挙げられる。
【0013】「縮合芳香族基」の具体例としては、1−
ナフチル;2−ナフチル;2−,3−,4−,5−または8−キ
ノリル;1−,3−,4−,5−,6−,7−または8−イソキノリ
ル;1−,2−,3−,4−,5−,6−または7−インドリル;1
−,2−,4−または5−イソインドリル;1−,5−または6
−フタラジニル;2−,3−または5−キノキサリニル;2
−,3−,4−,5−または6−ベンゾフラニル;2−,4−,5−
または6−ベンゾチアゾリル;1−,2−,4−,5−または6
−ベンズイミダゾリルなどが挙げられる。
【0014】「環集合芳香族基」は、2個以上(好ましく
は2または3個)の芳香環が単結合で直結していて、環を
直結している結合の数が環系の数より1個少ない芳香環
集合体から任意の水素原子1個を除いた基を意味する。
該芳香環集合体としては、例えば、炭素数6ないし14
の単環式または縮合多環式芳香族炭化水素(例、ベンゼ
ン、ナフタレンなど)および5ないし10員(好ましくは5
または6員)芳香族複素環から選ばれる2または3個(好ま
しくは2個)で形成される芳香環集合体などが挙げられ
る。芳香環集合体の好ましい例としては、例えばベンゼ
ン、ナフタレン、ピリジン、ピリミジン、チオフェン、
フラン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、
イソオキサゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−
オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,3,4−チ
アジアゾール、キノリン、イソキノリン、インドール、
ベンゾチオフェン、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾ
ールおよびベンゾフランから選ばれる2または3個の芳香
環からなる芳香環集合体が挙げられる。
【0015】「環集合芳香族基」の具体例としては、2
−,3−または4−ビフェニリル;3−(1−ナフチル)−1,
2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−(2−ナフチル)−
1,2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−(2−ベンゾフ
ラニル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−フェ
ニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル;3−(2−ベ
ンズオキサゾリル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル;3−(3−インドリル)−1,2,4−オキサジアゾール−5
−イル;3−(2−インドリル)−1,2,4−オキサジアゾー
ル−5−イル;4−フェニルチアゾール−2−イル;4−(2
−ベンゾフラニル)チアゾール−2−イル;4−フェニル
−1,3−オキサゾール−5−イル;5−フェニル−イソチ
アゾール−4−イル;5−フェニルオキサゾール−2−イ
ル;4−(2−チエニル)フェニル;4−(3−チエニル)フェ
ニル;3−(3−ピリジル)フェニル;4−(3−ピリジル)フ
ェニル;6−フェニル−3−ピリジル;5−フェニル−1,
3,4−オキサジアゾール−2−イル;4−(2−ナフチル)フ
ェニル;4−(2−ベンゾフラニル)フェニル;4,4’−テ
ルフェニル;5−フェニル−2−ピリジル;2−フェニ
ル−5−ピリミジニル;4−(4−ピリジル)フェニル;
2−フェニル−1,3−オキサゾール−5−イル;2,4−ジ
フェニル−1,3−オキサゾール−5−イル;3−フェニル
−イソオキサゾール−5−イル;5−フェニル−2−フリ
ル;4−(2−フリル)フェニルなどが挙げられる。
【0016】前記した「芳香族基」のなかでも、「炭素
数6ないし14の単環式または縮合多環式芳香族炭化水
素および5ないし10員芳香族複素環から選ばれる2また
は3個で形成される芳香環集合体から任意の水素原子1
個を除いた基(好ましくは2−,3−または4−ビフェニリ
ル;6−フェニル−3−ピリジル、5−フェニル−2−ピ
リジルなど)」が好ましい。
【0017】「非芳香族環状炭化水素基」としては、例
えばC3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルケニルなどが
挙げられる。ここで、C3-8シクロアルキルの具体例とし
ては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル
などが挙げられる。C3-8シクロアルケニルの具体例とし
ては、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペン
テニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロ
オクテニルなどが挙げられる。前記した「非芳香族環状
炭化水素基」のなかでも、C3-8シクロアルキルが好まし
く、とりわけシクロヘキシルが好ましい。
【0018】「非芳香族複素環基」としては、例えば、
単環式非芳香族複素環基、縮合多環式非芳香族複素環基
などが挙げられる。該「単環式非芳香族複素環基」とし
ては、単環式非芳香族複素環から任意の1個の水素原子
を除いてできる1価基が挙げられる。該「単環式非芳香
族複素環」としては、例えば炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子1個以
上(例えば、1〜3個)を含む5ないし8員の単環式非芳香
族複素環などが挙げられる。具体的には、テトラヒドロ
チオフェン、テトラヒドロフラン、ピロリジン、イミダ
ゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、
テトラヒドロチアゾール、テトラヒドロイソチアゾー
ル、テトラヒドロオキサゾール、テトラヒドロイソオキ
サゾール、ピペリジン、テトラヒドロピリジン、ジヒド
ロピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリ
ン、テトラヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジ
ン、ヘキサメチレンイミン、1,3−ジオキサン、1,
4−ジオキサンなどが挙げられる。「縮合多環式非芳香
族複素環基」としては、縮合多環式(好ましくは2ないし
4環式、さらに好ましくは2または3環式)非芳香族複素環
から任意の1個の水素原子を除いてできる1価基を示す。
該「縮合多環式非芳香族複素環」としては、例えば、炭
素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選
ばれるヘテロ原子を1個以上(例えば、1〜4個)を含む9な
いし14員、好ましくは9または10員の縮合多環式非芳香
族複素環などが挙げられる。具体的には、ジヒドロベン
ゾフラン、ジヒドロベンズイミダゾール、ジヒドロベン
ズオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロ
ベンズイソチアゾール、ジヒドロナフト[2,3−b]チオフ
ェン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノリ
ン、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロキノキ
サリン、テトラヒドロフェナントリジン、ヘキサヒドロ
フェノチアジン、ヘキサヒドロフェノキサジン、テトラ
ヒドロフタラジン、テトラヒドロナフチリジン、テトラ
ヒドロキナゾリン、テトラヒドロシンノリン、テトラヒ
ドロカルバゾール、テトラヒドロ−β−カルボリン、テ
トラヒドロアクリジン、テトラヒドロフェナジン、テト
ラヒドロチオキサンテンなどが挙げられる。前記した
「非芳香族複素環基」のなかでも、「5ないし8員の単
環式非芳香族複素環基(好ましくはピペリジニル(ピペ
リジノ);ピペラジニル;ピロリジニル;1,3−ジオ
キサニルなど)」が好ましい。
【0019】Ar1で示される「環状基」は、好ましくは
単環式芳香族基(好ましくはフェニル)、環集合芳香族
基(好ましくはビフェニリル、フェニルピリジル)、5
ないし8員の単環式非芳香族複素環基(好ましくはピペ
リジニル(ピペリジノ)、1,3−ジオキサン)などで
ある。
【0020】Ar1で示される「置換基を有していてもよ
い環状基」における「置換基」としては、例えばオキ
ソ、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1 -3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、
エチレンジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル、ヒドロキシ−C1-6アル
キル、C6-14アリールオキシ−C1-6アルキル(例、フェノ
キシメチルなど)、C1-6アルキル−C6-14アリール−C2-6
アルケニル(例、メチルフェニルエテニルなど)、ハロゲ
ン化されていてもよいC3-6シクロアルキル、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルコキシ、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキルチオ、置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル、ヒドロキシ、置換基を有していても
よいC6-14アリールオキシ、置換基を有していてもよいC
7-19アラルキルオキシ、置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルバモイル、アミノ、アミノ−C1-6
ルキル(例、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロ
ピル、アミノブチルなど)、モノ−C1-6アルキルアミノ
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ−C1-6
ルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチルアミ
ノなど)、モノ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル
(例、メチルアミノメチル、エチルアミノメチル、プロ
ピルアミノメチル、イソプロピルアミノエチル、ブチル
アミノエチルなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6
ルキル(例、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメ
チル、ジプロピルアミノメチル、ジイソプロピルアミノ
エチル、ジブチルアミノエチルなど)、置換基を有して
いてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、置換基を有して
いてもよい5ないし7員非芳香族複素環基、アシル、アシ
ルアミノ、アシルオキシなどが挙げられる。Ar1で示さ
れる「環状基」は、上記置換基を、環状基の置換可能な
位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していても
よい。また、置換基数が2個以上である場合、各置換基
は同一であっても異なっていてもよい。
【0021】また、Ar1で示される「環状基」が非芳香
族環状炭化水素基あるいは非芳香族複素環基である場
合、該「環状基」は、置換基を有していてもよいC6-14
アリール、置換基を有していてもよい5ないし10員芳香
族複素環基などを置換基として有していてもよい。ここ
で、「置換基を有していてもよいC6-14アリール」およ
び「置換基を有していてもよい5ないし10員芳香族複素
環基」としては、後述の「置換基を有していてもよい5
ないし7員飽和環状アミノ」における「置換基」として
例示するものが挙げられる。置換基の数は、例えば1な
いし3個である。また、置換基数が2個以上である場合、
各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0022】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル」としては、例えば、1ないし5個、好ましくは1
ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)を有していてもよいC1-6アルキル(例、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ルなど)が挙げられる。具体例としては、メチル、クロ
ロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリ
フルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−ト
リフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、
3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチ
ル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,
6,6−トリフルオロヘキシルなどが挙げられる。前記
「ヒドロキシ−C1-6アルキル」において、C1-6アルキル
としては、前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル」におけるC1-6アルキルが挙げられる。
【0023】前記「ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル」としては、例えば、1ないし5個、好まし
くは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよいC3-6シクロアルキ
ル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなど)などが挙げられる。具体例と
しては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシル、4,4−ジクロロシクロヘキシル、
2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチル、4−クロロシ
クロヘキシルなどが挙げられる。
【0024】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」としては、例えば、1ないし5個、好ましくは
1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルコキシ(例、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオ
キシなど)などが挙げられる。具体例としては、例え
ば、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフル
オロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシなどが挙げられる。
【0025】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ」としては、例えば、1ないし5個、好ましく
は1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキルチオ
(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブ
チルチオなど)などが挙げられる。具体例としては、例
えばメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロ
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピル
チオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、
ペンチルチオ、ヘキシルチオなどが挙げられる。
【0026】前記「置換基を有していてもよいC7-19
ラルキル」における「C7-19アラルキル」としては、例
えば、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリ
フェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチ
ル、2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4
−フェニルブチル、5−フェニルペンチルなどが挙げら
れる。なかでもベンジルなどが好ましい。
【0027】前記「置換基を有していてもよいC7-19
ラルキル」における「置換基」としては、例えば、ハロ
ゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-3
アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC3
-6シクロアルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルアミノ
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ−C1-6
ルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、
ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチルアミ
ノなど)、アミノ−C1-6アルキル(例、アミノメチル、ア
ミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルなど)、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(例、メチルア
ミノメチル、エチルアミノメチル、プロピルアミノメチ
ル、イソプロピルアミノエチル、ブチルアミノエチルな
ど)、ジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(例、ジメ
チルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、ジプロピル
アミノメチル、ジイソプロピルアミノエチル、ジブチル
アミノエチルなど)、ホルミル、カルボキシ、カルバモ
イル、チオカルバモイル、ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プ
ロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルな
ど)、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1-6アル
キル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエ
チルカルバモイル、エチルメチルカルバモイルなど)、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニル、
ホルミルアミノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボキサミド、C1-6アルコキシ−カルボキサミ
ド(例、メトキシカルボキサミド、エトキシカルボキサ
ミド、プロポキシカルボキサミド、ブトキシカルボキサ
ミドなど)、C1-6アルキルスルホニルアミノ(例、メチル
スルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノなど)、C
1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロ
パノイルオキシなど)、C1-6アルコキシ−カルボニルオ
キシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボ
ニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカ
ルボニルオキシなど)、モノ−C1-6アルキル−カルバモ
イルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカ
ルバモイルオキシなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバモ
イルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチ
ルカルバモイルオキシなど)などが挙げられる。置換基
の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個であ
る。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0028】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ」としては、それぞれ前記「置換基を有していて
もよい環状基」における「置換基」として例示したもの
が用いられる。
【0029】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボニル」としては、例えば、1ないし5個、
好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル(例、アセチル、プロパノイル、ブタノ
イル、ペンタノイル、ヘキサノイルなど)などが挙げら
れる。具体例としては、例えば、アセチル、モノクロロ
アセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチ
ル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサ
ノイルなどが挙げられる。
【0030】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルスルホニル」としては、例えば、1ないし5個、好
ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキ
ルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブ
チルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチ
ルスルホニルなど)などが挙げられる。具体例として
は、例えばメチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホ
ニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニ
ル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブ
チルスルホニル、4,4,4−トリフルオロブチルスルホニ
ル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニルなどが挙
げられる。
【0031】前記「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボキサミド」としては、例えば、1ないし5
個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6
アルキル−カルボキサミド(例、アセトアミド、プロパ
ンアミド、ブタンアミドなど)などが挙げられる。具体
例としては、例えばアセトアミド、トリフルオロアセト
アミド、プロパンアミド、ブタンアミドなどが挙げられ
る。
【0032】前記「置換基を有していてもよいC6-14
リールオキシ」における「C6-14アリールオキシ」とし
ては、例えば、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2
−ナフチルオキシなどが挙げられる。前記「置換基を有
していてもよいC7-19アラルキルオキシ」における「C
7-19アラルキルオキシ」としては、例えば、ベンジルオ
キシ、フェネチルオキシ、ジフェニルメチルオキシ、ト
リフェニルメチルオキシ、1−ナフチルメチルオキシ、2
−ナフチルメチルオキシ、2,2−ジフェニルエチルオキ
シ、3−フェニルプロピルオキシ、4−フェニルブチルオ
キシ、5−フェニルペンチルオキシなどが挙げられる。
【0033】前記「置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルバモイル」における「C 6-14アリール−カ
ルバモイル」としては、例えば、フェニルカルバモイ
ル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナフチルカルバモイ
ルなどが挙げられる。該「置換基を有していてもよいC
6-14アリールオキシ」、「置換基を有していてもよいC
7-19アラルキルオキシ」、「置換基を有していてもよい
C6-14アリール−カルバモイル」における「置換基」と
しては、前記「置換基を有していてもよいC7-19アラル
キル」における「置換基」として例示したものが用いら
れる。置換基の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1
ないし3個である。また、置換基数が2個以上の場合、各
置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0034】前記「置換基を有していてもよい5ないし7
員飽和環状アミノ」における「5ないし7員飽和環状アミ
ノ」としては、例えば、モルホリノ、チオモルホリノ、
ピペラジン−1−イル、ピペリジノ、ピロリジン−1−イ
ルなどが挙げられる。該「5ないし7員飽和環状アミノ」
は、ベンゼン環と縮合していてもよい。該「置換基を有
していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」における
「置換基」としては、例えば、オキソ、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル−カルボニル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルスルホニル、置換基を有していてもよ
いC6-14アリール、置換基を有していてもよいC7-19アラ
ルキル、置換基を有していてもよいC6-14アリール−カ
ルボニル、置換基を有していてもよい5ないし10員芳香
族複素環基、C1-6アルコキシ−C1-6アルキル(例、メト
キシメチル、エトキシメチル)、C1-6アルコキシ−カル
ボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニ
ル)などが挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし5
個、好ましくは1ないし3個である。また、置換基数が2
個以上の場合、各置換基は同一であっても異なっていて
もよい。
【0035】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」、「置換基を有していてもよいC7-19アラ
ルキル」としては、それぞれ前記「置換基を有していて
もよい環状基」における「置換基」として例示したもの
が用いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルスルホニル」としては、前記「置換基を有
していてもよいC7-19アラルキル」における「置換基」
として例示したものが用いられる。
【0036】「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル」における「C6-14アリール」としては、例えば、フ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−インデニル、2
−アンスリルなどが挙げられる。なかでも、フェニルな
どが好ましい。該「置換基を有していてもよいC6-14
リール」における「置換基」としては、前記「置換基を
有していてもよいC7-19アラルキル」における「置換
基」として例示したものが用いられる。置換基の数は、
例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換
基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異な
っていてもよい。
【0037】「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル−カルボニル」における「C6-14アリール−カルボニ
ル」としては、例えば、ベンゾイル、1−ナフトイル、2
−ナフトイルなどが挙げられる。該「置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルボニル」における「置換
基」としては、前記「置換基を有していてもよいC7-19
アラルキル」における「置換基」として例示したものが
用いられる。置換基の数は、例えば1ないし5個、好まし
くは1ないし3個である。置換基数が2個以上の場合、各
置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0038】「置換基を有していてもよい5ないし10員
芳香族複素環基」における「5ないし10員芳香族複素環
基」としては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄
原子および酸素原子から選ばれる1または2種、好ましく
は、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10員の(単環
式または2環式)芳香族複素環基が挙げられる。具体的に
は、例えば、2−または3−チエニル;2−,3−または4−
ピリジル;2−または3−フリル;2−,4−または5−チア
ゾリル;2−,4−または5−オキサゾリル;1−,3−また
は4−ピラゾリル;2−ピラジニル;2−,4−または5−ピ
リミジニル;1−,2−または3−ピロリル;1−,2−また
は4−イミダゾリル;3−または4−ピリダジニル;3−イ
ソチアゾリル;3−イソオキサゾリル;1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル;1,2,4−オキサジアゾール−3−イ
ル;2−,3−,4−,5−または8−キノリル;1−,3−,4−,
5−,6−,7−または8−イソキノリル;1−,2−,3−,4−,
5−,6−または7−インドリル;1−,2−,4−または5−イ
ソインドリル;1−,5−まは6−フタラジニル;2−,3−
または5−キノキサリニル;2−,3−,4−,5−または6−
ベンゾフラニル;2−,4−,5−または6−ベンゾチアゾリ
ル;1−,2−,4−,5−または6−ベンズイミダゾリルなど
が挙げられる。
【0039】該「置換基を有していてもよい5ないし10
員芳香族複素環基」における「置換基」としては、例え
ば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、
エチレンジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル、C6-14アリールオキシ
−C1-6アルキル(例、フェノキシメチルなど)、C1-6アル
キル−C6-14アリール−C 2-6アルケニル(例、メチルフェ
ニルエテニルなど)、ハロゲン化されていてもよいC3-6
シクロアルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ、置換基を有していてもよいC7-19アラルキル、ヒド
ロキシ、置換基を有していてもよいC6-14アリールオキ
シ、置換基を有していてもよいC7-19アラルキルオキ
シ、アミノ、アミノ−C1-6アルキル(例、アミノメチ
ル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルな
ど)、モノ−C1- 6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブ
チルアミノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチ
ルアミノ、エチルメチルアミノなど)、モノ−C1-6アル
キルアミノ−C1-6アルキル(例、メチルアミノメチル、
エチルアミノメチル、プロピルアミノメチル、イソプロ
ピルアミノエチル、ブチルアミノエチルなど)、ジ−C
1-6アルキルアミノ−C1-6アルキル(例、ジメチルアミノ
メチル、ジエチルアミノメチル、ジプロピルアミノメチ
ル、ジイソプロピルアミノエチル、ジブチルアミノエチ
ルなど)、5ないし7員飽和環状アミノ、アシル、アシル
アミノ、アシルオキシなどが挙げられる。置換基の数
は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。
置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても
異なっていてもよい。
【0040】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ」、「置換基を有していてもよいC7-19アラルキ
ル」、「置換基を有していてもよいC6-14アリールオキ
シ」、「置換基を有していてもよいC7-19アラルキルオ
キシ」としては、それぞれ前記「置換基を有していても
よい環状基」における「置換基」として例示したものが
用いられる。「5ないし7員飽和環状アミノ」としては、
前記「置換基を有していてもよい環状基」における「置
換基」である「置換基を有していてもよい5ないし7員飽
和環状アミノ」に関し、「5ないし7員飽和環状アミノ」
として例示したものが用いられる。
【0041】前記「アシル」としては、例えば、式:−
CO−R3、−CO−OR3、−CO−NR3R4、−CS−NR3R4、−SO2
−R3a 、−SO−R3a、−PO(−OR3)−OR4 または−PO2−R
3a〔式中、R3は(i)水素原子、(ii)置換基を有していて
もよい炭化水素基、または(iii) 置換基を有していても
よい複素環基;R3aは(i) 置換基を有していてもよい炭
化水素基、または(ii) 置換基を有していてもよい複素
環基;R4は水素原子またはC1-6アルキルを示し;R3とR4
とは隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい
含窒素複素環を形成していてもよい〕で表されるアシル
などが挙げられる。
【0042】R3またはR3aで示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」として
は、例えば、鎖状または環状炭化水素基(例、アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリー
ル、アラルキルなど)などが挙げられる。このうち、以
下のような炭素数1ないし19個の鎖状または環状炭化水
素基などが好ましい。 a)C1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど); b)C2-6アルケニル(例えば、ビニル、アリル、イソプロ
ペニル、2−ブテニルなど); c)C2-6アルキニル(例えば、エチニル、プロパルギル、2
−ブチニルなど); d)C3-6シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、該C
3-6シクロアルキルは、1個のベンゼン環と縮合していて
もよい; e)C6-14アリール(例えば、フェニル、1−ナフチル、2−
ナフチル、2−インデニル、2−アンスリルなど)、好ま
しくはフェニル; f)C7-19アラルキル(例えば、ベンジル、フェネチル、ジ
フェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフチルメ
チル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、3
−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニル
ペンチルなど)、好ましくはベンジル。「炭化水素基」
は、好ましくはC1-6アルキル、C6-14アリール、C7-19
ラルキルなどである。
【0043】「置換基を有していてもよい炭化水素基」
における「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-3アルキレ
ンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
など)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−C1-6アルキルア
ミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなど)、ジ−C
1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチル
アミノなど)、ホルミル、カルボキシ、カルバモイル、
チオカルバモイル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カルボニル
(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロ
ポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、
置換基を有していてもよい5ないし10員芳香族複素環
基、置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボ
ニル、置換基を有していてもよいC6-14アリールオキシ
−カルボニル、置換基を有していてもよいC7-19アラル
キルオキシ−カルボニル、置換基を有していてもよい5
ないし6員複素環カルボニル、モノ−C1-6アルキル−カ
ルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモ
イルなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、ジメ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチ
ルカルバモイルなど)、置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルバモイル、置換基を有していてもよい5
ないし6員複素環カルバモイル、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルスルホニル、置換基を有していても
よいC6-14アリールスルホニル、ホルミルアミノ、C1-6
アルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロパ
ノイルオキシなど)、置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルボニルオキシ、C1-6アルコキシ−カルボニ
ルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカ
ルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキ
シカルボニルオキシなど)、モノ−C1-6アルキル−カル
バモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチ
ルカルバモイルオキシなど)、ジ−C1-6アルキル−カル
バモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジ
エチルカルバモイルオキシなど)、置換基を有していて
もよいC6-14アリール−カルバモイルオキシ、ニコチノ
イルオキシなどが挙げられる。置換基の数は、例えば1
ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換基数が2
個以上の場合、各置換基は同一であっても異なっていて
もよい。
【0044】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルチオ」、「置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルバモイル」としては、それぞれ前記「置換
基を有していてもよい環状基」における「置換基」とし
て例示したものが用いられる。「ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキル−カルボニル」、「ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキルスルホニル」としては、それ
ぞれ前記「置換基を有していてもよいC7-19アラルキ
ル」における「置換基」として例示したものが用いられ
る。
【0045】前記「置換基を有していてもよい5ないし1
0員芳香族複素環基」、「置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルボニル」としては、それぞれ前記
「置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミ
ノ」における「置換基」として例示したものが用いられ
る。「置換基を有していてもよいC6-14アリールオキシ
−カルボニル」における「C 6-14アリールオキシ−カル
ボニル」としては、例えばフェニルオキシカルボニル、
1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカル
ボニルなどが挙げられる。
【0046】「置換基を有していてもよいC7-19アラル
キルオキシ−カルボニル」における「C7-19アラルキル
オキシ−カルボニル」としては、例えば、ベンジルオキ
シカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、ジフェニ
ルメチルオキシカルボニル、トリフェニルメチルオキシ
カルボニル、1−ナフチルメチルオキシカルボニル、2−
ナフチルメチルオキシカルボニル、2,2−ジフェニルエ
チルオキシカルボニル、3−フェニルプロピルオキシカ
ルボニル、4−フェニルブチルオキシカルボニル、5−フ
ェニルペンチルオキシカルボニルなどが挙げられる。前
記「置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カルボ
ニル」における「5ないし6員複素環カルボニル」として
は、例えば、ニコチノイル、イソニコチノイル、2−テ
ノイル、3−テノイル、2−フロイル、3−フロイル、モ
ルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピロリジ
ン−1−イルカルボニルなどが挙げられる。
【0047】前記「置換基を有していてもよい5ないし6
員複素環カルバモイル」における「5ないし6員複素環カ
ルバモイル」としては、例えば、モルホリノカルバモニ
ル、ピペリジノカルバモイル、2−ピリジルカルバモイ
ル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイ
ル、2−チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイ
ルなどが挙げられる。前記「置換基を有していてもよい
C6-14アリールスルホニル」における「C6-14アリールス
ルホニル」としては、例えば、フェニルスルホニル、1
−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルなどが
挙げられる。
【0048】前記「置換基を有していてもよいC6-14
リール−カルボニルオキシ」における「C6-14アリール
−カルボニルオキシ」としては、例えば、ベンゾイルオ
キシ、1−ナフトイルオキシ、2−ナフトイルオキシなど
が挙げられる。前記「置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルバモイルオキシ」における「C6-14アリ
ール−カルバモイルオキシ」としては、例えば、フェニ
ルカルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシな
どが挙げられる。
【0049】前記した「置換基を有していてもよいC
6-14アリールオキシ−カルボニル」、「置換基を有して
いてもよいC7-19アラルキルオキシ−カルボニル」、
「置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カルボニ
ル」、「置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カ
ルバモイル」、「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ールスルホニル」、「置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルボニルオキシ」、「置換基を有していて
もよいC6-14アリール−カルバモイルオキシ」における
「置換基」としては、前記「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル」における「置換基」として例示した
ものが挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個である。置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0050】R3またはR3aで示される「置換基を有して
いてもよい複素環基」における「複素環基」としては、
例えば炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原
子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を
含む5ないし14員(単環、2環または3環式)複素環、好ま
しくは(i) 芳香族複素環、(ii)5ないし10員非芳香族複
素環または(iii)7ないし10員複素架橋環から任意の1個
の水素原子を除いてできる1価基などが挙げられる。こ
こで、「芳香族複素環」としては、例えば、炭素原子以
外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘ
テロ原子1個以上(例えば、1ないし4個)を含む5ないし14
員、好ましくは5ないし10員の芳香族複素環などが挙げ
られる。具体的には、チオフェン、フラン、ピロール、
イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、イソチアゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラ
ジン、ピリミジン、ピリダジン、1,2,4−オキサジアゾ
ール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾー
ル、1,3,4−チアジアゾール、フラザン、ベンゾチオフ
ェン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキ
サゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、
ナフト[2,3−b]チオフェン、フェノキサチイン、インド
ール、イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H
−キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、
ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリ
ン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジ
ン、アクリジン、フェナジンフェノチアジン、フェノキ
サジン、フタルイミドなどの芳香族複素環、またはこれ
らの環(好ましくは単環)が1ないし複数個(好ましくは1
または2個)の芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成
された環などが挙げられる。
【0051】「5ないし10員非芳香族複素環」として
は、例えば、2−または3−ピロリン、ピロリジン、2−
または3−イミダゾリン、2−オキサゾリン、オキサゾリ
ジン、2−または3−ピラゾリン、ピラゾリジン、2−チ
アゾリン、ピペリジン、ピペラジン、ヘキサメチレンイ
ミン、モルホリン、チオモルホリンなどが挙げられる。
「7ないし10員複素架橋環」としては、例えば、キヌク
リジン、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンなどが挙げら
れる。
【0052】該「複素環基」は、好ましくは、炭素原子
以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる
1または2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含
む5ないし10員の(単環式または2環式)複素環基である。
具体的には、例えば、2−または3−チエニル;2−,3−
または4−ピリジル;2−または3−フリル;2−,4−また
は5−チアゾリル;2−,4−または5−オキサゾリル;1−
3−または4−ピラゾリル;2−ピラジニル;2−、4−ま
たは5−ピリミジニル;1−,2−または3−ピロリル;1
−,2−または4−イミダゾリル;3−または4−ピリダジ
ニル;3−イソチアゾリル;3−イソオキサゾリル;1,2,
4−オキサジアゾール−5−イル;1,2,4−オキサジアゾ
ール−3−イル;2−,3−,4−,5−または8−キノリル;1
−,3−,4−,5−,6−,7−または8−イソキノリル;1−,2
−,3−,4−,5−,6−または7−インドリル;1−,2−,4−
または5−イソインドリル;1−,5−または6−フタラジ
ニル;2−,3−または5−キノキサリニル;2−,3−,4−,
5−または6−ベンゾフラニル;2−,3−,4−,5−または6
−ベンゾチエニル;2−,4−,5−または6−ベンゾチアゾ
リル;1−,2−,4−,5−または6−ベンズイミダゾリルな
どの芳香族複素環基;例えば、1−,2−または3−ピロリ
ジニル;1−,2−4−または5−イミダゾリジニル;2−ま
たは4−イミダゾリニル;2−,3−または4−ピラゾリジ
ニル;ピペリジノ;2−,3−または4−ピペリジル;1−
または2−ピペラジニル;モルホリノなどの非芳香族複
素環基などが挙げられる。
【0053】該「置換基を有していてもよい複素環基」
における「置換基」としては、前記「置換基を有してい
てもよい5ないし10員芳香族複素環基」における「置換
基」として例示したものが用いられる。置換基の数は、
例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換
基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異な
っていてもよい。
【0054】R4で示される「C1-6アルキル」としては、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペン
チル、ヘキシルなどが挙げられる。
【0055】R3とR4とが隣接する窒素原子と共に形成す
る「置換基を有していてもよい含窒素複素環」における
「含窒素複素環」としては、例えば、炭素原子以外に少
なくとも1個の窒素原子を含み、窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含
んでいてもよい5ないし7員含窒素複素環などが挙げられ
る。該「含窒素複素環」は、好ましくは、ピペリジン、
モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピロリジン
などである。該「置換基を有していてもよい含窒素複素
環」における「置換基」としては、前記「置換基を有し
ていてもよい5ないし10員芳香族複素環基」における
「置換基」として例示したものが用いられる。置換基の
数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個であ
る。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっ
ても異なっていてもよい。
【0056】該「アシル」は、好ましくは、ホルミル、
カルボキシ、カルバモイル、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル−カルボニル(例、アセチルなど)、C
1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブ
トキシカルボニルなど)、置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、1−ナフ
トイル、2−ナフトイルなど)、置換基を有していても
よいC6-14アリールオキシ−カルボニル(例、フェニル
オキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−
ナフチルオキシカルボニルなど)、置換基を有していて
もよいC7-19アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベン
ジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニルな
ど)、置換基を有していてもよい5ないし6員複素環カル
ボニル(例、ニコチノイルなど)、モノ−C1-6アルキル
−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカル
バモイルなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、
ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチル
メチルカルバモイルなど)、置換基を有していてもよいC
6-14アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイ
ル、4−メトキシフェニルカルバモイル、3,4−ジメト
キシフェニルカルバモイルなど)、置換基を有していて
もよい芳香族複素環カルバモイル(例、2−ピリジニル
カルバモイル、2−キノリニルカルバモイルなど)、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニル
(例、メチルスルホニルなど)、置換基を有していても
よいC6-14アリールスルホニル(例、フェニルスルホニ
ルなど)などである。
【0057】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル−カルボニル」、「ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルスルホニル」としては、それぞれ前
記「置換基を有していてもよいC7-19アラルキル」にお
ける「置換基」として例示したものが用いられる。「置
換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボニル」
としては、前記「置換基を有していてもよい5ないし7員
飽和環状アミノ」における「置換基」として例示したも
のが用いられる。
【0058】「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ルオキシ−カルボニル」、「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキルオキシ−カルボニル」、「置換基を有
していてもよい5ないし6員複素環カルボニル」、「置換
基を有していてもよい芳香族複素環カルバモイル」、
「置換基を有していてもよいC6-14アリールスルホニ
ル」としては、それぞれ前記「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」における「置換基」として例示したもの
が用いられる。「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ール−カルバモイル」としては、前記「置換基を有して
いてもよい環状基」における「置換基」として例示した
ものが用いられる。
【0059】前記「アシルアミノ」としては、例えば、
前記「アシル」で1ないし2個置換されたアミノが挙げら
れ、好ましくは、式:−NR5−COR6、−NR5−COOR6a
−NR5−SO2R6a、−NR5−CONR6aR6b、−PO(−OR5)−OR6
または−PO2−R6 〔式中、R 5は水素原子またはC1-6
ルキル;R6は前記R3と同意義;R6aは前記R3aと同意義;
R6bはR4と同意義を示す〕で表されるアシルアミノなど
が挙げられる。R5で示される「C1-6アルキル」として
は、前記R4で示される「C1-6アルキル」と同様のものが
挙げられる。
【0060】該「アシルアミノ」は、好ましくは、ホル
ミルアミノ、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
−カルボキサミド(例、メチルカルボキサミド、トリフ
ルオロメチルカルボキサミドなど)、置換基を有してい
てもよいC6-14アリール−カルボキサミド(例、フェニ
ルカルボキサミド、2−メトキシフェニルカルボキサミ
ド、4−メトキシフェニルカルボキサミドなど)、N−
(置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルボニ
ル)−N−C1-6アルキルアミノ(例、N−4−メトキシ
ベンゾイル−N−メチルアミノなど)、置換基を有して
いてもよいC7-1 9アラルキル−カルボキサミド(例、ベ
ンジルカルボキサミドなど)、置換基を有していてもよ
い芳香族複素環−カルボキサミド(例、ベンゾチオフェ
ン−2−イルカルボキサミドなど)、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルコキシ−カルボキサミド(例、メト
キシカルボキサミド、エトキシカルボキサミド、プロポ
キシカルボキサミド、ブトキシカルボキサミドなど)、
置換基を有していてもよいC 6-14アリールアミノカルボ
ニルアミノ(例、フェニルアミノカルボニルアミノな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホ
ニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、トリフルオ
ロメチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノな
