JP5269567B2 - 電動機の制御装置及び車両 - Google Patents

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本発明は、各相のアームの正極側及び負極側にスイッチング素子が設けられた複数相のインバータ回路を介して直流電源から電力が供給される電動機の制御装置電動機の制御装置及び車両に関する。
EV(Electric Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)等の車両には、駆動源としての電動機が設けられている。図10は、EVやHEV等の車両に設けられた電動機を駆動するシステムを示すブロック図である。図10に示すように、EVやHEV等の車両には、電動機Mの他、蓄電器Bと、インバータ回路10と、ECU20とが設けられている。
電動機Mは、車両の駆動源であり、例えば3相交流モータである。蓄電器Bは、直流電源であって、インバータ回路10を介して電動機Mに電力を供給する。なお、蓄電器Bの出力電圧は高電圧(例えば100〜200V)である。インバータ回路10は、蓄電器Bからの直流電力を3相交流電力に変換する。ECU20は、インバータ回路10の動作を制御する。
図10に示すように、インバータ回路10では、電動機Mの各相(U相、V相、W相)に対応するアーム1u,1v,1wが、電源端子2a,2bの間で平滑コンデンサCと並列に接続されている。アーム1u,1v,1wの各中点は、電動機1のU相電機子Au、V相電機子Av、W相電機子Awにそれぞれ接続されている。
各アームの正極側及び負極側には、IGBT又はMOSFET等のスイッチング素子と、各スイッチング素子に並列接続された還流ダイオードとから構成されたスイッチ部が設けられている。例えば、各アームの正極側には、スイッチング素子3aと還流ダイオード4aとから構成されたスイッチ部5aが設けられ、各アームの負極側には、スイッチング素子3bと還流ダイオード4bとから構成されたスイッチ部5bが設けられている。各アームの正極側に設けられたスイッチング素子3aのコレクタ及び還流ダイオード4aのカソードは、正極側の電源端子2aに接続されている。一方、各アームの負極側に設けられたスイッチング素子3bのエミッタ及び還流ダイオード4bのアノードは、負極側の電源端子2bに接続されている。
各スイッチング素子は、ECU20からの制御信号によってオンオフ制御される。各スイッチング素子のゲート端子にはゲート抵抗Rが接続されており、ECU20からの制御信号はゲート抵抗Rを介してゲート端子に入力される。
なお、ゲート抵抗の抵抗値が大きいほど、スイッチング素子のスイッチング速度は遅くなる。このため、ゲート抵抗の抵抗値が増大する故障が発生するとスイッチング損失が大きくなり、スイッチング素子の温度が上昇する。その結果、スイッチング素子は熱暴走して短絡故障に至る。さらに、短絡故障したスイッチング素子を含むインバータ回路を使用し続けると、通常よりも大きな電流が流れるため電動機や3相線等の破損に至る。したがって、特許文献1に記載の発明では、インバータ回路に短絡故障が発生した際に電動機や3相線等の不具合の発生を防ぐため、インバータ回路に大電流が流れるのを防止している。
特開2008−220045号公報
特許文献1に記載の発明では、インバータ回路に短絡故障が発生した後の対応策として、インバータ回路に大電流が流れるのを防止することによって電動機や3相線等の不具合の発生を防いでいる。しかし、インバータ回路の短絡故障を未然に防止できればなお良い。
なお、インバータ回路の短絡故障を事前に防ぐ方法の一つとして、各スイッチング素子に温度センサを設け、検出された温度に基づいて、スイッチング素子が短絡故障に至るまでの間にインバータ回路の動作を停止するといった方法が考えられる。しかし、ゲート抵抗の故障によるスイッチング損失の増加の程度によっては、スイッチング素子の温度は急激に上昇する。このような場合、インバータ回路の動作を停止する前にスイッチング素子が短絡故障してしまう可能性がある。
さらに、当該方法を利用するためには、各アームの正極側及び負極側に設けられた全てのスイッチング素子に対して温度センサを設ける必要がある。しかし、正極側の各スイッチング素子に温度センサを設けると、各相に独立した電源及び絶縁等が必要になる。これは大幅なコスト増を招くため望ましくない。負極側の各スイッチング素子のみに温度センサを設けても、温度センサが設けられていない正極側のスイッチング素子のゲート抵抗が故障したときにはインバータ回路の動作は停止されない。その結果、インバータ回路は短絡故障してしまう。
