JP2008073688A - 電気除湿機 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風ファンの回転数を増加することなく、大風量を得られる電気除湿機を提供する。
【解決手段】送風ファン4と、送風ファンの上流側に回転自在に設けられ、吸気口5から吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する円板状の吸湿素子3と、吸湿素子の一部にヒータ13で加熱された空気を通過させて、吸湿素子から放湿させた後、この水分を含んだ空気を熱交換器2にて冷却して水分を除去し、再びヒータに送る循環経路と、本体内部を送風方向に対し上流側部分と下流側部分とに区画する隔壁8と、隔壁に形成された吸湿素子3に連通する連通孔9と吸湿素子をバイパスするバイパス孔6と、送風ファンの回転により、吸気口、吸湿素子、連通孔、排気口19の順で空気を通す第1ルートと、吸気口、熱交換器、バイパス孔の順で空気を通す第2ルートとを有する。
【選択図】図2
【解決手段】送風ファン4と、送風ファンの上流側に回転自在に設けられ、吸気口5から吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する円板状の吸湿素子3と、吸湿素子の一部にヒータ13で加熱された空気を通過させて、吸湿素子から放湿させた後、この水分を含んだ空気を熱交換器2にて冷却して水分を除去し、再びヒータに送る循環経路と、本体内部を送風方向に対し上流側部分と下流側部分とに区画する隔壁8と、隔壁に形成された吸湿素子3に連通する連通孔9と吸湿素子をバイパスするバイパス孔6と、送風ファンの回転により、吸気口、吸湿素子、連通孔、排気口19の順で空気を通す第1ルートと、吸気口、熱交換器、バイパス孔の順で空気を通す第2ルートとを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は電気除湿機に関する。さらに詳しくは、送風ファンの回転数を増加させず、しかも本体内部の負圧を上昇させることなく、大風量を得ることができる電気除湿機に関する。
従来より家庭用電気除湿機として、吸放湿性を有するゼオライトなどの吸湿素子を用いた乾式除湿機がある。
従来の乾式除湿機は、送風ファンの上流側に向かって、吸湿素子と、吸湿素子から放湿された湿気を冷却して結露させるための熱交換器とが順に配設されている。したがって、送風ファンの負圧によって本体内部に吸い込まれる空気は、まず熱交換器を通過し、ついで吸湿素子を通過するときに空気に含まれる水分が吸湿素子へ吸湿され、そののち、乾いた空気が室内へ放出される。
吸湿素子に吸湿された水分は、除湿機内部に設けられたヒータで加熱された空気を吸湿素子に通過させることにより、吸湿素子から放湿される。放湿された湿気は、前述の熱交換器で冷却されて結露したのち、タンクに貯められる。(例えば特許文献1参照)。
特開平10−47705号公報 (図5)
熱交換器の冷却効率および室内で乾かされる洗濯物の乾燥効率を向上させるためには、風量を増加させることが効果的である。しかし、吸湿素子の通気抵抗が高いため、風量を増やすためには送風ファンの回転数を上げる必要があり、騒音の原因になるという問題がある。
また、吸湿素子の通気抵抗が高いため、風量を増やせば本体内の圧力が大きく下がり、吸湿素子から放湿された蒸気が熱交換器で冷却されて結露を行なう循環経路外に排出され、その結果、除湿効率が低下するという問題がある。
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、送風ファンの回転数の増加や本体内部の負圧の上昇を生じることなく、大風量を得ることができる電気除湿機を提供することを目的とする。
本発明の電気除湿機は、本体内部に配設され、本体の吸気口から外部の空気を吸い込み、本体の排気口から空気を排気するための送風ファンと、
送風ファンの上流側に回転自在に設けられ、前記吸気口から吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する円板状の吸湿素子と、
吸湿素子を回転させる駆動手段と、
吸湿素子に吸湿された水分を取り除くために、吸湿素子の一部に加熱手段で加熱された空気を通過させて、吸湿素子から放湿させた後、この水分を含んだ空気を熱交換器にて冷却して空気中の水分を除去し、再び前記加熱手段に送って加熱する循環経路と、
循環経路中に設けられ、循環経路に上記空気の流れを発生させる循環用ファンと、
本体内部を前記送風ファンによる送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに区画する隔壁と、
該隔壁に形成された前記吸湿素子に連通する連通孔と吸湿素子をバイパスするバイパス孔と、
前記送風ファンの回転により、前記吸気口から吸い込まれた空気を前記吸湿素子及び連通孔に通して空気中の水分を吸湿した後、前記排気口より排気する第1ルートと、
送風ファンの回転により吸気口から吸込まれた空気を前記熱交換器及びバイパス孔に通して熱交換器を冷却した後、排気口より排気する第2ルートとを有したことを特徴とする。
送風ファンの上流側に回転自在に設けられ、前記吸気口から吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する円板状の吸湿素子と、
吸湿素子を回転させる駆動手段と、
吸湿素子に吸湿された水分を取り除くために、吸湿素子の一部に加熱手段で加熱された空気を通過させて、吸湿素子から放湿させた後、この水分を含んだ空気を熱交換器にて冷却して空気中の水分を除去し、再び前記加熱手段に送って加熱する循環経路と、
