JP2001042111A - 光学素子 - Google Patents

光学素子

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JP2001042111A
JP2001042111A JP21284899A JP21284899A JP2001042111A JP 2001042111 A JP2001042111 A JP 2001042111A JP 21284899 A JP21284899 A JP 21284899A JP 21284899 A JP21284899 A JP 21284899A JP 2001042111 A JP2001042111 A JP 2001042111A
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diffractive optical
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thickness
diffractive
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Keiko Chiba
啓子 千葉
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形の生する虞れがない回折光学素子を得
る。 【解決手段】 直径a=150mm、厚さt=10mm
の石英から成る平行平板を基板21に用いると、厚さt
が3.73≦t≦48.34mmの範囲であるため自重
変形を生ぜず、光学材料として十分な精度の加工を施す
ことができる。作成に当っては先ず、基板21上に微細
パターンを加工するための光に感光する有機物から成る
レジスト22を塗布し、続いて液状のレジスト22に含
まれている溶媒を揮発させる。その後に、加工したい面
形状が形成されているレチクル25を介してi線を用い
て露光する。更に、基板21にレジストパターン28を
レチクルとしてエッチングし、この工程を繰り返すこと
により、2.8μmの最小ピッチを有し、8段形状を有
する回折光学素子29を基板21上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置、
カメラ、望遠鏡、顕微鏡等の光学系を有する装置に使用
することが好適な光学素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学機器を構成している光学系に
は、レンズやプリズムのような屈折光学素子が多く用い
られている。
【0003】また、回折光学素子も入射波面の定められ
た波面に変換する光学素子として用いられているが、こ
の回折光学素子は屈折光学素子にはない特長を有してい
る。例えば、屈折型光学素子と逆の分散値を有すること
により、光学系の小型化が可能になる。
【0004】また、従来の回折光学素子の製作には、機
械研削又は機械研削で作製した型を用いたモールド成形
により作製している。しかし、光学素子として大きなパ
ワーを持たせるためには、できる限り微細なピッチを有
する回折光学素子を製造することが望ましい。
【0005】一般に、図10に示すような回折光学素子
1には、同心円状の多数の輪帯が設けられ、ブレーズド
形状を有するフレネル型と階段形状を有するバイナリ型
がある。
【0006】図11(a)はフレネル型の回折光学素子で
あるフレネルレンズ2の断面図を示しており、ブレーズ
ド形状3を有している。また、図11(b)はバイナリ型
の回折光学素子であるバイナリオプティックス4の断面
図を示し、階段形状5を有している。回折光学素子の断
面としては、図11(a)に示すようなブレーズド形状3
を有するものが理想的であり、設計波長に対する回折効
率を100%にすることが可能である。しかし、完全な
ブレーズド形状3を形成することは極めて困難であるた
め、ブレーズド形状3を量子化して近似することによ
り、図11(b)に示すような階段形状5を有するバイナ
リオプティックス4が利用されている。このバイナリオ
プティックス4はフレネルレンズ2を近似したものであ
るが、一次回折光の回折効率は90%以上を得ることが
できる。このため、鋸歯状のブレーズド形状3を階段形
状5に近似したバイナリオプティックス4に関する研究
が、最近盛んに研究されている。
【0007】更に光学素子として、大きなパワーを有す
るためだけでなく、近似の度合いを向上させ、回折光学
素子の性能を向上させるためにも加工線幅は可能な限
り、微細にすることが望ましい。そこで、高精度のサブ
μmの加工が可能な半導体製造技術において培われたリ
ソグラフィ工程が応用されている。
【0008】また、図12は半導体露光装置の概略図を
示している。図12において、KrF、ArF、F2
キシマレーザー等の光源11から出射した光束Lはミラ
ー12により反射され、照明光学系13に導光された後
に、第1物体であるレチクル14面上を照明する。更
に、レチクル14の情報を得た光束Lは縮小投影光学系
15を透過し、焦点位置を調整するウェハステージ16
上に配置されているウェハSに投影される。
【0009】また、光学系13、15はウェハSの熱歪
み等による伸縮に対応するため、上下に微調整可能とな
っており、倍率補正や収差補正を行うことができる。ま
た、一般的に投影光学系15は精度が非常に厳しいた
め、重力を考慮すると鉛直方向に光軸を設定している。
このため、この投影光学系15にバイナリオプティック
ス18を用いる際には、バイナリオプティックス18は
