JP2002350623A - 回折光学素子の製造方法 - Google Patents

回折光学素子の製造方法

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JP2002350623A
JP2002350623A JP2001154138A JP2001154138A JP2002350623A JP 2002350623 A JP2002350623 A JP 2002350623A JP 2001154138 A JP2001154138 A JP 2001154138A JP 2001154138 A JP2001154138 A JP 2001154138A JP 2002350623 A JP2002350623 A JP 2002350623A
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dry etching
etching
processing
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resist
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JP2001154138A
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Nobuto Toyama
登山  伸人
Hiroshi Fujita
浩 藤田
Moichi Fujimoto
茂一 藤本
Kichi Watanabe
吉 渡辺
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Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階段状回折光学素子を製造するにあたって、
複数回ドライエツチング加工工程を行う際、各工程間で
の位置合わせ精度が要求されるレベルに満たない場合で
あっても、素子面の段部境に壁や溝が無く、充分な光の
回折効率を得るこができる、階段状回折光学素子の製造
方法を提供する。 【解決手段】 順に、(A)製版処理を伴なうドライエ
ッチング加工工程を所定数だけ繰り返し、作成する階段
部の各段の境に、各階段部領域を狭める壁あるいは突起
を残した形態に加工用素材を加工する、ドライエッチン
グ加工処理と、(B)加工用素材の、壁あるいは突起が
残っている側の面全体にウエットエッチングを施し、前
記壁あるいは突起を除去するウエットエッチング処理と
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の加工用素材
の表面にドライエッチングにより階段状の階段部を形成
して、回折光学素子を作製する、回折光学素子の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光路制御用光学素子として
は、レンズやプリズムなどの光屈折系媒体や鏡などの反
射系光学素子が従来から知られているが、近年、光通信
あるいは光産業の普及に伴い、わずかな光の波長の違い
をもとに光路を制御する素子の研究、開発が盛んになっ
てきた。そして、わずかな光の波長の違いを検出した
り、抽出する場合などに、微細加工された、素子形状に
より光の進行方向と位相を制御するための素子である回
折光学素子の需要が大きくなってきている。回折光学素
子の表面は、図3(a)に示されるように、断面が、不
連続な斜面部311で段状に表現される鋸歯状態である
必要があるが、このような断面が非線形な鋸歯形状を、
微細に加工することは、加工精度の面から難しく、通常
は、図3(b)に示される階段形状で近似して作製され
る。図3中、312は階段部で、312aは段部であ
る。尚、図3(b)に示すような表面を階段状とした回
折光学素子を、以下、階段状回折光学素子とも言い、階
段状に加工された部分を階段とも言う。そして、階段の
段1つ分の幅(最小幅とも言う)δはどこも同じとして
いる。図3(b)に示す階段状回折光学素子の場合、階
段の段1つ分の幅(最小幅とも言う)δを用いる光の波
長の1/2程度にすることで、鋸歯形状を階段形状にて
近似し、同様の光学特性を得ることができる。
【0003】階段部の作製方法としては、各段毎に各段
の形状、サイズに合った設計データを作成し、各段毎に
描画露光装置により設計データをもとに描画露光して、
現像し、各段の深さに対応したドライエッチングを施し
作製する方法が一般には採られている。図6は、このよ
うな階段形状を製造するための階段構造と設計データの
関係を示している。図6の(a)は、製造しようとして
いる階段構造の断面を示した図である。601〜608
に示すような個々の深さを持つ階段形状を製造する場合
には、それぞれ段部毎に、それぞれ描画露光用データを
用い、製版ドライエッチングを行なう場合、図6(b)
〜(i)の601A〜608Aに相当する8種のデータ
が必要となる。(ただし、(b)は準備しないこともあ
る) このため、鋸歯形状を8段階の階段形状で近似したとき
には、7回のドライエツチングによる掘り込み製造工程
が必要である。各段の段差は、光の波長により決定され
るが、光通信系で用いられる約1.5ミクロンの波長で
は、100nm前後である。
【0004】図6に示す作製方法にて多段階の階段を製
造しようとする場合、段数分のドライエッチングプロセ
スが必要となるため、処理が多くなるため、別の作製方