本発明の目的は、ゲート抵抗の故障に起因するインバータ回路の短絡故障を未然に防止する電動機の制御装置及び車両を提供することである。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の電動機(例えば、実施の形態での電動機105)の制御装置は、各相のアーム(例えば、実施の形態でのアーム11u,11v,11w)の正極側及び負極側にスイッチング素子(例えば、実施の形態でのスイッチング素子13a,13b)が設けられた複数相のインバータ回路(例えば、実施の形態でのインバータ回路103)を介して直流電源(例えば、実施の形態での蓄電器101)から電力が供給される電動機の制御装置であって、前記インバータ回路は、並列接続された同じ抵抗値の複数の抵抗から構成され、前記スイッチング素子の各ゲート部に接続されたゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRa,CRb)を有し、当該制御装置は、前記ゲート抵抗部の故障を検出するゲート抵抗故障検出部(例えば、実施の形態での温度センサSt及びインバータECU109)と、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の動作を制限する制御部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU117)と、を備えたことを特徴としている。
さらに、請求項2に記載の発明の電動機の制御装置では、前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の出力を制限することを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明の電動機の制御装置では、前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の出力トルクを制限することを特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明の電動機の制御装置では、前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記直流電源から前記インバータ回路を介して前記電動機に供給される電力を制限することを特徴としている。
さらに、請求項5に記載の発明の電動機の制御装置では、前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記インバータ回路が有する前記スイッチング素子を制御して、前記直流電力から前記電動機への電力の供給経路を遮断することを特徴としている。
さらに、請求項6に記載の発明の電動機の制御装置では、前記ゲート抵抗故障検出部は、前記スイッチング素子の内、少なくとも前記負極側に設けられたスイッチング素子の各温度を検出する温度検出部(例えば、実施の形態での温度センサSt)と、前記温度検出部によって検出された温度の内、少なくとも1つの温度が所定値以上であれば、前記ゲート抵抗部の故障と判断する故障判断部(例えば、実施の形態でのインバータECU109)と、を有することを特徴としている。
さらに、請求項7に記載の発明の電動機の制御装置では、前記ゲート抵抗故障検出部は、前記スイッチング素子の内、少なくとも前記負極側に設けられたスイッチング素子のゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRb)の故障を検出し、前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRa)を構成する抵抗の数は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRb)を構成する抵抗の数よりも多く、前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRa)の合成抵抗値は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRb)の合成抵抗値と同じであることを特徴としている。