投影光学系15に対して水平状態で配置される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高精度
なサブμmの加工が可能な半導体製造装置は、Siウェ
ハの規格範囲内で装置が製作されており、その規格範囲
内において最も精度が保特されるように設計されてい
る。また、Siウェハの規格には様々なものがあり、直
径150mm(6インチ)のウェハでは厚さ0.625
mm、直径200mm(8インチ)のウェハでは厚さ
0.725mm、直径300mm(12インチ)のウェ
ハでは厚さ0.775mm等と定められている。
【0011】ここで用いられる半導体製造装置は、板厚
が1mm未満のウェハを取り扱うことを前提として設計
されている。このため、リソグラフィ工程を用いて製造
されるバイナリオプティックスはウェハ状の光学材料に
形成され、通常の光学素子と比較すると非常に薄い薄板
形状である。また、この半導体製造装置を上述したSi
ウェハの規格範囲外において使用できるように改良する
と、加工精度を保特することが困難となる。
【0012】更に、光学材料として上述したような薄板
基板形状のものを使用した場合には、光学素子に必要な
形状加工を行う際に、剛性が低いため加工精度を確保す
ることが極めて困難である。また、表面粗さ等を向上さ
せるために研磨を行う必要があるが、通常ではこの研磨
は自重を利用して行われるため、自重の小さな薄板基板
では十分な精度を得ることが困難である。また、薄板基
板を用いて作製された光学素子を図12に示す投影光学
系15に対して水平に搭載する際に、従来のような保特
方法を用いて鏡筒に固定すると、光学素子の自重変形、
鏡筒の加工精度による接触部位の不均一による変形、固
定時に加わる応力等による取付時の歪み、気圧や温度変
動による変形や面変形等が発生し易く、設計時の性能が
発揮できず、像性能が劣化する。
【0013】このような問題の解決方法の1つとして、
変形に耐え得る剛性を有する基板となるように、十分な
厚みを有する部材と一体化する等の手段が考えられてい
る。しかし、接合レンズ等において使用されるようなバ
ルサム等の接着剤を使用すると、光学素子面に接着剤が
回り込み、接着による間隙の発生や平面度の悪化等の問
題が生ずる。また、接着時による応力が残留し、その歪
による変形や破損等の問題も発生する。
【0014】更に、半導体露光装置に用いる光源として
注目を集めている波長λ=248nmのKrFレーザー
光、λ=193nmのArFレーザー光、λ=157n
mのF2レーザー光のような短波長の光を用いる場合に
は、光学系に接着剤のような反応性の高い物質を挿入す
ると、接着剤の劣化による光学特性の劣化及び接着剤か
ら発生するような物質が他の光学素子や装置内に付着
し、汚染することにより装置特性の劣化を引き起こすこ
とがある。通常では、半導体露光装置では基板上にレジ
ストを塗布し露光するが、接着剤から発生するような物
質により、基板の特性やレジストの反応条件を狂わせた
りする等の問題も生ずる。
【0015】また、上述の薄板基板における問題点とは
別に、光学系に搭載する際には、基板が厚くなるにつれ
露光中に露光光を吸収して温度が上昇し、熱膨張により
光学素子が変形したり、温度による屈折率変化により光
学特性が変化し、収差が発生し、設計時の特性が発揮で
きず像性能が劣化するという問題も発生する。更には、
重量の増加により、半導体製造工程(プロセス)を行う
ことが不可能な場合もある。
【0016】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
変形が生じ難い光学素子を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る光学素子は、石英板から成る基板上に回
折光学素子を形成し、波長λ=193(nm)のArF
レーザー光を用い、前記回折光学素子の直径をa(m
m)、厚みをt(mm)、光学素子枚数をM、開口数を
NAと、x=log(22500t/a2)としたときに、 log(3.1129・10-2)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12
-2.0525x-2.1143・10-1 2.321・103NA2/M≧t 2.8675・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る光学素子は、石英板か
ら成る基板上に回折光学素子を形成し、波長λ=248
(nm)のKrFレーザー光を用い、前記回折光学素子
の直径をa(mm)、厚みをt(mm)、光学素子枚数
をM、開口数をNAと、x=log(22500t/a2)とし
たときに、 log(0.04)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525
x-2.1143・10-1 6.654・103NA2/M≧t 2.8675・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする。
【0019】本発明に係る光学素子は、蛍石板から成る
基板上に回折光学素子を形成し、波長λ=193(n
m)のArFレーザー光を用い、前記回折光学素子の直
径をa(mm)、厚みをt(mm)、光学素子枚数を
M、開口数をNAと、x=log(19154t/a2)とした
ときに、 log(3.1129・10-2)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12
-2.0525x-2.1143・10-1 2.008・104NA2/M≧t 2.0025・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする。