法も採られるようになってきた。図7の(a)は、図6
(a)と同じ、製造しようとしている階段構造の断面を
示した図で、601〜608に示すような8種の個々の
深さを示すが、例えば、図7(a)に示す階段部を製造
する場合、図7(c)〜図6(e)に示す3種の加工用
データを用い、それぞれ、所定の深さでエッチング加工
して、階段部を形成する。図7(a)に示す階段部の深
さ601〜608は、二値化して表記し、それぞれ、0
00、001、010、011、100、101、11
0、111となるが、これを、それぞれ、図6(b)か
ら図6(f)に表されるデータに対応させ、更に、各桁
が”1”のデータを合わせこみ、各桁が1の段部を合せ
た図形データを描画露光用のデータとするもので、各描
画露光用のデータ毎に所定の深さでドライエッチング加
工する。この場合、下1桁目が1の段部(深さ001、
011、101、111の各段部)、下2桁目が1のも
の(深さ010、011、110、111の各段部)、
下3桁目が1のもの(深さ100、101、110、1
11の各段部)を、それぞれ一緒にしたデータが、それ
ぞれ、702、703、704の各データに相当し、こ
れらが描画露光用のデータで、これらのデータに対応し
た所定の深さでエッチング加工して、目的の形状を得
る。個々のエッチングの深さ(掘り込み量とも言う)
は、図7(c)のデータ702を使用した場合に比べ、
図7(d)のデータ703を使用した場合は2倍、図6
(d)のデータ703を使用した場合に比べ、図7
(e)のデータ704を使用した場合には2倍となる。
これにより、ドライエッチングプロセスは3回で済むこ
とになる。
【0005】図7にその作製方法の要部概略を示す従来
の製造方法における、回折光学素子の製造を、図4に基
づいて、簡単に説明しておく。尚、説明を簡単にするた
め、図3(b)のような4段の階段状回折光学素子を作
製する場合について説明する。予め、図7に示す方法に
より、描画露光用のデータを、各ドライエッチング加工
工程に合せ、それぞれ準備しておく。そして、光屈折系
の媒体からなる板状の加工用素材410の一方の表面に
クロム膜420をスパッタリング法、蒸着法等により成
膜しておき、クロム膜420上に感光性のポジ型のレジ
スト430を形成しておく。(図4(a)) 加工用素材410としては、石英ガラス基板(合成石英
基板を含む)が通常用いられるがこれに限定はされな
い。次いで、所定の描画露光用データを用いて、所定領
域を露光し、現像し、所定領域に(レジストの)開口4
31を設ける。(図4(b)) 次いで、開口431を設けたレジスト430を耐エッチ
ングマスクとして、開口431から露出したクロム膜4
20をエッチング除去し、レジストの開口431に対応
してクロム膜の開口を設けた(図示していない)後、所
定領域を開口したクロム膜420あるいはクロム膜42
0とレジスト430を耐エッチングマスクとして、ドラ
イエッチングを行ない、所定の深さだけエッチングす
る。(図4(c)) クロム膜のエッチングは、クロム膜を塩素系のガスを用
いたドライエッチングあるいは、過塩素酸と硝酸第二セ
リウムアンモンからなるエッチング液による湿式エッチ
ングで行なう。加工用素材410が石英ガラス基板(合
成石英基板を含む)の場合は、CF4、CFH3 等のフ
ッ素系のガスを用いて、ドライエッチングを行なう。こ
のようにして、1回目のドライエッチング加工工程を行
った後、レジスト430を除去し、ドライエッチング加
工部411a側全面に新たにレジスト435を配設し
(図4(d))、所定の描画露光用データを用いて描画
露光、現像を行ない、所定領域のみを開口させ、開口4
36から露出しているクロム膜420をエッチング除去
し(図4(e))、先と同様にして、所定領域を開口し
たクロム膜420あるいはクロム膜420とレジスト4
35を耐エッチングマスクとして、ドライエッチングを
行ない、所定の深さだけエッチングする。(図4
(f)) このようにして、2回目のドライエッチング加工工程を
行った後、レジスト435、クロム膜420を順に除去
して、目的とする回折光学素子を得る。(図4(h))
【0006】上記のように、図4、図7にその作製方法
を示す、あるいは図6に作成方法の要部概略を示す従来
の製造方法においては、作製する光学素子の加工用素材
表面をドライエッチングにて階段形状で近似するわけ
で、いずれも、レジスト塗布、露光、現像、ドライッチ
ングの一連の工程を、複数回(多段階とも言う)繰り返
す必要がある。そして、このような一連の工程を繰り返
し目的とする階段部を形成するには、各一連の工程で高
い位置合わせの精度が必須となる。しかし、微細加工に
おける位置合わせ精度は充分でなく、通常、100nm
程度の誤差が発生するため、従来の階段部作製方法を用
いた場合、位置合わせ誤差により、図5(c)に示すよ
うに、段部の境に壁(ないし突起)415が発生した
り、図5(f)に示すように、段部の境に溝416が発
生することがある。例えば、図4、図7にその作製方法
を示す、あるいは図6に作成方法の要部概略を示す従来
の製造方法において、1回目のドライエッチング加工工
程の後、2回目のレジスト塗布および現像による製版処
理で位置ずれが発生し、図5(a)のようになった場
合、図5(b)のように2回目のドライエッチングがな
され、結局、図5(c)のように、段部の境に壁(ない
し突起)415が発生してしまう。また、1回目のドラ
イエッチング加工工程の後、2回目のレジスト塗布およ