さらに、請求項8に記載の発明の電動機の制御装置では、前記ゲート抵抗故障検出部は、前記スイッチング素子の内、少なくとも前記負極側に設けられたスイッチング素子のゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRb)の故障を検出し、前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRa)を構成する抵抗の数は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRb)を構成する抵抗の数と同じであり、前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRa)の合成抵抗値は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRb)の合成抵抗値よりも小さいことを特徴としている。
さらに、請求項9に記載の発明の車両では、各相のアーム(例えば、実施の形態でのアーム11u,11v,11w)の正極側及び負極側にスイッチング素子(例えば、実施の形態でのスイッチング素子13a,13b)が設けられた複数相のインバータ回路(例えば、実施の形態でのインバータ回路103)を介して直流電源(例えば、実施の形態での蓄電器101)から電力が供給される電動機(例えば、実施の形態での電動機105)及び内燃機関(例えば、実施の形態での内燃機関107)の少なくとも一方からの動力によって走行する車両であって、前記インバータ回路は、並列接続された同じ抵抗値の複数の抵抗から構成され、前記スイッチング素子の各ゲート部に接続されたゲート抵抗部(例えば、実施の形態でのゲート抵抗部CRa,CRb)を有し、当該車両は、前記ゲート抵抗部の故障を検出するゲート抵抗故障検出部(例えば、実施の形態での温度センサSt及びインバータECU109)と、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の動作を制限する制御部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU117)と、前記車両に対する要求駆動力を前記電動機及び前記内燃機関の少なくともいずれか1つが出力する際の駆動力の配分比を決定する配分比決定部(例えば、実施の形態でのマネジメントECU117)と、を備え、前記配分比決定部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記制御部による前記電動機の動作の制限のために前記電動機からは得られない駆動力を前記内燃機関が出力するよう前記配分比を決定することを特徴としている。
さらに、請求項10に記載の発明の車両では、前記車両が停車中にアイドル回転を停止するよう前記内燃機関を制御するアイドルストップ制御部(例えば、実施の形態でのアイドルストップ制御部111)を備え、前記アイドルストップ制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記車両が停車中であってもアイドル回転を行うよう前記内燃機関を制御することを特徴としている。
請求項1〜10に記載の発明の電動機の制御装置及び車両によれば、ゲート抵抗の故障に起因するインバータ回路の短絡故障を未然に防止することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
HEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド電気自動車)は、電動機及び内燃機関を備え、車両の走行状態及び要求駆動力に応じて電動機及び/又は内燃機関の駆動力によって走行する。図1は、HEVの動力系及び電源系に関する構成を示すブロック図である。図1に示すHEVでは、電動機(MOT)105及び/又は内燃機関(ENG)107からの駆動力がギアボックス115及び駆動軸127を介して駆動輪129に伝達される。なお、内燃機関(ENG)107からの駆動力は、クラッチ113の状態に応じて駆動輪129に伝達される。すなわち、クラッチ113が切断状態であれば、内燃機関107からの駆動力は駆動輪129に伝達されず、クラッチ113が接続状態であれば、内燃機関107からの駆動力は駆動輪129に伝達される。
マネジメントECU117は、要求駆動力に対する電動機105及び内燃機関107がそれぞれ出力する各駆動力の割合、すなわち配分比を決定する。なお、要求駆動力は、車速やアクセルペダル(AP)開度等の情報に基づいてマネジメントECU117によって算出される。マネジメントECU117は、決定した配分比に基づいて、電動機105を制御するモータECU119及び内燃機関107を制御するエンジンECU121のそれぞれに指示を出力する。
