JP2002369564A - ダイナミックブレーキ回路保護装置 - Google Patents

ダイナミックブレーキ回路保護装置

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JP2002369564A JP2001169774A JP2001169774A JP2002369564A JP 2002369564 A JP2002369564 A JP 2002369564A JP 2001169774 A JP2001169774 A JP 2001169774A JP 2001169774 A JP2001169774 A JP 2001169774A JP 2002369564 A JP2002369564 A JP 2002369564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DB回路で消費されるエネルギー量が高精度
で管理でき、DB回路の機能が充分に活用されるように
したダイナミックブレーキ回路保護装置を提供するこ
と。 【解決手段】 異常時、リレーの接点7を閉じ、DB抵
抗6をサーボモータ9に接続してダイナミックブレーキ
を働かせるようにしたサーボモータ駆動装置において、
ダイナミックブレーキ動作開始時点でエンコーダ10に
より検出したサーボモータ9の回転速度と、ダイナミッ
クブレーキ動作開始時点からダイナミックブレーキ動作
終了時点までの経過時間の2種の値に基づいて、DB抵
抗6の消費エネルギーを算出し、この消費エネルギーの
値に応じてDB抵抗6の保護動作を発動させるか否かを
判定するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイナミックブレ
ーキ回路の保護装置に係り、特にサーボモータ駆動装置
に好適なダイナミックブレーキ回路保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加工・製造ラインや工作機械など駆動機
構を備えたシステムでは、異常発生時に可動部分を緊急
停止させる必要があり、これにより安全性の確保や被加
工物の破損防止が図れるようになっている。
【0003】ここで、このような加工・製造ラインなど
のシステムでは、その駆動装置として、永久磁石回転磁
界形ACサーボモータやブラシレスDCモータなどのサ
ーボモータによる駆動機構を用いることが多いが、この
場合、サーボモータなどの電動機は、トルクを発生させ
るだけではなく、発電状態にしてトルクを吸収させ、ブ
レーキとして動作させることができる。
【0004】この場合のブレーキ動作が、いわゆるダイ
ナミックブレーキ(以下、DBという)と呼ばれるもの
で、上記した加工・製造ラインや工作機械などにおい
て、異常発生に際してサーボモータなど電動機の駆動対
象となっている可動部分を緊急停止させる場合に多用さ
れている。
【0005】このDBでは、電動機から回収される電力
をDB回路により熱エネルギーに変換して吸収するよう
になっているものであるが、このDB回路は、通常、所
定の容量の抵抗器からなり、電力をジュール熱に変換し
て大気などの雰囲気中に放散することにり、電力を吸収
するようになっている。
【0006】ここで、近年におけるモータ駆動装置の小
型化のすう勢の中で、DB回路も例外ではなく、小型化
した場合、DB動作に際して発生する熱エネルギー量を
管理し、DB回路の過熱による破損から確実に保護する
必要がある。
【0007】ここで、DB回路の保護とは、DB動作が
要求されたときでも、それを禁止することにより与えら
れ、DB回路の通電が止まることから温度上昇が抑えら
れ、この結果、破損の虞れが無くなり、保護が得られる
のである。なお、この結果、DB回路の保護時は、一定
時間、モータ運転不可状態となる。
【0008】そこで、例えば特開平6−315287号
公報では、エンコーダによるモータ軸角速度の検出値か
らモータ惰走角を算出し、許容モータ惰走角を超えたと
き保護を働かせる方式について開示し、特開平8−03
3195号公報では、電流検出器によるDB電流検出値
からDB回路の消費電力を求め、これが、許容電力を超
えたときは、DB電流検出値が許容電流を超えないとき
でも保護を働かせる方式について開示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、DB
