JP2002363289A - ポリマー水分散体の製造方法およびポリマー水分散体 - Google Patents

ポリマー水分散体の製造方法およびポリマー水分散体

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JP2002363289A JP2001175837A JP2001175837A JP2002363289A JP 2002363289 A JP2002363289 A JP 2002363289A JP 2001175837 A JP2001175837 A JP 2001175837A JP 2001175837 A JP2001175837 A JP 2001175837A JP 2002363289 A JP2002363289 A JP 2002363289A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の乳化剤であっても、被分散体である剥
離性ポリマーを保存安定性よく微細粒子として水中に分
散させた剥離性ポリマーの水分散体の製造方法および当
該製造方法により得られたポリマー水分散体を提供する
こと。 【解決手段】 剥離性ポリマーを含む分散質が、乳化剤
を含む水系分散媒中に乳化分散しているポリマー水分散
体の製造方法であって、前記分散質と水系分散媒の混合
物を、注入圧力6.5×107 Pa以上で噴射すること
により乳化分散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー水分散体
の製造方法および当該製造方法により得られたポリマー
水分散体に関する。本発明のポリマー水分散体は、紙基
材やポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等の各種プラスチ
ック基材等に用いられる水系剥離剤、水系耐ブロッキン
グ剤、水系滑り剤および水系撥水剤等として有用であ
る。特に、剥離シート用の水系剥離剤として有用であ
り、本発明の水系剥離剤を塗工した剥離シートは粘着テ
ープ、粘着シート等の粘着面の保護、保存に好適であ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、粘着テープ、粘着シート等の粘
着体においては、その粘着面の保護のために、該粘着面
に剥離シートを貼着するか、あるいは粘着体をロール状
に巻いて該粘着面を基材の背面に貼着している。これら
剥離シートの剥離面や基材の背面には、使用時における
剥離性を良好にするために剥離剤が塗布されている。
【0003】従来より、上記剥離剤としてはシリコーン
系剥離剤や長鎖アルキル基等の長鎖炭化水素基を有する
ポリマーからなる剥離剤(以下、長鎖アルキル系剥離剤
という)が用いられているが、長鎖アルキル系剥離剤は
シリコーン系剥離剤に比べて再粘着性、筆記性および印
刷性が優れていることから、近年、長鎖アルキル系剥離
剤が注目を集めている。たとえば、特公昭60−303
55号公報にはエチレンビニルアルコールにアルキルイ
ソシアネートを反応させたポリマーを溶剤型の剥離剤と
して用いることが提案されている。
【0004】さらに、作業環境や公害に対する配慮から
長鎖アルキル系剥離剤を水系化する技術が提案されてい
る。たとえば、特開昭61−113678号公報には、
原料を水中撹拌下で反応させることにより長鎖アルキル
系剥離剤を得ている。また、特開平9−111197号
公報、特開平9−29756号公報では、長鎖アルキル
基を有する剥離ポリマーを、水中で乳化分散させて得た
水分散体を水系剥離剤として用いている。
【0005】前記長鎖アルキル基を有する剥離ポリマー
の水分散体からなる水系剥離剤は、その塗工物が一般的
に有用と考えられている薄層となるように得られた水分
散体中の被分散体の体積平均粒径が1μm以下の微細な
ものであり、しかも保存安定性が良好で分散安定化した
水分散体であることが要求される。そのため、前記水分