循環経路中に設けられ、循環経路に上記空気の流れを発生させる循環用ファンと、
本体内部を前記送風ファンによる送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに区画する隔壁と、
該隔壁に形成された前記吸湿素子に連通する連通孔と吸湿素子をバイパスするバイパス孔と、
前記送風ファンの回転により、前記吸気口から吸い込まれた空気を前記吸湿素子及び連通孔に通して空気中の水分を吸湿した後、前記排気口より排気する第1ルートと、
送風ファンの回転により吸気口から吸込まれた空気を前記熱交換器及びバイパス孔に通して熱交換器を冷却した後、排気口より排気する第2ルートとを有したことを特徴とする。
本発明によれば、本体内部を送風ファンによる送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに隔壁で区画し、この隔壁に、吸湿素子に連通する連通孔と吸湿素子をバイパスするバイパス孔とを設け、送風ファンの回転により、吸気口から吸い込まれた空気を吸湿素子及び連通孔に通して空気中の水分を吸湿した後、排気口より排気する第1ルートと、吸気口から吸込まれた空気を熱交換器及びバイパス孔に通して熱交換器を冷却した後、排気口より排気する第2ルートとを形成することによって、送風ファンの回転数の増加や本体内部の負圧の上昇を生じることなく、大風量を得ることができる。さらに、排気口より大風量の風が吹き出されるので、洗濯物を素早く乾燥させることができる。
つぎに図面を参照しながら本発明の電気除湿機をさらに詳細に説明する。図1は本発明の電気除湿機の一実施の形態を示す本体内部の吸湿素子付近を前方から見た断面説明図、図2は図1の電気除湿機の本体を前後方向に切断した断面説明図、図3は図1の電気除湿機の正面図、図4は図1の本体内部の熱交換器付近を前方から見た断面説明図、および図5は図1の本体を幅方向に切断して上から見た断面説明図である。
図1〜5に示される電気除湿機は、本体1の前面(図2の左側)から本体1の前後方向に沿って熱交換器2、吸湿素子3および送風ファン4が順に配設されている。本体1の前面の吸気口5から吸い込まれた空気は、熱交換器2および吸湿素子3を通って送風ファン4へ行くメインの吸気ルートR1、ならびに熱交換器2から吸湿素子3をバイパスしてバイパス孔6を通って送風ファン4へ到達するバイパスルートR2の2つの経路を通る。そしてメインの吸気ルートR1により送風ファン4へ到達した空気を、後述の排気口19より排気する第1ルートと、バイパスルートR2により送風ファン4へ到達した空気を、排気口19より排気する第2ルートとを有する。
メインの吸気ルートR1に設けられた円板状の吸湿素子3は、吸放湿性を有するゼオライトなどの材料をハニカム構造にしたものなどが用いられているため、通気抵抗が大きい。しかし、図1〜2に示されるように、メインの吸気ルートR1とは別に吸湿素子3をバイパスするバイパスルートR2を有しているため、送風ファン4の回転数を上げたり、本体内部の負圧を大幅に下げなくても大風量の空気を得ることができる。
図1〜2に示される除湿機の場合、熱交換器2と送風ファン4とのあいだに密閉された空間部7が形成され、該空間部7の上流側部分7aと下流側部分7bとが隔壁8によって分割されている。即ち、本体内部を前記送風ファン4による送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに隔壁8により区画している。隔壁8には、吸湿素子3に連通する連通孔9および吸湿素子3をバイパスするバイパス孔6が形成されている。したがって、1枚の隔壁8に連通孔9およびバイパス孔6を形成した簡単な構造で、2つの吸気ルートR1、R2を得ることができる。
メインの吸気ルートR1の流量Q1およびバイパスルートR2の流量Q2は、適宜設定すればよいが、たとえば、Q1:Q2=2:1程度の割合で設定するのが好ましい。
また、図示されていないが、風量の調節に応じてバイパスルートR2を開閉するためのシャッタをさらに備えてもよい。たとえば、前記隔壁8のバイパス孔6に手動または電動で開閉されるシャッタを設ければ、風量を弱くして送風する場合には、バイパス孔6をシャッタで閉じることにより、吸湿素子3を通過する乾燥した空気だけを本体外部へ排出することができる。
本体1の前方側(図2における左側)に配設された熱交換器2は、図2および図4に示されるように、吸気口5からの空気が通る複数の通気孔11が形成された中空体からなる。本発明では、熱交換器の形状や構造についてはとくに限定するものではなく、複数の中空パイプに放熱フィンを設けたものを熱交換器として用いてもよい。
さらに、熱交換器2には、図2および図5に示されるように、循環用ファン12、および加熱手段であるヒータ13に連通する循環経路14が接続されている。なお、図5の15は、循環用ファン12を回転駆動させるためのモータである。
また、図2および図4に示されるように、熱交換器2の下端の位置には、排水口16が形成され、熱交換器2によって結露された除湿水は、この排水口16を通して下方のタンク17へ集められる。
送風ファン4は、図2に示されるように、本体1の前方から空気を吸って送風ファン2の半径方向に排気する、いわゆる遠心ファンであり、ファン4の中央にはファン2を駆動するための駆動モータ18が設置されている。
図2〜3に示されるように、本体1の前面に複数のスリットからなる吸気口5が形成され、本体1の上面には吸湿素子3を通過して吸湿された乾いた空気を室内へ排気するための排気口19が形成されている。
