JP2002358795A - 不揮発性半導体記憶装置および製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置および製造方法

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JP2002358795A JP2001165175A JP2001165175A JP2002358795A JP 2002358795 A JP2002358795 A JP 2002358795A JP 2001165175 A JP2001165175 A JP 2001165175A JP 2001165175 A JP2001165175 A JP 2001165175A JP 2002358795 A JP2002358795 A JP 2002358795A
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memory
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Keiichi Yoshida
敬一 吉田
Atsushi Nozoe
敦史 野副
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出荷前に行なうテストの所要時間を短縮する
とともに、出荷後においても冗長回路を用いた不良救済
が行なえ、コントローラによるアドレスの管理が不要な
不揮発性半導体記憶装置を実現する。 【解決手段】 記憶情報を電気的に書込み、消去可能な
複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶素子とを含むメモ
リアレイ(10)を備え、通常動作で書込み不良と判定
された記憶素子は上記予備の記憶素子(10a)と置き
換えられるとともにその不良記憶素子に関する情報が上
記メモリアレイの所定の領域(10b)に記憶されるよ
うに構成された不揮発性半導体記憶装置の製造方法にお
いて、テストにより不良記憶素子が検出されてもその不
良記憶素子に関する情報は上記メモリアレイの所定の領
域には記憶せず、テストにより検出された不良記憶素子
の割合が所定値以下のものを良品として抽出するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記憶情報を電気
的に書込み、消去可能な不揮発性メモリであって不良メ
モリセルの救済回路を備えたメモリおよびその製造方法
に適用して特に有効な技術に関し、例えばフラッシュメ
モリに利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、コントロールゲー
トおよびフローティングゲートを有する2重ゲート構造
のMOSFETからなる不揮発性記憶素子をメモリセル
に使用しており、フローティングゲートの蓄積電荷量を
変えることでMOSFETのしきい値電圧を変化させ情
報を記憶することができる。
【0003】かかるフラッシュメモリにおいては、メモ
リセルへの書込み・消去動作によるしきい値電圧の変化
がばらつきを有するとともに、使用により書込み・消去
特性に劣化を生じるようになる。そこで、フラッシュメ
モリでは一般に、内部にステータスレジスタを備え、書
込みや消去が正常に行なえなかった場合にステータスレ
ジスタの書込みエラービットや消去エラービットがセッ
トされることにより、このステータスレジスタを介して
書込みエラーや消去エラーの発生を外部へ知らせるよう
に構成される。
【0004】そして、フラッシュメモリに対する書込み
や消去のコマンドを与えるコントローラ(以下、フラッ
シュコントローラと称する)の側で、CPUから与えら
れる論理アドレスをフラッシュメモリの物理アドレスに
変換する図9(A)に示されているようにアドレス変換
テーブルATBを用意しておいて、書込みエラーや消去
エラーがあった場合には、エラーのあったメモリセルを
含む不良セクタをアクセスしないように、アドレス変換
テーブルを書き換えることで不良セクタを有効記憶領域
から除外するとともに、不良セクタのセクタ管理領域に
は正常でないことを示す情報を記憶させるような処理を
行なっていた。
【0005】また、上記のようなフラッシュコントロー
ラによる不良セクタ管理とは別個に、DRAMなどの揮
発性メモリと同様に予備のメモリセルとアドレス置換回
路とからなるいわゆる冗長回路を設けておいて、出荷前
のウェハ状態でのプローブテストで不良が検出された場
合には、図9(B)のようにアドレス置換回路ARCに
より不良メモリセクタを予備の冗長メモリセクタに置き
換える救済処理(以下、冗長救済処理と称する)も行な
われている。
【0006】冗長救済のためのアドレス置換回路は、一
般には、フューズ素子を用いて不良セクタアドレスを記
憶しておいて、通常使用時に入力アドレスが不良アドレ
スと一致するか否か判定を行なって一致した場合には予
め設定された予備のセクタに切り替えてアクセスを行な
うように構成される。ただし、このような冗長救済は、
チップがパッケージに封入される前のウェハ状態で行な
われるのが一般的であり、出荷後に冗長回路を用いた救
済は行えなかった。
【0007】なお、不揮発性メモリセルの一部に欠陥メ
モリセルの位置を記憶させておいて、電源投入時にその
情報を読み出して欠陥メモリセルを使用しないように制
御することで冗長メモリ行および置換回路を不要にした
発明が提案されている(特開平10−177799号公
報)。また、通常の使用時において不揮発性メモリセル
の一部に欠陥メモリセルが生じた場合に、冗長メモリセ
ルに置き換えることができるようにした発明(特開平8
−7597号公報)も提案されているが、テスト方法に
ついて言及されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8には、冗長回路を
備えた従来のフラッシュメモリにおける冗長救済手順が
示されている。図8に示されているように、前工程が終
了すると先ずウェハ状態でのプローブテストが行なわれ
る(ステップS101)。このテストで、救済可能な範
囲内の数の不良セクタが検出された場合には、不良セク
タを予備のセクタに置き換える冗長救済処理(フューズ
切断)が行なわれる(ステップS102)。救済可能な
範囲以上の数の不良が検出された場合には不良品として
後にチップに切断されたときに除去される。また、ウェ
ハテストの結果に基づく内部電圧の調整やタイミングの
調整のためのフューズ切断も冗長救済処理と同時に行な
われる。
【0009】その後、ウェハを各チップごとに切断する
ダイシングおよび切断されたチップをパッケージに封止
する処理が行なわれる(ステップS103)。それか
ら、高温下で高電圧を印加してテストするエージング
(もしくはバーンイン)が行なわれる(ステップS10
4)。そして、正常と判定されたものはテストボードに
搭載されてテスタによる最終テストが実行される(ステ
ップS105)。この最終テストで不良と判定されたセ
クタ以外のセクタ内のセクタ管理領域には、当該セクタ
が正常であることを示すMGMコードと呼ばれる管理デ
ータが記憶される(ステップS106)。そして、良セ
クタが全体の98%以上あるか否かの判定が行なわれ
て、良セクタが98%以上のチップのみが製品として出
荷される(ステップS107,S108)。
【0010】さらに、出荷されたフラッシュメモリはそ
の後ユーザーシステムにおいて、フラッシュコントロー
ラにより上記管理領域のMGMコードが読み出されて、
このコードに基づくアドレス変換テーブルの作成が行な
われる(ステップS109)。さらに、ユーザシステム
において使用を繰り返しているうちに、新たに不良セク
タが検出されならば上記フラッシュコントローラにより
セクタ管理領域のMGMコードの書き換えおよびアドレ
ス変換テーブルへの不良アドレスの登録とセクタの置き
換えが行なわれる(ステップS110,S111)。
【0011】上記のような構成を有する従来のフラッシ
ュメモリおよびそのテスト方法にあっては、出荷後に冗
長回路を用いた不良セクタの救済は行なえないため、ウ