散体の製造にあたっては、必然的に多量の乳化剤が用い
られる。これら水分散体における乳化剤量は、一般的に
剥離剤ポリマー100重量部(乾燥重量)に対して10
〜100重量部(乾燥重量)である。
【0006】しかし、乳化剤の使用量を多くして製造さ
れた水分散体(水系剥離剤等)が各種基材に塗工された
剥離シートを粘着体等に適用すると、剥離シートに形成
された剥離性皮膜の一部が、粘着体等の粘着剤面に移行
して粘着剤の接着力を低下させたり、粘着体に貼り付け
た被着体表面を汚染するなどの悪影響を及ぼす。一方、
水分散体の調製にあたり乳化剤量を少なくすることによ
り、水分散体を水系剥離剤等として用いた場合の粘着剤
の接着力低下等の前記問題は低減されるものの、前記問
題を生じないレベルまで乳化剤量を少なくした場合に
は、水分散体中の被分散体の体積平均粒径が、数ミクロ
ンから数百ミクロンと大きくなり、水系剥離剤に有用と
される薄層に塗工することができなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、少量の乳化
剤であっても、被分散体である剥離性ポリマーを保存安
定性よく微細粒子として水中に分散させた剥離性ポリマ
ーの水分散体の製造方法および当該製造方法により得ら
れたポリマー水分散体を提供することを目的とする。さ
らには、当該剥離性ポリマーの水分散体を用いてなり、
粘着体等の粘着剤の粘着特性に影響を及ぼさない水系剥
離剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す製造方法
により得られる剥離ポリマーの水分散体により、前記目
的を達成できることを見出し本発明を解決するに至っ
た。
【0009】すなわち本発明は、剥離性ポリマーを含む
分散質が、乳化剤を含む水系分散媒中に乳化分散してい
るポリマー水分散体の製造方法であって、前記分散質と
水系分散媒の混合物を、注入圧力6.5×107 Pa以
上で噴射することにより乳化分散することを特徴とする
ポリマー水分散体の製造方法、に関する。
【0010】また本発明は、剥離性ポリマーを含む分散
質が、乳化剤を含む水系分散媒中に乳化分散しているポ
リマー水分散体の製造方法であって、注入圧力6.5×
10 7 Pa以上で噴射している前記水系分散媒に、前記
分散質を混合することにより乳化分散することを特徴と
するポリマー水分散体の製造方法、に関する。
【0011】本発明では、剥離性ポリマーを水分散体に
するために、剥離性ポリマーを含む分散質と乳化剤を含
む水系分散媒を、超高圧、超高速度流体として相互に接
触させることにより、被分散体である剥離性ポリマー
を、保存安定性よく微細粒子として水中に分散させてい
る。また超高圧、超高速度で、前記分散質と水系分散媒
の混合物または前記水系分散媒を噴射しているため、高
いエネルギーを効率良く水分散体の製造に費やすことが
可能となり、非常に少ない乳化剤量で、サブミクロン以
下の平均粒径の微細な被分散体を得ることができる。前
記ポリマー水分散体の製造方法では、分散質と水系分散
媒の混合物を用いて乳化分散を行うの作業性の点より有
用である。
【0012】前記注入圧力は高いほど得られるエマルシ
ョンの粒径も小さくなり好ましい。前記注入圧力は6.
5×107 Pa以上、さらには1.2×108 Pa以上
であるのが好ましい。注入圧力6.5×107 Pa未満
では、一般的な回転式乳化機との差別化が難しく、注入
圧力からの高いエネルギー効率で被分散体を製造するこ
とができず、得られる被分散体の平均粒径が大きくな
り、また保存安定性を良くするためには多くの乳化剤量
を用いなければならない。水系剥離剤として用いた場合
には適正な厚みの処理物とはならず、粘着体の粘着面へ
の汚染性等に問題がある。なお、一般的な装置の性能上
から前記注入圧力の上限は、3.1×10 8 Pa程度で
ある。
【0013】前記ポリマー水分散体の製造方法におい
て、剥離性ポリマーが炭素数が8以上の長鎖アルキル基