び現像による製版処理で位置ずれが発生し、図5(d)
のようになった場合、図5(e)のように2回目のドラ
イエッチングがなされ、結局、図5(f)のように、段
部の境に溝416が発生してしまう。このように、各一
連の工程間で、位置合わせ誤差が発生したときに、10
0nm前後の幅の溝や壁が出来上がってしまうわけであ
るが、この100nm前後の幅の溝や壁が光の回折効率
を数十%も下げてしまい問題となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来の、
回折光学素子の回折面を多段階のエッチング加工により
形成する階段状回折光学素子の製造方法においては、レ
ジスト塗布、露光、現像、ドライッチングの一連の工程
(これをドライエッチング加工工程と言う)を、複数回
(多段階とも言う)繰り返す必要があるが、各一連の工
程間での位置合わせの誤差に起因して、100nm前後
の幅で溝や壁(ないし突起)が発生し、この100nm
前後の幅の溝や壁(ないし突起)が光の回折効率を数十
%も下げてしまい問題となっていた。本発明は、これに
対応するもので、階段状回折光学素子を製造するにあた
って、複数回ドライエツチング加工工程を行う際、各工
程間での位置合わせ精度が要求されるレベルに満たない
場合であっても、素子面の段部の境に壁ないし突起や溝
が無く、充分な光の回折効率を得るこができる、階段状
回折光学素子の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の回折光学素子の
製造方法は、光屈折系の媒体からなる板状の加工用素材
の表面に、レジストの塗布、描画露光、現像の各処理を
行なう製版処理を施し、製版処理後のレジストの開口領
域の全域あるいは所定域の加工用素材をドライエッチン
グ加工する、一連の処理からなる製版処理を伴なうドラ
イエッチング加工工程を、複数回段階的に繰り返す、多
段階のエッチング加工方法により、前記加工用素材の表
面に階段部を形成して回折光学素子を作製する、回折光
学素子の製造方法であって、順に、(A)製版処理を伴
なうドライエッチング加工工程を所定数だけ繰り返し、
作成する階段部の各段の境に、各階段部領域を狭める壁
あるいは突起を残した形態に加工用素材を加工する、ド
ライエッチング加工処理と、(B)加工用素材の、壁あ
るいは突起が残っている側の面全体にウエットエッチン
グを施し、前記壁あるいは突起を除去するウエットエッ
チング処理とを行なうことを特徴とするものである。そ
して、上記において、ドライエッチング加工処理が、作
製される階段部の設計サイズに合せて、各ドライエッチ
ング加工工程毎に準備された描画露光用のデータを、各
々、規定量だけアンダーサイズし、各ドライエッチング
加工工程に対応した描画露光用のデータを作成した後、
作成された各ドライエッチング加工工程に対応する露光
描画用データを用いて、製版処理を施し、レジストの開
口領域の加工用素材を、所定の深さだけドライエッチン
グ加工する各ドライエッチング加工工程を、全て行な
い、ドライエッチングが施されない階段部の各段の境
に、壁あるいは突起を残して、階段部を形成するもので
あることを特徴とするものであり、各ドライエッチング
加工工程毎に準備された描画露光用のデータは、階段部
の各段のあらかじめ決められた規定の深さを二進数化し
て二進数として表し、前記二進数の各桁が同一である全
ての段部に対応する図形データを論理和図形演算して得
たものであることを特徴とするものである。あるいはま
た、上記において、ドライエッチング加工処理が、作製
される階段部同士の全ての境界に所定幅に、加工用素材
をドライエッチングする際の耐エッチングマスク部を形
成した後、作製される階段部の設計サイズに合せて、各
ドライエッチング加工工程毎に準備された描画露光用の
データを用いて、製版処理を施し、レジストの開口領域
の加工用素材を、所定の深さだけドライエッチング加工
する各ドライエッチング加工工程を、全て行ない、ドラ
イエッチングが施されない階段部の各段の境に、壁ある
いは突起を残して、階段部を形成するものであることを
特徴とするものである。尚、ここで、「作製される階段
部の設計サイズに合せて」とは、作製される階段部の設
計サイズと同じサイズのことを言う。
【0009】
【作用】本発明の回折光学素子の製造方法は、このよう
な構成にすることにより、階段状回折光学素子を製造す
るにあたって、複数回ドライエツチング加工工程を行う
際、各工程間での位置合わせ精度が要求されるレベルに
満たない場合であっても、素子面の段部の境に壁ないし
突起や溝が無く、充分な光の回折効率を得るこができ
る、階段状回折光学素子の製造方法の提供を可能とする
ものである。即ち、従来の階段部作製方法における位置
精度不良の場合のように、段部の境に壁ないし突起と、
溝を発生させるのではなく、本発明の回折光学素子の製
造方法においては、ドライエッチング加工処理後に、段
部の境に壁ないし突起のみ残すことを前提とするもので
あり、且つ、ドライエッチング加工処理後更に、ウェッ
トエッチングを全面に施し、階段部の形状を損なうこと
なく、想定される所定幅以下の壁ないし突起を除去する
ものであり、これにより、従来その修復が不可能とされ
ていた段部の境の溝発生を無くし、比較的低い位置精度
でも、目的とする形状、サイズの階段部の形成を可能と
している。
【0010】具体的には、ドライエッチング加工処理
が、作製される階段部の設計サイズに合せて、各ドライ