【0020】本発明に係る光学素子は、蛍石板から成る
基板上に回折光学素子を形成し、波長λ=157(n
m)のF2レーザー光を用い、前記回折光学素子の直径
をa(mm)、厚みをt(mm)、光学素子枚数をM、
開口数をNAと、x=log(19154t/a2)としたとき
に、 log(2.5323・10-2)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12
-2.0525x-2.1143・10-1 1.3366・103NA2/M≧t 2.0025・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図9に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は露光装置に使用す
る投影光学系の要部断面図を示しており、屈折光学素子
10枚、回折光学素子2枚の全部で12枚の光学素子か
ら構成されている。この投影光学系を有する露光装置
は、波長λ=193nmのArFレーザー光、倍率1/
5、開口数NA=0.5を用いる。
【0022】このような露光装置の性能を左右する要因
としては、自重による変形等がある。薄板基板に作製さ
れた回折光学素子を横置きに投影光学系に搭載する際に
は、回折光学素子の自重変形により球面収差が発生す
る。
【0023】図2は第1の実施例における直径a=15
0mmの石英基板を、波長λ=248nmのKrFレー
ザー光を用いた際の球面収差ΔSAと回折光学素子の厚
さtの関係を示している。 x=log(22500t/a2) …(1) とすると、 log(ΔSA・λ/248)≧ -2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525x-2.1143・10-1 …(2) となる。
【0024】光学系全体の設計にもよるので一概には云
えないが、一般に1個の光学素子の球面収差ΔSAは
0.04(λ)以下に制御する必要があり、ΔSA=
0.04(λ)を式(2)に代入すると、次式のようにな
る。 log(3.1129・10-2)≧ -2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525x-2.1143・10-1 …(2')
【0025】更に、直径a=150mmを考慮すると、
t≧3.73mmとなる。
【0026】また、露光装置においては露光中に露光光
を光学素子が吸収し、温度上昇することにより発生する
熱収差という問題が生じ、この熱収差は主にデフォーカ
スとして作用する。光学素子枚数をM、温度をT、屈折
率をn、熱膨張係数をα、開口数をNAとすると、デフ
ォーカス量Fと回折光学素子の厚さtとの関係は、次式
で示すことができる。 F・NA2/M/2ΔT/(dn/dT+αn)≧t …(3)
【0027】このデフオーカス量Fは予め予測すること
により補正することもできるが、熱収差の発生時には他
の収差も増加するため、一般的には投影露光系全体で2
μmと云われている。また、ArFレーザー光による露
光中の石英基板の温度上昇はΔT=0.02K以下とな
る。これらの値を表1の各物性値を参照して式(3)に代
入すると、次式となる 2.321・103NA2/M≧t …(3')
【0028】 表1 材料 石英 石英 蛍石 蛍石 波長λ KrF(248nm) ArF(193nm) KrF(248nm) ArF(193nm) 屈折率n 1.5085 1.5603 1.5014 1.56 屈折率変化/温度 14.5・10-6 21・10-6 -3.4・10-6 8・10-6 (dn/dT) 熱膨張係数α 0.35・10-6 0.35・10-6 18.85・10-6 18.85・10-6 密度(g/cm3) 2.22 2.22 3.18 3.18 ヤング率(Pa) 7.31・1010 7.31・1010 7.58・1010 7.58・1010
【0029】更に、図1の実施例の光学素子枚数M=1
2枚、NA=0.5の値を式(3')に代入すると、t≦4
8.34mmとなる。
【0030】また、基板を半導体プロセスを適用するた
めには、基板重量が半導体プロセス制御の精度に大きな
影響を与える。そのため、基板重量は5Kg以下である
必要があり、石英基板を用いる場合は、石英の密度を考
慮すると次式となる。 2.8675・106/a2≧t …(4)
【0031】基板として、直径a=150mmの石英を
用いた場合には、t≦127.44mmとなる。従っ
て、ArFレーザー光を用いた露光装置において、基板
として直径a=150mmの石英を用いて回折光学素子
を製作する場合には、基板の厚さtは式(2')、(3')、
(4)により、3.73≦t≦48.34mmの範囲であ
れば、球面収差や熱収差等の収差を抑制することがで
き、露光装置として十分な精度を発揮することができ、
光学素子を半導体プロセスを用いて作製できる。
【0032】図3は第1の実施例において使用する回折
光学素子の製作工程図を示している。図3(a)は基板2
1の断面図を示し、基板21は直径a=150mm、厚
さt=10mmの石英から成る平行平板が使用されてい
る。また、基板21の厚さtは3.73≦t≦48.3
4mmの範囲であり、光学材料として十分な精度の加工
を施すことができる。
【0033】先ず図3(b)に示すように、基板21上に
微細パターンを加工するための光に感光する有機物から
成るレジスト22を塗布する。このレジスト22は加工
する線幅にもよるが、サブμm程度の加工を施す際に