ェハテストで検出された不良セクタの数が少なく予備の
セクタが充分に残っていたとしてもそれをその後に有効
利用することができず、ハードウェアに無駄な部分が残
ってしまうという不具合があった。また、従来のフラッ
シュメモリの後工程では、ウェハテストとエージングと
パッケージ後の最終テストの3回ものテスト工程を経て
いるため、出荷までの時間が非常に長くなるとともにテ
ストに要する費用も高くなり、それがチップ単価を下げ
られない要因のひとつになっていた。
【0012】この発明の目的は、フラッシュメモリのよ
うな電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導体記憶装
置において、出荷前に行なうテストの所要時間を短縮
し、もってチップ単価を下げることができるような製造
方法を提供することにある。
【0013】この発明の他の目的は、出荷後においても
冗長回路を用いた不良救済が行なえ、これによってコン
トローラによるアドレスの管理が不要な不揮発性半導体
記憶装置を提供することにある。
【0014】この発明の前記ならびにほかの目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものを概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0016】すなわち、記憶情報を電気的に書込み、消
去可能な複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶素子とを
含むメモリアレイを備え、通常動作で書込み不良と判定
された記憶素子は上記予備の記憶素子と置き換えられる
とともにその不良記憶素子に関する情報が上記メモリア
レイの所定の領域に記憶されるように構成された不揮発
性半導体記憶装置の製造方法において、テストにより不
良記憶素子が検出されてもその不良記憶素子に関する情
報は上記メモリアレイの所定の領域には記憶せず、テス
トにより検出された不良記憶素子の割合が所定値以下の
ものを良品として抽出するようにしたものである。
【0017】上記した手段によれば、製造工程で不良記
憶素子に関する情報の書込みを行なわなくてもよいの
で、テストプロセスの所要時間が大幅に短縮される。
【0018】望ましくは、上記テストとして、チップに
切断される前のウェハ状態で行なわれるテストと、チッ
プに切断された後の製品状態で行なわれるテストを実行
する。これにより、エージング試験もしくはバーンイン
試験が不要となるため、さらにテストプロセスの所要時
間が短縮される。
【0019】本願の他の発明は、記憶情報を電気的に書
込み、消去可能な複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶
素子とを含むメモリアレイと、内部回路の特性を調整す
るためのトリミング回路とを備え、テスト結果に基づい
て前記トリミング回路の調整情報が上記メモリアレイの
所定の領域に記憶されるとともに、通常動作で書込み不
良と判定された記憶素子は上記予備の記憶素子と置き換
えられるとともにその不良記憶素子に関する情報が上記
メモリアレイの所定の領域に記憶されるように構成され
た不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、テスト
により検出された上記トリミング回路の調整情報を上記
不揮発性記憶素子に記憶させ、テストにより検出された
不良記憶素子に関する情報は上記メモリアレイの所定の
領域に記憶せずに、不良記憶素子の割合が所定値以下の
ものを良品として抽出するようにしたものである。これ
により、製造工程で不良記憶素子に関する情報の書込み
を行なわなくてもよいので、プロセスの所要時間が大幅
に短縮される。
【0020】望ましくは、上記テストとして、チップに
切断される前のウェハ状態で行なわれるテストと、チッ
プに切断された後の製品状態で行なわれるテストを実行
する。これにより、エージング試験もしくはバーンイン
試験が不要となるため、さらにテストプロセスの所要時
間が短縮される。
【0021】本願の他の発明は、記憶情報を電気的に書
込み、消去可能な複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶
素子とを含むメモリアレイと、内部回路の特性を調整す
るためのトリミング回路とを備え、テスト結果に基づい
て前記トリミング回路の調整情報が上記メモリアレイの
所定の領域に記憶されるとともに、通常動作で書込み不
良と判定された記憶素子は上記予備の記憶素子と置き換
えられるとともにその不良記憶素子に関する情報が上記
メモリアレイの所定の領域に記憶されるように構成され
た不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、チップ
に切断される前のウェハ状態で行なわれるテストにより
検出された上記トリミング回路の調整情報および該テス
トにより検出された不良記憶素子に関する情報を上記メ
モリアレイの所定の領域に記憶するとともに、チップに
切断された後にエージング試験またはバーンイン試験を
行ない、しかる後再度テストを行なって、該テストによ
り検出された上記トリミング回路の調整情報および不良
記憶素子に関する情報を上記メモリアレイの所定の領域
に記憶するようにした。これにより、信頼性の極めて高
い不揮発性半導体記憶装置を出荷することができる。
【0022】また、望ましくは、上記チップ切断後のテ
スト結果に基づいて不良記憶素子と置換された予備の記
憶素子を除いた未使用の予備記憶素子の割合が所定値以
上のものを良品として抽出するようにする。これによ
り、通常使用時に新たに生じた不良記憶素子も一定以上
救済することが可能になり、さらに信頼性の極めて高い
不揮発性半導体記憶装置を出荷することができる。
【0023】本願のさらに他の発明は、記憶情報を電気
的に書込み、消去可能な複数の不揮発性記憶素子と予備
の記憶素子とを含むメモリアレイを備え、上記複数の不
揮発性記憶素子のうち不良記憶素子に関する情報が上記
メモリアレイの所定の領域に記憶されるように構成され
た不揮発性半導体記憶装置において、上記不揮発性記憶
素子のうち不良記憶素子に関する情報を動作中保持する
揮発性の記憶回路と、該記憶回路に保持されている情報
と入力されたアドレス情報とを比較するアドレス比較回
路と、該アドレス比較回路の出力に基づいて上記予備の
記憶素子を選択する選択回路とを設けるようにしたもの
である。
【0024】上記のように構成された不揮発性半導体記
憶装置にあっては、不良記憶素子に関する情報を不揮発
性記憶素子に記憶することにより、電源を切ってもその
情報が保持されるため信頼性が高いとともに、動作中は
不良記憶素子に関する情報が揮発性の記憶回路に保持さ
れているため、不良記憶素子がアクセスされたときに予
備の記憶素子に切り替えるためのアドレスの比較をする
アドレス比較回路に対して不良記憶素子に関する情報が
速やかに供給されるようになり、これによって読出しお
よび書込みの速度が速くなる。
【0025】また、内部回路の特性を調整するためのト
リミング回路を備え、上記トリミング回路の調整情報が
上記メモリアレイの所定の領域に不揮発的に記憶される
とともに、動作中上記トリミング回路の調整情報が上記
揮発性の記憶回路に保持されるように構成した。これに
より、トリミング回路の調整情報も速やかに読み出せる
ようになる。
【0026】さらに、上記揮発性の記憶回路には入力さ
れたアドレス情報が保持され、動作中に上記不揮発性記
憶素子のうち正常に書込みが行えない不良記憶素子が生
じた場合には、該不良記憶素子を上記予備の不揮発性素
子に置き換えて書き込みを行なうとともに上記揮発性の
記憶回路に保持されている上記アドレス情報が上記メモ
リアレイの所定の領域に記憶されるように構成する。こ
れにより、不良記憶素子と置き換えられた予備の不揮発
性素子が不良に成った場合にも他の予備の不揮発性素子
で置き換えることができるように、さらに信頼性が向上
される。
【0027】また、上記置き換えられた予備の不揮発性
記憶素子が不良記憶素子であった場合に、上記揮発性の