回路で消費されるエネルギー量の管理精度に配慮がされ
ておらず、DB回路の的確な保護に問題があった。ま
た、従来技術では、消費電力の算定に積分処理を要する
ため、演算が複雑になり、マイコンの負荷が多くなって
しまう点にも問題があった。
【0010】本発明の目的は、DB回路で消費されるエ
ネルギー量が専用検出器を新たに追加することなく管理
でき、DB回路の機能が充分に活用されるようにしたダ
イナミックブレーキ回路保護装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電動機の発
電動作によりブレーキトルクを発生させるためのDB回
路において、DB動作の開始時点における前記電動機の
回転速度を検出して開始時点回転速度値を与える手段
と、前記DB動作が開始したときから、前記電動機の回
転速度が予め設定してある所定の回転速度に低下するま
での経過時間を計測してDB動作時間値を与える手段を
設け、前記開始時点回転速度検出値と前記DB動作時間
値の2種の値に基づいて、前記DB回路の消費エネルギ
ーを算出し、この算出結果に応じて当該DB回路の保護
動作を行なうようにして達成される。
【0012】同じく上記目的は、電動機の発電動作によ
りブレーキトルクを発生させるためのDB回路におい
て、DB動作が順次繰り返されたとき、各回のDB動作
の開始時点毎にDB動作開始時点における前記電動機の
回転速度を検出して、各回毎の開始時点回転速度値を与
える手段と、前記各回毎のDB動作が開始したときか
ら、前記電動機の回転速度が予め設定してある所定の回
転速度に低下するまでの経過時間を各回毎に計測して、
各回目毎のDB動作時間値を与える手段と、前記開始時
点回転速度検出値と前記DB動作時間値の2種の値に基
づいて、前記DB回路の消費エネルギーの値を前記各回
毎に算出する消費エネルギー値算出手段と、前記各回毎
に算出される消費エネルギーの値に基づいて、前記DB
回路の蓄積消費エネルギーの値を算出する手段を設け、
前記各回毎の消費エネルギー値に応じて当該DB回路の
保護動作を行ない、2回目以降のDB動作時には、前記
消費エネルギー値算出手段による消費エネルギー値の算
出に、前記蓄積消費エネルギーの値が加算されるように
して達成される。
【0013】このとき、前記消費エネルギーが予め設定
してある過負荷異常基準値以上になったとき、DB過負
荷異常を検出し、前記蓄積消費エネルギーが予め設定し
てあるDB動作許容基準値以下になるまでDB過負荷異
常の解除が禁止されるようにしても上記目的を達成する
ことができる。
【0014】本発明では、DB動作時のDBトルクが一
定であると近似することにより、消費エネルギー演算時
に必要な検出値をエンコーダによるDB開始時のモータ
回転数(回転速度)とマイコンによるDB動作時間のみで
可能にし、同時に複数回のDB動作による消費エネルギ
ーの加減算を行うことにより、複数回のDB動作による
蓄積消費エネルギーを算出し、この蓄積消費エネルギー
が許容消費エネルギーを超えるとDB過負荷異常を検出
する。
【0015】また、このDB過負荷異常は、DB過負荷
異常解除許容消費エネルギーに達するまで、モータの運
転は許可しないことにより、高頻度なDB動作による更
なるDB回路発熱を抑制する。本発明によれば、DB動
作中、DB回路で消費された蓄積エネルギーを確認して
いるので、繰り返しDB動作におけるDB回路の過負荷
による破壊等を防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるダイナミック
ブレーキ回路保護装置について、図示の実施の形態によ
り詳細に説明する。図1は、本発明によるダイナミック
ブレーキ回路保護装置が適用されたサーボモータ駆動装
置の一例で、この図において、1はインバータ回路で、
6個のスイッチング素子Q1〜Q6と、同じく6個のフ
リーホイールダイオードD1〜D6からなる3相交流イ
ンバータ回路で構成されている。
【0017】そし、このインバータ回路1は、後述する
制御回路3からベースドライブ回路2を介して供給され
るゲート駆動信号によりスイッチング動作し、PL線と
NL線の間の直流電圧を3相交流電力に変換し、UL線
とVL線、WL線の間に3相交流電圧を出力する働きを
する。このため、ベースドライブ回路2と制御回路3は