は、1μm程度の線幅に対して、厚さ約5nmに制御す
る必要がある。そのため、通常の製造工程においてはス
ピンナを用いて基板21を回転させることにより、液状
のレジスト22を基板21上に塗布している。また、精
度が十分に確保できる場合には、ディッピング等の方法
を用いてもよいが、高精度の塗布を必要とする場合に
は、スピンナを用いることが好ましい。また、石英基板
21はSiウェハと比較するとかなり重いため、その重
量に適したモータを有するスピンナを用いる必要があ
る。
【0034】次に図3(c)に示すように、液状のレジス
ト22に含まれている溶媒を揮発させるために、ホット
プレート23を用いて基板21の裏面側から加熱し、プ
リベークを行う。高精度の温度管理が要求されないレジ
ストを用いる場合には、ホットプレート23や図示しな
いオーブン等を用いてプリベークを行う。更には、赤外
線を用いて加熱してもよい。しかし、Siウェハと比較
すると熱伝導率も悪く、厚さtも厚い石英基板21では
温度管理が著しく難しく、0.1℃単位の管理は困難で
ある。また、近年開発された化学増幅型レジスト等を用
いる際には、高精度な温度管理が必要とするため、図3
(d)に示すような温度管理されたプレート板24を、レ
ジスト22に接触しない程度に接近させることによりプ
リベークを行う。
【0035】続いて、図3(e)に示すように、加工すべ
き面形状が形成されているレチクル25を介してi線を
用いて露光する。光源にi線や紫外線等を用いた露光装
置では、露光する光の焦点が基板21上に合焦するよう
に基板21の高さ(Z方向)の位置合わせを行う。通常
では、半導体露光装置はSiウェハのように厚さの規格
が定められている基板を使用するため、焦点を合わせる
ための可動範囲は1mm以下であり、規格の定まってい
ない石英基板21をそのまま使用することはできない。
【0036】しかし、Si基板を載せるウェハチャック
26を薄くする等により、合焦するように改良すること
ができる。ウェハチャック26も厚さによっては、その
面精度等を維特できなくなるが、その場合にはウェハス
テージ全体を改良した装置を使用する必要がある。ま
た、基板21の中心と回折光学素子の中心が一致するよ
うに、XY方向の位置合わせを行うために、ウェハチャ
ック26には3点の突当部27が設けられている。
【0037】図4は基板21と突当部27の平面図を示
しており、図4(a)に示すように基板21は3点の突当
部27により固定されている。また、図4(b)に示すよ
うに通常のSiウェハにおけるオリフラ21aや、図4
(c)に示すようなノッチ21bを用いる場合には、基板
21にその加工を施す必要がある。
【0038】図5に示すように、厚さtを十分に有する
基板31においては、オリフラやノッチ等の突当部32
を基板31の下部に設けてもよい。
【0039】その後に、再びポストエクスポージャベー
ク(PEB)、現像工程、ポストベークを施すことによ
り、所望の面形状を有する最小線幅0.35μmのレジ
ストパターン28を基板21上に形成することができ
る。これらの加熱には、プリベークと同様にホットプレ
ート23又はオーブン等を用いてもよい。現像工程にお
いても、パドル現像を行う際にはスピンナが必要とな
り、重量に適したモータを有するスピンナを使用する。
【0040】次に、図3(f)に示すように、石英基板2
1にレジストパターン28をマスクとして薬品を用いて
エッチングしたり、プラズマ等を用いるドライエッチン
グ装置を用いて加工する。サブμmの線幅では、主とし
て高精度のドライエッチング装置を使用する。このドラ
イエッチング装置では真空中においてプラズマ等による
エッチングを行うため、薬品を用いてエッチングする場
合と異なり、化学的な要素だけでなく物理的なエッチン
グも同時に行われ、基板21を冷却する温度制御も必要
となってくる。
【0041】そのため、エッチングチャンバ内にはエッ
チングガスに加えて、熱伝導率の優れた水素やヘリウム
を混合する。また、プラズマをパルス的に発生させるこ
とにより、基板21の温度を制御してもよい。更に、基
板21の温度が或る程度上昇した場合にはエッチングを
一時停止し、基板21が冷却されるまで待機し、基板温
度が低下した後に再度エッチングを開始する方法等を用
いることもできる。更に、予め基板21を冷却し平均基
板温度が必要な温度となるように制御してもよい。ただ
し、何れの方法を用いるにしても、ガス流量、プラズマ
パワー、エッチング条件等を十分に検討する必要があ
る。
【0042】そして、図3(b)〜(f)の工程を繰り返すこ
とにより、図3(g)に示すような例えば2.8μmの最
小ピッチを有し、石英基板の厚さtが3.73≦t≦4
8.34mmの範囲である基板上に、8段形状を有する
回折光学素子29を基板21上に形成することができ
る。また、光学素子に必要な面粗さ等の形状を確保する
ため、バイナリオプティックス29を形成後に基板21
の裏面を研磨してもよい。
【0043】上述の方法により、回折光学素子29を製
作した後に、研磨等の加工を施すことにより十分な精度
を得ることができる。また、石英基板の厚さtが3.7
3≦t≦48.34mmの範囲であるため、回折光学素
子29を光学系内で使用する際に、自重、固定、温度、
気圧等により生ずる変形を抑制することができ、設計時
の光学性能を十分に発揮することができる。露光中に基
板が露光光を吸収し、温度が上昇し、光学基板が変形し
たり、温度による屈折率変化により光学特性が変化する
ことなく、設計時の光学性能を発揮することができる。
更に、重量が制限されることにより、半導体プロセスに
よる加工が可能となる。