記憶回路に保持されている上記アドレス情報が無効にさ
れるように構成する。これにより、誤ったデータの読出
し、書込みを防止できるとともに、不良記憶素子と予備
の不揮発性素子とを置き換えるための回路を合理的に構
成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。
【0029】図1は、本発明を適用して有効な不揮発性
半導体記憶装置の一例としてのフラッシュメモリの実施
例のブロック図を示す。フラッシュメモリには1つのメ
モリセルに2ビット以上のデータを記憶可能な多値メモ
リがあるが、この実施例のフラッシュメモリは1つのメ
モリセルに1ビットのデータを記憶可能な2値メモリと
して構成され、単結晶シリコンのような1個の半導体チ
ップ上に形成される。
【0030】なお、本実施例では、メモリアレイが1つ
で構成されているものを示すが、同様な構成を有するメ
モリアレイを複数設けてバンク構成のメモリとして提供
することも可能である。
【0031】図1において、符号10は複数の不揮発性
記憶素子がマトリックス状に配置されたメモリアレイ
で、この実施例のメモリアレイ10は、2つのメモリマ
ットMAT−U,MAT−Dで構成され、それらのマッ
ト間には、各マット内のビット線に接続され書込みデー
タを保持したり読出し信号の増幅およびラッチを行なう
センスラッチSLおよびYアドレスをデコードしてビッ
ト線を選択する信号を生成するカラムデコーダY−DE
CおよびカラムデコーダY−DECで生成された選択信
号によりセンスラッチSLとメインアンプ(MA)13
とを接続するカラムスイッチC−SWが配置されてい
る。図1では、センスラッチSLとカラムデコーダ(Y
デコーダ)Y−DECとカラムスイッチCSWとが、1
つの機能ブロック11で示されている。
【0032】メモリアレイ10には、各メモリマットM
AT−U,MAT−Dに対応してそれぞれX系のアドレ
スデコーダ(Xデコーダ)12a,12bが設けられて
いる。該デコーダ12a,12bにはデコード結果に従
って各メモリマット内の1本のワード線を選択レベルに
駆動するワードドライブ回路が含まれる。
【0033】また、メモリアレイ10の2つのメモリマ
ットのうち、一方のメモリマットMAT−Uには、本来
のメモリ行とは別個に正規のメモリ行と代替可能な予備
のメモリ行(以下、冗長セクタと称する)10aと、不
良セクタアドレスおよびトリミング情報を記憶するセク
タ(以下、フューズセクタと称する)10bとが設けら
れている。本明細書においては、1本のワード線に接続
されているメモリセルを総称して1セクタと称する。本
実施例のフラッシュメモリは、特に制限されるものでな
いが、データの書込みがこのセクタを単位として行なわ
れるように構成されている。
【0034】さらに、この実施例のフラッシュメモリ
は、特に制限されないが、外部のマイクロプロセッサな
どから与えられるコマンド(命令)を解釈し当該コマン
ドに対応した処理を実行すべくメモリ内部の各回路に対
する制御信号を順次形成して出力する制御回路(コント
ローラ)14と、チップ内部の状態を反映するステータ
スレジスタ15とを備えている。
【0035】上記制御回路14は、例えばコマンドを実
行するのに必要な一連のマイクロ命令群が格納されたR
OM(リード・オンリ・メモリ)と読み出されたマイク
ロ命令をデコードしてチップ内部の各回路に対する制御
信号を形成する命令デコーダなどからなり、外部端子I
/O0〜7を介してコマンドが与えられるとそれを解読
して自動的に対応する処理を実行するように構成するこ
とができる。
【0036】また、この実施例のフラッシュメモリに
は、書込みまたは消去に使用される昇圧電圧を発生する
内部電圧発生回路16や、この内部電圧発生回路で所定
の電圧を発生させるのに必要な基準電源を発生する基準
電源回路17が設けられている。18aは外部端子I/
O0〜7から入力される書込みデータ信号やコマンドを
取り込んだりメモリアレイから読み出されたデータ信号
を外部へ出力するための入出力バッファ回路、18bは
外部端子I/O0〜7から入力されるロウアドレス信号
を取り込むアドレスバッファ回路である。特に制限され
るものでないが、ステータスレジスタ15の内容は入出
力バッファ回路18aにより外部端子I/O0〜7から
出力される。
【0037】さらに、19は外部から供給されるクロッ
ク信号SCによってカウント動作し連続したカラムアド
レス(Yアドレス)を発生するYアドレスカウンタで、
発生されたYアドレスはカラムデコーダY−DECに供
給され、メモリアレイ10内のカラムスイッチCSWが
順次導通されることにより、ビット線が選択される。2
0はメモリアレイ10内の不良セクタを管理する不良セ
クタ管理回路、31〜34はそれぞれデータを選択して
伝送するマルチプレクサ、40は不良セクタアドレスお
よびトリミング情報などフラッシュメモリアレイ10内
の冗長セクタ領域10aおよびフューズセクタ領域10
bに記憶されているデータと同一のデータを保持するS
RAMからなるバッファメモリである。
【0038】不良セクタ管理回路20は、メモリアレイ
10から読み出されたデータを保持する3個のラッチ回
路21a〜21cと、該ラッチ回路21a〜21cにラッ
チされたリードデータの多数決をとる多数決論理回路2
2と、上記フューズセクタ領域10bに書き込むデータ
を保持するライトバッファ23と、不良セクタ管理回路
20の動作を制御する冗長コントローラ24と、不良セ
クタ管理回路20の動作に必要なタイミング信号を生成
するタイミングカウンタ25などから構成されている。
【0039】外部のCPU等からこの実施例のフラッシ
ュメモリに入力される制御信号としては、例えばリセッ
ト信号やチップ選択信号、書込み制御信号、出力制御信
号、コマンドもしくはデータ入力かアドレス入力かを示
すためのコマンドイネーブル信号、システムクロックS
C等がある。コマンドとアドレスは、例えばコマンドイ
ネーブル信号や書込み制御信号に従って、入出力バッフ
ァ回路18aとアドレスバッファ回路18bにそれぞれ
取り込まれ、書込みデータは例えばコマンドイネーブル
信号がコマンドもしくはデータ入力を示しているとき
に、システムクロックSCが入力されることでこのクロ
ックに同期して入出力バッファ回路18aに取り込まれ
るように構成することができる。
【0040】さらに、この実施例のフラッシュメモリに
おいては、上記バッファメモリ40に付随して、ここに
保持されている不良セクタアドレスと外部から入力され
たロウアドレスとを比較して一致しているか判定するア
ドレス比較回路41と、アドレス比較回路41の出力を
エンコードして冗長セクタ領域10a内のいずれかの冗
長セクタを指定する冗長セクタアドレスを生成するエン
コーダ42とが設けられている。
【0041】上記不良セクタ管理回路20に多数決論理
回路22が設けられているのは、フラッシュメモリアレ
イ10のフューズセクタ領域10bから読み出されたデ
ータの信頼性を確保するためである。予めフューズセク
タ領域10bには同一のデータ(トリミング情報および
不良セクタアドレス)が3個ずつ格納しておいて、これ
らのデータを読み出す際には、3個の同一データを連続
して読み出してラッチ回路21a〜21cに取り込んで
から多数決論理回路22で多数決をとって多い方のデー
タを正常データとしてマルチプレクサ33を介してバッ
ファメモリ40に転送して保持させるように構成され
る。そして、フューズセクタ領域10bに格納されてい
るこれらのデータは、電源投入時にメモリアレイ10か
ら読み出されて上記バッファメモリ40に格納される。
【0042】メモリアレイ10は不揮発性記憶素子で構
成されているためのデータの読出しには時間がかかる
が、SRAMで構成されるバッファメモリ40に予め転
送して保持させておけば、これらの情報を必要とすると
きに速やかに参照することができる。特に、不良セクタ
アドレス情報は、書込みまたは読出しのために外部から
アドレス信号が入力されたときにアクセスしようとする
セクタが冗長セクタと置換すべき不良セクタであるかど
うかを判断するため必要なデータであり、この不良セク