線路CS1を介して相互に所定の信号の授受が得られる
ように構成されている。
【0018】5はリレー駆動用のトランジスタで、制御
回路3から線路CS3を介して供給される制御信号によ
りオンオフ制御され、オンされたときリレーのコイル8
に電流を供給する働きをする。ここで、このリレーの接
点7は、いわゆるb接点(常閉接点:NC)で、従ってト
ランジスタ5がオフされたとき閉じるようになってい
る。
【0019】6はDB抵抗で、図示のように、Y結線さ
れた3個の所定の電力容量を持った抵抗器で構成され、
リレーの接点7が閉じたとき線路UDY、VDY、WD
Yを介してUL線、VL線、WL線の間に接続され、D
B回路として働く。
【0020】9はサーボモータで、図示してないトルク
伝達系を介して、同じく図示してない被駆動部に連結さ
れ、インバータ回路1から供給される3相交流電力に応
じて所定の方向に、所定のトルクで、所定の回転速度で
回転し、加工製造ラインなどの駆動機構を所定の速度と
所定の力で動かし、位置決めする働きをする。
【0021】このとき、このサーボモータ9の回転速度
と回転位置はサーボモータ内蔵のエンコーダ10により
検出され、線路CS4を介して制御回路3にフィードバ
ックされる。また、このとき、電流検出器4によりUL
線とWL線の電流が検出され、電流検出値が線路CS2
を介して制御回路3にフィードバックされ、インバータ
回路1の制御に反映されるようになっている。
【0022】異常時のDBによる停止制御は、制御回路
3によりインバータ回路1のスイッチング動作を停止さ
せ、その直後にリレー駆動用トランジスタ5を、それま
でのオン状態からオフにし、リレーコイル8に供給され
ていた励磁電流を遮断して接点7を閉じることにより実
行され、緊急停止される。
【0023】ここで、リレーの接点7が閉じたことによ
り、サーボモータ9の誘起電圧による電流がDB抵抗6
に流れるようになり、ジュール熱として消費される結
果、DBが働き、緊急停止が得られることになる。な
お、リレーの代りにSCR(シリコン制御整流素子)を用
いてもよい。
【0024】次に、DB動作について説明する。ベース
ドライブ回路2は異常検出機能を備え、例えばインバー
タ回路1にスイッチング異常が生じたとき、線路CS1
を介して、異常検出信号を制御回路3に出力する。
【0025】そこで制御回路3は、この異常検出信号に
応じて、通常はオン状態にあるトランジスタ5をオフさ
せ、DB動作に入り、この後、エンコーダ10の信号に
よりサーボモータ9の回転速度Nを調べ、それが予め設
定してあるDB動作解除許容回転速度NRS 以下になっ
たとき、すなわち条件(N≦NRS)が満たされたとき、D
B動作を終了させる。
【0026】ところで、このとき、DB抵抗6により消
費される電力量に応じて発熱することにより、DB抵抗
6の許容消費電力を越えると温度上昇が許容範囲を越
え、上記したように低寿命化し、しいては破壊に至って
しまう。
【0027】そこで、この実施形態では、以下のように
してDB抵抗6による電力消費がに算定できるように
し、この結果に基づいて、DB回路が真に保護を必要と
する状況になったか否かが判定できるようにしたもの
で、この結果、必要とするDB動作に対する影響を最小
限にとどめながら、充分な保護が与えられるようにした
ものである。
【0028】以下、この実施形態において、制御装置3
により実行されるDB回路保護動作について、図2と図
3のフローチャートにより説明する。ここで、まず、こ
の図2による処理は、装置が動作状態に立ち上げられた
後、最初にDB動作が発動されたとき開始される。そし
て、まず処理ステップS1で、所定の初期設定条件を調
べ、DB動作を行なうか否かを判定する。
【0029】ここで、まず判定結果がNO(否定)、すな
わちDB動作しないことが初期設定されていたときは、
このまま処理を終了することになり、この場合は、たと
え緊急異常が発生したとしてもサーボモータ9はDB動
作をせず、フリーラン状態で停止する。なお、このよう
なステップが設けられているのは、顧客のニーズによる
ものである。
【0030】一方、処理ステップS1での判定結果がY
ES(肯定)、すなわちDB動作することが初期設定され
ていたときは処理ステップS2に進み、ここで、DB過
負荷異常検出処理を実行する。この処理ステップS2
