JP2002361026A - 電気除湿機 - Google Patents

電気除湿機

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JP2002361026A
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良昭 松本
Yoshihide Nakagawa
義英 中川
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    • F24F2203/10—Rotary wheel
    • F24F2203/1084—Rotary wheel comprising two flow rotor segments

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿素子を備えた乾式除湿機であって、吸湿
性能を向上させた電気除湿機を提供する。 【解決手段】 送風ファン５と、吸湿素子４と、吸湿素
子４に吸湿された水分を取り除くために当該吸湿素子を
通過する空気を加熱する加熱手段と、熱交換器６とを備
えてなる電気除湿機。本体１の外面には、第１吸気口２
および第２吸気口３が形成され、本体１の内部には、第
１吸気口２から吸湿素子４を経由して送風ファン５に通
じる第１吸気通路、および前記第２吸気口３から熱交換
器６を経由して送風ファン５に通じる第２吸気通路を有
してなる電気除湿機。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電気除湿機に関す
る。さらに詳しくは、吸湿素子を備えた乾式除湿機であ
って、吸湿性能を向上させた電気除湿機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より家庭用電気除湿機として、吸放
湿性を有するゼオライトなどの吸湿素子を用いた乾式除
湿機がある。
【０００３】従来の乾式除湿機は、送風ファンの上流側
に向かって、吸湿素子と、吸湿素子から放湿された湿気
を冷却して結露させるための熱交換器とが順に配設され
ている。したがって、送風ファンの負圧によって本体内
部に吸い込まれる空気は、まず熱交換器を通過し、つい
で吸湿素子を通過するときに空気に含まれる水分が吸湿
素子へ吸湿され、そののち、乾いた空気が送風ファンを
通って室内へ放出される。
【０００４】吸湿素子に吸湿された水分は、除湿機内部
に設けられたヒータで加熱された空気を吸湿素子に通過
させることにより、吸湿素子から放湿される。放湿され
た湿気は、前述の熱交換器で冷却されて結露したのち、
タンクに貯められる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】乾式除湿機に用いられ
る吸湿素子は、温度が低い方が保水率が高いという性質
を有する。しかし、従来の除湿機では、吸湿素子に接触
する空気が、熱交換器を通過するときに熱を受けて温度
が上昇するため、吸湿素子の吸湿効率が低いという問題
がある。
【０００６】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、吸湿素子を備えた乾式除湿機であっ
て、吸湿性能を向上させた電気除湿機を提供することを
目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の電気除湿機は、
（ａ）本体内部に配設された送風ファンと、（ｂ）前記
本体内部に吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する
吸湿素子と、（ｃ）該吸湿素子に吸湿された水分を取り
除くために当該吸湿素子を通過する空気を加熱する加熱
手段と、（ｄ）前記吸湿素子から放湿された湿気を冷却
して結露させるための熱交換器とを備えてなる電気除湿
機であって、前記本体の外面には、第１吸気口および第
２吸気口が形成され、当該本体内部には、前記第１吸気
口から吸湿素子を経由して送風ファンに通じる第１吸気
通路、および前記第２吸気口から熱交換器を経由して送
風ファンに通じる第２吸気通路を有してなることを特徴
としている。
【０００８】前記第１吸気通路および第２吸気通路が、
前記送風ファンの前後両側に配設されてなるのが好まし