タアドレスの読出しに時間がかかるとアクセスタイムが
長くなってしまう。この実施例のフラッシュメモリで
は、予め不良セクタアドレスをバッファメモリ40にコ
ピーして保持させているため、外部からアドレスが入力
された際に直ちに不良セクタアドレスとの比較を行なう
ことができる。
【0043】さらに、上記バッファメモリ40は、外部
から入力されたアドレスが格納されることで、新たに不
良セクタが検出された場合にその不良セクタの位置を示
すアドレスを保持するアドレス保持回路としても機能す
る。このバッファメモリ40に保持されているアドレス
は、不良セクタが検出された際にマルチプレクサ32を
介してライトバッファ23に転送される。このアドレス
の転送は不良セクタ管理回路20の冗長コントローラ2
4によって行なわれる。
【0044】バッファメモリ40に設けられている不良
セクタアドレスを保持する領域は、メモリアレイ10に
設けられている冗長セクタ領域10aの数に対応した数
のアドレスを保持できるように構成される。そして、こ
のバッファメモリ40に設けられている不良セクタアド
レスを保持する領域は、冗長コントローラ24が保有す
るポインタPTRによって指定可能に構成される。な
お、このポインタPTRは、直接的にはバッファメモリ
40に設けられている不良セクタアドレスを保持する領
域のいずれかを指示するものであるが、各不良セクタア
ドレス保持領域は、メモリアレイ10に設けられている
冗長セクタ領域10bの各冗長セクタと1対1で対応さ
れているため、間接的に冗長セクタを指示するポインタ
でもある。
【0045】冗長コントローラ24は、不良セクタが検
出されたことをステータスレジスタ15の内部状態から
知ると、バッファメモリ40に保持されているアドレス
を不良セクタアドレスとして冗長セクタ管理回路20内
のライトバッファ23に転送してから、この不良セクタ
アドレスをメモリアレイ10内のフューズセクタ領域1
0b内の連続した3箇所に重複して書き込む。このと
き、バッファメモリ40に保持されているアドレスをす
べてライトバッファ23に転送して、バッファメモリ4
0のフューズセクタ領域10b内に書込むようにしても
良い。
【0046】図2には、メモリアレイ10内のフューズ
セクタ領域10bから不良セクタアドレスを読み出して
バッファメモリ40に格納する際のタイミングが示され
ている。図2に示されているように、不良セクタアドレ
スのバッファメモリ40への転送は、電源投入時に行な
われる。
【0047】電源電圧Vccが立ち上がって図示しない
電源検出回路から制御回路14に電源電圧検出信号IN
TBが供給されると、制御回路14は基準電源回路17
に対して供給されるセットアップ信号STVを所定期間
だけハイレベルにする。すると、基準電源回路17が活
性化されて基準電源を発生し、この基準電源に従って内
部電源回路17がチップ内部の所定の回路に対する内部
電源電圧を生成し供給を始める(図2のT1の期間)。
次に、冗長コントローラ24からバッファメモリ(SR
AM)40に対して供給される活性化信号BENが一時
的にハイレベルに変化される。このとき、データ入力端
子がロウレベルにされていることによりバッファメモリ
40はリセット状態にされる(図2のT2の期間)。
【0048】続いて、メモリアレイ10内のフューズセ
クタ領域10bのワード線WLfxがハイレベルに変化
されることによりフューズセクタ領域10bに格納され
ているデータ(トリミング情報および不良セクタアドレ
ス)がセンスラッチSLに読み出されて増幅される(図
2のT3の期間)。
【0049】次に、センスラッチSLに読み出されたデ
ータがタイミングカウンタ25からのクロックSCfに
同期してメインアンプ13に転送されてさらに増幅され
て連続する3個のデータがラッチ回路21a〜21cに
順次ラッチされ、多数決論理回路22で多数決が行なわ
れ、多数決データがバッファメモリ(SRAM)40に
転送されて保持される(図2のT4の期間)。
【0050】これ以後、バッファメモリ(SRAM)4
0の保持データが利用可能な状態になり、例えばステー
タスレジスタ15のチップ状態を示すビット(レディ/
ビジィービット)R/Bが “1”にセットされること
により、チップがアクセス可能な状態になったことを外
部に知らせる。なお、冗長コントローラ24は、フュー
ズセクタ領域10bから読み出されてバッファメモリ
(SRAM)40に転送される有効な不良セクタアドレ
スの数を計数することで、動作開始時のポインタPTR
の値を決定して設定することができる。
【0051】次に、本実施例のフラッシュメモリにおけ
る不良セクタの救済処理の動作について、図3のフロー
チャートを用いて説明する。なお、このフローチャート
に従った制御は、不良セクタ管理回路20内の冗長コン
トローラ24によって実行される。そして、この不良セ
クタの救済処理は、フラッシュメモリのテスト時はもち
ろん通常動作時においても実行することができる。
【0052】最初にチップ外部から書込みコマンドとラ
イトアドレスおよびライトデータが入力され、さらに書
込み開始コマンドが入力されると、図3の制御フローが
開始される。すると、チップ外部から入力されロウアド
レスバッファ18bに取り込まれたライトアドレスが、
マルチプレクサ34を介してメモリアレイ10のロウア
ドレスデコーダ12a,12bに供給されるとともに、
マルチプレクサ33を介して、ポインタPTRが指示す
るバッファメモリ40内の不良セクタアドレス保持領域
に格納される(ステップS1)。なお、書込みコマンド
は入出力バッファ18aより制御回路14に、またライ
トデータは入出力バッファ18aよりメインアンプ13
へ供給され、メモリアレイ10ではライトアドレスで指
定されたセクタへのデータの書込みが行なわれる。
【0053】次に、実行された書込みが正常か不良かの
判定がなされる(ステップS2)。書込み動作後にチッ
プの制御回路14によって書込みデータのベリファイ動
作が行なわれ、その結果がステータスレジスタ15に反
映されるので、このステータスレジスタ15を参照する
ことで書込みが正常か不良か判定することができる。具
体的には、ベリファイの結果、読出しデータが書込みデ
ータと一致していないときはステータスレジスタ15の
書込みチェックビットが例えば“1”(Fail)にセ
ットされ、読出しデータが書込みデータと一致している
ときはそのビットが“0”(Pass)にセットされる
ので、このエラーまたは成功を示すビットの状態により
書込みが正常か不良か判定することができる。
【0054】ステップS2の判定で書込み不良でなけれ
ばステップS11へ移行してポインタPTRが示してい
るバッファメモリ40内のアドレスデータをクリアして
書込みを終了する。ただし、上書きによって元のデータ
がなくなり、新しいデータが正しく格納されるようにバ
ッファメモリ40が構成されている場合には、何もせず
に書込み動作を終了しても良い。
【0055】ステップS2の判定で書込み不良であった
ときは、ステップS3へ進んでポインタPTRの値が最
大値になっているか判定する。ポインタPTRの最大値
は置換可能な冗長セクタの数と一致しており、ポインタ
PTRの値が最大値になっているときはそれ以上不良セ
クタが発生しても冗長セクタで置換救済することができ
ないためである。従って、ポインタPTRの値が最大値
になっているときは、ステップS12へ移行して書込み
不能と判定して例えばステータスレジスタ15の異常終
了ビット(エラービット)に“1”をセットして書込み動
作を終了する。
【0056】ステップS3の判定でポインタPTRの値
が最大値でなかったときは、ステップS4へ進んでワー
ド線の選択レベルをベリファイレベルよりも緩くして読
出しを行なう。一般に、フラッシュメモリでは、書込み
動作によってしきい値電圧を変化させたいメモリセルの
しきい値電圧がベリファイレベル近くまで変化している
ので、ワード線の選択レベルを緩くして読出しを行なう
ことで正常書込みの場合と同じデータをセンスアンプに
読み出すことができるためである。
【0057】ただし、例えば論理“0”をしきい値電圧
の高い消去状態に対応させ、 論理“1”の書込みデー