【0044】第2の実施例における回折光学素子は、波
長λ=248nmのKrFレーザー光、倍率1/5、N
A=0.6の露光装置において用いる。この露光装置は
直径a=200mmの石英を基板とした回折光学素子を
用い、全部で25枚の光学素子から構成されている。本
実施例における回折光学素子はλ=248nmのKrF
レーザー光の露光装置において用いる石英基板であるた
め、(1)式を用いて、(2)式にΔSA=0.04(λ)、
λ=248(nm)を代入すると、 log(0.04)≧ -2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525x-2.1143・10-1 …(5) となる。更に、直径a=200mmを考慮すると、t≧
5.99mmとなる。
【0045】また、KrFレーザー光で露光した場合の
温度上昇は、ΔT=0.01K以下となる。同じエネル
ギで露光した場合の温度上昇ΔTは、ArFレーザー光
に対しKrFレーザー光では1/10程度である。しか
し、KrFレーザー光に適用するレジストは、ArFレ
ーザー光に適用するレジストと比較すると、感度が5倍
程度悪いため5倍のエネルギを要し、ArFレーザー光
の温度上昇ΔTの1/2程度であるため、ΔT≦0.0
1Kとなる。
【0046】デフォーカス量Fと回折光学素子の厚さt
との関係の式(3)にΔT=0.01Kを代入すると、次
式となる。 6.654・103NA2/M≧t …(6)
【0047】光学素子枚数M=25枚、NA=0.6の
値を表1の各物性値を参照して式(6)に代入すると、t
≦95.8mmとなる。更に、基板の重量を考慮する
と、次式のようになる。 2.8675・106/a2≧t …(7)
【0048】石英基板を直径a=200mmとすると、
t≦71.7mmとなる。
【0049】従って、KrFレーザー光を用いた露光装
置において、直径a=200mmの石英基板を用いて回
折光学素子を製作する場合には、基板の厚さtは式
(5)、(6)、(7)により、5.99≦t≦71.7mmの
範囲であれば、球面収差や熱収差等の収差を抑制するこ
とができ、露光装置として十分な精度を発揮することが
できる。
【0050】図6は第2の実施例で使用する回折光学素
子の製作模式図を示している。図6(a)は基板41の断
面図を示し、基板41は直径a=200mm、厚さt=
15mmの石英から成る平行平板が使用されている。ま
た、基板41の厚さtは5.99≦t≦71.7mmの
範囲であり、光学材料として十分な精度の加工を施すこ
とができる。
【0051】図6(b)に示すように、基板41上には導
電層の役割を果すAl、Cr、Ti、W、Ta、Au、
Pt等の金属膜又はITO等の透明導電膜から成る導電
膜42を成膜する。これにより、電子のチャージアップ
による描画の乱れが生ずることなく、高精度の描画が可
能となる。更に、この導電膜42上にレジスト42を塗
布するが、導電膜42の代りに導電性を有するレジスト
を用いてもよい。そして、第1の実施例と同様に、図6
(c)に示すようなホツトプレート23や、図6(d)に示す
ようなプレート板24を用いてレジスト43の溶媒を揮
発させる。続いて、図6(e)に示すように基板41の中
心と回折光学素子の中心が一致するように、突当部44
を用いてXY方向の位置合わせを行う。
【0052】本実施例におけるレジストパターン45の
露光は、光露光でなくEB(電子線)描画装置を使用し
て行う。EB描画は直接描画であるためレチクルは不要
である。EB描画装置は通常では光露光装置で使用する
レチクルの描画に用いられているため、厚さtが大きい
基板の露光が一般的であり、高精度の描画を行うことが
できる。
【0053】更に、エッチング装置内では図6(f)に示
すように、先ずレジストパターン45をマスクとして導
電膜42をエッチングし、図6(g)に示すように導電膜
42をマスクとして基板41をエッチングする。このエ
ッチングの際には、導電膜42を設けた場合の方が電場
は安定し、エッチングの分布が向上する。そして、これ
らの工程を繰り返すことにより、図6(h)に示すような
8段形状の回折光学素子46を基板41上に形成するこ
とができる。また、光露光の場合においても導電膜42
を介してエッチングを行ってもよい。
【0054】第3の実施例における回折光学素子は、λ
=193nmのArFレーザー光、倍率1/5、NA=
0.6の露光装置において用いる。この露光装置は直径
a=150mmの蛍石を基板とした回折光学素子を用
い、全部で20枚の光学素子から構成されている。本実
施例における回折光学素子は、λ=193nmのArF
レーザー光の露光装置において用いる蛍石基板であるた
め、ヤング率を考慮し、 x=log(19154t/a2) …(8) とすると、次式となる。 log(3.1129・10-2)≧ -2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525x-2.1143・10-1 …(9)
【0055】更に、直径a=150mmを考慮すると、
t≧4.38mmとなる。
【0056】また、ArFレーザー光で露光した場合
に、蛍石は石英に比較すると熱伝導率が高いため、温度
上昇ΔTは0.002K以下となる。デフォーカス量F
と回折光学素子の厚さtとの関係の式(3)に、ΔT=
0.002Kを代入すると、次式となる。 2.008・104NA2/M≧t …(10)
【0057】ここで、光学素子枚数M=20枚、NA=
0.6の値を表1の各物性値を参照して式(10)に代入す
ると、t≦361.4mmとなる。更に、基板の重量を
考慮すると、次式となる。 2.0025・106/a2≧t …(11)