図2は、図1に示した車両に設けられた電動機を駆動する電源系のみを示すブロック図である。電動機105は、例えば3相交流モータである。蓄電器(BATT)101は、直流電源であって、インバータ回路(INV)103を介して電動機105に電力を供給する。なお、蓄電器101の出力電圧は高電圧(例えば100〜200V)である。インバータ回路103は、蓄電器Bからの直流電力を3相交流電力に変換する。インバータECU(INV ECU)109は、インバータ回路103の動作を制御する。
図2に示すように、インバータ回路103では、電動機105の各相(U相、V相、W相)に対応するアーム11u,11v,11wが、電源端子12a,12bの間で平滑コンデンサCと並列に接続されている。アーム11u,11v,11wの各中点は、電動機105のU相電機子Au、V相電機子Av、W相電機子Awにそれぞれ接続されている。
各アームの正極側及び負極側には、IGBT又はMOSFET等のスイッチング素子と、各スイッチング素子に並列接続された還流ダイオードとから構成されたスイッチ部が設けられている。例えば、各アームの正極側には、スイッチング素子13aと還流ダイオード14aとから構成されたスイッチ部15aが設けられ、各アームの負極側には、スイッチング素子13bと還流ダイオード14bとから構成されたスイッチ部15bが設けられている。各アームの正極側に設けられたスイッチング素子13aのコレクタ及び還流ダイオード14aのカソードは、正極側の電源端子12aに接続されている。一方、各アームの負極側に設けられたスイッチング素子13bのエミッタ及び還流ダイオード14bのアノードは、負極側の電源端子12bに接続されている。
各スイッチング素子は、インバータECU109からの制御信号によってオンオフ制御される。各スイッチング素子のゲート端子にはゲート抵抗部が接続されており、インバータECU109からの制御信号はゲート抵抗部を介してゲート端子に入力される。なお、本実施形態では、正極側に設けられたスイッチング素子13aのゲート部にはゲート抵抗部CRaが接続されており、負極側に設けられたスイッチング素子13bのゲート部にはゲート抵抗部CRbが接続されている。
ゲート抵抗部CRaは、並列接続された3つの抵抗から構成されている。また、ゲート抵抗部CRbは、並列接続された2つの抵抗から構成されている。但し、各ゲート抵抗部の合成抵抗値は同じである。したがって、例えば、ゲート抵抗部CRaは、30Ωの3つの抵抗から構成されており、ゲート抵抗部CRbは、20Ωの2つの抵抗から構成されている。このため、どちらのゲート抵抗部の合成抵抗値も10Ωである。
図3は、インバータ回路に設けられるスイッチ部とゲート抵抗(a)及びその等価回路(b)を示す図である。図3(b)に示したように、スイッチ部とゲート抵抗の等価回路は、スイッチ部の寄生容量とゲート抵抗の直列回路として表される。図4は、本実施形態のインバータ回路103に設けられるスイッチ部15aとゲート抵抗部CRaの等価回路(a)、及びスイッチ部15bとゲート抵抗部CRbの等価回路(b)を示す図である。
図3に示すゲート抵抗の抵抗値が10Ωである場合、当該ゲート抵抗が故障して抵抗値が1kΩに増大すると、スイッチ部のスイッチング速度は約1/100倍に低下する。このとき、過大なスイッチング損失が発生するため、スイッチング素子を含むスイッチ部の温度は短時間で急激に上昇する。その結果、スイッチング素子は熱暴走して、スイッチ部は短絡故障に至る。
一方、図4に示したように複数の抵抗が並列接続されたゲート抵抗部CRa,CRbの場合、複数の抵抗の内、いずれか1つの抵抗が故障して抵抗値が増大しても、ゲート抵抗部の合成抵抗値は大幅には変化しない。例えば、ゲート抵抗部CRaを構成する30Ωの3つの抵抗の内、1つの抵抗が故障して抵抗値が1kΩに増大しても、10Ωだったゲート抵抗部CRaの合成抵抗値は、(1/30+1/30+1/1000)−1≒15Ωとなる。このため、スイッチ部15aのスイッチング速度は約2/3倍に低下するに留まる。また、ゲート抵抗部CRbを構成する20Ωの2つの抵抗の一方の抵抗が故障して抵抗値が1kΩに増大しても、10Ωだったゲート抵抗部CRbの合成抵抗値は、(1/20+1/1000)−1≒20Ωとなる。このため、スイッチ部15bのスイッチング速度は約1/2倍に低下するに留まる。