タに対応するメモリセルのしきい値電圧を低くさせるよ
うなフラッシュメモリにおいては、ベリファイ読出しデ
ータは書込みデータと論理が逆になる。そこで、次のス
テップS5で、センスラッチSLに保持されているリー
ドデータを反転することにより、元の書込みデータを復
元する書込みデータの再合成を行なう。
【0058】次のステップS6では、ポインタPTRで
示されるバッファメモリ40の不良セクタアドレス保持
領域に対応するメモリアレイ10内の冗長セクタ10a
に、センスラッチSLに保持されている上記再合成ライ
トデータを書き込む。正規のセクタが不良と判定された
ので代わりに冗長セクタにデータを書き込むものであ
る。ポインタPTRで示されるバッファメモリ40の不
良セクタアドレス保持領域に対応する冗長セクタにデー
タを書き込むのは、ポインタPTRの現在の指示値より
も前の値に対応する冗長セクタは、すでに使用済みすな
わち正規のセクタとの置換に供与されたセクタだからで
ある。
【0059】そして、次のステップS7では、ステップ
S2で書込み不良と判定されたセクタのセクタ管理領域
に不良であることを示すコードもしくは正常であること
を示すMGMコード以外のコードを書き込む。
【0060】なお、以上の動作はフラッシュメモリの通
常動作時における不良セクタアドレスの記憶によるセク
タ置換処理の手順であり、この手順に従うと、検出され
た不良セクタアドレスはバッファメモリ40からライト
バッファ23に転送されてから、メインアンプ13を介
してメモリアレイ10に供給されて記憶されるが、ウェ
ハ状態でのテストにより検出された不良セクタアドレス
は、テスタ内の記憶装置に記憶しておいて通常のライト
データと同じルートすなわち入出力バッファ18aから
メインアンプ13を介してメモリアレイ10に供給して
記憶させるようにすることも可能である。
【0061】次のステップS8では、ステップS2で書
込み不良と判定されたセクタが冗長セクタか否か判定す
る。すなわち、一度正規のセクタへの書込み動作におい
て不良セクタと判定されて冗長セクタに置換されて書込
みが行なわれ、その書込みにおいて再度書込み不良と判
定されたか否かを判定する。このような判定を行なうの
は、冗長セクタ自身が不良セクタとなった場合にも対応
できるようにするためである。
【0062】そして、このステップS8で“イエス”つ
まり不良判定されたセクタが冗長セクタであると判定さ
れると、ステップS13へ移行して当該不良セクタに対
応するアドレスデータをバッファメモリ40からクリア
する。このアドレスデータをそのままバッファメモリ4
0に残しておくと、後のステップでメモリアレイ10の
フューズセクタ領域10bに不良セクタアドレスとして
記憶されて、電源再投入時に再びバッファメモリ40に
コピーされて対応する冗長セクタ(ステップS8で不良
セクタと判定された冗長セクタ)が選択されてしまうこ
とになるので、それを回避するためである。なお、バッ
ファメモリ40からクリアされたアドレスデータは、書
込みエラーとなって再度当該アドレスへの書込みが実行
された際にバッファメモリ40の別の領域に保持される
こととなる。
【0063】上記ステップS13で不良セクタに対応す
るアドレスデータがバッファメモリ40からクリアされ
た後、あるいはステップS8で不良セクタが冗長セクタ
でないと判定されたときは、ステップS9へ移行してバ
ッファメモリ40内のすべてのアドレスデータがライト
バッファ23を介してメモリアレイ10内のフューズセ
クタ領域10bに書き込まれる。
【0064】これにより、新たに冗長セクタと置換され
たセクタのアドレスまたはステップS13でクリアされ
た値がフューズセクタ領域10bに書き込まれる。つま
り、フューズセクタ領域10bに不良セクタアドレスが
追加されるか、または冗長セクタが不良セクタであった
ときにはフューズセクタ領域10bに書き込まれていた
不良セクタアドレスがクリアされる。その後、ステップ
S10へ移行して冗長セクタポインタPTRを更新(+
1)して書込み処理を終了する。
【0065】上記手順で不良セクタ救済処理が終了する
と、チップの制御回路14はベリファイにより書込みが
正常に終了したか判定し、判定結果に応じてステータス
レジスタの所定のビット(例えば書込みチェックビッ
ト)を設定するので、外部のCPUはステータスレジス
タからの書込みが正常に終了したか否か知ることができ
る。そして、ステップS8で不良セクタが冗長セクタで
あると判定されて書込みが終了したときは、ステータス
レジスタの書込みチェックビットが失敗“Fail”を
示す状態にセットされる。そのため、CPUは書込みチ
ェックビットを参照することで書込み未終了と判定する
が、このときステータスレジスタの書込みエラービット
が“ERROR”状態になっていなければ、再度同一アドレ
スに対するリトライ書込みを実行することができる。こ
のとき、冗長セクタ管理回路20では、コントローラ2
4内の冗長セクタポインタPTRが更新されている、つ
まり別の冗長セクタを指示しているため再度同一アドレ
スに対する書込みが実行されて不良セクタと判定された
としても、図3の不良セクタ救済処理によって別の冗長
セクタへの置換が行なわれることとなる。
【0066】図4は、上記メモリアレイ10の概略構成
を示す。メモリアレイ10内には複数のメモリセルMC
がマトリックス状に配置され、同一行のメモリセルのコ
ントロールゲートが接続されたワード線WLと、同一列
のメモリセルのドレインが接続されたビット線BLとは
交差する方向に配設され、各メモリセルのソースは、接
地電位を与える共通ソース線CSLに接続されている。
共通ソース線CSLにはスイッチSWが設けられてお
り、書込み時にメモリセルのソースをオープン状態にで
きるようにされている。
【0067】各ビット線BLの一端にはビット線の電位
を増幅するセンスアンプ機能とデータの保持機能を有す
るセンスラッチ回路SLがビット線毎に接続されてい
る。また、センスラッチ回路SLは、対応するビット線
と電気的に接続したり切り離すためのスイッチ素子やビ
ット線をディスチャージする手段を備える。さらに、セ
ンスラッチ回路SLには、ビット線上のデータの論理を
反転するための反転回路が設けられている。かかる反転
回路を備えることにより、書込みデータの論理と、メモ
リセルから読出しデータの論理とが逆になる場合におい
てもビット線上でデータの反転を行なうことができる。
【0068】特に制限されないが、この実施例のフラッ
シュメモリにおいては、書込み時にワード線WL(コン
トロールゲート)に正の高電圧(例えば+16V)を印
加してFNトンネル現象を利用してメモリセルのフロー
ティングゲートに負の電荷を注入してそのしきい値電圧
を高くする。そのため、ビット線BLには書込みデータ
に応じて、しきい値電圧を高くしたいメモリセル(例え
ばデータ“1”)が接続されたビット線はプリチャージ
されない、つまり0Vにされる。一方、しきい値電圧を
高くしたくないメモリセル(例えばデータ“0”)が接
続されたビット線BLは5.5Vにプリチャージされ
る。なお、書込みの際、各選択メモリセルのソースはフ
ローティング(オープン)にされる。データ消去時に
は、ワード線WL(コントロールゲート)に負の高電圧
(例えば−16V)を印加するとともにビット線BLお
よびソース線SLに0Vを印加してFNトンネル現象に
よりメモリセルのフローティングゲートから負の電荷を
引き抜いてそのしきい値電圧を低くするように構成する
ことができる。
【0069】表1に本発明の実施例におけるステータス
レジスタ15の構成例を示す。
【0070】
【表1】
【0071】この実施例のステータスレジスタ15はビ
ットB7〜ビットB0の8ビットで構成されており、こ
のうちビットB7はチップの内部制御状態を示すビット
(以下、R/Bビットと記す)、ビットB6は書込みが
異常に終了したか否かを示すビット(エラービット)、
ビットB5は消去結果を示すビット(消去チェックビッ
ト)、ビットB4は書込み結果を示すビット(書込みチ
ェックビット)、ビットB3〜ビットB0は予備のビッ
トである。
【0072】具体的には、ビットB7が論理“0”のと
