JP5369225B1 - アンプ保護機能を備えた同期電動機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

アンプ保護機能を備えた同期電動機の制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の同期電動機の制御装置においては、ダイナミックブレーキ動作を停止してフリーラン状態とするため、制動停止の距離が長くなるという問題があった。
【解決手段】本発明の同期電動機の制御装置は、異常発生時に同期電動機の入力端子を短絡するためのダイナミックブレーキ抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得する許容エネルギー値取得部と、同期電動機からフィードバックされる速度値、及びアンプからフィードバックされ、且つ同期電動機に入力される電流値に基づいて被駆動体のイナーシャを推定するイナーシャ推定部と、イナーシャ及び許容エネルギー値から同期電動機の許容最大速度値を算出する許容最大速度算出部と、同期電動機を所定の指令速度で動作させるためにアンプを制御する速度制御部と、を有し、速度制御部は、許容最大速度算出部から許容最大速度値を取得し、指令速度を許容最大速度値以下に制限することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、同期電動機の制御装置及び制御方法に関し、特にアンプ保護機能を備えた同期電動機の制御装置及び制御方法に関する。
工作機械などの同期電動機を用いて駆動するシステムでは、同期電動機に異常が発生した場合には、安全のために同期電動機の駆動部を緊急停止させる必要がある。非常停止や停電などの異常発生時に、サーボアンプは同期電動機の入力端子をダイナミックブレーキ(以下、「DB」という。)抵抗で短絡して発電制動を行う。DBは、抵抗器からなり、電動機から回収される電力をDB回路により熱エネルギーに変換する。従って、同期電動機の動作条件によっては、同期電動機の回転エネルギーが、サーボアンプのDB抵抗の許容エネルギーを超えて、発熱によりDB抵抗が破損する恐れがある。
DB回路を用いて同期電動機を緊急停止する場合において、同期電動機の回転エネルギーが全てDB抵抗で消費されると仮定すると、DB抵抗の保護のためには、以下の式(1)を満たす必要がある。
Em<Ea (1)
ここで、Em[J]は同期電動機の回転エネルギーであり、Ea[J]はDB抵抗の許容エネルギーである。
また、Emは次式で与えられる。
Em=0.5×J×ω2 (2)
ここで、J[kgm2]は同期電動機のイナーシャ及び被駆動体のイナーシャであり、ω[rad/s]は同期電動機の速度である。
工作機械などの同期電動機を用いて駆動するシステムにおいて、特に種々のワークを搭載する回転テーブル等を含む被駆動体においては、被駆動体のイナーシャがワークに応じて変化する。式(1)のように同期電動機の回転エネルギーは被駆動体のイナーシャによって決まるため、被駆動体のイナーシャを正確に知る必要がある。
そこで、イナーシャを推定する方法が報告されており(例えば、特許文献1)、イナーシャの推定結果を用いて、加減速の時定数や速度ゲインを最適化することができる。ところが、一般に被駆動体のイナーシャを正確に知ることは容易ではないため、上記の式(1)を満たすかどうかを判断することは難しい場合がある。
そこで、イナーシャを算出せずにDB回路の保護を行う方法が報告されている(例えば、特許文献2)。この従来技術においては、DB回路の動作開始時の同期電動機の速度、及び同期電動機が所定の速度まで低下するまでの経過時間からDB回路の消費エネルギーを計算することにより、DB回路の保護を行っている。
また、イナーシャを算出せずにDB回路の保護を行う他の方法が知られている(例えば、特許文献3)。この従来技術は、同期電動機の速度、DB抵抗、及び同期電動機の誘起電圧定数から、DB回路の消費エネルギーを計算することにより、DB回路の保護を行うものである。
特開2010−148178号公報 特開2002−369564号公報 特開2007−174729号公報
特許文献2及び3に記載の方法においては、被駆動体のイナーシャを算出する必要はないが、DB回路の動作開始からサンプリング周期毎にDB回路の消費エネルギーを逐次計算している。そして、DB回路の消費エネルギーが許容値を超えた場合に、DB回路の動作を停止してフリーラン状態とするため、制動停止までの距離が長くなる、あるいは制動停止までに要する時間が長くなるという問題がある。