このように、本実施形態のスイッチング素子には、並列接続された複数の抵抗から構成されたゲート抵抗部CRa,CRbが接続されている。したがって、一部の抵抗が故障して抵抗値が過剰に増大しても、ゲート抵抗部の合成抵抗値の増加は大きくはないため、スイッチング損失は過大には増加しない。その結果、図5に実線で示すように、スイッチング素子を含むスイッチ部の温度は、図5に点線で示した図3のゲート抵抗が故障した場合と比較して、徐々に上昇する。
本実施形態のインバータ回路103には、各アームの負極側に設けられた各スイッチング素子13bの温度を検出する温度センサStが設けられている。温度センサStによって検出された温度を示す信号は、インバータECU109に送られる。インバータECU109は、温度センサStから送られた信号の内、各信号が示す温度の少なくとも1つが閾値Tth以上であれば、インバータ回路103にゲート抵抗の故障が発生したと判断する。
インバータ回路103にゲート抵抗の故障が発生したとインバータECU109が判断すると、マネジメントECU117は、電動機105の動作を制限する。当該制限は、電動機105に設定される許可された最大出力(以下、単に「最大出力」という)若しくは最大出力トルク、又はインバータ回路103を介して蓄電器101から電動機105に供給する電力を低減することによって実現される。
図6は、スイッチング素子13bの温度が閾値Tth以上となったために制限された電動機105の最大出力を示す図である。図6に示すように、スイッチング素子13bの温度が閾値Tth以上であるとインバータ回路103が判断すると、マネジメントECU117は、電動機105の最大出力を、通常の最大出力(Pmot)から一定値(Pmot(p/s))低下させた値(Pmot(lim))に変更する。
図6は電動機105の最大出力を制限する場合について示すが、電動機105の最大出力トルク又は電動機105に供給する電力を制限する場合も同様である。なお、最大出力トルクの制限を図7に示す。また、マネジメントECU117によるスイッチング素子の温度に応じた電動機105の最大出力等の制限には、図8に示すように、ヒステリシスを設ける。
上記説明したように、マネジメントECU117が電動機105の最大出力を制限すると、内燃機関107及び電動機105の配分比に応じた2つの出力の合計が要求駆動力を下回る場合が生じ得る。このとき、マネジメントECU117は、当該制限のために電動機105からは得られない駆動力を内燃機関107が出力するよう配分比を変更する。例えば、マネジメントECU117は、電動機105が出力しない図6に示した一定値(Pmot(p/s))を内燃機関107が補足的に出力するよう配分比を変更する。
なお、マネジメントECU117は、電動機105の動作を完全に制限しても良い。すなわち、マネジメントECU117は、電動機105に要求する出力を0に設定しても良い。この場合、マネジメントECU117は、インバータECU109に蓄電器101から電動機105への電力の供給経路を遮断するよう指示する。当該指示を受け取ったインバータECU109は、全てのスイッチング素子13a,13bを開くようインバータ回路103を制御する。このとき、電動機105からは駆動力が全く得られないため、マネジメントECU117は、車両に要求された全ての駆動力を内燃機関107のみが出力するよう制御する。
また、マネジメントECU117内には、車両が停止中にアイドル回転を停止するよう内燃機関107を制御するアイドルストップ制御部(IS Cont.)111が設けられている。車両が停止中、通常はアイドルストップ制御部111によってエンジンECU121が制御されて、内燃機関107のアイドル運転が禁止される。しかし、マネジメントECU117が電動機105の動作を制限したとき、マネジメントECU117は、アイドルストップ制御部111の動作を禁止する。したがって、内燃機関107は、車両が停止中にアイドル回転を行う。
以上説明したように、本実施形態の車両によれば、インバータ回路103に設けられた各スイッチング素子のゲート端子に、並列接続された複数の抵抗から構成されたゲート抵抗部CRa,CRbが設けられている。このため、ゲート抵抗部内のいずれか1つの抵抗が故障して抵抗値が過剰に増大しても、当該ゲート抵抗部の合成抵抗値は大幅には変化しない。その結果、スイッチング損失は過大には増加せず、スイッチング素子を含むスイッチ部の温度は徐々に上昇する。したがって、抵抗の抵抗値が増大する故障の発生からスイッチ部が短絡故障するまでの時間を確保することができる。