は、ここで後述するようにしてDB過負荷異常が検出さ
れ、DB動作が禁止されるまで処理を続行する。
【0031】そして、処理ステップS2でDB過負荷異
常が検出され、DB動作が禁止されたら次の処理ステッ
プS3以降の処理に進む。すなわち、まず処理ステップ
S3ではサーボモータ9の回転速度Nを調べ、上記した
条件(N≦NRS)を満たすまで、すなわちサーボモータ9
の回転速度NがDB動作解除許容回転速度NRS 以下に
なるまで待つ。
【0032】次に、処理ステップS4では、DB回路6
での蓄積消費エネルギーE(後述)を調べ、それがDB動
作許容エネルギーERS (同じく後述)以下になるまで、
すなわち条件(E≦ERS)が満たされるようになるまで待
つ。そして、この後、処理ステップS5で、DB動作の
禁止を解除してから、再び処理ステップS1に戻る。な
お、ここで、処理ステップS2ではなく、処理ステップ
S1に戻るのは、初期設定の変化に対応するためであ
る。
【0033】次に、この図2における処理ステップS2
における処理の詳細について、図3のフローチャートに
より説明する。ここで、この処理ステップS2に入る条
件は、上記したように、装置が動作状態に立ち上げられ
た後、最初にDB動作が発動されたときと、この後でD
B動作が禁止され、更にこの後、DB動作の禁止が解除
されたときである。
【0034】そこで、この処理ステップS2に入ったと
きの最初のDB動作を1回目のDB動作とし、これ以
降、DB過負荷異常が検出され、DB動作が禁止される
までの間に現れるDB動作をM回目のDB動作とする。
ここでM=2、3、4、……、m−1とする。
【0035】図2の処理ステップS1から図3の処理ス
テップ2に進んだら、まず処理ステップS20で、1回
目のDB動作時でのDB回路の消費エネルギーE1 を算
出する。このため、エンコーダ10の信号によるモータ
回転速度Nの検出と、クロックのカウントによる時間t
の計測を開始する。なお、ここではサーボモータを単に
モータと記している。
【0036】そして、このときのDB動作開始時点での
モータ回転速度(開始時点回転速度値)N1 と、このDB
動作開始時からサーボモータ回転速度NがDB動作解除
許容回転速度NRS 以下になるまでに要したDB動作時
間tON1 により、1回目のDB動作時の消費エネルギー
1 を式(1)において、m=1として算出する。
【0037】 Em=Em-1,m+ES/(Nmax×ts)×Nm×tONm[J]……(1) Em:m回目のDB動作時の蓄積消費エネルギー Em-1,m:m−1回目終了からm回目のDB動作開始時
の蓄積消費エネルギー(但し、E0,1=0) ES:モータの最高回転数Nmax からDB動作解除許容
回転速度NRSまで減速させたときに発生するモータ軸単
体のイナーシャエネル ギー Nmax:モータの最高回転速度 ts:モータ軸単体で最高回転速度Nmax からDB動作
解除許容回転速度NRS まで減速するまでに要したDB
動作時間 Nm:m回目のDB動作開始時のモータ回転速度 tONm:m回目のDB動作開始時からモータ回転速度N
がDB動作解除許容回転速度NRS 以下になるまでに要
した時間(DB動作時間) tOFFm:m−1回目のDB動作終了後からm回目のDB
動作開始までのDB動作解除時間
【0038】次に、処理ステップS21で、1回目のD
B動作時の消費エネルギーE1 とDB過負荷異常レベル
TR と比較し、条件(E1≦ETR)が満たされているか否
かを調べる。そして、まず、判定結果がNO、つまり1
回目のDB動作時の消費エネルギーE1 がDB過負荷異
常レベルETR を越えていたとき(=E1>ETR)は、DB
過負荷異常が検出されたものとする。
【0039】そこで、このときは処理ステップS22に
進み、ここでDB過負荷異常検出処理を行ない、DB動
作を禁止する。つまり、このDB動作の禁止時間内はモ
ータ運転不可能状態(サーボOFF状態)とし、異常解除
によるDB動作の繰り返しによる更なるDB回路の発熱
を回避する。
【0040】一方、処理ステップS21での判定結果が
YES、つまり1回目のDB動作時の消費エネルギーE
1 がDB過負荷異常レベルETR 以下のとき(=E1≦E
TR)となった場合は、まだDB過負荷異常ではないと
し、処理ステップS23に進み、DB抵抗6の固有放熱