エッチング加工工程毎に準備された描画露光用のデータ
を、各々、規定量だけアンダーサイズし、各ドライエッ
チング加工工程に対応した描画露光用のデータを作成し
た後、作成された各ドライエッチング加工工程に対応す
る露光描画用データを用いて、製版処理を施し、レジス
トの開口領域の加工用素材を、所定の深さだけドライエ
ッチング加工する各ドライエッチング加工工程を、全て
行ない、ドライエッチングが施されない階段部の各段の
境に、壁あるいは突起を残して、階段部を形成するもの
が挙げられ、この場合、各ドライエッチング加工工程毎
に準備された描画露光用のデータが、階段部の各段のあ
らかじめ決められた規定の深さを二進数化して二進数と
して表し、前記二進数の各桁が同一である全ての段部に
対応する図形データを論理和図形演算して得たものであ
る場合には、ドライエッチング加工工程の数を少なくで
き、より効果的である。
【0011】別には、ドライエッチング加工処理が、作
製される階段部同士の全て境界に所定幅に、加工用素材
をドライエッチングする際の耐エッチングマスク部を形
成した後、作製される階段部の設計サイズに合せて、各
ドライエッチング加工工程毎に準備された描画露光用の
データを用いて、製版処理を施し、レジストの開口領域
の加工用素材を、所定の深さだけドライエッチング加工
する各ドライエッチング加工工程を、全て行ない、ドラ
イエッチングが施されない階段部の各段の境に、壁ある
いは突起を残して、階段部を形成するものが挙げられ、
この場合、各ドライエッチング加工工程毎に準備された
描画露光用のデータが、階段部の各段のあらかじめ決め
られた規定の深さを二進数化して二進数として表し、前
記二進数の各桁が同一である全ての段部に対応する図形
データを論理和図形演算して得たものである場合には、
ドライエッチング加工工程の数を少なくでき、より効果
的である。この方法の場合、階段部同士の全ての境界に
所定幅に設けられた耐エッチングマスク部を設けておく
ことにより、各ドライエッチングのための製版における
描画露光の位置精度は、それほど精密に要求されない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を挙げ、図
に基づいて説明する。図1は本発明の回折光学素子の製
造方法の実施の形態の1例の工程の一部を示した工程断
面図で、図2は図1に続く工程を示した工程断面図で、
図8は、図1、図2に示す実施の形態例の回折光学素子
の製造方法における、使用する描画用データを説明する
ための図であって、図8(a)は全ドライエッチング工
程完了後の断面形状の図で、図8(b)〜図8(e)は
使用する描画データを示したもので、図8(f)はウエ
ットエッチング前の断面形状の図である。図1中、11
0は加工用素材、111はエッチング加工部(凹部ない
しエッチング部とも言う)、111a、111bはドラ
イエッチング加工部(凹部ないしドライエッチング部と
も言う)、115は壁部、120はクロム膜、121は
(クロム膜の)開口、130はレジスト、131は(レ
ジストの)開口、135はレジスト、136は(レジス
トの)開口であり、図8中、800は加工用素材、80
0aは段部、801〜808は各段部の深さで、801
A〜804Aは使用する描画データである。
【0013】本発明の回折光学素子の製造方法の実施の
形態の1例を図1、図2に基づいて説明する。本例は、
レジストの塗布、描画露光、現像の各処理を行なう製版
処理と、製版処理後のレジストの開口領域の加工用素材
をドライエッチング加工する一連の処理からなるドライ
エッチング加工工程を、複数回段階的に繰り返す、多段
階のエッチング加工方法により、光屈折系の媒体からな
る板状の加工用素材の表面に階段状の階段部を形成し
て、回折光学素子を作製する、回折光学素子の製造方法
である。尚、ここでは、説明を簡単にするため、図3
(b)に示すような4段の階段状の回折光学素子の作製
の工程としたが、段数はこれに限定はされない。
【0014】本例の回折光学素子の製造方法は、図6
(a)、図7(a)に示す断面形状と同じ、図8(a)
に示す断面形状に形成しようとする場合、ドライエッチ
ング加工工程を複数回行ない、一旦、図8(f)に示す
ように壁部(ないし突起部)800bを形成した後、更
に全面にウェットエッチングを施し、余分な壁部(ない
し突起部)800bを除去して形成するものであるた
め、予め、作製される階段部の設計サイズに合せて、各
ドライエッチング加工工程毎に準備された描画露光用の
データを、各々、規定量だけアンダーサイズするアンダ
ーサイズデータ処理を施して、各々、露光描画用デ一タ
を作成しておく。各ドライエッチング加工工程における
描画露光用データの準備は、例えば、以下のように行な
う。図6(b)〜図6(i)に示す、各段部に対応した
各段部の設計サイズの、各図形データに代え、該各図形
データよりも規定量だけアンダーサイズした図形データ
(図示していない)を準備し、且つ、各段部のあらかじ
め決められた規定の深さを二進数化して二進数として表
しておき、表された二進数の各桁が同一である全ての段
部に対応する図形データを論理和図形演算して得た、図
形データ801〜804を、それぞれ、各ドライエッチ
ング加工工程毎に準備された描画露光用のデータとして
用いる。図形データ801、802、803、804
は、それぞれ、図7(b)〜図7(c)に示す図形デー
タ701、702、703、704の各データをアンダ
ーサイズした図形データでもある。尚、本例において