きはチップが動作状態にあり外部からのアクセスが不能
であることを、またビットB7が“1”のときは、チッ
プ内部は待機状態にあって外部からのアクセスが可能で
あることを表わしている。また、ビットB6が論理
“0”のときは再度書込みコマンドを入力することで書
込みが成功する可能性があることを、ビットB6が
“1”のときは書込みが不能なことを意味させることが
できる。さらに、ビットB5が論理“0”のときは正常
に消去が終了したことを、ビットB5が“1”のときは
正常に消去が終了しなかったことを表わしている。ま
た、ビットB4が論理“0”のときは正常に書込みが終
了したことを、ビットB4が“1”のときは正常に書込
みが終了しなかったことを表わしている。
【0073】上記ステータスレジスタ15のビットB7
〜B0のうちR/BビットB7の状態は常時外部端子よ
り出力されるとともに、例えば外部から供給されるチッ
プイネーブル信号とアウトイネーブル信号がロウレベル
にアサートされるとビットB7〜B0のすべての状態が
入出力端子I/O7〜I/O0より出力されるように構
成されている。また、ステータスレジスタ15の各ビッ
トB7〜B0の設定は、チップの制御回路14によって
各制御状況に応じて逐次設定される。
【0074】図5には、バッファメモリ40とコンパレ
ータ41の具体的な回路例が示されている。図5に示さ
れているように、バッファメモリ40は公知のSRAM
セルと同一の構成のメモリセルにより構成されており、
1本のワード線FWLにそれぞれ15個のメモリセルF
MC0〜FMC14が接続され、15ビットのアドレス
データやトリミングデータを記憶可能に構成されてい
る。
【0075】なお、図5には、1つのデータ分のメモリ
列のみが代表として示されているが、バッファメモリ4
0全体には、このようなメモリセル列が記憶したいデー
タの数だけ設けられている。F−BUSはバッファメモ
リ40と不良セクタ管理回路20とを接続する内部バス
で、特に制限されるものでないが、この実施例では内部
バスF−BUSは8本の信号線FB0T,FB0B〜F
B3T,FB3Bで構成され、差動信号で4ビット分の
データが並列に伝送可能に構成されている。
【0076】上記内部バスF−BUSとバッファメモリ
40のメモリアレイとの間にはカラムスイッチに相当す
るYゲートY−GTが設けられているとともに、冗長コ
ントローラ24内のポインタPTRの値をデコードして
上記YゲートY−GTを選択的に開閉させるデコーダF
−DECが設けられている。このデコーダF−DEC
は、YゲートY−GTを制御する他、ポインタPTRの
値をデコードして上記バッファメモリ40内の1本のワ
ード線FWLを選択レベルにする機能も有する。そし
て、デコーダF−DECは、YゲートY−GTを制御す
ることにより、4ビットずつ4回に分けて時分割でデー
タを内部バスF−BUSからバッファメモリ40の選択
ワード線に接続されているメモリセルFMC0〜FMC
14に格納させるように構成されている。バッファメモ
リ40から不良セクタ管理回路20内のライトバッファ
23へデータを転送する場合も、上記と同様にデコーダ
F−DECが、ポインタPTRの値をデコードしてYゲ
ートY−GTを制御し、かつバッファメモリ40内の1
本のワード線FWLを選択レベルにして、時分割でデー
タを内部バスF−BUSへ読み出す。
【0077】コンパレータ41は、上記15個のメモリ
セルFMC0〜FMC14にそれぞれに対応して設けら
れた15個の単位比較器CMP0〜CMP14と、これ
らの単位比較器CMP0〜CMP14の出力を入力とす
る多入力論理積ゲートANDとから構成されている。こ
のような構成を有するコンパレータがバッファメモリ4
0に記憶可能な不良セクタアドレスの数だけ設けられ
る。そして、上記多入力論理積ゲートANDの出力が、
図1のエンコーダ42に供給されてエンコードされる。
具体的には、例えばバッファメモリ40に記憶可能な不
良セクタアドレスの数が8個の場合、8個の多入力論理
積ゲートANDの出力がエンコーダ42によってエンコ
ードされて3ビットの冗長セクタアドレス信号が生成さ
れ、フラッシュメモリメモリアレイ10のXデコーダ1
2aに供給される。
【0078】バッファメモリ40に保持されているトリ
ミング情報は、コンパレータを介さずに図示しないトリ
ミング回路に供給されて、内部電圧発生回路16などに
おける電圧の調整やタイミングカウンタ25などにおけ
る制御信号のタイミングの調整などに供される。
【0079】図6には、本発明を適用したフラッシュメ
モリにおける冗長救済方法のうち高信頼性の製品に適用
される冗長救済の手順が、また図7には、廉価品に適用
される冗長救済の手順が示されている。
【0080】高信頼性の製品の冗長救済においては、図
6に示されているように、前工程が終了すると先ずウェ
ハ状態でのプローブテストが行なわれる(ステップS1
01)。このテストで、救済可能な範囲内の数の不良セ
クタが検出された場合には、不良セクタを予備のセクタ
に置き換えるために不良セクタアドレスをフューズセク
タ10bに書き込む冗長救済処理が行なわれる(ステッ
プS102)。救済可能な範囲以上の数の不良が検出さ
れた場合には、不良品として後にチップに切断されたと
きに除去される。また、ウェハテストの結果に基づくト
リミング情報の設定のためのフューズセクタ10bへの
書込みも冗長救済処理と同時に行なわれる。
【0081】その後、ウェハを各チップごとに切断する
ダイシングおよび切断されたチップをパッケージに封止
する処理が行なわれる(ステップS103)。それか
ら、高温下で高電圧を印加してテストするエージング
(もしくはバーンイン)が行なわれる(ステップS10
4)。そして、正常と判定されたものはテストボードに
搭載されてテスタによる最終テストが実行される(ステ
ップS105)。
【0082】この最終テストで救済可能な不良セクタが
検出された場合には、不良セクタを予備のセクタに置き
換えるために不良セクタアドレスをフューズセクタ10
bに書き込む冗長救済処理が行なわれる(ステップS1
06)。また、最終テストの結果、トリミング情報の変
更が必要であれば、このトリミング情報のフューズセク
タ10bへの書込みも冗長救済処理と同時に行なう。そ
して、未使用の冗長セクタ領域10aが2%以上残って
いるか否かの判定が行なわれて、冗長セクタ領域10a
が2%以上残っているチップのみが製品として出荷され
る(ステップS107,S108)。
【0083】さらに、本発明が適用されたフラッシュメ
モリは、出荷後に、ユーザシステムにおいて書き込み、
消去が行なわれて、使用中に新たに不良セクタが検出さ
れた場合にもフラッシュメモリ内の不良セクタ管理回路
20によりフューズセクタ領域10bの書き換えによる
追加冗長救済が行なわれる(ステップS110,S11
1)。
【0084】図8に示されている従来のフラッシュメモ
リの冗長救済方法と比較すると明らかなように、本発明
を適用したフラッシュメモリでは、ステップS109に
おけるアドレス変換テーブルの作成と、このアドレス変
換テーブルを用いたセクタ管理が不要となる。従来、こ
のようなアドレス変換テーブルの作成およびセクタ管理
はフラッシュコントローラにより行なわれていたが、本
発明が適用されたフラッシュメモリでは、フラッシュメ
モリ内の不良セクタ管理回路20によりフューズセクタ
領域10bの書き換えによる追加冗長救済が行なわれる
ため、フラッシュコントローラが不要なシステムを構成
することができる。その結果、システムのコストを下げ
ることができるようになる。
【0085】一方、廉価品のテストおよび冗長救済にお
いては、図7に示されているように、前工程が終了する
と先ずウェハ状態でのプローブテストが行なわれる(ス
テップS201)。このテストで不良セクタが検出され
た場合でも冗長救済は行なわずに、ウェハテストの結果
に基づくトリミング情報の設定のためのフューズセクタ
10bへの書込みのみを行なう(ステップS202)。
【0086】その後、ウェハを各チップごとに切断する
ダイシングおよび切断されたチップをパッケージに封止
する処理が行なわれる(ステップS203)。それか