ど)、置換基を有していてもよいC6-14アリールスルホニ
ルアミノ(例、4−メトキシフェニルスルホニルアミノ
など)などである。ここで、「置換基を有していてもよ
いC6-14アリール−カルボキサミド」、「N−(置換基
を有していてもよいC6-14アリール−カルボニル)−N
−C1-6アルキルアミノ」、「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル−カルボキサミド」、「置換基を有し
ていてもよい芳香族複素環−カルボキサミド」、「置換
基を有していてもよいC6-14アリールアミノカルボニル
アミノ」および「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ールスルホニルアミノ」における「置換基」としては、
前記「置換基を有していてもよいC7-19アラルキル」に
おける「置換基」として例示したものが挙げられる。置
換基の数は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個
である。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一で
あっても異なっていてもよい。
【0061】前記「アシルオキシ」としては、例えば、
前記「アシル」1個で置換されたオキシが挙げられ、好
ましくは、式:−O−COR7、−O−COOR7、−O−CONHR7
−PO(OH)−OR7 または−PO2−R7 〔式中、R7は前記R3
と同意義を示す〕で表されるアシルオキシなどが挙げら
れる。該「アシルオキシ」は、好ましくは、ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル−カルボニルオキシ
(例、アセトキシ、プロパノイルオキシなど)、置換基を
有していてもよいC6-14アリール−カルボニルオキシ
(例、ベンゾイルオキシ、4−メトキシベンゾイルオキ
シなど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
−カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、
トリフルオロメトキシカルボニルオキシ、エトキシカル
ボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシ
カルボニルオキシなど)、モノ−C1-6アルキル−カルバ
モイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチル
カルバモイルオキシなど)、ジ−C1-6アルキル−カルバ
モイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエ
チルカルバモイルオキシなど)、置換基を有していても
よいC6-14アリール−カルバモイルオキシ(例、フェニル
カルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシな
ど)、ニコチノイルオキシなどである。
【0062】なお、「置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルボニルオキシ」、「置換基を有していて
もよいC6-14アリール−カルバモイルオキシ」における
「置換基」としては、前記「置換基を有していてもよい
C7-19アラルキル」における「置換基」として例示した
ものが挙げられる。置換基の数は、例えば1ないし5個、
好ましくは1ないし3個である。置換基数が2個以上の場
合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0063】Ar1で示される「置換基を有していてもよ
い環状基」における「置換基」である「置換基を有して
いてもよい5ないし7員非芳香族複素環基」としては、例
えば4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル、4,5
−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−イル、4,5−ジヒド
ロ−1H−2−イミダゾリルなどが挙げられる。該「置換
基を有していてもよい5ないし7員非芳香族複素環基」に
おける「置換基」としては、前記「置換基を有していて
もよい5ないし7員飽和環状アミノ」における「置換基」
として例示したものが用いられる。Ar1で示される「置
換基を有していてもよい環状基」における「置換基」で
ある「アシル」、「アシルオキシ」、「アシルアミノ」
としては、ぞれぞれ前記「置換基を有していてもよい5
ないし10員芳香族複素環基」における「置換基」として
例示したものが用いられる。
【0064】Ar1で示される「置換基を有していてもよ
い環状基」における「置換基」は、好ましくは、ハロゲ
ン原子(好ましくはフッ素、塩素、臭素など);ニト
ロ;C1 -3アルキレンジオキシ(好ましくはメチレンジオ
キシなど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
(好ましくは、メチル、エチル、プロピル、トリフルオ
ロメチルなど);ヒドロキシ−C1-6アルキル(好ましく
は、ヒドロキシメチルなど);ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル(好ましくは、シクロヘキシル
など);ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
(好ましくは、メトキシ、エトキシなど);ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキルチオ(好ましくは、メチ
ルチオなど);ヒドロキシ;置換基を有していてもよい
C7-19アラルキルオキシ(好ましくはベンジルオキシ、
4−メトキシベンジルオキシ、3−メトキシベンジルオ
キシ、4−フルオロベンジルオキシ、4−メチルチオベ
ンジルオキシ、4−エチルベンジルオキシなど);置換
基を有していてもよいC6-14アリールオキシ(好ましく
はフェニルオキシなど);アミノ;モノ−C1-6アルキル
アミノ(好ましくは、メチルアミノなど);ジ−C1-6
ルキルアミノ(好ましくは、ジメチルアミノなど);置
換基を有していてもよく、ベンゼン環と縮合していても
よい5ないし7員飽和環状アミノ(好ましくは1,3-ジオキ
ソ-1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル、メチル
ピペリジノ、オキソピペリジノなど);置換基を有して
いてもよい5ないし7員非芳香族複素環基(好ましくは4,
5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イルなど);ホ
ルミル;カルボキシ;置換基を有していてもよいC6-14
アリール−カルボニル(好ましくはベンゾイルなど);
置換基を有していてもよいC6-14アリール−カルバモイ
ル(好ましくはフェニルカルバモイル、4−メトキシフ
ェニルカルバモイル、3,4−ジメトキシフェニルカル
バモイルなど);置換基を有していてもよい芳香族複素
環カルバモイル(例、2−ピリジニルカルバモイル、2
−キノリニルカルバモイルなど);C1-6アルコキシ−カ
ルボニル(好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニルなど);ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル−カルボキサミド(好ましくはメチルカルボキサ
ミド、トリフルオロメチルカルボキサミドなど);置換
基を有していてもよいC6-14アリール−カルボキサミド
(好ましくはフェニルカルボキサミド、2−メトキシフ
ェニルカルボキサミド、4−メトキシフェニルカルボキ
サミドなど);置換基を有していてもよいC7-19アラル
キル−カルボキサミド(好ましくはベンジルカルボキサ
ミドなど);置換基を有していてもよい芳香族複素環−
カルボキサミド(好ましくはベンゾチオフェン−2−イ
ルカルボキサミドなど);N−(置換基を有していても
よいC6-14アリール−カルボニル)−N−C1-6アルキル
アミノ(好ましくはN−4−メトキシベンゾイル−N−
メチルアミノなど);置換基を有していてもよいC6-14
アリールアミノカルボニルアミノ(好ましくはフェニル
アミノカルボニルアミノなど);置換基を有していても
よいC6-1 4アリールスルホニルアミノ(好ましくは4−
メトキシフェニルスルホニルアミノなど);置換基を有
していてもよいC6-14アリール−カルボニルオキシ(好
ましくは4−メトキシベンゾイルオキシなど);オキソ
などである。Ar1で示される「置換基を有していてもよ
い環状基」における「環状基」が非芳香族環状炭化水素
基または非芳香族複素環基である場合、置換基を有して
いてもよいC6-14アリール(好ましくはフェニル、フル
オロフェニル、クロロフェニル、メチルフェニル、メト
キシフェニル)なども好適な置換基として用いられる。
【0065】Ar1は、好ましくは、ハロゲン原子(好ま
しくはフッ素、塩素、臭素など);ニトロ;C1-3アルキ
レンジオキシ(好ましくはメチレンジオキシなど);ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル(好ましくは、
メチル、エチル、プロピル、トリフルオロメチルな
ど);ヒドロキシ−C1-6アルキル(好ましくは、ヒドロ
キシメチルなど);ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル(好ましくは、シクロヘキシルなど);ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ(好ましく
は、メトキシ、エトキシなど);ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルキルチオ(好ましくは、メチルチオな
ど);ヒドロキシ;置換基を有していてもよいC7 -19
ラルキルオキシ(好ましくはベンジルオキシ、4−メト
キシベンジルオキシ、3−メトキシベンジルオキシ、4
−フルオロベンジルオキシ、4−メチルチオベンジルオ
キシ、4−エチルベンジルオキシなど);置換基を有し
ていてもよいC6-14アリールオキシ(好ましくはフェニ
ルオキシなど);アミノ;モノ−C1- 6アルキルアミノ
(好ましくは、メチルアミノなど);ジ−C1-6アルキル
アミノ(好ましくは、ジメチルアミノなど);置換基を
有していてもよく、ベンゼン環と縮合していてもよい5
ないし7員飽和環状アミノ(好ましくは1,3-ジオキソ-1,
3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル、メチルピペリ
ジノ、オキソピペリジノなど);置換基を有していても
よい5ないし7員非芳香族複素環基(好ましくは4,5−ジ
ヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イルなど);ホルミ
ル;カルボキシ;置換基を有していてもよいC6-14アリ
ール−カルボニル(好ましくはベンゾイルなど);置換
基を有していてもよいC6-14アリール−カルバモイル
(好ましくはフェニルカルバモイル、4−メトキシフェ
ニルカルバモイル、3,4−ジメトキシフェニルカルバ
モイルなど);置換基を有していてもよい芳香族複素環
カルバモイル(例、2−ピリジニルカルバモイル、2−
キノリニルカルバモイルなど);C1-6アルコキシ−カル
ボニル(好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニルなど);ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル−カルボキサミド(好ましくはメチルカルボキサミ
ド、トリフルオロメチルカルボキサミドなど);置換基
を有していてもよいC6-14アリール−カルボキサミド
(好ましくはフェニルカルボキサミド、2−メトキシフ
ェニルカルボキサミド、4−メトキシフェニルカルボキ
サミドなど);置換基を有していてもよいC7-19アラル
キル−カルボキサミド(好ましくはベンジルカルボキサ
ミドなど);置換基を有していてもよい芳香族複素環−
カルボキサミド(好ましくはベンゾチオフェン−2−イ
ルカルボキサミドなど);N−(置換基を有していても
よいC6-14アリール−カルボニル)−N−C1-6アルキル
アミノ(好ましくはN−4−メトキシベンゾイル−N−
メチルアミノなど);置換基を有していてもよいC6-14
アリールアミノカルボニルアミノ(好ましくはフェニル
アミノカルボニルアミノなど);置換基を有していても
よいC6-14アリールスルホニルアミノ(好ましくは4−
メトキシフェニルスルホニルアミノなど);置換基を有
していてもよいC6-14アリール−カルボニルオキシ(好
ましくは4−メトキシベンゾイルオキシなど);オキソ
などから選ばれる置換基をそれぞれ1ないし3個(好ま
しくは1または2個)有していてもよいフェニル、ビフ
ェニリル(好ましくは4−ビフェニリル)、フェニル−
ピリジル(好ましくは6−フェニル−3−ピリジル、5−
フェニル−2−ピリジル)、フェニル−フリル(好まし
くは5−フェニル−2−フリル)、フェニル−イソオキ
サゾール(好ましくは3−フェニル−イソオキサゾール
−5−イル)、ジフェニル−オキサゾール(好ましくは
2,4−ジフェニル−1、3−オキサゾール−5−イ
ル)、ピリジル−フェニル(好ましくは4−(4−ピリ
ジル)フェニル)、フェニル−ピリミジニル(好ましく
は2−フェニル−5−ピリミジニル)、ベンゾフラニル
−フェニル(好ましくは4−(2−ベンゾフラニル)フ
ェニル)、フリル−フェニル(好ましくは4−(2−フ
リル)フェニル)である。また、Ar1の好適な例として
は、オキソ、置換基を有していてもよいC6-14アリール
(好ましくはフェニル、フルオロフェニル、クロロフェ
ニル、メチルフェニル、メトキシフェニル)から選ばれ
る置換基をそれぞれ1または2個有していてもよいピペ
リジニル(ピペリジノ)、ピペラジニル、ピロリジニ
ル、1,3−ジオキサニルなども挙げられる。
【0066】Ar1は、さらに好ましくは、(1)ハロゲ
ン原子(好ましくはフッ素、塩素、臭素など)、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル(好ましくは、メチ
ル、エチル、プロピル、トリフルオロメチルなど)およ
びハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ(好まし
くは、メトキシ、エトキシなど)から選ばれる置換基を
それぞれ1ないし3個有していてもよいフェニル、ビフ
ェニリル(好ましくは4−ビフェニリル)またはフェニ
ル−ピリジル(好ましくは6−フェニル−3−ピリジル、
5−フェニル−2−ピリジル);または(2)置換基
[好ましくはハロゲン原子(好ましくはフッ素、塩素な
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル(好ま
しくは、メチルなど)およびハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ(好ましくは、メトキシなど)から選
ばれる1ないし3個の置換基]を有していてもよいC
6-14アリール(好ましくはフェニル、フルオロフェニ
ル、クロロフェニル、メチルフェニル、メトキシフェニ
ル)から選ばれる置換基をそれぞれ1または2個有して
いてもよいピペリジニル(ピペリジノ)である。
【0067】XおよびYで示される「主鎖の原子数1な
いし6のスペーサー」とは、主鎖の原子が1ないし6個
連なっている間隔を意味する。ここで、「主鎖の原子
数」は、主鎖の原子が最小となるように数えるものとす
る。例えば1,2−シクロペンチレンの原子数を2個、
1,3−シクロペンチレンの原子数を3個として数え
る。「主鎖の原子数1ないし6のスペーサー」として
は、例えば−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2−、
−NR8−(R8は水素原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルスルホニルを示す)、ハロゲン化されていてもよい
2価のC1-6非環式炭化水素基、および2価のC5-8単環式
非芳香族炭化水素基から選ばれる1ないし3個からなる2
価基などが挙げられる。
【0068】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル」としては、前記「置換基を有していても
よい環状基」における「置換基」として例示したものが
用いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルスルホニル」としては、それぞれ前記「置換基
を有していてもよいC7-19アラルキル」における「置換
基」として例示したものが用いられる。
【0069】「ハロゲン化されていてもよい2価のC1-6
非環式炭化水素基」としては、例えば、1ないし5個、好
ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)をそれぞれ有していてもよい (1)C1-6アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−
(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH
(CH3)−、−C(CH3)2−、−CH(CF3)−、−(CH(CH3))
2−、−(CF2)2−、−(CH2)2 C(CH3)2−、−(CH2)3 C(CH
3)2−など); (2)C2-6アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH2−CH
=CH−、−CH2−CF=CH−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH
2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−
CH=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−CH2−など); (3)C2-6アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH2−C≡C
−、−CH2−C≡C−CH2−CH2−など)などが挙げられ
る。
【0070】該「2価のC5-8単環式非芳香族炭化水素
基」としては、例えばC5-8シクロアルカン、C5-8シク
ロアルケンから任意の2個の水素原子を除いてできる2
価基が挙げられる。具体例としては、例えば1,2−シ
クロペンチレン;1,3−シクロペンチレン;1,2−
シクロヘキシレン;1,3−シクロヘキシレン;1,4
−シクロヘキシレン;1,2−シクロヘプチレン;1,
3−シクロヘプチレン;1,4−シクロヘプチレン;3
−シクロヘキセン−1,4−イレン;3−シクロヘキセ
ン−1,2−イレン;2,5−シクロヘキサジエン−
1,4−イレンなどが挙げられる。なかでもC5-8シクロ
アルキレンが好ましい。
【0071】XおよびYで示される「主鎖の原子数1な
いし6のスペーサー」は、好ましくは−O−、−S−、−
CO−、−SO−、−SO2−、−NR8−(R8は前記と同意
義)、およびハロゲン化されていてもよい2価のC1-6
環式炭化水素基から選ばれる1ないし3個からなる2価基
である。
【0072】該「主鎖の原子数1ないし6のスペーサ
ー」の好適な例としては、 (1)C1-6アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−
(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH
CH3−、−C(CH3)2−、−(CH(CH3))2−、−(CF2)2−、−
(CH2)2C(CH3)2−、−(CH2)3C(CH3)2−など); (2)C2-6アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH2−CH
=CH−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH2−CH=CH−CH
2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−C
H=CH−CH2−CH2−CH2−など); (3)C2-6アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH2−C≡C
−、−CH2−C≡C−CH2−CH2−など); (4) −(CH2)w1O(CH2)w2−、−(CH2)w1S(CH2)w2−、−(C
H2)w1CO(CH2)w2−、−(CH2)w1SO(CH2)w2−、−(CH2)w1S
O2(CH2)w2−、−(CH2)w1NR8(CH2)w2−; (5) −(CH2)w3CONR8(CH2)w4−、−(CH2)w3NR8CO(CH2)w4
−、−(CH2)w3SO2NR8(CH2)w4−、−(CH2)w3NR8SO2(CH2)
w4−、−(CH2)w3COO(CH2)w4−、−(CH2)w3OCO(CH2)
w4−; (6) −(CH2)w5NR8CONR8b(CH2)w6−; (R8は前記と同意義を;R8bはR8と同意義を;w1およびw
2は0ないし5の整数を、かつw1+w2が0ないし5を;w
3およびw4は0ないし4の整数を、かつw3+w4が0ない
し4を;w5およびw6は0ないし3の整数を、かつw5+w6
が0ないし3を示す)などが挙げられる。
【0073】Xで示される「主鎖の原子数1ないし6の
スペーサー」は、さらに好ましくは−(CH2)w1O(CH2)w2
−、−CONR8−、−NR8CO− (記号は前記と同意義を示
す)、−OCO−、−COO−などである。なかでも、−CONH
−、−NHCO−、−COO−などが好ましく、とりわけ−CON
H−または−COO−が好ましい。Yで示される「主鎖の原
子数1ないし6のスペーサー」は、さらに好ましくはC
1-3アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)
3−など)、−(CH2)w3CONH(CH2)w4−、−(CH2)w3COO(C
H2)w4− (記号は前記と同意義を示す)などである。
とりわけ、C1-3アルキレン(例えば、−CH2−、−(CH2)2
−、−(CH2)3−など)などが好ましい。
【0074】Arで示される「置換基を有していてもよい
縮合多環式芳香環」における「縮合多環式芳香環」とし
ては、前記Ar1で示される「置換基を有していてもよい
環状基」における「環状基」の具体例として例示したも
のが用いられる。「縮合多環式芳香環」は、好ましくは
炭素数9ないし14の縮合多環式(2または3環式)芳香族炭
化水素または10員縮合多環式芳香族複素環である。「縮
合多環式芳香環」は、さらに好ましくはナフタレン、イ
ソキノリン、キノリン、キノキサリン、フタラジン、ナ
フチリジン、キナゾリン、シンノリン、インドールなど
であり、なかでもナフタレン、キノリンなどが好まし
い。
【0075】Arで示される「置換基を有していてもよい
縮合多環式芳香環」における「置換基」としては、前記
Ar1で示される「置換基を有していてもよい環状基」に
おいて例示した「置換基」が用いられる。置換基の数
は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。
置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても
異なっていてもよい。Arは、特に好ましくはキノリンま
たはナフタレンである。
【0076】R1およびR2で示される「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」としては、前記R3として例示した
ものが用いられる。該「置換基を有していてもよい炭化
水素基」は、好ましくは「置換基を有していてもよいC
1-6アルキル」またはフェニルである。ここで、「置換
基を有していてもよいC1-6アルキル」における「C1-6
ルキル」としては、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられ
る。なかでもメチル、エチル、プロピル、イソプロピル
などが好ましい。また、「置換基を有していてもよいC
1-6アルキル」における「置換基」としては、例えば、
ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、
C1-3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチ
レンジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化され
ていてもよいC3-6シクロアルキル、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルコキシ、ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキルチオ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−C1-6
ルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロ
ピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノな
ど)、ジ−C1-6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エ
チルメチルアミノなど)、ホルミル、カルボキシ、カル
バモイル、チオカルバモイル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル−カルボニル、C1-6アルコキシ−カル
ボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル
など)、モノ−C1-6アルキル−カルバモイル(例、メチル
カルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1-6
ルキル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジ
エチルカルバモイル、エチルメチルカルバモイルな
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホ
ニル、ホルミルアミノ、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル−カルボキサミド、C1-6アルコキシ−カル
ボキサミド(例、メトキシカルボキサミド、エトキシカ
ルボキサミド、プロポキシカルボキサミド、ブトキシカ
ルボキサミドなど)、C1-6アルキルスルホニルアミノ
(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノなど)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセト
キシ、プロパノイルオキシなど)、C1-6アルコキシ−カ
ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エト
キシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、
ブトキシカルボニルオキシなど)、モノ−C1-6アルキル
−カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキ
シ、エチルカルバモイルオキシなど)、ジ−C1-6アルキ
ル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオ
キシ、ジエチルカルバモイルオキシなど)、置換基を有
していてもよい芳香族基などが挙げられる。置換基の数
は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。
置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても
異なっていてもよい。
【0077】ここで、「ハロゲン化されていてもよいC
3-6シクロアルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルチオ」としては、前記「置換基を有していても
よい環状基」における「置換基」として例示したものが
用いられる。「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル−カルボニル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキルスルホニル」、「ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル−カルボキサミド」としては、前記「置換
基を有していてもよいC7-19アラルキル」における「置
換基」として例示したものが用いられる。「置換基を有
していてもよい芳香族基」における「置換基」および
「芳香族基」としては、前記Ar1で示される「置換基を
有していてもよい環状基」において例示した「置換基」
および「芳香族基」が用いられる。置換基の数は、例え
ば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。置換基数
が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異なって
いてもよい。
【0078】R1およびR2で示される「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」は、さらに好ましくはC1-6アルキ
ルであり、なかでもメチル、エチル、イソプロピルなど
が好ましい。
【0079】R1とR2とが隣接する窒素原子と共に形成す
る「置換基を有していてもよい含窒素複素環」における
「含窒素複素環」としては、例えば、炭素原子以外に少
なくとも1個の窒素原子を含み、窒素原子、硫黄原子お
よび酸素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子をさ
らに含んでいてもよく、さらにベンゼン環と縮合してい
てもよい3ないし10員(好ましくは3ないし8員)含窒素
複素環が挙げられる。具体例としては、例えば、アジリ
ジン、アゼチジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペ
リジン、ピペラジン、ピロリジン、ヘキサメチレンイミ
ン、ヘプタメチレンイミン、ヘキサヒドロピリミジン、
1,4−ジアゼパン、チアゾリジン、イミダゾリジン、ヘ
プタヒドロインドール、デカヒドロキノリン、デカヒド
ロイソキノリン、およびこれらの不飽和環状アミン
(例、1,2,5,6−テトラヒドロピリジン、1H−イミダゾー
ル、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール、2,3−ジヒドロ
インドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、1,2,3,4
−テトラヒドロイソキノリンなど)などが挙げられる。
なかでもモルホリン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリ
ジン、1,3−チアゾリジン、1H−イミダゾール、4,5−ジ
ヒドロ−1H−イミダゾール、2,3−ジヒドロインドー
ル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン、1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリンなどが好ましく、とりわけモルホリ
ン、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジンなどが好まし
い。該「置換基を有していてもよい含窒素複素環」にお
ける「置換基」としては、例えば、前記「置換基を有し
ていてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」における「置
換基」として例示したものが用いられる。置換基の数
は、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。
置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても
異なっていてもよい。該置換基は、好ましくはハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル(好ましくはメチ
ル)、5ないし10員芳香族複素環基(好ましくはピリジ
ル)、置換基(好ましくはC1-6アルキル)を有していて
もよいC6-14アリール(好ましくはフェニル、メチルフ
ェニル)、C7-19アラルキル(好ましくはベンジル)、
置換基(好ましくはハロゲン原子)を有していてもよい
C6-14アリール−カルボニル(好ましくはフルオロベン
ゾイル、クロロベンゾイル)、C1-6アルコキシ−C1-6
ルキル(好ましくはメトキシメチル)、C1-6アルコキシ
−カルボニル(好ましくはtert−ブトキシカルボニル)
などである。
【0080】R1およびR2は、隣接する窒素原子とともに
置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成すること
が好ましい。とりわけ、R1とR2とが隣接する窒素原子と
共にピペリジノ、ピロリジン−1−イルなどを形成する
場合が好ましい。
【0081】R2が隣接する窒素原子およびYとともに形
成する「置換基を有していてもよい含窒素複素環」とし
ては、前記R1とR2とが隣接する窒素原子と共に形成する
「置換基を有していてもよい含窒素複素環」と同様のも
のが挙げられる。
【0082】R2が隣接する窒素原子、YおよびArととも
に形成する「置換基を有していてもよい含窒素縮合複素
環」における「含窒素縮合複素環」としては、例えば少
なくとも1個の窒素原子を含み、さらに炭素原子以外に
窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ
原子を1個以上(例えば、1〜4個)を含む11ないし20員、
好ましくは11または18員の縮合多環式(好ましくは3ま
たは4環式)複素環などが挙げられる。具体的には、テ
トラヒドロベンゾ[g]イソキノリン、テトラヒドロベン
ゾ[b][1,6]ナフチリジン、テトラヒドロベンゾ[b][1,7]
ナフチリジン、テトラヒドロピリド[4,3-g]キノリン、
テトラヒドロピリド[3,4-g]キノリン、テトラヒドロピ
リド[3,4-g]イソキノリン、テトラヒドロピリド[3,4-g]
キノキサリン、テトラヒドロピリド[3,4-b]キノキサリ
ン、テトラヒドロピリド[4,3-b][1,5]ナフチリジン、テ
トラヒドロピリド[3,4-b][1,5]ナフチリジン、テトラヒ
ドロピリド[3,4-g]キナゾリン、テトラヒドロピリド[3,
4-g]フタラジン、テトラヒドロナフト[2,3-d]アゼピ
ン、テトラヒドロアゼピノ[4,5-g]イソキノリン、テト
ラヒドロアゼピノ[4,5-b]キノリン、テトラヒドロアゼ
ピノ[4,5-b]キノキサリン、テトラヒドロアゼピノ[4,5-
g]キノキサリン、テトラヒドロアゼピノ[4,5-b][1,5]ナ
フチリジン、テトラヒドロアゼピノ[4,5-g]フタラジ
ン、ヘキサヒドロナフト[2,3-d]アゾシン、ヘキサヒド
ロアゾシノ[4,5-b]キノリン、テトラヒドロ-β-カルボ
リン、テトラヒドロピリド[4,3-b]インドール、テトラ
ヒドロピロロ[3,2-g]イソキノリン、テトラヒドロピロ
ロ[2,3-g]イソキノリン、テトラヒドロピリド[3,4-b]ア
クリジン、テトラヒドロピリド[3,4-b]フェナジンなど
が挙げられる。なかでも、テトラヒドロベンゾ[b]
[1,6]ナフチリジンなどが好ましい。また、該「置換基
を有していてもよい含窒素縮合複素環」における「置換
基」としては、前記「置換基を有していてもよい5ない
し7員飽和環状アミノ」における「置換基」として例示
したものが用いられる。置換基の数は、例えば1ないし5
個、好ましくは1ないし3個である。置換基数が2個以上
の場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよ
い。該置換基は、好ましくはハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル(好ましくはメチル)である。
【0083】式(I)で表される化合物のうち、XがX
1[X1はCONR8、NR8CO(R8は水素原子、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよ
いC1 -6アルキル−カルボニル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルスルホニルを示す)、OCOまたはCOOを
示す]である化合物(ただし、X1がCONR(Rは水素原子
またはC1-6アルキルを示す)であるとき、Arはハロゲ
ン、ヒドロキシ、 C1-6アルキルまたはC1-6アルコキシ
をそれぞれ1または2個有していてもよいインドールま
たはベンズオキサゾールでなく;X1がCONHであると
き、Arはアルキル、アルコキシおよびハロゲンから選ば
れる置換基を有していてもよい4−メチル−2−キノロ
ンでないか、または2−ベンゾイルアミノ−キナゾリン
でなく、X1がCOOであるときAr1は置換基を有していて
もよい芳香族基でない。)である化合物、すなわち式
(I’)で表される化合物は、新規化合物である。式
(I’)で表される化合物の中でも、X1がCONR8または
NR8CO(R8は水素原子、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1 -6アルキ
ル−カルボニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルスルホニルを示す)であり、Arがキノリンまたはナ
フタレンである化合物などが好ましい。
【0084】式(I’)で表される化合物の好適な例と
しては、以下の化合物が挙げられる。4'-クロロ-N-[6-
[(N,N-ジメチルアミノ)メチル]-2-ナフチル][1,1'-
ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[6-(1-ピ
ロリジニルメチル)-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-
カルボキサミド;4'-クロロ-N-[6-(1-ピペリジニルメチ
ル)-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミ
ド;N-(4-ブロモフェニル)-6-[(ジメチルアミノ)メチ
ル]-2-ナフトアミド;N-(4’-クロロ[1,1’-ビフェニ
ル]-4-イル)-6-[(N,N-ジメチルアミノ)メチル]-2-ナフ
トアミド;4'-クロロ-N-[2-[(N,N-ジメチルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミ
ド;4'-フルオロ-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノ
リニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-クロ
ロ-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-
ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-フルオロ-N-[2-(1-
ピペリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]
-4-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[2-(1-ピペリジニル
メチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド;6-(4-フルオロフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニ
ルメチル)-2-ナフチル]ニコチンアミド;6-(4-クロロフ
ェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]ニ
コチンアミド;6-(4-メチルフェニル)-N-[6-(1-ピロリ
ジニルメチル)-2-ナフチル]ニコチンアミド;6-(4-フル
オロフェニル)-N-[6-[(ジメチルアミノ)メチル]-2-ナフ
チル]ニコチンアミド;6-(4-クロロフェニル)-N-[6-
[(ジメチルアミノ)メチル]-2-ナフチル]ニコチンアミ
ド;6-(4-メチルフェニル)-N-[6-[(ジメチルアミノ)メ
チル]-2-ナフチル]ニコチンアミド;4-(4-フルオロフェ
ニル)- N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]-1-
ピペリジンカルボキサミド;4-(4-メトキシフェニル)-
N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]-1-ピペリジ
ンカルボキサミド;4-(4-メチルフェニル)- N-[6-(1-ピ
ロリジニルメチル)-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキ
サミド;4-(4-メチルフェニル)- N-[6-[(ジメチルアミ
ノ)メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミ
ド;6-(4-フルオロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメ
チル)-6-キノリニル]ニコチンアミド;6-(4-クロロフェ
ニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル]ニ
コチンアミド;6-(4-フルオロフェニル)-N-[2-[(ジメチ
ルアミノ)メチル]-6-キノリニル]ニコチンアミド;6-(4
-クロロフェニル)-N-[2-[(ジメチルアミノ)メチル]-6-
キノリニル]ニコチンアミド;4-(4-フルオロフェニル)-
N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル]-1-ピペリ
ジンカルボキサミド;4-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-
ピロリジニルメチル)-6-キノリニル]-1-ピペリジンカル
ボキサミド;4-(4-フルオロフェニル)-N-[2-[(ジメチル
アミノ)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキ
サミド;4-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(ジメチルアミ
ノ)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミ
ド;6-(4-フルオロフェニル)-N-[7-(1-ピロリジニルメ
チル)-3-キノリニル]ニコチンアミド;6-(4-クロロフェ
ニル)-N-[7-[(ジメチルアミノ)メチル]-3-キノリニル]
ニコチンアミド;4-(4-フルオロフェニル)-N-[7-(1-ピ
ロリジニルメチル)-3-キノリニル]-1-ピペリジンカルボ
キサミド;4-(4-クロロフェニル)-N-[7-[(ジメチルアミ
ノ)メチル]-3-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミ
ド;4'-クロロ- N-[7-[(ジメチルアミノ)メチル]-3-キ
ノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-フ
ルオロ- N-[7-(1-ピロリジニルメチル)-3-キノリニル]
[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;5-(4-クロロフ
ェニル)-N-[6-[(ジメチルアミノ)メチル]-2-ナフチル]-
2-ピリジンカルボキサミド;5-(4-フルオロフェニル)-N
-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]-2-ピリジン
カルボキサミド;
【0085】4'-フルオロ-N-[6-[[4-(4-メトキシフェニ
ル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェ
ニル]-4-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[6-[[4-(4-メト
キシフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]
[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-メトキシ-N-
[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]
-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;N-
[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]
-2-ナフチル]-4'-メチル[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド;4'-フルオロ-N-[6-[[4-(4-フルオロフェニル)-
1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニ
ル]-4-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[6-[[4-(4-フルオ
ロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル][1,
1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;N-[6-[[4-(4-フル
オロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-
4'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;N-
[6-[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]
-2-ナフチル]-4'-メチル[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド;4'-フルオロ-N-[6-[[4-(4-メチルフェニル)-1-
ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-
4-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[6-[[4-(4-メチルフェ
ニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフ
ェニル]-4-カルボキサミド;N-[6-[[4-(4-メチルフェニ
ル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-4'-メトキシ
[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-メチル-N-[6
-[[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-
ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;N-[6-
[[4-(4-ヒドロキシフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-
2-ナフチル]-4'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド;N-[6-[[4-(4-アミノフェニル)-1-ピペリジニ
ル]メチル]-2-ナフチル]-4'-メトキシ[1,1'-ビフェニ
ル]-4-カルボキサミド;4'-メトキシ-N-[6-[[4-(4-ニト
ロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル][1,
1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;N-[6-[[4-(4-クロ
ロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-4'-
メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;6-(4-
フルオロフェニル)-N-[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1-
ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]ニコチンアミド;6-
(4-クロロフェニル)-N-[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1
-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]ニコチンアミド;6
-(4-メトキシフェニル)-N-[6-[[4-(4-メトキシフェニ
ル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]ニコチンアミ
ド;
【0086】N-[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリ
ジニル]メチル]-2-ナフチル]-6-(4-メチルフェニル)ニ
コチンアミド;6-(4-フルオロフェニル)-N-[6-[[4-(4-
メチルフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]
ニコチンアミド;6-(4-クロロフェニル)-N-[6-[[4-(4-
メチルフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]
ニコチンアミド;6-(4-メトキシフェニル)-N-[6-[[4-(4
-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチ
ル]ニコチンアミド;6-(4-メチルフェニル)-N-[6-[[4-
(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチ
ル]ニコチンアミド;6-(4-フルオロフェニル)-N-[6-[[4
-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナ
フチル]ニコチンアミド;6-(4-クロロフェニル)-N-[6-
[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-
ナフチル]ニコチンアミド;N-[6-[[4-(4-フルオロフェ
ニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-6-(4-メト
キシフェニル)ニコチンアミド;N-[6-[[4-(4-フルオロ
フェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-6-(4-
メチルフェニル)ニコチンアミド;4-(4-フルオロフェニ
ル)-N-[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジニル]
メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド;4-
(4-クロロフェニル)-N-[6-[[4-(4-メトキシフェニル)-1
-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカル
ボキサミド;4-(4-メトキシフェニル)-N-[6-[[4-(4-メ
トキシフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]
-1-ピペリジンカルボキサミド;N-[6-[[4-(4-メトキシ
フェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-4-(4-
メチルフェニル)-1-ピペリジンカルボキサミド;4-(4-
フルオロフェニル)-N-[6-[[4-(4-メチルフェニル)-1-ピ
ペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボ
キサミド;4-(4-クロロフェニル)-N-[6-[[4-(4-メチル
フェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-1-ピ
ペリジンカルボキサミド;4-(4-メトキシフェニル)-N-
[6-[[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2
-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド;4-(4-メチル
フェニル)-N-[6-[[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミ
ド;
【0087】4-(4-フルオロフェニル)-N-[6-[[4-(4-フ
ルオロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]
-1-ピペリジンカルボキサミド;4-(4-クロロフェニル)-
N-[6-[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]メチ
ル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド;N-[6-
[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-
ナフチル]-4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリジンカル
ボキサミド;N-[6-[[4-(4-フルオロフェニル)-1-ピペリ
ジニル]メチル]-2-ナフチル]-4-(4-メチルフェニル)-1-
ピペリジンカルボキサミド;N-[6-[[4-(4-クロロフェニ
ル)-1-ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-4-(4-フルオ
ロフェニル)-1-ピペリジンカルボキサミド;4-(4-クロ
ロフェニル)-N-[6-[[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジ
ニル]メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミ
ド;N-[6-[[4-(4-クロロフェニル)-1-ピペリジニル]メ
チル]-2-ナフチル]-4-(4-メトキシフェニル)-1-ピペリ
ジンカルボキサミド;N-[6-[[4-(4-クロロフェニル)-1-
ピペリジニル]メチル]-2-ナフチル]-4-(4-メチルフェニ
ル)-1-ピペリジンカルボキサミド。
【0088】化合物(I)または(I’)の塩として
は、例えば、無機塩基との塩、アンモニウム塩、有機塩
基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または
酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩
の好適な例としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム
塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム
塩、バリウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウ
ム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例とし
ては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、N,N−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙
げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば、
塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙
げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えば、
ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、
酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸と
の塩の好適な例としては、例えば、アルギニン、リジ
ン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸と
の塩の好適な例としては、例えば、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などとの塩が挙げられる。これらの塩のなか
でも、薬学的に許容し得る塩が好ましい。例えば、化合
物(I)または(I’)は、酸性官能基を有する場合、
アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩な
ど)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、バリウム塩など)などの無機塩、アンモニ
ウム塩などを形成していてもよい。また、化合物(I)
または(I’)は、塩基性官能基を有する場合、塩酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩などの無機塩;ま
たは酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、
メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、クエ
ン酸塩、酒石酸塩などの有機塩を形成していてもよい。
【0089】化合物(I)および(I’)(以下、本発
明化合物と略記することがある)は、無水物、水和物の
いずれであってもよい。水和物の場合、0.5ないし3個の
水分子を有していてもよい さらに、本発明化合物は、同位元素(例、3H、14C、
35Sなど)で標識されていてもよい。