は、予め想定される位置精度に合せて、段部の境に溝が
発生することがないように、描画露光用の図形データの
アンダーサイズ量を決める。通常、アンダーサイズ量は
100〜200nm程度で、アンダーサイズ量は、ドラ
イエッチング加工工程間の位置合せ精度より大とする。
【0015】一方、光屈折系の媒体からなる板状の加工
用素材110の一方の表面クロム膜120をスパッタリ
ング法、蒸着法等により成膜しておき、クロム膜120
上に感光性のポジ型のレジストを形成しておく。(図1
(a)) 加工用素材110としては、石英ガラス基板(合成石英
基板も含む)が通常用いられるがこれに限定はされな
い。ここでは、加工用素材110を、以下、石英ガラス
基板とする。また、ここでは、描画露光を電子線描画装
置で行なう場合のチャージアップ防止のため、あるいは
加工用素材をドライエッチングする際のドライエッチン
グ耐性、処理性等からクロム膜を用いているが、クロム
膜を主体とし酸化クロム膜他をこれに積層したもの等で
も良い。次いで、所定の描画露光用データを用いて、所
定領域を露光し、現像し、所定領域に(レジストの)開
口131を設ける。(図1(b)) 次いで、開口131を設けたレジスト130を耐エッチ
ングマスクとして、開口131から露出したクロム膜1
20をエッチング除去し、レジストの開口131に対応
してクロム膜の開口121を設ける。(図1(c)) レジスト130としては、所定の解像性を有し、クロム
膜をエッチングする際の耐エッチング性を有することが
必要で、更に、加工用素材をドライエッチングする際の
耐ドライエッチング性を備えていることが好ましい。勿
論、処理性の良いものが好ましい。クロム膜のエッチン
グは、クロム膜を塩素系のガスを用いたドライエッチン
グあるいは、過塩素酸と硝酸第二セリウムアンモンから
なるエッチング液による湿式エッチングで行なう。次い
で、CF4 、CFH3 等のフッ素系のガスを用いて、所
定領域を開口したクロム膜120あるいはクロム膜12
0とレジスト130を耐エッチングマスクとして、ドラ
イエッチングを行ない、所定の深さだけエッチングす
る。(図1(d)) 深さの管理は、位相差測定装置(レーザテック製、MP
Mー248)等を用い、正確に行なうことができる。こ
のように、1回目のドライエッチング加工工程が行われ
る。
【0016】次いで、レジスト130を除去し、ドライ
エッチング加工部111a側前面に再度レジスト135
を配設した(図1(e))後、1回目のドライエッチン
グ加工工程の場合とは別の所定の描画露光用データを用
いて、所定領域を露光し、現像し、所定領域に(レジス
トの)開口136を設ける。(図1(f)) 次いで、開口136を設けたレジスト135を耐エッチ
ングマスクとして、開口131から露出したクロム膜1
20をエッチング除去し、レジストの開口136に対応
してクロム膜の開口121を設ける。(図2(g)) レジスト135としては、所定の解像性を有し、クロム
膜をエッチングする際の耐エッチング性、加工用素材を
ドライエッチングする際の耐ドライエッチング性を備え
ていることが必要である。そして、処理性の良いものが
好ましい。ここでも、クロム膜のエッチングは、クロム
膜を塩素系のガスを用いたドライエッチングあるいは、
過塩素酸と硝酸第二セリウムアンモンからなるエッチン
グ液による湿式エッチングで行なう。次いで、CF4
CFH3 等のフッ素系のガスを用いて、所定領域を開口
したクロム膜120あるいはクロム膜120とレジスト
135を耐エッチングマスクとして、ドライエッチング
を行ない、所定の深さだけエッチングする。(図2
(h)) このように、2回目のドライエッチング加工工程が行わ
れる。
【0017】先に述べたように、描画露光用データは、
段部の境に溝(図5の溝416に相当)が発生しないよ
うに、アンダーサイズされているため、この段階では、
1回目のドライエッチング加工工程と2回目のドライエ
ッチング加工工程との位置合せ精度により、基本的に各
段の境には、壁部ないし突起部が形成される。本例で
は、壁部115が形成されるとして図1、図2に図示さ
れているが、場合によっては、突起部も形成される。次
いで、レジスト135を除去し(図2(i)、残存する
クロム膜120を除去した(図2(j))後、ドライエ
ッチング加工部111b側全面にウエットエッチングを
施し、壁部115を除去し、必要に応じ洗浄処理等を施
し、目的とする回折光学素子を得る。(図2(k)) ウエットエッチングは、ふっ酸系のエッチング液、ある
いは、高温のNaOH水溶液などアルカリ液等が用いら
れる。
【0018】このようにして、4段の階段状回折光学素
子が形成されるが、5段以上についても、基本的には同
様に、各段の境に一旦、壁部ないし突起を形成した、階
段部を形成し、階段部が形成された加工用素材面側を全
面ウエットエッチングすることにより、目的とする階段
状回折光学素子を作製できる。また、描画露光用のデー
タの組み合せも種々あり、できるだけ処理数を減らす方
法の方が好ましい。
【0019】
【実施例】実施例を挙げて本発明を更に説明する。 (実施例1)本実施例は、設計仕様が、基本回折格子ピ
ッチ16μm、位相段数8段、位相区画設計幅2μmと
する、回折光学素子を、実施の形態例と同様にして、合
成石英を加工素材とし作製したものである。尚、回折光
学素子は透過光において使用するもので、中心波長53
0nmにおける加工素材である合成石英の屈折率1.6