を有する剥離性ポリマーであり、乳化剤が炭素数が15
以上の長鎖炭化水素基を少なくとも1個以上有する乳化
剤であることが好ましい。
【0014】炭素数が8以上の長鎖アルキル系剥離性ポ
リマーの乳化剤として、炭素数が15以上の長鎖炭化水
素基を有する乳化剤を用いることにより、被分散体であ
る剥離性ポリマーを、保存安定性よく微細粒子として水
中に分散させることができる。炭化水素基が14以下の
乳化剤では保存安定性が悪く、また炭化水素基が14以
下の乳化剤では乳化剤が少ないと微細粒子が得られず、
水系剥離剤として用い適正な厚みの処理物が得られない
場合がある。
【0015】前記ポリマー水分散体の製造方法におい
て、乳化剤は、イオン系乳化剤とノニオン系乳化剤の併
用系であることが好ましい。
【0016】乳化剤を前記併用系とすると、得られる水
分散体中の被分散体の体積平均粒径を小さくし、かつ水
分散体の保存安定性を改善するのに有効である。イオン
系乳化剤はアニオン系乳化剤、カチオン系乳化剤のいず
れでもよい。したがって、アニオン系乳化剤とノニオン
系乳化剤の併用系、カチオン系乳化剤とノニオン系乳化
剤の併用系を採用できる。
【0017】前記ポリマー水分散体の製造方法におい
て、剥離性ポリマー100重量部(乾燥重量)に対し、
乳化剤(乾燥重量)が10重量部以下の割合で配合され
ているのが好ましい。
【0018】本発明のポリマー水分散体は、乳化剤の前
記使用量を10重量部以下と少なくした場合にも被分散
体の体積平均粒径を小さくして、かつ水分散体の保存安
定性を良好に維持できる。また、乳化剤の前記使用量は
剥離剤としての特性からは少なければ少ない程良く、乳
化剤が剥離処理面に接した粘着剤に移行したり、粘着剤
の接着力を低下させることがなく、粘着剤の汚染の原因
もなくなる。乳化剤の前記使用量は、3重量部以下とす
るのがより好ましい。一方、保存安定性の良好な水分散
体を得るには、乳化剤の使用量を0.2重量部以上、さ
らには0.5重量部以上とするのが好ましい。
【0019】前記ポリマー水分散体の製造方法におい
て、ポリマー水分散体中に乳化分散されている被分散体
である体積平均粒径が、1μm以下の微細粒子であるこ
とが好ましい。
【0020】本発明のポリマー水分散体は、前記微細粒
子であっても保存安定性が良好である。前記体積平均粒
径は、好ましくは0. 02〜0. 9μmである。
【0021】また本発明は、前記製造方法により得られ
たポリマー水分散体に関する。さらには前記ポリマー水
分散体を含有してなる水系剥離剤に関する。前記本発明
のポリマー水分散体は各種用途において使用できるが、
特に水系剥離剤として有用であり、粘着体の粘着面への
汚染性等の問題が生じない薄層の塗工物を提供すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のポリマー水分散体の被分
散体である剥離性ポリマーとしては、炭素数が8以上の
長鎖アルキル基を有する剥離性ポリマーが好適に用いら
れる。炭素数が7以下では剥離性の点で不都合がある。
炭素数が8以上の長鎖アルキル基としては、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基等があ
げられ、通常、長鎖アルキル基の炭素数は8〜22程度
である。当該炭素数は12〜20であるのが、ポリマー
の剥離性の点からより好ましい。
【0023】剥離性ポリマーとしては、たとえば、前記
長鎖アルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルお
よび/またはメタクリル酸アルキルエステルと、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクロニトリル等の極性基モノマ
ーとの共重合体があげられる。これら共重合体には、ポ
リマーの剥離性を損なわない範囲で他のモノマーをさら
に共重合させることもできる。
【0024】また、前記以外の剥離性ポリマーとして