【0090】本発明化合物が、光学異性体、立体異性
体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これ
らも本発明化合物として含有されるとともに、自体公知
の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得る
ことができる。例えば、本発明化合物に光学異性体が存
在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も
本発明化合物に包含される。該光学異性体は、自体公知
の方法により製造することができる。具体的には、光学
活性な合成中間体を用いる、または、最終物のラセミ体
の混合物を常法に従って光学分割することにより光学異
性体を得る。
【0091】光学分割法としては、自体公知の方法、例
えば、以下に詳述する分別再結晶法、キラルカラム法、
ジアステレオマー法等が用いられる。 1)分別再結晶法 ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデル
酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、
(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−フェネチルアミ
ン、シンコニン、(−)−シンコニジン、ブルシンなど)
と塩を形成させ、これを分別再結晶法によって分離し、
所望により、中和工程を経てフリーの光学異性体を得る
方法。
【0092】2)キラルカラム法 ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラ
ルカラム)にかけて分離する方法。例えば液体クロマト
グラフィの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社製)あるい
は、ダイセル社製 CHIRALシリーズなどのキラルカラム
に光学異性体の混合物を添加し、水、種々の緩衝液(例
えば、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例えば、エタノール、
メタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、トリ
フルオロ酢酸、ジエチルアミンなど)を単独あるいは混
合した溶液として展開させることにより、光学異性体を
分離する。また、例えば、ガスクロマトグラフィーの場
合、CP−Chirasil−DeX CB(ジーエルサイエンス社製)な
どのキラルカラムを使用して分離する。 3)ジアステレオマー法 ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によって
ジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段
(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィ法等)などを経
て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処理
により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学異
性体を得る方法。例えば、本発明化合物が分子内にヒド
ロキシまたは1,2級アミノを有する場合、該化合物と光
学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキシ−α−(ト
リフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)−メントキシ
酢酸等)などとを縮合反応に付すことにより、それぞれ
エステル体またはアミド体のジアステレオマーを得るこ
とができる。一方、本発明化合物がカルボン酸基を有す
る場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコール試
薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれアミド体ま
たはエステル体のジアステレオマーが得られる。分離さ
れたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩基性加
水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学異性体
に変換される。
【0093】化合物(I’)のプロドラッグは、生体内
における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化
合物(I’)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸
化、還元、加水分解等を起こして化合物(I’)に変化
する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合
物(I’)に変化する化合物をいう。化合物(I’)の
プロドラッグとしては、化合物(I’)のアミノ基がア
シル化、アルキル化、りん酸化された化合物[例、化合
物(I’)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル
化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカ
ルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチ
ル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化
された化合物など];化合物(I’)の水酸基がアシル
化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物
(例、化合物(I’)の水酸基がアセチル化、パルミト
イル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル
化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカ
ルボニル化された化合物など);化合物(I’)のカル
ボキシル基がエステル化、アミド化された化合物[例、
化合物(I’)のカルボキシル基がエチルエステル化、
フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジ
メチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチ
ルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステ
ル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル
化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル
化、メチルアミド化された化合物など]などが挙げられ
る。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物
(I’)から製造することができる。また、化合物
(I’)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医
薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記
載されているような、生理的条件で化合物(I’)に変
化するものであってもよい。
【0094】本発明化合物は、以下に詳述する[製造法
1]ないし[製造法7]、あるいはこれに準ずる方法に
よって製造することができる。なお、原料化合物として
用いられる化合物(II)ないし(XIII)、化合物(I
V’)、化合物(IIIa)、化合物(IIIb)、化合物(III
c)、化合物(IIId)、化合物(IIIf)、化合物(III
h)、化合物(IIIi)は、それぞれ塩として用いてもよ
い。このような塩としては、前記した化合物(I)また
は(I’)の塩として例示したものが用いられる。
【0095】下記の[製造法1]ないし[製造法7]に
おいて、アルキル化反応、加水分解反応、アミノ化反
応、エステル化反応、アミド化反応、エステル化反応、
エーテル化反応、酸化反応、還元反応などを行う場合、
これらの反応は、自体公知の方法にしたがって行われ
る。このような方法としては、例えばオーガニック フ
ァンクショナル グループ プレパレーションズ(OR
GANIC FUNCTIONAL GROUP PR
EPARATIONS)第2版、アカデミックプレス社
(ACADEMIC PRESS, INC.)198
9年刊;コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフ
ォーメーション (Comprehensive Organic Transformati
ons) VCH Publishers Inc.,1989年刊等に記載の方法な
どが挙げられる。
【0096】[製造法1]式(I)においてXが−(C
H2)w3CONR8a(CH2)w4−である化合物(Ia)は、例えば
下記アミド化反応によって製造される。 (アミド化反応)
【化20】 [式中、R8aは水素原子またはハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルを;その他の記号は前記と同意義を示
す] 該「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル」として
は、前記「置換基を有していてもよい環状基」における
「置換基」として例示したものが用いられる。該「アミ
ド化反応」には、下記の「脱水縮合剤を用いる方法」と
「カルボキシの反応性誘導体を用いる方法」が含まれ
る。
【0097】i) 脱水縮合剤を用いる方法 化合物(III)、1ないし5当量の化合物(II)、および1ない
し2当量の脱水縮合剤を、不活性溶媒中で反応させる。
必要に応じ、1ないし1.5当量の1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(HOBT)および(または)触媒量ないし5当量の
塩基の共存下に反応を行ってもよい。該「脱水縮合剤」
としては、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド 塩酸塩(WSC)などが挙げられる。なかでもWS
Cが好ましい。「不活性溶媒」としては、例えば、ニト
リル系溶媒(好ましくはアセトニトリル)、アミド系溶媒
(好ましくはDMF)、 ハロゲン化炭化水素系溶媒(好まし
くはジクロロメタン)、エーテル系溶媒(好ましくはTHF)
などが挙げられる。これらは、二種以上を適宜の割合で
混合して用いてもよい。
【0098】「塩基」としては、例えば 1)例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水素
化物(例、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、水素化カルシウムなど)、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属のアミド類(例、リチウムアミド、
ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リ
チウムジシクロヘキシルアミド、リチウムヘキサメチル
ジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリ
ウムヘキサメチルジシラジドなど)、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属の低級アルコキシド(例、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム te
rt−ブトキシドなど)などの強塩基; 2)例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水
酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化バリウムなど)、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属の炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸セシウムなど)、アルカリ金属または
アルカリ土類金属の炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウムなど)などの無機塩基;および 3)例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、N−メチルモルホリン、ジメチルアミノピリジ
ン、DBU(1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウ
ンデス−7−エン)、DBN(1,5−ジアザビシクロ
〔4.3.0〕ノン−5−エン)などのアミン類;例え
ばピリジン、イミダゾール、2,6−ルチジンなどの塩
基性複素環化合物などの有機塩基などが挙げられる。上
記した塩基のなかでも、トリエチルアミン、4−ジメチ
ルアミノピリジンなどが好ましい。反応温度は、通常室
温(0ないし30℃、以下同様)である。反応時間は、例
えば10ないし24時間である。
【0099】ii)カルボキシの反応性誘導体を用いる方
法 化合物(II)の反応性誘導体と1ないし5当量(好ましくは1
ないし3当量)の化合物(III)とを、不活性溶媒中で反応
させる。必要に応じ、1ないし10当量、好ましくは1ない
し3当量の塩基の共存下に反応を行ってもよい。化合物
(II)の「反応性誘導体」としては、例えば酸ハライド
(例、酸クロリド、酸ブロミドなど)、混合酸無水物
(例、C1-6アルキル−カルボン酸、C6-10アリール−カル
ボン酸またはC1-6アルキル炭酸との酸無水物など)、活
性エステル(例、置換基を有していてもよいフェノー
ル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールまたはN−ヒドロ
キシスクシンイミドとのエステルなど)などが挙げられ
る。該「置換基を有していてもよいフェノール」におけ
る「置換基」としては、例えばハロゲン原子(例、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシが挙げられる。置換基の数は、例え
ば1ないし5個である。該「ハロゲン化されていてもよい
C1-6アルキル」、「ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ」としては、前記「置換基を有していてもよい
環状基」における「置換基」として例示したものが用い
られる。「置換基を有していてもよいフェノール」の具
体例としては、例えばフェノール、ペンタクロロフェノ
ール、ペンタフルオロフェノール、p−ニトロフェノー
ルなどが挙げられる。反応性誘導体は、好ましくは酸ハ
ライドである。
【0100】「不活性溶媒」としては、例えばエーテル
系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニ
トリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキ
シド系溶媒、水などが挙げられる。これらは、二種以上
を適宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセ
トニトリル、THF、ジクロロメタン、クロロホルムな
どが好ましい。「塩基」としては、前記と同様のものが
用いられる。該塩基は、好ましくは、水素化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、トリエチルアミン、ピリジンなどである。反応
温度は、通常−20℃ないし50℃、好ましくは室温であ
る。反応時間は、通常5分間ないし40時間、好ましくは1
ないし18時間である。
【0101】前記化合物(II)は、自体公知の方法により
製造することができる。 化合物(III)は、式
【化21】 [式中、Wはアミノ基の保護基を、その他の記号は前記と
同意義を示す]で表される化合物を脱保護反応に付し、W
を除去することにより製造することができる。Wで示さ
れるアミノ基の保護基としては、例えば、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル
など)、C1-6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニ
ルなど)、ベンゾイル、C7-10アラルキル−カルボニル
(例、ベンジルカルボニルなど)、C7-14アラルキルオキ
シ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フ
ルオレニルメトキシカルボニルなど)、トリチル、フタ
ロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル(例、ト
リメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニル
シリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジ
エチルシリルなど)、C2-6アルケニル(例、1−アリルな
ど)などが用いられる。これらの基は、1ないし3個のハ
ロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C
1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシな
ど)またはニトロなどで置換されていてもよい。脱保護
反応は、例えば化合物(IIIa)を、鉱酸(例えば塩酸、硫
酸、臭化水素酸、ヨウ素酸、過ヨウ素酸等)等の酸また
はアルカリ金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム)等の塩基の水溶液中、
好ましくは20℃ないし140℃に保持することにより行
う。該酸または塩基の使用量は化合物(IIIa)に対して通
常1ないし100当量、好ましくは1ないし40当量である。
酸または塩基の強さとしては通常、0.1規定ないし18規
定、好ましくは1規定ないし12規定である。反応時間は
通常0.5時間ないし48時間、好ましくは1時間ないし24時
間である。また、Wがt-ブトキシカルボニル基等の場
合、脱保護反応は、化合物(IIIa)を有機酸(例えばトリ
フルオロ酢酸、ぎ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等)に溶
解し、通常-20℃ないし200℃、好ましくは0℃ないし10
0℃に保持することにより行うこともできる。該有機酸
の使用量は化合物(IIIa)に対して1ないし100当量、好ま
しくは1ないし40当量である。脱保護反応は、パラジウ
ム、パラジウム−炭素、ラネーニッケル、ラネーコバル
ト、酸化白金等を触媒として、例えばエタノール等のア
ルコール系溶媒や酢酸等の溶媒中で、常圧あるいは必要
に応じて加圧下に、化合物(IIIa)を接触還元反応に付す
ことにより行うこともできる。
【0102】化合物(IIIa)は、式
【化22】 [式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記と同意義を示
す]で表される化合物と、式
【化23】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物と
を反応させることによって製造することができる。Lで
示される「脱離基」としては、例えばハロゲン原子
(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキルスルホニルオキシ(例、メタンス
ルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシなど)、置換基を有していて
もよいC6-10アリールスルホニルオキシ、ヒドロキシな
どが挙げられる。該「置換基を有していてもよいC6-10
アリールスルホニルオキシ」における「置換基」として
は、例えばハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルまたは
C1-6アルコキシなどが挙げられる。置換基の数は、例え
ば1ないし3個である。「置換基を有していてもよいC
6-10アリールスルホニルオキシ」の具体例としては、ベ
ンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキ
シ、1−ナフタレンスルホニルオキシ、2−ナフタレン
スルホニルオキシなどが挙げられる。該「脱離基」は、
好ましくは、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンス
ルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなどで
ある。
【0103】本反応は、通常不活性溶媒中で行われる。
該「不活性溶媒」としては、例えば、アルコール系溶
媒、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香
族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶
媒、スルホキシド系溶媒、水などが挙げられる。これら
は、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。な
かでも、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、アセトン、エタノール、ピリジンなどが
好ましい。化合物(IIIi)の使用量は、化合物(IIIb)に対
し、1当量ないし100当量である。また、化合物(IIIi)を
反応溶媒量用いてもよい。反応温度は約−20℃ないし
200℃、好ましくは室温ないし100℃である。反応時間
は、例えば約0.5時間ないし1日である。本反応は、塩
基の存在下に行ってもよい。該塩基は、好ましくは、水
素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム、トリエチルアミン、ピリジンなどで
ある。塩基の量は化合物(IIIb)に対し、0.1ないし100当
量、好ましくは1ないし10当量である。
【0104】化合物(IIIb)は例えば式
【化24】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物か
ら製造することができる。化合物(IIIb)において、Lが
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニルオ
キシまたは置換基を有していてもよいC6-10アリールス
ルホニルオキシである化合物は、化合物(IIIh)を公知の
アシル化反応に付すことによって製造することができ
る。本反応は、例えば化合物(IIIh)と1ないし5当量の対
応するスルホニルハライドとを、塩基の存在下に不活性
溶媒中で反応させることにより行われる。塩基は、好ま
しくは、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、トリエチ
ルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジンなどであ
る。塩基の使用量は、好ましくは1ないし10当量であ
る。「不活性溶媒」としては、例えば、エーテル系溶
媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリ
ル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキシド
系溶媒などが挙げられる反応温度は-20℃ないし200℃、
好ましくは0℃ないし100℃である。反応時間は0.1時間
ないし48時間、好ましくは1ないし24時間である。
【0105】化合物(IIIb)において、Lがハロゲン原子
である化合物は、化合物(IIIh)を公知のハロゲン化反応
に付すことによって製造することができる。本反応は、
例えばハロゲン化剤を用いて行われる。該ハロゲン化剤
としては、例えばチオニルクロリド、チオニルブロミ
ド、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リンなどの無
機酸ハロゲン化物;塩化水素酸、臭化水素酸などのハロ
ゲン化水素酸などが挙げられる。また、化合物(IIIb)に
おいて、Lがハロゲン原子である化合物は、後述の化合
物(IIIf)を、例えばジャーナル オブ メディシナルケ
ミストリー、35 、2761(1992)などに記載の反応あるい
はこれに準ずる反応に付すことによって製造することも
できる。本反応では、臭素、N−ブロモスクシンイミド
などのハロゲン化剤、およびベンゾイルパーオキシド、
2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)などの添加剤が用
いられる。
【0106】化合物(IIIh)は、後述のエステル化合物(I
IId)を公知の還元法により還元することによって製造す
ることができる。還元法としては、例えば還元剤(例、
水素化ホウ素ナトリウムなどの水素化ホウ素試薬、水素
化アルミニウムリチウムなどの水素化アルミニウム試薬
など)を用いる方法などが挙げられる。また、化合物(I
IIh)は、Arが2-メチルキノリン類である化合物から、文
献公知の方法(例えば、ジャーナル オブ メディシナ
ルケミストリー 34、3212 (1991)、ジャーナル オブ
メディシナルケミストリー、35 、2761 (1992)など)
により、N−オキサイドを転移させることによって製造
することもできる。前記化合物(IIIi)は、自体公知の方
法により製造することができる。
【0107】化合物(IIIa)は、式
【化25】 [式中、R9aは結合手またはハロゲン化されていてもよい
2価のC1-5非環式炭化水素基を、R9bは水素原子またはハ
ロゲン化されていてもよいC1-5アルキル基を、その他の
記号は前記と同意義を示す]で表される化合物と、前述
の化合物(IIIi)とを反応させることによって製造するこ
ともできる。ここで、「ハロゲン化されていてもよい2
価のC1-5非環式炭化水素基」としては、前記XおよびY
に関して例示した「ハロゲン化されていてもよい2価のC
1-6非環式炭化水素基」のうち、炭素数1ないし5のも
のが挙げられる。また、「ハロゲン化されていてもよい
C1-5アルキル基」としては、前記「置換基を有していて
もよい環状基」における置換基として例示した「ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル基」のうち、炭素数
1ないし5のものが挙げられる。本反応は、化合物(III
c)と通常1ないし20当量、好ましくは1ないし5当量の化
合物(IIIi)とを、不活性溶媒中、還元剤と反応させるこ
とにより行うことができる。「不活性溶媒」としては、
例えば、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン
化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、ア
ミド系溶媒、有機酸系溶媒などが挙げられる。これら
は、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。な
かでも、メタノール、エタノール、酢酸などが好まし
い。還元剤としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化
ホウ素ナトリウムなどが用いられる。還元剤の使用量
は、通常1ないし20当量、好ましくは1ないし5当量であ
る。反応温度は、通常−20℃ないし150℃、好ましくは2
0ないし100℃である。反応時間は、通常5分間ないし40
時間、好ましくは1ないし24時間である。また、本反応
は、酸の存在下に行うこともできる。用いられる酸とし
ては、例えば酢酸、メタンスルホン酸などの有機酸;塩
酸、硫酸などの無機酸などが挙げられる。酸の使用量
は、無機酸の場合0.01当量ないし0.1当量、有機酸の場
合0.01当量ないし100当量あるいは溶媒量である。
【0108】化合物(IIIc)は、前記化合物(IIIh)を公知
の酸化反応に付すことにより製造することができる。酸
化反応は、例えば酸化剤を用いて行われる。該酸化剤と
しては、例えば二酸化マンガン、クロム酸、四酢酸鉛、
酸化銀、酸化銅、ハロゲン酸、ジメチルスルホキシドを
用いた酸化(Swern酸化)、有機過酸、酸素、電極酸化な
どが用いられる。また、化合物(IIIc)は後述のエステル
化合物(IIId)から、Grignarrd試薬、ジアルキル銅リチ
ウムなどの有機金属試薬を用いる公知の方法により製造
することもできる。
【0109】化合物(IIIa)は、式
【化26】 [式中の各記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
と化合物(IIIi)とを、公知の縮合反応(例えば、前記の
脱水縮合剤を用いる方法、カルボキシの反応性誘導体を
用いる方法)に付し、生成したアミド化合物を公知の還
元反応に付すことによって製造することもできる。還元
反応は、通常、還元剤を用いて行われる。該還元剤とし
ては、例えばジボラン、水素化ホウ素ナトリウムなどの
水素化ホウ素試薬、水素化アルミニウムリチウムなどの
水素化アルミニウム試薬などが用いられる。
【0110】また、化合物(IIIa)は、式
【化27】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
を、公知の方法(例えばヘテロサイクルス、22、195 (19
84)などに記載の方法)によりエナミン化合物とし、生成
したエナミン化合物を公知の還元反応に付すことによっ
て製造することもできる。ここで、エナミン化合物は、
例えばN,N―ジメチルホルムアミドジアルキルアセター
ルなどを用いて製造される。還元反応は、通常還元剤を
用いて行われる。該還元剤としては、水素化ホウ素ナト
リウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シア
ノ水素化ホウ素ナトリウム、あるいは接触水素添加など
が用いられる。本製造法は、化合物(IIIa)において、例
えばYが−CO−とアルキレンとからなる2価基である
場合の−CO−の隣接位などの活性メチレン基について
も適用できる。
【0111】前記化合物(IIId) は、自体公知の方法に
より製造することができる。例えば、6-アミノ-2-ナフ
タレンカルボン酸メチルエステルや5-アミノ-2-ナフタ
レンカルボン酸メチルエステルは、WO 98/43953などに
記載の方法により製造することができる。これらアミノ
ナフタレンカルボン酸類は、対応するナフタレンジカル
ボン酸ジエステル類を、例えばJP 06107599などに記載
の方法によりモノエステル類に加水分解し、生成したカ
ルボン酸類を、例えばジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー、60 、4412 (1995)、ケミカル ファーマ
ーシューテイカル ブレタン、35、2698 (1987)などに
記載の反応に付すことにより製造することもできる。前
記化合物(IIIf)は、自体公知の方法により製造すること
ができる。例えば、6-アミノ-2-メチルキノリンは、ポ
リマーブレタン、42 、175 (1999)、ジャーナル オブ
オーガニックケミストリー、28、1753 (1963)、ジャ
ーナル オブケミカルソサエテイー C、 829 (1970)
などに記載の方法もしくはこれに準ずる方法により製造
することができる。
【0112】上記「カルボキシの反応性誘導体を用いる
方法」は、式:Ar1−(CH2)w3−SO2OH (式中の記号は
前記と同意義を示す)で表されるスルホン酸、または
式:Ar1−(CH2)w3−SOOH (式中の基号は前記と同意義
を示す)で表されるスルフィン酸から、それぞれ対応す
るスルホンアミド誘導体またはスルフィンアミド誘導体
を製造する場合にも適用できる。
【0113】[製造法2]式(I)においてXが−(C
H2)w3COO(CH2)w4−である化合物(Ib)は、例えば下
記エステル化反応によって製造される。 (エステル化反応)
【化28】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 化合物(II)の反応性誘導体と1ないし5当量(好ましくは1
ないし3当量)の化合物(IV)とを、不活性溶媒中で反応さ
せる。本反応は、通常、1ないし10当量、好ましくは1な
いし3当量の塩基の共存下に行われる。化合物(II)の
「反応性誘導体」としては、前記と同様のものが用いら
れる。なかでも、酸ハライドが好ましい。
【0114】「不活性溶媒」としては、例えばエーテル
系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニ
トリル系溶媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキ
シド系溶媒などが挙げられる。これらは、二種以上を適
宜の割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセトニ
トリル、ジクロロメタン、クロロホルムなどが好まし
い。「塩基」としては、前記と同様のものが用いられ
る。該塩基は、好ましくは、水素化ナトリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリ
エチルアミン、ピリジンなどである。反応温度は、通常
−20℃ないし50℃、好ましくは室温である。反応時間
は、通常5分間ないし40時間、好ましくは1ないし18時間
である。化合物(IV)は、自体公知の方法、例えばWO9838
156に記載の方法あるいはこれに準ずる方法により製造
することができる。
【0115】[製造法3]式(I)においてXが−(C
H2)w1O(CH2)w2−である化合物(Ic)は、例えば下記
エーテル化反応によって製造される。 (エーテル化反応)
【化29】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 化合物(IV’)と約1ないし5当量(好ましくは1ない
し2当量)の化合物(V)とを、塩基の共存下、不活性溶
媒中で反応させる。「塩基」としては、前記と同様のも
のが用いられる。該塩基は、好ましくは、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、ピリジンなどである。塩基の使用量は、
通常化合物(V)に対して約1ないし5当量である。
【0116】「不活性溶媒」としては、例えば、アルコ
ール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶
媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系溶媒、ケ
トン系溶媒、スルホキシド系溶媒、水などが挙げられ
る。これらは、二種以上を適宜の割合で混合して用いて
もよい。なかでも、アセトニトリル、N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)、アセトン、エタノール、ピリ
ジンなどが好ましい。反応温度は約−20℃ないし10
0℃、好ましくは室温ないし80℃である。反応時間
は、例えば約0.5時間ないし1日である。
【0117】上記製造法において、脱離基がヒドロキシ
である場合は、通常、光延反応を用いることができる。
該光延反応では、化合物(V)と0.5ないし5当量(好ましく
は1ないし1.5当量)の化合物(IV’)とを、0.5ないし5当
量(好ましくは1ないし1.5当量)のアセチルジカルボン酸
エチルの共存下に、不活性溶媒中で反応させる。不活性
溶媒としては、例えばエーテル系溶媒、ハロゲン化炭化
水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶媒、アミド系
溶媒、ケトン系溶媒、スルホキシド系溶媒などが挙げら
れる。これらは、二種以上を適宜の割合で混合して用い
てもよい。なかでも、アセトニトリル、ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどが好ましい。反応温度は、通常−
20℃ないし50℃、好ましくは室温である。反応時間は、
通常5分間ないし40時間、好ましくは1ないし18時間であ
る。
【0118】化合物(V)は、自体公知の方法により製造
することができる。化合物(IV’)は、自体公知の方法、
例えばWO9838156に記載の方法あるいはこれに準ずる方
法により製造することができる。
【0119】[製造法4]式(I)においてXが−(C
H2)w3NR8aCO(CH2)w4−である化合物(Id)は、例えば
下記アミド化反応によって製造される。 (アミド化反応)
【化30】 [式中の記号は前記と同意義を示す] 本製造法は、前記した製造法1に準じて行われる。化合
物(VI)は、自体公知の方法により製造することができ
る。化合物(VII)は、自体公知の方法、例えばWO9838156
に記載の方法あるいはこれに準ずる方法により製造する
ことができる。
【0120】[製造法5]式(I)においてXが−(C
H2)w5NHCONR8a(CH2)w6−である化合物(Ie)は、例え
ば下記ウレア化反応によって製造される。 (ウレア化反応)
【化31】 [式中の記号は前記と同意義を示す]
【0121】化合物(IX)と1ないし5当量(好ましくは1な
いし1.5当量)化合物(VIII)とを、塩基の共存下、不活
性溶媒中で反応させる。「塩基」としては、前記と同様
のものが用いられる。該塩基は、好ましくは、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、トリエ
チルアミン、ピリジンなどである。「不活性溶媒」とし
ては、例えば、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハ
ロゲン化炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、ニトリル系溶
媒、アミド系溶媒、ケトン系溶媒、スルホキシド系溶
媒、水などが挙げられる。これらは、二種以上を適宜の
割合で混合して用いてもよい。なかでも、アセトニトリ
ル、DMF、アセトン、エタノール、ピリジンなどが好
ましい。反応温度は、通常約−20℃ないし100℃、
好ましくは室温ないし80℃である。反応時間は、例え
ば約0.5時間ないし1日である。化合物(VIII)および
化合物(IX)は、自体公知の方法により製造することがで
きる。
【0122】[製造法6]式(I)においてAr1が置換
基を有していてもよい環集合芳香族基(Ar2−Ar3)であ
る化合物(If)は、例えば下記アリールカップリング
反応によって製造することもできる。 (アリールカップリング反応)
【化32】 [式中、Ar2およびAr3は、それぞれ置換基を有していて
もよい単環式芳香族基または縮合芳香族基を;L1はヒド
ロキシあるいはC1-6アルキルを;L2はハロゲン(好まし
くは塩素、臭素)あるいはトリフルオロメタンスルホニ
ルオキシを;その他の記号は前記と同意義を示す]
【0123】Ar2およびAr3で示される「置換基を有して
いてもよい単環式芳香族基または縮合芳香族基」におい
て、「置換基」、「単環式芳香族基」、「縮合芳香族
基」としては、前記Ar1として例示したものが用いられ
る。とりわけ、Ar2およびAr3が、ともに置換基を有して
いてもよいフェニルであり、Ar2−Ar3が置換基を有して
いてもよいビフェニリルである場合が好ましい。アリー
ルカップリング反応は、自体公知の方法、例えば、アク
タ ケミカ スカンジナビア(Acta. Chemica Scandina
via),221−230頁、1993年等に記載の方
法、あるいはこれに準ずる方法に従って行うことができ
る。
【0124】化合物(X)と1ないし3当量(好ましくは1
ないし1.5当量)の化合物(XI)とを、塩基および遷移金属
触媒の存在下、不活性溶媒中で反応させる。該「塩基」
としては、前記と同様のものが用いられる。該塩基は、
好ましくは、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなど
である。「塩基」の使用量は、例えば化合物(XI)に対
して、約1ないし10当量である。「遷移金属触媒」と
しては、例えば、パラジウム触媒、ニッケル触媒などが
挙げられる。該「パラジウム触媒」としては、例えば、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、酢酸パラジウム、ビス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(II)クロリド、パラジウム−炭素な
どが挙げられる。該「ニッケル触媒」としては、例え
ば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル
(0)などが挙げられる。該「遷移金属触媒」の使用量
は、化合物(XI)に対して、約0.01ないし1当量、
好ましくは約0.01ないし0.5当量である。反応温
度は、室温ないし150℃、好ましくは約80℃ないし
150℃である。反応時間は、例えば約1ないし48時
間である。該「不活性溶媒」としては、例えば、水、ア
ルコール系溶媒、芳香族系溶媒などが挙げられる。これ
らは、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
なかでも、水、エタノール、トルエンなどの単独または
これら二種以上の混合溶媒が好ましい。化合物(X)およ
び化合物(XI)は、自体公知の方法により製造することが
できる。
【0125】化合物(I)のうち、化合物(I’)は、
以下の[製造法7]によっても製造することができる。 [製造法7] 化合物(I’)は、例えば式: Ar1−H (XII) [式中、Ar1は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
たはその塩と、式
【化33】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
たはその塩とを反応させることによっても製造すること
ができる。本製造法は、前記した製造法1に準じて行わ
れる。化合物(XII)および化合物(XIII)は、自体公
知の方法により製造することができる。
【0126】前記「アルコール系溶媒」としては、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert
−ブタノールなどが用いられる。前記「エーテル系溶
媒」としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タンなどが用いられる。前記「ハロゲン化炭化水素系溶
媒」としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホル
ム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素などが用いられ
る。前記「芳香族系溶媒」としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ピリジンなどが用いられる。
前記「炭化水素系溶媒」としては、例えば、ヘキサン、
ペンタン、シクロヘキサンなどが用いられる。前記「ア
ミド系溶媒」としては、例えば、N,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドンなどが用いられる。前記「ケトン系溶媒」と
しては、例えば、アセトン、メチルエチルケトンなどが
用いられる。前記「スルホキシド系溶媒」としては、例
えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)などが用いられる。
前記「ニトリル系溶媒」としては、例えば、アセトニト
リル、プロピオニトリルなどが用いられる。
【0127】かくして得られた本発明化合物において、
分子内の官能基は、自体公知の化学反応を組み合わせる
ことにより目的の官能基に変換することもできる。該化
学反応の例としては、酸化反応、還元反応、アルキル化
反応、加水分解反応、アミノ化反応、エステル化反応、
アリールカップリング反応、脱保護反応などが挙げられ
る。
【0128】前記の各反応において、原料化合物が置換
基としてアミノ、カルボキシ、ヒドロキシ、カルボニル
を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般的
に用いられるような保護基が導入されていてもよく、反
応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化
合物を得ることができる。アミノの保護基としては、前
記Wとして例示したアミノ基の保護基が用いられる。
【0129】カルボキシの保護基としては、例えば、C
1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、tert−ブチルなど)、C7-11アラルキル
(例、ベンジルなど)、フェニル、トリチル、シリル
(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル
フェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−
ブチルジエチルシリルなど)、C2-6アルケニル(例、1−
アリルなど)などが用いられる。これらの基は、1ないし
3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1-6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシなど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
【0130】ヒドロキシの保護基としては、例えば、C
1-6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチ
ル、C 7-10アラルキル(例、ベンジルなど)、ホルミル、C
1-6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニル
など)、ベンゾイル、C7-10アラルキル−カルボニル
(例、ベンジルカルボニルなど)、2−テトラヒドロピラ
ニル、2−テトラヒドロフラニル、シリル(例、トリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリ
ル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチ
ルシリルなど)、C2- 6アルケニル(例、1−アリルなど)な
どが用いられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン
原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アル
キル(例、メチル、エチル、n−プロピルなど)、C1-6
ルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)ま
たはニトロなどで置換されていてもよい。カルボニルの
保護基としては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジ
オキサンなど)、非環状アセタール(例、ジ−C1-6アルキ
ルアセタールなど)などが用いられる。
【0131】上記した保護基の除去方法は、自体公知の
方法、例えば、プロテクティブ グループス イン オー
ガニック シンセシス(Protective Groups in Organic S
ynthesis)、 John Wiley and Sons 刊(1980)に記載の方
法などに準じて行うことができる。例えば、酸、塩基、
紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチル
ジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニ
ウムフルオリド、酢酸パラジウム、トリアルキルシリル
ハライド(例えば、トリメチルシリルヨージド、トリメ
チルシリルブロミドなど)などを使用する方法、還元法
などが用いられる。
【0132】本発明化合物は、公知の手段、例えば、溶
媒抽出、液性変換、転溶、晶出、再結晶、クロマトグラ
フィーなどによって単離精製することができる。また、
本発明化合物の原料化合物またはその塩は、前記と同様
の公知の手段などによって単離精製することができる
が、単離することなくそのまま反応混合物として次の工
程の原料として供されてもよい。
【0133】本発明化合物は、優れたMCH受容体拮抗作
用を有するため、MCHに起因する疾患の予防・治療剤とし
て有用である。 また、本発明化合物は、毒性も低く、
経口吸収性および脳内移行性に優れている。したがっ
て、本発明化合物を含有するメラニン凝集ホルモン拮抗
剤(以下、MCH拮抗剤と略記することがある)は、哺乳
動物(例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、
ヒツジ、ウマ、ブタ、ウシ、サル、ヒトなど)に対し、M
CHに起因する疾患の予防・治療剤などとして安全に投与
される。ここで、MCHに起因する疾患としては、例えば
肥満症[例、悪性肥満細胞症(malignant mastocytosi
s)、外因性肥満 (exogenous obesity)、過インシュリン
性肥満症(hyperinsulinar obesity)、過血漿性肥満(hyp
erplasmic obesity)、下垂体性肥満(hypophyseal adipo
sity)、減血漿性肥満症(hypoplasmic obesity)、甲状腺
機能低下肥満症(hypothyroid obesity)、視床下部性肥
満(hypothalamic obesity)、症候性肥満症(symptomatic
obesity)、小児肥満 (infantile obesity)、上半身肥
満(upper body obesity)、食事性肥満症 (alimentary o
besity)、性機能低下性肥満(hypogonadal obesity)、全
身性肥満細胞症(systemic mastocytosis)、単純性肥満
(simple obesity)、中心性肥満(central obesity)な
ど]、摂食亢進症(hyperphagia)、情動障害、性機能障
害などが挙げられる。
【0134】本発明化合物は、糖尿病、糖尿病合併症
(例、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症、糖尿病性腎症
など)、動脈硬化症、膝関節炎などの生活習慣病の予防
・治療薬としても有用である。さらに、本発明化合物
は、摂食抑制薬としても有用である。本発明のMCH拮抗
剤および医薬組成物は、食事療法(例、糖尿病の食事療
法など)、運動療法と併用することもできる。
【0135】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物は、
それぞれ化合物(I)または(I’)を、そのままある
いは薬理学的に許容される担体とともに、自体公知の手
段に従って製剤化することによって製造される。
【0136】ここで、薬理学的に許容される担体として
は、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物
質、例えば、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合
剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁
化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などが挙げられる。
また、製剤化の際に、必要に応じて、防腐剤、抗酸化
剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤などの添加物を用
いることもできる。賦形剤としては、例えば、乳糖、白
糖、D−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結
晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢
剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤としては、例えば、結晶セルロース、
白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチ
ン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、例えば、
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)などが挙
げられる。
【0137】溶剤としては、例えば、注射用水、アルコ
ール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、
トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤として
は、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノ
ール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタ
ノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムな
どが挙げられる。懸濁化剤としては、例えば、ステアリ
ルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセ
リンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。
【0138】等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、D
−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マ
ンニトールなどが挙げられる。緩衝剤としては、例え
ば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝
液などが挙げられる。無痛化剤としては、例えば、ベン
ジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤としては、例
えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒ
ドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤とし
ては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げら
れる。
【0139】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物の剤
型としては、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティ
ング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプ
セルを含む)、液剤などの経口剤;注射剤(例、皮下注
射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤な
ど)、外用剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤、軟膏剤な
ど)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤など)、徐放剤
(例、徐放性マイクロカプセルなど)、ペレット、点滴
剤などの非経口剤などとして、経口的または非経口的
(例、局所、直腸、静脈投与等)に安全に投与することが
できる。
【0140】本発明のMCH拮抗剤中の化合物(I)の含
有量、および本発明の医薬組成物中の化合物(I’)の
含有量は、例えば、それぞれMCH拮抗剤または医薬組成
物全体の約0.1ないし100重量%である。本発明のMCH拮
抗剤および医薬組成物の投与量は、投与対象、投与ルー
ト、疾患などにより適宜選択される。例えば、本発明の
MCH拮抗剤または医薬組成物を、肥満症の成人患者(体重
約60kg)に経口投与する場合の1日当たりの投与量は、
それぞれ有効成分である化合物(I)または(I’)と
して、約0.1ないし約500mg、好ましくは約1ないし約100
mg、さらに好ましくは約5ないし約100mgであり、この量
を1日1ないし数回に分けて投与することができる。
【0141】本発明のMCH拮抗剤および医薬組成物は、
例えば「肥満症の治療効果の増強」、「MCH拮抗剤の使
用量の低減」などを目的として、本発明のMCH拮抗剤お
よび医薬組成物に悪影響を及ぼさない併用用薬剤を用い
ることができる。このような併用用薬剤としては、例え
ば「糖尿病治療薬」、「糖尿病合併症治療薬」、「MCH
拮抗剤以外の抗肥満薬」、「高血圧治療薬」、「高脂血
症治療薬(動脈硬化症治療薬)」、「関節炎治療薬」、
「抗不安薬」、「抗うつ薬」などが挙げられる。これら
の併用用薬剤は、2種以上を適宜の割合で組合わせて用
いてもよい。
【0142】上記「糖尿病治療薬」としては、例えばイ
ンスリン抵抗性改善薬、インスリン分泌促進薬、ビグア
ナイド剤、インスリン、α―グルコシダーゼ阻害薬、β
3アドレナリン受容体作動薬などが挙げられる。インス
リン抵抗性改善薬としては、例えばピオグリタゾンまた
はその塩(好ましくは塩酸塩)、トログリタゾン、ロシ
グリタゾンまたはその塩(好ましくはマレイン酸塩)、
JTT−501、GI−262570、MCC−55
5、YM−440、DRF−2593、BM−13−1
258、KRP−297、R−119702などが挙げ
られる。インスリン分泌促進薬としては、例えばスルフ
ォニル尿素剤が挙げられる。該スルフォニル尿素剤の具
体例としては、例えばトルブタミド、クロルプロパミ
ド、トラザミド、アセトヘキサミド、 グリクロピラミ
ドおよびそのアンモニウム塩、グリベンクラミド、グリ
クラジド、グリメピリドなどが挙げられる。上記以外に
も、インスリン分泌促進剤としては、例えばレパグリニ
ド、ナテグリニド、ミチグリニド(KAD−122
9)、JTT−608などが挙げられる。
【0143】ビグアナイド剤としては、例えばメトホル
ミン、ブホルミン、フェンホルミンなどが挙げられる。
インスリンとしては、例えばウシ,ブタの膵臓から抽出
された動物インスリン;ブタの膵臓から抽出されたイン
スリンから酵素的に合成された半合成ヒトインスリン;
大腸菌,イーストを用い遺伝子工学的に合成したヒトイ
ンスリンなどが挙げられる。インスリンとしては、0.