い。
【０００９】前記送風ファンが、前方から吸気可能な前
方ファンブレードと後方から吸気可能な後方ファンブレ
ードとが一体に形成されてなるのが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の電気除湿機をさらに詳細に説明する。図１は本発明の
電気除湿機の一実施の形態を示す電気除湿機の本体を前
後方向に切断した断面説明図、図２は図１の本体内部の
吸湿素子付近を前方から見た断面説明図、図３は図１の
電気除湿機の正面図、図４は図１の本体内部の熱交換器
付近を後方から見た断面説明図、および図５は図１の本
体を幅方向に切断して上から見た断面説明図である。
【００１１】図１〜５に示される電気除湿機は、本体１
の前面（図１の右側）および後面（図１の左側）に第１
吸気口２および第２吸気口３が形成され、本体１の内部
には、第１吸気口２から吸湿素子４を経由して送風ファ
ン５に通じる第１吸気通路Ｒ１、および第２吸気口３か
ら熱交換器６を経由して送風ファン５に通じる第２吸気
通路Ｒ２を有している。
【００１２】第１吸気通路Ｒ１に回転自在に設けられた
円板状の吸湿素子４は、吸放湿性を有するゼオライトな
どの材料をハニカム構造にしたものなどが用いられてい
る。
【００１３】図１および図５に示される送風ファン５
は、前後両方から吸気可能なシロッコファンであり、１
つのモータ７で駆動される。このファン５の前後両方に
吸湿素子４と熱交換器６とを配置し、それぞれ別方向か
ら吸気を行なう。送風ファン５の前後両方から吸気を行
なうことにより、２つの吸気口２、３を互いに干渉する
ことなく形成することができ、装置全体を小型化するこ
とができる。
【００１４】さらに、図１および図５に示される送風フ
ァン５は、前方から吸気可能な前方ファンブレード１０
と後方から吸気可能な後方ファンブレード１１とが一体
に形成されているため、１つのモータ７で送風ファン５
を回転させることにより、２方向の吸気を同時に行なう
ことができる。
【００１５】本体１の後方側（図１における左側）に配
設された熱交換器６は、図１および図４〜５に示される
ように、第２吸気口３からの空気が通る複数の通気孔１
３が形成された前後に並ぶ２つの薄型の中空体からな
る。本発明では、熱交換器の形状や構造についてはとく
に限定するものではなく、複数の中空パイプに放熱フィ
ンを設けたものを熱交換器として用いてもよい。
【００１６】さらに、熱交換器６には、図１および図４
〜５に示されるように、循環用ファン１４、および加熱
手段であるヒータ９に連通する循環経路１６、１７が接
続されている。なお、図５における１５は、循環用ファ
ン１４を回転駆動させるためのモータである。また、図
１および図４に示される１８は、熱交換器６を構成する
２つの薄型の中空体を連通する通風孔であり、該通風孔
１８は、熱交換器６の下側に形成されている。そして、
循環経路１７から吹き込まれた空気の一部は通風孔１８
を通って循環経路１６へ向かって流れるので、熱交換器
６の下側での空気溜りが解消され、空気の循環が効率よ
く行なわれる。
【００１７】さらに、図１および図４に示されるよう
に、熱交換器６の下端の位置には、排水口１９が形成さ
れ、熱交換器６によって結露された除湿水は、この排水
口１９を通して下方のタンク２０へ集められる。
【００１８】第１吸気口２は、図３に示されるように、
本体１の前面に形成された複数のスリットからなる。同
様に、第２吸気口３も複数のスリットなどにより形成す
ることができる。また、図１に示されるように、本体１
の上面には送風ファン５によって送られる空気を室内へ
排気するための排気口２１が形成されている。
【００１９】したがって、本実施の形態の電気除湿機に
よれば、室内の湿った空気が、第１吸気口２から吸気さ
れ、吸湿素子４を通過する際に水分を吸着され、乾燥し
た空気となって本体１の外へ排気される。水分を吸着し
た吸湿素子４は、モータ１２により回転することで、順
にヒータ領域８に入り、ヒータ９によって加熱され、吸
着した水分を放出する。その水分は、熱交換器６を通過
する際、冷却されることで結露し、除湿水として滴下さ
れる。この熱交換器６を冷却する空気は、第２吸気口３
より吸気し、送風ファン５によって送風され、吸湿素子
４によって除湿された空気とともに排気口２１から排気
される。