1から1段あたりの高さ仕様は109nmとした。本実
施例では、エッチング加工工程毎に、図8に示すアンダ
ーサイズされたデータ802〜804を描画露光用のデ
ータとして用いた。先ず、6インチ角の6.35mm厚
の合成石英の一面に金属クロム膜を形成したフォトマス
ク用基板を準備し、金属クロム膜上にポジ型のEBレジ
スト、ZEP7000(日本ゼオン株式会社製)を回転
塗布した後、描画露光用のデータ802を用い、電子線
描画装置にて露光描画し、所定の現像液を用い現像処理
を施した。描画データ図8(c)の斜線領域に対応する
領域が現像により開口された。次いで、レジスト(図1
の130に対応)の開口から露出している金属クロム膜
を塩素系のガスを用いてドライエッチングしてこれを開
口した。尚、金属クロム膜920のドライエッチングに
はUnaxis社製ドライエッチング装置ZVERSA
LOCK7000を用いた。次いで、レジスト(図1の
130に対応)と金属クロム層(図1の120に対応)
を耐エッチング層として、フッ素系のガスを用いてドラ
イエッチングを行ない、1段分の高さだけ加工用素材に
エッチングを施した。加工用素材のドライエッチングに
は、日本真空株式会社製MEPS−6025Dを用い
た。エッチング深さは2段階エッチング法を用いて正確
に行った。
【0020】次いで、所定の剥離液でレジスト層を除去
した後、加工面側全体に、ポジ型のi線レジストTHM
R−iP3500(東京応化工業株式会社製)を回転塗
布した後、描画露光用のデータ803を用い、アライメ
ント機能を有するレーザー描画装置ALTA3000
(ETEC社製)にて露光描画し、所定の現像液を用い
現像処理を施した。描画データ図8(d)の斜線領域に
対応する領域が現像により開口された。次いで、同様に
して、レジストの開口から露出している金属クロム膜を
塩素系のガスを用いてドライエッチングしてこれを開口
し、レジスト(図1の135に対応)と金属クロム層
(図1の120に対応)を耐エッチング層として、フッ
素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、2段分
の高さだけエッチングを施した。
【0021】更に、同様に、所定の剥離液でレジスト層
を除去した後、加工面側全体に、ポジ型のi線レジスト
THMR−iP3500(東京応化工業株式会社製)を
回転塗布した後、描画露光用のデータ804を用い、ア
ライメント機能を有するレーザー描画装置ALTA30
00(ETEC社製)にて露光描画し、所定の現像液を
用い現像処理を施した。描画データ図8(e)の斜線領
域に対応する領域が現像により開口された。次いで、同
様にして、レジストの開口から露出している金属クロム
膜を塩素系のガスを用いてドライエッチングしてこれを
開口し、レジストと金属クロム層(図1の120に相
当)を耐エッチング層として、フッ素系のガスを用いて
ドライエッチングを行ない、4段分の高さだけエッチン
グを施した。
【0022】残存するレジストと金属クロム膜を除去し
た後、図8(f)に示す各段部の境に壁(突起状になる
場合もある)を残存する状態のものを得た。次いで、7
0℃に加熱した水酸化ナトリウム10重量%水溶液に約
40分間、浸漬して、全体をウエットエッチングして、
壁部800bを除去して、図8(a)のような段部8段
の回折光学素子を得た。これにより、図1に示す実施の
形態例のようにして、回折効率の良好な回折光学素子が
得られた。
【0023】(実施例2)本実施例も、実施例1と同
様、設計仕様が、基本回折格子ピッチ16μm、位相段
数8段、位相区画設計幅2μmとする、回折光学素子
を、実施の形態例と同様にして、合成石英を加工素材と
し作製したものである。実施例2も、回折光学素子は透
過光において使用するもので、中心波長530nmにお
ける加工素材である合成石英の屈折率1.61から1段
あたりの高さ仕様は109nmとした。各段にて、波長
530nmの透過光は各段の高さ当たり45度の位相ず
れを起こす。本実施例では、エッチング加工工程毎に、
図8に示すアンダーサイズされたデータ802〜804
に対応するアンダーサイズされていないデータ802
A、803A、804A(いずれも図示していない)を
描画露光用のデータとして用いた。そして、これの他
に、作成する階段部の各段の境界領域全てを含み、加工
部以外の領域を得るための境界データを用いた。境界部
が幅0.40μmとなるようにした。図9、図10に基
づいて、以下、説明する。先ず、6インチ角の6.35
mm厚の合成石英の一面に金属クロム膜を形成したフォ
トマスク用基板を準備し、金属クロム膜上にポジ型のE
Bレジスト、ZEP7000(日本ゼオン株式会社製)
を回転塗布した(図9(a))後、描画露光用の境界デ
ータを用い、電子線描画装置にて露光描画し、所定の現
像液を用い現像処理を施した。これにより、境界領域と
加工領域の周辺領域以外の加工領域が現像により開口し
た。次いで、レジスト930の開口から露出している金
属クロム膜920を塩素系のガスを用いてドライエッチ
ングしてこれを開口した後(図9(b))、レジスト9
30を所定の剥離液にて除去した。尚、金属クロム膜9
20のドライエッチングにはUnaxis社製ドライエ
ッチング装置ZVERSALOCK7000を用いた。
これにより、加工領域の周辺領域と、加工領域の、作成
する各段の境界に対応する領域にのみに金属クロム膜9
20が配設された状態となる。
【0024】次いで、金属クロム膜920が配設された