45から0.9(w/w)%の亜鉛を含むインスリン亜
鉛;塩化亜鉛,硫酸プロタミンおよびインスリンから製
造されるプロタミンインスリン亜鉛なども用いられる。
さらに、インスリンは、そのフラグメントあるいは誘導
体(例、INS-1など)であってもよい。なお、インスリ
ンには、超速効型、速効型、二相型、中間型、持続型な
ど種々のものが含まれるが、これらは患者の病態により
適宜選択できる。α―グルコシダーゼ阻害薬としては、
例えばアカルボース、ボグリボース、ミグリトール、エ
ミグリテートなどが挙げられる。β3アドレナリン受容
体作動薬としては、例えばAJ−9677、BMS−1
96085、SB−226552、AZ40140など
が挙げられる。上記以外にも、「糖尿病治療薬」として
は、例えばエルゴセット、プラムリンタイド、レプチ
ン、BAY-27-9955などが挙げられる。
【0144】上記「糖尿病合併症治療薬」としては、例
えばアルドース還元酵素阻害薬、グリケーション阻害
薬、プロテインキナーゼC阻害薬などが挙げられる。ア
ルドース還元酵素阻害剤としては、例えばトルレスタッ
ト;エパルレスタット;イミレスタット;ゼナレスタッ
ト;SNK−860;ゾポルレスタット;ARI−50
9;AS−3201などが挙げられる。グリケーション
阻害薬としては、例えばピマゲジンなどが挙げられる。
プロテインキナーゼC阻害薬としては、例えばNGF、LY-
333531などが挙げられる。上記以外にも、「糖尿病合併
症治療薬」としては、例えばアルプロスタジル、塩酸チ
アプリド、シロスタゾール、塩酸メキシレチン、イコサ
ペント酸エチル、メマンチン(memantine)、ピマゲド
リン(pimagedline;ALT-711)などが挙げられる。
【0145】上記「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」として
は、例えばリパーゼ阻害薬、食欲抑制薬などが挙げられ
る。リパーゼ阻害薬としては、例えばオルリスタットな
どが挙げられる。食欲抑制薬としては、例えばマジンド
ール、デクスフェンフラミン、フルオキセチン、シブト
ラミン、バイアミンなどが挙げられる。上記以外にも、
「MCH拮抗剤以外の抗肥満薬」としては、例えばリプス
タチンなどが挙げられる。
【0146】上記「高血圧治療薬」としては、例えばア
ンジオテンシン変換酵素阻害薬、カルシウム拮抗薬、カ
リウムチャンネル開口薬、アンジオテンシンII拮抗薬な
どが挙げられる。アンジオテンシン変換酵素阻害薬とし
ては、例えばカプトプリル、エナラプリル、アラセプリ
ル、(塩酸)デラプリル、リジノプリル、イミダプリ
ル、ベナゼプリル、シラザプリル、テモカプリル、トラ
ンドラプリル、(塩酸)マニジピンなどが挙げられる。
カルシウム拮抗薬としては、例えばニフェジピン、アム
ロジピン、エホニジピン、ニカルジピンなどが挙げられ
る。カリウムチャンネル開口薬としては、例えばレブク
ロマカリム、L-27152、AL0671、NIP-121などが挙げられ
る。アンジオテンシンII拮抗薬としては、例えばロサル
タン、カンデサルタンシレキシチル、バルサルタン、イ
ルベサルタン、CS-866、E4177などが挙げられる。
【0147】上記「高脂血症治療薬(動脈硬化症治療
薬)」としては、例えばHMG−CoA還元酵素阻害
薬、フィブラート系化合物などが挙げられる。HMG−
CoA還元酵素阻害薬としては、例えばプラバスタチ
ン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチ
ン、フルバスタチン、リパンチル、セリバスタチン、イ
タバスタチン、ZD−4522またはそれらの塩(例、
ナトリウム塩など)などが挙げられる。フィブラート系
化合物としては、例えばベザフィブラート、クリノフィ
ブラート、クロフィブラート、シンフィブラートなどが
挙げられる。
【0148】上記「関節炎治療薬」としては、例えばイ
ブプロフェンなどが挙げられる。上記「抗不安薬」とし
ては、例えばクロルジアゼポキシド、ジアゼパム、オキ
サゾラム、メダゼパム、クロキサゾラム、ブロマゼパ
ム、ロラゼパム、アルプラゾラム、フルジアゼパムなど
が挙げられる。上記「抗うつ薬」としては、例えば、フ
ルオキセチン、フルボキサミン、イミプラミン、パロキ
セチン、サートラリンなどが挙げられる。
【0149】前記した併用用薬剤の投与時期は限定され
ず、MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを、投
与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおい
て投与してもよい。併用用薬剤の投与量は、臨床上用い
られている投与量に準ずればよく、投与対象、投与ルー
ト、疾患、組み合わせ等により適宜選択することができ
る。併用用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与時
に、MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とが組み
合わされていればよい。このような投与形態としては、
例えば、1)MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤
とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、2)
MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを別々に製
剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投
与、3)MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤とを
別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路で
の時間差をおいての投与、4)MCH拮抗剤または医薬組
成物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の
製剤の異なる投与経路での同時投与、5)MCH拮抗剤ま
たは医薬組成物と併用用薬剤とを別々に製剤化して得ら
れる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての
投与(例えば、MCH拮抗剤または医薬組成物;併用用薬
剤の順序での投与、あるいは逆の順序での投与)などが
挙げられる。MCH拮抗剤または医薬組成物と併用用薬剤
との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等により適
宜選択することができる。
【0150】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の参考例、
実施例、製剤例、実験例によって詳しく説明されるが、
これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の
範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。以下の参考
例、実施例中の「室温」は0ないし30℃を示し、有機
層の乾燥には無水硫酸マグネシウムまたは無水硫酸ナト
リウムを用いた。「%」は特記しない限り重量パーセン
トを意味する。赤外吸収スペクトルは、フーリエ変換形
赤外分光光度計を用い、拡散反射法で測定した。FABMS
(pos)は、高速原子衝撃質量分析法(Fast Atom Bom
bardment MassSpectrometry)における(+)法で測定
した質量スペクトルである。
【0151】本文中で用いられているその他の略号は下
記の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クァルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling co
nstant) Hz : ヘルツ(Hertz) CDCl3: 重クロロホルム DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド THF : テトラヒドロフラン DMF : N,N−ジメチルホルムアミド DMSO : ジメチルスルホキシド WSCD : 1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド WSC : 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド 塩酸塩1 H−NMR :プロトン核磁気共鳴 (通常フリー体をCDCl3中で測定した。) IR : 赤外吸収スペクトル Me : メチル Et : エチル HOBt:1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール IPE:ジイソプロピルエーテル DMAP : 4-ジメチルアミノピリジン
【0152】本明細書および図面において、塩基やアミ
ノ酸などを略号で表示する場合、IUPAC−IUB
Commision on Biochemical N
omenclatureによる略号あるいは当該分野に
おける慣用略号に基づくものであり、その例を下記す
る。またアミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、
特に明示しなければL体を示すものとする。 DNA :デオキシリボ核酸 cDNA :相補的デオキシリボ核酸 A :アデニン T :チミン G :グアニン C :シトシン RNA :リボ核酸 mRNA :メッセンジャーリボ核酸 dATP :デオキシアデノシン三リン酸 dTTP :デオキシチミジン三リン酸 dGTP :デオキシグアノシン三リン酸 dCTP :デオキシシチジン三リン酸 ATP :アデノシン三リン酸 EDTA :エチレンジアミン四酢酸 SDS :ドデシル硫酸ナトリウム EIA :エンザイムイムノアッセイ Gly :グリシン Ala :アラニン Val :バリン Leu :ロイシン Ile :イソロイシン Ser :セリン Thr :スレオニン Cys :システイン Met :メチオニン Glu :グルタミン酸 Asp :アスパラギン酸 Lys :リジン Arg :アルギニン His :ヒスチジン Phe :フェニルアラニン Tyr :チロシン Trp :トリプトファン Pro :プロリン Asn :アスパラギン Gln :グルタミン pGl :ピログルタミン酸 Me :メチル基 Et :エチル基 Bu :ブチル基 Ph :フェニル基 TC :チアゾリジン−4(R)−カルボキ
サミド基
【0153】また、本明細書中で繁用される置換基、保
護基および試薬を下記の記号で表記する。 Tos :p−トルエンスルホニル CHO :ホルミル Bzl :ベンジル Cl2Bzl :2,6−ジクロロベンジル Bom :ベンジルオキシメチル Z :ベンジルオキシカルボニル Cl−Z :2−クロロベンジルオキシカルボニ
ル Br−Z :2−ブロモベンジルオキシカルボニ
ル Boc :t−ブトキシカルボニル DNP :ジニトロフェノール Trt :トリチル Bum :t−ブトキシメチル Fmoc :N−9−フルオレニルメトキシカル
ボニル HOBt :1−ヒドロキシベンズトリアゾール HOOBt :3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ
−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン HONB :1−ヒドロキシ−5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボジイミド DCC :N,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド
【0154】本願明細書の配列表の配列番号は、以下の
配列を示す。 〔配列番号:1〕ラットSLC-1をコードするcDNAのスク
リーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:2〕ラットSLC-1をコードするcDNAのスク
リーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:3〕ラットSLC-1の全アミノ酸配列を示
す。 〔配列番号:4〕5’側にSal I認識配列が付加され、ま
た3’側にSpe I認識配列が付加されたラットSLC-1cDNA
の全塩基配列を示す。 〔配列番号:5〕ラットSLC-1発現CHO細胞の各クローン
におけるSLC-1mRNAの発現量を測定するために使用した
リボプローブ(riboprobe)を示す。 〔配列番号:6〕ヒトSLC-1をコードするcDNAを取得す
るために使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:7〕ヒトSLC-1をコードするcDNAを2本鎖
にするために使用したプライマーを示す。 〔配列番号:8〕ヒトSLC-1をコードするcDNA全塩基配
列を示す。 〔配列番号:9〕ヒトSLC-1の全アミノ酸配列を示す。 〔配列番号:10〕ヒトSLC-1(S)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:11〕ヒトSLC-1(S)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:12〕ヒトSLC-1(L)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:13〕ヒトSLC-1(L)をコードするcDNAのス
クリーニングに使用した合成DNAを示す。 〔配列番号:14〕5’側にSal I認識配列が付加され、
また3’側にSpe I認識配列が付加されたヒトSLC-1(S) c
DNAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:15〕5’側にSal I認識配列が付加され、
また3’側にSpe I認識配列が付加されたヒトSLC-1(L) c
DNAの全塩基配列を示す。 〔配列番号:16〕ヒトSLC-1(S) 発現CHO細胞およびヒ
トSLC-1(L) 発現CHO細胞の各クローンにおけるSLC-1mRN
Aの発現量を測定するために使用したリボプローブ(rib
oprobe)を示す。
【0155】参考例1−6で得られた配列番号:9で表
される塩基配列をコードするDNAを含むプラスミドによ
る形質転換体 Escherichia coli DH10B/phSLC1L8は、平
成11年2月1日から通商産業省工業技術院生命工学工
業技術研究所(NIBH)に寄託番号FERM BP−
6632として、平成11年1月21日から財団法人・
発酵研究所(IFO)に寄託番号IFO 16254と
して寄託されている。
【0156】
【実施例】参考例1 tert-ブチル 6-[(N,N-ジメチルアミノ)メチル]-2-ナフ
チルカーバメート
【化34】 1) 2, 6-ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル
(26.0 g, 106 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(500 m
l)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液 (106 ml) を
100℃で30分かけて滴下した。3時間撹拌後、溶媒
を減圧下に留去し、残留物に水を加え不溶物をろ去し
た。ろ液に濃塩酸 (9 ml) を加え、析出した粗生成物を
ろ取し、水洗後、熱メタノ−ルから再結晶して6-(メト
キシカルボニル)-2-ナフタレンカルボン酸(14.6g) を白
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.94 (3H, s), 8.06 (2H, m),
8.24 (2H, m), 8.69 (2H,s). 2) 前記1)で得た6-(メトキシカルボニル)-2-ナフタ
レンカルボン酸 (5.00g, 21.7 mmol) とトリエチルアミ
ン (3.93 ml, 28.2 mmol) をtert-ブチルアルコ−ル (6
5 ml)に溶解し、アジ化ジフェニルホスホリル (5.62 m
l, 26.1 mmol)を加え、室温で30分、100℃で6時
間撹拌した。反応液に酢酸エチル、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1
0%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。得られた粗カー
バメート体をテトラヒドロフラン(50 ml)に溶解し、氷
冷下、水素化アルミニウムリチウム(728 mg,19.2 mmol)
を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル、
10%クエン酸水溶液を加え抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、
残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (展開溶
媒;トルエン:酢酸エチル=10:1) にて精製し、溶
出物をn-ヘキサンから結晶化し、tert-ブチル 6-(ヒド
ロキシメチル)-2-ナフチルカーバメート (2.26 g) を白
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d 6) δ: 1.51 (9H, s), 4.61 (2H, d, J
= 5.7 Hz), 5.24 (1H,t, J = 5.7 Hz), 7.40 (1H, d,
J = 8.4 Hz), 7.49 (1H, m), 7.70-7.78 (3H, m), 8.07
(1H, s), 9.52 (1H, s). 元素分析値 C16H19NO3として 計算値:C, 70.31; H, 7.01; N, 5.12. 実験値:C, 70.36; H, 6.89; N, 5.14.
【0157】3) 前記2)で得たtert-ブチル 6-(ヒド
ロキシメチル)-2-ナフチルカーバメート (1.00 g, 3.66
mmol)をジクロロメタン(18 ml)に溶解し、二酸化マン
ガン(1.59 g, 18.3 mmol) を加え、室温で4時間撹拌し
た。不溶物をろ去後、ろ液を減圧下に濃縮し、ジイソプ
ロピルエーテルから結晶化して、tert-ブチル 6-ホルミ
ル-2-ナフチルカーバメート (889 mg) を白色粉末とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.57 (9H, s), 6.76 (1H, br), 7.
44 (1H, m), 7.83 (1H,d, J = 8.4 Hz), 7.92 (2H, m),
8.09 (1H, s), 8.25 (1H, s), 10.10 (1H, s). 4) 前記3)で得たtert-ブチル 6-ホルミル-2-ナフチ
ルカーバメート (300 mg, 1.11 mmol) とジメチルアミ
ン塩酸塩 (270 mg, 3.32 mmol) をメタノ−ル(2ml)とテ
トラヒドロフラン(2 ml)の混合溶液に溶解し、シアノト
リヒドロほう酸ナトリウム (210 mg, 3.32 mmol) を加
え、室温で2時間撹拌した。反応液に炭酸カリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮
した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (展
開溶媒;酢酸エチル:メタノ−ル=10:1) にて精製
し、表題化合物 (242 mg) を無色油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.55 (9H, s), 2.27 (6H, s), 3.5
4 (2H, s), 6.75 (1H, s), 7.32 (1H, dd, J = 3.1, 8.
7 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.64 (1H, s), 7.7
1 (2H, d-like, J = 8.7 Hz), 7.96 (1H, s).
【0158】参考例2 tert-ブチル 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチルカ
ーバメート
【化35】 参考例1の2)で得たtert-ブチル 6-(ヒドロキシメチル)
-2-ナフチルカーバメート(500 mg, 1.83 mmol)とトリエ
チルアミン(0.254 ml, 1.83 mmol)をテトラヒドロフラ
ン(9 ml)に溶解し、氷冷下メタンスルホニルクロリド
(0.142 ml, 1.83mmol)を加え、室温で30分撹拌した。不
溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮し、メシレート体を得
た。得られたメシレート体をアセトニトリル(9 ml)に溶
解し、炭酸カリウム(758 mg,5.49 mmol)、ピロリジン
(0.153 ml, 1.83 mmol)を加え、60℃で3時間撹拌した。
反応液に酢酸エチルと水を加え抽出し、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃
縮した。残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展
開溶媒;酢酸エチル) にて精製し、 tert-ブチル 6- (1
-ピロリジニルメチル)-2-ナフチルカーバメート(388 m
g)を無色油状物として得た。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.55 (9H, s), 1.80 (4H, m), 2.55
(4H, m), 3.74 (2H, s), 6.62 (1H, s), 7.30 (1H,
m), 7.45 (1H, m), 7.69 (3H, m), 7.96 (1H, s).
【0159】参考例3 tert-ブチル 6- (1-ピペリジニルメチル)-2-ナフチルカ
ーバメート
【化36】 参考例1の3)で得たtert-ブチル 6-ホルミル-2-ナフチ
ルカーバメート(500 mg, 1.83 mmol)とピペリジン(0.18
1 ml, 1.83 mmol)を用いて、参考例1の4)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物(305 mg)を無色油状物
として得た。1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.46 (2H, m), 1.55 (9H, s), 1.58
(4H, m), 2.42 (4H, m), 3.59 (2H, s), 6.60 (1H, s)
7.31 (1H, m), 7.43 (1H, m), 7.64 (1H, m), 7.71 (2
H, m), 7.95 (1H, s).
【0160】参考例4 N-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシメチル)-2-ナフト
アミド
【化37】 1) 参考例1の1)で得た6-(メトキシカルボニル)-2-ナ
フタレンカルボン酸(1.00 g, 4.34 mmol)、4-ブロモア
ニリン (747 mg, 4.34 mmol) 、ジメチルアミノピリジ
ン (531 mg, 4.34 mmol) をN,N-ジメチルホルムアミド
(10 ml)に溶解し、氷冷下1-エチル-3-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩 (833 mg, 4.34 mmo
l) を加え、室温で1時間、50℃で2時間撹拌した。反応
液に1規定塩酸を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を1
規定水酸化ナトリウム溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残査をア
ルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチ
ル) により精製し、溶出物を酢酸エチルから結晶化し、
メチル6-[(4-ブロモアニリノ)カルボニル]-2-ナフトエ
ート (954 mg) を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.95 (3H, s), 7.58 (2H, d, J
= 8.6 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.07 (2H, d,
J = 8.6 Hz), 8.22 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.29(1H, d,
J = 8.6 Hz), 8.63 (1H, s), 8.72 (1H, s), 10.64 (1
H, s). 2) 前記1)で得たメチル6-[(4-ブロモアニリノ)カ
ルボニル]-2-ナフトエート (900 mg, 2.34 mmol)をテト
ラヒドロフラン(10 ml)に溶解し、氷冷下、水素化リチ
ウムアルミニウム(178 mg, 4.68 mmol)を加え、室温で2
時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと1規定塩酸を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物にクロロホルム
を加え結晶化し、表題化合物(349 mg)を白色粉末として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 4.71 (2H, d, J = 5.6 Hz), 5.4
1(1H, t, J = 5.6 Hz),7.56 (3H, m), 7.82 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 7.92 (1H, s), 8.02 (3H, m), 8.54(1H,
s), 10.53 (1H, s).
【0161】参考例5 N-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノリニル]アセトアミド
【化38】 1) 6-アミノ-2-メチルキノリン (1.02 g, 6.45 mm
ol) をピリジン(30 ml)に溶解し、無水酢酸 (0.913 ml,
9.67 mmol) を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減
圧下留去した後、ジイソプロピルエーテルを加え結晶化
し、N-(2-メチル-6-キノリニル)アセトアミド (1.20g)
を白色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.22 (3H, s), 2.71 (3H, s), 7.2
5 (1H, m), 7.52 (1H, m), 7.95 (2H, m), 8.10 (1H,
s), 8.30 (1H, s). 2) 前記1)で得たN-(2-メチル-6-キノリニル)アセト
アミド (1.20 g, 5.99mmol) をクロロホルム (30 ml)に
溶解し、m-クロロ過安息香酸 (2.48 g, 7.19 mmol) を
加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、残
査に酢酸エチルを加え、析出した粉末をろ取し、N-(2-
メチル-1-オキシド-6-キノリニル)アセトアミド (1.06
g) を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.12 (3H, s), 2.53 (3H, s),
7.51 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.76 (2H, m), 8.40 (1H,
s), 8.48 (1H, d, J = 9.3 Hz), 10.36 (1H, s). 3) 前記2)で得たN-(2-メチル-1-オキシド-6-キノリニ
ル)アセトアミド(4.64g, 21.5 mmol)を無水酢酸 (110 m
l) に溶解し、80℃で4時間撹拌した。溶媒を減圧下
に留去し、得られた残査をアルミナカラムクロマトグラ
フィー (展開溶媒;酢酸エチル) により精製して油状物
を得た。得られた油状物をメタノ−ル (110 ml) に溶解
し、氷冷下、1規定水酸化ナトリウム (21.5 ml) を加
え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下に留去した。
得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展
開溶媒;酢酸エチル:メタノ−ル=5:1) により精製
し、溶出物を酢酸エチル−イソプロピルエーテル(1:
3)から結晶化し、表題化合物 (2.65 g) を白色粉末と
して得た。1 H-NMR (CD3OD) δ: 2.23 (3H, s), 4.89 (2H, s), 7.6
8 (1H, d, J = 8.7 Hz),7.78 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.
95 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.27 (1H, d, J = 8.7 Hz),
8.33 (1H, s).
【0162】参考例6 N-[2-(クロロメチル)-6-キノリニル]アセトアミド 塩
酸塩
【化39】 参考例5で得られたN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノリ
ニル]アセトアミド (1.00 g, 4.62 mmol)に塩化チオニ
ル (23 ml) を氷冷下で加え、2時間攪拌した。反応液
を減圧下濃縮し、得られた残査を酢酸エチルで洗浄して
表題化合物 (900mg) を粉末として得た。1 H-NMR (CD3OD) δ:2.23 (3H, s), 5.12 (2H, s), 8.0
8 (1H, d, J = 8.4 Hz),8.17 (2H, s-like), 8.74 (1H,
s), 9.01 (1H, d, J = 8.4 Hz). 参考例7 2-(クロロメチル)-6-キノリニルアミン 2塩酸塩
【化40】 参考例6で得られたN-[2-(クロロメチル)-6-キノリニ
ル]アセトアミド 塩酸塩(900 mg, 3.32 mmol)に5規定
塩酸 (17 ml) を加え、100℃で2時間攪拌した。反応液
を減圧下濃縮し、得られた残査をテトラヒドロフランで
洗浄して表題化合物 (849 mg) を粉末として得た。1 H-NMR (CD3OD) δ:5.07 (2H, s), 7.42 (1H, d, J =
2.4 Hz), 7.71 (1H, dd,J = 2.4, 9.0 Hz), 7.95 (1H,
d, J = 8.4 Hz), 8.06 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.78 (1
H, d, J = 8.4 Hz).
【0163】参考例8 4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-キノリニル][1,1'-
ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化41】 参考例7で得られた2-(クロロメチル)-6-キノリニルア
ミン 2塩酸塩と4'-クロロ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
ン酸を用いて、実施例1のWSCを用いたアミド化反応と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を粉末として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:4.95 (2H, s), 7.58 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 7.66 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.82 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.01(1H, d,
J = 9.0 Hz), 8.09 (1H, m), 8.13 (2H, d, J = 7.8 H
z), 8.41 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.61 (1H, s), 10.67
(1H, s). 参考例9 2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニルアミン
【化42】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミド(5.53 g, 20.5 mmol)に濃塩酸
(100 ml) を加え、110℃で1時間攪拌した後、溶媒を減
圧下留去した。得られた残査に酢酸エチルを加え、炭酸
カリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、酢酸エチル−ヘキ
サンから表題化合物 (4.56 g) を粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.83 (4H, m), 2.62 (4H, m),
3.90 (2H, s), 3.92 (2H,br), 6.92 (1H, d, J = 2.8 H
z), 7.15 (1H, dd, J = 2.8, 8.6 Hz), 7.48 (1H, d, J
= 8.6 Hz), 7.88 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.92 (1H, d,
J = 8.6 Hz). 融点: 102-104℃
【0164】参考例10 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]
アセトアミド
【化43】 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノリニ
ル]アセトアミドを用いて、実施例6の1)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (12H, d, J = 6.3 Hz), 2.2
5 (3H, s), 2.95-3.16 (2H, m), 3.93 (2H, s), 7.40-
7.64 (2H, m), 7.80 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.95(1H,
d, J = 8.4 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.28 (1
H, br). 融点: 147-148 ℃ (結晶化溶媒:ジエチルエーテル-ヘ
キサン) 参考例11 N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)メチル]-6-
キノリニル]アセトアミド
【化44】 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノリニ
ル]アセトアミドを用いて、実施例6の1)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.25
-1.76 (6H, m), 2.24 (3H, s), 2.50-2.70 (2H, m), 4.
01 (2H, s), 7.52 (1H, dd, J = 2.2 and 8.8 Hz), 7.7
3 (1H, br), 7.83 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.94 (1H, d,
J = 8.4 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.29 (1H,
d, J = 2.2 Hz). 元素分析値 C19H25N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.22; H, 8.18; N, 13.11. 実験値:C, 71.01; H, 7.81; N, 12.90. 融点: 120-122 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ヘキサ
ン)
【0165】参考例12 2-(ジエチルアミノメチル)-6-キノリンアミン
【化45】 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノリニ
ル]アセトアミドを用いて、実施例6の1)および参考例
9と同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を粉
末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.06 (6H, t, J = 7.0 Hz), 2.60
(4H, q, J = 7.0 Hz),3.82 (2H, s), 3.91 (2H, br),
6.90 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.12 (1H, dd, J =2.6 and
8.8 Hz), 7.54 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.86 (2H, d, J
= 8.8 Hz). 融点: 93-94 ℃ (結晶化溶媒:ジエチルエーテル-ヘキ
サン) 参考例13 N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)メチル]
-6-キノリニル]アセトアミド
【化46】 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノリニ
ル]アセトアミドを用いて、実施例6の1)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (12H, m), 1.50-1.73 (6H,
m), 2.24 (3H, s), 4.07(2H, s), 7.40-7.57 (2H, m),
7.93 (1H, d, J=8.8Hz), 8.00 (1H, d, J=8.8Hz), 8.06
(1H, d, J=8.8Hz), 8.27 (1H, d, J=2.4Hz).
【0166】参考例14 2-(4-クロロフェニル)-5-カルボキシ-1,3-ジオキサン
【化47】 1) p-クロロベンズアルデヒド(3.2g,22.7mmol)、
ビス(ヒドロキシメチル)マロン酸ジエチル(5.0g, 2
2.7mmol)およびp-トルエンスルホン酸 1水和物(0.44
g, 2.3mmol)のトルエン(70ml)溶液を、Dean-Stark脱水
装置をつけた200mlナスフラスコ中で2時間加熱還流し
た。反応溶液を冷却後、酢酸エチルを100ml添加し、1
N水酸化ナトリウム(50ml)、水(50ml)、飽和食塩水
(50ml)で順次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去後、残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン−酢酸エチル=4/1)
に供し無色結晶として2-(4-クロロフェニル)-5,5’-ジ
カルボエトキシ-1,3-ジオキサン(5.9g、76%)を得
た。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.27(3H, t, J=7.2Hz), 1.31(3H,
t, J=7.2Hz), 4.13(2H, dd like), 4.20(2H, q, J=7.2H
z), 4.33(2H, q, J=7.2Hz), 4.85(2H, dd like),5.46(1
H, s), 7.32(2H, d, J=10.2Hz), 7.38(2H, d, J=10.2H
z). 融点: 54-55 ℃ 2) 前記1)で得た2-(4-クロロフェニル)-5,5’-ジ
カルボエトキシ-1,3-ジオキサン(5.8g, 16.9 mmol)を
90%エタノール60mlに溶解し、これに水酸化カリウム
(3.8g, 67.7mmol)を加えて3時間加熱還流した。減圧
下溶媒を留去後、得られた固体をジエチルエーテル(300
ml)に懸濁し、氷冷下2N塩酸でpH 2に調整した。有機層
を分離して飽和食塩水(50ml)で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、黄色固体として2-
(4-クロロフェニル)-5,5’-ジカルボキシ-1,3-ジオキサ
ン(4.3g、82%)を得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:3.99(2H, d, J=12.2Hz), 4.50(2H,
dd, J=4.6Hz, 12.2Hz),5.42(1H, s), 7.35(2H, d, J=9.
0Hz), 7.42(2H, d, J=9.0Hz). 融点: 164-165 ℃ 3) 前記2)で得た2-(4-クロロフェニル)-5,5’-ジ
カルボキシ-1,3-ジオキサン(4.3g、15mmol)とトリエ
チルアミン(20ml)の混合物を150℃で4時間加熱した。
反応液を減圧下濃縮後、残さをジエチルエーテル(200m
l)に溶解し、2N塩酸でpH2に調節した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。得られた固体をヘキサン-酢酸エチル溶液
で洗浄し、淡黄色粉末として題記化合物(3.09g、85%)
を得た。 FAB(pos): 243 [MH]+ 融点: 183-184 ℃
【0167】参考例15 6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン-2-アミン
【化48】 参考例3で得たtert-ブチル 6- (1-ピペリジニルメチ
ル)-2-ナフチルカーバメート(710mg, 2.09mmol)をト
リフルオロ酢酸 (10ml)に溶解し、室温で1時間攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮し、残さに酢酸エチル (50ml)
を加え、炭酸カリウム水溶液(50ml)、飽和食塩水(50ml)
で洗浄後、減圧下濃縮し、表題化合物 (420mg, 1.75mmo
l)を淡橙色結晶として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.38 (2H, m), 1.48 (4H, m), 2.
32 (4H, br s), 3.44 (2H, s), 5.30 (2H, br s), 6.79
(1H, s), 6.90 (1H, dd, J=8.5 and 2.0Hz), 7.23 (1
H, d, J=8.3Hz), 7.43(1H, d, J=8.5Hz), 7.46 (1H,
s), 7.54 (1H, d, J=8.5Hz). 参考例16 tert-ブチル 6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)
メチル]-2-ナフチルカーバメート
【化49】 参考例1の2)で得たtert-ブチル 6-(ヒドロキシメチル)
-2-ナフチルカーバメートを用いて、参考例2と同様の
操作を行うことにより、表題化合物を淡黄色油状物とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.08 (3H, s), 1.10 (3H, s), 1.34
(3H, m), 1.55 (12H, m), 2.53 (2H, m), 3.92 (2H,
s), 6.58 (1H, brs), 7.30 (1H, dd, J=2.2 and 8.8H
z), 7.45 (1H, dd, J=1.5 and 8.5Hz), 7.71 (3H, m),
7.94 (1H, brs).
【0168】参考例17 6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)メチル]ナフタ
レン-2-アミン
【化50】 参考例16で得たtert-ブチル 6-[(シス-2,6-ジメチル-
1-ピペリジニル)メチル]-2-ナフチルカーバメートを用
いて、参考例15と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を淡黄色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.11 (3H, s), 1.13 (3H, s), 1.32
(3H, m), 1.56 (3H,m), 2.52 (2H, m), 3.78(1H, br
s), 3.91(2H, s), 6.92(1H, dd, J=2.4 and 8.7Hz), 6.
96(1H, m), 7.38(1H, dd, J=1.5 and 8.3Hz), 7.51(1H,
d, J=8.3Hz), 7.63(1H, d, J=8.5Hz), 7.68(1H, brs). 参考例18 6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン-2-アミン
【化51】 参考例2で得たtert-ブチル 6-(1-ピロリジニルメチル)
-2-ナフチルカーバメートを用いて、参考例15と同様
の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として
得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.81 (4H, m), 2.56 (4H, m),
3.74 (2H, s), 3.80 (2H,br), 6.93 (2H, dd, J = 2.1,
8.4 Hz), 6.97 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.38 (1H, dd,
J = 2.1, 8.4 Hz), 7.55 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.61-
7.64 (2H, m).
【0169】参考例19 6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)メチル]-2-
ナフタレンアミン
【化52】 参考例1の2)で得たtert-ブチル 6-(ヒドロキシメチル)
-2-ナフチルカーバメートを用いて、参考例2および参
考例15と同様の操作を順次行うことにより、表題化合
物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, s), 1.57 (6H, m),
3.78 (2H, br), 3.89 (2H, s), 6.89-6.98 (2H, m), 7.
41-7.54 (2H, m), 7.63 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.76 (1
H, s). 参考例20 N-[6-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-2-ナフチル]-2-
ヒドロキシ-2-メチルプロパンアミド
【化53】 1) 6-(ヒドロキシメチル)-2-ナフトール(500mg, 2.
87mmol)のジメチルアセトアミド(4ml)溶液に水酸化
ナトリウム(344mg, 8.61mmol)を加え、1時間攪拌し
た。2-ブロモ-2-メチルプロパンアミド(1.43g, 8.61mm
ol)とヨウ化カリウム(476mg, 2.87mmol)を加え、室
温で16時間攪拌した。反応液に水を加え酢酸エチルで抽
出した。抽出液を1規定水酸化ナトリウムと飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧
下濃縮後、イソプロピルエーテルにより無色粉末とし
て、2-[[6-(ヒドロキシメチル)-2-ナフチル]オキシ]-2-
メチルプロパンアミド(506mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61 (6H, s), 1.85 (1H, t, J =
6.0 Hz), 4.84 (2H, d,J = 6.0 Hz), 5.57 (1H, br),
6.68 (1H, br), 7.16 (1H, dd, J = 2.4, 8.7 Hz), 7.2
8 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 1.8, 8.7
Hz), 7.72-7.78 (3H, m). 2) 前記1)で得られた2-[[6-(ヒドロキシメチル)-2
-ナフチル]オキシ]-2-メチルプロパンアミド(200mg,0.
771mmol)のジメチルホルムアミド(2.3ml)と1,3-ジメ
チル-3,4,5,6-テトラヒドロ-2(1H)-ピリミジノン(0.23
ml)溶液に水素化ナトリウム(68mg, 1.70mmol)を加
え、100℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下濃縮後、得られた残査をアルミナカラ
ムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチル) により
精製して、イソプロピルエーテル:ヘキサン=1:1によ
り無色粉末として、2-ヒドロキシ-N-[6-(ヒドロキシメ
チル)-2-ナフチル]-2-メチルプロパンアミド (50mg) を
得た。 3) 前記2)で得られた2-ヒドロキシ-N-[6-(ヒドロ
キシメチル)-2-ナフチル]-2-メチルプロパンアミド(10
0mg, 0.386mmol)と四臭化炭素(192mg, 0.578mmol)の
ジクロロメタン(2.3ml)溶液にトリフェニルホスフィ
ン(121mg, 0.463mmol)を加え、室温で4時間攪拌し
た。反応液をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開
溶媒;ジクロロメタン) により精製して、得られた油状
物にジイソプロピルアミン(3ml)を加え、80℃で16時
間攪拌した。1規定塩酸に溶かし、ジエチルエーテルで
洗浄後、水層に炭酸カリウムを加え塩基性にした。これ
を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮後、得られた残
査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢
酸エチル) により精製して、ヘキサンにより粉末とし
て、表題化合物 (58mg) を得た。1 H NMR (CDCl3) δ: 1.05 (12H, d, J = 6.6 Hz), 1.60
(6H, s), 2.24 (1H, s), 3.05 (2H, m), 3.76 (2H,
s), 7.50 (2H, m), 7.73 (3H, m), 8.25 (1H, d, J= 2.
2 Hz), 8.79 (1H, s).
【0170】参考例21 1-[(6-メトキシ-2-ナフチル)メチル]ピロリジン
【化54】 6-メトキシ-2-ナフトアルデヒド(3.00g, 16.1mmol)と
ピロリジン(2.69ml,32.2mmol)のテトラヒドロフラン
(32ml)と酢酸(16ml)溶液にトリアセトキシヒドロホ
ウ酸ナトリウム(6.83g, 32.2mmol)を0℃で加え、室温
で7時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた油状
物に1規定塩酸を加え、ジエチルエーテルで洗浄した。
水層に8規定水酸化ナトリウムを加え、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮して、表題化合物
(3.89g) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80 (4H, m), 2.54 (4H, m), 3.7
4 (2H, s), 3.92 (3H, s), 7.13 (2H, m), 7.45 (1H,
m), 7.68-7.73 (3H, m). 参考例22 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフトール 臭化水素酸塩
【化55】 参考例21で得られた1-[(6-メトキシ-2-ナフチル)メチ
ル]ピロリジン(3.63g, 15.0mmol)の48%臭化水素酸
(75ml)溶液を100℃で6時間攪拌した。反応液を水で希
釈し、生じた結晶を集め、水、テトラヒドロフランとジ
イソプロピルエーテルで洗浄して、表題化合物 (2.45g)
を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3, free base) δ: 1.80 (4H, m), 2.71
(4H, m), 3.77 (2H, s),5.20 (1H, br), 6.78 (1H, d,
J = 2.6 Hz), 7.85 (1H, dd, J = 2.6, 8.8 Hz),7.31
(2H, s-like) , 8.43 (1H, d, J = 8.8 Hz) , 8.56 (1
H, s).
【0171】参考例23 2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチ
リジン-8-アミン
【化56】 1) 2-アミノ-5-ニトロベンズアルデヒド(1.00g, 6.