本発明は、DB抵抗を含むサーボアンプのDB回路を保護するために、同期電動機に接続された被駆動体のイナーシャを推定し、その推定結果を使って同期電動機の速度(最高回転数)を制限する機能を備えた同期電動機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施例に係る同期電動機の制御装置は、異常発生時に同期電動機の入力端子を短絡するためのダイナミックブレーキ抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得する許容エネルギー値取得部と、同期電動機が被駆動体を駆動する際に同期電動機からフィードバックされる速度値、及びアンプからフィードバックされ、且つ同期電動機に入力される電流値に基づいて被駆動体のイナーシャを推定するイナーシャ推定部と、イナーシャ及び許容エネルギー値から同期電動機の許容最大速度値を算出する許容最大速度算出部と、同期電動機を所定の指令速度で動作させるためにアンプを制御する速度制御部と、を有し、速度制御部は、許容最大速度算出部から許容最大速度値を取得し、指令速度を許容最大速度値以下に制限することを特徴とする。
本発明の他の実施例に係る同期電動機の制御装置において、速度値及び許容最大速度値を取得し、同期電動機の速度が許容最大速度値を超えた場合に、警告を通知する警告通知部をさらに備えることが好ましい。
本発明のさらに他の実施例に係る同期電動機の制御装置において、同期電動機の速度が許容最大速度値を超えた場合に、警告通知部からの警告に基づいて、速度制御部に対して同期電動機を減速停止させるための停止指令を発信する減速停止部をさらに備えることが好ましい。
本発明の一実施例に係る同期電動機の制御方法は、異常発生時に同期電動機の入力端子を短絡するためのダイナミックブレーキ抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得するステップと、同期電動機が被駆動体を駆動する際に同期電動機からフィードバックされる速度値、及びアンプからフィードバックされ、且つ同期電動機に入力される電流値に基づいて被駆動体のイナーシャを推定するステップと、イナーシャ及び許容エネルギー値から同期電動機の許容最大速度値を算出するステップと、同期電動機を所定の指令速度で動作させるためにアンプを制御するステップと、許容最大速度算出部から許容最大速度値を取得し、指令速度を許容最大速度値以下に制限するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ワークを交換した場合に変動する被駆動体のイナーシャを推定し、その推定結果を使って、同期電動機の回転速度の最大値を決定し、通常動作時にも常に速度を最大値に制限することにより、異常発生時のDB抵抗を保護することができる。
本発明の実施例1に係る同期電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る同期電動機の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る同期電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る同期電動機の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る同期電動機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3に係る同期電動機の制御方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係るアンプ保護機能を備えた同期電動機の制御装置及び制御方法について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1に本発明の実施例1に係る同期電動機の制御装置の構成を表すブロック図を示す。本発明の実施例1に係る同期電動機の制御装置(以下、単に「制御装置」という)11は、コンピュータ数値制御(CNC:Computer Numerical Control)装置等の上位制御装置20からの位置指令に基づいて、アンプ30を制御することにより被駆動体50を駆動する同期電動機41を所定の指令速度で動作させる。
具体的に説明すると、まず、上位制御装置20に設けられた指令計算部21から送信される位置指令を制御装置11に設けられた位置制御部1が受信する。位置制御部1は、受信した位置指令に基づいて、速度制御部2に速度指令を送信する。速度制御部2は、受信した速度指令に基づいて、電流制御部3に電流指令を送信する。電流制御部3は、同期電動機41を駆動するためのアンプ30を構成する電流増幅回路31に電圧指令を送信する。同期電動機41は、電流増幅回路31から入力される電力により所定の指令速度で動作し、被駆動体50を駆動する。