側の面上全体に、ポジ型のi線レジストTHMR−iP
3500(東京応化工業株式会社製)を回転塗布した
後、描画露光用のデータ802Aを用い、アライメント
機能を有するレーザー描画装置ALTA3000(ET
EC社製)にて露光描画し、所定の現像液を用い現像処
理を施した。(図9(c))描画データ802Aに対応
する領域が現像により開口された。この場合、図9
(c)に示すように、レジスト935の開口935Aの
端が各段の境界に対応する領域の金属クロム膜920上
にかかる。次いで、レジスト935と金属クロム膜92
0を耐エッチング層として、フッ素系のガスを用いてド
ライエッチングを行ない、1段分の高さだけ(位相45
度変化分)エッチングを施した。(図9(d)) 金属クロム膜920はドライエッチングを行なう際の耐
エッチングマスク部となっている。ドライエッチングに
は、日本真空株式会社製MEPS−6025Dを用い
た。エッチング深さは2段階エッチング法を用いて正確
に行った。
【0025】次いで、所定の剥離液でレジスト層を除去
した後、加工面側全体に、ポジ型のi線レジストTHM
R−iP3500(東京応化工業株式会社製)を回転塗
布した後、描画露光用のデータ803Aを用い、アライ
メント機能を有するレーザー描画装置ALTA3000
(ETEC社製)にて露光描画し、所定の現像液を用い
現像処理を施した。描画データ803Aに対応する領域
が現像により開口された。この場合も、図9(e)に示
すように、レジスト936の開口936Aの端が各段の
境界に対応する領域の金属クロム膜920上にかかる。
次いで、レジスト(図9の935に対応)と金属クロム
層(図9の920に対応)を耐エッチング層として、フ
ッ素系のガスを用いてドライエッチングを行ない、2段
分の高さだけ(位相90度変化分)エッチングを施し
た。(図9(e)) この場合も、金属クロム膜920はドライエッチングを
行なう際の耐エッチングマスク部となっている。
【0026】更に、同様に、所定の剥離液でレジスト層
を除去した後、加工面側全体に、ポジ型のi線レジスト
THMR−iP3500(東京応化工業株式会社製)を
回転塗布した後、描画露光用のデータ804Aを用い、
アライメント機能を有するレーザー描画装置ALTA3
000(ETEC社製)にて露光描画し、所定の現像液
を用い現像処理を施した。描画データ804Aに対応す
る領域が現像により開口された。次いで、レジスト(図
9の936に対応)と金属クロム層(図9の920に相
当)を耐エッチング層として、フッ素系のガスを用いて
ドライエッチングを行ない、4段分の高さだけ(位相1
80度変化分)エッチングを施した。(図10(f)) この場合も、図10(f)に示すように、レジスト93
7の開口937Aの端が各段の境界に対応する領域の金
属クロム膜920上にかかる。また、この場合も、金属
クロム膜920はドライエッチングを行なう際の耐エッ
チングマスク部となっている。
【0027】次いで、残存するレジスト937を除去し
(図10(g))、金属クロム膜920を除去した。
(図10(h)) 次いで、70℃に加熱した水酸化ナトリウム10重量%
水溶液に約40分間、浸漬して、全体をウエットエッチ
ングして、壁部900bを除去して、図10(i)のよ
うな段部8段の回折光学素子を得た。これにより、実施
例1と同じ、段部8段の回折効率の良好な回折光学素子
が得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記のように、階段状回折光
学素子を製造するにあたって、複数回ドライエツチング
加工工程を行う際、各工程間での位置合わせ精度が要求
されるレベルに満たない場合であっても、素子面の段部
の境に壁ないし突起や溝が無い、充分な光の回折効率を
得ることができる、階段状回折光学素子の製造方法の提
供を可能とした。これにより、複数回行なうドライエッ
チング加工工程間の位置合せ精度が緩和され、従来の方
法のように、回折光学素子表面の各段の境に溝や壁ない
し突起が存在しないようにするために必要とされた、高
価な高精度の位置合わせが可能な描画露光装置が不要と
なり、回折光学素子製造にかかわる費用を大幅に削減で
きるものとした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回折光学素子の製造方法の実施の形態
の1例の工程の一部を示した工程断面図
【図2】図1に続く工程を示した工程断面図
【図3】回折光学素子を説明するための図
【図4】従来の回折光学素子の製造方法の工程断面図
【図5】位置合わせ誤差による壁部(ないし突起部)と
溝部の発生を説明するための図
【図6】描画露光用データを説明するための図
【図7】描画露光用データを説明するための図
【図8】図1、図2に示す実施の形態例の回折光学素子
の製造方法における、使用する描画用データを説明する
ための図であって、図8(a)は全ドライエッチング工
程完了後の断面形状の図で、図8(b)〜図8(e)は
使用する描画データを示したもので、図8(f)はウエ
ットエッチング前の断面形状の図である。
【図9】実施例2の工程の一部を示した工程断面図
【図10】実施例2の図9に続く工程を示した工程断面
【符号の説明】
110 加工用素材 111 エッチング加工部(凹部ないし
エッチング部とも言う) 111a、111b ドライエッチング加工部(凹部