02mmol)と1-メチル-4-ピペリジノン(0.89ml, 7.22mmo
l)のエタノール(108ml)溶液に4規定水酸化ナトリウ
ム(9.0ml)を室温で加え、60℃で1時間攪拌した。溶媒
を減圧下留去し、得られた油状物に酢酸エチルを加え、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧下濃縮後、得られた残査をアルミナカラムク
ロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチル) により精製
して、ジイソプロピルエーテルにより粉末として、2-メ
チル-8-ニトロ-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[b][1,6]ナ
フチリジン (430mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.55 (3H, s), 2.92 (2H, t, J =
6.0 Hz), 3.32 (2H, t,J = 6.0 Hz), 3.82 (2H, s), 7.
96 (1H, s), 8.10 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.40(1H, dd,
J = 2.7, 9.0 Hz), 8.71 (1H, d, J = 2.7 Hz). 2) 前記1)で得た2-メチル-8-ニトロ-1,2,3,4-テト
ラヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン(413mg, 1.70mmo
l)と10%パラジウム-炭素のメタノール(9.5ml)懸濁液
を水素雰囲気下で2時間攪拌した。触媒をろ過した後、
ろ液を減圧下濃縮し、ジイソプロピルエーテルにより粉
末として、表題化合物 (315mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.51 (3H, s), 2.86 (2H, t, J =
6.0 Hz), 3.20 (2H, t,J = 6.0 Hz), 3.73 (2H, s), 3.
88 (2H, br), 6.83 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.09(1H, d
d, J = 2.4, 9.0 Hz), 7.53 (1H, s), 7.80 (1H, d, J
= 9.0 Hz). 参考例24 [5-[(4-ブロモベンジル)オキシ]-1H-インドール-2-イ
ル]メタノール
【化57】 1) エチル 5-ヒドロキシ-1H-インドール-2-カルボキ
シレート(508mg, 2.48mmol)、1-ブロモ-4-(ブロモメ
チル)ベンゼン(681mg, 2.72mmol)と炭酸カリウム(68
4mg, 4.95mmol)のアセトニトリル(12ml)溶液を80℃
で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去して得られた油状
物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮後、得られた
残査をアルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;
酢酸エチル) により精製して、イソプロピルエーテルに
より粉末化して、エチル 5-[(4-ブロモベンジル)オキ
シ]-1H-インドール-2-カルボキシレート (565mg) を得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.33 (3H, t, J = 6.9 Hz), 4.3
2 (2H, t, J = 6.9 Hz),5.08 (2H, s), 6.98-7.04 (2H,
m), 7.18 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.36 (1H, d,J = 8.7
Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.59 (2H, d, J =
8.4 Hz), 11.77(1H, s). 2) 前記1)で得られたエチル 5-[(4-ブロモベンジ
ル)オキシ]-1H-インドール-2-カルボキシレート(300m
g, 0.802mmol)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液に、0
℃で水素化リチウムアルミニウム(60.8mg, 1.60mmol)
を加え、1時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、1
規定塩酸と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。溶媒を減圧下濃縮後、得られた残査をアルミ
ナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチル)
により精製して、イソプロピルエーテルとヘキサンによ
り粉末化して、表題化合物 (219mg) を得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 4.55 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.0
5 (2H, s), 5.19 (1H, t, J = 8.4 Hz), 6.16 (1H, s),
6.74 (1H, dd, J = 8.8, 2.2 Hz), 7.03 (1H, d, J =
2.2 Hz), 7.20 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.41 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 7.57(2H, d, J = 8.4 Hz), 10.84 (1H, s).
【0172】実施例1 4'-クロロ-N-[6-[(N,N-ジメチルアミノ)メチル]-2-
ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化58】 参考例1で得たtert-ブチル 6-[(N,N-ジメチルアミノ)
メチル]-2-ナフチルカーバメート (237 mg, 0.789 mmo
l) をトリフルオロ酢酸 (4 ml) に溶解し、室温で1時
間撹拌後、溶媒を減圧下に濃縮した。残査に酢酸エチ
ル、炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下に濃縮した。得られた残査、4’-クロ
ロビフェニルカルボン酸 (184 mg, 0.789 mmol) とジメ
チルアミノピリジン (96.4 mg, 0.789 mmol) をN,N-ジ
メチルホルムアミド(4 ml)に溶解し、氷冷下に1-エチル
-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド塩酸塩
(151 mg, 0.789 mmol) を加え、室温で16時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチル、炭酸カリウム水溶液を加え抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧下濃縮した。残査をアルミナカラムク
ロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチル) にて精製
し、溶出物を酢酸エチルとジイソプロピルエーテル
(1:5)の混合溶液から結晶化し、表題化合物 (207
mg) を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.19 (6H, s), 3.53 (2H, s),
7.45 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.4 H
z), 7.73 (1H, s), 7.85 (7H, m), 8.12 (2H, d, J= 8.
4 Hz), 8.45 (1H, s), 10.49 (1H, s). FAB(pos) :415.2 [M+H]+ 融点: 230-231℃
【0173】実施例2 4'-クロロ-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]
[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化59】 参考例2で得た tert-ブチル 6-(1-ピロリジニルメチ
ル)-2-ナフチルカーバメート(387 mg, 1.19 mmol)、4’
-クロロビフェニルカルボン酸 (112 mg, 0.482 mmol)を
用いて、実施例1と同様の操作を行うことにより表題化
合物(212 mg)を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.71 (4H, m), 2.47 (4H, m),
3.71 (2H, s), 7.46 (1H,d, J = 8.4 Hz), 7.57 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.75-7.89 (8H, m), 8.12 (2H,d, J =
8.7 Hz), 8.45 (1H, s), 10.48 (1H, s). FAB(pos): 441.1 [M+H]+ 融点: 214-217℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプ
ロピルエーテル) 実施例3 4'-クロロ-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)-2-ナフチル]
[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化60】 参考例3で得た tert-ブチル 6-(1-ピペリジニルメチ
ル)-2-ナフチルカーバメート(100 mg, 0.42 mmol)と4’
-クロロビフェニルカルボン酸 (116 mg, 0.49 mmol)を
用いて、実施例1と同様の操作を行うことにより表題化
合物(103 mg)を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.41-1.51 (6H, m), 2.37 (4H,
m), 3.56 (2H, s), 7.46(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.58 (2
H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (1H, s), 7.80 (7H,m), 8.12
(2H, d, J = 8.7 Hz), 8.45 (1H, s), 10.48 (1H, s). 融点: 220-222℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプ
ロピルエーテル)
【0174】実施例4 N-(4-ブロモフェニル)-6-[(ジメチルアミノ)メチル]-2-
ナフトアミド
【化61】 参考例4で得た N-(4-ブロモフェニル)-6-(ヒドロキシ
メチル)-2-ナフトアミド(349 mg, 0.980 mmol)、トリエ
チルアミン(0.164 ml, 1.18 mmol)をN,N-ジメチルホル
ムアミド(5 ml)に溶解し、氷冷下塩化メタンスルホニル
(0.091 ml, 18mmol)を加え、30分間撹拌した。反応液に
ジメチルアミン塩酸塩(160 mg, 96 mmol)と炭酸カリウ
ム(406 mg, 2.94 mmol)を加え、60℃で16時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチルと水を加え、酢酸エチル抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下に濃縮した。残留物にジイソプロピル
エーテルを加え結晶化し、表題化合物(135 mg)を白色粉
末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.19 (6H, s), 3.57 (2H, s),
7.57 (3H, m), 7.81 (2H,d, J = 9.0 Hz), 7.87 (1H,
s), 8.00 (3H ,m), 8.54 (1H, s), 10.52 (1H, s). 実施例5 N-(4’-クロロ[1,1’-ビフェニル]-4-イル)-6-[(N,N-ジ
メチルアミノ)メチル]-2-ナフトアミド
【化62】 実施例4で得たN-(4-ブロモフェニル)-6-[(ジメチルア
ミノ)メチル]-2-ナフトアミド(128 mg, 0.334 mmol)、4
-クロロフェニルボロン酸(62.7 mg, 401 mmol)、2規定
炭酸ナトリウム(0.668 ml, 1.34 mmol)をジメトキシエ
タン (3 ml)とテトラヒドロフラン(0.3 ml)の混合溶液
に溶解し、窒素雰囲気下、テトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(11.6 mg, 0.01 mol)を加え、90℃で4
時間撹拌した。反応溶液に飽和食塩水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下に濃縮した。残査をアルミナカラムクロマトグラ
フィー (展開溶媒;酢酸エチル) により精製し、溶出物
を酢酸エチルとジイソプロピルエーテル(1:3)の混
合溶液から結晶化し、表題化合物 (42 mg) を白色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.21 (6H, s), 3.59 (2H, s),
7.51 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.59 (1H, d, J = 8.1 H
z), 7.72 (4H ,m), 7.89 (1H, s), 7.95 (2H, d, J= 8.
7 Hz), 8.05 (3H, m), 8.58 (1H, s), 10.53 (1H, s). 融点:240-242℃
【0175】実施例6 4'-クロロ-N-[2-[(N,N-ジメチルアミノ)メチル]-6-キノ
リニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化63】 1) 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノ
リニル]アセトアミド(92.3 mg, 0.427 mmol) とトリエ
チルアミン (0.0712 ml, 0.512 mmol) をN,N-ジメチル
ホルムアミド(2 ml)に溶解し、氷冷下、塩化メタンスル
ホニル (0.0396ml, 0.512 mmol) を加え、30分間撹拌
した。反応液にジメチルアミン塩酸塩(69.6 mg, 0.854
mmol) と炭酸カリウム (177 mg, 1.28 mmol) を加え、
60℃で16時間撹拌した。反応液に炭酸カリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮
した。得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィ
ー (展開溶媒;酢酸エチル) により精製し、N-[2-[(N,N
-ジメチルアミノ)メチル]-6-キノリニル]アセトアミド
(71.9 mg) を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.25 (3H, s), 2.34 (6H, s), 3.7
6 (2H, s), 7.45-7.58 (3H, m), 8.02 (1H, d, J = 9.0
Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.31 (1H, s). 2) 前記1)で得たN-[2-[(N,N-ジメチルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミド (1.9 mg, 0.296 mmol)
を濃塩酸 (1.5 ml) に溶解し、110℃で2時間撹拌
した。溶媒を減圧下に留去し、残査に炭酸カリウム水溶
液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮
した。得られた残査、4’-クロロビフェニルカルボン酸
(68.8 mg,0.296 mmol) とジメチルアミノピリジン (3
6.1 mg, 0.296 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.5
ml)に溶解し、氷冷下、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノ
プロピル)-カルボジイミド塩酸塩 (56.6 mg, 0.296 mm
ol) を加え、室温で16時間撹拌した。反応液に炭酸カ
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下に濃縮した。得られた残査をアルミナカラムクロマ
トグラフィー (展開溶媒;酢酸エチル) により精製し、
酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル(1:5)から結
晶化し、表題化合物 (60.6 mg) を白色粉末として得
た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.23 (6H, s), 3.67 (2H, s),
7.58 (3H, m), 7.82 (2H,d, J = 8.4 Hz), 7.89 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.96 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.04 (1
H, dd, J = 9.0, 2.1 Hz), 8.13 (2H, d, J = 8.4 Hz),
8.29 (2H, d, J =8.4 Hz), 8.52 (1H, d, J = 2.1 H
z), 10.60 (1H, s). FAB(pos) : 416.1 [M+H]+ 融点:219-221℃
【0176】実施例7 4'-フルオロ-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化64】 1) 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノ
リニル]アセトアミドとピロリジンを用いて、実施例6
の1)と同様の操作を行うことにより、N-[2-(1-ピロリ
ジニルメチル)-6-キノリニル]アセトアミドを白色粉末
として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:1.85 (4H, m), 2.24 (3H, s), 2.70
(4H, m), 3.99 (2H, s), 7.58 (2H, m), 7.80 (1H,
s), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.07 (1H, d, J =8.4
Hz), 8.29 (1H, s). 2) 前記1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キ
ノリニル]アセトアミドと4’-フルオロビフェニルカル
ボン酸を用いて、実施例6の2)と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.76 (4H, m), 2.61 (4H, m), 3.
94 (2H, s), 7.36 (2H,m), 7.59 (1H, d, J = 8.4 Hz),
7.87 (4H, m), 7.99-8.14 (4H, m), 8.30 (1H,d, J =
8.4 Hz), 8.54 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.61 (1H, s). FAB(pos): 426.1 [M+H]+ 融点:190-193℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプ
ロピルエーテル)
【0177】実施例8 4'-クロロ-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化65】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キ
ノリニル]アセトアミドと4’-クロロビフェニルカルボ
ン酸を用いて、実施例6の2)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.77 (4H, m), 2.65 (4H, m),
3.98 (2H, s), 7.59 (3H,m), 7.59 (1H, d, J = 8.4 H
z), 7.87 (4H, m), 7.99-8.14 (4H, m), 8.30 (1H, d,
J = 8.4 Hz), 8.54 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.61 (1H,
s). FAB(pos): 442.1 [M+H]+ 融点:200-202℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプ
ロピルエーテル) 実施例9 4'-フルオロ-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化66】 1) 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノ
リニル]アセトアミドとピペリジンを用いて、実施例6
の1)と同様の操作を行うことにより、N-[2-(1-ピペリ
ジニルメチル)-6-キノリニル]アセトアミドを白色粉末
として得た。1H-NMR (CDCl3) δ: 1.47 (2H, m), 1.64
(4H, m), 2.25 (3H, s), 2.55 (4H, m), 3.83 (2H, s),
7.55 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 7.60 (1H, s), 7.6
7 (1H,d, J = 8.4 Hz), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.
08 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J = 2.4 Hz). 2) 前記1)で得たN-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドと4’-フルオロビフェニルカ
ルボン酸を用いて、実施例6の2)と同様の操作を行う
ことにより、表題化合物を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.44 (2H, m), 1.56 (4H, m),
2.50 (4H, m), 3.77 (2H,s), 7.35 (2H, m), 7.60 (1H,
d, J = 8.7 Hz), 7.81-8.14 (8H, m), 8.30 (1H, d, J
= 8.4 Hz), 8.54 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.61 (1H,
s). FAB(pos): 440.2 [M+H]+ 融点:202-204℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプ
ロピルエーテル)
【0178】実施例10 4'-クロロ-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化67】 実施例9の1)で得たN-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キ
ノリニル]アセトアミドと4’-クロロビフェニルカルボ
ン酸を用いて、実施例6の2)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を白色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.47 (2H, m), 1.61 (4H, m),
2.50 (4H, m), 3.33 (2H,s), 7.61 (3H, m), 7.81-7.90
(4H, m), 7.98-8.15 (4H, m), 8.34 (1H, d, J= 8.4 H
z), 8.57 (1H, s), 10.65 (1H, s). FAB(pos) : 456.1 [M+H]+ 融点:211-213℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプ
ロピルエーテル)
【0179】実施例11 4'-クロロ-N-[2-(4-モルホリニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化68】 1) 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノ
リニル]アセトアミドとピペリジンを用いて、実施例6
の1)と同様の操作を行うことにより、N-[2-(4-モルホ
リニルメチル)-6-キノリニル]アセトアミドを粉末とし
て得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.25 (3H, s), 2.55 (4H, t, J =
4.5 Hz), 3.75 (4H, t,J = 4.5 Hz), 3.81 (2H, s), 7.
42 (1H, br), 7.51 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 7.60
(1H, d, J = 8.4 Hz), 8.01 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.0
9 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.32 (1H, d, J = 2.4 Hz). 2) 前記1)で得たN-[2-(4-モルホリニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.45 (4H, t, J = 4.5 Hz), 3.6
1 (4H, t, J = 4.5 Hz),3.74 (2H, s), 7.59 (3H, m),
7.82 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.88 (2H, d, J =8.4 Hz),
7.97 (1H, d, J = 9.0), 8.04 (1H, dd, J = 9.0, 2.1
Hz), 8.13 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J =
8.4 Hz), 8.52 (1H, d, J = 2.1 Hz), 10.60 (1H, s). 元素分析値 C27H24ClN3O2として 計算値:C, 70.81; H, 5.28; N, 9.18. 実験値:C, 70.66; H, 5.31; N, 8.90. 融点: 236-238℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例12 N-[2-(4-モルホリニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビ
フェニル]-4-カルボキサミド
【化69】 実施例11の1)で得たN-[2-(4-モルホリニルメチル)-
6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.47 (4H, t, J = 4.5 Hz), 3.6
1 (4H, t, J = 4.5 Hz),3.74 (2H, s), 7.44 (1H, m),
7.53 (2H, m), 7.61 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.78 (2H,
d, J = 7.5), 7.88 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.97 (1H,
d, J = 9.0 Hz),8.04 (1H, dd, J = 9.0, 2.1 Hz), 8.1
2 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J= 8.4 Hz), 8.
53 (1H, d, J = 2.1 Hz), 10.59 (1H, s). 元素分析値 C27H25N3O2・0.5H2Oとして 計算値:C, 74.98; H, 6.06; N, 9.72. 実験値:C, 75.08; H, 6.07; N, 9.80. 融点: 214-215℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0180】実施例13 4'-フルオロ-N-[2-(4-モルホリニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化70】 実施例11の1)で得たN-[2-(4-モルホリニルメチル)-
6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.45 (4H, t, J = 4.5 Hz), 3.6
1 (4H, t, J = 4.5 Hz),3.74 (2H, s), 7.35 (2H, m),
7.61 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.84 (4H, m), 7.96 (1H,
d, J = 9.0 Hz), 8.04 (1H, dd, J = 9.0, 2.4 Hz), 8.
12 (2H, d, J =8.1 Hz), 8.30 (1H, d, J = 8.4 Hz),
8.53 (1H, d, J = 2.4 Hz), 10.59 (1H,s). 元素分析値 C27H24FN3O2として 計算値:C, 73.45; H, 5.48; N, 9.52. 実験値:C, 73.37; H, 5.36; N, 9.52. 融点: 211-212℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例14 6-(4-メチルフェニル)-N-[2-(4-モルホリニルメチル)-6
-キノリニル]ニコチンアミド
【化71】 実施例11の1)で得たN-[2-(4-モルホリニルメチル)-
6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.39 (3H, s), 2.45 (4H, t, J
= 4.5 Hz), 3.61 (4H, t, J = 4.5 Hz), 3.75 (2H, s),
7.36 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.62 (1H, d, J =8.4 H
z), 8.01 (2H, m), 8.12 (3H, m), 8.31 (1H, d, J =
8.4 Hz), 8.42 (1H,dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 8.52 (1H,
d, J = 2.4 Hz), 9.23 (1H, d, J = 2.4 Hz), 10.72 (1
H, s). 元素分析値 C27H26N4O2・0.5H2Oとして 計算値:C,73.95; H,5.98; N,12.78. 実験値:C,73.92; H,5.92; N,13.01. 融点: 214-216℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0181】実施例15 N-[2-[(ジメチルアミノ)メチル]-6-キノリニル][1,1'-
ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化72】 実施例6の1)で得たN-[2-[(N,N-ジメチルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドとビフェニルカルボン
酸を用いて、実施例6の2)と同様の操作を行うことに
より、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.23 (6H, s), 3.66 (2H, s),
7.52 (4H, m), 7.78 (2H,d, J = 7.8 Hz), 7.88 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.96 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.04 (1
H, dd, J = 9.0, 2.1 Hz), 8.12 (2H, d, J = 8.1 Hz),
8.29 (1H, d, J =8.4 Hz), 8.53 (1H, d, J = 2.1 H
z), 10.59 (1H, s). 元素分析値 C25H23N3Oとして 計算値:C, 78.71; H, 6.08; N, 11.02. 実験値:C, 78.44; H, 6.07; N, 11.01. 融点: 191-194℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例16 N-[2-[(ジメチルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-4'-フ
ルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化73】 実施例6の1)で得たN-[2-[(N,N-ジメチルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドと4’-フルオロビフェ
ニルカルボン酸を用いて、実施例6の2)と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.23 (6H, s), 3.67 (2H, s),
7.35 (2H, m), 7.58 (1H,d, J = 8.4 Hz), 7.84 (4H,
m), 7.96 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.04 (1H, dd, J= 9.
0, 2.3 Hz), 8.12 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.28 (1H, d,
J = 8.7 Hz), 8.52 (1H, d, J = 2.3 Hz), 10.58 (1H,
s). 元素分析値 C25H22FN3Oとして 計算値:C, 75.17; H, 5.55; N, 10.52. 実験値:C, 74.89; H, 5.60; N, 10.52. 融点: 205-208℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0182】実施例17 N-[2-[(ジメチルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-6-(4-
メチルフェニル)ニコチンアミド
【化74】 実施例6の1)で得たN-[2-[(N,N-ジメチルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.23 (6H, s), 2.39 (3H, s),
3.67 (2H, s), 7.36 (2H,d, J = 8.1 Hz), 7.59 (1H,
d, J = 8.4 Hz), 8.02 (2H, m), 8.12 (3H, m), 8.30
(1H, d, J = 8.7 Hz), 8.42 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 H
z), 8.51 (1H, s), 9.22 (1H, d, J = 2.4 Hz), 10.72
(1H, s). 元素分析値 C25H24N4Oとして 計算値:C, 75.73; H, 6.10; N, 14.13. 実験値:C, 75.44; H, 6.19; N, 14.12. 融点: 220-222℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例18 4'-クロロ-N-[2-[(2,5-ジメチル-1-ピロリジニル)メチ
ル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミ
【化75】 1) 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノ
リニル]アセトアミドとピペリジンを用いて、実施例6
の1)と同様の操作を行うことにより、N-[2-[(2,5-ジメ
チル-1-ピロリジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトア
ミドを粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.99 (6H, d, 6.0 Hz), 1.86 (4H,
m), 2.24 (3H, s), 2.72 (2H, m), 3.98 (2H, s), 7.5
3 (1H, dd, J = 2.2, 9.0 Hz), 7.69 (1H, d, J= 8.4 H
z), 7.80 (1H, br), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.03
(1H, d, J = 8.4Hz), 8.29 (1H, s). 2) 前記1)で得たN-[2-[(2,5-ジメチル-1-ピロリジ
ニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実
施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化合
物を無色粉末として得た。 FAB(pos): 470.2[M+H]+
【0183】実施例19 N-[2-[(2,5-ジメチル-1-ピロリジニル)メチル]-6-キノ
リニル]-4'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサ
ミド
【化76】 実施例18の1)で得たN-[2-[(2,5-ジメチル-1-ピロリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。 FAB(pos): 454.2[M+H]+ 実施例20 N-[2-[(2,5-ジメチル-1-ピロリジニル)メチル]-6-キノ
リニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化77】 実施例18の1)で得たN-[2-[(2,5-ジメチル-1-ピロリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。 FAB(pos): 436.2[M+H]+
【0184】実施例21 4-(4-メチル-1-ピペリジニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメ
チル)-6-キノリニル]ベンズアミド
【化78】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:0.98 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.3
3 (2H, m), 1.59 (1H, m), 1.74 (2H, m), 1.80 (4H,
m), 2.62 (4H, m), 2.86 (2H, m), 3.85 (2H, m),3.94
(2H, s), 6.95 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.57 (1H, d, J
= 8.7 Hz), 7.65(1H, dd, J = 2.4, 8.7 Hz), 7.81 (2
H, d, J = 9.0 Hz), 7.90 (1H, br), 8.05(1H, d, J =
8.7 Hz), 8.10 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.45 (1H, d, J
= 2.4 Hz). FAB(pos): 429.3[M+H]+ 融点: 200-202℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例22 4-(2-オキソ-1-ピペリジニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメ
チル)-6-キノリニル]ベンズアミド
【化79】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.84 (4H, m), 1.98 (4H, m),
2.62 (6H, m), 3.70 (2H,m), 3.94 (2H, s), 7.38 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.59 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.68 (1
H, dd, J = 2.3, 9.0 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.4 Hz),
8.06 (1H, d, J= 9.0 Hz), 8.11 (1H, d, J = 8.4 H
z), 8.30 (1H, br), 8.45 (1H, d, J = 2.3Hz). FAB(pos): 429.2[M+H]+ 融点: 210-212℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0185】実施例23 4'-クロロ-N-[2-[[(2R,6S)-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化80】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド (100
mg, 0.246 mmol)、(2R,6S)-2,6-ジメチルピペリジン
(0.331 ml, 2.46 mmol)と炭酸カリウム(67.9 mg, 0.491
mmol)のジメチルホルムアミド(1.5 ml) 溶液を、80℃
で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、水を加え
た。生じた沈殿物を集め、水、エタノールとイソプロピ
ルエーテルで順次洗浄して表題化合物 (65mg) を粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.01 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.2
9 (2H, m), 1.61 (4H, m), 2.52 (2H, m), 3.96 (2H,
s), 7.59 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.75 (1H, d, J= 8.4
Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.
4 Hz), 8.00 (2H,m), 8.14 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.27
(1H, d, J = 8.4 Hz), 8.53 (1H, s), 10.61 (1H, s). FAB(pos): 484[M+H]+ 実施例24 4'-クロロ-N-[2-[(4-メチル-1-ピペラジニル)メチル]-6
-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化81】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.16 (3H, s), 2.35-2.50 (8H,
m), 3.73 (2H, s), 7.58(3H, m), 7.82 (2H, d, J = 8.
4 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.96 (1H,d, J =
9.0 Hz), 8.04 (1H, m), 8.13 (2H, d, J = 8.4 Hz),
8.29 (1H, d, J =8.7 Hz), 8.53 (1H, s), 10.61 (1H,
s). FAB(pos): 471.2[M+H]+ 融点: 215℃ (分解) (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテル)
【0186】実施例25 4'-クロロ-N-[2-[(2-メチル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ
ール-1-イル)メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]
-4-カルボキサミド
【化82】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.97 (3H, s), 3.21 (2H, t, J
= 9.0 Hz), 3.52 (2H, t, J = 9.0 Hz), 4.56 (2H, s),
7.46 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J =8.4 H
z), 7.82 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.4
Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.07 (1H, dd, J =
9.0, 2.1 Hz), 8.13 (2H, d, J = 8.4 Hz),8.34 (1H,
d, J = 8.4 Hz), 8.56 (1H, d, J = 2.1 Hz), 10.63 (1
H, s). FAB(pos): 455[M+H]+ 実施例26 4'-クロロ-N-[2-(1,3-チアゾリジン-3-イルメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化83】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.94 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.1
2 (2H, t, J = 6.0 Hz),3.78 (2H, s), 4.09 (2H, s),
7.58 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.70 (1H, d, J =8.0 Hz),
7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.4 H
z), 8.00 (2H, m), 8.14 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.34
(1H, d, J = 8.8 Hz), 8.56 (1H, s), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 460[M+H]+
【0187】実施例27 4'-クロロ-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化84】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.02 (12H, s), 1.56 (6H, m),
4.01 (2H, s), 7.59 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (6H,
m), 7.99 (1H, m), 8.13 (2H, d, J = 8.0 Hz),8.27 (1
H, d, J = 8.8 Hz), 8.51 (1H, s), 10.59 (1H, s). FAB(pos): 512[M+H]+ 実施例28 4'-クロロ-N-[2-[[4-(2-ピリジニル)-1-ピペラジニル]
メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化85】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.36 (4H, m), 3.31 (4H, m),
3.60 (2H, s), 6.43 (1H,m), 6.61 (1H, d, J = 8.8 H
z), 7.32-7.48 (4H, m), 7.60-7.71 (4H, m), 7.75-7.9
5 (5H, m), 8.11 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.36 (1H, s),
10.42 (1H, s). FAB(pos): 534[M+H]+
【0188】実施例29 4'-クロロ-N-[2-[[4-(2-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化86】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.71 (4H, m), 2.23 (3H, m),
2.31 (3H, s), 2.97 (2H,m), 3.80 (2H, s), 7.08-7.24
(4H, m), 7.59 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.67 (1H, d, J
= 8.8 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 8.03 (2H, m), 8.14 (2H, d, J = 8.4 H
z), 8.32 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.55 (1H, s), 10.63
(1H, s). FAB(pos): 546[M+H]+ 実施例30 4'-クロロ-N-[2-[[4-(3-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化87】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.71 (4H, m), 2.20 (3H, m),
2.27 (3H, s), 2.97 (2H,m), 3.57 (2H, s), 7.06 (4H,
m), 7.59 (3H, m), 7.82 (4H, m), 8.02 (2H, m), 8.1
2 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.35 (1H, m), 8.54 (1H, s),
10.61 (1H, s). FAB(pos): 546[M+H]+
【0189】実施例31 4'-クロロ-N-[2-[[4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジニ
ル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化88】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.71 (4H, m), 2.20 (3H, m),
2.26 (3H, s), 2.96 (2H,m), 3.78 (2H, s), 7.12 (4H,
m), 7.61 (3H, m), 7.83 (2H, d, J = 8.6 Hz),7.90
(2H, d, J = 8.6 Hz), 8.03 (2H, m), 8.14 (2H, d, J
= 8.2 Hz), 8.31(1H, d, J = 8.4 Hz), 8.55 (1H, s),
10.63 (1H, s). FAB(pos): 546[M+H]+ 実施例32 4'-クロロ-N-[2-[(2-フェニル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダ
ゾール-1-イル)メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニ
ル]-4-カルボキサミド
【化89】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:3.46 (2H, m), 3.82 (2H, m),
4.51 (2H, s), 7.48 (3H,m), 7.61 (4H, s), 7.79-8.16
(9H, m), 8.36 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.58 (1H, d, J
= 1.8 Hz), 10.65 (1H, s). FAB(pos): 517[M+H]+
【0190】実施例33 4'-クロロ-N-[2-(3,4-ジヒドロ-1(2H)-キノリニルメチ
ル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミ
【化90】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.00 (2H, m), 2.79 (2H, m),
3.55 (2H, m), 4.70 (2H,s), 6.47 (2H, m), 6.82-6.94
(2H, m), 7.38 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.58 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.89 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 8.01 (2H, m), 8.13 (2H, d, J = 8.4 H
z), 8.27 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.55 (1H, d, J = 1.8
Hz), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 504[M+H]+ 実施例34 4'-クロロ-N-[2-(3,4-ジヒドロ-2(1H)-イソキノリニル
メチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化91】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.77-2.83 (4H, m), 3.64 (2H,
s), 3.93 (2H, s), 7.03-7.11 (4H, m), 7.57 (2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.64 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.82(2H, d,
J = 8.8 Hz), 7.88 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.01 (2H,
m), 8.12 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J = 8.4
Hz), 8.54 (1H, s), 10.62 (1H, s). FAB(pos): 504[M+H]+
【0191】実施例35 4'-クロロ-N-[2-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-イル
メチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化92】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.96 (2H, m), 3.43 (2H, m),
4.53 (2H, s), 6.61 (2H,m), 6.95-7.09 (2H, m), 7.57
(3H, m), 7.83 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J
= 8.8 Hz), 8.02 (2H, m), 8.13 (2H, d, J = 8.4 H
z), 8.32 (1H, d, J= 8.8 Hz), 8.55 (1H, d, J = 2.2
Hz), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 490[M+H]+ 実施例36 4'-クロロ-N-[2-(1H-イミダゾール-1-イルメチル)-6-キ
ノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化93】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:5.49 (2H, s), 6.96 (1H, s),
7.28 (2H, m), 7.58 (3H,m), 7.82 (2H, d, J = 8.4 H
z), 7.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.01 (2H, m), 8.12
(2H, d, J = 8.6 Hz), 8.35 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.5
7 (1H, d, J = 2.2Hz), 10.65 (1H, s). FAB(pos): 439[M+H]+
【0192】実施例37 4'-クロロ-N-[2-[(4-フェニル-1-ピペラジニル)メチル]
-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化94】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:2.62 (4H, m), 3.17 (4H, m),
3.82 (2H, s), 6.78 (1H,m), 6.93 (2H, d, J = 7.8 H
z), 7.20 (2H, m), 7.58 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.69
(1H, d, J = 8.8 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.8
9 (2H, d, J = 8.6Hz), 8.01 (2H, m), 8.14 (2H, d, J
= 8.6 Hz), 8.32 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.56 (1H, d,
J = 1.8 Hz), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 533[M+H]+ 実施例38 4-(4-フルオロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)
-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化95】 参考例9で得た2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ルアミン (500 mg, 2.2mmol)とピリジン (0.356 ml, 4.
4 mmol)のテトラヒドロフラン溶液 (11 ml)に、氷冷
下、4-ニトロフェニルクロロホルメート (488 mg, 2.42
mmol)を加えた。30分間撹拌後、反応液を濃縮し、残
留物にジメチルスルホキシド(11 ml)を加えた。室温
下、撹拌しながら4-(4-フルオロフェニル)ピペリジン
塩酸塩 (569 mg,2.64 mmol)、4規定水酸化ナトリウム水
溶液 (0.66 ml)を加え、2時間撹拌した。酢酸エチル、
水を加え抽出し、有機層を水洗後、濃縮し、残留物をア
ルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチ
ル) により精製し、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ルから表題化合物 (612 mg) を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ1.57 (2H, m), 1.64 (4H, m), 1.8
2 (2H, m), 2.50 (4H, m), 2.79 (1H, m), 2.92 (2H,
m), 3.81 (2H, s), 4.34 (2H, m), 7.12 (2H, m),7.31
(2H, m), 7.51 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.82 (2H, s-lik
e), 8.07 (1H, s), 8.14 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.83
(1H, s). FAB(pos): 433.2[M+H]+ 融点: 206-207℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0193】実施例39 4-フェニル-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化96】 参考例9で得た2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ルアミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.59-1.85 (8H, m), 2.50 (4H,
m), 2.73 (1H, m), 2.89(2H, m), 3.81 (2H, s), 4.33
(2H, m), 7.20-7.34 (5H, m), 7.51 (1H, d, J= 8.4 H
z), 7.82 (2H, s-like), 8.07 (1H, s), 8.14 (1H, d,
J = 8.4 Hz), 8.83 (1H, s). FAB(pos): 415.3[M+H]+ 融点: 187-189℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例40 4-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6
-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化97】 参考例9で得た2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ルアミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ1.58 (2H, m), 1.72 (4H, m), 1.8
0 (2H, m), 2.50 (4H, m), 2.79 (1H, m), 2.92 (2H,
m), 3.82 (2H, s), 4.33 (2H, m), 7.34 (4H, m),7.51
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.82 (2H, s-like), 8.07 (1H,
s), 8.14 (1H, d,J = 8.4 Hz), 8.85 (1H, s). FAB(pos): 449.2[M+H]+ 融点: 205℃ (分解) (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテル)
【0194】実施例41 4-(4-メチルフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6
-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化98】 参考例9で得た2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ルアミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.55 (2H, m), 1.72 (4H, m),
1.78 (2H, m), 2.27 (3H,s), 2.50 (4H, m), 2.72 (1H,
m), 2.91 (2H, m), 3.81 (2H, s), 4.32 (2H, m), 7.1
3 (4H, m), 7.51 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.82 (2H, s-l
ike), 8.08 (1H,s), 8.14 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.84
(1H, s). FAB(pos): 429.3[M+H]+ 融点: 214-216℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例42 6-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)
-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化99】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.73 (4H, m), 2.50 (4H, m),
3.85 (5H, s-like), 7.10(2H, d, J = 9.0 Hz), 7.59
(1H, d, J = 8.7 Hz), 7.98 (2H, m), 8.11 (1H,d, J =
8.4 Hz), 8.18 (2H, d, J = 8.7 Hz), 8.29 (1H, d, J
= 9.0 Hz), 8.40(1H, d, J = 8.4 Hz), 8.51 (1H, s),
9.20 (1H, s), 10.71 (1H, s). FAB(pos): 439.2[M+H]+ 融点: 210℃ (分解) (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテル)
【0195】実施例43 N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビ
フェニル]-4-カルボキサミド
【化100】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.73 (4H, m), 2.50 (4H, m),
3.85 (2H, s), 7.50 (4H,m), 7.78 (2H, d, J = 8.1 H
z), 7.88 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.02 (2H, m), 8.12
(2H, d, J = 8.1 Hz), 8.28 (1H, d, J = 8.7Hz), 8.53
(1H, d, J = 2.0 Hz), 10.60 (1H, s). FAB(pos): 408.2[M+H]+ 融点: 181-183℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例44 6-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6
-キノリニル]ニコチンアミド
【化101】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.73 (4H, m), 2.50 (4H, m),
3.85 (2H, s), 7.61 (3H,m), 8.01 (2H, m), 8.28 (4H,
m), 8.48 (2H, m), 9.25 (1H, d, J = 2.2 Hz),10.76
(1H, s). FAB(pos): 443.2[M+H]+ 融点: 225-227℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0196】実施例45 6-(4-フルオロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)
-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化102】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.73 (4H, m), 2.50 (4H, m),
3.86 (2H, s), 7.39 (2H,m), 7.60 (1H, d, J = 8.4 H
z), 8.01 (2H, m), 8.19 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.28
(3H, m), 8.45 (1H, dd, J = 8.4, 2.1 Hz), 8.51 (1H,
d, J = 1.7 Hz), 9.24 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.75
(1H, s). FAB(pos): 427.2[M+H]+ 融点: 210℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソプロ
ピルエーテル) 実施例46 6-(4-メチルフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6
-キノリニル]ニコチンアミド
【化103】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.73 (4H, m), 2.39 (3H, s),
2.50 (4H, m), 3.86 (2H,s), 7.36 (2H, d, J = 8.1 H
z), 7.59 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.01 (2H, m), 8.13
(3H, m), 8.29 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.42 (1H, dd, J
= 8.4, 2.2 Hz), 8.51 (1H, d, J = 2.0 Hz), 9.22 (1
H, d, J = 2.2 Hz), 10.73(1H, s). FAB(pos): 423.2[M+H]+ 融点: 207-209℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0197】実施例47 4'-クロロ-N-[2-[[4-(4-フルオロベンゾイル)-1-ピペリ
ジニル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カ
ルボキサミド
【化104】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.76 (4H, m), 2.28 (2H, m),
2.89 (2H, m), 3.40 (1H,m), 3.79 (2H, s), 7.37 (2H,
m), 7.62 (3H, m), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz),7.90
(2H, d, J = 8.4 Hz), 8.03-8.14 (6H, m), 8.31 (1H,
d, J = 8.6 Hz),8.55 (1H, s), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 578[M+H]+ 実施例48 4'-クロロ-N-[2-[[4-(4-クロロベンゾイル)-1-ピペリジ
ニル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カル
ボキサミド
【化105】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.77 (4H, m), 2.28 (2H, m),
2.90 (2H, m), 3.45 (1H,m), 3.79 (2H, s), 7.62 (5H,
m), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (2H, d,J = 8.4
Hz), 8.03 (4H, m), 8.14 (2H, d, J = 8.2 Hz), 8.31
(1H, d, J = 8.4 Hz), 8.54 (1H, s), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 594[M+H]+
【0198】実施例49 4'-クロロ-N-[2-[(メチルアニリノ)メチル]-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化106】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:3.17 (3H, s), 4.80 (2H, s),
6.62 (1H, m), 6.76 (2H,d, J = 8.0 Hz), 7.15 (2H,
m), 8.30 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.59 (2H, d, J= 8.4
Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.