同期電動機41には、同期電動機41の速度及び位置を検出するためのセンサ42が設けられている。センサ42が検出した速度及び位置に関するデータは、制御装置11内の位置制御部1、速度制御部2、及び後述するイナーシャ推定部6にそれぞれフィードバックされる。
アンプ30には、異常発生時に同期電動機41の入力端子をダイナミックブレーキ(DB)抵抗で短絡するためのDB回路32が設けられている。アンプ30には、DB抵抗が耐えうる許容エネルギー値を格納した記憶部(図示せず)が設けられている。本実施例では、許容エネルギー値がアンプ30内に設けられた記憶部に格納される例を示したが、これには限られず、例えば、制御装置11の外部から入力装置を用いて入力することにより設定するようにしてもよい。
本発明の実施例1に係る同期電動機の制御装置11は、異常発生時に同期電動機41の入力端子を短絡するためのDB抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得する許容エネルギー値取得部4と、同期電動機41が被駆動体50を駆動する際に同期電動機41からフィードバックされる速度値、及びアンプ30からフィードバックされ、且つ同期電動機41に入力される電流値に基づいて被駆動体50のイナーシャを推定するイナーシャ推定部6と、イナーシャ及び許容エネルギー値から同期電動機41の許容最大速度値を算出する許容最大速度算出部5と、同期電動機41を所定の指令速度で動作させるためにアンプ30を制御する速度制御部2と、を有し、速度制御部2は、許容最大速度算出部5から許容最大速度値を取得し、指令速度を許容最大速度値以下に制限することを特徴とする。
次に、本発明の実施例1に係る同期電動機の制御方法について説明する。本発明の実施例1に係る同期電動機の制御方法は、異常発生時に同期電動機41の入力端子を短絡するためのDB抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得するステップと、同期電動機41が被駆動体50を駆動する際に同期電動機41からフィードバックされる速度値、及びアンプ30からフィードバックされ、且つ同期電動機41に入力される電流値に基づいて被駆動体50のイナーシャを推定するステップと、イナーシャ及び許容エネルギー値から同期電動機41の許容最大速度値を算出するステップと、同期電動機41を所定の指令速度で動作させるためにアンプ30を制御するステップと、許容最大速度算出部5から許容最大速度値を取得し、指令速度を許容最大速度値以下に制限するステップと、を有することを特徴とする。
図2に、本発明の実施例1に係る同期電動機の制御方法の手順を説明するためのフローチャートを示す。ステップS101において、許容エネルギー値取得部4が、DB抵抗が耐えうる許容エネルギー値Eaをアンプ30から取得する。ここで、DB抵抗に過大なエネルギーが投入されると発熱によりDB抵抗が破損する恐れがある。DB抵抗が破損しない最大のエネルギーを許容エネルギーとする。アンプ30には記憶部(図示せず)が設けられており、DB抵抗の許容エネルギー値が格納されている。本実施例では、DB抵抗の許容エネルギー値をアンプ30から取得する場合を例に挙げたが、これには限られず、制御装置11の外部から入力装置を用いて許容エネルギー値取得部4にDB抵抗の許容エネルギー値を入力することにより設定するようにしてもよい。
次に、ステップS102において、許容最大速度算出部5が、被駆動体50に含まれるワークが交換されたか否かを判断する。即ち、許容最大速度算出部5は、ワークを交換することにより被駆動体50のイナーシャが変動したか否かを判断する。後述するように、許容最大速度算出部5は、許容最大速度を被駆動体50のイナーシャとDB抵抗の許容エネルギー値から算出するが、イナーシャが変動していない場合には、過去に用いたイナーシャを用いて許容最大速度を算出することができる。なお、被駆動体50が交換されたか否かは、被駆動体50の近傍にセンサを設けることにより検知することができる。ただし、これには限られず、制御装置11の外部から入力装置を用いて、ワークが交換されたことを表す情報を制御装置11に入力するようにしてもよい。
ステップS102において、ワークが交換されていないと判断された場合には、ステップS103は省略し、ステップS104を実行する。一方、ステップS102において、ワークが交換されたと判断された場合には、ステップS103において、イナーシャ推定部6が、同期電動機41が被駆動体50を駆動する際に同期電動機41からフィードバックされる速度値及びアンプ30からフィードバックされ、同期電動機41に入力される電流値に基づいて、被駆動体のイナーシャを推定する。
被駆動体のイナーシャJ[kgm2]は、電流値I[A]、加速度値a[rad/s2]、速度値ω[rad/s]、同期電動機のトルク定数Ktを用いて次式により算出することができる。
J=Kt×I/a=Kt×I/(dω/dt) (3)