ないしドライエッチング部とも言う) 115 壁部 120 クロム膜 121 (クロム膜の)開口 130 レジスト 131 (レジストの)開口 135 レジスト 136 (レジストの)開口 310 加工用素材 311 斜面部 312 階段部 312a 段部 410 加工用素材 411 ドライエッチング加工部 411a ドライエッチング加工部 415 壁(ないし突起) 416 溝 420 クロム膜 430 ポジ型のレジスト 431 (レジストの)開口 435 レジスト 436 (レジストの)開口 600 加工用素材 600a 段部 601〜608 深さ 601A〜608A データ 701〜704 データ 800 加工用素材 800a 段部 800b 壁部 801〜804 使用する描画データ 910 加工用素材 911a、911b ドライエッチング加工部(凹部
ないしドライエッチング部とも言う) 915 壁部 920 金属クロム膜(単にクロム膜と
も言う) 930 レジスト 935、936、937 レジスト 935A、936A、937A (レジストの)開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 茂一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 渡辺 吉 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA33 AA37 AA48 AA53 2H096 AA28 BA01 BA09 KA18 LA01 2H097 GB04 KA01 LA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光屈折系の媒体からなる板状の加工用素
    材の表面に、レジストの塗布、描画露光、現像の各処理
    を行なう製版処理を施し、製版処理後のレジストの開口
    領域の全域あるいは所定域の加工用素材をドライエッチ
    ング加工する、一連の処理からなる製版処理を伴なうド
    ライエッチング加工工程を、複数回段階的に繰り返す、
    多段階のエッチング加工方法により、前記加工用素材の
    表面に階段部を形成して回折光学素子を作製する、回折
    光学素子の製造方法であって、順に、(A)製版処理を
    伴なうドライエッチング加工工程を所定数だけ繰り返
    し、作成する階段部の各段の境に、各階段部領域を狭め
    る壁あるいは突起を残した形態に加工用素材を加工す
    る、ドライエッチング加工処理と、(B)加工用素材
    の、壁あるいは突起が残っている側の面全体にウエット
    エッチングを施し、前記壁あるいは突起を除去するウエ
    ットエッチング処理とを行なうことを特徴とする回折光
    学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ドライエッチング加
    工処理が、作製される階段部の設計サイズに合せて、各
    ドライエッチング加工工程毎に準備された描画露光用の
    データを、各々、規定量だけアンダーサイズし、各ドラ
    イエッチング加工工程に対応した描画露光用のデータを
    作成した後、作成された各ドライエッチング加工工程に
    対応する露光描画用データを用いて、製版処理を施し、
    レジストの開口領域の加工用素材を、所定の深さだけド
    ライエッチング加工する各ドライエッチング加工工程
    を、全て行ない、ドライエッチングが施されない階段部
    の各段の境に、壁あるいは突起を残して、階段部を形成
    するものであることを特徴とする回折光学素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、各ドライエッチング
    加工工程毎に準備された描画露光用のデータは、階段部
    の各段のあらかじめ決められた規定の深さを二進数化し
    て二進数として表し、前記二進数の各桁が同一である全
    ての段部に対応する図形データを論理和図形演算して得
    たものであることを特徴とする回折光学素子の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、ドライエッチング加
    工処理が、作製される階段部同士の全ての境界に所定幅
    に、加工用素材をドライエッチングする際の耐エッチン
    グマスク部を形成した後、作製される階段部の設計サイ
    ズに合せて、各ドライエッチング加工工程毎に準備され
    た描画露光用のデータを用いて、製版処理を施し、レジ
    ストの開口領域の加工用素材を、所定の深さだけドライ
    エッチング加工する各ドライエッチング加工工程を、全
    て行ない、ドライエッチングが施されない階段部の各段
    の境に、壁あるいは突起を残して、階段部を形成するも
    のであることを特徴とする回折光学素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、各ドライエッチング
    加工工程毎に準備された描画露光用のデータは、階段部
    の各段のあらかじめ決められた規定の深さを二進数化し
    て二進数として表し、前記二進数の各桁が同一である全
    ての段部に対応する図形データを論理和図形演算して得
    たものであることを特徴とする回折光学素子の製造方
    法。
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