また、本実施形態では、インバータ回路103内の各アームの負極側に設けられた各スイッチング素子13bの温度を検出する温度センサStが設けられている。また、温度センサStからの信号に基づいて、インバータ回路103にゲート抵抗の故障が発生したとインバータECU109が判断した際には、マネジメントECU117は、電動機105の動作を制限する。電動機105の動作を制限すればインバータ回路103に大電流は流れず、スイッチ部の温度は低下又は維持される。したがって、インバータ回路103は短絡故障に至らない。このように、本実施形態では、インバータ回路103の短絡故障を未然に防止することができる。
上述したように、負極側のスイッチング素子13bの温度は温度センサStによって検出されるため、ゲート抵抗部CRbの抵抗が故障してもインバータ回路103は短絡故障に至らない。しかし、正極側のスイッチング素子13aの温度は検出されないため、インバータ回路103が短絡故障に至る可能性がある。但し、本実施形態では、正極側のゲート抵抗部CRaを構成する抵抗の数(3つ)は、負極側のゲート抵抗部CRbを構成する抵抗の数(2つ)よりも多い。抵抗の数が多いほど、その内の1つの抵抗が故障しても合成抵抗値の増加は小さい。したがって、正極側のゲート抵抗部CRaに故障が発生した際の温度上昇は、負極側のゲート抵抗部CRbに故障が発生した際の温度上昇よりも緩やかである。このため、正極側のスイッチング素子13aの温度は検出されなくても、故障発生時の温度上昇が緩やかであるため、インバータ回路103の短絡故障を防止できる可能性が高くなる。
なお、図9に示したように、正極側のゲート抵抗部CRcと負極側のゲート抵抗部CRdの各々含まれる抵抗の数を同数としても良い。但し、ゲート抵抗部CRcの合成抵抗値は、ゲート抵抗部CRdの合成抵抗値よりも小さい。このとき、ゲート抵抗部CRcを構成する抵抗には、ゲート抵抗部CRdを構成する抵抗よりも小さい抵抗値の抵抗が用いられる。例えば、図9に示すように、ゲート抵抗部CRcが2つの20Ωの抵抗から構成され、ゲート抵抗部CRdが2つの30Ωの抵抗から構成されている場合、1つの抵抗が故障して抵抗値が1kΩに増大すると、ゲート抵抗部CRcの合成抵抗値は10Ωから20Ωに変化し、ゲート抵抗部CRdの合成抵抗値は15Ωから30Ωに変化する。このように、合成抵抗値の上昇はゲート抵抗部CRcの方が小さい。したがって、正極側のゲート抵抗部CRcに故障が発生した際の温度上昇は、負極側のゲート抵抗部CRdに故障が発生した際の温度上昇よりも緩やかである。このため、正極側のスイッチング素子13aの温度は検出されなくても、故障発生時の温度上昇が緩やかであるため、インバータ回路103の短絡故障を防止できる可能性が高くなる。
また、本実施形態では、マネジメントECU117が電動機105の動作を制限したとき、内燃機関107は車両が停止中にアイドル回転を行うよう制御される。内燃機関107のスタートが電動機105によって行われる構成の場合、マネジメントECU117によって電動機105の動作が完全に制限されると、アイドリングストップ後に内燃機関107を再びスタートすることができない。したがって、本実施形態では、車両が停止中であってもアイドル回転を行う。
HEVの動力系及び電源系に関する構成を示すブロック図 図1に示した車両に設けられた電動機を駆動する電源系のみを示すブロック図 インバータ回路に設けられるスイッチ部とゲート抵抗(a)及びその等価回路(b)を示す図 インバータ回路103に設けられるスイッチ部15aとゲート抵抗部CRaの等価回路(a)、及びスイッチ部15bとゲート抵抗部CRbの等価回路(b) スイッチ部の温度上昇を示す図 スイッチング素子13bの温度が閾値Tth以上となったために制限された電動機105の最大出力を示す図 最大出力トルクの制限を示す図 電動機105の最大出力等の制限に設けられたヒステリシスを示す図 他の例のインバータ回路を含む車両の電動機を駆動する電源系のみを示すブロック図 EVやHEV等の車両に設けられた電動機を駆動するシステムを示すブロック図
符号の説明
101 蓄電器(BATT)
103 インバータ回路(INV)
105 電動機(MOT)
107 内燃機関(ENG)
109 インバータECU
111 アイドルストップ制御部(IS Cont.)