式(3)における加速度a=dω/dtの算出方法について説明する。センサ42からサンプリング周期Tで、ある時刻tにおける速度値ω(t)がフィードバックされるとする。このときの加速度aは、ある時刻tでフィードバックされた速度値ω(t)と、その1サンプリング周期前の時刻(t−T)においてフィードバックされた速度値ω(t−T)との差分を用いて、a=(ω(t)−ω(t−T))/Tとして算出することができる。
次に、ステップS104において、許容最大速度算出部5が、イナーシャJ及び許容エネルギー値Eaから同期電動機41の許容最大速度値を算出する。イナーシャJはステップS103で式(3)を用いて算出されており、算出されたイナーシャJを許容最大速度算出部5がイナーシャ推定部6から取得する。また、許容エネルギー値Eaは、ステップS101において許容エネルギー値取得部4が取得しており、許容最大速度算出部5が許容エネルギー値取得部4から取得する。
DB抵抗の許容エネルギーEa[J]、被駆動体のイナーシャJ[kgm2]、及び同期電動機41の許容最大速度値ωmax[rad/s]との間には以下の関係式が成立する。
Ea=0.5×J×ωmax 2 (4)
従って、同期電動機41の許容最大速度値ωmax[rad/s]は次式で与えられる。
ωmax=α×√(2×Ea/J) (5)
ただし、αは1以下の安全率であって、次式により求められる。
α=Ra/(Rm+Ra) (6)
ここで、Rmは同期電動機の巻き線抵抗であり、RaはDB抵抗である。
次にステップS105において、制御装置11が同期電動機41を通常動作させる。具体的には、制御装置11を構成する速度制御部2が、同期電動機41を所定の指令速度で動作させるためにアンプ30を制御する。また、同期電動機41に異常が発生した場合には同期電動機41の入力端子をDB抵抗(図示せず)で短絡するためにDB回路32を制御する。
次にステップS106において、速度制御部2は、許容最大速度算出部5から許容最大速度値を取得し、指令速度を許容最大速度値以下に制限する。
以上のようにして、同期電動機41の速度を許容最大速度値以下に制限して動作させることができるため、同期電動機41に異常が発生した場合に同期電動機41の入力端子をDB抵抗で短絡してもDB抵抗の破損を防止することができ、同期電動機を確実に停止させることができる。
次に、本発明の実施例2に係る同期電動機の制御装置について説明する。図3に本発明の実施例2に係る同期電動機の制御装置の構成を表すブロック図を示す。実施例2に係る同期電動機の制御装置12が、実施例1に係る同期電動機の制御装置11と異なっている点は、センサ42からフィードバックされる同期電動機41の速度値及び許容最大速度算出部5から送信される許容最大速度値を取得し、同期電動機41の速度が許容最大速度値を超えた場合に、上位制御装置20の警告表示部22に警告を通知する警告通知部7をさらに備えている点である。その他の構成は実施例1に係る同期電動機の制御装置11と同様であるので重複説明は省略する。
次に、本発明の実施例2に係る同期電動機の制御方法について説明する。図4に、本発明の実施例2に係る同期電動機の制御方法の手順を説明するためのフローチャートを示す。ステップS201〜206は、図2に示した実施例1に係る同期電動機の制御方法におけるステップS101〜106と同様であるので重複説明は省略する。
ステップS207において、警告通知部7が、同期電動機41の速度値をセンサ42からのフィードバックにより取得するとともに、許容最大速度値を許容最大速度算出部5から取得し、両者の大小関係を比較する。同期電動機41の速度値が、許容最大速度値を超えていると判断された場合は、ステップS208において、上位制御装置20の警告表示部22に警告を通知する。本実施例では、警告を上位制御装置20の警告表示部22に対して通知する場合を例に挙げたが、これには限られず、制御装置12からアラーム音を発生する等により警告を通知するようにしてもよい。
一方、同期電動機41の速度値が、許容最大速度値を超えていないと判断された場合は、ステップS209において、同期電動機41の動作が終了したか否かを判断し、動作が終了していない場合には、ステップS207に戻って速度値と許容最大速度値との大小関係の比較を継続する。一方、ステップS209において、同期電動機41の動作が終了している場合には、制御装置12の動作を終了する。
以上のように、実施例2に係る同期電動機の制御装置によれば、同期電動機41の速度値が、許容最大速度値を超えた場合に警告を通知するようにしているので、DB抵抗の破損を回避するための対処を確実に行うことができる。
