JP2007195385A - ダイナミックブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ駆動装置200は、複数の抵抗素子6a〜6cからなるDB抵抗6を備え、異常時は、モータ100に抵抗素子6a〜6cを接続し、モータ100からの回生電流を抵抗素子6a〜6cに流して熱に変換する。各抵抗素子6a〜6cは、回生電流により各抵抗素子6a〜6cで発生する熱が相互に干渉しないように所定間隔以上空け、かつ、冷風ファン30からの冷風の流動方向に対して直交する方向に並べてプリント基板20上に配置する。
【選択図】 図2
Description
従来、DB回路としては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
このようなDB回路は、図4に示すように、モータ駆動回路および抵抗素子とともに1つのプリント基板上に形成される。
プリント基板20には、図4に示すように、モータ駆動のための電源に接続する入力端子22と、モータの電力供給線に接続する出力端子24とが設けられ、出力端子24の近傍には、モータからの回生電流を熱に変換するための複数の抵抗素子6a〜6cが互いに近接して配置されている。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、耐久性を向上し、動作間隔を短縮することができるダイナミックブレーキ装置を提供することを目的としている。
このような構成であれば、駆動中のモータへの電力供給が停止すると、モータで回生電流が発生し、発生した回生電流が複数の抵抗素子を流れて熱に変換される。これにより、モータにブレーキトルクが発生する。各抵抗素子は、所定間隔以上空けて配置されているので、各抵抗素子で発生する熱が干渉し合うことなく効果的に冷却される。
このような構成であれば、抵抗素子間を冷却媒体が流動しやすくなり、各抵抗素子がさらに効果的に冷却される。
さらに、本発明に係る請求項3記載のダイナミックブレーキ装置によれば、各抵抗素子をさらに効果的に冷却することができるという効果が得られる。
まず、本発明を適用するモータ制御システムの構成を説明する。
図1は、モータ制御システムの構成を示すブロック図である。
モータ制御システムは、図1に示すように、3相交流モータからなるモータ100と、モータ100に電力を供給してモータ100を駆動するモータ駆動装置200とで構成されている。
モータ駆動装置200は、インバータ回路1、FETゲート駆動回路2、DB制御回路3、トランジスタ5、DB抵抗6、リレー7およびエンコーダ10を有して構成されている。
DB抵抗6は、Y結線された3個の所定の電力容量を持った抵抗素子6a〜6cからなり、リレー7の接点が閉じたときは、UDY線、VDY線、WDY線を介してUL線、VL線、WL線の間に接続される。抵抗素子6a〜6cは、例えば、セラミックボビンに抵抗線を巻き、セメントにより封止したセメント抵抗で構成することができる。その他、炭素皮膜抵抗(カーボン抵抗)で構成してもよい。
DB制御回路3は、異常検出信号を入力したときは、FETゲート駆動回路2を介してインバータ回路1のスイッチング動作を停止させ、その直後に、モータ100の駆動時はオン状態となっているトランジスタ5をオフにしてDB動作を開始する。また、DB制御回路3は、DB動作中は、エンコーダ10から回転速度信号を入力し、入力した回転速度信号に基づいてモータ100の回転速度が所定のDB動作解除許容回転速度以下になったと判定したときは、トランジスタ5をオンにしてDB動作を終了する。
図2は、モータ駆動装置200を構成するプリント基板の平面図である。
プリント基板20の外側には、図2に示すように、冷風ファン30が設置されている。冷風ファン30は、冷風ファン30からの冷風がプリント基板20上を長手方向に流れるように配置されている。
プリント基板20上には、抵抗素子6a〜6cが設けられている。抵抗素子6a〜6cは、モータ100からの回生電流により各抵抗素子6a〜6cで発生する熱が相互に干渉しないように所定間隔以上空け、かつ、冷風ファン30からの冷風の流動方向に対して直交する方向(短手方向)に並べて配置されている。抵抗素子6a〜6cの間隔としては、例えば、抵抗素子6a〜6cの長さの数倍程度を確保することが好ましい。
モータ制御システムでは、FETゲート駆動回路2によりインバータ回路1をスイッチング動作させ、モータ100に駆動電流を供給すると、モータ100が駆動する。