本実施の形態の電気除湿機では、図1〜4に示されるように、室内の湿気を帯びた空気は、吸気口5より吸気され、熱交換器2を通過し、送風ファン4によって吸湿素子3へ送風される。湿気を帯びた空気は、吸湿素子3を通過する際に水分が吸湿され、乾燥した空気となって本体外へ排気される。それとともに、熱交換器2及びバイパス孔6を通して吸湿素子3を通過せずに送風ファン4によって排気される空気も得ることができる。したがって、前記第1ルートを構成するメイン吸気ルートR1、および前記第2ルートを構成するバイパスルートR2によって得られる大風量の空気によって、熱交換器2の冷却および洗濯物の乾燥を効果的に行なうことができる。
吸湿素子3は、駆動モータ18によって回転され、室内の空気を吸湿し、そののち、ヒータ13に対向する加熱領域20に入り、加熱された空気が通過することにより、吸湿素子3に吸湿された水分が放湿される。放湿された水分は、連通管21を通して図1の本体前方側の熱交換器2内を通過することにより冷却されて結露し、除湿水として排水口16を通してタンク17に貯められる。
また、本実施の形態の除湿機では、図1および図5に示されるように、ヒータ13を有する加熱領域20と並列に、バイパス領域22が配置されている。そのため、循環経路14を流れる空気の一部は、ヒータ13で加熱されて吸湿素子3の放湿に用いられるが、その他の空気は、バイパス領域22を通して吸湿素子3に吹きつけて吸湿素子3の冷却に用いられる。したがって、図1に示される吸湿素子3を反時計方向に回転させた場合、吸湿素子3を通過する空気をヒータ13で加熱して当該吸湿素子3に吸着された水分を放湿したのち、バイパス領域22を通る空気によって吸湿素子3が冷却されるので、前記メインの吸気ルートR1を流れる空気の除湿を効果的に行なうことができる。
行なうことができる。
行なうことができる。
1 本体
5 吸気口
19 排気口
4 送風ファン
3 吸湿素子
18 駆動モータ(駆動手段)
13 ヒータ(加熱手段)
2 熱交換器
14 循環経路
12 循環用ファン
8 隔壁
9 連通孔
6 バイパス孔
R1 メインの吸気ルート(第1ルート)
R2 バイパスルート(第2ルート)
5 吸気口
19 排気口
4 送風ファン
3 吸湿素子
18 駆動モータ(駆動手段)
13 ヒータ(加熱手段)
2 熱交換器
14 循環経路
12 循環用ファン
8 隔壁
9 連通孔
6 バイパス孔
R1 メインの吸気ルート(第1ルート)
R2 バイパスルート(第2ルート)
Claims (1)
- 本体内部に配設され、本体の吸気口から外部の空気を吸い込み、本体の排気口から空気を排気するための送風ファンと、
該送風ファンの上流側に回転自在に設けられ、前記吸気口から吸い込まれた空気に含まれる水分を吸湿する円板状の吸湿素子と、
吸湿素子を回転させる駆動手段と、
吸湿素子に吸湿された水分を取り除くために、吸湿素子の一部に加熱手段で加熱された空気を通過させて、吸湿素子から放湿させた後、この水分を含んだ空気を熱交換器にて冷却して空気中の水分を除去し、再び前記加熱手段に送って加熱する循環経路と、
循環経路中に設けられ、循環経路に上記空気の流れを発生させる循環用ファンと、
本体内部を前記送風ファンによる送風方向に対して上流側部分と下流側部分とに区画する隔壁と、
該隔壁に形成された前記吸湿素子に連通する連通孔と吸湿素子をバイパスするバイパス孔と、
前記送風ファンの回転により、前記吸気口から吸い込まれた空気を前記吸湿素子及び連通孔に通して空気中の水分を吸湿した後、前記排気口より排気する第1ルートと、
送風ファンの回転により吸気口から吸込まれた空気を前記熱交換器及びバイパス孔に通して熱交換器を冷却した後、排気口より排気する第2ルートとを有してなる電気除湿機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007258190A JP2008073688A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 電気除湿機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007258190A JP2008073688A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 電気除湿機 |
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JP2001165391A Division JP4535642B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | 電気除湿機 |
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JP2007258190A Pending JP2008073688A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 電気除湿機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014144415A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Panasonic Corp | 除湿装置 |
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-
2007
- 2007-10-02 JP JP2007258190A patent/JP2008073688A/ja active Pending
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