4 Hz), 7.96 (2H,m), 8.13 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.27
(1H, d, J = 8.6 Hz), 8.55 (1H, s), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 478[M+H]+ 実施例50 4'-クロロ-N-[2-[[3-(4-フルオロベンゾイル)-1-ピペリ
ジニル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カ
ルボキサミド
【化107】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.39 (1H, s), 1.73 (3H, m),
2.23 (2H, m), 2.91 (2H,m), 3.63 (1H, m), 3.78 (2H,
s), 7.31 (2H, m), 7.58 (3H, m), 7.86 (4H, m), 8.0
1 (4H, m), 8.13 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.25 (1H, d,
J = 8.2 Hz), 8.54 (1H, s), 10.61 (1H, s). FAB(pos): 578[M+H]+
【0199】実施例51 4'-クロロ-N-[2-[(4-フェニル-1-ピペリジニル)メチル]
-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化108】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.74 (4H, m), 2.20 (2H, m),
2.52 (1H, m), 2.97 (2H,m), 3.79 (2H, s), 7.27 (5H,
m), 7.58 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.69 (1H, d,J = 8.4
Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J =
8.4 Hz), 8.00 (2H, m), 8.14 (2H, d, J = 8.8 Hz),
8.31 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.54 (1H, d,J = 1.8 Hz),
10.62 (1H, s). FAB(pos): 532[M+H]+ 実施例52 1-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6
-キノリニル]-4-ピペリジンカルボキサミド
【化109】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:1.73 (4H, m), 1.89 (4H, m),
2.50 (5H, m), 2.75 (2H,m), 3.76 (2H, m), 3.83 (2H,
s), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.24 (2H, d,J = 9.0
Hz), 7.55 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.77 (1H, dd, J =
8.8, 2.2 Hz), 7.90 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.21 (1H,
d, J = 8.8 Hz), 8.38 (1H, d, J = 2.2Hz), 10.26 (1
H, s). FAB(pos): 449[M+H]+ 融点: 204-206℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0200】実施例53 N-[2-[(2-ベンジル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-
イル)メチル]-6-キノリニル]-4'-クロロ[1,1'-ビフェニ
ル]-4-カルボキサミド
【化110】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ:3.22 (2H, m), 3.60 (2H, m),
3.75 (2H, s), 4.51 (2H,s), 7.17-7.33 (6H, m), 7.57
(2H, d, J = 8.4 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.
88 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.99 (2H, m), 8.12 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.53 (1H,
s), 10.62 (1H, s). FAB(pos): 531[M+H]+ 実施例54 N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビ
フェニル]-4-カルボキサミド
【化111】 1) 参考例5で得たN-[2-(ヒドロキシメチル)-6-キノ
リニル]アセトアミドとピペリジンを用いて、実施例6
の1)と同様の操作を行うことにより、N-[2-(1-ピペリ
ジニルメチル)-6-キノリニル]アセトアミドを得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.70 (6H, m), 2.24 (3H,
s), 2.38-2.53 (4H, m),3.76 (2H, s), 7.52 (1H, dd,
J = 2.6, 9.2 Hz), 7.63 (1H, d, J = 8.4 Hz),7.67 (1
H, br), 7.99 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.07 (1H, d, J =
8.4 Hz), 8.31(1H, d, J = 2.6 Hz). 元素分析値 C17H21N3O・0.25H2Oとして 計算値:C, 70.93; H, 7.53; N, 14.60. 実験値:C, 71.06; H, 7.37; N, 14.62. 融点: 182-184℃(結晶化溶媒:酢酸エチル−n-ヘキサ
ン) 2) 前記1)で得たN-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミド (4.5g, 16mmol)と濃塩酸 (70
ml) を 110℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧下に留去
し、残査に水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。得られた残査を
アルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エ
チル) により精製し、6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメチ
ル)キノリン(3.4g)を油状物として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.37-1.68 (6H, m), 2.39-2.55
(4H, m), 3.72 (2H, s),3.91 (2H, br), 6.89 (1H, d,
J = 2.6 Hz), 7.12 (1H, dd, J = 2.6 and 8.8 Hz), 7.
51 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.86 (1H, d, J = 8.4 Hz),
7.87 (1H, d, J =8.8 Hz). 3) 前記2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメチ
ル)キノリン (250 mg,1 mmol)、ビフェニルカルボン酸
(220 mg, 1.1 mmol) とジメチルアミノピリジン (150 m
g, 1.2 mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(8 ml)に溶解
し、氷冷下、WSC (230 mg, 1.2 mmol) を加え、室
温で18時間撹拌した。反応液に炭酸カリウム水溶液を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮し
た。得られた残査をアルミナカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル) により精製し、酢酸から結晶
化し、表題化合物 (335 mg) を融点186-188℃の無色針
状晶として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.76 (6H, m), 2.43-2.56
(4H, m), 3.78 (2H, s),7.38-7.56 (3H, m), 7.59-7.81
(6H, m), 7.96-8.18 (5H, m), 8.49 (1H, d, J= 2.2 H
z). 元素分析値 C28H27N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 78.11; H, 6.56; N, 9.76. 実験値:C, 78.48; H, 6.31; N, 10.00.
【0201】実施例55 4'-メチル-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化112】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.70 (6H, m), 2.39-2.56
(7H, m), 3.79 (2H, s),7.30 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.
56 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.63-7.78 (4H, m), 7.95-8.
07 (5H, m), 8.49 (1H, d, J = 1.8 Hz). 元素分析値 C29H29N3O・0.25H2Oとして 計算値:C, 79.15; H, 6.76; N,9.55. 実験値:C, 79.38; H, 6.88; N, 9.73. 融点: 198-200℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例56 4'-メトキシ-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化113】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.85 (6H, m), 2.41-2.56
(4H, m), 3.78 (2H, s),3.88 (3H, s), 7.02 (2H, d, J
= 8.8 Hz), 7.54-7.66 (6H, m), 7.93-8.20 (5H, m),
8.49 (1H, d, J = 2.2 Hz). 元素分析値 C29H29N3O2・0.25H2Oとして 計算値:C, 76.38; H, 6.52; N, 9.21. 実験値:C, 76.21; H, 6.38; N, 9.32. 融点: 192-194℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0202】実施例57 6-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6
-キノリニル]ニコチンアミド
【化114】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.80 (6H, m), 2.38-2.58
(4H, m), 3.78 (2H, s),7.48 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.
62-7.75 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.96-8.
18 (4H, m), 8.24 (1H, br), 8.31 (1H, dd, J = 2.2,
8.4 Hz), 8.45 (1H, d, J = 2.2 Hz), 9.20 (1H, d, J
= 1.4 Hz). 元素分析値 C27H25ClN4O・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.59; H, 5.62; N, 12.02. 実験値:C, 69.33; H, 5.52; N, 12.08. 融点: 215-218℃(分解) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例58 6-(4-メチルフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6
-キノリニル]ニコチンアミド
【化115】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.80 (6H, m), 2.40-2.56
(7H, m), 3.79 (2H, s),7.33 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.
63-7.74 (2H, m), 7.86 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.93-8.
19 (5H, m), 8.29 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 8.46
(1H, d, J = 2.2 Hz), 9.19 (1H, d, J = 2.2 Hz). 融点: 206-207℃(分解) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) FAB(pos) :437[M+H]+
【0203】実施例59 6-(4-フルオロフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)
-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化116】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.74 (6H, m), 2.42-2.56
(4H, m), 3.78 (2H, s),7.20 (2H, dd, J = 8.4 and 8.
8 Hz), 7.63-7.76 (2H, m), 7.84 (1H, d, J = 8.0 H
z), 8.02-8.18 (5H, m), 8.31 (1H, dd, J = 2.2, 8.4
Hz), 8.46 (1H, d,J = 2.2 Hz), 9.19 (1H, d, J = 1.8
Hz). 元素分析値 C27H25FN4O・0.25H2Oとして 計算値:C, 72.87; H, 5.78; N, 12.59. 実験値:C, 72.91; H, 5.45; N, 12.75. 融点: 209-210℃(分解) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル)
【0204】実施例60 6-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)
-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化117】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.38-1.71 (6H, m), 2.43-2.56
(4H, m), 3.80 (2H, s),3.90 (3H, s), 7.04 (2H, d, J
= 9.0 Hz), 7.64-7.73 (2H, m), 7.83 (1H, d,J = 8.4
Hz), 8.00-8.18 (5H, m), 8.28 (1H, dd, J = 2.6, 8.
4 Hz), 8.46 (1H, d, J = 2.6 Hz), 9.17 (1H, d, J =
1.8 Hz). 元素分析値 C28H28N4O2・0.25H2Oとして 計算値:C, 73.58; H, 6.28; N, 12.26. 実験値:C, 73.56; H, 6.16; N, 12.24. 融点: 210-211℃(分解) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル)
【0205】実施例61 4'-メチル-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化118】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ1.73 (4H, m), 2.37 (3H, s), 2.5
0 (4H, m), 3.85 (2H, s), 7.33 (2H, d, J = 8.1 Hz),
7.58 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.68 (2H, d, J =8.1 H
z), 7.85 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.95 (1H, d, J = 9.0
Hz), 8.04 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 8.10 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 8.27 (1H, d, J = 8.4 Hz),8.52 (1H,
d, J = 2.4 Hz). FAB(pos) 422.3[M+H]+ 融点: 192-193℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル) 実施例62 4'-メトキシ-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化119】 実施例7の1)で得たN-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-
キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の2)と
同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ1.73 (4H, m), 2.50 (4H, m), 3.8
3 (3H, s), 3.85 (2H, s), 7.08 (2H, d, J = 8.7 Hz),
7.58 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.74 (2H, d, J =8.7 H
z), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.95 (1H, d, J = 9.0
Hz), 8.03 (1H, dd, J = 2.1, 9.0 Hz), 8.09 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 8.27 (1H, d, J = 8.4 Hz),8.52 (1H,
d, J = 2.1 Hz). FAB(pos) 438.3[M+H]+ 融点: 197-199℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテル)
【0206】実施例63 4-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6
-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキシアミド
【化120】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例38と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.37-2.02 (10H, m), 2.38-2.54
(4H, m), 2.63-2.84 (1H, m), 2.94-3.14 (2H, m), 3.7
6 (2H, s), 4.20-4.36 (2H, m), 6.65 (1H, br),7.15
(2H, d, J = 8.4 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.4
9 (1H, dd, J = 2.2 and 9.2 Hz), 7.60 (1H, d, J =
8.4 Hz), 7.93-8.10 (3H, m). 元素分析値 C27H31ClN4O・1.5H2Oとして 計算値:C, 66.18; H, 6.99; N, 11.43. 実験値:C, 66.32; H, 6.75; N, 11.74. 融点: 214-217 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチル-
ジエチルエーテル) 実施例64 4-(4-メチルフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6
-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキシアミド
【化121】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例38と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-2.02 (10H, m), 2.34 (3H,
s), 2.47-2.83 (5H, m),2.95-3.15 (2H, m), 3.82 (2H,
s), 4.20-4.36 (2H, m), 6.70 (1H, br), 7.14(4H, b
r), 7.53 (1H, dd, J = 2.2 and 8.8 Hz), 7.64 (1H,
d, J = 8.4 Hz),7.93-8.10 (3H, m). 元素分析値 C28H34N4O・H2Oとして 計算値:C, 73.01; H, 7.88; N, 12.16. 実験値:C, 72.68; H, 7.57; N, 12.20. 融点: 204-205 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチル-
ジエチルエーテル)
【0207】実施例65 4-(4-フルオロフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)
-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキシアミド
【化122】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例38と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.36-2.02 (10H, m), 2.37-2.55
(4H, m), 2.63-2.85 (1H, m), 2.94-3.14 (2H, m), 3.7
6 (2H, s), 4.10-4.36 (2H, m), 6.66 (1H, br),7.01
(2H, dd, J = 8.4 and 8.8 Hz), 7.11-7.24 (2H, m),
7.50 (1H, dd, J =2.2 and 8.8 Hz), 7.60 (1H, d, J =
8.4 Hz), 7.92-8.10 (3H, m). 元素分析値 C27H31FN4O・0.5H2Oとして 計算値:C, 71.18; H, 7.08; N, 12.30. 実験値:C, 71.13; H, 6.94; N, 12.52. 融点: 203-204 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチル-
ジエチルエーテル) 実施例66 4-(4-メトキシフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)
-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキシアミド
【化123】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例38と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.37-2.02 (10H, m), 2.42-2.57
(4H, m), 2.60-2.80 (1H, m), 2.94-3.14 (2H, m), 3.7
8 (2H, s), 3.80 (3H, s), 4.19-4.36 (2H, m),6.66 (1
H, br), 6.87 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.15 (2H, d, J =
8.4 Hz), 7.50(1H, dd, J = 2.6 and 9.2 Hz), 7.61
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.93-8.10 (3H, m). 融点: 197-198 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチル-
ジエチルエーテル)
【0208】実施例67 2’-フルオロ-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キノリ
ニル][1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシアミド
【化124】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.77 (6H, m), 2.47-2.65
(4H, m), 3.86 (2H, s),7.12-7.54 (4H, m), 7.63-7.78
(4H, m), 7.96-8.22 (5H, m), 8.48 (1H, d, J= 2.6 H
z). 融点: 163-164 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例68 2’,4’-ジフルオロ-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-
キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシアミド
【化125】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.78 (6H, m), 2.50-2.67
(4H, m), 3.87 (2H, s),6.89-7.08 (2H, m), 7.38-7.54
(1H, m), 7.59-7.80 (4H, m), 7.96-8.23 (5H,m), 8.4
7 (1H, br). 元素分析値 C28H25F2N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 72.09; H, 5.62; N, 9.01. 実験値:C, 71.79; H, 5.59; N, 8.75. 融点: 181-182 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0209】実施例69 6-(2,4-ジフルオロフェニル)-N-[2-(1-ピペリジニルメ
チル)-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化126】 実施例54の2)で得た6-アミノ-2-(1-ピペリジニルメ
チル)キノリンを用いて、実施例54の3)と同様の操
作を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.41-1.77 (6H, m), 2.47-2.68
(4H, m), 3.86 (2H, s),6.88-7.13 (2H, m), 7.73 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.90-8.00 (1H, m), 8.02-8.25 (4H,
m), 8.32 (1H, dd, J = 2.2 and 8.4 Hz), 8.46 (1H,
d, J = 1.8 Hz),9.24 (1H, d, J = 1.8 Hz). 元素分析値 C27H24F2N4O・0.5H2Oとして 計算値:C, 69.37; H, 5.39; N, 11.98. 実験値:C, 69.14; H, 5.21; N, 12.04. 融点: 182-183 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例70 2’,4’-ジクロロ-N-[2-(1-ピペリジニルメチル)-6-キ
ノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシアミド
【化127】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.40-1.76 (6H, m), 2.48-2.63
(4H, m), 3.84 (2H, s),7.22-7.40 (2H, m), 7.52-7.78
(5H, m), 7.96-8.19 (5H, m), 8.47 (1H, d, J= 2.2 H
z). 元素分析値 C28H25Cl2N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 67.34; H, 5.25; N, 8.41. 実験値:C, 67.46; H, 5.20; N, 8.47. 融点: 210-212 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル)
【0210】実施例71 4’-フルオロ-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-
カルボキシアミド
【化128】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (12H, s), 1.60 (6H, br),
4.10 (2H, s), 7.17 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.56-7.76
(5H, m), 7.96-8.17 (6H, m), 8.46 (1H, d, J =2.6 H
z). 融点: 229-231 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例72 6-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1
-ピペリジニル)メチル]-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化129】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (12H, s), 1.60 (6H, br),
4.10 (2H, s), 7.49 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.64-7.74
(1H, m), 7.81-7.90 (1H, m), 7.96-8.18 (6H, m), 8.2
7-8.38 (1H, m), 8.44 (1H, d, J = 2.2 Hz), 9.20 (1
H, d, J = 1.8 Hz). 元素分析値 C31H33ClN4O・H2Oとして 計算値:C, 70.11; H, 6.64; N, 10.55. 実験値:C, 70.16; H, 6.59; N, 10.62. 融点: 258-259 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0211】実施例73 6-(4-メチルフェニル)-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1
-ピペリジニル)メチル]-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化130】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (12H, s), 1.60 (6H, br),
2.44 (3H, s), 4.10 (2H, s), 7.33 (2H, d, J = 8.2 H
z), 7.63-7.74 (1H, m), 7.87 (1H, d, J = 8.4Hz), 7.
94-8.16 (6H, m), 8.25-8.35 (1H, m), 8.44 (1H, d, J
= 2.6 Hz), 9.19 (1H, d, J = 1.8 Hz). 元素分析値 C32H36N4O・H2Oとして 計算値:C, 75.26; H, 7.50; N, 10.97. 実験値:C, 74.98; H, 7.44; N, 11.07. 融点: 246-247 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例74 4-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1
-ピペリジニル)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカ
ルボキシアミド
【化131】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例54の2)および実施例38と同様の操作を
順次行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.03 (12H, s), 1.46-2.01 (10H,
m), 2.63-2.84 (1H, m), 2.95-3.15 (2H, m), 4.07 (2
H, s), 4.20-4.37 (2H, m), 6.62 (1H, br), 7.15 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.49 (1
H, dd, J = 2.6 and 8.8 Hz), 7.81-8.11 (4H, m). FAB(pos): 519 [MH]+ 元素分析値 C31H39ClN4O・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.50; H, 7.63; N, 10.61. 実験値:C, 70.88; H, 7.79; N, 11.14. 融点: 203-204 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジエチル
エーテル)
【0212】実施例75 4-(4-メチルフェニル)-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1
-ピペリジニル)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカ
ルボキシアミド
【化132】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例54の2)および実施例38と同様の操作を
順次行うことにより、表題化合物を無色粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (12H, s), 1.50-2.02 (10H,
m), 2.34 (3H, s), 2.63-2.84 (1H, m), 2.94-3.13 (2
H, m), 4.07 (2H, s), 4.20-4.34 (2H, m), 6.59(1H, b
r), 7.14 (4H, s), 7.48 (1H, dd, J = 2.2 and 9.2 H
z), 7.86-8.09 (4H, m). 元素分析値 C32H42N4O・0.5H2Oとして 計算値:C, 75.70; H, 8.54; N, 11.04. 実験値:C, 75.57; H, 8.30; N, 11.16. 融点: 200-202 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジエチル
エーテル) 実施例76 N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)メチル]
-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシアミ
【化133】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (12H, s), 1.60 (6H, br),
4.10 (2H, s), 7.40-7.56 (3H, m), 7.60-7.80 (6H,
m), 7.96-8.16 (5H, m), 8.47 (1H, d, J = 2.4 Hz). 融点: 200-201 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0213】実施例77 4’-メチル-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジ
ニル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カ
ルボキシアミド
【化134】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (12H, s), 1.59 (6H, br),
2.42 (3H, s), 4.09 (2H, s), 7.30 (2H, d, J = 8.2 H
z), 7.55 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.63-7.77 (4H,m), 7.
95-8.16 (5H, m), 8.46 (1H, d, J = 2.6 Hz). 元素分析値 C33H37N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 79.16; H, 7.65; N, 8.39. 実験値:C, 79.21; H, 7.66; N, 8.41. 融点: 242-243 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例78 4’-メトキシ-N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-
カルボキシアミド
【化135】 参考例13で得たN-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用い
て、実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表
題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (12H, s), 1.59 (6H, br),
3.88 (3H, s), 4.10 (2H, s), 7.02 (2H, d, J = 8.8 H
z), 7.55-7.76 (5H, m), 7.94-8.16 (6H, m), 8.46 (1
H, d, J = 2.6 Hz). 融点: 210-211 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0214】実施例79 4’-フルオロ-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カル
ボキシアミド
【化136】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.28
-1.80 (6H, m), 2.51-2.73 (2H, m), 4.04 (2H, s), 7.
17 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.54-7.76 (5H, m), 7.86 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 7.96-8.17 (5H, m), 8.46 (1H, d,
J = 2.2 Hz). 元素分析値 C30H30FN3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 75.60; H, 6.56; N, 8.82. 実験値:C, 75.72; H, 6.31; N, 8.72. 融点: 187-188 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例80 N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)メチル]-6-
キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシアミド
【化137】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.28
-1.77 (6H, m), 2.52-2.72 (2H, m), 4.04 (2H, s), 7.
40-7.57 (3H, m), 7.60-7.80 (5H, m), 7.86 (1H, d, J
= 8.4 Hz), 7.96-8.16 (5H, m), 8.47 (1H, d, J = 2.
2 Hz). 元素分析値 C30H31N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 78.57; H, 7.03; N, 9.16. 実験値:C, 78.36; H, 6.64; N, 9.12. 融点: 180-181 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0215】実施例81 4’-メチル-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カル
ボキシアミド
【化138】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.28
-1.80 (6H, m), 2.43 (3H, s), 2.52-2.73 (2H, m), 4.
04 (2H, s), 7.30 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.55 (2H, d,
J = 8.2 Hz), 7.63-7.78 (3H, m), 7.85 (1H, d, J =
8.4 Hz), 7.94-8.17 (5H, m), 8.46 (1H, d, J = 2.2 H
z). 元素分析値 C31H33N3O・0.5H2Oとして 計算値:C, 78.78; H, 7.25; N, 8.89. 実験値:C, 78.87; H, 7.08; N, 8.82. 融点: 198-199 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例82 4’-メトキシ-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カル
ボキシアミド
【化139】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.23
-1.85 (6H, m), 2.50-2.72 (2H, m), 3.87 (3H, s), 4.
03 (2H, s), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.50-7.77 (5
H, m), 7.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.90-8.20 (5H,
m), 8.46 (1H, br). 融点: 194-196 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル)
【0216】実施例83 6-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピ
ペリジニル)メチル]-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化140】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.27
-1.76 (6H, m), 2.51-2.76 (2H, m), 4.03 (2H, s), 7.
47 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 2.2 and
8.8 Hz), 7.76-7.92 (2H, m), 7.94-8.13 (4H, m), 8.2
3-8.36 (2H, m),8.42 (1H, d, J = 2.2 Hz), 9.19 (1H,
d, J = 2.2 Hz). 元素分析値 C29H29ClN4O・0.5H2Oとして 計算値:C, 70.50; H, 6.12; N, 11.34. 実験値:C, 70.58; H, 6.06; N, 11.14. 融点: 217-219 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例84 6-(4-メチルフェニル)-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピ
ペリジニル)メチル]-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化141】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.28
-1.80 (6H, m), 2.43 (3H, s), 2.51-2.72 (2H, m), 4.
04 (2H, s), 7.32 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.69 (1H, d
d, J = 2.2 and 8.8 Hz), 7.80-8.20 (7H, m), 8.28 (1
H, dd, J = 2.2 and 8.4 Hz), 8.43 (1H, d, J = 2.2 H
z), 9.18 (1H, d, J = 2.2 Hz). 融点: 225-226 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル)
【0217】実施例85 4-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピ
ペリジニル)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカル
ボキシアミド
【化142】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例54の2)および実施例38と同様の操作を順次
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.23
-2.02 (10H, m), 2.50-2.83 (3H, m), 2.94-3.15 (2H,
m), 4.02 (2H, s), 4.20-4.37 (2H, m), 6.64 (1H, b
r), 7.15 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.4
Hz), 7.50 (1H, dd, J = 2.2 and 8.8 Hz), 7.79 (1H,
d, J = 8.8 Hz), 7.88-8.08 (3H, m). 融点: 196-198 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチル-
ジエチルエーテル) 実施例86 4-(4-メチルフェニル)-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピ
ペリジニル)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカル
ボキシアミド
【化143】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例54の2)および実施例38と同様の操作を順次
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.20
-2.03 (10H, m), 2.33 (3H, s), 2.50-2.82 (3H, m),
2.90-3.15 (2H, m), 4.02 (2H, s), 4.17-4.39 (2H,
m), 6.70 (1H, br), 7.13 (4H, br), 7.51 (1H, d, J =
8.8 Hz), 7.78 (1H,d, J = 8.8 Hz), 7.95-8.15 (3H,
m). 元素分析値 C30H38N4O・H2Oとして 計算値:C, 73.74; H, 8.25; N, 11.47. 実験値:C, 74.12; H, 8.05; N, 11.82. 融点: 177-178 ℃ (dec., (結晶化溶媒:酢酸エチル-
ジエチルエーテル)
【0218】実施例87 4-(4-フルオロフェニル)-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-
ピペリジニル)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカ
ルボキシアミド
【化144】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例54の2)および実施例38と同様の操作を順次
行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.22
-2.02 (10H, m), 2.50-2.82 (3H, m), 2.94-3.14 (2H,
m), 4.01 (2H, s), 4.10-4.36 (2H, m), 6.66 (1H, b
r), 7.01 (2H, dd, J = 8.4 and 8.8 Hz), 7.11-7.24
(2H, m), 7.50 (1H,dd, J = 2.2 and 8.8 Hz), 7.60 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 7.92-8.10 (3H, m). FAB(pos): 475 [MH]+ 実施例88 4-(4-メトキシ)-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジ
ニル)メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキシ
アミド
【化145】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例54の2)および実施例38と同様の操作を順次
行うことにより、表題化合物を無色非晶状粉末として得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.23
-2.02 (10H, m), 2.50-2.83 (3H, m), 2.94-3.14 (2H,
m), 3.80 (3H, s), 4.01 (2H, s), 4.19-4.36 (2H, m),
6.66 (1H, br), 6.87 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.15 (2
H, d, J = 8.4 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 2.6 and 9.2 H
z), 7.61 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.93-8.10(3H, m). FAB(pos): 487 [MH]+
【0219】実施例89 2’,4’-ジフルオロ-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペ
リジニル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4
-カルボキシアミド
【化146】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色非晶状粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.28
-1.83 (6H, m), 2.51-2.82 (2H, m), 4.04 (2H, s), 6.
88-7.08 (2H, m), 7.37-7.53 (1H, m), 7.60-7.74 (3H,
m), 7.86 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.95-8.18 (5H, m),
8.46 (1H, d, J =2.2 Hz). FAB(pos): 486 [MH]+ 実施例90 2’,4’-ジクロロ-N-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-
カルボキシアミド
【化147】 参考例11で得たN-[2-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、
実施例6の2)と同様の操作を行うことにより、表題化
合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.27
-1.80 (6H, m), 2.52-2.70 (2H, m), 4.03 (2H, s), 7.
23-7.40 (2H, m), 7.46-7.60 (3H, m), 7.68 (1H, dd,
J = 2.1 and 9.0 Hz), 7.86 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.9
3-8.05 (3H, m),8.09 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.16 (1H,
br), 8.46 (1H, d, J = 2.4 Hz). 融点: 162-164 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0220】実施例91 4’-クロロ-N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-
キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カルボキシアミド
【化148】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.06 (12H, d, J = 6.6 Hz), 2.9
6-3.19 (2H, m), 3.94 (2H, s), 7.45 (2H, d, J = 8.8
Hz), 7.56 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.63-7.73 (3H, m),
7.83 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.94-8.19 (5H, m), 8.46
(1H, d, J = 2.2Hz). 融点: 201-202 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例92 4'-クロロ-N-[2-[(ジエチルアミノ)メチル]-6-キノリニ
ル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキシアミド
【化149】 参考例12で得た2-(ジエチルアミノメチル)-6-キノリ
ンアミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を行
うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.09 (6H, t, J = 7.2 Hz), 2.64
(4H, q, J = 7.2 Hz),3.89 (2H, s), 7.45 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 7.57 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.62-7.78 (4
H, m), 7.94-8.19 (5H, m), 8.47 (1H, d, J = 2.2 H
z). 融点: 196-198 ℃ (dec.) , (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル-ジエチルエーテル)
【0221】実施例93 N-[2-[(2-メチル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-イ
ル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カル
ボキシアミド
【化150】 参考例7で得られた2-(クロロメチル)-6-キノリニルア
ミン 2塩酸塩を用いて、参考例8および実施例23と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を粉末と
して得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.20 (3H, s), 3.36-3.96 (4H,
m), 4.70 (2H, s), 7.34-7.56 (5H, m), 7.58-7.82 (3
H, m), 7.91-8.26 (5H, m), 8.61 (1H, d, J = 2.2 H
z), 10.40 (1H, br). FAB(pos): 421 [MH]+ 融点: 212-220 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例94 N-[2-[(2-フェニル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-
イル)メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニル]-4-カ
ルボキシアミド
【化151】 参考例7で得られた2-(クロロメチル)-6-キノリニルア
ミン 2塩酸塩を用いて、参考例8および実施例23と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を粉末と
して得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.54 (2H, t, J = 9.8 Hz), 3.98
(2H, t, J = 9.8 Hz),4.59 (2H, s), 7.30-7.80 (15H,
m), 8.01 (2H, d, J = 8.0 Hz), 8.17 (1H, d,J = 8.4
Hz), 8.39 (1H, s), 8.55 (1H, d, J = 1.8 Hz). FAB(pos): 483 [MH]+ 融点: 212-216 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル)
【0222】実施例95 4’-フルオロ-N-[2-[2-メチル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダ
ゾール-1-イル]メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェニ
ル]-4-カルボキシアミド
【化152】 参考例7で得られた2-(クロロメチル)-6-キノリニルア
ミン 2塩酸塩を用いて、参考例8および実施例23と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を淡褐色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:1.99(3H, s), 3.3(2H, br m), 3.
5(2H, br m), 4.58(2H,s), 7.3-7.5(3H, br m), 7.8-8.
1(9H, br m), 8.35(1H, br d), 8.56(1H, br s). 融点: 240-242 ℃ (dec.) (結晶化溶媒:酢酸エチ
ル) 実施例96 4’-フルオロ-N-[2-[2-フェニル-4,5-ジヒドロ-1H-イミ
ダゾール-1-イル]メチル]-6-キノリニル][1,1’-ビフェ
ニル]-4-カルボキシアミド
【化153】 参考例7で得られた2-(クロロメチル)-6-キノリニルア
ミン 2塩酸塩を用いて、参考例8および実施例23と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を淡褐色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:3.45(2H, t, J=10.0Hz), 3.82(2
H, t, J=10.0Hz), 4.50 (2H, s), 7.31-7.66(8H, m),
7.80-8.15(9H, m), 8.35(1H, d, J=8.8Hz), 8.57(1H,
d, J=2.2Hz). 融点: 209-210℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル)
【0223】実施例97 N-[2-[2-ベンジル-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-イ
ル]メチル]-6-キノリニル]-4’-フルオロ- [1,1’-ビフ
ェニル]-4-カルボキシアミド
【化154】 参考例7で得られた2-(クロロメチル)-6-キノリニルア
ミン 2塩酸塩を用いて、参考例8および実施例23と
同様の操作を順次行うことにより、表題化合物を淡褐色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6)δ:3.22(2H, t, J=9.8Hz), 3.60(2H,
t, J=9.8Hz), 3.75(2H,s), 4.52(2H, s), 7.17-7.40(8
H, m), 7.80-8.14(9H, m), 8.25(1H, d, J=8.4Hz), 8.5
4(1H, d, J=1.8Hz). 融点: 200-202℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル) 実施例98 トランス-2-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニル
メチル)-6-キノリニル]-1,3-ジオキサン-5-カルボキシ
アミド
【化155】 参考例9で得た2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニ
ルアミンと参考例14で得た2-(4-クロロフェニル)-5-
カルボキシ-1,3-ジオキサンを用いて、実施例54の
3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3)δ:1.82(4H, m), 2.62(4H, m), 3.10
(1H, m), 3.94(2H, s), 4.27 (2H, t like), 4.46(2H,
dd like), 5.57(1H, s), 7.35-7.62(7H, m), 8.06(2H,
t, J=12.6Hz), 8.29(1H, d, J=2.7Hz). 融点: 244-246℃
【0224】実施例99 4-(4-フルオロフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)
-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化156】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.57 (2H, m), 1.69 (4H, m),
1.80 (2H, m), 2.45 (4H,m), 2.77 (1H, m), 2.90 (2H,
m), 3.68 (2H, s), 4.32 (2H, m), 7.13 (2H, m), 7.3
4 (2H, m), 7.38 (1H, m), 7.60 (1H, m), 7.66-7.76
(3H, m), 8.00 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.71 (1H, s). FAB(pos):: 432[M+H] + 融点: 209-211 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例100 4-(4-メトキシフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)
-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化157】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.70-1.95 (8H, m), 2.55 (4H,
m), 2.70 (1H, m), 3.02 (2H, m), 3.74 (2H, s), 3.80
(3H, s), 4.26 (2H, m), 6.56 (1H, s), 6.87 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.38 (2H,
m), 7.69-7.76 (3H,m), 7.92 (1H, m). FAB(pos): 444[M+H] + 融点: 194-196 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0225】実施例101 4-(4-クロロフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2
-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化158】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55 (2H, m), 1.68 (4H, m),
1.78 (2H, m), 2.43 (4H,m), 2.76 (1H, m), 2.88 (2H,
m), 3.65 (2H, s), 4.30 (2H, m), 7.33 (5H, m), 7.5
7 (1H, m), 7.64-7.74 (3H, m), 7.98 (1H, d, J = 2.5
Hz), 8.69 (1H,s). FAB(pos): 432[M+H] + 融点: 209-211 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例102 4-フェニル-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]
-1-ピペリジンカルボキサミド
【化159】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.60 (2H, m), 1.70 (4H, m),
1.82 (2H, m), 2.46 (4H,m), 2.76 (1H, m), 2.91 (2H,
m), 3.68 (2H, s), 4.32 (2H, m), 7.18-7.34 (5H,
m), 7.39 (1H, m), 7.60 (1H, m), 7.69-7.76 (3H, m),
8.00 (1H, d, J =1.8 Hz), 8.71 (1H, s). FAB(pos): 414[M+H] + 融点: 193-195 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0226】実施例103 4-メチルフェニル-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナ
フチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化160】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.55 (2H, m), 1.70 (4H, m),
1.80 (2H, m), 2.26 (3H,s), 2.46 (4H, m), 2.71 (1H,
m), 2.90 (2H, m), 3.68 (2H, s), 4.31 (2H, m), 7.1
2 (4H, m), 7.39 (1H, m), 7.60 (1H, m), 7.66-7.76
(3H, m), 8.00 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.70 (1H, s). FAB(pos): 428[M+H] + 融点: 210-212 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例104 6-(4-フルオロフェニル)-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)
-2-ナフチル]ニコチンアミド
【化161】 参考例15で得た6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 1.41 (2H, m), 1.51 (4H, m), 2.36
(4H, brs), 3.56 (2H,s), 7.38 (2H, dd, J=8.3 and
8.8Hz), 7.47 (1H, d, J=8.3Hz), 7.73 (1H, s),7.83
(2H, m), 7.89 (1H, d, J=9.0Hz), 8.18 (1H, d, J=8.3
Hz), 8.27 (2H, m), 8.44 (2H, m), 9.24 (1H, m), 10.
64 (1H, brs). 融点: 218-219 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0227】実施例105 6-(4-メトキシフェニル)-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)
-2-ナフチル]ニコチンアミド
【化162】 参考例15で得た6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 1.40 (2H, m), 1.51 (4H, m), 2.37
(4H, brs), 3.57 (2H,s), 3.84 (3H, s), 7.09 (2H,
d, J=8.3Hz), 7.46 (1H, d, J=8.1Hz), 7.73 (1H, s),
7.81 (2H, m), 7.89 (1H, d, J=9.0Hz), 8.10 (1H, d,
J=8.1Hz), 8.17 (2H, d, J=8.3Hz), 8.39 (1H, d, J=8.