モータ制御システムでは、モータ100の駆動中に異常検出信号が入力されると、DB制御回路3により、FETゲート駆動回路2を介してインバータ回路1のスイッチング動作を停止させ、モータ100への電力供給を停止する。駆動中のモータ100への電力供給が停止すると、モータ100で回生電流が発生する。またその直後、DB制御回路3により、トランジスタ5がオフにされてDB動作が開始される。トランジスタ5がオフになると、リレー7のコイルに供給されていた励磁電流を遮断してリレー7の接点が閉じ、モータ100にDB抵抗6が接続される。そのため、モータ100からの回生電流が抵抗素子6a〜6cを流れて熱に変換される。これにより、モータ100にブレーキトルクが発生し、モータ100が緊急停止する。
このようにして、本実施の形態では、モータ100からの回生電流により各抵抗素子6a〜6cで発生する熱が相互に干渉しないように各抵抗素子6a〜6cを所定間隔以上空けてプリント基板20上に配置した。
さらに、本実施の形態では、各抵抗素子6a〜6cを、冷風ファン30からの冷風の流動方向に対して直交する方向に並べて配置した。
上記実施の形態において、インバータ回路1およびFETゲート駆動回路2は、請求項2記載のモータ駆動回路に対応し、DB制御回路3、トランジスタ5およびリレー7は、請求項2記載のダイナミックブレーキ回路に対応し、冷風ファン30は、請求項3記載の冷却媒体流動手段に対応している。
図3は、モータ駆動装置200を構成するプリント基板の平面図である。
冷風ファン30は、図3に示すように、冷風ファン30からの冷風がプリント基板20上を短手方向に流れるように配置されている。この場合、抵抗素子6a〜6cは、モータ100からの回生電流により各抵抗素子6a〜6cで発生する熱が相互に干渉しないように所定間隔以上空け、かつ、冷風ファン30からの冷風の流動方向に対して直交する方向(長手方向)に並べて配置する。
200 モータ駆動装置
1 インバータ回路
2 FETゲート駆動回路
3 DB制御回路
5 トランジスタ
6 DB抵抗
6a〜6c 抵抗素子
7 リレー
10 エンコーダ
20 プリント基板
30 冷風ファン
Claims (3)
- モータからの回生電流を熱に変換するための複数の抵抗素子を基板上に配置してなるダイナミックブレーキ装置であって、
前記回生電流により前記各抵抗素子で発生する熱が相互に干渉しないように前記各抵抗素子を所定間隔以上空けて前記基板上に配置したことを特徴とするダイナミックブレーキ装置。 - モータを駆動するモータ駆動回路と、前記モータからの回生電流を熱に変換するための複数の抵抗素子と、前記モータからの回生電流が前記複数の抵抗素子を流れるように電流経路を形成するダイナミックブレーキ回路とを基板上に配置してなるダイナミックブレーキ装置であって、
前記回生電流により前記各抵抗素子で発生する熱が相互に干渉しないように前記各抵抗素子を所定間隔以上空けて前記基板上に配置したことを特徴とするダイナミックブレーキ装置。 - 請求項2において、
前記抵抗素子を冷却するための冷却媒体を流動させる冷却媒体流動手段を備え、
前記各抵抗素子を、前記冷却媒体の流動方向と直交する方向に並べて配置したことを特徴とするダイナミックブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013673A JP2007195385A (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | ダイナミックブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006013673A JP2007195385A (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | ダイナミックブレーキ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=38450610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006013673A Pending JP2007195385A (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | ダイナミックブレーキ装置 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
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-
2006
- 2006-01-23 JP JP2006013673A patent/JP2007195385A/ja active Pending
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