ら、エージング試験を飛ばしてテスタによる最終テスト
が実行される(ステップS204)。この最終テストで
不良セクタが検出された場合にも冗長救済は行なわない
で、最終テスト結果に基づいてメモリアレイ10内に良
セクタが98%以上あるか否かの判定を行ない、良セク
タが98%以上あるチップのみが製品として出荷される
(ステップS205,S206)。
【0087】そして、出荷後に、ユーザシステムにおい
て書き込み、消去が行なわれて、使用中に不良セクタが
検出されたときにフラッシュメモリ内の不良セクタ管理
回路20によりフューズセクタ領域10bの書き換えに
よる冗長救済が行なわれる(ステップS207,S20
8)。
【0088】図6に示されている高信頼性の製品の冗長
救済方法と比較すると明らかなように、廉価品のフラッ
シュメモリの冗長救済方法では、ステップS101にお
ける不良セクタアドレスの書込みによる冗長救済処理
と、ステップS104のエージング試験と、ステップS
106における不良セクタアドレスの書込みによる冗長
救済処理とが不要となる。その結果、テストおよび冗長
救済処理に要する時間を大幅に短縮することができるよ
うになる。
【0089】なお、ステップS104のエージング試験
をしなくても良いのは、実施例のような不良セクタ管理
回路や不良セクタアドレスを保持するバッファメモリを
有するフラッシュメモリは、使用中に不良セクタが発生
してもそれを予備の冗長セクタと置き換える冗長救済が
実使用中に可能となるためである。
【0090】図10に本発明を適用したフラッシュメモ
リを使用したメモリカード、図11にその動作を示す。
【0091】図10のフラッシュコントローラF−CN
Tは、外部のホストシステムHSから供給されるアドレ
スに応じて、アクセス対象のフラッシュメモリFLAS
Hを選択し(ステップS201)、選択されたフラッシ
ュメモリに書込動作のコマンドとアクセスアドレス及び
書込データを供給する(ステップS202)。選択され
たフラッシュメモリは図3に示す書込動作を行い、書込
不良が発生した場合は冗長救済処理が行われるが、ステ
ップS3においてポインタPTRの値が最大値になって
いる場合は、フラッシュメモリからフラッシュコントロ
ーラへステータスレジスタの異常終了ビットに”1”が
設定されて書込動作の終了が通知される(ステップS2
03)。
【0092】フラッシュコントローラは、フラッシュメ
モリからの書込動作の終了の通知に応じて、フラッシュ
メモリのステータスレジスタを読み出し異常終了ビット
が”1”か否かを判定する(ステップS204)。異常
終了ビットが”1”である場合、フラッシュコントロー
ラはホストシステムに書込不良が発生したことを通知
し、ホストシステムにおいて書込不良に対する対処を行
う(ステップS205)。又はフラッシュコントローラ
にアドレス変換テーブルATBを有し、書込不良が発生
したアクセスアドレスと別のアクセスアドレスを指定し
て書込動作を指示しても良い(ステップS206)。更
には書込不良が発生したフラッシュメモリとは異なるフ
ラッシュメモリを選択して、書込不良が発生した書込デ
ータの書込動作を指示するようにしても良い(ステップ
S207)。
【0093】このようにフラッシュコントローラの制御
を行うことにより、メモリカードにおいて無駄になるセ
クタを減らすことができると共に、高信頼性をも実現す
ることが可能となる。
【0094】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、実
施例においては、不良セクタの救済すなわちロウアドレ
スに関してのみ冗長救済を行なうように構成されている
が、ビット線方向すなわちカラムアドレスに関しても冗
長救済を行なうように構成してもよい。
【0095】また、実施例では、書込みデータと読出し
データの論理が逆になるフラッシュメモリについて説明
したが、本発明は書込みデータの論理と読出しデータの
論理が同じになるフラッシュメモリに対しても適用する
ことができる。そして、その場合には、図3のフローチ
ャートにおけるステップS5の処理は不要となる。
【0096】また、実施例においては、外部からフラッ
シュメモリに入力される制御信号のうちチップイネーブ
ル信号とアウトイネーブル信号との状態によってステー
タスレジスタ15の内容を入出力端子I/O0〜I/O
7より出力するように構成されていると説明したが、他
の制御信号の組合せによって出力させたり、レディー/
ビィジー信号R/Bがレディー状態を示すハイレベルの
ときは常時ステータスレジスタ15の内容を入出力端子
I/O0〜I/O7より出力させたり、ステータスレジ
スタ15にアドレスを割り付けるとともにデコーダを設
け外部からアドレスを与えることでステータスレジスタ
の内容を読み出せるように構成されていても良い。
【0097】また、上記実施例においては、フローティ
ングゲートを有する記憶素子への書込みと消去をそれぞ
れFNトンネル現象を利用して行なうようにしている
が、書込みはドレイン電流を流して発生したホットエレ
クトロンで行ない、消去はFNトンネル現象を利用して
行なうように構成されたフラッシュメモリに対しても適
用することができる。さらに、本発明は、1つの記憶素
子に2ビット以上のデータを記憶する多値のフラッシュ
メモリに対しても適用することができる。
【0098】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるフラッ
シュメモリに適用した場合について説明したが、この発
明はそれに限定されるものでなく、本発明は、電圧を印
加してしきい値電圧を変化させて情報の記憶を行なう不
揮発性記憶素子を有する半導体メモリに広く利用するこ
とができる。
【0099】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0100】すなわち、本発明に従うと、フラッシュメ
モリのような電気的に書込み、消去可能な不揮発性半導
体記憶装置において、出荷前に行なうテストの所要時間
を短縮し、もってチップ単価を下げることができるよう
になる。また、出荷後においても冗長回路を用いた不良
救済が行なえ、これによってコントローラによるアドレ
スの管理が不要な不揮発性半導体記憶装置を実現し、シ
ステム価格を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して有効な半導体記憶装置の一例
としてのフラッシュメモリの実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】実施例のフラッシュメモリにおけるメモリアレ
イ内のフューズセクタからバッファメモリへのデータの
転送のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】実施例のフラッシュメモリのデータ書込み時に
おけるセクタ管理コントローラによるセクタ管理の手順
の一例を示すフローチャートである。
【図4】メモリアレイの概略構成を示す回路構成図であ
る。
【図5】実施例のフラッシュメモリにおけるバッファメ
モリとアドレスコンパレータの具体的な回路例を示す回
路図である。
【図6】本発明を適用したフラッシュメモリにおける冗
長救済方法のうち高信頼性の製品に適用される冗長救済
の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明を適用したフラッシュメモリにおける冗
長救済方法のうち廉価品に適用される冗長救済の手順を
示すフローチャートである。
【図8】従来のフラッシュメモリにおける不良セクタの
救済手順を示すフローチャートである。
【図9】従来のフラッシュメモリのコントローラによる
不良セクタの救済方式と、冗長回路による不良セクタの
救済方式を示す説明図である。
【図10】本発明を適用したフラッシュメモリを使用し
たメモリカードの構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明を適用したフラッシュメモリを使用し
たメモリカードにおけるフラッシュコントローラによる