3Hz), 8.43 (1H, s), 9.2 (1H, brs). 融点: 263-264 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例106 6-(4-クロロフェニル)-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)-2
-ナフチル]ニコチンアミド
【化163】 参考例15で得た6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 1.41 (2H, m), 1.51 (4H, m), 2.36
(4H, brs), 3.56 (2H,s), 7.38 (2H, dd, J=8.3 and
8.8Hz), 7.47 (1H, d, J=8.3Hz), 7.73 (1H, s),7.83
(2H, m), 7.89 (1H, d, J=9.0Hz), 8.18 (1H, d, J=8.3
Hz), 8.27 (2H, m), 8.44 (2H, m), 9.24 (1H, m), 10.
64 (1H, brs). 融点: 228-229 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-アセト
ン)
【0228】実施例107 4-(4-フルオロフェニル)-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)
-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化164】 参考例15で得た6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 1.40 (2H, m), 1.48-1.61 (6H, m),
1.80 (2H, d, J=12.0Hz), 2.34 (4H, brs), 2.77 (1H,
m), 2.90 (2H, dd, J=12.0 and 12.2Hz), 3.52(2H,
s), 4.32 (2H, d, J=13.2Hz), 7.12 (2H, t, J=8.5Hz),
7.30 (1H, d, J=5.9Hz), 7.32 (1H, d, J=5.6Hz), 7.3
8 (1H, d, J=8.3Hz), 7.62 (2H, m), 7.68(1H, d, J=8.
3Hz), 7.74 (1H, d, J=8.8Hz), 8.00 (1H, s), 8.71 (1
H, brs). 融点: 209-211 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例108 4-(4-クロロフェニル)-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)-2
-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化165】 参考例15で得た6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 1.39 (2H, m), 1.48-1.61 (6H, m),
1.81 (2H, m), 2.35 (4H, brs), 2.78 (1H, m), 2.90
(2H, dd, J=11.5 and 12.7Hz), 3.52 (2H, s), 4.32 (2
H, d, J=13.7Hz), 7.30-7.39 (5H, m), 7.59-7.75 (4H,
m), 8.01 (1H, s), 8.71 (1H, brs). 融点: 231-232 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0229】実施例109 4-(4-メチルフェニル)-N-[6-(1-ピペリジニルメチル)-2
-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化166】 参考例15で得た6-(1-ピペリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例38と同様の操作を行うこ
とにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 1.40 (2H, m), 1.48-1.61 (6H, m),
1.80 (2H, d, J=12.4Hz), 2.26 (3H, s), 2.34 (4H, b
rs), 2.71 (1H, m), 2.89 (2H, dd, J=12.4 and11.5H
z), 3.52 (2H, s), 4.31 (2H, d, J=12.9Hz), 7.10-7.1
6 (4H, m), 7.38 (1H, d, J=8.0Hz), 7.61 (2H, m), 7.
68 (1H, d, J=8.5Hz), 7.74 (1H, d, J=8.8Hz), 8.00
(1H, s), 8.70 (1H, brs). 融点: 227-228 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例110 4-(4-クロロフェニル)-N-[6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピ
ペリジニル)メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボ
キサミド
【化167】 参考例17で得た6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]ナフタレン-2-アミンを用いて、実施例38
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 0.98 (3H, s), 1.00 (3H, s), 1.28
(3H, m), 1.58 (3H, m), 1.81 (2H, m), 2.78 (1H,
m), 2.90 (2H, m), 3.82 (2H, s), 4.31 (2H, m),7.33
(4H, m), 7.43 (1H, m), 7.65 (1H, m), 7.72 (2H, m),
7.98 (1H, brs),8.68 (1H, brs). 融点: 199-200 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0230】実施例111 N-[6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)メチル]-2-
ナフチル]ピペリジン-4-(4-メトキシフェニル)-1-カル
ボキサミド
【化168】 参考例17で得た6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]ナフタレン-2-アミンを用いて、実施例38
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 0.98 (3H, s), 1.00 (3H, s), 1.27
(3H, m), 1.57 (3H, m), 1.78 (2H, m), 2.69 (1H,
m), 2.89 (2H, m), 3.72 (3H, s), 3.82 (2H, s),4.31
(2H, m), 6.86 (2H, d, J=8.5Hz), 7.18 (2H, d, J=8.5
Hz), 7.43 (1H, d,J=8.5Hz), 7.58 (1H, d, J=8.8Hz),
7.65 (1H, d, J=8.5Hz), 7.72 (2H, m), 7.98 (1H, br
s), 8.67 (1H, brs). 融点: 170-171 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例112 N-[6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)メチル]-2-
ナフチル]ピペリジン-4-(4-フルオロフェニル)-1-カル
ボキサミド
【化169】 参考例17で得た6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]ナフタレン-2-アミンを用いて、実施例38
と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色粉末
として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 0.98 (3H, s), 1.00 (3H, s), 1.28
(3H, m), 1.58 (3H, m), 1.81 (2H, m), 2.78 (1H,
m), 2.90 (2H, m), 3.82 (2H, s), 4.31 (2H, m),7.33
(4H, m), 7.43 (1H, m), 7.65 (1H, m), 7.72 (2H, m),
7.98 (1H, brs),8.68 (1H, brs). 融点: 219-222 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0231】実施例113 6-(4-クロロフェニル)-N-[6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピ
ペリジニル)メチル]-2-ナフチル]ニコチンアミド
【化170】 参考例17で得た6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]ナフタレン-2-アミンを用いて、実施例54
の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 0.99 (3H, s), 1.01 (3H, s), 1.29
(3H, m), 1.58 (3H, m), 3.85 (2H, s), 7.52 (1H, d,
J=8.3Hz), 7.61 (2H, d, J=8.3Hz), 7.79 (2H,d, J=8.
5Hz), 7.87 (2H, m), 8.20 (1H, m), 8.24 (2H, d, J=
8.5Hz), 8.42 (1H, brs), 8.46 (1H, dd, J=2.2 and 8.
3Hz), 9.25 (1H, d, J=2.0Hz), 10.63 (1H, brs). 融点: 229-230 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例114 N-[6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)メチル]-2-
ナフチル]-4'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化171】 参考例17で得た6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]ナフタレン-2-アミンを用いて、実施例54
の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 0.99 (3H, s), 1.01 (3H, s), 1.29
(3H, m), 1.58 (3H, m), 3.82 (3H, s), 3.85 (2H,
s), 7.07 (2H, d, J=8.7Hz), 7.51 (1H, d, J=8.7Hz),
7.73 (2H, d, J=8.5Hz), 7.82 (6H, m), 8.08 (2H, d,
J=8.3Hz), 8.42 (1H, brs), 10.41 (1H, brs). 融点: 199-200 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0232】実施例115 4'-クロロ-N-[6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニル)
メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサ
ミド
【化172】 参考例17で得た6-[(シス-2,6-ジメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]ナフタレン-2-アミンを用いて、実施例54
の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無
色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6): 0.99 (3H, s), 1.01 (3H, s), 1.29
(3H, m), 1.58 (3H, m), 3.85 (2H, s), 7.51 (1H, d,
J=8.3Hz), 7.57 (2H, d, J=8.5Hz), 7.82 (8H,m), 8.1
2 (2H, d, J=8.1Hz), 8.43 (1H, brs), 10.47 (1H, br
s). 融点: 220-222 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例116 4'-クロロ-N-[2-[[2-(3-ピリジニル)-1-ピペリジニル]
メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化173】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.63-1.75 (6H, m), 2.16 (1H,
m), 2.87 (1H, m), 3.27(2H, m), 3.73 (2H, m), 7.40
(1H, m), 7.59 (3H, m), 7.82-8.00 (7H, m), 8.13 (2
H, d, J = 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.47-
8.54 (2H, m), 8.69 (1H, s). FAB(pos): 533[M+H] + 融点: 124-126 ℃ (dec.) (結晶化溶媒: 酢酸エチル-
ジイソプロピルエーテル)
【0233】実施例117 4'-クロロ-N-[2-[[(2S)-2-(メトキシメチル)ピロリジニ
ル]メチル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化174】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.68 (3H, m), 1.95 (1H, m),
2.33 (1H, m), 2.84 (2H,m), 3.25-3.44 (5H, m), 3.64
-3.71 (1H, m), 4.28-4.35 (1H, m), 7.59 (3H,m), 7.8
2-8.08 (6H, m), 8.14 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.29 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 8.53 (1H, s), 10.62 (1H, s). FAB(pos): 486[M+H] + 融点: 172-174 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例118 tert-ブチル (2S)-1-[[6-[[(4'-クロロ[1,1'-ビフェニ
ル]-4-イル)カルボニル]アミノ]-2-キノリニル]メチル]
-2-ピロリジンカルボキシレート
【化175】 参考例8で得られた4'-クロロ-N-[2-(クロロメチル)-6-
キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミドを用
いて、実施例23と同様の操作を行うことにより、表題
化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.38 (9H, s), 1.80 (3H, m),
2.05 (1H, m), 2.92 (1H,m), 3.35 (2H, m), 3.82-4.17
(2H, m), 7.62 (3H, m), 7.82-8.08 (6H, m), 8.14 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.30 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.53
(1H, s), 10.63 (1H, s). FAB(pos): 542[M+H] + 融点: 163-166 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0234】実施例119 4-(4-メトキシフェニル)-N-[6-[(2,2,6,6-テトラメチル
-1-ピペリジニル)メチル]-2-ナフチル]-1-ピペリジンカ
ルボキサミド
【化176】 参考例19で得た6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-2-ナフタレンアミンを用いて、実施例
38と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.00 (12H, s), 1.53-1.81 (10
H, m), 2.71 (1H, m), 2.88 (2H, m), 3.72 (3H, s),
3.90 (2H, s), 4.30 (2H, m), 6.86 (2H, d, J = 8.8 H
z), 7.18 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.52-7.79 (5H, m),
7.97 (1H, s), 8.66(1H, s). FAB(pos): 514[M+H] + 融点: 164-166 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例120 4'-メトキシ-N-[6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジ
ニル)メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化177】 参考例19で得た6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-2-ナフタレンアミンを用いて、実施例
54の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.01 (12H, s), 1.55 (6H, m),
3.82 (3H, s), 3.93 (2H, s), 7.06 (2H, d, J = 9.2 H
z), 7.57 (1H, d, J = 9.6 Hz), 7.71-7.87 (8H,m), 8.
08 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.41 (1H, s), 10.40 (1H,
s). FAB(pos): 507[M+H] + 融点: 212-214 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0235】実施例121 4'-フルオロ-N-[6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジ
ニル)メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボ
キサミド
【化178】 参考例19で得た6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-2-ナフタレンアミンを用いて、実施例
54の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.01 (12H, s), 1.54 (6H, m),
3.93 (2H, s), 7.35 (2H, m), 7.74-7.87 (8H, m), 8.1
1 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.41 (1H, s), 10.43 (1H,
s). FAB(pos): 495[M+H] + 融点: 238-241 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例122 4'-メチル-N-[6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化179】 参考例19で得た6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-2-ナフタレンアミンを用いて、実施例
54の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.01 (12H, s), 1.55 (6H, m),
2.37 (3H, s), 3.93 (2H, s), 7.32 (2H, d, J = 8.2 H
z), 7.57 (1H, d, J = 9.6 Hz), 7.66-7.87 (8H,m), 8.
10 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.41 (1H, s), 10.41 (1H,
s). FAB(pos): 491[M+H] + 融点: 235-237 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0236】実施例123 4'-クロロ-N-[6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニ
ル)メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
サミド
【化180】 参考例19で得た6-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリ
ジニル)メチル]-2-ナフタレンアミンを用いて、実施例
54の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物
を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.01 (12H, s), 1.54 (6H, m),
3.93 (2H, s), 7.57 (3H, m), 7.74-7.89 (8H, m), 8.1
2 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.41 (1H, s), 10.45 (1H,
s). FAB(pos): 511[M+H] + 融点: 244-246 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例124 4'-クロロ-N-[6-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-2-ナ
フチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化181】 参考例20で得られたN-[6-[(ジイソプロピルアミノ)メ
チル]-2-ナフチル]-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパンア
ミドを用いて、実施例6の2)と同様の操作を行うこと
により、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.03 (12H, d, J = 6.6 Hz), 3.
01 (2H, m), 3.75 (2H,s), 7.52 (1H, d, J = 8.7 Hz),
7.57 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.76-7.89 (8H, m), 8.12
(2H, d, J = 8.4 Hz), 8.43 (1H, s), 10.47 (1H, s). FAB(pos): 471[M+H] + 融点: 246-250 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0237】実施例125 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル 4-(4-クロロフ
ェニル)-1-ピペリジンカルボキシレート
【化182】 参考例22で得た6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフト
ール 臭化水素酸塩を用いて、実施例38と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.68-1.83 (6H, m), 1.90-1.95 (2
H, m), 2.55 (4H, m), 2.74 (1H, m), 2.97-3.12 (2H,
m), 3.77 (2H, s), 4.49 (2H, m), 7.17 (2H, m), 7.26
-7.33 (3H, m), 7.49 (1H, m), 7.55 (1H, d, J = 2.4
Hz), 7.73-7.76 (2H, m), 7.81 (1H, d, J = 9.3 Hz). FAB(pos): 449[M+H] + 融点: 121-123 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例126 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル 4-(4-メトキシ
フェニル)-1-ピペリジンカルボキシレート
【化183】 参考例22で得た6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフト
ール 臭化水素酸塩を用いて、実施例38と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.71-1.80 (8H, m), 2.50 (4H,
m), 2.75 (1H, m), 2.99-3.15 (2H, m), 3.72 (5H, s-l
ike), 4.14-4.32 (2H, m), 6.88 (2H, m), 7.20-7.33
(3H, m), 7.50 (1H, m), 7.65 (1H, s), 7.82-7.93 (3
H, m). FAB(pos): 445[M+H] + 融点: 127-129 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0238】実施例127 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル 4-(4-メチルフ
ェニル)-1-ピペリジンカルボキシレート
【化184】 参考例22で得た6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフト
ール 臭化水素酸塩を用いて、実施例38と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.72-2.00 (8H, m), 2.28 (3H,
s), 2.51 (4H, m), 2.68-3.15 (3H, m), 3.54 (2H, s),
4.30 (2H, m), 7.15-8.01 (10H, m). FAB(pos): 429[M+H] + 融点: 238-240 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例128 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル 4-(4-フルオロ
フェニル)-1-ピペリジンカルボキシレート
【化185】 参考例22で得た6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフト
ール 臭化水素酸塩を用いて、実施例38と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.73-1.91 (8H, m), 2.51 (4H,
m), 2.71-3.15 (3H, m),3.76 (2H, s), 4.23 (2H, m),
7.15 (2H, m), 7.35 (3H, m), 7.52 (1H, m), 7.66 (1
H, m), 7.90 (3H, m). FAB(pos): 433[M+H] + 融点: 106-108 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0239】実施例129 6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル 4-フェニル-1-
ピペリジンカルボキシレート 塩酸塩
【化186】 参考例22で得た6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフト
ール 臭化水素酸塩を用いて、実施例38と同様の操作
を行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.69 (2H, m), 1.90 (4H, m),
2.00 (2H, m), 2.82 (1H,m), 3.12 (2H, m), 3.22 (4H,
m), 4.21-4.49 (4H, m), 7.16-7.44 (5H, m), 7.75 (3
H, m), 7.93-8.12 (3H, m), 10.69 (1H, br). FAB(pos): 415[M+H]+ 融点: 213-215 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例130 N-(2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ[b][1,6]ナフ
チリジン-8-イル)[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化187】 参考例23で得た2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベン
ゾ[b][1,6]ナフチリジン-8-アミンを用いて、実施例5
4の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.42 (3H, s), 2.80 (2H, m),
3.10 (2H, m), 3.71 (2H,s), 7.53 (3H, m), 7.78 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.83 (3H, m), 8.00 (2H, m),8.12
(2H, d, J = 8.4 Hz), 8.47 (1H, d, J = 2.2 Hz), 10.
56 (1H, s). 融点: 236-238 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0240】実施例131 4'-フルオロ-N-(2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ
[b][1,6]ナフチリジン-8-イル)[1,1'-ビフェニル]-4-カ
ルボキサミド
【化188】 参考例23で得た2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベン
ゾ[b][1,6]ナフチリジン-8-アミンを用いて、実施例5
4の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.42 (3H, s), 2.80 (2H, m),
3.10 (2H, m), 3.71 (2H,s), 7.36 (2H, m), 7.88 (5H,
m), 7.99 (2H, m), 8.11 (2H, d, J = 8.4 Hz),8.46
(1H, d, J = 2.2 Hz), 10.56 (1H, s). 融点: 230-232 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例132 4'-クロロ-N-(2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベンゾ
[b][1,6]ナフチリジン-8-イル)[1,1'-ビフェニル]-4-カ
ルボキサミド
【化189】 参考例23で得た2-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロベン
ゾ[b][1,6]ナフチリジン-8-アミンを用いて、実施例5
4の3)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を
無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.42 (3H, s), 2.80 (2H, m),
3.07 (2H, m), 3.71 (2H,s), 7.58 (2H, d, J = 8.4 H
z), 7.80-7.99 (7H, m), 8.12 (2H, d, J = 8.4 Hz),
8.46 (1H, d, J = 2.0 Hz), 10.57 (1H, s). 融点: 238-240 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0241】実施例133 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]
[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化190】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.03 (12H, d, J = 6.6 Hz), 3.
02 (2H, m), 3.86 (2H,s), 7.43-7.56 (3H, m), 7.69
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.67-8.05 (6H, m), 8.12(2H,
d, J = 8.4 Hz), 8.26 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.51 (1
H, d, J = 2.2 Hz), 10.58 (1H, s). FAB(pos) 438[M+H]+ 融点: 208-209 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例134 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-
4'-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化191】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, d, J = 6.6 Hz), 3.
02 (2H, m), 3.82 (3H,s), 3.85 (2H, s), 7.07 (2H,
d, J = 9.2 Hz), 7.72 (3H, m), 7.82 (2H, d, J= 8.4
Hz), 7.96 (2H, m), 8.08 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.25
(1H, d, J = 8.4Hz), 8.50 (1H, s), 10.55 (1H, s). FAB(pos) 468[M+H]+ 融点: 223-225 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0242】実施例135 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-
4'-フルオロ[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化192】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, d, J = 6.6 Hz), 3.
02 (2H, m), 3.86 (2H,s), 7.35 (2H, m), 7.69 (1H,
d, J = 8.4 Hz), 7.80-7.88 (4H, m), 7.96 (2H,m), 8.
11 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J = 8.4 Hz),
8.51 (1H, d, J= 2.2 Hz), 10.58 (1H, s). FAB(pos) 456[M+H]+ 融点: 207-209 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例136 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-
4'-メチル[1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド
【化193】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, d, J = 6.6 Hz), 2.
37 (3H, s), 3.02 (2H,m), 3.85 (2H, s), 7.32 (2H,
d, J = 8.2 Hz), 7.69 (3H, m), 7.84 (2H, d, J= 8.4
Hz), 7.96 (2H, m), 8.10 (2H, d, J = 8.2 Hz), 8.25
(1H, d, J = 8.8Hz), 8.51 (1H, d, J = 2.2 Hz), 10.5
6 (1H, s). FAB(pos) 452[M+H]+ 融点: 225-227 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0243】実施例137 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-
6-(4-メチルフェニル)ニコチンアミド
【化194】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, d, J = 6.6 Hz), 2.
39 (3H, s), 3.02 (2H,m), 3.86 (2H, s), 7.36 (2H,
d, J = 8.4 Hz), 7.70 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.97 (2
H, m), 8.13 (3H, m), 8.27 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.4
2 (1H, m), 8.50 (1H, d, J = 2.4 Hz), 9.22 (1H, d,
J = 2.4 Hz), 10.70 (1H, s). FAB(pos) 453[M+H]+ 融点: 211-213 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例138 6-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)
メチル]-6-キノリニル]ニコチンアミド
【化195】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例6の
2)と同様の操作を行うことにより、表題化合物を無色
粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, d, J = 6.6 Hz), 3.
02 (2H, m), 3.86 (2H,s), 7.61 (2H, m), 7.70 (1H,
d, J = 8.1 Hz), 7.93 (2H, m), 8.23 (4H, m),8.48 (2
H, m), 9.25 (1H, m), 10.74 (1H, s). FAB(pos) 473[M+H]+ 融点: 201-203 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0244】実施例139 N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチル]-6-キノリニル]-
4-(4-メチルフェニル)-1-ピペリジンカルボキサミド
【化196】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例54
の2)および実施例38と同様の操作を順次行うことに
より、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.02 (12H, d, J = 6.9 Hz), 1.
60-1.77 (4H, m), 2.26(3H, s), 2.85-3.03 (5H, m),
3.82 (2H, s), 4.43 (2H, m), 7.12 (4H, m), 7.62 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 7.79 (2H, s-like), 8.05 (1H,
s), 8.12 (1H, d, J= 8.8 Hz), 8.81 (1H, s). FAB(pos) 459[M+H]+ 融点: 184-186 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例140 4-(4-クロロフェニル)-N-[2-[(ジイソプロピルアミノ)
メチル]-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミド
【化197】 参考例10で得たN-[2-[(ジイソプロピルアミノ)メチ
ル]-6-キノリニル]アセトアミドを用いて、実施例54
の2)および実施例38と同様の操作を順次行うことに
より、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.01 (12H, d, J = 6.3 Hz), 1.
59 (2H, m), 1.81 (2H,s), 2.78-3.00 (5H, m), 3.82
(2H, s), 4.32 (2H, m), 7.32 (4H, m), 7.62 (1H, d,
J = 8.1 Hz), 7.79 (2H, s-like), 8.05 (1H, s), 8.12
(1H, d, J = 9.0Hz), 8.81 (1H, s). FAB(pos) 479[M+H]+ 融点: 201-203 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0245】実施例141 5-[(4-ブロモベンジル)オキシ]-2-(1-ピロリジニルメチ
ル)-1H-インドール
【化198】 参考例24で得られたエチル[5-[(4-ブロモベンジル)オ
キシ]-1H-インドール-2-イル]メタノール(100mg, 0.30
1mmol)とトリエチルアミン(0.050ml, 0.361mmol)の
テトラヒドロフラン(3ml)溶液に0℃でメタンスルホニ
ルクロリド(0.0256ml, 0.331mmol)を加え、15分間攪
拌した。反応液にピロリジン(0.3ml)を加え、1時間攪
拌した後、1規定塩酸を加えジエチルエーテルで洗浄し
た。水層に炭酸カリウムを加え塩基性にした後、酢酸エ
チルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮後、得られた残査をア
ルミナカラムクロマトグラフィー (展開溶媒;酢酸エチ
ル) により精製して、イソプロピルエーテルにより粉末
化して、表題化合物 (1.8mg) を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.83 (4H, m), 2.62 (4H, m), 3.8
0 (2H, s), 5.04 (2H, s), 6.27 (1H, s), 6.85 (1H, d
d, J = 2.4, 8.4 Hz), 7.05 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.1
9 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.6 Hz),
7.49 (2H, d, J =8.6 Hz), 8.95 (1H, s). 実施例142 6-フェニル-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]
ニコチンアミド
【化199】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.73 (4H, m), 2.50 (4H, m),
3.75 (2H, s), 7.47-7.59(4H, m), 7.77-7.92 (4H, m),
8.20 (3H, m), 8.44 (2H, m), 9.25 (1H, m), 10.63
(1H, s). 融点: 212-214 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0246】実施例143 6-(4-メトキシフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)
-2-ナフチル]ニコチンアミド
【化200】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.72 (4H, m), 2.50 (4H, m),
3.73 (2H, s), 3.85 (3H,s), 7.09 (2H, d, J = 9.0 H
z), 7.47 (1H, dd, J = 1.5, 8.4 Hz), 7.76-7.91(4H,
m), 8.10 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.18 (2H, d, J = 9.0
Hz), 8.38-8.44(2H, m), 9.20 (1H, m), 10.59 (1H,
s). 融点: 261-263 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例144 6-(4-フルオロフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)
-2-ナフチル]ニコチンアミド
【化201】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.71 (4H, m), 2.47 (4H, m),
3.72 (2H, s), 7.41 (2H,m), 7.48 (1H, d, J = 9.6 H
z), 7.76-7.91 (4H, m), 8.18 (1H, d, J = 8.4 Hz),
8.28 (2H, m), 8.45 (2H, m), 9.24 (1H, d, J = 2.4 H
z), 10.63 (1H, s). 融点: 238-240 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0247】実施例145 6-(4-メチルフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2
-ナフチル]ニコチンアミド
【化202】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.71 (4H, m), 2.39 (3H, s),
2.47 (4H, m), 3.71 (2H,s), 7.35 (2H, d, J = 7.8 H
z), 7.45 (1H, dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.74-7.89(4H,
m), 8.12 (3H, m), 8.44 (2H, m), 9.23 (1H, m), 10.6
2 (1H, br). 融点: 260-262 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル) 実施例146 6-(4-クロロフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2
-ナフチル]ニコチンアミド
【化203】 参考例18で得た6-(1-ピロリジニルメチル)ナフタレン
-2-アミンを用いて、実施例54の3)と同様の操作を
行うことにより、表題化合物を無色粉末として得た。1 H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.71 (4H, m), 2.47 (4H, m),
3.71 (2H, s), 7.47 (1H,dd, J = 1.8, 8.4 Hz), 7.61
(2H, d, J = 8.4 Hz), 7.76-7.88 (4H, m), 8.23(3H,
m), 8.45 (2H, m), 9.24 (1H, d, J = 1.5 Hz), 10.68
(1H, br). 融点: 270-274 ℃ (結晶化溶媒:酢酸エチル-ジイソ
プロピルエーテル)
【0248】 製剤例1 (1)実施例1で得られた化合物 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg(6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従い上記(1)〜(6)を混合し、錠剤機を用いて
打錠することにより、錠剤が得られる。
【0249】参考例1−1 ラット脳由来cDNAを用いた
PCR法によるラットSLC-1 受容体cDNAの増幅 ラット脳由来poly (A) +RNA(クローンテック社)を鋳
型とし、ランダムプライマーを用いて逆転写反応を行な
った。逆転写反応は、タカラRNA PCR ver. 2キットの試
薬を使用した。次にこの逆転写生成物を鋳型として用
い、配列番号:1および2の合成DNAプライマーを用い
てPCR法による増幅を行なった。合成DNAプライマーは受
容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子が増幅されるように
構築したが、その際に遺伝子の5’側に制限酵素Sal Iの
認識する塩基配列が付加され、また3’側に制限酵素Spe
Iの認識する塩基配列が付加されるように、5’側およ
び3’側にそれぞれの制限酵素の認識配列を付加した。
反応液の組成は、cDNA鋳型5 μl、合成DNAプライマー各
0.4μM、0.25 mM dNTPs、pfu (ストラタジーン社) DNA
ポリメラーゼ0.5 μlおよび酵素に付属のバッファー
で、総反応量は50 μlとした。増幅のためのサイクルは
サーマルサイクラー(パーキンエルマー社)を用い、94
℃・60秒の加熱の後、94℃・60秒、60℃・30秒、72℃・
150秒のサイクルを35回繰り返し、最後に72℃で10分間反
応させた。増幅産物の確認は、0.8%アガロースゲル電
気泳動の後、エチジウムブロマイド染色によって行なっ
た。
【0250】参考例1−2 PCR産物のプラスミドベク
ターへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配
列の解読による増幅cDNA配列の確認 参考例1−1で行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低
融点アガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカ
ミソリで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェ
ノール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって
DNAを回収した。PCR-ScriptTM Amp SK(+)クローニング
キット(ストラタジーン社)の処方に従い、回収したDN
AをプラスミドベクターpCR-Script Amp SK(+)へサブク
ローニングした。これをエシェリヒア コリ(Escheric
hia coli)XL-1 Blue(ストラタジーン)に導入して形
質転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシ
リンおよびX-galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を
呈するクローンのみを滅菌したつま楊枝を用いて分離
し、形質転換体E. coli XL-1 Blue/ラットSLC-1を得
た。個々のクローンをアンピシリンを含むLB培地で一晩
培養し、QIA prep8 miniprep(キアゲン社)を用いてプ
ラスミドDNAを調製した。調製したDNAの一部を用いて制
限酵素Sal IおよびSpe Iによる切断を行ない、挿入され
ている受容体cDNA断片の大きさを確認した。塩基配列の
決定のための反応はDyeDeoxy Terminator Cycle Sequen
ce Kit(パーキンエルマー社)を用いて行ない、蛍光式
自動シーケンサーを用いて解読した。得られた3クロー
ンの配列を解析し全ての配列が報告されているラットSL
C-1タンパク質(配列番号:3)をコードするcDNA配列
(Lakaye, B. et al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1
401, pp. 216-220 (1998),accession No. AF08650)の
5’側にSal I認識配列が付加し、3’側にSpe I認識配列
が付加した遺伝子配列と一致することを確認した(配列
番号:4)。
【0251】参考例1−3 ラットSLC-1発現CHO細胞の
作製 参考例1−2で配列が確認されたラット脳由来のSLC-1
の全長アミノ酸配列をコードし、5’側にSal I認識配列
が付加し、また3’側にSpe I認識配列を付加した遺伝子
が導入されたプラスミドによって形質転換されたE. col
iのクローンよりPlasmid Midi Kit(キアゲン社)を用
いてプラスミドを調製し、制限酵素SalIおよびSpe Iで
切断してインサート部分を切り出した。インサートDNA
は電気泳動後、アガロースゲルからカミソリで切り出
し、次に細片化、フェノール抽出、フェノール・クロロ
ホルム抽出、エタノール沈殿を行なって回収した。この
インサートDNAをSal IおよびSpe Iで切断した動物細胞
発現用ベクタープラスミドpAKKO-111H(Hinuma, S. et
al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1219, pp. 251-259
(1994)記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープラスミ
ド)に加え、T4ライゲース(宝酒造)を用いてライゲー
ションを行ない、蛋白発現用プラスミドpAKKO- SLC-1を
構築した。pAKKO- SLC-1で形質転換したE. coli DH5
(トーヨーボー)を培養後、PlasmidMidi Kit(キアゲ
ン社)を用いてpAKKO- SLC-1のプラスミドDNAを調製し
た。これをCellPhect Transfection Kit(アマシャムフ
ァルマシアバイオテク社)を用い添付のプロトコルに従
ってCHO dhfr-細胞に導入した。10 μgのDNAをリン酸カ
ルシウムとの共沈懸濁液とし、24時間前に5 x 105また
は1 x 106個のCHO dhfr-細胞を播種した10 cmシャーレ
に添加した。10%ウシ胎児血清を含むMEMα培地で1日間
培養した後、継代し、選択培地である10%透析ウシ胎児
血清を含む核酸不含MEMα培地で培養した。選択培地中
で増殖してくるSLC-1発現CHO細胞である形質転換細胞の
コロニー56クローンを選択した。
【0252】参考例1−4 全長ラットSLC-1レセプタ
ー蛋白質mRNAの発現量の高いCHO/ SLC-1細胞株の選択 参考例1−3で樹立されたCHO/ SLC-1株56クローンの全
長ラットSLC-1レセプター蛋白質mRNAの発現量をCytosta
r T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク社)を
用い、添付のプロトコルに従って以下のように測定し
た。CHO/ SLC-1株の各クローンをCytostar T Plateの各
wellに2.5 x 104個ずつ播種して24時間培養した後、10
%ホルマリンによって細胞を固定した。各wellに0.25%
Triton X-100を添加して細胞の透過性をあげた後、35S
ラベルした配列番号:5のriboprobeを加えてハイブリ
ダイズさせた。20 mg/mlのRNaseAを各wellに加えて遊離
のriboprobeを消化し、プレートをよく洗浄した後、ハ
イブリダイズしたriboprobeの放射活性をTopcounterで
測定した。放射活性の高い株がmRNA発現量が高い。mRNA
発現量の高い3クローンの中から、特にクローン番号44
を主に用いた。
【0253】参考例1−5 ヒトSLC-1 cDNAを含むプラ
スミドの単離 ヒト胎児脳由来cDNA library (SUPERSCRIPTTM cDNA Lib
rary;GIBCOBRL社)を、Genetrapper cDNA positive sele
ction system (GIBCOBRL社)のマニュアルに従って 、フ
ァージ F1 エンドヌクレアーゼを用いて、DNAにnickを
入れた後、エシェリヒア コリ エキソヌクレアーゼ I
IIで消化することにより、1本鎖ヒト胎児脳由来cDNA li
braryを調製した。Kolakowski Jr.ら(Kolakowski Jr.,
et al (1996) FEBS Lett. Vol. 398, pp. 253-258)の
報告に基づいて作製した配列番号:6の合成オリゴヌク
レオチド(accession No. U71092の1434-1451に相当)
の3’末端にbiotin-14-dCTPをTerminal Deoxynucleotid
yl Transferaseを用いて付加し、biotin化オリゴヌクレ
オチドを調製した。反応液の組成、反応時間はマニュア
ルに従った。1本鎖ヒト胎児脳由来cDNA library 4μgを
95℃で1分保温した後、氷上で急冷し、biotin化オリゴ
ヌクレオチド20 ngを加え、37℃で1時間、添付ハイブリ
ダイゼーションバッファーでハイブリダイズした。スト
レプトアビジンビーズを加え、MAGNA-SEP Magnetic Par
ticle Separator (GIBCOBRL社)を用いて、biotin化オリ
ゴヌクレオチドにハイブリダイズした1本鎖ヒト胎児脳
由来cDNAを単離し、Kolakowski Jr.らの報告(Kolakows
ki Jr., et al (1996) FEBS Lett. Vol. 398, pp. 253-
258)に基づいて作製した配列番号:7の合成オリゴヌ
クレオチド(accession No. U71092の1011-1028に相
当)50ngをプライマーにしてマニュアルに従って相補鎖
を合成し、2本鎖プラスミドとした。
【0254】参考例1−6 単離したヒトSLC-1 cDNAを
含むプラスミドの塩基配列の決定 参考例1−5で得られたプラスミドをELECTROMAXTMDH10
BTMCellsにエレクトロポレーション法で導入して形質転
換した後、cDNA挿入断片を持つクローンをアンピシリン
及びX-galを含むLB寒天培地中で選択し、白色を呈する
クローンのみを滅菌したつま楊枝でつついて分離し、形
質転換体E. coli. DH10B/hSLC-1を得た。個々のクロー
ンをアンピシリンを含むLB培地で一晩培養し、QIA prep
8 mini prep (キアゲン社)を用いてプラスミドDNAを精
製した。塩基配列決定のための反応は、DyeDeoxy Termi
nator Cycle Sequence Kit (パーキンエルマー社)を
用いて行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読し
た。その結果、配列番号:8に示す配列が得られた。こ
こに得られた塩基配列がコードするアミノ酸配列(配列
番号:9)は、Lakayeらの報告(Lakaye, B. et al. (1
998) Biochem. Biophys. Acta, vol. 1401, pp. 216-22
0)において、ヒトSLC-1の配列を含むヒト染色体DNA配
列(accession number:Z86090)をもとにしてラットSLC
-1から類推された配列として推定されていたヒトSLC-1
アミノ酸配列とは異なっており、推定配列のさらに69及
び64アミノ酸上流に開始コドンであるATGがmRNA上で存
在することを示している。この配列をコードするDNAを
含むプラスミドによる形質転換体Escherichia coli DH1
0B/phSLC1L8をIFOおよびNIBHに寄託した。
【0255】参考例1−7 ヒト胎児脳由来cDNAを用い
たPCR法によるヒトSLC-1cDNAの増幅 ジーントラップ法によりクローニングされたヒトSLC-1
DNA配列を含むプラスミドを鋳型とし、配列番号:1
0および11の合成DNAプライマーと配列番号:12お
よび13の合成DNAプライマーを用いてPCR法による増幅
をそれぞれ行なった。前者の増幅DNAをヒトSLC-1(S)
と、後者の増幅DNAをヒトSLC-1(L)と命名した。合成
DNAプライマーは受容体蛋白に翻訳される領域の遺伝子
が増幅されるように構築したが、その際に遺伝子の5’
側に制限酵素Sal Iの認識する塩基配列が付加され、ま
た3’側に制限酵素Spe Iの認識する塩基配列が付加され
るように、5’側および3’側にそれぞれの制限酵素の認
識配列を付加した。ヒトSLC-1(S)増幅の反応液の組成
は、ヒトSLC-1DNA配列を含むプラスミド鋳型5 μl、
合成DNAプライマー各0.4μM、0.2 mM dNTPs、pfuDNAポ
リメラーゼ0.5 μlおよび酵素に付属のバッファーで、
総反応量は50 μlとした。増幅のためのサイクルはサー
マルサイクラー(パーキンエルマー社)を用い、94℃・
60秒の加熱の後、94℃・60秒、57℃・60秒、72℃・150
秒のサイクルを25回繰り返し、最後に72℃・10分保温し
た。また、ヒトSLC-1(L)増幅の反応液の組成は、ヒトSL
C-1DNA配列を含むプラスミド鋳型5 μl、合成DNAプ
ライマー各0.4μM、0.2 mM dNTPs、pfuDNAポリメラーゼ
0.5 μlおよび酵素に付属のバッファーで、総反応量は5
0 μlとした。増幅のためのサイクルはサーマルサイク
ラー(パーキンエルマー社)を用い、94℃・60秒の加熱
の後、94℃・60秒、60℃・60秒、72℃・3分のサイクル
を25回繰り返し、最後に72℃・10分保温した。増幅産物
の確認は、0.8%アガロースゲル電気泳動の後、エチジ
ウムブロマイド染色によって行なった。
【0256】参考例1−8 PCR産物のプラスミドベク
ターへのサブクローニングおよび挿入cDNA部分の塩基配
列の解読による増幅cDNA配列の確認 参考例1−7で行なったPCR後の反応産物は0.8 %の低
融点アガロースゲルを用いて分離し、バンドの部分をカ
ミソリで切り出した後、細片化、フェノール抽出、フェ
ノール・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって
DNAを回収した。PCR-ScriptTM Amp SK(+)クローニング
キット(ストラタジーン社)の処方に従い、回収したDN
AをプラスミドベクターpCR-Script Amp SK(+)へサブク
ローニングした。これをエシェリヒア コリ(Escheric
hia coli)DH5αcompetent cell(トーヨーボー)に導
入して形質転換した後、cDNA挿入断片を持つクローンを
アンピシリンおよびX-galを含むLB寒天培地中で選択
し、白色を呈するクローンのみを滅菌したつま楊枝を用
いて分離し、ヒトSLC-1 (S)の形質転換体E. coli DH5α
/hSLC-1(S)とヒトSLC-1 (L)の形質転換体E. coli DH5α
/hSLC-1(L)を得た。個々のクローンをアンピシリンを含
むLB培地で一晩培養し、QIA prep8 mini prep(キアゲ
ン社)を用いてプラスミドDNAを調製した。調製したDNA
の一部を用いて制限酵素Sal IおよびSpe Iによる切断を
行ない、挿入されている受容体cDNA断片の大きさを確認
した。塩基配列の決定のための反応はDyeDeoxy Termina
tor Cycle Sequence Kit(パーキンエルマー社)を用い
て行ない、蛍光式自動シーケンサーを用いて解読した。
得られたクローンの配列は、ヒトSLC-1遺伝子を鋳型と
して配列番号:10および11の合成DNAプライマーで
増幅されるべきDNA配列(配列番号:14)およびヒ
トSLC-1遺伝子を鋳型として配列番号:12および13
の合成DNAプライマーで増幅されるべきDNA配列(配
列番号:15)にそれぞれ一致した。
【0257】参考例1−9 ヒトSLC-1(S)発現CHO細胞
およびヒトSLC-1(L)発現CHO細胞の作製 参考例1−8で配列が確認されたヒトSLC-1(S)と、ヒト
SLC-1(L)が導入されたプラスミドによって形質転換され
E. coliのクローンよりPlasmid Midi Kit(キアゲン
社)を用いてプラスミドを調製し、制限酵素Sal Iおよ
びSpe Iで切断してインサート部分を切り出した。イン
サートDNAは電気泳動後、アガロースゲルからカミソリ
で切り出し、次に細片化、フェノール抽出、フェノール
・クロロホルム抽出、エタノール沈殿を行なって回収し
た。このインサートDNAをSal IおよびSpe Iで切断した
動物細胞発現用ベクタープラスミドpAKKO-111H(Hinum
a, S.et al. Biochim. Biophys. Acta, Vol. 1219, pp.