時定数Tから式(2)において、m=1としてDB動作停
止期間tOFF1 でのDB抵抗6の蓄積消費エネルギーE
m,m+1 を算出する。
【0041】 Em,m+1=Em ×e-t/T[J]…… ……(2) 従って、この蓄積消費エネルギーEm,m は、DB動作停
止期間tOFF1 にDB抵抗6から放散されるエネルギー
を考慮したものとなる。以後、2回目以降のDB動作が
開始される毎に、Mを順次2、3、4、……、m−1に
して、処理ステップS24、25、26を実行し、これ
を処理ステップS21と同じ判定S25によりDB過負
荷異常が検出されるまで繰り返えす。
【0042】従って、この図3では、DB動作回数がm
−1回になったときの処理ステップS24〜処理ステッ
プS26までしか示されていないが、処理ステップS2
5と同じ判定によりDB過負荷異常が検出されるまで同
じ処理が繰り返し実行されることになる。
【0043】なお、長期にわたってDB過負荷異常が検
出されない場合も想定されるが、この場合には、このダ
イナミックブレーキ回路保護装置が適用されたサーボモ
ータ駆動装置の動作が停止されたとき、図3による処理
が終了することになる。
【0044】次に、この処理の結果を図4に示す。この
図4は、4回目のDB動作に際してDB過負荷異常が検
出された場合の状況を模式的に示したもので、このとき
の蓄積消費エネルギーEは、モータから回生されたエネ
ルギーがDB抵抗6で全て熱に変換され、放散されてい
るものとしており、横軸tは時間である。
【0045】この図4の場合、図示のように、蓄積消費
エネルギーEがDB過負荷異常レベルETR 以上になっ
た時点tTR においてDB過負荷異常となり、図2の処
理ステップS3に移行し、上記したように所定の期間、
DB動作が禁止され、DB回路保護処理が実行される。
そして、この図4から、上記実施形態の場合、DB動作
が繰り返された場合でも、蓄積消費エネルギーEが精度
良く算出できることが判る。
【0046】また、このときの蓄積消費エネルギーEの
算出に必要なデータの内の変数は、上記した式(1)、(2)
から明らかなように、エンコーダ10の信号から得られ
るモータ回転速度Nと経過時間tだけであり、しかも積
分処理を必要としないので、演算処理が簡単に済むとい
う利点がある。また、蓄積消費エネルギーは1次遅れの
減衰関数としているが、他の関数に置換えることも可能
である。
【0047】次に、図5は、以上の演算をモータの最高
回転速度Nmax からDB動作を開始した場合のDB動作
回数と蓄積消費エネルギーの関係を示した図で、この図
5から明らかなように、上記実施形態によれば、DB動
作が頻繁に繰り返された場合でも、例えば図示のtC
90(S)の特性の場合のように、DB動作の状況によっ
てはDB過負荷異常とならない場合を正確に判定できる
ことになる。
【0048】そして、この結果、この実施形態によれ
ば、確実なDB回路の保護を確保した上で、DB動作が
禁止されてしまう状況の発現を最小限に抑え、緊急異常
停止による安全性の確保を充分に得ることができること
になり、信頼性の高いダイナミックブレーキ回路保護装
置を容易に提供することができる。
【0049】なお、上記実施形態の場合、図1から明ら
かなように、電流検出回路4によりインバータ回路1の
電流を検出しているので、仮に蓄積消費エネルギーによ
る機械的疲労などによりDB回路が短絡状態になった場
合でも、制御回路3によりインバータ回路1の動作(ス
イッチング動作)を停止させることができ、従って、こ
の場合でも、サーボモータ制御装置の保護に問題が生じ
る虞れはない。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、DB動作中にDB回路
で消費された蓄積エネルギーが容易に算出できるので、
DB回路に専用検出器を新たに追加することなく保護動
作を的確に実行でき、この結果、コストアップ及び寸法
増大に影響を及ぼさないで、過負荷によるDB回路の破
壊などを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイナミックブレーキ回路保護装
置の一実施形態が適用されたサーボモータ駆動装置の構
成図である。
【図2】本発明の一実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態におけるDB過負荷異常検