【0058】そして、基板に直径a=150mmの蛍石
を用いた場合には、t≦89.0mmとなる。従って、
ArFレーザー光を用いた露光装置において、基板とし
て直径a=150mmの蛍石を用い、回折光学素子を製
作する場合には、基板の厚さtは式(9)、(10)、(11)に
より、4.38≦t≦89.0mmの範囲であれば、球
面収差や熱収差等の収差を抑制することができ、露光装
置として十分な精度を発揮することができる。
【0059】図7は第3の実施例で使用する基板51の
断面図を示しており、基板51には直径a=150m
m、厚さt=20mmの蛍石を用いている。また、基板
51の厚さtは4.38≦t≦89.0mmの範囲であ
り、光学材料として十分な精度の加工を施すことができ
る。また、本実施例においては、第1の実施例と同様の
工程を用いて回折光学素子を作製するが、蛍石基板51
は石英基板21よりも熱伝導率が高いため、プリベーク
にはホットプレート23を用いることができる。
【0060】また、加工すべき面形状が形成されている
レチクル52を介して、KrFエキシマレーザー光を用
いて露光する。更に、基板51の中心と回折光学素子の
中心が一致するように、XY方向の位置合わせを行うた
め、基板51の側面までの距離をマイクロメータ53を
用いて測定する。この測定結果を基に、基板31の中心
と回折光学素子の中心が一致するように位置合わせを行
った後に露光する。そして、上述した工程を繰り返すこ
とにより、例えば20μmの最小ピッチを有する8段形
状の回折光学素子を基板51上に形成することができ
る。
【0061】第4の実施例における回折光学素子は、λ
=157nmのF2レーザー光、倍率1/5、NA=
0.6の露光装置において用いる。この露光装置は直径
a=150mmの蛍石を基板とした回折光学素子を用
い、全部で15枚の光学素子から構成されている。本実
施例における回折光学素子は、λ=157nmのF2
ーザー光を用いる蛍石基板であるため、式(8)を用いて
次式となる。 log(2.5323・10-2)≧ -2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525x-2.1143・10-1 …(12)
【0062】更に、直径a=150mmを考慮すると、
t≧4.75mmとなる。
【0063】また、F2レーザー光で露光した場合の温
度上昇ΔT=0.02K以下となるのでデフォーカス量
Fと回折光学素子の厚さtとの関係の式(3)に、ΔT=
0.02Kを代入すると、次式となる。 1.3366・103NA2/M≧t …(13)
【0064】光学素子枚数M=15枚、NA=0.6の
値を表1の各物性値を参照して、式(13)に代入すると、
t≦32.0mmとなる。更に、基板の重量を考慮する
と、次式となる。 2.0025・106/a2≧t …(14)
【0065】蛍石基板を直径a=150mmとすると、
t≦89.0mmとなる。
【0066】従って、F2レーザー光を用いた露光装置
において、基板として直径a=150mmの蛍石を用
い、回折光学素子を製作する場合には、基板の厚さtは
式(12)、(13)、(14)により、4.75≦t≦32.0m
mの範囲であれば、球面収差や熱収差等の収差を抑制す
ることができ、露光装置として十分な精度を発揮するこ
とができる。しかしながら、現時点ではF2レーザー光
のデータは少ないため、今後は見直されてゆく可能性は
高い。
【0067】また、石英についてもフッ素を含有する石
英は、λ=157nmのF2レーザー光の透過率が大幅
に改善されていると云われているが、現時点では開発段
階であり、まだ各物性値のデータが不足している。従っ
て、十分な物性値が判明した時点で同様の考察をするこ
とができる。
【0068】また、第4の実施例で使用する回折光学素
子は図示は省略するが、F2レーザー用の直径a=15
0mm、厚さt=15mmの蛍石を使用することもでき
る。また、基板の厚さtは4.75≦t≦32.0mm
の範囲であり、光学材料として十分な精度の加工を施す
ことができる。
【0069】レジストパターンの露光には、光露光装置
を用いずにFIB装置を使用すると、FIB装置はEB
描画装置と同様に、厚みのある基板に対しても高精度の
描画を施すことができる。また、レジストを用いること
なく基板に直接、イオンを注入し、エッチングの選択比
を設け加工を行ってもよい。更に、パワーの大きなFI
B装置を用いることにより、基板の直接加工を行っても
よい。これにより、回折光学素子の製作工程数を低減す
ることができ、全体のパターン加工精度を向上させるこ
ともできる。
【0070】先の図1は投影光学系の部分拡大図を示し
ており、回折光学素子に第1〜4の実施例において作製
された回折光学素子が用いられている。図1においては
回折光学素子は2枚使用されているが、1枚或いは複数
枚使用してよい。
【0071】第1〜4の実施例において作製した回折光
学素子を用いると、従来の光学素子と比較して剛性が大
きいため、自重変形や鏡筒の加工精度による接触部位の
不均一、固定時に加わる力等による取付時の歪み、気圧
や温度変動による変形を低減又は抑制することができ、
面変形を発生させず収差を低減することができるので、
設計時の性能が十分発揮でき像性能が向上する。また、
露光中の光を吸収して発生する熱収差も小さく抑制でき
るため、その収差に伴って発生する別の収差も小さく抑
制することができる。
【0072】また、従来の屈折素子のみを使用した光学
系と比較すると、レンズの枚数を少なくすることができ
る。このため、硝材による光吸収が低減され、吸収熱に