次に、本発明の実施例3に係る同期電動機の制御装置について説明する。図5に本発明の実施例3に係る同期電動機の制御装置の構成を表すブロック図を示す。実施例3に係る同期電動機の制御装置13が、実施例2に係る同期電動機の制御装置12と異なっている点は、同期電動機41の速度が、許容最大速度値を超えた場合に、警告通知部7からの警告に基づいて、速度制御部2に対して同期電動機41を減速停止させるための停止指令を発信する減速停止部8をさらに備えている点である。その他の構成は実施例2に係る同期電動機の制御装置12と同様であるので重複説明は省略する。
次に、本発明の実施例3に係る同期電動機の制御方法について説明する。図6に、本発明の実施例3に係る同期電動機の制御方法の手順を説明するためのフローチャートを示す。ステップS301〜306は、図4に示した実施例2に係る同期電動機の制御方法におけるステップS201〜206と同様であるので重複説明は省略する。
ステップS307において、警告通知部7が、同期電動機41の速度値をセンサ42からのフィードバックにより取得するとともに、許容最大速度値を許容最大速度算出部5から取得し、両者の大小関係を比較する。同期電動機41の速度値が、許容最大速度値を超えていると判断された場合は、ステップS308において、上位制御装置20の警告表示部22に警告を通知する。さらにステップS309において、同期電動機41の速度が許容最大速度値を超えた場合に、減速停止部8が、警告通知部7からの警告に基づいて速度制御部2に対して同期電動機41を減速停止させるための停止指令を発信する。
一方、同期電動機41の速度値が、許容最大速度値を超えていないと判断された場合は、ステップS310において、同期電動機41の動作が終了したか否かを判断し、動作が終了していない場合には、ステップS307に戻って速度値と許容最大速度値との大小関係の比較を継続する。一方、ステップS310において、同期電動機41の動作が終了している場合には、制御装置13の動作を終了する。
以上のように、実施例3に係る同期電動機の制御装置によれば、同期電動機41の速度値が、許容最大速度値を超えた場合に、同期電動機41を減速停止するようにしているので、DB抵抗の破損を回避するための処置を自動的に行うことができる。
1 位置制御部
2 速度制御部
3 電流制御部
4 許容エネルギー値取得部
5 許容最大速度算出部
6 イナーシャ推定部
7 警告通知部
8 減速停止部
11、12、13 制御装置
20 上位制御装置
21 指令計算部
30 アンプ
31 電流増幅回路
32 DB回路
41 同期電動機
42 センサ
50 被駆動体

Claims (4)

  1. 異常発生時に同期電動機の入力端子を短絡するためのダイナミックブレーキ抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得する許容エネルギー値取得部と、
    同期電動機が被駆動体を駆動する際に同期電動機からフィードバックされる速度値、及びアンプからフィードバックされ、且つ同期電動機に入力される電流値に基づいて被駆動体のイナーシャを推定するイナーシャ推定部と、
    前記イナーシャ及び前記許容エネルギー値から同期電動機の許容最大速度値を算出する許容最大速度算出部と、
    同期電動機を所定の指令速度で動作させるためにアンプを制御する速度制御部と、を有し、
    前記速度制御部は、前記許容最大速度算出部から前記許容最大速度値を取得し、前記指令速度を前記許容最大速度値以下に制限することを特徴とする同期電動機の制御装置。
  2. 前記速度値及び前記許容最大速度値を取得し、同期電動機の速度が前記許容最大速度値を超えた場合に、警告を通知する警告通知部をさらに備えた、請求項1に記載の同期電動機の制御装置。
  3. 同期電動機の速度が前記許容最大速度値を超えた場合に、前記警告通知部からの警告に基づいて、前記速度制御部に対して同期電動機を減速停止させるための停止指令を発信する減速停止部をさらに備えた、請求項2に記載の同期電動機の制御装置。
  4. 異常発生時に同期電動機の入力端子を短絡するためのダイナミックブレーキ抵抗が耐えうる許容エネルギー値を取得するステップと、
    同期電動機が被駆動体を駆動する際に同期電動機からフィードバックされる速度値、及びアンプからフィードバックされ、且つ同期電動機に入力される電流値に基づいて被駆動体のイナーシャを推定するステップと、
    前記イナーシャ及び前記許容エネルギー値から同期電動機の許容最大速度値を算出するステップと、
    同期電動機を所定の指令速度で動作させるためにアンプを制御するステップと、
    前記許容最大速度算出部から前記許容最大速度値を取得し、前記指令速度を前記許容最大速度値以下に制限するステップと、
    を有することを特徴とする同期電動機の制御方法。
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