は、活性水素基を有するポリマーと、イソシアナート
基、カルボン酸基、酸ハライド、ケテン基、アルデヒド
基、エポキシ基等の活性水素と反応しうる官能基を少な
くとも1つ以上有し、かつ炭素数8以上のアルキル基を
有する長鎖アルキル化合物で変性した変性ポリマーを用
いることができる。前記活性水素を有するポリマーとし
ては、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコー
ル、エチレン−ビニルアルコール、ブチラ−ル樹脂、ポ
リエチレンイミン、セルロース樹脂、メタクリル酸メチ
ルエステル−アクリル酸共重合体等があげられ、官能基
を有する長鎖アルキル化合物としてはオクタデシルイソ
シアナート、ドコサニルイソシアナート、オクタデカン
酸、ドコサン酸、オクタデカノイルフロライド、ドコサ
ノイルクロライド等があげられる。
【0025】なお、剥離性ポリマー中の前記長鎖アルキ
ル基の割合は、ポリマーが剥離性を有するものであれば
特に制限されないが、長鎖アルキル基の割合が50〜9
0重量%程度のものが好適である。
【0026】前記剥離性ポリマーの重量平均分子量は、
1万〜50万程度のものが好ましい。特に5万〜40万
のものが好適である。1万以下では剥離性皮膜としての
形成能に劣る傾向があり、50万を超えるとポリマーの
溶解性が悪くなり作業性に問題が生じるおそれがある。
【0027】本発明の水分散体の形成に用いられる乳化
剤としては、炭素数が15以上の長鎖の炭化水素基を有
するものを好ましく用いることができる。炭化水素基
は、飽和、不飽和のいずれでもよい。通常、長鎖炭化水
素基の炭素数は15〜22程度である。当該炭素数は1
5〜18であるのが、得られるポリマー水分散体の保存
安定性の点からより好ましい。
【0028】乳化剤の具体例としては、たとえば、ステ
アリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、ポリオキシ
エチレンステアリルエーテル硫酸ナトリウム等のアニオ
ン系乳化剤;ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ソルビタンモノステ
アレート、ソルビタンモノオレート、ポリエチレングリ
コールモノステアレート等のノニオン系乳化剤;セチル
トリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメ
チルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルア
ンモニウムクロライド等のカチオン系乳化剤等があげら
れる。
【0029】本発明のポリマー水分散体の製造方法
(1)は、前記剥離性ポリマーを含む分散質と、乳化剤
を含む水系分散媒を予め混合した混合物を、前記超高
圧、超高速度で噴射することにより乳化分散する。前記
混合物は、剥離性ポリマーを予めベンゼン、トルエン、
酢酸エチル等の有機溶剤に溶解した後、前記乳化剤及び
水を添加することにより調製するのが好ましい。また、
当該混合物は、例えば回転式乳化機等の一般的な高圧乳
化により予備乳化分散しておくことができる。混合物中
には各種の添加剤を加えることもできる。
【0030】また本発明のポリマー水分散体の製造方法
(2)は、前記超高圧、超高速度で噴射している乳化剤
を含む水系分散媒に、前記剥離性ポリマーを含む分散質
を混合することにより乳化分散する。乳化剤は、通常、
水系分散媒中に含まれるが、前記分散質中にも、乳化剤
を含有させてもよい。乳化剤が、イオン系乳化剤とノニ
オン系乳化剤の併用系である場合には、それぞれを水系
分散媒および/または分散質に含有させることができる
が、イオン系乳化剤を分散質に、ノニオン系乳化剤を水
系分散媒に含有させるのが好適である。分散質は、ベン
ゼン、トルエン、酢酸エチル等の有機溶剤に溶解してお
くのが好適であり、また、水系分散媒および/または分
散質中には各種の添加剤を加えることもできる。
【0031】前記混合物または水系分散媒を超高圧、超