よるレンズの変形や屈折率変化を抑制することが可能と
なる。また、色収差の補正が容易なため、レーザー光の
波長帯域を広げ、レーザー光のパワーを有効に利用する
ことができる。更には半導体露光装置を設置する環境が
変化した場合においても、焦点位置のずれの発生を最小
限に止めることができ、結果として高精度なパターン転
写を良好に行うことができる。
【0073】図8、図9は第1〜4の実施例において説
明した回折光学素子の何れか1つを搭載した半導体露光
装置を利用した半導体デバイス(半導体素子)の製造方
法のフローチャート図を示している。図8はICやLS
I等の半導体チップ、液晶パネル或いはCCD等の半導
体デバイスの製造工程のフローチャート図を示してい
る。先ず、ステップS1において半導体デバイスの回路
設計を行い、続いてステップS2においてステップS1
で設計した回路パターンをEB描画装置等を用いレチク
ルを作成する。
【0074】一方、ステップS3においてシリコン等の
材料を用いてウェハを製造する。その後に、前工程と呼
ばれるステップS4において、ステップS2、S3にお
いて用意したレチクル及びウェハを用い、レチクルとウ
ェハをローディングしてアライメントのずれを検出し
て、ウェハステージを駆動して位置合わせを行い、アラ
イメントが合致すると露光を行う。露光の終了後に、ウ
ェハは次のショットへステップ移動し、アライメント以
下の動作を行う。
【0075】更に、後工程と呼ばれるステップS5にお
いて、ステップS4によって製造されたウェハを用いて
ダイシング、ボンディング等のアッセンブリ工程、チッ
プ封入等のパッケージング工程を経て半導体チップ化す
る。チップ化された半導体デバイスは、ステップS6に
おいて動作確認テスト、耐久テスト等の検査を行う。こ
のような一連の工程を経て半導体デバイスは完成し、ス
テップS7で出荷される。
【0076】図9は図8におけるステップS3におい
て、ウェハ製造の詳細な製造工程のフローチャート図を
示している。先ず、ステップS11においてウェハ表面
を酸化させる。続いて、ステップS12においてウェハ
表面をCVD法により絶縁膜を形成し、ステップS13
において電極を蒸着法により形成する。更にステップS
14に進み、ウェハにイオンを打込む。続いて、ステッ
プS15においてウェハ上に感光剤を塗布する。ステッ
プS16では、半導体露光装置によりレチクルの回路パ
ターンをウェハ上の感光剤上に焼付ける。
【0077】ステップS17において、ステップS16
において露光したウェハ上の感光剤を現像する。更に、
ステップS18でステップS17において現像したレジ
スト像以外の部分をエッチングする。その後に、ステッ
プS19においてエッチングが済んで不要となったレジ
ストを剥離する。更に、これらの一連の工程を繰り返し
行うことにより、ウェハ上に多重の回路パターンを形成
することができる。
【0078】なお、本実施例の製造方法を用いれば、従
来では製造が難しかった高集積度の半導体デバイスの量
産に対応することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光学素
子は、回折光学素子の厚みtが所定の範囲を満足するよ
うにすることにより、回折光学素子を半導体プロセスで
作製することができ、微細なピッチを有する回折光学素
子を自重変形や鏡筒の加工精度による接触部位の不均
一、固定時に加わる応力等による取付時の歪み、気圧や
温度変動による変形、面変形を発生することがない。
【0080】更に、この光学素子を光学系に組み込み使
用すれば、短波長の光を用いた光学系に安定して使用す
ることが可能となる。
【0081】また、この光学素子を半導体露光装置に搭
載すれば、回折光学素子の枚数を低減することができ、
硝材による光吸収が低減され、吸収熱による光学素子の
変形や屈折率変化を抑制することが可能となる。また、
色収差の補正が容易なため、レーザー光の波長帯域を広
げ、レーザー光のパワーを有効に利用することができ
る。
【0082】更に、半導体露光装置を設置する環境が変
化した場合にも、焦点位置のずれ発生を最小限に止める
ことができ、収差を小さくすることができ、設計時の性
能が十分に発揮でき、像性能が向上する。
【0083】この光学素子を搭載した光学系を用いた半
導体露光装置によれば、高精度な半導体デバイスを製作
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の投影光学系の要部断面図であ
る。
【図2】球面収差と回折光学素子の厚さの関係図であ
る。
【図3】第1の実施例における回折光学素子の製造模式
図である。
【図4】基板の平面図である。
【図5】基板の断面図である。
【図6】第2の実施例における回折光学素子の製作模式
図である。
【図7】第3の実施例における基板の断面図である。
【図8】半導体素子の製造方法のフローチャート図であ
る。
【図9】半導体素子の製造方法のフローチャート図であ
る。
【図10】回折光学素子の斜視図である。
【図11】回折光学素子の断面図である。
【図12】半導体露光装置の断面図である。
【符号の説明】
21、31、51 基板 22、43 レジスト 23 ホットプレート 24 プレート板 25、52 レチクル 26 ウェハチャック 27、32、44 突当部 28、45 レジストパターン 29、46 回折光学素子 42 導電膜 53 マイクロメータ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英板から成る基板上に回折光学素子を
    形成し、波長λ=193(nm)のArFレーザー光を