【００２０】以上のように、本実施の形態の除湿機は、
別経路で吸気することによって、吸湿素子４は熱交換器
６の影響を受けないため、効率のよい水分吸着が可能に
なる。たとえば、吸湿素子４に接触する空気の温度は、
室温が２０℃程度の場合、従来の除湿機では熱交換器か
らの熱を受けて３０℃程度まで上昇するのに対し、本発
明の除湿機では熱交換器からの受熱がないので、室温と
同程度の２０℃程度に抑えることができ、吸湿性を大幅
に向上することができる。
【００２１】また、吸湿素子４は、ハニカム構造などか
らなるので通気抵抗が比較的高くなっているが、本発明
の除湿機は２つの吸気経路を有することにより、送風フ
ァン５の回転数を上昇させたり、内圧を大きく下げるこ
となく、大風量の空気を排気することができる。したが
って、室内に干される洗濯物を効率よく乾燥することが
できる。
【００２２】前述の２つの経路の風量は、本発明ではと
くに限定するものではないが、たとえば、吸湿素子４を
通過する第１吸気通路Ｒ１の風量および熱交換器６を通
過する第２吸気通路Ｒ２の風量を１：１程度の割合に設
定すればよい。
【００２３】さらに、本実施の形態の除湿機では、図２
および図５に示されるように、ヒータ９を有するヒータ
領域８と並列に、バイパス領域２２が配置されている。
そのため、循環経路１６を流れる空気の一部は、ヒータ
９で加熱されて吸湿素子４の放湿に用いられるが、その
他の空気は、バイパス領域２２を通して吸湿素子４に吹
きつけて吸湿素子４の冷却に用いられる。したがって、
図２に示される吸湿素子４を反時計方向に回転させた場
合、吸湿素子４を通過する空気をヒータ９で加熱して当
該吸湿素子４に吸着された水分を放湿したのち、バイパ
ス領域２２を通る空気によって吸湿素子４が冷却される
ので、第１吸気通路Ｒ１を流れる空気の除湿を効果的に
行なうことができる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、吸湿素子を通る吸気経
路と熱交換器を通る吸気経路とを別個に設けたことによ
り、吸湿素子が熱交換器からの熱の影響を受けなくな
り、その結果、効率のよい水分吸着が可能になる。
【００２５】しかも、２つの経路からスムーズに吸気す
ることができるため、大風量の空気を排気することがで
き、洗濯物の乾燥に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電気除湿機の一実施の形態を示す電気
除湿機の本体を前後方向に切断した断面説明図である。
【図２】図１の本体内部の吸湿素子付近を前方から見た
断面説明図である。
【図３】図１の電気除湿機の正面図である。
【図４】図１の本体内部の熱交換器付近を後方から見た
断面説明図である。
【図５】図１の本体を幅方向に切断して上から見た断面
説明図である。
【符号の説明】
１ 本体 ２ 第１吸気口 ３ 第２吸気口 ４ 吸湿素子 ５ 送風ファン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 （ａ）本体内部に配設された送風ファン
    と、（ｂ）前記本体内部に吸い込まれた空気に含まれる
    水分を吸湿する吸湿素子と、（ｃ）該吸湿素子に吸湿さ
    れた水分を取り除くために当該吸湿素子を通過する空気
    を加熱する加熱手段と、（ｄ）前記吸湿素子から放湿さ
    れた湿気を冷却して結露させるための熱交換器とを備え
    てなる電気除湿機であって、前記本体の外面には、第１
    吸気口および第２吸気口が形成され、当該本体内部に
    は、前記第１吸気口から吸湿素子を経由して送風ファン
    に通じる第１吸気通路、および前記第２吸気口から熱交
    換器を経由して送風ファンに通じる第２吸気通路を有し
    てなる電気除湿機。
  2. 【請求項２】 前記第１吸気通路および第２吸気通路
    が、前記送風ファンの前後両側に配設されてなる請求項
    １記載の電気除湿機。
  3. 【請求項３】 前記送風ファンが、前方から吸気可能な
    前方ファンブレードと後方から吸気可能な後方ファンブ
    レードとが一体に形成されてなる請求項２記載の電気除
    湿機。
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