高速度で噴射する乳化分散機としては、超高圧ジェット
流反転式乳化分散機(日本BEE社製)を用いることが
できる。図1は当該乳化分散機の概念図である。当該乳
化分散機は、混合物または水系分散媒を供給する注入口
1を有し、注入口1に続き超高圧、超高速度で混合物ま
たは水系分散媒を噴射させるノズルアッセンブリー2を
有する。噴射液は噴射口2aを通過して吸収(ABC)
セル4内に導入される。ノズルアッセンブリー2によっ
て噴射口2aの流量を調整して超高圧、超高速度を制御
できる。注入口1と噴射口2aの間にはカップリング3
が交換可能に設けられている。カップリング3により層
流と乱流を形成でき、噴射液は噴射前にプレミキシング
することができる。吸収セル4は複数連結されており、
リテーナー5により保持されている。また吸収セル4の
連結部にはPEEKシール6がされている。混合物の噴
射方向の吸収セル4の末端にはリバース用プラグ7また
はフィード用プラグ7′が交換可能に設けられている。
噴射口2と吸収セル4の間には排出口8(または注入口
8′)が設けられている。
【0032】製造方法(1)においては、前記超高圧ジ
ェット流反転式乳化分散機(日本BEE社製)を図2の
態様で用いる。剥離性ポリマーを含む分散質と、乳化剤
を含む水系分散媒を予め混合した前記混合物は、高圧ポ
ンプ等により注入口1に供給され、超高圧、超高速度で
噴射口2を通過して吸収(ABC)セル4内に導入され
る。当該混合物の噴射方向の吸収セル4の末端はリバー
ス用プラグ7が設けられている。超高速度で噴射された
前記混合物の第一流体は、セル4の中心部を通ってリバ
ース用プラグ7に当たって反転し、反転した第二流体は
セル4の内部の外側を逆流して、噴射口2と吸収セル4
の間に設けられた排出口8より得られる。第二流体はシ
ール6の窪みでミキシングされる。たとえば、ベルヌイ
の定理より求められる注入初速度630m/secで噴
射された超高速度の混合物は、反転して逆流する液と接
触してエネルギーを交換し、リバース用プラグ7の部分
での第一流体の流速は2m/secとなり、エネルギー
が効率良く液の乳化分散に転化されたことがわかる。
【0033】製造方法(2)においては、前記超高圧ジ
ェット流反転式乳化分散機(日本BEE社製)を図3の
態様で用いる。図3の態様では超高圧ジェット流反転式
乳化分散機(日本BEE社製)は二液供給方式の乳化分
散機として使用される。リバース用プラグ7の代わりに
フィード用プラグ7′が用いられている。また、排出口
8が分散質注入口8′となっている。前記水系分散媒
は、高圧ポンプ等により注入口1に供給され、超高圧、
超高速度で噴射口2により噴射され、一方、分散質は高
圧ポンプ等により注入口8′から注入される。別々に供
給された分散質と水系分散媒は、セル4の中で二相が強
い乱れの中で乳化・分散され、フィード用プラグ7′を
通過して、排出口9より排出される。必要であれば排出
口9は冷却コイル等に接続することもできる。
【0034】前記超高圧、超高速度で噴射することによ
り乳化分散した後には、減圧−加熱処理等により有機溶
剤を除去して所望の水分散体とすることができる。得ら
れた水分散体の乾燥重量濃度は特に制限されないが、通
常、5〜70重量%程度、さらには10〜60重量%で
あることが好ましい。
【0035】
【実施例】以下に、本発明について実施例をあげて詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0036】実施例1 エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレン含量3
5モル%、重合度1100)のビニルアルコールユニッ
トのOH基を、オクタデシルイソシアナートで変性して
剥離性ポリマーを得た。更にこの剥離性ポリマーをトル
エンに溶解して30重量%の溶液とした。前記剥離性ポ
リマー溶液100gに対して、アニオン系乳化剤として