    用い、前記回折光学素子の直径をa(mm)、厚みをt
    (mm)、光学素子枚数をM、開口数をNAと、x=lo
    g(22500t/a2)としたときに、 log(3.1129・10-2)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12
    -2.0525x-2.1143・10-1 2.321・103NA2/M≧t 2.8675・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする光学素子。
  2. 【請求項2】 石英板から成る基板上に回折光学素子を
    形成し、波長λ=248(nm)のKrFレーザー光を
    用い、前記回折光学素子の直径をa(mm)、厚みをt
    (mm)、光学素子枚数をM、開口数をNAと、x=lo
    g(22500t/a2)としたときに、 log(0.04)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12-2.0525
    x-2.1143・10-1 6.654・103NA2/M≧t 2.8675・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする光学素子。
  3. 【請求項3】 蛍石板から成る基板上に回折光学素子を
    形成し、波長λ=193(nm)のArFレーザー光を
    用い、前記回折光学素子の直径をa(mm)、厚みをt
    (mm)、光学素子枚数をM、開口数をNAと、x=lo
    g(19154t/a2)としたときに、 log(3.1129・10-2)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12
    -2.0525x-2.1143・10-1 2.008・104NA2/M≧t 2.0025・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする光学素子。
  4. 【請求項4】 蛍石板から成る基板上に回折光学素子を
    形成し、波長λ=157(nm)のF2レーザー光を用
    い、前記回折光学素子の直径をa(mm)、厚みをt
    (mm)、光学素子枚数をM、開口数をNAと、x=lo
    g(19154t/a 2)としたときに、 log(2.5323・10-2)≧-2.4025・10-13-2.7771・10-12
    -2.0525x-2.1143・10-1 1.3366・103NA2/M≧t 2.0025・106/a2≧t の関係を満足することを特徴とする光学素子。
  5. 【請求項5】 前記回折光学素子は量子化したブレーズ
    ド形状を有する位相型回折光学素子とした請求項1〜4
    の何れか1つの請求項に記載の光学素子。
  6. 【請求項6】 前記位相型回折光学素子の1段の最小線
    幅は1μm以下とした請求項5に記載の光学素子。
  7. 【請求項7】 前記回折光学素子の形成工程の少なくと
    も一部に半導体製造工程を使用した請求項1〜4の何れ
    か1つの請求項に記載の光学素子。
  8. 【請求項8】 前記回折光学素子の形成工程において、
    前記半導体製造工程に使用されているレジストパターン
    形成装置とエッチング装置を使用した請求項7に記載の
    光学素子。
  9. 【請求項9】 前記レジストパターン形成装置には、紫
    外線、真空紫外線、X線等の露光装置及びEB描画装
    置、FIB(集束イオンビーム)装置の何れか1つを含
    む請求項8に記載の光学素子。
  10. 【請求項10】 前記回折光学素子の形成工程におい
    て、前記FIB装置による直接加工を使用した請求項9
    に記載の光学素子。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の回折光学素子の形成
    工程において、部材の中心を計測し、所望の位置に前記
    部材を位置調整し、前記回折光学素子の中心と前記部材
    の中心が一致するよう位置合わせを行う光学素子。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れか1つの請求項
    に記載の光学素子を使用した光学系。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の光学素子又は請求
    項13に記載の光学系を使用した装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の装置を用いて製造
    する半導体デバイス製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の装置を用いて製造
    した半導体デバイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350623A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Dainippon Printing Co Ltd 回折光学素子の製造方法
JP2013183106A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd ナノインプリントリソグラフィ用テンプレート、およびナノインプリント方法

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