251-259 (1994)記載のpAKKO1.11Hと同一のベクタープ
ラスミド)に加え、T4ライゲース(宝酒造)を用いてラ
イゲーションを行ない、蛋白発現用プラスミドpAKKO-hS
LC-1(S)とpAKKO-hSLC-1(L)を構築した。pAKKO-hSLC-1
(S)およびpAKKO-hSLC-1(L)で形質転換したE. coli DH5
α(トーヨーボー)を培養後、Plasmid Midi Kit(キア
ゲン社)を用いてpAKKO-hSLC-1(S)とpAKKO-hSLC-1(L)の
プラスミドDNAを調製した。これをCellPhect Transfect
ion Kit(アマシャムファルマシアバイオテク社)を用
い添付のプロトコルに従ってCHO dhfr-細胞に導入し
た。10 μgのDNAをリン酸カルシウムとの共沈懸濁液と
し、24時間前に5 x 105または1 x 106個のCHO dhfr-
胞を播種した10 cmシャーレに添加した。10%ウシ胎児
血清を含むMEMα培地で1日間培養した後、継代し、選択
培地である10%透析ウシ胎児血清を含む核酸不含MEMα
培地で培養した。選択培地中で増殖してくるヒトSLC-1
(S) 遺伝子導入CHO細胞である形質転換細胞のコロニー5
6クローンおよび、ヒトSLC-1(L) 遺伝子導入CHO細胞で
ある形質転換細胞のコロニー61クローンを選択した。
【0258】参考例1−10 ヒトSLC-1(S)およびヒト
SLC-1(L) mRNAの発現量の高い遺伝子導入細胞株の選択 参考例1−9で樹立されたCHO/hSLC-1(S)株56クローン
およびCHO/hSLC-1(L)株61クローンのmRNAの発現量をCyt
ostar T Plate(アマシャムファルマシアバイオテク
社)を用い、添付のプロトコルに従って以下のように測
定した。CHO/hSLC-1(S)株およびCHO/hSLC-1(L) 株の各
クローンをCytostar T Plateの各wellに2.5x 104個ずつ
播種して24時間培養した後、10%ホルマリンによって細
胞を固定した。各wellに0.25% Triton X-100を添加し
て細胞の透過性をあげた後、35Sラベルした配列番号:
16のriboprobeを加えてハイブリダイズさせた。20 mg
/mlのRNaseAを各wellに加えて遊離のriboprobeを消化
し、プレートをよく洗浄した後、ハイブリダイズしたri
boprobeの放射活性をTopcounterで測定した。放射活性
の高い株がmRNA発現量が高い。 mRNA発現量の高い7ク
ローンの中から、特にクローン番号57を主に用いた。
【0259】実験例1 被験化合物のGTPγSバインディ
ングアッセイを用いたアンタゴニスト活性の測定 参考例1−10で得られたヒトSLC-1発現CHO細胞クロー
ン57および参考例1−4で得られたラットSLC-1発現CHO
細胞クローン44を用いて、以下の方法により膜画分を調
製した。5 mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を添加し
たリン酸緩衝生理食塩水(pH 7.4)にヒト、およびラッ
トSLC-1発現CHO細胞(1x108個)を浮遊させ、遠心した。
細胞のペレットにホモジネートバッファー(10 mM NaHCO
3 、5 mMEDTA、pH 7.5)を10 ml加え、ポリトロンホモジ
ナイザーを用いてホモジネートした。400×gで15分間遠
心して得られた上清をさらに100,000×gで1時間遠心
し、膜画分の沈澱物を得た。この沈澱物を2 mlのアッセ
イバッファー[50 mM Tris-HCl(pH 7.5)、1 mM EDTA、0.
1% BSA(ウシ血清アルブミン)、10 mM MgCl2、100mM Na
Cl、1μM GDP(グアノシン5’-二リン酸)、0.25 mM PM
SF(フェニルメチルスルホニルフルオライド)、1mg/ml
ペプスタチン、20 mg/ml ロイペプチン、10mg/ml フォ
スフォラミドン]に懸濁し、100,000×gで1時間遠心し
た。沈澱物として回収された膜画分を再び20 mlのアッ
セイ バッファーに懸濁し、分注後 -80゜Cで保存し、使
用の都度解凍して用いた。被験化合物のアンタゴニスト
活性の測定は以下の通り実施した。ポリプロピレン製の
96穴プレートに、アッセイバッファーで希釈したSLC-1
発現CHO細胞膜画分171μlを分注した後、DMSO溶液で希
釈した3x10-10M MCH 2μl、種々の濃度に希釈した被験
化合物溶液2μl、および[35S]-Guanosine5’-(γ-thio)
triphosphate(第一化学薬品 社製) 25μlを、それぞれ
添加した(細胞膜終濃度:20μg/ml、[ 35S]-Guanosine
5’-(γ-thio)triphosphate終濃度:0.33nM)。この反応
液を25℃で1時間、攪拌しながら反応させた後、グラス
フィルター(GF-C)を用いて吸引ろ過し、さらに洗浄液
(50mM Tris-HCl緩衝液 pH7.5)300μlで3回洗浄した。
グラスフィルターに液体シンチレーターを50 ml添加
し、残った放射活性を液体シンチレーションカウンター
で測定した。結合阻害率(%)=(化合物と MCHを添加し
たときの放射活性−DMSO溶液を添加したときの放射活
性)/(MCHを添加したときの放射活性−DMSO溶液を添加
したときの放射活性)x100として、 結合阻害率(%)
から化合物のIC50値を算出した。
【0260】結果を以下に示す。
【0261】
【発明の効果】化合物(I)、(I’)およびそれらの
塩は、優れたMCH受容体拮抗作用を有しており、肥満
症などの予防・治療剤として有用である。
【0262】
【配列表】 [SEQUENCE LISTING] <110> Takeda Chemical Industries, Ltd. <120> Melanin Concentrating Hormone Antagonist <130> B01173 <150> JP 2000-134295 <151> 2000-04-28 <150> JP 2000-384897 <151> 2000-12-13 <160> 16 <210> 1 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 1 gtcgacatgg atctgcaaac ctcgttgctg tg 32 <210> 2 <211> 32 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 2 actagttcag gtgcctttgc tttctgtcct ct 32 <210> 3 <211> 353 <212> PRT <213> Rat <400> 3 Met Asp Leu Gln Thr Ser Leu Leu Ser Thr Gly Pro Asn Ala Ser Asn 1 5 10 15 Ile Ser Asp Gly Gln Asp Asn Leu Thr Leu Pro Gly Ser Pro Pro Arg 20 25 30 Thr Gly Ser Val Ser Tyr Ile Asn Ile Ile Met Pro Ser Val Phe Gly 35 40 45 Thr Ile Cys Leu Leu Gly Ile Val Gly Asn Ser Thr Val Ile Phe Ala 50 55 60 Val Val Lys Lys Ser Lys Leu His Trp Cys Ser Asn Val Pro Asp Ile 65 70 75 80 Phe Ile Ile Asn Leu Ser Val Val Asp Leu Leu Phe Leu Leu Gly Met 85 90 95 Pro Phe Met Ile His Gln Leu Met Gly Asn Gly Val Trp His Phe Gly 100 105 110 Glu Thr Met Cys Thr Leu Ile Thr Ala Met Asp Ala Asn Ser Gln Phe 115 120 125 Thr Ser Thr Tyr Ile Leu Thr Ala Met Thr Ile Asp Arg Tyr Leu Ala 130 135 140 Thr Val His Pro Ile Ser Ser Thr Lys Phe Arg Lys Pro Ser Met Ala 145 150 155 160 Thr Leu Val Ile Cys Leu Leu Trp Ala Leu Ser Phe Ile Ser Ile Thr 165 170 175 Pro Val Trp Leu Tyr Ala Arg Leu Ile Pro Phe Pro Gly Gly Ala Val 180 185 190 Gly Cys Gly Ile Arg Leu Pro Asn Pro Asp Thr Asp Leu Tyr Trp Phe 195 200 205 Thr Leu Tyr Gln Phe Phe Leu Ala Phe Ala Leu Pro Phe Val Val Ile 210 215 220 Thr Ala Ala Tyr Val Lys Ile Leu Gln Arg Met Thr Ser Ser Val Ala 225 230 235 240 Pro Ala Ser Gln Arg Ser Ile Arg Leu Arg Thr Lys Arg Val Thr Arg 245 250 255 Thr Ala Ile Ala Ile Cys Leu Val Phe Phe Val Cys Trp Ala Pro Tyr 260 265 270 Tyr Val Leu Gln Leu Thr Gln Leu Ser Ile Ser Arg Pro Thr Leu Thr 275 280 285 Phe Val Tyr Leu Tyr Asn Ala Ala Ile Ser Leu Gly Tyr Ala Asn Ser 290 295 300 Cys Leu Asn Pro Phe Val Tyr Ile Val Leu Cys Glu Thr Phe Arg Lys 305 310 315 320 Arg Leu Val Leu Ser Val Lys Pro Ala Ala Gln Gly Gln Leu Arg Thr 325 330 335 Val Ser Asn Ala Gln Thr Ala Asp Glu Glu Arg Thr Glu Ser Lys Gly 340 345 350 Thr <210> 4 <211> 1074 <212> DNA <213> Rat <400> 4 gtcgacatgg atctgcaaac ctcgttgctg tccactggcc ccaatgccag caacatctcc 60 gatggccagg ataatctcac attgccgggg tcacctcctc gcacagggag tgtctcctac 120 atcaacatca ttatgccttc cgtgtttggt accatctgtc tcctgggcat cgtgggaaac 180 tccacggtca tctttgctgt ggtgaagaag tccaagctac actggtgcag caacgtcccc 240 gacatcttca tcatcaacct ctctgtggtg gatctgctct tcctgctggg catgcctttc 300 atgatccacc agctcatggg gaacggcgtc tggcactttg gggaaaccat gtgcaccctc 360 atcacagcca tggacgccaa cagtcagttc actagcacct acatcctgac tgccatgacc 420 attgaccgct acttggccac cgtccacccc atctcctcca ccaagttccg gaagccctcc 480 atggccaccc tggtgatctg cctcctgtgg gcgctctcct tcatcagtat cacccctgtg 540 tggctctacg ccaggctcat tcccttccca gggggtgctg tgggctgtgg catccgcctg 600 ccaaacccgg acactgacct ctactggttc actctgtacc agtttttcct ggcctttgcc 660 cttccgtttg tggtcattac cgccgcatac gtgaaaatac tacagcgcat gacgtcttcg 720 gtggccccag cctcccaacg cagcatccgg cttcggacaa agagggtgac ccgcacggcc 780 attgccatct gtctggtctt ctttgtgtgc tgggcaccct actatgtgct gcagctgacc 840 cagctgtcca tcagccgccc gaccctcacg tttgtctact tgtacaacgc ggccatcagc 900 ttgggctatg ctaacagctg cctgaacccc tttgtgtaca tagtgctctg tgagaccttt 960 cgaaaacgct tggtgttgtc agtgaagcct gcagcccagg ggcagctccg cacggtcagc 1020 aacgctcaga cagctgatga ggagaggaca gaaagcaaag gcacctgaac tagt 1074 <210> 5 <211> 262 <212> RNA <213> Rat <400> 5 gcgaauuggg uaccgggccc ccccucgagg ucgacgguau cgauaagcuu gauaucgaau 60 uccugcagcc cgggggaucc gcccacuagu ucaggugccu uugcuuucug uccucuccuc 120 aucagcuguc ugagcguugc ugaccgugcg gagcugcccc ugggcugcag gcuucacuga 180 caacaccaag cguuuucgaa aggucucaca gagcacuaug uacacaaagg gguucaggca 240 gcuguuagca uagcccaagc ug 262 <210> 6 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 6 caacagctgc ctcaaccc 18 <210> 7 <211> 18 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 7 cctggtgatc tgcctcct 18 <210> 8 <211> 1275 <212> DNA <213> Human <400> 8 taggtgatgt cagtgggagc catgaagaag ggagtgggga gggcagttgg gcttggaggc 60 ggcagcggct gccaggctac ggaggaagac ccccttccca actgcggggc ttgcgctccg 120 ggacaaggtg gcaggcgctg gaggctgccg cagcctgcgt gggtggaggg gagctcagct 180 cggttgtggg agcaggcgac cggcactggc tggatggacc tggaagcctc gctgctgccc 240 actggtccca acgccagcaa cacctctgat ggccccgata acctcacttc ggcaggatca 300 cctcctcgca cggggagcat ctcctacatc aacatcatca tgccttcggt gttcggcacc 360 atctgcctcc tgggcatcat cgggaactcc acggtcatct tcgcggtcgt gaagaagtcc 420 aagctgcact ggtgcaacaa cgtccccgac atcttcatca tcaacctctc ggtagtagat 480 ctcctctttc tcctgggcat gcccttcatg atccaccagc tcatgggcaa tggggtgtgg 540 cactttgggg agaccatgtg caccctcatc acggccatgg atgccaatag tcagttcacc 600 agcacctaca tcctgaccgc catggccatt gaccgctacc tggccactgt ccaccccatc 660 tcttccacga agttccggaa gccctctgtg gccaccctgg tgatctgcct cctgtgggcc 720 ctctccttca tcagcatcac ccctgtgtgg ctgtatgcca gactcatccc cttcccagga 780 ggtgcagtgg gctgcggcat acgcctgccc aacccagaca ctgacctcta ctggttcacc 840 ctgtaccagt ttttcctggc ctttgccctg ccttttgtgg tcatcacagc cgcatacgtg 900 aggatcctgc agcgcatgac gtcctcagtg gcccccgcct cccagcgcag catccggctg 960 cggacaaaga gggtgacccg cacagccatc gccatctgtc tggtcttctt tgtgtgctgg 1020 gcaccctact atgtgctaca gctgacccag ttgtccatca gccgcccgac cctcaccttt 1080 gtctacttat acaatgcggc catcagcttg ggctatgcca acagctgcct caaccccttt 1140 gtgtacatcg tgctctgtga gacgttccgc aaacgcttgg tcctgtcggt gaagcctgca 1200 gcccaggggc agcttcgcgc tgtcagcaac gctcagacgg ctgacgagga gaggacagaa 1260 agcaaaggca cctga 1275 <210> 9 <211> 422 <212> PRT <213> Human <400> 9 MeT Ser Val Gly Ala MeT Lys Lys Gly Val Gly Arg Ala Val Gly Leu 1 5 10 15 Gly Gly Gly Ser Gly Cys Gln Ala Thr Glu Glu Asp Pro Leu Pro Asn 20 25 30 Cys Gly Ala Cys Ala Pro Gly Gln Gly Gly Arg Arg Trp Arg Leu Pro 35 40 45 Gln Pro Ala Trp Val Glu Gly Ser Ser Ala Arg Leu Trp Glu Gln Ala 50 55 60 Thr Gly Thr Gly Trp MeT Asp Leu Glu Ala Ser Leu Leu Pro Thr Gly 65 70 75 80 Pro Asn Ala Ser Asn Thr Ser Asp Gly Pro Asp Asn Leu Thr Ser Ala 85 90 95 Gly Ser Pro Pro Arg Thr Gly Ser Ile Ser Tyr Ile Asn Ile Ile MeT 100 105 110 Pro Ser Val Phe Gly Thr Ile Cys Leu Leu Gly Ile Ile Gly Asn Ser 115 120 125 Thr Val Ile Phe Ala Val Val Lys Lys Ser Lys Leu His Trp Cys Asn 130 135 140 Asn Val Pro Asp Ile Phe Ile Ile Asn Leu Ser Val Val Asp Leu Leu 145 150 155 160 Phe Leu Leu Gly MeT Pro Phe MeT Ile His Gln Leu MeT Gly Asn Gly 165 170 175 Val Trp His Phe Gly Glu Thr MeT Cys Thr Leu Ile Thr Ala MeT Asp 180 185 190 Ala Asn Ser Gln Phe Thr Ser Thr Tyr Ile Leu Thr Ala MeT Ala Ile 195 200 205 Asp Arg Tyr Leu Ala Thr Val His Pro Ile Ser Ser Thr Lys Phe Arg 210 215 220 Lys Pro Ser Val Ala Thr Leu Val Ile Cys Leu Leu Trp Ala Leu Ser 225 230 235 240 Phe Ile Ser Ile Thr Pro Val Trp Leu Tyr Ala Arg Leu Ile Pro Phe 245 250 255 Pro Gly Gly Ala Val Gly Cys Gly Ile Arg Leu Pro Asn Pro Asp Thr 260 265 270 Asp Leu Tyr Trp Phe Thr Leu Tyr Gln Phe Phe Leu Ala Phe Ala Leu 275 280 285 Pro Phe Val Val Ile Thr Ala Ala Tyr Val Arg Ile Leu Gln Arg MeT 290 295 300 Thr Ser Ser Val Ala Pro Ala Ser Gln Arg Ser Ile Arg Leu Arg Thr 305 310 315 320 Lys Arg Val Thr Arg Thr Ala Ile Ala Ile Cys Leu Val Phe Phe Val 325 330 335 Cys Trp Ala Pro Tyr Tyr Val Leu Gln Leu Thr Gln Leu Ser Ile Ser 340 345 350 Arg Pro Thr Leu Thr Phe Val Tyr Leu Tyr Asn Ala Ala Ile Ser Leu 355 360 365 Gly Tyr Ala Asn Ser Cys Leu Asn Pro Phe Val Tyr Ile Val Leu Cys 370 375 380 Glu Thr Phe Arg Lys Arg Leu Val Leu Ser Val Lys Pro Ala Ala Gln 385 390 395 400 Gly Gln Leu Arg Ala Val Ser Asn Ala Gln Thr Ala Asp Glu Glu Arg 405 410 415 Thr Glu Ser Lys Gly Thr 420 <210> 10 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 10 gtcgacatgg acctggaagc ctcgctgctg c 31 <210> 11 <211> 31 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 11 actagttcag gtgcctttgc tttctgtcct c 31 <210> 12 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 12 agtcgacatg tcagtgggag ccatgaagaa ggg 33 <210> 13 <211> 33 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> <400> 13 aactagttca ggtgcctttg ctttctgtcc tct 33 <210> 14 <211> 1074 <212> DNA <213> Human <400> 14 gtcgacatgg acctggaagc ctcgctgctg cccactggtc ccaacgccag caacacctct 60 gatggccccg ataacctcac ttcggcagga tcacctcctc gcacggggag catctcctac 120 atcaacatca tcatgccttc ggtgttcggc accatctgcc tcctgggcat catcgggaac 180 tccacggtca tcttcgcggt cgtgaagaag tccaagctgc actggtgcaa caacgtcccc 240 gacatcttca tcatcaacct ctcggtagta gatctcctct ttctcctggg catgcccttc 300 atgatccacc agctcatggg caatggggtg tggcactttg gggagaccat gtgcaccctc 360 atcacggcca tggatgccaa tagtcagttc accagcacct acatcctgac cgccatggcc 420 attgaccgct acctggccac tgtccacccc atctcttcca cgaagttccg gaagccctct 480 gtggccaccc tggtgatctg cctcctgtgg gccctctcct tcatcagcat cacccctgtg 540 tggctgtatg ccagactcat ccccttccca ggaggtgcag tgggctgcgg catacgcctg 600 cccaacccag acactgacct ctactggttc accctgtacc agtttttcct ggcctttgcc 660 ctgccttttg tggtcatcac agccgcatac gtgaggatcc tgcagcgcat gacgtcctca 720 gtggcccccg cctcccagcg cagcatccgg ctgcggacaa agagggtgac ccgcacagcc 780 atcgccatct gtctggtctt ctttgtgtgc tgggcaccct actatgtgct acagctgacc 840 cagttgtcca tcagccgccc gaccctcacc tttgtctact tatacaatgc ggccatcagc 900 ttgggctatg ccaacagctg cctcaacccc tttgtgtaca tcgtgctctg tgagacgttc 960 cgcaaacgct tggtcctgtc ggtgaagcct gcagcccagg ggcagcttcg cgctgtcagc 1020 aacgctcaga cggctgacga ggagaggaca gaaagcaaag gcacctgaac tagt 1074 <210> 15 <211> 1283 <212> DNA <213> Human <400> 15 agtcgacatg tcagtgggag ccatgaagaa gggagtgggg agggcagttg ggcttggagg 60 cggcagcggc tgccaggcta cggaggaaga cccccttccc aactgcgggg cttgcgctcc 120 gggacaaggt ggcaggcgct ggaggctgcc gcagcctgcg tgggtggagg ggagctcagc 180 tcggttgtgg gagcaggcga ccggcactgg ctggatggac ctggaagcct cgctgctgcc 240 cactggtccc aacgccagca acacctctga tggccccgat aacctcactt cggcaggatc 300 acctcctcgc acggggagca tctcctacat caacatcatc atgccttcgg tgttcggcac 360 catctgcctc ctgggcatca tcgggaactc cacggtcatc ttcgcggtcg tgaagaagtc 420 caagctgcac tggtgcaaca acgtccccga catcttcatc atcaacctct cggtagtaga 480 tctcctcttt ctcctgggca tgcccttcat gatccaccag ctcatgggca atggggtgtg 540 gcactttggg gagaccatgt gcaccctcat cacggccatg gatgccaata gtcagttcac 600 cagcacctac atcctgaccg ccatggccat tgaccgctac ctggccactg tccaccccat 660 ctcttccacg aagttccgga agccctctgt ggccaccctg gtgatctgcc tcctgtgggc 720 cctctccttc atcagcatca cccctgtgtg gctgtatgcc agactcatcc ccttcccagg 780 aggtgcagtg ggctgcggca tacgcctgcc caacccagac actgacctct actggttcac 840 cctgtaccag tttttcctgg cctttgccct gccttttgtg gtcatcacag ccgcatacgt 900 gaggatcctg cagcgcatga cgtcctcagt ggcccccgcc tcccagcgca gcatccggct 960 gcggacaaag agggtgaccc gcacagccat cgccatctgt ctggtcttct ttgtgtgctg 1020 ggcaccctac tatgtgctac agctgaccca gttgtccatc agccgcccga ccctcacctt 1080 tgtctactta tacaatgcgg ccatcagctt gggctatgcc aacagctgcc tcaacccctt 1140 tgtgtacatc gtgctctgtg agacgttccg caaacgcttg gtcctgtcgg tgaagcctgc 1200 agcccagggg cagcttcgcg ctgtcagcaa cgctcagacg gctgacgagg agaggacaga 1260 aagcaaaggc acctgaacta gtt 1283 <210> 16 <211> 420 <212> RNA <213> Human <400> 16 caaaagcugg agcuccaccg cgguggcggc cgcucuagcc cacuaguuca ggugccuuug 60 cuuucugucc ucuccucguc agccgucuga gcguugcuga cagcgcgaag cugccccugg 120 gcugcaggcu ucaccgacag gaccaagcgu uugcggaacg ucucacagag cacgauguac 180 acaaaggggu ugaggcagcu guuggcauag cccaagcuga uggccgcauu guauaaguag 240 acaaagguga gggucgggcg gcugauggac aacuggguca gcuguagcac auaguagggu 300 gcccagcaca caaagaagac cagacagaug gcgauggcug ugcgggucac ccucuuuguc 360 cgcagccgga ugcugcgcug ggaggcgggg gccacugagg acgucaugcg cugcaggauc 420
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4453 A61K 31/4453 4C086 31/454 31/454 4C204 31/455 31/455 4C206 31/47 31/47 4H006 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/4745 31/4745 31/496 31/496 31/5377 31/5377 A61P 3/04 A61P 3/04 3/10 3/10 9/10 101 9/10 101 9/12 9/12 43/00 111 43/00 111 C07C 233/80 C07C 233/80 237/48 237/48 C07D 209/14 C07D 209/14 211/16 211/16 213/82 213/82 215/48 215/48 295/12 295/12 Z 401/06 401/06 401/12 401/12 401/14 401/14 405/12 405/12 417/06 417/06 487/04 147 487/04 147 Fターム(参考) 4C031 MA01 4C050 AA01 BB07 CC07 EE02 GG07 HH01 4C054 AA02 CC02 DD01 EE01 FF01 4C055 AA01 BA02 BA08 BB14 CA02 CA18 CB17 DA01 4C063 AA01 AA03 BB03 BB08 BB09 CC12 CC14 CC54 CC62 DD03 DD10 DD12 DD14 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC07 BC13 BC20 BC21 BC28 BC50 BC88 CB09 GA07 GA08 GA09 GA10 MA01 MA02 MA04 MA35 MA52 NA14 ZC41 ZC54 4C204 BB01 CB03 DB13 EB03 FB01 GB14 4C206 AA01 AA02 AA03 GA31 MA01 MA02 MA04 MA55 MA72 NA14 ZC41 ZC54 4H006 AA01 AA03 AB20 BJ50 BM30 BM72 BM73 BU38 BV74

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
    およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
    のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
    環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
    子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
    か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
    いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
    る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
    原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含
    窒素縮合環を形成していてもよい]で表される化合物ま
    たはその塩を含有してなるメラニン凝集ホルモン拮抗
    剤。
  2. 【請求項2】R1およびR2が同一または異なって水素原子
    または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、
    R1とR2とが隣接する窒素原子ともに置換基を有していて
    もよい含窒素複素環を形成するか、R2が隣接する窒素原
    子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複
    素環を形成する請求項1記載の剤。
  3. 【請求項3】メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の予
    防・治療剤である請求項1記載の剤。
  4. 【請求項4】肥満症の予防・治療剤である請求項1記載
    の剤。
  5. 【請求項5】式 【化2】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X1
    はCONR8、NR8CO(R8は水素原子、ハロゲン化されていて
    もよいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキル−カルボニル、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルスルホニルを示す)、OCOまたはCOOを;Y
    は主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;Arは置換基
    を有していてもよい縮合多環式芳香環を;R1およびR2
    同一または異なって水素原子または置換基を有していて
    もよい炭化水素基を示すか、R1とR2とは隣接する窒素原
    子ともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成
    してもよく、R2は隣接する窒素原子およびYとともに置
    換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していても
    よく、R2は隣接する窒素原子、YおよびArとともに置換
    基を有していてもよい含窒素縮合環を形成していてもよ
    い。ただし、X1がCONR(Rは水素原子またはC1-6アルキ
    ルを示す)であるとき、Arはハロゲン、ヒドロキシ、 C
    1-6アルキルまたはC1-6アルコキシをそれぞれ1または
    2個有していてもよいインドールまたはベンズオキサゾ
    ールでなく;X 1がCONHであるとき、Arはアルキル、ア
    ルコキシおよびハロゲンから選ばれる置換基を有してい
    てもよい4−メチル−2−キノロンでないか、または2
    −ベンゾイルアミノ−キナゾリンでなく;X1がCOOであ
    るとき、Ar1は置換基を有していてもよい芳香族基でな
    い。]で表される化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】X1がCONR8またはNR8CO(R8は水素原子、
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルキルスルホニルを示す)で
    あり、R1およびR2が同一または異なって水素原子または
    置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、R1とR2
    とが隣接する窒素原子ともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成するか、R2が隣接する窒素原子およ
    びYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を
    形成する請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】Ar1で示される環状基が芳香族基である請
    求項5記載の化合物。
  8. 【請求項8】芳香族基が、炭素数6ないし14の単環式
    または縮合多環式芳香族炭化水素および5ないし10員芳
    香族複素環から選ばれる2または3個で形成される芳香環
    集合体から任意の水素原子1個を除いた基である請求項
    7記載の化合物。
  9. 【請求項9】Ar1が、ハロゲン原子、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキルおよびハロゲン化されていても
    よいC1-6アルコキシから選ばれる置換基をそれぞれ1な
    いし3個有していてもよいフェニル、ビフェニリルまた
    はフェニル−ピリジルである請求項5記載の化合物。
  10. 【請求項10】Ar1が、置換基を有していてもよいC6-14
    アリールで置換されていてもよいピペリジニルである請
    求項5記載の化合物。
  11. 【請求項11】X1がCONHまたはCOOである請求項5記載
    の化合物。
  12. 【請求項12】Arで示される縮合多環式芳香環が炭素数
    9ないし14の縮合多環式芳香族炭化水素である請求項
    5記載の化合物。
  13. 【請求項13】Arで示される縮合多環式芳香環が10員
    縮合多環式芳香族複素環である請求項5記載の化合物。
  14. 【請求項14】Arで示される縮合多環式芳香環がキノリ
    ンまたはナフタレンである請求項5記載の化合物。
  15. 【請求項15】X1がCONR8またはNR8CO(R8は水素原
    子、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル、ハロゲ
    ン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニルを示
    す)であり、Arがキノリンまたはナフタレンである請求
    項5記載の化合物。
  16. 【請求項16】Yで示される主鎖の原子数1ないし6の
    スペーサーが、−O−、−S−、−CO−、−SO−、−SO2
    −、−NR8−(R8は水素原子、ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキル−カルボニル、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    アルキルスルホニルを示す)およびハロゲン化されてい
    てもよい2価のC1-6非環式炭化水素基から選ばれる1ない
    し3個からなる2価基である請求項5記載の化合物。
  17. 【請求項17】YがC1-3アルキレンである請求項5記載
    の化合物。
  18. 【請求項18】R1とR2とが隣接する窒素原子ともに置換
    基を有していてもよい含窒素複素環を形成する請求項5
    記載の化合物。
  19. 【請求項19】含窒素複素環がモルホリン、ピペリジ
    ン、ピペラジン、ピロリジン、1,3−チアゾリジン、1H
    −イミダゾール、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール、
    2,3−ジヒドロインドール、1,2,3,4−テトラヒドロキノ
    リンまたは1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンである
    請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】請求項5記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬組成物。
  21. 【請求項21】請求項5記載の化合物のプロドラッグ。
  22. 【請求項22】4'-クロロ-N-[6-[(N,N-ジメチルアミ
    ノ)メチル]-2-ナフチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキ
    サミド;4'-クロロ-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-ナ
    フチル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-フル
    オロ-N-[2-(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル][1,
    1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-フルオロ-N-[2-
    (1-ピペリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェニ
    ル]-4-カルボキサミド;4'-クロロ-N-[2-[(2-メチル-4,
    5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-1-イル)メチル]-6-キノリ
    ニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミド;4'-クロロ
    -N-[2-[(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニル)メチ
    ル]-6-キノリニル][1,1'-ビフェニル]-4-カルボキサミ
    ド;4-(4-クロロフェニル)-N-[2-(1-ピロリジニルメチ
    ル)-6-キノリニル]-1-ピペリジンカルボキサミド;N-[2
    -(1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル][1,1'-ビフェ
    ニル]-4-カルボキサミド;6-(4-メチルフェニル)-N-[2-
    (1-ピロリジニルメチル)-6-キノリニル]ニコチンアミ
    ド;4-(4-メトキシフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメ
    チル)-2-ナフチル]-1-ピペリジンカルボキサミド;6-(4
    -メトキシフェニル)-N-[6-(1-ピロリジニルメチル)-2-
    ナフチル]ニコチンアミド;6-(4-メチルフェニル)-N-[6
    -(1-ピロリジニルメチル)-2-ナフチル]ニコチンアミド
    またはこれらの塩である請求項5記載の化合物。
  23. 【請求項23】式: Ar1−H (XII) [式中、Ar1は請求項5記載と同意義を示す]で表される
    化合物またはその塩と、式 【化3】 [式中、Lは脱離基を、その他の記号は請求項5記載と
    同意義を示す]で表される化合物またはその塩とを反応
    させることを特徴とする、式 【化4】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物ま
    たはその塩の製造方法。
  24. 【請求項24】摂食抑制剤である請求項1記載の剤。
  25. 【請求項25】請求項1記載のメラニン凝集ホルモン拮
    抗剤と、糖尿病治療剤、高血圧治療剤および動脈硬化症
    治療剤から選ばれる少なくとも1種以上とを組み合わせ
    てなる医薬。
  26. 【請求項26】式 【化5】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
    およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
    のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
    環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
    子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
    か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
    いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
    る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
    原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含
    窒素縮合環を形成していてもよい]で表される化合物ま
    たはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴と
    する、該哺乳動物におけるメラニン凝集ホルモンに起因
    する疾患の予防または治療方法。
  27. 【請求項27】式 【化6】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
    およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
    のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
    環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
    子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
    か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
    いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
    る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
    原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含
    窒素縮合環を形成していてもよい]で表される化合物ま
    たはその塩の有効量を哺乳動物に投与することを特徴と
    する、該哺乳動物における肥満症の予防または治療方
    法。
  28. 【請求項28】メラニン凝集ホルモンに起因する疾患の
    予防・治療剤を製造するための、式 【化7】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
    およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
    のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
    環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
    子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
    か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
    いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
    る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
    原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含
    窒素縮合環を形成していてもよい]で表される化合物ま
    たはその塩の使用。
  29. 【請求項29】肥満症の予防・治療剤を製造するため
    の、式 【化8】 [式中、Ar1は置換基を有していてもよい環状基を;X
    およびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6
    のスペーサーを;Arは置換基を有していてもよい縮合多
    環式芳香環を;R1およびR2は同一または異なって水素原
    子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
    か、R1とR2とは隣接する窒素原子ともに置換基を有して
    いてもよい含窒素複素環を形成してもよく、R2は隣接す
    る窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい
    含窒素複素環を形成していてもよく、R2は隣接する窒素
    原子、YおよびArとともに置換基を有していてもよい含
    窒素縮合環を形成していてもよい]で表される化合物ま
    たはその塩の使用。
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