ポリオキシエチレン−ステアリルエーテル硫酸ナトリウ
ム1.125g、ノニオン系乳化剤としてソルビタン−
モノオレート0.375gおよび蒸留水198.5gを
加えた。この混合物をT.KホモミキサーMARKII
(特殊機化工業(株)製)で、8000rpmで1分間
の乳化分散を行った水分散液を調製した。この水分散液
を、図2に示す態様の超高圧ジェット流反転式乳化分散
装置のDeBEE2000(日本ビーイーイ社製)を用
いて、注入圧力3.1×108 Paで乳化分散を行っ
た。その後、脱溶剤操作を行い、乾燥重量濃度13%の
剥離性ポリマーの水分散体を得た。なお、注入圧力は、
AUTOCLAVE ENGINEERS社のInst
rument Quality Pressure G
augesにより測定した値である。
【0037】実施例2 オクタデシルメタクリレートとアクリル酸の共重合体
(モル比:オクタデシルメタクリレート/アクリル酸=
85/15、重量平均分子量5万)をトルエンに溶解し
て25%溶液とした。なお、当該共重合体の作製は通常
のラジカル溶液重合方法で行った。得られた剥離性ポリ
マー溶液100gに対して、カチオン系乳化剤としてス
テアリルトリメチルアンモニラムクロライド0.5g、
ノニオン系乳化剤としてポリエチレングリコールモノス
テアレート(HLB:19.4)0.25gおよび蒸留
水199.25gを加えた。この混合物について実施例
1と同様の予備混合を行い水分散液を調製した後、実施
例1と同様の装置で、注入圧力6.5×107 Paで乳
化分散、脱溶剤操作を行い、乾燥重量濃度11%の剥離
性ポリマーの水分散体を得た。
【0038】実施例3 ケン化度87モル%のポリ酢酸ビニル(重合度100
0)のビニルアルコールユニットのOH基をオクタデシ
ルイソシアナートで変性し、重量平均分子量18万の剥
離性ポリマーを得た。更にこの剥離性ポリマーをトルエ
ンに溶解して30重量%の溶液とした。この剥離性ポリ
マー溶液100gに対して、アニオン系乳化剤としてポ
リオキシエチレンステアリル−エーテル硫酸ナトリウム
0. 6g、ノニオン系乳化剤としてポリオキシエチレン
セチルエーテル(HLB:14.2)0.3gおよび蒸
留水199.1gを加えた。この混合物について実施例
1と同様の予備混合を行い水分散液を調製した後、実施
例1と同様の装置で、注入圧力2.7×108 Paで乳
化分散、脱溶剤操作を行い、乾燥重量濃度13%の剥離
性ポリマーの水分散体を得た。
【0039】実施例4 ケン化度91モル%のポリ酢酸ビニル(重合度500)
のビニルアルコールユニットのOHをオクタデシルイソ
シアナートで変性し、重量平均分子量11万の剥離性ポ
リマーを得た。更にこの剥離性ポリマーをトルエンに溶
解して30重量%の溶液とした。この剥離性ポリマー溶
液100gに対して、カチオン系乳化剤としてジステア
リルジメチルアンモニウムクロライドを0. 675gを
加えて分散質溶液とした。一方、ノニオン系乳化剤とし
てポリエチレングリコールモノオレート0.225gを
蒸留水199.1gに加えて水系分散媒とした。図3に
示す態様の超高圧ジェット流反転式乳化分散装置のDe
BEE2000(日本ビーイーイ社製)を用いて、注入
圧力2.0×108 Paで、左側の注入口1から水系分
散媒を、下側の注入口8′からは分散質溶液を投入し二
液混合方法によって乳化分散を行った。その後、脱溶剤
操作を行い、乾燥重量濃度13%の剥離性ポリマーの水
分散体を得た。
【0040】実施例5 オクタデシルメタクリレート、アクリロニトリルおよび
アクリル酸の3元共重合体(モル比:オクタデシルメタ
クリレート/アクリロニトリル/アクリル酸=80/1
5/5)をトルエンに溶解して25%溶液とした。な
お、当該共重合体の作製は通常のラジカル溶液重合方法
で行った。得られた剥離性ポリマー溶液100gに対し
て、カチオン系乳化剤として、カチルトリメチルアンモ
ニウムクロライド0.6g、ノニオン系乳化剤としてポ
リオキシエチレンオレイルエーテル(HLB:12.