出処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態による動作例を示す説明図
である。
【図5】本発明の一実施形態におけるDB動作回数と蓄
積消費エネルギーの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インバータ回路 2 ベースドライブ回路 3 制御回路 4 電流検出器 5 リレー駆動用のトランジスタ 6 DB抵抗(DB回路) 7 リレーの接点 8リレーのコイル 9 サーボモータ 10 エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 崇 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立ドライブシステムズ内 (72)発明者 渡部 與久 千葉県習志野市東習志野七丁目1番1号 株式会社日立ドライブシステムズ内 Fターム(参考) 5H530 AA05 AA09 BB32 CC25 CE15 CF02 DD03 DD13 DD19 EE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の発電動作によりブレーキトルク
    を発生させるためのダイナミックブレーキ回路におい
    て、 ダイナミックブレーキ動作の開始時点における前記電動
    機の回転速度を検出して開始時点回転速度値を与える手
    段と、 前記ダイナミックブレーキ動作が開始したときから、前
    記電動機の回転速度が予め設定してある所定の回転速度
    に低下するまでの経過時間を計測してダイナミックブレ
    ーキ動作時間値を与える手段を設け、 前記開始時点回転速度検出値と前記ダイナミックブレー
    キ動作時間値の2種の値に基づいて、前記ダイナミック
    ブレーキ回路の消費エネルギーを算出し、この算出結果
    に応じて当該ダイナミックブレーキ回路の保護動作を行
    なうように構成したことを特徴とするダイナミックブレ
    ーキ回路保護装置。
  2. 【請求項2】 電動機の発電動作によりブレーキトルク
    を発生させるためのダイナミックブレーキ回路におい
    て、 ダイナミックブレーキ動作が順次繰り返されたとき、各
    回のダイナミックブレーキ動作の開始時点毎にダイナミ
    ックブレーキ動作開始時点における前記電動機の回転速
    度を検出して、各回毎の開始時点回転速度値を与える手
    段と、 前記各回毎のダイナミックブレーキ動作が開始したとき
    から、前記電動機の回転速度が予め設定してある所定の
    回転速度に低下するまでの経過時間を各回毎に計測し
    て、各回目毎のダイナミックブレーキ動作時間値を与え
    る手段と、 前記開始時点回転速度検出値と前記ダイナミックブレー
    キ動作時間値の2種の値に基づいて、前記ダイナミック
    ブレーキ回路の消費エネルギーの値を前記各回毎に算出
    する消費エネルギー値算出手段と、 前記各回毎に算出される消費エネルギーの値に基づい
    て、前記ダイナミックブレーキ回路の蓄積消費エネルギ
    ーの値を算出する手段を設け、 前記各回毎の消費エネルギー値に応じて当該ダイナミッ
    クブレーキ回路の保護動作を行ない、 2回目以降のダイナミックブレーキ動作時には、前記消
    費エネルギー値算出手段による消費エネルギー値の算出
    に、前記蓄積消費エネルギーの値が加算されるように構
    成されていることを特徴とするダイナミックブレーキ回
    路保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の発明において、 前記消費エネルギーが予め設定してある過負荷異常基準
    値以上になったとき、ダイナミックブレーキ過負荷異常
    を検出し、前記蓄積消費エネルギーが予め設定してある
    ダイナミックブレーキ動作許容基準値以下になるまでダ
    イナミックブレーキ過負荷異常の解除が禁止されるよう
    に構成されていることを特徴とするダイナミックブレー
    キ回路保護装置。
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