113 クラッチ
115 ギアボックス
117 マネジメントECU(MG ECU)
119 モータECU(MOT ECU)
121 エンジンECU(ENG ECU)
127 駆動軸
129 駆動輪
11u,11v,11w アーム
12a,12b 電源端子
13a,13b スイッチング素子
14a,14b 還流ダイオード
15a,15b スイッチ部
CRa,CRb,CRc,CRd ゲート抵抗部
St 温度センサ
C 平滑コンデンサ

Claims (10)

  1. 各相のアームの正極側及び負極側にスイッチング素子が設けられた複数相のインバータ回路を介して直流電源から電力が供給される電動機の制御装置であって、
    前記インバータ回路は、並列接続された同じ抵抗値の複数の抵抗から構成され、前記スイッチング素子の各ゲート部に接続されたゲート抵抗部を有し、
    当該制御装置は、
    前記ゲート抵抗部の故障を検出するゲート抵抗故障検出部と、
    前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の動作を制限する制御部と、
    を備えたことを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の出力を制限することを特徴とする電動機の制御装置。
  3. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の出力トルクを制限することを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記直流電源から前記インバータ回路を介して前記電動機に供給される電力を制限することを特徴とする電動機の制御装置。
  5. 請求項1に記載の電動機の制御装置であって、
    前記制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記インバータ回路が有する前記スイッチング素子を制御して、前記直流電力から前記電動機への電力の供給経路を遮断することを特徴とする電動機の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電動機の制御装置であって、
    前記ゲート抵抗故障検出部は、
    前記スイッチング素子の内、少なくとも前記負極側に設けられたスイッチング素子の各温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出された温度の内、少なくとも1つの温度が所定値以上であれば、前記ゲート抵抗部の故障と判断する故障判断部と、を有することを特徴とする電動機の制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動機の制御装置であって、
    前記ゲート抵抗故障検出部は、前記スイッチング素子の内、少なくとも前記負極側に設けられたスイッチング素子のゲート部に接続された前記ゲート抵抗部の故障を検出し、
    前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部を構成する抵抗の数は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部を構成する抵抗の数よりも多く、
    前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部の合成抵抗値は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部の合成抵抗値と同じであることを特徴とする電動機の制御装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電動機の制御装置であって、
    前記ゲート抵抗故障検出部は、前記スイッチング素子の内、少なくとも前記負極側に設けられたスイッチング素子のゲート部に接続された前記ゲート抵抗部の故障を検出し、
    前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部を構成する抵抗の数は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部を構成する抵抗の数と同じであり、
    前記正極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部の合成抵抗値は、前記負極側に設けられたスイッチング素子の各ゲート部に接続された前記ゲート抵抗部の合成抵抗値よりも小さいことを特徴とする電動機の制御装置。
  9. 各相のアームの正極側及び負極側にスイッチング素子が設けられた複数相のインバータ回路を介して直流電源から電力が供給される電動機及び内燃機関の少なくとも一方からの動力によって走行する車両であって、
    前記インバータ回路は、並列接続された同じ抵抗値の複数の抵抗から構成され、前記スイッチング素子の各ゲート部に接続されたゲート抵抗部を有し、
    当該車両は、
    前記ゲート抵抗部の故障を検出するゲート抵抗故障検出部と、
    前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記電動機の動作を制限する制御部と、
    前記車両に対する要求駆動力を前記電動機及び前記内燃機関の少なくともいずれか1つが出力する際の駆動力の配分比を決定する配分比決定部と、を備え、
    前記配分比決定部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記制御部による前記電動機の動作の制限のために前記電動機からは得られない駆動力を前記内燃機関が出力するよう前記配分比を決定することを特徴とする車両。
  10. 請求項9に記載の車両であって、
    前記車両が停車中にアイドル回転を停止するよう前記内燃機関を制御するアイドルストップ制御部を備え、
    前記アイドルストップ制御部は、前記ゲート抵抗故障検出部によって前記ゲート抵抗部の故障が検出されたとき、前記車両が停車中であってもアイドル回転を行うよう前記内燃機関を制御することを特徴とする車両。
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