書込み処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 メモリアレイ 10a 冗長セクタ(予備の記憶素子領域) 10b フューズセクタ(メモリアレイの所定の領域) 11 センスラッチ,Yデコーダ,カラムスイッチ 12a,12b Xデコーダ 13 メインアンプ 14 制御回路 15 ステータスレジスタ 16 内部電圧発生回路 17 基準電源回路 18a 入出力バッファ回路 18b アドレスバッファ回路 19 Yアドレスカウンタ 20 不良セクタ管理回路 21a〜21c ラッチ回路 22 多数決論理回路 23 ライトバッファ 24 冗長コントローラ 25 タイミングカウンタ 31〜34 マルチプレクサ 40 バッファメモリ 41 アドレス比較回路 42 エンコーダ回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 17/00 G01R 31/28 B Fターム(参考) 2G132 AA09 AC03 AH07 AK07 AL09 5B003 AA05 AB05 AE04 5B025 AA03 AB01 AC01 AD04 AD13 AD16 AE05 AE09 5L106 AA10 CC01 CC05 CC14 DD00 EE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶情報を電気的に書込み、消去可能な
    複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶素子とを含むメモ
    リアレイを備え、通常動作で書込み不良と判定された記
    憶素子は上記予備の記憶素子と置き換えられるとともに
    その不良記憶素子に関する情報が上記メモリアレイの所
    定の領域に記憶されるように構成された不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法であって、 テストにより不良記憶素子が検出されてもその不良記憶
    素子に関する情報は上記メモリアレイの所定の領域には
    記憶せず、テストにより検出された不良記憶素子の割合
    が所定値以下のものを良品として抽出することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記テストとして、チップに切断される
    前のウェハ状態で行なわれるテストと、チップに切断さ
    れた後の製品状態で行なわれるテストを実行することを
    特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 記憶情報を電気的に書込み、消去可能な
    複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶素子とを含むメモ
    リアレイと、内部回路の特性を調整するためのトリミン
    グ回路とを備え、テスト結果に基づいて前記トリミング
    回路の調整情報が上記メモリアレイの所定の領域に記憶
    されるとともに、通常動作で書込み不良と判定された記
    憶素子は上記予備の記憶素子と置き換えられるとともに
    その不良記憶素子に関する情報が上記メモリアレイの所
    定の領域に記憶されるように構成された不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法であって、 テストにより検出された上記トリミング回路の調整情報
    を上記メモリアレイの所定の領域に記憶させ、テストに
    より検出された不良記憶素子に関する情報は上記メモリ
    アレイの所定の領域に記憶せずに、不良記憶素子の割合
    が所定値以下のものを良品として抽出することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記テストとして、チップに切断される
    前のウェハ状態で行なわれるテストと、チップに切断さ
    れた後の製品状態で行なわれるテストを実行することを
    特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 記憶情報を電気的に書込み、消去可能な
    複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶素子とを含むメモ
    リアレイと、内部回路の特性を調整するためのトリミン
    グ回路とを備え、上記複数の不揮発性記憶素子のうち不
    良記憶素子に関する情報および上記トリミング回路の調
    整情報が上記メモリアレイの所定の領域に記憶されるよ
    うに構成された不揮発性半導体記憶装置の製造方法であ
    って、 チップに切断される前のウェハ状態で行なわれるテスト
    により検出された上記トリミング回路の調整情報および
    該テストにより検出された不良記憶素子に関する情報を
    上記メモリアレイの所定の領域に記憶するとともに、チ
    ップに切断された後にエージング試験またはバーンイン
    試験を行ない、しかる後再度テストを行なって、該テス
    トにより検出された上記トリミング回路の調整情報およ
    び不良記憶素子に関する情報を上記メモリアレイの所定
    の領域に記憶することを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記チップ切断後のテスト結果に基づい
    て不良記憶素子と置換された予備の記憶素子を除いた未
    使用の予備記憶素子の割合が所定値以上のものを良品と
    して抽出することを特徴とする請求項5に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 記憶情報を電気的に書込み、消去可能な
    複数の不揮発性記憶素子と予備の記憶素子とを含むメモ
    リアレイを備え、上記複数の不揮発性記憶素子のうち不
    良記憶素子に関する情報が上記メモリアレイの所定の領
    域に記憶されるように構成された不揮発性半導体記憶装
    置であって、 上記不揮発性記憶素子のうち不良記憶素子に関する情報
    を動作中保持する揮発性の記憶回路と、該記憶回路に保
    持されている情報と入力されたアドレス情報とを比較す
    るアドレス比較回路と、該アドレス比較回路の出力に基
    づいて上記予備の記憶素子を選択する選択回路とを備え
    てなることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 内部回路の特性を調整するためのトリミ
    ング回路を備え、上記トリミング回路の調整情報が上記
    メモリアレイの所定の領域に不揮発的に記憶されるとと
    もに、動作中上記トリミング回路の調整情報が上記揮発
    性の記憶回路に保持されるように構成されていることを
    特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 上記揮発性の記憶回路には入力されたア
    ドレス情報が保持され、動作中に上記不揮発性記憶素子
    のうち正常に書込みが行えない不良記憶素子が生じた場
    合には、該不良記憶素子を上記予備の不揮発性素子に置
    き換えて書き込みを行なうとともに上記揮発性の記憶回
    路に保持されている上記アドレス情報が上記メモリアレ
    イの所定の領域に記憶されるように構成されていること
    を特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 上記置き換えられた予備の不揮発性記
    憶素子が不良記憶素子であった場合に、上記揮発性の記
    憶回路に保持されている上記アドレス情報が無効にされ
    るように構成されていることを特徴とする請求項9に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
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