0)0.3gおよび蒸留水199.1gを加えた。この
混合物について実施例1と同様の予備混合を行い水分散
液を調製した後、実施例1と同様の装置で、注入圧力
1.4×108 Paで乳化分散、脱溶剤操作を行い、乾
燥重量濃度11.5%の剥離性ポリマーの水分散体を得
た。
【0041】比較例1 実施例2で用いた組成の混合物について、乳化機とし
て、T.KホモラキサーMARKII(特殊機化工業
(株)製)で、回転数8000rpmで5分間の乳化分
散を行った以外は実施例2と同様にして剥離性ポリマー
の水分散体を得た。
【0042】参考例1 実施例5において、乳化剤として、カチオン系乳化剤と
してステアリルトリメチルアンモニウムクロライド14
g、ノニオン系乳化剤としてポリエチレングリコールモ
ノステアレート(HLB:19.4)6gを用い、蒸留
水180gを加えたこと、乳化機として、通常の回転式
ホモミキサーで回転数8000rpmで5分間の乳化分
散を行ったこと以外は実施例5と同様にして剥離性ポリ
マーの水分散体を得た。
【0043】実施例および比較例で得られた剥離性ポリ
マーの水分散体について、以下の評価を行った。結果を
表1に示す。
【0044】[体積平均粒径]粘度分布測定装置
((株)堀場製作所)にて、レーザー回折(散乱式)を
行い得られた水分散体中の被分散体の体積平均粒径(μ
m)を求めた。
【0045】[保存安定性]水分散体(200g)をフ
タ付きガラス容器に室温で3週間保存した後の状態を目
視により観察した。沈降および分離が認められないもの
を良好、沈降または分離が認められたものを不良とし
た。
【0046】[皮膜の汚染性]水分散体をポリエステル
フィルム上に厚み0.5μmとなるように塗工し、90
℃×3分間の乾燥条件で剥離性皮膜を形成した剥離シー
トを作製した。この剥離シートとポリエステル粘着テー
プNo31B(日東電工(株)製)を貼り合せて、室温
で一日放置した後、SUS304ステンレス板に対する
接着力を300mm/分の引張り速度でテンシロン引張
試験材で測定した。得られた接着力の値が、剥離シート
を貼り合せていないポリエステル粘着テープNo31B
の接着力値との比較において、80%以上のものを良
好、80%未満のものを不良とした。
【0047】
【表1】 表1から、実施例の水分散体は、乳化剤を少量使用した
場合にも、保存安定性の良好な微細粒子が得られてお
り、皮膜の汚染性においても良好な結果が得られてい
る。一方、比較例1では乳化機の乳化エネルギーが不足
で粒径の大きな乳化物しか得られず、保存安定性も悪
い。参考例1では乳化剤量を多く用いることにより、粒
径は小さくなっているが皮膜の汚染性が悪く、粘着剤へ
乳化剤が移行し粘着力を悪くしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いる乳化分散機の一例で
ある。
【図2】図1の乳化分散機の一態様である。
【図3】図1の乳化分散機の一態様である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離性ポリマーを含む分散質が、乳化剤
    を含む水系分散媒中に乳化分散しているポリマー水分散
    体の製造方法であって、前記分散質と水系分散媒の混合
    物を、注入圧力6.5×107 Pa以上で噴射すること
    により乳化分散することを特徴とするポリマー水分散体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 剥離性ポリマーを含む分散質が、乳化剤
    を含む水系分散媒中に乳化分散しているポリマー水分散
    体の製造方法であって、注入圧力6.5×107 Pa以
    上で噴射している前記水系分散媒に、前記分散質を混合
    することにより乳化分散することを特徴とするポリマー
    水分散体の製造方法。
  3. 【請求項3】 剥離性ポリマーが炭素数が8以上の長鎖
    アルキル基を有する剥離性ポリマーであり、乳化剤が炭
    素数が15以上の長鎖炭化水素基を少なくとも1個以上
    有する乳化剤であることを特徴とする請求項1または2
    記載のポリマー水分散体の製造方法。
  4. 【請求項4】 乳化剤が、イオン系乳化剤とノニオン系
    乳化剤の併用系であることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載のポリマー水分散体の製造方法。
  5. 【請求項5】 剥離性ポリマー100重量部(乾燥重
    量)に対し、乳化剤(乾燥重量)が10重量部以下の割
    合で配合されていることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のポリマー水分散体の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリマー水分散体中に乳化分散されてい
    る被分散体の体積平均粒径が、1μm以下の微細粒子で
    あることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のポ
    リマー水分散体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の製造方法により得られた
    ポリマー水分散体。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のポリマー水分散体を含有
    してなる水系剥離剤。
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